(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6364564
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】電気アークカバーを備える遮断器
(51)【国際特許分類】
H01H 73/18 20060101AFI20180712BHJP
H01H 9/46 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
H01H73/18 A
H01H9/46
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-22656(P2018-22656)
(22)【出願日】2018年2月12日
【審査請求日】2018年5月8日
(31)【優先権主張番号】15/440,775
(32)【優先日】2017年2月23日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508117743
【氏名又は名称】カーリング テクノロジーズ、 インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CARLING TECHNOLOGIES, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】ファサーノ,マイケル
【審査官】
鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−508926(JP,A)
【文献】
実開昭56−159952(JP,U)
【文献】
実開昭57−76345(JP,U)
【文献】
特開2017−37842(JP,A)
【文献】
実開平2−253525(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 73/18
H01H 9/46
H01H 33/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止接点と可動接点とを備える1組の接点と、
前記可動接点が位置する第1の端と第2の端とを有する接点アームと、
前記接点アームの第2の端に結合されるとともに、過電流測定装置とハンドルとに結合される連動装置と、
第1の端が前記接点アームの第1の端と第2の端との間の位置において前記接点アームに結合され、第2の端が前記ハンドルに結合されるエスケープメントと、
前記エスケープメントに取り付けられるアークホーンカバーとを備え、
当該組の接点を開き、または閉じるために、前記ハンドルの作動により、可動な前記接点アームを移動させ、
前記アークホーンカバーは、その側部から延在する突出部を備え、
前記突出部は、アーク受け面を含む突片とすることにより、可動な前記接点アームが開位置に移動すると、前記可動接点が前記アーク受け面の近傍に移動することを特徴とする回路遮断器。
【請求項2】
前記アークホーンカバーは、長尺装置として形成され、前記長尺装置は第1の側、第2の側及び第3の側を含み、前記突出部は前記第2の側から延在し、前記第1の側と前記第3の側は互いに略平行することを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項3】
前記突片は略U字形の突片として形成されることを特徴とする請求項2に記載の回路遮断器。
【請求項4】
可動な前記接点アームを開位置に移動させると、前記接点アームの第1の端は前記略U字形の突片の湾曲部分の下方を通過することを特徴とする請求項3に記載の回路遮断器。
【請求項5】
可動な前記接点アームを開位置に移動させるとき、開放過程において、可動な前記接点アームの第1の端が前記アーク受け面の近傍に移動すると、前記アーク受け面は可動な前記接点アームと略平行することを特徴とする請求項3に記載の回路遮断器。
【請求項6】
可動な前記接点アームを前記開位置に移動させると、可動な前記接点アームの第1端は、可動な前記接点アームが全開位置に移動したときに、前記アーク受け面を超えるように前進することを特徴とする請求項5に記載の回路遮断器。
【請求項7】
