特許第6364577号(P6364577)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6364577
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】発毛促進マッサージ器
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20180712BHJP
【FI】
   A61H23/02 370
   A61H23/02 330
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-255330(P2017-255330)
(22)【出願日】2017年12月18日
【審査請求日】2018年1月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517351190
【氏名又は名称】安本 雄介
(72)【発明者】
【氏名】安本 雄介
【審査官】 家辺 信太郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−124629(JP,U)
【文献】 特開2008−36380(JP,A)
【文献】 特開2015−196006(JP,A)
【文献】 特表2016−537176(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3213974(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部から頸部に至る任意の所望部位に当接して装着するマッサージ器であって、
弾性材で構成された本体部と、連結部と、を備え、
前記本体部は、素手で塑性変形でき、かつ変形後の形状を保持できる形状保持材を内部に備え、
前記連結部は、素手で塑性変形でき、かつ変形後の形状を保持できる複合材で構成され、
前記本体部の一対の端部に前記連結部の一対の端部が挿入された変形自在な環状の装着具であり、
前記本体部の所望部位に振動発生体を内蔵し、前記本体部および前記連結部の何れかの所望部位に振動を制御する制御部と電源部を具備していることを特徴とする発毛促進マッサージ器。
【請求項2】
前記本体部は、中空部を備え、該中空部に挿入された前記連結部をスライド調節でき、前記装着具の環状の大きさを任意に変更できることを特徴とする請求項1に記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項3】
前記形状保持材は、金属材または金属材と弾性材からなる棒状であり、前記本体部に挿通保持され、所定以上の外部力で塑性変形でき、かつ変形後の形状を保持できる形状保持性があることを特徴とする請求項1または2に記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項4】
前記複合材は、金属材を弾性材で被覆した棒状であり、前記連結部は、所定以上の外部力で塑性変形でき、かつ変形後の形状を保持できる形状保持性があることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項5】
前記弾性材は、発泡プラスチック、発泡ゴム、発泡シリコーン、軟質プラスチックの少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項6】
前記本体部および前記連結部からなる環状は、少なくとも皮膚当接部である内側側面が曲面形状を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項7】
頭部から頸部に至る任意の所望部位に当接して装着するマッサージ器であって、
弾性材で構成された環状の本体部を備え、
前記本体部は、素手で塑性変形でき、かつ変形後の形状を保持できる形状保持材を内部に備え、
前記本体部の所望部位に振動発生体を内蔵し、前記本体部の所望部位に振動を制御する制御部と電源部を具備していることを特徴とする発毛促進マッサージ器。
【請求項8】
前記形状保持材は、金属材または金属材と弾性材からなる棒状であり、前記本体部に挿通保持され、所定以上の外部力で塑性変形でき、かつ変形後の形状を保持できる形状保持性があることを特徴とする請求項7に記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項9】
