【実施例】
【0245】
以下の例および中間体は、その範囲を限定することなく、本発明を例示するために役立つものである。
【0246】
実施例において使用される一部の略語は、以下の通りである。aq.(水性);br(ブロード);℃(摂氏);δ NMR テトラメチル−シランからppmダウンフィールドでのケミカルシフト;d(ダブレット);DCE(1,2−ジクロロエタン);DCM(ジクロロメタン);DIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン);DIBAL−H(水素化ジイソブチルアルミニウム);DMA(ジメチル−アセトアミド);DME(ジメトキシエタン);DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);Et(エチル);EtOAc(酢酸エチル);g(グラム);h(時間);HATU(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);HRMS(高分解能質量分析法);i−Pr(イソプロピル);L(リットル);LAH(水素化アルミニウムリチウム);LC/MS(液体クロマトグラフィー−質量分析法);M(モル濃度);m(マルチプレット);Me(メチル);mg(ミリグラム);MHz(メガヘルツ);min(分);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);mmol(ミリモル);N(ノルマル);NBS(N−ブロモスクシンイミド);n−Bu(ノルマルブチル);n−BuLi(n−ブチルリチウム);NMM(N−メチルモルホリン);NMR(核磁気共鳴);Ph(フェニル);pH(−log
10H
+濃度);ppm(パーツパーミリオン);q(カルテット);s(シングレット);sat.(飽和);t(トリプレット);t−Bu(tert−ブチル);Tf(トルフルオロメタンスルホニル);TFA(トリフルオロ酢酸);Ts(p−トルエンスルホニル);TsOH(p−トルエンスルホン(tolunesulfonic)酸);TBS(tert−ブチルジメチルシリル);TEA(トリエチルアミン);THF(テトラヒドロフラン);およびTMS(トリメチルシリル)。
【0247】
式Iの化合物の調製に必要な中間体はすべて、スキームIに記載されている通り調製することができる。スキーム2において記載されている変換を使用し、中間体H、K、L、O、P、R、T、U、XおよびZを使用して、式Iの化合物を合成した。一部の場合、例は、実験項において記載されている通り、さらなる例に転じることができる。
【0248】
【化10】
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【0249】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
中間体A
2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(化合物1)
【0251】
【化12】
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5mLマイクロ波バイアルに、6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(400mg、2.44mmol)の無水DMA(3mL)中溶液を、続いて1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(448mg、2.56mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル第一世代、97mg、0.12mmol)、トリメチル酢酸(746mg、7.31mmol)および炭酸カリウム(1.01g、7.31mmol)を加えた。マイクロ波バイアルを密封し、窒素でパージし、150℃で2hマイクロ波照射に供した。完了した時点で、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。次いで合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をヘプタンと2回すり混ぜることにより精製し、残ったすり混ぜ物(多少の生成物を含む)を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(340mg、1.32mmol、収率54%)を得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δppm=3.79-3.93 (m, 3H), 7.01 (dd, J=8.59, 2.53Hz, 1H), 7.24-7.42 (m, 2H), 7.56 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.67-7.86 (m, 4H).LC/MS(m/z、MH
+):258.8。
【0252】
2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(化合物2)
【0253】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
20mLマイクロ波バイアル中、6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(1g、6.09mmol)、2−ブロモ−5−フルオロトルエン(0.808mL、6.39mmol)、ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル(第一世代)(0.243g、0.304mmol)、トリメチル酢酸(1.866g、18.27mmol)およびK
2CO
3(2.52g、18.27mmol)をDMA(10mL)に懸濁した。反応物をマイクロ波照射下150℃で90min加熱した。反応混合物をDCMおよび水で希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をシリカゲル上に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、100%ヘプタン)により精製して、2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(730mg、2.68mmol、収率44%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.69 (d, J=9.09Hz, 1H), 7.43 (dd, J=6.06, 8.59Hz, 1H), 7.35 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.00-7.10 (m, 2H), 6.90-7.00 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.47 (s, 3H).
【0254】
以下の化合物を、適切な臭化物を用い同様の方法で調製した:
【0255】
【表H】
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【0256】
中間体B
3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(化合物7)
【0257】
【化14】
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THF(250mL)中の6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(22g、81mmol)を含む500mL丸底フラスコに、0℃でNBS(15g、84mmol)を加えた。反応混合物を0℃で60min撹拌し、次いで室温に加温し、更に2h撹拌した。完了した時点で、反応混合物を濃縮して50%容量にし、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチした。得られた溶液をジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機溶媒を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して、3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン(27.5g、79mmol、収率97%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.63 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.55-7.61 (m, 2H), 7.19 (d, J=2.5Hz, 1H), 6.96-7.02 (m, 1H), 6.87-6.95 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.79 (s, 3H).
【0258】
以下の化合物を、上記した通りに対応する出発物から臭素化により調製した:
【0259】
【表I】
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【0260】
3−ブロモ−7−フルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェンおよび3−ブロモ−5,7−ジフルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(化合物13および14)
【0261】
【化15】
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丸底フラスコ中、7−フルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェンおよび5,7−ジフルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(380mg、1.318mmol)の分離不能混合物をTHF(10mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。溶液にNBS(237mg、1.331mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1h撹拌し、次いで室温に加温し、更に2h撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をDCMおよび飽和Na
2S
2O
3(チオ硫酸ナトリウム)で希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮した。反応混合物を水およびDCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜5%ヘプタン/EtOAc)により精製して、3−ブロモ−7−フルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(211mg、0.575mmol、収率43.6%)および3−ブロモ−5,7−ジフルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(125mg、0.324mmol、収率24.62%)を得た。3−ブロモ−7−フルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン:
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.56-7.66 (m, 2H), 7.46 (dd, J=1.01, 8.59Hz, 1H), 7.11 (dd, J=7.58, 8.59Hz, 1H), 6.90-6.97 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.79 (s, 3H).3−ブロモ−5,7−ジフルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン:
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.53-7.68 (m, 2H), 7.48 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.15-7.27 (m, 1H), 7.07 (dt, J=2.53, 8.59Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 4.02 (s, 3H).
【0262】
中間体C
3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(化合物15)
【0263】
【化16】
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3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン(4g、11.45mmol)のDCM(20.02mL)中溶液に、室温でトリフルオロ酢酸(20.02mL)を滴下添加すると、反応物は橙色から暗茶褐色に変色した。添加した時点で、得られた混合物を室温で10min撹拌し、次いで過酸化水素(30重量%水溶液)(1.583mL、16.47mmol)を滴下添加した。室温で90min後、反応混合物を重硫酸ナトリウム(1.714g、16.47mmol)(激しい発泡が観察された)で、続いて水3.0mLでクエンチした。得られた懸濁液を15min激しく撹拌し、次いで真空で濃縮して、DCMおよびほとんどのTFAを除去した。残留物をDCM(40mL)および飽和NaHCO
3水溶液(40mL)の間で分配し、分離した。有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(4.6g、10.08mmol、収率88%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.51-7.65 (m, 2H), 7.37-7.51 (m, 2H), 7.08 (dd, J=2.27, 8.34Hz, 1H), 6.79-6.96 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.68 (s, 3H).
【0264】
以下のベンゾ[b]チオフェン1−オキシドを、上記した方法と同様の方法で調製した:
【0265】
【表J-1】
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【表J-2】
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【0266】
中間体D
7−フルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェンおよび5,7−ジフルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(化合物24および25)
【0267】
【化17】
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200mL丸底フラスコ中、6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(4.5g、16.7mmol)をTHF(60mL)に懸濁し、溶液を−78℃に冷却した。冷却した溶液にn−BuLi(ヘキサン中2.5M、11.65mL、29.1mmol)を滴下添加した。30min後、反応混合物を0℃に加温し、更に1h撹拌すると、反応混合物が溶液になり、黒色に変化した。反応混合物を−78℃に冷却し、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(9.19g、29.1mmol)を加えると、反応混合物は透明橙色に変化した。−78℃で20min後、反応混合物を1hかけて室温に徐々に加温した。反応物をMeOHでクエンチし、DCMおよび1N NaOHで希釈した。有機相を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、100%ヘプタン)により精製した。フラクションを濃縮して白色固体にし、冷MeOHで摩砕した。沈殿物を廃棄し、濾液を濃縮して、7−フルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェンおよび5,7−ジフルオロ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェンを分離不能な混合物として得た(1.8g、収率約35%)。
【0268】
中間体E
2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(化合物26)
【0269】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
2,3−ジブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(2.50g、7.06mmol)のTHF(100mL)中溶液に、室温で4−ブロモフェノール(1.344g、7.77mmol)およびCs
2CO
3(6.90g、21.19mmol)を加えた。反応混合物は約1min撹拌した後に緑色に変化した。混合物を室温で18h撹拌し、この後反応物を水でクエンチし、DCMで希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(3.10g、6.95mmol、収率98%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.83 (s, 3H), 6.92-7.03 (m, 3H), 7.25-7.35 (m, 2H), 7.39-7.50 (m, 2H).
【0270】
中間体F
3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(化合物27)
【0271】
【化19】
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ステップ1:2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(3.10g、6.95mmol)のMeOH(10mL)およびDMSO(30mL)中溶液に、NaBH
4(0.789g、20.85mmol)を加えた。混合物を室温で3h撹拌し、この後反応物を水でクエンチし、DCMで希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(2.47g、6.73mmol、収率97%)を灰白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.85 (s, 3H), 5.38 (s, 1H), 7.02-7.08 (m, 3H), 7.22 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.47-7.60 (m, 3H).
【0272】
3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(化合物28)
【0273】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2:3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(2.47g、6.73mmol)のTHF(90mL)中溶液に、DIBAL−H(DCM中1.0M、33.6mL、33.6mmol)を一度に加えた。混合物を75℃に2h加熱し、この後反応物を室温に冷却し、EtOAc(32.9mL、336mmol)でクエンチした。得られた溶液を10min撹拌した後、水75mLおよび酒石酸カリウムナトリウム(33.100g、117mmol)を注意深く加えた。混合物を10min激しく撹拌し、EtOAc 75mLで希釈した。有機層を集め、無水MgSO
4で乾燥し、真空で濃縮して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(1.9g、5.67mmol、収率84%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.81 (s, 3H), 6.46 (s, 1H), 6.90 (d, J=9.09Hz, 3H), 7.16-7.22 (m, 1H), 7.31-7.40 (m, 2H), 7.46 (d, J=9.09Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):336.8。
【0274】
中間体G
(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物29)
【0275】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
マイクロ波バイアル中、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(500mg、1.49mmol)、アクリル酸メチル(770mg、8.95mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(157mg、0.22mmol)をDMF(12mL)およびトリエチルアミン(1.039mL、7.46mmol)に懸濁した。反応物をマイクロ波照射下120℃で60min加熱した。反応混合物をDCMおよび水で希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(311mg、0.91mmol、収率61%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=1.46 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 6.28 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.90 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.21 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.37-7.48 (m, 3H), 7.59 (d, J=16.17Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):341.1。
【0276】
(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物30)
【0277】
【化22】
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マイクロ波バイアル中、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(4g、11.93mmol)、tert−ブチルアクリレート(10.49mL、71.6mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(1.256g、1.79mmol)をDMF(12mL)およびトリエチルアミン(8.32mL、59.7mmol)に懸濁した。反応物をマイクロ波照射下120℃で60min加熱した。反応混合物をDCMおよび水で希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(3g、7.84mmol、収率66%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl
3)δppm=7.45-7.63 (m, 4H), 7.27-7.33 (m, 1H), 7.03-7.13 (m, 2H), 6.99 (dd, J=8.8, 2.3Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.30 (d, J=16.2Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 1.55 (s, 9H).
【0278】
中間体H
(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物31)
【0279】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
5mLマイクロ波バイアルに、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(50mg、0.13mmol)の無水DMA(1.5mL)中溶液を、続いて1−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(35.3mg、0.16mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル第一世代、10.4mg、0.013mmol)、トリメチル酢酸(40.1mg、0.392mmol)および炭酸カリウム(54.2mg、0.392mmol)を加えた。マイクロ波バイアルを密封し、パージし、窒素で再充填した。反応混合物を150℃で2hマイクロ波照射に供した。完了した時点で、反応物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して赤茶褐色残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(59.4mg、0.11mmol、収率86%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=1.42-1.61 (m, 9H), 3.77-3.98 (m, 3H), 6.31 (d, J=15.66Hz, 1H), 6.87-7.04 (m, 3H), 7.28 (d, J=9.09Hz, 1H), 7.46 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.47-7.57 (m, 3H), 7.65 (d, J=8.08Hz, 2H), 7.89 (d, J=8.08Hz, 2H).LC/MS(m/z、MH
+):471.40。
【0280】
(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物32)
【0281】
【化24】
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無水DMA(3.0mL)中の(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(800mg、2.35mmol)を含むフラスコに、1−ヨード−2−イソプロピルベンゼン(0.751mL、4.70mmol)を、続いてクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル第一世代、188mg、0.24mmol)、トリメチル酢酸(0.818mL、7.05mmol)および炭酸カリウム(974mg、7.05mmol)を加えた。フラスコを密封し、パージし、窒素で再充填し、得られた混合物を150℃に2h加熱し、この後反応物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して赤茶褐色残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(675mg、1.48mmol、収率63%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.61 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.42-7.29 (m, 7H), 7.15 (ddd, J=8.1, 5.7, 2.8Hz, 1H), 6.97 (dd, J=8.8, 2.3Hz, 1H), 6.91-6.85 (m, 2H), 6.29 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.26 (p, J=6.8Hz, 1H), 1.19 (d, J=6.9Hz, 6H).LC/MS(m/z、MH
+):459.0。
【0282】
以下の中間体Hを、出発物として適切な中間体Gおよび対応するアリールブロミドを用い、化合物31と同様の方法で調製した:
【0283】
【表K-1】
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【表K-2】
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【表K-3】
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【表K-4】
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【表K-5】
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【表K-6】
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【0284】
中間体K
tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)プロパノエート(化合物56)
【0285】
【化25】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(27mg、0.06mmol)の4:1MeOH:DCM(2.5mL)中溶液に、炭素担持パラジウム(10重量%、0.59mg、5.53μmol)を加えた。反応物を水素風船下室温で12h撹拌し、この後反応物を窒素でパージし、セライト(商標)を通して濾過した。残ったパラジウムをDCM(30mL)で洗浄し、得られた溶液を真空で濃縮して、tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)プロパノエート(27mg、0.06mmol、収率100%)を得、これを更には精製せずに使用した。LC/MS(m/z、MH
+):491.3。
【0286】
中間体L
(E)−2−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(化合物57)
【0287】
【化26】
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30mLバイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(100mg、0.230mmol)およびアセトヒドラジド(85mg、1.151mmol)をPOCl
3(2mL、21.46mmol)に溶解し、混合物を100℃に18h加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷中に注ぎ入れた。溶液を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、DCMで希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、粗製物を得た。粗生成物を逆相HPLC(酸性条件、30〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−2−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(83mg、0.176mmol、収率76%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=2.38 (s, 3H), 2.57 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 6.81-6.98 (m, 4H), 6.98-7.08 (m, 2H), 7.28-7.42 (m, 2H), 7.44-7.58 (m, 4H).LC/MS(m/z、MH
+):473.4。
【0288】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0289】
【表L】
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【0290】
(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール(化合物59)
【0291】
【化27】
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マイクロ波バイアル中、(E)−2−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(23mg、0.049mmol)およびアンモニウムトリフルオロアセテート(128mg、0.973mmol)をトルエン(2mL)に懸濁した。反応物をマイクロ波照射下180℃で18h加熱した。反応混合物を濃縮し、粗生成物を逆相HPLC(中性条件、20〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール(15mg、0.032mmol、収率65%)を白色固体として得た。LC/MS(m/z、MH
+):472.1。
【0292】
(E)−5−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(化合物60)
【0293】
【化28】
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ステップ1:30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(40mg、0.092mmol)をDMF(1mL)に溶解した。バイアルにヒドラジン(5.90mg、0.184mmol)、HATU(52.5mg、0.138mmol)およびDIEA(0.048mL、0.276mmol)を仕込んだ。反応混合物を室温で10min撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、真空により濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜20%MeOH/DCM)により精製して、(E)−5−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(38mg、0.085mmol、収率92%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):449.1
【0294】
ステップ2:30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリロヒドラジド(38mg、0.085mmol)をTHF(2mL)に溶解した。バイアルに1,1’−カルボニルジイミダゾール(16.49mg、0.102mmol)を仕込み、反応物を室温で1h撹拌した。反応混合物を6N HClで酸性化すると、沈殿物が生成した。混合物をDCMで希釈して、沈殿物を溶解した。有機相を集め(相分離器)、濃縮して、(E)−5−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(31mg、0.065mmol、収率77%)を灰白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。LC/MS(m/z、M−H):473.0
【0295】
(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アクリルアミド(化合物61)
【0296】
【化29】
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30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(50mg、0.115mmol)をDMF(2mL)に溶解した。バイアルにO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(27.0mg、0.230mmol)、HATU(65.6mg、0.173mmol)およびDIEA(0.060mL、0.345mmol)を仕込んだ。反応混合物を室温で30min撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、真空により濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜80%ヘプタン/EtOAc)により精製して、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アクリルアミド(53mg、0.099mmol、収率86%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=1.48-1.73 (m, 3H), 1.73-1.96 (m, 3H), 2.36 (s, 3H), 3.56-3.70 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.98-4.14 (m, 1H), 4.96 (br. s., 1H), 6.35 (d, J=15.66Hz, 1H), 6.79-6.95 (m, 3H), 6.95-7.07 (m, 2H), 7.26-7.39 (m, 2H), 7.39-7.48 (m, 3H), 7.52 (d, J=16.17Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):534.1。
【0297】
中間体M
3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(化合物62)
【0298】
【化30】
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4−ブロモフェノール(469mg、2.71mmol)のDMF(3mL)中溶液に、水素化ナトリウム(油中60%懸濁液、108mg、2.71mmol)を加え、得られた混合物を室温で10min撹拌した。溶液に、3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(900mg、2.46mmol)を固体として加えた。反応物を80℃に18h加熱した。完了した時点で、反応物を室温に冷却し、水でクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜60%EtOAc/ヘプタン)により精製して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(980mg、2.14mmol、収率87%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.70-7.78 (m, 2H), 7.53 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.41 (d, J=8.59Hz, 2H), 6.90-7.06 (m, 6H), 3.91 (s, 3H), 3.83 (s, 3H).
