【文献】
Intel Corporation,Mobility State Estimation Enhancements using RSRP,3GPP TSG-RAN WG2 #83 R2-132810,2013年 8月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の信号のウィンドウサイズは、固定ウィンドウサイズ、スライディングウィンドウ及び可変ウィンドウサイズを含む群の中の何れかであることを特徴とする請求項1に記載のUE。
前記IEはモビリティ状態IEであり、前記モビリティ状態IEにおける1つ以上のビットは、前記UEが静的であるか否かを示すために使用されていることを特徴とする請求項13に記載のUE。
前記1つ以上の尺度が前記複数の信号の分散であり且つ前記複数の信号の分散が分散閾値より低い場合に、前記UEは静的であると判定することを特徴とする請求項17に記載の方法。
前記1つ以上の尺度が前記複数の信号の標準偏差であり且つ前記複数の信号の標準偏差が標準偏差閾値未満である場合に、前記UEは静的であると判定することを特徴とする請求項17に記載の方法。
前記複数の信号のウィンドウサイズは、固定ウィンドウサイズ、スライディングウィンドウ及び可変ウィンドウサイズを含む群の中の何れかであることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の記述及び図面は特定の実施形態を当業者が実施できる程度に十分に記載している。他の実施形態は構造的、論理的、電気的、プロセス的又はその他の変形を組み込んでよい。実施形態の一部分及び特徴は、他の実施形態のものの中に包含されてもよいし或いはそれと置換されてもよい。特許請求の範囲に記載される実施形態は、特許請求の範囲についての適用可能な全ての均等物を包含する。
【0016】
図1は、一実施形態によるネットワークの様々なコンポーネントを有するLTEネットワークのエンドツーエンドのネットワークアーキテクチャの一部を示す。ネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)100(例えば、evolved universal terrestrial radio access network:E-UTRAN)と、S1インターフェース115を介して共に結合されるコアネットワーク120(例えば、EPC(evolved packet core)として示されている)とを有する。簡明化のため、コアネットワーク120及びRAN100の一部分のみが示されている。
【0017】
コアネットワーク120は、モビリティ管理エンティティ(MME)122と、サービングゲートウェイ(サービングGW)124と、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)126とを含む。RAN100は、UE102と通信するためのエンハンストノードB(eNB)104を含む(eNBは、基地局として動作する)。eNB104は、マクロeNB及び低電力(LP)eNBを含んでよい。UE102及びeNB104は、通信信号を送信及び受信する。
【0018】
MME122は、レガシーサービングGPRSサポートノード(SGSN)の制御プレーンと機能的に類似している。MME122は、ゲートウェイの選択等のアクセスにおけるモビリティ側面の管理及びトラッキングエリアリスト管理を行う。サービングGW124は、RAN100に対するインターフェースを終端し、RAN100とコアネットワーク120との間でデータパケットをルーティングする。更に、サービングGW124は、eNB間のハンドオーバに関するローカルモビリティアンカーポイントであり、3GPPモビリティ間のアンカーを提供する。他の責務は、合法的な傍受、課金、及び、何らかのポリシーの強制を含んでよい。サービングGW124及びMME122は、1つの物理的ノード又は別々になっている物理ノードで実現されてもよい。(PDN GW)126は、パケットデータネットワーク(PDN)に対するSGiインターフェースを終端する。(PDN GW)126は、コアネットワーク120()と外部PDNとの間でデータパケットをルーティングしてもよく、ポリシーの強制及び課金データの収集に関する主要ノードであってもよい。(PDN GW)126は、非LTEアクセスによるモビリティのためのアンカーポイントを提供してもよい。外部PDNは、IPネットワークだけでなくIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメイン等の任意の種類とすることが可能である。(PDN GW)126及びサービングGW124は、1つの物理ノード又は別々の物理ノードで実現されてもよい。
【0019】
(マクロ及びマイクロ)eNB104は、エアインターフェースプロトコルを終端し、UE102に対する第1コンタクトポイントであってよい。一実施形態において、eNB104は、RNC(無線ネットワークコントローラ機能)を含むRAN100に対する様々な論理的な機能を充足し、その機能は例えば無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンクの動的な無線リソース管理又は制御(RRC)、データパケットスケジューリング、及び、モビリティ管理などであるが、これらに限定されない。場合によっては、RRC機能はRAN100のうちの別の部分によって取り扱われてもよい。一実施形態では、UE102は、OFDMA通信技術に従ってマルチキャリア通信チャネル上でeNB104とOFDM通信信号を通信するように構成されてよい。OFDM信号は、複数の直交するサブキャリアを含む。
【0020】
