(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6365735
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブのシャフト撓り計測システム
(51)【国際特許分類】
A63B 60/46 20150101AFI20180723BHJP
A63B 53/00 20150101ALI20180723BHJP
G01B 7/16 20060101ALI20180723BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20180723BHJP
【FI】
A63B60/46
A63B53/00 B
G01B7/16 Z
A63B102:32
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-118236(P2017-118236)
(22)【出願日】2017年6月16日
(62)【分割の表示】特願2013-105488(P2013-105488)の分割
【原出願日】2013年5月17日
(65)【公開番号】特開2017-164561(P2017-164561A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2017年6月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111763
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆
(72)【発明者】
【氏名】寺田 隆洋
(72)【発明者】
【氏名】米山 太基
【審査官】
砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−48893(JP,A)
【文献】
実開昭55−125369(JP,U)
【文献】
特開昭61−5861(JP,A)
【文献】
特開2010−252845(JP,A)
【文献】
特開平7−16321(JP,A)
【文献】
特開平11−178953(JP,A)
【文献】
特開2004−129687(JP,A)
【文献】
特開2003−205053(JP,A)
【文献】
特開2003−284802(JP,A)
【文献】
特開平3−126477(JP,A)
【文献】
米国特許第4138118(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0036436(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 49/00−60/64
A63B 69/00−69/40
A63B 102/32
G01B 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトの表面におけるグリップにより囲まれた領域に貼り付けられ、当該領域の撓り挙動を反映した信号を出力する歪センサと、前記シャフトの当該領域以外の領域に貼り付けられた歪センサとを有するゴルフクラブを有し、
前記シャフトに貼り付けられた各歪センサの出力信号に基づき、前記シャフトのグリップエンドからヘッドまでの区間の各部の撓りを計測することを特徴とするシャフト撓り計測システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシャフト撓り計測システムであって、
シャフト円周の同一の位置に、長手方向に間隔を空けて、複数枚の歪センサが貼り付けられていることを特徴とするシャフト撓り計測システム。
【請求項3】
請求項2に記載のシャフト撓り計測システムであって、
歪センサがほぼ均等な間隔を空けて貼り付けられていることを特徴とするシャフト撓り計測システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ゴルフスイングの解析、評価に使用するゴルフクラブのシャフト撓り計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフのスイングを解析するための技術として、特許文献1に開示されたスイング中のゴルフクラブのシャフトの撓り挙動解析システムがある。このシステムは、ゴルフクラブのシャフトに固定された歪センサの出力信号に基づいて、スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分布を計測し、その計測されたデータとシャフトの曲げ剛性分布によりスイング中のシャフトの曲げ、曲率分布、曲率分布の変化率を含む撓り挙動を解析するものである。特許文献2にも同様な技術の開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−178953号公報
【特許文献2】特開2004−129687号公報