前記アークホーンカバーは、前記接点アームを前記開位置に移動させたときに可動な前記接点アームの第1の端の近傍のエスケープメントの一部がほぼ前記アークホーンカバー内に囲まれるように、前記エスケープメントに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の回路遮断器。
【請求項8】
前記第1の側と前記第3の側は略L字形であることを特徴とする請求項2に記載の回路遮断器。
【請求項9】
前記アークホーンカバーは金属材料または合金材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項10】
第1の静止接点と、
第2の可動接点と、
第1の端と第2の端を有し、前記可動接点が前記第1の端に向かって位置決められる接点アームと、
ハンドルと、
一端が前記接点アームの長さに沿った点に結合され、他端がハンドルに結合され、前記ハンドルの作動により可動な前記接点アームが前記可動接点を前記静止接点と物理的な接触に移入及び移出させるエスケープメントと、
前記エスケープメントに取り付けられるアークホーンカバーとを備え、
前記アークホーンカバーはその側部から延在する突出部を備え、前記突出部は、アーク受け面を含む突片とすることにより、可動な前記接点アームを開位置に移動させると、前記可動接点がアーク受け面の近傍に移動することを特徴とする回路遮断器。
【請求項11】
前記アークホーンカバーは、長尺装置として形成され、前記長尺装置は第1の側、第2の側及び第3の側を含み、前記突出部は前記第2の側から延在し、前記第1の側と前記第3の側は互いに略平行することを特徴とする請求項10に記載の回路遮断器。
【請求項12】
前記突片は略U字形の突片として形成されることを特徴とする請求項11に記載の回路遮断器。
【請求項13】
可動な前記接点アームを開位置に移動させると、前記接点アームの第1の端は前記略U字形の突片の湾曲部分の下方を通過することを特徴とする請求項12に記載の回路遮断器。
【請求項14】
可動な前記接点アームを開位置に移動させるとき、開放過程において、可動な前記接点アームの第1の端が前記アーク受け面の近傍に移動すると、前記アーク受け面は可動な前記接点アームと略平行することを特徴とする請求項12に記載の回路遮断器。
【請求項15】
可動な前記接点アームを前記開位置に移動させると、可動な前記接点アームの第1の端は、可動な前記接点アームが完開位置に移動したときに、前記アーク受け面を超えるように前進することを特徴とする請求項14に記載の回路遮断器。
【請求項16】
前記アークホーンカバーは、前記接点アームを前記開位置に移動させたときに可動な前記接点アームの第1の端の近傍のエスケープメントの一部がほぼ前記アークホーンカバー内に囲まれるように、前記エスケープメントに取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の回路遮断器。
【請求項17】
前記第1の側と前記第3の側は略L字形であることを特徴とする請求項11に記載の回路遮断器。
【請求項18】
前記接点アームの第2の端に結合されるとともに、過電流測定装置とハンドルとに結合される連動装置をさらに備え、前記過電流測定装置は、過電流状態が検出された場合に可動な前記接点アームを開位置に移動させるように機能することを特徴とする請求項11に記載の回路遮断器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮断器の分野に関する。特に、エスケープメント(escapement)に位置し、可動接点の消弧を促す電気アークカバーを備える遮断器に関する。
【背景技術】
【0002】
回路遮断器は、回路を遮断して電流を遮断可能な電気部品である。回路遮断器の1つの基本的な実例はスイッチであり、それは通常2つの状態のうちの1つにおける2つの電気接点からなる。この2つ状態は、2つの接点が接触し、且つこれらの接点間で電気が流れることができる閉状態、または、2つの接点が分離し、且つこれらの接点間で電気が流れない開状態である。スイッチは、コンピュータのキーボードボタンのようなシステムに制御信号を供給し、またはライトスイッチのような電気回路において電力の流れを制御するために、人間によって直接操作されてもよい。
【0003】
