(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
瓶やボトル等の被装着体の外周面に筒状のストレッチラベルを装着するラベル装着装置には、通常、開閉爪を有するラベル拡開機構が設けられており、閉じた状態の開閉爪に筒状のストレッチラベルを嵌挿した後、開閉爪を開くことで、ストレッチラベルを被装着体の外径よりも大きく拡開し、その拡開されたストレッチラベルに被装着体を挿入することによってストレッチラベルを被装着体に装着するようになっている。
【0003】
ラベル拡開機構としては、例えば、
図19に示すようなものがある。このラベル拡開機構70は、カム溝72を有する環状円盤71と、この環状円盤71上で環状円盤71の径方向にスライドする摺動部材73と、この摺動部材73に固定された、ストレッチラベルLを拡開するための同一形状の二対の開閉爪74とを備えており、摺動部材73には、環状円盤71に形成されたカム溝72に嵌り込むカムフォロア75が取り付けられている。
【0004】
前記カム溝72は、同図に示すように、環状円盤71の回転中心を中心とした、閉位置に対応する小径の同心円D1上から、回転方向に延びながら開位置に対応する大径の同心円D2上にまで至る形状を有しており、図示しない駆動機構によって、環状円盤71を同図に矢印で示す方向に回転させると、
図20に示すように、摺動部材73が、カム溝72及びカムフォロア75からなるカム機構によって、環状円盤71の径方向内側にそれぞれ移動することで、二対の開閉爪74がそれぞれ閉じるようになっている。
【0005】
そして、
図20に示すように、閉じた状態の開閉爪74に筒状のストレッチラベルLを嵌挿し、環状円盤71を逆方向に回転させると、二対の開閉爪74がそれぞれ開いて、開閉爪74に嵌挿されたストレッチラベルLが拡開される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述したようなラベル拡開機構70では、特定のサイズ(径)のストレッチラベルLにしか対応することができないので、拡開しようとするストレッチラベルがサイズ(径)の異なるストレッチラベルに変更された場合は、その変更されたストレッチラベルに対応するカム溝が形成された別の環状円盤に交換しなければならず、段取り替えに手間がかかると共に、サイズ(径)の異なるストレッチラベル毎にそれぞれ環状円盤を用意しておかなければならないといった問題点がある。
【0008】
特に、上述したようなラベル拡開機構を有する、多数のラベル装着ヘッドが搭載されたロータリ型のラベル装着装置では、各ラベル装着ヘッド毎に全ての環状円盤を交換しなければならないので、段取り替えにかなりの時間を要することになる。しかも、用意しておく環状円盤の数もかなり多くなるので、部品コストが高くなると共に部品の保管場所を確保しなければならないといった問題もある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、サイズ(径)の異なる複数のストレッチラベルに対応することのできるラベル拡開機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、閉じた状態でストレッチラベルに嵌挿され、開くことによってストレッチラベルを拡開する開閉可能な拡開爪と、拡開爪を開閉させる開閉手段とを備え、開閉手段は、回転軸を中心とした、閉位置側の小径の同心円上から、回転方向に延びながら開位置側の大径の同心円上にまで至るカム溝が形成された回転体と、拡開爪に取り付けられた、回転体のカム溝に嵌り込むカムフォロアと、回転体に配設された、回転体を回転操作するための操作部と、回転可能に支持された、回転体の回転軸に平行な原動軸と、原動軸を回転させる回転手段と、原動軸に固定されると共に、先端に回転体の操作部に係合する係合部を有し、原動軸の回転に伴って、操作部を介して、回転体を回転させる操作アームとを有し、操作アームによって回転体を回転させることで、拡開爪を開閉させるラベル拡開機構において、
回転体を回転操作するための操作部を有する操作部材を、その取付位置を変更可能に回転体に取り付け、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置を変更可能に構成されていることを特徴とするラベル拡開機構を提供するものである。
【0012】
また、請求項
2に係る発明は、
