特許第6365343号(P6365343)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6365343
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】課金管理装置及び課金管理方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/02 20060101AFI20180723BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20180723BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20180723BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20180723BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   G03G21/02
   H04N1/00 C
   B41J29/00 Z
   B41J29/38 Z
   G06F3/12 373
   G06F3/12 303
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-35452(P2015-35452)
(22)【出願日】2015年2月25日
(65)【公開番号】特開2016-156997(P2016-156997A)
(43)【公開日】2016年9月1日
【審査請求日】2017年1月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083172
【弁理士】
【氏名又は名称】福井 豊明
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】六尾 敏明
【審査官】 神谷 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−008748(JP,A)
【文献】 特開2008−021053(JP,A)
【文献】 特開2008−040809(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0228667(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/00−29/70
G03G 15/00
G03G 15/36
G03G 21/00−21/02
G03G 21/14
G03G 21/20
G06F 3/09− 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブを実行する電子機器に搭載された課金管理装置であって、
複数の画像を用いるジョブが入力されたとき、または、前記複数の画像のうちの一部の画像のジョブの実行ごとに、残金額が予め設定された閾金額以上か否かを判定する残金判定部と、
前記残金額が前記閾金額以上である場合、前記電子機器に、前記ジョブの複数の画像のうち、1枚の画像を読み込み、当該1枚の画像がカラーかモノクロかの種別を判定して画像用メモリーに記憶させるとともに、当該1枚の画像に対するジョブを実行し、その後前記メモリーから当該1枚の画像を消去することを、最初の1枚目から逐次繰り返して、前記複数の画像の一部の画像に対応するジョブを実行するジョブ実行部と、
前記各画像の種別に対応したジョブの実行に対応して各画像ごとに課金するジョブ課金部と、
前記残金額が前記閾金額未満である場合、前記ジョブの実行を一時停止させ、前記ジョブの複数の画像のうち、残りの全部の画像の種別を判定させ、当該残りの全部の画像に対するジョブの実行に対して仮想で課金する仮想ジョブ課金部と、
前記仮想課金に対して仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する仮想残金判定部と、
前記仮想残金額が0円未満である場合、前記仮想残金額に対応する不足金額の入金を催促する入金催促部と、
を備え、
前記ジョブ実行部は、前記仮想残金額が0円以上である場合、前記残りの印刷ジョブを実行させ、前記ジョブ課金部は、前記仮想課金に対応して、前記残りの印刷ジョブの実行に対して課金する
ことを特徴とする課金管理装置。
【請求項2】
ジョブを実行する電子機器に搭載された課金管理方法であって、
複数の画像を用いるジョブが入力されたとき、または、前記複数の画像のうちの一部の画像のジョブの実行ごとに、残金額が予め設定された閾金額以上か否かを判定する残金判定ステップと、
前記残金額が前記閾金額以上である場合、前記電子機器に、前記ジョブの複数の画像のうち、1枚の画像を読み込み、当該1枚の画像がカラーかモノクロかの種別を判定して画像用メモリーに記憶させるとともに、当該1枚の画像に対するジョブを実行し、その後前記メモリーから当該1枚の画像を消去することを、最初の1枚目から逐次繰り返して、前記複数の画像の一部の画像に対応するジョブを実行するジョブ実行ステップと、
