特許第6363591号(P6363591)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メディレックス システムズ インコーポレイテッドの特許一覧

特許6363591取り外し可能なリストバンドを有するフォーム
<>
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000002
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000003
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000004
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000005
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000006
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000007
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000008
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000009
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000010
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000011
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000012
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000013
  • 特許6363591-取り外し可能なリストバンドを有するフォーム 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6363591
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】取り外し可能なリストバンドを有するフォーム
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/02 20060101AFI20180712BHJP
   G09F 3/06 20060101ALI20180712BHJP
   G09F 3/16 20060101ALI20180712BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20180712BHJP
   A61G 12/00 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   G09F3/02 Q
   G09F3/06
   G09F3/16
   G09F3/00 S
   G09F3/02 F
   A61G12/00 Z
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-507306(P2015-507306)
(86)(22)【出願日】2013年4月23日
(65)【公表番号】特表2015-517125(P2015-517125A)
(43)【公表日】2015年6月18日
(86)【国際出願番号】CA2013000374
(87)【国際公開番号】WO2013159186
(87)【国際公開日】20131031
【審査請求日】2016年3月31日
(31)【優先権主張番号】2,775,274
(32)【優先日】2012年4月23日
(33)【優先権主張国】CA
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514270375
【氏名又は名称】メディレックス システムズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】ウェンステイン バリー ビー.
【審査官】 谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−511378(JP,A)
【文献】 特表2008−537183(JP,A)
【文献】 特開平02−154074(JP,A)
【文献】 特開昭59−201847(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第10355594(DE,A1)
【文献】 特開2011−081279(JP,A)
【文献】 特開2008−158324(JP,A)
【文献】 特開2006−154554(JP,A)
【文献】 特開2003−193308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 3/00−3/20
A41D 20/00
A61G 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを有するフォームであって、前記フォームは、
