(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記排出抵抗調節部材は、前記弾性変形部の外側面に接触する第1の位置と前記弾性変形部の外側面から離隔される第2の位置との間で摺動可能なように前記連結部材に結合される、
請求項1に記載のジューサー用ドラム組立体。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、添付された図面を参照し、本発明の実施例についてより詳しく説明する。
【0025】
第1の実施例に関する説明
図1?4を参照し、本発明の第1の実施例に係るドラム組立体について説明する。
【0026】
第1の実施例に係るドラム組立体は、ドラム本体(100)及びパルプ排出調節装置(300)を含む。
【0027】
ドラム本体(100)は、内部に空間がある中空円筒状の容器構造であり、その内部には搾汁スクリュー(図示せず)が収容される。
【0028】
ドラム本体(100)は、内部の床面から所定の直径の円形に突出した案内顎(110)、案内顎(110)の外側に形成される第1のガイド溝(111)、案内顎(110)の内側に形成される第2のガイド溝(112)、第1のガイド溝(111)の最外側に形成されるパルプ排出孔(123)、パルプ排出孔(123)に排出されたパルプを外部に案内するパルプ排出ポート(121 )、第2のガイド溝(112)の最外側に形成されるジュース排出孔(図示せず)及びジュース排出孔を通じて排出されたジュースを外部に案内するジュース排出ポート(131)を含む。
【0029】
パルプ排出ポート(121)及びジュース排出ポート(131)は、上記パルプ排出孔(123)及びジュース排出孔(図示せず)とそれぞれ連通され、ドラム本体(100)の外側に延長形成される。パルプ排出ポート(121)及びジュース排出ポート(131)を通じてパルプ及びジュースがドラム本体(100)の外に容易に排出することができる。
【0030】
搾汁対象物は、搾汁スクリューを通過する過程で、回転力によりジュースとパルプに分離される。分離されたジュースは、第2のガイド溝(112)に沿って移動した後、ジュース排出孔(図示せず)とジュース排出ポート(131)を通じてドラム本体(100)の外に排出される。分離されたパルプは、第2のガイド溝(112)に沿って移動した後、パルプ排出孔(123)とパルプ排出ポート(121)を通じてドラム本体(100)の外に排出される。
【0031】
一方、ジュース排出ポート(131)には、ジュース排出ポート(131)を開閉するための栓(133)が具備される。ドラム本体(100)を洗浄する作業を行うとき、栓(133)でジュース排出ポート(131)を閉鎖させた後、洗浄液をドラム本体(100)に投入することにより、洗浄作業を容易に行うことができる。
【0032】
第1の実施例によるパルプ排出調節装置(300)は、排出抵抗作用部材(330)、排出抵抗調節部材(320)及び連結部材(310)を含む。
【0033】
排出抵抗作用部材(330)は、パルプ排出ポート(121)を通じて排出されるパルプに排出抵抗が作用するようにする。排出抵抗作用部材(330)は、パルプ排出管(121)内に配置され、例えば、パルプ排出孔(123)のすぐ前に配置されることができる。
【0034】
排出抵抗作用部材(330)は、排出されるパルプの加圧により弾性的に変形可能な弾性変形部(334)及び連結部材(310)の結合のための挿入溝(333)を含む。
図2で示されるように、排出抵抗作用部材(330)は、薄い膜の形態で製造することができ、連結部材(310)の内側端部に形成された挿入部(313)が挿入溝(333)に挿入されることにより連結部材(310)と排出抵抗作用部材(330)が結合されることができる。
【0035】
このように、排出抵抗作用部材(330)が連結部材(310)と結合されるため、パルプ排出ポート(121)に対するパルプ排出調節装置(300)の装着及び分離を一回に行うことができる。したがって、パルプ排出調節装置(300)の装着及び分離を容易に行うことができるだけでなく、ドラム本体(100)及びパルプ排出調節装置(300)の洗浄作業を容易に行うことができる。
【0036】
排出抵抗調節部材(320)は、排出抵抗作用部材(330)が排出パルプに作用する排出抵抗を調節するために、ユーザーにより操作される。このような排出抵抗調節部材(320)は、排出抵抗作用部材(330)の弾性変形部(334)の外側面に接触される第1の位置(
