(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポリマー(F)が、モノマー(F)に由来する繰り返し単位を、繰り返し単位の総モルに対して、少なくとも0.007モル%の量でおよび/または最大でも0.020モル%の量で含む、請求項10に記載のポリマー(F)。
前記ポリマー(F)が、TFEおよびモノマー(F)とは異なる1つまたは2つ以上の追加のモノマー[モノマー(A)]に由来する繰り返し単位を含み;モノマー(F)に由来する繰り返し単位とモノマー(A)に由来する繰り返し単位との合計が、前記コポリマーの繰り返し単位の総モルに対して、0.005〜0.025%モルの範囲に含まれる、請求項10または11に記載のポリマー(F)。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本出願人は、界面活性剤(FS)の存在下で、上に詳述されたような、低減した量のモノマー(F)の存在下にTFEを重合させるときに、変性PTFEポリマーへの前記モノマー(F)の組み入れが、同じ非晶質率、したがって同じ有利な特性を保ちながら、モノマーの変性挙動を最大限にし、このようにしてその消費を低減するように、モノマー含有率と非晶質率との新しい、有利な折衷を得ることができるようなものであることを意外にも見いだした。
【0014】
本発明の第1変形形態によれば、界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(IIB):
〈式中、X
1、X
2、X
3、R
FおよびYは、上に定義されたのと同じ意味を有する〉
に従う。式(IIB)の界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(IIIB):
(式中、X
1、X
2、X
3、R
FおよびX
aは、上に定義されたのと同じ意味を有する)
に従う。式(IIIB)の界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(IVB):
[式中、互いに等しいかまたは異なる、X’
1およびX’
2は独立して、フッ素原子、−R’
f基または−OR’
f基(ここで、R’
fはC
1〜C
3パーフルオロアルキル基である)であり、好ましくはただし、X’
1およびX’
2の少なくとも1つはフッ素とは異なり、R
FおよびX
aは、上に定義されたのと同じ意味を有する]
に従うことができる。上記のような式(IV)の化合物はとりわけ、欧州特許出願公開第2143738 A号明細書(SOLVAY SOLEXIS SPA)13.01.2010および国際公開第2010/003929号パンフレット(SOLVAY SOLEXIS SPA)14.01.2010に詳述されているように製造することができる。第1変形形態の式(IVB)を有する界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(VB):
(式中、互いに等しいかまたは異なる、X’
1、X’
2、X’
3、X’
4は独立して、フッ素原子、−R’
f基または−OR’
f基であり、ここで、R’
fはC
1〜C
3パーフルオロアルキル基である)
に従う。
【0015】
上記のような式(VB)を有する界面活性剤(FS)の非限定的な例には、とりわけ、次のもの:
が挙げられる。
【0016】
代案として、式(IIIB)の界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(VIB):
[式中、互いに等しいかまたは異なる、X”
1およびX”
2は独立して、フッ素原子、−R’
f基または−OR’
f基(ここで、R’
fはC
1〜C
3パーフルオロアルキル基である)であり、R
FおよびX
aは、上に定義されたのと同じ意味を有する]
に従うことができる。上記のような式(VIB)の化合物はとりわけ、欧州特許出願公開第2143738 A号明細書(SOLVAY SOLEXIS SPA)13.01.2010および国際公開第2010/003929号パンフレット(SOLVAY SOLEXIS SPA)14.01.2010に詳述されているように製造することができる。
【0017】
式(VIB)を有する界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(VIIB):
