特許第6363020号(P6363020)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6363020
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】イソキノリンおよびナフチリジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 217/22 20060101AFI20180712BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20180712BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20180712BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20180712BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20180712BHJP
   A61K 31/472 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 217/26 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 413/04 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20180712BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20180712BHJP
   A61K 31/4375 20060101ALI20180712BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 407/12 20060101ALI20180712BHJP
   C07D 413/08 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   C07D217/22CSP
   A61P35/00
   A61P35/04
   A61P43/00 111
   C07D413/12
   A61K31/4725
   C07D401/04
   A61K31/472
   C07D217/26
   C07D403/12
   C07D413/04
   C07D471/04 114A
   A61K31/541
   A61K31/4375
   A61K31/5377
   C07D407/12
   C07D413/08
【請求項の数】43
【全頁数】148
(21)【出願番号】特願2014-553751(P2014-553751)
(86)(22)【出願日】2013年1月29日
(65)【公表番号】特表2015-509921(P2015-509921A)
(43)【公表日】2015年4月2日
(86)【国際出願番号】EP2013051613
(87)【国際公開番号】WO2013113669
(87)【国際公開日】20130808
【審査請求日】2015年12月17日
(31)【優先権主張番号】61/592,443
(32)【優先日】2012年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/593,775
(32)【優先日】2012年2月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/701,916
(32)【優先日】2012年9月17日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】306021192
【氏名又は名称】エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チェン, フイフェン
(72)【発明者】
【氏名】クロフォード, テリー
(72)【発明者】
【氏名】マグナソン, スティーブン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ンドゥバク, チュディ
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ラン
【審査官】 三原 健治
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−506696(JP,A)
【文献】 特表2002−543198(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/111527(WO,A1)
【文献】 特表2010−514687(JP,A)
【文献】 特表2010−514695(JP,A)
【文献】 GAMO,FRANCISCO-JAVIER,ET AL.,"Thousands of chemical starting points for antimalarial lead identification",NATURE,2010年,VOL.465,NO.7296,PP.305-310
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
[式中、
Aは、CHまたはNであり、
は、非置換または1個もしくは複数のハロ、CNもしくはC〜C12−アルキル(非置換または1個もしくは複数のハロで置換される)によって置換されているC〜C20−アリール、あるいは非置換またはハロおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであり、
は、以下から独立に選択される:
・ CN、
・ 非置換またはシアノ、ハロ、ヒドロキシ、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−シクロアルキル、−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NH− C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、−NHC(O)−C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)NH−C〜C12−ヘテロアリール、−NHS(O)−C〜C12−アルキル、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C(O)OH、
・ −C(O)C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)NR(式中、RおよびRは、
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル)、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているアリールであって、ヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているアリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−ヘテロアリール}からなる群から独立に選択される)、
・ 非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであって、ここでアルキルが、非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、C〜C12−ヘテロシクリルが、非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている、C〜C12−ヘテロアリール]
の化合物であって、但し、式Iの化合物は、
ではない、化合物ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩。
【請求項2】
AがCHまたはNであり、
が、非置換または1個もしくは複数のハロ、CN、もしくはC〜C12−アルキル(非置換または1個もしくは複数のハロによって置換されている)によって置換されているC〜C20−アリール、あるいは
非置換またはハロおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであり、
が以下である:
・ CN、
・ 非置換またはシアノ、ハロ、ヒドロキシ、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−シクロアルキル、−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NH− C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、−NHC(O)−C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)NH−C〜C12−ヘテロアリール、−NHS(O)−C〜C12−アルキル、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、 −NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C(O)OH、
・ −C(O)−C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)NR(式中、RおよびRは独立に以下からなる群から選択される:
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル);、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリールであって、ここで、ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−ヘテロアリール)、
・ 非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであって、ここでアルキルは非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、C〜C12−ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
ただし、AがCHの場合、Rは、非置換またはハロによって置換されているフェニルから選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
AがCHまたはNであり、
が1個、2個または3個のハロによって置換されているC〜C20−アリールであり、
が以下である:
・ CN、
・ 非置換または−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ 非置換または−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C(O)OH、
・ −C(O)−C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)NR{式中、RおよびRは独立に以下からなる群から選択される:
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル);、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルコキシによって置換されているC〜C20−アリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、および−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキルおよび−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル(非置換またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリル(非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリール)、
・ 非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであって、ここでアルキルが非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、ここでヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている、C〜C12−ヘテロアリール、
ただし、AがCHの場合、Rは、非置換またはハロによって置換されているフェニルから選択される、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
AがCHである、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
CNである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、非置換または−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
からなる群から選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
が、非置換または−C〜C12−ヒドロキシアルキルおよび−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項10】
からなる群から選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
が−C(O)OHである、請求項4に記載の化合物。
【請求項12】
である、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
が−C(O)NR(式中、RおよびRは独立に
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル)、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルコキシによって置換されているC〜C20−アリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、および−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはオキソ、ヒドロキシ、C〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル(非置換またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリル(非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリール、からなる群から選択される)である、請求項4に記載の化合物。
【請求項14】
からなる群から選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
が、非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている−C〜C12−ヘテロアリールであり、ここでアルキルが非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、ヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている、請求項4に記載の化合物。
【請求項16】
からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
AがNである、請求項2または3に記載の化合物。
【請求項18】
が、非置換または
・ 非置換もしくはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されているC〜C12−アルキル、
・ C〜C12−ヒドロキシアルキル、および
・ −O−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)
からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリールである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
からなる群から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
が−C(O)−C〜C12−アルコキシである、請求項17に記載の化合物。
【請求項21】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、非置換またはC〜C12−アルキル、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリルである、請求項17に記載の化合物。
【請求項23】
からなる群から選択される、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が−C(O)NR[式中、RおよびRは独立に以下からなる群から選択される:
・ H、
・ C〜C12−アルキル、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、および
・ 非置換または以下によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル:
・ 非置換またはハロによって置換されているC〜C12−アルキル、
・ −(CO)−C〜C12−アルキル(式中、アルキルは非置換またはヒドロキシ、C〜C12−アルコキシまたはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)
・ −(CO)−C〜C12−シクロアルキル、
・ −S(O)−C〜C12−アルキル(式中、アルキルは非置換またはハロによって置換されている)、
・ −S(O)−NH
・ −S(O)−NH(C〜C12−アルキル)、
・ −S(O)−N(C〜C12−アルキル)
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソによって置換されている)]である、請求項17に記載の化合物。
【請求項25】
である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
が、ハロによって置換されているフェニルである、請求項1ないし25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
が、ハロによってメタ置換されているフェニルである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
ハロがFである、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
式(I−a):
(式中、RおよびRは請求項1ないし28に定義する通りである)
を有する請求項1ないし28のいずれか一項に記載の化合物、ならびにそれらの立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩。
【請求項30】
式(I−b):
(式中、RおよびRは請求項1ないし28に定義する通りである)
を有する請求項1ないし28のいずれか一項に記載の化合物、ならびにそれらの立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩。
【請求項31】
式(I−c):
を有する請求項1ないし28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
式(I−d):
を有する請求項1ないし28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
治療効果のある活性物質として使用する、請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物および治療上不活性な担体を含む医薬組成物。
【請求項35】
癌の治療または予防のための請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬。
【請求項36】
癌の治療または予防のための医薬を調製するための請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項37】
癌の治療または予防のための請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
癌を治療または予防する医薬であって、有効量の、請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬。
【請求項39】
細胞移動の阻害に使用する請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
細胞増殖の阻害に使用する請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】
細胞生存の阻害に使用する請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
細胞が内皮細胞である、請求項39ないし41のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
血管新生の阻害に使用する請求項1ないし32のいずれか一項に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、哺乳類における治療および/または予防に有用な有機化合物に関し、特に癌治療に有用なMAP4K4の阻害に関する。
【背景技術】
【0002】
血管新生は、既存の血管系から新しい血管を発達させるプロセスであり、固形腫瘍の進行において重要なステップである。成長因子に応じて、内皮細胞のサブセットが活性化され、その親血管から移動される。VEGFおよびFGFなどの多くの因子が内皮細胞の移動を促進する上で関与しているが、この高度な運動性を持つ細胞群の移動性機構を調節し適合させる分子についてはほとんど知られていない。
【0003】
脈管系の発達は、多くの生理学的および病理学的プロセスの基本要件である。胚および腫瘍の活性成長には、十分な血液の供給が必要とされる。血管新生促進因子は、一般に血管新生と呼ばれるプロセスによって新血管形成および維持を促進する。血管形成は複雑であるが、以下のステップのすべて、または多くを含む系統的な生物学的事象である:a)既存の血管中の内皮細胞(EC)が増殖するか、または前駆細胞から分化することによって新規なECが形成し、b)新規に形成されたECが標的部位に移動し、融合して索状構造を形成し、c)次いで、血管索(vascular cords)を管形成させ、中心内腔を有する血管を形成し、d)既存の索(cord)または血管が新芽を送り出して二次血管を形成し、e)原始血管網を更に再構築および再形成し、f)血管外皮細胞を補充して、内皮管を包み、血管に維持および調整の機能を与え、このような細胞として、細い毛細管には周皮細胞、太い血管には平滑筋細胞、心臓には心筋細胞が含まれる(Hanahan、D. Science 277:48〜50頁(1997年);Hogan、B. L. & Kolodziej、P. A. Nature Reviews Genetics.3:513〜23頁(2002年);Lubarsky、B. & Krasnow、M. A. Cell. 112:19〜28頁(2003年))。
【0004】
血管新生は、種々の障害の発病に関与している。その障害には、悪性腫瘍の成長、アテローム性動脈硬化、水晶体後線維増殖、血管腫、慢性炎症、増殖性網膜症などの眼内血管新生性疾患、例えば糖尿病性網膜症、加齢性新生血管黄斑変性(nvAMD)、血管新生緑内障、移植された角膜組織および他の組織の免疫拒絶、リウマチ性関節炎、ならびに乾癬が挙げられる(Folkmanら、J. Biol. Chem.、267:10931〜10934頁(1992年);Klagsbrunら、Annu. Rev. Physiol. 53:217〜239頁(1991年);およびGarner A.、「Vascular diseases」、In: Pathobiology of Ocular Disease. A Dynamic Approach、Garner A.、Klintworth G K、編、第2版(Marcel Dekker、NY、1994年)、1625〜1710頁)。
【0005】
腫瘍成長の場合、血管新生は、過形成から新形成への移行と、腫瘍の成長および転移のために栄養を与える上で不可欠であると思われる(Folkmanら、Nature 339:58(1989年))。新生血管形成は、正常細胞と比べて、腫瘍細胞が成長の優位性と増殖の自律性を確保することを可能にする。腫瘍は、利用できる毛細血管床からの距離のために僅か数立方ミリメートルのサイズまでしか増殖できない単一の異常細胞として通常始まり、さらなる成長および播種をせずに長期間「休止中」のままで存在し得る。そしていくつかの腫瘍細胞は、血管新生表現型に切り替わって内皮細胞を活性化することにより、増殖して新規な毛細血管に成熟する。これらの新たに形成された血管は、原発腫瘍の成長を続行するだけでなく、転移性腫瘍細胞の播種および再定着も可能にする。したがって、腫瘍切片の微小血管の密度と、乳癌および他の数種類の腫瘍における患者生存率の間には相関性が観察されている(Weidnerら、N. Engl. J. Med. 324:1〜6頁(1991年);Horakら、Lancet 340:1120〜1124頁(1992年);Macchiariniら、Lancet 340:145〜146頁(1992年))。脈管新生スイッチを制御する正確な機構は十分には理解されていないが、腫瘤の新生血管形成は、多数の血管形成促進因子および阻害剤のネットバランスに起因すると考えられている(Folkman、1995、Nat Med 1(1):27〜31頁)。MAP4K4は、腫瘍細胞の移動/浸潤を促進する役割を持ち得る。MAP4K4 RNAiは、in vitroでSKOV3ヒト卵巣癌細胞の移動および浸潤の両方を阻害した(Collinsら、2006、PNAS 103:3775〜3780頁)。膵臓癌、肝細胞癌および結腸直腸癌などのヒト腫瘍の解析は、MAP4K4の高発現と、腫瘍サイズの肥大化および転移の増加が伴う予後悪化との間の関連を示す(Liangら、2008年、Clin Cancer Res 14:7043〜7049頁、Liuら、2011年、Clin Cancer Res 17:710〜720頁、Haoら、2010年、J Pathol 220:475〜489頁)。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、MAP4K4の阻害によって、動物、例えば哺乳類における血管新生を阻害する方法を提供する。
【0007】
一態様において、本発明は、式(I)の化合物:
(式中、A、R、およびRは、本明細書に記載の通りである)
ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、およびその薬剤として許容される塩に関する。式(I)の化合物は、MAP4K4阻害剤として有用であり得る。
【0008】
本発明の別の態様は、式(I)の化合物および薬剤として許容される担体、流動促進剤、希釈剤、または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
【0009】
本発明の別の態様は、癌治療医薬の製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
【0010】
本発明はまた、哺乳類細胞、有機体、または癌などの病理学的関連症状のin vitro、in situおよびin vivoでの診断または治療に式(I)の化合物を使用する方法にも関する。
【0011】
本発明の別の態様は、疾患または障害を治療する方法であって、式(I)の化合物を癌患者に投与することを含む方法を提供する。
【0012】
癌の治療方法は、癌が、乳癌、卵巣癌、頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、グリア芽腫、神経芽細胞腫、胃癌(stomach)、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌、(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨肉腫、結腸癌、腺腫内癌、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌(bladder carcinoma)、肝癌、胆汁道癌、腎癌、膵癌、骨髄疾患、リンパ腫、毛様細胞白血病、頬腔癌、鼻咽腔癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳腫瘍および中枢神経腫瘍、ホジキン病、白血病、気管支癌、肝臓癌および肝内胆管癌、肝細胞癌、胃癌(gastric)、神経膠腫/グリア芽腫、子宮内膜癌、腎臓癌および腎盂癌、膀胱癌(urinary bladder)、子宮体癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、骨髄性白血病、口腔および咽頭の癌、非ホジキンリンパ腫、または絨毛結腸腺腫である場合を含む。
【0013】
本発明の別の態様は、阻害MAP4K4によって変化させられる状態を治療するキットであって、式(I)の化合物を含む第1医薬組成物と取扱説明書とを含むキットを提供する。
【0014】
本発明の他の態様には、(i)このような治療を必要とする対象において、MAP4K4酵素の活性化によってもたらされる状態、障害、または疾患を予防または治療する方法であって、本明細書で示される任意の方法において、有効量の式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩を、遊離形態で、または薬剤として許容される塩の形態で、医薬品として、前記対象に投与することを含む方法、(ii)本明細書に記載の任意の方法において、遊離形態または薬剤として許容される塩の形態で、医薬品として使用する、特に1つまたは複数のMAP4K4介在疾患に使用する式(I)の化合物、(iii)本明細書で示される任意の方法における、特に1つまたは複数のMAP4K4介在疾患を治療するための、遊離形態または薬剤として許容される塩の形態での式(I)の化合物の使用、(iv)本明細書で示される任意の方法における、特に1つまたは複数のMAP4K4介在疾患を治療するための医薬を製造するための、遊離形態または薬剤として許容される塩の形態での式(I)の化合物の使用が包含される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、本発明のいくつかの実施形態が詳細に参照され、その実施例は添付の構造および式に例証されている。本発明は、列挙される実施形態と併せて記載するが、本発明がこれらの実施形態に限定される意図がないことを理解されたい。反対に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれ得るすべての変更、修正、および同等のものを対象とすることが意図される。当業者であれば、本発明の実施に使用可能な、本明細書に記載されるものに類似した、または同等の多くの方法および材料を認識するであろう。本発明は、記載される方法および材料に決して限定されるものではない。万一、これらに限定されないが定義される用語、用法、記載の技術などを含め、1つまたは複数の組み込まれる文献、特許、および同様の資料が、本出願とは異なっている、または矛盾している場合には、本出願が権限を持つ。
【0016】
「C〜C12−アルコキシ」という用語は、C〜C12−アルキル基を意味し、ここでアルキルは本明細書で定義される通りであり、残存する分子または別の基に酸素原子を介して連結される。アルコキシの例証的な限定されない例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシおよび異なるブトキシ異性体、ならびに本明細書で例示されるR基が挙げられる。
【0017】
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、1個から12個の炭素原子(C〜C12)の飽和、直鎖または分枝鎖の1価の炭化水素基を指し、アルキル基は、非置換、または下記の1個または複数の置換基で独立に置換されている。一実施形態において、アルキルは非置換である。別の一実施形態において、アルキル基は、1個から8個の炭素原子(C〜C)、または1個から6個の炭素原子(C〜C)である。アルキル基の例には、これらに限定されないが、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、1−ヘプチル、1−オクチル、ならびに本明細書で例示されるR基が挙げられる。
【0018】
本明細書で使用される「アルキレン」または「アルキレニル」という用語は、1個から12個の炭素原子(C〜C12)の飽和、直鎖または分枝鎖の2価の炭化水素基を指し、アルキレン基は、任意選択により下記の1個または複数の置換基で独立に置換されてもよい。別の一実施形態において、アルキレン基は、1個から8個の炭素原子(C〜C)、または1個から6個の炭素原子(C〜C)である。アルキレン基の例には、これらに限定されないが、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)、ならびに本明細書で例示されるR基が挙げられる。
【0019】
「アリール」は、母芳香族環系の単一炭素原子から1個の水素原子を除くことによって得られる6〜20個の炭素原子(C〜C20)またはC〜C20−アリールの1価の芳香族炭化水素基を意味する。いくつかのアリール基は、例示的構造において「Ar」で表される。アリールは、飽和、部分的に不飽和の環、または芳香族炭素環式環と融合する芳香族環を含む二環式基を含む。典型的なアリール基には、これらに限定されないが、ベンゼン(フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、インデニル、インダニル、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルなどに由来する基が挙げられる。アリール基は、任意選択により、本明細書に記載の1個または複数の置換基で独立に置換されている。アリール基の限定されないさらなる例は、本明細書のRおよびRの定義において見出すことができる。
【0020】
