(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ソース側p−nヘテロ接合が、前記第1の半導体層および前記第1の半導体層と前記ソース電極との間に配設された第2の半導体層から形成され、前記第2の半導体層が酸化物、硫化物、セレン化物、または窒化物半導体材料を含む、請求項1に記載の装置。
前記画像データを前記プロセッサに送信するように構成された画像ソースモジュールであって、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを含む画像ソースモジュール
をさらに備える、請求項19に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
種々の図面における同じ参照符号および名称は、同じ要素を示す。
【0020】
以下の説明は、本開示の革新的な態様を説明することを目的として、ある特定の実装形態を対象とする。しかしながら、本明細書における教示は多数の異なる方法で適用できることが、当業者には容易に理解されよう。説明する実装形態は、(ビデオのように)動いていようと(静止画像のように)静止していようと、および文字であろうと図であろうと絵であろうと、画像を表示するように構成可能ないかなるデバイス、装置、またはシステムでも実施され得る。より具体的には、説明する実装形態は、携帯電話、マルチメディアインターネットに対応したセルラー電話、携帯型テレビ受像機、無線デバイス、スマートフォン、Bluetooth(登録商標)デバイス、携帯情報端末(PDA)、無線電子メール受信機、ハンドヘルドコンピュータまたはポータブルコンピュータ、ネットブック、ノート型コンピュータ、スマートブック、タブレット、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリデバイス、全地球測位システム(GPS)受信機/ナビゲータ、カメラ、デジタルメディアプレーヤ(MP3プレーヤなど)、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、時計、計算機、テレビモニタ、フラットパネルディスプレイ、電子書籍端末(たとえば電子書籍リーダー)、コンピュータ用モニタ、自動車のディスプレイ(走行距離計ディスプレイおよび速度計ディスプレイなどを含む)、コックピット制御装置および/またはディスプレイ、カメラ視野のディスプレイ(乗り物の後方監視カメラのディスプレイなど)、電子写真、電子広告板または電光サイン、プロジェクタ、建築構造物、電子レンジ、冷蔵庫、ステレオシステム、カセットレコーダまたはカセットプレーヤ、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、VCR、ラジオ、ポータブルメモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯/乾燥機、パーキングメータ、包装(微小電気機械システム(MEMS)アプリケーションを含む電気機械システム(EMS)アプリケーションならびに非EMSアプリケーションにおいてなど)、芸術的構造(宝石または衣服への画像の表示など)、ならびにさまざまなEMSデバイスなどであるがこれらに限定されないさまざまな電子デバイスに含まれても、関連付けられもよいことが企図されている。本明細書における教示は、電子スイッチングデバイス、無線周波数フィルタ、センサ、加速度計、ジャイロスコープ、動き検知デバイス、磁力計、民生用電子機器の慣性構成要素、民生用電子機器製品の部品、バラクタ、液晶デバイス、電気泳動デバイス、駆動スキーム、製造プロセス、および電子検査機器などであるがこれらに限定されない、ディスプレイ以外の用途でも使用され得る。したがって、当業者には容易に明らかであるように、本教示は、図のみに示されている実装形態に限定されるのではなく、代わりに広い適用可能性を有することを意図する。
【0021】
本明細書で説明する実装形態は、p−nヘテロ接合構造を含む薄膜トランジスタ(TFT)に関する。p−nヘテロ接合構造は、狭いバンドギャップの材料と広いバンドギャップの材料との間の接合を含み得る。酸化物、窒化物、または硫化物であり得る狭いバンドギャップの材料は、TFTの活性チャネル材料であり、比較的高いキャリア移動度をもたらし得る。ヘテロ接合構造は、バンド間トンネリングおよびTFTオフ電流の抑制を容易にする。大きい伝導帯および価電子帯不連続は、有効なトンネリング障壁を減らし、トンネリングの確率を高めることができる。本明細書で説明するTFTは、p型チャネルTFTおよびn型チャネルTFTを含む。
【0022】
TFTは、ソース電極と、ドレイン電極と、ソース電極およびドレイン電極を接続する第1の半導体層とを含み得る。p−nヘテロ接合を形成するために、第1の半導体層のソース領域とソース電極との間に第2の半導体層が配設され得る。第1の半導体層および第2の半導体層の一方はp型半導体であり、他方の層はn型半導体である。
【0023】
本開示で説明する主題の特定の実装形態は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するために実装され得る。p−nヘテロ接合構造を含むTFTは、高移動度および低オフ電流を含む良好なTFT特性をもたらし得る。酸化物、硫化物、または窒化物チャネルおよびp−nヘテロ接合構造を含むTFTは、低温処理能力を有することができ、フレキシブル基板上に実装され得る。p−nヘテロ接合構造を含むTFTは、相補型金属酸化物半導体(CMOS)TFT回路において実装され得る。そのようなTFT回路は、ディスプレイ背板上に、たとえばドライバ回路として、または他の電子デバイスに組み込まれ得る。これにより、製造コストおよび別個にパッケージ化された集積回路(IC)ドライバに関連する障害が減る。
【0024】
TFTの説明する実装形態が適用され得る適切なEMSまたはMEMSデバイスもしくは装置の一例は、反射型デバイスである。反射型ディスプレイデバイスは、光学的干渉の原理を使用して干渉変調器(IMOD)ディスプレイ素子に入射する光を選択的に吸収かつ/または反射するように実装され得るIMODディスプレイ素子を組み込むことができる。IMODディスプレイ素子は、部分光吸収体と、この吸収体に対して可動な反射体と、吸収体と反射体の間に画定された光共振空洞とを含むことができる。いくつかの実装形態では、反射体は、2つ以上の異なる位置に移動でき、これによって光共振空洞の大きさを変更でき、それによりIMODの反射率に影響を及ぼす。IMODディスプレイ素子の反射スペクトルは、可視波長全体をシフトしてさまざまな色を生成可能なかなり幅広いスペクトルバンドをもたらすことができる。スペクトルバンドの位置は、光共振空洞の厚さを変更することによって調節され得る。光共振空洞を変更する1つの方法は、吸収体に対する反射体の位置を変更することによる。
【0025】
図1は、IMODディスプレイデバイスのディスプレイ素子の系列または配列内の2つの隣接する干渉変調器(IMOD)ディスプレイ素子を示す等角図である。IMODディスプレイデバイスは、1つまたは複数の、干渉MEMSディスプレイ素子などの干渉EMSディスプレイ素子を含む。これらのデバイスでは、干渉MEMSディスプレイ素子は、明状態または暗状態のどちらかで構成可能である。明(「緩和(relaxed)」、「開」、または「オン」など)状態では、ディスプレイ素子は、入射可視光の大部分を反射する。逆に、暗(「作動」、「閉」、または「オフ」など)状態では、ディスプレイ素子は、入射可視光をほとんど反射しない。MEMSディスプレイ素子は、主に光の特定の波長で反射するように構成可能であり、黒色および白色に加えてカラー表示を可能にする。いくつかの実装形態では、複数のディスプレイ素子を使用することによって、原色のさまざまな強度および灰色の濃淡を達成することができる。
【0026】
IMODディスプレイデバイスは、行および列の形で整列され得るIMODディスプレイ素子の配列を含むことができる。配列内の各ディスプレイ素子は、空気ギャップ(光学ギャップ、空洞、または光共振空洞とも呼ばれる)を形成するために互いから可変および制御可能な距離のところに配置された可動反射層(すなわち、機械層とも呼ばれる可動層)および固定部分反射層(すなわち固定層)などの反射層および半反射層からなる少なくとも1対を含むことができる。可動反射層は、少なくとも2つの位置の間で移動され得る。たとえば、第1の位置すなわち緩和位置では、可動反射層は、固定部分反射層からのある距離に配置され得る。第2の位置すなわち作動位置では、可動反射層は、部分反射層により近く配置され得る。2つの層から反射する入射光は、可動反射層の位置および入射光の波長に応じて強め合うように(constructively)および/または弱め合うように(destructively)干渉し、各ディスプレイ素子について全体反射状態または非反射状態を作り出すことができる。いくつかの実装形態では、ディスプレイ素子は、作動されていないとき反射状態にあり、可視スペクトル内で光を反射することができ、かつ作動されているとき暗状態にあり、可視域内で光を吸収および/または干渉することができる。しかし、他のいくつかの実装形態では、IMODディスプレイ素子は、作動されていないときは暗状態になり、作動されているときは反射状態になることができる。いくつかの実装形態では、印加電圧の導入により、ディスプレイ素子を駆動して状態を変更させることができる。他のいくつかの実装形態では、電荷の印加により、ディスプレイ素子を駆動して状態を変更させることができる。
【0027】
図1の配列の図示された部分は、IMODディスプレイ素子12の形態をとる2つの隣接する干渉MEMSディスプレイ素子を含む。(図示される)右側のディスプレイ素子12では、可動反射層14は、光学スタック16に近い、これに隣接する、またはこれに接する作動位置で示されている。右側のディスプレイ素子12に印加される電圧V
biasは、可動反射層14を移動させ、作動位置に維持するのに十分である。(図示される)左側のディスプレイ素子12では、可動反射層14は、光学スタック16からある距離(設計パラメータに基づいてあらかじめ決定されてよい)にある緩和位置で示されており、光学スタック16は部分反射層を含む。左側のディスプレイ素子12に印加される電圧V
0は、右側のディスプレイ素子12の作動位置などの作動位置への可動反射層14の作動を引き起こすのに不十分である。
【0028】