【特許文献3】特開2011−122972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゴルフスイングの良し悪しに影響を与える要素として、ゴルフクラブのグリップの握りがある。このグリップの握りによりゴルフスイングの際のシャフトのグリップ内領域の撓り挙動が変わるからである。そして、シャフトのグリップ内領域の撓り挙動は、グリップから露出した領域の撓り挙動と同様、ゴルフスイングを評価する上で重要な要素である。しかしながら、上述した特許文献1、特許文献2に開示の技術は、ゴルフクラブのシャフトに固定された歪センサの出力信号を利用するので、シャフトにおけるグリップから露出した区間の撓り挙動の解析をすることができるが、グリップの握り方やグリップが握られる位置、シャフトにおけるグリップ内領域の撓り挙動を解析することができないという問題があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、ゴルフクラブのグリップの握り方およびグリップ内のシャフトの撓り挙動を解析することを可能にするシャフト撓り計測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、シャフトの表面におけるグリップにより囲まれた領域に貼り付けられ、当該領域の撓り挙動を反映した信号を出力する歪センサと、前記シャフトの当該領域以外の領域に貼り付けられた歪センサとを有するゴルフクラブを有し、前記シャフトに貼り付けられた各歪センサの出力信号に基づき、前記シャフトのグリップエンドからヘッドまでの区間の各部の撓りを計測することを特徴とするシャフト撓り計測システムを提供する。
【0007】
かかる発明によれば、グリップの握り方およびシャフトにおけるグリップにより囲まれた領域の撓り挙動を反映した信号が歪センサから出力される。従って、この歪センサの出力信号に基づき、グリップの握り方を判別するとともに、シャフトのグリップ内の領域の撓り挙動を解析することができる。
【0008】
また、かかる発明によれば、シャフトのグリップエンドからヘッドまでの区間の各部の撓りを計測することができる。
【0009】
なお、特許文献3は、グリップに固定された第1センサ部群と、ゴルファーの手に固定された第2センサ部群と、第1センサ部群および第2センサ部群間に挟まれた弾性体とにより構成された静電容量式圧力センサによりグリップ圧を測定する技術を開示している。
【0010】
しかし、特許文献3では、シャフトに固定された歪センサを用いないので、グリップ圧を測定することはできても、グリップ内のシャフトの撓り挙動を検出することはできない。この点において、特許文献3の技術は、本願発明と決定的に異なる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】この発明の第1実施形態であるシャフト撓り計測システムに用いられるゴルフクラブの構成例を示す図である。
【
図2】ゴルフクラブのグリップの握り方を例示する図である。
【
図3】この発明の第2実施形態であるゴルフクラブの構成を示す図である。
【
図4】同実施形態における歪センサとスペーサの配置例を示す図である。
【
図5】この発明の第3実施形態であるゴルフクラブの構成を示す図である。
【
図6】この発明の第4実施形態であるゴルフクラブの構成を示す図である。
【
図7】この発明の第5実施形態であるゴルフクラブの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
【0013】
<第1実施形態>
図1(A)〜(C)は、この発明の第1実施形態であるシャフト撓り計測システムに使用されるゴルフクラブの構成例を示す図である。
図1(A)〜(C)において、1はゴルフクラブのシャフト、2はグリップ、3はヘッドである。これらの図において、シャフト1は、グリップ2側からヘッド3側に向かうに従って小径化する中空の円筒体形状をなしている。なお、
図1(A)〜(C)では、グリップ2内の領域は透視図が示され、それ以外の領域は側面図が示されている。
【0014】
図1(A)に示す例では、シャフト1の表面においてグリップ2により囲まれた領域内の位置に歪センサS0が貼り付けられている。ここで、シャフト1の表面においてグリップ2により囲まれた領域は、グリップ2の装着後に歪みセンサS0を装着できない範囲である。従って、グリップ2の装着前にシャフト1の表面に歪みセンサS0を固定しておくことが望ましい。歪センサS0は、より具体的には、シャフト1の表面においてグリップ2により囲まれた領域のうちユーザが把持する位置の範囲内に貼り付けられる。グリップ2においてユーザによって把持される位置は固定されておらず、その把持位置はゴルフクラブ側であったり、グリップエンド側であったりする。そこで、本実施形態では、グリップ2において把持される位置の範囲を求め、シャフト1の表面においてグリップ2により囲まれた領域のうちユーザによって把持される位置の範囲内のいずれかの位置に歪みセンサS0が貼り付けられる。従って、ユーザがグリップ2を把持した場合、その把持位置は歪センサS0の上方になる場合もあり、下方になる場合もある。本実施形態において歪みセンサS0は、長尺のシャフト1におけるユーザに把持される一部の領域に配設され、長尺なシャフト1の撓りを正確に測定することに寄与する。また、本実施形態において、歪みセンサS0は、このようなグリップ2により囲まれ、かつ、ユーザにより把持される可能施のある領域内の位置であって、シャフト1を囲む円周表面のうちのゴルフクラブをスイングするときのスイング法線(ヘッド3が描く軌道を含む平面の法線)方向の頂部へ貼り付けられる。または、シャフト1を囲む円周表面のうちゴルフクラブのスイング方向の頂部となる位置に固定してもよい。