耐水性の印刷可能なナイロン・タフタの表面層および裏打ち層であって、前記表面層は、第1および第2の端部ならびに各リストバンドの前記第1および第2の端部間のリストバンド本体を有する1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを形成するダイカットであり、前記ナイロン・タフタは、4〜6ミル(約0.1〜0.15mm)厚であり、上面および底面上にコーティングを有し、前記上面上のコーティングは、各リストバンドの前記第1および第2の端部間のリストバンド本体上に印刷された可変の患者データを受け入れることができ、前記リストバンドは、耐水性があり、手に柔らかくて、印刷された可変の患者データを失うことなく、数日間患者に取り付けられたままであってよく、前記表面層は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって前記裏打ち層に接着され、前記感圧接着剤は、前記1つ以上のリストバンドの周辺まわりの前記表面層上に含まれ、前記第1および第2の端部間の前記リストバンド本体は、前記裏打ち層に対して接着されない、表面層および裏打ち層と、
前記リストバンドを患者の手首に固定する手段であって、前記リストバンドの前記第1および第2の端部に隣接して配置され、前記リストバンドは、長尺状のリストバンド本体の両端において前記リストバンド本体の長手方向軸線の延長位置に前記第1および第2の端部が形成され、前記第1および第2の端部は、底面にのみ前記感圧接着剤を有し、
前記リストバンドは、前記リストバンドが患者の手首のまわりをくるんだ状態において、前記第1の端部の底面の感圧接着剤が反対側の前記リストバンド本体の底面に付着するように折り畳まれると共に、前記第2の端部は、前記くるんだリストバンドの円周方向に関して前記第1の端部と同一方向に向いた姿勢で前記リストバンドの上面に付着される、手段と、を備え、
前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部の各々は、前記リストバンドの残りの部分とは異なる色が印刷された前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部の各々の前記底面を有する前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部上に×のダイカットを含む不正が明白なしるしを有する、フォーム。
【請求項2】
一連の取り外し可能なラベルおよび1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを有するフォームであって、前記フォームは、
印刷可能な表面層および裏打ち層を備え、
前記印刷可能な表面層は、第1および第2の隣接する部分を有し、前記表面層の前記第1の部分は、4〜6ミル(約0.1〜0.15mm)厚のナイロン・タフタ材であり、上面および底面上にコーティングを有し、前記上面上のコーティングは、印刷された可変の患者データを受け入れることができ、前記表面層の前記第1の部分は、耐水性があり、手に柔らかくて、印刷された可変の患者データを失うことなく、数日間患者に取り付けられたままであってよく、そして、第1および第2の端部ならびに各リストバンドの前記第1および第2の端部間のリストバンド本体を有する1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを形成するダイカットであり、前記表面層の前記第2の部分は、前記一連の取り外し可能なラベルを形成するダイカットであり、
前記裏打ち層は、上面の少なくとも一部上に剥離コーティングを有し、前記表面層は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって前記裏打ち層に接着され、前記感圧接着剤は、前記1つ以上のリストバンドの周辺まわりの前記表面層上および前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部上に含まれ、前記第1および第2の端部間の前記リストバンド本体は、前記裏打ち層に対して接着されず、前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部の各々は、不正が明白なしるしを備え、前記不正が明白なしるしは、前記リストバンドの残りの部分とは異なる色が印刷された前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部の各々の前記底面を有する前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部上に×のダイカットを含み、
前記リストバンドは、長尺状のリストバンド本体の両端において前記リストバンド本体の長手方向軸線の延長位置に前記第1および第2の端部が形成され、前記第1および第2の端部は、底面にのみ前記感圧接着剤を有し、前記リストバンドは、前記リストバンドが患者の手首のまわりをくるんだ状態において、前記第1の端部の底面の感圧接着剤が反対側の前記リストバンド本体の底面に付着するように折り畳まれると共に、前記第2の端部は、前記くるんだリストバンドの円周方向に関して前記第1の端部と同一方向に向いた姿勢で前記リストバンドの上面に付着される、フォーム。
【請求項3】
前記表面層の前記第1および第2の部分は、分離されて、異なる材料から構成されてよい、請求項2に記載のフォーム。
【請求項4】
前記表面層の前記第1の部分は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタであり、前記表面層の前記第2の部分は、紙である、請求項3に記載のフォーム。
【請求項5】
前記表面層は、手に十分柔らかいナイロン・タフタであり、4〜6ミル(約0.1〜0.15mm)厚である、請求項4に記載のフォーム。
【請求項6】
前記表面層は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタである、請求項1に記載のフォーム。
