(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1アダプタは、第1の軸線の両端部に前記第1端部及び前記第2端部を有し、当該第1の軸線に沿って筒状に形成され、前記シャフト用凹部は、前記第1の軸線と交差する第2の軸線に沿って延びており、
前記第2アダプタは、前記第1開口部側を向く第1端部と、前記第2開口部側を向く第2端部とを有し、第1の軸線の両端部に前記第1端部及び前記第2端部が設けられ、前記第2連結部は、前記第1の軸線と交差する第2の軸線に沿って形成されており、
前記第1アダプタの第1連結部と、前記第2アダプタの第2連結部とは、前記第2アダプタの第2の軸線回りの複数の回転位置において連結可能となっており、
前記第2アダプタは、前記収容部内で、当該第2アダプタの前記第1の軸線回りの複数の回転位置において収容可能となっている、請求項1に記載のゴルフクラブ。
前記第2アダプタは、断面多角形状の外周面を有するように形成され、前記収容部内で、前記外周面の少なくとも2つの面が当接しつつ、複数の回転位置において収容可能となっている、請求項1から3のいずれかに記載のゴルフクラブ。
前記第2アダプタにおいて、前記第1アダプタの第1連結部との連結位置は、前記収容部内における複数の回転位置の中心からずれた位置に配置されている、請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブ。
前記第2アダプタは、前記第1開口側を向く面において、前記内部空間内の内壁面と当接することで、位置決め可能に構成されている、請求項1から5のいずれかに記載のゴルフクラブ。
前記第1アダプタの第1連結部に対して、前記第2アダプタと同じ傾斜角度で連結可能で、且つ前記第2アダプタとは異なる重量を有する少なくとも1つの第3アダプタをさらに備えており、
前記第3アダプタは、前記第3開口部から挿入されて前記内部空間に収容可能となっており、前記固定部材により、前記第1アダプタと連結可能に構成されている、請求項1から6のいずれかに記載のゴルフクラブ。
【発明の概要】
【0005】
ところで、上記のようなゴルフクラブでは、ヘッドアダプタをソール部側の開口部から取り付けるため、ソール部の開口部を大きくする必要がある。しかしながら、ソール部側に大きい開口が形成されるため、ヘッドの重心が高くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、シャフトとゴルフクラブヘッドとを、少なくとも2つのアダプタを用いて、複数の角度で連結可能なゴルフクラブにおいて、ヘッドの重心が高くなるのを防止できるゴルフクラブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るゴルフクラブは、シャフトと、前記シャフトが取り付けられる第1開口部を有するホーゼル部、及びソール部を備え、前記第1開口部から前記ソール部側に延びる内部空間を有するとともに、当該内部空間が前記ソール部に形成された第2開口部において開口するように構成された、ゴルフクラブヘッドと、第1端部及び第2端部を有し、前記第1開口部に挿入可能な第1アダプタであって、前記第1端部側に前記シャフトが固定されるシャフト用凹部を有するとともに、前記第2端部に第1連結部を有する第1アダプタと、前記内部空間に収容され、前記第1アダプタの第1連結部と着脱自在に連結する第2連結部を有する、第2アダプタと、前記内部空間に前記第2開口部から収容され、前記第2アダプタと第1アダプタとを着脱自在に固定する、固定部材と、
を備え、前記内部空間は、前記第2アダプタを収容する収容部を備え、前記収容部は、前記第2アダプタの移動を規制するように構成され、前記ゴルフクラブヘッドの表面には、前記第1開口部と第2開口部との間に、前記収容部と連通し、且つ前記第2アダプタを挿入可能な第3開口部が形成され、前記第1アダプタの第1連結部は、前記シャフトに対して傾斜するように構成され、前記第2アダプタの第2連結部は、前記第1アダプタが前記第2アダプタに対して傾斜して連結されるように構成され、前記第1アダプタの連結部と、前記第2アダプタの第2連結部とは、複数の回転位置において連結可能となっており、前記第2アダプタは、前記収容部内で、複数の回転位置において収容可能となっている。
【0008】
上記ゴルフクラブにおいては、前記第1アダプタは、第1の軸線の両端部に前記第1端部及び前記第2端部を有し、当該第1の軸線に沿って筒状に形成され、前記シャフト用凹部は、前記第1の軸線と交差する第2の軸線に沿って延びており、前記第2アダプタは、前記第1開口部側を向く第1端部と、前記第2開口部側を向く第2端部とを有し、第1の軸線の両端部に前記第1端部及び前記第2端部が設けられ、前記第2連結部は、前記第1の軸線と交差する第2の軸線に沿って形成されており、前記第1アダプタの第1連結部と、前記第2アダプタの第2連結部とは、前記第2アダプタの第2の軸線回りの複数の回転位置において連結可能となっており、前記第2アダプタは、前記収容部内で、当該第2アダプタの前記第1の軸線回りの複数の回転位置において収容可能となっているものとすることができる。