【0299】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0300】
【表M】
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【0301】
中間体N
3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(化合物65)
【0302】
【化31】
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3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(970mg、2.12mmol)のTHF(5mL)中溶液を0℃に冷却した。冷却した溶液にLAH(129mg、3.39mmol)を一度に加えた。反応混合物を0℃で30min撹拌し、この後混合物を1M NaHSO
4水溶液中に注ぎ入れ、DCMで抽出した。有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(850mg、1.93mmol、収率91%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.83 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 6.80-6.99 (m, 5H), 7.22-7.32 (m, 2H), 7.32-7.44 (m, 2H), 7.65 (d, J=9.09Hz, 2H).
【0303】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0304】
【表N】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
中間体O
3−(4−ブロモフェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(化合物68)
【0306】
【化32】
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DCM(1mL)中の3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(100mg、0.23mmol)を含む30mLバイアルに、BBr
3(ヘキサン中1M、0.680mL、0.68mmol)を加え、反応混合物を室温で1h撹拌した。完了した時点で、反応物をMeOH 4mLでクエンチし、10min撹拌した。混合物をシリカゲル上に真空で濃縮し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、3−(4−ブロモフェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(72mg、0.17mmol、収率77%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.47-7.57 (m, 2H), 7.35-7.45 (m, 2H), 7.20 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.59Hz, 1H), 6.73-6.90 (m, 5H).
【0307】
中間体P
(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物69)
【0308】
【化33】
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3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(79mg、0.18mmol)のDMF(1.7mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.125mL、0.90mmol)を、続いてtert−ブチルアクリレート(0.184mL、1.25mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(18.9mg、0.03mmol)を加えた。次いで混合物を120℃で1hマイクロ波照射に供し、この後反応物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(4×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、相分離器に通して水を除去し、真空で濃縮して粗生成物を橙色油状物として得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレートを淡黄色油状物として得た(55mg、0.11mmol、収率63%)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=1.44 (s, 9H), 3.71 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 6.13 (d, J=15.66Hz, 1H), 6.76-6.83 (m, 3H), 6.86 (m, J=8.59Hz, 2H), 7.14-7.19 (m, 2H), 7.31 (m, J=8.59Hz, 2H), 7.42 (d, J=16.17Hz, 1H), 7.54 (d, J=8.59Hz, 2H).
【0309】
(E)−4−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1H−イミダゾール(化合物70)
【0310】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
マイクロ波バイアル中、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(50mg、0.113mmol)をDMF(2mL)およびトリエチルアミン(0.474mL、3.40mmol)に溶解した。溶液に、tert−ブチル4−ビニル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(66.0mg、0.340mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(7.95mg、0.011mmol)を加えた。系を窒素でフラッシュし、マイクロ波照射下150℃で1h加熱した。混合物を室温に冷却し、DCMおよび飽和NH
4Clで希釈した。有機層を集め(相分離器)、シリカゲル上に濃縮し、物質をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%DCM/MeOH)により精製して、(E)−4−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1H−イミダゾール(41mg、0.090mmol、収率80%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δ8.78 (d, J=1.52Hz, 1H), 7.51-7.62 (m, 2H), 7.46-7.51 (m, 1H), 7.39 (d, J=9.09Hz, 2H), 7.32 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.15 (d, J=9.09Hz, 1H), 7.08 (d, J=16.67Hz, 1H), 6.76-6.95 (m, 6H), 3.77 (s, 3H), 3.69 (s, 3H).
【0311】
中間体Q
(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物71)
【0312】
【化35】
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(E)−メチル3−(4−ヒドロキシフェニル)アクリレート(190mg、1.07mmol)のDMF(5mL)中溶液に、水素化ナトリウム(油中60%懸濁液、42.7mg、1.07mmol)を加えた。得られた混合物を室温で10min撹拌し、この後3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(300mg、0.82mmol)を固体として加えた。反応物を80℃に18h加熱し、完了した時点で室温に冷却し、水でクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜80%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(370mg、0.80mmol、収率97%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.75 (d, J=9.09Hz, 2H), 7.65 (d, J=15.66Hz, 1H), 7.54 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.43-7.52 (m, J=9.09Hz, 2H), 7.07-7.16 (m, J=8.59Hz, 2H), 6.98-7.07 (m, 1H), 6.93 (d, J=9.09Hz, 3H), 6.35 (d, J=16.17Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.82 (d, J=1.52Hz, 6H).LC/MS(m/z、MH
+):463.4。
【0313】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0314】
【表O】
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【0315】
(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(化合物75)
【0316】
【化36】
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(E)−エチル3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルアクリレート(92mg、0.445mmol)のDMF(2.0mL)中溶液に、水素化ナトリウム(油中60%懸濁液、17.79mg、0.445mmol)を加え、得られた混合物を室温で30min撹拌した。溶液に、3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(125mg、0.342mmol)をDMF(2.0mL)中の懸濁液として加えた。反応物を80℃に15h加熱した。完了した時点で、反応物を室温に冷却し、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。次いで合わせた有機層を水、飽和NaHCO
3水溶液、ブラインで洗浄し、次いで集め(相分離器)、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜70%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(144mg、0.294mmol、収率86%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):491.3
【0317】
(E)−エチル3−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アクリレート(化合物76)
【0318】
【化37】
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無水DMF(3.0mL)中の4−ブロモ−3−メチルフェノール(600mg、3.21mmol)を含むマイクロ波バイアルに、アクリル酸エチル(996mg、9.94mmol)、酢酸パラジウム(II)(72.0mg、0.321mmol)、トリ(o−トリル)ホスフィン(146mg、0.481mmol)およびトリエチルアミン(1.57mL、11.23mmol)を加えた。得られた混合物を密封し、120℃で2hマイクロ波照射に供し、この後反応物をEtOAcで希釈し、セライト(商標)を通して濾過した。次いで濾液を水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗生成物を茶褐色油状物として得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−エチル3−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アクリレート(289.8mg、1.405mmol、収率44%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):207.2。
【0319】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0320】
【表P-1】
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【表P-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
中間体R
(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物85)
【0322】
【化38】
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(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(200mg、0.43mmol)を含む30mLバイアルに、THF(5mL)、トリフェニルホスフィン(420mg、1.60mmol)およびTMS−Cl(0.553mL、4.32mmol)を加えた。反応物を75℃に18h加熱し、この後混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜60%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(110mg、0.25mmol、収率57%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.58-7.73 (m, 3H), 7.38-7.50 (m, J=8.59Hz, 2H), 7.28 (t, J=2.27Hz, 2H), 6.96-7.05 (m, J=8.59Hz, 2H), 6.85-6.96 (m, 3H), 6.32 (d, J=15.66Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.82 (s, 3H).
【0323】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0324】
【表Q】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(化合物89)
【0326】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(144mg、0.294mmol)のTHF(6.0mL)中溶液に、トリフェニルホスフィン(285mg、1.086mmol)およびTMS−Cl(0.375mL、2.94mmol)を加えた。反応物を75℃に7h加熱し、この後混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、合わせた有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(107mg、0.225mmol、収率77%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):475.3。
【0327】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0328】
【表R-1】
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【表R-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
中間体S
(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(化合物98)
【0330】
【化40】
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(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(110mg、0.25mmol)を含む30mLバイアルに、THF(2.00mL)、MeOH(1.00mL)、H
2O(1.00mL)およびLiOH(29.5mg、1.23mmol)を加えた。得られた混合物を室温で60min撹拌し、この後反応物を真空で濃縮し、水で希釈し、6M HClでpH2に酸性化すると、沈殿物が生成した。混合物をDCM 20mLおよびMeOH 2mLで希釈し、有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮して、(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(98mg、0.23mmol、収率92%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.51-7.69 (m, 5H), 7.43 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.25 (d, J=9.09Hz, 1H), 6.88-7.02 (m, 5H), 6.37 (d, J=15.66Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.80 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):433.0。
【0331】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0332】
【表S】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(化合物100)
【0334】
【化41】
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30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(100mg、0.204mmol)をジオキサン中4M HCl(153μl、0.612mmol)に溶解し、反応混合物を室温で10min撹拌した。反応混合物を濃縮乾固して、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(88mg、0.202mmol、収率99%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm =2.25 (s, 3H) 3.78 (s, 3H) 6.21 (d, J=15.66Hz, 1H) 6.68-6.84 (m, 3H) 6.84-6.92 (m, 2H) 7.16-7.29 (m, 2H) 7.31-7.41 (m, 3H) 7.46 (d, J=16.17Hz, 1H).
【0335】
中間体T
(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリルアミド(化合物101)
【0336】
【化42】
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30mLバイアル中、(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(98mg、0.23mmol)をDMF(2mL)に溶解した。バイアルにHATU(129mg、0.34mmol)およびDIEA(0.119mL、0.68mmol)を仕込み、混合物を10min撹拌した。淡橙色から暗橙色への変色が観察された。溶液に、NH
4Cl(24.24mg、0.45mmol)を加え、反応混合物を室温で30min撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜10%MeOH/DCM)により精製して、(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリルアミド(77mg、0.18mmol、収率79%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=8.00 (s, 4H), 7.59-7.70 (m, 2H), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.42 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.24 (d, J=8.59Hz, 1H), 6.84-7.02 (m, 4H), 6.52 (d, J=15.66Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.79 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):432.3。
【0337】
(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アクリルアミド(化合物102)
【0338】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(41mg、0.10mmol)を含む30mLバイアルに、DMF(3mL)を、続いて3,3,3−トリフルオロプロパン−1−アミン(13.94mg、0.12mmol)、HATU(54.1mg、0.14mmol)およびDIEA(0.050mL、0.28mmol)を加えた。混合物を室温で30min撹拌し、この後反応物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、シリカゲル上に真空で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アクリルアミド(38mg、0.07mmol、収率72%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.64 (d, J=9.09Hz, 2H), 7.45-7.56 (m, 3H), 7.42 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.25 (d, J=8.59Hz, 1H), 6.90-7.02 (m, 5H), 6.47 (d, J=15.66Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.74-3.85 (m, 3H), 3.54 (t, J=7.07Hz, 2H), 2.34-2.56 (m, 2H).LC/MS(m/z、MH
+):528.3。
【0339】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0340】
【表T】
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【0341】
(E)−3−(4−((2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリルアミド(化合物105)
【0342】
【化44】
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(E)−3−(4−((2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(48mg、0.115mmol)をDMF(3.00mL)に溶解した。バイアルにHATU(65.6mg、0.173mmol)、DIEA(0.060mL、0.345mmol)およびNH
4Cl(6.16mg、0.115mmol)を仕込んだ。反応混合物を室温で10min撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、DCMで希釈した。有機相を集め(相分離器)、真空により濃縮して、粗生成物を得た。粗製物を逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリルアミド(41mg、0.098mmol、収率85%)を淡橙色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=3.77 (s, 3H) 6.40 (d, J=15.66Hz, 1H) 6.78-6.90 (m, 3H) 6.95-7.06 (m, 2H) 7.16 (d, J=8.59Hz, 1H) 7.29-7.49 (m, 4H) 7.55-7.69 (m, 2H).
【0343】
中間体U
(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1H−テトラゾール(化合物106)
【0344】
【化45】
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マイクロ波バイアル中、(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリルアミド(75mg、0.174mmol)およびBu
2SnO(4.33mg、0.02mmol)をDME(3mL)に懸濁した。バイアルにTMSN
3(0.023mL、0.17mmol)を仕込み、反応物をマイクロ波照射下180℃で60min加熱した。反応混合物を濾過して固体を除去し、シリカゲル上に濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜20%MeOH/DCM)により精製して、(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1H−テトラゾール(66mg、0.15mmol、収率83%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.45-7.61 (m, 5H), 7.32 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.15 (d, J=9.09Hz, 1H), 6.98 (d, J=16.67Hz, 1H), 6.86-6.93 (m, 2H), 6.78-6.86 (m, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.69 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):457.4。
【0345】
(E)−5−(4−((2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1H−テトラゾール(化合物107)
【0346】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
マイクロ波バイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリルアミド(41mg、0.098mmol)およびBu
2SnO(2.433mg、9.77μmol)をDME(3mL)に懸濁した。バイアルにTMSN
3(0.013mL、0.098mmol)を仕込み、反応物をマイクロ波照射下180℃で60min加熱した。反応混合物を濾過して固体を除去し、シリカゲル上に濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜20%DCM/MeOH)により精製して、(E)−5−(4−((2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1H−テトラゾール(31mg、0.070mmol、収率71.4%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400MHz, , CD
3OD)δppm=3.78 (s, 3H) 6.80-6.91 (m, 3H) 6.96-7.07 (m, 3H) 7.19 (d, J=8.59Hz, 1H) 7.34 (d, J=2.53Hz, 1H) 7.35-7.52 (m, 3H) 7.58-7.74 (m, 2H).
