(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
可撓性のある複数の荷物を送る搬送コンベアにより送られる荷物を間に挟んだ該搬送コンベアの幅方向両側に配置され、該搬送コンベアの搬出側に向かうにつれて内幅寸法が徐々に狭まる一対の搬送ガイドを有し、
前記一対の搬送ガイドは、
該一対の搬送ガイド両方の搬出側端部に接する外幅寸法の荷物に幅方向両側から接することで、前記外幅寸法の荷物を幅方向に圧縮する荷物案内部と、
前記荷物案内部とは異なる高さ範囲に設けられ、前記荷物が該一対の搬送ガイドの搬出側端部の間を通るとき、前記荷物と前記荷物案内部の接触面が鉛直かつ無限大の高さに形成されると仮定した場合に該接触面と荷物との間で生じる摩擦抵抗よりも、該一対の搬送ガイドと荷物との間で生じる抵抗が小さくなるように構成される抵抗抑制部と、を有することを特徴とするガイドユニット。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、各実施形態では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略する。
【0014】
[第1の実施の形態]
図1は第1実施形態に係る仕分けシステム10を概略的に示す斜視図である。仕分けシステム10は、配送センタ等の物流施設において、生産業者、卸売業者等から集めた複数の荷物Wを仕分けるために用いられる。荷物Wは可撓性があり、衣類等の軟質な物品をビニール袋等の軟質な包装材により梱包して構成される。荷物Wには、バーコード、タグ等の情報媒体(図示せず)が付される。
【0015】
仕分けシステム10は、仕分け対象となる荷物Wが搬入される一次搬送ライン12と、一次搬送ライン12から分岐して設けられる複数の二次搬送ライン14とを備える。本図では単数の二次搬送ライン14のみを示す。また、仕分けシステム10は、二次搬送ライン14から送られる荷物Wを受け取る受取コンベア16(受取部)を含む仕分け機18を有し、複数の収納容器19の中から何れかの収納容器19に選択的に受取コンベア16上の荷物Wを投入可能な仕分けユニット20を備える。また、仕分けシステム10は、荷物Wの各搬送ライン12、14での位置とともに仕分け先を認識し、仕分け先の収納容器19に荷物Wが送られるように各搬送ライン12、14、仕分けユニット20を統括的に制御する制御部(図示せず)を備える。荷物Wの位置や仕分け先は、各搬送ライン12、14に設置されるバーコードリーダ等のセンサにより、荷物Wの情報媒体が保持する情報を読み取ることで認識する。
【0016】
図2は仕分けシステム10を概略的に示す側面断面図である。一次搬送ライン12は、
図1、
図2に示すように、クロスベルトソーターであり、図示しないがループ状に設けられる。一次搬送ライン12は、軌道(図示せず)に沿って走行する複数のキャリア22と、キャリア22上の荷物Wを搬送方向と交差する方向P1に払い出し可能な払い出し機構(図示せず)とを備える。払い出し機構はコンベア、ダイバータ等である。一次搬送ライン12により送られる荷物Wは払い出し機構の駆動により、荷物Wの仕分け先となる二次搬送ライン14に送り出される。
【0017】
二次搬送ライン14は、一次搬送ライン12から送られる荷物Wを受けるシュート24と、搬入側のシュート24から送られる荷物Wを搬出側に送る複数の搬送コンベア26と、を有する。
【0018】
複数の搬送コンベア26は直列に設置される。複数の搬送コンベア26には、二次搬送ライン14の搬入側から搬出側にかけて順に第1搬送コンベア26A、第2搬送コンベア26B、第3搬送コンベア26Cが含まれる。第3搬送コンベア26Cは仕分けユニット20の受取コンベア16に荷物Wを受け渡す。第1搬送コンベア26A、第2搬送コンベア26Bは、第3搬送コンベア26Cから受取コンベア16への荷物Wの受け渡しが完了するまでの間、荷物Wを一時的に留め置くために設けられる。
【0019】
図3は仕分けシステム10を概略的に示す平面図であり、
図4(a)は
図3のA−A線断面図、
