(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
購入注文に用いられる注文装置とディスプレイを有する表示端末とに接続され、前記購入注文にかかる処理である購入注文処理を行う情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、
前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する前記表示端末の有無を判断し、
前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、
前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、
前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる、
情報処理方法。
前記対応する表示端末が存在しない場合、前記受信した注文情報に基づく前記購入注文処理が完了したことを起点に前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる、
請求項1記載の情報処理方法。
前記状態情報の受信を起点に開始されたキャンセル期間の終点を示す時刻は、前記購入注文処理が完了したことを起点に開始されたキャンセル期間の終点を示す時刻より遅い、
請求項2記載の情報処理方法。
前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有する、
請求項1記載の情報処理方法。
所定期間内に複数の注文情報を受信した場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報に示された複数の購入注文を一括してキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有する、
請求項1記載の情報処理方法。
前記所定期間は、前記複数の注文情報のうちの最初の注文情報を受信してから、前記最初の注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間が完了するまでの期間である、
請求項10記載の情報処理方法。
前記複数の注文情報のうちの一の注文情報に対応する前記キャンセル期間が終了した場合、前記対応する表示端末の前記ディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報のうちの一の注文情報を除いた注文情報に示された購入注文を一括してキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有する、
請求項10記載の情報処理方法。
購入注文に用いられる注文装置と、ディスプレイを有し前記注文装置に対応する表示端末と、前記注文装置および前記対応する表示端末と接続可能なサーバとを含み、前記購入注文処理を行う情報処理システムであって、
前記注文装置は、
前記購入注文を示す注文情報及び前記サーバの宛先情報を格納するメモリと、
前記注文情報を前記サーバに送信する旨の注文指示をする操作部と、
前記注文指示に基づいて前記注文情報を前記サーバに送信する第1通信部と、を備え、
前記対応する表示端末は、
前記注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を前記サーバから受信する第2通信部と、
前記ディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示された場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を、前記第2通信部を介して前記サーバへ送信させる第1制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信する第3通信部と、
前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する表示端末の有無を判断し、
前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、
前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断する制御部と、を備え、
前記情報処理システムにおいては、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる、
情報処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本発明の基礎となった知見)
特許文献1には、インターネットを介して印刷物を発注する発注システムが開示されている。特許文献1に開示されている技術は、受注側システム1と、発注側端末2とを開示しており、受注側システム1は、発注側端末2から印刷物のデザインテンプレートまたは文字データを指定する情報を含む発注命令を受信し、受信した発注命令に基づいて、印刷物を製造する。このとき、発注命令を受信した受注側システム1は、印刷状況または発送状況とともに、発注から所定時間内であればキャンセル可能である旨の表示およびキャンセル処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースを有するWEBページ(サイト)を発注側端末2へ提示する。
【0010】
しかし、特許文献1に開示されている技術では、受注側システム1が発注側端末2から印刷物の発注命令を受信した時点で受注が完了し印刷物の制作が着手されるため、発注をキャンセル可能な期間は、例えば、発注当日のみなどに限定される。