【0347】
(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1−メチル−1H−テトラゾールおよび(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−2−メチル−2H−テトラゾール(化合物108および109)
【0348】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(2mL)中の(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−2H−テトラゾール(15mg、0.03mmol)を含む30mLバイアルに、ヨードメタン(2.260μL、0.04mmol)およびK
2CO
3(13.62mg、0.10mmol)を加え、反応物を室温で18h撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(15mL)でクエンチし、DCM(25mL)で抽出した。有機相を集め(相分離器)、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1−メチル−1H−テトラゾール(8mg、0.08mmol、収率52%)および(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−2−メチル−2H−テトラゾール(6mg、0.01mmol、収率39%)の両方を白色固体として得た。
【0349】
(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1−メチル−1H−テトラゾール:1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.48-7.60 (m, 3H), 7.39-7.48 (m, 2H), 7.30 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.14 (d, J=9.09Hz, 1H), 6.95 (d, J=16.67Hz, 1H), 6.77-6.90 (m, 5H), 4.24 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.68 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):471.4。
【0350】
(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−2−メチル−2H−テトラゾール:1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.75 (d, J=16.17Hz, 1H), 7.59-7.70 (m, 4H), 7.43 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.27 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.09 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.97-7.05 (m, 2H), 6.90-6.97 (m, 3H), 4.14 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 3.80 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):471.4。
【0351】
以下の中間体を、適切な出発物を用い、上記中間体と同様の方法で調製した:
【0352】
【表U-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表U-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
中間体V
メチル5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピコリネート(化合物117)
【0354】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
メチル5−ヒドロキシピリジン−2−カルボキシレート(0.273g、1.78mmol)のDMF(6.84mL)中溶液に、室温で水素化ナトリウム(油中60%懸濁液、0.043g、1.78mmol)を加え、得られた混合物を室温で30min撹拌した。室温で30min後、3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾチオフェン1−オキシド(0.5g、1.37mmol)を加え、反応物を80℃に18h加熱した。完了した時点で、反応物を室温に冷却し、水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を合わせ、相分離器に通し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜75%EtOAc/ヘプタン)により精製して、メチル5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピコリネート(314mg、0.72mmol、収率52%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.73 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.90-3.92 (m, 3H), 6.79-6.86 (m, 2H), 6.91 (dd, J=8.59, 2.53Hz, 1H), 7.03 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.30 (dd, J=8.59, 3.03Hz, 1H), 7.48 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.55-7.60 (m, 2H), 7.95 (d, J=8.59Hz, 1H), 8.55 (d, J=2.02Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):438.2。
【0355】
中間体W
(5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)メタノール(化合物118)
【0356】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:メチル5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1−オキシドベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピコリネート(0.314g、0.718mmol)のTHF(5.98mL)中溶液に、0℃でLAH(THF中1.0M、2.153mL、2.15mmol)を滴下添加し、反応物を0℃で1h撹拌した。完了した時点で、反応物を水および飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液でクエンチし、得られた混合物を30min撹拌し、次いでEtOAc(3回)で抽出した。有機層を合わせ、相分離器に通し、真空で濃縮して、粗製の(5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)メタノールを得、これを更には精製せずに使用した。LC/MS(m/z、MH
+):394.2。
【0357】
5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピコリンアルデヒド(化合物119)
【0358】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2:(5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)メタノール(0.266g、0.676mmol)のDCM(3.38mL)中溶液に、二酸化マンガン(1.176g、13.52mmol)を加え、反応物を室温で48h撹拌した。完了した時点で、反応物をセライト(商標)上で濾過し、真空で濃縮して、粗製の5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピコリンアルデヒドを得、これを更には精製せずに使用した。LC/MS(m/z、MH
+):392.2。
【0359】
中間体X
(E)−メチル3−(5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリレート(化合物120)
【0360】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピコリンアルデヒド(0.265g、0.68mmol)のDCM(3.38mL)中溶液に、0℃でメチル2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(0.543g、1.63mmol)を加え、反応物を室温で18h撹拌した。完了した時点で、混合物を真空で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜25%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリレート(96mg、0.22mmol、収率32%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.70-3.75 (m, 6H), 3.79-3.83 (m, 3H), 6.70 (d, J=15.66Hz, 1H), 6.77-6.88 (m, 3H), 7.02 (dd,J=8.59, 3.03Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.18-7.22 (m, 2H), 7.48-7.59 (m, 3H), 8.42 (d, J=2.53Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):448.3。
【0361】
中間体Y
(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)アミノ)フェニル)アクリレート(化合物121)
【0362】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
大きなマイクロ波バイアル(10〜20mL)に、3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(350mg、1.00mmol)、エチル4−アミノシンナメート(383mg、2.00mmol)およびK
3PO
4(425mg、2.00mmol)を加えた。次いで1,4−ジオキサン(6.0mL)を、続いてクロロ−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(RuPhosパラダサイクル、73.0mg、0.10mmol)を加え、反応物を120℃で3hマイクロ波照射に供した。完了した時点で、反応混合物をEtOAcを用いて丸底フラスコに移し、真空で濃縮した。得られた物質を水およびEtOAcの間で分配し、分離し、次いで水層をEtOAc(3回)で更に抽出し、合わせた有機層を相分離器に通して水を除去し、真空で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)アミノ)フェニル)アクリレート(69.0mg、0.15mmol、収率15%)を白色固体として得た。LC/MS(m/z、MH
+):460.3。
【0363】
中間体Z
(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリレート(化合物122)
【0364】
【化53】
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(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)アミノ)フェニル)アクリレート(69.0mg、0.15mmol)のDMF(6.0mL)中溶液に、室温でNaH(油中60%懸濁液、139mg、3.48mmol)を加えた。15min後、ヨウ化メチル(0.272mL、4.35mmol)を加え、得られた溶液を室温で45min撹拌し、この後反応物をブラインでクエンチし、水で希釈した。次いで得られた溶液をEtOAc(3回)で抽出し、合わせた有機層をブライン(2回)で洗浄し、相分離器に通し、真空で濃縮して粗生成物を得、これを逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、((E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリレート(25.5mg、0.05mmol、収率36%)を白色固体として得た。LC/MS(m/z、MH
+):474.3。
【0365】
さらなる中間体:
2−ブロモ−5−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(化合物123)
【0366】
【化54】
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2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(2.0g、9.13mmol)のDCM(90mL)中懸濁液に、室温でN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.069g、10.96mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.276g、11.87mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.818g、11.87mmol)およびトリエチルアミン(2.55mL、18.26mmol)を加えた。得られた混合物を室温で5.5h撹拌し、この後反応物を飽和NaHCO
3水溶液を加えることによりクエンチし、層を分離した。次いで有機層をブラインで洗浄し、無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘキサン)により精製して、2−ブロモ−5−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミドを白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.54 (dd, J=8.8, 4.9Hz, 1H), 7.05 (dd, J=8.2, 3.0Hz, 1H), 7.00 (td, J=8.4, 3.0Hz, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.38 (s, 3H).
【0367】
1−(2−ブロモ−5−フルオロフェニル)エタノン(化合物124)
【0368】
【化55】
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2−ブロモ−5−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(1.54g、5.88mmol)のTHF(60mL)中溶液に、0℃でMeMgI(ジエチルエーテル中3.0M、1.998mL、5.99mmol)を5minかけて滴下添加し、数滴添加後反応物は直ちに鮮黄色に変化し、次いで添加を続けた後、反応物は黄色が消失し、多量の白色沈殿物が析出した。15min後、反応物を室温に加温し、15h撹拌し、この後更に3×0.5当量のMeMgI(1.0mL)を23h後まで3h毎に加えた。反応物を飽和NH
4Cl水溶液を加えることによりクエンチし、ジエチルエーテル(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮し、得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘキサン)により精製して、1−(2−ブロモ−5−フルオロフェニル)エタノン(1.038g、4.78mmol、収率81%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.57 (dd, J=8.8, 4.9Hz, 1H), 7.18 (dd, J=8.4, 3.1Hz, 1H), 7.07-6.99 (m, 1H), 2.63 (s, 3H).
【0369】
1−ブロモ−4−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(化合物125)
【0370】
【化56】
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メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.69g、15.91mmol)のジエチルエーテル(80mL)中懸濁液に、室温でn−BuLi(ヘキサン中2.5M、6.37mL、15.91mmol)を滴下添加した。反応物は直ちに鮮橙色に変化し、得られた溶液を室温で35min撹拌し、この後1−(2−ブロモ−5−フルオロフェニル)エタノン(3.14g、14.47mmol)のジエチルエーテル(20mL)中溶液を滴下添加した。反応物は鮮黄色が消失しほぼ完全に白色になり、これは多量の白色沈殿物を含み、反応物を89h撹拌し、この後水を加えることによりクエンチし、ジエチルエーテル(3回)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜5%ジエチルエーテル/ヘキサン)により精製して、1−ブロモ−4−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゼンを得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.49 (dd, J=8.8, 5.3Hz, 1H), 6.92 (dd, J=9.0, 3.1Hz, 1H), 6.85 (td, J=8.3, 3.1Hz, 1H), 5.24 (t, J=1.7Hz, 1H), 4.96 (s, 1H), 2.08 (d, J=1.4Hz, 3H).
【0371】
1−ブロモ−4−フルオロ−2−イソプロピルベンゼン(化合物126)
【0372】
【化57】
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1−ブロモ−4−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(200mg、0.930mmol)のDCM(5mL)中溶液に、アルミナ担持5%ロジウム(30mg、0.015mmol)を加えた。得られた混合物を水素雰囲気(50psi)下18h撹拌し、この後反応物をセライト(商標)を通して濾過し、真空で濃縮して、1−ブロモ−4−フルオロ−2−イソプロピルベンゼンを得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2)δppm 7.48 (dd, J=8.6, 5.7Hz, 1H), 7.01 (dd, J=10.3, 3.1Hz, 1H), 6.82-6.75 (m, 1H), 3.38-3.25 (m, 1H), 1.21 (d, J=6.9Hz, 6H).
【0373】
1−ブロモ−2−(1−フルオロエチル)ベンゼン(化合物127)
【0374】
【化58】
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1−(2−ブロモフェニル)エタノール(1g、4.97mmol)のDCM(12mL)中溶液に、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(1.621mL、9.95mmol)およびXtalFluor−E(登録商標)(1.708g、7.46mmol)を5minかけて滴下添加した。添加後、得られた混合物を室温で1h撹拌し、次いで0℃に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液を加えることによりクエンチした。層を分離し、水溶液をDCM(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して、1−ブロモ−2−(1−フルオロエチル)ベンゼンを得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2)δppm 7.54 (dt, J=8.0, 1.2Hz, 1H), 7.50 (dd, J=7.8, 1.8Hz, 1H), 7.38 (td, J=7.6, 1.3Hz, 1H), 7.19 (td, J=7.7, 1.7Hz, 1H), 5.90 (dq, J=46.6, 6.4Hz, 1H), 1.60 (dd, J=24.2, 6.5Hz, 3H).
【0375】
(E)−エチル2−(4−ヒドロキシベンジリデン)ブタノエート(化合物128)
【0376】
【化59】
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エチル2−ブロモブタノエート(2.75mL、19.65mmol)のDMF(15mL)中溶液に、PPh
3(3.87g、14.74mmol)および亜鉛(1.285g、19.65mmol)を加えた。得られた混合物を140℃に3h加熱し、この後反応物を室温に冷却し、濾過して固体を除去した。濾液を真空で濃縮し、得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−エチル2−(4−ヒドロキシベンジリデン)ブタノエート(820mg、3.72mmol、収率38%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 0.95 (t, J=7.33Hz, 3H), 1.12 (t, J=7.07Hz, 3H), 2.36 (q, J=7.58Hz, 2H), 4.03 (q, J=7.07Hz, 2H), 6.61 (m, J=8.59Hz, 2H), 7.08 (m, J=8.59Hz, 2H), 7.35 (s, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):221.2。
【0377】
1−((1−イソシアノ−2−メチルプロピル)スルホニル)−4−メチルベンゼン(化合物129)
【0378】
【化60】
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トルエンスルホニルメチルイソシアニド(53mg、0.271mmol)のDMSO(0.27mL)およびジエチルエーテル(0.27mL)中溶液に、室温でNaH(油中60%懸濁液、21.71mg、0.543mmol)を固体として一度に加えた。得られた混合物を室温で20min撹拌し、この後2−ブロモプロパン(0.038mL、0.407mmol)を加え、反応物を1h撹拌し、次いで水(8mL)を加えることによりクエンチし、EtOAc(8mL)で抽出した。有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、1−((1−イソシアノ−2−メチルプロピル)スルホニル)−4−メチルベンゼン(41mg、0.173mmol、収率64%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.87 (d, J=7.1Hz, 2H), 7.42 (d, J=7.1Hz, 2H), 4.34 (s, 1H), 2.74 (s, 1H), 2.48 (s, 3H), 1.19 (dd, J=19.1, 6.6Hz, 6H).