【0015】
シャフト1内のグリップエンド寄りの領域には撓り検出装置10が埋め込まれている。この撓り検出装置10は、センサI/F(インタフェース)11と、信号処理部12と、無線通信部13とを有する。センサI/F11は、歪センサS0の出力信号を増幅するアンプと、このアンプの出力信号をデジタル形式の歪波形サンプル列に変換するA/D変換器とにより構成される。信号処理部12は、センサI/F11が出力する歪波形サンプル列を内蔵のメモリに蓄積し、その中から適切な期間内の歪波形サンプル列(例えばスイング期間内の歪波形サンプル列)を取り出し、無線通信部13に供給する装置である。無線通信部13は、信号処理部12が出力する歪波形サンプル列によりキャリアを変調し、無線区間を介して、図示しないホストコンピュータに送信する装置である。このホストコンピュータは、無線通信部13から受信された歪波形サンプル列の解析を行い、ゴルフスイングの際のグリップの握り方の判別、グリップ2内のシャフト1の撓り挙動を求める。なお、歪みセンサS0からの信号を、ケーブルによってゴルフクラブ外のアンプへ接続してもよい。
【0016】
図2(A)および(B)は、ゴルフクラブのグリップの握り方の例を示すものである。
図2(A)に示す例は、ショートサムと呼ばれる握り方である。このショートサムでは、左手親指を締めるようにしてシャフト1の上に添える。この親指は、スイング中にシャフト1が暴れるのを防ぐ。このショートサムは、ゴルファーがヘッド3との一体感を感じることができる握り方である。
図2(B)に示す例は、ロングサムと呼ばれる握り方である。このロングサムでは、左手親指をシャフト1に沿ってベタッと這わすように握る。このロングサムが飛距離アップに有効であると言われていた時代もある。このようにゴルフクラブのグリップに関しては、人それぞれの好みに依存するところもあり、各種の握り方がある。そして、このグリップの握り方および握る位置は、ゴルフスイングに大きな影響を与える。
【0017】
図1(A)に示すゴルフクラブによれば、歪センサS0により得られる歪波形からゴルフクラブの握り方を判別することができる。例えばゴルファーがグリップエンド寄りの部分を握り、この握り位置とヘッドとの間に歪センサS0が挟まれている場合、この握り方でゴルフクラブをスイングすると、歪センサS0により検出される歪量は大きくなる。これに対し、ゴルファーがグリップ2におけるヘッド3寄りの部分を握り、握り位置とグリップエンドとの間に歪センサS0が挟まれている場合、この握り方でゴルフクラブをスイングすると、歪センサS0により検出される歪量は小さくなる。このように歪サンセS0によりグリップの握り位置を判別することができる。
【0018】
また、
図1(A)に示すゴルフクラブによれば、シャフト1においてグリップ2により囲まれた領域内の表面に歪センサS0が固定されているので、歪センサS0の歪波形からグリップ2により囲まれた領域内のシャフト1の撓りの挙動を解析することができる。
【0019】
シャフト1には、歪センサS0に加えて、
図1(B)および(C)に示すように、他の歪センサを配置してもよい。なお、
図1(B)および(C)に示す構成でも、
図1(A)における撓り検出装置10に相当するものがシャフト1内に埋め込まれているが、図面が煩雑になるのを防ぐため、その図示を省略した。
【0020】
図1(B)に示す例では、シャフト1においてグリップ2とヘッド3の間のグリップ2寄りの位置のシャフト表面に歪センサS1が固定されている。この歪センサS1および後述する歪センサS2、S3は、歪センサS0と同様、シャフト1を囲む円周表面のうちゴルフクラブのスイング法線方向の頂部となる位置に固定されている。または、シャフト1を囲む円周表面のうちゴルフクラブのスイング方向の頂部となる位置に固定してもよい。この構成によれば、グリップ2近傍領域のシャフト1の撓りの挙動をより詳細に解析することができる。
【0021】
図1(C)に示す例では、シャフト1のグリップ2からヘッド3までの区間内にほぼ均等の間隔を空けて歪センサS1、S2、S3が固定されている。この構成によれば、グリップエンドからヘッド3までのシャフト1全域の撓りの挙動を解析することができる。
【0022】
<第2実施形態>
図3は、この発明の第2実施形態であるゴルフクラブの構成例を示す縦断面図である。
図3に示すように、本実施形態では、グリップ2の裏面を歪センサS0の表面から離間させるスペーサSPがグリップ2およびシャフト1の表面間に介挿されている。
図4(A)〜(C)は、歪センサS0およびスペーサSPの配置例を示す図である。
図4(A)に示す例では、シャフト1の長手方向に沿って歪センサS0の前後の各位置に同長手方向と直交する棒状のスペーサSPが各々配置されている。
図4(B)に示す例では、シャフト1の長手方向に沿って歪センサS0の前後の位置に同長手方向と直交する方向に分散した複数のスポット状のスペーサSPが配置されている。
図4(C)に示す例では、歪センサS0の周囲を囲むように分散した複数のスポット状のスペーサSPが配置されている。
【0023】
