特許第6366586号(P6366586)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6366586車両の情報を処理するシステム及びその方法
<>
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000002
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000003
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000004
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000005
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000006
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000007
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000008
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000009
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000010
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000011
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000012
  • 特許6366586-車両の情報を処理するシステム及びその方法 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6366586
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】車両の情報を処理するシステム及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/0968 20060101AFI20180723BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20180723BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20180723BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20180723BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20180723BHJP
   B60R 16/023 20060101ALI20180723BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20180723BHJP
【FI】
   G08G1/0968 A
   G08G1/09 H
   G08G1/16 F
   G01C21/34
   B60R16/02 655A
   B60R16/02 660B
   B60R16/023 P
   B60R25/24
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-531014(P2015-531014)
(86)(22)【出願日】2013年9月10日
(65)【公表番号】特表2015-535358(P2015-535358A)
(43)【公表日】2015年12月10日
(86)【国際出願番号】KR2013008133
(87)【国際公開番号】WO2014038911
(87)【国際公開日】20140313
【審査請求日】2016年9月9日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0099782
(32)【優先日】2012年9月10日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】フン・リム
【審査官】 田中 純一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−087184(JP,A)
【文献】 特表2010−514604(JP,A)
【文献】 特開2010−250416(JP,A)
【文献】 特表2012−500516(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/036279(WO,A1)
【文献】 特開2009−286343(JP,A)
【文献】 特開2008−072160(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0307188(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 − 99/00
G01C 21/00 − 21/36
G01C 23/00 − 25/00
B60R 16/00 − 17/02
B60R 25/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と車両との間の通信のために、前記車両に接続された前記外部機器から認証情報を受信する段階と、
前記受信した認証情報に対応する制御権限を識別する段階と、
前記識別された制御権限に対応するサービスのリストを含むサービス情報を抽出するステップと、
前記抽出されたサービス情報を前記外部機器に伝送する段階と、
記外部機器によって前記伝送されたサービス情報に基づいて選択されたサービスの実行結果として受信した制御コマンドを実行する段階と、を含
前記認証情報は、メインユーザを前記車両のサブユーザと区別するためのキー値を含み、
前記サービスは、前記車両の安全に関するサービスと前記車両が提供する便宜機能のためのサービスとのうちの少なくとも1つであり、
前記制御権限は、前記受信した認証情報に対応するユーザが前記車両のメインユーザである場合にのみ、前記車両の安全に関するサービスを制御する権限であるところの外部機器を利用した車両の情報処理方法。
【請求項2】
前記車両の安全に係わるサービスは、前記車両の自動運転機能、及び前記車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含み、
前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、前記車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含むことを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記選択されたサービスを実行する段階は、
前記外部機器によって選択されたサービスの識別値を受信する段階と、
前記選択されたサービスを実行するためのアプリケーションを、前記外部機器に提供する段階と、を含み、
前記提供されたアプリケーションを介して、前記外部機器のプロセッサによって、前記選択されたサービスが実行されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記選択されたサービスの実行結果を出力するための、前記車両の内部機器についての機器情報を、前記外部機器に提供する段階をさらに含み、
前記外部機器のプロセッサによる前記選択されたサービスの実行結果は、前記車両の内部機器によって出力されることを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
車両に外部機器が通信連結されることを認識する段階と、
前記外部機器に対して、前記車両に具備された入出力装置に対する制御権限を設定する段階と、
前記外部機器に具備されたプロセッサを利用して、情報処理を行う段階と、を含み、
前記制御権限は、前記外部機器で利用可能なサービス情報に応じて分類されるところの外部機器を利用した車両の情報処理方法。
【請求項6】
前記外部機器に対して制御権限を設定する段階は、
前記外部機器に認証キーを提供し、前記提供された認証キーに対応する制御権限をマッチングさせることを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記制御権限は、前記車両のメインユーザに対する制御権限、及び前記車両のサブユーザに対する制御権限に区別されることを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記設定された制御権限に対応するサービス情報を、前記外部機器に提供する段階をさらに含み、
前記情報処理を行う段階は、前記提供されたサービス情報に含まれたサービスを実行するためのデータの処理を、前記外部機器に具備されたプロセッサを介して行うことを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記サービス情報は、前記車両の安全に係わるサービス、及び前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスについての情報を含み、