前記各画像の種別に対応したジョブの実行に対応して各画像ごとに課金するジョブ課金ステップと、
前記残金額が前記閾金額未満である場合、前記ジョブの実行を一時停止させ、前記ジョブの複数の画像のうち、残りの全部の画像の種別を判定させ、当該残りの全部の画像に対するジョブの実行に対して仮想で課金する仮想ジョブ課金ステップと、
前記仮想課金に対して仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する仮想残金判定ステップと、
前記仮想残金額が0円未満である場合、前記仮想残金額に対応する不足金額の入金を催促する入金催促ステップと、
を備え、
前記ジョブ実行部は、前記仮想残金額が0円以上である場合、前記残りの印刷ジョブを実行させ、前記ジョブ課金部は、前記仮想課金に対応して、前記残りの印刷ジョブの実行に対して課金する
ことを特徴とする課金管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、課金管理装置及び課金管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、複合機等の画像処理装置に設けられる課金管理技術は、多種存在する。特開2014−10406号公報(特許文献1)には、出力結果に即した課金を行う画像処理装置及び課金方法が開示されている。この画像処理装置は、出力するページ内の全画素数と、前記ページ内の全カラー画素数とに基づいて、前記ページ内のカラー画素率を取得し、当該カラー画素率に基づいて、前記ページの印刷モードがモノクロか、カラーかを判定する。そして、画像処理装置は、前記カラーであると判定された場合、前記印刷モードがカラーの際の課金量を決定し、前記モノクロであると判定された場合、前記印刷モードがモノクロの際の課金量を決定する。又、特開2011−139540号公報(特許文献2)には、カラーかモノクロかの判定を精度高く行い、印刷処理のスループットを向上させる装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−10406号公報
【特許文献2】特開2011−139540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、画像処理装置が、特定のジョブを実行する場合、当該ジョブを構成する全ての画像の種別(カラー画像、モノクロ画像、白紙画像)を判定し、課金管理装置が、前記画像の種別に基づいて、先に、当該ジョブの実行に要する金額を算出する。そして、課金管理装置は、ユーザーにより投入された現在の残金額が前記算出された金額以上である場合、前記画像処理装置による前記ジョブの実行を許可する。一方、現在の残金額が前記算出された金額未満である場合、課金管理装置は、ユーザーに先に追加課金を提示することで、前記ジョブの実行が開始される前に、ユーザーに必要な課金を請求することが出来る。
【0005】
ここで、画像の種別の判定は、例えば、画像処理装置が、前記ジョブを構成する全ての画像に対してグレー置換(GCR:Gray Component Replacement)処理を施し、グレー変換後の墨の画素で構成される墨置換画像を生成し、この墨置換画像を、画像処理に対応する色のCMYKに分別する。そして、画像処理装置は、分別後のCMYK画像に基づいて、画像の種別を判定し、当該CMYK画像をメモリーに一時記憶させる。一方、課金管理装置は、前記画像の種別の判定結果に基づいて、前記ジョブの実行に要する金額を算出する。そして、前記ジョブの実行が許可されると、画像処理装置が、前記メモリーに一時記憶された全てのCMYK画像に基づいて前記ジョブを実行する。これにより、当該ジョブを円滑に実行させることが出来る。
【0006】
ところで、近年の画像処理装置では、画像データの保存及び再利用の機能がメモリーボックス機能として搭載されることが多くなっており、前記メモリーには、上述したCMYK画像だけでなく、RGB画像やPDL状態の画像が保存される機会が増えてきている。そのため、前記ジョブの実行における課金において、全てのCMYK画像を前記メモリーに一時記憶させる場合、当該メモリーの容量不足の課題が生じる。特に、前記ジョブに含まれる画像が膨大である場合は、前記メモリーの容量不足は顕著となる。
