(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カウンタは、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのインターネットプロトコルレイヤに関連付けられる、請求項1に記載の要素マネージャ。
前記カウンタは、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来インターネットプロトコルパケットの数、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出インターネットプロトコルパケットの数、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来インターネットプロトコルパケットのオクテットの数、又は前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出インターネットプロトコルパケットのオクテットの数を示す、請求項2に記載の要素マネージャ。
前記カウンタは、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来メディアアクセス制御プロトコルデータユニットの数、又は前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出メディアアクセス制御プロトコルデータユニットの数を示す、請求項4に記載の要素マネージャ。
前記第2の値は、前記統合参照ポイントエージェントが前記タイマを開始する前に前記統合参照ポイントエージェントにより取得された前記カウンタの前の値である、請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の要素マネージャ。
前記統合参照ポイントエージェントは、前記第1の値を、統合参照ポイントマネージャを有するネットワークマネージャに送信させる、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の要素マネージャ。
前記統合参照ポイントエージェントは、前記平均値又は前記最大値のうち少なくとも1つを、統合参照ポイントマネージャを有するネットワークマネージャに送信させる、請求項9乃至13のうちいずれか1項に記載の要素マネージャ。
前記統合参照ポイントエージェントに結合され、前記平均値又は前記最大値のうち少なくとも1つを前記ネットワークマネージャに送信するネットワークインターフェース、
をさらに含む請求項14に記載の要素マネージャ。
前記統合参照ポイントエージェントは、前記ネットワークマネージャに対する前記平均値又は前記最大値のうち少なくとも1つの送信に基づいて、前記データ構造に記憶された値をクリアする、請求項14に記載の要素マネージャ。
前記カウンタは、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのインターネットプロトコルレイヤ又はメディアアクセス制御レイヤに関連付けられる、請求項17乃至18のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
前記カウンタは、前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに関連付けられたユーザ機器の数、又は前記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントと関連付くのに失敗したユーザ機器の数を示す、請求項21に記載のコンピュータプログラム。
前記要求は、シンプルネットワーク管理プロトコルを介して送られ、前記平均値又は前記最大値のうち少なくとも1つは、Itf−Nインターフェースを介して前記ネットワークマネージャシステムに送られる、請求項21乃至22のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
下記の詳細な説明において、添付図面に対して参照が行われる。添付図面は、本詳細な説明の一部を形成し、添付図面において、全体を通して同様の数字が同様の部分を指定し、実施され得る実施形態が例示として図示される。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造的又は論理的な変更が行われてもよいことが理解されるべきである。ゆえに、下記の詳細な説明は、限定する意味においてとられるべきではなく、実施形態の範囲は、別記の請求項とその均等物とによって定義される。
【0007】
様々な動作が、請求される対象事項を理解するのに最も役立つ仕方において、複数の別個のアクション又は動作として順番に説明されることがある。しかしながら、説明の順序は、これら動作が必ず順序依存であることを暗示するように見なされるべきではない。具体的に、上記動作は、提示の順序において実行されなくてもよい。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序において実行されてもよい。様々なさらなる動作が実行されてもよく、かつ/あるいは、説明される動作がさらなる実施形態において省略されてもよい。
【0008】
本開示を目的として、表現「A又はB」及び「A及び/又はB」は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。本開示を目的として、表現「A、B、及び/又はC」は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味する。
【0009】
本説明は、表現「一実施形態において」又は「実施形態において」を使用することがあり、上記表現は各々、同一の又は異なる実施形態のうち1つ以上を参照することがある。さらに、用語「含む」、「含める」、「有する」などは、本開示の実施形態に関して用いられるとき、同義である。
【0010】
本明細書において使用されるとき、用語「モジュール」及び/又は「ロジック」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、組み合わせロジック回路、及び/又は、説明される機能性を提供する他の適切なハードウェアコンポーネントを参照することがあり、あるいはこれらの一部であることがあり、あるいはこれらを含むことがある。
【0011】
最初に
図1から始めると、ブロック図が様々な実施形態に従う環境100を示しており、環境100において、要素マネージャ(element manager)105が、1つ以上のWLANアクセスポイント(AP)130〜135に関連付けられた測定値を受信するように構成される。様々な実施形態において、要素マネージャ105は、コンピューティングシステム、例えばサーバなどであり得る。要素マネージャ105は、任意のネットワークコンピューティングシステム上のハードウェアとソフトウェアとの任意の組み合わせ、例えば、
図1に示されるものと図示されていないがワイヤレス通信ネットワークにおいてしばしば見られる他のものとなどを用いて、実装されてよい。さらに、様々な実施形態において、
図1に表されるエンティティのうち1つ以上が、同一の又は異なるコンピューティングシステム上で実装されてよい。
【0012】
要素マネージャ105は、WLAN AP130〜135と通信するように構成されることができる。WLAN AP130〜135の各々は、ワイヤレス装置が例えば1つ以上の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様及び/又は別の同様の標準に従って有線のネットワーク(例えば、コアネットワーク)に接続することを可能にする任意のコンピューティング装置であり得る。WLAN AP130〜135は、1つ以上の標準、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE−A)、電気電子技術者協会(IEEE)802.11、又は別の同様の標準などを固守する、第3世代(3G)、第4世代(4G)、第5世代(5G)、又はその上のシステムに従って、通信のためにユーザ機器(UE)140〜146をネットワークに接続するように構成されることができる。様々な実施形態において、上記1つ以上の標準は、3GPPによって公表され得る。
【0013】
一実施形態において、WLAN AP130〜135のうち1つが、フェムトセル又は他の低パワー無線アクセス基地局であり得る。一実施形態において、WLAN AP130〜135のうち1つが、ルータを含み、かつ/あるいはルータに通信可能に結合されてもよい。一実施形態において、要素マネージャ105は、WLAN AP130〜135のうち一方又は双方に統合されてもよい。一実施形態において、WLAN AP130〜135のうち1つが、発展型ノードB(evolved Node B)(eNB)から命令を受信するように構成されてもよく、したがって、トラフィックが、eNBによってWLAN AP130〜135のうち1つへとオフロードされる(offloaded)ことができる。
【0014】
UE140〜146の各々は、ブロードバンド回路を備え、例えば3GPP技術仕様に従ってセル上で動作するように適合された、任意タイプのコンピューティング装置であってよい。例えば、UE140〜146のうち一方又は双方が、ネットブック、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、ウェブ対応電気製品、ゲーミング装置、モバイルフォン、スマートフォン、eBookリーダ、パーソナルデータアシスタントなどであり得る。別の実施形態において、UE140〜146のうち一方又は双方が、主としてユーザ通信(例えば、音声呼び出し、テキスト/インスタントメッセージング、ウェブブラウジング)に対して適合されてはいないコンピューティング装置、例えば、スマート計測装置、支払い装置(例えば、「運転どおりの支払い(pay-as-you-drive)」装置)、販売マシン、テレマティクスシステム(例えば、乗り物の追跡及びトレースに適合されたシステム)、セキュリティシステム(例えば、監視装置)などであり得る。
【0015】
様々な実施形態において、UE140〜146に関連付けられたトラフィックが、WLAN AP130〜135を通して通信されることができる。こうしたトラフィックは、例えば、セルラープロトコル(例えば、LTE及び/又はLTE−Aプロトコル、IEEE802.11)、ワイヤレスプロトコル、及び/又は別のワイヤレス通信プロトコルに従い得る。実施形態において、WLAN AP130〜135は、UE140〜146に関連付けられた様々な測定を実行するように適合されることができる。こうした測定値は、1つ以上のグループによって定義されてもよい。様々な実施形態において、データを測定する1つ以上のカウンタが、インターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)及び/又は電気電子技術者協会(IEEE)によって定義され得る。
【0016】