【0379】
(E)−メチル3−(4−((2−ホルミル−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物130)
【0380】
【化61】
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(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(30mg、0.088mmol)のCHCl
3(1.5mL)中溶液に、0℃でPOCl
3(0.5mL、5.36mmol)を、続いてDMF(0.5mL、6.46mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で5min撹拌し、次いで室温に2h加温し、この後反応物を0℃に再度冷却し、水を滴下添加することによりクエンチした。次いで混合物を1N NaOH水溶液およびCH
2Cl
2の間で分配した。層を分離し、有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して、(E)−メチル3−(4−((2−ホルミル−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(31mg、0.084mmol、収率95%)を得、これを更には精製せずに使用した。LC/MS(m/z、MH
+):369.0。
【0381】
(E)−メチル3−(4−((2−(4−イソプロピルオキサゾール−5−イル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物131)
【0382】
【化62】
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(E)−メチル3−(4−((2−ホルミル−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(30mg、0.081mmol)および1−((1−イソシアノ−2−メチルプロピル)スルホニル)−4−メチルベンゼン(38.7mg、0.163mmol)のMeOH(1.5mL)中溶液に、室温でNaOMe(13.20mg、0.244mmol)を固体として加えた。得られた混合物を80℃に3h加温し、この後反応物をブラインを加えることによりクエンチし、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(4−イソプロピルオキサゾール−5−イル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(10mg、0.022mmol、収率27%)を黄色油状物として得た。LC/MS(m/z、MH
+):450.0。
【0383】
(E)−4−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(化合物132)
【0384】
【化63】
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マイクロ波バイアル中、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(1.0g、2.98mmol)、ブタ−3−エン−2−オン(0.483mL、8.95mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(209mg、0.298mmol)をDMF(10mL)およびトリエチルアミン(2.079mL、14.92mmol)に懸濁した。反応物をマイクロ波照射下120℃で60min加熱した。反応混合物をEtOAcおよびブラインで希釈し、層を分離した。次いで水層をEtOAc(2回)で更に抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−4−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(584mg、1.800mmol、収率60%)を薄茶褐色固体として得た。LC/MS(m/z、MH
+):325.0。
【0385】
(E)−4−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(化合物133)
【0386】
【化64】
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5mLマイクロ波バイアルに、(E)−4−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(90mg、0.277mmol)の無水DMA(3.0mL)中溶液、続いて1−ヨード−2−イソプロピルベンゼン(137mg、0.555mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル第一世代、22.16mg、0.028mmol)、トリメチル酢酸(85mg、0.832mmol)および炭酸カリウム(115mg、0.832mmol)を加えた。マイクロ波バイアルを密封し、パージし、窒素で再充填した。反応混合物を150℃で2hマイクロ波照射に供した。完了した時点で、反応物をEtOAcで希釈し、水(2回)およびブライン(1回)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−4−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(71.3mg、0.161mmol、収率58%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):443.0。
【0387】
(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物134)
【0388】
【化65】
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(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(2.1g、6.17mmol)のTHF(201mL)中溶液に、室温でN−ブロモスクシンイミド(1.208g、6.79mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2h激しく撹拌し、この後反応物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えることによりクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(2.4g、5.72mmol、収率93%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.65 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.32 (d, J=8.9Hz, 1H), 7.20 (d, J=2.2Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.7Hz, 2H), 6.91 (dd, J=8.8, 2.2Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.79 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):420.9。
【0389】
(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレートおよび(E)−3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(化合物135および136)
【0390】
【化66】
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(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(2.4g、5.72mmol)のDCM(20mL)中溶液に、室温でBBr
3(ヘプタン中1.0M、17.17mL、17.17mmol)を滴下添加した。得られた混合物を室温で2h撹拌し、この後0℃に冷却した緩衝剤水溶液(pH7.4、クエン酸およびリン酸水素ナトリウムから製造した、10mL)を反応物中にゆっくり加えた。次いで得られた混合物をDCM(30mL)で希釈し、室温で1h撹拌した。次いで相を分離し、有機相を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(1.6g、3.95mmol、収率69%)を淡黄色固体として、および(E)−3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(370mg、0.946mmol、収率17%)を黄色固体として得た。
【0391】
(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート:
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 3.76 (s, 3H), 6.43 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.82 (dd, J=8.84, 2.27Hz, 1H), 6.90-6.97 (m, 2H), 7.17 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.53-7.62 (m, 2H), 7.65 (d, J=15.66Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):406.8。
【0392】
(E)−3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸:
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 6.38 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.82 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 6.89-6.97 (m, 2H), 7.17 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.23 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.53-7.60 (m, 2H), 7.63 (d, J=15.66Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):392.8。
【0393】
(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピル−6−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物137)
【0394】
【化67】
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(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(150mg、0.358mmol)のジメトキシエタン(1.7mL)および水(0.3mL)中溶液に、(2−イソプロピル−6−メチルフェニル)ボロン酸(127mg、0.715mmol)、水酸化バリウム(123mg、0.715mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(41.3mg、0.036mmol)を加えた。混合物を125℃で25minマイクロ波照射に供し、この後反応物を濃HClを加えることによりpH2に酸性化した。次いで混合物をDCM(3回)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピル−6−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(151mg、0.304mmol、収率85%)を得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δppm 7.65 (d, J=2.2Hz, 1H), 7.62 (d, J=8.5Hz, 2H), 7.56 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.32-7.18 (m, 3H), 7.10 (d, J=7.4Hz, 1H), 7.00 (dd, J=8.7, 2.3Hz, 1H), 6.85 (d, J=8.6Hz, 2H), 6.47 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 2.94 (p, J=6.8Hz, 1H), 2.15 (s, 3H), 1.12 (d, J=6.8Hz, 3H), 0.98 (d, J=6.8Hz, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):473.0。
【0395】
(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物138)
【0396】
【化68】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(133mg、0262mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(1.5mL)中溶液に、チオフェノール(0.040mL、0.392mmol)およびK
2CO
3(36.1mg、0.262mmol)を加えた。得られた混合物を200℃で1hマイクロ波照射に供し、この後反応物を水を加えることによりクエンチし、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮し、得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(100mg、0.202mmol、収率77%)を得た。LC/MS(m/z、M−H):493.1。
【0397】
(E)−メチル3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物139)
【0398】
【化69】
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(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(95mg、0.234mmol)のジメトキシエタン(3.0mL)中溶液に、2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(94mg、0.352mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタンとの錯体(19.14mg、0.023mmol)および炭酸カリウム(2.0M水溶液、0.469mL、0.938mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で20minマイクロ波照射に供し、この後反応物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(2回)で洗浄した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮し、得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(77mg、0.165mmol、収率70%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.63-7.56 (m, 2H), 7.44-7.38 (m, 1H), 7.36 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.33 (d, J=4.1Hz, 2H), 7.28-7.24 (m, 2H), 6.90-6.81 (m, 3H), 6.28 (d, J=16.1Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 1.91 (t, J=18.4Hz, 3H).
【0399】
(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物140)
【0400】
【化70】
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(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(100mg、0.238mmol)の1,2−ジメトキシエタン(3.0mL)中溶液に、(2−(メトキシメチル)フェニル)ボロン酸(79mg、0.477mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(17.5mg、0.024mmol)およびNa
2CO
3(2.0N水溶液、0.358mL、0.715mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で20minマイクロ波照射に供し、この後反応物をEtOAcで希釈し、無水Na
2SO
4を加え、濾過し、真空で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(86.6mg、0.188mmol、収率79%)を得た。LC/MS(m/z、M+H
2O):478.0。
【0401】
(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(化合物141)
【0402】
【化71】
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(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(86.6mg、0.188mmol)のMeOH(3.0mL)中溶液に、LiOH(2.0N水溶液、0.564mL、1.128mmol)を加えた。得られた混合物を室温で48h撹拌し、この後反応物を1N HClを加えることによりpH7にし、次いで中和した反応物を真空で濃縮して、(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(45.9mg、0.103mmol、収率55%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):447.0。
【0403】
(R,E)−メチル3−(4−((2−(2−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物142)
【0404】
【化72】
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DMA(2.5mL)中の(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(100mg、0.294mmol)を含むマイクロ波バイアルに、(R)−1−(2−ブロモフェニル)エタノール(118mg、0.588mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル第一世代、23.47mg、0.029mmol)、トリメチル酢酸(90mg、0.881mmol)および炭酸カリウム(122mg、0.881mmol)を加えた。マイクロ波バイアルを密封し、パージし、窒素で再充填した。反応混合物を150℃で2hマイクロ波照射に供した。完了した時点で、反応物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(R,E)−メチル3−(4−((2−(2−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(27.5mg、0.060mmol、収率20%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):459.0。
【0405】
(R,E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物143)
【0406】
【化73】
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得られた(R,E)−メチル3−(4−((2−(2−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(27.5mg、0.060mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(1.0mL)中溶液に、チオフェノール(0.00922mL、0.090mmol)およびK
2CO
3(8.25mg、0.060mmol)を加えた。得られた混合物を190℃で1hマイクロ波照射に供し、この後反応物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。層を分離し、水層をEtOAcで更に抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(R,E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(5mg、0.011mmol、収率19%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):445.0。
【0407】
(E)−3−(4−((6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(化合物144)
【0408】
【化74】
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(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(100mg、0.232mmol)のDCM(3mL)中溶液に、室温でtert−ブチルジメチルシリルクロリド(88mg、0.581mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.122mL、0.697mmol)を加えた。得られた混合物を室温で18h撹拌し、この後反応物を水を加えることによりクエンチし、EtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮し、次いで得られた粗製物をTHF(含水)に溶解し、K
2CO
3(32.1mg、0.232mmol)を加え、混合物を室温で2h撹拌した。完了した時点で、反応物を1N HClを加えることによりクエンチし、EtOAc(2回)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して、(E)−3−(4−((6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(120mg、0.220mmol、収率95%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.66 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.34-7.24 (m, 5H), 7.17-7.09 (m, 1H), 6.90-6.82 (m, 3H), 6.26 (d, J=15.9Hz, 1H), 3.24 (p, J=6.7Hz, 1H), 1.17 (d, J=6.7Hz, 6H), 1.01 (s, 9H), 0.24 (s, 6H).
【0409】
(E)−イソプロピル3−(4−((6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物145)
【0410】
【化75】
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(E)−3−(4−((6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(59.6mg、0.109mmol)のDCM(2.5mL)中溶液に、i−PrOH(0.034mL、0.438mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(84mg、0.438mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(8.02mg、0.066mmol)を加えた。得られた混合物を室温で75min撹拌し、この後反応物を水を加えることによりクエンチし、DCMで希釈した。相を分離し、水層をDCM(3回)で更に抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−イソプロピル3−(4−((6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(35mg、0.060mmol、収率55%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.49 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.32-7.17 (m, 7H), 7.10-7.03 (m, 1H), 6.79 (d, J=8.8Hz, 3H), 6.18 (d, J=16.1Hz, 1H), 5.05 (p, J=6.2Hz, 1H), 3.18 (p, J=6.8Hz, 1H), 1.23 (d, J=6.4Hz, 6H), 1.11 (d, J=6.8Hz, 6H), 0.95 (s, 9H), 0.18 (s, 6H).
【0411】
(E)−tert−ブチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物146)
【0412】
【化76】
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(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(400mg、0.929mmol)のトルエン(10mL)中溶液に、N,N−ジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタール(0.891mL、3.72mmol)を滴下添加すると、多量の沈殿物が直ちに析出した。得られた混合物を80℃に1h加熱し、この後反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水、飽和NaHCO
3水溶液およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮し、得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(149mg、0.306mmol、収率88%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.42 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.30-7.18 (m, 7H), 7.10-7.03 (m, 1H), 6.81 (dd, J=8.7, 2.3Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.8Hz, 2H), 6.14 (d, J=15.9Hz, 1H), 5.55 (br s, 1H), 3.17 (p, J=6.8Hz, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.10 (d, J=6.9Hz, 6H).LC/MS(m/z、M−H):485.1。
【0413】
(E)−tert−ブチル3−(4−((6−アセトキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物147)
【0414】
【化77】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(63mg、0.129mmol)のDCM(2.5mL)中溶液に、酢酸(0.030mL、0.518mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(99mg、0.518mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(9.49mg、0.078mmol)を加えた。得られた混合物を室温で16h撹拌し、この後反応物を0.1N HClを加えることによりクエンチし、DCMで希釈した。相を分離し、水層をDCM(2回)で更に抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−アセトキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(65mg、0.123mmol、収率95%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.50 (d, J=2.0Hz, 1H), 7.40 (d, J=12.9Hz, 1H), 7.37 (d, J=5.9Hz, 1H), 7.28-7.22 (m, 4H), 7.22-7.18 (m, 1H), 7.11-7.02 (m, 1H), 6.98 (dd, J=8.6, 2.1Hz, 1H), 6.81-6.72 (m, 2H), 6.12 (d, J=15.9Hz, 1H), 3.11 (p, J=6.8Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.09 (d, J=6.8Hz, 6H).
【0415】
(E)−tert−ブチル3−(4−((6−((1,1−ジオキシド−3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メトキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物148)
【0416】
【化78】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(68mg、0.140mmol)のアセトン(2mL)中溶液に、2−(クロロメチル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン1,1−ジオキシド(32.4mg、0.140mmol)、炭酸カリウム(19.31mg、0.140mmol)およびヨウ化カリウム(23.2mg、0.140mmol)を加えた。得られた混合物を室温で48時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。得られた固体を酢酸エチルに再度溶解した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で、続いてブラインで洗浄した。有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((6−((1,1−ジオキシド−3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メトキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(67.4mg、0.099mmol、収率71%)を得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δ8.37 (d, J=7.4Hz, 1H), 8.18 (dd, J=7.4, 1.3Hz, 1H), 8.11 (td, J=7.7, 1.3Hz, 1H), 8.04 (t, J=7.6Hz, 1H), 7.88 (d, J=2.2Hz, 1H), 7.61-7.54 (m, 2H), 7.48-7.34 (m, 3H), 7.34-7.30 (m, 2H), 7.23-7.15 (m, 2H), 6.89-6.81 (m, 2H), 6.33 (d, J=16.0Hz, 1H), 5.90 (s, 2H), 3.13 (q, J=6.9Hz, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.13 (d, J=6.8Hz, 6H).
【0417】
実施例1〜55の合成に関して:フェノール性エーテル(複数可)からメチル基(複数可)を除去することにより、いくつかの場合同一のステップでカルボン酸エステル官能基からtert−ブチル基を除去することによっても、以下の実施例を対応する中間体から調製した。
【0418】
一般方法A
上記した中間体のDCM中溶液(0.02〜0.1M)に、0℃でBBr
3(DCM中1M、MeO−基1個当たり1.5〜3当量)を滴下添加した。得られた暗色混合物を0℃で1〜3h撹拌し、この後反応物を氷水または飽和NaHCO
3水溶液でクエンチした。混合物を室温に加温し、EtOAc中5%MeOHで抽出した。合わせた有機相を濃縮し、粗生成物をMeOHに溶解し、RP−HPLCにより精製して、実施例を得た。
【0419】
一般方法B:
上記した中間体のDCM中溶液(0.02〜0.1M)に、0℃でBBr
3(ヘキサン中1M、MeO−基1個当たり1.5〜3当量)を滴下添加した。得られた暗色混合物を0℃で1〜3h撹拌し、この後反応物をメタノールでクエンチした。混合物を濃縮して少量にし、RP−HPLCにより精製して、実施例を得た。
【0420】
実施例1
3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)プロパン酸
【0421】
【化79】
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tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)プロパノエート(27mg、0.055mmol)のDCM(1.7mL)中溶液に、0℃でBBr
3(DCM中1.0M、0.220mL、0.220mmol)を滴下添加した(反応物は茶褐色に変色し、固体が溶液から直ちに沈殿した)。得られた混合物を0℃で1h撹拌し、この後反応物を氷水(3.0mL)でクエンチし、激しく撹拌しながら室温に加温した。得られた混合物を真空で濃縮し、MeOH(2mL)に溶解し、次いで逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)プロパン酸(7mg、0.02mmol、収率31%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):407.0943。
【0422】
実施例2
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0423】
【化80】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(40mg、0.08mmol)のDCM(2.5mL)中溶液に、0℃でBBr
3(DCM中1.0M、0.33mL、0.33mmol)を滴下添加すると、固体が溶液から直ちに沈殿した。得られた混合物を0℃で100min撹拌し、この後反応物を飽和NaHCO
3水溶液(4mL)を加えることによりクエンチし、白色沈殿物が観察された。次いで水層を5%MeOH/EtOAc(4×12mL)で抽出し、合わせた有機層を相分離器に通して水を除去し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをMeOH(2mL)に溶解し、逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(17.5mg、0.04mmol、収率53%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):405.0790。
【0424】
実施例3
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0425】
【化81】
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無水DCM(1.5mL)中の(E)−tert−ブチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(59.4mg、0.113mmol)を含む2−ドラムバイアルに、0℃でBBr
3(DCM中1.0M、451μL、0.451mmol)を滴下添加した。得られた混合物を0℃で1h撹拌し、この後反応物を3滴の水でクエンチし、DCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(数滴の2−プロパノールを加えた)で抽出した。有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗製物を得、これを逆相HPLC(中性条件、10〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(33.8mg、0.074mmol、収率66%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=6.36 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.78-6.89 (m, 1H), 6.98 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.17-7.30 (m, 2H), 7.51-7.70 (m, 5H), 7.88 (d, J=8.08Hz, 2H).HRMS(m/z、MH
+):457.0710。
【0426】
実施例4
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0427】
【化82】
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実施例4を、方法Aを用い、対応するメチルエーテル/tert−ブチルエステル中間体から調製した。実施例4を、以下の加水分解反応を用いても調製した:(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(25.8mg、0.058mmol)のEtOH(1.5mL)中溶液に、LiOH(2.0M水溶液、0.290mL、0.580mmol)を加えた。室温で5h後、反応物を1.0N HCl水溶液を加えることによりpH3に酸性化し、5%MeOH/EtOAcで抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、真空で濃縮して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(24.0mg、0.056mmol、収率96%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.57 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.37-7.21 (m, 5H), 7.15-7.08 (m, 1H), 6.88-6.82 (m, 3H), 6.31 (d, J=15.9Hz, 1H), 3.27-3.18 (m, 1H), 1.16 (d, J=6.8Hz, 6H).LC/MS(m/z、M−H):429.0。
【0428】
代替として、実施例4を以下の手順に従っても調製できる:
【0429】
ステップ1:2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(化合物26)。2,3−ジブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(12.5g、35.3mmol)のTHF(175mL)中溶液に、室温で4−ブロモフェノール(6.49g、37.1mmol)およびCs
2CO
3(34.5g、106mmol)を加えた。得られた懸濁液を50℃に加温し、数分後反応物は僅かに黄緑色に、次いで引き続き僅かにピンク色に変化し、混合物は懸濁液のままであった。50℃で4h後、混合物を室温に冷却し、水(175mL)で希釈し、15min撹拌した。溶液を分離漏斗に移し、相を分離した。水層をEtOAc(3×100mL)で抽出し、次いで合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して、2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(14.7g、33.0mmol、収率93%)を僅かにピンク色の固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.83 (s, 3H), 6.92-7.03 (m, 3H), 7.25-7.35 (m, 2H), 7.39-7.50 (m, 2H).