図1では、IMODディスプレイ素子12の反射特性は、IMODディスプレイ素子12に入射する光13を示す矢印および左側のディスプレイ素子12から反射する光15により概括的に示されている。ディスプレイ素子12に入射する光13のほとんどは透明基板20を通って光学スタック16の方へ透過することができる。光学スタック16に入射する光の一部分は、光学スタック16の部分反射層を透過することができ、一部分は反射して透明基板20を通る。光学スタック16を透過する光13の一部分は、可動反射層14から反射して、透明基板20の方へ進む(さらに、これを通る)ことができる。光学スタック16の部分反射層から反射した光と可動反射層14から反射した光の間の(強め合う(constructive)および/または弱め合う(destructive))干渉により、デバイスの観視(viewing)側すなわち基板側のディスプレイ素子12から反射する光15の波長の強度が部分的に決まる。いくつかの実装形態では、透明基板20は、ガラス基板(ガラス板またはガラスパネルと呼ばれることがある)とすることができる。ガラス基板は、たとえば、ホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、石英、パイレックス(登録商標)、または他の適切なガラス材料であってもよいし、これらを含んでもよい。いくつかの実装形態では、ガラス基板は、0.3、0.5、または0.7ミリメートルの厚さを有することができるが、いくつかの実装形態では、ガラス基板は、これより厚くてもよい(数十ミリメートルなど)し、これより薄くてもよい(0.3ミリメートル未満など)。いくつかの実装形態では、ポリカーボネート基板、アクリル基板、ポリエチレンテレフタレート(PET)基板、またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)基板などの非ガラス基板が使用可能である。そのような実装形態では、非ガラス基板は、0.7ミリメートル未満の厚さを有する可能性があるが、基板は、設計上の考慮すべき事項に応じて、これより厚くてもよい。いくつかの実装形態では、金属箔またはステンレス鋼ベースの基板などの不透明基板が使用可能である。たとえば、固定反射層と部分的に透過性および部分的に反射性である可動層とを含む逆IMODベースのディスプレイは、基板の反対側から
図1のディスプレイ素子12として見られるように構成され得、不透明基板によって支持され得る。
【0029】
光学スタック16は、単一の層または複数の層を含むことができる。この層は、電極層、部分的反射性かつ部分的透過性の層、および透明誘電体層のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、光学スタック16は、導電性であると共に、部分的透過性かつ部分的反射性であり、たとえば上記の層のうちの1つまたは複数を透明基板20上に堆積させることによって製作され得る。電極層は、種々の金属たとえば酸化インジウムスズ(ITO)などのさまざまな材料から形成可能である。部分反射層は、種々の金属(たとえばクロムおよび/またはモリブデン)、半導体、および誘電体などの部分的に反射性であるさまざまな材料から形成可能である。部分反射層は、材料の1つまたは複数の層から形成可能であり、層のそれぞれは、単一の材料または材料の組合せから形成可能である。いくつかの実装形態では、光学スタック16の特定の部分は、部分光吸収体と導電体の両方の役割を果たす半透明の単一厚の金属または半導体を含むことができるが、より導電性の高い異なる層または(たとえば、光学スタック16またはディスプレイ素子の他の構造の)部分がIMODディスプレイ素子間で信号をバスで送る(bus)役割を果たすことができる。光学スタック16は、1つまたは複数の導電層または導電/部分吸収層を覆う1つまたは複数の絶縁層または誘電体層を含むこともできる。
【0030】
いくつかの実装形態では、光学スタック16の層のうちの少なくともいくつかは、平行ストリップにパターニング可能であり、以下でさらに説明するようにディスプレイデバイス内に行電極を形成することができる。当業者には理解されるように、「パターニングされる」という用語は、本明細書では、マスキングプロセスならびにエッチングプロセスを指すために使用される。いくつかの実装形態では、アルミニウム(Al)などの導電性および反射性の高い材料は、可動反射層14に使用されてもよく、これらのストリップは、ディスプレイデバイス内に列電極を形成することができる。可動反射層14は、図示の支柱18などの支持体およびそれら複数の支柱18の間に配置された介在犠牲材料に堆積された列を形成するために、堆積された1つの金属層または複数の層(光学スタック16の行電極と直交する)の一連の平行ストリップとして形成され得る。犠牲材料がエッチングされて除去されると、画定されたギャップ19すなわち光学空洞は、可動反射層14と光学スタック16の間に形成され得る。いくつかの実装形態では、支柱18間の間隔は約1〜1000umであってよく、ギャップ19は、約10,000オングストローム(Å)未満であってもよい。
【0031】
いくつかの実装形態では、各IMODディスプレイ素子は、作動状態であろうと緩和状態であろうと、固定反射層および動く反射層によって形成されるコンデンサであるとみなされ得る。電圧が印加されないとき、
図1の左側のディスプレイ素子12によって示されるように、可動反射層14は、機械的緩和状態のままであり、可動反射層14と光学スタック16の間にはギャップ19がある。しかし、電位差すなわち電圧が、選択された行および列のうちの少なくとも1つに印加されるとき、対応するディスプレイ素子において行電極と列電極の交差点に形成されたコンデンサが帯電し、静電力が電極を引き合わせる。印加電圧がしきい値を超える場合、可動反射層14は、変形して光学スタック16の近くに移動するかまたは光学スタック16と逆の方向に移動することができる。
図1の右側の作動ディスプレイ素子12によって示されるように、光学スタック16内の誘電体層(図示せず)は、短絡を防止し、層14と16の間の分離距離を制御することができる。この挙動は、印加される電位差の極性にかかわらず同じであり得る。アレイ内の一連のディスプレイ素子は、いくつかの例では「行」または「列」と呼ばれることがあるが、一方向を「行」と呼び、別の方向を「列」と呼ぶことは任意であることが、当業者には容易に理解されよう。言い換えると、いくつかの向きでは、行は列とみなされ、列は行とみなされ得る。いくつかの実装形態では、行が「コモン」ラインと呼ばれることがあり、列が「セグメント」ラインと呼ばれることがあり、またはその逆もある。さらに、ディスプレイ素子は、直交する行と列(「配列」)に均等に構成されても、またはたとえば互いに対してある特定の位置のオフセットを有する(「モザイク」)非線形構成に構成されてもよい。「配列」および「モザイク」という用語は、どちらも構成を指すことができる。したがって、ディスプレイは「配列」または「モザイク」を含むと言及されるが、素子自体は、どのような場合でも、互いに直交するように構成されたり均一な分布に配置されたりする必要はないが、非対称の形状および不均一に分布された素子を有する構成を含むことができる。
【0032】
図2は、IMODディスプレイ素子の3つの素子×3つの素子配列を含むIMODベースディスプレイを組み込んだ電子デバイスを示すシステムブロック図である。そのような電子デバイスは、本明細書で開示するTFTの実装形態を含み得る。たとえば、相補型金属酸化物半導体(CMOS)TFTデバイスは、たとえば、
図2に示す電子デバイスの駆動回路の一部として使用され得る。電子デバイスは、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを実行するように構成され得るプロセッサ21を含む。オペレーティングシステムを実行することに加えて、プロセッサ21は、ウェブブラウザ、電話アプリケーション、電子メールプログラム、または他の任意のソフトウェアアプリケーションを含む1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成され得る。
【0033】
プロセッサ21は、配列ドライバ22と通信するように構成され得る。配列ドライバ22は、たとえばディスプレイ配列またはパネル30に信号を提供する行ドライバ回路24および列ドライバ回路26を含むことができる。
図1に示されるIMODディスプレイデバイスの断面は、
図2では線1−1によって示される。
図2は、分かりやすくするためにIMODディスプレイ素子の3×3配列を示しているが、ディスプレイ配列30は、非常に多数のIMODディスプレイ素子を含むことができ、列と異なる数のIMODディスプレイ素子を行に有してもよいし、行と異なる数のIMODディスプレイ素子を列に有してもよい。
【0034】
図3Aおよび
図3Bは、EMS素子の配列36と背板92とを含むEMSパッケージ91の一部分の概略分解部分斜視図である。
図3Aおよび
図3Bに示されるEMSパッケージ91において、本明細書で開示するTFTが実装され得る。たとえば、p−nヘテロ接合構造を含むTFTが、背板92上のドライバ回路において実装され得る。
図3Aは、背板92の特定の部分をよりよく示すために背板92の2つの隅部が切り取られた状態で示されているが、
図3Bは、隅部が切り取られていない状態で示されている。EMS配列36は、基板20と、支持支柱18と、可動層14とを含むことができる。いくつかの実装形態では、EMS配列36は、透明基板上の1つまたは複数の光学スタック部分16を有するIMODディスプレイ素子の配列を含むことができ、可動層14は可動反射層として実施可能である。
【0035】
背板92は、本質的に平面とすることができ、または少なくとも1つの輪郭を形成される表面を有することができる(たとえば、背板92は、凹部および/または突出部を有するように形成可能である)。背板92は、透明であろうと不透明であろうと、導電性であろうと絶縁性であろうと、任意の適切な材料から作成され得る。背板92に適した材料としては、ガラス、プラスチック、セラミック、ポリマー、積層体、金属、金属泊、コバール、およびめっきコバールがあるが、これらに限定されない。
【0036】
図3Aおよび
図3Bに示されるように、背板92は、1つまたは複数の背板構成要素94aおよび94bを含むことができ、背板構成要素94aおよび94bは、背板92に部分的に埋め込まれてもよいし、完全に埋め込まれてもよい。