図4(b)は
図3のB−B線断面図である。搬送コンベア26は、ベルトコンベアであり、コンベアベルト28と、コンベアベルト28が巻き掛けられる一対のローラ(図示せず)とを備える。搬送コンベア26は、コンベアベルト28の幅方向両側に配置される一対のコンベアフレーム30に一対のローラが回転自在に連結され、そのコンベアフレーム30により全体が支持される。コンベアフレーム30は、図示しないが、床面に対して支柱を介して支持される。
【0020】
仕分けユニット20は、
図1、
図2に示すように、仕分け機18の他に、複数の収納容器19を載せるための載置部29を有する容器コンベア31を備える。
【0021】
仕分け機18の受取コンベア16は、第1コンベア駆動モータ(図示せず)の駆動により、荷物Wを前後方向P2に搬送可能である。容器コンベア31は、第2コンベア駆動モータ(図示せず)の駆動により、複数の収納容器19を行方向X(後述する)に搬送可能である。これにより、容器コンベア31は、複数の収納容器19に対する受取コンベア16の行方向Xでの相対位置を調整可能である。
【0022】
複数の収納容器19は、受取コンベア16から投入される荷物Wを収容する。収納容器19は、矩形状の底板部19aと、底板部の四周から立ち上がる側板部19bと、上側に開放する開口部19cとを有する箱状をなす。複数の収納容器19はマトリクス状に配列される。マトリクスを規定する二方向を行方向X、列方向Yとすると、複数の収納容器19は行方向Xに5つ、列方向Yに2つ並べて配列される。なお、複数の収納容器19の配列態様はこれに限られない。
【0023】
仕分け機18は、受取コンベア16の他に、受取コンベア16を前後方向P2にスライド可能に支持する支持フレーム32と、支持フレーム32が支軸34を介して連結される台車部36と、台車部36が走行可能な横レール38と、を備える。
【0024】
図5は仕分けユニット20の動作途中の状態を示す側面断面図である。仕分け機18は、傾動モータ(図示せず)の駆動により支軸34を方向P3に回転させて、受取コンベア16を支軸34周りに傾動可能に構成される。また、仕分け機18は、送りねじ機構等の直動機構により、支持フレーム32に対して受取コンベア16を方向P4に進退可能に構成される。また、仕分け機18は、台車駆動モータ(図示せず)の駆動により横レール38に沿って台車部36を走行させて、受取コンベア16を列方向Yに沿って移動可能に構成される。つまり、仕分け機18は、複数の収納容器19に対する受取コンベア16の列方向Yでの相対位置を調整可能である。
【0025】
仕分け機18の受取コンベア16は、
図2、
図5に示すように、支軸34周りに傾動させることにより、予め定められる受取位置Q1と投入位置Q2の間を移動可能である。受取位置Q1にあるとき、第3搬送コンベア26C及び受取コンベア16の駆動により、第3搬送コンベア26Cから受取コンベア16に荷物が受け渡される。投入位置Q2にあるとき、荷物Wの仕分け先となる収納容器19(以下、目標容器19Aともいう)内に荷物Wを投入する投入動作(後述する)が行われる。
【0026】
ここで、仕分けシステム10は、
図3、
図4に示すように、搬送コンベア26により送られる荷物Wとの接触により、搬送コンベア26の両端部からの脱落を規制するように荷物Wを案内するための第1ガイドユニット40を備える。第1ガイドユニット40は、搬送コンベア26により送られる荷物Wを間に挟んだ搬送コンベア26の幅方向両側に配置される一対の搬送ガイド42を有する。以下、搬送コンベア26を搬出側から見て左側(
図4中左側)の搬送ガイド42と、右側の搬送ガイド42とを区別するときは左側搬送ガイド42L、右側搬送ガイド42Rという。
【0027】
一対の搬送ガイド42は金属板等の板状部材である。コンベアフレーム30には、
図4に示すように、ボルト等により固定フレーム33が固定され、一対の搬送ガイド42は固定フレーム33にボルト等の固定具35を介して連結される。固定具35は固定フレーム33に挿通されて先端部が搬送ガイド42の背面に突き当てられ、その先端部が溶接等により搬送ガイド42に固定される。