「炭素環」、「カルボシクリル」、「炭素環式環」および「シクロアルキル」の用語は、本明細書において区別なく使われ、炭素原子3〜12個(C〜C12)の単環、または炭素原子7〜12個の二環を有する、1価の非芳香族の、飽和または部分的に不飽和の環を指す。7〜12個の原子を持つ二環式炭素環は、例えば、ビシクロ[4,5]、「5,5」、「5,6」または「6,6」系として配列されてよく、9個または10個の環原子を持つ二環式炭素環は、ビシクロ「5,6」もしくは「6,6」系として、またはビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタンおよびビシクロ[3.2.2]ノナンなどの架橋系として配列されてよい。単環式炭素環の例には、これらに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、1−シクロヘキサ−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシル、アダマンタニル、および本明細書で例示されるR基が挙げられる。
【0021】
「ハロ」という用語は、クロロ、ヨード、フルオロおよびブロモを表し、一実施形態においてハロは、フルオロ、クロロおよびブロモであり、更に別の実施形態ではフルオロおよびクロロである。
【0022】
「ハロアルキル」という用語は、上で定義したアルキル基を表し、アルキル基の少なくとも1個の水素原子は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨードから選択されるハロゲン原子、例えばフルオロまたはクロロ、ある実施形態においてはフルオロにより置き換えられる。ハロアルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルまたはn−ヘキシルに限定されない、1個または複数の水素原子がCl、F、BrまたはI原子に置き換えられるC〜C12−ハロアルキル基、ならびに本明細書中下記の実施例で具体的に説明されるハロアルキル基が挙げられる。好ましいハロアルキル基の中では、モノフルオロ−、ジフルオロ−またはトリフルオロ−メチル、−エチルまたは−プロピル、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル1,2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、トリフルオロメチルがある。「C〜C12−ハロアルキル」という用語は、炭素原子1〜12個を持つハロアルキル基を意味し、このハロアルキルは本明細書で定義される通りである。
【0023】
「複素環」、「ヘテロシクリル」、および「複素環式環」の用語は、本明細書中で区別なく使われ、3個から約20個の環原子の飽和または部分的に不飽和(すなわち環中に1つもしくは複数の二重および/または三重結合を有する)の炭素環式基であって、少なくとも1個の環原子が窒素、酸素、リン、および硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子はCであり、1個または複数の環原子が任意選択により下記の1個または複数の置換基で独立に置換されている炭素環式基を指す。ヘテロシクリル基の例として、C〜C12−ヘテロシクリル、すなわち炭素原子2〜12個とN、O、P、およびSから選択されるヘテロ原子1〜4個(1、2、3または4個)とを含むヘテロシクリル基がある。C〜C12−ヘテロシクリルの例には、C〜C−ヘテロシクリル基、すなわち炭素原子2〜5個とN、O、P、およびSから選択されるヘテロ原子1〜3個(1、2または3個)とを含むヘテロシクリルがある。複素環は、3〜7個の環員を有する単環(2〜6個の炭素原子およびN、O、PおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子)または7〜10個の環員を有する二環(4〜9個の炭素原子およびN、O、PおよびSから選択される1〜6個のヘテロ原子)、例えば:ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、もしくは[6,6]の各系でもよい。複素環は、Paquette、Leo A.;「Principles of Modern Heterocyclic Chemistry」(W.A.Benjamin、New York、1968)、特に1、3、4、6、7および9章;「The Chemistry of Heterocyclic Compounds、A series of Monographs」(John Wiley&Sons、New York、1950から現在まで)、特に13、14、16、19および28巻、ならびにJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載されている。「ヘテロシクリル」はまた、複素環式基が飽和、部分的に不飽和の環、または芳香族炭素環式もしくは複素環式の環と融合する基も含む。複素環式環の例には、これらに限定されないが、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、ピペリドニル、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3−アザビシコ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、3H−インドリル キノリジニルおよびN−ピリジル尿素が挙げられる。スピロ部分もこの定義の範囲内に含まれる。2個の環炭素原子がオキソ(=O)部分と置換されている複素環基の例は、ピリミジノニル(pyrimidinonyl)および1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。本明細書の複素環基は、任意選択により、本明細書に記載の1個または複数の置換基で独立に置換されている。一実施形態において、複素環式環は、本明細書に示されるように非置換または置換である、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子1、2または3個を含む5または6員複素環から選択される。
【0024】
「ヘテロアリール」という用語は、5、6または7員環の1価の芳香族基を指し、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される1個または複数のヘテロ原子を含有する、5〜20個の原子の縮合環系(そのうち少なくとも1個は芳香族である)を含む。ヘテロアリール基の例には、炭素原子2〜12個と、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される1個または複数のヘテロ原子、例えば窒素、酸素および硫黄から独立に選択されるヘテロ原子1、2、3または4個とを有する二環式ヘテロアリールの単環を表すC〜C12−ヘテロアリールが挙げられる。C〜C12−ヘテロアリールの例には、炭素原子2〜5個と、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される1個または複数のヘテロ原子、例えば窒素、酸素および硫黄から独立に選択されるヘテロ原子1、2、3または4個とを有する二環式ヘテロアリールの単環を表すC〜C−ヘテロアリールがある。ヘテロアリール基の限定されない例には、ピリジニル(例えば、2−ヒドロキシピリジニルなど)、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル(例えば、4−ヒドロキシピリミジニルなど)、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルがある。ヘテロアリール基は、任意選択により、本明細書に記載の1個または複数の置換基、例えばアルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロ基、オキソ基、NH基、OH基、ヒドロキシアルキル基、アミド基で独立に置換されている。ヘテロアリール基および利用可能な置換基のさらなる例は、Rの定義において見出すことができる。一実施形態において、ヘテロアリールは、本明細書で示されるように非置換または置換であるN、OまたはSから選択されるヘテロ原子1、2または3個を含む5または6員のヘテロアリールから選択される。
【0025】
複素環基またはヘテロアリール基は、可能な場合、炭素結合(炭素連結)していても、窒素結合(窒素連結)していてもよい。例として、限定しないが、炭素結合した複素環またはヘテロアリールは、ピリジンの2、3、4、5もしくは6位、ピリダジンの3、4、5もしくは6位、ピリミジンの2、4、5もしくは6位、ピラジンの2、3、5もしくは6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールまたはテトラヒドロピロールの2、3、4もしくは5位、オキサゾール、イミダゾールまたはチアゾールの2、4もしくは5位、イソキサゾール、ピラゾールまたはイソチアゾールの3、4もしくは5位、アジリジンの2もしくは3位、アゼチジンの2、3もしくは4位、キノリンの2、3、4、5、6、7もしくは8位、またはイソキノリンの1、3、4、5、6、7もしくは8位で結合する。複素環またはヘテロアリール基の環窒素原子は、酸素と結合してN−オキシドを形成してよい。
【0026】
例として、限定しないが、窒素結合した複素環またはヘテロアリールは、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、ベンズイミダゾール、イソインドール、もしくはイソインドリンの2位、モルホリンの4位、およびカルバゾールの9位、またはβ−カルボリンで結合する。
【0027】
「ヒドロキシ」という用語は、式−OHの基を表す。
【0028】
「ヒドロキシアルキル」という用語は、上で定義したアルキル基を表し、アルキル基の少なくとも1個の水素原子はヒドロキシ基に置き換えられる。ヒドロキシアルキルの例には、これらに限定されないが、1個または複数の水素原子がOHに置き換えられるメチル、エチル、プロピル、イソピロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルまたはn−ヘキシル、ならびに本明細書中下記の実施例で具体的に説明されるヒドロキシアルキル基が挙げられる。「C〜C12−ヒドロキシアルキル」という用語は、炭素原子1〜12個を含むヒドロキシアルキル基を意味し、ここでヒドロキシアルキルは本明細書で定義される通りである。
【0029】
オキソは、式=Oの基を表す。
【0030】
「1個または複数の置換基」という表現は、この表現に従うリストから独立に選択することができる1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12個の置換基による置換を表す。一実施形態において、1個または複数の置換基は、1、2、3、4または5個の置換基を表す。一実施形態において、1個または複数の置換基は、1、2または3個の置換基を表す。
【0031】
「置換されている」という表現は、本明細書に定義される「1個または複数の置換基」による置換を表す。
【0032】
「治療する」および「治療」の各用語は、治療的処置および予防対策または未然防止対策の両方を指し、癌の発症または広がりなどの望ましくない生理的変化または障害を予防する、または遅らせる(減らす)ことを目標とする。本発明では、有益な、または所望の臨床結果として、これらに限定されないが、検出可能であるまたは可能ではない、症状の緩和、疾患範囲の縮小、疾患の状態の安定化(すなわち悪化させないこと)、疾患の進行の遅延または緩慢化、疾患の状態の改善または緩和、および寛解(部分的か全体的かに関わらず)が挙げられる。「治療」は、治療を受けない場合に予想される生存期間と比較して、生存を延長させることをも意味することができる。治療を必要とするものは、既に状態もしくは障害を患うもの、ならびに状態もしくは障害を患う傾向があるもの、または状態もしくは障害が予防されていないものを含む。
【0033】
「治療上有効な量」という語句は、(i)特定の疾患、状態もしくは障害を治療または未然防止する、(ii)特定の疾患、状態もしくは障害の1つもしくは複数の症状を軽減、寛解、もしくは排除する、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態、もしくは障害の1つまたは複数の症状の発病を防止もしくは遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合、治療上有効な量の薬物は、癌細胞数を減らし、腫瘍サイズを縮小させ、癌細胞が末梢器管内部に浸潤することを阻止し(すなわち、ある程度、進行を遅らせ、好ましくは止め)、腫瘍転移を阻害し(すなわち、ある程度、進行を遅らせ、好ましくは止め)、ある程度、腫瘍成長を阻害し、且つ/または癌に関連する1つまたは複数の症状を、ある程度軽減させることができる。薬物が成長を防止し、且つ/または存在する癌細胞を死滅させることができる程度まで、薬物は細胞増殖抑制性および/または細胞毒性であることができる。癌治療の場合、例えば、疾患の進行までの時間(TTP)を評価し、且つ/または奏効率(RR)を求めることによって、有効性を測定することができる。
【0034】
「癌」という用語は、典型的に細胞が制御を受けずに成長することを特徴とする哺乳動物の生理的状態を指す、または記載する。「腫瘍」は、1つまたは複数の癌性細胞を含む。癌の例には、これらに限定されないが、癌、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、および白血病またはリンパ性悪性疾患が挙げられる。このような癌のより具体的な例には、扁平上皮癌(例えば、上皮の扁平上皮癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺の腺癌、および肺の扁平上皮癌を含めた肺癌、腹膜の癌、肝細胞癌、胃腸癌を含めた胃癌(gastric cancer)または胃癌(stomach cancer)、膵臓癌、グリア芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝細胞癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌または子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、頭頸部癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、骨髄性白血病、口腔および咽頭の癌、非ホジキンリンパ腫、黒色腫、ならびに絨毛結腸腺腫が挙げられる。
【0035】
「キラル」なる用語は、鏡像対に重ね合わせできない性質の分子を意味する一方、「アキラル」なる用語は、その鏡像対に重ね合わせ可能である分子を意味する。
【0036】
「立体異性体」という用語は、同一の化学構造を有するが、空間における原子または基の配列が異なっている化合物を指す。立体異性体は、鏡像異性体およびジアステレオマーを含む。
【0037】
「ジアステレオ異性体」は、2つ以上の不斉中心を持つ立体異性体を指し、それらの分子は互いに鏡像ではない。ジアステレオ異性体は、異なる物理的特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、および反応性を有する。ジアステレオ異性体の混合物は、電気泳動およびクロマトグラフィーなどの高分解能解析手順下で分離することができる。ジアステレオマーは、幾何異性体、シス/トランスおよびE/Z異性体、ならびにアトロプ異性体を含む。
【0038】
「鏡像異性体」は、互いの鏡像に重ね合わせることができない化合物の2つの立体異性体を指す。
【0039】
本明細書で使用される立体化学的定義および慣習は、一般に、S.P.Parker、Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company、New York;ならびにEliel、E.およびWilen、S.、「Stereochemistry of Organic Compounds」、John Wiley&Sons,Inc.、New York、1994に従う。本発明の化合物は、不斉またはキラル中心を含有し、したがって異なる立体異性形態で存在し得る。これらに限定されないが、ジアステレオ異性体、鏡像異性体およびアトロプ異性体、ならびにそれらの混合物、例えばラセミ混合物を含める、本発明の化合物のすべての立体異性形態が、本発明の一部を形成することを目的とする。多くの有機化合物は、光学活性された形態で存在しており、すなわちこれらは平面偏光の光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を説明するにあたって、接頭記号DおよびL、またはRおよびSを使用して、その(1つまたは複数の)キラル中心周囲の分子の絶対配置を示す。接頭記号dおよびlまたは(+)および(−)は、化合物による平面偏光の回転の印を指定するために用い、(−)または1は化合物が左旋性であることを意味する。(+)またはdの接頭記号が付いた化合物は右旋性である。所与の化学構造の場合、これらの立体異性体は、互いに鏡像である以外は、同一である。特定の立体異性体は鏡像異性体と呼ぶこともあり、このような異性体の混合物は鏡像異性混合物と呼ばれることが多い。鏡像異性体の50:50混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体と呼ばれ、化学反応またはプロセスにおいて立体選択または立体特異性がない場合に生じ得る。「ラセミ混合物」および「ラセミ体」という各用語は、光学活性を持たない、2つの鏡像異性種の等モルの混合物を指す。
【0040】
「互変異性体」または「互変異性型」という用語は、低エネルギーバリアを介して相互変換される、エネルギーの異なる構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピー互変異性体としても知られる)は、ケト−エノールおよびイミン−エナミン異性化などの、プロトンの移動を介した相互変換を含む。原子価互変異性体は、いくつかの結合電子の再編成による相互変換を含む。
【0041】
本明細書で使用される「薬剤として許容される塩」という語句は、本発明の化合物の薬剤として許容される有機塩または無機塩を指す。例示的塩には、これらに限定されないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチアニン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メシレート」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1,1‘−メチレン−ビス(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート))が挙げられる。薬剤として許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオンまたは他の対イオンなどの別の分子を含有させてもよい。対イオンは、親化合物の電荷を安定化する任意の有機または無機部分でよい。更に、薬剤として許容される塩は、その構造中に2個以上の荷電原子を持つことができる。複数の荷電原子が薬剤として許容される塩の一部である場合、複数の対イオンを持つことができる。したがって、薬剤として許容される塩は、1個もしくは複数の荷電原子および/または1個もしくは複数の対イオンを持つことができる。
【0042】
本発明の化合物が塩基性である場合、所望の薬剤として許容される塩は、当技術分野で利用可能な任意の好適な方法、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸などの無機酸、または酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、グルクロン酸もしくはガラクツロン酸などのピラノシジル酸(pyranosidyl acid)、クエン酸もしくは酒石酸などのα−ヒドロキシ酸、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸などのアミノ酸、安息香酸もしくはケイ皮酸などの芳香族酸、p−トルエンスルホン酸もしくはエタンスルホン酸などのスルホン酸などの有機酸による遊離塩基の処理によって調製することができる。
【0043】
本発明の化合物が酸性である場合、所望の薬剤として許容される塩は、任意の好適な方法、例えば、アミン(第1級、第2級または第3級)、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物などの無機または有機塩基による遊離酸の処理によって調製することができる。好適な塩の例証的例には、これらに限定されないが、グリシンおよびアルギニン、アンモニア、第1級、第2級および第3級アミン、ならびにピペリジン、モルホリンおよびピペラジンなどの環状アミンなどのアミノ酸由来の有機塩と、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムに由来する無機塩が挙げられる。
【0044】
「薬剤として許容される」という語句は、物質または組成物が、化学的に且つ/または毒性学的に、製剤を含む他の成分、および/またはそれで処置する哺乳動物に適合しなければならないことを示す。
【0045】
「溶媒和物」は、1種または複数の溶媒分子および本発明の化合物の会合体または複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例には、これらに限定されないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、およびエタノールアミンが挙げられる。
【0046】
「本発明の化合物(compound of this invention)」および「本発明の化合物(compounds of the present invention)」および「式(I)の化合物」という用語は、本明細書に記載の特定の化合物である式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)の化合物ならびにその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、ならびに薬剤として許容される塩およびプロドラッグを包含する。
【0047】
式(I)の化合物を含めた本明細書にある任意の式または構造は、このような化合物の水和物、溶媒和物、多形体、ならびにその混合物を表すことを目的としてもいる。
【0048】
式(I)の化合物を含めた本明細書にある任意の式または構造は、同位体で標識された化合物の形態ならびに非標識形態を表すことを目的としてもいる。同位体で標識された化合物は、1個または複数の原子が、選択された原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられることを除いては、本明細書にある式で描かれている構造を有する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、および塩素の同位体、例えば、これらに限定されないが、2H(重水素、D)、3H(三重水素)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl、および125Iが挙げられる。様々な同位体で標識された本発明の化合物、例えば3H、13C、および14Cなどの放射性同位体が組み込まれるもの。このような同位体で標識された化合物は、代謝研究、反応速度論研究、薬物もしくは基質の組織内分布アッセイを含めた検出技術もしくは画像技術、例えば、ポジトロン放出断層撮影(PET)または単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)に、または患者の放射性治療に有用となり得る。重水素標識された、または置換されている本発明の治療用化合物は、改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態)特性を持ち、これは分布、代謝、および排泄(ADME)に関連する。重水素などの重い同位体による置換は、優れた代謝的安定性、例えばin vivo半減期の増加または必要投薬量の減少に起因して確かな治療上の利点をもたらすことができる。18F標識された化合物は、PET研究またはSPECT研究に有用となり得る。同位体で標識された本発明の化合物およびそのプロドラッグは、一般に、スキームもしくは実施例に開示される手順を実行することによって調製でき、下記の調製は、簡単に手に入る、同位体で標識された試薬を、同位体で標識されていない試薬に置き換えることにより調製できる。更に、重い同位体、特に重水素(すなわち、2HまたはD)による置換は、優れた代謝的安定性、例えばin vivo半減期の増加または必要投薬量の減少または改善された治療指数に起因して確かな治療上の利点をもたらすことができる。これに関連して重水素が式(I)の化合物の置換基と見なされることを理解されたい。このような重い同位体、具体的には重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義することができる。本発明の化合物において、具体的な同位体として具体的に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定性同位体を表すこととする。別段、指定されない限り、位置が「H」または「水素」と具体的に指定されている場合、その位置には、その同位体組成天然存在比で、水素を有すると理解される。これに応じて、本発明の化合物において、重水素(D)と具体的に指定される任意の原子は、重水素を表すものとする。
【0049】
一態様において、本発明は、式(I)の化合物:
[式中、
AはCHまたはNであり、
およびRは独立に以下から選択される:
・ CN、
・ 非置換またはシアノ、ハロ、ヒドロキシ、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−シクロアルキル、−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NH−C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、−NHC(O)−C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)NH−C〜C12−ヘテロアリール、−NHS(O)−C〜C12−アルキル、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ 非置換またはハロによって置換されているC〜C12−アルコキシ、
・ 非置換またはシアノ、ハロ、ヒドロキシ、−NH、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−シクロアルキル、C〜C12−ヘテロシクリル、C〜C20−アリール、およびC〜C12−ヘテロアリールからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−シクロアルキルであって、前記シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールが非置換またはハロ、OH、CN、NH、−NH(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−ハロアルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)C〜C12−アルキル、および−C(O)NHC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されていてよいC〜C12−シクロアルキル、
・ −NHR{式中、Rは以下からなる群から選択される:
・ 非置換または1個もしくは複数のC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換または−C(O)−C〜C12−アルキルおよび−C(O)O−C〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C〜C12−アルキレニル−C〜C20−アリール(式中、アリールは非置換またはハロ、C〜C12−アルキルおよびC〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ−C〜C20−アリール(式中、アリールは非置換またはハロによって置換されている)、
・ −C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)}
・ 非置換の、またはC〜C12−アルキル、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C(O)OH、
・ −C(O)−C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)NR{式中、RおよびRは独立に以下からなる群から選択される:
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル);、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているアリールであって、ここでヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているアリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリールであって、ここでヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−ヘテロアリール}
・ −O−C〜C12−シクロアルキル、−O−C〜C12−ヘテロシクリル、−O−C〜C20−アリールおよび−O−C〜C20−ヘテロアリール(式中、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは非置換またはハロ、シアノ、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシおよび−C(O)NHからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロシクリル:
・ ハロ、
・ オキソ、
・ −NH
・ 非置換またはOH、ハロ、C〜C12−アルコキシ、−C(O)−NH−C〜C12−アルキル、およびC〜C12−ヘテロアリールからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキルであって、ここでヘテロアリールが非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシおよび−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)−R(式中、RはC〜C12−アルキル、−C〜C12−ヘテロシクリル、−NH、−NH−C〜C12−シクロアルキル、および−O−C〜C12−アルキルからなる群から選択される)、
・ −N(C〜C12−アルキル)
・ −N(C〜C12−アルキル)C(O)−C〜C12−アルキル、
・ −NH(CO)−C〜C12−アルキレニル−N(C〜C12−アルキル)
・ −NH(CO)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、
・ −NH(CO)O−C〜C12−アルキル、
・ −NH(CO)−C〜C12−アルキレニル−N(C〜C12−アルキル)−C(O)−C〜C12−アルキル、
・ −NH(CO)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキルおよび−S(O)−C〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −NH(CO)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、C〜C12−アルキルおよび−C(O)−C〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −NH(CO)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)、ならびに
・ C〜C12−シクロアルキル、C〜C12−ヘテロシクリル、C〜C20−アリールまたはC〜C12−ヘテロアリール(ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールは非置換またはOH、C〜C12−アルキル、C〜C12−ハロアルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−NH−C〜C12−アルキル、−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH−C〜C12−アルキル、−C(O)N(C〜C12−アルキル)および−S(O)−C〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリール:
・ ハロ、
・ CN、
・ OH、
・ −NH
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル:
・ ハロ、
・ OH、
・ NH(C〜C12−アルキル)(式中、アルキルは非置換またはOHによって置換されている)、または−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)N(C〜C12−アルキル)、C〜C12−シクロアルキル、C〜C12−ヘテロシクリル(ここで、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)、
・ −NH(C〜C12−ヘテロシクリル)(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −N(C〜C12−アルキル)(C〜C12−ヘテロシクリル)(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −N(C〜C12−アルキル)(C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ)、
・ −N(C〜C12−アルキル)−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −NH(C〜C12−シクロアルキル)(式中、シクロアルキルは非置換またはハロ、C〜C12−ヒドロキシアルキルによって置換されている)、
