【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発行日:平成25年11月1日 刊行物:Muffle ウェブサイトの掲載日:平成25年11月5日 ウェブサイトのアドレス:http://www.okamura.co.jp/company/topics/index.php http://www.okamura.co.jp/company/topics/office/2013/muffle.php 展示日:平成25年11月6日〜平成25年11月8日 展示会名、開催場所:オカムラグランドフェア2013 ホテルニューオータニ(東京都千代田区) ウェブサイトの掲載日:平成25年12月31日 ウェブサイトのアドレス: http://www.okamura.co.jp/catalog/sougou2013−2014/index.html#page=949〜955 なお、上記html#page=949からhtml#page=955は独立したページである。 発行日:平成26年1月1日 刊行物:2014年新製品カタログ,第010〜017頁,株式会社岡村製作所
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明による間仕切り装置を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
【0018】
(間仕切り装置)
図1は、本実施形態における間仕切り装置の一例を示す斜視図である。
間仕切り装置10は、複数枚のパネル体11を連結することによって構成されたものである。この実施形態において、間仕切り装置10は、平面視T字状に配置した3枚のパネル体11を互いに連結して構成されている。
【0019】
(パネル体)
図2は、本実施形態におけるパネル体11の構成を示す斜視展開図である。
図3は、パネル体11の板厚方向中間部における半断面図である。
図4は、パネル体11の端部を示す上面図である。
図5は、パネル体11の直線部の構造を示す断面図である。
図6は、パネル体11のコーナー部の構造を示す断面図である。
図2に示すように、間仕切り装置10を構成する各パネル体11は、パネル基材(基材)12と、パネル基材12の両面に沿って設けられたクッション材(軟性材)13と、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14と、固定部材30と、を備えている。
【0020】
(パネル基材)
パネル基材12は、パネル状の芯材15と、芯材15の外周部に沿って設けられたフレーム20と、芯材15およびフレーム20の両面を覆うように設けられたベースシート18と、を備えている。
【0021】
芯材15は、例えば紙系材料、樹脂系材料、木質系材料等から形成されている。この芯材15は、なるべく軽量とするのが好ましい。そこで、本実施形態では、芯材15は、紙系材料から形成され、板厚方向に貫通する孔15hが多数並設された、例えば断面六角形状の孔15hが複数千鳥状に組み合わされたハニカム構造とされている。
【0022】
(フレーム)
図2、
図3に示すように、この芯材15の外周部には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、芯材15の四辺に沿って設けられた枠材21A,21B,21C,21Dを備えている。各枠材21A,21B,21D,21Dは、金属系材料、樹脂系材料等から形成されている。
枠材21A,21Bは、芯材15において互いに対向する2辺に沿って上下方向に延在し、パネル体11の幅方向両側に設けられている。枠材21C,21Dは、枠材21A,21Bに直交して横方向に延在し、パネル体11の上下方向両側に設けられている。これら枠材21A,21Bと枠材21C,21Dとは、L字状のブラケット22を介し、ボルト23、あるいは溶接、接着等によって接合されている。これら枠材21A,21B,21C,21Dによって、全体として矩形状をなしたフレーム20が形成されている。
【0023】
図4〜
図6に示すように、各枠材21A,21B,21C,21Dは、フレーム20の内周側の芯材15の外周端面15aに対向する基部21eと、基部21eの幅方向両側からそれぞれフレーム20の外周側に向けて立ち上がる側壁部21fと、からなる、断面略U字状に形成されている。これにより、基部21eと、両側の側壁部21f,21fとに囲まれた部分は、溝25とされている。
このようにして、パネル基材12は、その外周側面に沿って連続し、パネル基材12の内方に向けて凹んだ溝25を有している。
【0024】
ここで、
図3に示すように、L字状のブラケット22は、枠材21Aまたは21Bに沿って枠材21Aまたは21Bの端部に設けられる第一プレート部22aと、第一プレート部22aに直交し、枠材21Cまたは21Dに沿って枠材21Cまたは21Dの端部に設けられる第二プレート部22bと、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bに沿ってL字状のブラケット22の屈曲方向内側に設けられたリブ部22cとが一体に形成されている。
【0025】
L字状のブラケット22の第一プレート部22a、第二プレート部22bには、雌ネジ部29が形成されている。またブラケット22の第一プレート部22aに沿う枠材21Aまたは21Bの基部21eと、第二プレート部22bに沿う枠材21Cまたは21Dの基部21eには、それぞれ、雌ネジ部29に対向した位置に、貫通孔28が形成されている。