図3Aで分かるように、背板構成要素94aは背板92に埋め込まれている。
図3Aおよび
図3Bで分かるように、背板構成要素94bは、背板92の表面に形成された凹部93の中に配置される。いくつかの実装形態では、背板構成要素94aおよび/または94bは、背板92の表面から突き出すことができる。背板構成要素94bは、背板92の、基板20に面する側に配置されるが、他の実装形態では、背板構成要素は、背板92の反対側に配置可能である。
【0037】
背板構成要素94aおよび/または94bは、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、抵抗、ダイオード、スイッチ、および/またはパッケージ化されたIC、標準IC、もしくはディスクリートICなどの集積回路(IC)などの、1つまたは複数の能動電気構成要素または受動電気構成要素を含むことができる。さまざまな実装形態で使用可能な背板構成要素の他の例としては、アンテナ、バッテリ、および電気センサ、接触センサ、光センサ、もしくは化学センサなどのセンサ、または薄膜デバイス(thin−film deposited device)がある。
【0038】
いくつかの実装形態では、背板構成要素94aおよび/または94bは、EMS配列36の一部分と電気的に通信することができる。トレース、バンプ、支柱、またはビアなどの導電性構造は、背板92または基板20の一方または両方に形成されてもよく、互いまたは他の導電性構成要素と接触して、EMS配列36と背板構成要素94aおよび/または94bとの間に電気接続を形成し得る。たとえば、
図3Bは、EMS配列36内の可動層14から上方に延びる電気接点98と整列可能な、背板92上の1つまたは複数の導電性ビア96を含む。いくつかの実装形態では、背板92は、背板構成要素94aおよび/または94bをEMS配列36の他の構成要素から電気的に絶縁する1つまたは複数の絶縁層も含むことができる。背板92が蒸気透過性材料から形成されるいくつかの実装形態では、背板92の内表面は、蒸気バリア(図示せず)で被覆可能である。
【0039】
背板構成要素94aおよび94bは、EMSパッケージ91に入り得る湿気を吸収するように作用する1つまたは複数の乾燥剤を含むことができる。いくつかの実装形態では、乾燥剤(またはゲッターなどの他の吸湿材料)は、たとえば接着材により背板92に装着された(またはその中に形成された凹部内の)シートとして、任意の他の背板構成要素とは別に提供され得る。あるいは、乾燥剤は背板92に統合されてよい。いくつかの他の実装形態では、乾燥剤は、たとえばスプレー塗装、スクリーン印刷、または任意の他の適切な方法によって、他の背板構成要素の上で直接的にまたは間接的に適用され得る。
【0040】
いくつかの実装形態では、EMS配列36および/または背板92は、背板構成要素とディスプレイ素子との間の距離を維持するために機械的隔離絶縁器97を含み、それによって、それらの構成要素間の機械的干渉を防止することができる。
図3Aおよび
図3Bに示される実装形態では、機械的隔離絶縁器97は、EMS配列36の支持支柱18と整列した背板92から突き出す支柱として形成される。あるいは、またはこれに加えて、レールまたは柱などの機械的隔離絶縁器は、EMSパッケージ91の縁に沿って設けることができる。
【0041】
図3Aおよび
図3Bに示されていないが、EMS配列36を部分的または完全に取り巻くシールを設けることができる。背板92および基板20とともに、シールは、EMS配列36を囲む保護空洞を形成することができる。シールは、従来のエポキシベース接着剤などの半ハーメチックシールであってよい。いくつかの他の実装形態では、シールは、薄膜金属溶接またはガラスフリットなどのハーメチックシールであってよい。いくつかの他の実装形態では、シールは、ポリイソブチレン(PIB)、ポリウレタン、液体スピンオンガラス、はんだ(solder)、ポリマー、プラスチック、または他の材料を含むことができる。いくつかの実装形態では、機械的隔離絶縁器を形成するために、強化されたシール材が使用可能である。
【0042】
代替実装形態では、シールリングは、背板92または基板20の一方または両方のいずれかの延長部を含むことができる。たとえば、シールリングは、背板92の機械的延長部(図示せず)を含むことができる。いくつかの実装形態では、シールリングは、Oリングまたは他の環状部材などの別個の部材を含むことができる。
【0043】
いくつかの実装形態では、EMS配列36と背板92は、互いに取り付けられるまたは結合される前に別個に形成される。たとえば、基板20の縁は、上記で説明したように、背板92の縁に取り付けられ、これに対してシール可能である。あるいは、EMS配列36および背板92は、EMSパッケージ91として形成され、互いに接合可能である。いくつかの他の実装形態では、EMSパッケージ91は、堆積によってEMS配列36の上で背板92の構成要素を形成することによってなどの任意の他の適切な方法で製作可能である。
【0044】
ハードウェアおよびデータ処理装置は、EMS構造に関連付けられ得る。そのようなハードウェアおよびデータ処理装置は、薄膜トランジスタ(TFT)などのトランジスタスイッチを含み得る。ディスプレイデバイスにおけるEMSディスプレイ素子は、2次元グリッドなどの配列で構成され、配列の行および列に関連する回路によってアドレス指定されてよい。行ドライバ回路は、アドレス指定されるべき特定の行を選択するトランジスタスイッチのゲートを駆動することができ、コモンドライバ回路は、行リフレッシュにより同期的に更新され得るディスプレイ素子の所与の行にバイアスをもたらし得る。
【0045】
ディスプレイデバイスは、画素と呼ばれ得るディスプレイ素子の配列を含むことができる。数百または数千の行と数百および数千の列とで構成された数百、数千、または数百万の画素を含むディスプレイもある。各画素は、1つまたは複数のTFTによって駆動され得る。TFTは、基板の上に1つまたは複数の誘電体層および導電層ならびに1つの半導体層の薄膜を堆積させることによって作られる電界効果トランジスタの1種である。フラットパネルディスプレイ、システムオングラス、ディスプレイデバイス、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイスなどがますます進歩する中、高パフォーマンスTFTに対する需要が高まっている。
【0046】
スイッチングマトリクスをドライバ回路とともにディスプレイ背板上に、ならびに他の電子デバイスに組み込むことで、製造コストおよび別個にパッケージ化されたICドライバに関連する障害が減る。相補型金属酸化物半導体(CMOS)回路は、n型およびp型のチャネルを使用する。本明細書では、低い漏れ電流および比較的高い移動度を有する高パフォーマンスTFTが開示される。また、n型およびp型のTFTを含む回路ならびにそのような回路を含むディスプレイデバイスなどの電子デバイスも開示される。
【0047】
一般に、TFTは、ソース領域、ドレイン領域、およびチャネル領域を中に有する半導体層を含むことができる。したがって、TFTは、チャネルの導電率を調節するためのソース端子、ドレイン端子、およびゲート端子を含む3端子デバイスであり得る。いくつかのタイプのTFTは、ゲート端子の位置の点で定義され得る。たとえば、TFTの形状のタイプは、ボトムゲート形状、トップゲート形状、またはデュアルゲート形状を含むことができる。
図4Aは、いくつかの実装形態による、ボトムゲートTFTを示す断面図の一例である。
図4Aでは、ボトムゲートTFT400aは、基板410a、基板410a上のゲート電極420a、ゲート電極420a上のゲート誘電体430a、ゲート誘電体430a上の半導体層440a、半導体層440aのソース領域上のソース電極450a、および半導体層440aのドレイン領域上のドレイン電極460aを含み、半導体層440aにおけるチャネル領域がソース領域とドレイン領域との間にある。半導体層440aは、ゲート電極420aおよびソース電極450aにわたって印加された電位の関数としてのチャネル領域における導電率により、ソース電極450aおよびドレイン電極460aを電気的に接続する。以下でさらに説明するように、いくつかの実装形態では、ボトムゲートTFTは、ソース電極450aと半導体層440aとの界面470aにp−nヘテロ接合を含む。
【0048】
図4Bは、いくつかの実装形態による、トップゲートTFTを示す断面図の一例である。
図4Bでは、トップゲートTFT400bは、基板410b、基板410b上の半導体層440b、半導体層440bのソース領域上のソース電極450b、半導体層440bのドレイン領域上のドレイン電極460b、ソース電極450b上のゲート誘電体430b、およびゲート誘電体430b上のゲート電極420bを含み、チャネル領域が半導体層440bのソース領域とドレイン領域との間にある。半導体層440bは、ゲート電極420bおよびソース電極450bにわたって印加された電位の関数としてのチャネルにおける導電率により、ソース電極450bおよびドレイン電極460bを電気的に接続する。以下でさらに説明するように、いくつかの実装形態では、ボトムゲートTFTは、ソース電極450bと半導体層440bとの界面470bにp−nヘテロ接合を含む。
【0049】
ゲート電極420aおよび420bは、1つまたは複数の金属または他の導電性材料を含み得る。金属の例としては、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)、ネオジム(Nd)、タングステン(W)、チタン(Ti)、金(Au)、ニッケル(Ni)、およびこれらの元素のいずれかを含んでいる合金がある。いくつかの実装形態では、ゲート電極420aおよび420bの各々は、積層構造で構成された異なる金属の2つ以上の層を含むことができる。いくつかの実装形態では、ゲート電極420の各々は、約50nmから約500nmの間、または約100nmから約250nmの間の厚さを有することができる。
【0050】