閉じた状態でストレッチラベルに嵌挿され、開くことによってストレッチラベルを拡開する開閉可能な拡開爪と、拡開爪を開閉させる開閉手段とを備え、開閉手段は、回転軸を中心とした、閉位置側の小径の同心円上から、回転方向に延びながら開位置側の大径の同心円上にまで至るカム溝が形成された回転体と、拡開爪に取り付けられた、回転体のカム溝に嵌り込むカムフォロアと、回転体に配設された、回転体を回転操作するための操作部と、回転可能に支持された、回転体の回転軸に平行な原動軸と、原動軸を回転させる回転手段と、原動軸に固定されると共に、先端に回転体の操作部に係合する係合部を有し、原動軸の回転に伴って、操作部を介して、回転体を回転させる操作アームとを有し、操作アームによって回転体を回転させることで、拡開爪を開閉させるラベル拡開機構において、回転手段は、原動軸に固定された、先端にカムフォロアが取り付けられた揺動アームと、揺動アームのカムフォロアが当接するカム面を有するカム部材とからなるカム機構であり、カム機構の揺動アームと回転体を回転させる操作アームとのなす角度が変更可能に構成されてい
て、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置を変更可能に構成されていることを特徴としている。
【0013】
また、
上記ラベル拡開機構において
、カム部材を交換可能に構成されていることを特徴としている。
【0014】
また、
上記ラベル拡開機構において、
カム部材が複数種類のカム面を有
し揺動アームのカムフォロアが当接するカム面を切替可能に構成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、請求項1に係る発明のラベル拡開機構は、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置を変更可能に構成されているので、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置を変更することによって、拡開爪の最大開き量を変更することができる。従って、拡開しようとするストレッチラベルがサイズ(径)の異なるストレッチラベルに変更された場合でも、カム溝が形成された回転体を交換することなく、対応することができる。
【0017】
特に、回転体を回転操作するための操作部を有する操作部材を、その取付位置を変更可能に回転体に取り付ける構成を採用したので、回転体に対する操作部材の取付位置を変更することによって、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置が変更され、拡開爪の最大開き量を変更することができる。
【0018】
また、請求項
2に係る発明のラベル拡開機構は、原動軸を回転させるカム機構の揺動アームと回転体を回転させる操作アームとのなす角度が変更可能に構成されているので、揺動アームと操作アームとのなす角度を変更することによって、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置が変更され、拡開爪の最大開き量を変更することができる。
【0019】
また
、原動軸を回転させるカム機構のカム部材を交換可能に構成されているので、異なるカム面を有するカム部材に交換することによって、拡開爪の開き開始位置に対応する回転体のカム溝に対するカムフォロアの位置及びカムフォロアの移動量のいずれか一方または双方を変更することができる。従って、拡開爪の最大開き量及び拡開爪の開閉ストロークのいずれか一方または双方を変更することができる。
【0020】
また
、原動軸を回転させるカム機構のカム部材が複数種類のカム面を有しており、揺動アームのカムフォロアが当接するカム面を切替可能に構成されているので、カム部材を交換することなく、カム部材を交換する場合と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】この発明に係るラベル拡開機構の一実施形態が搭載されたラベル装着装置を備えたラベル装着システムを示す概略平面図である。
【
図2】同上のラベル装着装置を示す概略側面図である。
【
図3】同上のラベル装着装置のラベル装着ヘッドを示す概略図である。
【
図5】同上のラベル拡開機構における拡開爪が閉じた状態を示す概略平面図である。
【
図6】同上のラベル拡開機構における拡開爪が開いた状態を示す概略平面図である。
【
図7】(a)は同上のラベル拡開機構における取付部材を介して操作部材が取り付けられた回転体を示す平面図、(b)は同上の回転体を示す底面図、(c)は同上の回転体を示す縦断面図である。
【
図8】(a)は同上の回転体に対する同上の操作部材の取付位置を変更した状態を示す平面図、(b)は同上の状態を示す底面図である。