【請求項7】
前記リストバンドを患者の手首に固定する前記手段は、前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部の底面上に感圧接着剤を備える、請求項6に記載のフォーム。
【請求項8】
前記リストバンドを患者の手首に固定する前記手段は、前記第1の端部上の第1の穴を通って挿入されて、次いで前記リストバンドが患者の手首のまわりにくるまれた後、各リストバンドの前記第2の端部上の第2の穴を通るプラスチック・スナップ式のエンクロージャを有するのに適している、各リストバンドの前記第1および第2の端部の一連の穴を含む、請求項1に記載のフォーム。
【請求項9】
前記感圧接着剤は、前記表面層の前記第2の部分の全体上にも含まれる、請求項2に記載のフォーム。
【請求項10】
4〜6ミル(約0.1〜0.15mm)厚のナイロン・タフタで作られる印刷可能な患者のリストバンドであって、印刷された可変の患者データを受け入れるために上面および底面上にコーティングを有し、耐水性があり、手に柔らかくて、印刷された可変の患者データを失うことなく、数日間患者に取り付けられたままであってよく、前記リストバンドの第1および第2の端部ならびに前記第1および第2の端部間のリストバンド本体を有し、前記リストバンドの前記第1および第2の端部の底面上に含まれるが前記第1および第2の端部間の前記リストバンド本体上には含まれない感圧接着剤を有し、前記リストバンドの前記第1および第2の端部の各々は、前記リストバンドの残りの部分とは異なる色が印刷された前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部の各々の前記底面を有する前記リストバンドの各々の前記第1および第2の端部上に×のダイカットを含む不正が明白なしるしを備え、
前記リストバンドは、長尺状のリストバンド本体の両端において前記リストバンド本体の長手方向軸線の延長位置に前記第1および第2の端部が形成され、前記第1および第2の端部は、底面にのみ前記感圧接着剤を有し、前記リストバンドは、前記リストバンドが患者の手首のまわりをくるんだ状態において、前記第1の端部の底面の感圧接着剤が反対側の前記リストバンド本体の底面に付着するように折り畳まれると共に、前記第2の端部は、前記くるんだリストバンドの円周方向に関して前記第1の端部と同一方向に向いた姿勢で前記リストバンドの上面に付着される、印刷可能なリストバンド。
【請求項11】
前記リストバンドが患者の手首に適用されるときに、その底面がくるんだ前記リストバンドの前記底面に付着するように折り畳まれるように構成される前記リストバンドの一端部は、その上面上に識別情報がしるされ、そして、前記リストバンドが患者の手首に適用されるときに、その底面がくるんだ前記リストバンドの前記上面に付着されるように構成される前記リストバンドの他端部は、その上面上に識別情報がしるされる、請求項10に記載の印刷可能なリストバンド。
【請求項12】
前記リストバンドが患者の手首に適用されるときに、その底面がくるんだ前記リストバンドの前記底面に付着するように折り畳まれるように構成される前記リストバンドの一端部は、その上面上に識別情報がしるされ、そして、前記リストバンドが患者の手首に適用されるときに、その底面がくるんだ前記リストバンドの前記上面に付着されるように構成される前記リストバンドの他端部は、その上面上に識別情報がしるされる、請求項7に記載の印刷可能なフォーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷可能なフォーム(記入用紙)に関し、特に、プリンタを通るシングルパスの情報について印刷されてよい複数の取り外し可能なラベルによって付随されてもよい1つ以上のリストバンドを有するフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
患者療養施設において、患者の名前または他の識別情報を含んでいるブレスレットまたはバンドを用いて患者を識別することは、一般的な方法である。患者療養施設の職員が患者の滞在中に患者を適切に識別することができるように、バンドは、通常、患者の手首のまわりに固定される。しかしながら、これが患者を識別する有効な方法であるとはいえ、多くの患者療養施設には、検査サンプル、薬の処方、医師の指図などに患者情報を相関させている課題があった。この種の単調な事項の処理における誤記は、間違った薬または処置を患者に分配することに結果としてなりうる。
【0003】
さまざまな患者療養施設の形態に対して患者情報の相関を改善するためにいくつかの試みが実行された。例えばファリアによる特許文献1は、リストバンド、検査サンプルのコンテナ、および患者記録に添付するためのラベルを含み、そしてその全ては同一の患者情報を有する、包装済みの患者識別キットを教示する。ヴァイクセルバウムらによる特許文献2は、患者情報を用いて磁気的にコード化される一連のタグを分配するために患者に固定される識別ブレスレットが使用される患者識別システムを教示する。しかしながら、この方法は、タグ上の情報をデコードすることが可能な回路と共にタグリーダの使用を必要とする。したがって、この種の方法がさまざまな目的のための患者を識別する有効な手段を提供してもよいとはいえ、この種の方法は、実施するのが複雑かつ困難である。
【0004】
