【課題を解決するための手段】
【0009】
発明の説明
したがって、デバイス内の高電界を避け、さらにリーク電流を低減し、ブレークダウン電圧を向上させ、損失を低減することが、本発明の目的である。この目的は、請求項1に係るバイポーラノンパンチスルーパワー半導体デバイスおよび請求項7に係るそのようなデバイスの製造方法によって達成される。例示的な実施形態は従属特許請求項から明らかであるが、請求項の従属性は、さらなる意味のある請求項の組み合わせを除外するものとの解釈されてはならない。
【0010】
本発明によれば、例示的には、少なくとも2500ボルトの遮断電圧を有するノンパンチスルーパワー半導体デバイスは、半導体ウェハと、ウェハの第1の主側上に形成される第1の電極および第1の主側の反対のウェハの第2の主側上に形成される第2の電極とを備え、さらに、半導体ウェハは、異なる導電型の層を有する少なくとも2つの層構造を備え、少なくとも2つの層構造は、第1の導電型のドリフト層と、第1の導電型とは異なる第2の導電型であり、第1の主側から第1の主側及びドリフト層の間の接合部まで測定される深さを有する第1の層とを備え、第1の層は、第1の主側と直交する投影においてドリフト層上に第1の主側に向かって配置され、第1の電極と接触する。
【0011】
当業者によく知られているように、ノンパンチスルーパワー半導体デバイスは、第1の層に直接隣り合って配置されたドリフト層を有するデバイスである。したがって、低ドープされたドリフト層は、その間にバッファ層としても知られている第1の導電型の高濃度にドープされた層を有することなく、第1の層に接触している。ノンパンチスルーデバイスに対する遮断条件における電界は、三角形であり、ドリフト層内で止まる。空間電荷領域は、第1の層に到達しない。
【0012】
例示的に、ドリフト層は、一定の低いドーピング濃度を有してもよい。その中において、ドリフト層の実質的に一定のドーピング濃度とは、ドーピング濃度が、ドリフト層全体にわたって実質的に均一であることを意味するが、たとえば元のシリコン結晶を引く過程での変動によって、ドリフト層内のドーピング濃度の変動に1〜5のオーダーの因子が存在する可能性があり得ることを排除しない。最終のドリフト層の厚さおよびドーピング濃度は、用途のニーズのために選択される。ドリフト層の典型的なドーピング濃度は、5*10
12cm
-3と5*10
14cm
-3との間にある。
【0013】
ドリフト層は、第1のおよび第2の主側との間の測定される、外側領域の厚さより大きいまたは等しい内部領域の厚さを有する。例示的に、ドリフト層の厚さは内側領域で、また例示的に外側領域でも、一定である。
【0014】
半導体ウェハは、さらに、第1のおよび第2の主側間で測定される厚さ、すなわち平均厚さを有する内部領域と、内部領域を囲み、外側領域において第1のおよび第2の主側の間で測定されるウェハの最大厚さを有する外側領域とを含む。例示的に、内側領域の厚さは一定である。外側領域の厚さは、第1の主側または第2の主側で、もしくは負のベベル、すなわちウェハの縁部に向かう斜めの縁部を用いて第1のおよび第2の主側で減少されてもよい。ベベルは、ウェハがその最大厚さを有しかつウェハの縁部まで延びている、外側領域を超えて開始し、例示的に、ベベル領域においてウェハの厚さは、ウェハの縁部まで直線的に減少する。第1の主側は、第1の電極が配置される側におけるウェハの表面上にあるものであり、それはウェハの縁部までの表面上の領域を囲み、すなわち本発明のデバイスに対して第1の主側は平面領域ではなく、それは、例示的に内部領域における平面領域を有する曲面と、遷移領域における最大厚さまでの直線上昇プロファイルと、外側領域における減少領域とを有している。
【0015】