【
図9】同上のラベル拡開機構を構成している操作アームの原動軸への取付状態を示す平面図である。
【
図10】(a)は同上のラベル装着装置を構成しているボトル押上機構の載置台が上昇した状態を示す断面図、(b)は同上の載置台が降下した状態を示す断面図である。
【
図11】同上のラベル装着装置を構成しているボトル引上機構を示す概略側面図である。
【
図12】(a)は同上の取付部材及び操作部材の変形例を示す縦断面図、(b)は同上の操作部材が取り付けられた同上の取付部材を示す横断面図、(c)は同上の取付部材に対する同上の操作部材の取付位置の変更作業を示す縦断面図、(d)は同上の変更作業を示す横断面図、(e)は同上の取付部材に対する同上の操作部材の取付位置を変更した状態を示す縦断面図、(f)は同上の変更状態を示す横断面図である。
【
図13】(a)は同上の取付部材及び操作部材の他の変形例を示す縦断面図、(b)は同上の操作部材が取り付けられた同上の取付部材を示す横断面図である。
【
図14】同上の操作アームの変形例を示す縦断面図である。
【
図15】同上の原動軸を回転させるカム機構を構成しているカム部材の変形例を示す縦断面図である。
【
図16】同上のカム部材の他の変形例を示す側面図である。
【
図17】(a)は同上の回転体の変形例における拡開爪の閉状態を示す平面図、(b)は同上の回転体における拡開爪の開状態を示す平面図である。
【
図18】(a)は同上の回転体における拡開爪の開き開始位置を変更したときの拡開爪の閉状態を示す平面図、(b)は同上の回転体における拡開爪の開状態を示す平面図である。
【
図19】従来のラベル拡開機構を示す概略構成図である。
【
図20】同上のラベル拡開機構において、開閉爪が閉じた状態を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、PETボトル(以下、ボトルという。)Bにポリエチレン系樹脂製の弾性伸縮性フィルムによって形成された筒状のストレッチラベル(以下、ラベルという。)を装着するためのラベル装着システム1を示しており、このラベル装着システム1は、ベルトコンベア2a、スクリュー2b及びスターホイール2cからなるボトル供給装置2と、基材繰出部によって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材を順次切断しながらラベルを形成し、そのラベルを第1のラベル受渡位置αに順次供給するラベル供給装置3と、このラベル供給装置3によって第1のラベル受渡位置αに供給されたラベルを受け取って第2のラベル受渡位置βに搬送するラベル受渡装置4と、ボトル供給位置γにおいて前記ボトル供給装置2から供給されたボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送すると共に、前記ラベル受渡装置4によって搬送されてきたラベルを第2のラベル受渡位置βにおいて受け取り、ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで搬送する間に、ラベルをボトルBに装着するロータリ型のラベル装着装置5と、このラベル装着装置5によってラベルが装着されたボトルBを搬出する、スターホイール6a及びベルトコンベア6bからなるボトル搬出装置6とから構成されており、ボトル搬出装置6のボトル搬出ラインは、ボトル供給装置2のボトル供給ラインよりも高い位置に設定されている。
【0024】
なお、前記ラベル形成基材は、ボトルBに装着する筒状のラベルが連続的に繋がったものであり、前記基材繰出部においてはシート状に折り畳んだ状態でドラムに巻回されている。
【0025】
前記ラベル装着装置5は、
図1及び
図2に示すように、回転軸(図示せず)に取り付けられた支持円盤5a及び回転軸から放射状に張り出した複数の支持アーム5b、5bを介して、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のラベル装着ヘッド5cを備えており、各ラベル装着ヘッド5cによって、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた筒状のラベルLがボトルBの外径より大きく拡開され、この拡開されたラベルLが、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBがボトル送出位置δまで搬送される途中で、ボトルBの胴部に装着されるようになっている。
【0026】
前記ラベル装着ヘッド5cは、