特許文献3は、取り外し可能なラベルを有するフォーム、および、第1および第2の主要な表面を有し、そしてその1つの表面の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層から成るリストバンドを提供する。表面層は、第1および第2の隣接部分を含み、表面層の第1の部分は、第1および第2の端部および第1および第2の側部を有する取り外し可能なリストバンドを形成するダイカットである。表面層の第2の部分は、一連の取り外し可能なラベルを形成するダイカットである。第1層は、ポリエステルのようなポリマーから成ってよく、そして表面層の第2の部分は、紙から成ってよい。このフォームは、手に柔らかくなく、そして皮膚を傷つけることがありうる。
【0005】
特許文献4は、印刷される画像を受けるための第1の紙ラベル部分を有する多層のウェブ・ダイカット、および、キャリアからの分離に応じて透明フィルム層が紙層を防湿して紙層を保護するために紙層にわたって折り畳んで完全にカプセル化してもよいように、紙層の幅のほぼ2倍の裏が接着性の透明フィルム層を備える識別バンド空欄を有する、マルチレイヤ、マルチウェブ、レーザ印刷可能なフォームを提供する。患者の手首または足首についてのその取付けを容易にするために、透明なフィルム層は、端部に一対の裏が接着性のタブを含む。小児入院に特に適しているフォームを提供するために、複数のリストバンドまたは識別バンド空欄は、同じシートに含まれる。代わりの実施形態では、フォームからのリストバンドの分離に応じてパネルが付着したままで窓を形成するためにそれが引き離されるように、パネルは、透明フィルム層へのダイカットである。リストバンドが組み立てられるにつれて、窓は、それが露出するままであるように印刷面の一部上に横たわる。このフォームは、その用途および使用のスタッフに訓練を要求して、患者の手首に形成して取り付けるためにいくらか時間がかかって、そして手に柔らかくなくて、皮膚を傷つけることがありえる。
【0006】
特許文献5は、識別バンド空欄を有する他のマルチレイヤ、マルチウェブ、レーザー印刷可能でページサイズのフォームに提供する。フォームは、印刷される画像を受けるための第1の紙ラベル部分を有する多層のウェブ・ダイカット、および、キャリアからの分離に応じて透明フィルム層が紙層を防湿して紙層を保護するために紙層にわたって折り畳んで完全にカプセル化してもよいように、紙層の幅のほぼ2倍の裏が接着性の透明フィルム層を備える。患者の手首または足首についてのその取付けを容易にするために、透明なフィルム層は、端部に一対の裏が接着性のタブを含む。バンド空欄ウェブは、重なり合う接着されたジョイントを有する第2の多層ウェブに取り付けられる。第2の多層ウェブは、複数の裏が接着性のラベル・ダイカットを有する。
【0007】
特許文献6も、識別バンド空欄を有するマルチレイヤ、マルチウェブ、レーザー印刷可能でページサイズのフォームに提供する。フォームは、印刷される画像を受けるための第1の紙ラベル部分を有する多層のウェブ・ダイカット、および、キャリアからの分離に応じて透明フィルム層が紙層を防湿して紙層を保護するために紙層にわたって折り畳んで完全にカプセル化してもよいように、紙層の幅のほぼ2倍の裏が接着性の透明フィルム層を備える。患者の手首または足首についてのその取付けを容易にするために、透明なフィルム層は、端部に一対の裏が接着性のタブを含む。バンド空欄ウェブは、重なり合う接着されたジョイントを有する第2の多層ウェブに取り付けられる。第2の多層ウェブは、複数の裏が接着性のラベル・ダイカットを有する。
【0008】
したがって、識別情報を相関させると共に効率的に設けられることができて、そして容易に分配されることができて、さまざまな用途のために使用されてよくて、その使用および手首への適用においてスタッフの訓練が容易で、より時間がかからず、そして患者の手首に適用されるときに、十分に耐水性があり、手に柔らかくて、印刷された可変の患者データを失うことなく、皮膚を傷つけることなく、数日間患者に取り付けられたままであることができて、または療養施設の患者の滞在の間に容易に取り外されることができる添付の一連のラベルまたはタグと同様に、リストバンドを含む識別システム用の技術の必要は、まだある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第4,122,947号明細書
【特許文献2】米国特許第3,848,112号明細書
【特許文献3】米国特許第5,653,472号明細書
【特許文献4】米国特許第6,510,634号明細書
【特許文献5】米国特許第6,438,881号明細書
【特許文献6】米国特許第6,067,739号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
フォームの一実施形態は、印刷可能なナイロン・タフタの表面層および裏打ち層を備え、表面層は、第1および第2の端部を有する1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを形成するダイカットである、1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを有して提供される。表面層は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層に接着され、感圧接着剤は、1つ以上のリストバンドの周辺まわりの表面層上に、および各々のリストバンドの第1および第2の端部の底面上に含まれる。各々のリストバンドの第1および第2の端部の各々は、不正が明白なしるし(indicia)を備える。フォームは、リストバンド上の患者固有の識別情報を提供するプリンタを通るシングルパスにおいて印刷されてもよい。リストバンドは、フォームから剥ぎ取られてよく、そしてリストバンドで患者の手首のまわりを単にくるんで、その底面がくるまれたリストバンドの底面に付着するようにリストバンドの端部を折り畳むことによって取り付けられる。リストバンドの他の端部は、くるまれたリストバンドの上面に付着される。フォームは、機械式インパクト、直接的サーマル、熱転写、インク・ジェット、およびレーザープリンタを含むさまざまなプリンタを用いて印刷されてもよい。