【0011】
そのため、例えば、発注側で発注を管理する管理者と実際に発注を行う発注者とが異なる場合、発注者が誤った発注を行った事実を管理者が認識しないままキャンセル期間が完了するという課題があった。
【0012】
また、特許文献2で開示されている技術は、注文データ入力装置110aと、注文データ確認装置110bと、データ管理装置120とを開示する。このデータ管理装置120は、注文データ入力装置110aから発注者によって入力された注文データを受信し、受信した注文データに予め設定された通知対象項目が含まれると判断すると、注文データの登録を保留とし、注文データ確認装置110bに対して注文データの登録を許可するか否かを確認する通知を送信する。送信した通知に対して確認者が入力する確認結果を注文データ確認装置110bから受信した場合、当該確認結果が許可または不許可のいずれであるかを判断する。許可である場合には保留していた注文データの登録を実行し、注文データに基づく注文を確定させる処理を行い、不許可である場合には保留していた注文データを削除し、注文を取り消す処理を行う。
【0013】
しかし、特許文献2に開示されている技術は、データ管理装置120からの通知対象項目が含まれる注文データに対応する確認通知に対して、確認者が注文データの登録を許可するか否かを示す情報を入力して返信しなければ、注文の確定または取り消しのいずれの処理も行われない。
【0014】
そのため、確認者は注文データに対する確認通知に許可または不許可のいずれかの情報を入力して返信しなければならず、例えば、毎日多くの注文データを取り扱う業務などに特許文献2に開示されている技術が適用される場合には、注文データの確認作業に多くの時間を費やさなければならないという課題があった。
【0015】
また、発注者によって注文データが入力されてから確認者が確認通知に返信するまで注文は確定されず、例えば、注文を急いでいる場合でも迅速に注文処理を完了できないという課題があった。
【0016】
そこで、購入注文処理を行う情報処理システムの機能向上のため、以下の改善策を検討した。
【0017】
本開示に係る一態様は、購入注文に用いられる注文装置とディスプレイを有する表示端末とに接続され、前記購入注文処理を行う情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する前記表示端末の有無を判断し、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0018】
上記態様によれば、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、前記注文装置に対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0019】
これによって、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報が表示されたことを前記状態情報の受信によって判断し、前記状態情報の受信を起点に前記キャンセル期間を開始させるので、例えば、注文装置を用いて購入注文を行った注文者と、購入注文の確認者とが異なる場合、当該購入注文が行われた旨を確認者が認識してからキャンセル期間を開始できる。そのため、例えば、購入注文行われた旨を当該購入注文の確認者が認識しないまま購入注文のキャンセル期間が完了してしまい、誤った購入注文のキャンセルが不可となることを防止できる。
【0020】
また、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報が表示された場合に、当該表示端末から前記状態情報を受信するので、購入注文の確認者による前記メッセージ情報に対しての入力作業または返信作業なしに、情報処理システムにおいて購入注文処理が進められる。そのため、購入注文が行われるたびに当該購入注文の確認通知に対して確認者が入力作業を求められることがなく、入力作業に係る時間が増大することを防止できる。
【0021】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態では、注文者により注文装置が操作された後、注文を受け付けたサーバが、表示端末に対して、購入注文の受け付けおよびキャンセル確認を示すメッセージ情報を通知する方法について説明する。また、表示端末に通知されたメッセージ情報を認識した当該購入注文の確認者が、購入注文をキャンセルする方法と、購入注文がキャンセルされない場合に、商品の発注先となるEC(Electronic Commerce)サイトに対して確定した購入注文にしたがって、実際の注文を行う方法について説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムを含むネットワーク構成の一例を示す図である。
図1においては、注文者宅10070内において、注文装置10031〜10033と表示端末10021が、ホームゲートウェイ10050と接続されている。また、ホームゲートウェイ10050、注文者宅外の表示端末10020、サーバ10010、および複数のECサイトA、B、C10041、10042、10043が、公衆ネットワーク10060に接続されている。
【0024】
なお、ホームゲートウェイ10050と、注文装置10031〜10033及び表示端末10021とは、例えば、無線LAN(Local Area Network)、特定小電力無線、Bluetooth(登録商標)などの無線通信によって接続される。あるいは、ホームゲートウェイ10050を介さずに、移動体通信事業者の無線局と接続し、公衆ネットワーク10060と接続される形態であってもよい。