第1の層は、内側領域の第1のセクションと外側の領域の第2のセクションとを有している。第1の層の厚さは、内部領域と外側領域の間の遷移領域(すなわち第1の層の第1のセクションおよび第2のセクションの間)において、内部領域の厚さから外側領域の最大厚さに増加する。第1の層の第1のセクションの厚さは、遷移領域にわたって直線的に増加し、遷移領域は、第1の層の第1のセクションの厚さ(厚さは、第1の主側から第1の層の第1のセクションが延びる深さとして測定される)の5倍よりも大きい幅、例示的には、第1の層の第1のセクションの10〜20倍の厚さを有する。換言すれば、プロファイルの内部領域から外側領域への遷移は緩くまたは滑らかであるが、デバイスの機能の任意の障害を引き起こすような遠くまでデバイスを横切って伸びない。このように、本発明に係るデバイスは、遷移領域におけるピーク電界を低減することにより、デバイスのリーク電流を低減し、これによってブレークダウン電圧を増加させる。この利点は、元のブレークダウン電圧を得ながら、デバイスの厚さを削減することに利用することができる。デバイスは、そしてより低いオン状態とスイッチング損失を有し、このためデバイスは、従来技術のデバイスよりも効率的である。
【0016】
例示的な実施形態では、外側領域と遷移領域との厚さ、すなわち、ウェハの厚さの少なくとも最大値は、第1の主側上において、内側領域の厚さ、すなわち、ウェハの厚さよりも、好ましくは100μmまで大きい。言い換えれば、内部領域から外側領域へと進んで第1の主側で100μmまでの上昇が発生する。この拡大された厚さ、すなわちより大きな深さは、外側領域または遷移領域における第1の層の一部である。このように、従来技術によれば内側領域における第1の層よりも深さが大きい、外側領域における第1の層の少なくとも一部は、内側領域でのアクティブセルの厚さに寄与しない。このように、内側領域におけるドリフト層および外側領域におけるドリフト層は、同様の厚さであってもあるいは内側領域において僅かに大きい厚さであってもよく、これにより、従来のデバイスに対して、第1の主側に直交する方向において断面形状がより小さい変化を有してもまたは断面形状に変化がなくてもよく、すなわち、本発明のデバイスにおいて、ドリフト層への第1の層の接合は、全領域の平坦面とすることができ、同時に依然として第1のセクションよりも第2のセクションをより深くすることを達成可能である。このようにして、デバイスのピーク電界を大幅に低減することができる。
【0017】
また、このようにして、第1の層の第1の部分、すなわち内側領域における第1の層は、従来技術に対して深さをさらに削減され得る。従来技術のデバイスと比較して、本発明のデバイス1の第1の層の削減された厚さは、
図9に示すように、オン状態電圧降下V
Tの減少をもたらす。また、逆回復電荷Q
rr、ターンオフ時間t
qおよび最大サージ電流のような他のパラメータも改善される。従来技術と比較して、この改善は、第1の層の第1のセクションのさらなる薄層化によって達成される。デバイス全体の厚さが第1の層の第1のセクションの薄層化により削減されつつも、逆および順遮断能力は、低ドープp型終端層および負のベベルを有する変形された接合終端によって向上されることができる(
図10は、左側に逆バイアスと図の右側に順方向バイアスを示す)。著しい電流が周囲において接合終端を通って流れるがそれでもデバイスの表面に接近しない可能性があるときに、負ベベルを維持することは、ブレークダウン電圧までのロバストな逆遮断という利点を有する。これは、逆I−V曲線の折れ曲がりの後の高電流で動作することができる、HVDC用サイリスタにおける、たとえば高いアバランシェライトニング能力のために必要である。
【0018】
たとえば、位相制御サイリスタ(PCT)は、共通の深さの第2の導電型の層、すなわち第2の縁部層とアノード層、または第1の縁部層とベース層、または縁部のためのさらにより低い深さを有する従来技術のサイリスタに比べて、非常に高い電流までのより低いオン状態電圧降下V
Tとともに、同時に非常に高い逆または順遮断性能を有する。より低いV
Tは、たとえば、HVDCシステムのより高い省エネルギーおよび販売価格を意味するだけでなく、他の用途における他のパラメータのために有益であり得る。
【0019】
本発明では、PCTは、所定の電圧クラスに対して非常に薄い開始のシリコンウェハを用いて処理することができ、このために低いV
