特許第6365854号(P6365854)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6365854サービス処理方法、関連するデバイス、及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6365854
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】サービス処理方法、関連するデバイス、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/10 20060101AFI20180723BHJP
【FI】
   G06F13/10 340A
【請求項の数】23
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2016-533567(P2016-533567)
(86)(22)【出願日】2014年5月29日
(65)【公表番号】特表2017-510863(P2017-510863A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(86)【国際出願番号】CN2014078769
(87)【国際公開番号】WO2015180087
(87)【国際公開日】20151203
【審査請求日】2016年9月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】雷 ▲曉▼松
【審査官】 田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−316522(JP,A)
【文献】 特開2000−122814(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01357465(EP,A1)
【文献】 米国特許第07231401(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0221005(US,A1)
【文献】 特開2006−309483(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0069861(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス処理方法であって、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクとを具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、データストレージ能力の他に拡張サービス能力を有し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの前記拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し、前記基本ハードディスク能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、前記高度サービス能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいて前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、前記高度サービス能力は、圧縮能力、解凍能力、アンチウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、の少なくとも1つを含み
前記方法は、
前記コントローラにより、サービス要求を受信するステップと、
前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を、前記コントローラにより決定するステップと、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を、前記コントローラにより取得するステップと、
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが前記サービス要求を処理するように、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報に従って、前記コントローラにより指示するステップと、
を具備し、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有することを特徴とするサービス処理方法。
【請求項2】
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を、前記コントローラにより取得する前記ステップは、
コントローラにより、ハードディスク情報データベースに問い合わせることにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される前記拡張サービス能力に関する情報を取得するステップを具備し、
前記ハードディスク情報データベースは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を格納するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を、前記コントローラにより取得する前記ステップは、
前記コントローラにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれに、拡張サービス能力クエリメッセージを送信するステップと、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより返信される拡張サービス能力に関する情報を受信するステップと、
を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに具備されている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに具備されている高度サービス能力の記述情報を具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスクシリアル番号、及びファームウェア・バージョンID、の少なくとも1つのタイプを具備することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
サービス処理方法であって、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラ、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク、及びハードディスク情報データベースを具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、データストレージ能力の他に拡張サービス能力を有し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの前記拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し、前記基本ハードディスク能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、前記高度サービス能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいて前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、前記高度サービス能力は、圧縮能力、解凍能力、アンチウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、の少なくとも1つを含み
前記方法は、
前記コントローラが、前記ハードディスク情報データベースから、前記拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記拡張サービス能力に関する情報を前記ハードディスク情報データベースに登録するステップと、
前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記コントローラから前記サービス要求を受信するステップ及び前記サービス要求を処理するステップと、
を具備することを特徴とするサービス処理方法。
【請求項7】
前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに具備されている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに具備されている高度サービス能力の記述情報と、を具備することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
サービス処理方法であって、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、データストレージ能力の他に拡張サービス能力を有し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの前記拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し、前記基本ハードディスク能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、前記高度サービス能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいて前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、前記高度サービス能力は、圧縮能力、解凍能力、アンチウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、の少なくとも1つを含み
前記方法は、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記コントローラにより送信される拡張サービス能力クエリメッセージを受信するステップ及び前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を前記コントローラに返信するステップと、
前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記コントローラから前記サービス要求を受信するステップ及び前記サービス要求を処理するステップと、
を具備することを特徴とするサービス処理方法。
【請求項9】
前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプ、を具備し、
前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに具備されている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに具備されている高度サービス能力の記述情報と、を具備することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
コントローラであって、前記コントローラは、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、前記コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、データストレージ能力の他に拡張サービス能力を有し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの前記拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し、前記基本ハードディスク能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、前記高度サービス能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいて前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、前記高度サービス能力は、圧縮能力、解凍能力、アンチウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、の少なくとも1つを含み
前記コントローラは、
サービス要求を受信するように構成された受信モジュールと、
