特許第6363510号(P6363510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6363510電気的に切り替え可能なロックトルクストラット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6363510
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】電気的に切り替え可能なロックトルクストラット
(51)【国際特許分類】
   B60K 5/12 20060101AFI20180712BHJP
   F16F 7/09 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   B60K5/12 Z
   F16F7/09
【請求項の数】14
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-554803(P2014-554803)
(86)(22)【出願日】2013年1月23日
(65)【公表番号】特表2015-506309(P2015-506309A)
(43)【公表日】2015年3月2日
(86)【国際出願番号】US2013022796
(87)【国際公開番号】WO2013112621
(87)【国際公開日】20130801
【審査請求日】2016年1月22日
(31)【優先権主張番号】61/589,621
(32)【優先日】2012年1月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506341607
【氏名又は名称】クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100093089
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 滋
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドショー,ジェフ
(72)【発明者】
【氏名】テランド,スティーヴ
【審査官】 結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表平7−505697(JP,A)
【文献】 特開2010−149717(JP,A)
【文献】 特開昭59−117931(JP,A)
【文献】 特開2004−150546(JP,A)
【文献】 特表2002−507708(JP,A)
【文献】 特開2008−164152(JP,A)
【文献】 特開2008−256198(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 1/00− 6/12
B60K 7/00− 8/00
F16F 7/08− 7/09
B64G 1/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
関連した車両のシャーシと、当該車両の内燃エンジン(ICE)を含むパワートレインとの間に介在された、切り替え可能なロックトルクストラットアッセンブリであって、
前記シャーシに取り付けられたハウジングと、
前記パワートレインに取り付けられたシャフトであって、前記ハウジングに少なくとも部分的に収容されると共に当該ハウジングに対する選択的な相対運動のために動作可能に取り付けられたシャフトと、
前記ICEの始動及び/又は停止に応答して前記ハウジングに対する前記シャフトを選択的にロックするために、当該シャフトと当該ハウジングとの間に介在されたロックアッセンブリと、を備える、ロックトルクストラットアッセンブリであって、
前記ロックアッセンブリは、
前記シャフトの軸線に沿って移動可能なエキスパンダと、
前記エキスパンダの動作によって直径を選択的に増大される概ね環状のコレットと、
を含
前記ロックトルクストラットアッセンブリは、前記ロックアッセンブリの動作により、前記ICEの始動及び/又は停止中と、アイドル及び/又はドライブ状況中とで、前記シャフトと前記ハウジングとの相対運動の状態を切り替え可能な、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項2】
請求項1記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
前記エキスパンダは、先細りの外径を有し、前記コレットは、先細りの内径を有し、
前記エキスパンダは、軸線に沿って移動するとき、前記コレットを押圧して半径方向外方に拡張させ、当該コレットが前記ハウジングの内面を押圧する、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項3】
請求項2記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
エキスパンダ及びコレットは、各々、エキスパンダ及びコレットが互いに対して移動されるときに、コレットの直径を選択的に増減する協働面を含む、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項4】
請求項3記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