【0430】
ステップ2:3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(化合物27)。2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(180g、403mmol)のMeOH(150mL)およびDMSO(1300mL)中溶液に、0℃で(内温は5℃であった)第1のポーションのNaBH
4(15g、396.5mmol)を加えた。内温を40℃に素早く上げると、H
2ガスの放出が観察された。混合物を氷浴中30min撹拌した(内温は10℃に冷却した)。第2のポーションのNaBH
4(15.5g、409.7mmol)を加えた。得られた混合物を30分間撹拌し、この後反応物を水(2000mL)で1時間かけてクエンチした。得られた沈殿物を集め、18時間かけて空気乾燥し、次いでヘプタンで洗浄して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシドを灰白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.85 (s, 3H), 5.38 (s, 1H), 7.02-7.08 (m, 3H), 7.22 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.47-7.60 (m, 3H).
【0431】
ステップ3:3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(化合物28)。3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(230g、626mmol)のTHF(3450mL)中溶液に、DIBAL−H(DCM中1.0M、3132mL、3132mmol)を加えた。混合物を60℃に18時間加熱した。混合物を40℃に冷却した。DIBAL−H(DCMまたはトルエン中1.0M、500mL、500mmol)を加えた。混合物を6時間還流した。DIBAL−H(DCM中1.0M、300mL、300mmol)を加えた。混合物を8時間還流し、この後反応物を2時間かけて0℃に冷却した。EtOAc(1226mL)を極めてゆっくり加えた。ロッシェル(Rochelle)塩溶液(884g、水6000mL中626mmol)をゆっくり加えた(3時間かけて)。得られた溶液を室温で18時間熟成させた。有機層を水層から分離した。水層をEtOAc(1000mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、真空で濃縮して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(149.8g、446.9mmol、収率71%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.81 (s, 3H), 6.46 (s, 1H), 6.90 (d, J=9.09Hz, 3H), 7.16-7.22 (m, 1H), 7.31-7.40 (m, 2H), 7.46 (d, J=9.09Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):336.8。
【0432】
ステップ4:(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物29)。3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(125g、373mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(13.09g、18.64mmol)のDMF(2500mL)およびジイソプロピルエチルアミン(326mL、1864mmol)中溶液に、室温で(表面下)アクリル酸メチル(845mL、9322mmol)を3〜4時間かけて加えた。添加を開始した際、反応物を120℃で13時間加熱した。アクリル酸メチル(150mL、1654.8mmol)を加えた(表面下)。反応物を120℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却した。過剰のアクリル酸メチルおよびジイソプロピルエチルアミンを真空で除去した。得られた混合物をセライトパッドを通して濾過し、ケーキをEtOAc(2000mL)で洗浄した。得られた混合物を水(2回)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、真空で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、5%から50%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(81g、238mmol、収率64%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=1.46 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 6.28 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.90 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.21 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.37-7.48 (m, 3H), 7.59 (d, J=16.17Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):341.1。
【0433】
ステップ5:(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物32)。(E)−4−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(45g、132mmol)の無水DMA(450mL)中溶液に、室温で1−ヨード−2−イソプロピルベンゼン(57g、231.6mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(ブレットホス(BrettPhos)パラダサイクル第一世代、6.34g、7.93mmol)、トリメチル酢酸(40.5g、397mmol)および炭酸カリウム(55g、397mmol)を加えた。得られた混合物を140℃で1.5時間加熱した。反応混合物を50℃に冷却した。反応物をEtOAc(400mL)で希釈し、室温に冷却した。反応物を冷却した際、沈殿物が生成し、濾過により除去した。母液を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、10〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(47g、102.5mmol)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=7.61 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.42-7.29 (m, 7H), 7.15 (ddd, J=8.1, 5.7, 2.8Hz, 1H), 6.97 (dd, J=8.8, 2.3Hz, 1H), 6.91-6.85 (m, 2H), 6.29 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.26 (p, J=6.8Hz, 1H), 1.19 (d, J=6.9Hz, 6H).LC/MS(m/z、MH
+):459.5。
【0434】
ステップ6:(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(実施例45)。(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(75g、164mmol)のDCM(1000mL)中溶液に、−2℃(内温)でトリブロモボラン(491mL、491mmol)を添加漏斗によりゆっくり加えて、内温を2℃未満に維持した。得られた混合物を約0℃で30分間維持した。重炭酸ナトリウムの溶液(水溶液、10%、347mL)に、5℃(内温)で反応混合物を2時間かけて加えた。有機層を水層から分離した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。水層をEtOAc(500mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、10〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(純度90%)を得た。得られた生成物は、アセトニトリル中で1時間またはEtOAc/ヘプタン(1:9)中で30分間の何れかでスラリー化することにより精製できる。固体を濾過し、18時間空気乾燥して、(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(68g、130mmol、79%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm =7.60 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.40-7.25 (m, 8H), 7.15 (ddd, J=8.1, 5.5, 3.0Hz, 1H), 6.91-6.85 (m, 3H), 6.29 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.25 (p, J=6.8Hz, 1H), 1.19 (d, J=6.8Hz, 6H).HR−MS(m/z、MH
+):445.1473。
【0435】
ステップ7:(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(実施例4)。(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(50g、112mmol)のMeOH(1000mL)中溶液に、0℃で水酸化リチウム(2N、281mL、562mmol)を加えた。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。水酸化リチウム(2N、281mL、562mmol)を加えた。反応物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却し、HCl(0.5N、3500mL、1750mmol)を30分かけて加えた。HClとして生成した沈殿物を反応混合物に加えた。沈殿物を真空濾過により集め、水およびヘプタンで洗浄した。得られたケーキを22時間空気乾燥した。得られた糊状固体を真空オーブン(vacuum over)(ハウスバキューム)中45℃で24時間乾燥した。真空を高真空に切り替え、温度を50℃に上げた。分子を含むビーカーおよびP
2O
5を含むビーカーを真空乾燥機中に置いた。数時間後、P
2O
5を含むビーカーを取り出した。生成物を真空乾燥機(高真空)中50℃で18時間乾燥して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(50g、114mmol)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.57 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.37-7.21 (m, 5H), 7.15-7.08 (m, 1H), 6.88-6.82 (m, 3H), 6.31 (d, J=15.9Hz, 1H), 3.27-3.18 (m, 1H), 1.16 (d, J=6.8Hz, 6H).
【0436】
以下の実施例を、方法Aを用い、対応するメチルエーテル/tert−ブチルエステル中間体から調製した:
【0437】
【表1-1】
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【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
実施例26
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0439】
【化83】
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ステップ1:DCM(1mL)中の(E)−メチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(100mg、0.22mmol)を含む30mLバイアルに、BBr
3(ヘプタン中1M、0.224mL、0.22mmol)を加え、反応物を室温で1h撹拌した。反応混合物をMeOH 4mLでクエンチし、室温で10min撹拌した。粗製物をシリカゲル上に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(11mg、0.03mmol、収率12%)ならびに(E)−メチル3−(4−((2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレートおよび(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレートの混合物(32mg、0.07mmol、収率33%)を得た。LC/MS(m/z、MH
+):433.2。
【0440】
ステップ2:(E)−メチル3−(4−((2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレートおよび(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(32mg、0.07mmol)のTHF(3mL)、MeOH(1mL)およびH
2O(2mL)中混合物を含む30mLバイアルに、LiOH(9.14mg、0.38mmol)を加えた。反応混合物を室温で60min撹拌し、次いで真空で濃縮し、水で希釈し、6M HClでpH2に酸性化すると、沈殿物が生成した。混合物をDCM 20mLおよびMeOH 2mLで希釈した。有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮して、粗生成物を得た。試料を超臨界流体クロマトグラフィー(CHIRALCEL(登録商標)OJ−Hカラム、CO
2中45%MeOH)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(17mg、0.04mmol、収率53%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δppm=7.64 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.55-7.62 (m, 2H), 7.51 (d, J=16.17Hz, 1H), 7.30 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.13 (d, J=8.59Hz, 1H), 6.90-7.04 (m, 4H), 6.83 (dd, J=2.02, 8.59Hz, 1H), 6.38 (d, J=16.17Hz, 1H), 3.75 (s, 3H).LC/MS(m/z、M−H):417.5。
【0441】
実施例27
(E)−3−(4−((2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0442】
【化84】
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ステップ1:N−メチル−2−ピロリドン(1.0mL)中の(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(50mg、0.098mmol)を含むマイクロ波バイアルに、チオフェノール(0.015mL、0.147mmol)を、続いてK
2CO
3(14mg、0.098mmol)を加えた。得られた混合物を200℃で1hマイクロ波照射に供し、この後反応物をブラインでクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(30mg、0.061mmol、収率62%)を得た。LC/MS(m/z、M−H):493.5
【0443】
ステップ2:THF(1.0mL)中の(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(30mg、0.061mmol)を含むバイアルに、HCl(ジオキサン中4.0N、0.4mL、1.600mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で12h撹拌し、この後反応物を真空で濃縮し、逆相HPLC(中性条件、10〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(21mg、0.048mmol、収率79%)を得た。LC/MS(m/z、M−H):437.5。
【0444】
実施例28
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸
【0445】
【化85】
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(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリレート(107mg、0.225mmol)のDCM(5.0mL)中溶液に、0℃でBBr
3(DCM中1.0M、0.902mL、0.902mmol)を滴下添加した。得られた混合物を0℃で100min撹拌し、この後反応物を飽和NaHCO
3水溶液(4mL)を加えることによりクエンチし、濃HClを加えることによりpH3に酸性化した。次いで水層を5%MeOH/EtOAc(4×12mL)で抽出し、合わせた有機層を相分離器に通して水を除去し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをMeOHに溶解し、逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−2−メチルアクリル酸(32.4mg、0.078mmol、収率34%)を得た。HRMS(m/z、MH
+):419.0872。
【0446】
実施例29
(E)−3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリル酸
【0447】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(E)−メチル3−(5−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリレート(0.096g、0.215mmol)のDCM(2.145mL)中溶液に、室温でBBr
3(ヘプタン中1.0M、0.858mL、0.86mmol)を加え、反応物を室温で30min撹拌した。完了した時点で、反応物をMeOH(2.0mL)でクエンチし、室温で10min撹拌し、次いでシリカゲル上に真空で濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%MeOH/DCM)により精製して、(E)−メチル3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリレートを得た。LC/MS(m/z、MH
+):420.3。
【0448】
ステップ2:(E)−メチル3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリレート(0.118g、0.28mmol)のTHF(2.00mL)および水(2.00mL)中溶液に、水酸化リチウム(1.0M水溶液、0.844mL、0.84mmol)を加え、反応物を室温で2h撹拌した。完了した時点で、反応物を水でクエンチし、DCMで希釈し、1N HClでpH1に酸性化した。混合物をDCM(3回)で抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、真空で濃縮して粗生成物を得、これを逆相HPLC(酸性条件、10〜100%CH
3CN/H
2O中3%TFA)により精製して、(E)−3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリル酸(14mg、0.03mmol、収率9%)を得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δppm=6.66 (d, J=15.66Hz, 1H), 6.77-6.81 (m, 2H), 6.84 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.22 (dd, J=8.59, 3.03Hz, 1H), 7.31 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.44-7.49 (m, 2H), 7.52 (d, J=15.66Hz, 1H), 7.64 (d, J=8.59Hz, 1H), 8.45 (d, J=2.53Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):406.2。
【0449】
実施例30
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリル酸
【0450】
【化87】
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ステップ1:(E)−エチル3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリレート(25.5mg、0.05mmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、0℃でBBr
3(DCM中1.0M、0.215mL、0.21mmol)を滴下添加した。0℃で4h後、反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、5%MeOH/EtOAcで抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、真空で濃縮して、粗製の(E)−エチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリレートを得、これを更には精製せずに使用した。LC/MS(m/z、MH
+):446.5。
【0451】
ステップ2:粗製の(E)−エチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリレート(25mg、0.06mmol)のEtOH(1.5mL)中溶液に、室温でLiOH(2N水溶液、0.168mL、0.34mmol)を加え、反応物を室温で18h撹拌し、この後反応物を1N HCl(4mL)でクエンチし、真空で濃縮して、EtOHを除去した。得られた懸濁液を5%MeOH/EtOAc(3回)で抽出し、乾燥し、真空で濃縮して粗生成物を得、これを逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(メチル)アミノ)フェニル)アクリル酸(4.98mg、0.01mmol、収率21%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=3.12 (s, 3H), 6.11 (d, 1 H, J=15.66Hz), 6.56 (d, 2 H, J=8.59Hz), 6.65 (d, 2 H, J=9.09Hz), 6.69 (dd, 1 H, J=8.59, 2.02Hz), 6.98 (d, 1 H, J=8.59Hz), 7.11 (d, 1 H, J=2.02Hz), 7.24 (d, 2 H, J=9.09Hz), 7.30 (d, 2 H, J=9.09Hz), 7.48 (d, 1 H, J=16.17Hz).HRMS(m/z、MH
+):418.1065。
【0452】
実施例31
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アクリルアミド
【0453】
【化88】
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DCM(1mL)中の(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アクリルアミド(38mg、0.07mmol)を含む30mLバイアルに、BBr
3(ヘプタン中1M、0.072mL、0.07mmol)を加え、反応物を室温で1h撹拌した。反応物をMeOH 4mLでクエンチし、室温で10min撹拌し、この後得られた混合物を濃縮して50%容量にし、粗生成物を逆相HPLC(酸性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アクリルアミド(31mg、0.06mmol、収率86%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.40-7.63 (m, 5H), 7.21 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.59Hz, 1H), 6.88-6.98 (m, 2H), 6.68-6.87 (m, 3H), 6.45 (d, J=15.66Hz, 1H), 3.54 (t, J=7.07Hz, 2H), 2.46 (tq, J=6.82, 10.95Hz, 2H).LC/MS(m/z、MH
+):500.4。
【0454】
実施例32
(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−ヒドロキシアクリルアミド
【0455】
【化89】
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30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)アクリルアミド(53mg、0.099mmol)をDCM(1mL)に溶解した。バイアルにBBr
3(ヘキサン中1.0M、0.298mL、0.298mmol)を仕込み、反応混合物を室温で1h撹拌した。反応混合物をMeOH 4mLでクエンチし、10min撹拌した。混合物をシリカゲル上に濃縮し、粗製物を逆相HPLC(酸性条件、30〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−ヒドロキシアクリルアミド(16mg、0.037mmol、収率37%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=2.25 (s, 3 H,) 6.19 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.66-6.84 (m, 4H), 6.88 (dd, J=9.85, 2.78Hz, 1H), 7.06-7.26 (m, 3H), 7.26-7.45 (m, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):436.1。
【0456】
以下の実施例を、適切な出発物を用い、上記実施例に記載した手順を用いて調製した:
【0457】
【表2-1】
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【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
実施例45
(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート
【0459】
【化90】
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(E)−メチル3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(30mg、0.065mmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、0℃でBBr
3(ヘプタン中1.0M、0.196mL、0.196mmol)を滴下添加した。0℃で1h後、反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(25.8mg、0.058mmol、収率89%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm =7.60 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.40-7.25 (m, 8H), 7.15 (ddd, J=8.1, 5.5, 3.0Hz, 1H), 6.91-6.85 (m, 3H), 6.29 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.25 (p, J=6.8Hz, 1H), 1.19 (d, J=6.8Hz, 6H).LC/MS(m/z、M−H):443.0。
【0460】
実施例46
(E)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(4−(2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ビニル)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
【0461】
【化91】
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30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−2−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(12mg、0.025mmol)をDCM(0.5mL)に溶解した。バイアルにBBr
3(ヘキサン中1.0M、0.076ml、0.076mmol)を仕込み、反応混合物を室温で1h撹拌した。反応混合物をMeOH 2mLでクエンチし、10min撹拌した。混合物をシリカゲル上に濃縮し、粗製物を逆相HPLC(酸性条件、30〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(4−(2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ビニル)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(3mg、6.54μmol、収率26%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=2.26 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 6.73-6.86 (m, 5H), 6.88 (dd, J=9.85, 2.78Hz, 1H), 7.08-7.30 (m, 3H), 7.34-7.45 (m, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):459.4。
【0462】
以下の実施例を、適切な出発物を用い、上記実施例に記載した手順を用いて調製した:
【0463】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
実施例48
(E)−5−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
【0465】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−5−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(15mg、0.032mmol)をDCM(1mL)に溶解した。バイアルにBBr
3(ヘキサン中1.0M、0.095ml、0.095mmol)を仕込み、反応混合物を室温で1h撹拌した。反応混合物をMeOH 4mLでクエンチし、10min撹拌した。混合物をシリカゲル上に濃縮し、粗製物を逆相HPLC(酸性条件、30〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−5−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(6mg、0.013mmol、収率41%)を白色固体として得た。LC/MS(m/z、MH
−):459.0。
【0466】
実施例49
(E)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(4−(2−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ビニル)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
【0467】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
30mLスクリューキャップバイアル中、(E)−3−(4−((2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール(15mg、0.032mmol)をDCM(1mL)に溶解した。バイアルにBBr
3(ヘキサン中1.0M、0.095ml、0.095mmol)を仕込み、反応混合物を室温で1h撹拌した。反応混合物をMeOH 4mLでクエンチし、10min撹拌した。混合物を濃縮して50%容量にし、逆相HPLC(酸性条件、30〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(4−(2−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ビニル)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(7mg、0.015mmol、収率48%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=2.26 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 6.72-6.83 (m, 5H), 6.88 (dd, J=10.11, 2.53Hz, 1H), 7.14 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.16-7.26 (m, 2H), 7.29-7.41 (m, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):458.1。