【0028】
一対の搬送ガイド42は、
図3に示すように、第2搬送コンベア26Bの搬入側端部から第3搬送コンベア26Cの搬出側端部までの範囲S1において、それらの搬出側に向かうにつれて内幅寸法が徐々に狭まるように構成される。この範囲S1において、右側搬送ガイド42Rの荷物Wとの接触面は、搬送コンベア26の搬送方向に沿って配置され、左側搬送ガイド42Lの荷物Wとの接触面は、搬送コンベア26の搬送方向に対して傾斜して配置される。
【0029】
また、この範囲S1において、左側搬送ガイド42Lには、
図3、
図4(b)に示すように、その下端部と搬送コンベア26の荷物載置面26aとの間の隙間44を塞ぐ塞ぎ部材46が取り付けられる。塞ぎ部材46は弾性を有する板状部材である。塞ぎ部材46の上部は、左側搬送ガイド42の下端部の幅方向内側面に接着等により固定される。塞ぎ部材46の下部は、搬送コンベア26の荷物載置面26aに接触する。搬送コンベア26により荷物Wが送られるとき、塞ぎ部材46により荷物Wの隙間44への侵入を防げ、隙間44への侵入による左側搬送ガイド42に対する荷物Wの引っかかりを防げる。なお、右側搬送ガイド42Rは、その下端部がコンベアフレーム30に接触する。
【0030】
一対の搬送ガイド42は、
図4(b)に示すように、搬送ガイド42の下端部から上側の途中位置までの高さ範囲に設けられる荷物案内部48と、その途中位置から搬送ガイド42の上端部までの高さ範囲に設けられる抵抗抑制部50とを有する。荷物案内部48は搬送ガイド42の全高さ範囲の一部に設けられ、抵抗抑制部50は荷物案内部48とは異なる高さ範囲に設けられることになる。これらは、
図3に示すように、第3搬送コンベア26Cの搬入側端部から搬出側端部までの範囲S2に設けられる。
【0031】
荷物案内部48は、第3搬送コンベア26Cの荷物載置面26aに対して直交するように上側に延びて形成される。抵抗抑制部50は、荷物案内部48の上端部から幅方向外側かつ上側に斜めに延び出る延出部52と、延出部52の外側端部から上側に立ち上がるはみ出し規制部54と、を有する。
【0032】
また、仕分けシステム10は、
図3に示すように、受取コンベア16上の荷物Wを案内するための第2ガイドユニット56を備える。第2ガイドユニット56は、受取コンベア16上の荷物Wを間に挟んだ受取コンベア16の幅方向両側に配置される一対の受取ガイド58を有する。一対の受取ガイド58は、
図6(a)に示すように、その内幅中心Ccが受取コンベア16の外幅中心Cdと略一致するように合わせられる。一対の受取ガイド58は受取コンベア16とともに支軸34周りに傾動可能に構成される。第2ガイドユニット56は、第3搬送コンベア26Cから荷物Wを受け取るときや、受取コンベア16上の荷物Wを送り出すとき、その荷物Wとの接触により、受取コンベア16の両端部からの荷物Wの脱落を規制するように荷物Wを案内する。
【0033】
ここで、搬送コンベア26には様々な大きさの荷物Wが送られる。この荷物Wの大きさは、予め定められる最大外幅寸法Lw以下の外幅寸法、最大高さ寸法Lh以下の高さ寸法となる。このとき、荷物案内部48は、
図6(a)に示すように、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aにおいて、最大外幅寸法Lw未満の大きさである予め定められる内幅寸法Laを有する。この内幅寸法Laは、一対の搬送ガイド42の搬送方向で最も幅狭となる位置での内幅寸法となる。これにより、その内幅寸法La以上の外幅寸法Lbを有する荷物Wが一対の搬送ガイド42間を通るとき、一対の搬送ガイド42両方の搬出側端部42aで荷物案内部48に荷物Wが接する。この結果、荷物Wが幅方向内側に圧縮されるような変形をしつつ、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅中心Caに荷物Wの外幅中心Cbが近づくように案内される。
【0034】
なお、荷物案内部48は、