【0026】
リブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bから、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bに直交して、パネル体11の内周側に向けて突出形成されている。このリブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bの幅方向両側、つまり、パネル体11の一面側と他面側とにそれぞれ形成されている。このリブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bの曲げ強度を高める補強部材として機能するだけでなく、芯材15の角部の押さえ部材としても機能することができる。すなわち、パネル基材12の一面側と他面側にそれぞれ設けられたリブ部22cの間に芯材15が挟み込まれる。パネル基材12においては、四隅にこのようなブラケット22が設けられることにより、芯材15をフレーム20の内側に保持できるようになっている。
【0027】
なおここで、
図2では、平面板状のパネル体11の例を示したが、パネル体11を平面視または側面視した状態で略L字状、略C字状等とする場合には、フレーム20の上下の枠材21C,21Dまたは左右の枠材21A,21Bを,パネル体11の形状に合わせて折曲または湾曲させる。
【0028】
図5、
図6に示すように、フレーム20および芯材15を覆うように、芯材15の両面には、シート状のベースシート18が設けられている。ベースシート18は、例えばボール紙等から形成されている。このベースシート18は、芯材15よりも外形寸法が大きく、その外周部18aがフレーム20の表面20fに接着剤等により接着されている。
【0029】
(クッション材)
クッション材13は、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に沿って設けられている。クッション材13は、ベースシート18を介して、芯材15の全体を覆うように設けられている。さらに、クッション材13は、その外周端部13sが、フレーム20を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを覆うように設けられている。つまり、クッション材13は、芯材15およびフレーム20を覆うように設けられている。
このクッション材13は、柔軟性および弾性を有した材料、例えば発泡ウレタン材等から形成されている。
【0030】
図7は、パネル基材12の表面に沿って設けられたクッション材13を示す断面図であり、(a)は表皮材14を非装着の状態におけるクッション材13の断面図、(b)は表皮材14を装着した状態におけるクッション材13の断面図である。
図2に示すように、クッション材13には、複数の貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状とされている。そして、クッション材13の外表面13fには、複数の貫通孔16が、上下方向および上下方向に直交する横方向に、間隔を空けて配列されている。
【0031】
図5、
図7に示すように、各貫通孔16は、クッション材13においてパネル基材12とは反対側を向く外表面13fからパネル基材12側に対向する対向面13gまで、クッション材13の厚さ方向に貫通して形成されている。
図7(a)に示すように、各貫通孔16は、その内周面16fが外表面13fと直交して形成されている。これにより、貫通孔16の周縁に角部16vが形成されている。
このような貫通孔16が形成されたクッション材13をパネル基材12の表面に設けることで、パネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状が形成される。
【0032】
(表皮材)
図5、
図7(b)に示すように、表皮材14は、クッション材13の全体を覆うよう設けられている。表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16に沿うことで、パネル体11の表面には、複数の長円形状の凹部17が形成されている。そして、各凹部17において、表皮材14は、貫通孔16を通して、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に接着されている。
ここで、表皮材14は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。クッション材13は、外表面13f側の貫通孔16の周縁において外方に向けて凸となる角部16vが、表皮材14によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材13は、角部16vにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔16の角部16vは、円弧状断面とされている。
【0033】
また、
図5、