前記車両の安全に係わるサービスに対する制御権限は、前記車両のメインユーザに対する制御権限に含まれることを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記車両の安全に係わるサービスは、前記車両の自動運転機能、及び前記車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含み、
前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、前記車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含むことを特徴とする請求項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
外部機器と車両との間の通信のために、前記車両に接続された前記外部機器から認証情報を受信する認証情報受信部と、
前記受信した認証情報に対応する制御権限を識別する制御権限識別部と、
前記識別された制御権限に対応するサービスのリストを含むサービス情報を抽出するサービス情報抽出部と、
前記抽出されたサービス情報を前記外部機器に伝送するサービス情報提供部と、
前記外部機器によって前記伝送されたサービス情報に基づいて選択されたサービスの実行結果として受信した制御コマンドを実行する実行部と、を含み、
前記認証情報は、メインユーザを前記車両のサブユーザと区別するためのキー値を含み、
前記サービスは、前記車両の安全に関するサービスと前記車両が提供する便宜機能のためのサービスとのうちの少なくとも1つであり、
前記制御権限は、前記受信した認証情報に対応するユーザが前記車両のメインユーザである場合にのみ、前記車両の安全に関するサービスを制御する権限であるところの外部機器を利用してサービスを実行する車両端末。
【請求項12】
デバイスが、車両に搭載された車両端末で提供されるサービスを実行する方法において、
通信連結された前記車両端末から、前記デバイスにマッチングされた制御権限に対応するサービス情報を受信する段階と、
前記受信されたサービス情報に基づいて、所定のサービスを選択する段階と、
前記選択されたサービスを、前記デバイスのプロセッサを利用して実行する段階と、
前記実行されたサービスの実行結果としての制御コマンドを前記車両端末に伝送する段階と、を含み、
前記サービスは、前記車両の安全に関するサービスと前記車両が提供する便宜機能のためのサービスとのうちの少なくとも1つであり、
前記制御権限は、前記受信した制御情報に対応するユーザが前記車両のメインユーザである場合にのみ、前記車両の安全に関するサービスを制御する権限であるところのデバイスのサービス実行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部デバイスを利用して、車両の情報を処理するシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術が発達するにつれ、多機能を遂行するポータブル電子機器が発達し、その大きさも小型化されている。特に、スマートフォンは、電話をかけて受ける機能だけではなく、カメラ、DMB(digital multimedia broadcasting)放送視聴、ナビゲーション、音楽ファイル再生、ビデオファイル再生、ゲームなど多様な機能を遂行することができる。このような携帯用電子機器のライフサイクルがだんだんと短くなっており、携帯用電子機器の仕様は、急速に向上している実情である。
【0003】
これに対し、車両で提供される各種のサービスを遂行する車両端末は、低仕様に製作される場合が多く、車両のライフサイクルが、携帯用電子機器よりはるかに長いために、車両で提供されるサービスの量と質とが限定されてしまう。
【0004】
従って、さらに多様なサービスを提供するために、車両のサービスに対する保安を維持しながら、車両の外部デバイスを介して、車両のサービスを効果的に実行させることができる技術が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施形態は、デバイスのプロセッサを利用して、車両で提供されるサービスを実行することができる、車両の情報を処理するシステム及びその方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明の第1側面は、通信連結された外部機器の制御権限を識別する段階と、前記識別された制御権限でもって利用可能なサービス情報を伝送する段階と、前記伝送されたサービス情報に基づいて、前記外部機器によって選択されたサービスを、前記外部機器に具備されたプロセッサを利用して実行する段階と、を含む外部機器を利用した車両の情報処理方法を提供することができる。
また、前記外部機器の制御権限を識別する段階は、前記外部機器から認証情報を受信し、前記受信された認証情報に対応する制御権限を識別することができる。
また、前記認証情報は、車両に対するメインユーザ及びサブユーザを区別するためのキー値を含んでもよい。
【0007】
また、前記サービス情報は、前記車両の安全に係わるサービス、及び前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスを含み、前記受信された認証情報に対応するユーザが、前記車両のメインユーザであるならば、前記受信された認証情報に係わる制御権限に、前記車両の安全に係わるサービスに係わるサービスを制御することができる権限が含まれてもよい。
【0008】
また、前記車両の安全に係わるサービスは、前記車両の自動運転機能、及び前記車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含み、前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、前記車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含んでもよい。
【0009】
また、前記選択されたサービスを実行する段階は、前記外部機器によって選択されたサービスの識別値を受信する段階と、前記選択されたサービスを実行するためのアプリケーションを、前記外部機器に提供する段階と、を含み、前記提供されたアプリケーションを介して、前記外部機器のプロセッサによって、前記選択されたサービスが実行される。
【0010】
また、前記方法は、前記選択されたサービスの実行結果を出力するための、前記車両の内部機器についての機器情報を、前記外部機器に提供する段階をさらに含み、前記外部機器のプロセッサによる前記選択されたサービスの実行結果は、前記車両の内部機器によって出力される。
【0011】
また、本発明の第2側面は、車両に外部機器が通信連結されることを認識する段階と、前記外部機器に対して、前記車両に具備された入出力装置に対する制御権限を設定する段階と、前記外部機器に具備されたプロセッサを利用して、情報処理を行う段階と、を含む、外部機器を利用した車両の情報処理方法を提供することができる。
【0012】
また、前記外部機器に対して制御権限を設定する段階は、前記外部機器に認証キーを提供し、前記提供された認証キーに対応する制御権限をマッチングさせることができる。
また、前記制御権限は、前記車両のメインユーザに対する制御権限、及び前記車両のサブユーザに対する制御権限に区別されてもよい。
【0013】
また、前記設定された制御権限に対応するサービス情報を、前記外部機器に提供する段階をさらに含み、前記情報処理を行う段階は、前記提供されたサービス情報に含まれたサービスを実行するためのデータの処理を、前記外部機器に具備されたプロセッサを介して遂行することができる。
【0014】
また、前記サービス情報は、前記車両の安全に係わるサービス、及び前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスについての情報を含み、前記車両の安全に係わるサービスに対する制御権限は、前記車両のメインユーザに対する制御権限に含まれてもよい。
【0015】
また、前記車両の安全に係わるサービスは、前記車両の自動運転機能、及び前記車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含み、前記車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、前記車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含んでもよい。
【0016】
また、前記情報処理を行う段階は、前記提供されたサービス情報に基づいて、前記外部機器によって選択されたサービスの識別値を受信する段階と、前記選択されたサービスを実行するためのアプリケーションを、前記外部機器に提供する段階と、を含み、前記提供されたアプリケーションを介して、前記外部機器のプロセッサによって、前記選択されたサービスに係わるデータが処理される。
【0017】
また、前記方法は、前記選択されたサービスの実行結果を出力するための、前記車両の内部機器についての機器情報を、前記外部機器に提供する段階をさらに含み、前記外部機器のプロセッサによる前記選択されたサービスに係わるデータの処理結果は、前記車両の内部機器によって出力される。