図4の上側図)と弾性変形部(334)の外側面から離隔される第2の位置(
図4の下側図)との間で摺動可能なように連結部材(310)に結合される。
【0037】
排出抵抗調節部材(320)の内側端には調節突出部(324)が形成される。調節突出部(324)は、下側を形成する排出抵抗作用部材(330)の弾性変形部(334)と選択的に接触することができる。より具体的には、排出抵抗調節部材(320)が上記第2の位置から上記第1の位置に摺動されたとき、調節突出部(324)が弾性変形部(334)と接触され、逆に上記第1の位置から上記第2の位置に摺動されるとき、調節突出部(324)が弾性変形部(334)から離隔される。
【0038】
調節突出部(324)が弾性変形部(334)と接触される場合、調節突出部(324)により弾性変形部(334)の動作が制限され(
図4の上側図を参照)、それに応じて弾性変形部(334)の排出抵抗が増加する。
【0039】
排出抵抗調節部材(320)の上側には、操作部(321)が位置し、ユーザーは操作部(321)を通じて排出抵抗調節部材(320)の摺動運動を制御することができる。調節突出部(324)が弾性変形部(334)と接触するように排出抵抗調節部材(320)を移動させる場合に、操作部(321)は、連結部材(310)に形成された操作部溝(311)により収容することができる。排出抵抗調節部材(320)の上側面に上側突出部(322)が形成されている。このような上側突出部(322)が連結部材(310)の上部に形成された上側溝(312)に挿入されることにより排出抵抗調節部材(320)は、上述した第1の位置(
図4の上側図を参照)に固定されることができる。
【0040】
排出抵抗調節部材(320)が、上述した第2の位置(
図4の下側図を参照)に移動された場合、弾性変形部(334)の動作が制限されないようになり、これにより、排出抵抗作用部材(330)の排出抵抗が減少する。
【0041】
連結部材(310)は、排出抵抗作用部材(330)及び排出抵抗調節部材(320)にそれぞれ結合され、排出抵抗調節部材(320)の上記第1の位置と上記第2の位置との間での動き(摺動)をガイドする。
【0042】
連結部材(310)は、排出抵抗作用部材(330)及び排出抵抗調節部材(320)と結合された状態で、パルプ排出ポート(121)に装着されたり、それから分離することができる。言い換えれば、排出抵抗作用部材(330)、排出抵抗調節部材(320)及び連結部材(310)からなるパルプ排出調節装置(300)は、組み立てた状態で、パルプ排出ポート(121)に装着されたり、それから分離することができる。したがって、パルプ排出ポート(121)に対するパルプ排出調節装置(300)の装着及び分離を簡単に行うことができる。
【0043】
連結部材(310)は、下側溝(316)を備え、排出抵抗調節部材(320)は、その下側溝(316)に挿入される下側突出部(326)を備える。排出抵抗調節部材(320)が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されるとき、下側溝(316)内に挿入された下側突出部(326)により排出抵抗調節部材(320)が連結部材(310)から分離されることを防止することができる。
【0044】
連結部材(310)の両側面には、パルプ排出ポート(121)との??装着のために装着部(315)及び側面突出部(317)が具備される。そして、パルプ排出ポート(121)の先端には、装着部(315)と結合される凹溝と側面突出部(317)と結合される固定溝(127)が具備される。側面突出部(317)が固定溝(127)に結合されることにより、パルプ排出調節装置(300)は、パルプ排出ポート(121)に安定的に固定することができる。
【0045】
第2の実施例に関する説明
図5〜9を参照し、本発明の第2の実施例に係るドラム組立体について説明する。
【0046】
第2の実施例に係るドラム組立体は、ドラム本体(100)と、パルプ排出調節装置(400)を含む。
【0047】
第1の実施例に係るドラム本体(100)と同様に、第2の実施例によるドラム本体(100)は、パルプ排出ポート(121)及びジュース排出ポート(131)を含む。