【0011】
他の実施形態によれば、フォームは、一連の取り外し可能なラベルおよび1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを有して提供される。フォームは、印刷可能な表面層および裏打ち層を備える。印刷可能な表面層は、第1および第2の隣接する部分を有する。表面層の第1の部分は、第1および第2の端部を有する1つ以上の空欄の取り外し可能なリストバンドを形成するナイロン・タフタ材のダイカットである。表面層の第2の部分は、一連の取り外し可能なラベルを形成するダイカットである。裏打ち層は、上面の少なくとも一部上に剥離コーティングを有し、表面層は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層に接着され、感圧接着剤は、1つ以上のリストバンドの周辺まわりの表面層上およびリストバンドの第1および第2の端部上に含まれる。各々の前記リストバンドの前記第1および第2の端部の各々は、不正が明白なしるし(indicia)を備える。表面層の上面は、可変のおよび非可変の両方の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上にしるしが印刷されることを許容する。
【0012】
表面層の第1および第2の部分は、分離されて、異なる材料から構成されてもよい。表面層の第1の部分は、プリンタ上の印刷を容易にするために2つの側部上を白色でコーティングした100%のナイロン・タフタから構成されてもよい。そして、表面層の第2の部分は、紙から構成されてもよい。
【0013】
自動機器による印刷および処理を容易にするために、フォームは、連続ウェブから作り出されてもよい。フォームの連続ウェブは、脆弱なラインによって定義されてもよく、そして、スタックにジグザグに折り畳まれてもよいしまたはさまざまなサイズに切られてもよい。
【0014】
実際には、フォームの複数の層は、組み立てられてもよく、次いで、表面層は、所望の可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいて印刷される。次いで、リストバンドは、裏打ち層からそれを剥がすことによって、そして患者の手首のまわりをバンドでくるむことによって、フォームから分離されてもよい。
【0015】
次いで、リストバンドは、リストバンド上の感圧接着剤によって患者に固定される。フォーム上に残るラベルは、必要に応じて取り外されてよく、患者療養施設のフォーム、医療容器、患者検査サンプルなどに付着されてよい。
【0016】
本発明の異なる実施形態の特徴および利点は、以下の詳細な説明、添付図面および添付の請求の範囲から明らかになるであろう。本発明の他の実施形態は、以下の説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明は、例として、同じ部品が同じ番号によって示される添付図面を参照して目下記載されている。
図1図1は、本発明によるフォームの一実施形態の上面図である。
図2図2は、図1のフォームの背面図である。
図3図3は、フォームを形成している異なる層を示す図1のフォームの概略図の正面側斜視図である。
図4図4は、本発明によるフォームの他の実施形態の上面図である。
図5図5は、図4のフォームの背面図である。
図6図6は、本発明によるフォームの他の実施形態の上面図である。
図7図7は、図6のフォームの背面図である。
図8図8は、本発明によるフォームの他の実施形態の上面図である。
図9図9は、図8のフォームの背面図である。
図10図10は、本発明によるフォームの他の実施形態の上面図である。
図11図11は、図10のフォームの背面図である。
図12図12は、本発明によるフォームの他の実施形態の上面図である。
図13図13は、図12のフォームの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図3は、全体に1で示されて、取り外し可能なラベル2および空欄の取り外し可能なリストバンド3を有するフォームの一実施形態を示す。フォーム1は、上面5および底面を有して、その底面6の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層4を備える。表面層4の上面5によって、しるし(indicia)は、可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上に印刷されることができる。この実施形態において、表面層4は、第1および第2の隣接する部分7、8を含む。表面層4の第1の部分7は、第1および第2の端部9、10、ならびに第1および第2の側部11、12を有する取り外し可能なリストバンド3を形成するダイカットである。表面層4の第2の部分8は、一連の取り外し可能なラベル2を形成するダイカットである。他の実施形態において、ラベルが必要とされない場合、1つ以上の取り外し可能なリストバンドを形成するために表面層の1つの部分だけにダイカットを設けることは、可能である。実施形態において、表面層は、約2〜16ミル(1ミル=1/1000インチ)間の厚みである。本実施形態は、4〜6ミル層を用いる。8ミルおよびそれを超える表面層を用いるときに、表面層の化学処理を用いて柔軟性の損失を克服することは、必要かもしれない。織物のための化学柔軟剤は、公知である。
【0019】