【0009】
上記ゴルフクラブにおいて、前記第1アダプタの第1連結部は、筒状の突部を有し、前記第2アダプタの第2連結部は、前記第1アダプタの第1連結部を受け入れる凹部を有しているものとすることができる。
【0010】
上記ゴルフクラブにおいて、前記第2アダプタは、断面多角形状の外周面を有するように形成され、前記収容部内で、前記外周面の少なくとも2つの面が当接しつつ、複数の回転位置において収容可能となっているものとすることができる。
【0011】
上記いずれかのゴルフクラブでは、前記第2アダプタにおいて、前記第1アダプタの第1連結部との連結位置は、前記収容部内における複数の回転位置の中心からずれた位置に配置されているものとすることができる。
【0012】
上記いずれかのゴルフクラブにおいて、前記第2アダプタは、前記第1開口側を向く面において、前記内部空間内の内壁面と当接することで、位置決め可能に構成されているものとすることができる。
【0013】
上記いずれかのゴルフクラブにおいては、前記第1アダプタの第1連結部に対して、前記第2アダプタとは異なる傾斜角度で連結可能な少なくとも1つの第3アダプタをさらに備えており、前記第3アダプタは、前記第3開口部から挿入されて前記内部空間に収容可能となっており、前記固定部材により、前記第1アダプタと連結可能に構成されているものとすることができる。
【0014】
上記いずれかのゴルフクラブにおいては、前記第1アダプタの第1連結部に対して、前記第2アダプタと同じ傾斜角度で連結可能で、且つ前記第2アダプタとは異なる重量を有する少なくとも1つの第3アダプタをさらに備えており、前記第3アダプタは、前記第3開口部から挿入されて前記内部空間に収容可能となっており、前記固定部材により、前記第1アダプタと連結可能に構成されているものとすることができる。
【0015】
上記第3アダプタを用いる場合、例えば、前記ゴルフクラブヘッドが、前記第2及び第3アダプタを収容可能な少なくとも1つの凹部を備えているものとすることができる。
【0016】
なお、本明細書では、アダプタ間の関係、アダプタとホーゼル部との関係について「連結」と言う文言を使用しているが、連結という文言の意図としては、少なくとも両者が動かないように接していればよく、両者が外力を加えても分離しないことまでは要求されない場合がある。したがって、「連結」という文言のほか、「係合」という文言でこの状態を表すこともある。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、シャフトとゴルフクラブヘッドとを、少なくとも2つのアダプタを用いて、複数の角度で連結可能とするゴルフクラブにおいて、ヘッドの重心が高くなるのを防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るゴルフクラブの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係るゴルフクラブヘッドの斜視図、
図2は
図1の平面図である。以下の説明では、図面内の向きを基準として説明を行うことがあるが、説明の便宜上のためであり、この向きは発明を限定するものでない。また、以下の説明で軸方向とは、特に断りのない限りは、概ねシャフトの延びる方向であるが、厳密なものではない。
【0020】
<1.ゴルフクラブの全体構造>
図1及び
図2に示すように、本実施形態に係るゴルフクラブは、シャフト20と、その端部に連結されたゴルフクラブヘッド10(以下、単に「ヘッド」ということがある)とを備えている。また、シャフト20とゴルフクラブヘッド10とは、後述する連結構造により連結されており、シャフト20の軸回りにヘッド10の回転位置を変更できるように構成されている。以下、各部材について詳細に説明する。
【0021】
シャフト20は、中空の管状に形成されており、下方の端部には上述したゴルフクラブヘッド10が連結され、上方の端部には、図示を省略するグリップが固定されている。
【0022】
ゴルフクラブヘッド10は、中空構造であり、フェース部1、クラウン部2、ソール部3、サイド部4、及びホーゼル部5によって壁面が形成されている。フェース部1は、ボールを打球する面であるフェース面を有しており、クラウン部2はフェース部1と隣接し、ヘッド10の上面を構成する。ソール部3は、ヘッド10の底面を構成し、フェース部1及びサイド部4と隣接する。また、サイド部4は、クラウン部2とソール部3との間の部位であり、フェース部1のトウ側からヘッド10のバック側を通りフェース部1のヒール側へと延びる部位である。さらに、ホーゼル部5は、クラウン部2のヒール側に隣接して設けられる円筒状の部位であり、後述する第1アダプタ6が挿入される取付孔(第1開口部)51を有している。また、この取付孔51の外周面のヒール側には、後述する第1アダプタ6の回転位置を位置決めするための基準表示52が施されている(
