(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保持部材は、前記蓄電素子に対し、該蓄電素子と前記終端部材とが並ぶ方向である第一方向に沿うように配置される連結部材であって、前記終端部材に連結される固定部を有する連結部材を有し、
前記第一突出部は、少なくとも前記固定部と前記ベースとの間に配置される、請求項1に記載の蓄電装置。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0027】
蓄電装置は、
図1〜
図3に示すように、蓄電素子1と、該蓄電素子1に隣り合うスペーサ2と、蓄電素子1及びスペーサ2をひとまとめに保持する保持部材3とを備える。保持部材3は、導電材料により成形される。これに伴い、蓄電装置は、蓄電素子1と保持部材3との間に配置されるインシュレータ4を備える。
【0028】
蓄電素子1は、
図4及び
図5に示すように、正極及び負極を含む電極体と、電極体を収容するケース10と、ケース10の外面上に配置された一対の外部端子11とを備える。
【0029】
ケース10は、開口を有するケース本体100と、ケース本体100の開口を閉じる蓋板101であって、外面上に一対の外部端子11が配置される蓋板101とを有する。
【0030】
ケース本体100は、閉塞部100aと(
図5参照)、該閉塞部100aを取り囲むように、該閉塞部100aの周縁に接続された筒状の胴部100bとを備える。
【0031】
胴部100bは、間隔をあけて互いに対向する一対の第一壁100cと、一対の第一壁100cを挟んで互いに対向する一対の第二壁100dとを備える。
【0032】
第一壁100c及び第二壁100dのそれぞれは、矩形状に形成される。すなわち、第一壁100c及び第二壁100dのそれぞれの表面は、平坦面であり、四角形状の領域とされている。第一壁100c及び第二壁100dは、互いの端縁を突き合わせた状態で隣り合って配置される。これに伴い、隣り合う第一壁100c及び第二壁100dの端縁同士は、全長に亘って接続される。これにより、胴部100bは、角筒状に形成されている。胴部100bの一端は、閉塞部100aによって閉塞されている。これに対し、胴部100bの他端は、開口し、蓋板101によって閉塞される。
【0033】
本実施形態において、第一壁100cの表面積は、第二壁100dの表面積よりも広くなっている。これに伴い、胴部100bは、扁平角筒状に形成される。
【0034】
本実施形態に係る蓄電装置は、
図1に示す如く、複数の蓄電素子1を備える。複数の蓄電素子1のそれぞれは、一方向に整列する。本実施形態において、複数の蓄電素子1のそれぞれは、ケース10の第一壁100cを一方向に向けて整列している。蓄電装置は、隣り合う二つの蓄電素子1の外部端子11同士を電気的に接続するバスバー(図示しない)を備える。なお、以下の説明において、便宜上、蓄電素子1の整列する方向(第一方向)をX軸方向という。また、蓄電素子1の整列する方向(X軸方向)と直交する二軸方向のうちの一つの方向(第二方向)をY軸方向といい、残りの一つの方向(第三方向)をZ軸方向ということとする。これに伴い、各図面には、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれに対応する直交三軸(座標軸)が補助的に図示されている。
【0035】
スペーサ2は、絶縁性を有する。スペーサ2は、蓄電素子1のケース10(胴部100bの第一壁100c)と隣り合うベースと、該ベースに隣り合う蓄電素子1の位置ずれを防止する規制部とを有する。
【0036】
より具体的に説明する。蓄電装置は、上述のように、複数の蓄電素子1を備える。これに伴い、蓄電装置は、
図2及び3に示すように、二種類のスペーサ2(2A,2B)を備える。すなわち、蓄電装置は、二つの蓄電素子1間に配置されるスペーサ(以下、内部スペーサという)2Aと、複数の蓄電素子1のうちの最も端にある蓄電素子1に隣り合うスペーサ(以下、外部スペーサという)2Bとを備える。
【0037】
内部スペーサ2Aは、
図3に示すように、蓄電素子1(ケース本体100の第一壁100c)に隣り合うベース20Aと、該ベース20Aに隣り合う二つの蓄電素子1の位置ずれを防止する規制部21Aとを有する。内部スペーサ2Aは、ベース20Aから突出した弁カバー部22Aであって、蓄電素子1の蓋板101(ガス排出弁101a)上に配置される弁カバー部22Aを有する。
【0038】
内部スペーサ2Aのベース20Aは、二つの蓄電素子1に挟み込まれる。そのため、内部スペーサ2Aのベース20Aは、二つの蓄電素子1のうちの一方の蓄電素子1と対向する第一面と、該第一面とは反対側の第二面であって、二つの蓄電素子1のうちの他方の蓄電素子1と対向する第二面とを有する。
【0039】
内部スペーサ2Aのベース20Aは、蓄電素子1の蓋板101に対応する位置に配置される第一端と、該第一端とは反対側の第二端であって、蓄電素子1の閉塞部100aに対応する位置に配置される第二端とを有する。また、内部スペーサ2Aのベース20Aは、蓄電素子1の一方の第二壁100dに対応する位置に配置される第三端と、該第三端とは反対側の第四端であって、蓄電素子1の他方の第二壁100dに対応する位置に配置される第四端とを有する。
【0040】