【0007】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、メモリーの使用を低減しつつ、適切に課金情報を提示することが可能な課金管理装置及び課金管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の局面に係る課金管理装置は、ジョブを実行する電子機器に搭載された課金管理装置であって、残金判定部と、ジョブ実行部と、ジョブ課金部と、仮想ジョブ課金部と、仮想残金判定部と、入金督促部とを備える。残金判定部は、複数の画像を用いるジョブが入力されたとき、または、前記複数の画像のうちの一部の画像のジョブの実行ごとに、残金額が予め設定された閾金額以上か否かを判定する。ジョブ実行部は、前記残金額が前記閾金額以上である場合、前記電子機器に、前記ジョブの複数の画像のうち、1枚の画像を読み込み、当該1枚の画像がカラーかモノクロかの種別を判定して画像用メモリーに記憶させるとともに、当該1枚の画像に対するジョブを実行し、その後前記メモリーから当該1枚の画像を消去することを、最初の1枚目から逐次繰り返して、前記複数の画像の一部の画像に対応するジョブを実行する。ジョブ課金部は、前記各画像の種別に対応したジョブの実行に対して各画像ごとに課金する。仮想ジョブ課金部は、前記残金額が前記閾金額未満である場合、前記ジョブの実行を一時停止させ、前記ジョブの複数の画像のうち、残りの全部の画像の種別を判定させ、当該残りの全部の画像に対するジョブの実行に対して仮想で課金する。仮想残金判定部は、前記仮想課金による仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する。入金催促部は、前記仮想残金額が0円未満である場合、前記仮想残金額に対応する不足金額の入金を催促する。さらに、前記ジョブ実行部は、前記仮想残金額が0円以上である場合、前記残りの印刷ジョブを実行させ、前記ジョブ課金部は、前記仮想課金に対応して、前記残りの印刷ジョブの実行に対して課金する。
【0010】
本発明の一の局面に係る課金管理方法は、ジョブを実行する電子機器に搭載された課金管理装置の課金管理方法であって、残金判定ステップと、ジョブ実行ステップと、ジョブ課金ステップと、仮想ジョブ課金ステップと、仮想残金判定ステップと、入金催促ステップとを備える。残金判定ステップは、複数の画像を用いるジョブが入力されたとき、または、前記複数の画像のうちの一部の画像のジョブの実行ごとに、残金額が予め設定された閾金額以上か否かを判定する。ジョブ実行ステップは、前記残金額が前記閾金額以上である場合、前記電子機器に、前記ジョブの複数の画像のうち、1枚の画像を読み込み、当該1枚の画像がカラーかモノクロかの種別を判定して画像用メモリーに記憶させるとともに、当該1枚の画像に対するジョブを実行し、その後前記メモリーから当該1枚の画像を消去することを、最初の1枚目から逐次繰り返して、前記複数の画像の一部の画像に対応するジョブを実行する。ジョブ課金ステップは、前記各画像の種別に対応したジョブの実行に対して各画像ごとに課金する。仮想ジョブ課金ステップは、前記残金額が前記閾金額未満である場合、前記ジョブの実行を一時停止させ、前記ジョブの複数の画像のうち、残りの全部の画像の種別を判定させ、当該残りの全部の画像に対するジョブの実行に対して仮想で課金する。仮想残金判定ステップは、前記仮想課金による仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する。入金催促ステップは、前記仮想残金額が0円未満である場合、前記仮想残金額に対応する不足金額の入金を催促する。さらに、前記ジョブ実行ステップは、前記仮想残金額が0円以上である場合、前記残りの印刷ジョブを実行させ、前記ジョブ課金ステップは、前記仮想課金に対応して、前記残りの印刷ジョブの実行に対して課金する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の課金管理装置及び課金管理方法によれば、メモリーの使用を低減しつつ、適切に課金情報を提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る課金管理部を搭載した画像処理装置を示す概念図である。
図2】本発明の実施形態における画像処理装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の実施形態の実行手順を示すためのフローチャートである。
図4】本発明の実施形態における入金画面の一例を示す図(図4(A))と、本発明の実施形態における操作画面の一例を示す図(図4(B))とである。
図5】本発明の実施形態における課金テーブルの一例を示す図(図5(A))と、本発明の実施形態における6枚の片面印刷ジョブの実行の一例を示す図(図5(B))とである。
図6】本発明の実施形態における仮想課金とその後のジョブの実行の一例を示す図(図6(A))と、本発明の実施形態における仮想課金の一例を示す図(図6(B))とである。
図7】本発明の実施形態における入金催促画面の一例を示す図(図7(A))と、他の実施形態における仮想課金とその後のジョブの実行の一例を示す図(図7(B))とである。