図3及び
図4参照)。なお、ここで説明するヘッド10は、ドライバー又はフェアウェイウッドといったウッド型であるが、そのタイプは限定されず、いわゆるユーティリティ型及びハイブリッド型等であってもよいし、アイアン型でも良い。
【0023】
<2.シャフトとゴルフクラブヘッドとの連結構造>
次に、シャフト20とゴルフクラブヘッド10との連結構造について説明する。
図3は、連結構造の分解図である。同図に示すように、この連結構造において、シャフト20とゴルフクラブヘッド10とは、第1アダプタ6及び第2アダプタ7を介して連結されており、これら両アダプタ6,7は、ワッシャ8及び固定部材9によって、ゴルフクラブヘッド10内で固定されている。以下、この連結構造について詳述する。
【0024】
<2.1 ゴルフクラブヘッドの連結に係る構造>
まず、ゴルフクラブヘッド10の構造について、
図4及び
図5も参照しつつ説明する。
図4は、両アダプタ部、ワッシャ、及び固定部材が装着されたゴルフクラブヘッドをヒール側から見た図、
図5は
図4のA−A線断面図、
図6は
図5において両アダプタ及び固定部材を取り外した断面図(a)、サイド開口部をヒール側から見た拡大図(b)、内部空間の第2領域を上方から見た拡大図(c)である。
【0025】
図5及び
図6に示すように、このゴルフクラブヘッドには、ホーゼル部5の取付孔51から、概ねシャフト20の軸方向と平行に延びる筒状の内部空間が形成されており、この内部空間は、ソール部3において開口している。以下、このソール部3における開口を、ソール開口部(第2開口部)31と称することとする。また、以下の説明では、内部空間の延びる方向を軸方向ということがある。
【0026】
上記内部空間は、ホーゼル部5の取付孔51から軸方向に並ぶ3つの領域、つまり第1領域501,第2領域(収容部)502,及び第3領域503を有している。第1領域501は、円筒状に形成されており、その内壁面は、ホーゼル部5の取付孔51からソール部3側へいくにしたがって径がやや大きくなるようなテーパ状に形成されている。そして、この第1領域501には、上述した第1アダプタ6が挿入される。
【0027】
第2領域502は、主として第2アダプタ7が収容される領域であり、第2アダプタ7に対応して内部形状が直方体状に形成されており、その軸方向の長さは第2アダプタ7の軸方向の長さとほぼ同じである。そして、第1領域501との境界には、径方向内方向に延びるフランジ部504が形成されており、このフランジ部504によって、第2アダプタ7が取付孔51側に移動しないように、第2アダプタ7の移動を規制している。また、このフランジ部504の内径は、後述するように、第1アダプタ6の連結部62が挿入可能な大きさとなっており、フランジ部504を介して、ソール開口部31側に突出する第1アダプタ6の連結部62が、第2アダプタ7に連結される。
【0028】
さらに、第2領域502には、軸方向とは直交する方向に延びる挿入空間41と連通しており、この挿入空間41は、サイド部4において開口している。以下、このサイド部4における開口を、サイド開口部42と称することとする。この構成により、第2アダプタ7は、サイド開口部42から挿入空間41を経て、内部空間の第2領域502に挿入されるようになっている。また、挿入空間41及び第2領域502は、上記のように連通しており、
図6(c)に示すように、平面視長方形状に形成されているが、上面の両側縁及び奥端縁の3箇所にはテーパ面5021が形成されている。そして、これらテーパ面5021のうち、第2領域502に位置する部分は、上述したフランジ部504の下面に形成されている。
【0029】
第3領域503は、第2領域502とソール開口部31との間で、円筒状に延びている。第3領域503の内径は、第2領域502の外径よりも小さくなっており、これによって、第2領域502と第3領域503との境界には段部505が形成されている。この段部505により、第2領域502に収容された第2アダプタ7は、第3領域503側への移動を規制されている。また、この第3領域503には、ソール開口部31側からワッシャ8及び固定部材9が挿入される。
【0030】
<2.2 第1アダプタ>
次に、第1アダプタ6について、
図7を参照しつつ説明する。
図7は第1アダプタの側面図(a)及び断面図(b)である。同図に示すように、第1アダプタ6は、筒状に形成された本体部61と、この本体部61の上端部に取り付けられ、本体部61よりも大径の大径部63と、この本体部61の下端部に取付けられ、本体部61よりも小径の筒状の連結部(第1連結部)62とを備え、これらが一体的に形成されている。本体部61は第1軸線X1を軸心とし、この第1軸線X1に沿って円筒状に延びるような外形を有するとともに、上端側に開口するシャフト用凹部611を有している。そして、このシャフト用凹部611は、第1軸線X1と約1度の角度で交差する第2軸線X2に沿って延びる円筒状の内壁面を有しており、このシャフト用凹部611にシャフト20の下端部が挿入される。シャフト20は、接着などでこのシャフト用凹部611に固定される。これにより、シャフト20の軸心S(