S1インターフェース115は、RAN100及びコアネットワーク120 (EPCネットワークであってもよい)を分けるインターフェースである。S1インターフェースは、次の2つの部分に分けられる:S1-U(eNB104及びサービングゲートウェイ124の間のトラフィックデータを搬送する)及びS1-MME(eNB104及びMME122の間のシグナリングインターフェースである)。X2インターフェースはeNB104同士の間のインターフェースである。X2インターフェースは、X2-C及びX2-Uという2つの部分を有する。X2-Cは、eNB104間の制御プレーンインターフェースであり、X2-UはeNB104間のユーザープレーンインターフェースである。
【0021】
セルラネットワークでは、屋外信号が十分に届かない屋内領域までカバレッジを拡張するために、或いは、ネットワーク容量を追加する若しくはデータレートを増やすために、LPセルが使用されてもよい。本願で使用されるように、低電力(low power:LP)eNBという用語は、フェムトセル、ピコセル又はマイクロセル等のような狭いセル(マクロセルより狭いセル)を実現するための適切な任意の相対的に低い電力のeNBを指す。フェムトセルeNBは、一般に、住人又は企業顧客に対してモバイルネットワークオペレータにより提供される。フェムトセルは、一般に、住居ゲートウェイのサイズ又はより小さなサイズであり、一般に、ユーザのブロードバンド回線に接続している。いったんプラグインされると、フェムトセルは、モバイルオペレータのモバイルネットワークにつながり、住居フェムトセルの場合、一般に30ないし50メートルの範囲内で外部カバレッジを提供する。そして、LPeNBは、(PDN GW)126を介して結合されるので、フェムトeNBであってもよい。同様に、ピコセルは、建物内部のような小さな領域(オフィス、ショッピングモール、鉄道の駅など)、或いは、最近では航空機内を典型的にはカバーする無線通信システムである。ピコセルeNBは、一般に、X2リンクを介して他のeNBに接続することが可能であり、例えば、基地局コントローラ(BSC)機能により、マクロeNBに接続することが可能である。従って、LPeNBは、X2インターフェースを介してマクロeNBに結合されるので、ピコセルeNBとともに実現されてもよい。ピコセルeNB又は他のLPeNBは、マクロeNBの全部又は一部の機能を組み込んでよい。場合によっては、これは、アクセスポイント基地局又は企業フェムトセルと言及されてもよい。
【0022】
一実施形態によれば、UE102及びeNB104は、例えば
図2ないし10に関連して開示される方法のような方法で、UE102のモビリティを判定するように本願で記述される1つ以上の実施形態により構築されてよい。UE102及び/又はeNB104は、UE102のモビリティを報告及び受信することに加えて、UE102がハンドオーバの前に移動可能である場合に、確実なシグナリングのようなモビリティに基づく動作を実行するように構成されてよい。
【0023】
図2は一実施形態によるUE102のスピード250を説明するための図である。
図2には、eNB104a,104b,104c;セル202a,202b,202c;UE102;UE102のスピード250;信号206a,206b,206c;及び信号207が示されている。セル202は、ロングタームエボリューション無線ネットワークのセルであってよい。セル202aは、UE102のサービングセルであってよい。セル202b,202cは隣接セル(又は周辺セル)であってよい。信号206a,206b,206cはそれぞれeNB104a,104b,104cから送信される信号であってよい。信号206a,206b,206c,207は、eNB104a,104b,104c及び/又はUE102により送信される信号を含んでよい。eNB104a,104b,104cは、UE102で測定される信号206a,206b,206cを送信してよく、その信号は例えばリファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)等であってもよい。
【0024】
具体例の信号206a,206b,206cは、帯域幅全体にわたるサービングセル202a固有のリファレンス信号を搬送するリソースエレメント(RE)の平均電力であるRSRPであり、RSRPはRSを搬送するシンボルでしか測定されないようになっている。UE102はeNB104にアタッチされる。UE102は、1つ以上の周辺eNB104b,104cからそれぞれ信号206b,206cを受信してもよい。UE102は信号207をeNB104aに送信してもよい。
【0025】
UE102のスピード250はUE102の動きを示す。例えば、スピード250は、x,y及びz成分を含むベクトルであってよい。スピード250は、UE102が静的 (stationary)であるか否かを判定するために使用されてよい。UE102及び/又はeNB104aはUE102が静的であるか否かを判定するように構成されてよい。一実施形態において、eNB104a,104b,104cは無線ネットワーク対する他のアクセスポイントであってもよい。例えば、eNB104a,104b,104cは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11アクセスポイント又はステーション、IEEE802.15、GSM(global system for mobile communications)のために構成された基地局、EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)、又は、GERAN(GSM/EDGE RAN)であってもよい。
【0026】
図3A,3B,3Cは、一実施形態による様々な速度250のUE102に関するリファレンス信号受信電力(RSRP)の分散を示す。縦軸に沿って分散302が示され、横軸に沿って分散限定範囲(variance determination)304が示されている。各々の分散限定範囲304は、RSRPのサンプルのウィンドウに基づく。例えば、RSRPのうち、ウィンドウサイズとして100サンプルが存在してもよい。200における分散限定範囲304は、分散限定範囲304が100サンプルのRSRPとともに形成される200番目の時間であってよい。RSRPの各サンプルは、RSRPの先行するサンプルの後の時間に取得される。