前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定するように構成された決定モジュールと、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供された拡張サービス能力に関する情報を取得するように構成された取得モジュールと、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報に従って、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが前記サービス要求を処理するように指示するように構成されたスケジューリングモジュールと、
を具備し、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有することを特徴とするコントローラ。
【請求項11】
前記取得モジュールは、
ハードディスク情報データベースを問い合わせることにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される前記拡張サービス能力に関する情報を取得するように構成された問い合わせユニットを具備し、
前記ハードディスク情報データベースは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を格納するために使用されることを特徴とする請求項10に記載のコントローラ。
【請求項12】
前記取得モジュールは、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれに拡張サービス能力クエリメッセージを送信し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも一つにより返信される拡張サービス能力に関する情報を受信するように構成された送受信ユニット
を具備することを特徴とする請求項10又は11に記載のコントローラ。
【請求項13】
前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプ、を具備し、
前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプ、を具備し、
高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに具備されている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに具備されている高度サービス能力の記述情報と、を具備することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載のコントローラ。
【請求項14】
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序、及びファームウェア・バージョンID、の少なくとも1つのタイプを具備することを特徴とする請求項13に記載のコントローラ。
【請求項15】
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクであって、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、コントローラ、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク、及びハードディスク情報データベースを具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、データストレージ能力の他に拡張サービス能力を有し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの前記拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し、前記基本ハードディスク能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、前記高度サービス能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいて前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、前記高度サービス能力は、圧縮能力、解凍能力、アンチウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、の少なくとも1つを含み
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、
前記コントローラが、前記ハードディスク情報データベースから、前記拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、前記拡張サービス能力に関する情報を前記ハードディスク情報データベースに登録するように構成されている登録モジュールと、
前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記コントローラから前記サービス要求を受信するように構成されている受信モジュールと、
前記サービス要求を処理するように構成されている処理モジュールと、
を具備することを特徴とするイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク。
【請求項16】
前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに具備されている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに具備されている高度サービス能力の記述情報と、
を具備することを特徴とする請求項15に記載のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク。
【請求項17】
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクであって、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、コントローラ、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク、及びハードディスク情報データベースを具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、データストレージ能力の他に拡張サービス能力を有し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの前記拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し、前記基本ハードディスク能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、前記高度サービス能力は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいて前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、前記高度サービス能力は、圧縮能力、解凍能力、アンチウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、の少なくとも1つを含み
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、
前記コントローラにより送信される拡張サービス能力クエリメッセージを受信するように構成されている受信モジュールと、
前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を前記コントローラに返信するように構成されている送信モジュールと、
サービス要求を処理するように構成されている処理モジュールと、
を具備し、
前記受信モジュールは、前記拡張サービス能力に関する情報が、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記コントローラから前記サービス要求を受信するようにさらに構成されていることを特徴とするイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク。
【請求項18】
前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、
前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに具備されている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに具備されている高度サービス能力の記述情報と、を具備する
ことを特徴とする請求項17に記載のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク。
【請求項19】
請求項15から18のいずれか一項に従うイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、請求項10から14のいずれか一項に従うコントローラを具備するクラスタ型ストレージシステム。
【請求項20】
コントローラであって、前記コントローラは、プロセッサ、メモリ、バス、及び通信インターフェースを具備し、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記バスを使用して前記メモリに結合されており、前記コントローラが請求項1から5のいずれか一項に従うサービス処理方法を実行できるように、前記コントローラが実施すると、前記プロセッサは、前記メモリに格納されているコンピュータ実行可能命令を実行することを特徴とするコントローラ。
【請求項21】
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクであって、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェースを具備し、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが請求項6から9のいずれか一項に従うサービス処理方法を実行できるように、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが実施すると、前記プロセッサは、前記メモリに格納されているコンピュータ実行可能命令を実行することを特徴とするイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク。
【請求項22】
コンピュータ可読記録媒体であって、コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行する場合に、前記コンピュータが請求項1から5のいずれか一項に従う前記サービス処理方法を実行できるように、前記コンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ実行可能命令を具備することを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
【請求項23】
コンピュータ可読記録媒体であって、コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行する場合に、前記コンピュータが、請求項6又は7に従うサービス処理方法又は請求項8又は9に従うサービス処理方法を実行できるように、前記コンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ実行可能命令を具備することを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信及びコンピュータ技術の分野に関連し、より詳しくは、サービス処理方法、関連するデバイス、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
クラウドストレージの出現は、キー/値(Key-Value)様式を使用するインターフェースのアプリケーションを加速させる。Key-Valueのセマンティックによるイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが、業界に登場している。小型コンピュータシステムインターフェース(Small Computer System Interface, SCSI)プロトコル標準を使用する従来のハードディスクと異なり、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、インターネットプロトコル(Internet Protocol, IP)を使用して外部通信を実施し、外部のイーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。