ソース電極450aおよび450bならびにドレイン電極460aおよび460bは、任意の数の異なる金属または他の導電性材料を含み得る。金属の例としては、Mo、W、Au、白金(Pt)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、スズ(Sn)、Ti、Al、Cu、Ta、Cr、Nd、Ni、およびこれらの元素のいずれかを含有する合金がある。たとえば、ソース電極450aおよび450bならびにドレイン電極460aおよび460bは、Mo、W、Au、Pt、およびAgなどの安定したコンタクト金属を含み得る。いくつかの実装形態では、ソース電極450aおよび450bならびにドレイン電極460aおよび460bの各々は、積層構造で構成された異なる金属の2つ以上のサブ層を含む。いくつかの実装形態では、ソース電極450aおよび450bならびにドレイン電極460aおよび460bの各々は、約50nmから約500nmの間、または約100nmから約250nmの間の厚さを有することができる。
【0051】
ゲート誘電体430aおよび430bは、ゲート絶縁体と呼ばれることもある。ゲート誘電体430aおよび430bの各々は、二酸化ケイ素(SiO
2)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、酸化ハフニウム(HfO
2)、酸化イットリウム(Y
2O
3)、酸化チタン(TiO
2)、酸窒化ケイ素(SiON)、窒化ケイ素(SiN)、または有機誘電体材料を含む、任意の数の異なる誘電体材料を含み得る。いくつかの実装形態では、ゲート誘電体430aおよび430bの各々は、積層構造で構成された誘電体材料の2つ以上の層を含むことができる。いくつかの実装形態では、ゲート誘電体層の厚さは、約50nmから約500nmの間、または約100nmから約250nmの間であり得る。
【0052】
図4Aおよび
図4Bでは、ボトムゲートTFT400aおよびトップゲートTFT400bは、金属酸化物TFTを含むことができ、半導体層440aおよび440bが金属酸化物、金属窒化物または金属硫化物を含むことができる。金属酸化物TFTでは、金属酸化物半導体が、TFTにおける活性チャネル層として堆積される。同様に、金属窒化物TFTでは、金属窒化物半導体が活性チャネル層として堆積され、金属硫化物TFTでは、金属硫化物半導体が活性チャネル層として堆積される。
【0053】
さまざまな実装形態によれば、ボトムゲートTFT400aおよびトップゲートTFT400bは、pチャネルまたはnチャネルのTFTであり得る。以下でさらに説明するように、いくつかの実装形態では、本明細書で開示するTFTは、ソース側にp−nヘテロ接合を含むことができる。pチャネルTFTの場合、p型半導体が活性チャネル層として堆積され、n型半導体がソース電極とp型半導体との間に配設される。nチャネルTFTの場合、n型半導体が活性チャネル層として堆積され、p型半導体がソース電極とn型半導体との間に配設される。本明細書で開示するTFTはまた、デュアルゲートTFTを含む。
【0054】
TFTは、キャリア移動度(μ)、しきい値電圧(V
th)、オフ電流(I
OFF)、オン/オフ電流比(I
ON/I
OFF)、サブスレッショルドスロープ、およびs値のうちの1つまたは複数によって特徴付けられ得る。移動度は、電界が存在する場合にキャリア(正孔または電子)がどのように半導体を進むかを特徴付け、μ=v
d/Eと定義され、v
dが電子のドリフト速度であり、Eが電界である。移動度は、ホール効果測定値によって決定される(またホール移動度として報告される)こと、またはTFTパフォーマンス測定値から抽出される(また電界効果移動度として報告される)ことがある。たとえば、キャリア移動度は、ドレイン電流(I
d)およびゲートバイアス(V
g)の実験測定値から抽出され得る。電界効果移動度は、飽和モードまたは線形領域測定値から決定され得る。TFTは、ソースとドレインとの間に導電経路を作る最小ゲートソース間電圧差であるしきい値電圧(V
th)、およびオン/オフ電流比によって特徴付けられ得、高いオン/オフ電流比が望ましい。TFTは、TFTのスイッチング行動の測定値であるサブスレッショルドスロープによって特徴付けられ得、急勾配のサブスレッショルドスロープが速いオン/オフ移行を示す。サブスレッショルドスイング(s値)もスイッチング行動を特徴付け、s値が小さくなると、オン/オフ移行が速くなる。
【0055】
TFTは、そのオフ電流によっても特徴付けられ得る。オフ電流は、しきい値電圧未満のゲート電極による漏れ電流を指す。漏れ電流は、低下したパフォーマンス特性につながることがあり、たとえば、ディスプレイデバイスTFTにおける漏れ電流は、画素の明るさの変化、ノイズの増大、グレースケールの陰影の縮小、および電力消費の増加を示し得る。
【0056】
低温処理能力を有する高移動度、低オフ電流、低サブスレッショルドスロープTFTは、フレキシブルエレクトロニクスに有用である。狭いバンドギャップを有する活性チャネル材料は、比較的高いキャリア移動度を有する。ただし、そのような材料のチャネルを含むTFTのオフ電流は高いことがある。さまざまな実装形態に従って、本明細書では、高移動度および低オフ電流を含むTFT特性について説明する。いくつかの実装形態では、本明細書で開示するTFTは、狭いバンドギャップの活性チャネル材料を含み、そのような材料は高移動度およびp−nヘテロ接合を有することができ、オフ電流を抑制することができる。いくつかの実装形態では、TFTは、オン状態でトンネル行動を示すことができ、トンネルTFTと呼ばれ得る。
【0057】
図5は、いくつかの実装形態による、ソース側p−nヘテロ接合を含むTFTを示す断面図の一例である。TFT500は、
図4Aに関して上記で説明したように、基板510、ゲート電極520、ゲート誘電体530、ソース電極550、およびドレイン電極560を含む。TFT500はまた、半導体層540および580を含み、これらが一緒にp−nヘテロ接合570を形成する。半導体層540は、TFT500の活性チャネル層であり、狭いバンドギャップの材料である。半導体層580は、ソース電極550と半導体層540によって形成された活性チャネル層との間に配設された広いバンドギャップの材料である。半導体層540は、図示のように厚さt
chを有する。半導体層540の例示的な厚さt
chについては、以下で
図9に関してさらに説明する。
【0058】
ソース電極550およびドレイン電極560のための材料のいくつかの例は、上記で
図4Aおよび
図4Bに関して挙げているが、n型およびp型の半導体層とオーム接触することができる任意の材料が採用されてよい。たとえば、
図5に示す酸化物半導体ベースのヘテロ接合構造の場合、Au、Cu、Pt、Ni、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、酸化ルテニウム(RuO
2)、酸化イリジウム(IrO
2)、窒化タングステン(WN)、および窒化タンタル(TaN)がドレイン電極材料して使用されてよく、Ti、Mo、Ta、W、Al、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、および窒化チタン(TiN)がソース電極材料として使用されてよい。いくつかの実装形態では、約4.3eV未満の仕事関数を有する金属がn側に使用されてよく、約4.3eV超の仕事関数を有する金属がp側に使用されてよい。
【0059】
半導体層540がドレイン電極560に接触するように、p−nヘテロ接合570はTFT500のソース側にのみある。本明細書で使用する「ソース側p−nヘテロ接合」という用語は、ソース電極とTFTの活性チャネル層との間に配設された、ソース側にあり、ドレイン側にはないヘテロ接合を指す。本明細書で使用する「p−nヘテロ接合」という用語は、異なるバンドギャップを有するp型半導体層とn型半導体層との間の界面を指す。上記のように、活性チャネル材料は狭いバンドギャップの材料であり、たとえば、pチャネルTFTでは、狭いバンドギャップのp型半導体が活性層として使用され、広いバンドギャップのn型半導体が、大きい伝導帯および価電子帯不連続を有するp−nヘテロ接合を形成するために採用され得る。同様に、狭いバンドギャップのn型半導体活性チャネルおよび広いバンドギャップのp型半導体がnチャネルTFTに使用され得る。
【0060】
p−nヘテロ接合は、ソースドレイン電流を形成するようにキャリアがトンネリングする空乏領域を形成する。オフ状態では、p−nヘテロ接合における大きい伝導帯および価電子帯不連続によって電流が抑制される。大きいバンド不連続を有するヘテロ接合構造は、有効なトンネリング障壁を減らし、空乏領域におけるトンネリングの確率を高めている。これについては、ソース側p−nヘテロ接合を有するTFTを参照しながら以下で説明する。
【0061】
図6Aは、狭いバンドギャップのp型酸化物半導体および広いバンドギャップのn型酸化物半導体から形成されるp−nヘテロ接合を含むpチャネルTFTのバンド図の例を提供する。
図6Aは、以下のゲートソース電圧(V
GS)におけるバンド図を示す。(a)V
GS=0V、(b)V
GS<0V(オン状態)、および(c)V
GS>0V(オフ状態)。(a)において、
図6Aは、ソース電極650およびドレイン電極660を示す。狭いバンドギャップのp型酸化物半導体チャネル層640および広いバンドギャップのn型酸化物半導体680の伝導帯(CB)および価電子帯(VB)がフェルミエネルギー準位(E
f)とともに示されている。(b)では、負のゲートバイアス条件(V
GS<0)下で、p−nヘテロ接合690における空乏層の幅が狭まることで、ソース電極650から注入されたキャリア682が、広いバンドギャップのn型酸化物半導体680における伝導帯から狭いバンドギャップのp型酸化物半導体チャネル層640における価電子帯にトンネリングすることが可能になる。これは、バンド間トンネリングと呼ばれ、電流が流れるとこと、およびTFTがオン状態で動作することを可能にする。正のゲートバイアス(V
GS>0)が(c)において適用されるとき、p−nヘテロ接合690における大きい伝導帯および価電子帯不連続によって電流フローが中断される。結果として、オフ電流が抑制され、いくつかの実装形態では、たとえば、約1ナノアンペア未満のオフ電流が提供され、約10ピコアンペア未満、約1ピコアンペア未満、約0.1ピコアンペア未満、または約0.05ピコアンペア未満の低さであり得る。
【0062】
狭いバンドギャップのn型材料を使用して、nチャネルTFTにおいてオフ電流抑制を達成することもできる。
図6Bは、狭いバンドギャップのn型酸化物半導体および広いバンドギャップのp型酸化物半導体から形成されるp−nヘテロ接合を含むnチャネルTFTのバンド図の例を提供する。
図6Bは、以下のゲートソース電圧(V
GS)におけるバンド図を示す。(a)V
GS=0V、(b)V
GS>0V(オン状態)、および(c)V