回路遮断器の他の1つの実例は遮断器である。遮断器は、電気配線を通って送られる電流を制限するために、配電盤に用いられることができる。遮断器は、過負荷または短絡による破損を受けないように回路を保護するために設計されている。電気配線において、電力サージなどの故障が発生した場合、遮断器はドリップする。これによって、「オン」位置にある遮断器が「オフ」位置にシフトして、遮断器から引き出される電力を遮断する。遮断器がドリップすると、過負荷回路での発火を防止することができ、電気を引き込んでいる機器の破損を防止することもできる。
【0004】
標準の遮断器は、電源(例えば、電力会社からの電気配線)に接続される1つの端子、及び遮断器が保護しようとする回路に接続される他の1つの端子を有する。通常,これらの端子はそれぞれ「ライン」と「負荷」と称される。前記ラインは遮断器の入力端と称されることもある。前記負荷は、出力端と称されることがあり、遮断器から電気を送り出すと共に遮断器から給電される電気部品に接続される。
【0005】
遮断器は単一の機器または複数の機器を保護することができる。例えば、単一で保護される機器(例えば、単一のエアコン)を遮断器に直接接続することができる。例えば、遮断器は、電気コンセントまでの電気配線を経由して複数の部品に接続され、これにより、複数の機器を保護することもできる。
【0006】
遮断器はヒューズの替りに用いることができる。しかし、ヒューズとは異なり、ヒューズはいったん作動すると、交換する必要があるが、遮断器はリセット(手動または自動)されて正常の作動に復帰することができる。ヒューズは、遮断器とほぼ同様な回路保護機能を有する。しかし、いくつかの場合、遮断器はヒューズに比べより安全であり、より容易に修復することができる。
【0007】
例えば、ヒューズが溶断した場合、建物の一部への電力を遮断する状況において、どのヒューズが遮断された回路を制御するかは明らかではないことがある。このような場合、どのヒューズが焼損または消耗したかを確認するために、配電盤のすべてのヒューズを検査する必要がある。また、当該ヒューズをヒューズボックスから取り出す必要があり、新たなヒューズを取り付ける必要がある。
【0008】
この点において、遮断器は、ヒューズよりもはるかに簡単に使用することができる。遮断器がドリップした場合、例えば、建物の一部への電力を遮断し、配電盤をチェックして、どの遮断器が「オフ」位置にドリップしたかを確認することにより、どの遮断器が遮断された回路を制御するかを容易に判断することができる。そして、当該遮断器を「オン」位置に簡単にシフトさせ、電力を回復させることができる。
【0009】
通常、典型的な回路遮断器は筐体の内部に配置される2つの接点を有する。第1の接点は、静止しており、ラインまたは負荷に接続することができる。第2の接点は、第1の接点に対して移動可能であり、遮断器が「オフ」またはドリップの位置にある場合、第1と第2の接点との間に隙間が存在する。
【0010】
遮断器がドリップしたとき、通電された接点が離間し、可動接点が閉位置から開位置に移動する間に、接点間の隙間が広くなるため、接点の離間により作動する回路遮断器に問題が発生する。
【0011】
接点が閉位置から離間し始めるか、または開位置から完全閉鎖に近づく際、接点が閉じるか、または開く際の短い時間内に、接点間に非常に小さい隙間が存在する。接点間の電圧が十分高い場合、当該隙間にアークが発生する恐れがある。これは、接点間のブレークダウン電圧が一般的に応用での圧力及び電圧条件下での距離に正の相関があるためである。
【0012】
回路遮断器の切替またはドリップの間に発生するアークは望ましくない副作用を招き、これは回路遮断器の作動に悪影響を及ぼすと共に安全上の危険をもたらす可能性がある。
【0013】
これらの影響は回路遮断器の作動に影響を及ぼす。考えられる1つの結果としては、アークが回路遮断器における他の物体及び/または周囲の物体と短絡し、損傷を引き起こし、潜在の火災または感電の安全危険性を招く可能性がある。
【0014】
アークが引き起こす他の1つの結果としては、アークエネルギーが接点に損傷を与え、一部の材料が微粒子状物質の形で空気中に逃げることである。溶断された接点の破片が回路遮断器の機構に移動するか、または投げ込まれ、機構に損害を与えるか、またはその使用寿命を短縮させる可能性がある。
【0015】
アークが引き起こす他の1つの影響は、アークの極めて高い温度(数万度)に起因し、これは周囲の気体分子を分解させ、オゾン、一酸化炭素及びその他の化合物を生成する。また、アークは、周囲の気体をイオン化し、複数の代替の伝導経路を生成する。