【0003】
現在のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、従来のハードディスク(従来型passiveハードディスクとも称される)とは異なる。従来のパッシブ・ハードディスクは、データストレージ能力のみを提供するが、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、データを格納できるのみでなく、計算能力も備えており、したがって、データストレージ能力に加えて、サービス能力(以降における説明を容易にするために、それ自身の計算能力を使用することによりイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供されるサービス能力は、簡潔に拡張サービス能力と称する)を提供することができる。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張されたサービス能力は、ハードディスク・ベンダやハードディスク・リリースバージョンにより変化し得る。しかし、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのユーザは、どんな拡張されたサービス能力をイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが有しているかを知らない。ユーザが、サービス処理を実行するためにクラスタ型ストレージシステムにおいてイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを使用したい場合、例えば、ユーザがイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク上で、tarフォーマットでデータを圧縮したい場合、コントローラが、クラスタ型ストレージシステムにおいて、サービスを実行するための対応する能力を備えているイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを見つけることは難しく、比較的低いサービス処理効率となる結果となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術における問題を解消するために、本発明の実施形態は、サービス処理方法、関連するデバイス、及びクラスタ型ストレージシステムを提供する。
【0005】
本発明の第1の態様は、サービス処理方法を提供し、前記方法は、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を含んでおらず、前記方法は、前記コントローラにより、サービス要求を受信するステップと、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を、前記コントローラにより決定するステップと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を、前記コントローラにより取得するステップと、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが前記サービス要求を処理するように前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報に従って、前記コントローラにより指示するステップと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有する。
【0006】
第1の考えられる実装様式において、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を、前記コントローラにより取得する前記ステップは、ハードディスク情報データベースに問い合わせることにより前記コントローラにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される前記拡張サービス能力に関する情報を取得するステップを具備し、前記ハードディスク情報データベースは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を格納するために使用される。
【0007】
第1の態様、又は、第1の態様の第1の考えられる実装様式に関連して、第2の考えられる実装様式において、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を、前記コントローラにより取得する前記ステップは、前記コントローラにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれに、拡張サービス能力クエリメッセージを送信するステップと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより返信される拡張サービス能力に関する情報を受信するステップと、を具備する。
【0008】
第1の態様、又は、第1の態様の第1又は第2の考えられる実装様式に関連して、第3の考えられる実装様式において、前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0009】
第1の態様の第3の考えられる実装様式に関連して、第4の考えられる実装様式において、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序(sequence)、及びファームウェア・バージョンID、の少なくとも1つのタイプを具備する。
【0010】
本発明の第2の態様は、サービス処理方法を提供し、前記方法は、クラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラ、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク、及びハードディスク情報データベースを具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力を有し、前記拡張サービス能力は、データストレージ能力を含んでおらず、前記方法は、前記コントローラが、前記ハードディスク情報データベースから、前記拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記拡張サービス能力に関する情報を前記ハードディスク情報データベースに登録するステップと、前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記コントローラから前記サービス要求を受信するステップ及び前記サービス要求を処理するステップと、を具備する。
【0011】
第1の考えられる実装様式において、前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0012】
本発明の第3の態様は、サービス処理方法を提供し、前記方法は、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力を有し、前記拡張サービス能力は、データストレージ能力を有しておらず、前記方法は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記コントローラにより送信される拡張サービス能力クエリメッセージを受信するステップと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を前記コントローラに返信するステップと、前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより、前記コントローラから前記サービス要求を受信するステップ及び前記サービス要求を処理するステップと、を具備する。
【0013】
第1の考えられる実装様式において、前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0014】
本発明の第4の態様は、コントローラを提供し、前記コントローラは、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、前記コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、前記拡張サービス能力は、データストレージ能力を有しておらず、前記コントローラは、サービス要求を受信するように構成された受信モジュールと、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定するように構成された決定モジュールと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供された拡張サービス能力に関する情報を取得するように構成された取得モジュールと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが前記サービス要求を処理するように、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報に従って指示するように構成されているスケジューリングモジュールと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有する。
【0015】
第1の考えられる実装様式において、前記取得モジュールは、ハードディスク情報データベースに問い合わせることにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される前記拡張サービス能力に関する情報を取得するように構成されている問い合わせユニットを具備し、前記ハードディスク情報データベースは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を格納するために使用される。
【0016】
第4の態様又は第4の態様の第1の考えられる実装様式に関連して、第2の考えられる実装様式において、前記取得モジュールは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれに拡張サービス能力クエリメッセージを送信し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも一つにより返信される拡張サービス能力に関する情報を受信するように構成されている送受信ユニットを具備する。
【0017】
本発明の第4の態様又は第4の態様の第1又は第2の考えられる実装様式に関連して、第3の考えられる実装様式において、前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0018】
本発明の第4の態様の第3の考えられる実装様式に関連して、第4の考えられる実装様式において、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序、及びファームウェア・バージョンIDの少なくとも1つのタイプを具備する。
【0019】
本発明の第5の態様は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを提供し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、ハードディスク情報データベースと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力を有し、前記拡張サービス能力は、データストレージ能力を有しておらず、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記コントローラが、前記ハードディスク情報データベースから、前記拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、前記拡張サービス能力に関する情報を前記ハードディスク情報データベースに登録するように構成されている登録モジュールと、前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記コントローラから前記サービス要求を受信し、前記サービス要求を処理するように構成されている受信モジュールと、を具備する。
【0020】
第1の考えられる実装様式において、前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0021】