IETFコメント要求(RFC)2863におけるインターフェース管理情報データベース(Interfaces Management Information Database)(IF−MIB)は、WLAN AP130〜135のうち1つのインターネットプロトコル(IP)レイヤ上のデータを測定する複数のカウンタを定義している。32ビットカウンタが、IPレイヤ上で受信されるオクテットの総数を測定することができる(ifInOctets)。別の32ビットカウンタが、IPレイヤ上で送信されるオクテットの総数を測定することができる(ifOutOctets)。64ビットカウンタが、IPレイヤ上で受信されるオクテットの総数を測定することができる(ifHCInOctets)。別の64ビットカウンタが、IPレイヤ上で送信されるオクテットの総数を測定することができる(ifHCOutOctets)。カウンタが、1つ以上のより高いレベルのプロトコルが送信されるように要求したパケットの数を測定することができる(ifHCOutUcastPkts)。別のカウンタが、IPレイヤによってより高いレイヤに対して届けられるパケットの数を測定することができる(ifHCInUcastPkts)。
【0017】
同様に、IEEEにより公表される仕様が、複数のカウンタを定義し得る。IEEE802.11は、管理情報データベース(IEEE802dot11−MIB)を提供しており、上記管理情報データベースは、WLAN AP130〜135のうち1つのメディアアクセス制御(MAC)制御レイヤ上のデータボリュームを測定するカウンタを定義している。第1のカウンタが、データ又は管理のタイプの成功裏に受信されたMACプロトコルデータユニット(MPDU)の数を測定することができる。第2のカウンタが、肯定応答された(acknowledged)データ又は管理のタイプの送信されたMPDUの数を測定することができる。IEEE802dot11−MIBは、WLAN APに関連付けられ、かつ/あるいはWLAN APとの関連付けを定義されているUEの数を測定するカウンタを、さらに定義し得る。したがって、第3のカウンタが、WLAN AP130〜135のうち1つに関連付けられたUE140〜146(これは、UEによる再関連付けを含み得る)の数を測定することができる(dot11AssociatedStationCount)。第4のカウンタが、例えばWLAN AP130〜135のうち1つにおける負荷に起因して、WLAN AP130〜135のうち1つとの関連付けを拒否されているUE140〜146の数を測定することができる(dot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoad)。
【0018】
WLAN AP130〜135は、UE140〜146に基づいて上記カウンタのうち1つ以上のそれぞれの値をインクリメントし、デクリメントし、かつ/あるいはその他の方法で修正するように構成されることができる。例えば、第1のWLAN AP130がそのdot11AssociatedStationCountを、WLAN AP130と関連付いたUE140〜142の各々についてインクリメントすることになる。対応して、UE140〜142のうち1つが第1のWLAN AP130と関連付かない(un-associate)ことになる場合、第1のWLAN AP130はそのdot11AssociatedStationCountをデクリメントすることになる。
【0019】
様々な実施形態において、WLAN AP130〜135において維持されるカウンタの1つ以上が、WLAN AP130におけるトラフィックに基づいてインクリメントすることができる。UE140〜146からの及びUE140〜146へのトラフィックが、WLAN AP130〜135のMAC及びIPレイヤにおいて送信され、受信されるとき、WLAN AP130〜135は、それぞれの対応するカウンタをインクリメントすることができる。いくつかの実施形態において、カウンタのうち1つ以上が、連続的にインクリメントすることができる。例えば、ifOutOctets及びifInOctetsは、各オクテットが送信され及び受信されるときに、それぞれ、イチ(1)ずづ連続的にインクリメントすることができ、カウンタの制限が到達されるときに、ゼロ(0)にラップアラウンドする(wrap around)ことになる。
【0020】
実施形態において、要素マネージャ105は、WLAN AP130〜135のカウンタのうち1つ以上を読み出すように適合されることができる。例えば、要素マネージャ105は、1つ以上のカウンタの1つ以上の値について、WLAN AP130〜135のうち1つに要求を送信するように適合されることができる。要求に基づいて、上記のWLAN AP130〜135のうち1つが、1つ以上のカウンタの1つ以上の要求された値を返すことができる。要素マネージャ105は、これら値を記憶し、かつ/あるいはカウンタ値に基づいて他の値を計算するように適合されることができる。
【0021】
一実施形態において、要素マネージャ105は、ネットワークマネージャ220に値を送信するように構成されることができる。様々な実施形態において、ネットワークマネージャ220は、コンピューティングシステム、例えばサーバなどであり得る。ネットワークマネージャ220は、任意のネットワークコンピューティングシステム上のハードウェアとソフトウェアとの任意の組み合わせ、例えば、
図2に示されるものと図示されていないがワイヤレス通信ネットワークにおいてしばしば見られる他のものとなどを用いて、実装されてよい。さらに、様々な実施形態において、
図2に表されるエンティティのうち1つ以上が、同一の又は異なるコンピューティングシステム上で実装されてよい。
【0022】
図2に関して、ブロック図が様々な実施形態に従う環境200を示しており、環境200において、要素マネージャ205が、WLAN AP230における1つ以上のカウンタ232〜234の1つ以上の値を読み出し、上記カウンタ値に基づいてネットワークマネージャに計算された値を送る。
図1に例示されたとおり、要素マネージャ205は要素マネージャ105の一実施形態であってもよく、ネットワークマネージャ220はネットワークマネージャ120の一実施形態であってもよく、WLAN AP230はWLAN AP130〜135のうち1つの一実施形態であってもよい。
【0023】
ネットワークマネージャ220は、統合参照ポイントマネージャ(integration reference point manager)(IRPマネージャ(IRPManager))225を含み得る。IRPマネージャ225は、例えば、タイプ2インターフェースを通じて要素マネージャ205へ及び/又は要素マネージャ205から管理データを送信し及び/又は受信することによってなどで、WLAN AP230を管理するように構成されることができる。IRPマネージャ225は、要素マネージャ205から1つ以上の値を受信するように構成されることができる。
【0024】
ネットワークマネージャ220、要素マネージャ205、及び/又はWLAN AP230のうち1つ以上が、ネットワークオペレータ(例えば、セルラーオペレータ)によって制御され、かつ/あるいは管理されることができる。WLANがオペレータのネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)を補足することを可能にするために、WLAN AP230の性能に関連付けられた測定がオペレータに役立つ可能性がある。さらに、WLAN AP230の性能に関連付けられた測定は、ユーザにより経験されるサービスの品質が監視されることを可能にし得る。本明細書において説明されるとき、1つ以上のカウンタが、性能に関連付けられた値を測定することができる。例えば、UE関連付け、再関連付け、及び/又は関連付けの拒否についてのデータボリューム及び/又は統計が測定されて、WLAN AP230の性能を反映することができる。いくつかの実施形態において、カウンタ232〜234は、ifInOctets、ifOutOctets、ifHCInOctets、ifHCOutOctets、ifHCOoutUcastPkts、ifHCInUcastPkts、dot11ReceivedFragmentCount、dot11TransmittedFragmentCount、dot11AssociatedStationCount、及び/又はdot11DeniedAssociationCounterDuetoBSSLoadのうち、任意のものであり得る。別の実施形態において、カウンタ232〜234のうち一方又は双方が、UEトラフィック及び/又はUE関連付け及び/又はこれらの拒否に基づいてインクリメントされ、デクリメントされ、かつ/あるいはその他の方法で修正される別のカウンタであってもよい。
【0025】
要素マネージャ205は、プロセッサ及びメモリ配置208を含み得る。プロセッサ及びメモリ配置208は広い範囲のプロセッサ及びメモリ配置を表すことが意図され、これらに限られないが、様々な実行速度及び電力消費のシングル又はマルチコアのプロセッサと、1つ以上のレベルのキャッシュを有する様々なアーキテクチャの、ダイナミックランダムアクセス、FLASHなどの様々なタイプのメモリと、を有する配置などが含まれる。
【0026】
プロセッサ及びメモリ配置208は、記憶回路214と通信可能に結合されることができる。記憶回路214には、1つ以上のマシン(例えば、コンピュータ)読取可能記憶媒体、例えば、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、及び/又はフラッシュメモリ装置などが含まれ得る。記憶回路214は、1つ以上のデータ構造において1つ以上の値を記憶するように構成されることができる。
【0027】
さらに、プロセッサ及びメモリ配置208は、ネットワークインターフェース216と通信可能に結合されることができる。ネットワークインターフェース216には、ネットワークを通じて信号を送信し及び/又は受信するように適合された回路(送信器回路及び/又は受信器回路)が含まれ得る。ネットワークインターフェース216は、様々なタイプの有線及び/又はワイヤレスのネットワーク、例えば、無線ネットワーク、WLAN、光ファイバネットワーク、及び/又は他のネットワークなどにわたって、信号を通信するように構成されることができる。したがって、ネットワーク240〜245は、当分野において知られる広い範囲のネットワークを表すことが意図される。ネットワーク240〜245の例には、インターネットを含め、有線又はワイヤレスの、ローカル又はワイドエリアの、プライベート又はパブリックのネットワークが含まれ得る。
【0028】
プロセッサ及びメモリ配置208は、その中に、統合参照ポイントエージェント(integration reference point agent)(IRPエージェント(IRPAgent))210とタイマ212とをロードしておくことができる。いくつかの実施形態において、IRPエージェント210が、タイマ212を含むことができる。一実施形態において、IRPエージェント210は、ネットワークインターフェース216に、様々なアプローチに従ってネットワーク240〜245を通じてデータを通信させることができる。例えば、IRPエージェント210は、データがシンプルネットワーク管理プロトコル(SNMP)に従ってネットワーク240を通じてWLAN AP230に送信され、かつ/あるいはWLAN AP230から受信されることを引き起こすことができる。IRPエージェント210は、データがIft−Nタイプ2インターフェースを介してネットワーク245を通じてネットワークマネージャ220に送信され、かつ/あるいはネットワークマネージャ220から受信されることを引き起こすことができる。
【0029】