(式中、互いに等しいかまたは異なる、X”
1、X”
2、X”
3、X”
4は独立して、フッ素原子、−R’
f基または−OR’
f基であり、ここで、R’
fはC
1〜C
3パーフルオロアルキル基である)
に従う。
【0018】
上記のような式(VIIB)を有する界面活性剤(FS)の非限定的な例には、とりわけ、次のもの:
が挙げられる。
【0019】
本発明の第2変形形態によれば、界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(VIIIB):
[式中、R
FおよびX
aは、上に定義されたのと同じ意味を有し、互いに等しいかまたは異なる、X
*1およびX
*2は独立して、フッ素原子、−R’
f基または−OR’
f基(ここで、R’
fはC
1〜C
3パーフルオロアルキル基である)であり、R
*Fは、二価のフッ素化基であり、kは、1〜3の整数である]
に従う。上記のような式(VIIIB)の化合物はとりわけ、欧州特許出願公開第2143738 A号明細書(SOLVAY SOLEXIS SPA)13.01.2010および国際公開第2010/003929号パンフレット(SOLVAY SOLEXIS SPA)14.01.2010に詳述されているように製造することができる。
【0020】
式(VIIIB)の界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(IXB):
[式中、R
FおよびX
aは、上に定義されたのと同じ意味を有し、互いに等しいかまたは異なる、X
*1およびX
*2は独立して、フッ素原子、−R’
f基または−OR’
f基(ここで、R’
fはC
1〜C
3パーフルオロアルキル基である)であり、R
F1は、フッ素原子または−CF
3基であり、kは、1〜3の整数である]
に従う。
【0021】
これらの化合物の中で、ここで以下の式(XB)および(XIB):
(式中、X
aは、上に定義されたのと同じ意味を有する)
を有する界面活性剤(FS)が本発明の方法に特に有用であると分かった。
【0022】
本発明の方法では、式(IB)の1つ以上の界面活性剤(FS)が使用される。
【0023】
使用される界面活性剤(FS)の量は、固形分の量、粒径などの所望の特性に依存して変わってもよい。一般に界面活性剤(FS)の量は、重合での水の量を基準として、0.001重量%〜5重量%であろう。実用的な範囲は、重合での水の量を基準として、0.05重量%〜1重量%である。重合は一般に界面活性剤(FS)の存在下で開始されるが、重合中にさらなる界面活性剤(FS)を添加することは、そのような添加が一般に必要ではないが、排除されない。
【0024】
それにもかかわらず、ある種のモノマーを水性エマルジョンの形態で重合に添加することが望ましいかもしれない。たとえば、フッ素化モノマー、特に重合条件下で液体であるモノマー(F)は有利には、水性エマルジョンの形態で添加されてもよい。そのようなモノマー(F)のそのようなエマルジョンは好ましくは、界面活性剤(FS)を乳化剤として使用して調製される。
【0025】
1つまたは2つ以上のモノマー(F)を本発明の方法に使用することができる。
【0026】
式CF
2=CF−O−R
f(式中、R
fは、1個以上のエーテル酸素原子を含み得るC
1〜C
6パーフルオロアルキルラジカルである)のモノマー(F)は好ましくは、
− 式CF
2=CF−O−R’
f[式中、R’
fは、−CF
3(パーフルオロメチルビニルエーテル)、−CF
2CF
3(パーフルオロエチルビニルエーテル)、−CF
2CF
2CF
3(パーフルオロプロピルビニルエーテル)からなる群から選択されるC
1〜C
3パーフルオロアルキルラジカルである]のパーフルオロアルキルビニルエーテル;
− 式CF
2=CF−O−CF
2−O−R”
f[式中、R’
fは、−CF
3、−CF
2CF
3、−CF
2CF
2−OCF
3からなる群から好ましくは選択される、C
1〜C
3パーフルオロ(オキシ)アルキルラジカルである]のパーフルオロメトキシアルキルビニルエーテル;
− それらの混合物
からなる群から選択される。
【0027】
好ましい実施形態では、モノマー(F)は、CF
2=CF−O−CF
2CF
2CF
3、すなわち、パーフルオロプロピルビニルエーテルである。
