特許第6366057号(P6366057)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6366057クレーンの組み立て方法並びに結合部分、伸縮ブーム及びクレーン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6366057
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】クレーンの組み立て方法並びに結合部分、伸縮ブーム及びクレーン
(51)【国際特許分類】
   B66C 23/26 20060101AFI20180723BHJP
   B66C 23/687 20060101ALI20180723BHJP
   B66C 23/697 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   B66C23/26 C
   B66C23/687 B
   B66C23/697
【請求項の数】15
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-135919(P2014-135919)
(22)【出願日】2014年7月1日
(65)【公開番号】特開2015-13754(P2015-13754A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2017年4月7日
(31)【優先権主張番号】10 2013 011 173.0
(32)【優先日】2013年7月4日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】597120075
【氏名又は名称】リープヘル−ヴェルク エーインゲン ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Liebherr−Werk EhingenGmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】ハンス−ディーター ヴィリム
(72)【発明者】
【氏名】ヘルベルト ライブレ
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭50−30250(JP,A)
【文献】 実開平3−110088(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合部分と、前記結合部分内に支持されたテレスコープ形シリンダと、少なくとも1つの入れ子式部分とを有する伸縮ブームを備えたクレーンを組み立てる方法であって、前記少なくとも1つの入れ子式部分が前記結合部分とは別個に配備現場に輸送される、方法において、
前記テレスコープ形シリンダによって補助組立体ヘッドを介して前記少なくとも1つの別個移動形入れ子式部分を組み立て位置で外側部分内に、特に前記結合部分内に引き込み、特にゆっくりと引き込み、
前記テレスコープ形シリンダは、このテレスコープ形シリンダのところに配置された、能動的に制御可能であり且つ長手方向に可変の支えの助けにより前記外側部分の内側に当てられた状態で支持されている、方法。
【請求項2】
補助クレーンのところで前記少なくとも1つの入れ子式部分を支持し、そして前記ゆっくりとした引き込みのために前記補助クレーンによって組み立て位置に至らせる、請求項記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの入れ子式部分の端部品を少なくとも2つの部分をボルト止めするためのボルト止めシステムが前記外側部分のカラーに接触するまで前記組み立て位置において前記補助クレーンによって前記外側部分の内部空間内に運び込む、請求項記載の方法。
【請求項4】
前記テレスコープ形シリンダを前記組み立て位置に達したときに出し、そして前記少なくとも1つの入れ子式部分に自動的に連結し、前記テレスコープ形シリンダは、好ましくは、前記少なくとも1つの入れ子式部分の前記ボルト止めシステムをロック解除する、請求項記載の方法。
【請求項5】
