【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、一端にヘッドを有する細長いハンドルを備えた手
動歯ブラシであって、前記ヘッド及び前記ハンドルは、歯ブラシの長手方向を規定し、前記ヘッドの表面から、前記長手方向を横切る毛方向に口腔衛生要素が延び、前記口腔衛生要素は、(A)円形の外周輪郭を有する毛束として配置された第1の毛フィラメントであって、前記毛束は、該毛束が各頂点に配置された複数の多角形の配置とされ、前記複数の多角形は、該複数の多角形からなる少なくとも一つの入れ子において入れ子に組み合わされ、前記複数の多角形からなる複数の前記入れ子は、前記長手方向において順次前記ヘッドの前記表面に配置され、前記表面は、前記ハンドルの近位の近位表面領域と、前記ハンドルの遠位の遠位表面領域とを備え、前記近位表面領域と前記遠位表面領域とは、間に180°未満の角度を成し、二つの前記入れ子は、それぞれ前記近位表面領域と前記遠位表面領域に位置する、第1の毛フィラメント、或いは、(B)円形の外周輪郭を有する毛束として配置された第1の毛フィラメント、及び、前記第1の毛フィラメントとは異なる第2のタイプの口腔衛生要素であって、円形の外周輪郭を有する毛束として同様に配置された第2の毛フィラメントであって、異なる長さ又は前記第1の毛フィラメントに対して追加の歯研磨成分を含有することから選択された前記第1の毛フィラメントとは異なる1以上の特徴を有する第2の毛フィラメント、又は、任意で追加の歯研磨成分を含有するエラストマ口腔衛生要素である、第2のタイプの口腔衛生要素、のいずれかを備え、前記第1の毛フィラメントと前記第2のタイプの口腔衛生要素とは、それぞれ入れ子になった前記口腔衛生要素の多角形として前記表面に配置され、該多角形の各頂点に前記口腔衛生要素が配置され、前記第1の毛フィラメントからなる外側多角形と、前記第1の毛フィラメントからなる内側多角形と、最も外側の前記外側多角形と前記内側多角形との間の前記第2のタイプの口腔衛生要素からなる中間多角形と、を備えることを特徴とする、手
動歯ブラシが提供される。
【0009】
上記の構成、すなわち、口腔衛生要素を角度の付いた表面領域上で入れ子になった多角形とすること、又は異なる材料で作成することは、とりわけ、歯清掃の改善、歯研磨の改善、歯間貫通の改善、歯肉マッサージの改善、及び口中感の改善の1以上を実現すると考えられる。
【0010】
第1の毛フィラメント及び(存在する場合には)第2の毛フィラメントは、円形の外周輪郭を有する毛束として配置される。円形の外周輪郭とは、毛束状の毛フィラメントの最も外側の表面を含めて構築される外周がほぼ円形であることを意味する。この円形の外周輪郭は、典型的には、表面にある円形ソケット孔に毛束を周知の方式で取り付けることによって実現される。かかる毛束は、適切には、毛方向を横切る方向に測定して0.5〜1.1mmの断面寸法を有することができる。好ましい断面寸法は、0.75〜0.85mmである。これは歯ブラシの毛束に使用される約1mmの典型的な寸法よりも小さく、このように寸法がより小さいため、歯間貫通を促進することができる。
【0011】
適切には、第1の毛フィラメントは、ポリアミド(ナイロン)又はポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリマーで作成することができる。適切には、かかる第1の毛フィラメントは、フィラメントを形成するポリマーの他には、いかなる歯研磨成分も含まない。典型的には、かかる第1の毛フィラメントは、長さが9〜11mmを有することができ、すなわち従来の歯ブラシの毛フィラメントの典型的な長さを有することができる。
【0012】
上述の形態(A)では、適切には、複数の入れ子のそれぞれに二つ又は三つの多角形があってもよい。入れ子の最も内側の多角形には、毛束がない場合があり、又は入れ子の最も内側の多角形内に、一つ又は二つの第1の毛フィラメントの毛束があってもよい。かかる二つの毛束は、長手方向に並べても、幅方向に並べてもよい。
【0013】