図3に示すように、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた筒状のラベルLを、予備的に開口するラベル開口機構10と、ラベル開口機構10によって予備的に開口されたラベルLを、ラベル装着レベルでボトルBの外径より大きく拡開するラベル拡開機構20と、ボトル供給位置γにおいて前記ラベル装着レベルの下方位置にある載置台42に載置されたボトルBを、載置台42を上昇させることによって、ラベル装着レベルにおいて拡開されたラベルLに挿入するボトル押上機構40と、ボトルBに被嵌されたラベルの上端部をボトルBとによって把持した状態で、ボトルBを引き上げるボトル引上機構50とから構成されている。
【0027】
前記ラベル開口機構10は、
図3に示すように、開閉可能な一対のクランプ部材11と、このクランプ部材11の挟持部11aに形成された吸引口から吸引することでクランプ部材11に挟持されたラベルLの両面をそれぞれクランプ部材11に吸引保持させる図示しない吸引手段と、クランプ部材11を開閉させる開閉駆動手段12とから構成されており、このラベル開口手段10は、ラベル受渡装置4によって搬送されてきたシート状に折り畳まれたラベルLを、第2のラベル受渡位置βにおいて、一方のクランプ部材11が吸引保持することによって受け取った後、一対のクランプ部材11によって挟持し、吸引手段が作動することでラベルLの両面を挟持部11aにそれぞれ吸引保持させた状態で、そのクランプ部材11を開いてラベルLの両面を相互に離間させることにより、ラベルLを筒状に開口するようになっている。
【0028】
なお、ラベル受渡装置4は、
図1及び
図2に示すように、第1のラベル受渡位置αと第2のラベル受渡位置βとを通るように回転するテイクアップ部材4aの先端にシート状のラベルLの片面を吸着する櫛歯状のラベル吸着部を有しており、このラベル吸着部に吸着されているラベルLをクランプ部材11の挟持部11aが挟み込んでラベル吸着部から離間させることによって、ラベルLの受け渡しが行われる。
【0029】
前記ラベル拡開機構20は、
図4〜
図7に示すように、上部環状円盤21a及びこの上部環状円盤21aの下端部に取り付けられた下部筒状体21bからなるベース部材21と、スライド部材23を介して径方向に移動自在に環状円盤21aに支持された8本の拡開爪22と、各スライド部材23に支持部材24を介して取り付けられたカムフォロア25と、筒状の取付部材27を介して下部筒状体21bの内径部に回転可能に支持された、それぞれのカムフォロア25が嵌合する、内径側から外径側に向かって周方向に延びる複数の放射状のカム溝26aが形成された円環状の回転体26と、取付部材27の下端部に取り付けられた、回転体26の回転操作を行うための略U字状の操作部28aを有する操作部材28と、支持アーム5bに取り付けられた固定部材34に回転可能に支持された原動軸29と、この原動軸29を回転させるカム機構30と、原動軸29に固定されると共に、先端に操作部材28の操作部28aに嵌合するローラ33aを有し、原動軸29の回転に伴って、操作部材28を介して、回転体26を回転させる操作アーム33とを備えており、カム機構30は、
図5及び
図6に示すように、原動軸29に固定された、先端にカムフォロア31aが取り付けられた揺動アーム31と、揺動アーム31のカムフォロア31aが当接するカム面32aを有するカム部材32とから構成されている。
【0030】
前記回転体26に形成されたカム溝26aは、
図7(a)に示すように、回転体26の回転中心を中心とした、閉位置に対応する小径の同心円C1上から、回転方向に延びながら開位置に対応する大径の同心円C2上にまで至っており、カム機構30によって原動軸29を正逆方向に回転させると、操作アーム33が回動し、これに伴って回転体26が回転することで、拡開爪22が閉位置(
図5参照)と開成位置(
図6参照)との間を移動するようになっている。
【0031】
従って、
図5に示すように、回転体26の径方向内側に位置している閉じた状態の拡開爪22を、ラベル開口機構10によって予備的に開口されたラベルに挿入した後、カム機構30によって原動軸29を回転させることで、
図6に示すように、拡開爪22を回転体26の径方向外側の開位置まで移動させると、ラベルがボトルの外径より大きく拡開され、ボトルを挿入可能な状態となる。
【0032】
前記操作部材28には、
図7(b)、(c)に示すように、同心円上に周方向に延びる3つの長孔28bが等角度で形成されており、これらの長孔28bにボルト28cを挿通して取付部材27にねじ込むことで、操作部材28が取付部材27に固定されている。
