特許第6363433号(P6363433)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6363433
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】積層部材用ガスケット
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/0276 20160101AFI20180712BHJP
   F16J 15/10 20060101ALI20180712BHJP
   H01M 8/10 20160101ALN20180712BHJP
【FI】
   H01M8/0276
   F16J15/10 N
   F16J15/10 T
   !H01M8/10 101
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-177792(P2014-177792)
(22)【出願日】2014年9月2日
(65)【公開番号】特開2016-51669(P2016-51669A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2017年8月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004385
【氏名又は名称】NOK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100179970
【弁理士】
【氏名又は名称】桐山 大
(72)【発明者】
【氏名】浦川 哲也
【審査官】 高木 康晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−87821(JP,A)
【文献】 特開2004−39341(JP,A)
【文献】 特開2005−108565(JP,A)
【文献】 特開2006−220229(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/056768(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 8/02
H01M 8/10
F16J 15/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層部材の平面上に設けたガスケット装着溝にゴム状弾性体よりなるガスケット本体を装着した積層部材用ガスケットであって、
前記ガスケット本体は、前記装着溝に嵌め込まれるガスケット基部と、前記基部の平面上に設けられたシールリップ部とを一体に有し、
前記シールリップ部は、前記積層部材が積層され前記ガスケット本体が厚み方向に圧縮されたときに前記シールリップ部が密封流体側へ倒れるよう前記装着溝の溝幅方向に非対称の形状を備え、
更に、前記装着溝は、前記シールリップ部の倒れを助長すべく密封流体側から反密封流体側へかけて溝深さが徐々に深くなるよう前記装着溝の溝底面が傾斜面状とされていることを特徴とする積層部材用ガスケット。
【請求項2】
請求項1記載の積層部材用ガスケットにおいて、
前記ガスケット本体におけるガスケット基部の下面に、前記シールリップ部の倒れに際し梃子の支点として作用するビード状突起が設けられていることを特徴とする積層部材用ガスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール技術に係る密封装置の一種であるガスケットに係り、更に詳しくは、積層部材の平面上に設けたガスケット装着溝にゴム状弾性体よりなるガスケット本体を装着した積層部材用ガスケットに関する。本発明のガスケットは例えば、燃料電池用シールの分野で用いられ、またはその他の平面固定シール(熱交換器など)の分野などで用いられる。
【背景技術】
【0002】
例えば、燃料電池スタックは主としてMEA(Membrane Electrode Assembly:膜−電極複合体)などの電極反応部とアノードやカソードを隔壁するためのセパレータから構成される。電極反応部の電解質膜はフッ素系の固体高分子膜などが主に用いられ、プロトン伝導性が要求される。セパレータは電解質膜へ流体供給をなすための流路形成や、アノード側で発生した電子を伝導する重要な役割がある。
【0003】
一方、燃料電池用シールについては、各流体、例えば水素ガスや酸素を含んだ空気、スタックを冷却するための冷媒などがスタックの外部あるいは他流体域へ流出・流入しないようにシールする役割がある。数十W級の小型電源から100kW級の自動車用電源に至るまで、これら燃料電池は複数のセルで構成され、積層されるのが一般的である。燃料電池では例えば燃料側の例を挙げると、水素ガスやメタノールなど水素原子を含む燃料を供給する部分には、供給の連通穴から各セルの反応面にこの燃料を供給し、排出用の連通穴を通ってスタック外へ排出される。このとき反応面では最低でも他流体の連通穴や系外へ漏洩しないシールが必要である。同様に酸素あるいは空気側や冷却水あるいは冷媒側も同じ構成である。水の電気分解でも同様の構成であって、水素発生面と酸素発生面にはそれぞれの流体のシールが必要である。