図3A,3B,3Cは、0km/h306(
図2)、3km/h308(
図3A)、30km/h310(
図3B)、及び、60km/h312(
図3C)のスピード250を有するUE102に関する分散限定範囲304を示す。分散302は数式「Equation (1)」に従って決定されてよい。
【0028】
数式(1)において、nはサンプル数であり;xはRSRPであり;バーxはRSRP尺度の平均である。UE102及び/又はeNB104は、数式(1)に基づいて分散を判定してもよい。UE102及び/又はeNB104は、固定ウィンドウサイズnを使用してもよいし、或いは、状態に応じた可変ウィンドウ(例えば、閾値を超えるRSRPに対する変動に基づくもの)を使用してもよい。
【0029】
図3A,3B,3Cに示されるように、UE102が静止している場合には(
図3Aの0km/h306)、分散は小さいが、3km/h308、30km/h310及び60km/h312の場合には分散は増える。UE102及び/又はeNB104は、UE102が静的である又は移動しているか否かを判定するために、様々な分散を区別するように構成されてもよい。
【0030】
図4A,4B,4Cは、一実施形態による様々な速度250のUE102に関するRSRPの標準偏差を示す。縦軸に沿ってRSRPの標準偏差402が示され、横軸に沿って標準偏差の限定範囲404が示される。各々の標準偏差の限定範囲404は、RSRPのサンプルのウィンドウに基づいてもよい。例えば、RSRPのうち、ウィンドウサイズとして100サンプルが存在してもよい。200における標準偏差の限定範囲404は、標準偏差の限定範囲404が100サンプルのRSRPとともに形成される200番目の時間であってよい。
図4A,4B,4Cは、0km/h406(
図2)、3km/h408(
図4A)、30km/h410(
図4B)、及び、60km/h412(
図4C)のスピード250を有するUE102に関する標準偏差402を示す。標準偏差402は数式「Equation (2)」に従って決定されてよい。
【0032】
数式(2)において、「Variance」(分散)は数式(1)を用いて決定される。UE102及び/又はeNB104は、数式(2)に基づいて標準偏差402を判定してもよい。UE102及び/又はeNB104は、固定ウィンドウサイズnを使用してもよいし、或いは、状態に応じた可変ウィンドウ(例えば、閾値を超えるRSRPに対する変動に基づくもの)を使用してもよい。
【0033】
図4A,4B,4Cに示されるように、UE102が静止している場合には(
図4Aの0km/h406)、標準偏差402は小さいが、3km/h408、30km/h410及び60km/h412の場合には標準偏差402は増える。UE102及び/又はeNB104は、UE102が静的である(0km/h406)又は移動しているか否かを判定するために、様々な標準偏差402を区別するように構成されてもよい。
【0034】
図5A,5B,5Cは、一実施形態による様々な速度250のUE102に関するRSRPの90%信頼区間を示す。縦軸に沿ってRSRPの信頼性502が示され、横軸に沿って信頼性区間の限定範囲504が示される。各々の信頼性区間の限定範囲504は、RSRPのサンプルのウィンドウに基づいてもよい。例えば、RSRPのうち、ウィンドウサイズとして100サンプルが存在してもよい。200における信頼性区間の限定範囲504は、信頼性区間の限定範囲504が或るウィンドウのRSRPサンプルに関して形成される200番目の時間であってよい。
【0035】
図5A,5B,5Cは、0km/h506(
図2)、3km/h508(
図5A)、30km/h510(
図5B)、及び、60km/h512(
図5C)のスピード250を有するUE102に関するRSRPの信頼性区間を示す。RSRPの信頼性区間(confidence interval:CI)は、数式「Equation (3)」に従って決定されてよい。
【0037】
数式(3)において、CIは信頼性区間であり;nはサンプルサイズであり;t
n-1は、自由度がn-1であるt分布によるp%の信頼性レベルに対する臨界値である。RSPRのCIは数式(3)を利用して決定される。UE102及び/又はeNB104は、数式(3)に基づいてRSRPのCIを判定してもよい。UE102及び/又はeNB104は、固定ウィンドウサイズnを使用してもよいし、或いは、状態に応じた可変ウィンドウ(例えば、閾値を超えるRSRPに対する変動に基づくもの)を使用してもよい。
【0038】
図5A,5B,5Cに示されるように、UE102が静止している場合には(
図5Aの0km/h506)、CIは高いが、3km/h508、30km/h510及び60km/h512の場合にはCIは減少している。UE102及び/又はeNB104は、UE102が静的である(0km/h506)又は移動しているか否かを判定するために、様々なCI(506,508,510,512)を区別するように構成されてもよい。
【0039】
図6A,6B,6Cは、一実施形態による様々な速度250のUE102に関するRSRPオフセットの90%信頼区間を示す。縦軸に沿ってRSRPの信頼性レベルオフセット602が示され、横軸に沿ってRSRPオフセット信頼性の限定範囲604が示される。各々のRSRPオフセット信頼性の限定範囲604は、RSRPのサンプルのウィンドウに基づいてもよい。例えば、RSRPのうち、ウィンドウサイズとして100サンプルが存在してもよい。200におけるRSRPの信頼性区間の限定範囲504は、RSRPの信頼性区間の限定範囲504が或るウィンドウのRSRPサンプルに関して形成される200番目の時間であってよい。
【0040】
図6A,6B,6Cは、0km/h606(
図6A )、3km/h608(
図6A)、30km/h610(
図6B)、及び、60km/h612(