内部スペーサ2Aのベース20Aは、該ベース20Aの第一端と第三端とが接続される部分である第一角部と、第一端と第四端とが接続される部分である第二角部とを有する。また、内部スペーサ2Aのベース20Aは、第二端と第三端とが接続される部分である第三角部と、第二端と第四端とのそれぞれが接続される部分である第四角部とを有する。
【0041】
内部スペーサ2Aのベース20Aの第一端及び第二端は、Y軸方向に延びる。そして、ベース20Aの第三端及び第四端は、Z軸方向に延びる。そのため、ベース20Aは、略矩形状に形成される。また、内部スペーサ2Aのベース20Aは、蓄電素子1の第一壁100cと略同等の大きさで形成される。
【0042】
本実施形態に係る蓄電装置において、内部スペーサ2Aのベース20Aの第一面と蓄電素子1との間、及び内部スペーサ2Aのベース20Aの第二面と蓄電素子1との間の少なくとも何れか一方には、流体(冷却用の流体)を通過させるための通風路が形成される。
【0043】
本実施形態に係る蓄電素子において、内部スペーサ2Aのベース20Aは、矩形波形状に形成される。より具体的に説明する。内部スペーサ2Aのベース20Aは、隣り合う二つの蓄電素子1のうちの一方の蓄電素子1のみに当接する第一当接部200Aと、隣り合う二つの蓄電素子1のうちの他方の蓄電素子1のみに当接する第二当接部200Bとを有する。これに伴い、内部スペーサ2Aのベース20Aは、第一当接部200Aと第二当接部200Bとに繋がる連接部200Cを有する。
【0044】
第一当接部200Aは、Y軸方向に長手をなしている。第二当接部200Bは、Y軸方向に長手をなしている。
【0045】
内部スペーサ2Aのベース20Aは、複数の第一当接部200Aと、複数の第二当接部200Bとを有する。そして、各第一当接部200Aと各第二当接部200Bとは、Z軸方向(ベース20Aの第一端と第二端とが並ぶ方向)で交互に配置される。
【0046】
これにより、蓄電装置では、第一当接部200Aにおける蓄電素子1と当接する面とは反対側の面と、第一当接部200Aに繋がる一対の連接部200Cとによって、通風路が形成される。また、蓄電装置では、第二当接部200Bにおける蓄電素子1と当接する面とは反対側の面と、第二当接部200Bに繋がる一対の連接部200Cとによって、通風路が形成される。従って、蓄電装置では、内部スペーサ2Aのベース20Aの第一面と蓄電素子1との間、及び内部スペーサ2Aのベース20Aの第二面と蓄電素子1との間のそれぞれに、通風路が形成される。
【0047】
上述のように、内部スペーサ2Aは、隣り合う二つの蓄電素子1の間に配置される。そのため、規制部21Aは、内部スペーサ2Aに隣り合う二つの蓄電素子1の相対移動を規制すべく、内部スペーサ2Aのベース20Aの第一面に隣り合う蓄電素子1と、内部スペーサ2Aのベース20Aの第二面に隣り合う蓄電素子1とに向かって延びる。
【0048】
外部スペーサ2Bは、蓄電素子1(ケース本体100の第一壁100c)に対向する第一面及び該第一面とは反対側の第二面を有するベース(以下、ベースという)20Bと、該ベース20Bに隣り合う蓄電素子1の位置を決定する規制部(以下、規制部という)21Bとを有する。
【0049】
本実施形態に係る外部スペーサ2Bは、
図2に示す如く、ベース20Bと保持部材3の後述する終端部材30とが対向する。すなわち、外部スペーサ2Bは、蓄電素子1と終端部材30との間に配置される。これに伴い、外部スペーサ2Bは、
図6〜
図8に示す如く、ベース20Bの終端部材30と対向する位置に、終端部材30と嵌合する嵌合部23Bを有する。すなわち、外部スペーサ2Bは、
図6に示す如く、ベース20Bに対する終端部材30の位置を決定するための嵌合部23Bであって、ベース20Bの第二面に形成される嵌合部23Bを有する。また、外部スペーサ2Bは、ベース20Bに対する終端部材30の位置ずれを防ぐための位置決部22Bであって、ベース20Bの第二面から突出した位置決部22Bを有する。
【0050】
外部スペーサ2Bは、ベース20Bの第二面から終端部材30に向けて突出する第一突出部24Bであって、終端部材30に当接する第一突出部(以下、外部接触部という)24Bを有する。本実施形態において、外部スペーサ2Bは、ベース20Bの第一面から蓄電素子1に向けて突出する第二突出部201Bであって、該蓄電素子1に当接する第二突出部(以下、内部接触部という)201Bを有する。
【0051】
外部スペーサ2Bのベース20Bは、X軸方向と直交するY軸方向及びZ軸方向に拡がっている。すなわち、ベース20Bは、プレート状に形成される。外部スペーサ2Bのベース20Bは、蓄電素子1の蓋板101に対応する位置に配置される第一端と、該第一端とは反対側の第二端であって、蓄電素子1の閉塞部100aに対応する位置に配置される第二端とを有する。また、外部スペーサ2Bのベース20Bは、蓄電素子1の一方の第二壁100dに対応する位置に配置される第三端と、該第三端とは反対側の第四端であって、蓄電素子1の他方の第二壁100dに対応する位置に配置される第四端とを有する。
【0052】
外部スペーサ2Bのベース20Bは、第一端と第三端とが接続される部分である第一角部と、第一端と第四端とが接続される部分である第二角部とを有する。また、外部スペーサ2Bのベース20Bは、第二端と第三端とが接続される部分である第三角部と、第二端と第四端とのそれぞれが接続される部分である第四角部とを有する。