前記テレスコープ形シリンダは、前記少なくとも1つの入れ子式部分を引き込んで、ついには、前記外側部分と、前記ボルト止めシステムを作動させると共に前記引き込み入れ子式部分への連結を自動的に解除する前記引き込み入れ子式部分とのボルト止めが可能になるようにする、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記外側部分、特に前記結合部分を組み立て手順中、クレーン張り綱によって安定させる、請求項1〜のうちいずれか一に記載の方法。
【請求項7】
前記カラー支持体を前記少なくとも1つの入れ子式部分の前記引き込みによって前記少なくとも1つの入れ子式部分のところで支持された案内フレームによって前記外側部分の前記カラーのところのその提供位置に至らせる、請求項記載の方法。
【請求項8】
伸縮ブームを備えたクレーンのための結合部分であって、前記結合部分は、請求項1〜のうちいずれか一に記載の方法を実施するためのテレスコープ形シリンダを有し、
前記テレスコープ形シリンダは、このテレスコープ形シリンダを前記結合部分の内方側部又は前記結合部分内に支持された内側入れ子式部分の内方側部に当てて支持する少なくとも1つの能動的に制御可能であり且つ長手方向に可変の支えを有する、結合部分。
【請求項9】
前記テレスコープ形シリンダは、入れ子式部分に自動的に解除可能に連結できる補助組立体ヘッドを有する、請求項記載の結合部分。
【請求項10】
前記補助組立体ヘッドは、ボルト止めシステムをロックしたりロック解除したりするための手段を有する、請求項記載の結合部分。
【請求項11】
特に面取り部の形態をした少なくとも1つ導入補助手段が前記結合部分の前記カラーのところに設けられている、請求項3又は7に記載の結合部分。
【請求項12】
前記少なくとも1つの支え及び/又は前記補助組立体ヘッドは、油圧の作用で作動可能であり、その油圧供給源は、好ましくは、前記テレスコープ形シリンダの油圧供給源によって提供可能である、請求項11のうちいずれか一に記載の結合部分。
【請求項13】
請求項1〜のうちいずれか一に記載の方法を実施するための請求項12のうちいずれか一に記載の結合部分を備えた伸縮ブームであって、特に、組み立てられるべき前記入れ子式部分又は前記外側部分に選択的に解除可能に連結できるクレーン支持体を有する案内フレームが設けられている、伸縮ブーム。
【請求項14】
前記伸縮ブームは、ラチス構成ものであること、金属板構成のものであること又はこれら両方の構成方式の混合形態のものである、請求項13記載の伸縮ブーム。
【請求項15】
請求項1〜のうちいずれか一に記載の方法を実施するための請求項13又は14に記載の伸縮ブームを備えたクレーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結合部分、結合部分内に支持されたテレスコープ形シリンダ及び少なくとも1つの入れ子式部分を有する伸縮ブームを備えたクレーンの組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
伸縮ブームは、結合部分及びこの結合部分内に変位可能に支持された複数個の部分を有する。ブームを伸縮させるための駆動は、端部側が結合部分のベースの付近に取り付けられたテレスコープ形シリンダを介して行われる。
【0003】
クレーンの寸法決めに応じて、伸縮ブームがクレーンと一緒に輸送するには重すぎることが考えられる。この場合、伸縮ブームを輸送のために取り外し、そしてこれをクレーンとは別個に配備現場に移動させる。極めて長く且つ重い伸縮ブームに鑑みて、ブームを輸送のために個々の入れ子式部分又は入れ子式部分の個々のグループに分解し、そして配備部位でこれを組み立てるだけであるようにすることが必要な場合がある。
【0004】
伸縮ブームの個々の入れ子式部分は、典型的には、相対運動を可能にするために互いに異なる支持位置を経て互いの内部に支持される。第1の支持箇所は、この目的のために内側入れ子式部分のところの下方端部の外周部のところに設けられる。支持箇所は、内側入れ子式部分にしっかりと固定され、そして伸縮運動中、内側入れ子式部分と共に動く。第2の支持箇所は、外側入れ子式部分のそのカラーの付近に設けられる。この支持箇所は、カラーの内側周囲のところの固定された局部的位置に締結される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、配備現場のところでの伸縮ブーム、特に重い伸縮ブームの組み立てに取り組み、特に、配備現場での単純化された組み立て手順のための解決手段を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1の特徴を備えた方法によって達成される。この方法の有利な実施形態は、従属形式の請求項の内容である。