図6C)のスピード250を有するUE102に関する信頼性レベルオフセット602を示す。RSRPオフセットは、サービングセル202aから受信される信号206a(
図2)と1つ以上の周辺セル202b,202cから受信される信号206b,206cとの間の差分に基づいて決定されてよい。オフセットは、最強の周辺セル202b,202cとサービングセル202aとの間の単なる差分であってもよい。
【0041】
例えば、UE102がサービングセル202aの方に向かって移動している場合、サービングセル202aの信号206a(例えば、RSPR)は増加するが、周辺セル202b,202cの信号206b,206cは減少するかもしれない。UE102及び/又はeNB104は、この差分を利用して、UE102の速度250を判定するように構成されてもよい。RSRPの信頼性レベルオフセット602は、数式「Equation (4)」に従って決定されてよい。
【0043】
数式(4)において、CIは信頼性区間であり;nはサンプルサイズであり;t
n-1は、自由度がn-1であるt分布によるp%の信頼性レベルに対する臨界値であり;「Standard deviation」はRSRPオフセット尺度の標準偏差である。
【0044】
CIは数式(4)を用いて決定される。UE102及び/又はeNB104は数式(4)に基づいてCIを決定してよい。UE102及び/又はeNB104は、固定ウィンドウサイズnを使用してもよいし、或いは、状態に応じた可変ウィンドウ(例えば、閾値を超えるRSRPに対する変動に基づくもの)を使用してもよい。
【0045】
図7は、UE102が静的であるか否かを判定する一実施形態による方法700を示す。方法700は、動作702から始まり、サービングセル(例えば、セル202a)からの信号を測定する。例えば、信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)、或いは、UE102により測定されるサービングセル202aからの他の信号のうちの1つ以上であってもよい。一実施形態では、UE102は、周辺セル202b,202cから1つ以上の信号を測定してもよい。
【0046】
測定値(又は尺度)は、スライディングウィンドウ、固定ウィンドウ、又は、可変サイズのウィンドウの一部であってもよい。ウィンドウのサイズは、UE102が自身の動静をどのように判定するか等の要因に依存してもよい。他の要因は、UE102がサービングセル202aのセル端近辺に存在するか否か、を含んでもよい。一実施形態において、UE102は、UE102がサービングセル202aを変更する場合に、メジャーメントをフラッシュしてもよい。
【0047】
一実施形態では、サービングセル202a及び/又は1つ以上の周辺セル202b,202cからの信号を測定する際に被った僅かなエラーをフィルタリングするために、ローパスフィルタが使用されてもよい。
【0048】
方法700は、動作704に続き、UEが静的であるか否かを信号に基づいて判定する。例えば、
図3A,3B,3Cで説明したように、UE102は、RSRPの分散又はUE102により測定されるサービングセル202aからの他の信号を判定してよい。そして、UE102は、UE102が静的であるか否かを分散値に基づいて判定してもよい。UE102は、分散が閾レベル未満ならば静的であると、判断してもよい。一実施形態において、UE102は、UE102の近似的なモビリティを判定し、近似的なモビリティは、速度及び/又は方向を含み、及び/又は、モビリティのカテゴリ(例えば、静的、低速又は通常のモビリティ、中程度のモビリティ、高いモビリティ)を含んでもよい。UE102は、UE102のモビリティを判定するために予め決定される分散の閾値を利用してもよい。
【0049】
他の実施形態では、
図4A,4B,4Cで説明したように、UE102は、RSRPの標準偏差又はUE102により測定されるサービングセル202aからの他の信号を判定してもよい。そして、UE102は、UE102が静的であるか否かを標準偏差値に基づいて判定してもよい。UE102は、標準偏差値が閾レベル未満である場合には静的である、と判断してもよい。
【0050】
一実施形態において、UE102は、UE102の近似的なモビリティを判定し、近似的なモビリティは、速度及び/又は方向を含み、及び/又は、モビリティのカテゴリ(例えば、静的、低速又は通常のモビリティ、中程度のモビリティ、高いモビリティ)を含んでもよい。UE102は、UE102のモビリティを判定するために予め決定されるRSRPの標準偏差の閾値を利用してもよい。
【0051】
他の実施形態では、
図5A,5B,5Cで説明したように、UE102は、RSRPの平均に対するp%信頼性区間(CI)又はUE102により測定されるサービングセル202aからの他の信号を判定してもよい。UE102により測定されるサービングセル202aからの他の信号が使用されてもよい。そして、UE102は、UE102が静的であるか否かをCI値に基づいて判定してもよい。UE102は、CIが閾レベルを越える場合には静的である、と判断してもよい。
【0052】
一実施形態において、UE102は、UE102の近似的なモビリティを判定し、近似的なモビリティは、速度及び/又は方向を含み、及び/又は、モビリティのカテゴリ(例えば、静的、低速又は通常のモビリティ、中程度のモビリティ、高いモビリティ)を含んでもよい。UE102は、UE102のモビリティを判定するために予め決定されるCIの閾値を利用してもよい。
【0053】
更に別の実施形態では、上記の実施形態のうちの2つ以上が組み合わせられてもよい。例えば、UE102は、「Equation (5)」に示されるような線形結合を利用してもよい:
Equation (5):Metric = a * Variance + β * Standard Deviation + γ * CI
ここで、α,β,γは0ないし1の間にあり、「Variance」(分散),「standard deviation」(標準偏差)及び「CI」は上述のようにして決定されてよい。