前記弾性材は、発プラスチック、発ゴム、発シリコーン、軟質プラスチックの少なくとも1種からなることを特徴とする請求項7または8に記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項10】
前記本体部からなる環状は、少なくとも皮膚当接部である内側側面が曲面形状を有することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項11】
前記本体部は、電磁式のバイブレーション機能を有する少なくともひとつの前記振動発生体を内蔵することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の発毛促進マッサージ器。
【請求項12】
前記制御部および前記電源部ならびに前記振動発生体はケーシング内に収納されており、該ケーシングは、水の侵入を防止できる水密構造であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の発毛促進マッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭で無理なく毎日使用できる、頭髪の発育を促す装着型のマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
現代はストレス社会と言われている、ストレスは人体のホルモンバランスに影響し、更に血行やリンパの流れに影響する。加齢によるホルモンバランスの変化と共に、ストレスが毛髪の成長を阻害する要因として認識されている。頭髪の薄毛や脱毛は男女共に悩ましい問題であり、発毛を促す医薬品や育毛剤の開発は日進月歩である。しかしながら、医薬品は副作用の課題があり、また、育毛剤は、頭皮の汚れを除去する洗髪方法や使用シャンプーの効能、更に育毛剤を浸透させる頭皮マッサージ等を組み合わせた複合効果に期待するもので、使用方法により効果がバラツクとの課題がある。
【0003】
育毛・発毛を促すマッサージ器具は多数提案されており市販されている。例えば、特開2011−11040号公報は、振動および光刺激を頭皮に付与できるブラシ構造であって、柔軟性のあるブラシ材で髪を梳くように使用することで育毛・発毛を促進できる技術が開示されている。また、特許第5496042号公報は、ブラシの突起物で頭皮をマッサージしながら、通電および光照射できるハンドタイプの技術が開示されている。更に、特開2016−22041号公報は、頭皮のみならず顔や肌にも往復運動の振動刺激を付与できるハンドタイプのマッサージ器である。
【0004】
頭皮の血行を促進し、かつリンパの流れを改善することで育毛・発毛効果が高まることが知られている。例えば、ヘアサロンやエステサロン等の専門店のヘッドマッサージは、頭部のみならず、リンパの流れと血行を促す耳回りや首回りを含む広い領域を順次マッサージする技術であり、施術者は、押圧、揉む、叩く等の手技を駆使しながら、少なくとも30分以上におよぶ入念なマッサージを施すことにより、頭皮と頭髪を健全化し育毛を実現している。従って、専門店のヘッドマッサージのような施術領域・施術方法・施術時間に加え、施術の頻度を増やす施策で発毛を促すことが可能と言える。
【0005】
長時間のマッサージを期待できる、頭部に装着して使用するマッサージ器が提案されている。例えば、特開2015−196006号公報は、周波数や振幅を制御した振動刺激を頭皮全体に付与できる固定式の装着具であって、振動刺激で皮膚反射を誘発させ頭皮を活性化することで発毛を促す技術が開示されている。また、特表2016−537176号公報は、頭部のみならず眼部をもマッサージできるヘルメットタイプの多機能マッサージ器の技術である。更に、特許第5886264号公報は、振動突起物で頭部およびこめかみを同時にマッサージできる技術である。これら固定式のマッサージ器は、使用者はリラックスした姿勢を維持するだけで長時間のマッサージを期待するものである。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−11040号公報
【特許文献2】特許第5496042号公報
【特許文献3】特開2016−22041号公報
【特許文献4】特開2015−196006号公報
【特許文献5】特表2016−537176号公報