【0004】
これらの積層部材は、プロトンを伝導する電解質膜と、取り出した電子を伝導するためのセパレータなどの導電性プレートから構成される。各流体をシールするためのガスケットは電解質膜側または導電性プレート側に取り付けられる。例えばMEAを導電性プレートで挟む場合は、燃料側流路を形成したプレートと空気あるいは酸素流路を形成したプレートを用いる。冷却水あるいは冷媒はこれらのプレート間に供給される。これらの流体をシールするには各層にゴムガスケットや接着材などのシール材が配置される。
【0005】
上記プレート用シールとしてゴムガスケットに代表される圧縮シールを用いる場合、自動車用や定置用などの積層スタックでは、セパレータの平面上に有底のガスケット装着溝を設け、このガスケット装着溝にゴムガスケットを装着することが一般的に行なわれている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−263004号公報
【0007】
しかしながら燃料電池スタックでは一般的に、カーボンセパレータは0.5〜2mm程度、金属セパレータは0.1〜0.5mm程度の薄いプレートが積層される。また、これらのエンド部は、集電板や絶縁板など概ね数mm以上の板厚みのプレートでスタッキングされる。各プレート層では、水素ガスなどのアノード流体、エアなどのカソード流体、冷媒などをシールするためのガスケットが必要となる。
【0008】
一方、使用環境としては、低温では−40℃、高温では100数十℃程度まで達するものもある。広い温度範囲をシールする必要があるが、これらの温度を変動するなかで、スタック内では、積層部の変形などが発生する。とくにMEAやセパレータなど厚みが薄い部材は、温度変動により積層方向に反りやうねりが発生しやすい。一方、集電板や絶縁板など、厚い部材は、積層方向への変化が少ない。
【0009】
つまり、セパレータなどの薄い部材と集電板などの厚い部材の間には、スキマが発生しやすく、このスキマが漏れを起こす原因となっている。反りの大きさによっては、通常締め付け部の高さ方向スキマに対し、数倍もの大きさのスキマが発生する。これを解決するには、比較的大きな断面形状を有するガスケットが必要となるが、装着溝やスタックの小型化の要請から、ガスケットスペースを十分に取ることができず、課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は以上の点に鑑みて、ガスケットを装着するガスケット装着溝が小型化され、これに伴ってガスケットの断面積が小型化されても、十分なシール性能を発揮することが可能な積層部材用ガスケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による積層部材用ガスケットは、積層部材の平面上に設けたガスケット装着溝にゴム状弾性体よりなるガスケット本体を装着した積層部材用ガスケットであって、前記ガスケット本体は、前記装着溝に嵌め込まれるガスケット基部と、前記基部の平面上に設けられたシールリップ部とを一体に有し、前記シールリップ部は、前記積層部材が積層され前記ガスケット本体が厚み方向に圧縮されたときに前記シールリップ部が密封流体側へ倒れるよう前記装着溝の溝幅方向に非対称の形状を備え、更に、前記装着溝は、前記シールリップ部の倒れを助長すべく密封流体側から反密封流体側へかけて溝深さが徐々に深くなるよう前記装着溝の溝底面が傾斜面状とされていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項2による積層部材用ガスケットは、上記した請求項1記載の積層部材用ガスケットにおいて、前記ガスケット本体におけるガスケット基部の下面に、前記シールリップ部の倒れに際し梃子の支点として作用するビード状突起が設けられていることを特徴とする。
【0013】
上記構成を備える本発明の積層部材用ガスケットにおいて、積層部材が積層されてガスケット本体が厚み方向に圧縮されるとシールリップ部がその先端部をもって積層の相手方(隣りの積層部材)に接触し、更に密封流体側へ倒れるよう弾性変形し、このシールリップ部が倒れる方向は密封流体側であるので、装着後は密封流体側の圧力が高いほどシールリップ部が積層の相手方に強く押し付けられるセルフシール機能が発揮される。したがってガスケット本体の断面積がそれほど大きくなくても、十分なシール性能を発揮することが可能とされる。
【0014】
本発明において、シールリップ部が密封流体側へ倒れやすいのは、このシールリップ部が装着溝の溝幅方向に非対称の形状を備えるためであるが、更に装着溝が、シールリップ部の倒れを助長すべく密封流体側から反密封流体側へかけて溝深さが徐々に深くなるよう装着溝の溝底面が傾斜面状とされている。したがって積層部材が積層されてガスケット本体が厚み方向に圧縮されるとガスケット本体がその全体として溝深さが深いほうへ傾くことになり、よってシールリップ部が密封流体のほうへ倒れやすい。