TとQ
rrを生じさせる。PCTは、対称的な遮断を有する、すなわち、順および逆遮断を有するノンパンチスルーデバイスであるので、電界ストップまたはバッファ層を有する薄いドリフト層の用途に適用されない。その結果、ドリフト層の厚さは、所定の電圧クラスのために温存される必要がある。本発明のデバイスはまた、ウェハの両主側上の内側領域における第2の導電型の層、すなわちアノードとベース層とを積極的に薄くすることを備えてもよい。たとえば、アノードとp型ベース層の厚さが従来技術のデバイスの厚さの約25%に削減されている場合、VRRM=8.5kVを有するPCTのウェハの厚さは、約15%削減されることができる。
【0020】
例示的に、第1の主側の外側領域におけるウェハの最大厚さは、第1の主側の内側領域の上方に100μm突出した外側領域によって、内部領域におけるその厚さよりも100μmまで高い。それは、少なくとも12μm、例示的には少なくとも24μm、内部領域における厚さよりも高くされてもよい。例示的には、内側領域の厚さは一定である。遷移領域では、ウェハの厚さは厚さの最大値まで直線的に増加する。外側領域におけるデバイスの縁部にまで、厚さはそして最大厚さを超えて負のベベルによってウェハの縁部にまで減少されることができる。
【0021】
さらに別の例示的な実施形態では、内側領域における第1の層は、35μm〜55μmの厚さを有し、たとえば、内側領域のドリフト層は、内側領域における第1の層の第1のセクションの厚さの9〜24倍の厚さを有する。
【0022】
例示的な実施形態では、内側領域における第1の層の第1のセクションの最大のドーピング濃度は、外側領域における第1の層の第2のセクションの最大のドーピング濃度よりも高い。
【0023】
本発明の例示的な実施形態において、半導体デバイスは、第2の主側に向かってドリフト層の下方に配置されかつ、第1のおよび第2の主側との間で測定された厚さを有する、第2の電極と接触する第2の導電型の第2の層を有し、対称的に製造されている。第2の層は、第1の層と同様に構成されてもよく、ウェハの厚さは、第1の主側のように第2の主側上で増加させることができる。
【0024】
第2の主側は、内側領域に配置された第2の層の第1のセクションと外側領域に配置された第2の層の第2のセクションとを有する(たとえば、pドープされた)第2の層をにしたがって形成されてもよい。
【0025】
第2の層の厚さは、内側領域と外側領域との間の遷移領域において、内側領域における第2の層の第1のセクションの厚さから外側領域における第2の層の第2のセクションの最大厚さまで増加する。第2の層の厚さは、内側領域の第2の主側から、内側領域の第2の層の深さの5倍、例示的には内側領域の第2の層の深さの10〜20倍より大きい幅の遷移領域にわたって線形的に増加する。
【0026】
例示的に、内部領域における第2の層の第1のセクションの最大のドーピング濃度は、外側領域の第2の層の第2のセクションの最大のドーピング濃度よりも高い。
【0027】
さらなる実施形態では、ウェハの厚さは、単一の角度、特に最大で5°を有する、または内部領域の近くで第1の角度、特に最大5°を有し、ウェハの縁部の近くで第2の角度、特に最大15°を有する、最大の厚さに対する負のベベルを有する外側領域において削減される。
【0028】
本発明は、たとえばV
T、Q
rr、t
q、およびサージ電流能力といった関連するデバイスパラメータを改善しながら、アバランシェライトニング性能のような、HVDCに関連する他のパラメータを、従来のデバイスと同じようなレベルに保持する。また、本発明は、たとえば産業用PCTおよび整流ダイオードといったより低いブレークダウン電圧を有する他のデバイスに適用可能である。
【0029】
薄い層の製造がより低い拡散時間を必要とするので、本発明のさらなる利点は、サーマルバジェット、すなわち、製造コストが低減されることである。ドーパントの蒸着がイオンビーム注入に置き換えられるため、高温のゲッタリング、すなわち時間が比較的少なく要求され、ここでもサーマルバジェットが節約される。