【0016】
アークによるこれらの不利な影響があるため、迅速な冷却とアークを消滅させることにより回路遮断器の損傷を防止することは非常に重要である。
【0017】
アークを可動接点から離すための様々な技術は知られている。例えば、アーク発生のプロセスにおいて、熱の蓄積が接点に与える損傷を制限するために、接点からアークを離すアーク移転装置を提供することが知られている。また、アークが接点の間で発生するため、アークを離すための周知された装置が接点の近傍に位置決められ、且つ通常可動接点アームに設けられている。しかし、このような方法の主な欠点は、可動接点アームの重さ(質量)を増加することにある。可動接点アームが重いほど、同じ力が加えられる場合、可動接点アームの移動速度が遅くなり、この増加した重さは可動接点アームの速度を減速させる。比較的小さい遅延(数ミリ秒)でも、接点に大きな損傷を招き、これは、アークによって発生する熱が接点の表面を大きく損傷するためである。
【0018】
同様に、可動接点の周囲に発生するアークがエスケープメントに飛び込み、エスケープメントを加熱・損傷させる。エスケープメントがあまりにも著しく損傷すると、これは可動接点アームの作動を著しく遅くし、これによりシステムにさらに損傷を与えるため、非常に深刻な問題になる恐れがある。エスケープメントの損傷が十分に大きくなると、開放メカニズムに壊滅的な故障が発生する可能性がある
【0019】
また、アークを接点から離し、または移動させるシステムは、回路遮断器のコストと重量を著しく増加させる。例えば、可動接点(当該可動接点は可動接点アームに位置決めることができる)に隣接するように位置決められたアームまたは他の機構は、アークを可動接点から引出・移動させることに用いることができる。しかしながら、望ましくないことに、これは可動接点アームの重量を著しく増加させる。増加した質量は接点アームの作動を遅くする。接点の開放にほんの少しの遅延があっても、システムに非常に大きな悪影響を及ぼすことになる。
【0020】
従って、回路遮断器に使用可能な、これらの制限を克服する代替システムを提供することが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
従って、本発明の目的は、接点間の隙間に発生するアークを、迅速且つ安全に接点から離すことが可能な構造を有する回路遮断器を提供することである。
【0022】
さらに、接点が開放する際、回路遮断器にアークが発生したとき、可動接点アームに接続されるエスケープメントを保護・遮蔽するためのシステム及び方法を提供することが望ましい。
【0023】
さらに、回路遮断器の機能、作動とコストに大きな影響を与えない、回路遮断器に発生するアークを最小化するためのシステム及び方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0024】
これらの目的と他の目的は、互いに接触及び非接触可能な第1の可動接点と第2の静止接点を備える回路遮断器を提供することによって達成される。当該回路遮断器はエスケープメントをさらに備え、当該エスケープメントは可動接点アームの第1の端に機械的に結合され、当該エスケープメントの他端はハンドルに結合されている。可動接点アームの第2の端は連動装置に機械的に接続され、連動装置の移動は過電流デバイス(overcurrent device)により制御される。アークホーンカバー(arc horn shield)はエスケープメントに接続され、アークホーンはアークホーンカバーから可動接点に向かって延在し、これにより、静止接点と可動接点との間で発生するアークを可動接点からアークホーンに移動させることができる。
【0025】
1つの構造において、アークホーンは、アークホーンカバーの一方側から延在し、略U字形の延出部を備える。このような構造において、アークホーンは略平坦な突片を備え、当該突片は後方へ曲がってアーク受け面を形成する。可動接点が開放する際、アーク受け面は可動接点アームと略平行する。可動接点がアーク受け面の近傍に移動すると、アークは可動接点からアーク受け面へ引っ張られる。
【0026】