【0018】
また、本発明の第3側面は、通信連結された外部機器の制御権限を識別する制御権限識別部と、前記識別された制御権限でもって利用可能なサービス情報を伝送するサービス情報提供部と、を含み、前記伝送されたサービス情報は、前記外部機器のプロセッサが、前記選択されたサービスを実行するのに利用される、外部機器を利用してサービスを実行する車両端末を提供することができる。
【0019】
また、本発明の第4側面は、車両に外部機器が通信連結されることを認識する連結部と、前記外部機器に対して、前記車両に具備された入出力装置に対する制御権限を設定する制御権限設定部と、を含み、前記設定された制御権限に対応する情報の処理が、前記外部機器に具備されたプロセッサを利用して処理される、外部機器を利用して情報を処理する車両端末を提供することができる。
【0020】
また、本発明の第5側面は、通信連結された前記車両端末からサービス情報を受信する段階と、前記受信されたサービス情報に基づいて、所定のサービスを選択する段階と、前記選択されたサービスを、前記デバイスのプロセッサを利用して実行する段階と、を含み、前記サービス情報は、前記デバイスにマッチングされた制御権限に基づいて、前記車両端末から提供されるサービスについての情報でもある、デバイスが、車両端末で提供されるサービスを実行する方法を提供することができる。
【0021】
また、本発明の第6側面は、前記デバイスに前記外部機器が通信連結されることを認識する段階と、前記車両端末から情報の処理を要請される段階と、前記要請された情報を、前記デバイスのプロセッサを介して処理する段階と、を含み、前記車両に含まれた入出力装置に対する制御権限は、前記デバイスに対して、前記車両端末によって設定され、前記情報は、前記設定された制御権限にマッチングされた情報でもある、デバイスが車両端末から提供された情報を処理する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態による、車両とデバイスとの間で情報を処理するシステムの概要図である。
図2】本発明の一実施形態による、車両が、デバイスを介して情報を処理する方法のフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態による、車両が、デバイスを介して情報を処理する方法の細部フローチャートである。
図4】本発明の一実施形態による、車両が、デバイスにサービス情報を提供する方法の細部フローチャートである。
図5】本発明の一実施形態による、車両が、デバイスに対して制御権限を設定し、デバイスを介して情報を処理する方法のフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態による制御権限設定テーブルの一例である。
図7】本発明の一実施形態による、デバイスが車両に連結される一例を図示した図面である。
図8】本発明の一実施形態による、車両が、デバイスを介して、自動運転に係わるサービスを実行する一例を図示した図面である。
図9】本発明の本発明の一実施形態による、車両が、デバイスを介して、ナビゲーションに係わるサービスを実行する一例を図示した図面である。
図10】本発明の一実施形態による、デバイスが車両に連結される一例を図示した図面である。
図11】本発明の一実施形態による車両のブロック図である。
図12】本発明の一実施形態によるデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付した図面を参照し、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施することができるように、本発明の実施形態について詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態に具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。そして、図面において、本発明について明確に説明するために、説明と係わりのない部分は省略し、明細書全体にわたって、類似した部分については、類似した図面符号を付した。
【0024】
明細書全体で、ある部分が他の部分と「連結」されているとするとき、それは、「直接連結」されている場合だけではなく、その中間に、他の素子を挟み、「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
以下、添付された図面を参照し、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による車両100とデバイス200との間で、情報を処理するシステムの概要図である。
【0025】
図1に図示されているように、本発明の一実施形態によるデバイス200は、車両100と連結され、車両100によって提供されるサービスを、車両100を代替して実行することができる。車両100は、デバイス200から認証情報を受信し、デバイス200の制御権限を確認することができ、確認された制御権限によって、デバイス200に、所定のサービス情報を提供することができる。該サービス情報は、例えば、車両100で提供されるサービスのリスト、及びサービスについての細部説明を含んでもよい。また、デバイス200は、受信されたサービス情報に基づいて、所定のサービスを選択することができる。また、車両100は、デバイス200で選択されたサービスに係わる機器情報及びアプリケーション情報のうち、少なくとも一つをデバイス200に提供し、デバイス200で選択されたサービスの実行を要請することができる。従って、車両100は、車両100で提供されるサービスを実行するために、デバイス200に含まれたプロセッサ、メモリ及び通信モジュールを活用することができる。
【0026】
また、本明細書で、サービスは、車両100の機能を利用させるサービスを含み、例えば、車両の安全に係わるサービス、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに分類される。また、車両の安全に係わるサービスは、車両の自動運転機能、及び車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含んでもよい。また、車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含んでもよい。
【0027】
また、該サービスは、車両100とデバイス200とのデータ共有サービスを含んでもよい。該データ共有サービスは、例えば、GPS(global position system)などを利用して獲得された位置情報を、車両100とデバイス200とが共有するサービス、携帯電話を利用して入力されるナビゲーションの目的地情報が、車両100に提供されるサービス、車両100の状態及び走行に係わる情報が、デバイス200に提供されて活用されるサービスを含んでもよい。
【0028】
また、該サービスは、車両100とデバイス200とのメディアコンデンツ共有サービスを含んでもよい。該メディアコンデンツ共有サービスは、例えば、デバイス200に保存された音楽または動画を共有するサービス、デバイス200の音声認識機能を利用して、車両100の機能を制御するサービス、デバイス200に保存された音楽または動画をストリーミング方式で、車両100に伝送するサービスを含んでもよい。
【0029】
また、該サービスは、車両100とデバイス200との画面共有サービスを含んでもよい。該画面共有サービスは、例えば、デバイス200の画面に表示された情報を、車両100に含まれたディスプレイ装置に表示するサービスを含んでもよい。
【0030】
また、該サービスは、車両100とデバイス200との連結に係わるサービスを含んでもよい。車両100とデバイス200との連結に係わるサービスは、例えば、UPnP(universal plug and play)を利用した機器検索サービス;及びUSB(universal serial bus)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、Wi−Fi(wireless fidelity) directを利用した機器連結サービス;を含んでもよい。また、車両100とデバイス200とを制御するためのサービスを含んでもよい。
【0031】
また、本明細書において、車両100がデバイス200と連結され、車両100がデバイス200に、サービスの実行を要請すると説明したが、それに制限されるものではない。本明細書で、車両100は、車両の製造時に設置されたヘッドユニットだけではなく、車両に別途に設置される装置を含む。
【0032】
また、デバイス200は、スマートフォン、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、メディアプレイヤ、GPS(global position system)装置、ラップトップ、及びその他のモバイルまたは非モバイルのコンピュータ装置でもあるが、それらに制限されるものではない。
図2は、本発明の一実施形態による、車両100がデバイス200を介して情報を処理する方法のフローチャートである。