【0025】
図1において、注文装置10031〜10033の一つを注文者が操作すると、注文情報がホームゲートウェイ10050を介して、サーバ10010に通知される。サーバ10010は、注文情報に関連付けられた商品の購入注文が受け付けられた旨の情報を含むメッセージ情報を生成する。なお、このメッセージ情報は、当該購入注文をキャンセルする処理を実行可能なGUI(Graphical User Interface)の表示画面情報を含んでいてもよい。続いて、サーバ10010は、生成したメッセージ情報を表示端末10021と表示端末10022の両方または、一方に対して通知する。表示端末10021、または、表示端末10022に表示されたメッセージ情報を購入注文の確認者が確認後から一定時間内に、メッセージ情報に含まれる当該購入注文をキャンセルする処理を実行可能なGUIにおいて当該購入注文をキャンセルする操作を行うと、サーバ10010は、購入注文のキャンセル処理を実行する。
【0026】
また、サーバ10010は、購入注文の確認者によって一定時間内にキャンセルされなかった場合は、ECサイトA10041、ECサイトB10042、ECサイトC10043の内、注文された商品の購入先として予め設定されているECサイトに対する商品の購入注文処理を完了させる。また、注文者がECサイトに対する購入注文を急いでいる場合も考えられるため、メッセージ情報は注文を確定させる処理を実行可能なGUIの表示画面を含むとしても良く、このGUIにおける操作によってECサイトに対する商品の購入注文処理を完了させる構成としてもよい。
【0027】
以上、
図1を用いて本実施の形態に係る情報処理システムのネットワーク構成と処理方法について、概要を説明した。
【0028】
続いて、
図2〜
図6Bを用いて本実施の形態に係る情報処理システムの構成をより具体的に説明する。
【0029】
図2は、本実施の形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図であって、本実施の形態の表示端末、注文装置、サーバの内部構成を示している。
【0030】
図2においてサーバ2001は、第3通信部20010、第2制御部20011、および記憶部20012を有する。第3通信部20010は、公衆ネットワーク2005と接続し、注文装置2003、表示端末2002、およびECサイト2004と通信を行う。
【0031】
記憶部20012は、
図4A、
図4B、
図4Cおよび
図5に示す各種テーブルを記憶している。
図4A、
図4B、
図4Cおよび
図5は、記憶部20012に記憶される管理テーブルの一例を示す図である。
図4Aは、ID管理テーブル4000の一例を示している。ID管理テーブル4000は、注文装置(「注文装置ID」で特定される)と、注文装置からの購入注文に対してサーバ2001がメッセージ情報を通知する表示端末(「表示端末ID」で特定できる)とを関連付けて管理する。
図4Bは、注文装置位置管理テーブル4001の一例を示している。注文装置位置管理テーブル4001は、「注文装置ID」と、注文装置IDで特定される注文装置の設置住所である「登録位置情報」と、注文装置が接続されるホームゲートウェイのIDである「接続ルーターID」とを関連付けて管理している。
【0032】
図4Cは、表示端末位置管理テーブル4002の一例を示している。表示端末位置管理テーブル4002は、「表示端末ID」と、表示端末IDで特定される表示端末の現在位置を示す「現在位置」とを関連付けて管理している。表示端末がホームゲートウェイに接続される場合には、表示端末位置管理テーブル4002において、ホームゲートウェイのIDである「接続ルーターID」も、「表示端末ID」、および「現在位置」と関連付けて管理している。
【0033】
ここで、
図1の表示端末10020のように、宅外に存在し、ホームゲートウェイと接続されない場合は、接続ルーターIDを「−」として示して管理している。なお、表示端末10020が宅外に存在し、ホームゲートウェイと接続されない場合、接続ルーターIDには、表示端末10020が接続している通信基地局のIDが示されるとしてもよい。また、
図4Bの登録位置情報、および
図4Cの現在位置を示す情報を住所によって管理しているが、例えば、緯度経度などの座標で管理するとしてもよい。
【0034】
図5は、注文装置および商品管理テーブル5001の一例を示している。注文装置および商品管理テーブル5001は、「注文装置ID」、「商品ID」、「商品名」、および「発注数/注文数」を関連付けて管理している。具体的には、
図5に示す注文装置および商品管理テーブル5001では、注文装置ID「H000−0001」の注文装置から購入注文がなされると、商品ID「4900000001」で特定される商品名「ビール」の商品を、サーバ2001からECサイト2004に対して購入注文処理が行われることを示している。ここで、「発注数/注文数」は、「注文数」あたりのECサイト2004への「発注数」を示している。なお、「注文数」は、注文装置IDで示される注文装置からサーバに対して通知される注文情報に格納されている。
図6Aおよび