【0054】
他の実施形態では、UE102が、周辺セル202b,202cについての尺度(又は測定値)を取得し、周辺セルからのその尺度が閾値の範囲内で安定している場合にはUE102は静的であると判断してよい。
【0055】
一実施形態において、UE102は、サービングセル202aだけでなく周辺セル202b,202cからの信号も測定するように構成される。UE102は、最強の周辺セル202b,202cとサービングセル202aとの間のオフセット/差分を判定する。例えば、UE102がサービングセル202aの方に向かって移動している場合、RSRPは増加するが、周辺セル信号206b,206cは減少する。そして、分散、閾測定値、標準偏差又はCI等のような本願で説明された何れかの方法を利用して、決定されたオフセット/差分に基づいて、UE102が静的又は動的であるか否かを、UE102は判定することが可能である。サービングセル202a及び周辺セル202b,202cからの測定は、近接測定誤差(close measurement error)を含んでよい。オフセット/差分は、サービングセル202aからの測定信号について誤差を少なくし、UE102のモビリティについての更に高精度な判定をもたらす。
【0056】
一実施形態において、UE102は、2つ以上の周辺セル202b,202cからの信号を測定するように構成される。UE102は、他の周辺セル202b,202cの中から、最強信号をもたらす2つ以上の周辺セル202b,202cを選択してよい。分散、標準偏差及び/又はCIのような本願で説明される1つ以上の方法は、サービングセル202a及び2つ以上の周辺セル202b,202cの各々からのメジャーメント(測定)に関して使用されてよい。1つの隣接セルからの信号を利用することは、UE102がサービングセル202aの周りを回りながら移動している場合に、UE102が静的であるか否かを、UE102は判定することが可能である、という技術的利点を有する。更に、2つ以上の隣接セルからの信号を利用することは、サービングセル202a及び或る周辺セル202b,202cから等距離で直線的にUE102が移動している場合に、UE102が静的であるか否かを、UE102は判定することが可能である、という技術的利点を有する。
【0057】
更に別の実施形態では、サービングセル202aからの信号とオフセット/差分との重み付け加算が使用されてもよい。UE102は、最強の信号を有する周辺セル202b,202cの信号を測定するように選択する。UE102は、「Equation (6)」に示されるような数式を判定してもよい:
Equation (6):Sum = w
1*g(α
i)+w
2*f(α
i-β
i)
ここで、α
iは時間iにおけるサービングセル202aの尺度(測定値)であり、β
iは時間iにおける周辺セル202b,202cの尺度(測定値)であり、f及びgは、「Variance」(分散),「standard deviation」(標準偏差)又は「CI」等のような上述の何れかの方法によるものであってよい。UE102は重み付け加算に基づいてUE102のモビリティを判定してもよい。例えば、重み付け加算(値)が閾値を上回る場合、UE102は静的でないことを、UE102は判断してもよい。一実施形態において、UE102は、UE102の近似的なモビリティを判定し、近似的なモビリティは、速度及び/又は方向を含み、及び/又は、モビリティのカテゴリ(例えば、静的、低速又は通常のモビリティ、中程度のモビリティ、高いモビリティ)を含んでもよい。UE102は、UE102のモビリティを判定するために予め決定される重み付け平均の閾値を利用してもよい。
【0058】
本方法700は動作706に続き、UEが静的であるか否かをUEにより判断する。例えば、UE102は、UE102が静的であるか否かを、本願で説明される何れかの方法に基づいて判定してよい。静的でないことをUEが判断した場合、方法700は動作708に続く。例えば、UE102が静的でない場合、UE102は異なるパラメータを選択し、或いは、UE102が静的でないことに基づいて例えばハンドオーバパラメータを選択すること等のような更なる処理を適用してもよい。UE102は、UE102が静的でないことを示すメッセージをサービングセル202aに送信してもよい。
【0059】
静的であることをUE102が判断すると、方法700は動作710に続く。例えば、UE102が静的である場合、UE102は、UE102は異なるパラメータを選択し、或いは、UE102が静的であることに基づいて例えばハンドオーバパラメータ等の別の更なる処理を適用してもよい。動作708及び動作710の双方において、UE102はUE102のモビリティをネットワーク100に報告してよい。
【0060】
図8は一実施形態による情報要素800を示す。例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)RAN2では、UE102は、UE102のモビリティ802を示すために情報要素800をネットワーク100に送信してもよい。UE102が無線リソースコントロール(RRC)アイドルからRRCコネクテッドモードに遷移する場合、UE102のモビリティ802をネットワークに報告するように、UE102は構成されてよい。モビリティ802は、ノーマル(normal)、ミディアム(medium)、ハイ(high)及び静的(stationary)という4つの可能な状態804に関する2ビットにより表現される。
【0061】
図9は一実施形態によるUE900のブロック図を示す。
図10は一実施形態によるeNB1000のブロック図を示す。一実施形態において、eNB1000は静的な非モバイルデバイスであってもよいことに、留意すべきである。UE900は、
図1に示されるようなUE102である一方、eNB1000は