形態(A)では、入れ子状の多角形の適切な一構成は、入れ子に組み合わせた三つの多角形を備え、最も内側の多角形には、毛束がない場合があり、又は最も内側の入れ子になった多角形内には、第1の毛フィラメントからなる一つ又は二つの毛束がある。入れ子状の多角形の適切な別の構成は、入れ子に組み合わせた二つの多角形を備え、最も内側の多角形には毛束がない場合があり、又は最も内側の入れ子になった多角形内に、一つ又は二つの第1の毛の毛束がある。
【0014】
形態(A)では、適切には、長手方向において順次ヘッドの表面に配置された三つの入れ子があってもよく、それらの入れ子の二つが近位表面領域にあり、それらの入れ子の一つが近位表面領域に対して180°未満の角度を成す遠位表面領域にある。
【0015】
形態(A)では、180°未満の角度とは、好ましくは範囲170〜177°の範囲、例えば175±2°である。この近位表面領域と遠位表面領域との間の180°未満の角度は、特に毛束がそれぞれの遠位表面領域及び近位表面領域の表面から垂直に延びる場合、遠位表面領域にある毛束と近位表面領域にある毛束とをそれぞれの領域から収束角で延ばすことが可能となる。
【0016】
形態(B)では、第2のタイプの口腔衛生要素は、第1の毛フィラメントと同じポリマー材料、例えばナイロン又はPBTで製作された第2の毛フィラメントでよい。或いは、好ましくは、第2の毛フィラメントは、第1の毛フィラメントとは異なるポリマー材料で製作される。例えば、第1の毛フィラメントはナイロン(ポリアミド)で製作することができ、第2の毛フィラメントはPBTで作成することができる。
【0017】
かかる第2の毛フィラメントは、第1の毛フィラメントとは異なる長さを有することができる。例えば、第2の毛フィラメントは、第1の毛フィラメントよりも短くてもよく、例えば1〜2mm短くてもよい。或いは、第2の毛フィラメントは、第1の毛フィラメントよりも長くてもよく、例えば1〜2mm長くてもよい。より長い第1又は第2の毛フィラメントは歯間を貫通する傾向があり、より短い第1又は第2の毛フィラメントは歯の表面に接触し、歯の表面を研磨する。
【0018】
長さをこのように異ならせることに加えて、又はその代わりに、かかる第2の毛フィラメントに、第1の毛フィラメントに対して1以上の追加の歯研磨成分を含有させることができる。
【0019】
形態(B)では、第2のタイプの口腔衛生要素は、エラストマ口腔衛生要素でよい。上述のエラストマ口腔衛生要素の形は、適切なものでよい。エラストマ口腔衛生要素の好ましい形は、円柱(本明細書では、断面が楕円形又は扁円形の形状も含まれる)、又は円錐台、すなわち、ヘッドから離れる方向に緩やかに先細になることで、ヘッドから離れた端部の直径が前記表面に隣接する端部の直径の約30〜70%となる円柱の形態である。典型的には、かかる円柱又は円錐台は、前記表面に隣接する端部で0.7〜0.9mmの直径を有することができる。かかる円柱又は円錐台は、適切には端部が丸まっている。かかるエラストマ口腔衛生要素は、第1の毛フィラメントよりも長くてもよく、例えば1〜2mm長くてもよい。
【0020】
かかるエラストマ口腔衛生要素に適したエラストマ材料は、現時点で歯ブラシの口腔衛生要素に使用されている種類の熱可塑性エラストマ材料である。熱可塑性エラストマ材料は、加工しやすく、射出成形によって成形物品に形成しやすいという利点を有し、この点については後述する。適切なエラストマ材料は、ショア硬さがD30〜100、特にショア硬さがD80±10の、名称ハイトレル(登録商標)として入手可能な熱可塑性ポリエステルエラストマ材料である。
【0021】
これらのエラストマ口腔衛生要素には、1以上の追加の歯研磨成分を含有することができる。
【0022】