本発明の第6の態様は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを提供し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、クラスタ型ストレージシステムに適用され、前記クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、ハードディスク情報データベースと、を具備し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力を有し、前記拡張サービス能力は、データストレージ能力を有しておらず、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記コントローラにより送信される拡張サービス能力クエリメッセージを受信するように構成されている受信モジュールと、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を前記コントローラに返信するように構成されている送信モジュールと、を具備し、サービス要求を処理し、前記受信モジュールは、前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、前記コントローラから前記サービス要求を受信するようにさらに構成されている。
【0022】
第1の考えられる実装様式において、前記拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記基本ハードディスク能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、前記基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、前記高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを具備し、前記能力セットに関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記能力セットの記述情報と、を具備し、前記能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0023】
本発明の第7の態様は、本発明の第5又は第6の態様に従うイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、本発明の第4の態様に従うコントローラと、を具備するクラスタ型ストレージシステムを提供する。
【0024】
本発明の第8の態様は、コントローラを提供し、前記コントローラは、プロセッサ、メモリ、バス、及び通信インターフェースを具備し、前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記バスを使用して前記メモリに結合されており、前記コントローラが本発明の第1の態様に従うサービス処理方法を実行できるように、前記コントローラが実施すると、前記プロセッサは、前記メモリに格納されているコンピュータ実行可能命令を実行する。
【0025】
本発明の第9の態様は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを提供し、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、プロセッサ、メモリ、バス、及び通信インターフェースを具備し、前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記バスを使用して前記メモリに結合されており、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが本発明の第2の態様又は第3の態様に従うサービス処理方法を実行できるように、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが実施すると、前記プロセッサは、前記メモリに格納されているコンピュータ実行可能命令を実行する。
【0026】
本発明の第10の態様は、コンピュータ可読媒体を提供し、コンピュータのプロセッサが前記コンピュータ実行可能命令を実行する場合に、前記コンピュータが、本発明の第1の態様に従うサービス処理方法を実行できるように、前記コンピュータ可読媒体は、コンピュータ実行可能命令を具備する。
【0027】
本発明の第11の態様は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体は、コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行する場合に、前記コンピュータが、本発明の第2の態様又は第3の態様に従うサービス処理方法を実行できるように、コンピュータ実行可能命令を具備する。
【0028】
本発明のいくつかの可能な実装様式において、サービス要求を受信後、前記サービス要求がサービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジュールされることができるように、コントローラは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力に関する情報を取得し得、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、サービス要求の処理を指示されることが、以上の説明から分かり得る。これは、サービス処理を実施するための、対応する能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを見つけることは困難であるという従来技術の問題点を解決し、以下の技術的効果が得られる:クラスタ型ストレージシステムは、各イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得することができるため、クラスタ型ストレージシステムは、受信されたサービス要求に対応するスケジューリングを実施し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに受信されたサービス要求を処理することを指示し得、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、対応する能力を有するが、それにより、サービス処理のためのクラスタ型ストレージシステムの作業効率が改善する。
【0029】
本発明の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明するために、以下に、それらの実施形態、または従来技術を説明するのに必要な添付の図面を簡単に概説する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的な努力無しに、これらの添付の図面から他の図面をさらに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1a図1aは、本発明の実施形態に従うクラスタ型ストレージシステムの回路図である。
図1b図1bは、本発明の実施形態に従う他のクラスタ型ストレージシステムの回路図である。
図2図2は、本発明の実施形態に従うサービス処理方法の回路図である。
図3図3は、本発明の実施形態に従う他のサービス処理方法の回路図である。
図4図4は、本発明の実施形態に従うさらに別のサービス処理方法の回路図である。
図5図5は、本発明の実施形態に従うコントローラの回路図である。
図6図6は、本発明の実施形態に従うイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの回路図である。
図7図7は、本発明の実施形態に従う他のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの回路図である。
図8図8は、本発明の実施形態に従う他のコントローラの回路図である。
図9図9は、本発明の実施形態に従うさらに別のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態は、対応する拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクへのサービス要求をスケジュールする、サービス処理方法、関連するデバイス、及びクラスタ型ストレージシステムを提供し、それにより、クラスタ型ストレージシステムの作業効率が改善する。
【0032】
本発明における技術的ソリューションを当業者により理解できるように、以下で本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的ソリューションについて明確かつ完全に説明する。説明する実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部にすぎないことは明らかである。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものである。
【0033】
以下では具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0034】
本発明の技術的ソリューションは、クラスタ型ストレージシステムに適用される。以下では、まずこのシステムを紹介する。
【0035】
図1aを参照すると、本発明の実施形態において説明されているクラスタ型ストレージシステムは、コントローラ110と、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク120と、を具備し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。
【0036】
コントローラは、クラスタコントローラ、クラスタサービスデータベース、又はクラスタ型ストレージシステムにおける他のデバイスであってよい。
【0037】
従来型のパッシブ(passive)ハードディスクと比較して、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、組み込みプロセッサが追加されているとともに計算能力を有している。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、SCSIにより規定された読み取り、書き込み、及びステータスの監視動作の処理のみをするだけではなく、ホストマシンを使用せずに独立して実施するために、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれたプロセッサを使用して、データストレージ能力に加え、拡張サービス能力(以降における説明を容易にするために、それ自身の計算能力を使用することによりイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供されるサービス能力は、簡潔に拡張サービス能力と称する)であるサービス能力を提供する。例えば、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、値セマンティックインターフェースを使用することにより提供される拡張サービス能力を提供可能である。別の例では、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、ユーザにより指定されるアプリケーションコードによりサポートされる拡張サービス能力、例えば、ハードディスク上でウイルススキャンを実施すること、ハードディスクのデータ上でインテグリティチェックを実行すること、ハードディスクのデータを圧縮すること、ハードディスク上でガベージコレクションを実施すること、ハードディスクのデータを他のハードディスクにマイグレート及びコピーすること、ハードディスクのデータをユーザにより提供される鍵に基づいて暗号化すること、又はユーザにより定義されたポリシーを実行すること、を提供可能である。しかし、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクによりサポートされる拡張されたサービス能力は、ハードディスク・ベンダ、ハードディスクバージョン、ユーザによりカスタマイズされたポリシー等により変化する。例えば、GZIP(GNUzip)圧縮アルゴリズムが、いくつかのハードディスクに組み込まれており、オブジェクトレベル重複排除(deduplication)が、いくつかのハードディスクに組み込まれており、高度暗号化標準(Advanced Encryption Standard, AES)暗号化能力が、いくつかのハードディスクに組み込まれている。先述のすべての圧縮アルゴリズム、オブジェクトレベル重複排除、及び暗号化能力は、本発明のこの実施形態において説明されている拡張されたサービス能力に属している。結果として、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのユーザは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが何の拡張されたサービス能力を備えているかを知らない。ハードディスクユーザがイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを使用して対応する処理を実施したい場合には、クラスタ型ストレージシステムは、サービス処理を実施するためにイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにサービス要求をスケジュールする必要があり、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、対応する能力を有しており、すなわち、サービス要求を処理するためにイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに指示をする能力を有しており、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有している。