【0007】
請求項1の記載によれば、結合部分、この結合部分内に支持されたテレスコープ形シリンダ及び結合部分内で変位可能に支持された少なくとも1つの入れ子式部分を有する伸縮ブームを備えたクレーンを組み立てる方法が提案されている。少なくとも1つの入れ子式部分を伸縮ブームの重量の問題に起因して別個に配備現場まで輸送する。
【0008】
本発明によれば、少なくとも1つの別個に移動させる入れ子式部分の組み立ては、テレスコープ形シリンダの助けにより配備現場で行われる。これは、今や、別個の入れ子式部分を外側部分、特に結合部分内にゆっくりと引き込むために用いられる。この目的のため、入れ子式部分は、まず最初に、テレスコープ形シリンダのアクティブな領域内に、即ち、組み立て位置に動かされなければならない。
【0009】
テレスコープ形シリンダは、その第1の端部が結合部分内に取り付けられ、反対側の端部は、自由であり、この反対側の端部は、組み立てられるべき入れ子式部分の受け入れ及び引き込みに役立つ。
【0010】
本発明の方法は又、クレーンの結合部分のところでの少なくとも1つの入れ子式部分の組み立てに利用できる。しかしながら、方法実施形態は、クレーンブームの既に組み立てられた入れ子式部分のところでの別の入れ子式部分の組み立てにも制約なく適している。さらに、1つの個別の別個に移動させた入れ子式部分を方法実施形態において組み立てるだけでなく、個々の入れ子式部分で構成された入れ子式部分パッケージを同時に組み立てることが考えられ、この場合、パッケージの最も外側の入れ子式部分は、クレーンの既に組み立てられている外側入れ子式部分内に、特に、結合部分内にテレスコープ形シリンダによって引き入れられる。
【0011】
引き込み手順は、極めてゆっくりと行われなければならない。というのは、組み立てのその時点において入れ子式部分相互間の完全な支持又は正確な誘導が依然として行われないからである。作動に必要な第2の支持箇所、即ちカラー支持体は、特に存在しない。
【0012】
テレスコープ形シリンダは、組み立て手順の開始時では依然として案内されないので、テレスコープ形シリンダは、理想的には、外側部分の内方側部のところで、特に結合部分の内方側部のところで支えによって支持される。支持体は、外方に延ばされたテレスコープ形シリンダのところで働く有害なモーメントに反作用し又は打ち消す。
【0013】
理想的には、用いられる支えは、テレスコープ形シリンダとそれぞれの内側部分との間の可変間隔に応じてこの支えを組み立て中に調節することができるよう長手方向に可変である。この間隔は、例えば、結合部分のところでの入れ子式部分の組み立て時に最大である。しかしながら、本発明の方法を結合部分の内部で既に組み立て状態にある入れ子式部分のところでの別の入れ子式部分の組み立てのために実施する場合、支えの長さをそれぞれ適合させ又は減少させなければならない。
【0014】
組み立てられるべき入れ子式部分が取り付けられる補助クレーンは、特に、別個に移動させた入れ子式部分をテレスコープ形シリンダの取り付け領域内に動かすのに役立つ。補助クレーンは、取り付け支持状態の入れ子式部分を組み立て位置に運ぶ。
【0015】
入れ子式部分の端部品は、好ましくは、少なくとも2つの部分をボルト止めするボルト止めシステムが外側部分のカラーに接触するまで、組み立て位置において他の部分の内部空間内に僅かに入り込む。
【0016】
外側部分、特に結合部分は、好都合には、補助クレーンの助けを借りて組み立てられるべき入れ子式部分の導入を容易にする導入補助手段を有する。組み立てられるべき入れ子式部分が外側部分の内部空間内に達するやいなや、通常、組み立てられるべき入れ子式部分の端部品の外周部のところに設けられている部分の第1の支持箇所が働く。
【0017】
しかしながら、この個々の第1の支持箇所は、入れ子式部分をテレスコープ形シリンダの助けにより極めてゆっくりと変位させることができるようにするだけであるような入れ子式部分の適正な誘導にとっては十分ではない。
【0018】
組み立て位置に達すると、テレスコープ形シリンダを出して、これを好ましくは少なくとも1つの入れ子式部分に自動的に連結する。理想的には、入れ子式部分のボルト止めシステムを同時に又は狭い時間枠の範囲内でテレスコープ形シリンダによってロック解除し、その結果、外側部分の方へのテレスコープ形シリンダの相対的押し運動が可能になる。