図8】他の実施形態における両面印刷ジョブの仮想課金とその後のジョブの実行の一例を示す図(図8(A))と、他の実施形態における両面印刷ジョブの仮想課金とその後のジョブの実行の一例を示す図(図8(B))とである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、添付図面を参照して、本発明の課金管理装置及び課金管理方法の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。又、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベットSはステップを意味する。
【0014】
以下に、本発明の実施形態の一例として、課金管理装置(課金管理部)を備えた画像処理装置について説明する。尚、画像処理装置は、例えば、ファクシミリ、コピー、スキャナー、プリンター等の機能を備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)、複写機、プリンター等を採用することが出来る。
【0015】
画像処理装置100は、図1に示すように、課金管理部101を搭載しており、課金管理部101は、画像処理装置100と異なる入金装置102と通信可能に接続されている。ユーザーはコイン等の金額を入金装置102に入れることで、課金管理部101が入金を確認する。
【0016】
課金管理部101が入金を確認すると、画像処理装置100の駆動を許可し、画像処理装置100は、操作部103を介して、ユーザーからのジョブの設定条件を受け付ける。ジョブは、例えば、印刷、ファクシミリ送信、スキャン、プリント等を含む。
【0017】
画像処理装置100は、例えば、印刷ジョブの設定条件を受け付けると、画像読取部104、用紙搬送部105、画像形成部106等の各部を駆動し、当該ジョブを実行する。画像読取部104は、原稿台又は自動原稿給送部に載置された原稿の画像を読み取る。用紙搬送部105は、給紙カセット又は手差しトレイから用紙を画像形成部106へ搬送する。画像形成部106は、搬送された用紙に、画像に対応するトナー像を転写し、定着ローラで定着して、画像形成を実行する。又、画像形成部106が画像形成の対象とする画像は、前記画像読取部104で読み取られた画像に限らず、例えば、画像処理装置100の特定のメモリーに記憶された画像或いは画像処理装置100に通信可能に接続された端末装置から送信された画像等であっても良い。
【0018】
尚、画像処理装置100、課金管理部101の制御回路は、図示しないが、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、各駆動部に対応するドライバーを内部バスによって接続している。
【0019】
画像処理装置100、課金管理部101のCPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、HDD、SSD等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいてドライバーからのデータ、指示、信号、命令等を授受し、ジョブの実行に関する各駆動部の動作を制御する。又、駆動部以外の後述する各部(図2に示す)についても、CPUが、各プログラムを実行することで当該各部を実現する。ROM、RAM、HDD、SSD等には、以下に説明する各部を実現するプログラムやデータが記憶されている。
【0020】
次に、図2図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、ユーザーが画像処理装置100を使用する場合、画像処理装置100の操作部103のタッチパネルを接触すると、課金管理部101の課金制御部201が、残金があるか否かを判定する。前記残金が無い場合、課金制御部201は、その旨を画像処理装置100の表示受付部202に通知するとともに、入金装置102を起動させる。前記通知を受けた表示受付部202が、前記タッチパネル上に入金画面400を表示させる。
【0021】
前記入金画面400には、図4(A)に示すように、入金画面である旨のメッセージ401と、ユーザーに入金を促す旨のメッセージ402と、入金額403と、OKキー404とが表示される。
【0022】
ユーザーは、前記入金画面400を見ながら、入金装置102のコイン投入口にコインを投入すると(図3:S101)、当該入金装置102が、当該投入されたコインの種別を判定して、当該投入されたコインの合計金額(例えば、「120円」)を入金額として課金制御部201に通知する。当該通知を受けた課金制御部201は、前記入金額(「120円」)を残金とし、前記残金があるか否かを判定する。前記残金がある場合、課金制御部201は、ユーザーに画像処理装置100の使用を許可し、その旨を表示受付部202に通知する。当該通知を受けた表示受付部202は、前記タッチパネル上に、ジョブを入力可能とする操作画面405を表示させる。
【0023】
前記操作画面405には、図4(B)に示すように、操作画面である旨のメッセージ406と、ジョブの設定条件を構成する設定項目キー407と、残金408(「120円」)とが表示される。尚、図4(B)では、操作がコピー操作である場合を示しているが、コピー操作に限らず、例えば、プリント操作であってもよい。
