【実施例】
【0033】
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
表1(実施例1〜7)および表2(比較例1〜7)に示すジェル状クレンジング料を調製し、下記の方法により評価した。
なお、表1および表2において、各成分の数値は組成物全量中の含有量(質量%)を示す。また、ポリマー1および2については、各製品中の有効成分の含有量を括弧内に示す。
【0034】
<評価方法>
(1)外観
調整直後の外観(性状)を目視で確認した。
【0035】
(2)安定性
40℃で1ヶ月静置保存した後の状態を確認し、下記のように安定性を判定した。
○:分離がみられなかった。
×:分離がみられた。
【0036】
(3)使用時の温感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時の温感について下記のように判定した。
2点:十分に温感があると感じた。
1点:やや十分に温感があると感じた。
0点:温感が不十分であると感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0037】
(4)使用時ののび
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時ののびについて下記のように判定した。
2点:のびが非常に良いと感じた。
1点:のびが良いと感じた。
0点:のびが悪いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0038】
(5)使用時の厚み感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時の厚みについて下記のように判定した。
2点:十分に厚みのある使用感であると感じた。
1点:やや厚みのある使用感であると感じた。
0点:厚みのない使用感であると感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0039】
(6)メイクアップ化粧料との馴染み
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時のメイクアップ化粧料との馴染みについて下記のように判定した。
2点:メイクアップ化粧料と馴染むのが速いと感じた。
1点:メイクアップ化粧料と馴染むまでにやや時間がかかると感じた。
0点:メイクアップ化粧料と馴染むのが明らかに遅いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0040】
(7)クレンジング効果
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用した時のメイクアップ化粧料の汚れ落ちについて下記のように判定した。
2点:十分メイクの汚れが落ちたと感じた。
1点:ややメイクの汚れが落ちたと感じた。
0点:明らかにメイク汚れの落ちが悪いと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
△:合計点が20点以上30点未満、または、合計点が30点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
×:合計点が20点未満である。
【0041】
(8)洗い流し時のべたつきのなさ
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用してメイクアップ化粧料と馴染ませた後、洗い流した時のべたつきについて下記のように判定した。
2点:洗い流し時にべたつきがないと感じた。
1点:洗い流し時にややべたつきがあると感じた。
0点:洗い流し時に明らかにべたつきがあると感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0042】
(9)使用直後の保湿感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用してメイクアップ化粧料と馴染ませた後、洗い流した。その後、タオルドライをした時の保湿感について下記のように判定した。
2点:タオルドライ直後に保湿感があると感じた。
1点:タオルドライ直後にやや保湿感があると感じた。
0点:タオルドライ直後に保湿感がないと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0043】
(10)翌朝の保湿感
メイクをした20名の女性をパネラーとし、ジェル状クレンジング料を使用してメイクアップ化粧料と馴染ませた後、洗い流した。その後、タオルドライをして、化粧水や乳液、クリーム等を使用したスキンケアは行わずに、翌朝の肌の保湿感について下記のように判定した。
2点:保湿感があると感じた。
1点:やや保湿感があると感じた。
0点:保湿感がないと感じた。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価して表中に表示した。
◎:合計点が35点以上、かつ、0点の評価をしたパネラーがいない。
○:合計点が30点以上35点未満、または、合計点が35点以上かつ0点の評価をしたパネラーがいる。
△:合計点が20点以上30点未満である。
×:合計点が20点未満である。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
(※1)「ACULYN 28」(ダウ・ケミカルグループ製)
表中の数字は「ACULYN 28」の含有量を表し、括弧内の数字は(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーとしての含有量を表す。
「ACULYN 28」の組成((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー:20%、水:80%)
(※2)「SEPIGEL 305」(SEPPIC社製)
表中の数字は「SEPIGEL 305」の含有量を表し、括弧内の数字はアクリル酸アミドの重合体としての含有量を表す。
「SEPIGEL 305」の組成(アクリル酸アミドの重合体:40%、水:30%、水添ポリイソブテン:24%、ラウレス−7:6%)
(※3)「SIMULGEL NS」(SEPPIC社製)
表中の数字は「SIMULGEL NS」の含有量を表し、括弧内の数字はアクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体としての含有量を表す。
「SIMULGEL NS」の組成(アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体:37.5%、スクワラン:25.5%、ポリソルベート80:5.5%、水:31.5%)
(※4)「AQUPEC HV−505E」(住友精化株式会社製)(成分名:カルボキシビニルポリマー、INCI:CARBOMER)
【0047】
実施例1〜7のジェル状クレンジング料はいずれも、保存安定性に優れ、使用時に温感があり、使用時ののびが良く、かつ厚みのある使用感が得られ、メイクアップ化粧料との馴染みが良好であり、メイクアップ化粧料を効果的に除去することができるとともに、べたつきがなく洗い流すことができ、使用直後のみならず翌朝までも保湿感が持続した。
【0048】
これに対して比較例1〜7では十分な性能が得られていない。
比較例1は成分(A)の含有量が少なすぎるため、メイクアップ化粧料との馴染みが遅く、クレンジング効果が十分ではなかった。
比較例2は成分(A)の含有量が多すぎるため、使用時の温感と厚み感が不十分であり、洗い流し時にべたつきがあった。
比較例3は成分(B)が配合されていないため、使用時ののびが十分なく、メイクアップ化粧料との馴染みが遅く、クレンジング効果が十分ではなく、洗い流し時にべたつきがあり、また翌朝の保湿感が十分ではなかった。
【0049】
比較例4は成分(C)に代えて他のポリマー2が配合されているため、使用直後の保湿感が十分ではなく、翌朝に保湿感がなかった。
比較例5は成分(C)に代えて他のポリマー3が配合されているため、調製直後はジェル状であるが、安定性が悪く、分離した。したがって(3)〜(10)の項目については評価を行わなかった。
比較例6は成分(C)が配合されておらず、また成分(D)の含有量が多すぎるため、使用時の温感が不十分であり、メイクアップ化粧料との馴染みが遅く、クレンジング効果が十分ではなく、使用直後の保湿感が十分ではなく、翌朝に保湿感がなかった。
比較例7は成分(D)が配合されていないため、使用時ののびが十分ではなく、厚み感がなかった。