【0033】
従って、ボルト28cを緩めると、長孔28bの範囲内で回転体26に対して操作部材28を回転させることができ、
図8(a)、(b)に示すように、回転体26に対する操作部材28の操作部28aの位置を変更することができる。これによって、拡開爪22の開き開始位置に対応する回転体26のカム溝26aに対するカムフォロア25の位置を変更することができる。
【0034】
また、操作アーム33は、
図9に示すように、その基端部に原動軸29を挿通する軸挿通穴33bが形成されており、その軸挿通穴33bの基端部側が2分割されている。2分割された基端部には、一方にボルトBTを挿通するボルト挿通穴33cが形成されていると共に、他方にボルトBTをねじ込むねじ穴33dが形成されており、ボルト挿通穴33cに挿通したボルトBTをねじ穴33dにねじ込んで2分割部分を締め付けることによって、操作アーム33が原動軸29に固定されるようになっている。
【0035】
従って、操作アーム33の2分割部分を締め付けているボルトBTを緩めると、原動軸29を中心として操作アーム33を回動させることができ、カム機構30を構成している揺動アーム31と操作アーム33とのなす角度θを変更することができる。これによって、拡開爪22の開き開始位置に対応する回転体26のカム溝26aに対するカムフォロア25の位置を変更することができる。
【0036】
前記拡開爪22を支持しているベース部材21は、固定部材34に昇降自在に支持された支持板35に取り付けられており、ベース部材21の下部筒状体21bに取り付けられたカムフォロア37及びこのカムフォロア37が当接するカム面を有するカム部材38からなる昇降機構36によって、ベース部材21に支持された拡開爪22が昇降するようになっている。
【0037】
前記ボトル押上機構40は、
図3及び
図10に示すように、支持円盤5aの周縁部を上下に貫通した状態で上下動自在に支持された操作杆41と、支持円盤5aの上側で操作杆41の上端部に取り付けられた、ボトルBを載置するための載置台42と、操作杆41を昇降させる昇降機構43とを備えており、昇降機構43は、操作杆41の下端部に取り付けられたカムフォロア44と、このカムフォロア44が嵌り込むカム溝を有するカム板45とから構成されている。
【0038】
また、支持円盤5aには、載置台42に載置したボトルBの転倒を防止するために、載置台42を取り囲む、固定ガイド46a及び可動ガイド46bからなる開閉可能なボトルガイド46が配設されており、ボトル供給位置γにおいてボトル供給装置2から供給されたボトルBを受け取る際に、可動ガイド46bが開いてボトルBの受け取りの障害にならないようになっている。
【0039】
前記可動ガイド46bは、操作杆41を昇降可能に挿通した状態で、軸受を介して、支持円盤5aに揺動自在に支持された揺動レバー47に立設されており、この揺動レバー47の基端部に、支持部材48を介して、取り付けられたカムフォロア49が、図示しないカム部材のカム面に当接することで、揺動レバー47が揺動し、これに伴って、可動ガイド46bが固定ガイド46aに対して開閉するようになっている。
【0040】
前記ボトル引上機構50は、
図3及び
図11に示すように、開閉可能な一対の揺動アーム51と、各揺動アーム51の先端部にそれぞれ取り付けられた、ラベルLが被嵌されたボトルBの胴部におけるラベルLの上端部を把持する左右一対のグリッパー52と、各グリッパー52にそれぞれ取り付けられた、各グリッパー52がボトルBを把持したときに、ボトルBの首部を把持する左右一対のネッククランパ53と、揺動アーム51を昇降させる昇降機構57と、揺動アーム51を開閉させる開閉機構60とを備えており、左右一対の揺動アーム51は、支持部材54及びスライドガイド55を介して、支持アーム5bに立設されたスライドレール56に昇降自在に支持されている。
【0041】
前記昇降機構57は、支持部材54に取り付けられたカムフォロア58と、このカムフォロア58が嵌り込むカム溝59aを有する、グリッパー52の移動経路に沿って配設された円筒状のカム部材59とによって構成されており、このカムフォロア58及びカム部材59(カム溝59a)からなるカム機構によって、スライドガイド55を上下動させることで、揺動アーム51を昇降させるようになっている。
【0042】
前記開閉機構60は、揺動アーム51を常時開方向に付勢する図示しないバネと、揺動アーム51の基端部側にそれぞれ取り付けられた図示しない一対のローラと、両ローラ間に挿入されることで両ローラに当接するカム面を備えたカム部材62が下端部に取り付けられた操作杆61とを備えており、操作杆61は、支持部材54によって上下動自在に支持されると共に、上端部には、スライドレール56に沿って昇降するスライドガイド63が取り付けられている。