・ 非置換またはハロ、オキソ、OH、C〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレンリル−C(O)−C〜C12−アルキル、C〜C12−アルキレニル−C(O)N(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜C12−アルキル)、−C(O)NH(C〜C12−ハロアルキル)、−C(O)NH(C〜C12−ヒドロキシアルキル)、−S(O)−C〜C12−アルキル、−S(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)NH(C〜C12−ヘテロシクリル)、−C(O)N(C〜C12−アルキル)、および−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキル、−C(O)OH、−S(O)−C〜C12−アルキル、−S(O)−N(C〜C12−アルキル)、またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)、
・ 非置換またはハロおよびC〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルコキシ、
・ 非置換またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されているC〜C12−アルコキシ、
・ C〜C12−ハロアルコキシ;
・ −NH−C〜C12−アルキレニル−N(C〜C12−アルキル)
・ −NH−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロシクリル;、
・ −NH−C〜C12−アルキレニル−C〜C20−アリール(C〜C20−アリールは非置換またはハロによって置換されている)、
・ −NH−C〜C12−ヘテロシクリル−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −NHC(O)−C〜C12−アルキル(式中、C〜C12−アルキル基は非置換またはハロ、C〜C12−アルコキシ、−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−シクロアルキル、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、ここでC〜C12−ヘテロシクリルは非置換またはオキソによって置換されている)、
・ −NHC(O)−C〜C12−アルコキシ、
・ −NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル(式中、シクロアルキルは非置換またはハロによって置換されている)、
・ −NHC(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、C〜C12−ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルおよび−C(O)−C〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −NHC(O)NH−C〜C12−シクロアルキル(式中、シクロアルキルは非置換またはOHによって置換されている)、
・ −NH(SO)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)、
・ −NH(SO)−C〜C12−ヘテロシクリル;
・ −C(O)NH
・ −C(O)NH−C〜C12−アルキル;
・ −C(O)NH−C〜C12−アルキレニル−N(C〜C12−アルキル);、
・ −C(O)NH−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキル、−C(O)NH−C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、ならびに
・ C〜C12−シクロアルキル、C〜C12−ヘテロシクリル、C〜C20−アリール、C〜C12−ヘテロアリール、および−O−C〜C12−ヘテロアリール(式中、前記シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは非置換またはハロ、オキソ、OH、CN、NH、−NH(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−ハロアルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)C〜C12−アルキル、および−C(O)NHC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されてよい)、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール:
・ オキソ、
・ ハロ、
・ −CN、
・ −NH
・ −NH−C〜C12−アルキレニル−N(C〜C12−アルキレニル)
・ −NH−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−ヘテロシクリル;、
・ 非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキルであって、ここでC〜C12−ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−アルキル、
・ −C(O)−NH
・ −C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、
・ −C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および、
・ C〜C12−シクルアルキル、C〜C12−ヘテロシクリル、C〜C20−アリール、C〜C12−ヘテロアリール(式中、前記シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは非置換またはハロ、OH、CN、NH、−NH(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−ハロアルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)C〜C12−アルキル、および−C(O)NHC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されてよい)
ただし、AがCHの場合、Rは、非置換またはハロによって置換されているフェニルから選択される]
ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩に関する。
【0050】
一実施形態において、本発明は、
Aは、CHまたはNであり、
は、非置換または1個もしくは複数のハロ、CNもしくはC〜C12−アルキル(非置換または1個もしくは複数のハロで置換される)によって置換されているC〜C20−アリール、あるいは非置換またはハロおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであり、
は、以下から独立に選択される:
・ CN、
・ 非置換またはシアノ、ハロ、ヒドロキシ、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−シクロアルキル、−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NH− C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、−NHC(O)−C〜C12−ヘテロアリール、−NHC(O)NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)NH−C〜C12−ヘテロアリール、−NHS(O)−C〜C12−アルキル、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C(O)OH、
・ −C(O)C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)NR(式中、RおよびRは、
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル);、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているアリールであって、ヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−ヘテロアリール}からなる群から独立に選択される)、
・ 非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであって、ここでアルキルが、非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、C〜C12−ヘテロシクリルが、非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている、C〜C12−ヘテロアリール。
【0051】
一実施形態において、本発明の化合物は、
AがCHまたはNであり、
が1個、2個または3個のハロによって置換されているC〜C20−アリールであり、
が以下である:
・ CN、
・ 非置換または−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリール、および−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキル、
・ 非置換または−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)2、−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −C(O)OH、
・ −C(O)−C〜C12−アルコキシ、
・ −C(O)NR{式中、RおよびRは独立に以下からなる群から選択される:
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル);、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルコキシによって置換されているC〜C20−アリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、および−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル(非置換またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリル(非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリール}、
・ 非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリールであって、ここでアルキルが非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、ここでヘテロシクリルが非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている、C〜C12−ヘテロアリールである、化合物
である。
【0052】
一実施形態において、本発明の化合物は、AがCHである、式(I)の化合物である。
【0053】
一実施形態において、本発明の化合物は、RがCNである、式(I)の化合物、例えば、以下の化合物である。

【0054】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、非置換または−NH、−NH−C〜C12−アルキル、−NHC(O)−C〜C12−シクロアルキル、−NHC(O)−C〜C20−アリールおよび−NHS(O)−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−アルキルである、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0055】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、非置換または−C〜C12−ヒドロキシアルキルおよび−C〜C12−アルキレニル(alkylenyl)−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリルである、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。

【0056】
一実施形態において、本発明の化合物は、式(I)の化合物Rが、−C(O)OHである、式(I)化合物、例えば以下の化合物である。

【0057】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、−C(O)NR{式中、RおよびRは、
・ H、
・ 非置換または以下からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−アルキル:
・ OH、CN、NH2、−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)−NH2、−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、−N(H)(C(O)−C〜C12−アルキル)、−N(H)(C〜C12−アルキル)、−N(C〜C12−アルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−シクロアルキル)、−NHC(O)−NH(C〜C12−アルキル);、
・ C〜C12−ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは非置換またはオキソ、ヒドロキシおよびC〜C12−アルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている)、
・ −C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ −SO−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルコキシによって置換されているC〜C20−アリール、ならびに
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、および−C(O)−N(C〜C12−アルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C12−ヘテロアリール、
・ 非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
・ 非置換またはオキソ、ヒドロキシ、C〜C12−アルキル、−SO−C〜C12−アルキル、−C(O)−C〜C12−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C(O)−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、−C(O)NH−C〜C12−シクロアルキルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル、
・ 非置換またはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アルキレニル−NH、および−O−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−アリールであって、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C20−アリール、ならびにおよび
・ 非置換またはC〜C12−アルキル(非置換またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)、C〜C12−ヒドロキシアルキル、および−O−C〜C12−ヘテロシクリル(非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリール
からなる群から独立に選択される}である、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0058】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている−C〜C12−ヘテロアリールであり、ここでアルキルは非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されており、ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0059】
一実施形態において、本発明の化合物は、AがNである、式(I)の化合物である。
【0060】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、非置換または
〜C12−アルキル(非置換またはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)、
〜C12−ヒドロキシアルキル、および
−O−C〜C12−ヘテロシクリル(非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されている)
からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されているC〜C20−ヘテロアリールである、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0061】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、−C(O)−C〜C12−アルコキシである、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0062】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、ハロによって置換されているフェニルである、式(I)の化合物である。
【0063】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、非置換またはC〜C12−アルキル、−C〜C12−ヒドロキシアルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(H)(C〜C12−アルキル)、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−C〜C12−アルキレニル−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、−NH−C(O)−C〜C12−アルキル、−NH−C(O)−C〜C12−シクロアルキル、および−N(C(O)−C〜C12−シクロアルキル)からなる群から選択される1個もしくは複数の置換基によって置換されている−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリルである、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0064】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rが、−C(O)NR{式中、RおよびRは、
H、
〜C12−アルキル、
非置換または1個もしくは複数のヒドロキシによって置換されている−C〜C12−シクロアルキル、
非置換または以下によって置換されている−C〜C12−ヘテロシクリル:
非置換またはハロによって置換されているC〜C12−アルキル、
−(CO)−C〜C12−アルキル(式中、アルキルは非置換またはヒドロキシ、C〜C12−アルコキシまたはC〜C12−ヘテロシクリルによって置換されている)
−(CO)−C〜C12−シクロアルキル、
−S(O)−C〜C12−アルキル(式中、アルキルは非置換またはハロによって置換されている)、
−S(O)−NH
−S(O)−NH(C〜C12−アルキル)、
−S(O)−N(C〜C12−アルキル)
−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルは、非置換またはオキソによって置換されている)
からなる群から独立に選択される}である、式(I)の化合物、例えば以下の化合物である。
【0065】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rがハロによってメタ置換されているフェニルである、式(I)の化合物である。
【0066】
一実施形態において、本発明の化合物は、Rがハロであり、ハロはFである、式(I)の化合物である。
【0067】
一実施形態において、本発明の化合物は、式(I−a)の化合物:

(式中、RおよびRは、本明細書に定義される通りである)
ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩である。
【0068】
一実施形態において、本発明の化合物は、式(I−b)の化合物:

(式中、RおよびRは、本明細書に定義される通りである)
ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩である。
【0069】
一実施形態において、本発明の化合物は、式(I−c)の化合物:
(式中、Rは、本明細書に定義される通りである)
ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩である。
【0070】
一実施形態において、本発明の化合物は、式(I−d)の化合物:
(式中、Rは、本明細書に定義される通りである)
ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および薬剤として許容される塩である。
【0071】
本発明の一実施形態において、Rは、
(式中、
は、Rが式(I)の化合物の残基に結合する位置を示す)から選択することができる。
【0072】
一実施形態において、本発明は、治療上活性な物質として使用する本発明による化合物に関する。
【0073】
一実施形態において、本発明は、本発明による化合物および治療上の不活性な担体を含む医薬組成物に関する。
【0074】
一実施形態において、本発明は、細胞移動の阻害に使用する本発明による化合物に関する。
【0075】
一実施形態において、本発明は、細胞増殖の阻害に使用する本発明による化合物に関する。
【0076】
一実施形態において、本発明は、細胞生存の阻害に使用する本発明による化合物に関する。
【0077】
一実施形態において、本発明による前述の使用中、細胞は内皮細胞である。
【0078】
一実施形態において、本発明は、血管新生の阻害に使用する本発明による化合物に関する。
【0079】
一実施形態において、本発明は、癌の治療または予防のための本発明による化合物に関する。
【0080】
一実施形態において、本発明は、癌の治療または予防のための薬剤を調製するための本発明による化合物の使用に関する。
【0081】
一実施形態において、本発明は、癌の治療または予防のための方法であって、有効量の本発明による化合物を投与することを含む方法に関する。
【0082】
一実施形態において、本発明の癌は、乳癌、卵巣癌、頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌(genitourinary tract)、食道癌、喉頭癌、グリア芽細胞腫、神経芽細胞腫、胃癌(stomach)、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞癌、未分化癌、乳頭癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌および胆汁道癌(biliary passage)、腎臓癌、膵臓障害、骨髄障害、リンパ腫、毛様細胞、口腔癌、鼻咽腔癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌(mouth)、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中枢神経系の癌、ホジキン病、白血病、気管支癌、甲状腺癌、肝癌および肝内胆管癌、肝細胞癌、胃癌(gastric)、神経膠腫/グリア芽細胞腫、子宮内膜癌、腎臓および腎盂の(kidney and renal pelvis)癌、膀胱癌、子宮体癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、骨髄性白血病、口腔(oral cavity)および咽頭の癌、非ホジキンリンパ腫、または絨毛結腸腺腫(villous colon adenoma)からなる群から選択される。
【0083】
ヒトを含む哺乳動物の(予防処置を含む)治療処置に式(I)の化合物を使用するために、標準的薬務に従って医薬組成物として普通に製剤化する。本発明の本態様によれば、本発明の化合物を薬剤として許容される希釈剤または担体と合わせて含む医薬組成物が提供される。
【0084】
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体、希釈剤または賦形剤とを混合することによって調製する。好適な担体、希釈剤および賦形剤は、当業者によく知られており、炭水化物、蝋、水溶性および/または潤滑性ポリマー、親水性または疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などの材料を含む。使用する具体的な担体、希釈剤または賦形剤は、本発明の化合物が適用される手段および目的に依存するであろう。溶媒は、一般に、哺乳動物に投与しても安全である(GRAS)と当業者が認識する溶媒を元に選択する。一般に、安全な溶媒は、水などの非毒性の水性溶媒、および水に可溶性または混和性の他の非毒性溶媒である。好適な水性溶媒には、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)など、およびそれらの混合物が挙げられる。製剤は、1種または複数の緩衝剤、安定剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、酸化防止剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、および他の既知の添加剤も含むことができ、洗練された体裁の薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)が提供される、または医薬品(すなわち、医薬)の製造に役立つ。
【0085】
製剤は、従来の溶解手順および混合手順を利用して調製できる。例えば、バルク原薬(bulk drug substance)、すなわち本発明の化合物または安定化形態の化合物(例えば、シクロデキストリン誘導体または他の既知の複合体形成剤(complexation agent)との複合体)を、上記の1種または複数の賦形剤の存在下で、好適な溶媒に溶解する。本発明の化合物は、通常、薬の剤形に製剤化して、薬物の投薬量を容易に制御できるようにし、患者が処方された投薬計画を順守できるようにする。
【0086】
適用に向けた医薬組成物(または製剤)は、薬物を投与するために使用される方法に応じて様々な仕方でパッケージングされ得る。一般に、流通用の物品は、医薬製剤が適当な形態で収容される容器が含む。好適な容器は、当業者によく知られており、瓶(プラスチックまたはガラス)、サッシェ、アンプル、プラスチック袋、金属シリンダーなどの材料が挙げられる。容器には、不正開封防止構成部も含まれ、パッケージの内容物を不用意に取り出すことを防止することもできる。更に、容器には、その容器に貼り付けた、容器の内容物を説明するラベルが含まれる。ラベルには、適当な注意事項も含まれ得る。
【0087】
本発明の化合物の医薬製剤は、様々な投与経路および投与タイプ向けに調製できる。例えば、所望の純度を有する式(I)の化合物を、凍結乾燥製剤、破砕粉体、または水溶液の形態で、任意選択により、薬剤として許容される希釈剤、担体、賦形剤または安定化剤と混合してもよい(Remington’s Pharmaceutical Sciences(1980)、16編、Osol、A.Ed.)。製剤化は、周囲温度、適当なpH、所望の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち用いる投薬量および濃度で受容者に非毒性である担体と混合することによって実施することができる。製剤化のpHは、主に化合物の具体的な使用と濃度に依存するが、約3から約8の範囲でよい。pH5の緩衝酢酸溶液中での製剤化が、好適な実施形態である。
【0088】
化合物は、普通、固形組成物、凍結乾燥製剤または水溶液として保存され得る。
【0089】
本発明の医薬組成物は、あるやり方で、すなわち、医療実施基準(good medical practice)に合致するような量、濃度、スケジュール、治療単位(course)、ビヒクルおよび投与経路で、製剤化され、用量化され(dosed)、投与されるであろう。これに関連する考慮事項の因子には、治療する特定の障害、治療を受ける特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤が送達される部位、投与方法、投与スケジュール、および医師が知る他の因子が挙げられる。投与する化合物の「治療上有効量」は、このような考慮事項によって管理され、過剰増殖性障害を予防する、寛解する、または治療するための必要最小量である。
【0090】
一般的意見として、1回投与あたりの、非経口で投与する阻害剤の薬剤として有効な初期の量は、使用する化合物の典型的な初期範囲が0.3〜15mg/kg/日のところ、1日あたりの患者の体重の約0.01〜100mg/kg、すなわち約0.1〜20mg/kgの範囲であろう。
【0091】
許容される希釈剤、担体、賦形剤および安定化剤は、用いる投薬量および濃度で受容者にとって非毒性であり、リン酸塩、クエン酸塩および他の有機酸などの緩衝剤;アスコルビン酸およびメチオニンなどの酸化防止剤;防腐剤(オクタデシルジメチルベンジル塩化アンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルもしくはベンジルアルコール;メチルもしくはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;ならびにm−クレゾールなど);低分子量(約10残渣未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジンなどのアミノ酸;単糖類、二糖類および他の炭水化物、例えばグルコース、マンノース、もしくはデキストリン;EDTAなどのキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成対イオン(salt-forming counter ions);金属錯体(例えば、Zn−タンパク質錯体);ならびに/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)もしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非毒性界面活性剤が含まれる。活性薬剤成分は、例えば、コアセルベーション技術または界面重合によって調製したマイクロカプセル、例えば、それぞれヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン−マイクロカプセル、およびポリ(メチルメタクリレート)マイクロカプセルに、コロイド薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミン小球体、マイクロエマルション、ナノ粒子およびナノカプセル)またはマクロエマルション中で、封入することもできる。このような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、16編、Osol、A.Ed.(1980)に開示されている。
【0092】
式(I)の化合物の持続放出調合剤を調製することができる。持続放出調合剤の好適な例には、式(I)の化合物を含有する固形疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは造形物品、例えば、薄膜、またはマイクロカプセルの形態である。持続放出マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸およびγ−エチル−L−グルタメートのコポリマー、非分解性エチレン−酢酸ビニルコポリマー、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、例えばLUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマーと酢酸ロイプロリドから構成される注射可能なマイクロスフェア)ならびにポリ−D−(−)3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
【0093】
製剤には、本明細書に詳述する投与経路に好適なものが含まれる。製剤は、好都合には、単位剤形で存在することができ、薬学業界で知られている任意の方法によって調製することができる。技術および製剤は、一般に、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.、Easton、PA)に記載されている。このような方法は、活性成分を、1種または複数の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。一般に、製剤は、活性成分を、液体担体または微粉化した固形担体または両方と均一に且つ密接に会合させることによって調製し、次いで必要に応じて、生成物を成形する。
【0094】