IRPエージェント210は、1つ以上のカウンタ232〜234を読み出すように構成されることができる。様々な実施形態において、IRPエージェント210は、ネットワークインターフェース216に、1つ以上のカウンタ232〜234の1つ以上の値について、ネットワーク240を通じて要求を送信させるように構成されることができる。要求の応答において、ネットワークインターフェース216は、ネットワーク240を通じて、1つ以上のカウンタ232〜234の1つ以上の値を受信することができる。様々な実施形態において、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つから読み出された値をフォワードすることができる(例えば、64ビットカウンタifHCInOctets及びifHCOutOctetsの値が、IRPエージェント210によってIRPマネージャ225に対してフォワードされることができる)。
【0030】
いくつかの実施形態において、IRPエージェント210は、ある粒度期間(granularity period)の後、カウンタ232〜234のうち1つ以上を読み出すことができ、上記粒度期間は、所定期間の時間であり得る。IRPエージェント210は、タイマ212を開始して粒度期間を測定するように構成されることができる。タイマ212が経過した後、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つ以上を読み出すことができる。IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つ以上から読み出された値を、記憶回路214内に、例えばデータ構造の中などに、記憶するように構成されることができる。
【0031】
様々な実施形態において、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つ以上から読み出された複数の値を記憶するように構成されることができ、例えば、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つから読み出された前の値と、カウンタ232〜234のうち1つから読み出された最も最近の値とを記憶することができる。いくつかの実施形態において、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つからの複数の値に基づいて別の値を計算することができ、例えば、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つからの最も最近の値と前の値との比較に基づいて別の値を計算することができる。
【0032】
実施形態において、IRPエージェント210は、ネットワークマネージャ220におけるIRPマネージャ225に、記憶された値を送信するように構成されることができる。様々な実施形態において、IRPエージェント210は、累積的カウンタアプローチを通して、データボリュームに関連付けられた値を記憶し、計算することができる。累積的カウンタアプローチにおいて、IRPエージェント210は、粒度期間、例えばタイマ212の継続期間などの間、数えられている事象(例えば、MAC又はIPレイヤにおいてのWLAN AP230による送信又は受信)の実行カウント(running count)を記憶することができる。
【0033】
第1のカウンタ232が本明細書において説明されるデータボリュームカウンタであるところのいくつかの実施形態について、第1のカウンタ232は、オクテット又はパケットが送信され又は受信されるときにイチ(1)ずつ連続的にインクリメントすることができ、カウンタがその制限に達したときにゼロ(0)に戻る(例えば、ラップアラウンドする)ことになる。ゆえに、IRPエージェント210が、タイマ212が経過したときに第1のカウンタ232を読み出すとき、第1のカウンタ232は、粒度期間の間に送信され又は受信されたオクテット又はパケットの数の値を反映しない可能性があり、しかし、第1のカウンタ232が最初にゼロに初期化され又は最後にラップアラウンドされてからの合計値を反映することになる。上記に対処するために、IRPエージェント210は、第1のカウンタ232からの最も最近の値と前の値とを比較し、この比較に基づいてデータボリューム値を計算するように構成されることができる。
【0034】
いくつかの実施形態において、複数のカウンタ232〜234が、データボリュームに関連付けられることができ、ゆえに、IRPエージェント210は、複数のデータボリューム値(例えば、dot11ReceivedFragmentCountに基づいた第1のデータボリューム値とifHCOutOctetsに基づいた第2のデータボリューム値)を計算することができる。
【0035】
データボリューム値が計算された後、IRPエージェント210は、ネットワークマネージャ220におけるIRPマネージャ225にデータボリューム値を送るように構成されることができる。IRPエージェント210は、それから、第1のカウンタ232の最も最近の値及び/又は第1のカウンタ232の前の値を記憶するためのものである1つ以上のデータ構造をクリアしてもよく、あるいは、1つ以上のデータ構造の中の第1のカウンタ232についてのこうした値を、次の粒度期間における第1のカウンタ232のその後の読み出しに基づいて上書きしてもよい。
【0036】
様々な実施形態において、IRPエージェント210は、ステータス検査(status inspection)アプローチを通して、1つ以上の値を記憶し、かつ/あるいは計算するように構成されることができる。ステータス検査アプローチにおいて、IPRエージェント210は、リソース管理目的のためにステータス検査値(例えば、平均値、最大値等)を記憶することができる。IPRエージェント210は、粒度期間の間の所定の複数の時間(例えば、タイマ212の継続期間)、カウンタ232〜234のうち1つ以上を読み出すことができ、上記粒度期間は、ステータス検査値のうち1つ以上についての変更の予期されるレートに基づくことができる。ゆえに、ステータス検査の粒度期間は、近似的に、タイマ212の継続期間の倍数であり得る。それから、カウンタ232〜234のうち1つの値が、記憶回路214の中のデータ構造の中に記憶されることができる。ステータス検査値は、粒度期間の始めにおいて(例えば、ゼロに)リセットされることができ、粒度期間の終わりにおいて有効な結果を有することができる。
【0037】
実施形態において、IRPエージェント210は、ステータス検査を介して、第2のカウンタ234を読み出すように構成されることができる。第2のカウンタ234は、WLAN AP230に関連付けられ、かつ/あるいはWLAN AP230との関連付けを拒否されたUEの数を示すサンプルを測定するものであり、例えば、第2のカウンタ234は、dot11AssociatedStationCount又はdot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadであり得る。IRPエージェント210は、記憶回路214内の1つ以上のデータ構造内に、第2のカウンタ234の複数の読み出しに基づいた複数の値を記憶するように適合されることができる。記憶された複数の値から、IRPエージェント210は、1つ以上のステータス検査値、例えば、粒度期間を通じた平均値、最大値、及び/又は別の同様の値などを計算するように構成されることができる。例えば、平均値は、粒度期間(例えば、タイマ212の所定倍数)を通じてWLAN AP230に関連付けられた(あるいは、WLAN AP230との関連付けを拒否された)UEの平均数を反映することができ、最大値は、上記粒度期間の間にWLAN AP230に関連付けられた(あるいは、WLAN AP230との関連付けを拒否された)UEの最大数を反映することができる。
【0038】
粒度期間の後、IRPエージェント210は、計算された値(例えば、平均値及び/又は最大値)を、ネットワークマネージャ220におけるIRPマネージャ225に送るように構成されることができる。IRPエージェント210は、それから、上記値を記憶するためのものである1つ以上のデータ構造をクリアしてもよく、あるいは、1つ以上のデータ構造内のこうした値を、次の所定数の粒度期間の間における第2のカウンタ234のその後の読み出しに基づいて上書きしてもよい。
【0039】
カウンタ232〜234のうち1つが、ifInOctets、ifOutOctets、ifHCInOctets、ifHCOutOctets、ifHCOoutUcastPkts、ifHCInUcastPkts、dot11ReceivedFragmentCount、dot11TransmittedFragmentCount、dot11AssociatedStationCount、又はdot11DeniedAssociationCounterDuetoBSSLoadであり得る。本明細書において説明されるとき、IRPエージェント210は、カウンタ232〜234のうち1つ以上を読み出して、データボリューム値及び/又はステータス検査値、例えば、平均値、最大値、及び/又は別の測定値などを計算することができる。
【0040】
上記の計算された値は、WLAN AP230の管理(及び、他のネットワーク管理動作)のためにIPRエージェント210及び/又はIRPマネージャ225によって使用され及び収集される性能測定値であり得る。
【0041】
様々な実施形態において、データボリューム値が使用されて、WLANエアインターフェース上での経過時間ごとのパケット又はオクテットの数を、MAC又はIPレイヤにおける到来(incoming)及び送出(outgoing)のパケット又はオクテットを含め、測定することができる。データボリューム値は、どれほど多くのUEトラフィックがWLANを通じて運ばれるかに対する指標を提供することができる。比較的低いデータボリューム値は、UEがデータを送信し及び/又は受信することを妨げる、WLAN AP230での潜在的な課題を示し得る。しかしながら、比較的高いデータボリューム値は、UEトラフィックを容易にするのに追加のWLAN APが有益であり得ることを示し得る。
【0042】
様々な実施形態において、ステータス検査値、例えば、UE関連付け関連測定に基づく値(例えば、関連付けられたUE又は失敗した関連付けの、平均値及び最大値)は、WLAN AP230と成功裏に関連付き又は成功裏に関連付くのに失敗したUEの、平均数又は最大数の統計を提供することができる。実施形態において、UEが認証処理を通過し、WLANに対するアクセスを得ることができるとき、UEはWLAN AP230に関連付けられる。関連付けは、WLAN AP230が各UEを記録することを可能にし、したがって、フレームがUEから受信され、あるいはUEに送信され得る。上記測定は、WLAN AP230での性能及び/又は潜在的な問題を示すことができる。例えば、関連付けられたUEについてのより低い平均値と、WLAN AP230と関連付くのに失敗したUEについての比較的より高い平均値とは、WLAN AP230が関連付け(又は、再関連付け)機能に問題を有することを示し得る。
【0043】
計算される値は、単一の整数であってもよい。いくつかの実施形態において、例えば、計算される値の1つ以上が一意に識別されることができ、したがって、IRPエージェント210は、IRPマネージャ225に対して、計算される値を指定することができる。計算される値は、クラスタイプWLANManagementFunctionのものであり得る。さらに、上記の計算される値は、パケット交換ドメインに対して適用可能であり得る。上記の計算される値は、組み合わせられたグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System for Mobile Communications)(GSM)(登録商標)、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunications System)(UMTS)(登録商標)、及び/又は発展型パケットシステム(Evolved Packet System)(EPS)システムに対して適用可能とすることができ、測定された事象がシステムのGSM部分上で発生したか、UMTS部分上で発生したか、あるいはEPS部分上で発生したかにかかわらない(例えば、ifHCInUcastPktsについて、ただ1つの合計の(例えば、GSM、UMTS、及び/又はEPS)カウントが、測定された事象について取得される)。