図1に示されるようなeNB104であってもよい。UE900は、1つ以上のアンテナ901を利用してeNB1000、他のeNB、他のUE又は他のデバイスとの間で信号を送受信する物理レイヤ回路(PHY)902を含む一方、eNB1000は1つ以上のアンテナ1001を利用してUE900、他のeNB、他のUE又は他のデバイスとの間で信号を送受信する物理レイヤ回路(PHY)1002を含む。UE900は無線媒体に対するアクセスを制御する媒体アクセス制御レイヤ(MAC)回路904を含む一方、eNB1000は無線媒体に対するアクセスを制御する媒体アクセス制御レイヤ(MAC)回路1004を含む。UE900は本願で説明される動作を実行するように構成される回路906及びメモリ908を含み、eNB1000は本願で説明される動作を実行するように構成される回路1006及びメモリ1008を含む。UE900はアンテナ901を制御するトランシーバ905を含む一方、eNB1000はアンテナ1001を制御するトランシーバ1010を含む。
【0062】
アンテナ901,1001は、1つ以上の指向性又は無指向性アンテナを有し、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ、又は、RF信号の通信に相応しい他のタイプのアンテナを含んでよい。複数入力複数出力(MIMO)方式の実施形態では、アンテナ901,1001は、空間ダイバーシチ及び結果的に異なるチャネル特性による恩恵を享受するように効果的に分離されている。
【0063】
UE900及びeNB1000はそれぞれ幾つもの別々の機能要素として説明されているが、機能要素の内の1つ以上は統合されてもよいし、処理要素のようなソフトウェア構成要素の組み合わせにより実現されてもよく、処理要素は例えばディジタル信号プロセッサ(DSP)及び/又は他のハードウェア要素を含む。例えば、ある要素は、1つ上のマイクロプロセッサ、DSPs、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、特定用途向け集積回路(ASICs)、無線周波数集積回路(RFICs)、及び、本願で説明される機能を少なくとも実行する様々なハードウェア及び論理回路の組み合わせを含んでよい。一実施形態において、機能要素は1つ以上の処理要素で動作する1つ以上のプロセッサを指してもよい。
【0064】
実施形態は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアのうちの何れか又はそれらの組み合わせで実現されてよい。実施形態は、コンピュータ読み取り可能なストレージデバイスに保存される命令として実現されてもよく、命令は、本願で説明される動作を実行するように少なくとも1つのプロセッサにより読み込まれ及び実行される。コンピュータ読み取り可能なストレージデバイスは、マシン(例えば、コンピュータ)により読み取ることが可能な形式で情報を保存する非一時的な任意の仕組みを含んでよい。例えば、コンピュータ読み取り可能なストレージデバイスは、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクストレージ媒体、光ストレージ媒体、フラッシュメモリデバイス、及び、その他のストレージデバイス及び媒体を含んでよい。一実施形態は、1つ以上のプロセッサを含み、コンピュータ読み取り可能なストレージデバイスに保存される命令とともに構成されてよい。
【0065】
一実施形態において、UE102は携帯可能な無線通信装置であってもよく、例えば、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、無線通信機能を備えたラップトップ又はポータブルコンピュータ、ウェブタブレット、ワイヤレステレフォン、スマートフォン、ワイヤレスハンドセット、ページャ、インスタントメッセージングデバイス、ディジタルカメラ、アクセスポイント、テレビジョン、メディカルデバイス(例えば、心拍モニタ、血圧モニタ、又は、ウェアラブルデバイス等)、又は、無線により情報を受信及び/又は送信する他のデバイス等であってもよい。一実施形態において、UE102は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数のアンテナ、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、スピーカ、及び、その他のモバイルデバイス要素のうちの1つ以上を含んでよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってもよい。
【0066】
実施形態によれば、UE900及びeNB1000は、
図1ないし8に関連して説明された方法のようなUE900のモビリティを判定する本願で説明された1つ以上の実施形態に関連して構成されてよい。UE900及び/又はeNB1000は、UEのモビリティを報告及び受信するだけでなく、ハンドオーバ前にUE900がモバイルであるか否かの更なるシグナリングのような動作をモビリティに基づいて実行するように構成されてもよい。
【0067】
以下の具体例は更なる実施形態に関連する。具体例1はロングタームエボリューション(LTE)ネットワークで動作するように構成されるユーザ装置(UE)である。UEは回路を含み、回路は、サービングセルからの複数の信号を判定する工程であって、前記複数の信号のうちの各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)を含む群の中の少なくとも1つである、工程を行うように構成される。回路は、更に、前記複数の信号のウィンドウサイズの各々に関して1つ以上の尺度を判定する工程を行うように構成される。前記1つ以上の尺度のうちの各尺度は、前記複数の信号の分散、前記複数の信号の標準偏差、前記1つ以上の尺度の平均のパーセント信頼性区間(CI)、及び、前記1つ以上の尺度のうちの2つ以上の線形結合を含む群の中の少なくとも1つである。回路は、前記UEが静的であるか否かを、前記1つ以上の尺度に基づいて判定するように構成される。
【0068】