GS<0V(オフ状態)。(a)において、
図6Bは、ソース電極650およびドレイン電極660を示す。狭いバンドギャップのn型酸化物半導体チャネル層641および広いバンドギャップのp型酸化物半導体681の伝導帯(CB)および価電子帯(VB)がフェルミエネルギー準位(E
f)とともに示されている。(b)では、正のゲートバイアス条件(V
GS>0)下で、p−nヘテロ接合690における空乏層の幅が狭まることで、ソース電極650から注入されたキャリア682が、広いバンドギャップのp型酸化物半導体681における価電子帯から狭いバンドギャップのn型酸化物半導体チャネル層641における伝導帯にトンネリングすることが可能になる。負のゲートバイアス(V
GS<0)が(c)において適用されるとき、p−nヘテロ接合690における大きい伝導帯および価電子帯不連続によって電流フローが中断される。
【0063】
上記のように、本明細書で開示するTFTのp−nヘテロ接合にわたって空乏領域が形成される。空乏領域は、動けるキャリアがない領域を指し、p−nヘテロ接合のn側からの拡散電子がp側の正孔と再結合し、p側からの拡散正孔がn側の電子と再結合するときに形成される。生じた領域は、動けるキャリアがない補償されていないイオンを有し、ポテンシャル障壁を形成する。
図7は、さまざまな実装形態による、TFTにおいて実装され得るp−nヘテロ構造700の空乏領域710の概略図の一例を示す。空乏領域の幅x
totは、図示のようにn側およびp側の空乏領域の幅x
nおよびx
pを含む。空乏領域のエネルギー障壁にわたるトンネリングの確率は、空乏領域幅x
totが縮小するのに伴って上昇する。
【0064】
空乏領域の幅は、特定のp−nヘテロ構造の場合の適用されるバイアスおよびキャリア濃度の関数である。
図8は、0のゲートソース電圧(V
GS=0)におけるいくつかのドナー/アクセプタ密度の場合のp型酸化スズ(II)(p−SnO)およびn型インジウムガリウム亜鉛酸化物(n−IGZO)から構成されたp−nヘテロ接合の空乏層幅の変動を示す図の一例である。実線は、異なるアクセプタ密度(N
A)を有するx
totの変動を表し、破線がp側空乏層幅(x
p)を示し、点線がn側空乏層幅(x
n)を示す。p−SnOおよびn−IGZO材料のバンドギャップは、それぞれ0.8eVおよび3.1eVである。
【0065】
幅x
pおよびx
nは、以下の式によって計算され得る。
【0069】
は内蔵電位であり、εは誘電率であり、N
aはアクセプタ密度であり、N
dはドナー密度であり、N
iは固有密度(intrinsic density)であり、qは電子電荷であり、k
Bはボルツマン定数であり、Tは温度である。
【0070】
図8の例に示すような図は、特定の空乏領域幅の場合の最低キャリア密度を判断するために使用され得る。さまざまな実装形態によれば、p−nヘテロ接合を形成するp型およびn型の半導体におけるキャリア密度は、狭い幅の空乏領域および高いトンネル電流を可能にする少なくとも5x10
18/cm
3であり得る。たとえば、
図8では、10nm以下の空乏領域の幅x
totは、少なくとも5x10
18/cm
3のドナー/アクセプタ密度に対応する。
【0071】
10nmの空乏領域幅は、たとえば、印加電圧下で約2nmの空乏領域に対応することができる。いくつかの実装形態では、V
GS=0において20nm以下または10nm以下の空乏領域幅が採用され得る。
図8は、p−SnO/n−IGZOヘテロ接合構造における空乏領域幅とキャリア密度との間の関係を示すが、さまざまな異なるヘテロ接合の場合に同様の値が導出されることが予想され得る。したがって、さまざまなp−nヘテロ接合構造の場合にいくつかの実装形態では少なくとも10
18/cm
3または少なくとも10
19/cm
3または少なくとも10
20/cm
3のキャリア密度が採用され得る。多くの従来型の非ドープ酸化物、窒化物、および硫化物半導体材料が約10
16/cm
3のキャリア密度を有することに留意されたい。したがって、いくつかの実装形態では高ドープ半導体が採用され得る。
【0072】
いくつかの実装形態では、本明細書で開示するTFTは、比較的薄いチャネル層を含み得る。たとえば、
図5を参照すると、半導体層540の厚さt
chは、高いキャリア密度を有するチャネルを完全に空乏化するほど比較的小さいことがある。チャネルが厚すぎる場合、適用されるゲートバイアスは、半導体層における伝導を十分に制御しないことがある。
図9は、pチャネルTFTの場合のアクセプタ密度の関数としての最大チャネル厚さを示す図の一例である。線910は、0の印加電圧におけるさまざまなアクセプタ密度の場合のpチャネルTFTの動作においてキャリアが完全に空乏化され得る最大チャネル厚さを示す。高いアクセプタ密度を有するpチャネルのキャリアを完全に空乏化するためには、チャネルの厚さは薄い。金属酸化物半導体(MOS)構造によって形成される空乏層幅Wは、以下の式によって推定され得る。
【0074】
したがって、チャネルの厚さは、キャリアを完全に空乏化するためには、ゲートバイアス誘導の空乏層を下回る。ゲートバイアスV
gによって調節された電荷密度Qは、以下の式によって推定され得る。
Q=CV
g
式中、Cは単位面積当たりのゲートキャパシタンスである。一例では、通常のTFT構造における電荷密度Qは、V
g=20V、10nmの厚さのSiO
2ゲート絶縁体、および10nmの厚さのチャネル層の場合に、約4x10
19/cm
3である。この例では、10nm未満のチャネル厚さが、キャリアを完全に空乏化させるために使用され得る。
【0075】
図9の図を
図8のような図とともに使用して、最初に、所望の空乏幅(ひいてはトンネル電流)の場合のキャリア密度を判断し、次いで、判断されたキャリア密度の場合のチャネル厚さを判断することができる。
図9は一般に、nチャネルTFTとpチャネルTFTの両方の最大チャネル厚さを推定するために適用可能である。
図9は、従来型の酸化物TFTにおいて採用され得る比較的低いキャリア密度(たとえば、10
16/cm
3)の場合に100nmのチャネル厚さが許容可能であり得るが、より薄いチャネルが、本明細書で開示するトンネルTFTとともに採用されてよいことを示す。一例として、10
18/cm
3のキャリア密度の場合、チャネルの厚さは約40nm以下の厚さであり得る。例示的なチャネルの厚さは、約5nmから約40nmの範囲にわたり得る。
【0076】
いくつかの実装形態では、p型半導体層およびn型半導体層の一方または両方は、金属酸化物膜であり得る。p型金属酸化物膜の例としては、酸化銅(I)(Cu
2O)、酸化銅(II)(CuO)、酸化スズ(II)(SnO)、酸化ニッケル(II)(NiO)、酸化鉛(II)(PbO)、酸化銀(I)(Ag
2O)、ZnRh
2O
4(亜鉛ロジウム酸化物、ZRO)および式CuMO
2のp型銅デラフォサイトがあり、Mは、金属、ならびに三元、四元以上の化合物を形成する1つまたは複数のさらなる金属陽イオンを含む化合物である。
【0077】
n型金属酸化物膜の例としては、InGaZnO、InZnO、InHfZnO、InSnZnO、SnZnO、InSnO、GaZnO、およびZnOなど、インジウム(In)含有、亜鉛(Zn)含有、スズ(Sn)含有、ハフニウム(Hf)含有、およびガリウム(Ga)含有n型酸化物半導体がある。
【0078】
本明細書で開示するp−nヘテロ構造は、金属窒化物、金属硫化物、および金属セレン化物を含む、金属酸化物半導体に加えて他の化合物半導体から形成され得る。
【0079】
p型金属硫化物膜の例としては、硫化銅(I)(CuS
2)、銅ガリウム硫化物(CuGaS
2)、銅インジウム硫化物(CuInS
2)、バリウム銅硫化物(BaCu
2S)、二硫化モリブデン(MoS
2)、硫化(II)スズ(SnS)、ならびに三元、四元以上の化合物を形成する1つまたは複数のさらなる金属陽イオンを含む化合物がある。p型金属酸化物硫化物膜の例としては、ランタン銅酸硫化物(LaCuOS)およびストロンチウム銅ガリウム酸化物、ならびに三元、四元以上の化合物を形成する1つまたは複数のさらなる金属陽イオンを含む化合物がある。n型金属硫化物膜の例としては、硫化カドミウム(CdS)、ならびに三元、四元以上の化合物を形成する1つまたは複数のさらなる金属陽イオンを含む化合物がある。
【0080】
金属窒化物膜の例としては、窒化ガリウム(GaN)、ならびに三元、四元以上の化合物を形成する1つまたは複数のさらなる金属陽イオンを含む化合物がある。p型またはn型の半導体を形成するために、GaNおよび他の金属窒化物膜が適切に準備またはドープされ得る。
【0081】
これらおよび他の酸化物、窒化物、または硫化物化合物のうちのいくつかは、p型またはn型の半導体を形成するために適切にドープされ得ることを理解されたい。さらに、製作方法は、p型またはn型の半導体を形成するために調整され得る。たとえば、自然に成長した二硫化モリブデン(MoS
2)がn型半導体であるのに対し、MoS
2は化学気相堆積(CVD)によって堆積されたときにp型になると報告されている。
【0082】
上記のように、いくつかの実装形態では、p−nヘテロ接合を形成するp型材料およびn型材料の一方または両方は、キャリア濃度を上昇させるためにドープされ得る。一例として、約10
16/cm
2のキャリア濃度を有するp型SnOが、キャリア濃度を10
18/cm
3以上に上昇させるためにリチウム(Li)でドープされ得る。
【0083】
上記のように、p−nヘテロ接合は、活性チャネル半導体材料および第2の半導体材料から形成される。活性チャネル半導体材料は狭いバンドギャップの材料であり、第2の半導体材料は広いバンドギャップの材料である。本明細書で使用するバンドギャップは、電子的性質上重要である間接バンドギャップを指す。狭いバンドギャップの材料は、1.0eV以下のバンドギャップを有する半導体を含み、広いバンドギャップの材料は、3.0eV以上のバンドギャップを有する半導体を含む。1.0eVから3.0eVの間のバンドギャップを有する半導体も、本開示で説明するp−nヘテロ構造において、ヘテロ構造に応じて狭いバンドギャップまたは広いバンドギャップの半導体として使用され得る。本明細書で使用する、p−nヘテロ構造の広いバンドギャップの半導体は、p−nヘテロ構造の他方の半導体よりも大きいバンドギャップを有する材料である。p−nヘテロ構造の狭いバンドギャップの半導体は、p−nヘテロ構造の他方の半導体よりも小さいバンドギャップを有する材料である。いくつかの実装形態では、p−nヘテロ構造の広いバンドギャップの半導体は、p−nヘテロ構造の狭いバンドギャップの半導体のバンドギャップよりも少なくとも0.5eV大きいバンドギャップを有する。いくつかの実装形態では、p−nヘテロ構造の広いバンドギャップの半導体は、狭いバンドギャップの半導体のバンドギャップよりも少なくとも1.0eV、少なくとも1.5eV大きいか、または少なくとも2.0eV大きいバンドギャップを有する。上記で説明したように、大きいバンド不連続を有するp−nヘテロ接合は、有効なトンネリング障壁を減らし、トンネル確率を高めている。