ロックアッセンブリは、コレットに対してエキスパンダを前進及び退避することによってコレットを前進及び退避するソレノイド又はモータ/スクリューアッセンブリの一つを含む、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項5】
関連した車両のシャーシと、当該車両の内燃エンジン(ICE)を含むパワートレインとの間に介在された、切り替え可能なロックトルクストラットアッセンブリであって、
前記シャーシに取り付けられたハウジングと、
前記パワートレインに取り付けられたシャフトであって、前記ハウジングに少なくとも部分的に収容されると共に当該ハウジングに対する選択的な相対運動のために動作可能に取り付けられたシャフトと、
前記ICEの始動及び/又は停止に応答して前記ハウジングに対する前記シャフトを選択的にロックするために、当該シャフトと当該ハウジングとの間に介在されたロックアッセンブリと、を備える、ロックトルクストラットアッセンブリであって、
前記ロックアッセンブリは、
エラストマー部材と、
前記シャフトと前記ハウジングと係合状態となるように前記エラストマー部材を拡張するように動作するエキスパンダと、を含み、
前記ロックトルクストラットアッセンブリは、前記ロックアッセンブリの動作により、前記ICEの始動及び/又は停止中と、アイドル及び/又はドライブ状況中とで、前記シャフトと前記ハウジングとの相対運動の状態を切り替え可能な、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項6】
請求項5記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
前記ロックアッセンブリは、モータと、当該モータに動作可能に接続されると共に前記エキスパンダに動作可能に接続された駆動スクリューとを含み、
前記駆動スクリューは、前記エラストマー部材に対して前記エキスパンダを前進させて、前記シャフトと前記ハウジングと係合状態となるよう当該エキスパンダが当該エラストマー部材を拡張することと、当該エラストマー部材に対して当該エキスパンダを退避させることとを、選択的に実行するように構成された、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項7】
請求項5記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
前記ロックアッセンブリは、前記エキスパンダを直接的に退避するために当該エキスパンダに動作可能に接続されたソレノイドを含み、
前記エラストマー部材は、前記エキスパンダによって直径を選択的に増大される概ね環状のコレットの少なくとも一部分を覆うゴムである、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項8】
請求項7記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
前記エキスパンダを前進させるために当該エキスパンダと前記コレットを離方向に付勢する付勢部材を更に備える、ロックトルクストラットアッセンブリ。
【請求項9】
関連した車両のシャーシと、当該車両の内燃エンジン(ICE)を含むパワートレインとの相対運動の状態を選択的に切り替える方法であって、第1端部及び第2端部を有し、一部分としてエラストマー部材を備えるストラットが当該シャーシと当該パワートレインとの間に介在された、方法において、
前記エラストマー部材を拡張させて、前記ストラットを選択的にロックするステップと、
前記エラストマー部材を収縮させて、前記ストラットを選択的にアンロックするステップと、を備え、
前記エラストマー部材の前記拡張/収縮の選択が、電気的に切り替えられる、方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、
前記選択的にロックするステップは、前記ストラットの前記第1端部を前記第2端部に対してある方向に動かして前記エラストマー部材を拡張させることを含み、
前記選択的にアンロックするステップは、前記ストラットの前記第1端部を前記第2端部に対して反対方向に動かして前記エラストマー部材を収縮させることを含む、方法。
【請求項11】
請求項9記載の方法において、
前記選択的にロックするステップは、前記ICEの始動及び/又は停止中にエラストマー部材を拡張することを含む、方法。
【請求項12】
請求項11記載の方法において、
前記選択的にアンロックするステップは、アイドル及び/又はドライブ状況中に生じる、方法。
【請求項13】
請求項9記載の方法において、
前記選択的にロックするステップは、前記ICEの始動及び/又は停止中に生じる、方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、
前記選択的にアンロックするステップは、アイドル及び/又はドライブ状況中に生じる、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2012年1月23日に提出された米国仮出願第61/589621号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