他の1つの構造において、アークホーンは、アークホーンカバーの側面から延在し、且つ自体が後方へ曲がる略平坦なU字形の突片として設置される。可動接点アームが開放する際、可動接点を支持する可動接点アームの端部はアークホーンの近傍に移動し、U字形の突片の底部の下方を通過する。開放時に可動接点に存在する可能性のある如何なるアークはアークホーンのアーク受け面に移動または引っ張られる。
【0027】
このような構造の主な利点は、アークホーンカバーが、強いアークを処理可能なロバストなデバイス(robust device)とすることができることである。回路遮断器が直面する主な難題の1つは、アーク及びアークによる熱蓄積によって生じる可能性のある損傷に耐えられるように、消弧装置が必ずロバスト性(十分な質量を有する)を有することである。しかし、消弧装置の大きさと重量が大きくなると、可動接点アームが迅速且つ効率的に接点を開放させることで発生する可能性のあるアークを破壊する機能に対して、著しく悪影響を与える。そのため、可動接点アームに対する悪影響をできる限り抑えるために、消弧装置の大きさと重量は減少されるが、かえって消弧装置の寿命と有効性が低下してしまう。これは、小型で軽量の装置は、(1)可動接点のアークの移動を有効的に動かすことができず、(2)より磨耗・損傷しやすいためである。また、消弧装置の磨耗と損傷が多いほど、装置の有効性が低下し、この難題がさらに悪化する。しかし、現在の構造において、この難題は、アークホーンカバーを可動接点アームに配置することではなく、エスケープメントに配置することで解決される。
【0028】
アークホーンカバーをエスケープメントに配置することにより、可動接点アームの質量(重量)が増加しないため、可動接点が開く速度は悪影響を受けない。接点を開放するときに発生する可能性のあるアーク動かすこの利点を実現するために、可動接点がエスケープメントに近接できるようにエスケープメントを配置する必要性がある。しかし、これは、アーク及びそれに伴う熱がエスケープメントを損傷する可能性を招く。そのため、アークホーンカバーはエスケープメントのほぼ3つの側(可動接点に向かう側及び2つの対向する側面)を囲んで延びるように形成される。このようにアークホーンカバーを形成し、エスケープメントはほぼアークホーンカバーに囲まれ、潜在的なアークによる如何なる損傷が防止される。
【0029】
アークホーンカバーは、高い導電性の任意の材料(例えば、基本的に任意の種類の金属または合金材料)を含んでもよく、且つ地面に結合され、これによって、アークホーンに導かれる可能性がある任意のアークを消散させる。
【0030】
本発明において、下記の用語と定義が適用される。
【0031】
本文で使用している用語「ネットワーク」はあらゆる種類のネットワーク(network)とインターネットワーク(internetwork)を含み、インターネット(internet)を含み、任意の特定のネットワークまたはインターネットワークに限定されない。
【0032】
用語「第1」と「第2」は、1つの要素、集合、データ、対象または物を別のものと区別するために使用され、相対的な位置または時間の設定を指定するために使用されない。
【0033】
本明細書で使用される用語「結合する」、「に結合する」、「と結合する」、「接続する」、「に接続する」及び「と接続する」は、いずれも2つ以上の機器、装置、ファイル、プログラム、アプリケーション、媒体、部材、ネットワーク、システム、サブシステム、及び/またはツールとの間の関係を示し、下記(a)、(b)、(c)のうちの1種類または複数の種類を構成する。(a)直接的な接続、或いは、1つまたは複数の他の機器、装置、ファイル、プログラム、アプリケーション、媒体、部材、ネットワーク、システム、サブシステム、またはツールを通じて形成される接続、(b)直接的な通信関係(communications relationship)、或いは、1つまたは複数の他の機器、装置、ファイル、プログラム、アプリケーション、媒体、部材、ネットワーク、システム、サブシステム、またはツールを通じて形成される通信関係、(c)機能的な関係、そのうち、任意の1つまたは複数の機器、装置、ファイル、プログラム、アプリケーション、媒体、部材、ネットワーク、システム、サブシステム、またはツールの作動が完全にまたは部分的に、そのうちの任意の1つまたは他の複数の作動に依存する。
【0034】