【0084】
p型半導体層とn型半導体層との間の界面の品質は、高いトンネリングレートを達成するために重要である。本明細書で開示するp−nヘテロ構造は、アモルファスまたはナノ結晶の特性を有し得る。したがって、界面品質は、たとえば、結晶シリコンにより達成されるよりもはるかに高い。
【0085】
量子トンネリング電流J(E)は、以下の式によって計算される。
【0087】
式中、k
bTはボルツマン定数と温度との積であり、qは電荷であり、
【0089】
は換算プランク定数であり、m*は有効質量であり、E
FlおよびE
Frは障壁のいずれかの側の擬フェルミ準位であり、T(E)はトンネリング確率である。x
1からx
2への空乏領域のトンネリング確率は、以下の近似式を使用してWKB方法によって決定され得る。
【0091】
式中、k(x)は波動ベクトルであり、以下の式によって三角ポテンシャル障壁に対して与えられる。
【0093】
式中、E
gはバンドギャップであり、Eは電界である。したがって、三角ポテンシャル障壁のトンネリング確率は次のように書き直され得る。
【0095】
図10Aおよび
図10Bは、−3Vのゲートバイアスおよび−1Vのドレインバイアスにおける狭いバンドギャップ(0.8eV)のp型半導体層および広いバンドギャップ(3.0eV)のn型半導体層を有するp−nヘテロ接合構造のエネルギーバンド概略図の例である。0.8eVの狭いバンドギャップはp型SnOに対応し、3.0eVの広いバンドギャップはn型a−IGZOに対応する。
図10Aの例では、p型層のアクセプタ密度N
aおよびn型層のドナー密度N
dは、それぞれ1x10
18/cm
3および1x10
21/cm
3である。
図10Aの急勾配のヘテロ接合は、大きいバンド不連続および高ドープn型層に起因して形成される。電子は、十分に高いドナー密度N
dにおいて高ドープn型層からp型層にトンネリングする。比較のために、n型層の5x10
18のドナー密度N
dのエネルギーバンド図が、
図10Bの例に示されている。
【0096】
図10Cは、さまざまなドナー密度の場合の、0.8eVの狭いバンドギャップのp型SnOおよび3.0eVの広いバンドギャップのn型IGZOから構成されたp−nヘテロ接合を含むトンネルTFTのシミュレートされたI
DS−V
GS曲線の一例である。p型層のアクセプタ密度N
aは1x10
18cm
−3に設定され、ドナー密度N
dは5x10
18/cm
3から1x10
21/cm
3までの差異がある。比較のために、n型層を有しない従来型のpチャネルTFTのI
DS−V
GS曲線も示されている。n型層のN
dが5x10
19/cm
3を上回るとき、明白なpチャネルトランジスタ行動、すなわち、スイッチング特性が観測される。
【0097】
上記で説明したように、本明細書で開示するトンネルTFTデバイスにおけるオフ電流は、かなり抑制され、従来型のTFTの場合よりも2桁分低い0.01pÅの低さまで低下する。しきい値電圧は負であり、
図10Cの例におけるトンネルTFTが蓄積モードで動作することを示している。しきい値電圧は、p型層のアクセプタ密度によって制御され得る。高オン電流を取得するために高ドープn型層が実装され得る。
【0098】
図11は、いくつかの実装形態による、p−nヘテロ接合を含むpチャネルTFTを製作する方法の動作の一例を示すフロー図である。プロセス1100は、異なる順序で、かつ/または異なる、より少ない、もしくは追加の動作とともに実行され得る。いくつかの実装形態では、プロセス1100は、1つまたは複数の処理チャンバおよびコントローラに関して説明されることがあり、コントローラは、本明細書で説明する任意の動作を制御するようにプログラムされ得る。
【0099】
プロセス1100のブロック1110において、基板が設けられる。基板は、ガラスまたはプラスチックのような実質的に透明な材料を含む任意の基板材料を含むことができる。本明細書で使用する実質的透明性は、約80%以上、または約90%以上など、約70%以上の可視光の透過率と定義され得る。ガラス基板(ガラスプレートまたはパネルと呼ばれることがある)は、ホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、フォトガラス、水晶、パイレックス(登録商標)、もしくは他の適切なガラス材料であるか、またはこれらを含むことがある。ポリカーボネート、アクリル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラート(PET)、またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)基板など、非ガラス基板が使用されてもよい。他の適切な基板材料は、フレキシブル基板材料を含むことができる。いくつかの実装形態では、基板は、数ミクロンから数百ミクロンの寸法を有し得る。
【0100】
プロセス1100のブロック1120において、基板の上にp型半導体層が形成される。p型半導体の例は、上記で挙げており、金属酸化物、金属硫化物、および金属窒化物半導体を含む。p型半導体層は、ゲート電極と位置合わせされているか、または位置合わせされることになるチャネル領域を含み、チャネル領域が、p型半導体層のソース領域とドレイン領域との間にある。いくつかの実装形態では、p型半導体層は、約10nmから約100nmの間の厚さであり得る。ブロック1120は、物理気相堆積(PVD)プロセス、CVDプロセス、および原子層堆積(ALD)プロセスなど、堆積される材料に適した任意の方法によるp型半導体層の堆積を伴い得る。PVDプロセスは、熱蒸着堆積、スパッタ堆積およびパルスレーザー堆積(PLD)プロセスを含む。たとえば、SnOは、SnOターゲットをスパッタすることによって堆積され得る。ただし、上述のように、いくつかの実装形態では、p型半導体層は約5nmから40nmの間であり得る。薄いp型半導体層を堆積させるために、いくつかの実装形態ではALDプロセスが採用され得る。p型半導体層のソースおよびドレイン領域を形成することは、p型半導体層のこれらの領域をドープすることを伴い得る。
【0101】
プロセス1100のブロック1130において、p型半導体層のソース領域の上にn型半導体が堆積される。p型半導体の例は、上記で挙げており、金属酸化物、金属硫化物、および金属窒化物半導体を含む。いくつかの実装形態では、n型半導体層は約10nm未満であり得る。ブロック1130は、PVDプロセス、CVDプロセス、およびALDプロセスなど、堆積される材料に適した任意の方法によるn型半導体層の堆積を伴い得る。
【0102】
プロセス1100のブロック1140において、n型半導体層上にソース電極が形成され、p型半導体層のドレイン領域上にドレイン電極が形成される。ソース電極およびドレイン電極を形成するために、ソース電極およびドレイン電極がエッチングされ得る。したがって、プロセス1100は、p型半導体層のチャネル領域を露出させるようにソース電極およびドレイン電極をエッチングすることをさらに含み得る。
【0103】
いくつかの実装形態では、プロセスは、p型半導体層上に1つまたは複数の誘電体層または金属層を形成することを含み得る。たとえば、いくつかの実装形態では、誘電体酸化物層が、誘電体酸化物層がp型半導体層に接触するように、p型半導体層の上に形成される。誘電体酸化物層は、たとえば、パッシベーション層、ゲート誘電体層、およびエッチ停止層のうちの1つであり得る。誘電体酸化物層は、SiO
2またはAl
2O
3などの任意の適切な誘電体酸化物材料を含むことができる。いくつかの実装形態では、誘電体酸化物層は、約300nmから約500nmの間の厚さなど、約10nmから約1000nmの間の厚さであり得る。
【0104】
いくつかの実装形態では、ソース電極およびドレイン電極を形成する前に、誘電体酸化物層を形成することが発生する。これは、誘電体酸化物層がエッチ停止層またはゲート誘電体である場合を含むことができる。いくつかの実装形態では、ソース電極およびドレイン電極を形成した後に、誘電体酸化物層を形成することが発生し得る。これは、誘電体酸化物層が、TFTを保護するためにソース電極およびドレイン電極の上に形成されたパッシベーション層である場合を含むことができる。
【0105】
いくつかの実装形態では、プロセス1100は、基板の上にゲート電極を形成することをさらに含む。いくつかの実装形態では、ゲート電極が基板上に形成されてよく、ボトムゲートTFTのためにゲート電極上にゲート誘電体が形成されてよい。いくつかの実装形態では、誘電酸化物層がゲート誘電体の働きをすることができ、トップゲートTFTのためにゲート誘電体の上にゲート電極が形成されてよい。
【0106】
いくつかの実装形態では、プロセス1100は、nチャネルTFTを形成するように変更され得る。そのような実装形態では、ブロック1120は、基板上にn型半導体層を形成することを伴ってよく、ブロック1130は、n型半導体層のソース領域上にp型半導体層を形成することを伴ってよい。ブロック1140は、p型半導体層上にソース電極を形成し、n型半導体層のドレイン領域上にドレイン電極を形成することを伴い得る。
【0107】
いくつかの実装形態では、上記で開示したTFTが、p型TFTおよびn型TFTを含むCMOS TFTデバイスの一部を形成し得る。
図12は、いくつかの実装形態による、CMOS TFTデバイスを示す断面図の一例である。
図12では、CMOS TFTデバイス1200は、基板1210上にp型トップゲートTFT1202aおよびn型トップゲートTFT1202bを含む。基板の例は、上記で説明されている。
図12の例において、p型トップゲートTFT1202aおよびn型トップゲートTFT1202bは、誘電体層1211上に形成されるが、いくつかの実装形態では、
図4Bの例の場合のように基板1210上に形成されてもよい。
【0108】