自動車をより燃料効率を良くするために、多くのメーカーが、車両が停止する際にエンジンが遮断され、加速が必要なときにエンジンが再起動される、“スタート/ストップ”技術を提供する。エンジンが頻繁に始動及び停止する際に、これらの動作の間、乗員の振動を低減することが重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示が解決しようとしている問題は、ICEエンジンの始動及び停止中に発生した高変位の振動を制御することである。これは、エンジンがガス、ディーゼル、又はハイブリッド(いくつかのハイブリッドは、これらの振動を低減又は防止することができる発電機/モータを有するが)であるか否かに関係なく、ほとんどの内燃エンジンの問題である。
【0004】
点火サイクルは、パワートレインを激しく変位させるので、始動は、一般的に、二つの問題より大きい。この場合の大きな変位の振動は、乗客室に騒音及び不要な刺激を生じる。停止は、一般的に、乗客室に振動及び不要な刺激を生じるが、(燃焼サイクルによって駆動されないので)高い刺激を生じない。点火が遮断されると、エンジンは、減速し、RPMが落ち、これが生じると、自己発生周波数又はエンジン運転指令は、パワートレイン及びシャーシの双方で低周波剛体モードを生じる。これは、乗客を困らせる乗客室に浸入する固有周波数の振動を生じる。
【0005】
従って、これらの振動に対処するための安価で信頼性の高い解決が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
切り替え可能なロックトルクストラットアッセンブリは、関連した車両のシャーシと、関連した車両のパワートレインとの間に介在され、関連した内燃エンジン(ICE)の始動及び/又は停止中に高いエラストマー効率を提供すると共に、アイドル及び/又はドライブ状況中に低いエラストマー効率を提供する。ストラットアッセンブリは、ハウジングと、ハウジングに少なくとも部分的に収容されると共にハウジングに対する選択的な相対運動のために動作的に取り付けられたシャフトと、を含む。ロックアッセンブリは、ICEの始動及び/又は停止に応答してハウジングに対するシャフトを選択的にロックするために、シャフトとハウジングとの間に介在される。
【0007】
ロックアッセンブリは、エキスパンダと、エキスパンダによって直径を選択的に増大される概ね環状のコレットと、を含む。
エキスパンダ及びコレットは、各々、エキスパンダ及びコレットが互いに対して移動されるときに、コレットの直径を選択的に増減する協働面を含む。
【0008】
ロックアッセンブリは、コレットに対してエキスパンダを前進及び退避することによってコレットを前進及び退避するソレノイド又はモータ/スクリューアッセンブリの一つを含む。
【0009】
エラストマー部材及びエキスパンダは、関連した車両と、シャフトとハウジングとの間の係合状態にエラストマー部材を拡張するシャフトと、に動作的に接続される。
一実施形態では、ロックアッセンブリは、モータと、駆動スクリューとを含み、駆動スクリューは、モータに動作的に接続されると共に、ハウジングとの動作的な係合状態にエラストマー部材を拡張すると共にエラストマー部材に対してエキスパンダを退避するエラストマー部材に対しエキスパンダを選択的に前進させるためにエキスパンダに動作的に接続される。
【0010】
別の実施形態では、ロックアッセンブリは、エキスパンダを直接的に前進及び退避するためにエキスパンダに動作的に接続されたソレノイドを含み、エラストマー部材は、コレットの少なくとも一部分を覆うゴムである。
【0011】
付勢部材は、エキスパンダとコレットを離れる方向に付勢する。
シャーシとパワートレインとの間に高いエラストマー効率を選択的に提供すると共に、それらの間に低いエラストマー効率を選択的に提供する方法が提供される。その方法は、シャーシとパワートレインとの間に第1端部及び第2端部を有するストラットを提供することを含む。その方法は、さらに、ストラットの第1端部が第2端部に対して動くのを選択的にロックすること及びストラットの第1端部が第2端部に対して動くのを選択的にアンロックすることを含む。
【0012】
その方法は、ストラットの一部分としてエラストマー部材を構成することを含み、それによって、エラストマー部材は、第1端部及び第2端部が互いに対して動くのをロックする。
【0013】
その方法は、第1端部及び第2端部を半径方向にロックするためにエラストマー部材を拡張することを含む。
選択的にロックするステップは、関連した内燃エンジン(ICE)の始動及び/又は停止中にエラストマー部材を拡張することを含む。
【0014】
選択的にアンロックするステップは、アイドル及び/又はドライブ状況中に生じる。
本開示の一つの利点は、既存のパワートレインマウントシステムの助けとして、始動及び/又は停止の状況中に内燃エンジン(ICE)の動きを制御する能力である。
【0015】
別の利点は、パワートレインの動きを制御するために始動及び停止中に高いエラストマー効率の提供であり、それによって、始動/停止状況中に乗客への振動刺激を低減することである。
【0016】
さらに別の利点は、改善されたパワートレインの分離のために、アイドル及びドライブ状況中に低いエラストマー効率状態に切り替える能力である。
さらに別の利点は、簡単な構造及び動作の方法にある。
【0017】
さらなる別の利益及び利点は、以下の詳細な説明を読んで理解することにより、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、ストラットアッセンブリの斜視図である。
図2図2は、図1のストラットアッセンブリの分解斜視図である。
図3図3は、図1の組み立てられたストラットアッセンブリの斜視図における縦断面図である。