図5及び6で示されたように、本実施例に係るパルプ排出ポート(121)は、略円筒状に製造され、その内側には支持部(128)が具備され、その外側には固定突出部(125)が具備される。
【0048】
第2の実施例に係るパルプ排出調節装置(400)は、排出抵抗作用部材(430)、連結部材(440)、排出抵抗調節部材(420)及び装着部材(410)を含む。
【0049】
排出抵抗作用部材(430)は、パルプ排出ポート(121)を通じて排出されるパルプに排出抵抗が作用するようにする部材であり、例えば、パルプ排出孔(123)を対向するように配置されることができる。
【0050】
排出抵抗作用部材(430)は、弾性的な変形が可能な弾性変形部(434)及び連結部材(440)との結合のための挿入溝(433)を含む。例えば、排出抵抗作用部材(430)は、薄い膜の形態で製造することができる。連結部材(440)の挿入部(443)が、その挿入溝(433)に挿入されることにより、連結部材(440)と排出抵抗作用部材(430)が互いに結合することができる。
【0051】
連結部材(440)は、挿入部(443)と、その外側面から延長されたシャフト部(444)を含む。連結部材(440)の挿入部(443)が、その挿入溝(433)に挿入されることにより、連結部材(440)と排出抵抗作用部材(430)が互いに結合することができる。シャフト部(444)は、円筒形状を有し、その上側面には結合溝(442)が形成されている。
【0052】
排出抵抗調節部材(420)は、排出抵抗作用部材(430)の排出抵抗を調節するための部材であり、排出抵抗を調節する際、ユーザーにより排出抵抗調節部材(420)が操作される。
【0053】
排出抵抗調節部材(420)の中心部には、連結部材(440)のシャフト部(444)が挿入されるシャフト挿入孔(423)が形成されている。
図7で示されるように、排出抵抗調節部材(420)は、連結部材(440)にシャフト部(440)を中心に回転可能なように連結部材(440)に結合され、この結合状態で排出抵抗調節部材(420)は、排出抵抗作用部材(430)の弾性変形部(434)の上側領域に接触するように配置される。
【0054】
排出抵抗調節部材(420)は、略矩形のリング(ring)状で製造される。一例えば、排出抵抗調節部材(420)の外周面(424)は、回転軸(A)からの距離が異なる複数の平坦エッジ面を含むように構成することができる。
【0055】
図8の例のように、排出抵抗調節部材(420)の外周面(424)は、回転軸(A)からの距離が異なる4つの平坦エッジ面を含むことができる。
【0056】
図8で示されたd1は、回転軸(A)と、各平坦エッジ面との間の距離を指し、
図9で示されるd2は、回転軸(A)と弾性変形部(434)の下端との間の距離を指す。このとき、d2はd1よりも長いことが望ましい。
図9で示されるx1、x2、x3、x4は4つの平坦エッジ面のそれぞれに対してd1とd2の間の差を示すものであり、排出抵抗調節部材(420)と接触していない弾性変形部(434)の弾性変形可能領域の上下幅である。
【0057】
図9を参照すると、排出抵抗調節部材(420)が回転するにつれて排出抵抗調節部材(420)の下端(平坦エッジ面のいずれか一つ)と弾性変形部(434)の下端との間の距離(x1、x2 、x3、x4)が可変される。この距離(x1、x2、x3、x4)の可変は排出抵抗作用部材(430)の排出抵抗の可変を意味し、この距離(x1、x2、x3、x4)の増加は、排出抵抗作用部材(430)の排出抵抗の減少を意味することを理解することができる。また、
図9の場合、排出抵抗の調節は4段階で行えることを理解することができる。
【0058】
このように排出抵抗調節部材(420)の回転操作を通じてパルプの排出抵抗を複数の条件のいずれか一つに設定することができ、したがって、搾汁対象物の種類乃至ユーザーの好みに適した搾汁条件が具現されることができる。
【0059】
本実施例では、排出抵抗調節部材(420)に、4つの排出抵抗に対応する4つの平坦エッジ面が備えられるが、代案の実施例において平坦エッジ面の数は3個、5個、6個などと多様に変更され得ることはもちろんである。また、本実施例では、排出抵抗調節部材(420)の外周面(424)に複数の排出抵抗に対応する複数の平坦エッジ面が備えられるが、代案の実施例において各平坦エッジ面は曲面に変更されることもできる。
【0060】
