特許第6362912号(P6362912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362912
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】窓開閉用のダンパー取付装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/53 20150101AFI20180712BHJP
   E05F 1/10 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   E05F15/53
   E05F1/10
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-91931(P2014-91931)
(22)【出願日】2014年4月25日
(65)【公開番号】特開2015-209692(P2015-209692A)
(43)【公開日】2015年11月24日
【審査請求日】2017年2月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130433
【氏名又は名称】株式会社ゴール
(74)【代理人】
【識別番号】100077470
【弁理士】
【氏名又は名称】玉利 冨二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067116
【弁理士】
【氏名又は名称】立川 登紀雄
(72)【発明者】
【氏名】松下 憲司
【審査官】 秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−173479(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2001/0007163(US,A1)
【文献】 特開2003−3734(JP,A)
【文献】 特開2014−74316(JP,A)
【文献】 特開2003−90168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 1/10
E05F 3/00
E05F 15/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠側に回動自在に枢着した障子の自由端側を、常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーを有し、このダンパーの両端部に形成した貫通穴を有する取付部を、ブラケットを介して、前記障子又は枠に取付けてな、前記ブラケットは断面が略U字状であって、該ブラケットの障子又は枠に取付ける取付片には少なくともネジ取り付け用の穴を形成するとともに、前記取付片に対向する対向片には軸を固着してなり、前記軸にダンパーの取付部の貫通穴を嵌入させて枢支するとともに、該取付部が軸より抜けないように抜け止め機構が設けられている窓開閉用のダンパー取付装置において、
前記抜け止め機構としては、ブラケットの取付片に形成したスペーサー挿通穴と、このスペーサー挿通穴より抜挿自在に挿入されるスペーサーとからなり、前記ブラケットの取付片と対向片との間へ前記ダンパーの取付部を差し込んで、ダンパーの取付部の貫通穴に前記軸を嵌入させるとともに、前記スペーサーをブラケットのスペーサー挿通穴より挿入して、該スペーサーの前端面をダンパーの取付部に当接すると共に、後端面を障子または枠に当接してダンパーの取付部をブラケットに保持するように構成してあることを特徴とする窓開閉用のダンパー取付装置。
【請求項2】
枠側に回動自在に枢着した障子の自由端側を、常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーを有し、このダンパーの両端部に形成した貫通穴を有する取付部を、ブラケットを介して、前記障子又は枠に取付けてなり、前記ブラケットは断面が略U字状であって、該ブラケットの障子又は枠に取付ける取付片にはネジ取り付け用の穴を形成するとともに、前記取付片に対向する対向片には軸を固着してなり、前記軸にダンパーの取付部の貫通穴を嵌入させて枢支するとともに、該取付部が軸より抜けないように抜け止め機構が設けられている窓開閉用のダンパー取付装置において、