【0044】
実施形態に従い、第1のデータボリューム値が、ifHCInUcastPktsに基づいた、WLAN AP230において受信される到来IPパケットの数であり得る。IRPエージェント210は、このデータボリューム値を、ifHCInUcastPktsを読み出すことによって累積的カウンタアプローチに基づいて算出することができる。IRPエージェント210は、各粒度期間の始めと終わりとにおいてifHCInUcastPktsの値を読み出し、これら2つの値における差をデータボリューム値として算出することができる。ただし、IRPエージェント210は、ifHCInUcastPktsをラップアラウンドすることについて考慮することができる。例えば、終わりの値が始めの値より小さい場合、IRPエージェント210は、データボリューム値を、ifHCInUcastPktsのサイズと始めの値とにおける差に終わりの値を加えたものとして算出することができる。このデータボリューム値は、識別子IP.InPacketWlanAPによって一意に識別されることができる。
【0045】
実施形態に従い、第2のデータボリューム値が、ifHCOutUcastPktsに基づいた、WLAN AP230により送信される送出IPパケットの数であり得る。IRPエージェント210は、このデータボリューム値を、ifHCOutUcastPktsを読み出すことによって累積的カウンタアプローチに基づいて算出することができる。IRPエージェント210は、各粒度期間の始めと終わりとにおいてifHCOutUcastPktsの値を読み出し、これら2つの値における差をデータボリューム値として算出することができる。ただし、IRPエージェント210は、ifHCOutUcastPktsをラップアラウンドすることについて考慮することができる。例えば、終わりの値が始めの値より小さい場合、IRPエージェント210は、データボリューム値を、ifHCOutUcastPktsのサイズと始めの値とにおける差に終わりの値を加えたものとして算出することができる。このデータボリューム値は、識別子IP.OutPacketWlanAPによって一意に識別されることができる。
【0046】
実施形態に従い、第3のデータボリューム値が、ifHCInOctetsに基づいた、WLAN AP230により受信される到来IPパケットのオクテットの数であり得る。IRPエージェント210は、ifHCInOctetsを読み出すことによって累積的カウンタアプローチに基づいてデータボリューム値を算出することができる。IRPエージェント210は、各粒度期間の始めと終わりとにおいてifHCInOctetsの値を読み出し、これら2つの値における差をデータボリューム値として算出することができる。ただし、IRPエージェント210は、ifHCInOctetsをラップアラウンドすることについて考慮することができる。例えば、終わりの値が始めの値より小さい場合、IRPエージェント210は、データボリューム値を、ifHCInOctetsのサイズと始めの値とにおける差に終わりの値を加えたものとして算出することができる。このデータボリューム値は、識別子IP.InOctetWlanAPによって一意に識別されることができる。
【0047】
実施形態に従い、第4のデータボリューム値が、ifHCOutOctetsに基づいた、WLAN AP230により送信される送出IPパケットのオクテットの数であり得る。IRPエージェント210は、ifHCOutOctetsを読み出すことによって累積的カウンタアプローチに基づいてデータボリューム値を算出することができる。IRPエージェント210は、各粒度期間の始めと終わりとにおいてifHCOutOctetsの値を読み出し、これら2つの値における差をデータボリューム値として算出することができる。ただし、IRPエージェント210は、ifHCOutOctetsをラップアラウンドすることについて考慮することができる。例えば、終わりの値が始めの値より小さい場合、IRPエージェント210は、データボリューム値を、ifHCOutOctetsのサイズと始めの値とにおける差に終わりの値を加えたものとして算出することができる。このデータボリューム値は、識別子IP.OutOctetWlanAPによって一意に識別されることができる。
【0048】
実施形態に従い、第5のデータボリューム値が、dot11ReceivedFragmentCountに基づいた、WLAN AP230により成功裏に受信される到来MPDUの数であり得る。IRPエージェント210は、dot11ReceivedFragmentCountを読み出すことによって累積的カウンタアプローチに基づいてデータボリューム値を算出することができる。IRPエージェント210は、各粒度期間の始めと終わりとにおいてdot11ReceivedFragmentCountの値を読み出し、これら2つの値における差をデータボリューム値として算出することができる。ただし、IRPエージェント210は、dot11ReceivedFragmentCountをラップアラウンドすることについて考慮することができる。例えば、終わりの値が始めの値より小さい場合、IRPエージェント210は、データボリューム値を、dot11ReceivedFragmentCountのサイズと始めの値とにおける差に終わりの値を加えたものとして算出することができる。このデータボリューム値は、識別子MAC.InMpduWlanApによって一意に識別されることができる。
【0049】
実施形態に従い、第6のデータボリューム値が、dot11ReceivedTransmittedFragmentCountに基づいた、WLAN AP230により成功裏に送信される(例えば、肯定応答される)送出MPDUの数であり得る。IRPエージェント210は、dot11ReceivedTransmittedFragmentCountを読み出すことによって累積的カウンタアプローチに基づいてデータボリューム値を算出することができる。IRPエージェント210は、各粒度期間の始めと終わりとにおいてdot11ReceivedTransmittedFragmentCountの値を読み出し、これら2つの値における差をデータボリューム値として算出することができる。ただし、IRPエージェント210は、dot11ReceivedTransmittedFragmentCountをラップアラウンドすることについて考慮することができる。例えば、終わりの値が始めの値より小さい場合、IRPエージェント210は、データボリューム値を、dot11ReceivedTransmittedFragmentCountのサイズと始めの値とにおける差に終わりの値を加えたものとして算出することができる。このデータボリューム値は、識別子MAC.OutMpduWlanApによって一意に識別されることができる。
【0050】
実施形態に従い、関連付けられたUEの平均数が、WLAN AP230におけるdot11AssociatedStationCountに基づいて計算されることができる。IRPエージェント210は、dot11AssociatedStationCountを読み出すことによってステータス検査アプローチに基づいて平均値を計算することができる。IRPエージェント210は、最初、所定間隔において(例えば、タイマ212に基づいて)dot11AssociatedStationCountを読み出し、それから、所定の複数の所定間隔(例えば、粒度期間)の終わりにすべての値の算術平均を算出することによって、平均値を算出することができる。この平均値は、識別子UE.AssociatedUeNumMeanによって一意に識別されることができる。
【0051】
実施形態に従い、関連付けられたUEの最大数が、WLAN AP230におけるdot11AssociatedStationCountに基づいて計算されることができる。IRPエージェント210は、dot11AssociatedStationCountを読み出すことによってステータス検査アプローチに基づいて最大値を計算することができる。IRPエージェント210は、最初、所定間隔において(例えば、タイマ212に基づいて)dot11AssociatedStationCountを読み出し、それから、所定の複数の所定間隔(例えば、粒度期間)の終わりにすべての値のうちの最大値を決定することによって、最大値を算出することができる。この最大値は、識別子UE.AssociatedUeNumMaxによって一意に識別されることができる。
【0052】
実施形態に従い、UEによる失敗した関連付け(及び/又は、失敗した再関連付け)の平均数が、WLAN AP230におけるdot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadに基づいて計算されることができる。IRPエージェント210は、dot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadを読み出すことによってステータス検査アプローチに基づいて平均値を計算することができる。IRPエージェント210は、最初、所定間隔において(例えば、タイマ212に基づいて)dot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadを読み出し、それから、所定の複数の所定間隔(例えば、粒度期間)の終わりにすべての値の算術平均を算出することによって、平均値を算出することができる。この平均値は、識別子MAC.FailAssocUeMeanによって一意に識別されることができる。
【0053】
実施形態に従い、UEによる失敗した関連付け(及び/又は、失敗した再関連付け)の最大数が、WLAN AP230におけるdot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadに基づいて計算されることができる。IRPエージェント210は、dot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadを読み出すことによってステータス検査アプローチに基づいて最大値を計算することができる。IRPエージェント210は、最初、所定間隔において(例えば、タイマ212に基づいて)dot11DeniedAssociationCounterDueToBSSLoadを読み出し、それから、所定の複数の所定間隔(例えば、粒度期間)の終わりにすべての値のうちの最大値を決定することによって、最大値を算出することができる。この最大値は、識別子MAC.FailAssocUeMaxによって一意に識別されることができる。
【0054】
図3に関して、シーケンス図が、様々な実施形態に従う、WLAN AP330からの複数のカウンタ値に基づいてデータボリューム値を計算するシステム及び動作を例示している。
図1から、要素マネージャ305は要素マネージャ105の一実施形態であってもよく、ネットワークマネージャ320はネットワークマネージャ120の一実施形態であってもよく、かつ/あるいはWLAN AP330はWLAN AP130〜135のうち1つの一実施形態であってもよい。