装着部材(410)は、パルプ排出ポート(121)に対するパルプ排出調節装置(400)の固定のための部品である。
図7で示されるように、装着部材(410)の内側面には、前述した連結部材(440)の結合溝(442)に挿入される結合突起(413)が形成されている。結合突起(413)と結合溝(442)の結合により装着部材(410)と連結部材(440)が連結されることができる。
【0061】
装着部材(410)の外側面には、パルプ排出ポート(121)の固定突出部(125)と結合される固定片(415)が備えられている。固定突出部(125)と固定片(415)の結合により装着部材(410)がパルプ排出ポート(121)に固定されることができる。
【0062】
排出抵抗作用部材(430)、排出抵抗調節部材(420)及び装着部材(410)は、連結部材(440)を通じて一つの組立体で構成することができる。したがって、パルプ排出調節装置(400)は、各部品(410,420,430,440)が連結されて一つの組立体をなす状態でパルプ排出ポート(121)に装着されることができ、また、そこから分離されることができる。これは、パルプ排出調節装置(400)の装着作業及び分離作業がそれぞれ一つの操作動作により行われることを意味する。したがって、パルプ排出調節装置(400)の装着及び分離は、非常に便利に行われることができ、これにより、ドラム組立体(100)の洗浄の便宜性も改善される。
【0063】
第3及び第4の実施例に関する説明
図10〜13には、第3の実施例に係るドラム組立体が示されており、
図14〜16には、第4の実施例に係るドラム組立体が示されている。
【0064】
第3実施例のドラム組立体と第4の実施例のドラム組立体は、単に排出抵抗調節部材(520,620)の接触部(524,624)の形態に差がある。以下では、第3及び第4の実施例に係るドラム組立体を共に説明する。
【0065】
第3の実施例に係るドラム組立体は、ドラム本体(100)と、パルプ排出調節装置(500)を含む。同様に、第4の実施例に係るドラム組立体は、ドラム本体(100)と、パルプ排出調節装置(600)を含む。
【0066】
第3及び第4の実施例に係るドラム本体(100)は、前述した第2の実施例に係るドラム本体(100)と同様な構造を有する。したがって、ドラム本体(100)に関する説明は省略する。
【0067】
第3の実施例に係るパルプ排出調節装置(500)は、排出抵抗作用部材(530)、連結部材(510)、排出抵抗調節部材(520)及び装着部材(515)を含む。
【0068】
これと類似に、第4の実施例に係るパルプ排出調節装置(600)は、排出抵抗作用部材(630)、連結部材(610)、排出抵抗調節部材(620)及び装着部材(図示せず)を含む。
【0069】
それぞれの排出抵抗作用部材(530,630)は、第2の実施例に係る排出抵抗作用部材(420)と同様な構造及び配置を有する。したがって、それぞれの排出抵抗作用部材(530,630)は、弾性的な変形が可能な弾性変形部(534,634)及び連結部材(540、640)との結合のための挿入溝(533,633)を含む。
【0070】
それぞれの連結部材(510,610)は、上記挿入溝(533,633)に結合される挿入部(623)及び排出抵抗調節部材(520,620)と結合されるシャフト部(614)を含む。
【0071】
それぞれの排出抵抗調節部材(520,620)は、排出抵抗作用部材(530,630)の排出抵抗を調節するための部材であり、排出抵抗を調節する際、ユーザーにより排出抵抗調節部材(520,620)が操作される。
【0072】
それぞれの排出抵抗調節部材(520,620)は、ユーザーの操作のための操作部(526,626)及び操作部(526,626)の内側端に備えられる接触部(524,624)を含む。
図10を参照すると、操作部(526,626)は、ユーザーの操作の容易性のためにパルプ排出ポート(121)の外に部分露出される。一方、接触部(524,624)は、弾性変形部(534,634)の上側領域に接触するように配置される。
【0073】
図11及び13を参照すると、第3の実施例に係る接触部(524)は、略板状に備えられる。そして、接触部(524)の外周面は、回転軸(A)からの距離(d3)が異なる複数の平坦エッジ面を含む。
図13においてd4は、回転軸(A)と弾性変形部(534)の下端との間の距離を指す。