【0053】
外部スペーサ2Bのベース20Bの第一端及び第二端は、Y軸方向に延びる。そして、外部スペーサ2Bのベース20Bの第三端及び第四端は、Z軸方向に延びる。そのため、外部スペーサ2Bのベース20Bは、略矩形状である。また、外部スペーサ2Bのベース20Bは、蓄電素子1の第一壁100cと略同等の大きさである。
【0054】
本実施形態において、外部接触部24Bは、Y軸方向に延びる突条である。外部接触部24Bにおける終端部材30と当接している部位の面積は、該外部接触部24Bにおけるベース20B側の端部の断面積より小さい。すなわち、外部接触部24BのZ軸方向(長手方向と直交する方向)における幅は、終端部材30と当接する先端よりもベース20Bに接続された基端の方が広くなっている。
【0055】
外部接触部24Bは、複数設けられる。本実施形態において、外部接触部24Bは、上述の如く、Y軸方向に延びる突条である。これに伴い、複数の外部接触部24Bのそれぞれは、Z軸方向に間隔をおいて互いに平行に配置されている。なお、外部接触部24Bは、嵌合部23Bを躱して配置される。
【0056】
本実施形態において、外部接触部24Bは、少なくとも終端部材30と後述する連結部材31との連結部位と当該外部スペーサ2Bのベース20Bとの間に位置するように配置される。すなわち、外部接触部24Bは、少なくとも連結部材の後述する固定部313と当該外部スペーサ2Bのベース20Bとの間に配置される。
【0057】
上述の如く、外部接触部24Bが複数設けられているため、複数の外部接触部24Bのうちの少なくとも一つの外部接触部24BがX軸方向に連結部材31の固定部313と重なるように配置される。これにより、外部接触部24Bは、当該外部スペーサ2Bのベース20Bと連結部材31の固定部313との間に配置される。
【0058】
上述の如く、複数の外部接触部24Bのそれぞれは、Y軸方向に延びる突条であり、Z軸方向に間隔をおいて互いに平行に配置されている。従って、複数の外部接触部24Bのうちの少なくとも一つの外部接触部24Bの一部が、連結部材31の固定部313と重なっている。
【0059】
本実施形態において、一つの終端部材30に対する連結部材31の連結部位が四箇所ある。そのため、四箇所の連結部位のそれぞれにおいて、複数の外部接触部24Bのうちの何れかの一部がX軸方向に重なり、固定部313(後述する第一固定部313a、後述する第二固定部313b)とベース20Bとの間に複数の外部接触部24Bのうちの何れかが配置される。
【0060】
本実施形態において、終端部材30の四隅のそれぞれに連結部材31の固定部313が連結される。そして、複数の外部接触部24Bは、ベース20Bの略全域を対象に配置される。すなわち、複数の外部接触部24Bは、終端部材30の対向面(第一面)の略全域と対応する領域に亘って配置される。これに伴い、Z軸方向で平行に並ぶ複数の外部接触部24Bのうち、少なくともZ軸方向の両端にある外部接触部24Bのそれぞれが固定部313(第一固定部313a、第二固定部313b)と重なっている。
【0061】
本実施形態において、外部スペーサ2Bのベース20Bの第一面と蓄電素子1との間には、流体を通過させるための通風路が形成される。
【0062】
より具体的に説明する。外部スペーサ2Bは、上述の如く、ベース20Bから蓄電素子1に向けて突出する内部接触部201Bであって、該蓄電素子1に当接する内部接触部201Bを有する。すなわち、外部スペーサ2Bは、ベース20Bの第一面から蓄電素子1のケース10(ケース本体100の第一壁100c)に向かって延びる内部接触部201Bを有する。
【0063】
内部接触部201Bは、Y軸方向に長手をなしている。本実施形態に係る外部スペーサ2Bは、複数の内部接触部201Bを有する。そして、複数の内部接触部201Bのそれぞれは、Z軸方向(長手方向と直交する方向)で互いに間隔をあけて配置される。これにより、外部スペーサ2Bのベース20Bと蓄電素子1との間に、複数の通風路(採番しない)が形成される。
【0064】
内部接触部201Bは、外部接触部24BとX軸方向に重なる位置に配置されている。
【0065】
本実施形態において、内部接触部201Bは、複数設けられる。複数の内部接触部201Bのそれぞれは、X軸方向で複数の外部接触部24Bのそれぞれと重なる位置において、対応する外部接触部24Bのそれぞれと同方向に延びる突条である。
【0066】
複数の内部接触部201Bは、蓄電素子1と外部スペーサ2Bのベース20Bとの間隔を一定に保ち、ベース20Bと蓄電素子1との間にY軸方向に貫通した複数の通風路(採番しない)を形成する。
【0067】
外部接触部24Bの突出方向(X軸方向)の長さは、内部接触部201Bの突出方向(X軸方向)の長さより短い。すなわち、内部接触部201Bのベース20Bからの突出長さは、外部接触部24Bのベース20Bからの突出長さよりも長い。従って、ベース20Bは、終端部材30と蓄電素子1との間の領域において、該領域のX軸方向における中心位置を基準に終端部材30側に変位して配置される。
【0068】
上述のように、外部スペーサ2Bの第一面は、蓄電素子1と隣り合う。規制部21Bは、外部スペーサ2Bの第一面に隣り合う蓄電素子1の相対移動を規制すべく、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1に向かって延びる。