経口投与に好適な式(I)の化合物の製剤は、それぞれに所定の量の式(I)の化合物が含有されている丸薬、カプセル剤、カシェまたは錠剤などの個別の単体とし調製してよい。圧縮錠は、任意選択により結合材、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、界面活性剤または分散剤と混合した粉体や顆粒などの自由流動形態の活性成分を好適な機械中で圧縮することによって調製することができる。成形した錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉状活性成分の混合物を好適な機械中で成形することによって作製することができる。錠剤は、任意選択により、コーティングしても分割してもよく、任意選択により、該錠剤からの活性成分の放出が遅延される、または制御されるように製剤化する。錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性または油性懸濁液、分散性粉体または顆粒、エマルション、硬カプセル剤または軟カプセル剤、例えば、ゼラチンカプセル、シロップまたはエリキシルは、経口使用向けに調製できる。経口使用を対象とした式(I)の化合物の製剤は、医薬組成物を製造する当技術分野で知られている任意の方法に従って調製することができ、該医薬組成物は、美味の調合剤を得るために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤などの薬剤を1種または複数含有してよい。錠剤の製造に好適な非毒性の薬剤として許容される賦形剤と混和した活性成分を含有する錠剤は、許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシでんぷんまたはアルギン酸などの造粒剤および崩壊剤;でんぷん、ゼラチンまたはアカシアなどの結合剤;およびステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの潤滑剤でよい。錠剤は、コーティングされていなくても、マイクロカプセル化などの既知の技術によってコーティングして、消化管中での崩壊および吸着を遅延させ、これにより長時間にわたって効果を持続させてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質(time delay materials)を単体でまたは蝋と共に用いてよい。
【0095】
眼または他の外部組織、例えば、口および皮膚を治療する場合、製剤は、例えば0.075〜20%w/wの量の(1つまたは複数の)活性成分を含有する局所軟膏またはクリームとして適用され得る。軟膏に製剤化する場合、活性成分は、パラフィンまたは水混和性いずれかの軟膏基剤と共に用いることができる。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤を用いてクリームに製剤化してもよい。所望に応じて、クリーム基剤の水相に、多価アルコール、すなわち2個以上のヒドロキシル基を有するアルコール、例えばプロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロールおよびポリエチレングリコール(PEG400など)ならびにそれらの混合物を含めてもよい。局所製剤は、望ましくは、皮膚または他の患部を通る活性成分の吸収または浸透を向上させる化合物を含めてもよい。このような皮膚浸透促進剤の例には、ジメチルスルホキシドおよび関連の類似体が挙げられる。本発明のエマルションの油相は、既知の方法で既知の成分を構成し得、少なくとも1種の乳化剤と脂肪または油もしくは脂肪および油の両方との混合物を含む。脂溶性乳化剤と共に含まれる親水性乳化剤は、安定化剤として作用する。共に、(1つまたは複数の)乳化剤は、(1つまたは複数の)安定化剤を加えても加えなくてもいわゆる乳化蝋を構成し、蝋は油および脂肪と共にいわゆる乳化軟膏基剤を構成し、クリーム製剤の油性分散相を形成する。本発明の製剤に使用する上で好適な乳化剤およびエマルション安定化剤には、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリンおよびラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
【0096】
式(I)化合物の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混和した活物質を含有する。このような賦形剤には、懸濁化剤、例えば、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントおよびアカシアゴム、ならびに分散剤または湿潤剤、例えば、天然起源のホスファチド(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドの脂肪酸との縮合物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール(heptadecaethyleneoxycetanol))、エチレンオキシドの、脂肪酸およびヘキシトール無水物(hexitol anhydride)に由来する部分エステルとの縮合物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)が挙げられる。水性懸濁液は、p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはp−ヒドロキシ安息香酸n−プロピルなどの1種または複数の防腐剤、1種または複数の着色剤、1種または複数の香味剤、およびスクロースまたはサッカリンなどの1種または複数の甘味剤も含有してよい。
【0097】
式(I)の化合物の医薬組成物は、無菌注射可能な水性または油脂性懸濁液などの無菌注射剤の形態でもよい。この懸濁液は、上述した好適な分散剤または湿潤剤、および懸濁化剤を使用して、既知の当技術分野に従って製剤化してよい。無菌注射剤は、1,3−ブタンジオール溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射用溶液または懸濁液でもよく、凍結乾燥粉末として調製してもよい。許容されるビヒクルおよび溶媒のうち、水、リンガー溶液、および生理食塩液を用いることができる。更に、無菌固定油を、溶媒または懸濁媒体として従来から用いることができる。このために、任意の無菌性の固定油、例えば合成モノグリセリドまたはジグリセリドを用いることができる。更に、オレイン酸などの脂肪酸も同様に注射剤の調合に使用することができる。
【0098】
担体材と組み合わせて単一剤形を製造することができる活性成分の量は、治療する宿主および特定の投与形式に応じて変えることになる。例えば、ヒトへの経口投与向けの徐放性製剤は、およそ1〜1000mgの活物質を、全組成の約5から約95%(重量:重量)で変わり得る、適当且つ好都合な量の担体材と調合して含有してよい。医薬組成物を調製して、投与向けに容易に測定できる量を提供できる。例えば、静脈内注入向けの水溶液は、溶液1ミリリットルあたり約3〜500μgの活性成分を含有して、好適な量を約30mL/hrの速度で注入できるようにしてよい。
【0099】
非経口投与に好適な製剤には、水性および非水性無菌注射溶液が含まれ、これらは酸化防止剤、緩衝剤、静菌薬、および製剤を、対象とする受容者の血液と等浸透圧にさせる溶質を含有してよく、水性および非水性無菌懸濁液は、懸濁化剤および増粘剤を含んでもよい。
【0100】
眼への局所投与に好適な製剤には点眼薬も含まれ、活性成分が、活性成分に好適な担体、特に水性溶媒に溶解または懸濁している。活性成分は、好ましくは、このような製剤中に、約0.5〜20%w/w、例えば約0.5〜10%w/w、例えば約1.5%w/wの濃度で存在する。
【0101】
口への局所投与に好適な製剤には、フレーバーベースで活性成分(通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント)を含むロゼンジ;ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアなど、不活性ベースで活性成分を含むパステル剤;ならびに好適な液体担体中に活性成分を含む口内洗浄液が含まれる。
【0102】
直腸投与向けの製剤は、例えばココアバターまたはサリチル酸塩を含む好適な塩基を含有する座薬として提示してよい。
【0103】
肺内投与または経鼻投与に好適な製剤は、例えば0.1〜500ミクロンの範囲の粒径を有し(0.5ミクロン、1ミクロン、30ミクロン、35ミクロンなどのミクロン単位で0.1〜500ミクロンの範囲の粒径を含む)、鼻道を通す急速吸入によって、または口を通す吸入によって投与して肺胞嚢に到達させる。好適な製剤は、水性または油性活性成分溶液を含む。エアゾールまたは乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来からの方法に従って調製でき、他の医薬、例えば下記の障害の治療または予防にこれまで使用された化合物と一緒に送達してよい。
【0104】
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、適当であると当技術分野で知られている該担体も含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として提示してよい。
【0105】
製剤は、単位用量または複数用量の容器、例えば密封されたアンプルおよびバイアルにパッケージングしてよく、冷凍乾燥した(凍結乾燥した)状態で保存でき、使用直前に注射用の無菌液体担体、例えば水を添加するだけで済む。即席注射溶液および懸濁液を、前記の種類の無菌紛体、顆粒および錠剤から調製する。好ましい単位剤形は、本明細書において上に列挙するような活性成分の1日用量または1日分割用量(unit daily sub-dose)、またはその適当な画分を含有するものである。
【0106】
本発明は、更に、上記に定義された少なくとも1種の活性成分をその獣医用担体と共に含む獣医用組成物を提供する。獣医用担体は、組成物を投与する目的に有用な物質であり、その他の場合は不活性である、または獣医技術分野で許容され、活性成分と適合する固体、液体または気体の物質であってよい。これらの獣医用組成物は、非経口的に、経口的に、または他の任意の所望の経路によって投与できる。
【0107】
式(I)の化合物は、炎症または過剰増殖性障害(例えば、癌)など、本明細書に記載の疾患または障害を治療するために、単独で、または他の医薬と組み合わせて用いることができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物を、医薬併用製剤、または併用療法としての投薬計画において、抗炎症性または抗過剰増殖性の諸特性を有する、または炎症、免疫応答障害、もしくは過剰増殖性障害(例えば、癌)を治療する上で有用な第2の治療用化合物と組み合わせる。第2の治療薬は、NSAID抗炎症薬でよい。第2の治療薬は、化学療法薬でよい。第2の医薬併用製剤の化合物または投薬計画は、好ましくは、互いに悪影響を及ぼさないように式(I)の化合物に相補的な活性を有する。このような化合物は、好適には、意図する目的に効果的な量で組み合わされて存在する。一実施形態において、本発明の組成物は、式(I)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、または薬剤として許容される塩もしくはプロドラッグを、NSAIDなどの治療薬と組み合わせて含む。
【0108】
併用療法は、同時または連続投薬計画として投与できる。連続投与する場合、併用薬は2回以上の投与で投与できる。併用投与には、分割製剤または単一の医薬製剤を使用する同時投与と、いずれかの順序での連続投与とが挙げられるが、両方(またはすべて)の活性剤がその生物学的活性を同時に発揮する期間があることが好ましい。
【0109】
上記の同時投与される任意の薬剤に好適な投薬量は、現在使用されているものであり、新規に同定された薬剤と他の治療薬または治療処置との組み合わせ作用(相乗効果)によって低減されることもある。
【0110】
併用療法は、「相乗効果」をもたらし、「相乗的」であることを証明でき、すなわち、活性成分を併せて使用したときに実現した効果が、本化合物を別々に使用して得られる効果の合計よりも大きいことを証明できる。活性成分が:(1)同時に製剤化され、投与される、もしくは複合単位剤形で同時に送達されるとき;(2)別々の製剤として、交互に、もしくは並行して送達されるとき;または(3)他の投薬計画によるとき、相乗効果を獲得することができる。交互療法で送達する場合、例えば、別々の注射器による異なる注射剤、別々の丸薬もしくはカプセル剤、または別々の点滴によって、化合物が連続的に投与または送達されるときに、相乗効果を獲得できる。一般に、交互療法の間、各活性成分の効果的な投薬量は、連続的に、すなわち逐次的に投与されるが、一方で併用療法においては、2種以上の活性成分の効果的な投薬量は、一緒に投与される。
【0111】
療法の特定の実施形態において、式(I)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、または薬剤として許容される塩もしくはプロドラッグは、他の治療薬、ホルモン剤または抗体医薬、例えば、本明細書に記載のもの、ならびに外科的療法および放射線療法と組み合わせてもよい。したがって、本発明による併用療法は、少なくとも1種の式(I)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、または薬剤として許容される塩もしくはプロドラッグの投与と、少なくとも1種の他の癌治療法の使用を含む。式(I)の(1つまたは複数の)化合物および他の薬剤として活性な(1つまたは複数の)化学療法薬の量ならびに投与の相対的タイミングが、所望の併用療法効果を実現するために選択されるであろう。
【0112】
本明細書に記載の式(I)のin vivo代謝産物も、本発明の範囲内に入る。このような産物は、例えば、投与される化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素的切断などから生じ得る。これに応じて、本発明は、本発明の化合物を、その代謝産物が十分に生産される時間をかけて哺乳動物と接触させることを含むプロセスによって生成される化合物を含めた、式(I)の化合物の代謝体を含む。
【0113】
代謝産物は、典型的に、本発明の化合物の放射性標識化した(例えば、14CまたはH)同位体を調製し、これを検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)でラット、マウス、モルモット、サルなどの動物またはヒトに対して非経口的に投与し、代謝が起こるのに十分な時間をかけ(典型的に、約30秒から30時間)、尿、血液または他の生物学的試料からその変換産物を単離することによって同定される。これらの産物は、標識化されているため、容易に単離される(他は、代謝体中で生存するエピトープを結合できる抗体を使用することによって単離される)。代謝体の構造は、例えば、MS、LC/MSまたはNMR解析による決まり切ったあり方で決定される。一般に、代謝体の解析は、当業者によく知られる従来の薬物代謝研究と同じやり方で行われる。代謝産物は、その他の場合にin vivoで見つからない限り、本発明の化合物の治療用量についての診断分析に有用である。
【0114】
本発明の別の実施形態において、上記の疾患または障害の治療に有用な材料を含有する、製造の物品、または「キット」を提供する。一実施形態において、キットは、式(I)の化合物を含む容器を備える。キットは、容器に貼られるまたは付随する、ラベルまたは添付文書を更に含んでもよい。用語「添付文書」は、治療薬のコマーシャルパッケージに普通含まれる取扱説明書を指すために使用し、これには表示、取扱い方法、投薬量、投与、該治療薬の取扱いに関する禁忌および/または注意事項についての情報が含まれる。好適な容器には、例えば、瓶、バイアル、注射器、ブリスターパックなどが挙げられる。容器は、ガラスまたはプラスチックなど、様々な材料から作製することができる。容器は、状態を治療する上で効果的な、式(I)の化合物またはその製剤を入れることができ、無菌のアクセスポートを有してよい(例えば、容器は、静脈注射用溶液の袋でも、皮下注射針によって突き刺し可能なストッパー付きのバイアルでもよい)。組成物中の少なくとも1種の活性剤は、式(I)の化合物である。ラベルまたは添付文書は、組成物が、癌などの選ばれた状態を治療するために使用されることを示す。更に、ラベルまたは添付文書は、治療を受ける患者が、過剰増殖性障害、神経変性、心臓肥大、疼痛、偏頭痛または神経外傷性疾患(neurotraumatic disease)もしくはその事象などの障害を患っている者であることを示すことができる。一実施形態において、ラベルまたは添付文書は、式(I)の化合物を含む組成物が、異常細胞成長が原因で生じる障害を治療するために使用できることを示す。ラベルまたは添付文書は、組成物が、他の障害を治療するために使用できることも示し得る。あるいは、またはそれに加えて、製造の物品は、薬剤として許容される緩衝剤、例えば注射用静菌性水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンガー溶液およびデキストロース溶液を含む第2の容器を更に含むことがある。他の緩衝剤、希釈剤、フィルター、針、および注射器など、商業的およびユーザー観点から他の望ましい材料を更に含んでもよい。
【0115】
キットは、式(I)の化合物を投与するための指示書および、存在する場合、第2の医薬製剤を更に含むことができる。例えば、キットが、式(I)の化合物を含む第1の組成物および第2の医薬製剤を含む場合、キットは、第1および第2の医薬組成物を、それらを必要としている患者に、同時に、連続的に、または別々に投与するための指示書を更に含んでもよい。
【0116】
別の一実施形態において、キットは、錠剤またはカプセル剤など、式(I)の化合物の固形経口形態の送達に好適である。このようなキットは、好ましくは、複数の単位投薬量を含む。該キットは、意図する使用順に配置された投薬量を有するカードを含むことができる。このようなキットの例は「ブリスターパック」である。ブリスターパックは、パッケージング産業でよく知られており、医薬単位剤形のパッケージングに広範に使用されている。所望に応じて、例えば、数字、文字、もしくは他のマークの形態で、または投薬量を投与することができる治療スケジュールの日にちを指定するカレンダー挿入物で記憶補助を提供できる。
【0117】
一実施形態によれば、キットは、(a)中に式(I)の化合物を含有する第1の容器;および任意選択により(b)抗過剰増殖性活動を有する第2の化合物を含む第2の医薬製剤を中に含有する第2の容器を含んでよい。あるいは、またはそれに加えて、キットは、薬剤として許容される緩衝剤、例えば注射用静菌性水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンガー溶液およびデキストロース溶液を含む第3の容器を更に含んでよい。他の緩衝剤、希釈剤、フィルター、針、および注射器など、商業的およびユーザー観点から他の望ましい材料を更に含んでもよい。
【0118】
キットが式(I)の組成物および第2の治療薬を含む、ある他の実施形態において、キットは、分割した瓶、または分割したホイルパケットなど、分離した組成物を含有するための容器を備えることができるが、分離した組成物を単一の未分割容器内に含有させることもできる。典型的に、キットは、分離した成分を投与するための指示書を含む。キット形態は、分離した成分を異なる剤形(例えば、経口および非経口)で投与することが好ましいとき、分離した成分を異なる投与間隔で投与するとき、または組み合わせの個別の成分の滴定が処方医師によって望まれるとき、特に有利である。
【0119】
本発明の範囲内で、本発明者らは、移動中の内皮膜動態の主要な調整物質としてMAP4K4を同定した。in vitroでMAP4K4発現またはMAP4K4キナーゼ活性が失われると、オルガネラ膜突出の退縮が減り、これらの突出および持続的オルガネラ膜分枝の延長をもたらし、最終的には細胞の運動性を弱める。本発明者らは、血管特異的MAP4K4ノックアウトマウスが、E14.5までは重篤の出血および浮腫になり、約E16.5で胚致死になることを発見した。胚性内皮細胞は、長期の異常突出、オルガネラ膜分枝の増加、および多臓器における血管範囲の減少を伴う移動の遅延を有する。
【0120】
本発明者らは、内皮細胞中のMAP4K4が、血管新生が出現する間、内皮細胞膜動態を調整することを発見した。本発明者らは、小分子阻害剤によるMAP4K4キナーゼ活性の阻害が、癌細胞の増加または生存に影響を与えることなく、癌細胞の移動を減らすことを発見した。したがって、MAP4K4の阻害は、腫瘍血液供給を減らして腫瘍成長を低減させることと、癌致命の主な原因である浸潤/転移を低減することとの両方によって、癌治療する上で有用であり得る。本発明者らは、血管新生および癌の治療に有用となり得るMAP4K4アンタゴニストを開発した。
【0121】
酵素活性(または他の生物学的活性)の阻害剤としての式(I)の化合物の相対的効力は、各化合物が所定の程度までその活性を阻害する濃度を決定し、次いでその結果を比較することによって確立することができる。典型的に、好ましい決定は、生化学アッセイにおいて活性の50%を阻害する濃度、すなわち50%阻害濃度または「IC50」である。IC50値の決定は、当技術分野で知られている従来の技術を用いて達成できる。一般に、IC50は、様々な濃度の研究中の阻害剤の存在下で、所与の酵素の活性を測定することによって決定することができる。次いで、実験的に得られた酵素活性値を、使用した阻害剤濃度に対してプロットする。(阻害剤が全く存在しない中での活性と比較して)50%の酵素活性を示す阻害剤の濃度をIC50値とする。同様に、他の阻害剤濃度も、適当な活性の決定を通して定義することができる。例えば、いくつかの設定に際して、90%阻害濃度、すなわちIC90などを確立することが望ましい場合がある。
【0122】
したがって、「選択的MAP4K4阻害剤」は、他のMAP4K4ファミリーメンバーのいずれかまたはすべてに対するIC50値よりも少なくとも10倍低いMAP4K4に対する50%阻害濃度(IC50)を示す化合物を意味すると考えることができる。
【0123】
式(I)の化合物のMAP4K4キナーゼ活性の活性決定は、多くの直接的および間接的な検出方法によって可能である。MAP4K4の阻害についてのIC50値の範囲は、1nM(ナノモル)未満から約10μM(マイクロモル)だった。本発明のある例示的化合物は、10nM未満のMAP4K4阻害のIC50値を有していた。ある式(I)の化合物は、癌などの過剰増殖性障害を治療する抗血管新生活性を有することができる。式(I)の化合物は、哺乳類の血管新生を阻害でき、ヒト癌患者を治療する上で有用であり得る。
【0124】
本明細書に記載のこの特許出願の実施例の項は、式(I)の化合物が、作製され、特徴付けされ、MAP4K4の阻害および本発明の方法による選択性について検査され、相当する構造および名称を有することを示す(ChemBioDraw Ultra、Version 11.0、CambridgeSoft Corp.、Cambridge MA)。
【0125】
式(I)の化合物は、特に本明細書に包含されている説明に照らして、化学分野で周知のもの、およびそれぞれが参照により明確に組み込まれるComprehensive Heterocyclic Chemistry II、編集者:KatritzkyおよびRees、Elsevier、1997、e.g.第3巻;Liebigs Annalen der Chemie、(9):1910〜16頁、(1985);Helvetica Chimica Acta、41:1052〜60頁、(1958);Arzneimittel−Forschung、40(12):1328〜31頁、(1990)に記載の他の複素環のためのものと類似のプロセスを含む合成経路によって合成することができる。出発物質は、一般に、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)などの商業的供給源から入手可能である、または当業者に周知の方法を利用して容易に調製される(例えば、一般に、Louis F.FieserおよびMary Fieser、「Reagents for Organic Synthesis」、v.1〜23、Wiley、N.Y.(1967〜2006ed.)または「Beilsteins Handbuch der organischen Chemie」、4、Aufl.ed,Springer−Verlag、Berlin(補遺を含む)(Beilsteinオンラインデータベースからも利用可能)に記載される方法によって調製される)。
【0126】
式(I)化合物および必要な試薬および中間体を合成する上で有用な合成化学変換および保護基方法論(保護および脱保護)は、当技術分野で知られており、例えば、R.Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH Publishers(1989);T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3編、John Wiley and Sons(1999);ならびにL.Paquette、ed.、Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons(1995)とその後続する版に記載のものが挙げられる。
【0127】
式(I)の化合物は、単独に、または少なくとも2個、例えば5〜1000個の化合物、もしくは10〜100個の化合物を含む化合物ライブラリーとして調製できる。式(I)の化合物のライブラリーは、「分割と混合」の組み合わせ法によって、または液相もしくは固相化学のいずれかを使用する複数の平行合成によって、当業者に知られている手順によって調製することができる。したがって、本発明のさらなる態様によれば、少なくとも2個の化合物を含む化合物ライブラリー、またはその薬剤として許容される塩が提供される。
【0128】
式(I)の化合物を調製する上で、中間体の離れている官能基(remote functionality)(例えば、第1級または第2級アミン)の保護が必要なことがある。このような保護の必要性は、離れている官能基の性質および調製方法の条件に応じて変わってくる。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。このような保護の必要性は、当業者により容易に決定される。保護基およびそれらの使用の一般的な説明については、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley&Sons、New York、1991を参照されたい。
【0129】
例証目的に、以下のスキームは、本発明による式(I)の化合物、ならびに主要な中間体を調製するための一般的方法を示す。個々の反応ステップのより詳細な説明については、実施例の項を参照されたい。他の合成経路を利用して本発明の化合物を合成できることを当業者なら理解するであろう。特定の出発物質および試薬を、基本手順、実施例、およびスキームに示し、論じているが、他の出発物質および試薬と容易に置き換えて、様々な誘導体および/または反応条件を得ることができる。更に、記載の方法によって調製される例示的化合物の多くが、当業者に周知の従来の化学を利用して本開示を照らして、更に改変することが可能である。
【0130】
合成
一般的方法A:
化合物A−1の溶媒、例えば無水THF中溶液に、カップリング試薬、例えばHATU/DIPEA、および式HNRのアミンまたは非置換もしくは置換のN含有ヘテロシクリルを添加する。混合液を室温で終夜攪拌する。水を添加し、混合液をEtOAcで抽出する。合わせた有機相をブラインで洗浄し、濃縮し、分取HPLCによって精製して所望の生成物A−2(式中、R、RおよびRは本明細書に定義される通りである)を得る。化合物A−1を、実施例Aに記載の通りに調製することができる。本明細書に記載の非置換または置換の化合物、R−C(O)−C〜C12−ヘテロシクリルも、この一般的方法によって作製することができる。
【0131】
一般的方法B:
化合物B−1の溶媒、例えば無水DMF中溶液に、カップリング試薬、例えばHATU、DIPEA、および化合物B−2を添加する。混合液を室温で終夜攪拌する。水を添加し、混合液を例えばEtOAcで抽出する。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、さらなる精製はせず次のステップで使用する。化合物B−3のHOAc中溶液を還流下で2時間加熱する。減圧下でHOAcを除去し、残渣を分取HPLCによって精製して所望の生成物B−4を得る。この一般的方法では、AおよびRは本明細書で定義される通りである。
【0132】
一般的方法C:
【0133】
ステップ1:
化合物C−2の調製:
化合物C−1のDCM中溶液に、EtOAc/HClを添加し、室温で30分間攪拌する。溶液を濃縮して化合物C−2を得る。
【0134】
ステップ2:
化合物C−4の調製:
化合物C−2の溶媒、例えばTHF中溶液に、カップリング試薬、例えばDIPEA/HATU、および化合物C−3を添加する。混合液を室温で終夜攪拌し、水に注ぎ入れる。結果として得た混合液をEtOAcで抽出し、濃縮して粗化合物C−5を得る。
【0135】
ステップ3:
化合物C−5の調製:
化合物C−4のMeOH中溶液に、NaBHを添加する。混合液を室温で1時間攪拌し、水に注ぎ入れる。混合液をEtOAcで抽出し、NaClで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して粗生成物C−5を得る。
【0136】
ステップ4:
化合物C−6の調製:
化合物C−5の溶媒、例えばTHF中溶液に、濃縮HClを添加する。これを室温で約5時間攪拌した後、有機溶媒を除去し、残渣を水に注ぎ入れ、pHを飽和NaHCOで約8〜9に調節する。これをEtOAcで抽出する。合わせた有機相を飽和NaClで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物C−6(式中、Rは本明細書に定義される通りである)を得る。
【0137】
一般的方法D:
【0138】
ステップ1:
化合物D−2の調製:
化合物D−1の溶媒、例えばDMF中溶液に、カップリング試薬、例えばDIPEA、HATU、およびNHClを添加する。混合液を約40〜50℃で約4時間攪拌できた後、水に注ぎ入れる。結果として得た混合液を濾過し、濃縮して生成物D−2を得る。
【0139】
ステップ2:
化合物D−3の調製:
化合物D−2のPOCl中溶液を還流下で終夜加熱する。有機溶媒を氷水に注ぎ入れ、pHを飽和NaHCOで約8〜9に調節する。これをEtOAcで抽出し、合わせた有機相を飽和NaClで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して生成物を得る。
【0140】
ステップ3:
化合物D−4の調製:
化合物D−3のMeOHおよびNH・HO中溶液に、ラネーNiを添加し、混合液を約50℃、約50psiでのH下にて終夜攪拌する。結果として得た混合液を濾過し、濃縮して生成物を得る。
【0141】
ステップ4:
化合物D−6の調製:
化合物D−4の溶媒、例えばDMF中溶液に、DIPEA、HATU、および化合物D−5(式中、Rは本明細書に定義される通りである)を添加する。次いで混合液を室温で約30分間攪拌し、水に注ぎ入れる。結果として得た混合液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物を得る。スキームDでは、A,RおよびRは本明細書に定義される通りである。
【0142】
一般的方法E:
【0143】
ステップ1:
化合物E−3の調製:
化合物E−1の溶媒、例えばDMF中溶液に、HATU、DIPEA、および化合物E−2を添加する。混合液を約40〜50℃で約3時間攪拌後、室温に冷却し、水を添加する。混合液をEtOAcで抽出し、HO、飽和NaClで洗浄し、濃縮し、カラム(PE:EtOAc=1:3)によって精製して化合物E−3(式中、AおよびRは本明細書に定義される通りであり、R’はHまたはC1〜12−アルキルである)を得る。
【0144】
ステップ2:
化合物E−4の調製:
化合物E−3のDCM中溶液に、EtOAc/HClを添加し、混合液を室温で約2時間攪拌する。混合液を濃縮して粗化合物E−4を得る。
【0145】
ステップ3:
化合物E−5の調製:
化合物E−4の溶媒、例えばMeOH中溶液に、HOAc、ホルムアルデヒド溶液を添加し、混合液を室温で約30分間攪拌する。NaBHCNを添加し、混合液を室温で約2時間攪拌する。これを水に注ぎ入れる。混合液をEtOAcで抽出し、有機相を濃縮し、分取HPLCによって精製して化合物E−5(式中、AおよびRは本明細書に定義される通りであり、R’はHまたはC1〜12−アルキルである)を得る。
【0146】
一般的方法F:
化合物E−4の溶媒、例えばTHF中溶液に、DIPEA、CDIを添加する。混合液を室温で1時間攪拌後、アミンを添加し、混合液を室温で2時間攪拌し、(塩基性)分取HPLCによって精製して化合物F−2(式中、AおよびRは本明細書に定義される通りであり、R’’およびR’’’はH、C〜C12−アルキルおよびC〜C12−シクロアルキルから選択される)を得る。
【0147】
一般的方法G:
化合物E−4の溶媒、例えばTHF中溶液に、カップリング試薬、例えばDIPEA、HATU、およびカルボン酸を添加する。混合液を室温で3時間攪拌後、水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(式中、AおよびRは本明細書に定義される通りであり、R’’’’はC〜C12−アルキル、−C〜C12−アルキレニル−C〜C12−アルコキシ、および−C〜C12−シクロアルキルから選択される)を得る。
【0148】
一般的方法H:
【0149】
ステップ1:
化合物H−2の調製:
化合物H−1のDCM中溶液に、DMAPおよびBocOをDCM中で添加する。混合液を室温で6時間攪拌後、DCMを除去し、水を添加する。結果として得た混合液をEtOAcで抽出し、濃縮し、カラム(PE:EtOAc=5:1〜3:1)によって精製して生成物を得る。
【0150】
ステップ2:
化合物H−4の調製:
化合物H−2、化合物H−3、KOAc、およびPd触媒、例えばPd(dppf)Clの無水DMF中懸濁液を3回脱気し、90℃で2時間、N下にて加熱する。これを水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、合わせた有機相を飽和NaClで洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物を得る。
【0151】
ステップ3:
化合物H−6の調製:
化合物H−4のジオキサン−HO混合液中溶液に、化合物H−5(式中、Rは、非置換またはC〜C12−アルキルにより置換されるC〜C12−ヘテロアリールであり、ここでアルキルは非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基により置換されており、ここでヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルにより置換される)、CsCOおよびPd(dppf)ClなどのPd触媒を添加し、MWの照射下、130℃で30分間、N下にて加熱する。触媒を珪藻土に通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得る。
【0152】
ステップ4:
化合物H−7の調製:
化合物H−6をDCM:TFA(10:1)の混合液中溶液を、室温で3時間攪拌する。結果として得た混合液を濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(式中、AおよびRは本明細書に定義される通りであり、Rは、非置換またはC〜C12−アルキルによって置換されているC〜C12−ヘテロアリールから選択され、ここでアルキルは非置換またはハロ、−C(O)−N(C〜C12−アルキル)、および−C〜C12−ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基により置換されており、C〜C12−ヘテロシクリルは非置換またはC〜C12−アルキルにより置換される)を得る。
【0153】
一般的方法I:
化合物I−1、2−(トリブチルスタンニル)R(式中、Rはヘテロアリールである)およびPd(PPhなどのパラジウム触媒の溶媒、例えばトルエン中懸濁液を終夜加熱することによって化合物I−2を調製することができる。この溶液を飽和CsF水溶液でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮し、分取HPLCによって精製して所望の生成物(式中、AおよびRは本明細書に定義される通りである)を得ることができる。
【0154】
一般的方法J:
【0155】
ステップ1:
化合物J−2の調製:
化合物J−1およびDMF−DMAの溶媒、例えばトルエン中溶液を還流下で約3時間加熱することによって化合物J−2を得ることができる。溶媒を除去し、粗生成物を更に精製することなく次にステップで使用することができる。
【0156】
ステップ2:
化合物J−3の調製:
HOAc中の化合物J−2およびメチルヒドラジンを還流下で終夜加熱することによって化合物J−3を調製することができる。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCによって精製して所望の生成物を得ることができる。この方法では、AおよびRは本明細書に定義される通りである。
【0157】
一般的方法K:
化合物K−3を以下のように調製することができる:K−1(150mg、0.65mmol)のジオキサン(20mL)中溶液に、TEA(300mg、3.0mol)およびPyBroP(400mg、1.0mmol)を添加した。混合液を室温で1時間攪拌した後、Pd(PPh(80mg、0.07mmol)、ボロン酸K−2(180mg、1.3mmol)、KCO(200mg、1.3mmol)、およびHO(5mL)を添加した。混合液を90℃で3時間N下にて攪拌した後、これをEtOAc(50mL×2)で抽出し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、褐色固体として粗生成物を得た。この固体をEtOH(10mL)で洗浄して、生成物(100mg、収率50%)として黄色固体を得た。
化合物K−5を以下のように調製することができる:K−4(100mg、0.3mmol)をMeOH/HO(30mL/10mL)の混合液中溶液に、NaOH(120mg、3.0mol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌し、HCl(水溶液)でpHを5〜6に調節した。これをEtOAc(50mL×2)で抽出し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、濃縮して、黄色固体(60mg、60%)として生成物を得た。
化合物K−7を以下のように調製することができる:K−5(例えば60mg、0.2mmol)、K−6(例えば60mg、0.4mmol)を溶媒、例えばDMF(10mL)中溶液に、カップリング試薬、例えばHATU(例えば、100mg、0.3mmol)、およびDIPEA(例えば130mg、1.0mmol)を添加した。混合液を室温で3時間攪拌した後、水(例えば30mL)を添加し、これをEtOAc(例えば50mL×2)で抽出し、飽和NaCl(例えば50mL)で洗浄し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物を得た。本発明による化合物(式中、Rは、本明細書に記載される非置換または置換されるC〜C12−ヘテロアリールまたはアリールである)は、化合物K−2を適当なC〜C12−ヘテロアリールまたはアリールボロン酸誘導体で置き換えることによりこの一般的方法に従って作製することもできる。
【実施例】
【0158】
本発明は、以下の実施例を参照することにより、より完全に理解されるであろう。しかし、これらが本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない。
【0159】
実施例に記載の化学反応は、他の多くの本発明のMAP4K4阻害剤を調製するのに容易に用いることができ、本発明の化合物を調製する代替方法は本発明の範囲以内にあると考えられる。例えば、本発明による非例示的化合物の合成は、当業者の目に明らかな修正によって、例えば反応性官能基を適切に保護することによって、記載されているもの以外の当業者に公知の他の好適な試薬を利用することによって、且つ/または反応条件の通常の修正を行うことによって成功裏に実施することができる。あるいは、本明細書に開示される、または当技術分野で公知の他の反応が、本発明の他の化合物を調製する上で応用性があると認識されるであろう。
【0160】
H NMRスペクトルを、5mm三重共鳴プローブを備えたVarian Unity Inova(400MHz)分光計などのNMR分光計を使用して、周囲温度で記録した。化学シフトはテトラメチルシランに対してppmで表す。以下の略語を使用した:br=広帯域シグナル、s=一重項、d=二重項、dd=双ダブレット、t=三重項、q=四重項、m=多重項。
【0161】
保持時間(R)および関連する質量イオンを決定する高圧液体クロマトグラフィー/質量分析(LCMS)の実験を実施してもよい。分光計は、正イオンおよび負イオンモードで動作するエレクトロスプレー源を備えてよい。追加の検出は、蒸発光散乱検出器を使用して実現される。
【0162】
別段指定されない限り、すべての反応は、不活性雰囲気下、すなわちアルゴンまたは窒素雰囲気下で実施された。
【0163】
略語
AcOH:酢酸、BOC:ジカルボン酸−ジ−tert−ブチル、DCM:ジクロロメタン、DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン、DMAP:4−ジメチルアミノピリジン、EtOAc:酢酸エチル、HATU:(2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、HCl:塩酸、MeOH:メタノール、NaBH:水素化ホウ素ナトリウム、NBS:N−ブロモコハク酸イミド、NHCl:塩化アンモニウム、NMR:核磁気共鳴、Pd(dppf)Cl:[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体、RT:室温、TFA:トルフルオロ酢酸、THF:テトラヒドロフラン。
【0164】
調製実施例
中間体A
式Aの中間体の調製:
【0165】
ステップ1:化合物2Aの調製:
化合物1A(50g、0.22mol)をゆっくり少量ずつPOCl(200mL)に添加し、温度を30℃未満に制御した。混合液を90℃で3時間攪拌した後、50〜60℃の減圧下でPOClを除去し、室温まで冷却した。結果として得た混合液を水(200mL)に注ぎ入れ、pHを飽和NaHCOで8〜9に調節した。これをEtOAc(500mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和NaCl(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物2A(45g、収率87%)を得た。このステップで、Aは本明細書で定義される通りである。
【0166】
ステップ2:化合物3Aの調製:
化合物2A(45g、0.18mol)のNMP(150mL)中溶液に、NH・HO(170mL)をゆっくり添加し、混合液を145〜150℃で終夜攪拌した。混合液を室温まで冷却した後、水(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(500mL×4)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮してカラム(PE:EtOAc=1:1〜1:3)によって精製して生成物(37g、収率83%)を得た。このステップで、Aは本明細書で定義される通りである。
【0167】
ステップ3:化合物5Aの調製:
化合物3A(37g、0.16mol)のジオキサン/HO(300mL/50mL)中溶液に、化合物4A(28g、0.2mol)、KCO(45g、0.32mol)、およびPd(dppf)Cl(11g、0.016mol)を添加した。混合液を80〜90℃で3時間攪拌し、水(200mL)に注ぎ入れた。これをEtOAc(500mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和NaCl(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮してカラム(PE:EtOAc=1:2〜1:4)によって精製して生成物(32g、収率83%)を得た。このステップで、Aは本明細書で定義される通りであり、例えばCHおよびRは本明細書で定義される通りであり、例えばフルオロフェニルである。
【0168】
ステップ4:化合物6Aの調製:
化合物5A(34g、0.14mol)のDMF(200mL)中溶液に、DMF(30mL)に溶かしたNBS(25.5g、0.14mol)を室温で滴下し、混合液を室温で1時間攪拌した。これを水(500mL)に注ぎ入れ、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO(100mL)、飽和NaCl(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、カラムによって精製して生成物(28g、収率65%)を得た。このステップで、Aは本明細書で定義される通りであり、例えばCHであり、Rは本明細書で定義される通りであり、例えばフルオロフェニルである。
【0169】
ステップ5:化合物7Aの調製:
化合物6A(15g、0.047mol)のMeOH(200mL)中溶液に、DMAP(12g、0.094mol)およびPd(dppf)Cl(3.7g、0.005mol)を添加した。混合液を75〜80℃で、CO(50psi)下にて終夜攪拌し、水(400mL)に注ぎ入れた。結果として得た混合液をEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、カラム(PE:EtOAc=1:1〜1:3)によって精製して生成物(11g、収率80%)を得た。このステップで、Aは本明細書で定義される通りであり、例えばCHであり、Rは本明細書で定義される通りであり、例えばフルオロフェニルである。
【0170】
ステップ6:中間体Aの調製:
化合物7A(10g、0.034mol)のMeOH−THF−HO(100mL、2:1:1)中溶液に、NaOH(5.2g、0.13mol)を添加した。混合液を40〜50℃で終夜攪拌した。有機溶媒を減圧下で除去し、水(100mL)に注ぎ入れた。HCl(5M)を添加してpHを6〜7に調節した。結果として得た沈降物を濾過し、濃縮して白色固体(8.5g、収率91%)として生成物を得た。このステップで、Aは本明細書で定義される通りであり、例えばCHであり、Rは本明細書で定義される通りであり、例えばフルオロフェニルである。
【0171】
中間体B
1−アミノ−N−(2−アミノフェニル)−7−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−4−カルボキサミド
化合物1B(式A{式中、AはCHであり、Rは3−フルオロフェニルである}の中間体に相当する)(280mg、1.0mmol)の無水DMF(10mL)中溶液に、HATU(460mg、1.2mmol)、DIPEA(260mg、2.0mmol)、および2B(160mg、1.5mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した。水(10mL)を添加し、混合液をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×3)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、さらなる精製はせず次のステップで使用した。
【0172】
中間体C
8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0173】
ステップ1:C−3の調製
C−1(300mg、1mmol)、C−2(218mg、1.2mmol)、HATU(600mg、1.6mmol)、およびDIPEA(270mg、2.1mmol)のDMF(20mL)中混合液を室温で3時間攪拌した後、水(30mL)を添加した。これを濾過し、濾液を濃縮して粗生成物(378mg、85%)を得た。
【0174】
ステップ2:Cの調製
C−3(378mg、0.85mmol)のDCM(12mL)中溶液に、TFA(3mL)を室温で添加した。混合液を終夜攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(300mg、85%)を得、これを直接使用した。
【0175】
中間体D
エチル8−アミノ−2−ヒドロキシ−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート
【0176】
ステップ1:
5−ブロモ−2−メトキシピリジン1−オキシド(2D)の調製:
攪拌した5−ブロモ−2−メトキシピリジン1D(22.6g、120.2mmol)のDCM(120mL)中溶液に、m−CPBA(82.7g、480.8mmol)を2部に分けて添加した。反応混合液を40℃で16時間攪拌した。混合液を室温まで冷却した後、沈降物を濾過した。濾液を水性Naで、その後水性NaCOで洗浄した。有機相を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=10:1)によって直接精製して、白色固体(14g、57.1%)として生成物を得た。
【0177】
ステップ2:
3−ブロモ−6−メトキシピコリノニトリル(3D)の調製:
攪拌した2D(28g、137.9mmol)のMeCN(60mL)中溶液に、TMSCN(54.6g、551.6mmol)およびTFA(41.8g、413.7mmol)を添加した。混合液をN下にて80℃で15時間攪拌した。反応混合液を濃縮して水(60mL)を添加した後、EtOAc(80mL×2)で抽出し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、カラム(PE:EtOAc=3:1)によって精製して白色固体(24.4g、82.7%)として生成物を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.16 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.8Hz, 1H), 3.86 (s, 3H).
【0178】
ステップ3および4:
エチル2−(2−シアノ−6−メトキシピリジン−3−イル)−3−エトキシアクリレート(6D)の調製:
3D(1.0g、4.7mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.7g、7.0mmol)、Pd(dppf)Cl(360mg、0.5mmol)、およびKOAc(1.0g、10.0mmol)のジオキサン(50mL)中混合液を脱気し、N下にて80℃で2時間攪拌した。混合液を室温まで冷却した後、化合物5D(1.30g、4.8mmol)、Pd(PPh(550mg、0.5mmol)、KCO(1.4g、10.0mmol)、およびHO(10mL)を添加し、混合液をN下にて90℃で3時間攪拌した。混合液をEtOAc(200mL×2)で抽出し、飽和NaCl(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、カラム(PE:EtOAc=3:1)によって精製して白色固体(600mg、48%)として生成物を得た。
【0179】
ステップ5:
エチル8−アミノ−2−メトキシ−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(7D)の調製:
6D(600mg、2.2mmol)のEtOH(30mL)溶液に、NHO(10mL)を添加し、混合液を室温で終夜攪拌した。出発物質が残っていないことをTLCで確認した後、濃縮して白色固体(400mg、収率80%)として粗生成物を得た。
【0180】
ステップ6:
エチル8−アミノ−2−ヒドロキシ−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(D)、方法1:
7D(400mg、1.6mmol)のDCM(50mL)中溶液に、AlCl(1.5g)を添加し、混合液を還流下で終夜加熱した。出発物質が残っていないことをTLCで確認した後、室温まで冷却した。水(30mL)を添加し、NaHCOでpH=5〜6に調節した。DCM(100mL×5)で抽出し、NaSO上で乾燥し、濃縮して白色固体(200mg、55%)として生成物を得た。
【0181】
ステップ7:
エチル8−アミノ−2−ヒドロキシ−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(8)、方法2:
HBr−HOAc(10mL)中7(600mg、2.43mmol)の混合液を60〜70℃まで3時間加熱した。混合液を室温まで冷却した後、MTBE(30mL)を添加した。沈降物を回収し、所望の生成物(500mg、88%)を得た。LCMS:(5〜95、AB、1.5分)、0.627分、MS=233.9[M+1]、1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.95 (m, 2H), 8.25 (s, 1H), 7.24 (br, 1H), 4.32 (q, 2H), 1.31 (t, J=7.2Hz, 1H).
【0182】
実施例1
3−[[[1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−4−カルボニル]アミノ]メチル]−N,N−ジメチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキサミド
化合物1B(式A{式中、AはCHであり、Rは3−フルオロフェニルである}の中間体に相当する)(140mg、0.5mmol)の無水THF(10mL)中溶液に、HATU(230mg、0.6mmol)、DIPEA(130mg、1.0mmol)、および化合物B−1(128mg、0.75mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した。水(50mL)を添加し、混合液をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、濃縮し、分取HPLCによって精製して白色固体(61.2mg、収率:28%)として所望の生成物を得た。LCMS:(0〜60)、A1.132 434.9 0〜601H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ: 8.84 (s,1H), 8.52 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.38 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.71-7.57 (m, 3H), 7.25 (t, J=8.8Hz, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.18 (s, 3H).
【0183】
実施例2
4−(1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−7−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−1−アミン
化合物BのHOAc中溶液を還流下で2時間加熱した。HOAcを減圧下で除去し、残渣を分取HPLCによって精製して白色固体(45mg、13%)として所望の生成物を得た。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ: 9.03 (s, 1H), 8.49 (dd, J=8.8 1.6Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.25 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.98-7.96 (m, 2H), 7.77-7.65 (m, 4H), 7.64-7.61 (m, 1H), 7.28-7.27 (m, 1H).
【0184】
実施例3
1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−N−(3−ヒドロキシシクロブチル)イソキノリン−4−カルボキサミド
【0185】
化合物3−2の調製の基本手順:
化合物3−1(300mg、1.76mmol)のDCM(10mL)中溶液に、EtOAc/HCl(2.0mL、4M)を添加し、室温で30分間攪拌した。この溶液を濃縮して化合物3−2(250mg)を得た。
【0186】
化合物3−3の調製の基本手順:
化合物3−2(200mg、0.5mmol)のTHF(10mL)中溶液に、DIPEA(528.9mg、2.6mmol)、HATU(290mg、0.75mmol)、および化合物3−3(140mg、1.0mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌し、水(20mL)に注ぎ入れた。結果として得た混合液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、濃縮して粗化合物3−4(250mg、未精製)を得た。
【0187】
化合物3−5の調製の基本手順:
化合物3−4(250mg、0.5mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、NaBH(77.8mg、2.0mmol)を添加した。混合液を室温で1時間攪拌し、水(30mL)に注ぎ入れた。混合液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、NaCl(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して粗生成物(200mg)を得た。
【0188】
化合物3の調製の基本手順:
化合物3−5(200mg、未精製)のTHF(10mL)中溶液に、濃縮HCl(2mL)を添加した。室温で5時間攪拌した後、有機溶媒を除去し、残渣を水(20mL)に注ぎ入れ、pHを飽和NaHCOで8〜9に調節した。これをEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 8.64 (s, 1H), 8.51 (d, J=7.2Hz, 1H), 8.40 (d, J=9.2 Hz 1H), 8.11-8.04 (m, 2H), 7.77-7.72 (m, 4H), 7.57-7.54 (m, 1H), 7.25-7.21 (m, 1H), 5.08 (bs, 1H), 3.93-3.82 (m, 2H), 2.57-2.55 (m, 2H), 1.91-1.84 (m, 2H).
【0189】
実施例4
1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−4−カルボニトリル
【0190】
ステップ1:
化合物4−1の調製:
化合物1B(5g、0.017mol)のDMF(50mL)中溶液に、DIPEA(11g、0.085mol)、HATU(8.4g、0.022mol)、およびNHCl(3.6g、0.068mol)を添加した。混合液を40〜50℃で4時間攪拌し、水(500mL)に注ぎ入れた。結果として得た混合液を濾過し、濃縮して生成物(4.0g、収率80%)を得た。
【0191】
ステップ2:
化合物4の調製:
化合物4−1(4.0g、0.014mol)のPOCl(20mL)中溶液を還流下で終夜加熱した。有機溶媒を氷水(100mL)に注ぎ入れ、pHを飽和NaHCOで8〜9に調節した。これをEtOAc(200mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和NaCl(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して生成物(3.2g、収率72%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 8.74 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.28-8.16 (m, 3H), 7.86 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.77-7.72 (m, 2H), 7.60-7.54 (m, 1H), 7.28-7.22 (m, 1H).
【0192】
実施例5
4−(アミノメチル)−7−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−1−アミン
化合物4(2.0g、7.0mmol)のMeOH(100mL)およびNH3.O(10mL)中溶液に、ラネーNi(2.0g)を添加し、混合液を50℃で終夜H下、50psiにて攪拌した。結果として得た混合液を濾過し、濃縮して生成物(1.6g、収率80%)を得た。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ: 8.91 (s, 1H), 8.46 (dd, J=8.8 1.6Hz, 1H), 8.27 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.73-7.58 (m, 3H), 7.28-7.24 (m, 1H), 4.54 (s, 2H).
【0193】
実施例6
N−[[1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−4−イソキノリル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド
化合物5(100mg、0.37mmol)のDMF(10mL)中溶液に、DIPEA(190mg、1.5mmol)、HATU(200mg、0.52mol)、および化合物6−1(0.55mmol、1.5当量)を添加した。次いで、混合液を室温で30分間攪拌し、水(20mL)に注ぎ入れた。結果として得た混合液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物を得た。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ: 8.84 (s, 1H), 8.38 (dd, J=8.8 1.6Hz, 1H), 8.22 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.78-7.55 (m, 3H), 7.48-7.38 (m, 1H), 7.26-7.21 (m, 1H), 4.69 (s, 2H), 1.65-1.59 (m, 1H), 0.94-0.87 (m, 2H), 0.84-0.79 (m, 2H).
【0194】
実施例7
1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)イソキノリン−4−カルボキサミド
化合物6(120mg、0.36mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、HOAc(0.3mL)、ホルムアルデヒド溶液(15mg、1.2当量)を添加し、混合液を室温で30分間攪拌した。NaBHCN(50mg、0.72mmol)を添加し、混合液を室温で2時間攪拌した。これを水(10mL)に注ぎ入れた。混合液をEtOAc(20mL×2)で抽出し、有機相を濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物を得た。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ: 8.55-8.52 (m, 2H), 8.39 (bs, 2H), 8.15 (bs, 1H), 8.09 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.66-7.51 (m, 3H), 7.17 (t, J=8.4Hz, 1H), 4.71-4.69 (m, 1H), 4.57-4.52 (m, 2H), 4.43-4.39 (m, 2H), 3.04 (s, 3H).
【0195】
実施例8
1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−N−[1−(メチルカルバモイル)アゼチジン−3−イル]イソキノリン−4−カルボキサミド
化合物6(150mg、0.47mmol)のTHF(10mL)中溶液に、DIPEA(290mg、2.2mmol)、CDI(100mg、0.61mmol)を添加した。混合液を室温で1時間攪拌した後、メチルアミン(150mg、47mmol)を添加し、混合液を室温で2時間攪拌し、(塩基性)分取HPLCによって精製して生成物を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 8.84 (d, J=7.2Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.47 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.18 (s, 2H), 8.08 (dd, J=8.8 2.0Hz, 1H), 7.78-7.74 (m, 2H), 7.59-7.53 (m, 1H), 7.47 (bs, 2H), 7.26-7.21 (m, 1H), 6.28-6.27 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.08-4.06 (m, 2H), 3.82-3.79 (m, 2H), 2.55 (d, J=4.8Hz, 3H).
【0196】
実施例9
N−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)−1−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−4−カルボキサミド
化合物6(80mg、0.24mmol)のTHF(10mL)中溶液に、DIPEA(180mg、1.5mmol)、HATU(136.8mg、0.36mmol)、および酢酸(0.36mmol、1.5当量)を添加した。混合液を室温で3時間攪拌した後、水(20mL)に注ぎ入れ、EtOAc(30mL×2)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 8.59 (s, 1H), 8.45 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.14 (dd, J=8.8 2.0Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.68-7.52 (m, 3H), 7.20-7.15 (m, 1H), 4.85-4.84 (m, 1H), 4.63 (t, J=8.8Hz, 1H), 4.40 (t, J=8.8Hz, 1H), 4.27-4.23 (m, 1H), 4.06-4.02 (m, 1H), 1.93 (s, 3H).
【0197】
実施例10
7−(3−フルオロフェニル)−4−(1−メチルイミダゾル−4−イル)イソキノリン−1−アミン
【0198】
化合物10−2の調製の基本手順:
化合物10−1(1.9g、6mmol)のDCM(50mL)中溶液に、DCM(10mL)中DMAP(73.3mg、0.6mmol)およびBocO(3.98g、18mmol)を添加した。混合液を室温で6時間攪拌した後、DCMを除去し、水(100mL)を添加した。結果として得た混合液をEtOAc(200mL×2)で抽出し、濃縮し、カラム(PE:EtOAc=5:1〜3:1)によって精製して生成物(1.8g、収率58%)を得た。
【0199】
化合物10−3の調製の基本手順:
化合物10−2(1.5g、3mmol)、化合物10−4(1.52g、6mmol)、KOAc(882mg、9.0mmol)、およびPd(dppf)Cl(219.6mg、0.5mmol)の無水DMF(20mL)中懸濁液を3回脱気し、90℃で2時間N下にて加熱した。これを水(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和NaCl(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物(800mg、収率47.3%)を得た。
【0200】
化合物10−6の調製の基本手順:
化合物10−3(169mg、0.3mmol)のジオキサン(10mL)−HO(1mL)の混合液中溶液に、化合物10−5(55.8mg、0.3mmol)、CsCO(195mg、0.6mmol)およびPd(dppf)Cl(22mg、0.03mmol)を添加し、MWの照射下、130℃で30分間N下にて加熱した。触媒を珪藻土に通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物(100mg、収率61.3%)を得た。
【0201】
化合物10の調製の基本手順:
化合物10−6(100mg、未精製)のDCM:TFA(10:1、20mL)の混合液中溶液を室温で3時間攪拌した。結果として得た混合液を濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(20.9mg、収率20.9%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 9.10 (bs, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.38 (s, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.83-7.79 (m, 3H), 7.66-7.60 (m, 1H), 7.35-7.30 (m, 1H), 3.86 (s, 3H).