【0038】
図2を参照すると、本発明の実施形態は、サービス処理方法を提供し、前記方法は、図1において示されているクラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。前記方法は以下を含み得る:
【0039】
210:コントローラは、サービス要求を受信し、コントローラは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定する。
【0040】
アプリケーションの終了を使用してユーザによりクラスタ型ストレージシステムへ送信されるサービス要求は、まず、クラスタ型ストレージシステムのコントローラへ到達し、コントローラは、受信したサービス要求を分析し、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定する。異なるサービス要求は、異なる拡張されたサービス能力を必要とする。例えば、必要とされる拡張サービス能力は、ハードディスク上でウイルススキャンを実施すること、ハードディスクのデータ上でインテグリティチェックを実行すること、ハードディスクのデータを圧縮すること、ハードディスク上でガベージコレクションを実施すること、ハードディスクのデータを他のハードディスクにマイグレート及びコピーすること、ハードディスクのデータをユーザにより提供される鍵に基づいて暗号化すること、ユーザにより定義されたポリシーを実行すること、等を含み得る。ハードディスクは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの省略名である。
【0041】
220:コントローラは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を取得する。
【0042】
本発明のこの実施形態において、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにプロセッサが組み込まれているため、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、計算能力を有している。例えば、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、ARM(Advanced Reduced Instruction Set Computing Machines)システムに基づくハードディスクであってよく、拡張サービス能力を提供可能であるとともにコントローラなどの他のデバイスと情報を交換可能である。したがって本発明のこの実施形態において、コントローラは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される前記拡張サービス能力に関する情報を取得可能である。
【0043】
実装様式において、コントローラは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得するために、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと直接情報を交換し得る。この実装様式において、コントローラは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれに拡張サービス能力クエリメッセージを送信し得、拡張サービス能力クエリメッセージを受信した後、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラにその自己の能力情報を返信する。その後、コントローラは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも一つにより返信される拡張サービス能力に関する情報を受信し得る。
【0044】
他の実装様式において、図1bに示されているように、クラスタ型ストレージシステムは、ハードディスク情報データベース130をさらに含んでよく、ハードディスク情報データベースは、登録されているイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を格納ために使用される。この実装様式において、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、それ自身の拡張サービス能力に関する情報をハードディスク情報データベースに登録し得、すなわち、それ自身の拡張サービス能力に関する情報を搬送する登録メッセージをハードディスク情報データベースに送信し、その後、ハードディスク情報データベースは、登録メッセージを受信するとともに搬送された拡張サービス能力に関する情報を展開及び格納するために使用され得、コントローラは、ハードディスク情報データベースに問い合わせることにより、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される前記拡張サービス能力に関する情報を取得し得る。
【0045】
他のいくつかの実装様式において、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、他の様式において、それ自身の拡張サービス能力に関する情報をさらに外部的に提供してもよい。例えば、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、それ自身の拡張サービス能力に関する情報を、ユーザにより指定されてデバイスに、能動的又は受動的に送信し得、指定されたデバイスはクラスタ型ストレージシステムの内部のデバイスであっても、又はクラスタ型ストレージシステムの外部のネットワークデバイスであってもよく、コントローラは、指定されたデバイスに問い合わせることにより、少なくとも1つのイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得し得る。他の例は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラを含むターゲットネットワークの範囲内の様々なデバイスに、それ自身の拡張サービス能力に関する情報を能動的にブロードキャストし得る。加えて、他の様式も使用されてよいが、ここでは再び説明しない。要約すると、本発明のこの実施形態において、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにおけるそれ自身の拡張サービス能力に関する情報を外部デバイスに提供する様式は限定されるものではなく、コントローラがイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得する様式もまた限定されるものではない。
【0046】
230:コントローラは、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報に従って、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにサービス要求の処理を指示し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有している。
【0047】
コントローラは、取得された多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張されたサービス能力に関する情報に従って、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを選択し、サービス要求を選択されたイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジューリングし、そしてイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにサービス要求上の対応するサービス処理を実行するように指示し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、前記サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有する。スケジューリングは、サービス要求を、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに送信することを含む。
【0048】
以下では、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力に関する情報が説明される。
【0049】
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力は、基本ハードディスク能力と、高度サービス能力と、を具備し得、基本ハードディスク能力は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのハードウェア能力を具備し、高度サービス能力は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサの計算能力に基づいてイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力を有し、例えば、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに組み込まれているプロセッサがイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにロードされたソフトウェアコードを実行することにより提供可能なサービス能力、すなわち、組み込みファームウェアを使用することにより提供可能な能力である。高度サービス能力は、例えば、以下の能力:圧縮能力、解凍能力、抗ウイルス能力、チェック能力、暗号化能力、解読能力、などの少なくとも1つを含み得る。たしかに、先述のいくつかの高度サービス能力は、単に理解を容易にするための例として説明されたに過ぎず、本発明の技術的ソリューションを限定することを意図していない。具体的なアプリケーションにおいて、多数の拡張されたサービス能力は、能力セットの形態においてさらに組み合わせられるとともに提示され得、能力セットは、多数の基本ハードディスク能力又は多数の高度サービス能力を含み得る。あるイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、多数の能力セットを含んでいてよい。
【0050】
本発明のこの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、拡張サービス能力の記述情報と、を具備する。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、拡張サービス能力の記述情報は、完全な情報の記述を形成するために異なる組み合わせ様式で組み合わせられ得る。
【0051】
先述の拡張サービス能力の分類によれば、本発明のこの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを含み得る。
【0052】