【0055】
最初、要素マネージャ305は、例えば、要素マネージャ305の記憶回路内のデータ構造を設定し及び/又は初期化することによってなどで、開始期間値(begin period value)を0に設定することができる(動作350)。要素マネージャ305はタイマを開始することができ、このタイマは粒度期間の継続期間であり得る(動作352)。その後、要素マネージャ305は、タイマが経過したかを決定する(動作354)。要素マネージャ305が、タイマが経過したと検出した後、要素マネージャ305は、カウンタの値について、WLAN AP330に要求を送ることができる(動作356)。要求に応答して、要素マネージャ305は、カウンタの値を受信することができる(動作358)。要素マネージャ305は、受信したカウンタ値をデータ構造内に記憶することができる。
【0056】
その後、要素マネージャ305は、受信したカウンタ値を開始期間値と比較することができる(動作362)。受信したカウンタ値が開始期間値より大きい場合(例えば、動作350〜370を通しての第1の繰り返しの間)、要素マネージャは、データボリューム値を、受信したカウンタ値から開始値を引いた差に設定することができる(動作364)。要素マネージャ305は、データボリューム値をデータ構造内に記憶することができる。
【0057】
要素マネージャ305が、受信したカウンタ値が開始期間値より小さいか又は等しいと決定する場合、要素マネージャ305は、データボリューム値を、値が要求されたカウンタのサイズから開始期間値を引いた差に終了期間値(end period value)を加えたものに設定することができる(動作366)。値が要求されたカウンタのサイズは、要素マネージャ305の記憶回路内のデータ構造内に記憶された値、及び/又は、(例えば、要求に応答してWLAN AP330から)要素マネージャ305によって受信される値であり得る。
【0058】
その後、要素マネージャ305は、データボリューム値をネットワークマネージャ320に報告することができる(動作368)。それから、要素マネージャ305は、様々な動作を通したさらなる繰り返しのために、データ構造において、開始期間値を受信したカウンタ値に記憶することができる(動作370)。それから、要素マネージャ305は、タイマを再開して、次の粒度期間についてのさらなるカウンタ値を読み出すことができる(動作352に戻る)。
【0059】
受信したカウンタ値の開始期間値に対する比較が、要素マネージャ305の動作を通して第1の繰り返しに対して不要であり得る(例えば、受信したカウンタ値は、0より大きい見込みがあることになる)間は、開始期間値を受信したカウンタ値に設定することと、この設定された開始期間値を次の受信したカウンタ値と比較することとが、正確なデータボリューム値を取得してネットワークマネージャ320に報告するのに必要であり得る。タイマ(例えば、粒度期間)が、WLAN AP330におけるカウンタがそのサイズを超えてゼロに戻る(すなわち、ラップアラウンドする)ことを可能にする継続期間のものであり得るとき、受信したカウンタ値の、開始期間値(例えば、前のカウンタ値)に対する比較は、このシナリオについて考慮することができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、WLAN AP330におけるカウンタは、32ビットであり得る(例えば、ifInOctets又はifOutOctets)。タイマ(例えば、粒度期間)がある継続期間(例えば、900秒)のものであり、要素マネージャ305とWLAN AP330との間の接続が十分速い(例えば、秒あたり4.772メガバイトより大きい)場合、カウンタは2回ラップアラウンドし、ゆえに、要素マネージャ305に、正確な測定を反映しないデータボリューム値を計算させる可能性がある。この問題を防止するために、WLAN AP330において、32ビットに代わって64ビットである類似又は同等のカウンタが使用されてもよい。例えば、ifHCInOctets及びifHCOutOctetsが、それぞれ、ifInOctets及びifOutOctetsの代わりに使用されてもよい。ifHCInOctets及びifHCOutOctetsは、それぞれ、ifInOctets及びifOutOctetsと同じ事象を数え、しかし32ビットに代わって64ビットサイズを有するからである。IETF RFC2863に関連付けられたIF−MIBが、これら大容量カウンタオブジェクト(例えば、ifHCInOctets及びifHCOutOctets)を、「基本的な」ifTableカウンタの64ビットバージョンとして定義することができる。大容量オブジェクト(例えば、ifHCInOctets及びifHCOutOctets)は、低容量の相対物(例えば、ifInOctets及びifOutOctets)と同じ基本セマンティクスを有することができ、しかしながら、大容量オブジェクトのシンタックスは、64ビットに拡張されることができる。IETF RFC2863に関連付けられたIF−MIBは、2つの例示的な大容量カウンタ:
ifHCInOctets OBJECT-TYPE
SYNTAX Counter64
MAX-ACCESS read-only
STATUS current
DESCRIPTION
“インターフェース上で受信されたオクテットの総数であり、
フレーム化文字を含む。このオブジェクトは、ifInOctetsの
64ビットバージョンである
このカウンタの値における不連続が、管理システムの
再初期化において発生する可能性があり、他の時には、
ifCounterDiscontinuityTimeの値によって示される
とおりである”
::={ifXEntry 6}
ifHCOutOctets OBJECT-TYPE
SYNTAX Counter64
MAX-ACCESS read-only
STATUS current
DESCRIPTION
“インターフェースから外へ送信されるオクテットの総数であり、
フレーム化文字を含む。このオブジェクトは、ifOutOctetsの
64ビットバージョンである
このカウンタの値における不連続が、管理システムの
再初期化において発生する可能性があり、他の時には、
ifCounterDiscontinuityTimeの値によって示される
とおりである”
を定義し得る。
【0061】
図4に関して、シーケンス図が、様々な実施形態に従う、WLAN AP430からの複数のカウンタ値に基づいてUE関連付け関連値を計算するシステム及び動作を例示している。
図1及び本明細書の記載から、要素マネージャ405は要素マネージャ105の一実施形態であってもよく、ネットワークマネージャ420はネットワークマネージャ120の一実施形態であってもよく、かつ/あるいはWLAN AP430はWLAN AP130〜135のうち1つの一実施形態であってもよい。
【0062】
ネットワークマネージャ420は、WLAN AP430における1つ以上のカウンタから、UE関連付け関連値(例えば、US関連付け又は失敗した関連付けの、平均値及び最大値)を収集する必要があり得る。ネットワークマネージャ420は、Itf−Nを通じてステータス検査アプローチを介してUE関連付け関連値を収集するように構成されることができる。しかしながら、WLAN AP430における1つ以上のカウンタが、ステータス検査アプローチをサポートするように構成されなくてもよい(例えば、カウンタが、平均値又は最大値の計算などのいかなる他の計算もなく、単純にインクリメントし及び/又はデクリメントしてもよい)。例えば、dot11AssociatedStationCountは、ステータス検査をサポートしないSNMPカウンタである。ゆえに、要素マネージャ405は、所定間隔において1つ以上のカウンタ(例えば、1つ以上のSNMPカウンタ)をサンプリングし、UE関連付け関連値を計算するように構成されることができ、UE関連付け関連値は、例えば、粒度期間を成す所定の複数の間隔の間、WLAN AP430に関連付けられたUEの平均値及び最大値などである。要素マネージャ405は、
図4において、WLAN AP430に関連付けられたUE又はWLAN AP430と関連付ける試みに失敗したUEの平均値及び最大値を計算するものとして例示されているが、要素マネージャ405は、平均値及び最大値に代わって又は追加して、1つ以上の他の値(例えば、最小、中央値、モード等)を計算するように構成されてもよい。
【0063】
最初、要素マネージャ405は、要素マネージャ405の記憶回路内のデータ構造を設定し及び/又は定義することによって、サンプリングインデックスを初期値、例えば0などに設定することができる(動作450)。実施形態において、サンプリングインデックスは、WLAN AP430の1つ以上のカウンタから読み出された値の数に対応し得る。例えば、サンプリングインデックスは、要素マネージャ405においてWLAN AP430からの1つ以上のカウンタの値が記憶されることになる1つ以上のデータ構造に関連付けられたインデックスとすることができ、例えば、アレイ、ベクトル、リスト、又は他のインデックス化された若しくはキーのある(keyed)データ構造のインデックスなどである。
【0064】
要素マネージャ405は、タイマを開始することができる(動作452)。その後、要素マネージャ405は、タイマが経過したかを決定する(動作454)。要素マネージャ405が、タイマが経過したと検出した後、要素マネージャ405は、カウンタの値について、WLAN AP430に要求を送ることができる(動作456)。要求に応答して、要素マネージャ405は、カウンタの値を受信することができる(動作458)。要素マネージャ405は、サンプリングインデックスに基づいて、データ構造に受信したカウンタ値を記憶することができる(例えば、第1のカウンタ値が、サンプリングインデックスの初期値に基づいて第1の場所に記憶されることができる)(動作460)。
【0065】
その後、要素マネージャ405は、サンプリングインデックスをインクリメントすることによってなどで、サンプリングインデックスの値を別の値に調整することができる(動作462)。それから、要素マネージャ405は、サンプリングインデックスを、予め定義された値、例えば、粒度期間の中でサンプリングされるべき値の数などと比較することができる(動作464)。サンプリングインデックスが、上記の予め定義された値より小さいか又は等しい場合、要素マネージャ405は、粒度期間に対して不十分な量の値がサンプリングされたと決定することができる。ゆえに、要素マネージャ405は、タイマを再開し、別のカウンタ値を読み出すことができ、この別のカウンタ値が、サンプリングインデックスに基づいてデータ構造内に記憶されることができる(動作452〜462)。
【0066】
サンプリングインデックスが、予め定義された値より大きい場合、要素マネージャ405は、粒度期間に対して十分な量の値がサンプリングされたと決定することができる。ゆえに、要素マネージャ405は、WLAN AP430から受信された複数のカウンタ値の平均値を計算することができる(動作466)。例えば、要素マネージャ405は、受信したカウンタ値が記憶されているデータ構造内の値の平均値を計算することができる。さらに、要素マネージャ405は、WLAN AP430から受信された複数のカウンタ値の最大値を計算することができる(動作468)。例えば、要素マネージャ405は、受信したカウンタ値が記憶されているデータ構造内の値のうち最大値を決定することができる。