【0019】
本発明の方法の好ましい実施形態では、テレスコープ形シリンダは、外側部分と引き込み部分との間のボルト止めが可能になるまで少なくとも1つの入れ子式部分を更に引き込む。テレスコープ形シリンダは、特に好ましくは、内側部分と外側部分を互いにボルト止めするようボルト止めシステムを作動させ、他方、引き込み入れ子式部分へのテレスコープ形シリンダの連結をそれと同時に又は狭い時間枠の範囲内で自動的に解除する。
【0020】
少なくとも1つのボルト連結部、即ち、入れ子式部分(結合部分を含む)相互間のボルト連結部か入れ子式部分とテレスコープ形シリンダとの間のボルト連結部かのいずれかが好都合には常時働く。このことは、新たなボルト連結部が最初に常時確立され、そして次に、古いボルト連結部だけが解除されることを意味している。
【0021】
今や組み立て状態にある入れ子式部分の端部品は、理想的には、もしそうでなければ必要とされる支えを引っ込めることができるようテレスコープ形シリンダのための案内を有する。引っ込められた支えは、かくして、テレスコープ形シリンダが引き込まれるべき入れ子式部分の内側領域に移動しているときにもはや何ら障害物とはならない。
【0022】
外側部分、特に結合部分は、組み立て手順中、通常のクレーン張り綱によりその起伏位置に保持される。伸縮ブームの組み立てがいったん完了すると、張り綱を組み立て状態の入れ子式部分上に延ばし、そしてこれら入れ子式部分に連結する。
【0023】
第2の支持箇所の組み立ては、通常のクレーン作動又はブームの伸縮動作に必要である。第2の支持箇所は、次に、外側入れ子式部分のカラー領域に取り付けられ又は入れ子式部分の組み立て中にこの目的のために提供された外側入れ子式部分のカラー領域内の位置に既に自動的に導入されている。
【0024】
本発明の方法の有利な実施形態では、クレーン支持体を少なくとも1つの入れ子式部分の引き込みによって少なくとも1つの入れ子式部分上に支持された案内フレームによって外側部分のカラーのところのその提供位置に動かす。この場合、案内フレームは、まず最初に、案内フレームを入れ子式部分と一緒に外側部分の内部空間内に引き込むために少なくとも1つの入れ子式部分にしっかりと連結されなければならない。
【0025】
外側入れ子式部分と内側入れ子式部分を互いにボルト止めするやいなや、案内フレームと引き込み入れ子式部分との間の連結をそれと同時に又は狭い時間枠の範囲内で解除し、そして外側部分との固定された連結を導入する。この案内フレームは、クレーン支持体を担持し、このクレーン支持体は、この場合、外側部分のカラー領域に支持箇所を形成する。今や、伸縮ブームは、完全に機能状態にある。
【0026】
理想的には、案内フレームは、まず最初に位置決めされてボルト止めされ、次に、入れ子式部分(結合部分を含む)相互間のボルト止めを行う。
【0027】
本発明の方法に加えて、本発明は、伸縮ブームを備えたクレーンのための結合部分に関し、結合部分は、本発明の方法又はこの方法の有利な実施形態を実施するためのテレスコープ形シリンダを有する。本発明の結合部分の利点及び特性は、この時点においては繰り返しの説明がなしで済むよう本発明の方法の利点及び特性に一致していることは明らかである。
【0028】
結合部分、即ちテレスコープ形シリンダは、好ましくは、テレスコープ形シリンダを結合部分の内方側部又は結合部分内に支持された内側入れ子式部分の内方側部に当てて支持するのに適した少なくとも1つの支え、特に長手方向に可変の支えを有する。支えは、特に、能動的に制御可能であり、好ましくは油圧の作用で作動可能である。
【0029】
さらに、有利な実施形態では、テレスコープ形シリンダは、入れ子式部分への自動連結部を引き込むことができるようにする補助組立体ヘッドを更に有する補助組立体ヘッドは、入れ子式部分のボルト止めシステムを作動させる手段を有する。組立体ヘッドは、特に、テレスコープ形シリンダと少なくとも1つの入れ子式部分の連結手順の際、入れ子式部分の対応のボルト止めシステムが同時に又は狭い時間枠の範囲内でロック解除されるよう構成されている。理想的には、少なくとも1つのボルト連結部、即ち、入れ子式部分(結合部分を含む)相互間のボルト連結部か入れ子式部分とテレスコープ形シリンダとの間のボルト連結部かのいずれかが好都合には常時働く。このことは、新たなボルト連結部が最初に常時確立され、そして次に、古いボルト連結部だけが解除されることを意味している。