【0028】
本発明の方法の結果である、ポリマー(F)は、モノマー(F)に由来する繰り返し単位を、繰り返し単位の総モルに対して、0.005〜0.025モル%の量で含む。一般に、ポリマー(F)は、モノマー(F)に由来する繰り返し単位を、少なくとも0.007モル%、好ましくは0.008モル%の量でおよび/または最大でも0.020モル%、好ましくは最大でも0.019モル%の量で含む。
【0029】
特に良好な結果は、繰り返し単位の総モルに対して、0.080〜0.019モル%のモノマー(F)に由来する繰り返し単位を含むポリマー(F)について得られている。
【0030】
ポリマー(F)が、TFEおよびモノマー(F)とは異なる1つまたは2つ以上の追加のモノマー[モノマー(A)]に由来する繰り返し単位を含み得ることは排除されず;そのような追加の繰り返し単位が存在する場合には、モノマー(F)に由来する繰り返し単位とモノマー(A)に由来する繰り返し単位との合計は、コポリマーの繰り返し単位の総モルに対して、0.005〜0.025%モルの範囲に含まれるであろう。
【0031】
モノマー(A)は、
− ヘキサフルオロプロペン(HFP)などの、C
3〜C
8パーフルオロオレフィン;
− クロロトリフルオロエチレン(CTFE)のような、クロロ−および/またはブルモ−および/またはヨード−C
2〜C
6パーハロフルオロオレフィン;
− 式:
[式中、互いに等しいかまたは異なる、R
f3、R
f4、R
f5、R
f6のそれぞれは独立して、フッ素原子、任意選択的に1個以上の酸素原子を含む、C
1〜C
6フルオロ−またはパー(ハロ)フルオロアルキル、たとえば−CF
3、−C
2F
5、−C
3F
7、−OCF
3、−OCF
2CF
2OCF
3である]
のフルオロジオキソール
からなる群から選択することができる。
【0032】
それにもかかわらず、好ましい実施形態は、ポリマー(F)がTFEにおよび、上に詳述されたような、モノマー(F)に由来する繰り返し単位から本質的になるものであることが一般に理解される。不純物、鎖末端、欠陥は、それらの存在がTFEコポリマーの特性に実質的に影響を及ぼすことなく、依然として存在してもよい。
【0033】
最良の結果は、ポリマー(F)がTFEに由来する繰り返し単位と0.05〜0.175モル%(繰り返し単位の総モルに対して)のパーフルオロプロピルビニルエーテルに由来する繰り返し単位とから本質的になったときに得られている。
【0034】
水性乳化重合は、10〜150℃、好ましくは20℃〜110℃の温度で実施されてもよい。圧力は典型的には、2〜30バール、特に5〜20バールである。
【0035】
反応温度は、たとえば分子量分布に影響を及ぼすために、すなわち、幅広い分子量分布を得るためにまたは二峰性もしくは多峰性分子量分布を得るために重合中に変えられてもよい。
【0036】
重合の水性媒体のpHは、pH2〜11,好ましくは3〜10、より好ましくは4〜10の範囲にあってもよい。
【0037】
水性媒体中での乳化重合は典型的には、フッ素化モノマーのフリーラジカル重合を開始するために知られている開始剤のいずれかなどの開始剤によって開始される。好適な開始剤には、過酸化物およびアゾ化合物およびレドックスベースの開始剤が挙げられる。過酸化物開始剤の具体的な例には、過酸化水素、過酸化ナトリウムまたはバリウム、ジアセチルペルオキシド、ジスクシニルペルオキシド、ジプロピオニルペルオキシド、ジブチリルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ベンゾイルアセチルペルオキシド、ジグルタル酸ペルオキシドおよびジラウロイルペルオキシドなどのジアシルペルオキシド、ならびにさらなる過酸およびたとえばアンモニウム、ナトリウムまたはカリウム塩などのそれらの塩が挙げられる。過酸の例には、過酢酸が挙げられる。過酸のエステルも同様に使用することができ、それらの例には、過酢酸第三ブチルおよび過ピバリン酸第三ブチルが挙げられる。無機の例には、たとえば過硫酸、過マンガン酸もしくはマンガン酸のアンモニウム塩、アルカリ塩もしくはアルカリ土類塩、またはマンガン酸が挙げられる。過硫酸塩開始剤、たとえば過硫酸アンモニウム(APS)は、そのままで使用することができるかまたは還元剤と組み合わせて使用されてもよい。