【0067】
動作470において、要素マネージャ405は、計算された平均値及び最大値をネットワークマネージャ420に報告することができる。要素マネージャ405は、データ構造をクリアすること及び/又はサンプリングインデックスを初期値に再設定することによってなどで、再度動作を繰り返して、次の粒度期間についてのさらなる平均値及び最大値を計算することができる(動作450に戻る)。
【0068】
図5を参照すると、フロー図が、様々な実施形態に従う、1つ以上の受信したカウンタ値に基づいてデータボリューム値を計算する方法500を例示している。方法500は、要素マネージャ、例えば
図1の要素マネージャ105などによって実行されることができる。
図5は複数の順次的な動作を例示しているが、方法500のうち1つ以上の動作が入れ替えられ、及び/又は同時に実行されてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0069】
始めに、方法500は、タイマを開始する動作505を含み得る。動作510は、タイマの満了に基づいて、WLAN APによるデータ送信又は受信に関連付けられているカウンタの値についてWLAN APに要求を送ることを含み得る。その後、動作515が、要求に基づいて、WLAN APからカウンタの値を受信することを含み得る。要求及び値は、それぞれ、SNMPを用いて送られ、受け取られることができる。
【0070】
動作520において、方法500は、カウンタについての受信した値に基づいて第1の値(例えば、データボリューム値)を計算することを含み得る。様々な実施形態において、動作520は、いつカウンタのサイズが超えられたか及び/又はカウンタが再開されたかについて考慮する1つ以上の動作を含み得る。例えば、動作520は、受信した値を少なくとも1つの他の値(例えば、WLAN APから受信された、上記カウンタについての前の値)と比較することと、受信した値及び少なくとも1つの他の値に基づいて第1の値を計算することとに関連付けられた動作を含み得る。
【0071】
その後、動作525が、計算された第1の値をネットワークマネージャシステムに送ることを含み得る。この値は、Itf−Nを用いて送られることができる。
【0072】
図6を参照すると、フロー図が、様々な実施形態に従う、複数の受信したカウンタ値に基づいて平均値又は最大値のうち少なくとも1つを計算する方法600を例示している。方法600は、要素マネージャ、例えば、
図1の要素マネージャ105などによって実行されることができる。
図6は複数の順次的な動作を例示しているが、方法600のうち1つ以上の動作が入れ替えられ、及び/又は同時に実行されてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0073】
始めに、方法600は、タイマを開始する動作605を含み得る。動作610は、タイマの満了に基づいて、1つ以上のUEのWLAN APとの関連付けに基づいているカウンタの値についてWLAN APに要求を送ることを含み得る。例えば、カウンタは、WLAN APに現在関連付けられているUEの数、又はWLAN APとの関連付けに失敗した(例えば、拒否された)UEの数を示すことができる。その後、動作615が、要求に基づいて、WLAN APからのカウンタの値を受信することを含み得る。要求及び値は、それぞれ、SNMPを用いて送られ、受け取られることができる。
【0074】
動作620において、方法600は、カウンタについての受信した値と少なくとも1つの他の値(例えば、WLAN APから受信された、カウンタについての前の値)とに基づいて、平均値又は最大値のうち少なくとも1つを計算することを含み得る。例えば、動作620は、カウンタについての受信した値とカウンタについての複数の前に受信した値とに基づいて、平均値又は最大値のうち少なくとも1つを計算することを含み得る。その後、動作625が、計算された平均値又は最大値のうち少なくとも1つをネットワークマネージャシステムに送ることを含み得る。計算された平均値又は最大値のうち少なくとも1つは、Itf−Nを用いて送られることができる。
【0075】
次に
図7を参照すると、ブロック図が、様々な実施形態に従う、一例示的なコンピューティング装置700を例示している。本明細書に説明される
図1の要素マネージャ105及び/又はWLAN AP130〜135のうち1つ、及び/又は
図2のネットワークマネージャ220は、コンピューティング装置700などのコンピューティング装置上に実装されることができる。さらに、コンピューティング装置700は、
図5に関して説明された方法500及び/又は
図6に関して説明された方法600の1つ以上の動作を実行するように適合されることができる。コンピューティング装置700は、1つ以上のプロセッサ704と1つ以上の通信チップ706と含む複数のコンポーネントを含み得る。実施形態に依存して、列挙されるコンポーネントのうち1つ以上が、コンピューティング装置700の「回路」、例えば、処理回路、通信回路などを含み得る。様々な実施形態において、1つ以上のプロセッサ704は、各々、プロセッサコアであり得る。様々な実施形態において、1つ以上の通信チップ706は、1つ以上のプロセッサ704に物理的及び電気的に結合され得る。さらなる実施形態において、通信チップ706は、1つ以上のプロセッサ704の一部であり得る。様々な実施形態において、コンピューティング装置700は、印刷回路板(PCB)702を含み得る。こうした実施形態について、1つ以上のプロセッサ704及び通信チップ706が、上記PCB上に配設され得る。別の実施形態において、様々なコンポーネントが、PCB702の採用なしに結合され得る。
【0076】
コンピューティング装置700は、その用途に依存して他のコンポーネントを含んでもよく、他のコンポーネントは、PCB702に物理的及び電気的に結合されてもよく、あるいは結合されなくてもよい。上記他のコンポーネントには、これらに限られないが、揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ708であり、さらに「DRAM」として参照される)、不揮発性メモリ(例えば、読取専用メモリ710であり、さらに「ROM」として参照される)、フラッシュメモリ712、入力/出力コントローラ714、デジタルシグナルプロセッサ(図示されていない)、暗号プロセッサ(図示されていない)、グラフィックスプロセッサ716、1つ以上のアンテナ718、ディスプレイ(図示されていない)、タッチスクリーンディスプレイ720、タッチスクリーンコントローラ722、バッテリ724、オーディオコーデック(図示されていない)、ビデオコーデック(図示されていない)、グローバルナビゲーション衛星システム728、コンパス730、加速度計(図示されていない)、ジャイロスコープ(図示されていない)、スピーカー732、カメラ734、1つ以上のセンサ736(例えば、気圧計、ガイガーカウンタ、温度計、粘度計、流量計、高度計、又は、様々な製造環境において見られ若しくは他の適用において使用されることがある他のセンサ)、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、コンパクトディスク及びドライブ、デジタル多用途ディスク及びドライブ等)(図示されていない)などが含まれる。様々な実施形態において、1つ以上のプロセッサ704が、他のコンポーネントと同じダイ上に統合されて、システムオンチップ(SOC)を形成してもよい。
【0077】
様々な実施形態において、揮発性メモリ(例えば、DRAM708)、不揮発性メモリ(例えば、ROM710)、フラッシュメモリ712、及び大容量記憶装置(図示されていない)は、プログラミング命令を含み得る。上記プログラミング命令は、1つ以上のプロセッサ704による実行に応答して、コンピューティング装置700が、本明細書に説明されるデータ交換及び方法を実装するのに使用されるコンピューティング装置の実施形態に依存して、こうしたデータ交換及び方法のうちすべて又は選択された態様を実施することを可能にするように構成される。より具体的に、メモリコンポーネント(例えば、DRAM708、ROM710、フラッシュメモリ712、及び大容量記憶装置)のうち1つ以上が、命令の一時的及び/又は永続的なコピーを含むことができ、上記命令は、1つ以上のプロセッサ704により実行されるときに、コンピューティング装置700が1つ以上のモジュール(例えば、制御モジュール738)を動作させることを可能にし、上記1つ以上のモジュールは、本明細書に説明されるデータ交換及び方法を実装するのに使用されるコンピューティング装置の実施形態に依存して、こうしたデータ交換及び方法のうちすべて又は選択された態様を実施するように構成される。
【0078】
通信チップ706は、コンピューティング装置700への及びコンピューティング装置700からのデータの転送のための有線及び/又はワイヤレスの通信を可能にすることができる。用語「ワイヤレス」及びその派生物が用いられて、非固体媒体を通した変調された電磁放射の使用を通してデータを通信することができる回路、装置、システム、方法、手法、通信チャネル等を説明することがある。上記用語は、関連付けられた装置がいかなる有線も含まないことを暗示するものではなく、しかしながら、いくつかの実施形態において、上記装置が含まなくてもよい。通信チップ706は、多数のワイヤレス標準又はプロトコルのうち任意のものを実装することができ、上記標準又はプロトコルには、これらに限られないが、LTE(登録商標)、LTE−A、電気電子技術者協会(IEEE)702.20、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service)(GPRS)、エボリューションデータオプティマイズド(Evolution Data Optimized)(Ev−DO)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、発展型高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA+)、発展型高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA+)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System for Mobile Communications)(GSM)(登録商標)、エンハンストデータレートフォーGSMエボリューション(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)(EDGE)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、デジタルエンハンストコードレステレコミュニケーションズ(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)(DECT)、Bluetooth(登録商標)、これらの派生物と、さらに、3G、4G、5G、及びその上として指定される他のワイヤレスプロトコルとが含まれる。コンピューティング装置700は、異なる通信機能を実行するように適合された複数の通信チップ706を含み得る。例えば、第1の通信チップ706が、より短いレンジのワイヤレス通信、例えば、Wi−Fi及びBluetoothなどに対して専用にされることができ、一方、第2の通信チップ706が、より長いレンジのワイヤレス通信、例えば、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX(登録商標)、LTE、LTE−A、Ev−DOなどに対して専用にされることができる。