【特許文献6】特許第5886264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の育毛・発毛を目的とした頭部マッサージ器は、手で保持しながらブラシや突起物で頭皮に刺激を与えるハンドタイプ、または、頭部を覆うように被るヘルメットタイプの技術がある。しかしながら、ハンドタイプは、髪を梳くような動作を自身で行うことが必要で、使用者の根気と努力に依存した方法であり、長時間の使用、例えば30分以上把持しながらマッサージを施すのは困難との問題があった。長時間マッサージを期待できる頭部を覆う固定式タイプは、刺激付与部位は頭皮が中心であり、耳回りや首回りを含む広い部位をマッサージするには構造的に不備があり、専門店のヘッドマッサージと比較すると施術領域が限られるとの問題があった。更に、固定式タイプは、マッサージ領域を広げようとすると構造はより複雑となり、使用者の操作性はより煩雑になるとの課題がある。
【0008】
以上のような従来の欠点を鑑み、専門店のヘッドマッサージのような頭部から頸部に至る広い施術領域に対応でき、選択された任意の部位を順次マッサージできる施術方法であり、施術時間は少なくとも30分以上を無理なく実施でき、かつ、施術頻度として毎日使用できる簡便な発毛促進マッサージ器を提供する事を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、従来の頭部に固定するマッサージ器ではなく、頭部から頸部に至る広い領域の任意な部位に当接可能な装着具とし、選択された部位に適宜装着でき、装着部位を適時移動させながら頭部から頸部の広い領域を順次マッサージできる、形状可変型で、かつ半固定式の装着具を鋭意検討することで、専門店のヘッドマッサージのような施術領域・施術方法・施術時間を家庭で毎日再現できるとの知見を得、本発明を達成した。
【0010】
本発明のマッサージ器は、頭部から頸部に至る任意の所望部位に当接して装着するマッサージ器であって、弾性材で構成された本体部と、連結部と、を備え、前記本体部は、塑性変形できる形状保持材を内部に備え、前記連結部は、可撓性および形状保持性を有する複合材で構成され、前記本体部の一対の端部に前記連結部の一対の端部が挿入された変形自在な環状の装着具であり、前記本体部の所望部位に振動発生体を内蔵し、前記本体部および前記連結部の何れかの所望部位に振動を制御する制御部と電源部を具備している。
また、本発明のマッサージ器は、頭部から頸部に至る任意の所望部位に当接して装着するマッサージ器であって、弾性材で構成された環状の本体部を備え、前記本体部は、塑性変形できる形状保持材を内部に備え、前記本体部の所望部位に振動発生体を内蔵し、前記本体部の所望部位に振動を制御する制御部と電源部を具備している。
【発明の効果】
【0011】
本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。本発明のマッサージ器は、頭部から耳・首回りの任意の部位に装着でき、内蔵された振動発生体で選択された部位に振動刺激を付与することができる。首・耳周辺にはリンパ節が局在し、例えば首の側面には浅頸リンパ節、深頸リンパ節、また、耳の前後には耳介前リンパ節、耳介後リンパ節等がある、これらリンパ節に振動刺激を付与することでリンパの流れを改善でき、体内の老廃物や疲労物質を効率よく排出して血液循環を促進できる。また、リンパ節の近傍には血管が通っており、例えば、首・耳周辺には外頸動脈と外頸静脈が流れており、リンパ節周辺に振動刺激を付与することは、同時に血行をも改善できる。更に、頭部においては、三つの皮筋(前頭筋、後頭筋、側頭筋)を刺激することで、筋肉の疲労を緩和でき、本来の筋機能を取り戻すことで血行を改善できる。更に、頭頂部においては、前頭筋と後頭筋をつなぐ帽状腱膜上の皮膚層に振動刺激を付与することで、血行を促進できる。特に、頭頂部は、皮膚は薄く筋肉は存在せず、振動刺激は容易に骨面にも伝播するため、帽状腱膜上に存在する毛根部を効率良く刺激して、毛乳頭に繋がる毛細血管の血行を改善し毛母細胞の賦活化が可能となる。
【0012】
本発明のマッサージ器の物理的な振動刺激は、頭部から頸部に至る広い領域を順次刺激して血液循環を改善でき、頭皮の血行を促進して頭髪の発毛を促すものである。また、本発明のマッサージ器は、頭皮を揉む・叩くような強い刺激や、ブラシの先端で頭皮を擦るような刺激とは異なり、皮膚や髪のキューティクルを傷める危険性はなく、更に、本発明のマッサージ器は皮膚や髪に接しても心地よい弾性材で構成されており、長時間の使用、例えば30分以上におよぶ入念なマッサージを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】 本発明マッサージ器の側面斜視図である。
図2】 本発明マッサージ器の平面図である。