【0033】
段階S200で、車両100及びデバイス200が、互いに通信連結される。段階S200で、デバイス200は、車両100の計器盤周辺に位置したデッキ(deck)に挿入され、車両100と連結される。その場合、デバイス200は、例えば、USBインターフェース及びHDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)のうち少なくとも一つを介して、車両100と有線連結される。
【0034】
また、デバイス200は、車両100と無線通信を介して連結されもする。例えば、デバイス200は、Wi−Fi通信、ブルートゥース通信を介して、車両100と連結される。
【0035】
段階S210で、車両100は、デバイス200の制御権限を識別する。車両100は、デバイス200から認証情報を受信し、受信された認証情報に対応する制御権限を識別することができる。該認証情報は、例えば、デバイス情報、ユーザ情報、及び車両100がデバイス200にあらかじめ発給した識別値を含んでもよいが、それらに制限されるものではない。また、車両100がデバイス200にあらかじめ発給した識別値は、デバイス200の制御権限によって区別される。車両200がデバイス200にあらかじめ発給した識別値は、例えば、「メインユーザ」及び「サブユーザ」に区別されてもよい。また、車両200がデバイス200にあらかじめ発給した識別値は、例えば、「車両所有者」、「運転手1」、「運転手2」及び「ゲスト」のように区別される。ここで、制御権限は、車両100で提供されるサービスに対するアクセス権限、及びサービスを遂行するために、車両100に含まれた装置を制御することができる権限を意味する。また、サービスは、車両の安全に係わるサービス、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに分類される。また、車両の安全に係わるサービスは、車両の自動運転機能、及び車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含んでもよい。また、車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含んでもよい。
【0036】
また、認証情報は、車両100によって生成され、デバイス200にあらかじめ提供され、車両100は、生成された認証情報と制御権限とをあらかじめマッチングさせることができる。例えば、車両100は、車両100のメインユーザのデバイス200に係わる認証情報に対して、車両の安全に係わるサービス、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに対する制御権限をマッチングさせることができる。また、車両100は、車両100のサブユーザのデバイス200に係わる認証情報に対して、車両で提供される便宜機能に係わるサービスに対するアクセス権限をマッチングさせることができる。ここで、車両100のメインユーザは、車両100を運転することができる権限がある者でもあり、例えば、車両100の所有者を含んでもよい。また、車両100のサブユーザは、車両100を運転することができる権限がない者であり、例えば、車両100の所有者の知人でもある。
【0037】
段階S220で、車両100は、識別された制御権限に対応するサービスに係わるサービス情報を、デバイス200に提供する。車両100は、制御権限に対応するサービスのリストを生成し、生成されたサービスのリストを、デバイス200に提供することができる。その場合、サービスのリストは、デバイス200に適するフォーマットに変換される。
【0038】
例えば、車両100は、メインユーザのデバイス200に、車両の安全に係わるサービスのリスト、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに係わるリストを提供することができる。また、例えば、車両100は、サブユーザのデバイス200に、車両で提供される便宜機能に係わるサービスのリストのみを提供することができる。
【0039】
段階S230で、デバイス200は、受信されたサービス情報に基づいて、所定のサービスを選択する。デバイス200は、車両100から受信されたサービスのリストから、所定のサービスを選択することができる。
【0040】
段階S240で、デバイス200は、選択されたサービスを、デバイス200のプロセッサを利用して実行する。デバイス200は、選択されたサービスを遂行するのに必要な情報を、車両100から受信することができる。デバイス200は、選択されたサービスを遂行するのに必要なアプリケーション情報、及び車両100内の装置情報を受信することができる。例えば、デバイス200によって選択されたサービスが、自動運転サービスである場合、デバイス200は、車両100から、自動運転のためのアプリケーションを受信することができる。また、デバイス200は、自動運転サービスを遂行するのに必要な車両100内の装置情報として、例えば、ハンドル、アクセル、ブレーキ、ギア変速装置、ディスプレイ装置及びスピーカについての情報を受信することができる。また、デバイス200は、車両100から受信された自動運転アプリケーションを実行し、実行されたアプリケーションを介して、車両のハンドル、アクセル、ブレーキ、ギア変速装置、ディスプレイ装置及びスピーカを制御することができる。
図3は、本発明の一実施形態による、車両100がデバイスを介して情報を処理する方法の細部フローチャートである。
【0041】
段階S300で、車両100及びデバイス200は、互いに通信連結される。段階S300で、デバイス200は、車両100の計器盤周辺に位置したデッキに挿入され、車両100と連結される。その場合、デバイス200は、例えば、USBインターフェース及びHDMI(登録商標)インターフェースのうち少なくとも一つを介して、車両100と有線連結される。
【0042】
また、デバイス200は、車両100と無線通信を介して連結されもする。例えば、デバイス200は、Wi−Fi通信、ブルートゥース通信を介して、車両100と連結される。
【0043】
段階S302で、車両100は、デバイス200から認証情報を受信する。認証情報は、車両100からデバイス200にあらかじめ発給され、デバイス200内に保存され、車両100とデバイス200とが連結されることにより、デバイス200から車両100に提供される。
【0044】
具体的には、車両100は、デバイス200に認証情報を要請し、デバイス200は、要請に応答し、認証情報を車両100に提供することができる。車両100は、デバイス200に、車両100のID(identification)を提供することができ、デバイス200は、車両100のIDに対応する認証情報を、車両100に伝送することができる。該認証情報は、デバイス200またはデバイス200のユーザを認証するための情報であり、例えば、デバイス200のID、ユーザのID及び認証キーのうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0045】
もしデバイス200内に、あらかじめ発給された認証キーがない場合には、デバイス200は、empty keyを車両100に提供することができる。その後、デバイス200は、車両100から、別途の認証キーを発給される。
【0046】
もしデバイス200内に、あらかじめ発給された認証キーがある場合には、デバイス200は、あらかじめ発給された認証キーを、所定の手続きを介して、車両100に伝送することができる。例えば、デバイス200で、所定の認証キーが選択されることにより、デバイス200は、ユーザからの暗証番号入力を受信することができる。また、デバイス200は、受信された暗証番号が、既設定の暗証番号と一致するか否かということを判断することができ、前記暗証番号が互いに一致すれば、選択された認証キーを、車両100に伝送することができる。段階S304で、車両100は、デバイス200を認証する。車両100は、デバイス200から受信された認証情報を利用して、デバイス200を認証することができる。例えば、車両100は、デバイス200から受信された認証情報が、自体があらかじめ発給した認証情報と同一であるか否かということを比較することにより、デバイス200を認証することができる。
【0047】
段階S306で、デバイス200は、車両100にサービス情報を要請する。デバイス200は、車両100を代替し、車両100で提供されるサービスを実行することができ、それに先立ち、車両100から、デバイス200が実行することができるサービスについての情報を要請することができる。
【0048】
段階S308で、受信された認証情報に基づいて、車両100は、認証情報に対応する制御権限を識別する。制御権限は、車両100で提供されるサービスに対するアクセス権限、及びサービスを遂行するために車両100に含まれた装置を制御することができる権限を意味する。また、サービスは、車両の安全に係わるサービス、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに分類される。また、車両の安全に係わるサービスは、車両の自動運転機能、及び車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含んでもよい。また、車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含んでもよい。また、車両の安全に係わるサービス、及び車両の便宜機能に係わるサービスは、ユーザ入力によってあらかじめ分類され、車両100に保存されるが、それに制限されるものではない。