図6に示すように、クッション材13および表皮材14は、パネル基材12よりも大きな外形寸法を有している。そして、クッション材13および表皮材14は、その外周端部13e,14eが、パネル基材12の外周縁部、つまり各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込んで、溝25内側に巻き込まれている。このクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eが、各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込む部分で、クッション材13が表皮材14によって圧縮される。これにより、パネル体11は、外周端部11sに向かうにしたがって、その厚みが漸次小さくするように形成されている。また、パネル体11は、外周端部11sにおいてクッション材13および表皮材14が各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込む部分で、丸く円弧状に形成されている。
これらクッション材13及び表皮材14が、表皮構造を構成している。
【0034】
(固定部材)
固定部材30は、溝25に嵌め込まれている。固定部材30は、溝25内側に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、溝25の内周面と固定部材30の外周面との間に挟み込んでいる。これにより、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eをフレーム20の側壁部21fに固定している。
【0035】
ここで、
図2に示すように、固定部材30は、矩形状のパネル基材12の外周部の直線部分12Sに配置される直線部固定部材30Sと、矩形状のパネル基材12の外周部のコーナー部12Cに配置されるコーナー部固定部材30Cと、を備えている。
【0036】
図5に示すように、直線部固定部材30Sは、直線部固定部材30Sが連続する方向に直交する断面形状が、互いに平行に位置する側部プレート部31,31と、側部プレート部31,31どうしを一体に連結する連結プレート部32と、を備えている。
【0037】
側部プレート部31,31は、フレーム20の溝25を形成する側壁部21fとの間に、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込む。このため、側部プレート部31,31の間隔は、溝25の側壁部21f,21fの間隔よりも所定寸法小さく形成されている。これら側部プレート部31,31は、直線部固定部材30Sを溝25内に嵌め込んだときに、先端部31a,31aが溝25の基部21eに突き当たるよう形成されている。
【0038】
連結プレート部32は、側部プレート部31,31の先端部31a,31aよりも、溝25の基部21eから離間する方向にオフセットして形成されている。これにより、直線部固定部材30Sは、側部プレート部31,31と連結プレート部32とにより、断面略H字状をなしている。そして、直線部固定部材30Sは、溝25内に嵌め込んだ状態で、側部プレート部31,31の先端部31a,31a側と、連結プレート部32と、溝25の基部21eとに囲まれた部分に、空間S1が形成されるようになっている。この空間S1は、溝25内に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eの余剰部、すなわち外周端部13e,14eのうちフレーム20の基部21eに突き当たった部分よりも先端部分(不図示)を収容できる収容空間として機能する。
【0039】
また、側部プレート部31,31において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側には、突起33,33が形成されている。この突起33,33は、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間に挟み込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eに食い込むようになっている。これにより、直線部固定部材30Sは、クッション材13および表皮材14が溝25から抜け出ることを防止している。
【0040】
さらに、側部プレート部31,31において、連結プレート部32よりも溝25の基部21eから離間する側には、側部プレート部31,31から内方に向けて突出する突条34,34が形成されている。そして、これら突条34,34と、側部プレート部31,31と、連結プレート部32とに囲まれて、オプション部材等を装着するための装着溝(目地部材側端部保持部)35が形成されている。
【0041】
図3に示すように、パネル体11の上部のコーナー部に配置されるコーナー部固定部材30Cは、上下方向に延びる第一直線状部38Aと、第一直線状部38Aの上端から屈曲して横方向に延びる第二直線状部38Bとから、略L字状に形成されている。
第一直線状部38Aは、上下方向に延びる枠材21Aまたは枠材21Bの上端部において溝25内に嵌め込まれる。第二直線状部38Bは、第一直線状部38Aの一端から連続して形成され、横方向に延びる枠材21Cまたは枠材21Dの両端部において溝25内に嵌め込まれる。
【0042】
図6に示すように、第一直線状部38A、第二直線状部38Bは、それぞれが連続する方向に直交する断面形状が、互いに平行に位置する側部プレート部36,36と、側部プレート部36,36どうしを一体に連結する連結プレート部37と、を備えている。
【0043】
側部プレート部36,36は、フレーム20の溝25を形成する側壁部21f,21fとの間に、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込む。このため、側部プレート部36,36の間隔は、溝25の側壁部21f,21fの間隔よりも所定寸法小さく形成されている。これら側部プレート部36,36は、コーナー部固定部材30Cを溝25内に嵌め込んだときに、先端部36a,36aが溝25の基部21eに突き当たるよう形成されている。