【0024】
ここで、ユーザーは、前記操作画面405を見ながら、前記設定項目キー407を操作し、例えば、6枚の原稿で構成される原稿束を自動原稿給送部に載置して、特定の印刷ジョブの設定条件(片面印刷等)を入力する(図3:S103)。そして、ユーザーは、スタートキー(図示しない)を選択すると(図3:S104)、表示受付部202は、前記設定条件を有する印刷ジョブの入力を受け付けて、課金管理部101の残金判定部203に通知する。当該通知を受けた残金判定部203は、残金額(「120円」)が予め設定された閾金額(例えば、「40円」)以上か否かを判定する(図3:S105)。
【0025】
前記判定の結果、前記残金額が前記閾金額以上である場合(図3:S105YES)、残金判定部203は、その旨をジョブ実行部204に通知し、当該通知を受けたジョブ実行部204は、画像処理装置100に入力された前記印刷ジョブの複数の画像のうち、一部の画像の種別を判定させ、当該一部の画像を用いた一部の印刷ジョブを実行させる。
【0026】
具体的には、先ず、ジョブ実行部204は、画像処理装置100の画像読取部104に、自動原稿給送部を介して1枚の原稿の第一の画像を読み取らせる。そして、ジョブ実行部204は、1頁目の画像に対して画像の種別(カラー画像、モノクロ画像、白紙画像)を判定するための前処理(グレー置換処理、墨色生成処理、仮想印刷)を実行する。そして、ジョブ実行部204は、前記前処理後の1頁目の画像を、特定の4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのCMYK)で構成されるCMYK画像に変換し、当該1頁目の画像におけるCMYK画像を画像用メモリーに一時記憶させる。更に、ジョブ実行部204は、前記1頁目の画像におけるCMYK画像に基づいて、4色毎の画素数をカウントし、各色毎のカウント値が予め設定された閾値を超過するか否かを判定する。例えば、前記CMYK画像の4色のカウント値のうち、ブラックのカウント値以外のシアン、マゼンタ、イエローのカウント値のいずれかが前記閾値を超過すると、ジョブ実行部204は、前記1頁目の画像がカラー画像であると判定する。又、ブラックのカウント値以外のシアン、マゼンタ、イエローのカウント値のいずれも前記閾値未満であると、ジョブ実行部204は、前記1頁目の画像がモノクロ画像であると判定する。更に、ブラックのカウント値が前記閾値未満であると、ジョブ実行部204は、前記1頁目の画像が白黒画像であると判定する。このように、前記1頁目の画像の種別が判定される(図3:S106)。
【0027】
次に、ジョブ実行部204は、前記1頁目の画像におけるCMYK画像に基づいて、前記一部の印刷ジョブを実行する(図3:S107)。例えば、ジョブ実行部204は、用紙搬送部105、画像形成部106を介して、前記画像用メモリーに一時記憶された前記CMYK画像を取得して、当該CMYK画像を用いて、前記設定条件(片面印刷等)に従って、カラー印刷を実行し、1頁目の画像におけるカラー印刷物を排出する。そして、ジョブ実行部204は、前記CMYK画像を前記画像用メモリーから消去させる。
【0028】
次に、ジョブ実行部204は前記一部の印刷ジョブの実行を完了すると、その旨をジョブ課金部205に通知し、当該通知を受けたジョブ課金部205は、前記1頁目の画像の種別に対応して、当該1頁目の画像を用いた一部の印刷ジョブの実行に対して課金する(図3:S108)。例えば、ジョブ課金部205は、先ず、テーブル用メモリーに予め記憶された課金テーブル500を参照する。
【0029】
前記課金テーブル500には、図5(A)に示すように、一の画像に対して行われる課金ジョブ501(例えば、「モノクロ印刷」、「カラー印刷」等)と、当該課金ジョブの実行に対する課金額502(例えば、「10円」、「40円」等)とが関連付けて記憶される。前記課金テーブル500を参照したジョブ課金部205は、前記実行された一部の印刷ジョブ(「カラー印刷」)と、前記課金ジョブ501(「カラー印刷」)とを照合し、当該照合した課金ジョブ501に対応する課金額502(「40円」)を取得する。そして、ジョブ課金部205は、前記残金額(「120円」)から前記取得した課金額502(「40円」)を減算し、当該減算した減算値(「80円」)を新たな残金額として更新する。これにより、図5(B)に示すように、カラー印刷が実行され、現時点の残金が「80円」となる。
【0030】
ジョブ課金部205が課金を完了すると、その旨をジョブ実行部204に通知し、当該通知を受けたジョブ実行部204は、前記印刷ジョブが完了したか否かを判定する(図3:S109)。ここで、前記自動原稿給送部には未だ原稿が残存しているため、ジョブ実行部204は、前記印刷ジョブが完了しないと判定し(図3:S109NO)、S105へ移行し、その旨を残金判定部203に通知する。当該通知を受けた残金判定部203は、前記更新後の残金額(「80円」)が前記閾金額(「40円」)以上か否かを判定する(図3:S105)。