基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの基本ハードディスク能力の記述情報と、を含み得る。基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整(speed regulation)又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを含み得る。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの記述情報は、ベンダ識別子、製品識別子(Manufactor ID)、ハードディスク順序、及びファームウェア(Firmware)バージョンIDの1つ又は組み合わせを含み得る。
【0053】
高度サービス能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの高度サービス能力の記述情報と、を具備し得る。高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを含み得る。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序、及びファームウェア・バージョンIDの少なくとも1つのタイプを含み得る。例えば、拡張サービス能力に関する情報は、ベンダ識別子及び能力名(例えば、Seagate+GZIP)の様式において提示され得る。例えば、アプリケーション指向仮想マシン、モバイルコード、又はダイナミック・リンク・ライブラリのようなプラグインを使用することによりイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにロードされるアプリケーションのようなアプリケーションによりロードされる拡張サービス能力に対し、このアプリケーションのグローバル一意である能力名(例えば、AppUUID)及び能力識別子(例えば、圧縮アルゴリズムの2つのタイプがアプリケーションにロードされ、同じ圧縮能力が提供されているとき、能力識別子は、異なる圧縮アルゴリズムを区別するために使用され得る)が、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力の記述情報を提示するために使用され得るとともに、アプリケーションによりロードされ得る。本発明のこの実施形態において、拡張サービス能力に対し、能力名及び能力識別子に加えて、拡張サービス能力に対応するパラメータオプションがさらに提供され得る。例えば、パラメータオプションは、確定値、範囲、又は条件に合致することであってもよい。
【0054】
能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、能力セットの記述情報と、を含み得る。能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を含み得る。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序、及びファームウェア・バージョンIDの少なくとも1つのタイプを含み得る。本発明のこの実施形態において、拡張されたサービス能力のグループは、ひとまとめ(packaged)にされ得、能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが、拡張されたサービス能力の一連をサポートすることを示すために使用される。例えば、多数の基本ハードディスク能力は、基本能力セット(BasicCapabilitySet)にひとまとめにされ得、ある能力セット識別子が、このセットに割り当てられてもよい。例えば、異なるハードディスク・ベンダ、バージョン、又は、順序を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに対し、ベンダ識別子(VendorID)、ファームウェア・バージョンID(VersionID)、及びハードディスクシリアル番号(SeriesNo)の組み合わせは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのタイプを一意に決定するために、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報として使用され得、その後、ハードディスクタイプに対応する能力セットの記述情報がプリセットされたハードディスク情報データベースに従って問い合わせられ得る。例えば、VenderID、VersionID、及びSeriesNoが、それぞれ製造業者(Manufacturer)A、バージョン20131027、及びシーケンス001であるハードディスクに対し、対応能力セットの記述情報は、GZIPなどの圧縮アルゴリズム、能動的に生成されたチェックデータ、RoCEインターフェースをサポートする、などを含み得る。
【0055】
いくつかの実装様式において、異なる拡張されたサービス能力は、優先順位によりソートされ得るオプションの能力セットの多数のグループに組み合わせてもよく、一つの優先順位が各能力セットに割り当てられている。例えば、いくつかの拡張されたサービス能力により必要とされるリソースが互いに影響し得るため、同じタイプのサービスの拡張されたサービス能力は、異なる能力セットに分類されもよい。コントローラは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの現在のリソースの利用状況に従って、又は能力セットの優先順位に従って、使用する能力セットを選択し得る。一般に、高い優先順位を有する能力セットが優先的に選択される。
【0056】
いくつかの実装様式において、能力セットに含まれている2つ以上の拡張されたサービス能力が同じグループに属しているならば、すなわち、2つのタイプの圧縮アルゴリズムのような2つ以上の拡張されたサービス能力が同じ又は類似する能力を提供するならば、好適には、異なる優先順位が、2つのタイプ圧縮アルゴリズムグループなどの同じグループの異なる拡張されたサービス能力に割り当てられ得る。
【0057】
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序、及びファームウェア・バージョンID、の少なくとも1つのタイプを含み得ることが先述の説明から分かり得る。例えば、ハードディスク・ベンダのシーゲイト(Seagate)のベンダ識別子は、Seagateのように表現され得、Seagateは、いくつかのブランド又はシリーズの製品を製造し得、異なるブランド又はシリーズの製品は、異なる識別子を使用することにより表現され得、同じシリーズの製品もいくつかの異なるタイプ及びいくつかの異なるハードディスク順序を有し得、同じハードディスクシリアル番号の製品は同時にリリースされ、製品はその後アップグレードされ得るので、製品のファームウェアのバージョンIDも異なり得る。ファームウェアは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに恒久的に書き込まれているソフトウェアを指す。
【0058】
以上の説明によると、本発明のこの実施形態に従うシステムは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクによりサポートされている拡張サービス能力に関する情報を外部的に提供し得、コントローラが、少なくとも1つのイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、サービス処理方法を提供する。この方法メカニズムは、2つのパートを含み得る。1つのパートは、拡張サービス能力に関する情報の表現様式である。この実施形態において、多数の表現様式、例えば、基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、が例としてリストされている。他のパートは、拡張サービス能力に関する情報を外部的に提供するとともに取得する様式である。この実施形態において、多数の表現様式、例えば、コントローラが、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに問い合わせること、及び、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが、ハードディスク情報データベースに登録すること、が例としてリストされている。しかし、先にリストされた多数の様式は、単に本発明のいくつかの実装様式でしかなく、本発明を限定することを意図していないことを理解すべきである。本発明の精神に従って、能力情報が提供される他の様式があり得る。
【0059】
本発明のこの実施形態における技術的ソリューションを使用することにより、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクがクラスタ型ストレージシステムに接続(join)され、クラスタ型ストレージシステムがアプリケーションスケジューリングを実施する場合には、コントローラは、各イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得可能であり、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにサービス要求を処理することを指示するために、各イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクによりサポートされている拡張サービス能力に従って、対応するサービススケジューリングを実施し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは対応する能力を有している。
【0060】
本発明のいくつかの可能な実装様式において、サービス要求を受信した後、サービス要求がサービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジュールされ得、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクがサービス要求の処理を指示されることができるように、コントローラは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力に関する情報取得し得ることが、先述の説明から分かり得る。これはサービス処理を実施する対応する能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを探すことが難しいという従来技術における問題を解決するとともに、以下の技術的効果が得られる:クラスタ型ストレージシステムは、各イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得可能であるため、クラスタ型ストレージシステムは受信されたサービス要求に対応するスケジューリングを実施し得るとともに受信されたサービス要求の処理をイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに指示し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、対応する能力を有しており、それにより、サービス処理のためのクラスタ型ストレージシステムの作業効率が改善する。
【0061】
図3に示されているように、本発明の実施形態は、サービス処理方法をさらに提供し、前記方法は、図1に示されているクラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。前記方法は以下を含み得る:
【0062】
310:イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラが、前記ハードディスク情報データベースから、前記拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、拡張サービス能力に関する情報を、ハードディスク情報データベースに登録する。
【0063】
320:拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラからサービス要求を受信し、サービス要求を処理する。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0065】
基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0066】
高度サービス能力に関する情報は、前記イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0067】
能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、能力セットの記述情報と、を具備し、能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0068】