ここで、側部プレート部36,36において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側に、凸部36t,36tが形成されている。この凸部36t,36tは、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間にクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込むようになっている。
【0044】
連結プレート部37は、側部プレート部36,36の先端部36a,36aよりも、溝25の基部21eから離間する方向にオフセットして形成されている。これにより、コーナー部固定部材30Cは、側部プレート部36,36と連結プレート部37により、断面略H字状をなしている。そして、直線部固定部材30Sは、溝25内に嵌め込んだ状態で、側部プレート部36,36の先端部36a,36a側と、連結プレート部37と、溝25の基部21eとに囲まれた部分に、空間S2が形成されるようになっている。この空間S2は、溝25内に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eの余剰部、すなわち外周端部13e,14eのうちフレーム20の基部21eに突き当たった部分よりも先端部分(不図示)を収容できる収容空間として機能する。なおここで、連結プレート部37は、直線部固定部材30Sにおける連結プレート部32よりも基部21eに近く、空間S2は、空間S1よりも小さく形成されている。
【0045】
図3に示すように、パネル体11において、間仕切り装置10の端部、つまり他のパネル体11が連結されない端部においては、コーナー部固定部材30Cは、溝25に対し、コーナーキャップ40によって固定されている。コーナーキャップ40は、第一直線状部41Aと、第一直線状部41Aの一端に連続し、第一直線状部41Aに直交して延びる第二直線状部41Bとからなる略L字状をなしている。
図6に示すように、これら第一直線状部41A,第二直線状部41Bは、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38A,第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。
そして、
図3に示すように、第一直線状部41Aの下端部には、突起片43が下方に向けて突出形成されている。この突起片43が、直線部固定部材30Sの上端部において、連結プレート部32と突条34との間の装着溝35(
図5参照)に挿入されている。
【0046】
また、第二直線状部41Bには、ボルト45を挿入するボルト挿通孔44が形成されている。このボルト挿通孔44に挿通させたボルト45により、コーナーキャップ40と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22の第二プレート部22bが一体に締結されている。
【0047】
(支持脚)
上記したようなパネル体11の下部両端部のコーナー部には、それぞれ、支持脚50が取付可能とされている。この支持脚50は、床面に接地することで、パネル体11を床面上に立設させる。
支持脚50は、パネル基材12の下部端部12Pで溝25内に収容される下部支持部51と、下部支持部51の一端から上方に延び、パネル基材12の側部下端部12Qで溝25内に収容される側部支持部52と、下部支持部51よりも下方に延びる支持脚部53と、を一体に備えている。
【0048】
下部支持部51はフレーム20の下端部の溝25の底面を形成する基部21eに突き当てて固定されている。また、側部支持部52は、フレーム20の側端部の溝25の底面を形成する基部21eに突き当てて固定されている。
下部支持部51および側部支持部52には、ボルト48が挿通されるボルト挿通孔54が形成されている。このボルト挿通孔54に挿通されるボルト48は、雌ネジ部29および貫通孔28にねじ込まれるようになっている。これにより、支持脚50が、パネル体11に固定される。
【0049】
支持脚部53は、下部支持部51よりも下方に延び、その下端部に、高さ調整ネジ49がねじ込み可能とされている。
【0050】
(パネル体どうしの連結構造)
図8は、パネル体11どうしの連結部の構成を示す斜視展開図である。
間仕切り装置10を構成する複数枚のパネル体11は、下部連結部材60と、上部連結部材70と、目地部材80とを介して互いに連結されている。
【0051】
(パネル体下部における連結)
図9は、パネル体11の下部における連結構造を示す断面図である。
図10は、下部連結部材60および目地部材80の下端部を示す斜視図である。
図9に示すように、3枚のパネル体11,11どうしは、その下部において以下のようにして連結されている。
支持脚50には、隣接して配置される他のパネル体11と連結するための下部連結部材60の一端が係止可能とされている。このため、支持脚50には、下部支持部51よりも下方に膨出した膨出部56が一体に形成されている。
【0052】
そして、この膨出部56には、パネル体11の厚さ方向に沿った支持脚50の中間部に、プレート状の下部連結部材60の一端が挿入可能なスリット57が形成されている。スリット57は、膨出部56において他方のパネル体11に隣接する側の側面56aおよび下面56bに開口している。