【0030】
特に面取り部の形態をした少なくとも1つの導入補助手段が外側部分、特に結合部分の内側領域内への組み立てられるべき入れ子式部分の単純化された導入を可能にするために結合部分のカラーのところに設けられる。組み立てに必要な補助クレーンが僅かな斜めの引張り作用を利用する場合、それにより、入れ子式部分の単純化された導入が得られる。
【0031】
結合部分の有利な実施形態では、少なくとも1つの支え及び/又は補助組立体ヘッドは、油圧の作用で作動可能である。油圧供給は、理想的には、テレスコープ形シリンダの油圧回路によって行われる。
【0032】
本発明は、更に、本発明の結合部分を有する伸縮ブームに関する。伸縮ブームは、本発明の方法を実施するのに適している。有利な実施形態では、カラー支持体を有する案内フレームが更に提供されるのが良く、案内フレームは、組み立て状態の入れ子式部分又は外側部分に選択的に解除可能に連結可能である。案内フレームは、クレーン支持体の自動設置を可能にし、その結果、適正なセットアップ条件が確立されるようになり、伸縮ブームは、組み立て手順後にそれ以上の人間の介入なして完全に昨日状態にある。
【0033】
伸縮ブームをラチス構成で又は更に例えば金属板構成で構造化することができる。両方の構成形式の混合形態も又相当できる。
【0034】
本発明は、最後に、本発明の方法を実施するのに適した本発明の伸縮ブームを備えたクレーンに関する。
【0035】
本発明の別の利点及び別の特性については、図面に示された実施形態を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1のa)〜d)は、本発明の方法の個々の組み立てステップの実施中における本発明の伸縮ブームを示す図である。
図2】本発明の伸縮ブームの詳細図である。
図3】案内フレームの詳細斜視図である。
図4-1】図4のa)及びb)は、本発明の方法の互いに異なる組み立てステップ中における案内フレームの種々の断面図である。
図4-2】図4のc)及びd)は、本発明の方法の互いに異なる組み立てステップ中における案内フレームの種々の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
伸縮ブーム2を備えたクレーン1が図1に示されており、伸縮ブームは、結合部分3、テレスコープ形シリンダ4及び少なくとも1つの入れ子式部分5を有している。伸縮ブーム2は、クレーン1とは別個に配備現場まで輸送される。加うるに、重量上の理由で、少なくとも1つの入れ子式部分5又は複数個の入れ子式部分を含む入れ子式部分パッケージを結合部分3とは別個に動かし、次に、配備現場で補助クレーン9の助けにより組み立てる。
【0038】
したがって、クレーン輸送後、クレーンを建設現場で作業可能な状態にする。クレーン上部旋回体1aをこの目的のためにクレーン下部走行体上に載せる。次に、結合部分3をクレーン上部旋回体1aに連結する。結合部分3は、一回の輸送だけに携わるのが良く、或いは、変形例として、1つ又は2つ以上の入れ子式部分5を既に収納していても良い。テレスコープ形シリンダ4は、いずれの場合においても、結合部分内に収納されている。
【0039】
テレスコープ形シリンダ4は、その下端部が結合部分3の足部に連結されている。テレスコープ形シリンダ4の反対側に位置する端部は、自由であり、この端部をブームヘッドの方向に出すことができる。
【0040】
テレスコープ形シリンダ4のピストンロッドの伸長運動中、テレスコープ形シリンダ4に起因する有害なモーメントを抑制するため、テレスコープ形シリンダ4は、アクティブな支え6(図2参照)の助けにより結合部分3の内方側部に当てて支持される。支え6は、長手方向に可変であり且つ油圧の作用で作動される。油圧供給は、テレスコープ形シリンダ4の油圧供給源を経て行われる。
【0041】
組み立てプロセスの開始時(図1a参照)、結合部分3は、張り綱7及び張り綱フレーム8によって水平に保持される。テレスコープ形シリンダ4は、完全に入れられ、そして支え6上で支持される。組み立てられるべき2つの入れ子式部分5a,5bを含む入れ子式部分パッケージ5が補助クレーン9のところで支持され、そして結合部分3のカラーの付近の組み立て位置に移される。部分5aは、パッケージ5の外側入れ子式部分を形成している。両方の部分5a,5bは、互いにボルト止めされている。