【0015】
また、ガスケット本体におけるガスケット基部の下面に、シールリップ部の倒れに際して梃子の支点として作用するビード状突起が設けることも考えられ、この場合には、梃子の作用によりガスケット本体の傾きが大きくなるため、これに伴ってシールリップ部の倒れも大きくなる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0017】
すなわち本発明においては以上説明したように、積層部材が積層されガスケット本体が厚み方向に圧縮されたときにシールリップ部が密封流体側へ倒れるよう弾性変形し、これにより密封流体側の圧力が高いほどシールリップ部が積層の相手方に強く押し付けられるセルフシール機能が発揮される。したがってガスケット本体の断面積がそれほど大きくなくても、十分なシール性能を発揮することができる。また、装着溝の溝底面が傾斜面状とされているため、ガスケット本体の傾きが大きくなり、よってシールリップ部の倒れを大きくすることができる。
【0018】
また、ガスケット基部の下面にビード状突起を設けることによりこの突起が梃子の支点として作用するため、ガスケット本体の傾き、延いてはシールリップ部の倒れを一層大きくすることができる。そして、シールリップ部が倒れやすいということは、積層部材の積層に伴う締め代が小さくてもシールリップ部が積層の相手方に強く押し付けられるので、優れたシール性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例に係る積層部材用ガスケットの平面図
図2図1におけるC−C線拡大断面図であって同ガスケットの一部拡大断面図
図3】同ガスケットを積層した状態を示す一部断面図
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)ガスケットのリップ形状を非対称で、かつ、リップが倒れやすい構造とし、締め代が小さくても、内圧により倒れたガスケットをシール部材に押し付けてシールするガスケットであって、さらに、リップとは反対側の、ガスケット底部に嵌合される取り付け部材の溝底に傾斜を付けて、倒れを確実にする、あるいは、想定側と逆に倒れないようにする。
(2)左右非対称の断面形状よりなるガスケットにおいて、圧縮時にガスケットが倒れ、内圧によってシールする構造を有し、ガスケットの装着溝底が傾斜している構造。また、上記傾斜部に面するガスケット断面形状がビードを有する構造。
(3)取り付け溝底面とガスケット底面の間にスキマあり。
(4)取り付け溝の側壁でガスケットの基部側面を支持する。リップ先端のみが座屈する。
(5)従来通りの底部フラットでは圧縮率14%で漏れたが、溝底に3%の角度を付けることにより漏れが止まった。
【実施例】
【0021】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施例に係る積層部材用ガスケット11の全体平面を示し、この積層部材用ガスケット11は、積層部材の平面上に設けたガスケット装着溝にゴム状弾性体よりなるガスケット本体を装着したものである。
【0023】
積層部材は、具体的には燃料電池用セパレータ21であって、所定の厚み寸法を備えるとともに平面長方形状を呈し、その平面中央に燃料ガス等の流体が流れる流路域22が設けられ、その隅部に流路域22へ流体を供給するための流体供給用マニホールド穴23、および流路域22から流体を排出するための流体排出用マニホールド穴24、ならびに他系統のマニホールド穴25が設けられ、流体供給用マニホールド穴23から流路域22を経由して流体排出用マニホールド穴24へ流れる流体が外部へ漏洩したり他系統のマニホールド穴25へ流れ込んだりしないよう、また他系統のマニホールド穴25を流れる流体が流入したりしないよう流体供給用マニホールド穴23、流路域22および流体排出用マニホールド穴24を囲み、更に他系統のマニホールド穴25を個別に囲むようにガスケット装着溝26が設けられ、この装着溝26にガスケット本体31が装着されている。
【0024】
図2は、図1におけるC−C線拡大断面を示し、図の左側が密封流体側A、右側が反密封流体側(大気側)Bとされている。セパレータ21の平面上に断面矩形状ないし略矩形状を呈するガスケット装着溝26が設けられ、この装着溝26にゴム状弾性体よりなるガスケット本体31が非接着で装着されている。
【0025】
ガスケット本体31は、装着溝26に嵌め込まれるガスケット基部32と、基部32の平面上に設けられたシールリップ部33とを一体に有している。
【0026】
基部32は、装着溝26の溝幅と同等ないし略同等の横幅を備える横長の断面矩形状ないし略矩形状とされている。
【0027】
シールリップ部33は、基部32の平面上において反密封流体側Bへ偏在して設けられ、その断面形状を先細の三角形状ないし略三角形状とされている。またこの断面三角形状のシールリップ部33は密封流体側Aの斜面33aおよび反密封流体側Bの斜面33bを備えるところ、前者の密封流体側Aの斜面33aのほうが後者の反密封流体側Bの斜面33bよりも傾斜勾配が急に設定されている。したがってシールリップ部33は、セパレータ21が積層されてガスケット本体31がその厚み方向(図1では上下方向)に圧縮されたときにこのシールリップ部33が密封流体側Aのほうへ倒れるように装着溝26の溝幅方向に非対称の形状とされている。