フォーム1は、上面および底面14、15を有する裏打ち層13も含む。裏打ち層13は、上面14の少なくとも一部に剥離コーティングを含み、そして表面層4の底面6上の感圧接着剤に粘着される。裏打ち層13は、表面層4と同一の広がりをもつ。
【0020】
表面層4の第1および第2の部分7、8は、切り離されていて、異なる材料から構成されてもよい。表面層4の第1の部分7は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタから構成されてもよい。そして、表面層4の第2の部分8は、紙から構成されてもよい。
【0021】
この図示された実施形態において、表面層4は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層13に粘着される。一実施形態において、感圧接着剤は、リストバンド3の周辺まわりの表面層4の第1の部分7上に、およびリストバンド3の第1および第2の端部9、10上に含まれる。感圧接着剤は、連続したラベル2を含む領域において表面層4の第2の部分8上にも含まれる。
【0022】
この図示された実施形態では、2〜16ミル間の他の厚みが用いられてもよいけれどもこの場合は4〜6ミルのナイロン・タフタから表面層の第1の部分7を作ることによって、リストバンド3は、十分に耐水性があり、手に柔らかく、印刷された可変の患者データを失うことなく数日間患者に取り付けられたままでありえて、皮膚を傷つけることを起こさず、または、療養施設における患者の滞在中に容易に取り外されることができる。さらに、ナイロン・タフタ上のコーティングは、それが印刷されたしるし(indicia)を目下受け入れることができて、保持することができるようなものである。
【0023】
実施形態のフォーム1の層4、13は、組み立てられる。次いで、表面層4は、所望の可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいて印刷される。次いで、リストバンド3は、それを裏打ち層13から剥がすことによって、そしてリストバンド3で患者の手首のまわりをくるむことによって、フォーム1から分離されてもよい。次いで、リストバンド3は、リストバンド3の端部9、10上の感圧接着剤によって患者に留められる。フォーム1上に残るラベル2は、必要に応じて取り外されてもよく、患者療養施設のフォーム、医療容器、患者の検査サンプルなどに付着されてもよい。
【0024】
1人の患者のしるし(indicia)を有する印刷されたリストバンド3を別の患者のしるしを有する印刷されたラベル2と混同するのを防止するために、または、1人の患者からリストバンドを取り外してそれを異なるしるしを有する異なる患者に適用するのを防止するために、リストバンド3は、リストバンド3が表面層4から取り除かれたことを開示するために不正が明白な手段16を備えてもよい。図1図3に示される実施形態において、不正が明白な手段16は、リストバンドの残りの部分とは異なる色が印刷された端部9、10の各々の底面を有するリストバンド3の端部9、10上の×のダイカットを含む。
【0025】
リストバンドおよび任意のラベル上に情報を印刷した後、図1図3に示されるリストバンド3を患者の手首上に置くために、リストバンド3の端部9、10間の部分は、裏打ち層に粘着されず、そのため裏打ち層からリストバンド3を持ち上げるのに用いてもよい。端部9は、手首のまわりにきつく、しかし気持ちよくくるまれる。そして、端部9の底面は、リストバンドの底面に感圧接着剤を用いて付着される。端部10の底面上の接着剤がバンドの上面に向くように、リストバンドは、次いで、それ自体を通じてくるみ返される。次いで、端部10は、リストバンド3に付着される。多くの従来技術のリストバンドにおいて必要とされるように防湿のためおよびリストバンドを保護するために印刷されたしるし(indicia)全体を裏が接着性の透明なフィルム層で折り畳んで完全にカプセル化することなしに、リストバンドがフォーム1から単に分離されて、次いで患者の手首のまわりをくるまれるので、スタッフの訓練の必要はより少なく、患者に適用することは容易であり、そして療養施設に滞在中に患者によく取り付けられたままである。
【0026】
リストバンドは、それが柔らかくて、皮膚の傷つけを最少にするので、さまざまな用途(短期治療病院、長期療養施設、クリニック、代わりの療養施設、リハビリ施設など)において使用されることができる。フォームは、チャートバインダに簡単に挿入するための穴17で予めパンチされてもよい。
【0027】
図4図5は、全体に20で示されて、例えば救急部門日帰り手術部門における使用のための18〜20のラベルの必要がない登録領域などでの使用のための2列の取り外し可能ラベル22および空欄のリストバンド23を有するフォームの他の実施形態を示す。フォーム20は、上面25および底面を有して、その底面の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層24を備える。表面層24の上面25によって、しるし(indicia)は、可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上に印刷されることができる。表面層24は、第1および第2の隣接する部分27、28を含む。表面層24の第1の部分27は、第1および第2の端部29、30、ならびに第1および第2の側部31、32を有する取り外し可能なリストバンド23を形成するダイカットである。表面層24の第2の部分28は、一連の取り外し可能なラベル22を形成するダイカットである。
【0028】