例えば第2のタイプの口腔衛生要素が、第2の毛フィラメントであるか、又はエラストマ口腔衛生要素であるかに関わらず、こうした第2のタイプの口腔衛生要素に適した追加の歯研磨成分には、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、パーライト、及び軽石等の既知の歯研磨成分が含まれる。好ましい歯研磨成分は、パーライトである。パーライトの適切なグレードは、レーマンアンドボス社(Lehmann&Voss Co.)(独)から市販されている材料ユーロパール(Europerl)50(商標)である。このパーライト材料はまた、パーライトE50としても知られている。このパーライト材料の詳細については、欧州特許第1538945号明細書[0030〜0032]に記載されている。歯研磨成分の適切な粒径は、0.01〜40μm、好ましくは5〜30μm、特に18±3μmである。歯研磨成分に適した添加率は、0.2〜25wt%、好ましくは3〜10wt%、例えば約5wt%である。
【0023】
形態(B)では、第1の毛束からなる外側多角形は、多角形の入れ子の最も外側の口腔衛生要素でよい。或いは、この外側多角形よりも外側に口腔衛生要素があってもよく、例えば、最も外側の口腔衛生要素からなる多角形は、例えば毛フィラメントの毛束でも、エラストマ口腔衛生要素でもよい。かかる最も外側の口腔衛生要素からなる多角形の口腔衛生要素にも、上述のように1以上の追加の歯研磨成分を含有させることができる。
【0024】
形態(B)では、第1の毛フィラメントからなる内側多角形内に入れ子になっているのは、第1又は第2の毛フィラメントの単一の毛束でも、任意で追加の歯研磨成分を組み込んだ単一のエラストマ口腔衛生要素でもよく、適切にはこのより内側の多角形の中央に配置される。この単一の毛束又はエラストマ口腔衛生要素は、内側多角形の毛束の毛フィラメントと同じ長さでも、異なる長さでもよい。
【0025】
形態(B)では、第1の毛フィラメントからなる内側多角形内に入れ子になっているのは、第2のタイプの口腔衛生要素からなるより内側の多角形でよい。このより内側の第2のタイプの口腔衛生要素からなる多角形内に入れ子になっているのは、第1又は第2の毛フィラメントの単一の毛束でよく、適切にはこのより内側の多角形の中央に配置される。この単一の毛束は、内側多角形の毛束の毛フィラメントと同じ長さでも、異なる長さでもよい。
【0026】
形態(B)では、様々なタイプの口腔衛生要素の多角形を、様々な形態で組み合わせることができる。
【0027】
第1の形態(B)では、第1の毛フィラメントの毛束からなる最も外側の多角形があってもよく、この最も外側の第1の毛フィラメントの多角形内に入れ子になっているのは、第1の毛フィラメントの毛束からなる内側多角形でよく、これらの二つの多角形間に、第2のタイプの口腔衛生要素からなる中間多角形があってもよい。この形態では、第2のタイプの口腔衛生要素は、例えば任意で追加の歯研磨成分を含有するエラストマ口腔衛生要素でも、任意で追加の歯研磨成分を含有する第2の毛フィラメントの毛束でもよい。第1の毛フィラメントの毛束からなる内側多角形内に、第1の毛フィラメントの単一の毛束があってもよい。
【0028】
第2の形態(B)では、最も外側の第1の毛フィラメントからなる多角形と、第1の毛フィラメントからなる内側多角形と、これらの最も外側の多角形と内側多角形間との間の追加の歯研磨成分を含んだ第2の毛フィラメントからなる中間多角形とがあってもよく、第1の毛フィラメントからなる内側多角形内に、最も内側の第2の毛フィラメントからなる多角形があってもよい。この最も内側の第2の毛フィラメントの毛束からなる多角形内に、第1の毛フィラメントの単一の毛束があってもよい。
【0029】
第3の形態(B)では、最も外側の第1の毛フィラメントの毛束からなる多角形があってもよく、この最も外側の第1の毛フィラメントからなる多角形内に入れ子になっているのは、第1の毛フィラメントの毛束からなる内側多角形でよく、これらの二つの多角形間に、第2のタイプの口腔衛生要素からなる中間多角形があってもよい。この形態では、第2のタイプの口腔衛生要素は、例えば任意で追加の歯研磨成分を含有したエラストマ口腔衛生要素でも、任意で追加の歯研磨成分を含有した第2の毛フィラメントの毛束でもよい。第1の毛フィラメントの毛束からなる内側多角形内に、第2のタイプの単一の口腔衛生要素、例えば任意で追加の歯研磨成分を含有した単一のエラストマ口腔衛生要素、又は任意で追加の歯研磨成分を含有した第2の毛フィラメントの単一の毛束があってもよい。
【0030】
これらの形態(B)の組合せを、本発明の歯ブラシヘッドにおいて併せて使用することができる。