図3】 本発明マッサージ器の斜視図である。
図4】 本発明マッサージ器の透視斜視図である。
図5】 本発明マッサージ器を頭部に装着した時の具体例である。
図6】 本発明マッサージ器を頭頂部に装着した時の具体例である。
図7】 本発明マッサージ器の耳前部に装着した時の具体例である。
図8】 本発明マッサージ器を頸部に装着した時の具体例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施の形態を図に基づいて説明する。
【0015】
本発明は、図1図2に示されるように、本発明のマッサージ器1は、頭部から頸部の任意の部位に当接して装着できる半固定式のマッサージ器であり、本体部11の一対の端部に連結部12の一対の端部が挿入され、環状(以下、ループと記す)が形成されている。本体部11および連結部12は、毛髪や皮膚を損傷する危険性のない弾性材からなり、本体部11は、塑性変形可能な棒状の形状保持材13を内部に有し、連結部12は塑性変形可能な棒状の複合材である。本体部11の一対の端部間の略中央に制御部と電源部を突出した形状で配設し、本体部11には少なくともひとつの振動発生体を内蔵する構成である。
【0016】
本体部11は、発泡ウレタン、発泡NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、発泡シリコーン、軟質EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル)等のような発泡プラスチック、発泡ゴム、発泡シリコーン、軟質プラスチックのひとつからなる軽量で柔軟性のある弾性材で構成される。連結部12は、芯にステンレスのような金属材を有し、該金属材は発泡ウレタン、発泡NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、発泡シリコーン、軟質EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル)等のような発泡プラスチック、発泡ゴム、発泡シリコーン、軟質プラスチックのひとつからなる軽量で柔軟性のある弾性材で被覆された複合材で構成される。形状保持材13は、連結部12と同様な金属材と被覆材で構成された複合材でもよく、また、金属材のみの構成でも構わない。
【0017】
図2および図3の一点鎖線で示されるように、マッサージ器1のループは自在に変更できる。本体部11は中空部を備えており、連結部12の端部は本体部11の中空部に挿入され、挿入深さをスライド調節することで、ループの大きさを任意に調節できる構造である。本体部11は、適度な可撓性と適度な形状保持性を有する形状保持材13が挿通保持され、本体部11の塑性変形を可能にする構造である。本体部11および連結部12は、素手で容易に変形できる適度な可撓性と、かつ変形後の形状を保持できる適度な形状保持性に特徴がある。また、本体部11および連結部12の皮膚当接面は、適度な曲面形状を有しており、皮膚に接しても心地よく、また触った時の感触が良好なクッション性を備える。
【0018】
図4に示されるように、前記本体部11に振動発生体15が内蔵される。本体部11の略中央には、振動発生体15の振動を制御する制御部16と電源部17を備える。振動発生体15は図示されない配線により制御部16および電源部17に接続されている。制御部16は、振動の強弱を適宜コントロールできる機構が好ましく、制御基板を収納する制御ボックスと操作ボタン16aを備える。電源部17は充電可能な電池式とし携帯可能な機構が好ましく、電池を収納する電池ボックスと電源スイッチ17aを備え、押圧により前記電源スイッチのONとOFFを切り替える構造である。同様に、制御部16の前記操作ボタン16aも、押圧により強弱が選べる構造である。振動発生部15からの振動は、本体部11に内包される形状保持材13により容易に連結部12まで伝播され、ループ全体に振動が伝わる構造である。例えば、本体部11の中央付近に振動発生体15をひとつ内蔵した構成でも、ループ全周に振動が伝わり易い構造に特徴がある。
【0019】
図4の透視図は、本体部11に振動発生体15を二個配置した例であるが、数を限定するものではなく、振動発生体15の振動強さを考慮して適した数を配設してよい。振動発生体15は、偏心錘を備えた回転モータ、リニア振動アクチュエータ等のような電磁式の振動バイブレーション機能を備えたもので構成される。また、本体部11の略中央に配設された制御部16と電源部17と一体化して振動発生体15を配置しても良く、少なくともひとつの振動発生体15が配設される構成であれば良い。