これらの態様によれば、歪センサS0とグリップ2との間に空隙が生じるため、ゴルファーがグリップ2を握るときのグリップ圧が歪センサS0に直接伝わらない。このため、歪センサS0の出力信号にグリップ圧の影響が及ぶのを防止することができ、歪センサS0の出力信号に基づいて、シャフト1の撓り挙動を正確に解析することができる。また、この態様によれば、歪センサS0とグリップ2との間の空隙が断熱材として働き、グリップ2を握るゴルファーの体温が歪センサS0に伝わるのを防止することができる。従って、歪センサS0の電気的特性のドリフトを防止し、シャフト1の撓り挙動を正確に解析することができる。
【0024】
<第3実施形態>
図5は、この発明の第3実施形態であるゴルフクラブの構成例を示す縦断面図である。本実施形態では、上記第2実施形態のようなスペーサSPを使用する代わりに、エラストマ等の弾性体SCを歪センサS0の表面とグリップ2の裏面との間に挟んだ。弾性体SCは、断熱材であることが好ましい。本実施形態において、ゴルファーがグリップ2を握る際のグリップ圧は、弾性体SCに吸収されるため、歪センサS0に伝わり難い。従って、本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。
【0025】
<第4実施形態>
図6は、この発明の第4実施形態であるゴルフクラブの構成例を示す縦断面図である。本実施形態では、歪センサS0をシャフト1の裏面に固定した。本実施形態によれば、ゴルファーがグリップ2を握る際のグリップ圧は、歪センサS0に伝わり難い。従って、本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。
【0026】
<第5実施形態>
図7(A)はグリップ2が接着層で固定されたゴルフクラブの構成例を示す縦断面図である。また、
図7(B)はグリップ2を取り外した状態の同ゴルフクラブをグリップエンド側から見た図である。
【0027】
本実施形態は、上記第3実施形態の変形例である。本実施形態では、シャフト1の表面に歪センサS0を載せた状態で、シャフト1の表面および歪センサS0の表面に接着層となる粘着テープSDを貼り付けた。また、シャフト1において歪サンサS0のある側とは反対側の面にも同様な粘着テープを貼り付けた。
【0028】
さらに詳述すると、シャフト1におけるグリップ2によって囲まれる位置に、歪みセンサS0を貼り付けた後に、歪みセンサS0および歪みセンサS0に接続される配線を含めたシャフト1のグリップ2によって囲まれる範囲に接着層を形成し、そこへグリップエンド側からグリップ2を嵌め込むことによって、歪みセンサS0がシャフト1におけるグリップ2に囲まれた領域に固定されることになる。
【0029】
グリップ2がシャフト1に固定できるのであれば、シャフト1に形成される接着層はグリップ2によって囲まれる範囲の全体に形成される必要はない。しかし、歪みセンサS0を含めたグリップ2によって囲まれる範囲全体に接着層を形成することで、グリップ2を嵌め込む際に、グリップ2が歪みセンサS0や歪みセンサS0に接続される配線に引っかかって、歪みセンサS0や配線が外れてしまうことを防ぐことができる。すなわち、歪みセンサS0におけるシャフト1と固定される面との反対側の表面上にも、シャフト1とグリップ2とを接合する接着層があって、歪みセンサS0を保護する保護層としての役割もすることになる。
【0030】
グリップ2に囲まれる領域に部分的に接着層を形成する場合には、歪みセンサS0や配線を保護する保護膜をそれらの表面に形成しておけば、グリップ2を嵌め込む際に、歪みセンサS0や配線が外れることを防ぐことができる。その場合の保護層はグリップ2を嵌め込む際に障害にならないように、表面が滑りやすいものであることが好ましい。図示の例では、2本の粘着テープSDは、グリップ2により囲まれる領域の全長に及んでいる。接着層となる粘着テープSDや保護膜は、断熱材であることが好ましい。
【0031】
この態様においても上記第3実施形態と同様な効果が得られる。また、この態様では、シャフト1における歪センサS0のある側だけでなく、その反対側の面にも粘着テープが貼り付けられているため、グリップ2を握ったときの違和感が少ないという効果がある。
【0032】
<他の実施形態>
以上、この発明の各実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えばシャフト1においてグリップ2により囲まれた領域内の表面に配設される歪センサは複数であってもよい。そうすることによって、グリップ2の握られる位置の判別精度を高めることができる。グリップ2により囲まれた領域内の表面に配設される複数の歪みセンサからは個別に配線を引き出してもよいし、複数の歪みセンサを直列に接続してから配線を引き出してもよい。また、歪みセンサを配設する位置は、シャフト1の円周表面のどの位置でもよい。例えば、ゴルフクラブのスイング法線方向に対して、45度の角度の位置であっても30度の位置であってもよい。
【符号の説明】
【0033】
1…シャフト、2…グリップ、3…ヘッド、S0〜S3…歪センサ、SP…スペーサ、SC…弾性体、SD…粘着テープ、10…撓り検出装置、11…センサI/F、12…信号処理部、13…無線通信部。