【0031】
形態(B)のかかる組合せの一例は、第1の形態の複数の多角形の入れ子を組み合わせたものである。
【0032】
形態(B)のかかる組合せの別の例は、歯ブラシヘッドにおいて、第1の形態の1以上の多角形の入れ子を、第2又は第3の形態の1以上の多角形の入れ子と組み合わせたものである。
【0033】
形態(B)のかかる組合せの別の例は、歯ブラシヘッドにおいて、第2の形態の1以上の多角形の入れ子を、第3の形態の1以上の多角形の入れ子と組み合わせたものである。
【0034】
形態(B)のこれらの組合せのそれぞれの入れ子は、長手方向に順次配置することができる。
【0035】
形態(A)及び(B)では、入れ子に組み合わせた口腔衛生要素の多角形は、全て同心にすることができる。
【0036】
形態(A)及び(B)では、本発明にかかる特定のいかなる歯ブラシヘッドに存する各多角形における口腔衛生要素の数も、歯ブラシヘッドの寸法、歯ブラシヘッドにおけるそれらの要素の位置、口腔衛生要素の寸法、及び多角形周囲にある要素の間隔に合わせて変えることができる。例えば、歯ブラシヘッドは、ハンドルから離れる方向に先細にすることができ、したがってハンドルから遠くなるにつれて利用できる空間が狭くなる。
【0037】
形態(A)では、典型的には、入れ子の最も外側の第1の毛束からなる多角形は、15〜20の毛束を含むことができる。最も外側のかかる多角形内には、典型的には8〜14の第1の毛束を含む内側多角形があってもよい。かかる内側多角形内には、典型的には4〜8の毛束を含む最も内側の多角形があってもよい。
【0038】
形態(B)では、第1の毛フィラメントの毛束からなる外側多角形は、15〜20の毛束を含むことができ、第2のタイプの口腔衛生要素からなる内側多角形は、10〜20のかかる要素を含むことができ、第1の毛フィラメントの毛束からなるより内側の多角形は、3〜10の毛束を含むことができる。
【0039】
形態(A)及び(B)では、多角形の形状は、その多角形にある要素の数によって決まることになり、例えば、八つの要素で八角形が形成されることになる。多角形は、正多角形でも、不規則な形状でもよい。多角形周囲にある口腔衛生要素間の間隔は、一様でも不規則でもよい。各多角形について、それぞれの口腔衛生要素は、多角形の中央から全て同じ距離でも、或いは中央からの距離を変動させてもよい。例えば、多角形の周囲の交互の口腔衛生要素は、多角形の中央から比較的長い距離、又は短い距離とすることができる。入れ子になった多角形内の口腔衛生要素は、入れ子の中央に対して半径方向に一直線でも、円周方向に互いに位置をずらしてもよい。
【0040】
形態(A)及び(B)では、これらの多角形の寸法、例えば幅は、歯ブラシヘッドで利用可能な空間に依存することになり、従来の寸法及び形状のものである場合もある。典型的には、最も広い多角形は、歯ブラシの長手方向を横切る方向、すなわち歯ブラシの長手方向に垂直な幅方向に10〜12mmでよい。
【0041】
形態(A)及び(B)では、口腔衛生要素の多角形の入れ子は、表面に互いに隣接して、例えば長手方向に互いに隣接して位置することができる。例えば、歯ブラシヘッドは、長手方向に隣接する二つ又は三つの口腔衛生要素の多角形の入れ子を備えることができる。口腔衛生要素の多角形は、口腔衛生要素、例えば第1の毛フィラメントの毛束、第2の毛フィラメントの毛束、又はエラストマ口腔衛生要素を共有するように、例えば最も外側の多角形、又は最も外側及び1以上の内側多角形を共有するように交差してもよく、したがって1以上の口腔衛生要素が、二つの多角形の一部を成すことになる。
【0042】
形態(A)及び(B)では、口腔衛生要素は、ヘッドの表面に垂直に延ばしても、ヘッドの表面に垂直でない角度に延ばしてもよい。口腔衛生要素は、全て同じ方向に延ばしても、いくつかの口腔衛生要素を、他の口腔衛生要素が延びる方向に収束角で、又は発散角で延ばしてもよい。例えば、歯ブラシハンドルに比較的近い口腔衛生要素を表面から第1の方向、例えば表面に垂直な方向に延ばし、ハンドルから離れた口腔衛生要素を、この第1の方向と収束する第2の方向に延ばしてもよい。