好適な還元剤には、たとえば重亜硫酸アンモニウムもしくはメタ重亜硫酸ナトリウムなどの重亜硫酸塩、たとえばチオ硫酸アンモニウム、カリウムもしくはナトリウムなどのチオ硫酸塩、ヒドラジン、アゾジカルボキシレートおよびアゾジカルボキシルジアミド(ADA)が挙げられる。使用されてもよいさらなる還元剤には、たとえば米国特許第5,285,002号明細書(MINNESOTA MINING & MFG)08.02.1994に開示されているような、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム(Rongalit)またはスルフィン酸フルオロアルキルが挙げられる。還元剤は典型的には、開始剤の半減期を短くする。さらに、たとえば銅、鉄または銀塩などの金属塩開始剤が添加されてもよい。
【0038】
開始剤の量は、製造されるポリマー(F)の量を基準として、0.01重量%〜1重量%であってもよい。一実施形態では、開始剤の量は、0.05〜0.5重量%である。別の実施形態では、この量は、0.05〜0.3重量%であってもよい。
【0039】
水性乳化重合は、とりわけ緩衝剤および、必要ならば、錯体形成剤または連鎖移動剤などの、他の原材料の存在下で実施することができる。
【0040】
使用することができる連鎖移動剤の例には、ジメチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、エタン、プロパンおよびn−ペンタンなどの1〜5個の炭素原子を有するアルカン、CCl
4、CHCl
3およびCH
2Cl
2などのハロゲン化炭化水素、ならびにCH
2F−CF
3(R134a)などのハイドロフルオロカーボン化合物が挙げられる。さらに酢酸エチル、マロン酸エステルのようなエステルが本発明の方法で連鎖移動剤として有効であり得る。
【0041】
本発明の水性乳化重合法は、上に詳述されたような、界面活性剤(FS)を含む水中のポリマー(F)の分散系をもたらす。一般に、重合から直接生じる分散系中のポリマー(F)の固形分の量は、重合条件に依存して3重量%〜約40重量%で変わるであろう。典型的な範囲は、5〜30重量%、たとえば10〜25重量%である。
【0042】
本発明の方法から得られるような、ポリマー(F)の粒径(体積平均径)は、典型的には40nm〜40nmであり、典型的な粒径は60nm〜約350nmである。結果として生じる分散系中の界面活性剤(FS)の総量は典型的には、分散系中のポリマー(F)固形分の量を基準として0.001〜5重量%である。典型的な量は、分散系中のポリマー(F)固形分の量を基準として、0.01〜2重量%または0.02〜1重量%であってもよい。
【0043】
ポリマー(F)は、固体形のポリマーが望ましい場合には凝固によって分散系から単離されてもよい。また、ポリマー(F)が使用されることになる用途の要件に依存して、ポリマー(F)は、あらゆる熱的な不安定な末端基を安定なCF
3−末端基へ変換するためにポストフッ素化されてもよい。
【0044】
コーティング用途向けには、ポリマー(F)の水性分散系が望ましく、それ故にポリマー(F)は、分散系から分離されるまたは凝固させられる必要がないであろう。たとえば布の含浸でのまたはたとえば調理器具を製造するための金属基材のコーティングでのなどのコーティング用途での使用に好適なポリマー(F)分散系を得るためには、さらなる安定化界面活性剤を添加することおよび/またはポリマー(F)固形分をさらに増加させることが一般に望ましいであろう。たとえば、非イオン性安定化界面活性剤がポリマー(F)分散系に添加されてもよい。典型的にはこれらは、ポリマー(F)を基準として1〜12重量%の量でそれに添加されるであろう。添加されてもよい非イオン性界面活性剤の例には、R
1−O−[CH
2CH
2O]
n−[R
2O]
m−R
3(NS)(式中、R
1は、6〜18個の炭素原子を有する芳香族または脂肪族炭化水素基を表し、R
2は、3この炭素原子を有するアルキレンを表し、R
3は、水素またはC
1〜3アルキル基を表し、nは、0〜40の値を有し、mは、0〜40の値を有し、そしてn+mの合計は少なくとも2である)が挙げられる。上記式(NS)において、nおよびmのインデックスが付いた単位は、ブロックとして現れてもよいし、またはそれらは、交互もしくはランダム配置で存在してもよいことが理解されるであろう。上式(VI)による非イオン性界面活性剤の例には、たとえば、エトキシ単位の数が約10であるTRITON