【0069】
より具体的に説明する。外部スペーサ2Bは、規制部21Bとして、ベース20Bの第一端に形成される規制部21Bと、ベース20Bの第二端に形成される規制部21Bとを有する。
【0070】
外部スペーサ2Bは、規制部21Bとして、第一角部に形成される第一規制部210Bと、第二角部に形成される第二規制部211Bと、第三角部に形成される第三規制部212B、第四角部に形成される第四規制部213Bとを有する。
【0071】
上述のように、ベース20Bの第一面は、蓄電素子1と対向する。そのため、第一規制部210B及び第二規制部211Bは、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1に向かって延びる。
【0072】
第一規制部210Bは、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1の蓋板101の第一端と胴部100bの第二壁100dとに当接する。そして、第二規制部211Bは、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1の蓋板101の第二端と胴部100bの第二壁100dとに当接する。
【0073】
上述のように、ベース20Bの第一面は、蓄電素子1と対向する。そのため、第三規制部212B及び第四規制部213Bは、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1に向かって延びる。
【0074】
第三規制部212Bは、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1の閉塞部100aの第一端と胴部100bの第二壁100dとに当接する。そして、第四規制部213Bは、ベース20Bの第一面と隣り合う蓄電素子1の閉塞部100aの第二端と胴部100bの第二壁100dとに当接する。
【0075】
位置決部22Bは、ベース20Bの外周端部から延出する複数の片220Bによって形成される。すなわち、本実施形態において、片220Bは、ベース20Bの第一端、第二端、第三端、第四端のそれぞれから終端部材30に向かって延出している。
【0076】
位置決部22B(複数の片220B)は、終端部材30の外周を包囲した状態で該終端部材30と嵌合する。
【0077】
嵌合部23Bは、ベース20Bから後述する終端部材30に向けて突出している。より具体的に説明する。本実施形態において、嵌合部23Bは、軸状に形成され、ベース20Bの第二面から突出している。嵌合部23Bは、終端部材30の被嵌合部に嵌入可能に形成される。嵌合部23Bは、先端から基端(ベース20B)に向けて穿設されたネジ穴(採番しない)を有する。
【0078】
嵌合部23B及び外部接触部24Bは、上述の如く、共にベース20Bの第二面から突出している。外部接触部24Bは、Z軸方向に間隔をあけて複数設けられているため、複数の外部接触部24Bのうちの一部の外部接触部24Bは、Y軸方向に嵌合部23Bと重なる位置に配置される。本実施形態において、外部接触部24Bと嵌合部23Bとの間には、隙間が形成されている。すなわち、Y軸方向に延びる外部接触部24Bは、嵌合部23Bの外周に到達していない。
【0079】
上述のように、外部接触部24Bは、ベース20Bから終端部材30に向けて突出し、終端部材30に当接している。そのため、蓄電装置では、外部スペーサ2Bと、終端部材30との間に隙間が形成されている。
【0080】
本実施形態に係る外部スペーサ2Bは、上述のように、蓄電素子1を介して内部スペーサと隣り合うように配置される。外部スペーサ2Bは、複数の蓄電素子1のうちの最も端にある蓄電素子1に隣り合う。すなわち、外部スペーサ2Bは、整列する複数の蓄電素子1を挟み込むように一対設けられる。
【0081】
一対の外部スペーサ2Bのそれぞれの第一面は、上述のように、蓄電素子1のケース本体100と対向する。そのため、一対の外部スペーサ2Bのそれぞれは、互いのベース20Bの第一面同士が向かい合うようにして配置されている。従って、蓄電装置において、一対の外部スペーサ2Bのそれぞれは、複数の蓄電素子1が整列する方向(X軸方向)において互いに対称となるように配置されている。
【0082】
本実施形態において、保持部材3は、金属製である。保持部材3は、
図4に示すように、各外部スペーサ2Bと隣り合う位置のそれぞれに配置される一対の終端部材30と、該一対の終端部材30のそれぞれを接続する連結部材31とを備える。
【0083】
一対の終端部材30のそれぞれは、外部スペーサ2Bと対向する第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有する。一対の終端部材30のそれぞれは、外部スペーサ2Bのベース20Bから延びる外部接触部24Bに当接する圧接部300を有する。
【0084】
終端部材30は、蓄電素子1の蓋板101と対応する位置に配置される第一端と、該第一端とは反対側の第二端であって、蓄電素子1の閉塞部100aと対応する位置に配置される第二端とを有する。また、終端部材30は、蓄電素子1の一方の第二壁100dと対応する位置に配置される第三端と、該第三端とは反対側の第四端であって、蓄電素子1の他方の第二壁100dと対応する位置に配置される第四端とを有する。