スリット57の上部には、後述する下部連結部材60の突起部66が挿入される挿入凹部57aが、上方に向けて凹んで形成されている。そして、スリット57の上部において、膨出部56の側面56a側には、挿入凹部57aに隣接して、下方に向けて突出する突起部57bが形成されている。
【0053】
また、膨出部56には、スリット57内に挿入された下部連結部材60を係止するための、係止孔56hが、パネル体11の厚さ方向に沿って貫通形成されている。
【0054】
下部連結部材60は、複数枚のパネル体11の下部の外周端部(側端部)11sどうしを、間隙Dをあけた状態で連結する。
図10に示すように、下部連結部材60は、連結すべきそれぞれのパネル体11に向かって延びる複数の連結部61を備えている。この実施形態では、間仕切り装置10は、3枚のパネル体11を平面視T字状に連結するため、下部連結部材60は、3つの連結部61を備えている。これらの連結部61は互いに一体に連結されている。各連結部61は、間仕切り装置10を構成する各パネル体11どうしの交差角度に合わせて延びるよう設けられている。したがって、この実施形態では、下部連結部材60は、平面視略T字状(Y字状)をなしている。
【0055】
各連結部61は、支持脚50に連結される連結プレート部62と、連結プレート部62上に設けられ、後述する目地部材80を支持する受けプレート部63と、を備えている。この実施形態において、連結プレート部62は、板状で、下部連結部材60を支持脚50に連結した状態で鉛直面内に位置するよう設けられている。受けプレート部63は、板状で、連結プレート部62上に、連結プレート部62に直交して水平面内に位置するように設けられている。これら連結プレート部62と受けプレート部63とにより、連結部61は水平断面略T字状に形成されている。
【0056】
連結プレート部62の先端部62aは、受けプレート部63から側方に突出している。連結プレート部62の先端部62aには、貫通孔62hが形成されている。また、連結プレート部62の先端部62aには、上方に向けて突出する突起部66が形成されている。そして、連結プレート部62において、突起部66と受けプレート部63との間には、突起部66および受けプレート部63から下方に向けて凹となる係合凹部67が形成されている。
【0057】
支持脚50の突起部57bおよび下部連結部材60の係合凹部67は、いずれも下方に行くにしたがいその幅寸法が漸次小さくなるテーパ状をなしている。
この係合凹部67に、支持脚50の突起部57bが嵌め込まれることで、下部連結部材60と支持脚50とを、パネル体11,11が隣り合う方向において、容易に位置決めできるようになっている。
係合凹部67に、スリット57の突起部57bを嵌め込んだ状態で、貫通孔62h及び係止孔56hに連結ボルト69が挿通・締結されることで、下部連結部材60によって、パネル体11,11,11どうしが下端部で連結される。
【0058】
(パネル体上部における連結)
図11は、パネル体11の上部における連結構造を示す断面図である。
図12は、上部連結部材70および目地部材80の上端部を示す斜視図である。
図13は、上部連結部材70の下面図である。
この
図11に示すように、互いに連結されるパネル体11,11,11どうしは、それぞれの上端部どうしを、上部連結部材70によって連結される。
上部連結部材70は、複数枚のパネル体11の上部の外周端部(側端部)11sどうしを、間隙Dをあけた状態で連結する。上部連結部材70は、コーナーキャップ40に代えて、コーナー部固定部材30Cに取り付けられる。
【0059】
図11、
図12に示すように、上部連結部材70は、連結すべきそれぞれのパネル体11に向かって延びる複数の連結部71を備えている。この実施形態では、間仕切り装置10は、3枚のパネル体11を平面視T字状に連結するため、上部連結部材70は、3つの連結部71を備えている。これらの連結部71は、斜行バー部72を介して一体に連結されている。各連結部71は、間仕切り装置10を構成する各パネル体11どうしの交差角度に合わせて延びるよう設けられている。
斜行バー部72は、互いに隣り合って直交して連結されるパネル体11,11間において、それぞれのパネル体11,11に対して45°の角度で斜行するよう形成されている。
【0060】
各連結部71には、ボルト挿通孔71hが形成されている。
また、各連結部71の斜行バー部72側には、互いに隣接するパネル体11の上部に配置されたコーナー部固定部材30Cどうしの間隔を規制する間隔規制部73が下方に向けて突出形成されている。間隔規制部73は、連結部71の先端部71b側を向いた突き当たり面73fを有している。
【0061】
図13に示すように、各連結部71の間隔規制部73および斜行バー部72の下面には、目地部材80の上端部を保持する保持溝(保持部)75が形成されている。保持溝75は、各連結部71,斜行バー部72の幅方向中央に沿って、連結部71,斜行バー部72が連続する方向に沿って形成されている。
これにより、連結部71および斜行バー部72を有した上部連結部材70には、保持溝75が、略Y字状に配置されている。
【0062】
このような上部連結部材70は、各連結部71の先端部71bの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部73の突き当たり面73fが、パネル体11の上部に配置されたコーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37に突き当たることで、互いに隣接するパネル体11,11,11どうしの間隙Dが規制される。