【0043】
前記操作杆61の上端部には、カム部材59に形成されたカム溝59bに嵌り込むカムフォロア64が取り付けられており、このカムフォロア64及びカム部材59(カム溝59b)からなるカム機構によって、スライドガイド63を上下動させることで、操作杆61を昇降させるようになっている。
【0044】
従って、カム溝59bによってカムフォロア64を降下させると、これに伴って操作杆61が降下し、操作杆61の下端部に取り付けられたカム部材62がローラを押し広げることで、揺動アーム51の先端側が閉じるようになっており、カム溝59b及びカムフォロア64からなるカム機構によって操作杆61を上下動させることで、揺動アーム51が開閉されるようになっている。
【0045】
以上のように、ラベル装着装置5に搭載されたラベル拡開機構20は、回転体26に対する操作部材28の操作部28aの位置を変更することができ、これによって、拡開爪22の開き開始位置に対応する回転体26のカム溝26aに対するカムフォロア25の位置を変更することができる。従って、拡開しようとするラベルがサイズ(径)の異なるラベルに変更された場合でも、回転体26に対する操作部材28の取付位置を調整することにより、回転体26を交換することなく、対応することができる。
【0046】
また、ラベル拡開機構20は、上述したように、カム機構30を構成している揺動アーム31と操作アーム33とのなす角度θを変更することができ、これによっても、拡開爪22の開き開始位置に対応する回転体26のカム溝26aに対するカムフォロア25の位置を変更することができる。従って、拡開しようとするラベルがサイズ(径)の異なるラベルに変更された場合でも、揺動アーム31と操作アーム33とのなす角度θを調整することにより、回転体26を交換することなく、対応することができる。
【0047】
なお、上述した実施形態では、操作部材28の同心円上に等角度で形成された3つの長孔28bにそれぞれ挿通したボルト28cを取付部材27にねじ込んで固定することによって、回転体26に対する操作部材28の操作部28aの位置を変更することができるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図12(a)、(b)に示すように、取付部材27Aの下端外周面に多数の歯T1を形成すると共に、この歯T1に歯合する歯T2を操作部材28Aの内周面に形成し、取付部材27AをばねCSによって上方側に付勢した状態で、操作部材28の内径部を取付部材27Aの下端部に嵌合させることによって、操作部材28Aを取付部材27Aに連結するようにしておくと、同図(c)に示すように、ばねCSの付勢力に抗して、操作部材28Aを引き下げることによって取付部材27Aとの嵌合を解除した状態で、同図(d)に示すように、操作部材28Aを適宜回転させ、同図(e)、(f)に示すように、操作部材28Aの内径部を取付部材27Aの下端部に再度嵌合させることによって、回転体26に対する操作部材28Aの操作部28aの位置を変更することができる。
【0048】
また、
図13(a)、(b)に示すように、取付部材27Bの下面に複数の凹部HPを形成すると共に、この凹部HPに嵌合可能なボールBLを操作部材28Bの上面に埋設し、ばねCSによって上方側に付勢した状態で、操作部材28Bを取付部材27Bに支持しておくと、ばねCSの付勢力に抗して、操作部材28Bを引き下げて適宜回転させ、ボールBLを異なる凹部HPに嵌合させることによって、回転体26に対する操作部材28Aの操作部28aの位置を変更することができる。
【0049】
また、上述した実施形態では、原動軸29が挿通された軸挿通穴33bの2分割された基端部側をボルトBTで締め付けることによって、操作アーム33Aを原動軸29に固定することで、カム機構30を構成している揺動アーム31と操作アーム33とのなす角度を変更することができるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図14に示すように、原動軸29に固定されたフランジ部材FMの下面に複数の凹部HPを形成すると共に、この凹部HPに嵌合可能なボールBLを操作アーム33Aの上面に埋設し、原動軸29が挿通された操作アーム33AをばねCSによって上方側(フランジ部材FM側)に付勢しておくと、ばねCSの付勢力に抗して、操作アーム33Aを引き下げて適宜回転させ、ボールBLを異なる凹部HPに嵌合させることによって、カム機構30を構成している揺動アーム31と操作アーム33Aとのなす角度を変更することができる。