【0085】
これに伴い、終端部材30は、第一端と第三端とが接続される部分である第一角部と、第一端と第四端とが接続される部分である第二角部とを有する。また、終端部材30は、第二端と第三端とが接続される部分である第三角部と、第二端と第四端とのそれぞれが接続される部分である第四角部とを有する。
【0086】
そして、圧接部300は、外部スペーサ2Bの嵌合部23Bに対応する位置に形成された挿込穴300aであって、嵌合部23Bのネジ穴に螺合される雄ネジを挿通するための挿込穴300aを有する。
【0087】
より具体的に説明する。終端部材30は、外部スペーサ2Bの嵌合部23Bが嵌入される被嵌合部301を有する。被嵌合部301は、外部スペーサ2Bと対向する第一面上で開放した凹部である。被嵌合部301は、嵌合部23Bの外径と略同径の内径を有する。
【0088】
挿込穴300aは、嵌合部23Bの内径よりも小径な穴であり、被嵌合部301の中心を貫通している。本実施形態において、被嵌合部301は、圧接部300の一部を窪ませて形成されている。すなわち、終端部材30は、金属プレートをプレス成形したもので、圧接部300の一部を第二面側に膨出させることで、第一面上で開放した凹状の被嵌合部301が形成されている。なお、終端部材30は、圧接部300の周囲にある各角部のそれぞれに貫通穴300bを有する。
【0089】
連結部材31は、蓄電素子1に対してX軸方向(蓄電素子1と終端部材30とが並ぶ方向)に沿うように配置される。連結部材31は、終端部材30と連結される固定部313を有する。また、連結部材31は、第一接続部310と第二接続部311とに繋がる一対の支持部312を有する。
【0090】
より具体的に説明する。連結部材31は、一対の終端部材30間に亘って延びる一対の第一接続部310であって、蓄電素子1の蓋板101と対応する位置に配置される一対の第一接続部310と、一対の終端部材30間に亘って延びる一対の第二接続部311であって、蓄電素子1の閉塞部100aと対応する位置に配置される一対の第二接続部311とを有する。
【0091】
一対の第一接続部310のそれぞれは、X軸方向(長手をなす方向)に第一端と該第一端とは反対側の第二端とを有する。
【0092】
一対の第一接続部310のそれぞれは、長手をなす方向に対して直交する方向に屈曲している。第一接続部310は、X軸方向に延びる稜線を境とした二つの片であって、互いに直角をなす二つの片を有する。一対の第一接続部310のそれぞれにおいて、屈曲部分(稜線)を境とする一方の部分(二つの片のうちの一方の片)は、蓄電素子1の蓋板101と対応する位置に配置される。一対の第一接続部310のそれぞれにおいて、屈曲部分(稜線)を境とする他方(二つの片のうちの他方の片)は、蓄電素子1の第二壁100dと対応する位置に配置される。
【0093】
一対の第二接続部311のそれぞれは、X軸方向(長手をなす方向)に第一端と該第一端とは反対側の第二端とを有する。
【0094】
第二接続部311は、長手をなす方向に対して直交する方向に屈曲している。すなわち、第二接続部311は、X軸方向に延びる稜線を境とした二つの片部であって、互いに直角をなす二つの片部を有する。そして、第二接続部311は、屈曲部分(稜線)を境とする一方の部分(二つの片のうちの一方の片)が蓄電素子1の蓋板101と対応する位置に配置され、屈曲部分(稜線)を境とする他方の部分(二つの片のうちの他方の片)が蓄電素子1の第二壁100dと対応する位置に配置される。
【0095】
支持部312は、第一接続部310の第一端と第二接続部311の第一端とに繋がる第一支持部312aと、第一接続部310の第二端と第二接続部311の第二端とに繋がる第二支持部312bとを有する。
【0096】
固定部313は、終端部材30に対して外方から重合可能に形成される。より具体的に説明する。固定部313は、一対の第一接続部310のそれぞれの第一端と第二端から延出した一対の第一固定部313aと、一対の第二接続部311のそれぞれの第一端と第二端から延出した一対の第二固定部313bとを有する。
【0097】
一方の第一固定部313aは、一方の終端部材30の外面(第二面)における貫通穴300b周りの部分と対向する。他方の第一固定部313aは、他方の終端部材30の外面(第二面)における貫通穴300b周りの部分と対向する。そして、一対の第一固定部313aのそれぞれは、貫通穴300bと対応する位置に第一穴部313cが形成されている。
【0098】
そのため、第一接続部310は、終端部材30の貫通穴300bと、第一固定部313aの第一穴部313cとに挿通したボルトにナットを螺合させることによって、終端部材30に連結される。
【0099】
一方の第二固定部313bは、一方の終端部材30の外面(第二面)における貫通穴300b周りの部分と対向する。他方の第二固定部313bは、他方の終端部材30の外面(第二面)における貫通穴300b周りの部分と対向する。そして、一対の第二固定部313bのそれぞれは、貫通穴300bと対応する位置に第二穴部313dが形成されている。
【0100】
そのため、第二接続部311は、終端部材30の貫通穴300bと、第二固定部313bの第二穴部313dとに挿通したボルトにナットを螺合させることによって、終端部材30に連結される。
【0101】