【0079】
図8は、いくつかの実施形態に従う装置800を例示している。装置800は、本明細書に説明される
図1の要素マネージャ105及び/又はWLAN AP130〜135のうち1つ、及び/又は
図2のネットワークマネージャ220のうち、1つ以上と同様であり、かつ/あるいは該1つ以上に含まれることができる。装置800は、少なくとも図示されるとおり互いに結合された処理回路802、送信器回路805、受信器回路810、通信回路815、及び1つ以上のアンテナ820を含み得る。
【0080】
簡潔には、通信回路815は、アンテナ820に結合されて、装置800への/からの信号の無線による(over-the-air)通信を容易にすることができる。通信回路815の動作には、これらに限られないが、フィルタすること、増幅すること、記憶すること、変調すること、復調すること、変換すること等が含まれ得る。
【0081】
送信器回路805は、通信回路815に結合されることができ、アンテナ820による送信のために通信回路815に信号を提供するように構成されることができる。様々な実施形態において、送信器回路805は、信号に対する様々な信号処理動作を提供して、信号を通信回路815に適切な特性で提供するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、送信器回路805は、信号を生成するように適合されることができる。さらに、送信器回路805は、通信回路815による送信の前に様々な信号をスクランブルし(scramble)、多重化し、かつ/あるいは変調するように適合されることができる。
【0082】
受信器回路810は、通信回路815に結合されることができ、通信回路815から信号を受信するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、受信器回路810は、信号を生成するように適合されることができる。さらに、受信器回路810は、通信回路815による受信に続いて様々な信号をスクランブル解除(descramble)し、多重分離し(de-multiplex)、かつ/あるいは復調するように適合されることができる。
【0083】
処理回路802は、送信器回路805、受信器回路810、及び/又は通信回路815に結合されることができる。処理回路は、要素マネージャ、ネットワークマネージャ、及び/又はWLAN APに関して本明細書において説明された動作を実行するように適合されることができる。いくつかの実施形態において、処理回路802は、データを生成し、処理し、かつ/あるいは操作するように適合されることができ、上記データは、例えば、要素マネージャ、ネットワークマネージャ、及び/又はWLAN APへ、及び/又はこれらから、エアを通じて又は電気接続(例えば、ネットワーク)を通じて送信されることになる。
【0084】
通信回路815、送信器回路805、及び/又は受信器回路810のうちいくつか又はすべてが、例えば、
図7に関して説明されたとおりの通信チップに含まれてもよく、かつ/あるいは印刷回路板に通信可能に結合されてもよい。
【0085】
様々な実施形態において、例1は要素マネージャとすることができ、上記要素マネージャは:データボリュームに関連付けられた第1の値及び第2の値を記憶する記憶回路と;所定期間の後に経過することになるタイマと;上記タイマ及び上記記憶回路に結合され、上記タイマを開始し、上記タイマが経過したと検出し、上記タイマが経過したとの上記検出に基づいて、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントによるデータ送信又は受信に関連付けられたカウンタの値を読み出し、上記カウンタの値を上記第2の値と比較し、上記カウンタの値の上記第2の値に対する上記比較に基づいて、上記第1の値を更新する統合参照ポイントエージェントと;を含む。例2は、例1に記載の要素マネージャとすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのインターネットプロトコルレイヤに関連付けられる。例3は、例2に記載の要素マネージャとすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来インターネットプロトコルパケットの数、上記ワイヤレスアクセスポイントにより送信される送出インターネットプロトコルパケットの数、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来インターネットプロトコルパケットのオクテットの数、又は上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出インターネットプロトコルパケットのオクテットの数を示す。例4は、例1に記載の要素マネージャとすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのメディアアクセス制御レイヤに関連付けられる。例5は、例4に記載の要素マネージャとすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来メディアアクセス制御プロトコルデータユニットの数、又は上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出メディアアクセス制御プロトコルデータユニットの数を示す。例6は、例1乃至5のうちいずれか1つに記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに対する、上記カウンタの値の要求の送信と、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントからの、上記カウンタの値の受信とを介して、上記カウンタの値を読み出す。例7は、例1乃至5のうちいずれか1つに記載の要素マネージャとすることができ、上記第2の値は、上記統合参照ポイントエージェントが上記タイマを開始する前に上記統合参照ポイントエージェントにより取得された上記カウンタの前の値である。例8は、例1乃至5のうちいずれか1つに記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、上記第1の値を、統合参照ポイントマネージャを有するネットワークマネージャに送信させる。例9は、例8に記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントに結合され、上記第1の値を上記ネットワークマネージャに送信するネットワークインターフェース、をさらに含む。
【0086】
様々な実施形態において、例10は要素マネージャとすることができ、上記要素マネージャは:複数の値を記憶するデータ構造を有する記憶回路と;所定期間の後に経過することになるタイマと;上記タイマ及び上記記憶回路に結合され、上記タイマを開始し、上記タイマが経過したと検出し、上記タイマが経過したとの上記検出に基づいて、ユーザ機器のワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントとの関連付けに基づくカウンタの値を読み出し、上記カウンタの値に基づいて、上記記憶回路の上記データ構造に第1の値を記憶し、上記データ構造に記憶された値に基づいて、平均値又は最大値のうち少なくとも1つを計算する統合参照ポイントエージェントと;を含む。例11は、例10に記載の要素マネージャとすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに関連付けられたユーザ機器の数を示す。例12は、例10に記載の要素マネージャとすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントと関連付くのに失敗したユーザ機器の数を示す。例13は、例10に記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに対する、上記カウンタの値の要求の送信と、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントからの、上記カウンタの値の受信とを介して、上記カウンタの値を読み出す。例14は、例13に記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、上記要求を、シンプルネットワーク管理プロトコルを介して送信させる。例15は、例10乃至14のうちいずれか1つに記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、さらに:上記タイマを再開し、上記の再開されたタイマが経過したと検出し、上記の再開されたタイマが経過したとの上記検出に基づいて、上記カウンタの別の値を読み出し、上記カウンタの上記別の値に基づいて、上記記憶回路の上記データ構造に第2の値を記憶する。例16は、例10乃至14のうちいずれか1つに記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、上記平均値又は上記最大値のうち少なくとも1つを、統合参照ポイントマネージャを有するネットワークマネージャに送信させる。例17は、例16に記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントに結合され、上記平均値又は上記最大値のうち少なくとも1つを上記ネットワークマネージャに送信するネットワークインターフェース、をさらに含む。例18は、例16に記載の要素マネージャとすることができ、上記統合参照ポイントエージェントは、上記ネットワークマネージャに対する上記平均値又は上記最大値のうち少なくとも1つの送信に基づいて、上記データ構造に記憶された値をクリアする。
【0087】
様々な実施形態において、例19は、実行可能命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記命令は、コンピューティングシステムによる実行に応答して、上記コンピューティングシステムに、タイマを開始することと、上記タイマの満了に基づいて、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントによるデータ送信又は受信に関連付けられたカウンタの値について、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに要求を送ることと、上記要求に基づいて、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントから上記カウンタの値を受信することと、上記カウンタの上記の受信した値に基づいて、ネットワークマネージャシステムに第1の値を送ることと、を実行させる。例20は、例19に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記命令は、上記コンピューティングシステムに、上記カウンタの値を上記カウンタの前の値と比較することと、上記カウンタの値の、上記カウンタの前の値に対する上記比較に基づいて、上記第1の値を計算することと、をさらに実行させる。例21は、例19乃至20のうちいずれか1つに記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのインターネットプロトコルレイヤ又はメディアアクセス制御レイヤに関連付けられる。例22は、例19乃至20のうちいずれか1つに記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記要求は、シンプルネットワーク管理プロトコルを介して送られる。