図1参照)は、第1アダプタ6の第2軸線X2に沿って延び、第1アダプタ6に対して傾斜して延びるように固定される。
【0031】
また、第1アダプタ6の本体部61の外径は、ホーゼル部5の取付孔51よりも小径であり、ホーゼル部5における内部空間に配置される。一方、大径部63は、取付孔51よりも径が大きくなっており、この大径部63と本体部61との間には、径方向外方に凸の曲面状の移行部64が形成されている。そして、この移行部64が、ホーゼル部5の取付孔51の内周縁に接する。これにより、第1アダプタ6がホーゼル部5に対して傾斜した場合であっても、移行部64がホーゼル部5の取付孔51の内周縁の全周に接触し易くなる。第1アダプタ6は、この移行部64とホーゼル部5の取付孔51との接触部分が支持されることで、揺動可能になっている。また、例えば、
図3に例示するように、大径部63の外周面には、複数の回転位置表示65が施されており(本実施形態では、大径部63の外周面に90度おきに4箇所設けられている)、これら回転位置表示のいずれかを、ホーゼル部5の取付孔51の開口周縁に付された基準表示52と合わせるように位置決めすることで、後述するように、ユーザの好みに応じた角度にすることができる。
【0032】
第1アダプタ6の連結部62は、第1軸線X1に沿って延びる四角筒状に形成されるとともに、下方に開口するネジ穴621を有しており、このネジ穴621には雌ネジが形成されている。そして、後述するように、この雌ネジには、固定部材9のネジ部92がねじ込まれる。また、本体部61と連結部62との間の段部65はテーパ状に傾斜するように形成されている。そして、上述したように、第1アダプタ6は、取付孔51から、ヘッド10の内部空間の第1領域501に挿入され、連結部62のみが、フランジ部504から第2領域502側へ突出し、第2アダプタ7に連結される。なお、
図6における第1アダプタ6の上端部が本発明の第1の端部に相当し、第1アダプタ6の下端部が本発明の第2の端部に相当する。
【0033】
<2.3 第2アダプタ>
次に、第2アダプタ7について、
図8を参照しつつ説明する。
図8は、第2アダプタの平面図(a)、側面図(b)、及び断面図(c)である。同図に示すように、第2アダプタ7は、直方体状に形成されており、上面71及び下面72と、4つの面からなる外周面73とで構成されている。外周面73の4つ面の幅は、すべて同じになっている。すなわち、この第2アダプタ7は平面視正方形状に形成されている。また、第2アダプタ7の上面71の4つの辺は、面取りがなされており、テーパ面75が形成されている。
【0034】
上述したように、第2アダプタ7は、ヘッド10の内部空間の第2領域502に収容されるようになっており、第2領域502に収容された状態では、フランジ部504及び段部505により、軸方向の移動が規制されるようになっている。具体的には、第2領域502の内壁面が、第2アダプタ7の外周面73と対応するように形成されている。すなわち、第2アダプタ7の挿入方向に平行な外周面73の2つの面は、第2領域502の内壁面と接し、これによって第2アダプタ7は、回転不能に第2領域502に収容される。そして、第2アダプタ7の上面の3つのテーパ面75(挿入方向前方側のテーパ面、及び挿入方向に平行な2つのテーパ面)が、第2領域502及び挿入空間41の上面に形成された3つのテーパ面5021とそれぞれ当接する。これにより、第2アダプタ7が挿入方向と垂直な方向(フェース−バック方向)にずれるのを防止することができる。また、第2アダプタ7の外周面73は平面視正方形状であるため、第2アダプタ7は、第2領域502に対して、4つの回転位置のいずれかで収容することができる。
【0035】
また、第2アダプタ7には、上下方向に延びる貫通孔70が形成されている。そして、第2アダプタ7は、上面71及び下面72に対して垂直に延びる第1軸線Y1を軸心とし、貫通孔は、第1軸線Y1と約1度の角度で交差する第2軸線Y2に沿って延びる円筒状の内壁面を有している。
【0036】
貫通孔70は、3つの領域に分けられており、上面71側から軸方向に並ぶ第1領域(第2連結部)701,第2領域702,及び第3領域703を有している。第1領域701は、上面71において開口し、第1アダプタ6の連結部62が着脱自在に挿入される。そのため、第1領域701の内部形状は第1アダプタ6の連結部62の外部形状とほぼ同じ四角筒状になっている。そして、第1領域701の軸線Y2は、軸線Y1に対して約1度傾斜しているため、これに取り付けられる第1アダプタ6は、第2アダプタ7に対し傾斜して延びるように固定される。このとき、第1アダプタ6の連結部62及び第2アダプタ7の第1領域701は、ともに四角筒状に形成されているため、第1アダプタ6の連結部62は、第2アダプタ7に対して、4通りの回転位置で連結される。