このように、固定部313は、一対の第一固定部313a及び一対の第二固定部313bを有するため、一つの終端部材30に対する連結部材31の連結部位が四箇所ある。そのため、四箇所の連結部位のそれぞれにおいて、外部接触部24Bの一部がX軸方向に重なり、固定部313(第一固定部313a、第二固定部313b)とベース20Bとの間に外部接触部24Bが配置されている。
【0102】
インシュレータ4は、絶縁性を有する材料で構成されている。そして、インシュレータ4は、一対の第一接続部310のそれぞれと、スペーサ2(内部スペーサ2A及び外部スペーサ2B)との間に配置される一対の第一絶縁部40と、一対の第二接続部311のそれぞれとスペーサ2(内部スペーサ2A及び外部スペーサ2B)との間に配置される一対の第二絶縁部41とを有する。
【0103】
一対の第一絶縁部40のそれぞれは、X軸方向(第一接続部310と同方向)に長手をなす。また、一方の第一絶縁部40は、一方の第一接続部310とスペーサ2とに挟まれている。一方の第一絶縁部40は、長手をなす方向に対して直交する方向に屈曲する。すなわち、第一絶縁部40は、X軸方向に延びる稜線を境とした二つの片部であって、互いに直角をなす二つの片部を有する。そして、一方の第一絶縁部40における、屈曲部分(稜線)を境とする一方の部分(二つの片のうちの一方の片)は、一方の第一接続部310の屈曲部分(稜線)を境とする一方の部分(二つの片のうちの一方の片)と当接する。また、他方の第一絶縁部40における、屈曲部分を境とする他方の部分(他方の片)は、一方の第一接続部310の屈曲部分を境とする他方の部分(他方の片)と当接する。
【0104】
一対の第二絶縁部41のそれぞれは、X軸方向(第二接続部311と同方向)に長手をなす。また、一方の第二絶縁部41は、一方の第二接続部311とスペーサ2とに挟まれている。一方の第二絶縁部41は、長手をなす方向に対して直交する方向に屈曲する。すなわち、第二絶縁部41は、X軸方向に延びる稜線を境とした二つの片部であって、互いに直角をなす二つの片部を有する。そして、一方の第二絶縁部41における、屈曲部分(稜線)を境とする一方の部分(二つの片のうちの一方の片)は、一方の第二接続部311の屈曲部分(稜線)を境とする一方の部分(一方の片)と当接する。一方の第二絶縁部41における、屈曲部分(稜線)を境とする他方の部分(二つの片のうちの他方の片)は、一方の第二接続部311の屈曲部分(稜線)を境とする他方の部分(他方の片)と当接する。
【0105】
以上のように、本実施形態に係る蓄電装置は、少なくとも一つの蓄電素子1と、 蓄電素子1を保持する保持部材3であって、蓄電素子1に沿って配置される終端部材30を有する保持部材3と、終端部材30と蓄電素子1との間に配置されるスペーサ(外部スペーサ)2Bと、を備え、スペーサ2Bは、蓄電素子1と隣り合うベース20Bと、ベース20Bから終端部材30に向けて突出する第一突出部(外部接触部)24Bであって、終端部材30に当接する第一突出部24Bと、を有する。
【0106】
かかる構成によれば、スペーサ2Bが終端部材30と第一突出部24Bの先端(突出方向の先端)によって接触しているためベース20Bと終端部材30との間に隙間が形成される。これにより、スペーサ2Bと終端部材30との接触面積を減らすことができる。その結果、終端部材30とスペーサ2Bとの間に異物が挟まり難くなる。
【0107】
本実施形態において、保持部材3は、蓄電素子1に対し、該蓄電素子1と終端部材30とが並ぶ方向に沿うように配置される連結部材31であって、終端部材301に連結される固定部313を有する連結部材31を有し、第一突出部24Bは、少なくとも固定部313とベース20Bとの間に配置される。
【0108】
かかる構成によれば、終端部材30が蓄電素子1に向かう方向の力が連結部材31によって該終端部材30に加わったときに、この力が終端部材30からスペーサ2B(詳しくは、第一突出部24B)を通じて蓄電素子1に効率よく伝達される。
【0109】
本実施形態において、スペーサ(外部スペーサ)2Bは、ベース20Bから蓄電素子1に向けて突出する第二突出部(内部接触部)201Bであって、該蓄電素子1に当接する第二突出部201Bを有し、第二突出部201Bは、第一突出部24Bと第一方向に重なる位置に配置される。
【0110】
かかる構成によれば、スペーサ2Bと蓄電素子1との間に隙間が形成されるため、蓄電素子1において生じた熱を外部(蓄電装置の外部)に放出し易くなる。さらには、第一突出部24Bと第二突出部201Bとがベース20Bを挟んで第一方向(X軸方向)に重なっているため、第一方向に沿って終端部材30が蓄電素子1に向かう方向の力が連結部材31によって該終端部材30に加わったときに、この力が効率よく蓄電素子1に伝達される。
【0111】
本実施形態において、スペーサ(外部スペーサ)2Bのベース20Bは、第一方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向及びZ軸方向)に拡がり、第一突出部24Bは、複数設けられ、複数の第一突出部24Bのそれぞれは、第一方向と直交する方向(Z軸方向)に間隔をおいて互いに平行に配置された突条であり、第二突出部201Bは、複数設けられ、複数の第二突出部201Bのそれぞれは、第一方向(X軸方向)に複数の第一突出部24Bのそれぞれと重なる位置において、該第一突出部24Bとそれぞれ同方向に延びる突条である。