図4(b)に示すように、一対の搬送ガイド42間を通る荷物Wの下端部に接触可能な高さ位置に設けられる。これにより、高さ寸法の小さい荷物Wが一対の搬送ガイド42間を通るときでも、一対の搬送ガイド42の内幅中心Caに荷物Wの外幅中心Cbを近づけるように案内できる利点がある。また、荷物案内部48を設ける高さ範囲は、搬送コンベア26の荷物載置面26aから上側に荷物Wの最大高さ寸法Lhまでの高さ範囲のうちの一部の高さ範囲となるように定められる。
【0035】
また、抵抗抑制部50は、荷物案内部48よりも内幅寸法が大きくなる。この理由を説明する。
図4(b)に示すように、一対の搬送ガイド42両方の搬出側端部42aでの荷物Wとの接触面60が鉛直かつ無限大の高さに形成され、全高さ範囲で一定の内幅寸法Laを有すると仮定する。この内幅寸法Laは、上述のように、一対の搬送ガイド42の搬送方向で最も幅狭となる位置での内幅寸法となる。また、この仮定した条件(以下、仮定条件という)のもとで、一対の搬送ガイド42の接触面60と荷物Wとの間で摩擦により生じる摩擦抵抗[N]を基準摩擦抵抗とする。
【0036】
このとき、荷物案内部48より大きい高さ寸法、かつ、内幅寸法La以上の外幅寸法Lbを有する荷物Wが一対の搬送ガイド42間を通る場合、抵抗抑制部50がある高さ範囲では仮定した接触面60より幅方向外側に荷物Wがはみ出る。この結果、仮定条件と比較して、抵抗抑制部50がある高さ範囲では荷物Wとの接触範囲が減る。また、抵抗抑制部50がある高さ範囲では、荷物Wと接触しても荷物Wの圧縮量が減り、荷物Wからの反発力が減る結果、搬送ガイド42との間で生じる高さ方向での単位長さあたりの摩擦抵抗も減る。これらが相まって、仮定条件のもとで生じる基準摩擦抵抗と比較して、一対の搬送ガイド42と荷物Wとの間で生じる抵抗が小さくなる。よって、一対の搬送ガイド42両方の搬出側端部42aにて荷物案内部48に接する外幅寸法Lbの荷物Wが一対の搬送ガイド42間を通るとき、一対の搬送ガイド42間で荷物Wが詰まり難くなる。
【0037】
次に、上述の仕分けシステム10を用いた仕分け方法を説明する。まず、
図2に示すように、一次搬送ライン12に搬入した荷物Wを二次搬送ライン14に送り出す。一次搬送ライン12から送られる荷物Wはシュート24を経由して複数の搬送コンベア26に送られ、各搬送コンベア26により第3搬送コンベア26Cまで送られる。ここで、一対の搬送ガイド42の内幅寸法は、
図6(a)に示すように、搬出側に向かうにつれて徐々に狭まるように設けられる。よって、各搬送コンベア26により荷物Wが送られるとき、一対の搬送ガイド42との接触により、その搬出側端部42aでの内幅中心Caに荷物Wの外幅中心Cbが近づくように荷物Wが案内される。
【0038】
次に、第3搬送コンベア26C上の荷物Wを受取コンベア16に受け渡す。このとき、受取コンベア16は受取位置Q1(
図2参照)にあるように予め移動させておく。また、このとき、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅中心Caと、受取コンベア16の外幅中心Cdとの幅方向位置が略一致するように合わせた状態となるように、受取コンベア16を含む台車部36を列方向Yに沿って予め移動させておく。このとき、一対の搬送ガイド42の内幅中心Caには一対の受取ガイド58の内幅中心Ccも幅方向位置が略一致するように合わせた状態となる。
【0039】
次に、受取コンベア16を受取位置Q1から投入位置Q2(
図5参照)に移動させたうえで、受取コンベア16から目標容器19Aに荷物Wを投入可能となるように、両者の相対位置を位置調整する。この位置調整は、行方向X、列方向Yのそれぞれに独立して行われる。行方向Xの位置調整は容器コンベア31の駆動により行われ、列方向Yの位置調整は台車部36の横レール38に沿った走行により行われる。
【0040】
このとき、