前記抜け止め機構としては、断面が略C字状の筒体からなるスペーサーからなり、前記ブラケットの取付片と対向片との間へ前記ダンパーの取付部を差し込んで、ダンパーの取付部の貫通穴に前記軸を嵌入させるとともに、前記スペーサーをブラケットの取付片と対向片との間へ差し込んで軸に挟着保持させ、該スペーサーの前端面をダンパーの取付部に当接すると共に、後端面をブラケットの取付片に当接してダンパーの取付部をブラケットに保持するように構成してあることを特徴とする窓開閉用のダンパー取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枠側に枢着した障子の自由端側を、常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーを有し、このダンパーの両端部の取付部をブラケットを介して、前記障子又は枠に取付けてなる窓開閉用のダンパー取付装置に関する。
【0002】
なお、本発明で、「障子」とは、扉、窓、天窓に限らず、自動車のハッチドアなどの如く、枠側に回動自在に枢着した回動体の自由端側を、又は摺動体を常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーを備えた開閉体一般を含む広義のものをいう。
【背景技術】
【0003】
従来、この種の窓開閉用のダンパー取付装置としては、例えば、本願出願人が出願した実開昭62−173479号公報(特許文献1)記載の窓の開閉装置において、従来例として挙げられた第15図のものが知られている。
【0004】
この特許文献1の第15図のものは、一端を建築物の枠側にブラケットを介し取着し、他端をブラケットを介して障子に取着したガススプリングなどのダンパーを用い、回動自在に枢着した障子の自由端側を、前記ダンパーにより常時開放方向に付勢しておき、火災発生時の排煙や通常時の換気などの目的で閉鎖した障子を係止が解除されるに伴い、開放するように構成したものである。
【0005】
上記従来例のダンパーとブラケットとの取付構造を、障子閉鎖状態の水平断面図である図12に基づいて以下に説明する。この図12において、01は建築物の開口部に取付けたサッシなどのからなる枠、02は窓をなす障子で、障子02は枠01の下端にヒンジ(図示せず)により回動自在に枢着され、外開きするようにしてある。03は障子02の自由端側を常時開放方向に付勢するダンパーで、障子02と枠01との間に設けられている。このダンパー03の一端は、予め障子02に固定したブラケット04にボルト05とナット06とで取り付けるとともに、ダンパー03の他端は、同様にして、予め枠01に固定したブラケット07にボルト08とナット09とで取り付けている。010はブラケット04を障子02に固定するネジ、011はブラケット07を枠01に固定するネジである。
【0006】
また、ダンパーとブラケットとの取付構造としては、上記のボルトとナットを使用することなく、ダンパーの取付部とブラケットとを、予めピンでカシメて固定しておき、現場にてブラケットを枠と障子にネジで固定して取り付ける構造のものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭62−173479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記特許文献1の窓の開閉装置は、
(a)ブラケット04、07を障子02又は枠01に予め固定しておいて、ボルト05、08とナット06、09でダンパー03の取付部をブラケット04,07に取り付けるものであるため、ブラケット04,07をネジで取り付けるためのドライバー以外にボルト及びナットを締め付けるスパナ等の取付工具が必要であるばかりか、障子と枠の狭い空間(隠蔽空間)での狭い作業スペースで、ボルトとナットとの締結作業に苦労していた。
【0009】
(b)また、ダンパーの取付部とブラケットとを、予めピンでカシメて固定する構成のものでは、ダンパーをブラケットから取り外すことが困難であるため、損傷や故障等したダンパーを新品と交換することができず維持管理上の難点があった。
【0010】
本発明は、従来例の上記(a)、(b)の如き問題を解消しようとするものであり、ダンパーとブラケットとの取付けに、ボルトとナットとを使用しないことで、安価になると共に、障子と枠の狭い空間において、ドライバーとスパナの作業工具でボルトとナットとを締付けする煩わしい作業を不要とした。また、ダンパーとブラケットとをピンでカシメて固定するカシメ作業も不要で、ダンパーが損傷や故障等した場合に、新品のものと簡単に交換できて維持管理上も便利な窓開閉用のダンパー取付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1の発明は、枠側に回動自在に枢着した障子の自由端側を、常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーを有し、このダンパーの両端部に形成した貫通穴を有する取付部を、ブラケットを介して、前記障子又は枠に取付けてなり、前記ブラケットは断面が略U字状であって、該ブラケットの障子又は枠に取付ける取付片には少なくともネジ取り付け用の穴を形成するとともに、前記取付片に対向する対向片には軸を固着してなり、前記軸にダンパーの取付部の貫通穴を嵌入させて枢支するとともに、該取付部が軸より抜けないように抜け止め機構が設けられている窓開閉用のダンパー取付装置において、