【0112】
かかる構成によれば、スペーサ2Bと蓄電素子1との間に一方向(Y軸方向)に延びて空気を流通させることが可能な複数の流路(隣り合う第一突出部24B間の空間)が形成されると共に、複数の第一突出部24B及び複数の第二突出部201Bが蓄電素子1及び終端部材30と当接(接触)する。このため、終端部材30から蓄電素子1への力の伝達効率を十分に確保しつつ、前記流路に空気を流すことによって蓄電素子1の冷却効率を向上させることができる。
【0113】
本実施形態において、第一突出部(外部接触部)24Bの突出方向の長さは、第二突出部(内部接触部)201Bの突出方向の長さより短い。
【0114】
かかる構成によれば、ベース20Bが終端部材30寄りに配置され、ベース20Bと蓄電素子1との間隔が広くなる。これにより、スペーサ2Bと蓄電素子1との間に空気を十分に流通させることが可能な複数の流路が形成される。
【0115】
本実施形態において、終端部材30は、金属材料によって形成される。金属の熱伝導率が樹脂等に比べて高いため、終端部材30が金属製の場合、外部の熱が蓄電素子1側に伝達し易い。しかし、上記構成の蓄電装置では、終端部材30とスペーサ(外部スペーサ)2Bとの間に隙間(空気が流通可能な空間)が形成されているため、終端部材30が金属製であっても、終端部材30を伝導して蓄電素子1側に移動した外部からの熱が蓄電素子1まで伝わり難い。
【0116】
さらには、終端部材30を金属によって構成することで、終端部材30において十分な強度を確保しつつ該終端部材の薄肉化を図ることができ、これにより、蓄電装置の小型化を図ることが可能となる。
【0117】
本実施形態において、スペーサ(外部スペーサ)2Bは、ベース20Bの終端部材30と対向する位置に、終端部材30と嵌合する嵌合部23Bを有している。これにより、終端部材30とスペーサ2Bとの相対位置を確実に規制できる。
【0118】
本実施形態において、第一突出部(外部接触部)24Bと嵌合部23Bとの間に、隙間が形成されている。これにより、終端部材30とスペーサ2Bの嵌合部23Bとを嵌合させたときに、これら終端部材30と嵌合部23Bとの擦れによって生じた異物が前記隙間に逃げる。従って、第一突出部24Bと終端部材30との間に前記擦れによって生じた異物が挟まり難い。
【0119】
本実施形態において、第一突出部(外部接触部)24Bにおける終端部材30と当接している部位の面積は、該第一突出部におけるベース側の端部の断面積より小さい。このように、第一突出部24Bにおける突出方向先端の終端部材30と当接している部位の面積を基部(ベース20B側の部位)より小さくすることによって、終端部材30とスペーサ2Bとの間に異物がより挟まり難くなる。
【0120】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
【0121】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bは、蓄電素子1に接触する第二突出部(内部接触部)201Bを備えたが、外部スペーサ2Bは、蓄電素子1に接触する第二突出部(内部接触部)201Bを備えたものに限定されない。例えば、外部スペーサ2Bは、ベース20Bを蓄電素子に直接接触させるように構成されたものであってもよい。すなわち、第二突出部(内部接触部)201Bは、外部スペーサ2Bと蓄電素子1との間に通風路を形成するとき等、必要に応じて設ける。
【0122】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bは、終端部材30と位置決めするために、終端部材30と対向する位置に該終端部材30と嵌合する嵌合部23Bを備えているが、外部スペーサ2Bは、終端部材30と対向する位置に嵌合部23Bを備えたものに限定されない。終端部材30に対する外部スペーサ2Bの位置決めは、嵌合部23B以外の構成によって行ってもよい。例えば、外部スペーサ2Bにおける位置決部22B(複数の片220B)に対して終端部材30が嵌合されることで、外部スペーサ2Bと終端部材30とが相対的に位置決めされてもよい。
【0123】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bは、複数の第一突出部(外部接触部)24Bを備えたが、外部スペーサ2Bは、第一突出部(外部接触部)24Bを複数備えたものに限定されない。例えば、外部スペーサ2Bは、一つの第一突出部(外部接触部)24Bを備えてもよい。すなわち、外部スペーサ2Bは、終端部材30に力を伝達できる位置に、少なくとも一つの第一突出部(外部接触部)24Bを備えればよい。
【0124】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bの第一突出部(外部接触部)24Bと、嵌合部23Bとの間に隙間が形成されたが、外部スペーサ2Bの第一突出部(外部接触部)24Bと、嵌合部23Bとの間に隙間が形成されたものに限定されない。例えば、外部スペーサ2Bの第一突出部(外部接触部)24Bと嵌合部23Bとが隙間無く接続されてもよい。