図6(b)に示すように、受取コンベア16の外幅中心Cdと、目標容器19Aの内幅中心Ceとの幅方向位置が略一致するように合わせられる。このとき、一対の受取ガイド58の内幅中心Ccも、目標容器19Aの内幅中心Ceと幅方向位置が略一致するように合わせられる。この状態で、受取コンベア16から目標容器19A内に荷物Wを投入する投入動作を行う。ここで、受取コンベア16の幅寸法Ld及び一対の受取ガイド58の内幅寸法Lcは、複数の収納容器19の内幅寸法Leより小さくなるように予め定められる。よって、荷物Wの外幅寸法が受取コンベア16の幅寸法Ldより大幅に小さい場合でも、その荷物Wが目標容器19Aより幅方向外側にずれた位置に投入され難くなり、目標容器19A内に安定して荷物Wを投入し易くなる。
【0041】
荷物Wの投入動作を行ううえで、仕分けユニット20は、
図5に示すように、目標容器19Aの開口部19cより内側にまで受取コンベア16を方向P4に前進させた後、受取コンベア16上の荷物Wを目標容器19Aの内面に接するまで方向P5に送り出す。この後、受取コンベア16上の荷物を前方P5に送り出すと同時に受取コンベア16を方向P6に後退させることで、目標容器19A内に荷物Wが投入される。以上の仕分けユニット20の投入動作は上述した制御部による制御のもとで行われる。
【0042】
なお、一対の受取ガイド58の内幅寸法Lcは、一対の搬送ガイド42の内幅寸法La以上となるように定められる。また、受取コンベア16の荷物載置面からの各受取ガイド58の高さ寸法(図示せず)は、第3搬送コンベア26Cの荷物載置面26aからの各搬送ガイド42の荷物案内部48の高さ寸法以下となるように定められる。これらにより第3搬送コンベア26Cから受取コンベア16に荷物Wを受け渡すとき、受取ガイド58と荷物Wが干渉し難くなり、荷物Wの受け渡しを円滑に行える。
【0043】
また、
図6(b)に示すように、受取コンベア16の外幅寸法Ldは、複数の収納容器19の内幅寸法Leより小さくなるように定められる。これにより、目標容器19Aの開口部19cより内側にまで受取コンベア16を移動させたうえで荷物Wを投入でき、荷物Wの外幅寸法が大幅に小さい場合でも、より安定して目標容器19A内に荷物Wを投入し易くなる。
【0044】
以上のように、本実施形態に係る仕分けシステム10によれば、一対の搬送ガイド42は、上述した仮定条件のもとで生じる基準摩擦抵抗よりも、一対の搬送ガイド42と荷物Wとの間で生じる抵抗が小さくなるように構成されている。よって、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅寸法Laより大きい外幅寸法の荷物Wを、一対の搬送ガイド42により搬送コンベア26の幅方向に案内する場合でも、一対の搬送ガイド42間での荷詰まりの発生を抑え易くなる。
【0045】
また、一対の搬送ガイド42により、その搬出側端部42aでの内幅中心Caに荷物Wの外幅中心Cbが近づくように荷物Wを案内できる。よって、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅中心Caと受取コンベア16の外幅中心Cdとの幅方向位置を合わせた状態で搬送コンベア26から受取コンベア16に荷物Wを受け渡せば、荷物Wの外幅中心Cbを受取コンベア16の外幅中心Cdに近づけた状態にできる。このため、受取コンベア16の外幅寸法より荷物Wの外幅寸法が大きい場合でも、受取コンベア16の外幅中心Cdに荷物Wの外幅中心Cbを近づけることで、受取コンベア16上に荷物Wが安定し易くなり、受取コンベア16上からの荷物Wの脱落を防ぎ易くなる。
【0046】
また、抵抗抑制部50は、はみ出し規制部54を有するため、次の利点がある。
図7は複数の搬送コンベア26により送られる荷物Wの搬送状態の一例を示す平面図である。本図では各搬送コンベア26のコンベアベルト28を示し、コンベアフレーム30を省略する。
【0047】