【0049】
また、認証情報に対応する制御権限は、車両100によって、あらかじめマッチングされる。例えば、車両100は、車両100のメインユーザのデバイス200に係わる認証情報に対して、車両の安全に係わるサービス、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに対する制御権限をマッチングさせることができる。また、車両100は、車両100のサブユーザのデバイス200に係わる認証情報に対して、車両で提供される便宜機能に係わるサービスに対するアクセス権限をマッチングさせることができる。ここで、車両100のメインユーザは、車両100を運転することができる権限がある者でもあり、例えば、車両100の所有者を含んでもよい。また、車両100のサブユーザは、車両100を運転することができる権限がない者であり、例えば、車両100の所有者の知人でもある。認証情報とマッチングされた制御権限については、図6において、さらに詳細に説明する。
【0050】
段階S310で、車両100は、識別された制御権限に対応するサービス情報を抽出する。車両100は、識別された制御権限に対応するサービスのリストを、DB(database)(図示せず)から抽出することができる。例えば、車両100は、認証キー「A」に対応する制御権限が、メインユーザの制御権限であるか否かということ確認することができ、「自動運転サービス」及び「動画再生サービス」を含むサービスリストを抽出することができる。また、例えば、車両100は、認証キー「B」に対応する制御権限が、サブユーザの制御権限であるか否かということ確認することができ、「動画再生サービス」及び「ナビゲーションサービス」を含むサービスリストを抽出することができる。
【0051】
段階S312で、車両100は、抽出されたサービス情報を、デバイス200に提供する。車両100は、抽出されたサービスリストを、デバイス200のプロトコルに合う形式に変換し、変換されたサービスリストを、デバイス200に提供することができる。
【0052】
段階S314で、デバイス200は、サービス情報に基づいて、サービスを選択する。デバイス200は、車両100から受信されたサービス情報をディスプレイすることができ、ユーザ入力に基づいて、所定のサービスを選択することができる。例えば、デバイス200は、車両100から受信されたサービス情報に基づいて、「自動運転サービス」及び「動画再生サービス」を含むサービスリストをディスプレイすることができ、ユーザの入力に基づいて「自動運転サービス」を選択することができる。また、例えば、デバイス200は、車両100から受信されたサービス情報に基づいて、「動画再生サービス」及び「ナビゲーションサービス」を含むサービスリストをディスプレイすることができ、ユーザの入力に基づいて「動画再生サービス」を選択することもできる。
【0053】
段階S316で、デバイス200は、選択されたサービスの識別値を車両100に提供する。デバイス200は、選択されたサービスの名称またはIDを、車両100に提供することができる。
【0054】
段階S318で、車両100は、選択されたサービスに係わる装置情報を、デバイス200に提供する。車両100で提供されるサービスのために、車両100内の多様な装置が利用される。例えば、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカ、入力装置のような車両100内の装置が利用される。車両100は、デバイス200によって選択されたサービス提供に必要な装置についての情報を、DB(図示せず)から抽出し、抽出された装置情報を、デバイス200に提供することができる。例えば、デバイス200によって選択されたサービスが、「自動運転サービス」の場合、車両100は、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカについての情報をデバイス200に提供することができる。また、例えば、デバイス200によって選択されたサービスが「動画再生サービス」である場合、車両100は、ディスプレイ及びスピーカについての情報を、デバイス200に提供することができる。従って、デバイス200は、自体の制御権限に対応する装置情報を受信し、受信された装置情報に含まれた装置に対する制御権限を獲得することができる。また、デバイス200は、受信された装置情報に含まれた装置を、デバイス200の外部リソースとして活用して制御することができる。すなわち、デバイス200は、受信された装置情報に含まれた装置を、デバイス200に連結された外部装置として認識することができるが、それに制限されるものではない。
【0055】
段階S320で、車両100は、選択されたサービスに係わるアプリケーション情報を、デバイス200に提供する。車両100は、選択されたサービスを実行するのに必要なアプリケーションファイルを、デバイス200に提供することができる。しかし、それに制限されるものではなく、デバイス200が、選択されたサービスを実行するのに必要なアプリケーションファイルをダウンロードするように、車両100は、所定のリンク情報を、デバイス200に提供することもできる。
【0056】
段階S322で、デバイス200は、デバイス200のプロセッサを介して、サービスを実行する。デバイス200は、選択されたサービスのためのアプリケーションを実行し、実行されたアプリケーションを介して、車両100内の装置を制御することができる。例えば、デバイス200によって選択されたサービスが「自動運転サービス」である場合、デバイス200は、自動運転サービスのためのアプリケーション「AA」を実行し、車両100内のハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラを制御することができ、車両の走行についての情報を、車両内のディスプレイまたはスピーカを介して出力することができる。
【0057】
また、例えば、デバイス200によって選択されたサービスが、「動画再生サービス」である場合、デバイス200は、自動運転サービスのためのアプリケーション「BB」を実行し、車両100内のディスプレイまたはスピーカを介して、動画の再生結果を出力することができる。
【0058】
また、デバイス200には、車両100のサービスを実行するための別途のエージェント(agent)がインストールされ、該エージェントは、デバイス200が、車両サービスを提供するモード状態であるか否かということ確認することができる。また、該エージェントは、車両100に含まれた装置を、デバイス200に連結された外部リソースとして認識し、デバイス200の内部リソース及び外部リソースを、共に管理することができる。また、車両100のサービスが実行されれば、該エージェントは、車両100に含まれた装置を介して、サービスの実行結果を出力することができる。
図4は、本発明の一実施形態による、車両100がデバイス200にサービス情報を提供する方法の細部フローチャートである。
【0059】
段階S400で、デバイス200は、車両100に認証情報を提供する。該認証情報は、車両100からデバイス200にあらかじめ発給され、デバイス200内に保存され、車両100とデバイス200とが連結されることにより、デバイス200は、該認証情報を、車両100に提供することができる。
【0060】
具体的には、車両100は、デバイス200に認証情報を要請し、デバイス200は、要請に応答し、認証情報を車両100に提供することができる。該認証情報は、デバイス200、またはデバイス200のユーザを認証するための情報であり、例えば、デバイス200のID、ユーザのID及び認証キーのうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0061】
段階S402で、車両100は、受信された認証情報に対応する制御権限を識別する。段階S402で、車両100は、受信された認証情報を利用して、デバイス200を認証し、認証情報に対応する制御権限を確認することができる。該制御権限は、車両100で提供されるサービスに対するアクセス権限、及びサービスを遂行するために、車両100に含まれた装置を制御することができる権限を意味する。また、該サービスは、車両の安全に係わるサービス、及び車両で提供される便宜機能に係わるサービスに分類される。また、該認証情報に対応する制御権限は、車両100によってあらかじめマッチングされていてもよい。
【0062】
段階S404で、車両100は、識別された制御権限が、メインユーザに対応する制御権限であるか否かということ判断する。車両100のメインユーザは、車両100を運転することができる権限がある者でもあり、例えば、車両100の所有者を含んでもよい。また、車両100のメインユーザではない者は、車両100を運転することができる権限がない者であり、例えば、車両100の所有者の知人でもある。