TM X 100またはエトキシ単位の数が約7〜8であるTRITON
TM X 114などのブランド名TRITON
TMで商業的に入手可能なエトキシル化p−イソオクチルフェノールなどのアルキルフェノールオキシエトキシレートが挙げられる。もっとさらなる例には、上式(NS)におけるR
1が4〜20個の炭素原子のアルキル基を表し、mが0であり、そしてR
3が水素であるものが挙げられる。その例には、約8個のエトキシ基でエトキシル化された、そしてClariant GmbHからGENAPOL(登録商標)X080として商業的に入手可能であるイソトリデカノールが挙げられる。親水性部分がエトキシ基とプロポキシ基とのブロックコポリマーを含む式(NS)による非イオン性界面活性剤が同様に使用されてもよい。そのような非イオン性界面活性剤は、商品名GENAPOL(登録商標)PF 40およびGENAPOL(登録商標)PF 80でClariant GmbHから商業的に入手可能である。
【0045】
分散系中のポリマー(F)の量は、必要に応じてまたは要望に応じて30〜70重量%の量まで高濃度化されてもよい。限外濾過および熱高濃度化などの、公知の高濃度化技術のいずれかが用いられてもよい。
【0046】
前述のように、本発明の別の態様は、式CF
2=CF−O−R
f(式中、R
fは、1個以上のエーテル酸素原子を含み得るC
1〜C
6パーフルオロアルキルラジカルである)の少なくとも1つのパーフルオロアルキル(オキシ)ビニルエーテル[モノマー(F)]に由来する繰り返し単位を、コポリマーの総モルに対して、0.005〜0.250%モルの量で含むテトラフルオロエチレン(TFE)コポリマーであって、次の不等式:
A.I.>0.0663+3.75×[M]
{ここで:
− A.I.は、前記TFEコポリマーの検体に関する赤外線分光分析によって測定されるように、約778cm
−1に中心のある波長帯の強度と約2367cm
−1に中心のある波長帯の強度との比と定義される、非晶質率であり、
− [M]は、前記モノマー(F)に由来する繰り返し単位の%モルである}
が満たされるポリマー(F)に関する。
【0047】
本発明のTFEコポリマーは、上に詳述されたような方法を用いて製造することができる。
【0048】
ポリマー(F)に関して本明細書で上に詳述されたようなすべての特徴はしたがって、本発明のTFEコポリマーの好ましい実施形態を特徴づける。
【0049】
本発明のさらに別の態様は、上に詳述されたような本発明のTFEコポリマーを使用することを含む成形品の製造方法に関する。
【0050】
異なる加工技術を上述の方法に用いることができる。
【0051】
ある種の実施形態によれば、前記方法は、揮発性液体と組み合わせて本発明のTFEコポリマーを押し出す工程を含む。この技術は、「ペースト押出」技術として知られている。本発明のTFEコポリマーは、この技術によって加工されるのに特に好適である。
【0052】
参照により本明細書に援用されるあらゆる特許、特許出願、および刊行物の開示が、用語を不明確にし得る程度まで本出願の記載と矛盾する場合には、本記載が優先するものとする。
【実施例】
【0053】
本発明は、その目的が例示的であるにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図しない、以下の実施例に関連してより詳細に今説明される。
【0054】
非晶質率の測定
約10トンの圧力下にプレスで作製された、ポリマー(F)粉末の圧縮タブレットを、4000〜400cm
−1のスペクトル範囲を有する、分光光度計FT−IR Nicolet Impact 410を用いるFT−IR分析にかける。
約773cm
−1に中心のある、そしてらせん状に配置された結晶性鎖15/7以外の立体配置での立体配座鎖セグメントに帰属させられる吸収帯の光学密度または強度を測定し、C−FおよびC−C結合の伸縮の調和帯および組み合わせに関連する、2365cm
−1に中心のある複雑帯の光学密度で割って正規化する。
立体配座無秩序の表現としての、非晶質率(A.I.)は、こうして次の通り測定される:
A.I.=(OD
773)/(OD
2365)。
【0055】