【0020】
マッサージ器1を構成する制御部16および電源部17は、本体部11および連結部12の何れかの所望部位に配設することができ、図4に示される実施形態では、本体部11の略中央に突出した形状で制御部16および電源部17が配設されている。制御部16および電源部17は、樹脂成型品からなるケーシング内に収納され、該ケーシングを水密構造にすることで、水の侵入を防止でき防水機能を具備できる。水密構造には、例えば、制御部16および電源部17を収納するケーシングの嵌合部に防水ゴムパッキンを使用し、電源部17の電池ボックスおよび充電接続部を蓋構造とし、防水ゴムパッキンを備えた蓋材で塞ぐことで密閉構造にすることができる。更に、本体部11に内蔵された振動発生体15に防水機能を具備することで、例えば、振動発生体15を収納するケーシングの嵌合部を防水パッキンで塞ぎ、かつ配線嵌入孔は防水テープまたは防水シーラントで塞ぐことで、振動発生体15の配設位置に関わらず防水機能を具備でき、入浴中の使用を可能とする。
【0021】
本体部11は全周に亘り中空部を備えた筒状が好ましく、例えば、振動発生体15のケーシングを中空部に収納できる形状と寸法にすることで、所望な位置に任意の数を容易に配設できる。また、本体部11の中空部に沿って、可撓性と形状保持性のある形状保持材13を挿通することで、本体部11に形状可変性を容易に具備できる。更に、連結部12の端部を本体部11に挿入し、スライド調節するときの可動空間部として利用することができる。尚、連結部12が本体部11から離脱しないように、本体部11の端部にストッパー機構を設けることが好ましい。例えば、図4に示されるように、貫通孔を備えた固定具14を、本体部11の端部に中空部を塞ぐように配設し、連結部12の端部は固定具14の貫通孔に挿通されるも、本体部11の中空部に位置する連結部12の端部を、固定具14の貫通孔を塞ぐ大きさにすることでストッパー機構を具体化できる。
【0022】
次に、本発明のマッサージ器の使用方法を説明する。
【0023】
図5図8は本発明のマッサージ器1の装着時の具体例である。本体部11および連結部12からなるループを塑性変形させて、所望部位に装着する。例えば、図5は、頭部に装着した例である。図6は、頭頂部から耳後ろの装着例で、図7は耳前から顎下への装着例である。図8は頸部に装着した時の装着例である。これらは一例であり、本発明のマッサージ器1は、記載例以外の任意の部位に随意装着することができる。
【0024】
次に、本発明のマッサージ器1の装着方法を説明する。ループの大きさを最初に調節する、連結部12をスライドさせて調節できる。次に、ループを塑性変形させる、本体部11および連結部12を素手で容易に変形できる。次に、電源スイッチをONし、振動の強弱を選択し、振動モータを駆動させる。ループを広げる動作(ただし、塑性変形させない弱い力加減)で頭部から被るように装着でき、本体部11を皮膚や毛髪に密着させる。本体部11の密着性は、連結部12で微調整できる、例えば、連結部12の輪を絞る動作で強く密着し、逆に広げる動作で弱くなる。装着部位を移動する時は、再度ループ形状を調節し、必要に応じて着脱動作を入れて次の部位に装着する。これら一連の動作を繰り返し、装着部位を変えながらマッサージを継続する。装脱着時に振動モータのOFFは必ずしも必要ではなく、振動を継続しながら同時にループの形状変更と着脱は可能である。
【0025】
次に、各部位のマッサージ付与時間の推奨例を説明する。筋肉の有無およびその厚みを考慮して時間を加減する。具体的には、頸部は筋肉が太く、複数の筋肉が積層しているため、長めのマッサージが好ましい。特に、頸部はリンパと血行促進に重要な部位であり、例えば、少なくとも3分以上は継続し、かつ装着位置を少しズラシながら、例えば、首下・首中・首上と複数か所でマッサージするほうが好ましい。次に、耳回りのマッサージは、図6図7から明らかなように、頭部や頸部をマッサージすると同時に耳周辺にも振動刺激を付与できる。耳の前か後を均等に選択しながら、リンパ節を万遍なく刺激することが好ましい。次に、頭部のマッサージは、筋肉は皮筋で薄くやや短めのマッサージが好ましい。更に、頭頂部は、筋肉は存在せず頭皮は薄く、更に短めのマッサージが好ましく、例えば1〜2分程度を目安に装着位置を移動させながら、同じ部位を繰りしマッサージする方が効果的である。
【0026】