【0125】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bの第一突出部(外部接触部)24Bが、外部スペーサ2Bのベース20Bと連結部材31の固定部313との間に配置されたが、外部スペーサ2Bの第一突出部(外部接触部)24Bが、外部スペーサ2Bのベース20Bと連結部材31の固定部313との間に配置されたものに限定されない。例えば、外部スペーサ2Bの第一突出部(外部接触部)24Bは、外部スペーサ2Bのベース20Bと連結部材31の固定部313との間を躱すように設けられてもよい。但し、第一突出部(外部接触部)24Bは、保持部材3による保持力を伝達するためのものであるため、力の作用位置である固定部313近傍に配置されることが好ましい。
【0126】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bは、第二突出部(内部接触部)201Bと対応する位置に第一突出部(外部接触部)24Bを有しているが、外部スペーサ2Bは、第二突出部(内部接触部)201Bと対応する位置に第一突出部(外部接触部)24Bを有するものに限定されるものではない。例えば、第一突出部(外部接触部)24Bは、第二突出部(内部接触部)201Bと重なることのない位置に設けられてもよい。また、第一突出部(外部接触部)24Bは、突条に限定されない。例えば、第一突出部(外部接触部24B)は、部分的に隆起した突起であってもよい。
【0127】
上記実施形態において、第一突出部(外部接触部)24Bの突出量が第二突出部(内部接触部)201Bの突出量よりも多くされたが、第一突出部(外部接触部)24Bの突出量が第二突出部(内部接触部)201Bの突出量よりも多くされたものに限定されない。例えば、第一突出部(外部接触部)24Bの突出量が第二突出部(内部接触部)201Bの突出量と同一であってもよい。また、第一突出部(外部接触部)24Bの突出量が第二突出部(内部接触部)201Bの突出量よりも少なくてもよい。但し、第一突出部(外部接触部)24Bの突出量が多くなれば、終端部材30と外部スペーサ2Bのベース20Bとの間隔が広くなり、蓄電装置が大型化する。従って、第一突出量(外部接触部)24Bは、必要最小限の突出量に設定されればよい。
【0128】
上記実施形態において、終端部材30が金属材料で構成されたが、終端部材30が金属材料で構成されたものに限定されない。例えば、終端部材30は、十分な強度を確保できれば樹脂であってもよい。
【0129】
上記実施形態において、第一突出部(外部接触部)24Bにおける終端部材30と当接している部位の面積は、該第一突出部24Bにおけるベース20B側の端部の断面積より小さくされたが、これに限定されない。例えば、第一突出部(外部接触部)24Bにおける終端部材30と当接している部位の面積は、該第一突出部24Bにおけるベース20B側の端部の断面積と同一であってもよいし、該第一突出部24Bにおけるベース20B側の端部の断面積よりも大きくされてもよい。
【0130】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bのベース20Bは、略矩形状であり、且つ蓄電素子1の第一壁100cと略同等の大きさであるが、外部スペーサ2Bのベース20Bは、略矩形状に形成されているものに限定されず、また、蓄電素子1の第一壁100cと略同等の大きさで形成されているものにも限定されない。外部スペーサ2Bのベース20Bは、隣り合う蓄電素子1の姿勢と終端部材30の姿勢とを対応させることができる形態であればよい。
【0131】
上記実施形態において、外部スペーサ2Bは、ベース20Bの角部のそれぞれに規制部21Bが形成されているが、外部スペーサ2Bの規制部21Bは、ベース20Bの角部に形成されるものに限定されない。外部スペーサ2Bの規制部21Bは、ベース20Bに対する蓄電素子1の位置を決定することができれば、ベース20Bの角部以外の位置に形成されてもよい。
【0132】
上記実施形態において、内部スペーサ2Aのベース20Aは、略矩形状であり、また、蓄電素子1の第一壁100cと略同等の大きさになっている。しかしながら、内部スペーサ2Aのベース20Aは、隣り合う二つの蓄電素子1のそれぞれの姿勢を対応させることができれば、略矩形状であるものに限定されず、また、蓄電素子1の第一壁100cと略同等の大きさであるものにも限定されない。
【0133】
上記実施形態において、内部スペーサ2Aのベース20Aは、矩形波形状にすることによって、該ベース20Aと蓄電素子1との間に通風路を形成しているが、内部スペーサ2Aのベース20Aは、ベース20Aの形状が矩形波形状であるものに限定されない。すなわち、蓄電素子1を冷却する場合には、内部スペーサ2Aのベース20Aは、第一面と蓄電素子1との間(第二面と蓄電素子1との間)に流体を通過させることのできる形態(例えば、第一面及び第二面のそれぞれが凹凸形状)であればよい。これに対し、蓄電素子1を冷却する必要がない場合(内部スペーサ2Aのベース20Aと蓄電素子1との間に通風路を形成する必要がない場合)、内部スペーサ2Aのベース20Aは、平板状に形成されていてもよい。
【0134】
上記実施形態において、内部スペーサ2Aの各規制部21Aは、ベース20Aの角部のそれぞれに形成されているが、内部スペーサ2Aの規制部21Aは、ベース20Aの角部に形成されるものに限定されない。内部スペーサ2Aの規制部21Aは、ベース20Aに対する蓄電素子1の位置を決定することができれば、ベース20Aの角部以外の位置に形成されてもよい。