【0074】
図13で示されるように、排出抵抗調節部材(520)が回転するにつれて接触部(524)の下端と弾性変形部(534)の下端との間の距離(x1、x2、x3、x4)が4段階に可変することができる。上記距離(x1、x2、x3、x4)が可変されることにより弾性変形部(534)の排出抵抗が可変される。具体的には、上記距離(x1、x2、x3、x4)の増加は、排出抵抗の減少につながり、上記距離(x1、x2、x3、x4)の減少は、排出抵抗の増加につながる。第3の実施例において4つの平坦エッジ面が備えられるが、その数は変更され得ることはもちろんである。
【0075】
図14及び16を参照すると、第4の実施例に係る接触部(624)は、略板状に備えられる。そして、接触部(624)の外周面は、回転軸(A)からの距離が可変的な曲面からなる。
【0076】
図16で示されるように、排出抵抗調節部材(620)の回転を通じて接触部(624)の下端と弾性変形部(634)の下端との間の距離(x1、x2、x3)は、3段階に可変されることができる。この距離(x1、x2、x3)が可変されることにより弾性変形部(534)の排出抵抗が可変される。第4の実施例において上記距離(x1、x2、x3)は、3段階に可変されるものと例示されるが、可変段階の数は、接触部(624)の外周面の設計変更を通じて多様に変更することができる。
【0077】
それぞれの装着部材(515)は、パルプ排出ポート(121)に対するパルプ排出調節装置(500,600)の固定のための部品である。装着部材(515)は、対応する連結部材(510,610)とねじ締結などの締結方法で結合されるか、代案的に対応する連結部材(510,610)と一体に形成することもできる。装着部材(515)の内側面には、パルプ排出ポート(121)の固定突出部(125)と結合される固定突起(図示せず)が具備される。
【0078】
前述した第1及び第2の実施例に係るパルプ排出調節装置(300,400)と同様に、第3及び第4の実施例に係るパルプ排出調節装置(500,600)も一つの組立体として組み立てられた状態でパルプ排出ポート(121)に着脱可能である。したがって、パルプ排出調節装置(500,600)の装着及び分離を非常に便利に行うことができ、したがって、ドラム組立体(100)の洗浄の便宜性がさらに改善されることができる。
【0079】
第5の実施例に関する説明
図17〜19を参照し、本発明の第5の実施例に係るドラム組立体について説明する。
【0080】
第5の実施例に係るドラム組立体は、ドラム本体(100)と、パルプ排出調節装置(200)を含む。
【0081】
ドラム本体(100)は、略円筒形の容器の構造を有し、その内部には、搾汁スクリュー(図示せず)が収容される。ドラム本体(100)には、ジュース排出ポート(131)とパルプ排出ポート(140)が具備される。ジュース排出ポート(131)には、これを開閉するための栓(133)が具備される。パルプ排出ポート(140)は、パルプ排出孔(120)と連通される。そして、パルプ排出ポート(140)は、上側に開放された形状からなる。
【0082】
パルプ排出調節装置(200)は、パルプ排出孔(120)の開閉のための開閉部材(260)と、開閉部材(260)と結合され、パルプ排出ポート(140)に回転可能に結合される操作部材(240)と、操作部材(240)をパルプ排出ポート(140)に結合させるための一対の結合部材(290)を含む。
【0083】
開閉部材(260)は、パルプ排出ポート(140)内に収容され、パルプ排出孔(120)を対向するように配置される。そして、開閉部材(260)は、操作部材(240)と連結されている連結部(262)及びパルプ排出孔(120)を開閉する開閉部(264)を含む。連結部(262)の側面には、多数の突出部(266)が形成されている。開閉部材(260)が回動されるとき、多数の突出部(266)とパルプ排出ポート(140)に備えられた係止顎(144)間の相互作用により開閉部材(260)の回動角度が希望の角度に設定されることができる。開閉部(264)は、曲面状に具備され、これに対応するようにパルプ排出孔(120)も曲線状からなる。
【0084】