具体例2においては、具体例1の特定事項が、前記回路は:前記1つ以上の尺度が前記複数の信号の分散であり且つ前記複数の信号の分散が分散閾値より低い場合に、前記UEは静的であると判定するように更に構成されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0069】
具体例3においては、具体例1又は2の特定事項が、前記回路は:前記UEが前記サービングセルの端部に位置するか否かを判定する工程;及び;前記UEが前記サービングセルの端部に位置する場合には前記ウィンドウサイズについて第1の数を使用し、前記UEが前記サービングセルの端部に位置していない場合には前記ウィンドウサイズについて第2の数を使用する工程;を行うという特徴を選択的に包含することが可能である。
【0070】
具体例4においては、具体例1ないし3のうちの何れかについての特定事項が、前記UEは、前記複数の信号のうちの1つ以上が別の閾値より低い場合には、前記UEは前記サービングセルの端部に位置している、と判定する特徴を選択的に包含することが可能である。
【0071】
具体例5においては、具体例1ないし4のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は:標準偏差が閾値未満である場合に、前記UEは静的であると判定するように構成される、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0072】
具体例6においては、具体例1ないし5のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は:前記1つ以上の尺度のパーセント信頼性区間(CI)が閾値を上回る場合に、前記UEは静的であると判定するように更に構成されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0073】
具体例7においては、具体例1ないし6のうちの何れかについての特定事項が、前記複数の信号のウィンドウサイズは、固定ウィンドウサイズ、スライディングウィンドウ及び可変ウィンドウサイズを含む群の中の何れかである、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0074】
具体例8においては、具体例1ないし7のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は:サービングセルからの前記複数の信号の強度に基づいて、前記可変ウィンドウサイズの大きさを判定するように更に構成されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0075】
具体例9においては、具体例1ないし8のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は、隣接セルから第2の複数の信号を判定するように更に構成され、前記複数の信号のうちの各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)を含む群の中の少なくとも1つである、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0076】
具体例10においては、具体例1ないし9のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は:前記サービングセルからの前記複数の信号のうちの各信号と前記周辺セルからの前記第2の複数の信号のうちの対応する信号との間の複数のオフセットを判定するように構成される、という特徴を選択的に包含することが可能である。回路は、前記複数のオフセットの第2のウィンドウサイズの各々に関して1つ以上の第2の尺度を判定するように更に構成される。前記1つ以上の第2の尺度は、前記複数のオフセットの分散、前記複数のオフセットの標準偏差、前記1つ以上の第2の尺度の平均のパーセント信頼性区間(CI)、及び、前記1つ以上の第2の尺度のうちの2つ以上の線形結合を含む群の中の少なくとも1つであってよい。回路は、前記UEが静的であるか否かを、前記1つ以上の第2の尺度に基づいて判定するように構成されてよい。
【0077】
具体例11においては、具体例1ないし10のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は、前記サービングセルからの信号強度が閾値より大きく変化した場合に、前記サービングセルからの複数の信号を測定するように構成されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0078】
具体例12においては、具体例1ないし11のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は、前記サービングセルからの複数の信号の各信号に、ローパスフィルタを適用するように構成されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0079】
具体例13においては、具体例1ないし12のうちの何れかについての特定事項が、前記回路は、前記UEが静的であるか否かを示す情報要素(IE)を、前記サービングセルに送信するように構成されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0080】
具体例14においては、具体例1ないし13のうちの何れかについての特定事項が、前記IEはモビリティ状態IEであり、前記モビリティ状態IEにおける1つ以上のビットは、前記UEが静的であるか否かを示すために使用されている、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0081】
具体例15においては、具体例1ないし14のうちの何れかについての特定事項が、前記UEは前記回路に結合されるトランシーバ及びメモリを有する、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0082】