【0037】
また、第2アダプタ7は、外周面が平面視正方形状であるため、4つの回転位置のいずれかでヘッド10の第2領域502に収容される。そして、第1アダプタ6は、第2アダプタ7のこの4つの回転位置のいずれであっても連結される。そのため、第2アダプタ7は、ヘッド10の第2領域502に収容されているとき、第1アダプタ6を4通りの角度で傾斜して連結する。なお、第1アダプタ6の第1軸線X1と第2アダプタ7の第2軸線Y2は同軸である。従って、第1アダプタ6の第2軸線X2と第2アダプタ7の第2軸線Y2とは、平行ではなく、両アダプタ6,7が連結されたときに交差するように構成されている。
【0038】
第3領域703は、第2アダプタ7の下面72において開口し、ワッシャ8が嵌め込まれる内径を有するとともに、ワッシャ8の一部が嵌まる深さとなるように形成されている。したがって、ワッシャ8が第3領域703に嵌め込まれたときには、ワッシャ8の一部が第2アダプタ7の下面72からやや突出した状態となる。そして、第2領域702は、第1領域701と第3領域703とを連通させる領域であり、第1領域701及び第3領域703よりも小径に形成されている。こうして形成される貫通孔70の第1領域701,第2領域702及び第3領域703は、第2軸線Y2に沿って延びている。なお、
図7における第2アダプタ7の上面71が本発明の第1の端部に相当し、第2アダプタ6の下面が本発明の第2の端部に相当する。
【0039】
<2.4 固定部材及びワッシャと第2アダプタとの連結>
固定部材9は、頭部91とネジ部92とを備えており、
図5に示すように、頭部91にてワッシャ8を押圧し、ネジ部92が、第2アダプタ7の下面側から、第3領域703及び第2領域702を貫通して、第1領域701内に延びるようになっている。そして、ネジ部92は、第1領域701に挿入された第1アダプタ6の連結部62にネジ留めされる。ここで、第2アダプタの第3領域703において、ワッシャ8が配置される面は、第2軸線Y2と直交するように形成されている。これは、第2アダプタ7に連結された第1アダプタ6が第2軸線Y2に沿って延びるためであり、ワッシャ8及び固定部材9は、この第1アダプタ6の延びる方向に対応して、これを強固に固定するように構成されている。
【0040】
なお、上記連結構造で用いる各アダプタ6,7は、種々の材料で形成できるが、例えば、Ti(6−4Ti)、Al(A7075)などで形成することができる。
【0041】
<3.シャフトとゴルフクラブヘッドとの組立て>
次に、上記のように構成されたゴルフクラブの組立て方法について説明する。まず、サイド部4のサイド開口部42から第2アダプタ7を挿入する。このとき、第2アダプタ7の上面71を取付孔51側、下面72をソール開口部31側に向けた上で、回転位置を適宜決定し、所望の回転位置で、第2アダプタ7をサイド開口部42から第2領域502へ押し込む。続いて、シャフト20が固定された第1アダプタ6を、連結部62を下方に向けてホーゼル部5の取付孔51に挿入する。このとき、第1アダプタ6の大径部63の回転位置表示65のいずれかを、取付孔51周縁の基準表示52に位置決めする。こうして、第1アダプタ6の連結部62が、内部空間の第2領域502に挿入され、上述した4つの回転角度のいずれかで第2アダプタ7の貫通孔70に連結される。続いて、ワッシャ8を固定部材9のネジ部92に挿通し、頭部91に係合させた後、固定部材9をソール開口部31から挿入する。これにより、ワッシャ8が第2アダプタ7の第3領域703に配置されるとともに、ネジ部92が第2アダプタ7の下面72側から貫通孔70に挿入され、第1アダプタ6の連結部62にネジ留めされる。こうして、第1アダプタ6と第2アダプタ7とがホーゼル部5に固定される。このとき、第1アダプタ6は、移行部64において、取付孔51の内壁面に当接するが、第1アダプタ6の段部66はフランジ部504とは当接せず、段部66とフランジ部504との間に隙間が形成される(
図5参照)。一方、第2アダプタ7の上面は、固定部材9を第1アダプタ6にねじ込むことで、フランジ部504の下面に押し付けられる。
【0042】
<4.特徴>
以上のようにシャフト20とヘッド10とを固定したとき、シャフト20は、第1アダプタ6に対して約1度傾斜した状態で固定される。また、第1アダプタ6は、第2アダプタ7に対して約1度傾斜した状態で固定される。したがって、シャフト20は、第2アダプタ7に対して、最大約2度傾斜した状態で固定されることになる。このように、第1アダプタ6は、第2アダプタ7に対して、いずれかの回転位置で傾斜して固定されるが、第1アダプタ6が収容される内部空間の第1領域501がテーパ状に形成されているため、第1アダプタ6がいずれの回転位置で第2アダプタ7に固定されても、第1アダプタ6が第1領域501の内壁面と干渉しないようになっている。