【0063】
段階S404での判断結果、識別された制御権限が、メインユーザに対応する制御権限ではなければ、段階S406で、車両100は、車両の便宜機能に係わるサービス情報のみを、デバイス200に提供する。車両で提供される便宜機能に係わるサービスは、例えば、車両100の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち少なくとも一つに係わるサービスを含んでもよい。また、車両100は、車両の便宜機能に係わるサービスのリストを、デバイス200に提供することができる。
【0064】
段階S404での判断結果、識別された制御権限が、メインユーザに対応する制御権限であるならば、段階S408で、車両100は、車両の便宜機能に係わるサービス情報、及び車両の安全に係わるサービス情報を、デバイス200に提供する。車両100の安全に係わるサービスは、例えば、車両の自動運転機能、及び車両の運転手に対する居眠り防止機能のうち少なくとも一つを提供するサービスを含んでもよい。車両の安全に係わるサービス、及び車両の便宜機能に係わるサービスは、ユーザ入力によってあらかじめ分類され、車両100に保存されるが、それに制限されるものではない。また、段階S408で、車両100は、車両の便宜機能に係わるサービス、及び車両の安全に係わるサービスに係わるサービスリストを、デバイス200に提供することができる。
【0065】
図5は、本発明の一実施形態による、車両100がデバイス200に対して制御権限を設定し、デバイス200を介して、情報を処理する方法のフローチャートである。
【0066】
段階S500で、車両100及びデバイス200は、互いに通信連結される。段階S500で、デバイス200は、車両100の計器盤周辺に位置したデッキに挿入され、車両100と連結される。その場合、デバイス200は、例えば、USBインターフェース及びHDMI(登録商標)インターフェースのうち少なくとも一つを介して、車両100と有線連結される。
【0067】
また、デバイス200は、車両100と無線通信を介して連結されもする。例えば、デバイス200は、Wi−Fi通信、ブルートゥース通信を介して、車両100と連結される。
【0068】
段階S502で、車両100は、認証情報を生成する。車両100は、デバイス200が、車両100に最初に接続する場合、デバイス200からの認証要請に応答し、デバイス200に係わる認証情報を生成することができる。車両100は、例えば、デバイス200に対して、ログインID及び暗証番号を生成することができる。また、例えば、車両100は、乱数を利用して、デバイス200に対する認証キーを生成することができる。また、例えば、車両100は、公開キー及び個人キーのうち少なくとも一つを、デバイス200に対する認証キーとして生成することができる。
【0069】
また、認証情報は、所定の識別値を含んでもよい。その場合、該識別値は、制御権限についての情報を含んでもよい。該識別値は、例えば、「メインユーザ」及び「サブユーザに区別されてもよい。また、識別値は、例えば、「車両所有者」、「運転手1」、「運転手2」及び「ゲスト」のように区別されもする。
【0070】
段階S504で、車両100は、生成された認証情報を、デバイス200に提供する。車両100は、生成された認証情報を、車両100のDB(図示せず)に保存し、デバイス200に提供することができる。また、デバイス200は、ユーザから、所定の暗証番号が入力されれば、車両100から受信された認証情報を保存することができる。
【0071】
段階S506で、車両100は、認証情報に対応する制御権限を設定する。車両100は、車両100で提供されるサービスのうち少なくとも一つに対する制御権限を、認証情報にマッチングさせることができる。例えば、制御権限は、メインユーザの制御権限及びサブユーザの制御権限に分類され、認証情報にマッチングされる。また、例えば、制御権限は、車両100で提供されるサービスの組み合わせについてマッチングされもする。例えば、車両100は、車両100で提供される車両の自動運転機能、車両の運転手に対する居眠り防止機能、車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち、車両の自動運転機能、及び車両の運転手に対する居眠り防止機能に係わるサービスを制御することができる制御権限を、認証情報にマッチングすることができる。
【0072】
段階S508で、車両100は、設定された制御権限に係わるサービスを確認する。車両100は、段階S506で、制御権限にマッチングされたサービスを確認することができる。
【0073】
段階S510で、車両100は、確認されたサービスについての情報の処理を、デバイス200に要請する。段階S510で、車両100は、確認されたサービスのリストをデバイス200に提供することができる。また、車両100は、確認されたサービスについての情報を処理するために必要な車両100内の装置、確認されたサービスについての情報を処理するのに利用されるアプリケーションについての情報を、デバイス200に提供することができる。車両100内の装置は、例えば、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカを含んでもよい。また、アプリケーションについての情報は、アプリケーションファイル、及びアプリケーションファイルをダウンロードするためのリンクアドレスを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0074】
段階S510で、車両100は、確認されたサービスのうち、デバイス200によって選択されたサービスについての情報処理を、デバイス200に要請することもできる。その場合、車両100は、確認されたサービスのリストを、デバイス200に提供し、デバイス200から選択されたサービスの識別値を受信することができる。
【0075】
段階S512で、デバイス200は、デバイス200のプロセッサを介して、情報を処理する。段階S512で、デバイス200は、デバイス200のプロセッサを利用して、確認されたサービスについての情報を処理するためのアプリケーションを実行し、実行されたアプリケーションを利用して、車両100内の装置を制御することができる。
図6は、本発明の一実施形態による制御権限設定テーブルの一例である。
【0076】
図6を参照すれば、本発明の一実施形態による制御権限設定テーブルは、認証キーフィールド60、制御権限フィールド62、サービスフィールド64、装置フィールド66及びアプリケーションフィールド68を含む。
認証キーフィールド60には、車両100によって生成された認証キーの識別値が記録される。
制御権限フィールド62には、認証キーに対応する制御権限の属性値が記録される。例えば、「メインユーザ」または「サブユーザ」が記録される。
【0077】
サービスフィールド64には、制御権限に対応するサービスの識別値が記録される。サービスフィールド64には、例えば、「自動運転サービス」、「動画再生サービス」、「ナビゲーションサービス」及び「居眠り防止アラームサービス」のうち少なくとも一つの値が記録される。
【0078】
装置フィールド66には、サービスフィールド64に記録されたサービスを実行するために必要な、車両100内の装置値が記録される。装置フィールド66には、例えば、「ハンドル」、「ブレーキ」、「アクセル」、「カメラ」、「ディスプレイ」及び「スピーカ」のうち少なくとも一つの値が記録される。
アプリケーションフィールド68には、サービスフィールド64に記録されたサービスを実行するために利用されるアプリケーションの識別値が記録される。
【0079】
また、サービス別に、細部的な制限事項が設定されもする。例えば、自動運転サービスの運転速度の範囲が、制御権限別に設定され、設定された運転速度の範囲内で、自動運転が行われる。また、例えば、ナビゲーションサービスの検索地域が、制御権限別に設定され、設定された検索地域に対して、経路案内のための検索が行われる。また、例えば、サービスを介して共有されるコンデンツの種類別に、制御権限が設定されもする。
【0080】
一方、車両100及びデバイス200に提供されるサービス別に、メインユーザ及びサブユーザのサービス利用権限が多様に設定されもする。例えば、車両100で獲得された車両100の位置情報を利用することができる権限、車両100のナビゲーション装置の目的地を設定することができる権限、デバイス200の電話通話を車両100に連結することができる権限、車両100のスピーカを利用することができる権限、デバイス200の音楽または動画を、車両100にストリーミングすることができる権限、デバイス200の画面を、車両100のディスプレイ装置に表示することができる権限、車両100の機能を検索することができる権限、検索された車両100の機能にアクセスする権限がユーザ別に異なって設定されもする。また、車両100のODB(on-board diagnostic)システムにアクセスする権限が、ユーザ別に異なって設定されもする。
図7は、本発明の一実施形態による、デバイス200が車両100に連結される一例を図示した図面である。
【0081】
