【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1の特徴を備えた方法によって達成される。この方法の有利な実施形態は、従属形式の請求項の内容である。
【0007】
請求項1の記載によれば、結合部分、この結合部分内に支持されたテレスコープ形シリンダ及び結合部分内で変位可能に支持された少なくとも1つの入れ子式部分を有する伸縮ブームを備えたクレーンを組み立てる方法が提案されている。少なくとも1つの入れ子式部分を伸縮ブームの重量の問題に起因して別個に配備現場まで輸送する。
【0008】
本発明によれば、少なくとも1つの別個に移動させる入れ子式部分の組み立ては、テレスコープ形シリンダの助けにより配備現場で行われる。これは、今や、別個の入れ子式部分を外側部分、特に結合部分内にゆっくりと引き込むために用いられる。この目的のため、入れ子式部分は、まず最初に、テレスコープ形シリンダのアクティブな領域内に、即ち、組み立て位置に動かされなければならない。
【0009】
テレスコープ形シリンダは、その第1の端部が結合部分内に取り付けられ、反対側の端部は、自由であり、この反対側の端部は、組み立てられるべき入れ子式部分の受け入れ及び引き込みに役立つ。
【0010】
本発明の方法は又、クレーンの結合部分のところでの少なくとも1つの入れ子式部分の組み立てに利用できる。しかしながら、方法実施形態は、クレーンブームの既に組み立てられた入れ子式部分のところでの別の入れ子式部分の組み立てにも制約なく適している。さらに、1つの個別の別個に移動させた入れ子式部分を方法実施形態において組み立てるだけでなく、個々の入れ子式部分で構成された入れ子式部分パッケージを同時に組み立てることが考えられ、この場合、パッケージの最も外側の入れ子式部分は、クレーンの既に組み立てられている外側入れ子式部分内に、特に、結合部分内にテレスコープ形シリンダによって引き入れられる。
【0011】
引き込み手順は、極めてゆっくりと行われなければならない。というのは、組み立てのその時点において入れ子式部分相互間の完全な支持又は正確な誘導が依然として行われないからである。作動に必要な第2の支持箇所、即ちカラー支持体は、特に存在しない。
【0012】
テレスコープ形シリンダは、組み立て手順の開始時では依然として案内されないので、テレスコープ形シリンダは、理想的には、外側部分の内方側部のところで、特に結合部分の内方側部のところで支えによって支持される。支持体は、外方に延ばされたテレスコープ形シリンダのところで働く有害なモーメントに反作用し又は打ち消す。
【0013】
理想的には、用いられる支えは、テレスコープ形シリンダとそれぞれの内側部分との間の可変間隔に応じてこの支えを組み立て中に調節することができるよう長手方向に可変である。この間隔は、例えば、結合部分のところでの入れ子式部分の組み立て時に最大である。しかしながら、本発明の方法を結合部分の内部で既に組み立て状態にある入れ子式部分のところでの別の入れ子式部分の組み立てのために実施する場合、支えの長さをそれぞれ適合させ又は減少させなければならない。
【0014】
組み立てられるべき入れ子式部分が取り付けられる補助クレーンは、特に、別個に移動させた入れ子式部分をテレスコープ形シリンダの取り付け領域内に動かすのに役立つ。補助クレーンは、取り付け支持状態の入れ子式部分を組み立て位置に運ぶ。
【0015】
入れ子式部分の端部品は、好ましくは、少なくとも2つの部分をボルト止めするボルト止めシステムが外側部分のカラーに接触するまで、組み立て位置において他の部分の内部空間内に僅かに入り込む。
【0016】
外側部分、特に結合部分は、好都合には、補助クレーンの助けを借りて組み立てられるべき入れ子式部分の導入を容易にする導入補助手段を有する。組み立てられるべき入れ子式部分が外側部分の内部空間内に達するやいなや、通常、組み立てられるべき入れ子式部分の端部品の外周部のところに設けられている部分の第1の支持箇所が働く。
【0017】
しかしながら、この個々の第1の支持箇所は、入れ子式部分をテレスコープ形シリンダの助けにより極めてゆっくりと変位させることができるようにするだけであるような入れ子式部分の適正な誘導にとっては十分ではない。
【0018】
組み立て位置に達すると、テレスコープ形シリンダを出して、これを好ましくは少なくとも1つの入れ子式部分に自動的に連結する。理想的には、入れ子式部分のボルト止めシステムを同時に又は狭い時間枠の範囲内でテレスコープ形シリンダによってロック解除し、その結果、外側部分の方へのテレスコープ形シリンダの相対的押し運動が可能になる。
【0019】
本発明の方法の好ましい実施形態では、テレスコープ形シリンダは、外側部分と引き込み部分との間のボルト止めが可能になるまで少なくとも1つの入れ子式部分を更に引き込む。テレスコープ形シリンダは、特に好ましくは、内側部分と外側部分を互いにボルト止めするようボルト止めシステムを作動させ、他方、引き込み入れ子式部分へのテレスコープ形シリンダの連結をそれと同時に又は狭い時間枠の範囲内で自動的に解除する。
【0020】
少なくとも1つのボルト連結部、即ち、入れ子式部分(結合部分を含む)相互間のボルト連結部か入れ子式部分とテレスコープ形シリンダとの間のボルト連結部かのいずれかが好都合には常時働く。このことは、新たなボルト連結部が最初に常時確立され、そして次に、古いボルト連結部だけが解除されることを意味している。