二次搬送ライン14には、一次搬送ライン12を搬送されるときの勢いをもったまま方向P7に荷物Wが送られる。二次搬送ライン14に送られる荷物Wは、その勢いにより搬送ガイド42と接触し、その状態のまま搬送コンベア26により送られる場合がある。この場合、荷物Wには、搬送ガイド42との摩擦により平面視で回転させるような力F1が働く。この力F1により荷物Wの一部が回転しつつ上昇するように変位し、その一部が荷物案内部48の上側から幅方向外側にはみ出ることがある(同図の範囲S3を参照)。この状態で荷物Wが搬送コンベア26により送られると、荷物Wの外幅中心が一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅中心Caより幅方向に大きく位置ずれしてしまう恐れがある。また、この状態で荷物Wが搬送コンベア26により送られると、荷物案内部48の上側から幅方向外側へのはみ出し量が更に増え、延出部52の外側端部から荷物Wが脱落する恐れがある。
【0048】
この対策として、本実施形態では、
図4(b)に示すように、抵抗抑制部50にはみ出し規制部54を設けている。はみ出し規制部54は、荷物案内部48の上側からはみ出る荷物Wの一部分との接触により、荷物Wをはみ出し規制部54の幅方向内側に保持し、荷物案内部48の上側からのはみ出し量を規制する。これにより、荷物Wが搬送ガイド42との摩擦により回転しつつ上昇するように変位した場合でも、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅中心Caに対する荷物Wの外幅中心の大きな位置ずれを抑えられる。また、この場合でも、搬送ガイド42より幅方向外側への荷物Wの脱落を防止できる。
【0049】
また、延出部52は荷物案内部48の上端部から幅方向外側かつ上側に斜めに延び出るため、荷物Wの一部分が延出部52に乗り上げたとき、延出部52に乗り上げた部分には重力により延出部52の延びる方向に沿って幅方向内側かつ下側に向かう力F2が働く。この幅方向内側かつ下側に向かう力F2により搬送コンベア26上に荷物Wを接触させた状態を保持し易くなり、荷物W全体が延出部52上に乗り上げて搬送コンベア26により搬送不能となる事態を防げる。
【0050】
[第2の実施の形態]
図8は第2実施形態に係る仕分けシステム10に用いられる第1ガイドユニット40を示す。本図は一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの断面図を示す。一対の搬送ガイド42は、
図4(b)では、荷物案内部48と延出部52の他に、はみ出し規制部54を有する例を説明した。一対の搬送ガイド42は、
図8に示すように、はみ出し規制部54を有さずに、荷物案内部48と延出部52のみを有していてもよい。
【0051】
[第3の実施の形態]
図9は第3実施形態に係る仕分けシステム10に用いられる第1ガイドユニット40を示す平面図であり、
図10は第1ガイドユニット40の一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの正面断面図である。本図では各搬送コンベア26のコンベアベルト28を示し、コンベアフレーム30を省略する。
【0052】
第1実施形態に係る一対の搬送ガイド42は、荷物Wとの間で生じる抵抗が基準摩擦抵抗よりも小さくなるように構成するため、内幅寸法の異なる荷物案内部48と抵抗抑制部50を有する例を説明した(
図4(b)参照)。本実施形態に係る一対の搬送ガイド42は、荷物Wとの間で生じる抵抗が基準摩擦抵抗よりも小さくなるように構成するため、搬送コンベア26により送られる荷物Wと接することにより転動するローラ62を有する。ローラ62は中心位置に挿通される支持軸64により支持され、支持軸64に取り付けられる軸受66を介して固定フレーム33に回転自在に支持される。固定フレーム33は、図示しないが、搬送コンベア26を支持するコンベアフレーム30により支持される。
【0053】
搬送ガイド42のローラ62は、
図9に示すように、第2搬送コンベア26Bの搬入側端部から第3搬送コンベア26Cの搬出側端部までの範囲S1において、搬送方向に複数並べて配置される。一対の搬送ガイド42は、それらの搬出側に向かうにつれて内幅寸法が徐々に狭まるようにローラ62が並べて配置される。一対の搬送ガイド42は、その搬出側端部42aにおいて、予め定められる内幅寸法Laとなる位置にも一対のローラ62を有する。この内幅寸法Laは、一対の搬送ガイド42の搬送方向で最も幅狭となる位置での内幅寸法となる。