次に、マッサージ部位の順序の推奨例を説明する。薄毛や脱毛は、前頭部の生え際や頭頂部から始まり、それが徐々に広がるパターンが多く見受けられる。発毛パターンは、それとは逆の毛髪部から徐々に脱毛部に広がるように進むため、マッサージは、頭頂部から刺激するのではなく、頸部からスタートし耳回り、次に頭部の筋肉部位へと移動し、最後に頭頂部への刺激が好ましい。頸部から始まり、耳回り、頭部の毛髪部、最後に頭部の脱毛部へとの順序でより発毛効果を高めることができる。
【0027】
本発明のマッサージ器は、振動の強弱を選択できる機能を備え、使用者の好みに応じて心地よいマッサージを維持できる。例えば、筋肉が厚い部位は、振動刺激を強くすることでよりマッサージ感を体感できる。逆に、筋肉が薄い部位や筋肉が存在しない部位は、振動刺激を弱くして対応することができる。また、電源部は充電可能な電池式であり、家庭以外での使用、例えば出張先や旅行先に携帯でき毎日の使用が可能となる。
【0028】
専門のヘッドマッサージ店では、オリーブオイルやアロマオイル等の使用がある。髪に潤いと滑りを与え、リラックス効果や血行促進効果を期待できる。本発明のマッサージ器は、それらオイル等の使用を制限するものではなく、使用しても使用しなくてもよい。本発明のマッサージ器は、髪を梳くような動作はなく、オイル等を使用せずとも支障はない。また、本発明のマッサージ器は単独での使用を基本とするが、育毛剤の使用を制限するものではない。ただし、本発明のマッサージ器は、振動刺激で皮脂や汗の分泌を促進させるため、皮脂汚れを除去する洗髪はマッサージ後に、育毛剤の使用は洗髪後を推奨する。
【0029】
本発明のマッサージ器は、外部の専門店に頻繁に通うことが難しい方々のために創出されたものであり、使用者はマッサージ部位とマッサージ付与時間を自由に選択でき、使用者の薄毛や抜け毛のパターンとは真逆の順序でマッサージを施すことで、効果的に毛髪の成長を促すことができる。発毛促進には、少なくとも30分程度のマッサージを毎日実施することが必要であり、時間が許すのであれば倍の60分の使用でも何ら支障はなく、心地よいマッサージが続く限り本発明のマッサージ器を使用することができる。毛髪は夜の睡眠中に最も成長することが知られている。本発明のマッサージ器を適正に使用することで、遅くとも3〜4ケ月後には発毛を実感することができる。マッサージ中は、出来るだけリラックスできる姿勢が好ましく、椅子やソファー等に坐すか、床等に横になってもよく、また、マッサージしながら読書やTVを楽しむことは可能であり、更に入浴中の使用も可能である。
【0030】
上述の実施形態は例示であり、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、制御部16および電源部17を突出した形状として本体部11の略中央に配設したものであるが、本体部11の中空部に配設して突出部を設けない形態でもよく、また、制御部16および電源部17を本体部11に配設するのではなく、連結部12に配設した形態でもよい。更に、本体部11の両末端を結合させて本体部11のみでループを形成し、連結部12を備えない形態でもよい。更に、本体部11および連結部12は曲面形状であるが、皮膚当接面のみ曲面を備え、周方向全域に亘って曲面である必要はなく、ループの塑性変形に支障がなく、使用上の問題がない範囲で形状変更は可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、頭髪の薄毛や抜け毛で悩んでいる方々に有効であり、ストレスに満ちた環境にあって、更なるストレス要因となる薄毛や抜け毛で困っている方々の発毛・育毛に欠かせない必需品としての需要が期待できる。
【符号の説明】
【0032】
1 マッサージ器
11 本体部
12 連結部
13 形状保持材
14 固定具
15 振動発生体
16 制御部
16a 操作ボタン
17 電源部
17a 電源スイッチ
【要約】
【課題】家庭で容易に使用でき、リンパの流れと血行を促進して頭髪の発毛・育毛を促すマッサージ器を提供する。
【解決手段】発毛を促進するマッサージ器を、弾性材で構成された本体部と、連結部と、を備え、本体部は、塑性変形できる形状保持材を内部に備え、連結部は、可撓性および形状保持性を有する複合材で構成され、本体部の一対の端部に連結部の一対の端部が挿入された変形自在な環状の装着具であり、本体部の所望部位に振動発生体を内蔵し、本体部および連結部の何れかの所望部位に振動を制御する制御部と電源部を具備しているものとする。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8