この状態で、ボルト挿通孔71hに挿通させたボルト74を、貫通孔28を通して雌ネジ部29に締結させることにより、上部連結部材70と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22の第二プレート部22bが一体に固定されている。これによって、互いに隣接するパネル体11,11,11の上端部どうしが連結されている。
【0063】
(目地部材)
図14は、パネル体11どうしの連結部に設けられた目地部材80を示す平断面図である。
図1に示すように、目地部材80は、下部連結部材60と上部連結部材70との間で、互いに隣接するパネル体11の外周端部11sどうしの間を塞ぐように設けられている。3枚のパネル体11,11,11を平面視略T字状に連結した本実施形態の間仕切り装置10においては、2枚の目地部材80を用い、互いに直交して隣接する2枚のパネル体11,11どうしの間に形成された間隙D及び同一平面上に配置された2枚のパネル体11,11どうしの間に形成された間隙Dが塞がれている。
図14に示すように、目地部材80は、互いに隣接するパネル体11,11どうしの間を塞ぐように設けられるパネル部81と、パネル部81の両側端部に設けられて、それぞれのパネル体11の装着溝35に保持されるガイド部82A,82Bと、を備えている。
【0064】
パネル部81は、パネル体11,11において上下方向に延びる外周端部11s,11s間を塞ぐよう、帯状に形成されている。
【0065】
ガイド部82A,82Bは、パネル部81の両側端部から連続し、パネル部81に対し、パネル部81の一方の表面81f側に45°傾斜して形成されたサポートプレート83を有している。
【0066】
ガイド部82A,82Bは、パネル体11,11の外周端部11s,11sにおいて、装着溝35が形成されている上下方向の領域に合わせて形成されている。
一方のガイド部82Aは、サポートプレート83の先端に、サポートプレート83に直交して、パネル部81の一方の表面81f側に90°折曲されて形成された係止部84を有している。ガイド部82Aは、サポートプレート83の先端部が、パネル体11において、上下方向に連続する外周端部11sの突条34,34間を通して装着溝35内に挿入配置されている。そして、係止部84が突条34に対して装着溝35側から突き当たることで、装着溝35からガイド部82Aが脱落するのを阻止する。
【0067】
他方のガイド部82Bは、係止部85とストッパ部86と、を有している。係止部85は、ガイド部82Aの係止部84と同様に、サポートプレート83の先端から、サポートプレート83に直交して、パネル部81の一方の表面81f側に90°折曲されて形成されている。ストッパ部86は、サポートプレート83において、パネル部81の一方の表面81fと同じ側に設けられている。ストッパ部86は、サポートプレート83の表面83fに沿うベース部86aと、ベース部86aの一端から直交して立ち上がるストッパ板86bと、を有した断面L字状とされている。ストッパ部86は、サポートプレート83に対し、溶接、溶着、接着等によって一体に接合されている。ストッパ部86のストッパ板86bは、係止部85とパネル部81との間に配置されている。また、係止部85と、ストッパ部86のストッパ板86bとは、サポートプレート83を挟んで一方の側と他方の側に突出するよう形成されている。
このガイド部82Bは、サポートプレート83の先端部が、パネル体11において、上下方向に連続する外周端部11sの突条34,34間を通して装着溝35内に挿入配置されている。そして、係止部85が突条34に対して装着溝35側から突き当たるようになっている。また、ストッパ部86のストッパ板86bが、突条34,34に装着溝35の開口側から突き当たるようになっている。このようにして、係止部85とストッパ部86の間に突条34,34が位置することで、装着溝35からガイド部82Aが脱落するのを阻止する。
【0068】
このようにして、2枚の目地部材80は、
図14に示す紙面上方に移動しようとすると、係止部84が固定部材30の連結プレート部32に突き当たるとともに、ストッパ部86が固定部材30の側部プレート部36に突き当たることで、移動が阻止される。また、目地部材80が紙面下方に移動しようとすると、係止部84が固定部材30の突条34に突き当たるともに、係止部85が固定部材30の側部プレート部36に突き当たることで、その移動が阻止される。また、目地部材80が紙面左右方向に移動しようとすると、一方の目地部材80の係止部86が固定部材30の突条34に突き当たるとともに、他方の目地部材80の係止部85が突条34に突き当たることで、その移動が阻止される。
【0069】
この実施形態において、3枚のパネル体11,11,11を平面視略T字状に連結する場合、上記したような目地部材80を、互いに隣接する2枚のパネル体11,11の間にそれぞれ設ける。つまり3枚のパネル体11,11,11の間に、2枚の目地部材80を配置する。これら2枚の目地部材80は、それぞれ独立したものを配置してもよいが、2枚の目地部材80を予め一体化したものとしてもよい。
それぞれの目地部材80は、下端部が下部連結部材60の受けプレート部63上に載置され、上端部が上部連結部材70の保持溝75に挿入されることで、位置決めされる。