具体例16においては、具体例1ないし15のうちの何れかについての特定事項が、前記トランシーバに結合される1つ以上のアンテナを選択的に包含することが可能である。
【0083】
具体例17はロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおけるユーザ装置(UE)における方法である。本方法は、サービングセルからの複数の信号を判定する工程を含む。前記複数の信号のうちの各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)を含む群の中の少なくとも1つであってよい。本方法は、隣接セルからの第2の複数の信号を判定する工程を包含する。前記第2の複数の信号のうちの各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)を含む群の中の少なくとも1つであってよい。
【0084】
本方法は、前記サービングセルからの前記複数の信号のうちの各信号と前記周辺セルからの前記第2の複数の信号のうちの対応する信号との間の複数のオフセットを判定する工程を含む。本方法は、前記複数のオフセットのウィンドウサイズの各々に関して1つ以上の尺度を判定する工程であって、前記1つ以上の尺度のうちの各尺度は、前記複数のオフセットの分散、前記複数のオフセットの標準偏差、前記複数のオフセットの平均のパーセント信頼性区間(CI)、及び、前記1つ以上の第2の尺度のうちの2つ以上の線形結合を含む群の中の少なくとも1つである、工程を更に含む。更に、本方法は、前記UEが静的であるか否かを、前記1つ以上の尺度に基づいて判定する工程を含んでもよい。
【0085】
具体例18においては、具体例17の特定事項が、分散が分散閾値より低い場合に、前記UEは静的であると判定する工程を本方法が含む、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0086】
具体例19においては、具体例17又は18の特定事項が、本方法は、前記UEが前記サービングセルの端部に位置するか否かを判定する工程;及び;前記UEが前記サービングセルの端部に位置する場合には前記ウィンドウサイズについて第1の数を使用し、前記UEが前記サービングセルの端部に位置していない場合には前記ウィンドウサイズについて第2の数を使用する工程;を更に含む、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0087】
具体例20においては、具体例17ないし19のうちの何れかの特定事項が、標準偏差が閾値未満である場合に、前記UEは静的であると判定する工程を本方法が含む、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0088】
具体例21においては、具体例17ないし20のうちの何れかの特定事項が、前記1つ以上の尺度のパーセント信頼性区間が閾値を上回る場合に、前記UEは静的であると判定する工程を本方法が含む、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0089】
具体例22においては、具体例17ないし21のうちの何れかの特定事項が、前記複数の信号のウィンドウサイズは、固定ウィンドウサイズ、スライディングウィンドウ及び可変ウィンドウサイズを含む群の中の何れかである、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0090】
具体例23は非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、記憶媒体は、動作を実行するために1つ以上のプロセッサにより実行する命令を保存している。命令は、サービングセルからの複数の信号を判定することをユーザ装置に行わせるように、1つ以上のプロセッサを構成する。前記複数の信号のうちの各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉非(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及び、チャネル品質インジケータ(CQI)を含む群の中の少なくとも1つであってよい。
【0091】
更に、命令は、前記複数の信号のウィンドウサイズの各々に関して1つ以上の尺度を判定することを、ユーザ装置に行わせるように、1つ以上のプロセッサを構成し、前記1つ以上の尺度のうちの各尺度は、前記複数の信号の分散、前記複数の信号の標準偏差、前記1つ以上の尺度の平均のパーセント信頼性区間(CI)、及び、前記1つ以上の尺度のうちの2つ以上の線形結合を含む群の中の少なくとも1つである。
【0092】
更に、命令は、前記ユーザ装置が静的であるか否かを、前記1つ以上の尺度に基づいて判定することを、ユーザ装置に行わせるように、1つ以上のプロセッサを構成する。
【0093】
具体例24においては、具体例23の特定事項が、サービングセルからの前記複数の信号の強度に基づいて、ウィンドウサイズの大きさを判定することを、ユーザ装置に行わせるために、命令は1つ以上のプロセッサを構成する、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0094】
具体例25においては、具体例23の特定事項が、分散が分散閾値より低い場合にUEは静的であると判断することを、ユーザ装置に行わせるために、命令は1つ以上のプロセッサを構成する、という特徴を選択的に包含することが可能である。
【0095】
要約は技術的な開示の本質及び要旨を読者が把握することを可能にすることを要約に課す37C.F.R.セクション1.72(b)に応じて設けられている。要約は、請求項の範囲又は意味を限定したり解釈するためには使用されないという理解とともに提出されている。添付の特許請求の範囲は詳細な説明の中で開示されており、各々の請求項は別個の実施形態として成立する。