本発明のこの実施形態において、以下の技術的ソリューションが使用されることが先述の説明からわかり得る:サービス要求を受信した後、コントローラが、ハードディスク情報データベースに、対応する拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを得るために問い合わせ、処理するためのサービス要求をイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジュールし、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに、受信されたサービス要求の処理を指示することができるように、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラが問い合わせることにより取得するために、それ自身の拡張サービス能力に関する情報を、ハードディスク情報データベースに登録し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、対応する能力を有しており、
これにより、サービス処理効率が改善する。
【0069】
図4に示されているように、本発明の実施形態は、他のサービス処理方法をさらに提供し、前記方法は、図1に示されているクラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を含み、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。前記方法は、以下を含み得る:
【0070】
410:イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラにより送信される拡張サービス能力クエリメッセージを受信し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報をコントローラへ返信する。
【0071】
420:拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、コントローラからサービス要求を受信し、サービス要求を処理する。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを具備する。
【0073】
基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0074】
高度サービス能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、高度サービス能力の記述情報と、を具備し、高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0075】
能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、能力セットの記述情報と、を具備し、能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0076】
本発明のこの実施形態において、以下の技術的ソリューションが使用される:コントローラがサービス要求を受信した後、対応する拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを選択し、処理のためにサービス要求をイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジューリングし得るように、必要に応じてコントローラは、拡張サービス能力クエリメッセージを送信し、拡張サービス能力クエリメッセージを受信した後、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、それ自身の拡張サービス能力に関する情報を、コントローラへ報告し、これにより、サービス処理効率が改善する。
【0077】
以上の説明によると、本発明のこの実施形態において提供されるサービス処理方法において、サービス要求を受信した後、コントローラが、サービス要求を、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有しているイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジュールし、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにサービス要求の処理を支持し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するように、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を、コントローラに、拡張サービス能力クエリメッセージを受信した後に、ハードディスク情報データベースに能動的に登録又は報告すること、などの様式において通知し得る。これは、サービス処理を実施する対応する能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを見つけることが難しいという従来技術における問題を解決し、以下の技術的効果が得られる:クラスタ型ストレージシステムは、各イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得することができるため、クラスタ型ストレージシステムは、受信したサービス要求に対応するスケジューリングを実施し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに受信されたサービス要求の処理を指示し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、対応する能力を有しており、それにより、サービス処理のためのクラスタ型ストレージシステムの作業効率が改善する。
【0078】
図5を参照すると、本発明の実施形態は、コントローラ500を提供し、コントローラは、図1に示されているクラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、前記コントローラと、多数のイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。コントローラ500は、
サービス要求を受信するように構成されている受信モジュール510と、
サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定するように構成されている決定モジュール520と、
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を取得するように構成されている取得モジュール530と、
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報に従って、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに、サービス要求を処理するように指示するように構成されているスケジューリングモジュールであって、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有する、スケジューリングモジュール540と、
を具備し得る。
【0079】
本発明のいくつかの実施形態において、取得モジュール530は、
ハードディスク情報データベースに問い合わせることにより、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも1つにより提供される拡張サービス能力に関する情報を取得するように構成された問い合わせユニットを具備し、
ハードディスク情報データベースは、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を格納するために使用される。
【0080】
本発明のいくつかの実施形態において、取得モジュール530は、
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクのそれぞれに拡張サービス能力クエリメッセージを送信し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの少なくとも一つにより返信される拡張サービス能力に関する情報を受信するように構成されている送受信ユニットを具備する。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0082】
基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0083】
高度サービス能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、高度サービス能力の記述情報と、を具備し、高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0084】
能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、能力セットの記述情報と、を具備し、能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態において、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報は、以下の情報:ベンダ識別子、商品識別子、ハードディスク順序、及びファームウェア・バージョンIDの少なくとも1つのタイプを含み得る。
【0086】
本発明のこの実施形態において提供されるコントローラは、図2に示されているサービス処理方法の方法手順を実行可能であるが、本発明のこの実施形態において、ここでは再び説明しない。
【0087】
本発明のいくつかの可能な実装様式において、サービス要求がサービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジュールされ得、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが、サービス要求の処理を指示されるように、サービス要求を受信した後、コントローラは、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力を決定し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにより提供される拡張サービス能力に関する情報を取得し得ることが以上の説明から分かり得る。これは、サービス処理を実施するための、対応する能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを見つけることは困難であるという従来技術の問題点を解決し、以下の技術的効果が得られる:クラスタ型ストレージシステムは、各イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を取得することができるため、クラスタ型ストレージシステムは、受信されたサービス要求に対応するスケジューリングを実施し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに受信されたサービス要求の処理を指示し得、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、対応する能力を有しており、それにより、サービス処理のためのクラスタ型ストレージシステムの作業効率が改善する。
【0088】
図6を参照すると、本発明の実施形態は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク600を提供し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、図1に示されているクラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、ハードディスク情報データベースと、を具備し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク600は、
コントローラが、ハードディスク情報データベースから、拡張サービス能力に関する情報を取得できるように、拡張サービス能力に関する情報を、ハードディスク情報データベースに登録するように構成されている登録モジュール610と、
拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、コントローラからサービス要求を受信するように構成されている受信モジュール620と、