【0031】
ここで、前記残金額が前記閾金額以上である場合(図3:S105YES)、ジョブ実行部204は、前記印刷ジョブの複数の画像のうち、2頁目の画像の種別を判定させ(図3:S106)、当該2頁目の画像を用いた一部の印刷ジョブを実行させる(図3:S107)。この場合でも、前記2頁目の画像におけるCMYK画像が前記画像用メモリーに一時記憶された後に、前記一部の印刷ジョブの実行により、当該CMYK画像が当該画像用メモリーから消去される。そして、ジョブ課金部205は、前記2頁目の画像の種別に対応して、前記一部の印刷ジョブの実行に対して課金する(図3:S108)。
【0032】
このように、本発明では、前記残金額が前記閾金額未満になるまで、前記印刷ジョブの複数の画像のうち、一部の画像を用いて、逐次、前記一部の印刷ジョブを実行する。そのため、前記画像用メモリーには、前記一部の印刷ジョブに必要な一部の画像におけるCMYK画像しか一時記憶されないことになるから、当該画像用メモリーの容量不足が生じること無く、前記一部の印刷ジョブの実行を円滑に進めることが可能となる。
【0033】
さて、図5(B)に示すように、例えば、6枚の原稿のうち、1頁目の画像がカラー画像であり、2頁目の画像がモノクロ画像であり、3頁目の画像がカラー画像である場合、本発明では、1頁目の画像から3頁目の画像までを用いた一部の印刷ジョブが実行された後に、残金額(「30円」)が前記閾金額未満となる(図3:S105NO)。すると、残金判定部203は、その旨を仮想ジョブ課金部206に通知し、当該通知を受けた仮想ジョブ課金部206は、前記印刷ジョブの実行を一時停止させる(図3:S110)。ここで、前記一部の印刷ジョブの実行の停止には、印刷の停止、給紙の停止、現像部から転写部へのトナー像の形成の停止、感光体ドラムへの潜像形成の停止等が含まれる。
【0034】
そして、仮想ジョブ課金部206は、前記印刷ジョブの複数の画像のうち、残りの画像の種別を判定させ(図3:S111)、当該残りの画像を用いた残りの印刷ジョブの実行に対して仮想で課金する(図3:S112)。
【0035】
例えば、仮想ジョブ課金部206は、画像読取部103を介して、自動原稿給送部を介して残りの3枚の原稿の画像を読み取り、前記前処理を実行する。そして、仮想ジョブ課金部206は、前記前処理後の4頁目の画像から6頁目の画像までをCMYK画像に変換し、前記残りの画像におけるCMYK画像を前記画像用メモリーに一時記憶させる。仮想ジョブ課金部206は、前記CMYK画像に基づいて、前記残りの画像の種別を判定する。ここでは、図6(A)に示すように、4頁目の画像から6頁目の画像までが全てモノクロ画像であると仮定する。すると、仮想ジョブ課金部206は、前記残金額(「30円」)から、前記モノクロ画像に対応する課金ジョブ501(「モノクロ印刷」)の課金額502(「10円」)を、4頁目の画像から6頁目の画像までの3頁分だけ減算し、当該減算した減算値(「0円」)を仮想残金額とする。これにより、仮想課金が完了する。
【0036】
そして、仮想ジョブ課金部206は仮想課金を完了すると、その旨を仮想残金判定部207に通知し、当該通知を受けた仮想残金判定部207は、仮想課金による仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する(図3:S113)。
【0037】
前記判定の結果、前記仮想残金額が0円以上である場合(図3:S113YES)、仮想残金判定部207は、前記仮想課金可能と判定し、ジョブ実行部204を介して、前記残りの印刷ジョブを実行させる(図3:S114)。例えば、前記残りの画像の種別を判定する際に、既に、当該残りの画像におけるCMYK画像が前記画像用メモリーに一時記憶されているため、ジョブ実行部204は、前記画像用メモリーに記憶されたCMYK画像に基づいて、図6(A)に示すように、前記残りの印刷ジョブを実行する。そして、ジョブ実行部204は、前記CMYK画像を前記画像用メモリーから消去させ、その旨をジョブ課金部205に通知する。当該通知を受けたジョブ課金部205は、前記仮想課金に対応して、前記残りの印刷ジョブの実行に対して課金する(図3:S115)。これにより、前記仮想課金後に仮想残金額があれば、前記残りの印刷ジョブを実行することで、前記印刷ジョブ全体を円滑に進めることが出来る。
【0038】
そして、ジョブ課金部205は、その旨を課金制御部201に通知し、当該通知を受けた課金制御部201は、上述のように、前記残金があるか否かを判定する。前記残金がある場合、表示受付部202が、新たなジョブの入力を受け付け、前記残金がない場合、表示受付部202が、前記入金画面400を表示して、入金をユーザーに催促する。
【0039】