前記抜け止め機構としては、ブラケットの取付片に形成したスペーサー挿通穴と、このスペーサー挿通穴より抜挿自在に挿入されるスペーサーとからなり、前記ブラケットの取付片と対向片との間へ前記ダンパーの取付部を差し込んで、ダンパーの取付部の貫通穴に前記軸を嵌入させるとともに、前記スペーサーをブラケットのスペーサー挿通穴より挿入して、該スペーサーの前端面をダンパーの取付部に当接すると共に、後端面を障子または枠に当接してダンパーの取付部をブラケットに保持するように構成してあることを特徴とする窓開閉用のダンパー取付装置である。
【0012】
ここで、「ダンパー」は、実施形態で示しているように、シリンダー内に密閉された高圧不活性ガスの圧力によりピストンロッドを伸縮させるガススプリングに限らず、高圧不活性ガスの代わりに圧縮コイルバネを用いたものとか、その他のものでもよく、適宜選定できる。
【0013】
また、「ブラケット」は、剛性の金属製のものが好ましいが、材質は特に限定されない。
【0014】
請求項2の発明は、枠側に回動自在に枢着した障子の自由端側を、常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーを有し、このダンパーの両端部に形成した貫通穴を有する取付部を、ブラケットを介して、前記障子又は枠に取付けてなり、前記ブラケットは断面が略U字状であって、該ブラケットの障子又は枠に取付ける取付片にはネジ取り付け用の穴を形成するとともに、前記取付片に対向する対向片には軸を固着してなり、前記軸にダンパーの取付部の貫通穴を嵌入させて枢支するとともに、該取付部が軸より抜けないように抜け止め機構が設けられている窓開閉用のダンパー取付装置において、
前記抜け止め機構としては、断面が略C字状の筒体からなるスペーサーからなり、前記ブラケットの取付片と対向片との間へ前記ダンパーの取付部を差し込んで、ダンパーの取付部の貫通穴に前記軸を嵌入させるとともに、前記スペーサーをブラケットの取付片と対向片との間へ差し込んで軸に挟着保持させ、該スペーサーの前端面をダンパーの取付部に当接すると共に、後端面をブラケットの取付片に当接してダンパーの取付部をブラケットに保持するように構成してあることを特徴とする窓開閉用のダンパー取付装置である
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、ダンパーとブラケットとの取付けに、ボルトとナットとを使用せず、安価であると共に、しかも、障子と枠の狭い空間において、スパナなどの工具でボルトとナットとを締付けする煩わしい作業が不要となる。また、ダンパーとブラケットとをピンでカシメて固定するカシメ作業も不要で、ダンパーが損傷や故障等した場合に、新品のものと簡単に交換できて維持管理上も便利な窓開閉用のダンパー取付装置を提供することができる。さらに、ダンパーの取付部に形成した貫通穴が、ブラケットの対向片に固着した軸より抜けないように抜け止め機構が設けてあるから、ダンパーがブラケットより外れない効果がある。
しかも、抜け止め機構が、ブラケットの取付片に形成したスペーサー挿通穴と、このスペーサー挿通穴より抜挿自在に挿入されるスペーサーとからなっているので、構造が簡単で、組付けも簡単な抜け止め機構が提供できる。
【0016】
請求項の発明によれば、上記請求項1の効果を有するだけでなく、抜け止め機構が、断面が略C字状の筒体からなるスペーサーからなるとともに、このスペーサーをブラケットの取付片と対向片との間へ差し込んで組み付けるものであるから、構造が簡単で、組付けも簡単な抜け止め機構が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態1を示す障子閉鎖状態における側面図である。
図2図1の要部の正面図である。
図3図2の水平断面図である。
図4】ブラケットとスペーサーの分解斜視図である。
図5】ブラケットの取付片と対向片との間へダンパーの取付部を差し込む状態を示した工程図である。
図6】ダンパーの取付部の貫通穴に、ブラケットの対向片に固着した軸を嵌入させた状態を示し、(A)はスぺーサーをブラケットのスペーサー挿通穴に挿入する前の状態を示した工程図、(B)は上記(A)の状態からスペーサーをスペーサー挿通穴に挿入して該スペーサーの前端面をダンパーの取付部に当接して保持した状態を示した工程図である。