【0043】
例えば、形態(A)及び(B)では、口腔衛生要素を、長手方向に配置された三つの多角形の入れ子として配置し、ハンドルに最も近い二つの多角形の要素を表面から垂直に延ばし、ハンドルから最も遠い多角形の要素を、それらの要素がハンドルの方に傾くように、表面に対して垂直でない角度に傾斜させてもよい。例えば、口腔衛生要素を、長手方向に配置された三つの多角形の入れ子として配置し、それらの三つの多角形の入れ子の要素は表面から垂直に延びているが、表面の、多角形の入れ子の一つが延びる部分を、多角形の入れ子の他の二つが延びる部分に対して180°でない角度にすることができ、これにより前者の一つの多角形の入れ子の口腔衛生要素は、後者の二つの多角形の入れ子の向きに対して収束角となる。
【0044】
形態(A)及び(B)では、多角形の口腔衛生要素全ての、表面から離れた端部は、毛表面から全て同じ高さでよく、例えば、毛方向に垂直な一平面にあってもよい。或いは、これらの端部は、毛方向に直交する方向から見て曲線となる高さでもよい。例えば、長手方向に連なった複数の口腔衛生要素の端部は、前記表面からの距離が、長手方向の距離とともに毛表面に対して曲線又は波形を成してもよい。例えば、口腔衛生要素、特に最も外側の多角形にある口腔衛生要素が前記表面から延びる距離は、長手方向中心線に最も近い口腔衛生要素から、幅方向両側の(幅方向に互いに対向する)口腔衛生要素へと次第に増大させることができ、これにより幅方向両側の口腔衛生要素が、この多角形では最も高くなる。口腔衛生要素の、前記表面から離れた端部は、前記表面に平行でも、或いは、例えば丸形又はドーム形に形成してもよい。上述のように、端部の高さが曲線上にある、又は波形上にある場合、これらの端部をこの曲線又は波形に対応する形状にすることができる。
【0045】
形態(A)及び(B)では、本発明の歯ブラシの第1及び/又は第2のタイプの毛フィラメントの毛束は、毛束の周囲に小型の金属アンカを固定し、このアンカと毛束とを、前記表面にあるソケット孔に挿入する等の従来技術を用いてヘッドの前記表面に固定することができる。或いは、毛束は、ヘッドの形状を画定する射出成形型のキャビティ内に毛束の端部を封入し、これらの端部周辺にプラスチック材料を射出するという既知の技術を用いて、歯ブラシヘッドに埋め込み成形してもよい。
【0046】
既知の射出成形技術を用いてエラストマ口腔衛生要素を作成することができ、例えば、ヘッドのプラスチック部分を、エラストマ要素の形状を画定する射出成形キャビティに封入し、次いでエラストマを射出し、それによってこれらの要素を形成する。
【0047】
ただし、エラストマ口腔衛生要素を形成する好ましい技術は、以下の通りである。
【0048】
(1)射出成形を用い、ナイロン毛フィラメントの毛束用のソケット孔を含めてプラスチック材料のヘッドプレートを作成する。
【0049】
(2)このヘッドプレートを、エラストマ口腔衛生要素の形状を画定する射出成形型のキャビティに封入し、次いでこのキャビティにエラストマ材料を射出し、それによってエラストマ口腔衛生部品を形成する。
【0050】
(3)アンカによって保持した毛束の端部を上記毛プレートのソケット孔に挿入する。
【0051】
(4)このヘッドプレートを、超音波溶接又は熱溶接等の溶接によって歯ブラシヘッドに固定する。
【0052】
本発明の歯ブラシの他の部品は、従来のものでも、既知の特徴を組み込んでもよく、歯ブラシの分野で一般的なプラスチック材料で作成されてもよい。例えば、ハンドルに、欧州特許出願公開第0336641号明細書の「V」形の折曲げ領域を含めることができる。例えば、歯ブラシヘッドに、国際公開第97/07707号の可撓に連結された先端領域を組み込むことができる。例えば、歯ブラシに、国際公開第97/24929号のヘッドとハンドルとの間の弾性の可撓性リンクを組み込むことができる。例えば、国際公開第98/37788号と同様に、歯ブラシに、ヘッドとハンドルとの間の弾性の可撓性リンクと、ヘッドの可撓に連結された先端領域とを併せて組み込むことができる。
【0053】
次に、添付の図面を単なる例によって参照しながら、本発明について説明する。