一方、S113において、前記判定の結果、前記仮想残金額が0円未満の場合(図3:S113NO)は、下記のようになる。例えば、図6(B)に示すように、4頁目の画像がカラー画像であり、5頁目の画像がモノクロ画像であり、6頁目の画像がカラー画像であると仮定する。仮想ジョブ課金部206は、前記仮想課金において、前記残金額(「30円」)から、カラー画像に対するカラー印刷の課金額(「40円」)の2頁分(「80円」)と、モノクロ画像に対するモノクロ画像の課金額(「10円」)とを減算すると、当該減算した減算値が「−60円」となる。この仮想残金額「−60円」は「0円」未満であるため、仮想残金判定部206は、前記仮想課金不可能と判定し、その旨を入金催促部208に通知する。当該通知を受けた入金催促部208は、前記仮想残金額に対応する不足金額の入金を催促する。例えば、入金催促部208は、入金催促画面700をタッチパネル上に表示させる。
【0040】
前記入金催促画面700には、図7(A)に示すように、入金催促画面である旨のメッセージ701と、前記印刷ジョブを完了させるために、前記仮想残金額「−60円」だけ残金額が足らない旨のメッセージ702と、入金指示のメッセージ703と、現時点での残金額(入金額)704(「30円」)と、キャンセルキー705と、OKキー706とが表示される。
【0041】
ユーザーは、前記入金催促画面700を見ながら、入金装置102のコイン投入口にコインを投入すると(図3:S116)、当該入金装置102が、当該投入されたコインの入金額(例えば、「60円」)を入金催促部208に通知する。当該通知を受けた入金催促部208は、前記入金額(「60円」)が前記仮想残金額(「60円」)以上か否かを判定し、前記入金額が前記仮想残金額未満である場合、入金催促部208は、前記入金催促画面700を表示して、ユーザーに再度入金を催促する。
【0042】
一方、前記入金額が前記仮想残金額以上である場合、入金催促部208は、その旨を仮想残金判定部207に通知し、当該通知を受けた仮想残金判定部207は、前記仮想課金可能と判定し、上述と同様に、ジョブ実行部204を介して、前記残りの印刷ジョブを実行させる(図3:S114)。そして、ジョブ課金部205は、前記仮想課金に対応して、前記残りの印刷ジョブの実行に対して課金する(図3:S115)。
【0043】
これにより、ユーザーが最初に投入した入金額が前記印刷ジョブの完了に要する課金額を満たさない場合であっても、途中まで一部の印刷ジョブを実行させて、画像用メモリーの使用を低減しつつ、適切に課金情報を提示することが可能となる。
【0044】
特に、従来の技術の場合、6枚の画像の全てが先にCMYK画像に変換され、当該CMYK画像に基づいて画像の種別が判定され、当該CMYK画像に対応する画像の種別に対応して、6枚の画像を用いる印刷ジョブの実行に対して仮想課金が行なわれていた。この場合、前記印刷ジョブの実行の前に、残金額が仮想課金額を満たすか否かが判定されるものの、6枚のCMYK画像は画像用メモリーに蓄積されることになる。そのため、当該画像用メモリーの容量が不足すると、上述の仮想課金自体実行することが出来ない。例えば、原稿枚数が数百枚になる印刷ジョブの場合は、前記画像用メモリーの容量不足が顕著になる。
【0045】
本発明では、例えば、原稿枚数が300枚になる印刷ジョブの場合は、現時点の残金額に応じて、300枚の印刷ジョブのうち、100枚の一部の印刷ジョブを先に実行し、200枚の印刷ジョブの実行に対して後から課金情報を提示する。これにより、前記画像用メモリーの容量が膨大に無くても、一部の印刷ジョブを逐次実行することになるため、数百枚の原稿の印刷ジョブを円滑に実行し、適切な課金情報を提示することが出来る。
【0046】
尚、本発明の実施形態では、一部の印刷ジョブの実行の前に、前記残金額が前記閾金額以上か否かを判定するよう構成したが、他の構成でも良い。例えば、画像処理装置100が高速印刷用であり、用紙の間隔が狭く、1頁目の画像に基づく印刷ジョブの実行が完了する前に、次の画像(2頁目の画像)に基づく印刷ジョブの実行のための用紙の搬送を開始しなければならない場合は、前記残金額が前記閾金額未満と判定された際に、仮想ジョブ課金部206は、現在実行中の印刷ジョブの実行を完了させてから、前記印刷ジョブを一時停止させて、残りの画像の種別の判定と、仮想課金とを実行するよう構成しても良い。例えば、6枚の画像の印刷ジョブにおいて、入金額が「120円」であり、1枚目の画像がカラー画像であり、2枚目の画像がモノクロ画像であり、3枚目の画像がカラー画像であり、4枚目から6枚目の画像がモノクロ画像であり、前記閾金額が「80円」である場合、図7(B)に示すように、2枚目の画像の印刷ジョブを実行した際の残金額「70円」は前記閾金額「80円」未満となる。しかしながら、画像処理装置100が高速印刷用であり、3枚目の画像の印刷ジョブ(「モノクロ印刷」)が先行していたため、ジョブ課金部205は、当該3枚目の画像の印刷ジョブだけ実行させた後に、当該3枚目の画像の印刷ジョブの実行に対して課金する。そして、4枚目以降の原稿について、仮想ジョブ課金部206は、残りの4頁目以降の画像の種別を判定し、仮想課金を実行する。具体的には、仮想ジョブ課金部206は、前記3枚目の画像の印刷ジョブの実行後の残金額「30円」から前記仮想課金額を減算した仮想残金額を算出し、当該仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する。前記仮想残金額が0円以上であれば、前記残りの画像の種別の判定で生成したCMYK画像に基づいて残りの印刷ジョブを実行し、前記仮想残金額が0円未満であれば、ユーザーに入金を催促する。このように、現在実行中の印刷ジョブを実行した後に仮想課金する場合は、例えば、前記閾金額を予め高めに設定する必要がある。