図7を参照すれば、デバイス200は、車両100の計器盤周辺のデッキ10内に挿入されることにより、車両100と連結される。その場合、デッキ10内には、デバイス200と連結するための別途の接続端子(図示せず)が含まれてもよい。デバイス200は、例えば、USBインターフェース及びHDMI(登録商標)インターフェースのうち少なくとも一つを介して、車両100と有線連結される。
【0082】
しかし、それらに制限されるものではなく、デバイス200は、車両100と無線通信を介して連結されもする。例えば、デバイス200は、Wi−Fi通信、ブルートゥース通信を介して車両100と連結される。
図8は、本発明の一実施形態による、車両100がデバイス200を介して自動運転に係わるサービスを実行する一例を図示した図面である。
【0083】
図8を参照すれば、車両100は、自動運転サービスのためのアプリケーション及び地図情報を、デバイス200に提供することができる。また、車両100は、デバイス200に、車両の自動運転のために必要な装置についての情報を提供することができる。例えば、車両100は、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカについての情報を、デバイス200に提供することができる。また、車両100内の装置を制御するための制御命令についての情報を提供することができる。
その場合、車両100は、デバイス200に提供した装置情報内に含まれた装置を、デバイス200が制御するように、制御権限を設定することができる。
【0084】
また、デバイス200は、車両100から受信されたアプリケーションを実行し、実行されたアプリケーションを利用して、車両100内の装置を制御することができる。デバイス200は、車両100内のブレーキ、ハンドル、アクセルを制御することにより、車両100を運転することができる。
図9は、本発明の本発明の一実施形態による、車両100がデバイス200を介してナビゲーションに係わるサービスを実行する一例を図示した図面である。
【0085】
図9を参照すれば、車両100は、ナビゲーションサービスのためのアプリケーション及び地図情報をデバイス200に提供することができる。また、車両100は、デバイス200に、ナビゲーションサービスの実行結果を出力することができる装置についての情報を提供することができる。例えば、車両100は、ディスプレイ、スピーカについての情報を、デバイス200に提供することができる。
その場合、車両100は、デバイス200に提供した装置情報内に含まれた装置を、デバイス200が制御するように、制御権限を設定することができる。
【0086】
また、デバイス200は、車両100から受信されたアプリケーションを実行し、実行されたアプリケーションを利用して、目的地に向かう経路情報を、車両100の装置を介して出力することができる。デバイス200は、車両100内のディスプレイ及びスピーカを制御することにより、車両100の経路情報を、車両100で出力可能であるが、それに制限されるものではない。デバイス200は、車両100を別途に制御せず、車両100に経路情報のみを提供することもできる。
図10は、本発明の一実施形態による、デバイス200が車両100に連結される一例を図示した図面である。
【0087】
図10を参照すれば、車両100は、動画再生サービスのための動画ファイルを、デバイス200に提供することができる。また、車両100は、デバイス200に、動画の再生結果を出力することができる装置についての情報を提供することができる。例えば、車両100は、ディスプレイ、スピーカについての情報を、デバイス200に提供することができる。
その場合、車両100は、デバイス200に提供した装置情報内に含まれた装置を、デバイス200が制御するように、制御権限を設定することができる。
【0088】
また、デバイス200は、車両100から受信された動画を再生し、動画の再生結果を、車両100の装置を介して出力することができる。デバイス200は、車両100内のディスプレイ及びスピーカを制御することにより、動画の再生結果を、車両100で出力可能にすることができるが、それに制限されるものではない。デバイス200は、車両100を別途に制御せず、車両100に動画の再生結果のみを提供することもできる。
図11は、本発明の一実施形態による車両100のブロック図である。
【0089】
図11に図示されているように、本発明の一実施形態による車両100は、連結部105、制御権限設定部110、認証部115、制御権限識別部120、サービス情報抽出部125、サービス情報提供部130、装置情報提供部135、アプリケーション情報提供部140、出力部145、DB 150、送受信部160及び制御部170を含む。
【0090】
連結部105は、デバイス200と車両100とを通信連結する。デバイス200が、車両100の計器盤周辺に位置したデッキに挿入されれば、連結部105は、デバイス200と車両100とを連結することができる。その場合、連結部105は、例えば、USBインターフェース及びHDMI(登録商標)インターフェースのうち少なくとも一つを介して、デバイス200を車両100と有線で連結することができる。
【0091】
また、連結部105は、デバイス200と車両100とを、無線通信を介して連結することもできる。例えば、連結部105は、Wi−Fi通信、ブルートゥース通信を介して、デバイス200と車両100とを連結することができる。
【0092】
認証部115は、車両100に連結されたデバイス200を認証する。認証部115は、デバイス200から受信された認証情報を利用して、デバイス200を認証することができる。例えば、認証部115は、デバイス200から受信された認証情報が、自体があらかじめ発給した認証情報と同一であるか否かということを比較することにより、デバイス200を認証することができる。また、認証部115は、デバイス200に認証情報を発給することができる。
【0093】
制御権限設定部110は、認証情報に対応する制御権限を設定する。制御権限設定部110は、車両100で提供されるサービスのうち少なくとも一つに対する制御権限を、認証情報にマッチングさせることができる。例えば、制御権限は、メインユーザの制御権限及びサブユーザの制御権限に分類され、認証情報にマッチングされもする。また、例えば、制御権限は、車両100で提供されるサービスの組み合わせについてマッチングされもする。例えば、制御権限設定部110は、車両100で提供される車両の自動運転機能、車両の運転手に対する居眠り防止機能、車両の室内温度を調節する機能、ナビゲーション機能、音声認識機能、コンデンツ再生機能及び電話通話機能のうち、車両の自動運転機能、及び車両の運転手に対する居眠り防止機能に係わるサービスを制御することができる制御権限を認証情報にマッチングさせることができる。
【0094】
制御権限識別部120は、デバイス200から受信された認証情報に対応する制御権限を識別する。また、サービス情報抽出部125は、識別された制御権限に対応するサービス情報を、DB 150から抽出する。制御権限識別部120は、識別された制御権限に対応するサービスのリストを、DB 150から抽出することができる。例えば、制御権限識別部120は、認証キー「A」に対応する制御権限が、メインユーザの制御権限であるか否かということ確認することができ、「自動運転サービス」及び「動画再生サービス」を含むサービスリストを抽出することができる。また、例えば、制御権限識別部120は、認証キー「B」に対応する制御権限が、サブユーザの制御権限であるか否かということ確認することができ、「動画再生サービス」及び「ナビゲーションサービス」を含むサービスリストを抽出することができる。
【0095】
サービス情報提供部130は、抽出されたサービス情報を、デバイス200に提供する。サービス情報提供部130は、抽出されたサービスリストを、デバイス200のプロトコルに合う形式に変換し、変換されたサービスリストを、デバイス200に提供することができる。
【0096】
装置情報提供部135は、デバイス200で選択されたサービスに係わる装置情報を、デバイス200に提供する。車両100で提供されるサービスのために、車両100内の多様な装置が利用される。例えば、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカ、入力装置のような車両100内の装置が利用される。装置情報提供部135は、デバイス200によって選択されたサービスを提供するのに必要な装置についての情報を、DB 150から抽出し、抽出された装置情報を、デバイス200に提供することができる。例えば、デバイス200によって選択されたサービスが「自動運転サービス」である場合、装置情報提供部135は、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカについての情報を、デバイス200に提供することができる。また、例えば、デバイス200によって選択されたサービスが、「動画再生サービス」である場合、装置情報提供部135は、ディスプレイ及びスピーカについての情報を、デバイス200に提供することができる。従って、デバイス200は、自体の制御権限に対応する装置情報を受信し、受信された装置情報に含まれた装置を制御することができる。
【0097】