【0043】
ここで、第2アダプタ7の回転位置を固定したまま、第2アダプタ7に対する第1アダプタ6の回転位置を変更すると、ヘッド10に対するシャフト20の取付角度が変更されるため、ライ角、ロフト角、及びフェース角を変更することができる。そして、第2アダプタ7の回転位置、つまり第2領域502に対する収容の向きを変更することで、さらに細かくライ角、ロフト角、フェース角を変更することができる。例えば、第2アダプタ7に対する第1アダプタ6の回転角度が4種類、第2アダプタ7の第2領域502に対する回転角度が4種類であれば、合計16種類のライ角、ロフト角、フェース角の組み合わせに変更することができる。
【0044】
このとき、第1アダプタ6の大径部63には基準位置65が施され、外部に露出しているので、ユーザは、第1アダプタ6の回転位置がどこであるかということを容易に視認することができる。また、サイド開口部42を介して、第2領域502に配置されている第2アダプタ7の外周面73を視認することができるため、例えば、第2アダプタ7の外周面73の各面に表示を施しておけば、ユーザは、その表示を確認することで、第2アダプタ7の回転位置を視認することができる。したがって、ユーザは、連結構造を分解することなく、第1アダプタ6の回転位置及び第2アダプタ7の回転位置を確認することができ、これによって、このゴルフクラブのライ角、ロフト角、及びフェース角を確認することができる。特に、サイド開口部42側(ヒール側)からヘッド10を見れば、第2アダプタ7の回転位置とともに、ホーゼル部5の基準表示52、第1アダプタの回転位置表示65が視認できるため、一方向から一目で、このゴルフクラブのライ角等を確認することができる。なお、回転位置表示、基準位置は特には区別されるものではなく、回転位置の位置合わせができれば、特には限定されない。すなわち、何らかの表示がなされていればよい。
【0045】
また、ソール部3に形成されたソール開口部31は、ワッシャ8及び固定部材9を挿入するために設けられているため、これらが第2アダプタ7の第2軸線Y2に沿って挿入可能な大きさに形成すればよい。したがって、ソール開口部31及びこれに続く内部空間の第3領域503を小型化することができる。これにより、第3領域503の表面積が小さくなり、ソール部3の面積が増加する。そのため、ヘッド10の重量がソール面寄りに多く配置され、ヘッドの10の重心が高くなるのを抑制することができる。
【0046】
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
【0047】
<5.1>
第2アダプタ7は、種々の態様があり、例えば、第2アダプタ7が、ヘッドの第2領域502からサイド開口部42側へ離脱しないように、
図9に示すようにすることができる。
図9(a)に示すように、第2アダプタ7の外周面の1つに、板状の蓋部95を取り付ける。この蓋部95は、外周面73の一端部と同じ幅になっており、これを外周面73からずれるように配置する。これにより、蓋部95の一端部を外周面73から突出させるとともに、蓋部95の他端部側には外周面73との間に段部96が形成されるようにする。そして、まず、
図9(b)に示すように、蓋部95が取り付けられた側とは反対側の面をサイド開口部42から挿入する。これにより、外周面73から突出した蓋部95の一端部がサイド開口部42の開口周縁に引っかかる。次に、
図9(c)に示すように、第2アダプタ7を水平方向にずらし、蓋部95がサイド開口部42と一致するようにする。これに続いて、第2アダプタ7を内部空間側に押し込めば、上述した段部96が抜け止めになって、第2アダプタ7が、第2領域702から離脱するのを防止することができる。但し、この態様では、第2アダプタ7が第2領域502内で複数の回転位置をとることができないため、第1アダプタ6の回転位置のみを調整することになる。
【0048】
<5.2>
上記実施形態では、第2アダプタ7自体を回転させることで、第2領域502内での回転位置を決めていたが、例えば、
図10に示すようにすることもできる。すなわち、第2アダプタ7に、貫通孔70が形成された円形部材97を、回転自在に取り付け、この円形部材97を回転させることで、第2領域502内での貫通孔70の傾斜の向きを決定することができる。このとき、円形部材97内の貫通孔70は、例えば、円形部材97の中心に対して偏心した位置に形成することができる。また、
図9に示す態様において、このように構成すると、第2アダプタ7の貫通孔70の傾斜角度を、第2領域501内で調整することができる。
【0049】
<5.3>
上記実施形態では、第2アダプタ7の貫通孔70の第2軸線Y2が第1軸線Y1に対して傾斜しているため、第2アダプタ7を第1軸線Y1回りに回転させれば、これと連結される第1アダプタ6の傾斜角度を変更することができた。これに対して、例えば、第1アダプタ6の連結部62が挿入される貫通孔を、直方体状の第2アダプタ7の複数の面に形成すれば、さらに多数の傾斜角度で第1アダプタ6と第2アダプタ7とを連結することができる。例えば、