図4図4は、代替的なストラットアッセンブリの分解斜視図である。
図5図5は、図4の組み立てられた代替的なストラットアッセンブリの斜視図における縦断面図である。
図6図6は、別の代替的なストラットアッセンブリの斜視図である。
図7図7は、図6の組み立てられた別の代替的なストラットアッセンブリの斜視図における縦断面図である。
図8図8は、図6の別の代替的なストラットアッセンブリの拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
このストラットは、非常に簡単な方法で動作する。一端は、アイソレータを介してシャーシ(又はクレードル)に固定され、他端は、アイソレータを介してパワートレインに固定される。ストラットは、始動及び停止サイクル中にロックし、ラバーアイソレータだけが動くのを許容し、ストラットの軸線に沿って高いエラストマー効率を発生させる。エンジンの最大励起の方向に配置されると、これは、パワートレインの変位を減少させ、それによって、車両の乗員によって知覚される振動や騒音を低減する。ひとたび始動又は停止が完了すると、ストラットはアンロックされ、シャフトは、外側ハウジングの内外へ移動するのが許容され、この運動に無抵抗を提供し、ハウジングに対するシャフトの位置にかかわらず、入力振動を隔離する。
【0020】
このストラットは、パワートレインの動きを制御するために始動及び停止中に高いエラストマー効率を提供し、それによって、始動/停止状況中に乗客への振動刺激を低減し、改善されたパワートレインの分離のために、アイドル及びドライブ状況中に低いエラストマー効率状態に切り替える。
【0021】
図1乃至図3に示された第1の例示的実施形態では、ストラットアッセンブリ100は、ストラットアッセンブリの第2端部を形成する第2部分又はシャフト104を少なくとも部分的に受け入れるストラットアッセンブリの第1端部にある第1部分又はハウジング102を含む。ストラットアッセンブリの各端部は、アイレット110を含む。ハウジング102は、アイレット110を含み、シャフトはアイレット112を含む。各アイレット110、112は、中央金属シャフト122を含むゴムのアイソレータ又はブッシュ120を受け入れる。ゴムブッシュ120が受け入れられたアイレット110、112は、シャーシ又はクレードル(図示せず)及びパワートレイン(図示せず)に対する取り付けを提供する。エキスパンダ130は、駆動スクリュー140のねじ付き外径と係合するねじ付き内径を有する。(例えば、基本的なDCモータ又はステップモータのいずれかにすることができる)モータ150は、駆動スクリュー140を回転又はスピンさせ、それによって、エキスパンダ130を駆動スクリューの軸線に沿って移動する。エキスパンダ130がモータ150の方に引かれると、エキスパンダの先細りの外径は、シャフト104の一端に受け入れられたコレット160の先細りの内径に対して押圧する。エキスパンダ130のコレット160の中への引き込みは、ハウジング102の内径面に対してコレットを半径方向外方に拡張する。これは、コレット160をハウジング102の内側に結合させ、シャフト104がハウジングに対して動くのを防止する。これは、ストラットアッセンブリのロック状態であり、すなわち、エキスパンダ130がコレット160内に収容されてコレットをハウジング102との係合状態に半径方向外方に拡張するときに、ストラットアッセンブリ100の第1端(ハウジング102)及び第2端(シャフト104)が、互いに対する相対運動に抗してロックされる。
【0022】
モータ150が反対方向に作動される又は動かされると、エキスパンダ130は、モータから離れる方向に強制され、それによって、コレット160をしぼませる。これは、シャフト104がハウジング102内で自由に摺動するのを許容する。これは、ストラットアッセンブリ100のアンロック状態である。
【0023】
第2の例示的実施形態(図4−5)では、同様の要素は、“200”番台の一連の数における同様の参照符号によって示され(例えば、ハウジング102は、ハウジング202として参照される)、新たな要素は、新たな参照符号によって示される。従って、ストラットアッセンブリ200は、第2部分又はシャフト204を少なくとも部分的に受け入れる第1部分又はハウジング202を含む。ハウジング202及びシャフト204の各々は、その内径に沿った金属シャフト222を含むゴムのアイソレータ又はブッシュ220を受け入れるアイレット210、212をそれぞれ含む。これは、ストラットアッセンブリ200の両端がシャーシ/クレードル及びパワートレインにそれぞれ固定されるのを許容する。エキスパンダ230は、駆動スクリュー240のねじ付き外径と係合するねじ付き内径を有する。(例えば、基本的なDCモータ又はステップモータのいずれかにすることができる)モータ250は、駆動スクリュー240を回転又はスピンさせ、それによって、エキスパンダ230を駆動スクリューの軸線に沿って移動する。エキスパンダ230がモータ250の方に引かれると、エキスパンダは、ゴム部材又はゴムのグロメット270などの圧縮可能なグロメットを圧縮し、グロメットをハウジング202の内径面に抗して拡張するように強制する。より具体的には、ゴムグロメット270は、モータが第1方向に回転する際にエキスパンダ230がモータ250の方に引かれると、エキスパンダ230とシャフトエンドキャップ272との間で圧縮される。これは、エキスパンダ230とシャフトエンドキャップ272との間でグロメット270を軸方向に圧縮すると共に、ハウジングの内面に抗してグロメットを半径方向に拡張し、シャフト204がハウジング202に対して動くのを防止する。これは、ストラットアッセンブリのロック状態である。