操作部材(240)は、パルプ排出ポート(140)内に収容され、略矩形の板状を有する。操作部材(240)は、結合部材(290)に結合される結合部(220)と、操作部材(240)の外側面に備えられた保護突起(280)を含む。ここで、保護突起(280)は、開閉部材(260)がパルプ排出孔(120)を開放した状態で、ユーザーの指がパルプ排出孔(120)内に流入されることを防止するためのものである。本実施例の場合、パルプ排出ポート(140)の上側が開放されているため、ユーザーの指が搾汁スクリューと接触することを防止しなければならない必要性が特に要求される。
【0085】
結合部材(290)は、結合孔(142)を通じてパルプ排出ポート(140)に結合される。前述した操作部材(240)は、一対の結合部材(290)に結合されることにより回動可能にパルプ排出ポート(140)に装着される。結合部材(290)には、係止顎(292)が備えられており、結合孔(142)には、係止顎(292)と相互作用する係止突起(146)が形成されている。開閉部材(260)が回動されるとき、係止顎(292)が係止突起(146)の両端に係止することにより、開閉部材(260)の回動範囲が制限されることができる。したがって、開閉部材(260)は、係止突起(146)により予め定められた角度範囲内で回動することができる。
【0086】
図19で示されるように、操作部材(240)が回転するにつれて開閉部材(260)によるパルプ排出孔(120)の開度が調節されることができ、これにより、パルプ排出孔(120)から排出されるパルプ量が調節されることができる。
【0087】
開閉部材(260)が
図19(a)の位置に配置されるとき、パルプ排出孔(120)の開度が最小であり、開閉部材(260)が
図19(c)の位置に配置されるとき、パルプ排出孔(120)の開度が最大である。また、開閉部材(260)は、
図19(b)で示されたような一つ以上の中間開放位置に配置することができる。したがって、操作部材(240)を通じて開閉部材(260)を回転させることにより、パルプ排出孔(120)から排出されるパルプ量を3つ以上の段階で調節することが可能となる。
【0088】
第6の実施例に関する説明
図20〜29を参照し、本発明の第6の実施例に係るドラム組立体について説明する。
【0089】
本発明の第6の実施例に係るドラム組立体は、ドラム本体(100)と、第1のパルプ排出調節装置(800)と、第2のパルプ排出調節装置(700)を含む。
【0090】
ドラム本体(100)は、ジュース排出ポート(131)、第1のパルプ排出ポート(121)、第2のパルプ排出ポート(141)を含む。
図20で示されるように、第2のパルプ排出ポート(141)は、ジュース排出ポート(131)の直上に配置される。したがって、ジュース排出ポート(131)から排出されるジュースと第2のパルプ排出ポート(141)から排出されるパルプは、一つの容器内に同時に排出することができる。
図21で示されるように、第2のパルプ排出ポート(141)の内側端には、第1のパルプ排出調節装置(700)の装着のための装着溝が形成される。
【0091】
また、ドラム本体(100)は、内部の床面から所定の直径の円形に突出した案内顎(110)、案内顎(110)の外側に形成される第1のガイド溝(111)、案内顎(110)の内側に形成される第2のガイド溝(112)、第1のガイド溝(111)と、第1のパルプ排出ポート(121)を連結する第1のパルプ排出孔(123)、第1のガイド溝(111)と第2のパルプ排出ポート(141)を連結する第2のパルプ排出孔(143)、第2のガイド溝(112)とジュース排出ポート(131)を連結するジュース排出孔(133)を含む。
【0092】
ドラム本体(100)内で搾汁対象物から分離されたジュースは、第2のガイド溝(112)、ジュース排出孔(133)、及びジュース排出ポート(131)を通じて外部に排出されることができる。一方、ドラム本体(100)内で搾汁対象物から分離されたパルプは、第1のガイド溝(111)、第1のパルプ排出孔(123)及び第1のパルプ排出ポート(121)を通じて外部に排出されたり、第1のガイド溝(111)、第2のパルプ排出孔(143)及び第2のパルプ排出ポート(141)を通じて外部に排出されることができる。この時、第1のパルプ排出ポート(121)を通じて外部に排出されるパルプの量は、第1のパルプ排出調節装置(800)により調節されることができ、第2のパルプ排出ポート(141)を通じて外部に排出されるパルプの量は第2のパルプ排出調節装置(700)により調節されることができる。