【0202】
実施例11
7−(3−フルオロフェニル)−4−オキサゾール−2−イル−イソキノリン−1−アミン
化合物10−1(96mg、0.3mmol)、2−(トリブチルスタンニル)オキサゾール(360mg、1.0mmol)およびPd(PPh(30mg)のトルエン(1.0mL)中懸濁液を終夜90℃まで加熱した。溶液を飽和CsF水溶液でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮し、分取HPLCによって精製して所望の生成物を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 9.32(d, J=8.8Hz, 1H), 9.11(s, 1H), 8.52(dd, J=8.8 1.6Hz, 1H), 8.36 (d, J=6.4Hz, 2H), 7.89-7.84(m, 2H), 7.65-7.60(m, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.35-7.30(m, 1H).
【0203】
実施例12
7−(3−フルオロフェニル)−4−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)イソキノリン−1−アミン
【0204】
ステップ1:
化合物12−1の調製:
化合物4−1(280mg、1mmol)およびDMF−DMA(2mL)のトルエン(10mL)中溶液を還流下で3時間加熱した。溶媒を除去し、粗生成物をさらなる精製はせずに次のステップで使用した。
【0205】
ステップ2:
化合物12の調製:
化合物S(300mg、未精製)およびメチルヒドラジン(100mg、2mmol)のHOAc(10mL)中溶液を還流下で終夜加熱した。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCによって精製して所望の生成物を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 9.11(s, 1H), 8.40(dd, J=8.8 2.0Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.86-7.80(m, 3H), 7.64-7.62(m, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 3.87 (s, 3H).
【0206】
実施例13
8−アミノ−N−シクロプロピル−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0207】
ステップ1:
5−ブロモ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−8−オン 13−1の調製:
RBFに、5−ブロモ−7H−1,7−ナフチリジン−8−オン(7.350g、32.66mmol)および後続してTHF(200mL)を添加した。反応液を0℃まで冷却し、次いで1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)(3当量、97.98mmol、14.80mL)および2−(クロロメトキシ)エチル−トリメチル−シラン(2当量、65.32mmol、11.6mL)を添加した。反応液を0℃で3時間、次いで室温で終夜攪拌した。LCMSは約65%の変換を示した。追加の当量の塩基および塩化物を添加し、反応液を4時間攪拌した。LCMSは完全な変換を示した。反応液を酢酸エチルで希釈し、次いで水で洗浄した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(2〜5%MeOH:DCM)によって精製し、次いで(25〜100%酢酸エチル:ヘプタン)で再度精製して、7.58gの白色半固体として、H NMRおよびLCMSによればクリーンな8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.96-8.84 (dd, J=4.4, 1.5Hz, 1H), 8.25-8.16 (dd, J=8.3, 1.5Hz, 1H), 8.09-8.02 (s, 1H), 7.96-7.86 (dd, J=8.3, 4.4Hz, 1H), 5.49-5.40 (s, 2H), 3.71-3.60 (m, 2H), 0.97-0.86 (m, 2H), 0.01--0.02 (s, 9H). LCMS M/Z(M+H)=357。
【0208】
ステップ2:
エチル8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 13−2の調製:
RBFに、5−ブロモ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−8−オン(14.5g、40.8mmol)を添加し、後続して酢酸パラジウム(II)(0.1当量、4.08mmol,964mg)、ビス(ジシクロヘキシルフホスフィノ)プロパン(0.1当量、4.08mmol、2580mg)、炭酸カリウム(1.5当量、61.2mmol、8460mg)、ジメチルホルムアミド(40当量、1630mmol、128mL)、およびエタノール(10当量、408mmol、24.8mL)を添加した。反応液をCO(g)バルーン下に置き、真空パージ/バックフィルを3回行った。次いで反応混合液を85℃で加熱し、パージ/バックフィルを追加で3回行った。次いで反応液をCO雰囲気下で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでジクロロメタンに取り込んだ。濾過により固体を除去した。濾液を濃縮し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(25〜75%EA:ヘプタン)によって精製して、11.4gの白色半固体としてエチル8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.20-9.07 (dd, J=8.5, 1.5Hz, 1H), 8.95-8.85 (dd, J=4.3, 1.5Hz, 1H), 8.52-8.45 (s, 1H), 7.90-7.80 (dd, J=8.5, 4.3Hz, 1H), 5.56-5.46 (s, 2H), 4.46-4.28 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.72-3.62 (m, 2H), 1.42-1.33 (t, J=7.1Hz, 3H), 0.98-0.90 (m, 2H), 0.01--0.03 (s, 9H). LCMS M/Z(M+H)=349。
【0209】
ステップ3:
エチル1−オキシド−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−1−イウム−5−カルボキシレート 13−3の調製:
丸底フラスコに、エチル8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(5.84g、16.8mmol)を添加し、後続してジクロロメタン(150mL)および過酸化水素−尿素アダクト(3.0当量、50.3mmol、4.88g)を添加した。混合液を室温で5分間攪拌した。次いで、無水トリフルオロ酢酸(4当量、67.0mmol、9.42mL)を室温で滴下し、次いで30分間攪拌した。次いで、反応液を飽和チオ硫酸ナトリウムで洗浄し、水層をDCMで更に2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラム(2〜5%メタノール:ジクロロメタン)によって精製して、3.77gの褐色発泡体としてエチル1−オキシド−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−1−イウム−5−カルボキシレートを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.54-8.50 (d, J=8.6Hz, 1H), 8.48-8.45 (s, 1H), 8.40-8.33 (d, J=6.3Hz, 1H), 7.72-7.62 (dd, J=8.5, 6.5Hz, 1H), 5.45-5.37 (s, 2H), 4.40-4.28 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.70-3.63 (t, J=7.5Hz, 2H), 1.41-1.30 (t, J=7.1Hz, 3H), 0.96-0.88 (t, J=8.0Hz, 2H), 0.04--0.02 (s, 9H). LCMS M/Z(M+H)=365。
【0210】
ステップ4:
エチル2−クロロ−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 13−4の調製:
丸底フラスコに、エチル1−オキシド−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−1−イウム−5−カルボキシレート(3.77g、10.3mmol、3770mg)を添加し、次いで後続してジクロロメタン(100mL)、塩化オキサリル(1.3当量、13.4mmol、1.30mL)を滴下した。反応液を室温で30分間攪拌した。反応液を水で洗浄した。水層をDCMで2回逆抽出し、次いで合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して、3.60gの白色半固体としてエチル2−クロロ−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.20-9.14 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.56-8.50 (s, 1H), 7.99-7.92 (d, J=8.8Hz, 1H), 5.56-5.48 (s, 2H), 4.42-4.34 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.72-3.64 (m, 2H), 1.42-1.35 (t, J=7.1Hz, 3H), 0.97-0.90 (t, J=8.0Hz, 2H), 0.04--0.01 (s, 11H). LCMS M/Z(M+H)=383。
【0211】
ステップ5:
2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 13−5の調製:
丸底フラスコに、エチル2−クロロ−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(4.78g、12.5mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(1.5当量、18.7mmol、2.62g)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.05当量、0.62mmol、442mg)、三塩基性リン酸カリウム(水中2M、3当量、27.5mmol、18.7mL)、および35mLのジオキサンを添加した。混合液を100℃で2時間攪拌した。次いで、反応液を室温まで冷却し、有機相を抽出した。水層を酢酸エチルで更に2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(50〜100%酢酸エチル:ヘプタン)によって精製して、4.55gの2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.27-9.13 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.56-8.44 (t, J=4.4Hz, 2H), 8.19-7.99 (m, 2H), 7.70-7.57 (m, 1H), 7.43-7.32 (m, 1H), 4.46-4.29 (q, J=7.1Hz, 2H), 3.76-3.62 (t, J=8.0Hz, 2H), 1.45-1.32 (t, J=7.1Hz, 3H), 0.99-0.86 (t, J=8.0Hz, 2H), 0.06--0.04 (s, 9H). LCMS M/Z(M+H)=443。
【0212】
ステップ6:
エチル2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7H−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 13−6の調製:
40mLのねじ蓋小瓶に、エチル2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(2.300g、5.197mmol)を添加し、後続してTBAF(THF中1.0mol/L、5当量、26mmol、26mL)を添加した。蓋を閉めて反応液を密封し、室温で2時間振とうした。反応液を30mLの水で希釈した。結果として得た沈降物を濾過により回収し、水で洗浄し、次いで高真空下で終夜乾燥した。71605−015の生成物を沈降物に添加し、1.7gのエチル2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7H−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを85%の純度で産出した。この生成物は精製するには過度に不溶性であり、直接クロロ化ステップに続行した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.25-9.21 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.48-8.43 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.20-8.17 (s, 1H), 8.15-8.11 (d, J=7.8Hz, 1H), 8.11-8.05 (d, J=10.5Hz, 1H), 7.67-7.59 (m, 1H), 7.40-7.33 (t, J=8.5Hz, 1H), 4.38-4.30 (q, J=7.1Hz, 2H), 1.40-1.34 (t, J=7.2Hz, 3H). LCMS M/Z(M+H)=313。
【0213】
ステップ7:
エチル8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 13−7の調製:
40mLのねじ蓋小瓶に、エチル2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7H−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(1.705g、5.459mmol)を添加し、後続してリン(V)トリクロリドオキシド(6mL、63.73mmol)を添加した。蓋を閉めて反応液を密封し、100℃で3時間振とうした。凍った飽和重炭酸ナトリウムで反応液を注意深くクエンチし、次いでDCMで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を室温にてiPrOHですりつぶして、1.23gのエチル8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを産出した。LCMS M/Z(M+H)=331。
【0214】
ステップ8:
エチル2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7H−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 13−8の調製:
イソプロパノールを気泡NHガスで20分間飽和させ、次いで15mLをエチル8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(1230mg、3.719mmol)に添加した。蓋を閉めて反応液を密封し、140℃で80分間、マイクロ波照射下にて攪拌した。反応液を濃縮し、次いでジクロロメタン:水で分配した。有機相を抽出し、水層をDCMで更に3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラム(25〜100%酢酸エチル:ヘプタン)によって精製して、860mgのクリーンな所望のエチル2−(3−フルオロフェニル)−8−オキソ−7H−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレートを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.29-9.23 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.69-8.64 (s, 1H), 8.52-8.39 (m, 2H), 8.31-8.14 (m, 2H), 8.14-7.96 (bs, 1H), 7.64-7.52 (m, 1H), 7.38-7.28 (m, 1H), 4.40-4.28 (q, J=7.1Hz, 2H), 1.40-1.33 (t, J=7.1Hz, 3H). LCMS M/Z(M+H)=312。
【0215】
ステップ9:
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9の調製:
エチル8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート(860mg、2.76mmol)に、2.5mLのメタノール、5.5mLのTHF、および水酸化ナトリウム(HO中1mol/L、1当量、2.76mmol、2.763mL)を添加した。蓋をして反応液を密封し、50℃で2時間振とうした。有機相を濃縮し、次いで水層を1NのHClでpH3まで酸性化した。結果として得た沈降物を濾過により回収し、次いで高真空下で乾燥して784mgの白色固体として8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸を得た。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.38-9.31 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.67-8.60 (s, 1H), 8.52-8.40 (m, 2H), 8.39-8.29 (bs, 1H), 8.27-8.22 (d, J=7.8Hz, 1H), 8.18-8.04 (s, 1H), 7.65-7.51 (m, 1H), 7.39-7.28 (t, J=8.4Hz, 1H). LCMS M/Z(M+H)=284。
【0216】
ステップ10:
8−アミノ−N−シクロプロピル−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 13の調製:
8mLのねじ蓋小瓶に、8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸(230mg、0.81mmol)を添加し、後続してジメチルホルムアミド(3mL)、HATU(1.5当量、1.218mmol、467.7mg)、トリエチルアミン(4当量、3.25mmol、0.46mL)、およびシクロプロパンアミン(2当量、1.6mmol、92.70mg)を添加した。蓋をして反応液を密封し、室温で3時間振とうした。反応液を5mLの酢酸エチルおよび3mLの水で希釈した。結果として得た沈降物を濾過により回収し、酢酸エチルで洗浄して、150mgの8−アミノ−N−シクロプロピル−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミドを産出した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.00-8.92 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.42-8.36 (d, J=9.1Hz, 2H), 8.36-8.32 (d, J=3.9Hz, 1H), 8.25-8.21 (d, J=7.7Hz, 1H), 8.19-8.16 (s, 1H), 7.71-7.53 (m, 3H), 7.36-7.29 (t, J=8.4Hz, 1H), 2.92-2.83 (m, 1H), 0.74-0.67 (m, 2H), 0.61-0.56 (m, 2H). LCMS M/Z(M+H)=323。
【0217】
実施例14aおよび14b
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(トランス−3−ヒドロキシシクロブチル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
8mLのねじ蓋小瓶に、8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸(50mg、0.18mmol)を添加し、後続してジメチルホルムアミド(0.5mL)、HATU(1.2当量、0.21mmol、81.34mg)、トリエチルアミン(4当量、0.71mmol、72mg、0.099mL)、および3−アミノシクロブタノール塩酸塩(2当量、0.35mmol、44mg)を添加した。蓋を閉めて反応液を密封し、室温で3時間振とうした。反応液を3mLのジクロロメタンおよび1mLの水で希釈した。沈降物が形成し、濾過により回収して、25mgの生成物を産出させた。次いで、濾液を分配し、水層をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を沈降物と組み合わせ、濃縮した。粗生成物をキラル超臨界流体クロマトグラフィーによって精製して、5mgのシス異性体、および5mgのトランス異性体を産出した。シス(実施例2A):1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.95-8.90 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.50-8.46 (d, J=7.3Hz, 1H), 8.42-8.36 (m, 2H), 8.25-8.21 (m, 2H), 7.73-7.53 (m, 3H), 7.35-7.29 (dd, J=9.7, 7.3Hz, 1H), 5.09-5.05 (d, J=5.6Hz, 1H), 3.98-3.80 (m, 2H), 2.64-2.54 (m, 2H), 1.97-1.84 (m, 2H). LCMS M/Z(M+H)=353。トランス(実施例2B):1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.94-8.89 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.56-8.51 (d, J=6.9Hz, 1H), 8.42-8.36 (m, 2H), 8.25-8.20 (m, 2H), 7.71-7.53 (m, 3H), 7.36-7.29 (t, J=8.5Hz, 1H), 5.02-4.98 (d, J=5.4Hz, 1H), 4.50-4.39 (m, 1H), 4.39-4.29 (m, 1H), 2.34-2.23 (m, 2H), 2.23-2.13 (m, 2H). LCMS M/Z(M+H)=353。
【0218】
実施例15
8−アミノ−N−(1−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−カルボニル)アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0219】
ステップ1:
化合物15−2の調製:
化合物15−1(541mg、4.0mmol)およびEtN(1.21g、12.0mmol)のTHF(20.0mL)中溶液に、トリホスゲン(1.42g、4.8mmol)のTHF(5.0mL)中溶液を滴下した。混合液を室温で終夜攪拌した後、水を添加し、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過した。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体(760mg、収率:96%)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.23 (m, 2H), 4.08-4.14 (m, 2H), 3.39-3.48 (m, 1H), 3.13-3.15 (m, 4H), 1.18-1.27 (m, 2H).
【0220】
ステップ2:
化合物15−4の調製:
化合物15−2(210mg、1.06mmol)およびEtN(310mg、3.0mmol)のDCM(5mL)中混合液に、化合物15−3(200mg、0.958mmol)を室温で添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、水を混合液に添加し、DCMで抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄した。溶媒を除去した後、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体(280mg、84%)を得た。
【0221】
ステップ3:
化合物15−5の調製:
化合物15−4(85mg、0.256mmol)のDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.5mL)を室温で添加した。混合液を終夜攪拌した後、濃縮して粗生成物(86mg、98%)を得、これを直接使用した。
【0222】
ステップ4:
化合物15の調製:
13−9(70mg、0.25mmol)のDMF(3mL)中溶液に、DIPEA(64mg、0.494mmol)、HATU(113mg、0.297mmol)、および2(86mg、0.247mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを水(5mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL×3)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して、生成物(40mg、33%)を得た。LCMS:(0〜60AB、2分)1.011分、499.2[M+1]
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.40 (d, J=9.2Hz, 1H), 8.89 (d, J=6.4Hz, 1H), 8.37 (m, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.21 (m, 1H), 7.51-7.88 (br, 2H), 7.54 (m, 1H), 7.30(m, 1H), 4.63 (m, 1H), 4.22 (m, 2H), 3.96 (m, 2H), 3.63 (m, 4H), 3.09 (m, 2H).
【0223】
実施例16
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
実施例34のステップ2で下記のように調製できる化合物34−3(100mg、0.222mmol)のDMF(2mL)中溶液に、DIPEA(116mg、0.887mmol)および化合物16−1(48mg、0.532mmol)、およびHATU(202mg、0.54mmol)を添加した。混合液を終夜攪拌した後、これを濃縮し、分取TLCによって精製して所望の生成物16(20mg、22%)を得た。LCMS:(10〜80AB、2分)0.904分、409.9[M+1]、1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.87 (d, J=9.2Hz, 1H), 8.70 (d, J=9.2Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.06 (m, 2H), 7.54(m, 1H), 7.23 (m, 1H), 4.73 (m, 2H), 4.38 (m, 2H), 4.28 (m, 1H), 4.05 (m, 2H), 1.33 (d, J=6.80Hz, 1H).
【0224】
実施例17
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(オキセタン−3−カルボニル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
34−3(74mg、0.164mmol)、17−2(22.6mg、0.22mmol)、HATU(126mg、0.33mmol)およびDIPEA(115mg、0.89mmol)のDMF(10mL)中溶液を室温で3時間攪拌した。これを濃縮し、粗生成物を分取HPLCによって精製して、黄色固体の純粋な生成物(9.0mg、収率10%)を得た。LCMS:(0〜60AB、2分)、0.973分、Ms=422.1(M+1)、1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 8.88 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.28-8.26 (m, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.09 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.12-8.06 (m, 1H), 7.57-7.52 (m, 1H), 7.24-7.21 (m, 1H), 4.80-4.78 (m, 5H), 4.50-4.46 (m, 1H), 4.41-4.36 (m, 1H), 4.12-3.92 (m, 3H).
【0225】
実施例18
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0226】
ステップ1:
化合物18−2の調製:
化合物1(500mg、2.4mmol)のDCM(2mL)中溶液およびTEA(900mg、8.72mmol)に、MSCl(500mg、4.36mmol)を0℃で滴下した。混合液を室温で2時間攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(550mg、92%)を得、直接使用した。
【0227】
ステップ2:
化合物18−3の調製:
化合物18−2(550mg、2.2mmol)のDCM(10mL)中溶液に、TFA(4mL)を室温で添加した。形成した混合液を終夜攪拌した。混合液を濃縮し、粗生成物(300mg、91%)を得、これを直接次に使用した。
【0228】
ステップ3:
化合物18の調製:
13−9(100mg、0.35mmol)のTHF(3mL)中溶液に、DIPEA(230mg、1.77mmol)、HATU(200mg、0.53mmol)、および化合物3(106mg、0.7mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを水(5mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL×3)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(3mg、3%)を得た。LCMS:(0〜60AB、2分)、1.029分、Ms=416.1(M+1)、1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.56-9.52 (m, 1H), 8.42 (m, 3H), 8.23 (m, 1H), 7.58- 7.53 (m, 1H), 7.33-7.29 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 4.42-4.33 (m, 3H), 4.17-4.13(m, 2H), 2.91 (s, 3H).
【0229】
実施例19
8−アミノ−N−(1−(N,N−ジメチルスルファモイル)アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
化合物13−9(150mg、0.53mmol)のDMF(5mL)中溶液、DIPEA(684mg、5.3mmol)および化合物19−1(284mg、1.59mmol)に、HATU(300mg、0.8mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(7.8mg、3.5%)を得た。LCMS:(5〜95AB、2分)、0.771分、Ms=444.9[M+1]、1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.05-8.93 (m, 2H), 8.42-8.38 (m, 2H), 8.32 (s, 1H), 8.23 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.85-7.73(m, 2H), 7.60-7.54 (m, 1H), 7.35-7.30 (m, 1H), 4.74-4.67 (m, 1H), 4.06-4.02(t, J=8.0Hz, 2H), 3.95-3.92 (t, J=7.4Hz, 2H), 2.76 (s, 6H).
【0230】
実施例20
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(2−モルホリノアセチル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0231】
ステップ1:
化合物20−2の調製:
20−1(50mg、0.3mmol)のMeOH(8mL)中溶液に、LiOH(14.4mg、0.6mmol)、HO(1mL)を添加した。混合液を室温で3時間攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(32mg、収率100%)を得、これを直接次に使用した。
【0232】
ステップ2:
化合物20の調製:
20−2(32mg、0.22mmol)のDMF(5ml)中溶液に、DIPEA(142mg、1.1mmol)、HATU(125mg、0.33mmol)、および34−3(75mg、0.22mmol)を添加した。混合液を室温で3時間攪拌した後、これをEtOAc(30mL×2)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(10mg、10%)を得た。LCMS:(0〜60AB、2分)、1.040分、MS=465.0(M+1)、1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.95-8.90 (m, 2H), 8.40-8.36 (m, 2H), 8.29 (s, 1H), 8.21 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.77-7.70 (m, 2H), 7.57-7.51 (m, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 4.71-4.64 (m, 1H), 4.57-4.48 (m, 1H), 4.17-4.13 (m, 2H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.56-3.53 (t, 4H), 2.95 (d, J=3.6Hz, 2H), 2.39-2.37 (t, 4H).