【0042】
入れ子式パッケージ5、特に外側入れ子式部分5aは、テレスコープ形シリンダ4によって外側入れ子式部分の受け入れのために結合部分3の内部空間内にその端部側が僅かに突き出なければならない。この手順を単純化するため、面取り部の形態をした導入補助手段が結合部分3のところと入れ子式部分5aのところの両方に設けられる。入れ子式部分パッケージ5は、僅かに斜めに引くことにより補助クレーン9によって更に受け入れられる。それにより、入れ子式部分パッケージ5は、結合部分3に圧接され、提供された面取り部がその作用効果を発揮する。
【0043】
最初の心出しがパッケージ5の導入によって達成され、外側入れ子式部分5aの第1の支持箇所がその作用効果を発揮する。
【0044】
先行技術から知られているように、隣り合う入れ子式部分相互間の複数個のボルト連結部の形態をした連結システムが提供される。この点に関し、かかる連結システムは、例えば、出願公開されていない独国特許出願第102012002122号明細書による4本ボルト型装置であっても良く、或いは、任意他の所望のボルト止め、例えば出願公開されていない独国特許出願第102013006259号明細書に記載されている下方ウェブボルト止めであっても良い。組み立て位置では、外側入れ子式部分5aの端部品11が結合部分3の内部空間内に遠くまで突き出、ついには、入れ子式部分5aの1本又は複数本のボルト12が結合部分3のカラー13に接触するようになる(図1a)。部分3,5aのオーバラップは、この時点では依然として極めて少ない。
【0045】
以下のステップにおいて、テレスコープ形シリンダを本発明の補助組立体ヘッド14が作動可能なボルト12のための作動位置に位置するまで出す。補助組立体ヘッド14は、入れ子式部分5aそれ自体に結合可能であり、次にボルト12をロック解除し、即ち、入れ子式部分5aを入れ子式部分5aの長手方向軸線の方向に引き込んで起こりうるボルト連結又は相対運動の妨害をなくすことができる。今や、入れ子式部分パッケージ5は、結合部分3の内部空間内に変位可能である。
【0046】
テレスコープ形シリンダ4をゆっくりと入れることによって入れ子式部分5を結合部分3内に引き込む。入れ子式部分5の重量の大部分が補助クレーン9によって保持されると共に入れ子式部分5aの端領域11内の第1の支持箇所が結合部分3と既に係合状態にあるので、補助組立体ヘッド14は、非常に軽量に製作可能である。加うるに、補助組立体ヘッド14は、無負荷状態、即ちセットアップ状態でのみ働くので、あらゆる安全上の機能を設ける必要はない。入れ子式部分パッケージ5の引き込みは、極めてゆっくりと行われる。というのは、入れ子式部分相互間、即ち、結合部分3及び入れ子式部分5の完全な支持及び正確な誘導が行われないからである。結合部分3のカラー13の付近の所要の第2の支持箇所は、存在しない。
【0047】
入れ子式部分パッケージ5の設置中におけるカラー支持体の同時設置を保証するため、入れ子式部分5aの外側周囲に固定された案内フレーム50(図2参照)も又、入れ子式部分5aと一緒に結合部分3のカラー13の方向に引き入れられる。この案内フレーム50は、結合部分3と入れ子式部分5aとの間に公知の且つ所要の第2の支持箇所を有している。この支持箇所も又、上述の導入補助手段を備えるのが良く、それにより、その組み立てが単純化される。案内フレーム50の作動を本明細書の後の方で取り上げ、これについては図3及び図4を参照して説明する。
【0048】
テレスコープ形シリンダ4は、入れ子式部分5aのボルト12が結合部分3の適合する相手側箇所に達するまで入れ子式部分パッケージ5を結合部分3の内部空間内へ遠くに引き込む(図1c参照)。標的位置に達すると、組立体ヘッド14は、ボルト12を解除し、ボルトは、次に、結合部分3のところで相手方要素10の適当なボア10′内に自動的に差し込まれる。それと同時に又は狭い時間枠の範囲内で、組立体ヘッド14と入れ子式部分5aとの連結部を自動的に分断する。
【0049】
案内フレーム50は、標的位置に達すると、結合部分3のカラー13に達し、それにより、結合部分3と入れ子式部分5aとの間の第2の支持箇所が動作状態になる。今や、伸縮ブーム2が動作状態にある。必要ならば、別の入れ子式部分をそれぞれの最も内側の入れ子式部分5bのところでの同じ仕方による組み立て手順の繰り返しによって組み立てることが可能である。この標的位置には、入れ子式部分相互間のボルト止め位置に達する前に既に達していても良い。