図7図6(B)の状態からブラケットの取付片に形成したネジ取り付け用の穴にネジをねじ込んで、ブラケットを障子に固定した状態を示した取付状態図である。
図8図5図7と同様の方法で、ダンパーの他方の端部に形成した取付部を枠に取付けた状態を示した要部の正面図である。
図9】本発明の実施の形態2に使用するスペーサーの斜視図である。
図10】ブラケットの取付片と対向片との間へダンパーの取付部を差し込む状態を示す図5と同様の工程図である。
図11】ダンパーの取付部の貫通穴に、ブラケットの対向片に固着した軸を嵌入させた後におけるスペーサーの組み付け工程を示し、(A)はスぺーサーをブラケットの取付片と対向片との間へ差し込んで前記軸を嵌合する前の状態を示した工程図、(B)は上記(A)の状態からスペーサーを軸に嵌合した状態を示した工程図である。
図12】従来例のダンパーとブラケットとの取付構造を示した水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1図8に基づいて以下に説明する。
【0019】
図1は本発明の実施の形態1を示す障子閉鎖状態における側面図、図2図1の要部の正面図、図3図2の水平断面図、図4はブラケットとスペーサーの分解斜視図、図5図8はブラケットとダンパー、又はそれらと障子、枠との組み付けの工程図である。
【0020】
図1において、1は建築物2の開口部に取り付けたサッシなどからなる枠、3は窓をなす障子で、この障子3は枠1の下端にヒンジ4により回動自在に枢着され、図1に示す如く外開きできるようにしてある。
【0021】
図1図3において、10は障子3の自由端側を常時開放方向に付勢するガススプリング等のダンパーで、枠1と障子3との間に設けられている。このダンパー10の具体的構造は、この実施形態例で示しているように、シリンダー10a内に密閉された高圧不活性ガスの圧力によりピントンロッド10bを伸縮させるガススプリングを採用している。そして、このガススプリング10の一端(実施形態1では上端)と他端(実施形態1では下端)には、貫通穴11a、12aを有する取付部11、12が設けてある。
【0022】
前記ダンパーであるガススプリング10の取付部11、12を、ブラケット20、20を介して、前記障子3又は枠1に取り付けてある。
【0023】
前記ブラケット20は、図4に示されているように、断面が略U字状であって、該ブラケット20の障子3又は枠1に取付ける板状の取付片21には少なくともネジで固定するための穴22、22を形成するとともに、前記取付片21に対向する山形状の対向片25には軸26を固着してある。固着方法は、かしめでもよく、またネジなどで固定してもよく任意である。
また、前記取付片21の中央部には、後述する抜け止め機構となるスペーサー31を抜挿自在に挿入するスペーサー挿通穴23が形成されている。
【0024】
このブラケット20は、同一構造のものを2個使用し、第1のブラケット20は、図1図3図7に示すように、障子3の自由端側である上部の側面に、ブラケット20の取付片21を当てがって、その取付片21に形成したネジ取り付け用の穴22,22からネジ24、24を障子3に形成したネジ穴にねじ込んで固定してある。
一方、第2のブラケット20は、第1のブラケット20とは向きを変えて、図1図3図8に示すように、枠1の内側壁の下部に、ブラケット20の取付片21を当てがって、その取付片21に形成したネジ取り付け用の穴22,22からネジ27、27を枠1に形成したネジ穴にねじ込んで固定してある。
このように、第1、第2のブラケット20、20は同一構造のものを一種類揃えるだけでよいので、部品代が節減できる。
【0025】
また、第1、第2のブラケット20、20の対向片25、25に固着した軸26、26に、ダンパー10の取付部11、12に形成した貫通穴11a、12aを嵌入させて、該ダンパー10を枢着してある。すなわち、第1のブラケット20の軸26はダンパー10の取付部11の貫通穴11aに嵌入させ、第2のブラケット20の軸26はダンパー10の取付部12の貫通穴12aに嵌入させている。
【0026】
そして、上記貫通穴11a、12aつまり取付部11,12が軸26、26より抜けないように抜け止め機構30が設けられている。
この実施の形態1では、抜け止め機構30としては、ブラケット20の取付片21に形成したスペーサー挿通穴23と、このスペーサー挿通穴23より抜挿自在に挿入される円筒状のスペーサー31とからなっている。
【0027】
ダンパー10をブラケット20、20に取り付ける一例を図5図8に基づいて、以下に説明する。