【0233】
実施例21
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−スルファモイルアゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0234】
ステップ1:
化合物21−3の調製:
化合物21−1(425mg、3.0mmol)を、t−BuOH(222mg、3.0mmol)のDCM(5.0mL)中溶液に0℃で滴下した。混合液を0℃で30分間攪拌した後、化合物21−2(689mg、3.3mmol)およびEtN(708mg、7.0mmol)のDCM(3.0mL)中溶液を0℃で滴下した。混合液を室温まで温め、室温で更に1時間攪拌した。水を混合液に添加し、これをDCMで抽出し、有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過した。溶媒を蒸発させ、オフホワイト色固体(480mg、46%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.41 (br, 1H), 4.28 (m, 2H), 3.99 (m, 2H), 1.49 (s, 9H), 1.42 (s, 9H).
【0235】
ステップ2:
化合物21−4の調製:
化合物21−3(400mg、1.14mmol)のDCM(20mL)中溶液に、TFA(2mL)を室温で添加した。形成した混合液を終夜攪拌した。混合液を濃縮して粗生成物(410mg、90%)を得、これを直接次のステップに使用した。
【0236】
ステップ3:
化合物21の調製:
21−4(150mg、0.53mmol)のDMF(3mL)中溶液、DIPEA(341.85mg、2.65mmol)、HATU(302.1mg、0.795mmol)に、13−9(240mg、0.904mmol)を添加した。混合液を室温で2時間攪拌した後、これを水(5mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL×3)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(43mg、20%)を得た。
LCMS:(0〜60AB、2分)、1.104分、Ms=416.8(M+1)。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.94-8.89 (m, 2H), 8.40-8.35 (m, 2H), 8.29 (s, 1H), 8.21-8.19 (t, 1H), 7.81-7.70 (m, 2H), 7.57-7.51 (m, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 6.93(s, 2H), 4.57-4.52(m, 1H), 3.97-3.93 (m, 2H), 3.76-3.72 (m, 2H), 3.63 (m, 4H), 3.09 (m, 2H).
【0237】
実施例22
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
13−9(200mg、0.71mmol)、2(217mg、1.42mmol)、HATU(537mg、1.41mmol)およびDIPEA(456mg、3.53mmol)のDMF(10mL)中混合液を室温で3時間攪拌した。これを濃縮し、粗生成物を分取HPLCによって精製して黄色固体(11.1mg、4%)として純粋な生成物を得た。LCMS:(0〜60、AB、2分)、0.980分、MS=420.0(M+1)、1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 8.90 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.75-8.73 (m, 1H), 8.39-8.35 (m, 2H), 8.26 (s, 1H), 8.19 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.72 (br, 2H), 7.57-7.51 (m, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 4.56-4.50 (m, 1H), 3.74-3.70 (m, 2H), 3.27-3.17 (m, 1H).
【0238】
実施例23
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−((トリフルオロメチル)スルホニル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0239】
ステップ1:
化合物23−2の調製:
化合物23−1(500mg、2.4mmol)のDCM(10mL)中溶液に、DMAP(426mg、3.49mmol)およびTfO(985mg、3.49mmol)を0℃で滴下した。混合液を室温で2時間攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(560mg、77%)を得、これを直接次のステップに使用した。
【0240】
ステップ2:
化合物23−3の調製:
化合物23−2(560mg、1.8mmol)のDCM(10mL)中溶液に、TFA(4mL)を室温で添加した。混合液を終夜攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(310mg、82%)を得、これを直接次のステップに使用した。
【0241】
ステップ3:
化合物23の調製:
4(100mg、0.35mmol)のTHF(3mL)中溶液に、DIPEA(230mg、1.77mmol)、HATU(200mg、0.53mmol)、および化合物3(145mg、0.7mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを水(5mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL×3)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(33mg、20%)を得た。LCMS:(0〜60AB、2分)、1.317分、MS=469.9(M+1)。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (m, 1H), 8.94 (m, 1H), 8.45-8.40 (m, 2H), 8.24 (m, 1H), 8.21 (m, 1H), 7.59-7.53 (m, 1H), 7.34-7.29 (m, 1H), 4.93-4.84(m, 1H), 4.50 (m, 2H), 4.34 (m, 2H).
【0242】
実施例24
(R)−8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
化合物34−3(100mg、0.222mmol)のDMF(2mL)中溶液に、DIPEA(116mg、0.887mmol)および化合物2(48mg、0.54mmol)を添加し、後続してHATU(202mg、0.54mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを濃縮し、分取TLCによって精製して所望の生成物(12mg、13%)を得た。LCMS:(5〜95AB、2分)、0.729分、MS=410.0(M+1)、1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ 8.87 (d, J=9.2Hz, 1H), 8.27 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.12-8.07 (m, 2H), 7.56-7.51(m, 1H), 7.23-7.18 (m, 1H), 4.75-4.71 (m, 1H), 4.43-4.36 (m, 2H), 4.34-4.25 (m, 1H), 4.08-4.01 (m, 1H), 3.34-3.24 (m, 1H), 1.33 (d, J=6.8Hz, 3H).
【0243】
実施例25
(S)−8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
化合物34−3(100mg、0.222mmol)のDMF(2mL)中溶液に、DIPEA(116mg、0.887mmol)および化合物25−1(48mg、0.54mmol)を添加し、後続してHATU(202mg、0.54mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを濃縮し、分取TLCによって精製して所望の生成物25(12mg、13%)を得た。LCMS:(5〜95AB、2分)、0.729分、MS=410.0(M+1)、1H NMR (400MHz, DMSO-d4) δ 8.97 (d, J=8.8Hz, 2H), 8.43-8.39 (m, 2H), 8.33 (s, 1H), 8.24 (d, J=8Hz, 1H), 7.85-7.71(m, 2H), 7.60-7.55 (m, 1H), 7.35-7.30 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 1H), 4.75-4.53 (m, 2H), 4.26-4.09 (m, 3H), 3.94-3.87 (m, 1H), 1.19(d, J=6.8Hz, 3H).
【0244】
実施例26
N−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)−8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0245】
ステップ1:
化合物26−2の調製:
室温にある化合物1(2g、9.6mmol)のDCM(30mL)中溶液およびEtN(3.53g、28.8mmol)に、室温で2を滴下した。混合液を室温で1時間攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(2g、97%)を得、次のステップに直接使用した。
【0246】
ステップ2:
化合物26−4の調製:
化合物3(2g、9.3mmol)のDCM(20mL)中溶液に、TFA(4mL)を室温で添加した。混合液を終夜攪拌した後、これを濃縮して粗生成物(2.2g、98%)を得、次のステップに直接使用した。
【0247】
ステップ3:
化合物26の調製:
5(400mg、1.41mmol)のDMF(5mL)中溶液に、DIPEA(1.83g、14.12mmol)、HATU(805.41mg、2.12mmol)、および4(966.62mg、4324mmol)を添加した。混合液を室温で2時間攪拌した後、これを水(8mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL×3)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(217.2mg、40%)を得た。LCMS:(5〜95AB、2分)、0.738分、MS=379.9(M+1)
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.95-8.89 (m, 2H), 8.40-8.36 (m, 2H), 8.29 (s, 1H), 8.20 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.85-7.64 (m, 2H), 7.57-7.51 (m, 1H), 7.31-7.27 (m, 1H), 7.30(m, 1H), 4.69-4.61 (m, 1H), 4.42-4.40 (t, 1H), 4.13-4.04 (m, 2H), 3.85-3.81 (m, 1H), 1.74 (s, 3H).
【0248】
実施例27
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(モルホリン−4−カルボニル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
34−3(100mg、0.221mmol)のDCM(5mL)中溶液に、EtN(90mg、0.887mmol)および2(33mg、0.221mmol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌した後、これを濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(17mg、17%)を得た。LCMS:(10〜80AB、2分)、0.938分、MS=450.9(M+1)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.94 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.88 (d, J=6.4Hz, 1H), 8.40-8.36 (m, 2H), 8.29 (s, 1H), 8.20 (d, J=4Hz, 1H), 7.81-7.72 (m, 2H), 7.57-7.52 (m, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 4.66-4.61 (m, 1H), 4.20-4.16 (t, J=8Hz, 2H), 3.93-3.89 (m, 2H), 3.52-3.50 (t, J=4.8Hz, 4H), 3.21-3.19 (t, J=4.8Hz, 4H).
【0249】
実施例28
2−(3−フルオロフェニル)−5−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1,7−ナフチリジン−8−アミン
【0250】
ステップ1:
化合物28−2の調製:
化合物28−1(200mg、0.672mmol)のNO(10mL)中溶液を100℃で終夜攪拌した。混合液を濃縮して粗生成物(85mg、42.5%)を得、次のステップに直接使用した。
【0251】
ステップ2:
化合物28の調製:
28−2(85mg、0.285mmol)のDMF(3mL)およびCH(OEt)(212mg、1.43mmol)中溶液を80℃で終夜攪拌した。混合液を水(5mL)に注ぎ入れ、EtOAc(10mL×3)で抽出し、濃縮し、分取HPLCによって精製して生成物(12.8mg、15%)を得た。LCMS:(5〜95AB、2分)、0.792分、MS=307.8(M+1)。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ9.37 (d, J=8.8Hz, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.59-8.57 (t, J=6.6Hz, 2H), 8.47 (d, J=10Hz, 1H), 8.29 (d, J=8Hz, 1H), 8.09-7.99 (m, 2H), 7.63-7.57 (m, 1H), 7.37-7.33 (m, 1H).
【0252】
実施例29
N−(1−(8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル)アゼチジン−3−イル)プロピオンアミド
【0253】
ステップ1:
化合物13−9の調製:
メタノール(20mL)中エチル8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート28−1(500mg)を、HO(1mol/L)中の水酸化リチウム一水和物(1mol/L)8mLで処理した。反応混合液を50℃まで加熱し、2時間以上攪拌して反応を完了させた。粗生成物を10%クエン酸で酸性化し、固体を粉砕し、濾過で除去し、EtOAcで洗浄して純粋な生成物13−9を得た。LC/MS(ESI+):m/z 284.3(M+H)。
【0254】
ステップ2:
化合物29−2の調製:
DMF(3mL)中の8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸13−9(0.45g、1.59mmol)をDIPEA(1.39mL、7.94mmol)で処理し、後続してHATU(1.25g、3.18mmol)で処理した。混合液を室温で15分間攪拌し、次いでtert−ブチルN−(アゼチジン−3−イル)カルバメート29−1(0.55g、3.18mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し続けて反応を完了させた。EtOAcで希釈し、固体を粉砕し、濾過した固体が純粋な生成物29−2(63%)である。LC/MS(ESI+):m/z 438.4(M+H)。
【0255】
ステップ3:
化合物29−3の調製:
tert−ブチル3−[[8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル]アミノ]アゼチジン−1−カルボキシレート29−2(1g、2.29mmol)を、1対1のTFAおよびDCMで処理し、室温で1時間攪拌して反応を完了させた。反応液を濃縮して乾燥し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮して淡黄色固体29−3(69%)を得た。LC/MS(ESI+):m/z 338.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.78-8.60 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.47-8.32 (m, 2H), 8.30-8.15 (d, J=7.9Hz, 1H), 8.11-7.95 (s, 1H), 7.79-7.61 (s, 2H), 7.63-7.52 (q, J=7.5Hz, 1H), 7.41-7.24 (td, J=8.4, 2.4Hz, 1H), 4.38-4.13 (t, J=8.3Hz, 2H), 3.84-3.58 (m, 3H), 2.40-2.09 (m, 2H).
【0256】
ステップ4:
化合物29の調製:
THF(1mL)中プロピオン酸(0.017mL、0.22mmol)を、DIPEA(0.129mL、0.74mmol)およびHATU(87mg、0.22mmol)で処理した。混合液を室温で10分間攪拌した。(3−アミノアゼチジン−1−イル)−[8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−イル]メタノン29−3(50mg、0.15mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し続けて反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して純粋な生成物29を得た。LC/MS(ESI+):m/z 394.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.73-8.58 (q, J=8.9Hz, 1H), 8.58-8.48 (m, 1H), 8.48-8.41 (d, J=6.4Hz, 1H), 8.37-8.22 (d, J=7.9Hz, 1H), 8.01-7.79 (s, 1H), 7.73-7.53 (q, J=7.5Hz, 1H), 7.48-7.32 (td, J=8.3, 2.5Hz, 1H), 4.56-4.44 (dt, J=12.1, 6.3Hz, 1H), 4.44-4.24 (s, 2H), 4.04-3.88 (dd, J=9.6, 5.1Hz, 2H), 2.22-1.99 (q, J=7.5Hz, 2H), 1.10-0.87 (t, J=7.6Hz, 3H).
【0257】
実施例30
N−(1−(8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル)アゼチジン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド
DMF(1mL)中8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド29−3(100mg、0.30mmol)を、DIPEA(0.259mL、1.48mmol)およびHATU(174mg、0.44mmol)で処理した。反応液を室温で15分間攪拌し、シクロプロパンカルボン酸(25mg、0.30mmol)を添加し、室温で1時間攪拌し続けて反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して純粋な生成物30を得た。LC/MS(ESI+):m/z 406.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.83-8.75 (d, J=7.0Hz, 1H), 8.75-8.66 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.52-8.35 (d, J=9.5Hz, 2H), 8.29-8.17 (d, J=7.9Hz, 1H), 8.13-8.01 (s, 1H), 7.96-7.65 (s, 2H), 7.66-7.50 (q, J=7.4Hz, 1H), 7.44-7.21 (td, J=8.5, 2.4Hz, 1H), 4.66-4.47 (q, J=6.7Hz, 1H), 4.47-4.21 (s, 2H), 4.07-3.83 (s, 2H), 2.16-1.96 (s, 1H), 1.66-1.40 (p, J=6.5Hz, 1H), 0.82-0.50 (d, J=6.1Hz, 4H).
【0258】
実施例31
N−(1−(8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル)アゼチジン−3−イル)−N−(シクロプロパンカルボニル)シクロプロパンカルボキサミド
8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 29−3(100mg、0.30mmol)、シクロプロパンカルボニルクロリド(0.03mL、0.33mmol)およびトリエチルアミン(0.08mL、0.59mmol)のDCM(1mL)中混合液を室温で2時間攪拌し、次いで真空中で濃縮した。粗物質を逆相HPLCで精製して白色固体31として純粋な生成物を得た。LC/MS(ESI+):m/z 474.5(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 10.82-10.61 (s, 1H), 8.83-8.68 (m, 2H), 8.66-8.49 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.46-8.33 (m, 2H), 8.33-8.18 (d, J=7.9Hz, 1H), 7.72-7.56 (q, J=7.5Hz, 1H), 7.52-7.33 (td, J=8.4, 2.4Hz, 1H), 4.64-4.49 (m, 1H), 4.49-4.27 (q, J=9.8, 9.2Hz, 2H), 4.09-3.91 (m, 2H), 2.82-2.64 (m, 1H), 1.61-1.35 (p, J=6.4Hz, 1H), 1.04-0.86 (d, J=6.1Hz, 4H), 0.79-0.56 (d, J=6.6Hz, 4H).
【0259】
実施例32
N−(1−(8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル)アゼチジン−3−イル)アセトアミド
(3−アミノアゼチジン−1−イル)−[8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−イル]メタノン29−3(100mg、0.30mmol)をDCM(1mL)中で懸濁させ、トリエチルアミン(0.125mL、0.89mmol)および無水酢酸(0.03mL、0.33mmol)で処理した。反応混合液を室温で15分間攪拌して反応を完了させた。溶液を真空中で濃縮し、粗生成物を逆相HPLCで精製して純粋な生成物32を得た。LC/MS(ESI+):m/z 380.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.76-8.63 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.63-8.48 (d, J=6.6Hz, 1H), 8.48-8.35 (d, J=9.2Hz, 2H), 8.31-8.20 (d, J=7.9Hz, 1H), 8.10-7.98 (s, 1H), 7.97-7.63 (s, 2H), 7.66-7.50 (dd, J=14.5, 7.6Hz, 1H), 7.44-7.21 (t, J=8.4Hz, 1H), 4.54-4.44 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.44-4.23 (s, 2H), 4.03-3.81 (s, 2H), 1.97-1.71 (s, 3H).
【0260】
実施例33
8−アミノ−N−シクロブチル−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
ジメチルホルムアミド中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(80mg、0.28mmol)を、DIPEA(0.15mL、0.85mmol)およびHATU(0.13g、0.34mmol)で処理した。反応混合液を室温で10分間攪拌し、アミノシクロブタン(0.42mmol)を添加し、30分間攪拌し続けた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)で精製して30mgの純粋な生成物33(32%の収率)を得た。LC/MS(ESI+):m/z 337.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.96-8.90 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.60-8.52 (d, J=7.7Hz, 1H), 8.45-8.35 (t, J=8.7Hz, 2H), 8.27-8.19 (m, 2H), 7.89-7.62 (s, 3H), 7.62-7.53 (q, J=7.5Hz, 1H), 7.38-7.26 (td, J=7.6, 7.1, 2.2Hz, 1H), 4.56-4.32 (q, J=8.2Hz, 1H), 2.36-2.16 (q, J=9.1, 8.5Hz, 2H), 2.16-1.95 (m, 2H), 1.79-1.54 (m, 2H).
【0261】
実施例34
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(メチルカルバモイル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0262】
ステップ1:
化合物34−2の調製:
DMF(1mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(200mg、0.71mmol)を、DIPEA(0.37mL、2.1mmol)で処理し、後続してHATU(415mg、1.1mmol)で処理した。室温で15分間攪拌した後、tert−ブチル3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレート(0.17mL、1.1mmol)を添加し、室温で10分間攪拌し続けた。LCMSは主要な所望の生成物を示した。EtOAcを添加して反応液を希釈した。固体を粉砕した。沈降物は純粋な生成物34−2である。LC/MS(ESI+):m/z 438.4(M+H)。
【0263】
ステップ2:
化合物34−3の調製:
tert−ブチル3−[[8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル]アミノ]アゼチジン−1−カルボキシレート 34−2を、1対1のトリフルオロ酢酸(3mL)および塩化メチレン(3mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。反応混合液を濃縮して乾燥し、飽和NaHCOで洗浄した。水層をEtOAcで2回抽出し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して粗生成物34−3を得た。LC/MS(ESI+):m/z 338.4(M+H)。
【0264】
ステップ3:
化合物34の調製:
8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 34−3のDMF(1mL)中溶液に、DIEA(0.26mL、1.48mmol)、n,n’−カルボニルジイミダゾール(74mg、0.44mmol)を添加し、混合液を室温で1時間攪拌した。THF(2mol/L)中メチルアミン(2mol/L)0.16mLを添加し、混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を濃縮して乾燥し、分取HPLCで精製して生成物34を得た。LC/MS(ESI+):m/z 395.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.04-8.95 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.95-8.85 (d, J=6.8Hz, 1H), 8.46-8.37 (m, 2H), 8.37-8.31 (s, 1H), 8.31-8.18 (m, 1H), 7.87-7.64 (s, 2H), 7.63-7.52 (td, J=8.0, 6.1Hz, 1H), 7.38-7.26 (td, J=8.5, 2.6Hz, 1H), 4.82-4.61 (m, 1H), 4.53-4.35 (t, J=8.3Hz, 1H), 4.21-4.12 (t, J=8.9Hz, 1H), 4.12-4.03 (dd, J=8.7, 5.3Hz, 1H), 3.94-3.82 (dd, J=9.8, 5.5Hz, 1H), 2.24-1.97 (q, J=7.5Hz, 2H), 1.08-0.85 (t, J=7.5Hz, 3H).
【0265】
実施例35
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)N−(1−プロピオニルアゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
DMF(1mL)中プロピオン酸(0.014mL、0.18mmol)を、HATU(70mg、0.18mmol)およびDIPEA(0.13mL、0.74mmol)で処理した。混合液を室温で15分間攪拌した。8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 34−3(50mg、0.15mmol)を添加し、30分間攪拌し続けて反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して、純粋な生成物35を得た。LC/MS(ESI+):m/z394.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.03-8.85 (m, 2H), 8.47-8.36 (m, 2H), 8.36-8.29 (s, 1H), 8.28-8.18 (d, J=7.8Hz, 1H), 8.00-7.64 (s, 2H), 7.62-7.51 (q, J=7.4Hz, 1H), 7.43-7.24 (dd, J=9.5, 7.2Hz, 1H), 4.79-4.62 (q, J=6.8Hz, 1H), 4.49-4.35 (t, J=8.3Hz, 1H), 4.23-4.12 (t, J=8.9Hz, 1H), 4.12-4.03 (dd, J=8.6, 5.3Hz, 1H), 3.94-3.79 (dd, J=9.8, 5.4Hz, 1H), 2.19-1.96 (q, J=7.5Hz, 2H), 1.07-0.88 (t, J=7.5Hz, 3H).
【0266】
実施例36
N−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)−8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 34−3(100mg、0.30mmol)をDCM(1mL)中で懸濁し、トリエチルアミン(0.125mL、0.89mmol)および無水酢酸(0.03mL、0.30mmol)で処理した。反応混合液を室温で15分間攪拌して反応を完了させた。溶液を真空中で濃縮し、粗生成物を逆相HPLCで精製して、純粋な生成物36を得た。LC/MS(ESI+):m/z 380.4(M+H)。
【0267】
実施例37
8−アミノ−N−(1−(シクロプロパンカルボニル)アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0268】
ステップ1:
化合物37−2の調製:
DMF(1mL)中シクロプロパンカルボン酸(0.64mL、8mmol)を、HATU(2.4g、6.4mmol)およびDIPEA(2.8mL,16mmol)で処理した。混合液を室温で10分間攪拌し、t−ブチルN−(アゼチジン−3−イル)カルバメート37−1(0.92g、5.3mmol)を添加し、反応混合液を終夜攪拌した。TLCは反応が完了したことを示した(ニンヒドリン散布液による染色)。反応混合液をEtOAcで希釈し、5%クエン酸で洗浄し、後続して10%NaHCOおよび飽和ブラインで洗浄した。有機相を合わせて乾燥し、濃縮して乾燥させた。粗生成物37−2をさらなる精製はせずに脱boc反応に使用した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 4.48-4.37 (t, J=8.2Hz, 1H), 4.37-4.22 (t, J=6.7Hz, 1H), 4.09-3.95 (dd, J=8.4, 5.9Hz, 2H), 3.75-3.57 (dd, J=9.7, 5.6Hz, 1H), 1.54-1.45 (ddd, J=7.4, 4.8, 2.7Hz, 1H), 1.44-1.33 (s, 8H), 0.75-0.58 (m, 4H).