【0047】
又、本発明の実施形態では、片面印刷ジョブを想定したが、両面印刷ジョブを想定しても良い。又、画像処理装置100に、表面印刷後の用紙を特定の枚数だけ保持する印刷物保持部を予め備え、画像処理装置100が、特定の枚数の原稿を一つのグループとみなして、グループ単位で、表面印刷ジョブを実行してから裏面印刷ジョブを実行する場合は、下記のようになる。例えば、6枚の原稿(モノクロ画像、カラー画像の混合)の両面印刷ジョブにおいて、入金額が「240円」であり、前記閾金額「100円」であり、3枚の原稿を一つのグループとみなして、3枚の原稿の表面印刷ジョブが実行された後に、当該3枚の原稿の裏面印刷ジョブが実行される場合、図8(A)に示すように、最初の3枚の原稿のグループの両面印刷ジョブの実行に対して課金して、当該課金後の残金額「90円」が前記閾金額「100」未満であると判定する。すると、4枚目の原稿の両面印刷ジョブについて、残りの画像の種別を判定し、仮想課金を実行し、前記残金額「90円」から前記仮想課金額「90円」を減算した仮想残金額「0円」を算出し、当該仮想残金額が0円以上であるか否かを判定する。前記仮想残金額が0円以上であれば、前記残りの画像の種別の判定で生成したCMYK画像に基づいて、4枚目の原稿の両面印刷ジョブを実行し、前記仮想残金額が0円未満であれば、ユーザーに入金を催促する。
【0048】
又、画像処理装置100が高速印刷用であり、前記残金額が前記閾金額未満であると判定された時点で、次の画像に基づく両面印刷ジョブが実行中である場合は、下記のようになる。例えば、6枚の原稿(モノクロ画像、カラー画像の混合)の両面印刷ジョブにおいて、入金額が「240円」であり、前記閾金額「150円」であり、2枚の原稿を一つのグループとみなして、2枚の原稿の表面印刷ジョブが実行された後に、当該2枚の原稿の裏面印刷ジョブが実行される場合、図8(B)に示すように、最初の2枚の原稿のグループの両面印刷ジョブの実行に対して課金して、当該課金後の残金額「140円」が前記閾金額「150」未満であると判定する。その際に、既に、次の3枚目の原稿の両面印刷ジョブの実行が開始されている場合、ジョブ課金部205は、当該3枚目の原稿の両面印刷ジョブだけ実行させた後に、当該3枚目の原稿の両面印刷ジョブの実行に対して課金する。すると、残金額は「120円」となる。そして、仮想ジョブ課金部206は、残りの4枚目から6枚目の原稿の画像の種別を判定し、仮想課金を実行し、前記仮想残金額「30円」が0円以上であるか否かを判定する。このように、前記残金額が前記閾金額未満であると判定された時点での実行中のジョブはそのまま実行させてしまうことで、ジョブ全体を円滑に進め、スループットの向上、給紙の先行処理、紙間の狭め処理等を可能とする。
【0049】
尚、本発明の実施形態では、ジョブとして印刷ジョブを想定したが、ファクシミリ送信ジョブ、スキャンジョブ、プリントジョブ等に適用しても良い。
【0050】
又、本発明の実施形態では、課金管理部101を備えた画像処理装置100について説明したが、本発明は、課金対象のジョブを実行する電子機器についても適用出来る。
【0051】
又、本発明の実施形態では、課金管理装置が各部を備えるよう構成したが、当該各部を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、前記プログラムを、各装置に読み出させ、各装置が前記各部を実現する。その場合、前記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように、本発明に係る課金管理装置及び課金管理方法は、複合機、複写機、プリンター、スキャナー等の画像形成装置を含む電子機器に有用であり、メモリーの使用を低減しつつ、適切に課金情報を提示することが可能な課金管理装置及び課金管理方法として有効である。
【符号の説明】
【0053】
100 画像処理装置
101 課金管理部
201 課金制御部
202 表示受付部
203 残金判定部
204 ジョブ実行部
205 ジョブ課金部
206 仮想ジョブ課金部
207 仮想残金判定部
208 入金催促部
図1
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