【実施例】
【0027】
<実施例1>
15mlコニカルチューブ(ファルコンチューブ、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー製、ポリプロピレン)に、500mM硫酸水溶液10mlと竹パウダ−(ゆめ竹、有限会社八起産業)1gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、蓋をしたコニカルチューブを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃3時間加熱処理した。ついで、コニカルチューブを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第1処理工程(1)}。
残渣を60℃で恒量になるまで乾燥して、乾燥残渣を得た。
【0028】
コニカルチューブに乾燥残渣と500mM硫酸水溶液6mlとを加え、ボルテックスミキサーで均一分散した後、蓋をしたコニカルチューブを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃3時間加熱処理した。ついで、コニカルチューブを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第2処理工程(2)}。第2処理工程(2)をさらに2回繰り返した(なお、500mM硫酸水溶液の使用量は4ml、3mlとした。)。
【0029】
処理液をまとめて、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、0.56gであった。
【0030】
<実施例2>
300ml三角フラスコに、500mM硫酸水溶液100mlと竹パウダ−(ゆめ竹、有限会社八起産業)10gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃6時間加熱処理した。ついで、三角フラスコを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第1処理工程(1)}。
残渣を60℃で恒量になるまで乾燥して、乾燥残渣を得た。
【0031】
300ml三角フラスコに乾燥残渣と500mM硫酸水溶液80mlとを加え、ボルテックスミキサーで均一分散した後、三角フラスコを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃6時間加熱処理した。ついで、三角フラスコを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第2処理工程(2)}。第2処理工程(2)をさらに2回繰り返した(なお、500mM硫酸水溶液の使用量は60ml、50mlとした。)。
【0032】
処理液をまとめて、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、4gであった。
【0033】
まとめた処理液のうち175mlを水酸化カリウムで中和してから、25℃で遠心分離して沈殿物を取り除いた後、上清を50mlコニカルチューブ(ファルコンチューブ、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー製、ポリプロピレン)に移し、乾燥酵母(製パン用酵母白神こだま発酵ドライ、株式会社サラ秋田白神)5gを加えて37℃、93.5時間培養した。その後、酵母を遠心分離し、上清を蒸留して得た留分(94℃)のアルコール度数を測定したところ、2.4重量%であった。
【0034】
<実施例3>
50mlコニカルチューブ(ファルコンチューブ、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー製、ポリプロピレン)に、0.3M塩酸水溶液10mlとバガス(サトウキビの絞りかす)1gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、蓋をしたコニカルチューブを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃3時間加熱処理した。ついで、コニカルチューブを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第1処理工程(1)}。
残渣を90℃で恒量になるまで乾燥して、乾燥残渣を得た。
【0035】
コニカルチューブに乾燥残渣と0.3M塩酸水溶液4mlとを加え、ボルテックスミキサーで均一分散した後、蓋をしたコニカルチューブを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃3時間加熱処理した。ついで、コニカルチューブを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第2処理工程(2)}。第2処理工程(2)をさらに2回繰り返した(なお、0.3M塩酸水溶液の使用量は2.5ml、1mlとした。)。
【0036】
処理液をまとめて、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、0.2gであった。
【0037】
<実施例4>
300ml三角フラスコに、0.3M塩酸水溶液100mlとバガス(サトウキビの絞りかす)10gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃6時間加熱処理した。ついで、三角フラスコを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第1処理工程(1)}。
残渣を60℃で恒量になるまで乾燥して、乾燥残渣を得た。
【0038】
300ml三角フラスコに乾燥残渣と0.3M塩酸水溶液60mlとを加え、ボルテックスミキサーで均一分散した後、三角フラスコを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃6時間加熱処理した。ついで、三角フラスコを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した{第2処理工程(2)}。第2処理工程(2)をさらに3回繰り返した(なお、0.3M塩酸水溶液の使用量は50ml、40ml、35mlとした。)。
【0039】
処理液をまとめて、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、4.3gであった。
【0040】
<参考例1>
15mlコニカルチューブ(ファルコンチューブ、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー製、ポリプロピレン)に、500mM硫酸水溶液10mlと竹パウダ−(ゆめ竹、有限会社八起産業)1gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、蓋をしたコニカルチューブを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃3時間処理した。ついで、コニカルチューブを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した。
【0041】
処理液を、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、0.33gであった。
【0042】
<参考例2>
300ml三角フラスコに、500mM硫酸水溶液100mlと竹パウダ−(ゆめ竹、有限会社八起産業)10gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃6時間処理した。ついで、三角フラスコを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した。
【0043】
処理液を、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、2.2gであった。
【0044】
<参考例3>
50mlコニカルチューブ(ファルコンチューブ、ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー製、ポリプロピレン)に、0.3M塩酸水溶液10mlとバガス(サトウキビの絞りかす)1gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、蓋をしたコニカルチューブを圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃3時間加熱処理した。ついで、コニカルチューブを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した。
【0045】
処理液を、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、0.1gであった。
【0046】
<参考例4>
300ml三角フラスコに、0.3M塩酸水溶液100mlとバガス(サトウキビの絞りかす)10gを入れ、ボルテックスミキサーで均一分散した後、圧力鍋のお湯に浸漬させて、128℃6時間加熱処理した。ついで、三角フラスコを冷却してから遠心分離して残渣と処理液とを分離した。
【0047】
処理液を、自己検査用グルコース測定器(GLUCOCARD MYDIS、アークレイ株式会社)で、グルコース含有量を測定したところ、1.1gであった。