フォーム20は、上面および底面34、35を有する裏打ち層13も含む。裏打ち層33は、上面34の少なくとも一部に剥離コーティングを含み、そして表面層24の底面上の感圧接着剤に粘着される。裏打ち層33は、表面層24と同一の広がりをもつ。
【0029】
表面層24の第1および第2の部分27、28は、切り離されていて、異なる材料から構成されてもよい。表面層24の第1の部分27は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタから構成されてもよい。そして、表面層24の第2の部分28は、紙から構成されてもよい。
【0030】
この図示された実施形態において、表面層24は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層33に粘着される。一実施形態において、感圧接着剤は、リストバンド23の周辺まわりの表面層4の第1の部分27上に、およびリストバンド23の第1および第2の端部29、30上に含まれる。感圧接着剤は、連続したラベル22を含む領域において表面層24の第2の部分28上にも含まれる。リストバンド23は、図1図3の実施形態のために上記したのと同様に、手首に取り付けられる。
【0031】
図6図7は、全体に40で示されて、取り外し可能なラベル42および空欄の取り外し可能なリストバンド43を有するフォームの他の実施形態を示す。フォーム40は、上面45および底面を有して、その底面46の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層44を備える。表面層44の上面45によって、しるし(indicia)は、可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上に印刷されることができる。表面層44は、第1および第2の隣接する部分47、48を含む。表面層44の第1の部分47は、第1および第2の端部49、50、ならびに第1および第2の側部51、52を有する取り外し可能なリストバンド43を形成するダイカットである。表面層44の第2の部分48は、一連の取り外し可能なラベル2を形成するダイカットである。
【0032】
フォーム40は、上面および底面54、55を有する裏打ち層53も含む。裏打ち層53は、上面54の少なくとも一部に剥離コーティングを含み、そして表面層44の底面上の感圧接着剤に粘着される。裏打ち層53は、表面層44と同一の広がりをもつ。
【0033】
表面層44の第1および第2の部分47、48は、切り離されていて、異なる材料から構成されてもよい。表面層44の第1の部分47は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタから構成される。そして、表面層44の第2の部分48は、紙から構成されてもよい。
【0034】
この図示された実施形態において、表面層44は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層53に粘着される。この実施形態において、感圧接着剤は、リストバンド43の周辺まわりの表面層44の第1の部分47上に、およびリストバンド43の第1および第2の端部49、50上に含まれる。このリストバンド43を患者の手首に固定するために、一連の穴56、57は、リストバンド43の端部49、50に設けられる。穴56、57は、リストバンド43の第1の端部49上の穴56を通って挿入されて、次いでリストバンドが患者の手首のまわりにくるまれた後、リストバンド43の第2の端部50上の穴57のうちの1つを通って、次いで患者の手首上にリストバンドを係止するために閉じられる、プラスチック・スナップ式のエンクロージャを有するのに適している。この種の取付けは、リストバンドの偶然の取り除きを防止するためにより大きな程度のセキュリティを提供する。感圧接着剤は、連続したラベル42を含む領域における表面層44の第2の部分48上にも含まれる。
【0035】
図8図9は、全体に60で示されて、取り外し可能なラベル62および、標準長さのリストバンドがまわりを取り囲むにはあまりに大きい直径の、それ故大きいバンドまたはより長いリストバンドが利用される手首を有する肥満のまたは筋肉の非常に多い人々にとっての使用に適した大きいリストバンド63を有するフォームの他の実施形態を示す。フォーム60は、上面65および底面を有して、その底面の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層64を備える。表面層64の上面65によって、しるし(indicia)は、可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上に印刷されることができる。表面層64は、第1および第2の隣接する部分67、68を含む。表面層64の第1の部分67は、第1および第2の端部69、70、ならびに第1および第2の側部71、72を有する取り外し可能なリストバンド63を形成するダイカットである。表面層64の第2の部分68は、一連の取り外し可能なラベル62を形成するダイカットである。
【0036】
フォーム60は、上面および底面74、75を有する裏打ち層73も含む。裏打ち層73は、上面74の少なくとも一部に剥離コーティングを含み、そして表面層64の底面上の感圧接着剤に粘着される。裏打ち層73は、表面層64と同一の広がりをもつ。
【0037】
表面層64の第1および第2の部分67、68は、切り離されていて、異なる材料から構成されてもよい。表面層64の第1の部分67は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタから構成される。そして、表面層64の第2の部分68は、紙から構成されてもよい。