【0030】
本発明のさらなる別の利点は、従来技術のデバイスと比較して、空乏領域または空乏ゾーンとして知られる、延在する空間電荷領域を有する、外側領域における第1の層の第1のセクションである。このように、デバイスにおける印加電界の位置は、ウェハに対して側方方向内側に移動され、この場所では、冷却がより良好であり負ベベルの改善された遮断能力がもたらされる。側方方向とは、第1の層と内側領域におけるドリフト層との接合面に垂直な方向であるものである。
【0031】
本発明は、バイポーラノンパンチスルーパワー半導体デバイスを製造するための方法であって、デバイスは、半導体ウェハと、ウェハの第1の主側上の第1の電極およびウェハの第2の主側上の第2の電極と、少なくとも第1の導電型のドリフト層および第1の導電型とは異なる第2の導電型の第1の層を備える、異なる導電型の層を有する少なくとも二層構造とを備える。第1の層は、ドリフト層上に第1の主側に向かって配置され、第1の電極と接触する。方法は、少なくとも以下の製造ステップを含む。
【0032】
−第1の導電型のウェハを提供するステップであって、ウェハは、完成されたデバイスにおいて第1のおよび第2の主側の間で測定される厚さを有する内部領域と、第1のおよび第2の主側との間で測定される最大厚さを有する、内側領域を囲む外部領域とを含む、ウェハを提供するステップと、
−第1のイオンの少なくとも高い濃度がその内部領域よりもウェハの外側領域に配置されるように、あるいは第1のイオンが外側領域に限定的に配置されるように、第1の主側上に第2の導電型の第1のイオンを印加する第1の層を形成するステップであって、外側領域は内側領域を取り囲み、
−そして、第1の層の第2のセクションが外側領域において最大厚さを有するように、外側領域において第1の主側から第1の層の第2のセクションの所望の深さまで、外側領域においてウェハに第1のイオンを拡散させることによって、外側領域における第1の層の第2のセクションを作成するステップと、
−そして、少なくともより高濃度の第2のイオンが外側領域よりも内側領域に配置されるように、あるいは第2のイオンが内側領域に限定的に配置されるように、第1の主側上に第2の導電型の第2のイオンを印加するステップと、
−そして、第1の層の第1のセクションが内側領域において厚さを有するように、第1のセクションの所望の深さまで、内部領域においてウェハに第2のイオンを拡散させることにより、内側領域における第1の層の第1のセクションを作成するステップと
−そして、第1のおよび第2の主側のウェハ上に第1のおよび第2の電極を加えるステップ。
【0033】
第1のおよび第2のイオンを印加し、第1の層の第1のおよび第2のセクションを作成することは、第1のセクションの低い厚さから第2のセクションの高い厚さまで、内側領域と外側領域との間の遷移領域において第1の主側上の第1の層の厚さが増加するように行われる。第1の層の厚さは、第1の層の第1のセクションの厚さの5倍、好ましくは第1の層の第1のセクションの10〜20倍の厚さよりも大きい遷移領域の幅を有する遷移領域を介して、直線的に増加する。本発明の方法により、内部領域のドリフト層は、外側領域のドリフト層の厚さより大きなまたは等しい厚さを有する。
【0034】
さらなる例示的な実施形態において、製造方法は、第1の主側上における内部領域の厚さよりも外側の領域においてより大きな厚さを初期的に有するウェハから始まる。第1の主側の外側領域におけるより大きな厚さは、厚さの差が内側領域の上方に突出した外側領域によって達成されることを意味するものである。厚さは、第1の主側上において例示的に最大100μm、特に少なくとも12μmまたは少なくとも24μm大きい。ウェハは、内側領域において一定の厚さを有してもよく、ウェハがその最大厚さを有する外側領域に向かって、遷移領域における一方の主側のみまたは両方の主側のいずれかで遷移領域において増加してもよい。このように、外側領域は、第1の主側または両方の主側の内側領域の上方に突出する。このため、外側領域におけるウェハの厚さは、完成されたデバイス内で、上記の値よりも合計で2倍まで、すなわち内部領域よりも200μmまで厚くてもよく、各外側領域は対応する側から最大で100μm内側領域の上方に突出してもよい。