【0024】
モータ250が反対方向に作動されると、エキスパンダ230は、モータから離れる方向に強制され、圧縮されたゴムグロメット270がハウジング202の内径面から退避されるのを許容し、シャフト204がハウジング内で自由に摺動するのを許容する。これは、アンロック状態である。
【0025】
さらに別の実施形態が図6−8に示される。再度、理解と簡潔さの目的を容易にするために、同様の要素は、“300”番台の一連の数における同様の参照符号によって示され(図2及び図4の第1実施形態及び第2実施形態のハウジング102又は202は、それぞれ、ハウジング302として参照される)、新たな要素は、新たな参照符号によって示される。電気的に切り替え可能なトルクストラットアッセンブリ300のこのバージョンは、駆動スクリューを作動させる及びエキスパンダを引っ張るステッパモータ又はDCモータの使用を排除する。その代わりに、ストラットアッセンブリ300は、一端にあるエキスパンダ330に直接的に接続されたソレノイド350を使用する。エキスパンダ330は、コレット360に選択的に収容される。好ましくは、コレット360は、ロック状態でコレットとハウジング302の内面との間の摩擦を増加するためにエラストマーまたはゴムで被覆されている。増加した摩擦は、同様に、十分な力が押し付けられた場合に潜在的に摺動できるゴムコーティングされていないロックされたコレットと比較した場合に、ロック状態におけるトルクストラット300の増加した剛性を生じる。従って、コレット360上のゴムは、摺動力をかなり増加させる。ソレノイド350は、エキスパンダ330をロック位置に直接的に引っ張り、ハウジング302との摩擦係合状態にコレット360を拡張する。ストラット300が電気的に切り替えられたとき、リターンスプリング380がエキスパンダ330を(図6−8の左手方向の)アンロック位置に戻し、コレット360は、ハウジング302の半径方向の寸法を減少させ、それによって、ハウジング及びシャフト304は、アンロック状態において互いに対して動く。
【0026】
電気配線390は、電子制御ユニット(ECU)(図示せず)から配線がソレノイド350と接続するストラットアッセンブリのシャフト又は第2部分304までのリード配線としての配線の保護を提供するためのシース392を通って延在する。図6−8の実施形態と先の実施形態との別の違いは、ストラットアッセンブリ300の両端にあるアイレット310、312が互いに対して90度に配置されていることである。
【0027】
本開示は、40℃乃至125℃の温度範囲で機能するように設計される。ストラットハウジングは、プラスチック(好適には、ガラス強化ナイロン)又は金属(最も好適には、アルミニウム)にすることができる。両端のアイソレータは、ゴムである。図示の開示の例示的実施形態の総質量は約200グラム乃至300グラムであり、その公称位置において約240mmの長さを有し、約46mmの直径を有する。ストラットアッセンブリは、好適実施形態において+/−30mm移動するように設計される。しかしながら、当業者は、これらの数値は単に一例であり、質量、サイズ、および移動は、全て変更されることができ、異なるアプリケーションの要件を満たすように調整されることを認識するであろう。
【0028】
このストラットは、始動及び停止中に制御を必要とするすべてのパワートレイン(ガス、ディーゼル又はハイブリッド)で使用されることができる。
流体充填されたストラットとは異なり、本開示のストラットは、望ましくない流体共振を形成せず、アンロック状態にあるときにダンピング又は比率抵抗を全く形成しない。本開示のストラットは、ロック状態とアンロック状態間で切り替えるために電力だけを必要とし、それによって、エネルギーを温存する。
【0029】
本ストラットのロック特徴及びアンロック特徴は、二つの状態間のエラストマー効率の大きな変化を可能とする。ストラットは、ロックされて電源を切られることができ、ストラットは、ロック位置を保持する。これは、この特徴がロック状態においてエネルギーを消費しないという利点であり、ストラットは、停止中ロックされることができ、電力が適用されてストラットがアイドル及びドライブ状況の間アンロックされる次の始動後まで、パワートレインがオフの間ロックされたままである。
【0030】
一端がアイソレータを介してシャーシ(またはクレードル)に固定され、他端がアイソレータを介してパワートレインに固定される。ストラットアッセンブリは、始動及び停止サイクル中ロックし、ゴムアイソレータだけが移動するのを許容し、ストラットの軸線に沿って高いエラストマー効率を発生させる。エンジンの最大励起の方向に配置されると、これは、パワートレインの変位を減少させ、それによって、車両の乗員によって知覚される振動や騒音を低減する。ひとたび始動又は停止が完了すると、ストラットはアンロックされ、シャフトは、外側ハウジングの内外へ移動するのが許容され、この運動に無抵抗を提供し、ハウジングに対するシャフトの位置にかかわらず、入力振動を隔離する。
【0031】
このストラットは、パワートレインの動きを制御するために始動及び停止中に高いエラストマー効率を提供し、それによって、始動/停止状況中に乗客への振動刺激を低減し、改善されたパワートレインの分離のために、アイドル及びドライブ状況中に低いエラストマー効率状態に切り替える。