サービス要求を処理するように構成されている処理モジュール630と、
を具備し得る。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0090】
基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0091】
高度サービス能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0092】
能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、能力セットの記述情報と、を具備し、能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0093】
本発明のこの実施形態において提供されるイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、図3において示されているサービス処理方法の方法手順を実行可能であるが、本発明のこの実施形態においては、ここでは再び説明しない。
【0094】
本発明のこの実施形態において、以下の技術的ソリューションが使用されることが、以上の説明から分かり得る:コントローラは、サービス要求を受信した後、ハードディスク情報データベースに問い合わせ、対応する拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを取得し、サービス要求をイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに処理のためにスケジュールし、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに受信されたサービス要求の処理を指示できるように、コントローラが問い合わせることにより取得できるように、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、それ自身の拡張サービス能力に関する情報をハードディスク情報データベースに登録し、それにより、サービス処理効率が改善する。
【0095】
図7を参照すると、本発明の実施形態は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク700を提供し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、図1に示されているクラスタ型ストレージシステムに適用され、クラスタ型ストレージシステムは、コントローラと、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、ハードディスク情報データベースと、を具備し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力を有し、拡張サービス能力は、データストレージ能力を有していない。イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスク700は、
コントローラにより送信された拡張サービス能力クエリメッセージを受信するように構成されている受信モジュール710と、
イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの拡張サービス能力に関する情報を、コントローラに返信するように構成されている送信モジュール720と、
前記拡張サービス能力に関する情報が、サービス要求により必要とされる拡張サービス能力に合致する場合、コントローラからサービス要求を受信するようにさら構成されている受信モジュール710と、
サービス要求を処理するように構成されている処理モジュール730と、
を具備し得る。
【0096】
本発明のいくつかの実施形態において、拡張サービス能力に関する情報は、以下の:基本ハードディスク能力に関する情報、高度サービス能力に関する情報、及び能力セットに関する情報、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0097】
基本ハードディスク能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、基本ハードディスク能力の記述情報と、を具備し、基本ハードディスク能力の記述情報は、以下の情報:ポートの数、サポートされるポートタイプ、ハードディスクに組み込まれたプロセッサのタイプ、ハードディスク回転速度、及び速度調整又はスリープがサポートされているかどうか、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0098】
高度サービス能力に関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、前記高度サービス能力の記述情報と、を具備し、高度サービス能力の記述情報は、以下の情報:能力名、能力識別子、及び能力パラメータオプション、の少なくとも1つのタイプを含む。
【0099】
能力セットに関する情報は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクの識別情報と、能力セットの記述情報と、を具備し、能力セットの記述情報は、能力セットの識別子と、前記能力セットに含まれている基本ハードディスク能力の記述情報又は前記能力セットに含まれている高度サービス能力の記述情報と、を具備する。
【0100】
本発明のこの実施形態において提供されるイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、図4に示されているサービス処理方法の方法手順を実行可能であるが、本発明のこの実施形態においては、ここでは再び説明しない。
【0101】
本発明のこの実施形態において、以下の技術的ソリューションが使用されている:コントローラが、サービス要求を受信した後に、対応する拡張サービス能力を有するイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクを選択し、処理のために、サービス要求をイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクにスケジューリングし、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクに受信されたサービス要求を処理するように指示し得るように、コントローラは、必要に応じて拡張サービス能力クエリメッセージを送信し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、拡張サービス能力クエリメッセージを受信した後に、それ自身の拡張サービス能力に関する情報をコントローラに報告し、これによりサービス処理効率が改善する。
【0102】
本発明の実施形態は、クラスタ型ストレージシステムをさらに提供する。図1に示されているように、クラスタ型ストレージシステムは、図5の実施形態において示されているコントローラと、図6又は図7の実施形態において示されているイーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクと、を具備している。
【0103】
図8に示されているように、本発明の実施形態は、コントローラ800をさらに提供し、コントローラは、プロセッサ801、メモリ802、バス803、及び通信インターフェース804、を具備する。
【0104】
メモリ802は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されており、プロセッサ801は、バス803を使用することによりメモリ802と結合されており、コントローラが実施すると、コントローラが図2の実施形態において示されているサービス処理方法を実行できるように、プロセッサ801は、メモリ802に格納されているコンピュータ実行可能命令を実行する。
【0105】
図9において示されているように、本発明の実施形態は、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクをさらに提供し、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクは、プロセッサ901、メモリ902、バス903、及び通信インターフェース904を具備する。
【0106】
メモリ902は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されており、プロセッサ901は、バス903を使用することによりメモリ902と結合され、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが実施すると、イーサネット(登録商標)・インターフェース・ハードディスクが図3又は図4の実施形態に示されているサービス処理方法を実行できるように、プロセッサ901は、メモリ902に格納されているコンピュータ実行可能命令を実行する。
【0107】
本発明の実施形態は、コンピュータ可読記録媒体を更に提供し、コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行する場合、コンピュータが図2の実施形態に示されているサービス処理方法を実行できるように、コンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ実行可能命令を具備している。
【0108】
本発明の実施形態は、コンピュータ格納媒体を更に提供し、コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行する場合、コンピュータが図3の実施形態に示されているサービス処理方法を実行するか、又は、図4の実施形態に示されているサービス処理方法を実行できるように、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ実行可能命令を具備している。
【0109】
以上の実施形態において、各実施形態の説明は、それぞれに焦点が合わせられている。実施形態において、詳細に説明されていない部分は、他の実施形態における関連する説明を参照すること。
【0110】
説明の簡易化のため、前述の方法の実施形態は、動作の組み合わせの列として説明されていることに留意すべきである。しかし、本発明に従って、他のシーケンスにおいて実施され得、又は同時に実施し得るため、当業者であれば、本発明は説明された動作の手順に限定されるものではないことは理解し得る。加えて、当業者であれば、この明細書において説明されているすべての実施形態は、例示的な実施形態に属しており、関与する動作及びモジュールは、必ずしも本発明に必須であるわけではないことも理解し得る。
【0111】
当業者であれば、実施形態の方法のステップの全部又はいくつかは、関連するハードウェアのプログラム命令により実装されうることは理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体に格納され得る。ストレージメディアは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディスク、光学ディスク、などを含み得る。
【0112】
以上、本発明の実施形態において提供されるサービス処理方法、関連するデバイス、及びクラスタ型ストレージシステムが詳細に説明されている。本発明の原理及び実装様式は、特定の例を用いてこの明細書において解説されている。先述の実施形態の例示は、単に本発明の方法及び核となるアイデアの理解を助けるために使用されている。加えて、当業者は、本発明のアイデアに従う特定の実装様式及びアプリケーションの範囲に修正を加え得る。したがって、この明細書は、本発明を限定するものとして解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0113】
110 クラスタコントローラ
120 イーサネット・インターフェース・ハードディスク
130 ハードディスク情報データベース
510 受信モジュール
520 決定モジュール
530 取得モジュール
540 スケジューリングモジュール
610 登録モジュール
620 受信モジュール
630 処理モジュール
710 受信モジュール
720 送信モジュール
730 処理モジュール
801 プロセッサ
802 メモリ
803 バス
804 通信インターフェース
901 プロセッサ
902 メモリ
903 バス
904 通信インターフェース
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9