【0468】
以下の実施例を、方法Bを用い、対応するメチルエーテル中間体から調製した:
【0469】
【表4-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表4-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
実施例54
(E)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−(2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビニル)−フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
【0471】
【化94】
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DCM(1mL)中の(E)−5−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)スチリル)−1−メチル−1H−テトラゾール(12mg、0.03mmol)を含む30mLバイアルに、BBr
3(ヘプタン中1M、0.077mL、0.08mmol)を加え、反応物を室温で1h撹拌した。反応混合物をMeOH 4mLでクエンチし、室温で10min撹拌した。反応混合物を濃縮して50%容量にし、粗生成物を逆相HPLC(酸性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−(2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビニル)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(4mg、9.04μmol、収率35%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.52 (d, J=16.67Hz, 1H), 7.38-7.48 (m, 4H), 7.09 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.06 (d, J=8.59Hz, 1H), 6.96 (d, J=16.67Hz, 1H), 6.81-6.90 (m, 2H), 6.61-6.73 (m, 3H), 4.24 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):443.3。
【0472】
以下の実施例を、適切な出発物を用い、上記実施例に記載した手順を用いて調製した:
【0473】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
実施例56〜62を、一般方法Cを用いるエステル加水分解により、対応するメチル−またはエチルエステル中間体から調製した:対応するメチル−またはエチルエステルをエタノール(0.05〜0.1M)に溶解し、2M LiOH水溶液(5〜10当量)を加え、混合物を室温で16h撹拌した。溶液を4N HClで酸性化し、沈殿物をEtOAcで抽出した。有機相をNa
2SO
4で脱水し、濃縮して生成物を得た。以下の実施例を、適切な出発物から方法Cを用いて調製した:
【0475】
【表6-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表6-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表6-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
実施例63〜71を、アミドの生成により対応する酸から調製した。一般方法D:対応する酸をDMF(0.03〜0.1M)に溶解し、HATU(1.5当量)を加え、混合物を5min撹拌した。DIEA(5当量)および対応するアミン(3当量)を加え、混合物を室温で16h撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で脱水し、濃縮して粗製物を得、これをRP−HPLCにより精製した。以下の実施例を、方法Dを用いて調製した:
【0477】
【表7-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
実施例70
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−メチルアクリルアミド
【0479】
【化95】
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(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(15.9mg、0.035mmol)を含むバイアルに、DMF(1.0mL)を、続いてメチルアミン塩酸塩(7.1mg、0.105mmol)、HATU(19.9mg、0.052mmol)およびDIEA(0.030mL、0.174mmol)を加えた。混合物を室温で12h撹拌し、この後反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗生成物を得、これを逆相HPLC(中性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中3%1−プロパノール)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)−N−メチルアクリルアミド(13.8mg、0.029mmol、収率84%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=2.82 (s, 3H), 6.43 (d, J=15.66Hz, 1H), 6.82 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 6.89-7.02 (m, 2H), 7.13-7.30 (m, 2H), 7.37-7.52 (m, 3H), 7.61 (d, J=8.08Hz, 2H), 7.85 (d, J=8.08Hz, 2H).HRMS(m/z、MH
+):470.1018。
【0480】
実施例71
(E)−3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)−N−メチルアクリルアミド
【0481】
【化96】
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(E)−3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)アクリル酸(0.057g、0.14mmol)のDMF(1.406mL)中溶液に、HATU(0.064g、0.17mmol)、メチルアミン塩酸塩(10.45mg、0.16mmol)およびNMM(0.077mL、0.70mmol)を加えた。得られた混合物を室温で48h撹拌し、この後反応物を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、真空で濃縮して粗生成物を得、これを逆相HPLC(酸性条件、10〜100%CH
3CN/H
2O中3%TFA)により精製して、(E)−3−(5−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)ピリジン−2−イル)−N−メチルアクリルアミド(30mg、0.05mmol、収率37%)を得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δppm=2.67-2.72 (m, 3H), 6.77-6.90 (m, 4H), 7.14-7.23 (m, 2H), 7.30 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.36 (d, J=15.16Hz,1H), 7.44-7.51 (m, 3H), 8.42 (d, J=3.03Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):419.3。
【0482】
実施例72〜75をヘック(Heck)反応により対応する臭化物(中間体O)から調製した。一般方法E:臭化物(中間体O)をDMF(0.02〜0.1M)に溶解し、トリエチルアミン(DMF10%)、対応する末端アルケン(3当量)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(0.1当量)を加え、系を窒素でパージした。混合物をマイクロ波照射下150℃で1〜3h加熱した。混合物を室温に冷却し、DCMおよび飽和NH
4Cl水溶液で希釈した。有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮し、逆相HPLCにより精製した。
【0483】
実施例72
(E)−3−(4−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)ビニル)フェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
【0484】
【化97】
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DMF(2mL)中の3−(4−ブロモフェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(20mg、0.05mmol)を含むマイクロ波バイアルに、トリエチルアミン(0.202mL、1.45mmol)、tert−ブチル4−ビニル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(28.2mg、0.15mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(3.40mg、4.84μmol)を加えた。系を窒素でフラッシュし、マイクロ波照射下150℃で1h加熱した。混合物を室温に冷却し、DCMおよび飽和NH
4Cl水溶液で希釈した。有機層を集め(相分離器)、真空で濃縮し、逆相HPLC(塩基性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%NH
4OH)により精製して、(E)−3−(4−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)ビニル)フェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(3mg、7.03μmol、収率15%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.57 (s, 1H), 7.43 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.59Hz, 2H), 6.96-7.14 (m, 3H), 6.74-6.96 (m, 4H), 6.53-6.74 (m, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):427.3。
【0485】
実施例73
(E)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)ビニル)フェノキシ)−ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
【0486】
【化98】
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マイクロ波バイアル中、3−(4−ブロモフェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(50mg、0.121mmol)をDMF(2ml)およびトリエチルアミン(0.506ml、3.63mmol)に溶解した。溶液に、4−ビニル−1−メチルイミダゾール(39.2mg、0.363mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(8.49mg、0.012mmol)を加えた。系を窒素でフラッシュし、マイクロ波照射下150℃で1h加熱した。混合物を室温に冷却し、DCMおよび飽和NH
4Clで希釈した。有機層を集め(相分離器)、逆相HPLC(酸性条件、1〜100%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)ビニル)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(31mg、0.070mmol、収率58.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=3.82 (s, 3H) 6.57-6.74 (m, 3H) 6.75-6.93 (m, 3H) 6.98-7.14 (m, 3H) 7.32-7.54 (m, 5H) 8.73 (s, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):441.3。
【0487】
以下の実施例を、方法Eを用いて調製した:
【0488】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
以下の実施例を、適切な出発物を用い、上記実施例1〜75に記載した手順を用いて調製した:
【0490】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
実施例78
(E)−4−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン
【0492】
【化99】
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(E)−4−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(71.3mg、0.161mmol)のDCM(2.5mL)中溶液に、0℃でBBr
3(ヘプタン中1.0M、0.403mL、0.403mmol)を滴下添加した。得られた混合物を0℃で1h撹拌し、この後反応物を飽和NaHCO
3水溶液を加えることによりクエンチし、10%i−PrOH/DCM(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗製物を逆相HPLC(酸性条件、45〜70%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−4−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)ブタ−3−エン−2−オン(11.1mg、0.026mmol、16%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.55 (d, J=16.3Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.37-7.19 (m, 5H), 7.14-7.08 (m, 1H), 6.86 (d, J=8.8Hz, 3H), 6.63 (d, J=16.3Hz, 1H), 3.23 (p, J=6.9Hz, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.16 (d, J=6.8Hz, 6H).HRMS(m/z、MH
+):429.1509。
【0493】
実施例79
(E)−3−(4−((2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0494】
【化100】
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得られた(E)−tert−ブチル3−(4−((2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(100mg、0.202mmol)の1,4−ジオキサン(3.0mL)中溶液に、4.0M HCl水溶液(0.202mL、0.809mmol)を加えた。得られた混合物を50℃に加温し、この温度で2h撹拌し、この後反応物を飽和NaHCO
3水溶液を加えることによりクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮し、得られた粗製物を逆相HPLC(塩基性条件、CH
3CN/H
2O中0.1%NH
4OH)により精製して、(E)−3−(4−((2−(2−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(16.7mg、0.037mmol、収率19%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.72-7.64 (m, 1H), 7.54-7.42 (m, 4H), 7.39 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.33-7.24 (m, 2H), 7.00 (d, J=55.2Hz, 1H), 6.88 (dd, J=8.7, 2.2Hz, 1H), 6.81 (d, J=8.9Hz, 2H), 6.30 (d, J=16.0Hz, 1H).HRMS(m/z、MH
+):439.0776。
【0495】
実施例80
(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0496】
【化101】
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(E)−3−(4−((6−メトキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(45.9mg、0.103mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(1.0mL)中溶液に、チオフェノール(0.016mL、0.154mmol)およびK
2CO
3(14.21mg、0.103mmol)を加えた。得られた混合物を200℃で90minマイクロ波照射に供し、この後反応物をEtOAcで希釈し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、粗製物を逆相HPLC(塩基性条件、CH
3CN/H
2O中0.1%NH
4OH)により精製して、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−(メトキシメチル)フェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(3.0mg、0.00645mmol、収率6%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.47 (d, J=7.7Hz, 1H), 7.40-7.31 (m, 4H), 7.31-7.21 (m, 4H), 6.86 (dd, J=8.7, 2.1Hz, 1H), 6.79 (d, J=8.4Hz, 2H), 6.35 (d, J=15.9Hz, 1H), 4.53 (s, 2H), 3.29 (s, 3H).HRMS(m/z、M+H
2O):450.1355。
【0497】
実施例81
(E)−イソプロピル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート
【0498】
【化102】
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(E)−イソプロピル3−(4−((6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(35mg、0.060mmol)のTHF(2.0mL)中溶液に、0℃でテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(THF中1.0M、0.089mL、0.089mmol)を滴下添加すると、反応物は直ちに鮮黄色に変色した。0℃で45min撹拌を続け、この後反応物を室温に15min加温し、次いで飽和NaHCO
3水溶液を加えることによりクエンチした。水層をEtOAc(4回)で抽出し、合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−イソプロピル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(14.0mg、0.029mmol、収率49%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.55 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.37-7.20 (m, 5H), 7.11 (td, J=7.6, 1.5Hz, 1H), 6.89-6.81 (m, 3H), 6.32 (d, J=16.0Hz, 1H), 5.05 (p, J=6.2Hz, 1H), 3.23 (p, J=6.9Hz, 1H), 1.28 (d, J=6.2Hz, 6H), 1.16 (d, J=6.8Hz, 6H).HRMS(m/z、MH
+):473.1774。
【0499】
実施例82
(E)−3−(4−((6−アセトキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0500】
【化103】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((6−アセトキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(65mg、0.123mmol)のDCM(3.0mL)中溶液に、0℃でTFAを5minかけて滴下添加した。反応物を0℃で1h撹拌し、この後これを室温に更に55min加温した。次いで混合物をDCMで希釈し、真空で濃縮して、DCMおよびTFAの両方を除去した。次いで粗製物をDCM(3回)と共に更に共沸して全てのTFAが除去されていることを確認し、淡黄色固体を得た。得られた粗製物をMeOH(3mL)に溶解し、逆相HPLC(酸性条件、45〜70%CH
3CN/H
2O中0.1%TFA)により精製して、(E)−3−(4−((6−アセトキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(39.1mg、0.083mmol、収率67%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.69 (d, J=2.0Hz, 1H), 7.57 (d, J=15.9Hz, 1H), 7.45 (dd, J=8.7, 6.4Hz, 3H), 7.40-7.26 (m, 3H), 7.18-7.10 (m, 2H), 6.86 (d, J=8.8Hz, 2H), 6.32 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.20 (p, J=6.9Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.17 (d, J=6.9Hz, 6H).HRMS(m/z、MH
+):473.1399。
【0501】
実施例83
(E)−3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−((3−メトキシプロパノイル)オキシ)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0502】
【化104】
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ステップ1:(E)−tert−ブチル3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(42mg、0.086mmol)のDCM(3mL)中溶液に、室温で3−メトキシプロパノイルクロリド(15.87mg、0.129mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.030mL、0.172mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、この後さらなる量のメトキシプロパノイルクロリド(15.87mg、0.129mmol)を加え、室温で18時間撹拌を続けた。完了した時点で、反応物を真空で濃縮し、更には精製せずに次のステップに使用した。
【0503】
ステップ2:得られた粗生成物をDCM(3mL)およびトリフルオロ酢酸(3mL)に再度溶解した。混合物を室温で1時間撹拌し、この後反応物を真空で濃縮し、得られた粗製物を逆相HPLC(酸性条件、調整剤として0.1%ギ酸、55〜80%CH
3CN/H
2O)により精製して、不純物を含む(E)−3−(4−((2−(2−イソプロピルフェニル)−6−((3−メトキシプロパノイル)オキシ)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(15mg、0.029mmol、収率33%)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ7.89 (d, J=2.1Hz, 1H), 7.61-7.56 (m, 2H), 7.51-7.33 (m, 6H), 7.21 (td, J=7.3, 1.6Hz, 1H), 7.15 (dd, J=8.7, 2.1Hz, 1H), 6.93-6.86 (m, 2H), 6.35 (d, J=16.0Hz, 1H), 3.69 (t, J=6.1Hz, 2H), 3.30 (s, 3H), 3.14 (p, J=6.8Hz, 1H), 2.87 (t, J=6.0Hz, 2H), 1.14 (d, J=6.8Hz, 6H).HRMS(m/z、MH
+):517.1689。
【0504】
実施例84
(E)−3−(4−((6−((1,1−ジオキシド−3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メトキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0505】
【化105】
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(E)−tert−ブチル3−(4−((6−((1,1−ジオキシド−3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メトキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(67.4mg、0.099mmol)のDCM(2mL)中溶液に、室温でトリフルオロ酢酸(0.227mL、2.97mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、この後反応物を真空で濃縮した。得られた粗製物を逆相HPLC(酸性条件、調整剤として0.1%ギ酸、55〜80%CH
3CN/H
2O)により精製して、(E)−3−(4−((6−((1,1−ジオキシド−3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メトキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(41.4mg、0.066mmol、収率66%)を得た。
1H NMR (400MHz, (CD
3)
2SO)δ12.33 (s, 1H), 8.37 (d, J=7.7Hz, 1H), 8.18 (d, J=7.5Hz, 1H), 8.11 (t, J=7.5Hz, 1H), 8.04 (t, J=7.6Hz, 1H), 7.88 (d, J=2.2Hz, 1H), 7.60-7.54 (m, 2H), 7.47 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.44-7.29 (m, 4H), 7.24-7.15 (m, 2H), 6.92-6.84 (m, 2H), 6.35 (d, J=16.0Hz, 1H), 5.90 (s, 2H), 3.14 (h, J=6.9Hz, 1H), 1.13 (d, J=6.9Hz, 6H).HRMS(m/z、MH
+):626.1207。
【0506】
実施例85
(S,E)−3−(4−((6−((2−アミノ−3−メチルブタノイル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0507】
【化106】
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(S,E)−3−(4−(3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)フェノキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−イル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタノエート(106.8mg、0.156mmol)のHCl(2.0mL、1,4−ジオキサン中4N)中溶液を、室温で18時間撹拌し、この後混合物を真空で濃縮して、HClおよび1,4−ジオキサンを除去した。次いで得られた粗製物をヘプタン(2回)とすり混ぜて、(S,E)−3−(4−((6−((2−アミノ−3−メチルブタノイル)オキシ)−2−(2−イソプロピルフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸塩酸塩(54.1mg、0.094mmol、収率85%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=7.81 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.42-7.62 (m, 4H), 7.25-7.42 (m, 3H), 7.09-7.26 (m, 2H), 6.86 (d, J=8.59Hz, 2H), 6.32 (d, J=15.66Hz, 1H), 4.29 (d, J=5.05Hz, 1H), 3.18 (s, 1H), 2.44-2.60 (m, 1H), 1.12-1.35 (m, 12H)HRMS(m/z、MH
+):530.1988。
【0508】
以下の実施例を、適切な出発物を用い、上記実施例1〜85に記載した手順を用いて調製した:
【0509】
【表10-1】
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【表10-2】
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【表10-3】
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【表10-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-10】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-11】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-12】
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【表10-13】
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【表10-14】
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【表10-15】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-16】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-17】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-18】
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【表10-19】
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【0510】
実施例139
(E)−3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸
【0511】
【化107】
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ステップ1:2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(化合物26)。2,3−ジブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(2.50g、7.06mmol)のTHF(100mL)中溶液に、室温で4−ブロモフェノール(1.344g、7.77mmol)およびCs
2CO
3(6.90g、21.19mmol)を加えた。反応混合物は約1minの撹拌後緑色に変化した。混合物を室温で18h撹拌し、この後反応物を水でクエンチし、DCMで希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(3.10g、6.95mmol、収率98%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.83 (s, 3H), 6.92-7.03 (m, 3H), 7.25-7.35 (m, 2H), 7.39-7.50 (m, 2H).