〔態様1〕
関連した車両のシャーシと、関連した車両のパワートレインとの間に介在され、関連した内燃エンジン(ICE)の始動及び/又は停止中に高いエラストマー効率を提供すると共に、アイドル及び/又はドライブ状況中に低いエラストマー効率を提供する、切り替え可能なロックトルクストラットアッセンブリであって、
ハウジングと、
ハウジングに少なくとも部分的に収容されると共にハウジングに対する選択的な相対運動のために動作的に取り付けられたシャフトと、
ICEの始動及び/又は停止に応答してハウジングに対するシャフトを選択的にロックするために、シャフトとハウジングとの間に介在されたロックアッセンブリと、を備える、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様2〕
態様1記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
ロックアッセンブリは、エキスパンダと、エキスパンダによって直径を選択的に増大される概ね環状のコレットと、を含む、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様3〕
態様2記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
エキスパンダ及びコレットは、各々、エキスパンダ及びコレットが互いに対して移動されるときに、コレットの直径を選択的に増減する協働面を含む、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様4〕
態様3記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
ロックアッセンブリは、コレットに対してエキスパンダを前進及び退避することによってコレットを前進及び退避するソレノイド又はモータ/スクリューアッセンブリの一つを含む、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様5〕
態様1記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
ロックアッセンブリは、
エラストマー部材と、
シャフトとハウジングとの間の係合状態にエラストマー部材を動作的に拡張するエキスパンダと、を含む、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様6〕
態様5記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
ロックアッセンブリは、モータと、駆動スクリューとを含み、
駆動スクリューは、モータに動作的に接続されると共に、ハウジングとの動作的な係合状態にエラストマー部材を拡張すると共にエラストマー部材に対してエキスパンダを退避するエラストマー部材に対しエキスパンダを選択的に前進させるためにエキスパンダに動作的に接続される、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様7〕
態様6記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
ロックアッセンブリは、エキスパンダを直接的に前進及び退避するためにエキスパンダに動作的に接続されたソレノイドを含み、エラストマー部材は、コレットの少なくとも一部分を覆うゴムである、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様8〕
態様7記載のロックトルクストラットアッセンブリにおいて、
エキスパンダとコレットを離れる方向に付勢する付勢部材を更に備える、ロックトルクストラットアッセンブリ。
〔態様9〕
シャーシとパワートレインとの間に高いエラストマー効率を選択的に提供すると共に、それらの間に低いエラストマー効率を選択的に提供する方法であって、
シャーシとパワートレインとの間に第1端部及び第2端部を有するストラットを提供するステップと、
ストラットの第1端部が第2端部に対して動くのを選択的にロックするステップと、
ストラットの第1端部が第2端部に対して動くのを選択的にアンロックするステップと、を備える、方法。
〔態様10〕
態様9記載の方法において、
ストラットの一部分としてエラストマー部材を構成するステップを更に備え、それによって、エラストマー部材は、第1端部及び第2端部が互いに対して動くのをロックする、方法。
〔態様11〕
態様10記載の方法において、
第1端部及び第2端部を半径方向にロックするためにエラストマー部材を拡張するステップを更に備える、方法。
〔態様12〕
態様11記載の方法において、
選択的にロックするステップは、関連した内燃エンジン(ICE)の始動及び/又は停止中にエラストマー部材を拡張することを含む、方法。
〔態様13〕
態様12記載の方法において、
選択的にアンロックするステップは、アイドル及び/又はドライブ状況中に生じる、方法。
〔態様14〕
態様9記載の方法において、
選択的にロックするステップは、関連した内燃エンジン(ICE)の始動及び/又は停止中に生じる、方法。
〔態様15〕
態様14記載の方法において、
選択的にアンロックするステップは、アイドル及び/又はドライブ状況中に生じる、方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8