p型トップゲートTFT1202aは、チャネル領域1240aとソースおよびドレイン領域1242aとを含むp型半導体層を含む。p型トップゲートTFT1202aはまた、ソースおよびドレイン領域1242aを有するp型半導体層と、ソースおよびドレイン電極1270aと、n型半導体層1243aとを含む。n型半導体層1243aは、電極1270aとp型半導体層の領域1242aとの間に、たとえば、ソース電極1270aとp型半導体層のソース領域1242aとの間に配設される。ゲート電極1220aはゲート誘電体1230aの上にある。p型TFT1202aのp型半導体層は、上記で説明したp型半導体のいずれかを含み得る。
【0109】
n型トップゲートTFT1202bは、チャネル領域1240bとソースおよびドレイン領域1242bとを含むn型半導体層を含む。ソースおよびドレイン電極1270bは、n型金属酸化物層のソースおよびドレイン領域1242bと接触しており、ゲート電極1220bはゲート誘電体1230bの上にある。ソースおよびドレイン電極1270aおよび1270bは、誘電体層1280の中に形成されてよく、誘電体層1280は、p型トップゲートTFT1202aとn型トップゲートTFT1202bとを分離している。
【0110】
いくつかの実装形態では、n型半導体はアモルファスであり、In含有、Zn含有、Sn含有、Hf含有、およびGa含有酸化物半導体を含むことができる。n型アモルファス酸化物半導体の例としては、InGaZnO、InZnO、InHfZnO、InSnZnO、SnZnO、InSnO、GaZnO、およびZnOがある。
【0111】
図12の例では、p型TFT1202aはp−nヘテロ接合1244aを含み、上記のようにトンネルTFTであり得る。代替実装形態では、n型TFT1202bはp−nヘテロ接合を含み、p型TFT1202aの追加または代替としてのトンネルTFTであり得る。
【0112】
いくつかの実装形態では、CMOS TFTは、
図4Aを参照しながら上記で説明したようなボトムゲートTFT、またはデュアルゲートTFTを含む。
図12の例に示されるようなCMOS TFTデバイスは、たとえば、ディスプレイデバイスの駆動回路の一部として使用され得る。
【0113】
図13Aおよび
図13Bは、複数のIMODディスプレイ素子および本明細書において説明するTFTを含むディスプレイデバイス40を示すシステムブロック図である。ディスプレイデバイス40は、たとえば、スマートフォン、セルラー式電話機または携帯電話機とすることができる。しかし、ディスプレイデバイス40の同じ構成要素またはそのわずかな変形形態も、テレビ、コンピュータ、タブレット、電子書籍リーダー、ハンドヘルドデバイスおよび携帯型メディアデバイスなどの種々のタイプのディスプレイデバイスを例示するものである。
【0114】
ディスプレイデバイス40は、筐体41と、ディスプレイ30と、アンテナ43と、スピーカ45と、入力デバイス48と、マイクロホン46とを含む。筐体41は、射出成形および真空成形を含むさまざまな製造プロセスのいずれかから形成され得る。さらに、筐体41は、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、およびセラミック、またはこれらの組合せを含むがこれらに限定されないさまざまな材料のいずれかから作製され得る。筐体41は、異なる色をしたまたは異なるロゴ、画像、もしくは記号を含む他の着脱可能な一部分と交換され得る着脱可能な部分(図示せず)を含むことができる。
【0115】
ディスプレイ30は、本明細書において説明する、双安定ディスプレイまたはアナログディスプレイを含む、さまざまなディスプレイのいずれかであってよい。ディスプレイ30はまた、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、もしくはTFT LCDなどのフラットパネルディスプレイ、またはCRTもしくは他の管デバイスなどの非フラットパネルディスプレイを含むように構成され得る。さらに、ディスプレイ30は、本明細書において説明するように、IMODベースのディスプレイを含むことができる。
【0116】
ディスプレイデバイス40の構成要素は、
図8Aに概略的に示されている。ディスプレイデバイス40は、筐体41を含み、その中に少なくとも部分的に納められた追加の構成要素を含むことができる。たとえば、ディスプレイデバイス40は、トランシーバ47に結合され得るアンテナ43を含むネットワークインタフェース27を含む。ネットワークインタフェース27は、ディスプレイデバイス40上で表示可能な画像データの供給源であってよい。したがって、ネットワークインタフェース27は画像ソースモジュールの一例であるが、プロセッサ21および入力デバイス48も画像ソースモジュールとして機能することができる。トランシーバ47はプロセッサ21に接続され、プロセッサ21は調整用ハードウェア52に接続される。調整用ハードウェア52は、信号を調整する(フィルタまたは他の方法で信号を操作するなど)ように構成され得る。調整用ハードウェア52は、スピーカ45およびマイクロホン46に接続可能である。プロセッサ21は、入力デバイス48およびドライバコントローラ29にも接続可能である。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28および配列ドライバ22に結合可能であり、配列ドライバ22はディスプレイ配列30に結合可能である。
図8Aに具体的に示されていない要素を含む、ディスプレイデバイス40内の1つまたは複数の要素は、メモリデバイスとして機能するように構成され、また、プロセッサ21と通信するように構成されることが可能である。いくつかの実装形態では、電源50は、特定のディスプレイデバイス40の設計において必要とされる実質的にすべての構成要素に電力を供給することができる。
【0117】
ネットワークインタフェース27は、アンテナ43とトランシーバ47とを含み、その結果、ディスプレイデバイス40は、ネットワークを介して1つまたは複数のデバイスと通信することができる。ネットワークインタフェース27は、たとえばプロセッサ21のデータ処理要件を軽減するためにいくつかの処理能力も有することができる。アンテナ43は、信号を送信および受信することができる。いくつかの実装形態では、アンテナ43は、IEEE 16.11(a)、(b)、もしくは(g)を含むIEEE 16.11規格またはIEEE 802.11a、b、g、nおよびそのさらなる実装形態を含むIEEE 802.11規格に従ってRF信号を送信および受信する。いくつかの他の実装形態では、アンテナ43は、Bluetooth(登録商標)規格に従ってRF信号を送信および受信する。セルラー式電話の場合、アンテナ43は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、GSM(登録商標)/General Packet Radio Service(GPRS)、Enhanced Data GSM(登録商標) Environment(EDGE)、Terrestrial Trunked Radio(TETRA)、広帯域CDMA(W−CDMA)、Evolution Data Optimized(EV−DO)、1xEV−DO、EV−DO Rev A、EV−DO Rev B、High Speed Packet Access(HSPA)、High Speed Downlink Packet Access(HSDPA)、High Speed Uplink Packet Access(HSUPA)、Evolved High Speed Packet Access(HSPA+)、Long Term Evolution(LTE)、AMPS、または3G技術、4G技術、もしくは5G技術を利用するシステムなどのワイヤレスネットワーク内で通信するために使用される他の知られている信号を受信するように設計され得る。トランシーバ47は、アンテナ43から受信された信号を、これらがプロセッサ21によって受信され、さらに操作可能であるように前処理することができる。トランシーバ47はまた、プロセッサ21から受信された信号を、これらがアンテナ43を介してディスプレイデバイス40から送信可能であるように処理することができる。
【0118】
いくつかの実装形態では、トランシーバ47は、受信機と置き換えられてもよい。さらに、いくつかの実装形態では、ネットワークインタフェース27は、プロセッサ21に送られるべき画像データを保存または生成できる画像ソースと置き換えられてもよい。プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の全体的な動作を制御することができる。プロセッサ21は、ネットワークインタフェース27または画像ソースから圧縮画像データなどのデータを受信し、そのデータを処理して未加工の画像データを、または未加工の画像データに容易に処理され得るフォーマットを生成する。プロセッサ21は、この処理されたデータをドライバコントローラ29に、または保存するためにフレームバッファ28に送信することができる。未加工のデータとは、典型的には、画像内の各場所における画像特性を識別する情報を指す。たとえば、このような画像特性は、色、彩度、およびグレースケールレベルを含むことができる。
【0119】
プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の動作を制御するためにマイクロコントローラ、CPU、または論理演算装置を含むことができる。調整用ハードウェア52は、信号をスピーカ45に送信するための、および信号をマイクロホン46から受信するための、増幅器とフィルタとを含んでもよい。調整用ハードウェア52は、ディスプレイデバイス40内の個別構成要素品であっても、あるいはプロセッサ21または他の構成要素内に組み込まれてもよい。
【0120】
ドライバコントローラ29は、プロセッサ21によって生成された未加工の画像データを、プロセッサ21から直接またはフレームバッファ28から取得でき、配列ドライバ22への高速送信のために未加工の画像データを適切に再フォーマットすることができる。いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29は、ディスプレイ配列30全体にわたって走査に適した時間順序を有するように、未加工の画像データをラスターのようなフォーマットを有するデータフローに再フォーマットすることができる。次に、ドライバコントローラ29は、フォーマットした情報を配列ドライバ22に送る。LCDコントローラなどのドライバコントローラ29は、独立した集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21を関連付けられることが多いが、このようなコントローラは多数の方法で実施され得る。たとえば、コントローラは、ハードウェアとしてプロセッサ21に組み込まれても、ソフトウェアとしてプロセッサ21に組み込まれても、またはハードウェア内で配列ドライバ22と完全に一体化されてもよい。