【0021】
今や組み立て状態にある入れ子式部分の端部品は、理想的には、もしそうでなければ必要とされる支えを引っ込めることができるようテレスコープ形シリンダのための案内を有する。引っ込められた支えは、かくして、テレスコープ形シリンダが引き込まれるべき入れ子式部分の内側領域に移動しているときにもはや何ら障害物とはならない。
【0022】
外側部分、特に結合部分は、組み立て手順中、通常のクレーン張り綱によりその起伏位置に保持される。伸縮ブームの組み立てがいったん完了すると、張り綱を組み立て状態の入れ子式部分上に延ばし、そしてこれら入れ子式部分に連結する。
【0023】
第2の支持箇所の組み立ては、通常のクレーン作動又はブームの伸縮動作に必要である。第2の支持箇所は、次に、外側入れ子式部分のカラー領域に取り付けられ又は入れ子式部分の組み立て中にこの目的のために提供された外側入れ子式部分のカラー領域内の位置に既に自動的に導入されている。
【0024】
本発明の方法の有利な実施形態では、クレーン支持体を少なくとも1つの入れ子式部分の引き込みによって少なくとも1つの入れ子式部分上に支持された案内フレームによって外側部分のカラーのところのその提供位置に動かす。この場合、案内フレームは、まず最初に、案内フレームを入れ子式部分と一緒に外側部分の内部空間内に引き込むために少なくとも1つの入れ子式部分にしっかりと連結されなければならない。
【0025】
外側入れ子式部分と内側入れ子式部分を互いにボルト止めするやいなや、案内フレームと引き込み入れ子式部分との間の連結をそれと同時に又は狭い時間枠の範囲内で解除し、そして外側部分との固定された連結を導入する。この案内フレームは、クレーン支持体を担持し、このクレーン支持体は、この場合、外側部分のカラー領域に支持箇所を形成する。今や、伸縮ブームは、完全に機能状態にある。
【0026】
理想的には、案内フレームは、まず最初に位置決めされてボルト止めされ、次に、入れ子式部分(結合部分を含む)相互間のボルト止めを行う。
【0027】
本発明の方法に加えて、本発明は、伸縮ブームを備えたクレーンのための結合部分に関し、結合部分は、本発明の方法又はこの方法の有利な実施形態を実施するためのテレスコープ形シリンダを有する。本発明の結合部分の利点及び特性は、この時点においては繰り返しの説明がなしで済むよう本発明の方法の利点及び特性に一致していることは明らかである。
【0028】
結合部分、即ちテレスコープ形シリンダは、好ましくは、テレスコープ形シリンダを結合部分の内方側部又は結合部分内に支持された内側入れ子式部分の内方側部に当てて支持するのに適した少なくとも1つの支え、特に長手方向に可変の支えを有する。支えは、特に、能動的に制御可能であり、好ましくは油圧の作用で作動可能である。
【0029】
さらに、有利な実施形態では、テレスコープ形シリンダは、入れ子式部分への自動連結部を引き込むことができるようにする補助組立体ヘッドを更に有する補助組立体ヘッドは、入れ子式部分のボルト止めシステムを作動させる手段を有する。組立体ヘッドは、特に、テレスコープ形シリンダと少なくとも1つの入れ子式部分の連結手順の際、入れ子式部分の対応のボルト止めシステムが同時に又は狭い時間枠の範囲内でロック解除されるよう構成されている。理想的には、少なくとも1つのボルト連結部、即ち、入れ子式部分(結合部分を含む)相互間のボルト連結部か入れ子式部分とテレスコープ形シリンダとの間のボルト連結部かのいずれかが好都合には常時働く。このことは、新たなボルト連結部が最初に常時確立され、そして次に、古いボルト連結部だけが解除されることを意味している。
【0030】
特に面取り部の形態をした少なくとも1つの導入補助手段が外側部分、特に結合部分の内側領域内への組み立てられるべき入れ子式部分の単純化された導入を可能にするために結合部分のカラーのところに設けられる。組み立てに必要な補助クレーンが僅かな斜めの引張り作用を利用する場合、それにより、入れ子式部分の単純化された導入が得られる。
【0031】
結合部分の有利な実施形態では、少なくとも1つの支え及び/又は補助組立体ヘッドは、油圧の作用で作動可能である。油圧供給は、理想的には、テレスコープ形シリンダの油圧回路によって行われる。
【0032】
本発明は、更に、本発明の結合部分を有する伸縮ブームに関する。伸縮ブームは、本発明の方法を実施するのに適している。有利な実施形態では、カラー支持体を有する案内フレームが更に提供されるのが良く、案内フレームは、組み立て状態の入れ子式部分又は外側部分に選択的に解除可能に連結可能である。案内フレームは、クレーン支持体の自動設置を可能にし、その結果、適正なセットアップ条件が確立されるようになり、伸縮ブームは、組み立て手順後にそれ以上の人間の介入なして完全に昨日状態にある。
【0033】
伸縮ブームをラチス構成で又は更に例えば金属板構成で構造化することができる。両方の構成形式の混合形態も又相当できる。
【0034】
本発明は、最後に、本発明の方法を実施するのに適した本発明の伸縮ブームを備えたクレーンに関する。
【0035】
本発明の別の利点及び別の特性については、図面に示された実施形態を参照して詳細に説明する。