1つの実施例において、静止接点と可動接点を有する1組の接点と、第1の端と第2の端を有する接点アームとを備える回路遮断器が提供される。前記可動接点は前記第1の端に位置する。回路遮断器は、接点アームの第2の端に結合(coupled to)される連動装置をさらに備え、連動装置は過電流測定装置とハンドルに結合されている。回路遮断器はエスケープメントをさらに備え、当該エスケープメントの第1の端は接点アームの第1の端と第2の端との間の接点アームの位置に結合され、エスケープメントの第2の端はハンドルに結合され、ここで、ハンドルの作動により、可動接点アームが移動し、当該組の接点を開き、または閉じる。最後に、回路遮断器は、エスケープメントに取り付けられるアークホーンカバーを備え、アークホーンカバーは突出部を備える。当該突出部は、アーク受け面を含む突片(tab)の形式でアークホーンカバーの側部から延在し、これによって、可動接点アームが開位置に移動すると、可動接点がアーク受け面の近傍に移動される。
【0035】
他の1つの実施例において、静止接点と、可動接点と、第1の端と第2の端を有する接点アームとを備え、可動接点が前記第1の端に向かって配置される回路遮断器が提供される。回路遮断器はハンドルとエスケープメントをさらに備える。エスケープメントは、一端が接点アームの長さに沿った点に結合され、他端がハンドルに結合され、ここで、ハンドルの作動により、可動接点アームは、可動接点を静止接点と物理的な接触に移入または移出させる。回路遮断器は、エスケープメントに取り付けられるアークホーンカバーをさらに備える。アークホーンカバーは突出部を備え、当該突出部は、アーク受け面を含む突片の形式でアークホーンカバーの側部から延在し、これによって、可動接点アームが開位置に移動すると、可動接点がアーク受け面の近傍に移動される。
【0036】
以下の図面及び詳細な説明をの考察により、本発明の他の目的及びその特定の特徴と利点はより明瞭になる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【0038】
【
図2】
図1におけるアークホーンカバーを示す図である。
【0039】
【
図3】
図1における接点間に示されるアークを伴う接点を開く可動接点アームを示す図である。
【0040】
【
図4】
図1における静止接点とアークホーンとの間に示されるアークを伴う接点を開く可動接点アームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図面を参照すると、全ての図において、同様の符号は対応する構造を示す。
【0042】
図1は、本発明の態様による例示的な回路遮断器100の複数の部材を示す。
【0043】
回路遮断器100は、接点で回路を作り、及び遮断する任意の装置であってもよい。回路遮断器100が、例えば、簡単なスイッチ、または筐体102を有する回路遮断器であってもよいことは、当業者に理解されるべきことである。アークによって生成される気体と破片が筐体102から逃げ出すために、筐体102は、複数の通気孔を備えてもよい。
【0044】
回路遮断器100は、導体122を介してライン端子120に電気的に接続された静止接点110を備える。ライン端子は、発電機(図示せず)などの電源から電力を受け取り、一部の応用において前記発電機は電力会社から提供される。
【0045】
回路遮断器100は、可動接点アーム130に取り付けられる可動接点112をさらに備える。可動接点112は可動接点アーム130の第1の端132に向かって位置決められている。可動接点アーム130は、第1の端132に対向する第2の端134をさらに備える。
【0046】
可動接点アーム130はさらにエスケープメント140に接続され、エスケープメント140は第1の端142及び第2の端144を備える。エスケープメント140の第1の端142は可動接点アームの長さに沿って、かつ好ましくは接点アームの中間点136に向かう位置において可動接点アームに接続されている。
【0047】
エスケープメント140の第2の端144は筐体102から延在するハンドル150に接続されている。
【0048】
第1の可動接点112は導体126を介して、さらに過電流測定装置160と導体128を介して、負荷端子124に接続される。過電流測定装置160は、回路遮断器100を通過する電流を測定するための任意の種類の既知の装置であってもよい。いったん最大電流に達すると、測定装置は、接点アーム130を開位置に移動させるように機能する。同様に、ハンドル150は中間位置に移動して回路遮断器100の「ドリップ」状態を示す。