【0121】
配列ドライバ22は、フォーマットされた情報をドライバコントローラ29から受信でき、ディスプレイのディスプレイ素子のx−y行列から来る、数百、場合によっては数千(またはそれ以上)のリード線に毎秒多数回印加される並列な1組の波形にビデオデータを再フォーマットすることができる。
【0122】
いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29、配列ドライバ22、およびディスプレイ配列30は、本明細書において説明するディスプレイのタイプのいずれかに適している。たとえば、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラまたは双安定ディスプレイコントローラ(IMODディスプレイ素子コントローラなど)とすることができる。さらに、配列ドライバ22は、従来のドライバまたは双安定ディスプレイドライバ(IMODディスプレイ素子ドライバなど)とすることができる。さらに、ディスプレイ配列30は、従来のディスプレイ配列または双安定ディスプレイ配列(IMODディスプレイ素子の配列を含むディスプレイなど)とすることができる。いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29は、配列ドライバ22と一体化され得る。このような実装形態は、高集積システム、たとえば、携帯電話、携帯型電子デバイス、腕時計、または小面積ディスプレイで有用であり得る。
【0123】
いくつかの実装形態では、入力デバイス48は、たとえばユーザがディスプレイデバイス40の動作を制御できるように構成され得る。入力デバイス48は、QWERTYキーボードまたは電話機のキーパッドなどのキーパッド、ボタン、スイッチ、ロッカー(rocker)、タッチセンシティブスクリーン、ディスプレイ配列30と一体化されたタッチセンシティブスクリーン、または感圧膜もしくは感熱膜を含むことができる。マイクロホン46は、ディスプレイデバイス40のための入力デバイスとして構成され得る。いくつかの実装形態では、マイクロホン46を介した音声コマンドは、ディスプレイデバイス40の動作を制御するために使用され得る。
【0124】
電源50は、さまざまなエネルギー貯蔵デバイスを含むことができる。たとえば、電源50は、ニッケルカドミウム電池またはリチウムイオン電池などの充電式電池とすることができる。充電式電池を使用する実装形態では、充電式電池は、たとえばコンセントまたは光電式デバイスもしくは配列によってもたらされる電力を使用して充電可能であってよい。あるいは、充電式電池は、ワイヤレス充電可能である。電源50はまた、再生可能なエネルギー源、コンデンサ、またはプラスチック太陽電池もしくは太陽電池塗料を含む太陽電池を含むことができる。電源50はまた、壁コンセント電力を受信するように構成され得る。
【0125】
いくつかの実装形態では、制御プログラマビリティ(control programmability)は、電子ディスプレイシステム内のいくつかの場所に設置可能なドライバコントローラ29内に備わっている。いくつかの他の実装形態では、制御プログラマビリティは配列ドライバ22内に備わっている。上述した最適化は、任意の数のハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素において、ならびに種々の構成で実施され得る。
【0126】
本明細書で使用される場合、項目のリスト「のうち少なくとも1つ」を参照するフレーズは、単一のメンバを含むこれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうち少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cを包含することを意図するものである。
【0127】
本明細書で開示される実装形態に関連して説明した種々の例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこの両者の組合せとして実施可能である。ハードウェアおよびソフトウェアの互換性について、機能に関して概略的に説明し、上述の種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップとして示してきた。このような機能がハードウェアで実施されるかソフトウェアで実施されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課せられた設計の制約によって決まる。
【0128】
本明細書で開示される態様に関連して説明した種々の例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路を実施するために使用されるハードウェアおよびデータ処理装置は、本明細書において説明する機能を実行するように設計された、シングルチップまたはマルチチップの汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、個別のハードウェア構成要素、またはこれらの任意の組合せによって実施または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサの組合せ、DSPコアと連動する1つまたは複数のマイクロプロセッサの組合せなどのコンピューティングデバイスの組合せ、または他の任意のこのような構成としても実施され得る。いくつかの実装形態では、特定のステップおよび方法は、所与の機能に固有の回路によって実行され得る。
【0129】
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、本明細書に開示されている構造およびそれらの構造的な等価物を含む、ハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実施され得る。本明細書において説明する主題の実装形態はまた、データ処理装置によって処理されるための、またはデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上で符号化された1つまたは複数のコンピュータプログラムすなわちコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実施され得る。
【0130】
機能は、ソフトウェアで実装される場合、1つもしくは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示した方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュール内で実施され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することが可能になり得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ぶことができる。本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれ得る。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在することができる。
【0131】
本開示において説明する実装形態の種々の変更は、当業者には容易に明らかになり、本明細書において定義される一般的原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書において示される実装形態に限定されることを意図したものではなく、特許請求の範囲には、本明細書で開示される本開示、原理、および新規な特徴と一致する最も広い範囲が認められるべきである。さらに、「上の(upper)」および「下の(lower)」という用語が、図を説明しやすくするために使用されることがあり、適切に配向されたページ上の図の向きに対応する相対的位置を示し、たとえば、実施されるIMODディスプレイ素子の適切な向きを反映しなくてもよいことは、当業者には容易に理解されるであろう。
【0132】
別個の実装形態に関して本明細書において説明する特定の特徴はまた、単一の実装形態で組み合わせて実施され得る。逆に、単一の実装形態に関して説明する種々の特徴はまた、複数の実装形態でまたは任意の適切な副次的組合せ(subcombination)で別々に実施され得る。さらに、特徴が特定の組合せで作用すると上述され、さらに当初はそのようなものとして請求され得るが、請求した組合せからの1つまたは複数の特徴は場合によってはその組合せから除き得ること、請求した組合せは副次的組合せまたは副次的組合せの変形を対象とし得る。
【0133】
同様に、動作が図面では特定の順序で示されているが、望ましい結果を達成するために、このような動作が、示された特定の順序でもしくは順次に実行されること、または示された動作のすべてが実行されることを必要としないことが当業者には容易に理解されよう。さらに、図面は、さらに1つの例示的なプロセスを流れ図の形で概略的に示すことができる。しかし、示されない他の動作が、概略的に示される例示的なプロセスに組み込まれてもよい。たとえば、示された動作のいずれかの前、その後、またはその間に、1つまたは複数の追加の動作が実行可能である。特定の状況では、マルチタスク方式および並列処理が有利な場合がある。さらに、上述の実装形態における種々のシステム構成要素の分離は、すべての実装形態でこのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、説明したプログラム構成要素およびシステムは一般に単一のソフトウェア製品に合わせて統合されるかまたは複数のソフトウェア製品にパッケージ化されることが可能なことを理解されたい。さらに、他の実装形態は、以下の特許請求の範囲に含まれる。場合によっては、特許請求の範囲に記載された作用は、異なる順序で実行でき、依然として所望の結果を達成することが可能である。