【0050】
端部品11がテレスコープ形シリンダ4のための案内を有しているので、組み立てが行われた後に支え6を引っ込めることができる。これは、今や、もはや何ら障害物とはならず、テレスコープ形シリンダ4を問題なく出してこれを内側入れ子式部分5bの内側領域内に入れることができる(図1c及び図1d参照)。必要ならば、支え6を入れ子式部分5bの中空空間内に再び出すことができ、そして例えば任意の追加の入れ子式部分の組み立てのためにその内壁に当てて支持することができる。
【0051】
伸縮ブーム2の組み立てを完了した後、張り綱7を差し迫っている持ち上げ作業のために出された組み立て状態の入れ子式部分パッケージ5に連結する。補助組立体ヘッド14の油圧供給は、テレスコープ形シリンダ4の既に存在する油圧供給源によって行われる。かくして、アクティブな支え6の油圧供給も又、実施できる。
【0052】
クレーンブーム2の分解は、従って、逆の順序で行われる。一般に、伸縮ブーム2は、図示の実施形態の場合のように金属板構成で設計されるのが良い。しかしながら、この方法は、ラチス構成の伸縮ブーム又は上述の形式の構成の混合形態で形成されたブームシステムに制約なく利用できる。
【0053】
次に、図3及び図4の記載の助けにより本発明の案内フレーム50の基本的な作動について詳細に説明する。この方法の実施開始時、案内フレーム50を入れ子式部分5aの外周部上に着座させ(図1a、図1b及び図2参照)、そして連結ボルト53を入れ子式部分5aの外周部のところに設けられた適当なボアに挿入することによってこの案内フレームをこの位置で入れ子式部分5aにしっかりと連結する。連結は、図示の形式の1つ又は2つ以上のボルト連結部を介して行われるのが良い。フレームコーナ1つ当たりそれぞれ1つのボルト連結部を有する4本ボルト止め方式の利用が賢明である。
【0054】
連結ボルト53のボルト機構は、一定のエネルギー供給なしで作動が起こった後にこれら連結ボルトも又それぞれの位置に留まるよう自動的である。
【0055】
テレスコープ形シリンダ4の助けにより入れ子式部分5aを結合部分3の内部空間内に引き入れた場合、案内フレーム50も又、結合部分3のカラー13の方向に移動し、ついには、結合部分3が結合部分3のカラー領域に存在する提供位置(図3参照且つ図4のb)から先へ参照)に達するようになる。カラー領域では、案内フレーム50の適当なバー内に差し込み可能な大きな寸法のボルト52を含むボルト機構体を設置する。このボルト連結部50により、テレスコープ形シリンダ4は、偶発的に案内フレーム50から押し出されることがないようになる。かくして、案内フレーム50は、結合部分3及び入れ子式部分5a(図4のc)参照)にしっかりと連結される。
【0056】
次いで、少なくとも1本の連結ボルト53を引いて案内フレーム50と入れ子式部分5aとの間のボルト連結部を解除する。今や、入れ子式部分5aは、結合部分3のカラー13に固定された場所が連結されている第2の支持体箇所上をこれに沿って摺動することができる。案内フレーム50のところの支持箇所は、案内フレームの下方側部のところに配置された図示の支持シュー54によって形成されている。
【0057】
供給ライン、特に油圧ラインが好ましくは、ブームの長手方向において結合部分3の外側で案内されている。提供される本発明の方法に従って別の入れ子式部分5への供給を行うため、油圧連結部がクレーンオペレータによって入れ子式部分相互間に手作業で確立され、組み立てがいったん完了すると、これらは解除される。この理由で、それぞれの連結ボルト53も又、油圧供給なしで現在のボルト位置に自動的に留まるようにすることが必要である。
【0058】
連結ボルト53及びボルト52のボルト位置をモニタするための対応のセンサを伸縮ブーム2のところに配置するのが良い。それぞれのボルト位置を検出してこれをクレーン制御部に伝える1つ又は2つ以上の近接スイッチの組み込みが特に適している。
【符号の説明】
【0059】
1 クレーン
1a クレーン上部旋回体
1b 下部走行体
2 伸縮ブーム
3 結合部分
4 テレスコープ形シリンダ
5 入れ子式部分パッケージ
5a 外側入れ子式部分
5b 最も内側の入れ子式部分
6 支え
7 張り綱
8 張り綱フレーム
9 補助クレーン
14 補助組立体ヘッド
図1
図2
図3
図4-1】
図4-2】