ブラケット20の対向片25には、予め軸26がかしめなどにより固着されている(図4参照)。そこで、この軸26付きのブラケット20の取付片21と対向片25との間へ、ダンパー10の取付部11を差し込む(図5参照)。
【0028】
次に、ダンパー10の取付部11の貫通穴11aに、前記ブラケット20の軸26を嵌入させるとともに、前記スペーサー31をブラケット20の取付片21のスペーサー挿通穴23より挿入する(図6(A)、(B)参照)。そして、スペーサー31の前端面をダンパー10の取付部11に当接して保持する(図6(B)参照)。
【0029】
次に、図6(B)の状態で、図7に示すように、取付片21を障子3の自由端側の上部側面に当てがって、対向片25側からドライバーでネジ24、24を障子3にねじ込んで固定する。この取付状態で、スペーサー31の前端面はダンパー10の取付部11に当接し、後端面は障子3に当接して保持されるので、取付部11は軸26から抜けない。
【0030】
一方、ダンパー10の他方の端部(つまりピストンロッド10bに連結した取付部12)と枠1の下部との取り付けは、前述した図5図6と同様の方法で組み付け、最終的には、図8に示すように、第2のブラケット20の取付片21を枠1の下部内側壁に当てがって、対向片25側からドライバーでネジ27、27を枠1にねじ込んで固定する。この取付状態で、スペーサー31の前端面はダンパー10の取付部12に当接し、後端面は枠1に当接して保持されるので、取付部12は軸26から抜けない。
【0031】
この実施形態1の窓開閉用のダンパー取付装置は、以上のように構成してあるので、図1の障子閉鎖状態において、火災等の非常時に、障子3を閉鎖位置に係止していた係止手段(図示せず)の係止を解除すると、前記のダンパー10の付勢力により障子3が開放される。
【0032】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図9図11に基づいて以下に説明する。
この実施の形態2のものは、抜け止め機構30としては、断面が略C字状の筒体からなるスペーサー41から構成している点において、前記実施の形態1のものと異なるものである。すなわち、この場合のスペーサー41は、合成樹脂やステンレススチール等の金属で製造され、弾性を有するものである。このスペーサー41は、軸26の外径と略等しい円筒部41aと、軸26の外径より小さい寸法の開口部41bとで一体に形成してある。また、ブラケット20の取付片21には、前記実施の形態1ではスペーサー挿通穴23を形成しているが、この実施の形態2では、該スペーサー挿通穴23を形成していない点でも両者は異なる。
その他のダンパー10などの構成は、実施の形態1のものと同一であるので、詳細は実施の形態1を参照するとよい。
【0033】
そして、ダンパー10をブラケット20、20に取り付ける方法は、先ず、図10に示すように、軸26付きのブラケット20の取付片21と対向片25との間へダンパー10の取付部11を差し込む。
【0034】
次に、ダンパー10の取付部11の貫通穴11aにブラケット20の軸26を嵌入させるとともに、前記スペーサー41をブラケット20の取付片21と対向片25(ダンパー10の取付部11)との間から差し込んで、略C字状のスペーサー41の開口部41bを軸26に当接し、強く押し込むことにより、開口部41bが拡開して軸26がスペーサー41の円筒部41aに嵌合すると共に、スペーサー41の弾性により開口部41bは元の状態に復帰し、スペーサー41は軸26に挟着保持される。そうして、該スペーサー41の前端面がダンパー10の取付部11に当接し、後端面がブラケット20の取付片21に当接して保持される。(図11(A),(B)参照)。
【0035】
さらに、図11(B)の状態で、図7に示すように、ブラケット20の取付片21を障子3の自由端側の上部側面に当てがって、対向片25側からドライバーでネジ24、24を障子3にねじ込んで固定する。
【0036】
一方、ダンパー10の他方の端部と枠1の下部との取り付けは、上記と同様の方法でブラケット20に取付け固定する。すなわち、前述した図5図6と同様の方法で組み付け、最終的には、図8に示すように、第2のブラケット20の取付片21を枠1の下部内側壁に当てがって、対向片25側からドライバーでネジ27、27を枠1にねじ込んで固定する。
【符号の説明】
【0037】
1 枠
3 障子
4 ヒンジ
10 ダンパー
11 取付部
11a 貫通穴
12 取付部
12a 貫通穴
20 ブラケット
21 取付片
22 ネジ取り付け用の穴
23 スペーサー挿通穴
24 ネジ
25 対向片
26 軸
27 ネジ
30 抜け止め機構
31 スペーサー
41 スペーサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12