アプリケーション情報提供部140は、選択されたサービスに係わるアプリケーション情報を、デバイス200に提供する。アプリケーション情報提供部140は、選択されたサービスを実行するのに必要なアプリケーションファイルを、デバイス200に提供することができる。しかし、それに制限されるものではなく、デバイス200が選択されたサービスを実行するのに必要なアプリケーションファイルを、ダウンロードするように、アプリケーション情報提供部140は、所定のリンク情報を、デバイス200に提供することもできる。
【0098】
出力部145は、デバイス200で実行されたサービスの実行結果を出力する。出力部145は、デバイス200で実行されたサービスの実行映像及びサウンドを、車両100内のディスプレイ及びスピーカを介して出力することができる。
【0099】
また、出力部145は、デバイス200から受信される、車両100内装置の制御結果に基づいて、車両100内の装置を動作させる。しかし、それに制限されるものではなく、別途の出力部145を介さずに、デバイス200が車両100内の装置を直接制御することもできる。
DB 150は、車両100が、デバイス200のプロセッサを利用してサービスを実行するように、各種の情報を保存する。
送受信部160は、車両100が、デバイス200のプロセッサを利用してサービスを実行するように、各種の情報を、デバイス200と送受信する。
【0100】
制御部160は、車両100が、デバイス200のプロセッサを利用してサービスを実行するように、連結部105、制御権限設定部110、認証部115、制御権限識別部120、サービス情報抽出部125、サービス情報提供部130、装置情報提供部135、アプリケーション情報提供部140、出力部145、DB 150及び送受信部160を制御する。
図12は、本発明の一実施形態によるデバイス200のブロック図である。
【0101】
図12に図示されているように、本発明の一実施形態によるデバイス200は、連結部210、認証情報提供部220、サービス選択部230、サービス実行部240、DB 250、送受信部260及び制御部270を含む。
【0102】
連結部210は、デバイス200と車両100とを通信連結する。デバイス200が、車両100の計器盤周辺に位置したデッキに挿入されれば、連結部210は、デバイス200と車両100とを連結することができる。
【0103】
認証情報提供部220は、車両100に認証情報を提供する。認証情報は、車両100からデバイス200にあらかじめ発給され、デバイス200内に保存され、車両100とデバイス200とが連結されることにより、デバイス200から車両100に提供される。
【0104】
具体的には、車両100は、デバイス200に認証情報を要請し、デバイス200は、要請に応答し、認証情報を車両100に提供することができる。該認証情報は、デバイス200、またはデバイス200のユーザを認証するための情報であり、例えば、デバイス200のID、ユーザのID及び認証キーのうち少なくとも一つを含んでもよい。もしデバイス200内にあらかじめ発給された認証キーがない場合には、デバイス200は、empty keyを、車両100に提供することができる。
【0105】
サービス選択部230は、車両100から受信されたサービス情報に基づいて、所定のサービスを選択する。サービス選択部230は、車両100から受信されたサービス情報をディスプレイすることができ、ユーザ入力に基づいて、所定のサービスを選択することができる。例えば、サービス選択部230は、車両100から受信されたサービス情報に基づいて、「自動運転サービス」及び「動画再生サービス」を含むサービスリストをディスプレイすることができ、ユーザの入力に基づいて「自動運転サービス」を選択することができる。また、例えば、サービス選択部230は、車両100から受信されたサービス情報に基づいて、「動画再生サービス」及び「ナビゲーションサービス」を含むサービスリストをディスプレイすることができ、ユーザの入力に基づいて「動画再生サービス」を選択することもできる。
【0106】
サービス実行部240は、デバイス200のプロセッサを介してサービスを実行する。具体的には、サービス実行部240は、選択されたサービスについての情報を処理するために必要な車両100内の装置、確認されたサービスについての情報を処理するのに利用されるアプリケーションについての情報を、デバイス200から受信することができる。車両100内の装置は、例えば、ハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラ、ディスプレイ、スピーカを含んでもよい。また、アプリケーションについての情報は、アプリケーションファイル及びアプリケーションファイルをダウンロードするためのリンクアドレスを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0107】
また、サービス実行部240は、選択されたサービスのためのアプリケーションを実行し、実行されたアプリケーションを介して、車両100内の装置を制御することができる。例えば、デバイス200によって選択されたサービスが「自動運転サービス」である場合、サービス実行部240は、自動運転サービスのためのアプリケーション「AA」を実行し、車両100内のハンドル、ブレーキ、アクセル、カメラを制御することができ、車両の走行についての情報を、車両内のディスプレイまたはスピーカを介して出力することができる。
【0108】
また、例えば、デバイス200によって選択されたサービスが、「動画再生サービス」である場合、サービス実行部240は、自動運転サービスのためのアプリケーション「BB」を実行し、車両100内のディスプレイまたはスピーカを介して、動画の再生結果を出力することができる。
DB 250は、デバイス200がデバイス200のプロセッサを介して、車両100で提供されるサービスを実行するように、各種の情報を保存する。
【0109】
送受信部260は、デバイス200が、デバイス200のプロセッサを介して、車両100で提供されるサービスを実行するように、各種の情報を車両100と送受信する。
【0110】
制御部270は、デバイス200が、デバイス200のプロセッサを介して、車両100で提供されるサービスを実行するように、認証情報提供部220、サービス選択部230、サービス実行部240、DB 250、送受信部260を制御する。
【0111】
本発明の一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのような、コンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態で具現されもする。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体を皆含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含んでもよい。該コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術で具現された、揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。該通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波のような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0112】
前述の本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明が属する技術分野の当業者であるならば、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更せずとも、他の具体的な形態に容易に変形が可能であるということを理解することができるであろう。従って、以上で記述した実施形態は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないということを理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散されて実施されもし、同様に、分散していると説明されている構成要素も、結合された形態で実施されもする。
【0113】
本発明の範囲は、前述の説明よりは、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものであると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0114】
10 デッキ
100 車両
105 連結部
110 制御権限設定部
115 認証部
120 制御権限識別部
125 サービス情報抽出部
130 サービス情報提供部
135 装置情報提供部
140 アプリケーション情報提供部
145 出力部
150 DB
160 送受信部
170 制御部
200 デバイス
210 連結部
220 認証情報提供部
230 サービス選択部
240 サービス実行部
250 DB
260 送受信部
270 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12