図11(a)に示すように、第2アダプタの3つの面に、傾斜角度が異なる貫通孔70a,70b,70cをそれぞれ形成することができる。
図11(b)の例では、2つの面に傾斜角度が異なる貫通孔70a,70bを形成している。この場合、各貫通孔70a,70b,70cが第1領域501を向いた状態で、第2領域502に挿入できるように、第2アダプタ7及び第2領域501、挿入空間41を設計しておく必要がある。なお、貫通孔を形成するのは、第2アダプタ7の2または3の外面であればよい。さらに、すべての貫通孔が傾斜している必要はなく、少なくとも1つが各面と垂直であってもよい。
【0050】
<5.4>
上記実施形態では、ヘッドの内部空間において、フランジ部504によって取付孔51側への第2アダプタ7の移動を規制しているが、第2アダプタ7の移動を規制する方法は、これに限定されるものではない。例えば、
図12に示すように、第2アダプタ7の横断面の長さ(例えば、同図の左右方向の長さ)を、第1領域501よりも長くするとともに、第2領域502の横断面の長さを第1領域501よりも長くすれば、フランジ部を設けなくても、第2アダプタ7が取付孔側に移動するのを制限することができる。但し、第2アダプタ7の移動を規制できるのであれば、これ以外の方法を用いてもよい。
【0051】
<5.5>
第2アダプタ7を第2領域502にスムーズに収容できるように、第2アダプタ7と第2領域502との間には所定のクリアランスを形成することがある。このようなクリアランスを形成すると、第2アダプタ7をスムーズに着脱できるが、第2アダプタ7が第2領域502内で移動するおそれがある。そこで、上記実施形態では、第2アダプタ7の上面71にテーパ面75を形成し、第2領域502の内壁面に形成したテーパ面5021と当接させている。これにより、第2アダプタ7は、外周面が第2領域502の内壁面に接していなくても、テーパ面75、5021同士が当接することで、位置決めを行うことができる。
【0052】
上記実施形態では、第2領域502及び挿入空間41の上面の3辺について、テーパ面5021を形成していたが、例えば、
図13に示すように、サイド開口部42側にもテーパ面5022を形成することもできる。この場合、第2アダプタ7のテーパ面75を、第2領域502内のサイド開口部42側のテーパ面5022に当接させるためには、第2アダプタ7が、挿入空間41から第2領域に挿入された後、第1領域501側へ軸方向に移動できるように、第2領域502の軸方向の長さを長くしておく必要がある。
【0053】
なお、第2アダプタ7のテーパ面75、第2領域502及び挿入空間41のテーパ面5021、5022は、必ずしも必要ではなく、第2アダプタの外周面と、第2領域502及び挿入空間41の内壁面とによって位置決めをしてもよい。
【0054】
<5.6>
上記実施形態では、第2アダプタ7と固定部材9とを別体としているが、これを一体化することもできる。すなわち、第2アダプタ7の下面72側に、固定部材9を回転可能に取り付けておくことができる。これにより、アダプタ7と固定部材9をセットでサイド開口42から挿入する事が可能となる。この場合、固定部材9の頭部91を、第2アダプタ7の下面に形成した凹部に収容し、外部に突出しないようにすることもできる。
【0055】
<5.7>
上記実施形態では、第2アダプタ7を直方体状に形成し、ヘッド10の内部空間の第2領域502をこれに対応するような形状にしているが、これに限定されるものではない。すなわち、第2アダプタ7を複数の回転位置で、ヘッドの第2領域502に収容できるのであれば、これらの形態は特には限定されない。例えば、第2アダプタ7を平面視多角形状に形成することもできる。あるいは、第2アダプタ7を平面視円形にするとともに、少なくとも1つの突部または凹部を形成し、これを第2領域502に係合させることにより、第2領域502内において複数の回転位置で収容させることもできる。さらに、第2アダプタ7の形状と、第2領域502の内部形状が同一でなくてもよく、上記のように、第2アダプタ7が第2領域502内において、複数の回転位置で収容できればよい。例えば、第2領域502を直方体状に形成し、第2アダプタ7を平面視八角形状に形成することもできる。
【0056】
<5.8>
上記実施形態における第2アダプタ7とは、貫通孔70の傾斜角度の異なる少なくとも1つの第3アダプタを準備しておくこともできる。この第3アダプタは、貫通孔70の傾斜角度以外は、第2アダプタ7と同一構成である。なお、この第3アダプタの貫通孔の傾斜角度は0度でもよい。このような第3アダプタを準備しておけば、さらに多様な傾斜角度で、シャフト20とヘッド10とを連結することができる。この場合、第2アダプタ7及び第3アダプタのうち、ヘッド10の内部空間に収容するもの以外は、例えば、ヘッドのウエイトとして利用できるように構成してもよい。すなわち、ヘッド10の表面に凹部を形成し、この凹部に利用しない第2アダプタまたは第3アダプタを収容しておけば、これらを紛失するのを防止することができる。