【0038】
この図示された実施形態において、表面層64は、その底面66の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層73に粘着される。一実施形態において、感圧接着剤は、リストバンド63の周辺まわりの表面層64の第1の部分67上に、およびリストバンド63の第1および第2の端部69、70上に含まれる。感圧接着剤は、連続したラベル62を含む領域において表面層64の第2の部分68上にも含まれる。
【0039】
図10図11は、全体に80で示されて、取り外し可能なラベル82および、両親および乳児または子のための一連のリストバンド83を有する、産科病棟または小児病棟での使用に適しているフォームの他の実施形態を示す。フォーム80は、上面85および底面を有して、その底面の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層84を備える。表面層84の上面85によって、しるし(indicia)は、可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上に印刷されることができる。表面層84は、第1および第2の隣接する部分87、88を含む。表面層84の第1の部分87は、各々第1および第2の端部89、90、ならびに第1および第2の側部91、92を有する異なるサイズの連続した取り外し可能なリストバンド83を形成するダイカットである。表面層84の第2の部分88は、一連の取り外し可能なラベル82を形成するダイカットである。
【0040】
フォーム80は、上面および底面94、95を有する裏打ち層93も含む。裏打ち層93は、上面94の少なくとも一部に剥離コーティングを含み、そして表面層84の底面上の感圧接着剤に粘着される。裏打ち層93は、表面層84と同一の広がりをもつ。
【0041】
表面層84の第1および第2の部分87、88は、切り離されていて、異なる材料から構成されてもよい。表面層84の第1の部分87は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタから構成される。そして、表面層84の第2の部分88は、紙から構成されてもよい。
【0042】
この図示された実施形態において、表面層84は、その底面86の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層93に粘着される。この実施形態において、感圧接着剤は、各々のリストバンド83の周辺まわりの表面層84の第1の部分87上に、およびリストバンド83の第1および第2の端部89、90上に含まれる。あるいは、図6図7に示されるスナップ式のエンクロージャは、利用されることができる。感圧接着剤は、連続したラベル82を含む領域において表面層84の第2の部分88上にも含まれる。
【0043】
図12図13は、全体に100で示されて、取り外し可能なラベル102および、例えば図1図3のリストバンドが適切である患者よりも小さい患者のためのサイズのリストバンド103を有するフォームの他の実施形態を示す。フォーム100は、上面105および大きい底面を有して、その底面の少なくとも一部上に感圧接着剤を有する印刷可能な表面層104を備える。表面層104の上面105によって、しるし(indicia)は、可変のおよび非可変の情報を用いてプリンタを通るシングルパスにおいてその上に印刷されることができる。表面層104は、第1および第2の隣接する部分107、108を含む。表面層104の第1の部分107は、第1および第2の端部109、110、ならびに第1および第2の側部111、112を有する取り外し可能なリストバンド103を形成するダイカットである。表面層104の第2の部分108は、一連の取り外し可能なラベル102を形成するダイカットである。
【0044】
フォーム100は、上面および底面114、115を有する裏打ち層113も含む。裏打ち層113は、上面114の少なくとも一部に剥離コーティングを含み、そして表面層104の底面上の感圧接着剤に粘着される。裏打ち層113は、表面層104と同一の広がりをもつ。
【0045】
表面層104の第1および第2の部分107、108は、切り離されていて、異なる材料から構成されてもよい。表面層104の第1の部分107は、2つの側部上を白色でコーティングしたナイロン・タフタから構成される。そして、表面層104の第2の部分108は、紙から構成されてもよい。
【0046】
この図示された実施形態において、表面層104は、その底面の少なくとも一部上に含まれる感圧接着剤によって裏打ち層113に粘着される。一実施形態において、感圧接着剤は、リストバンド103の周辺まわりの表面層104の第1の部分107上に、およびリストバンド103の第1および第2の端部109、110上に含まれる。感圧接着剤は、連続したラベル2を含む領域において表面層104の第2の部分108上にも含まれる。
【0047】
この開示において参照されるさまざまな例および図は、読者の利益のために提供されて、そして請求項において明示的に参照されるかまたは必要とされる場合を除き本発明の実施または実践を制限することを目的としない。フォームのサイズおよび形状、ラベルの数、リストバンドサイズおよび数、そしてラベルおよびリストバンドの配置は、変化することができる。この発明のデバイスおよび方法は、請求項で具体化される本発明の精神を逸脱しない範囲でルーチンの最適化によって効果的に洗練されることができて、または修正されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13