【0028】
また、装着溝26は上記したように断面矩形状ないし略矩形状とされているところ、シールリップ部33の倒れを助長すべく密封流体側Aから反密封流体側Bへかけて溝深さが徐々に深くなるように装着溝26の溝底面26aが傾斜面状とされている。したがって装着溝26の溝底面26aには、密封流体側Aへ向けての所定の傾斜角度θが設定され、この傾斜角度θは例えば3度前後とされている。
【0029】
また、ガスケット本体31における基部32の下面に、シールリップ部33の倒れに際して梃子の支点として作用することが可能なビード状突起34が設けられており、図では同形同大のビード状突起34が3本互いに平行に設けられている。
【0030】
図2は、ガスケット本体31をその厚み方向に圧縮する前の初期的な装着状態を示し、この初期的な装着状態においては、基部32の下面に設けたビード状突起34が装着溝26の溝底面26aに接触するので、装着溝26の溝底面26aと基部32の下面との間に所定の間隔tが設けられている。
【0031】
また、上記したように装着溝26は傾斜面状とされているので、ビード状突起34はその3本のうち密封流体側A側のビード状突起34のみが装着溝26の溝底面26aに接触し、中央のビード状突起34と装着溝26の溝底面26aとの間に所定の間隔tが設けられ、反密封流体側Bのビード状突起34と装着溝26の溝底面26aとの間にも所定の間隔tが設けられている(ただし作図の都合上、tは図示していない)。
【0032】
そして、これらの間隔t,t,tの大小関係はt>t>tとされ、またこれらの間隔t,t,tはいずれもガスケット本体31が反密封流体側Bへ傾くための構成として設けられている。
【0033】
図3は、図2の初期的な装着状態からセパレータ21を積層してガスケット本体31をその厚み方向に圧縮した状態を示し、この装着・圧縮状態において、シールリップ部33はその先端部33cをもって積層の相手方(隣りのセパレータ)41に接触し、更に密封流体側Aへ倒れるよう弾性変形し、このシールリップ部33が倒れる方向は密封流体側Aであるので、装着後は密封流体側Aの圧力Pが高いほどシールリップ部33が積層の相手方41に強く押し付けられるセルフシール機能が発揮される。したがってこのようにセルフシール機能が発揮されるので、ガスケットスペースが小さくガスケット本体21の断面積がそれほど大きくなくても、当該ガスケット11によれば十分なシール性能を発揮することができる。
【0034】
尚、上記構成の積層部材用ガスケット11においては、以下の構成にもとづいて、シールリップ部33が密封流体側Aへ倒れやすくされている。
すなわち第1に、シールリップ部33が装着溝26の溝幅方向に非対称の形状とされていること。
第2に、密封流体側Aから反密封流体側Bへかけて溝深さが徐々に深くなるよう装着溝26の溝底面26aが傾斜面状とされていること。
第3に、ガスケット本体31におけるガスケット基部32の下面に、シールリップ部33の倒れに際して梃子の支点として作用するビード状突起34が設けられていること。
【0035】
この第3点に関しては、セパレータ21が積層されてガスケット本体31がその厚み方向に圧縮されると、先ず、密封流体側A側のビード状突起34を梃子の支点としてガスケット本体31が図上右下がりに傾き、中央のビード状突起34が装着溝26の溝底面26aに接触する。次いで、中央のビード状突起34を梃子の支点としてガスケット本体31が図上右下がりに傾き、反密封流体側Bのビード状突起34が装着溝26の溝底面26aに接触する。次いで更に、反密封流体側Bのビード状突起34を梃子の支点としてガスケット本体31が図上右下がりに傾き、基部32下面の反密封流体側Bの端部が装着溝26の溝底面26aに近付き、或いは近付いたうえで装着溝26の溝底面26aに接触する。
【0036】
したがってこのように3本のビード状突起34が梃子の支点として順次作用するため、ガスケット本体31が段階的にかつ大きく傾くことが可能とされ、これによりシールリップ部33が密封流体側Aへ大きく倒れ込む。
【0037】
但し、本発明において、このようにビード状突起34の形成数を3本としたのは単なる一例であって、ビード状突起34の形成数は1本でも良く、2本でも良く、4本以上であっても良い。また、その形成数にかかわらずビード状突起34と基部32下面の反密封流体側Bの端部との間には所定の溝幅方向の間隔を設けることが好ましい。
【符号の説明】
【0038】
11 積層部材用ガスケット
21 セパレータ(積層部材)
22 流路域
23,24,25 マニホールド穴
26 ガスケット装着溝
26a 溝底面
31 ガスケット本体
32 基部
33 シールリップ部
33a,33b 斜面
33c 先端部
34 ビード状突起
41 積層の相手側部品
A 密封流体側
B 反密封流体側
図1
図2
図3