【0049】
図1にはエスケープメント140に取り付けられ、またはエスケープメント140上に取り付けられるアークホーンカバー(arc horn shield)170が示されている。アークホーンカバー170は、金属または合金材料を含むが、これらに限定されない任意の導電材料を含んでもよい。
【0050】
図1と
図2を参照しながら、アークホーンカバーについて説明する。アークホーンカバー170は第1の側172、第2の側174及び第3の側176を含む長尺装置として設置される。第2の側174は略U字形の突片である突出部178を備える。略U字形の突片はU字形の底部に対応する湾曲部180を有し、略平面とされているアーク受け面182を備える。
【0051】
図1を参照すると分かるように、アークホーンカバー170は、エスケープメント140に取り付けられ、ほぼエスケープメント140の3つの側を取り囲む。アークホーンカバー170をエスケープメント140に固定するために、取付孔184は、第1の側172と第3の側176に設けられる。
【0052】
図3と
図4を参照すると分かるように、第1の側172(及び対応する第3の側176)は、略L字形(
図3では、逆L)に設けられ、突出部178は第2の側174から延在する。突出部178は、自体が後方へ曲がる突片として形成される。
【0053】
次に、アークホーンカバー170を備える回路遮断器100の機能と作動について説明する。
【0054】
図3には可動接点アーム130の開放が示されている。可動接点112が静止接点110から離れて移動し、当該組の接点間で電流が流れる場合、電流は接点の閉位置から開位置に移動することに従って流れ続ける。当該電流は当該組の接点間に形成される隙間を流れる結果として、アーク190を形成する。
【0055】
可動接点アームが上へ回転し、これによって、可動接点112が静止接点110から離れる。
図4により分かるように、可動接点アーム130の第1の端132は突出部178に向かって移動し、アーク190は可動接点112から突出部178のアーク受け面182に「伝達」される。
図3に示すように、可動接点アーム130の第1の端132が突出部178の近傍に入ると、可動接点アームはアーク受け面182とほぼ平行する。
【0056】
図4により分かるように、可動接点アーム130の第1の端132は湾曲部180を通過、またはその下方を通過する。上述したように、アークホーンカバー170はエスケープメント140に取り付けられ、ほぼエスケープメント140の3つの側を取り囲む。アークホーンカバー170は、エスケープメントを保護するために設けられている。可動接点112がエスケープメント140へ移動し、そして、エスケープメント140の近傍に移動すると、比較的に大きな熱を発生させるアーク190によって、破片が接点から溶融して機構内に移動または飛び込む恐れがある。特に、エスケープメント140に対しては、エスケープメント140を破壊するか、または、エスケープメント140に深刻な損傷を与える。そのため、アークホーンカバー170は、エスケープメント140が直接アーク190から、またはアークにより生じる熱によって飛び出される破片からの損傷を受けないように、エスケープメント140に対して物理的な保護を提供する。
【0057】
以上は、部材、特徴等の特定の設定を参照して本発明を説明したが、あらゆる可能な設定又は特徴を尽くすことを意図しない。実際に、他の多くの修正と変形は、当業者が確定可能なものである。
【要約】
【課題】本発明は、回路遮断器に関する。
【解決手段】当該回路遮断器は、可動接点アームに位置する第1の接点を備え、可動接点アームは静止接点と物理的な接触に移入または移出することができる。アークホーンカバーはエスケープメントに位置し、またはエスケープメントに固定され、エスケープメントは可動接点アームと結合され、アークホーンカバーは略U字形をなす突片を含み、当該突片はアーク受け面を有する突出部として提供され、可動接点が突出部の近傍に移動されるとき、接点間で形成しえる任意のアークが可動接点からアーク受け面に伝達することができ、これにより、可動接点に対する損傷を最小化すると共にアークを消弧する。
【選択図】
図1