【0070】
図1に示すように、目地部材80が、上部連結部材70と下部連結部材60との間に設けられることで、互いに隣接するパネル体11,11間に形成された間隙Dには、目地部材80のパネル部81が露出する。
【0071】
ここで、目地部材80は、樹脂材料や金属材料等から形成することができる。また、目地部材80は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス等の、透明あるいは半透明の透過性を有したものとすることができる。さらに、目地部材80は、多数の貫通孔を形成したパンチング材、メッシュ材等とすることで、光透過性を有してもよい。このように目地部材80が光透過性を有することで、その両側のパネル体11,11間で光が透過する。
なお、上記のように、光透過性を備えるのは、目地部材80の全体としてもよいし、パネル部81のみとしてもよい。
【0072】
上記のような上部連結部材70、下部連結部材60、目地部材80を用いてパネル体11,11どうしを連結するには、以下のようにする。
まず、連結すべきパネル体11,11,11どうしを近接させた状態で、下部連結部材60によりパネル体11,11,11どうしを連結する。これには、貫通孔62hが形成された下部連結部材60のそれぞれの連結プレート部62の端部を、支持脚50のスリット57に挿入する。連結プレート部62の係合凹部67に、それぞれのパネル体11に設けられた支持脚50の突起部57bを嵌め込む。ここで、突起部57bおよび係合凹部67は、いずれも下方に行くにしたがいその幅寸法が漸次小さくなるテーパ状をなしている。したがって、係合凹部67に突起部57bが挿入されることで、下部連結部材60の連結プレート部62と支持脚50とが互いに位置決めされる。これにより、連結プレート部62の貫通孔62hと、支持脚50の係止孔56hとが連通する。そこで、これら貫通孔62h及び係止孔56hに連結ボルト69を挿通・締結させる。これにより、下部連結部材60によって、パネル体11,11,11どうしが下端部で連結される。
【0073】
次いで、互いに隣接するパネル体11,11,11どうしの間に、目地部材80を挿入する。これには、各パネル体11の装着溝35に、各目地部材80のガイド部82A,82Bを上方から挿入する。
【0074】
この後、互いに隣接するパネル体11,11,11どうしを、上部連結部材70により連結する。これには、まず、上部連結部材70を、互いに隣接するパネル体11,11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C,30C.30C上に載せる。このとき、各連結部71の先端部71bの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部73の突き当たり面73fが、パネル体11の上部に配置されたコーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37に突き当たることで、互いに隣接するパネル体11,11,11どうしの間隙Dが規制される。
また、間隔規制部73および斜行バー部72の下面に形成された保持溝75に、目地部材80の上端部の、パネル部81およびその両側のサポートプレート83の一部を挿入する。
この状態で、ボルト挿通孔71hに挿通させたボルト74を、貫通孔28を通して雌ネジ部29に締結させることにより、上部連結部材70と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22の第二プレート部22bを一体に固定する。これによって、互いに隣接するパネル体11,11,11の上端部どうしが連結されるとともに、目地部材80の上端部が固定される。
【0075】
上述したような間仕切り装置10においては、互いに隣接するパネル体11,11どうしが間隙Dを有した状態で連結されている。よって、間隙Dの両側に、パネル体11の外周端部11sが露出する。したがって、パネル体11の外周端部11sの意匠を生かすことができる。
さらに、上部連結部材70と下部連結部材60との間で、目地部材80が、互いに隣接するパネル体11の外周端部11sどうしの間を塞ぐように設けられている。これにより、互いに隣接するパネル体11,11とその間隙Dの目地部材80とによって、連続して空間を仕切ることができる。
さらに、パネル体11,11の間に目地部材80が露出している。目地部材80は、光透過性を有している。これにより、互いに隣接するパネル体11,11の外周端部11sどうしの間で、自然光や照明光が透過し、両側のパネル体11,11とのコントラストが明確となる。その結果、間仕切り装置10の意匠性を高めるとともに、間仕切り装置10によって仕切られた空間が閉鎖的なものとなるのを防ぐことが可能となる。
【0076】
また、上部連結部材70の下面に、目地部材80を保持する保持溝75が形成されている。これにより、目地部材80の位置ずれを確実に防ぐことができる。
【0077】
さらに、パネル体11の外周端部11sに、目地部材80を保持する装着溝35が形成されている。これによっても目地部材80の位置ずれを防ぐことができる。
【0078】
さらに、上述したパネル体11によれば、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14が、パネル体11の外周部において、パネル基材12の外周縁部を回り込んで溝25の内側に巻き込まれている。このため、パネル体11の外周部は、パネル基材12が露出することなく、表皮材14で覆われることになる。