【0088】
様々な実施形態において、例23は、実行可能命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記命令は、コンピューティングシステムによる実行に応答して、上記コンピューティングシステムに、タイマを開始することと、上記タイマの満了に基づいて、ユーザ機器のワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントとの関連付けに基づくカウンタの値について、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに要求を送ることと、上記要求に基づいて、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントから上記カウンタの値を受信することと、上記カウンタの値と、上記カウンタに関連付けられた少なくとも1つの他の値とに基づいて、平均値及び最大値のうち少なくとも1つを計算することと、上記平均値又は上記最大値のうち少なくとも1つをネットワークマネージャシステムに送ることと、を実行させる。例24は、例23に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに関連付けられたユーザ機器の数、又は上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントと関連付くのに失敗したユーザ機器の数を示す。例25は、例23乃至24のうちいずれか1つに記載の1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体とすることができ、上記要求は、シンプルネットワーク管理プロトコルを介して送られ、上記平均値又は上記最大値のうち少なくとも1つは、Itf−Nインターフェースを介して上記ネットワークマネージャシステムに送られる。
【0089】
様々な実施形態において、例26は方法とすることができ、上記方法は、タイマを開始するステップと、上記タイマが経過したと検出するステップと、上記タイマが経過したとの上記検出に基づいて、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントによるデータ送信又は受信に関連付けられたカウンタの値を読み出すステップと、上記カウンタの値を第2の値と比較するステップと、上記カウンタの値の、上記第2の値に対する上記比較に基づいて、上記第1の値を更新するステップと、を含む。例27は、例26に記載の方法とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのインターネットプロトコルレイヤに関連付けられる。例28は、例27に記載の方法を含むことができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来インターネットプロトコルパケットの数、上記ワイヤレスアクセスポイントにより送信される送出インターネットプロトコルパケットの数、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来インターネットプロトコルパケットのオクテットの数、又は上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出インターネットプロトコルパケットのオクテットの数を示す。例29は、例26に記載の方法とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントのメディアアクセス制御レイヤに関連付けられる。例30は、例29に記載の方法とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにおいて受信される到来メディアアクセス制御プロトコルデータユニットの数、又は上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントにより送信される送出メディアアクセス制御プロトコルデータユニットの数を示す。例31は、例26乃至30のうちいずれか1つに記載の方法とすることができ、上記カウンタの値を読み出すステップは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに、上記カウンタの値の要求を送信することと、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントから、上記カウンタの値を受信することとを含む。例32は、例26乃至30のうちいずれか1つに記載の方法とすることができ、上記第2の値は、上記タイマを開始する前に取得された、上記カウンタの前の値である。例33は、例26乃至30のうちいずれか1つに記載の方法とすることができ、上記第1の値を、統合参照ポイントマネージャを有するネットワークマネージャに送信するステップ、をさらに含む。
【0090】
様々な実施形態において、例34は方法とすることができ、上記方法は、上記タイマを開始するステップと、上記タイマが経過したと検出するステップと、上記タイマが経過したとの上記検出に基づいて、ユーザ機器のワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントとの関連付けに基づくカウンタの値を読み出すステップと、上記カウンタの値に基づいて、データ構造に第1の値を記憶するステップと、上記データ構造に記憶された値に基づいて、平均値又は最大値のうち少なくとも1つを計算するステップと、を含む。例35は、例34に記載の方法とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに関連付けられたユーザ機器の数を示す。例36は、例34に記載の方法とすることができ、上記カウンタは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントと関連付くのに失敗したユーザ機器の数を示す。例37は、例34に記載の方法とすることができ、上記値を読み出すステップは、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントに、上記カウンタの値の要求を送信することと、上記ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントから、上記カウンタの値を受信することとを含む。例38は、例34乃至37のうちいずれか1つに記載の方法とすることができ、上記タイマを再開するステップと、上記の再開されたタイマが経過したと検出するステップと、上記の再開されたタイマが経過したとの上記検出に基づいて、上記カウンタの別の値を読み出すステップと、上記カウンタの上記別の値に基づいて、上記データ構造に第2の値を記憶するステップと、をさらに含む。
【0091】
様々な実施形態において、例39は装置とすることができ、上記装置は、タイマを開始する手段と、上記タイマが経過したと検出する手段と、上記タイマが経過したとの上記検出に基づいて、ワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントによるデータ送信又は受信に関連付けられたカウンタの値を読み出す手段と、上記カウンタの値を第2の値と比較する手段と、上記カウンタの値の、上記第2の値に対する上記比較に基づいて、上記第1の値を更新する手段と、を含む。
【0092】
様々な実施形態において、例40は装置とすることができ、上記装置は、上記タイマを開始する手段と、上記タイマが経過したと検出する手段と、上記タイマが経過したとの上記検出に基づいて、ユーザ機器のワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスポイントとの関連付けに基づくカウンタの値を読み出す手段と、上記カウンタの値に基づいて、データ構造に第1の値を記憶する手段と、上記データ構造に記憶された値に基づいて、平均値又は最大値のうち少なくとも1つを計算する手段と、を含む。
【0093】
前の詳細な説明のうちいくつかの部分が、コンピュータメモリ内のデータビットに対する動作のアルゴリズム及びシンボリック表現の観点から提示されている。これらアルゴリズム的説明及び表現は、データ処理分野において当業者によって、その研究の要旨を他の当業者に最も効率よく伝えるために用いられる方法である。アルゴリズムは、ここで、及び一般に、所望される結果につながる動作の、自己矛盾のないシーケンスであると考えられる。動作は、物理量の物理操作を必要とするものである。
【0094】
しかしながら、上記及び同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、これら量に適用される単に便利なラベルであることが念頭に置かれるべきである。上記議論から明らかとして他に特に示されない限り、説明の全体をとおして、以下で請求項において明記される用語などの用語を利用する議論は、コンピュータシステム又は同様の電子コンピューティング装置のアクション及び処理を参照しており、上記アクション及び処理は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理(電子)量として表現されるデータを、コンピュータシステムメモリ若しくはレジスタ又は他のこうした情報の記憶、送信、若しくは表示装置内の物理量として同様に表現される他のデータへと操作し及び変換することが十分理解される。
【0095】
本発明の実施形態は、さらに、本明細書における動作を実行する設備に関する。そのようなコンピュータプログラムが、非一時的コンピュータ読取可能媒体に記憶される。マシン読取可能媒体には、マシン(例えば、コンピュータ)により読取可能な形式において情報を記憶する任意のメカニズムが含まれる。例えば、マシン読取可能(例えば、コンピュータ読取可能)媒体には、マシン(例えば、コンピュータ)読取可能記憶媒体(例えば、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリ装置)が含まれる。
【0096】
前の図に表された処理又は方法は、ハードウェア(例えば、回路、専用ロジック等)、ソフトウェア(例えば、非一時的コンピュータ読取可能媒体上に具現化される)、又は双方の組み合わせを含む処理ロジックによって実行されることができる。処理又は方法は、いくつかの順次的な動作の観点から上記で説明されているが、説明される動作のうちいくつかが、異なる順序において実行されてもよいことが十分理解されるべきである。さらに、いくつかの動作が、順次的ではなく並列に実行されることができる。
【0097】
本発明の実施形態は、いずれかの具体的なプログラミング言語を参照して説明されてはいない。様々なプログラミング言語が使用されて、本明細書に説明されるとおり本発明の実施形態の教示を実装することができることが十分理解されるであろう。上述の明細書において、本発明の実施形態は、その特定の例示的な実施形態を参照して説明されている。これらに対して、下記の請求項に明記される本発明のより広い主旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得ることが明らかになるであろう。したがって、明細書及び図面は、制限的な意味ではなく例示的な意味において考えられるべきである。