【0269】
ステップ2:
化合物37−3の調製:
tert−ブチルN−[1−(シクロプロパンカルボニル)アゼチジン−3−イル]カルバメート 37−2(5.1g、21mmol)を、トルフルオロ酢酸(15mL、194mmol)およびDCM(15mL)で処理した。反応液を室温で終夜攪拌した。濃縮して乾燥させ、10%MeOH/DCMで精製して白色固体(2.7g、91%)として純粋な生成物を得た。生成物37−3を、ニンヒドリン染色剤を使用するTLCで確認した。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 4.58-4.36 (t, J=8.2Hz, 1H), 4.24-4.13 (dd, J=9.5, 3.7Hz, 1H), 4.13-3.96 (m, 2H), 3.90-3.71 (dd, J=9.4, 3.3Hz, 1H), 1.63-1.42 (m, 1H), 0.80-0.56 (m, 4H).
【0270】
ステップ3:
化合物37の調製:
DMF(5mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(0.8g、3mmol)を、HATU(1g、3mmol)およびDIPEA(1.2mL、8mmol)で処理した。混合液を室温で15分間攪拌し、(3−アミノアゼチジン−1−イル)シクロプロピルメタノン 37−3(1.5当量、4mmol)を添加した。反応混合液を室温で1時間攪拌し続けて反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、5%クエン酸で洗浄し、後続して10%NaHCOおよび飽和ブラインで洗浄した。有機相を合わせて乾燥し、濃縮して乾燥させた。粗生成物を10%MeOH/EtOAcを用いるFCCで精製し、後続してEtOAcですりつぶして淡黄色固体37として純粋な生成物を得た。LC/MS(ESI+):m/z 406.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.04-8.86 (m, 2H), 7.63-7.50 (m, 1H), 8.47-8.38 (d, J=9.2Hz, 2H), 8.38-8.30 (s, 1H), 8.30-8.18 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.90-7.48 (m, 3H), 7.39-7.25 (td, J=8.5, 2.6Hz, 1H), 4.86-4.68 (m, 1H), 4.68-4.48 (t, J=8.2Hz, 1H), 4.28-4.21 (dd, J=8.6, 5.3Hz, 1H), 4.21-4.11 (t, J=8.9Hz, 1H), 3.99-3.78 (dd, J=9.7, 5.5Hz, 1H), 1.67-1.45 (m, 1H), 0.81-0.61 (dd, J=7.9, 4.7Hz, 4H).
【0271】
実施例38
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(オキセタン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
DMF(1mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(50mg、0.18mmol)を、DIPEA(0.09mL、0.53mmol)およびHATU(76mg、0.19mmol)で処理した。混合液を室温で10分間攪拌し、3−アミノオキセタン(14mg、0.19mmol)を添加し、室温で15分間攪拌して反応を完了させた。反応液をEtOAcで希釈し、固体を粉砕した。固体を濾過によって除去し、メタノールおよびEtOAcで洗浄して純粋な生成物38を得た。LC/MS(ESI+):m/z 339.3(M+H)。
1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.01-8.90 (m, 2H), 8.46-8.37 (m, 2H), 8.37-8.30 (s, 1H), 8.29-8.17 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.89-7.64 (s, 2H), 7.64-7.51 (td, J=8.0, 6.2Hz, 1H), 7.41-7.24 (td, J=8.5, 2.5Hz, 1H), 5.12-4.91 (h, J=7.0Hz, 1H), 4.90-4.70 (t, J=6.9Hz, 2H), 4.70-4.52 (t, J=6.4Hz, 2H).
【0272】
実施例39
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−(1−(2−メトキシアセチル)アゼチジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
DMF(1mL)中2−メトキシ酢酸(32mg、0.36mmol)を、HATU(139mg、0.36mmol)およびDIPEA(0.16mL、0.89mmol)で処理した。反応混合液を室温で15分間攪拌し、8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 34−3(100mg、0.30mmol)を添加し、10分間攪拌し続けて反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥して濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して純粋な生成物39を得た。LC/MS(ESI+):m/z 410.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.06-8.88 (m, 2H), 8.48-8.29 (m, 3H), 8.28-8.19 (m, 1H), 7.92-7.64 (s, 2H), 7.64-7.48 (td, J=8.0, 6.1Hz, 1H), 7.41-7.23 (td, J=8.5, 2.6Hz, 1H), 4.87-4.63 (q, J=6.7Hz, 1H), 4.59-4.38 (t, J=8.5Hz, 1H), 4.28-4.18 (t, J=9.0Hz, 1H), 4.18-4.10 (dd, J=9.3, 5.4Hz, 1H), 4.02-3.81 (m, 3H).
【0273】
実施例40
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−N−イソブチル−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
DMF(1mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(50mg、0.18mmol)を、DIPEA(0.09mL、0.53mmol)およびHATU(76mg、0.19mmol)で処理した。混合液を室温で10分間攪拌し、イソブチルアミン(0.02mL、0.19mmol)を添加し、室温で15分間攪拌して反応を完了させた。反応液をEtOAcで希釈し、固体を粉砕した。固体を濾過で除去し、メタノールおよびEtOAcで洗浄した。粗生成物を精製して純粋な生成物40を得た。LC/MS(ESI+):m/z 339.4(M+H)。
【0274】
実施例41
8−アミノ−N−(1−(シクロプロパンカルボニル)アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−N−メチル−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0275】
ステップ1:
化合物41−1の調製:
DMF(3mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(150mg、0.53mmol)を、HATU(242mg、0.64mmol)およびDIPEA(0.28mL、1.59mmol)で処理した。混合液を室温で10分間攪拌し、tert−ブチル3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレート(0.113mL、0.64mmol)を添加し、反応混合液を週末にかけて攪拌して反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥して濃縮した。粗生成物を、100%EtOAcを溶出させるFCCで精製して純粋な生成物41−1を得た。LC/MS(ESI+):m/z 452.5(M+H)。
【0276】
ステップ2:
化合物41−2の調製:
tert−ブチル3−[[8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボニル]アミノ]アゼチジン−1−カルボキシレート 41−1(150mg、0.33mmol)を、1対1のトリフルオロ酢酸(0.5mL、6.64mmol)および塩化メチレン(0.5mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。反応混合液を濃縮して乾燥し、飽和NaHCOで洗浄した。水層をEtOAcで2回抽出し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥して濃縮し、粗生成物41−2を得た。LC/MS(ESI+):m/z 352.4(M+H)。
【0277】
ステップ3:
化合物41の調製:
DMF(1mL)中シクロプロパンカルボン酸(16mg、0.19mmol)を、HATU(74mg、0.19mmol)およびDIPEA(0.08mL、0.47mmol)で処理した。反応混合液を室温で15分間攪拌し、8−アミノ−N−(アゼチジン−3−イル)−2−(3−フルオロフェニル)−N−メチル−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 41−2(55mg、0.1565mmol)を添加し、10分間攪拌し続けて反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥して濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して純粋な生成物41を得た。LC/MS(ESI+):m/z 420.4(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.05-8.96 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.96-8.90 (d, J=6.9Hz, 1H), 8.47-8.37 (m, 2H), 8.37-8.30 (s, 1H), 8.29-8.17 (d, J=8.2Hz, 1H), 7.92-7.64 (s, 2H), 7.63-7.49 (td, J=8.0, 6.2Hz, 1H), 7.41-7.24 (td, J=8.5, 2.6Hz, 1H), 4.88-4.66 (m, 1H), 4.66-4.46 (t, J=8.3Hz, 1H), 4.29-4.21 (m, 1H), 4.20-4.09 (t, J=8.9Hz, 1H), 4.01-3.80 (dd, J=9.9, 5.5Hz, 1H), 2.17-2.01 (s, 3H), 1.66-1.40 (m, 1H), 0.79-0.61 (dd, J=8.2, 5.0Hz, 4H).
【0278】
実施例42
2−(3−フルオロフェニル)−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−1,7−ナフチリジン−8−アミン
【0279】
ステップ1:
化合物42−1の調製:
DMF(1mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(100mg、0.3530mmol)を、DIPEA(0.31mL、1.77mmol)で処理し、後続してHATU(277mg、0.71mmol)で処理し、室温で15分間攪拌し、塩化アンモニウム(76mg、1.412mmol)を添加し、室温で2時間攪拌して反応を完了させた。反応混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸で洗浄し、後続して飽和ブラインで洗浄した。有機相を乾燥して濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して純粋な生成物42−1を得た。LC/MS(ESI+):m/z 283.3(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.16-9.02 (d, J=9.0Hz, 1H), 8.43-8.37 (d, J=9.1Hz, 2H), 8.37-8.28 (s, 1H), 8.27-8.16 (dt, J=7.8, 1.1Hz, 1H), 7.86-7.62 (m, 2H), 7.64-7.51 (td, J=8.0, 6.1Hz, 1H), 7.39-7.25 (td, J=8.5, 2.6Hz, 1H).
【0280】
ステップ2:
化合物42−2の調製:
DME(6.0mL)中8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 42−1(440mg、0.0015mol)を、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(2mL、0.02mol)で処理し、65℃で30分間加熱した。冷却後、反応混合液を濃縮して次のステップに使用した。LC/MS(ESI+):m/z 436.4(M+H)。
【0281】
ステップ3:
化合物42の調製:
(E)−N−((ジメチルアミノ)メチレン)−8−((E)−3−((ジメチルアミノ)メチレン)ウレイド)−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド 42−2(150mg、0.4446mmol)を酢酸(1.0mL、18mmol)中で懸濁させ、ヒドラジン一塩酸塩(63mg、0.8892mmol)を添加し、混合液を1時間75℃まで加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して純粋なトリアゾール生成物42を得た。LC/MS(ESI+):m/z 307.3(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.50-9.41 (d, J=8.9Hz, 1H), 8.58-8.52 (s, 1H), 8.47-8.42 (m, 2H), 8.42-8.36 (dt, J=10.9, 2.1Hz, 1H), 8.28-8.21 (m, 1H), 7.64-7.56 (td, J=8.0, 6.1Hz, 1H), 7.56-7.47 (s, 2H), 7.38-7.27 (td, J=8.4, 2.7Hz, 1H).
【0282】
実施例43
2−(3−フルオロフェニル)−5−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−イミダゾル−4−イル)−1,7−ナフチリジン−8−アミン
【0283】
ステップ1:
化合物43−1の調製:
8−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸 13−9(300mg、1.059mmol)およびヨードベンゼンジアセテート(174mg、0.53mmol)をアセトニトリル(1mL)および水(0.5mL)中に60℃で懸濁させた。この懸濁液を10分間攪拌し、N−ヨードスクシンイミド(294.7mg、1.27mmol)を添加したところ、反応液は褐色になり徐々に溶解し、攪拌を60℃で30分間続けた。反応が完了した後、溶媒を蒸発させた。粗物質を50%EtOAc/ヘキサンを用いたFCCで精製して、140mgの黄色固体(37%の収率)として純粋な生成物43−1を得た。LC/MS(ESI+):m/z 365.1(M+H)。
【0284】
ステップ2:
化合物43−2の調製:
7−(3−フルオロフェニル)−4−ヨードイソキノリン−1−アミン 43−1(500mg、1.373mmol)のDCM(5mL)中溶液に、DIPEA(0.48mL、2.75mmol)を滴下した。添加が完了した後、tert−ブトキシカルボニルtert−ブチルカルボネート(899mg、4.12mmol)を添加し、後続してDMAP(169mg、1.37mmol)を添加した。結果として得た溶液を室温で終夜攪拌した。反応混合液を濃縮し、25%EtOAc/ヘキサンを用いたFCCで精製して、黄色固体(45%の収率)として350mgの純粋な生成物43−2を得た。LC/MS(ESI+):m/z 566.4(M+H)。
【0285】
ステップ3:
化合物43−3の調製:
窒素下で、t−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(3−フルオロフェニル)−5−ヨード−1,7−ナフチリジン−8−イル]カルバメート 43−2(260mg、0.4599mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキラボロラン(175mg、0.69mmol)および酢酸カリウム(140mg、1.38mmol)をジオキサン(1mL)中混合液に、PdCl(DPPF)(34mg、0.05mmol)を添加した。混合液をNで2分間脱気し、密封して90℃まで2時間加熱した。LCMSは所望の生成物43−3および脱ヨード生成物43−4の1対1混合物を示した。反応混合液をセライト薄層に通して濾過し、濃縮し、20%EtOAc/ヘキサンを用いたiscoで精製して、薄茶色固体として生成物43−3を得た。LC/MS(ESI+):m/z 566.4(M+H)。LC/MS(ESI+):m/z 240.2(M+H)。脱ヨード生成物43−4;1H NMR (400MHz, DMSO) δ 8.39-8.29 (m, 2H), 8.27-8.22 (m, 1H), 8.23-8.18 (m, 1H), 7.88-7.84 (d, J=5.7Hz, 1H), 7.64-7.50 (td, J=8.0, 6.1Hz, 1H), 7.39-7.23 (tdd, J=8.5, 2.7, 0.8Hz, 1H), 7.20-7.05 (s, 2H), 6.99-6.85 (d, J=5.6Hz, 1H).
【0286】
ステップ4:
化合物43−4の調製:
DME(1mL)中t−ブチルN−t−ブトキシカルボニル−N−[2−(3−フルオロフェニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,7−ナフチリジン−8−イル]カルバメート 43−3(130mg、0.2299mmol)を、4−[2−(4−ブロモイミダゾル−1−イル)エチル]モルホリン(120mg、0.4599mmol)、ジクロロビス(p−ジメチルアミノフェニル ジ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(16mg、0.023mmol)および1M炭酸カリウム溶液(0.69mL、0.69mmol)で処理した。反応容器を窒素でパージし、100℃で2時間攪拌した。LCMSは所望生成物への100%の変換を示した。粗生成物をセライト薄層に通して濾過し、濾液を水で洗浄し、EtOAcで抽出し、有機相を濃縮し、10%MeOH/DCMを用いたFCCで精製して、純粋な生成物43−4(77%の収率)を得た。LC/MS(ESI+):m/z 619.7(M+H)。
【0287】
ステップ5:
化合物43の調製:
t−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(3−フルオロフェニル)−5−[1−(2−モルホリノエチル)イミダゾル−4−イル]−1,7−ナフチリジン−8−イル]カルバメート 43−4(110mg、0.18mmol)を、トリフルオロ酢酸(1mL、12.9mmol)およびDCM(1mL)で室温にて1時間処理して反応を完了させた。反応混合液を濃縮して乾燥し、飽和NaHCOで洗浄した。水層をEtOAcで2回抽出し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥して濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して、白色固体43(27%の収率)として純粋な生成物を得た。LC/MS(ESI+):m/z 419.5(M+H)。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 9.21-9.06 (m, 1H), 8.43-8.30 (m, 2H), 8.30-8.17 (dt, J=7.9, 1.1Hz, 1H), 8.16-8.01 (s, 1H), 7.91-7.73 (m, 1H), 7.67-7.47 (m, 2H), 7.39-7.25 (m, 1H), 7.23-7.07 (s, 2H), 4.27-4.03 (t, J=6.4Hz, 2H), 3.71-3.46 (m, 4H), 2.78-2.63 (t, J=6.4Hz, 2H), 2.48-2.43 (m, 4H).
【0288】
実施例44
8−アミノ−N−(1−(シクロプロパンカルボニル)アゼチジン−3−イル)−2−(2−フルオロピリジン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキサミド
【0289】
ステップ1:
化合物44−2の調製:
D(150mg、0.65mmol)のジオキサン(20mL)中溶液に、TFA(300mg、3.0mol)、およびPyBroP(400mg、1.0mmol)を添加した。混合液を室温で1時間攪拌した後、Pd(PPh(80mg、0.07mmol)、ボロン酸44−1(180mg、1.3mmol)、KCO(200mg、1.3mmol)、およびHO(5mL)を添加した。混合液を90℃で3時間N下にて攪拌した後、これをEtOAc(50mL×2)で抽出し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、茶色固体として粗生成物を得た。固体をEtOH(10mL)で洗浄して、生成物として黄色固体:エチル8−アミノ−2−(2−フルオロピリジン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシレート 44−2(100mg、収率50%)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.27 (d, J=9.2Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.56 (d, J=9.2Hz, 1H), 8.43 (br, 1H), 8.38 (m, 3H), 8.13 (br, 1H), 4.30 (q, 2H), 1.32 (t, 3H).
【0290】
ステップ2:
化合物44−3の調製:
44−2(100mg、0.3mmol)をMeOH/HO(30mL/10mL)の混合液中溶液に、NaOH(120mg、3.0mol)を添加した。混合液を室温で終夜攪拌し、pHをHCl(水溶液)で5〜6に調節した。これをEtOAc(50mL×2)で抽出し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、濃縮して、黄色固体(60mg、60%)として生成物を得た。
【0291】
ステップ3:
化合物44の調製:
44−3(60mg、0.2mmol)、44−4(60mg、0.4mmol)のDMF(10mL)中溶液に、HATU(100mg、0.3mmol)、およびDIPEA(130mg、1.0mmol)を添加した。混合液を室温で3時間攪拌した後、水(30mL)を添加し、これをEtOAc(50mL×2)で抽出し、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、濃縮して分取HPLCによって精製して、黄色固体(10mg、10%)として生成物を得た。LCMS:(0〜60、AB、2分)、0.942分、MS=407.0(M+1)。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 9.03 (d, J=10.2Hz, 1H), 8.95 (d, J=6.8Hz, 1H), 8.59 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.39-8.33 (m, 5H), 4.78-4.73 (m, 1H), 4.57-4.53(m, 1H), 4.21-4.11 (m, 2H), 3.89-3.84 (m, 1H), 1.55-1.50 (m, 1H), 0.70-0.67 (m, 4H).
【0292】
以下の表は、実施例45から156の化合物の調製方法およびそれらについて測定したデータをまとめている。
【0293】
生物学的実施例
MAP4K4阻害アッセイプロトコル1
精製ヒトMAP4K4キナーゼ領域のキナーゼ活性を、Caliper LabChip技術(Caliper Life Sciences、Hopkinton、MA)を利用して5−カルボキシフルオレセインでN末端が蛍光標識されたモエシンタンパク質(Leu−Gly−Arg−Asp−Lys−Tyr−Lys−Thr−Leu−Arg−Gln−Ile−Arg−Gln)由来のペプチド基質のリン酸化をモニタリングすることによって測定した。阻害定数(IC50)を決定するために、化合物をDMSO中で連続希釈し、1nMの精製MAP4K4酵素、1uMペプチド基質、10uMのATP、10mMのMgCl、1mMのEGTA、50mMのHepes(pH7.2)、1mMのDTT、0.01%Triton X−100、および2%DMSOを含有する10uLキナーゼ反応液に添加した。反応液を室温でPerkin Elmer Proxiplate中にて45分間インキュベートし、10uLのEDTA含有溶液(50mM Hepes(pH7.2)、40mMのEDTA、0.02%Triton X−100)を添加して停止した。リン酸化ペプチドの分画を、製造業者の取扱説明書に従ってCaliper Lab Chip3000を使用して全ペプチド基質の分画として決定した。IC50値は、4パラメーター非線形フィットモデルを使用して決定した。
【0294】
MAP4K4阻害アッセイプロトコル2
精製ヒトMAP4K4キナーゼ領域のキナーゼ活性を、InvitrogenによるZ’−LYTE(商標)技術を使用してモニタリングし、小分子阻害剤の阻害定数(IC50)を決定した。Z’−LYTE(商標)生化学アッセイは、蛍光ベースの共役酵素フォーマットを採用し、リン酸化ペプチドと非リン酸化ペプチドのタンパク質分解的切断に対する感受性差に基づく。一次反応では、キナーゼが合成FRETペプチド中の単一のチロシン、セリンまたはトレオニン残基にATPのγ−リン酸を転移させる。二次反応では、部位特異的プロテアーゼが非リン酸化FRETペプチドを認識し切断する。FRETペプチドがリン酸化されていると、展開試薬による切断が抑制される。切断によりFRETペプチド上のドナー(すなわちクマリン)フルオロフォアとアクセプター(すなわちフルオレセイン)フルオロフォアの間のFRETが妨害されるが、切断を受けないリン酸化FRETペプチドではFRETが維持される。阻害定数(IC50)を決定するために、化合物をDMSO中で連続希釈し、1nM精製MAP4K4酵素、2uMのser/thr7Z’−LYTE(商標)基質、10uMATP、50mMのHepes(pH7.5)、10mMのMgCl2、1mMのEGTA、0.01%Brij−35、および2%DMSOを含有する10uLのキナーゼ反応液に添加した。反応液を室温でCorning Black384ウェルプレート(Corning#3573)中にて60分間インキュベートし、5uLのZ’−LYTE(商標)展開試薬Aを添加することによって停止し、室温で60分間インキュベートした。次いでプレートをFRETモードのPerkin Elmer Envision上で解析する。高い比率のクマリン/フルオレセインは0%のリン酸化率を表し、一方で低い比率のクマリン/フルオレセインは100%のリン酸化率を表す。次式は、ペプチドリン酸化または阻害の程度を決定するために使用する。
【0295】
本発明の化合物を、そのMAP4K4活性および本明細書に記載の活性化を阻害する能力について検査した。各実施例を上のアッセイで検査し、約0.0005μMから約5μMのIC50を有することが見出された。式(I)の特定の化合物は約0.0005μMから約1μMのIC50を有することが見出された。
NA: 該当なし
【0296】
前述の説明は、本発明の原理のみを例証するものと見なされる。更に、多くの修正および変更は当業者が見てすぐに明らかであるため、本発明を上記の構造およびプロセスに厳密に限定することは望ましくない。したがって、すべての好適な修正および同等物は、以下の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲内に含まれると見なしてよい。
【0297】
用語「含む(comprise)」、「含む(comprising)」、「含む(include)」、「含む(including)」、および「含む(includes)」は、本明細書および以下の特許請求の範囲で使用する場合、規定された特徴、整数、成分、またはステップの存在を明記するものであり、1つまたは複数の他の特徴、整数、成分、ステップ、またはそれらの群の存在または追加を除外するものではない。