ポリマー(F)中のパーフルオロプロピルビニルエーテル(PPVE)のモル含有率の測定
ポリマー中のパーフルオロプロピルビニルエーテルの含有率は、4000〜400cm
−1のスペクトル範囲を有する、分光光度計FT−IR Nicolet Impact 410を用いて測定する。
約100〜150mgの粉末検体をプレスに導入し、タブレットを得るために圧力(10トン)にかける。
FT−IRスペクトルを次に記録し、950〜1050cm
−1の領域を考慮する、ここで、約994cm
−1に中心のある、PPVE分子の基準協同的振動モードによる吸収帯の光学密度を測定する。適切なコンピューター計算によって、ポリマー中のHFPの重量含有率およびモル含有率がこうして測定される。
【0056】
レオメーター圧力(rheometeric pressure)の測定
縮小率400:1でのレオメーター押出圧力を、ASTM D 4895に従って測定した。この方法は、この標準に規定されているように、「ペースト押出」条件下での、すなわち、揮発性液体とのブレンドとして押し出されるときの変性PTFE粉末の特性を測定することを意図している。測定は、400:1の縮小比で実施した;この縮小比(RR)は、押し出されることになる粉末が満たされるシリンダーの断面積(S)対ダイ出口の断面積(s)の比(S/s)である。この技術では、生産性を高めるために、傾向は、RRをできる限り増やすことである;それにもかかわらずRRが増やされるとき、押出圧力が上昇し、押し出された成形物は欠陥を発現させる可能性がある。所与のRRでの押出性能の比較はしたがって、加工の容易を比較することを可能にし、押出圧力が低ければ低いほど、加工性能はより良好であり、ASTM D4895、表2に示されているように、400:1のRRで55MPaよりも下の押出圧力は全体として満足できると考えられることが理解される。
【0057】
一般的な重合手順
羽根車攪拌機を備えた90リットルの総容積の重合反応器に、52リットルの脱イオン水を装入した。酸素を含まない反応器を65℃まで加熱し、攪拌システムを48rpmに設定した。反応器に、1kgのパラフィンワックス、水溶液での235gの式:
の環状界面活性剤、28gのパーフルオロプロピルビニルエーテル(PPVE)を、そして20バールの圧力に達するまでTFEを装入した。
【0058】
重合を、0.7gの臭素酸カリウム(KBrO
3)、0.23gの硝酸、4.23gのコハク酸および亜硫酸ナトリウムの添加によって開始させ、12.5kgのモノマーがポリマーに変換されるまで880g/hの速度で供給し;亜硫酸塩供給をそれ故に停止した。
【0059】
いったん3.5kgのポリマーが形成されたら、反応器をガス抜きし、次に反応を続行させるためにTFEで再び加圧した。23kgのTFEの供給が完了する120分後に、モノマー添加を停止し、攪拌を中断した。反応器を減圧し、ガス抜きし、冷却した。
【0060】
30%w/wの固形分を有する、ポリマー分散系がこのようにして得られた。
【0061】
この分散系を脱塩水で15%固形分に希釈し、0.1%(分散系の重量を基準として)の炭酸アンモニウムを添加した後、凝固が完了するまで激しく攪拌し、追加の5分間攪拌した。凝固した生成物を150℃で乾燥させた。
【0062】
そのように回収された生成物を、ASTM D4895標準によるSSG測定にかけ;IR分析によるコモノマー含有率、非晶質率および縮小率400:1でのレオメーター押出圧力を測定した。
【0063】
同様な手順を、可変量のPPVEおよびTFEを使用して、表1にまとめられるように、実験1〜5について繰り返した;結果を、同様な手順に従って、しかし上述の環状界面活性剤の代わりにパーフルオロオクタン酸アンモニウムを界面活性剤として使用して実施された、実験6Cおよび7Cで得られたある種の比較データと一緒に、表にまとめる。
【0064】
【0065】
図1は、界面活性剤(FS)の存在下での乳化重合によって得られた実施例1〜5のTFEコポリマー(黒色中実正方形◆)について、ならびに比較例6Cおよび7Cからそして類似の実験からの、パーフルオロオクタン酸アンモニウムの存在下での乳化重合によって得られたパーフルオロプロピルビニルエーテルを使った比較TFEコポリマー(白色円○)について、モノマー(F)のモル濃度の関数としての、IR分光分析によって測定されるような、非晶質率値のプロットである。