【0050】
また、上述した実施形態では、原動軸29を回転させるカム機構30を構成しているカム部材32を複数に分割することで、折径の異なるラベルLに応じて、異なるカム面を有するカム部材に容易に交換することができるようにしているが、例えば、
図15に示すように、異なるカム面を有する複数のカム部材32A、32B、32Cを重ね合わせて連結したカム部材集合体に螺子ナットSNを上下に貫通した状態で埋設すると共に、回転可能に支持された、図示しない駆動手段によって回転駆動される螺子軸SSを螺子ナットSNに螺合することによって、カム部材集合体を支持しておくと、駆動手段によって螺子軸SSを回転させることによって、カム部材集合体が昇降するので、ラベルLに応じたカム部材のカム面に揺動アーム31のカムフォロア31aが当接するように、カム部材集合体の高さ位置を調整することで、カム部材自体を交換することなく、折径の異なるラベルLに対応することができる。なお、本例では、異なるカム面を有する複数のカム部材を重ね合わせて連結したカム部材集合体を使用しているが、これに限定されるものではなく、複数のカム面を有する単一のカム部材を使用することも可能である。
【0051】
また、上述したように、カム面が段階的に変化するカム部材集合体や単一のカム部材を使用する場合は、揺動アーム31がカム部材集合体の昇降動作の障害とならないように、揺動アーム31のカムフォロア31aをカム部材32A、32B、32Cのカム面から離反させておかなければならないが、
図16に示すように、カム面32aが連続的に変化しているカム部材32Dを使用すると、揺動アーム31のカムフォロア31aをカム面32aに当接させた状態で、カム部材32Dを昇降させることができるので、作業性がさらに向上する。
【0052】
また、
図17及び
図18に示すように、カム溝26aにおける閉位置に対応する小径の同心円C1部分の長さを長くしておくと、回転体26の回転ストロークSが同一であれば、
図17(a)、(b)に示すように、拡開爪22の最開状態(最大開き量)が大きい場合、即ち、開位置に対応する大径の同心円C2部分にカムフォロア25が位置する場合も、
図18(a)、(b)に示すように、拡開爪22の最開状態(最大開き量)が小さい場合、即ち、開位置に対応する中径の同心円C3部分にカムフォロア25が位置する場合も、拡開爪22の最閉状態(最大閉じ量)は変動することがなく、拡開爪22の最開状態に拘わらず、閉位置における拡開爪22の閉じ量を常に最小に保持することができる。従って、伸縮率が大きいため、折径は小さいが、拡開時の最大径が大きいストレッチラベルを拡開するために、拡開爪22の最大開き量を大きくしても、閉じた状態の拡開爪22をストレッチラベルに確実に嵌挿することができ、そういったストレッチラベルを円滑かつ確実に拡開することができる。なお、
図18(a)におけるCQは、
図17(a)に示す状態からの回転体26に対する操作部28aの位置変更量、即ち、拡開爪22の開き開始位置に対応する回転体26のカム溝26aに対するカムフォロア25の位置の変更量を示している。
【0053】
また、上述した実施形態では、回転体26に取付部材27を介して操作部28aを有する操作部材28を取り付けると共に、操作部28aに係合するローラ33aを先端部に有する操作アーム33を原動軸29に固定する構成を採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、取付部材27の下端部に同径のギアを取り付けると共に、このギアに歯合するセクタギアを原動軸29に取り付ける構成を採用することも可能であり、この場合も、取付部材27に対するギヤの取付構造として、
図7や
図12及び
図13に示す、取付部材27に対する操作部材28、28A、28Bの取付構造を採用することによって、ギアと回転体26との位置関係を変更可能に構成したり、原動軸29に対するセクタギアの固定構造として、
図9や
図14に示す、原動軸29に対する操作アーム33、33Aの固定構造を採用することによって、セクタギヤと揺動アーム31とのなす角度を変更可能に構成しておけばよい。
【0054】
また、上述した各実施形態では、PETボトルにストレッチラベルを装着する場合について説明したが、被装着体は上述したようなPETボトルに限定されるものではなく、本発明のラベル拡開機構は、瓶、缶等の種々の容器や筒状体にストレッチラベルを装着する場合に適用することができることは言うまでもない。