【0035】
低い厚さを有する内側領域と高い厚さを有する外側領域との間の厚さの差を第1の主側上で達成するためのもう一つの方法は、第1のイオンを印加した後、外側領域を覆う第1の主側にマスクを適用することである。そして、ウェハの厚さが第1の主側の内側領域で減少するように、たとえば、エッチング、研削または第1の主側上で内部領域の表面から研磨されることにより、材料は除去され、外側領域の最大厚さが遷移領域に向かう側にあるウェハをもたらす。例示的に、ウェハの厚さは、このステップにおいて内側領域で一定であり、遷移領域で増加し、再び一定であるが、外側領域ではより大きい。このエッチング工程は、内側領域の厚さより大きな厚さを有する外側領域を作成するために、イオンを印加した後に望ましくないイオンを除去するエッチング工程と組み合わされてもよい。その後、マスクは除去される。
【0036】
さらなる実施形態では、第1のイオンの印加は、第1の主側上全体にわたって行われる。その後、第1のイオンは完全に内側領域で除去されるか、またはそれらは、第1の主側の内側領域で部分的にイオンの深さが減少するように低減されるかいずれかである。これは、外側領域により高い量の第1のイオンを残す。方法の例示的な実施形態では、内側領域を囲む外側領域において第1の主側に印加される第1のイオンは、0.1μm〜10μm、好ましくは2μm〜4μmのイオンの堆積深さまで行われる。
【0037】
別の実施形態では、第2のイオンの印加は、第1の主側上全体に行われる。その後、第2のイオンは完全に外側領域において除去されるか、またはそれらは、第1の主側の外側領域で部分的にイオンの深さが減少するように低減されるかいずれかである。これは、内部領域により高い量の第2のイオンを残す。方法の例示的な実施形態では、内側領域を囲む外側領域において第1の主側に印加される第2のイオンは、0.1μm〜10μm、好ましくは2μm〜4μmのイオンの堆積深さまで行われる。
【0038】
第2の主側上において、第2の層の構造は、第2の主側上に第1のおよび第2のイオンの代わりに第3および第4のイオンを印加し、これにより、第2の層の第1および第2のセクションを作成することを使用して、第1の主側の第1の層の対する構造に応じて行うことができる。
【0039】
この方法は、さらに、ウェハの厚さがウェハの縁部に向かってだんだんと減少するように、外側領域で第1の主側からウェハ材料を除去することによって、第1の主側の外側領域にウェハの負のベベル部の一部を作成するステップを含んでもよい。
【0040】
バイポーラノンパンチスルーパワー半導体デバイスおよびデバイスの製造方法は、内側領域よりも外側領域においてより深いプロファイルを有するか、または第1のまたは第2の層とドリフト層の間の境界に平坦な平面形状のプロファイルを有する第1の層を用いて実施されてもよい。この場合、pn接合も、平面である。いくつかの用途では、これは損失を低減し、デバイスのパワー定格を増大させるのに十分であり得る。
【0041】
さらに別の実施形態は、第1の主側から、第2の主側上の第1の層の第2のセクションおよび/または第2の層の第2のセクションの所望の深さに、外側領域において150μmまでウェハに第1の/第3のイオンを拡散させることを備える。
【0042】
さらに別のさらなる実施形態は、第1の主側から、第2の主側の第1の層の第1のセクションおよび/または第2の層の第1のセクションの所望の深さまで、内側領域において35〜55μmまでウェハに第2の/第4のイオンを拡散させることを含む。
【0043】
第1の主側および第2の主側上の層を作成するための全てのプロセスは、次々と、または他の一部または全てのステップと同時に行うことができる。
【0044】
図面の簡単な説明
本発明の主題は、ここで、添付の図面に示される好ましい例示的な実施形態を参照して以下の文章においてより詳細に説明される。