【0054】
ここで、第1実施形態と同様、一対の搬送ガイド42両方の搬出側端部42aでの荷物Wとの接触面60が鉛直かつ無限大の高さに形成され、全高さ範囲で一定の内幅寸法Laを有すると仮定する。また、この仮定した仮定条件のもとで、一対の搬送ガイド42の接触面60と荷物Wとの間で摩擦により生じる摩擦抵抗を基準摩擦抵抗とする。
【0055】
このとき、上述の内幅寸法La以上の外幅寸法を有する荷物Wが一対の搬送ガイド42間を通る場合を考える。この場合、一対の搬送ガイド42と荷物Wとの間で生じる抵抗は、ローラ62と荷物Wの接触により生じる摩擦抵抗ではなく、ローラ62の回転により軸受66に生じる転がり抵抗になる。一般に、転がり抵抗は摩擦抵抗より大幅に小さいため、上述した仮定条件のもとで生じる基準摩擦抵抗と比較して、一対の搬送ガイド42と荷物Wとの間で生じる抵抗を小さくできる。よって、一対の搬送ガイド42両方の搬出側端部42aにてローラ62に接する外幅寸法の荷物Wが一対の搬送ガイド42間を通るとき、一対の搬送ガイド42間で荷物Wが詰まり難くなる。
【0056】
以上の仕分けシステム10を用いた仕分け方法は第1実施形態と同様となるため説明を省略する。
【0057】
本実施形態に係る仕分けシステム10によっても、一対の搬送ガイド42の搬出側端部42aでの内幅寸法Laより大きい外幅寸法の荷物Wを、一対の搬送ガイド42により搬送コンベア26の幅方向に案内する場合でも、一対の搬送ガイド42間での荷詰まりを抑え易くなる。
【0058】
なお、一対の搬送ガイド42は、
図11に示すように、荷物Wに対して一部の高さ範囲で接するように、搬送ガイド42の全高さ範囲の一部にローラ62を設け、他の高さ範囲の一部には、荷物Wと接触するときに移動不能な接触面68を設けるようにしてもよい。
【0059】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
【0060】
仕分けユニット20は、受取コンベア16に対する目標容器19Aの相対位置を位置調整するうえで、行方向Xの位置調整を容器コンベア31の駆動により行い、列方向Yでの位置調整を仕分け機18の台車部36の走行により行う例を説明した。この他にも、行方向Xの位置調整を仕分け機18により行い、列方向Yでの位置調整を容器コンベア31により行ってもよい。この場合、仕分け機18による行方向Xでの位置調整は、たとえば、収納容器19に対して受取コンベア16が行方向Xに移動可能となるように構成し、その移動量の調整により実現してもよい。また、容器コンベア31による列方向Yでの位置調整は、たとえば、受取コンベア16に対して容器コンベア31が列方向Yに移動可能となるように構成し、その移動量の調整により実現してもよい。いずれにしても、仕分けユニット20は、複数の収納容器19に対する受取コンベア16の相対位置を位置調整可能に構成されていてもよい。
【0061】
搬送コンベア26、受取コンベア16、容器コンベア31は、いずれもベルトコンベアを図示するが、ローラコンベア、チェーンコンベア等の他のコンベアでもよい。また、受取コンベア16は、搬送コンベア26から送られる荷物を受け取る受取部として説明した。受取部は、その上の荷物Wを搬送するコンベアとして構成される例を説明したが、コンベアとして構成されなくともよい。
【0062】
また、抵抗抑制部50の延出部52は、荷物案内部48の上端部から幅方向外側かつ上側に斜めに延び出る例を説明したが、このように斜めに延び出ずに、幅方向外側に水平に延び出ていてもよい。また、抵抗抑制部50のはみ出し規制部54は延出部52の外側端部から上側に立ち上がる例を説明したが、延出部52の一部から上側に立ち上がっていればよい。
【0063】
また、投入動作は、
図5で説明した例に限られず、投入位置Q2に受取コンベア16があるとき、受取コンベア16を方向P4に前進させず、受取コンベア16上の荷物を前方P5に送り出すことで目標容器19A内に荷物Wを投入してもよい。