さらに、表皮材14は、溝25内で固定部材30により固定されるため、固定部材30がパネル体11の外周部に露出するのを抑えることができる。
これにより、パネル体11の外観を、柔軟で有機的な印象とすることができる。
【0079】
さらに、上述したパネル体11においては、クッション材13の外周端部13eが、表皮材14とともに、パネル基材12の外周縁部で溝25の内側に巻き込まれている。このように、表皮材14だけでなく、表皮材14によって覆われるクッション材13も、パネル基材12の外周縁部を回り込んで溝25の内側に巻き込まれているので、パネル体11の外周部が、より柔軟な印象の外観となる。
【0080】
(その他の実施形態)
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、目地部材80は光透過性を有するようにしたが、これに限らない。目地部材80は、遮光性を有するようにしてもよい。加えて、目地部材80は、パネル体11と色彩や光沢度を異ならせることで、目地部材80とその両側のパネル体11とで、コントラストを明確にしてもよい。なお、上記のように、パネル体11とは異なる色彩や光沢度とするのは、目地部材80の全体としてもよいし、パネル部81のみとしてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、目地部材80の上端部を上部連結部材70に形成された保持溝75で保持し、目地部材80の両側端部のガイド部82A,82Bをパネル体11の装着溝35に挿入させるようにしたが、いずれか一方のみでもよい。
さらに、下部連結部材60の上面に、目地部材80の下端部を保持する保持溝を形成してもよい。
【0082】
また、保持溝75に代えて、上部連結部材70の下面、下部連結部材60の上面に、突起や突条を形成するとともに、目地部材80の上端面、下端面に、突起や突条が挿入される穴や溝を形成することで、目地部材80を保持するようにしてもよい。また、上部連結部材70の下面、下部連結部材60の上面に、目地部材80をその板厚方向の両側から挟み込むように保持する凸部を設けてもよい。
【0083】
なお、上記実施形態では、3枚のパネル体11を平面視T字状に連結するようにしたが、連結するパネル体1の枚数や、レイアウトはこれに限らない。
例えば、
図15に示すように、2枚のパネル体11、11どうしを平面視L字状に連結する場合、下部連結部材60、上部連結部材70は、連結部61,71をそれぞれ2本、平面視L字状に設けるとともに、目地部材80は、上記実施形態に示した同様のものを1枚用いれば良い。
【0084】
さらに、
図16に示すように、4枚のパネル体11を平面視十字状に連結する場合等においても、連結部61,71をそれぞれ4本、平面視十字状に設けるとともに、目地部材80は、上記実施形態に示した同様のものを4枚用いれば良い。その際には、ストッパ部86が互いに干渉しないような形状とする。これにより、4枚の目地部材80のパネル部81により、4枚のパネル体11の中心に、平面視矩形の筒状部89が形成される。そこで、4枚のパネル部81に囲まれた筒状部89内の空間に、例えば照明装置、装飾物等を収納してもよい。
さらに、この場合、4枚の目地部材80を用いずに、これらを一体化したような断面角筒状の目地部材を用いてもよい。
【0085】
また、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、直交させるとは限らず、いかなる交差角度としてもよい。例えば、2枚のパネル体11,11どうしを直線的に連結してもよい。いずれの場合も、下部連結部材60、上部連結部材70の連結部61,71、目地部材80のガイド部82A,82Bを、連結すべきパネル体11の角度に合わせて形成すれば良い。
【0086】
さらに、上記実施形態では、目地部材80の一方の側のガイド部82Aと他方の側のガイド部82Bとを、互いに異なる構成としたが、両側を同じ構造としてもよい。この場合、目地部材80のズレ防止という観点から、両側をガイド部82Bと同じ構造とするのが好ましい。
【0087】
また、下部連結部材60や上部連結部材70のパネル体11に対する固定構造は、上記実施形態に示した構成に限らず、適宜他の構成とすることができる。
【0088】
さらに、上記実施形態では、パネル体11の構造を示したが、いかなる構造のものであってもよい。
例えば、目地部材80の両側端部を保持しないのであれば、装着溝35は必須ではない。
【0089】
また、上記実施形態では、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eが、パネル基材12を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込んで、溝25内に巻き込まれている。しかし、クッション材13を、パネル基材12の外周寸法よりも小さくして、表皮材14のみを溝25内に巻き込むようにしてもよい。
さらに、上記実施形態で示したような表皮構造は、パネル基材12の両面に形成するとは限らず、パネル基材12の一面側にのみ形成するようにしてもよい。
加えて、上記実施形態では、クッション材13、表皮材14、凹部17を備えるようにしたが、これらは必須の構成ではない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。