【0093】
第6の実施例に係る第1のパルプ排出調節装置(800)は、排出抵抗作用部材(834)、連結部材(810)、及び排出抵抗操作部材(825)を含む。
【0094】
排出抵抗作用部材(834)は、第1のパルプ排出孔(123)を通じて排出されるパルプに対して排出抵抗が作用するようにする部材であり、第2の実施例に係る前述した排出抵抗作用部材(430)と同一な構造を有することができる(
図6を参照)。
【0095】
連結部材(810)は、排出抵抗作用部材(834)と排出抵抗操作部材(825)を連結し、排出抵抗操作部材(825)を回転可能に支持する。連結部材(810)の内側端には排出抵抗作用部材(834)に挿入される挿入部(813)が備えられる。
【0096】
排出抵抗操作部材(825)は、第1のパルプ排出ポート(121)に回転可能に装着される。排出抵抗操作部材(825)の外側端には、ユーザーの操作の便宜性のための操作突起(826)が具備される。排出抵抗操作部材(825)の内側端には排出抵抗作用部材(834)と接触するように配置された接触部(824)が具備される。このような接触部(824)は、
図13の実施例で示された前述の接触部(524)または
図16の実施例で示された前述の接触部(624)と同様な形態で具備されることができる。
【0097】
図25で示されるように、排出抵抗操作部材(825)が回転するにつれて上記接触部(824)の下端と排出抵抗作用部材(834)の下端との間の距離(x1、x2、x3)が可変されることができる。本実施例の場合、その距離(x1、x2、x3)は、3段階に可変することができ、これにより、排出抵抗作用部材(834)が作用する排出抵抗が3段階に可変することができる。このような排出抵抗の調節を通じて第1のパルプ排出ポート(121)から排出されるパルプの量を調節することができる。
図25において、d6は回転軸(A)と排出抵抗作用部材(834)の下端との間の距離を指し、d5は回転軸(A)と上記接触部(824)の下端との間の距離を指す。
【0098】
第6の実施例に係る第2のパルプ排出調節装置(700)は、開閉部材(730)、操作部材(740)及びカバー部材(710)を含む。
【0099】
開閉部材(730)は、第2のパルプ排出孔(143)の開閉のためのものであり、第2のパルプ排出孔(143)と対向するように配置される。開閉部材(730)は、カバー部(731)と一対の側面部(732)を含む。一対の側面部(733)のいずれか一つには、開閉部材(730)の回動範囲を設定するための回動制限突起(733)が形成されることができる。
【0100】
開閉部材(730)は、第2のパルプ排出ポート(141)に回転可能に装着され、カバー部材(710)により覆われて外部に露出されない。開閉部材(730)が外部から見られるようにカバー部材(710)は、透明材料で製造することができる。
【0101】
操作部材(740)は、開閉部材(730)の回転操作のためのものであり、上記一対の側面部(732)のいずれか一つに連結される。操作部材(740)は、ボディ部(745)と、その外周面に形成された感知突起(746)を含む。ボディ部(745)は、円板状であることができる。ユーザーは、感知突起(746)の位置から開閉部材(730)の回動角度を認知することができる。カバー部材(710)は、透明物質で製造された場合、感知突起(746)は、省略可能である。
【0102】
ユーザーの操作に応じて操作部材(740)が回転するにつれて開閉部材(730)による第2のパルプ排出孔(143)の開度が調節されることができ、これにより、第2のパルプ排出ポート(141)から外部に排出されるパルプの量が調節されることができる。
【0103】
図26及び28は、第2のパルプ排出孔(143)が最小に開放された状態を示し、
図27及び29は、第2のパルプ排出孔(143)が最大に開放された状態を示している。
【0104】
ユーザーは、第1及び第2のパルプ排出調節装置(800、700)を使用し、第1及び第2のパルプ排出ポート(121、141)を通じて外部に排出されるパルプの量を調節することができる。特に、ジュース排出ポート(131)と同様な地点に位置する第2のパルプ排出ポート(141)のパルプ排出量を調節することにより、一つの容器にパルプとジュースが多様な混合比で排出されるようにすることが可能となる。