【0512】
ステップ2:3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(化合物27)。2−ブロモ−3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(3.10g、6.95mmol)のMeOH(10mL)およびDMSO(30mL)中溶液に、NaBH
4(0.789g、20.85mmol)を加えた。混合物を室温で3h撹拌し、この後反応物を水でクエンチし、DCMで希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(2.47g、6.73mmol、収率97%)を灰白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.85 (s, 3H), 5.38 (s, 1H), 7.02-7.08 (m, 3H), 7.22 (d, J=2.53Hz, 1H), 7.47-7.60 (m, 3H).
【0513】
ステップ3:3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(化合物28)。3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(2.47g、6.73mmol)のTHF(90mL)中溶液に、DIBAL−H(DCM中1.0M、33.6mL、33.6mmol)を一度に加えた。混合物を75℃に2h加熱し、この後反応物を室温に冷却し、EtOAc(32.9mL、336mmol)でクエンチした。得られた溶液を10min撹拌した後、水75mLおよび酒石酸カリウムナトリウム(33.100g、117mmol)を注意深く加えた。混合物を10min激しく撹拌し、EtOAc 75mLで希釈した。有機層を集め、無水MgSO
4で乾燥し、真空で濃縮して、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(1.9g、5.67mmol、収率84%)を白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=3.81 (s, 3H), 6.46 (s, 1H), 6.90 (d, J=9.09Hz, 3H), 7.16-7.22 (m, 1H), 7.31-7.40 (m, 2H), 7.46 (d, J=9.09Hz, 1H).LS/MS(m/z、MH
+):336.8。
【0514】
ステップ4:(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物29)。マイクロ波バイアル中、3−(4−ブロモフェノキシ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(500mg、1.49mmol)、アクリル酸メチル(770mg、8.95mmol)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(157mg、0.22mmol)をDMF(12mL)およびトリエチルアミン(1.039mL、7.46mmol)に懸濁した。反応物をマイクロ波照射下120℃で60min加熱した。反応混合物をDCMおよび水で希釈した。有機層を集め(相分離器)、濃縮して、粗生成物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、1〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(311mg、0.91mmol、収率61%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm=1.46 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 6.28 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.90 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.21 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.37-7.48 (m, 3H), 7.59 (d, J=16.17Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):341.1。
【0515】
ステップ5:(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物134)。(E)−メチル3−(4−((6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(2.1g、6.17mmol)のTHF(201mL)中溶液に、室温でN−ブロモスクシンイミド(1.208g、6.79mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2h激しく撹拌し、この後反応物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えることによりクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜40%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(2.4g、5.72mmol、収率93%)を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3)δppm 7.65 (d, J=16.0Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.32 (d, J=8.9Hz, 1H), 7.20 (d, J=2.2Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.7Hz, 2H), 6.91 (dd, J=8.8, 2.2Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.79 (s, 3H).LC/MS(m/z、MH
+):420.9。
【0516】
ステップ6:(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレートおよび(E)−3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(化合物135および136)。(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(2.4g、5.72mmol)のDCM(20mL)中溶液に、室温でBBr
3(ヘプタン中1.0M、17.17mL、17.17mmol)を滴下添加した。得られた混合物を室温で2h撹拌し、この後0℃に冷却した緩衝剤水溶液(pH7.4、クエン酸およびリン酸水素ナトリウムから製造した、10mL)を反応物中にゆっくり加えた。次いで得られた混合物をDCM(30mL)で希釈し、室温で1h撹拌した。次いで相を分離し、有機相を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(1.6g、3.95mmol、収率69%)を淡黄色固体として、および(E)−3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(370mg、0.946mmol、収率17%)を黄色固体として得た。
【0517】
(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート:
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 3.76 (s, 3H), 6.43 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.82 (dd, J=8.84, 2.27Hz, 1H), 6.90-6.97 (m, 2H), 7.17 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.53-7.62 (m, 2H), 7.65 (d, J=15.66Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):406.8。
【0518】
(E)−3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸:
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 6.38 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.82 (dd, J=8.59, 2.02Hz, 1H), 6.89-6.97 (m, 2H), 7.17 (d, J=2.02Hz, 1H), 7.23 (d, J=8.59Hz, 1H), 7.53-7.60 (m, 2H), 7.63 (d, J=15.66Hz, 1H).LC/MS(m/z、MH
+):392.8。
【0519】
ステップ7:1−ブロモ−2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロベンゼン(化合物149)。DeoxoFluor(登録商標)(8.49ml、46.1mmol)およびMeOH(2滴)の溶液に、1−(2−ブロモ−5−フルオロフェニル)エタノン(5.0g、23.04mmol)を加えた。得られた混合物を70℃に18h加温し、この後反応物を氷冷水50mLにゆっくり加えることによりクエンチし、ジエチルエーテルで希釈した。有機層を集め、飽和NaHCO
3水溶液(2回)、クエン酸およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を真空で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20%EtOAc/ヘプタン)により精製して、1−ブロモ−2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロベンゼン(3.83g、16.02mmol、収率69.6%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 1.98-2.11 (m, 3H), 7.15 (td, J=8.21, 3.28Hz, 1H), 7.39 (dd, J=9.60, 3.03Hz, 1H), 7.71 (dd, J=8.59, 5.05Hz, 1H).
19F NMR (376MHz, CD
3OD)δppm -115.63 (s, 1 F), -88.94 (s, 2 F).
【0520】
ステップ8:2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(化合物150)。1−ブロモ−2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロベンゼン(3.83g、16.02mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中溶液に、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.29g、20.83mmol)、酢酸カリウム(3.15g、32.0mmol)およびPdCl
2(PPh
3)
2(1.125g、1.602mmol)を加えた。得られた混合物を80℃に加熱し、窒素雰囲気下18h撹拌し、この後混合物を室温に冷却し、シリカゲル上に濃縮した。次いで粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜15%EtOAc/ヘプタン)により精製して、2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.90g、10.14mmol、収率63%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 1.37 (s, 12H), 2.01 (t, J=18.44Hz, 3H), 7.18 (td, J=8.34, 2.53Hz, 1H), 7.25 (dd, J=10.11, 2.53Hz, 1H), 7.62 (dd, J=8.08, 6.57Hz, 1H).
【0521】
ステップ9:(E)−メチル3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(化合物151)。(E)−メチル3−(4−((2−ブロモ−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(1.6g、3.95mmol)のトルエン(20mL)および水(2mL)中溶液に、2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.259g、7.90mmol)、K
2CO
3(2.73g、19.74mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.456g、0.395mmol)を加えた。得られた混合物を90℃に18h加熱し、この後反応物を室温に冷却し、濾過して固体を除去した。濾液をHCl(1N水溶液)で酸性化し、DCMで抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、0〜60%EtOAc/ヘプタン)により精製して、(E)−メチル3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(1.4g、2.89mmol、収率73.2%)を淡橙色固体として得た。生成物をDCMに溶解し、室温にてPdスカベンジャーで2h処理し、次いで濾過し、濾液を集め、真空で濃縮して、最終生成物を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm 1.89 (t, J=18.69Hz, 3H), 3.75 (s, 3H), 6.37 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.80-6.89 (m, 3H), 7.11 (td, J=8.21, 2.78Hz, 1H), 7.17-7.25 (m, 2H), 7.31-7.42 (m, 2H), 7.44-7.51 (m, 2H), 7.59 (d, J=16.17Hz, 1H).