【0057】
この場合、第3アダプタ用の固定部材を準備しておき、第3アダプタをこの固定部材によって凹部内に固定することもできる。また、第2アダプタ7と第3アダプタとを比重の異なる材料で形成し、凹部をヘッド10の内部空間とは離間した位置、例えば、ソール部3やサイド部4のトゥ側やバック側に配置することで、重心位置の調整を行うようにすることもできる。これにより、シャフト20の角度調整用の部材と、重心調整用の部材とを兼用することができる。この場合、第3アダプタを複数準備することもでき、例えば、第2アダプタ7と貫通孔の傾斜角度が異なるものを少なくとも1つ準備し、第2アダプタ7と貫通孔の傾斜角度は同じであるが比重の異なるものを少なくとも1つ準備するようにすることもできる。
【0058】
<5.9>
上記実施形態では、第1アダプタ6の連結部62を四角筒状に形成し、第2アダプタ7の貫通孔70の第1領域701を同様に四角筒状に形成することで、両者を4つの回転位置で連結できるようにしているが、これに限定されない。すなわち、連結部62を多角筒状に形成し、4以外の回転位置での連結をすることもできる。また、連結部62を軸方向に延びる突部を有する円筒状に形成するとともに、第1領域701の内壁面に溝を形成することで、両者をスプライン結合することもできる。
【0059】
<5.10>
また、上記実施形態では、第1アダプタ6の連結部62を突部として形成し、第2アダプタ7に、これを受け入れる貫通孔70を形成しているが、両アダプタの連結構造は、これに限定されない。例えば、第2アダプタ7の上端部に筒状の突部を形成し、第1アダプタ6の下端部に、これを受け入れる凹部を形成することもできる。すなわち、本発明における第1アダプタ6の第1連結部と、第2アダプタの第2連結部とは、種々の態様で連結することができる。
【0060】
<5.11>
上記実施形態では、シャフト20を第1アダプタ6に対して1度傾斜させ、さらに第1アダプタ6を第2アダプタ7に対して1度傾斜させているが、この角度は特には限定されない。また、2つの角度を異なるものとしてもよい。
【0061】
<5.12>
上記実施形態では、第1アダプタ6の外周面を第1軸線X1と平行に形成し、シャフト用凹部611を第1軸線X1と交差する第2軸線X2に沿って形成しているが、例えば、第1アダプタ6を
図14に示すように形成することもできる。同図に示すように、この例では、第1アダプタ6の本体部61を連結部62に対して傾斜させている。すなわち、連結部62を第1軸線X1に沿うように形成し、本体部61の外周面を第2軸線X2に沿って形成している。また、本体部61に形成されるシャフト用凹部611も第2軸線X2に沿って延びるように形成している。このように構成しても、シャフト20の軸心Sは第2軸線X2に沿うため、シャフト20を第1アダプタ6に対して傾斜して固定することができる。これにより、第1アダプタ6の連結部62は、第2アダプタ7の貫通孔70に対して傾斜して連結されるように構成される。
【0062】
<5.13>
上記のように構成されたゴルフクラブヘッドは、中空構造であるため、一般的には、2以上の部材を接合することにより製造される。すなわち、中空部に通じる1または2以上の開口が形成されたヘッド本体と、開口を塞ぐ別部材とを接合することで製造される。例えば、クラウン部2やフェース部1のみを別部材で構成して、これをヘッド本体と組み合わせたり、あるいはソール部3やサイド部4に開口を設けたヘッド本体を形成し、この開口を別部材で塞ぐことでヘッドを構成することもできる。そして、このようなヘッド本体は、例えば、公知のロストワックス精密鋳造法などの鋳造によって製造することができる。また、近年の技術発達により、3Dプリンタやメタルインジェクションモールディング等を使用して、中空構造のゴルフクラブヘッドを、1つのパーツで一体成形することも可能である。
【0063】
上記実施形態では、ウッド型のゴルフクラブを例にして説明したが、アイアン型にゴルフクラブに対しても適用可能である。すなわち、アイアン型のヘッドのような中空構造ではないヘッドに対し、上述した内部空間を形成することで、本発明の連結構造を適用可能である。特に、アイアン型のゴルフクラブでは、ソール部の面積が小さいため、ソール部に形成するソール部開口31を小さくできる本発明の連結構造を採用すると有利である。
【0064】
<5.14>
上記実施形態では、第2アダプタを収容するサイド開口部42を、ヘッドのサイド部4に形成しているが、この開口部は、ホーゼル部5の取付孔51と、ソール部3に形成されたソール開口部31との間のいずれかの位置に形成されていればよく、サイド部4に限定されるものではない。