【0522】
ステップ10:(E)−3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(実施例140)。(E)−メチル3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリレート(1.4g、2.89mmol)のTHF(5mL)および水(3mL)中溶液に、56%LiOH一水和物(371mg、8.67mmol)を加えた。得られた混合物を室温で18h撹拌し、この後反応物を真空で濃縮してTHFを除去し、得られた溶液を水で希釈し、HCl(1N水溶液)を加えることにより酸性化すると、沈殿物が析出した。得られた沈殿物を濾過して、(E)−3−(4−((2−(2−(1,1−ジフルオロエチル)−4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸を白色固体として得、これを更には精製しなかった(980mg、2.021mmol、収率69.9%)。
1H NMR (400MHz, CD
3OD)δppm=1.80 (t, J=18.44Hz, 3H), 6.23 (d, J=16.17Hz, 1H), 6.71-6.81 (m, 3H), 7.03 (td, J=8.21, 2.78Hz, 1H), 7.08-7.14 (m, 2H), 7.22-7.32 (m, 2H), 7.37 (d, J=8.59Hz, 2H), 7.47 (d, J=16.17Hz, 1H).LC/MS(m/z、M−H):468.9。
【0523】
アッセイ
強力なエストロゲン受容体アンタゴニストとなる能力およびエストロゲン受容体を分解する能力の両方について、本発明の化合物をアッセイした。本明細書に記載されている本発明の化合物のアンタゴニストおよび分解特性は、それぞれ、ER転写およびERα分解アッセイにおいて試験することにより、証明することができる。
【0524】
ER転写アッセイ(MCF7細胞)
ER転写アッセイは、プロモーター/エンハンサー領域において、ERの、エストロゲン応答エレメント(ERE)を含有するルシフェラーゼリポーター遺伝子からの転写を誘発する能力に基づくレポーターアッセイである。このレポーター遺伝子をMCF7細胞(内因性ERを含有している)にトランスフェクトすると、転写がルシフェラーゼ発現レベルにより影響を受ける。
【0525】
MCF7細胞は、10%ウシ胎児血清(FBS)(Gemini Bio−Producs、カタログ番号100−106)を補給したDMEM/F12(Gibco、カタログ番号11330)中に維持する。トランスフェクトの前日に、細胞を300,000細胞/mL(合計で10mL)の細胞密度でT75フラスコに分割し、加湿CO
2インキュベータ中、37℃で一晩、付着させる。
【0526】
翌日、トランスフェクト前に、培地を、10%チャコール処理血清(Gemini Bio−Products、カタログ番号100−119)を補給したDMEM/F12(Gibco、カタログ番号21041)に交換する。次に、以下のプラスミド:7x−TK−ERE−Luc3(ERリポーター遺伝子)およびpCMV−レニラ(正規化用対照)を含むリポフェクチン(Invitrogen、カタログ番号18292)を使用して、MCF7細胞をバルクでトランスフェクトする。手短に言えば、T75フラスコの各々について、OptiMEM(Gibco #11058)617.5μLにリポフェクチン32.5μLを加え、37℃で30分間インキュベートする。DNA約20ugをOptiMEM(Invitrogen)中で混合し、全容積を650μLにする。インキュベート後、OptiMEM−DNA混合物をOptiMEM−リポフェクチンミックスに加え、37℃で15分間インキュベートする。次に、DNA−リポフェクチン混合物をT75フラスコに直接加え、このフラスコをインキュベータに戻す。
【0527】
一晩のインキュベート後、10×濃度の培地容積10μLの96ウェルプレートの個々のウェルに、17βエストラジオール(最終濃度は、0.1nM)と一緒に化合物を加える。通常、細胞に加えた場合、最終濃度0.1%となるよう、DMSO(ビヒクルとして使用)を含ませる。トランスフェクト細胞をトリプシン処理し、DMEM/F12/10%チャコール処理血清に再懸濁し、90μLの培地の96ウェルプレートに25,000細胞/ウェルで加える。次に、このプレートを24時間、インキュベータに戻す。
【0528】
24時間、化合物によりインキュベートした後、ホタルおよびレニラルシフェラーゼ活性を測定し、ER転写活性を決定する。デカンテーション、およびペーパータオルで吸い取ることにより、培地を96ウェルプレートから除去する。1×受動的溶解用緩衝液(passive lysis buffer)(使用前は、25mMリン酸トリス、2mM CDTA、10%グリセロール、0.5%Triton X−100および2mM DTT)40ul/ウェルにより細胞を溶解し、10分間、室温でインキュベートする。
【0529】
ホタルルシフェラーゼ活性は、ウェルあたりホタルルシフェラーゼアッセイ用緩衝液(20mMトリシン、0.1mM EDTA、1.07mM(MgCO
3)
4Mg(OH)
2・5H
2O、2.67mM MgSO
4、33.3mM DTT、270μM補酵素A、ルシフェリン470μM、ATP530μM、再構成した)30ulを加え、次いで、ルミノメータ(BMG labtech FLUOstar OPTIMA)を使用して光単位を測定することにより測定する。1秒遅らせた後に、1秒間の全読取り時間。
【0530】
レニラルシフェラーゼ活性は、ウェルあたりレニラルシフェラーゼアッセイ用緩衝液(1.1M NaCl、2.2mM Na
2EDTA、0.22M KxPO
4(pH5.1)、0.44mg/mL BSA、1.3mM NaN
3、1.43uMセレンテラジン、最終pHを5.0に調節)50ulを加え、次いで、ルミノメータを使用する光単位を測定することにより測定する。1秒遅らせた後に、1秒間の全読取り時間。ホタルルシフェラーゼのシグナルが高い場合、レニラアッセイは、ホタルのシグナルが完全にスケルチ(squelching)しないので、ホタルアッセイの1時間後に行わなければならない。
【0531】
ERα分解(MCF7細胞)
黒色のクリアボトム96ウェルプレート(Greiner、カタログ番号655090)中の、10%チャコール処理血清(Gemini Bio−Products、カタログ番号100−119)を補給したDMEM/F12培地(Gibco、カタログ番号11330)に30万個細胞/mL(100μl/ウェル)でMCF7細胞をプレート培養し、それらを37℃、5%CO
2で24〜36時間、インキュベートする。翌日、DMSO中で10×のリガンド溶液を製造し、この溶液に細胞を加えて、最終濃度10uMにする。DMSO対照は、相対計算に必要であり、フルベストラントはER分解のポジティブ対照として使用する。この細胞をリガンドと共に18〜24時間インキュベートした後、細胞にインセルウェスタンアッセイ(in-cell Western assay)を施す。
【0532】
デカンテーションすることによりプレートから培地を除去し、マルチチャンネルピペッターを使用して、PBS中3.7%ホルムアルデヒド100μlにより細胞を直ちに固定化する。細胞破壊を防止するため、ウェルの両端にホルムアルデヒドを加える。震とうすることなく、プレートを室温で20分間インキュベートする。次に、この固定化用溶液を除去し、PBS中、0.1%Triton X−100 100μL/ウェルを用いて細胞を浸透化する。次に、ブロッキング溶液(PBS中、3%ヤギ血清、1%BSA、0.1%冷魚皮膚ゼラチンおよび0.1%Triton X−100、pH7.4)50uL/ウェルを加えることにより、上記の溶解物をブロッキングし、室温で2時間、あるいは4℃で一晩、震とうする。
【0533】
ブロッキングの後、ネガティブ対照ウェル(これは、バックグラウンドの減算のために使用する)を除き、各ウェルに、PBSにより1:3に希釈したブロッキング緩衝液中で1:3000に希釈したERα(HC−20)(Santa cruz、カタログ番号543)に対する一次抗体40μL/ウェルを加え、このプレートを密閉して4℃で一晩インキュベートする。翌日、この一次抗体溶液を除去し、ウェルをPBS中、0.1%TWEENにより3回洗浄し、各洗浄は5分間続ける。次に、PBSにより1:3に希釈したブロッキング緩衝液中、1:10000で希釈した、二次抗体40μL/ウェル(Biotium CF770 ヤギ抗ウサギ1:2000、カタログ番号20078)およびDRAQ5(DNA染色用、5mM、Thermo Scientific、カタログ番号62251)を、ネガティブ対照ウェルを含めてすべてのウェルに加え、このプレートを室温で2時間、震とう器上でインキュベートする。次に、この二次抗体溶液を除去し、上記の通りこのプレートを3回洗浄する。次に、このプレートをPBSのみで最後の1回洗浄し、自家蛍光を最小化する。次に、このプレートを清浄して、LiCor Odysseyイメジャーで読取りを行う。
【0534】
%応答の計算に関しては、最初に、700チャンネル(ER)の積分強度を800チャンネルの積分強度で除算する(DNA正規化);700(ER)/800(DNA)。これを正規化した値と呼ぶことにする。次に、正規化したすべての値からネガティブ対照ウェル(一次抗体を含まない)の平均値を差し引く。これが、ネガティブ減算(negative subtraction)に相当する。%応答=(値
未知/値
DMSO 対照)
*100。
【0535】
この実施例に関するアンタゴニストおよび分解特性を説明しているデータを表11に集めている。MCF7 IC
50と題しているカラムは、上記の通り、MCF7細胞における転写阻害の変曲点を報告したものである。ERα残存率は、上記の通り、10μM濃度のリガンドで測定した、残存ERαタンパク質を報告したものである。ERαIC
50のカラムは、リガンド濃度に応答する分解の変曲点を報告したものである。例えば、(E)−3−(4−((6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェニル)アクリル酸(実施例2)は、濃度0.748μMにおいて、MCF7細胞におけるERα誘発性転写の50%を阻害し、10μMの濃度において、ERα受容体を59%分解する。観察された受容体分解の半分は、0.026μMの濃度で起こる。
【0536】
【表11-1】
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【表11-2】
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【表11-3】
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【表11-4】
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【表11-5】
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【0537】
本明細書に記載されている実施例および実施形態は、例示目的に過ぎないこと、ならびにそれらを踏まえて様々な修正または変更が当業者に示唆され、本出願の趣旨および範囲内、および添付の特許請求の範囲内に包含されるべきことが理解される。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]
式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩:
【化108】
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[式中、
nは、0、1および2から選択され、
mは、0、1および2から選択され、
Xは、OおよびNR6から選択され(ここで、R6は、C1〜4アルキルである)、
Y1は、NおよびCR7から選択され(ここで、R7は、水素およびC1〜4アルキルから選択される)、
R1は、水素であり、
R2は、水素およびハロから選択され、
R3は、−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択され〔ここで、R8aはそれぞれ独立に、水素、フルオロおよびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、−C(O)OR9a、−C(O)NR9aR9b、−C(O)NHOR9a、−C(O)X2R9a、および
【化109】
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(式中、点線は、R3の−CH2CH2または−CR8a=CR8aとの結合点を示す)
から選択される5〜6員のヘテロアリールから選択される(ここで、X2はC1〜4アルキレンであり;R9aおよびR9bは、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、ハロ置換C1〜4アルキルおよび−X4R10から独立して選択され;X4は、結合およびC1〜3アルキレンから選択され;R10は、O、NおよびSから独立して選択される1〜3個の原子を含有する飽和の4〜6員環である)〕(ここで、前記R8bのヘテロアリールは、無置換であるか、またはC1〜4アルキルおよびC3〜8シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の基により置換されている)、
R4は、水素、C1〜4アルキル、ハロおよびC1〜3アルコキシから選択され、
R5は、C6〜10アリールおよび
【化110】
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(式中、点線はベンゾチオフェンコアとの結合点を示す)から選択される5〜6員のヘテロアリールから選択される(ここで、前記R5のC6〜10アリールまたはヘテロアリールは、−X3−R5aおよびR5aから選択される1〜3個の基により置換されており;X3はメチレンであり;R5aは、ヒドロキシ、アミノ、C1〜4アルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、ハロ置換C1〜4アルキル、シアノ置換C1〜4アルキル、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、ハロ置換C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシ、−SF5、−NR11aR11b、−C(O)R11a、C3〜8シクロアルキル、ならびにO、NH、C(O)およびS(O)0〜2から選択される1〜4個のヘテロ原子または基を含有する飽和、不飽和または一部飽和の4〜7員環から選択される)(ここで、R11aおよびR11bは、水素およびC1〜4アルキルから独立して選択されるか、またはR11aとR11bはそれらの両方が結合している窒素と一緒になって、O、NHおよびS(O)0〜2から選択される別のヘテロ原子または基を1個含有する飽和の4〜7員環を形成している)(ここで、前記R5aの4〜7員環は、無置換であってよく、またはC1〜4アルキルにより置換されていてよい)]。
[2]
式Iaの[1]に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩:
【化111】
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[式中、
nは、0、1および2から選択され、
mは、0、1および2から選択され、
Y1は、NおよびCR7から選択され(ここで、R7は、水素およびC1〜4アルキルから選択される)、
R1は、水素であり、
R2は、水素およびハロから選択され、
R3は、−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択され(ここで、R8aは、それぞれ独立に、水素およびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、−C(O)OR9a、−C(O)NR9aR9b、−C(O)NHOR9a、−C(O)X2R9a、テトラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−オキソ−ピリミジニルおよびイミダゾリルから選択される)(ここで、X2はC1〜4アルキレンであり;R9aおよびR9bは、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、ハロ置換C1〜4アルキルおよび−X4R10から独立して選択される)(ここで、X4は、結合およびC1〜3アルキレンから選択され;R10は、O、NおよびSから独立して選択される1〜3個の原子を含有する飽和の4〜6員環である)(ここで、前記R8bのテトラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、2−オキソ−ピリミジニルまたはイミダゾリルは無置換であるか、またはC1〜4アルキルおよびC3〜8シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の基により置換されている)、
R4は、水素およびC1〜4アルキルから選択され、
R5aは、独立して、ヒドロキシ、C1〜4アルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、ハロ置換C1〜4アルキル、ハロ置換C1〜4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C3〜8シクロアルキル、−NR11aR11b、−C(O)R11a、ならびにO、NH、C(O)およびS(O)0〜2から選択される1〜4個のヘテロ原子または基を含有する飽和、不飽和または一部飽和の4〜7員環から選択され(ここで、X2は、結合およびメチレンから選択される)(ここで、R11aおよびR11bは、水素およびC1〜4アルキルから独立して選択される)(ここで、前記R5aの4〜7員環は、無置換であってよく、またはC1〜4アルキルにより置換されていてよい)、
X3は、結合およびメチレンから選択される]。
[3]
R3が−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択される[ここで、R8aは、それぞれ独立に、水素およびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、−C(O)OR9a、−C(O)NR9aR9b、−C(O)NHOR9a、および−C(O)X2R9aから選択される(ここで、X2は、C1〜4アルキレンであり;R9aおよびR9bは、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、ハロ置換C1〜4アルキルおよびモルホリノ−エチルから独立して選択される)]、[2]に記載の化合物。
[4]
R3が、−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択される(ここで、R8aはそれぞれ独立に、水素およびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、−C(O)OH、−C(O)CH3、−C(O)OCH3、およびモルホリノ−エチルから独立して選択される)、[3]に記載の化合物。
[5]
【表12-1】
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【表12-2】
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【表12-3】
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【表12-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表12-5】
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【表12-6】
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【表12-7】
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【表12-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表12-9】
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【表12-10】
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【表12-11】
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から選択される、[4に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
[6]
【表13-1】
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【表13-2】
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から選択される、[3]に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
[7]
R3が、−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択される(ここで、R8aは、それぞれ独立に、水素およびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、テトラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−オキソ−ピリミジニルおよびイミダゾリルから選択される)(ここで、前記R8bのテトラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、2−オキソ−ピリミジニルまたはイミダゾリルは、無置換であるか、またはC1〜4アルキルおよびC3〜8シクロアルキルから独立して選択される1〜3個の基により置換されている)(ここで、前記R3のフェニル、ピロリジニルまたはインドリジニルは、無置換であるか、または−C(O)OR13から選択される基により置換されている)(ここで、R13は、水素およびC1〜4アルキルから選択される)、[2]に記載の化合物。
[8]
【表14-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表14-2】
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【表14-3】
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から選択される、[7]に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
[9]
式Ibの[1]に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩:
【化112】
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[式中、
nは、0、1および2から選択され、
mは、0、1および2から選択され、
Y1は、NおよびCR7から選択され(ここで、R7は、水素およびC1〜4アルキルから選択される)、
R1は、水素であり、
R2は、水素およびハロから選択され、
R3は、−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択され(ここで、R8aは、それぞれ独立に、水素およびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、−C(O)OR9a、−C(O)NR9aR9b、−C(O)NHOR9a、−C(O)X2R9a、テトラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−オキソ−ピリミジニルおよびイミダゾリルから選択される)(ここで、X2は、C1〜4アルキレンであり;R9aおよびR9bは、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ置換C1〜4アルキルおよびハロ置換C1〜4アルキルから独立して選択される)(ここで、前記R8bのテトラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、2−オキソ−ピリミジニルまたはイミダゾリルは、無置換であるか、またはC1〜4アルキルおよびC3〜8シクロアルキルから選択される基により置換されている)、 R4は、水素およびC1〜4アルキルから選択され、
R5aは、それぞれ独立に、ヒドロキシ、C1〜4アルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、ハロ置換C1〜4アルキル、ハロ置換C1〜4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシおよび−C(O)R11aから選択され(ここで、R11aは、水素およびC1〜4アルキルから選択される)、
R6は、C1〜4アルキルである]。
[10]
R3が−CH2CH2R8bおよび−CR8a=CR8aR8bから選択される(ここで、R8aは、それぞれ独立に、水素およびC1〜4アルキルから選択され;R8bは、−C(O)OR9a、−C(O)NR9aR9b、−C(O)NHOR9a、および−C(O)X2R9aから選択される)(ここで、X2は、C1〜4アルキレンであり;R9aおよびR9bは、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ置換C1〜4アルキル、およびハロ置換C1〜4アルキルから独立して選択される)、[9]に記載の化合物。
[11]
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される、[10]に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
[12]
【表16-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表16-2】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される、化合物、または薬学的に許容されるその塩。
[13]
少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と混合されている、[1]に記載の化合物を含む、医薬組成物。
[14]
前記賦形剤が、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、タピオカデンプン、デンプンペースト、アルファ化デンプン、糖、ゼラチン、天然ガム、合成ガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、トラガカント、グアーガム、セルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、ケイ酸アルミウニムマグネシウム、ポリビニルピロリドン、タルク、炭酸カルシウム、粉末セルロース、デキシトレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、寒天、炭酸ナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クレイ、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、鉱物油、軽質鉱物油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、水素化植物油、ピーナッツ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ダイズ油、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、シリカ、およびそれらの組合せから選択される、[13]に記載の医薬組成物。
[15]
追加の治療剤をさらに含む、[14]に記載の医薬組成物。
[16]
前記追加の治療剤が、抗癌性化合物、鎮痛剤、鎮吐剤、抗うつ剤および抗炎症剤から選択される、[15]に記載の医薬組成物。
[17]
癌を処置する方法であって、有効量の[1]に記載の化合物を、そのような処置を必要とする対象に投与することを含む、方法。
[18]
前記癌が、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、前立腺癌、子宮癌、子宮頸癌、および肺癌から選択される、[17]に記載の方法。
[19]
追加の治療剤を前記対象に投与することをさらに含む、[18]に記載の方法。
[20]
前記追加の治療剤が、抗癌性薬物、鎮痛剤、鎮吐剤、抗うつ剤、または抗炎症剤を含む、[19]に記載の方法。