図6Bはそれぞれ、注文装置からサーバ2001に対して通知される注文情報の一例を示す図である。注文情報6001は、注文装置ID「H000−0001」の注文装置から、注文数「1」の購入注文が行われた場合に、注文装置からサーバへ通知される注文情報を示している。同様に、注文情報6002は、注文装置ID「H000−0001」の注文装置から、注文数「2」の購入注文が行われた場合に、注文装置からサーバへ通知される注文情報を示している。したがって、注文装置および商品管理テーブル5001を記憶部20012に格納するサーバ2001において、注文装置から注文情報6001を受信した場合には、注文情報6001における注文装置IDは「H000−0001」で、注文数は「1」であるから、商品名「ビール」が発注数「1ケース」発注される。また、当該サーバ2001が注文情報6002を受信した場合には、注文情報6002における注文装置IDは「H000−0003」で、注文数は「2」であるから、商品名「野菜ジュース」が発注数「2ダース」発注される。
【0035】
このように、記憶部20012に記憶された各種テーブル情報および注文装置からの注文情報を用いて、購入注文内容が確定される。このとき、第2制御部20011においては、注文者によって注文装置2003から注文情報が通知されると、ECサイト2004へ購入注文処理を行う商品、購入注文処理を行う商品の発注数、購入注文のキャンセル処理を実行可能な時間を含むメッセージ情報を生成し、表示端末2002へ通知する。また、キャンセル可能な時間を過ぎてキャンセルされない場合において、ECサイト2004に対して、購入注文処理を実行する。なお、商品を購入注文するのみでなく、例えば、タクシーを手配するなど、サービスを発注するとしてもよい。
【0036】
続いて、表示端末2002は、第2通信部20020、第1制御部20021、ディスプレイ20022、および図示しない入力部を有する端末である。表示端末2002は、第2通信部20020を介して、サーバ2001と通信を行う。第1制御部20021は、サーバ2001から通知されたメッセージ情報からGUIを生成し、ディスプレイ20022上に表示する。なお、ディスプレイ20022と図示しない入力部とは、例えば、タッチディスプレイのように両者が一体となる構成であってもよいし、個別に備えられていてもよい。第1制御部20021の生成するGUIの一例を
図10、
図12、および
図13に示したが、具体的な図の説明は後述する。なお、表示端末2002の具体例としては、携帯電話、PHSやスマートフォン、タブレットなどのディスプレイを備えた通信端末である。
【0037】
注文装置2003は、サーバ2001と通信するための第1通信部20030、注文者が購入注文するための操作部20031、メモリ20032を有する。第1通信部20030は、サーバ2001と通信を行う。このとき、第1通信部20030は、サーバ2001と直接通信を行うとしてもよいし、ホームゲートウェイ10050を介してサーバ2001と通信を行うとしてもよい。メモリ20032には、注文装置を一意に特定するためのIDである注文装置ID、注文情報が送信されるサーバ2001の宛先情報などが記憶されている。また、メモリ20032には、前述した注文情報が格納されているとしてもよい。操作部20031は、注文者が購入注文する場合に操作され、また注文者に操作されたことを検知する。操作部20031は、注文者に操作されたことを検知すると、第1通信部20030にその旨を通知し、通知された第1通信部20030は、メモリ20032に格納されている注文装置IDまたは注文情報に基づいて、サーバ2001へ注文情報を送信する。
【0038】
次に、本実施の形態に係る注文装置2003の具体例について、図を用いて説明する。
【0039】
図3は、本実施の形態に係る注文装置の外観の一例を示す図である。
図3において、例えば、注文装置3001は、ビールを注文するための注文装置であり、操作部20031の一例として、購入注文ボタン3005を備えている。この購入注文ボタン3005には、購入注文を行う商品またはサービスを示す図柄が描画されていてもよい。また、注文者が購入注文ボタン3005を押下したことを確認できるように、LED3006を備えている。注文者が購入注文ボタン3005を押下して購入注文が行われると、LED3006が点灯する。購入注文ボタン3005が、確実に押下されないとLED3006は点灯しないので、購入注文ボタン3005の押下ミスにより、注文者が購入注文を行ったつもりでも実際には購入注文が行われていないという状況を防止できる。
【0040】
同様に、
図3において、ヨーグルトを注文するための注文装置3002、野菜ジュースを注文するための注文装置3003、注文者が別途設定したお気に入りの商品を注文するための注文装置3004などもある。
【0041】
なお、本実施の形態に係る注文装置は、注文装置3002〜3004のように、予め設定された商品の購入注文するために、商品ごとに独立した装置であってもよいし、注文装置3007のように、複数の商品またはサービスの購入注文ボタンを一つの装置にまとめて備えていてもよい。また、購入注文装置は、購入注文を行う機能のみを備えているとしてもよいし、その他の機能を有するとしてもよい。さらに、例えば、冷蔵庫などの食材管理機器、またはテレビなどに購入注文装置が備わっているとしてもよい。
【0042】
以上、本実施の形態に係る情報処理システムの概要について説明した。続いて、
図7〜
図9のシーケンス図を用いて、本実施の形態に係る情報処理システムの購入注文処理フローについて具定的に説明する。なお、以降の説明では、
図3の注文装置3001の操作によって、注文者が商品「ビール」を注文数「1」だけ購入注文する処理フローを例題とするが、
図1、
図2の構成も説明の必要に応じて利用する。
【0043】
まず、ステップ(S60101)において、注文装置3001の操作部20031は、購入注文ボタン3005が押下されたか否かを判定し、注文者によって購入注文ボタン3005が押下された場合は、ステップ(S60102)へ進む(S60101のYES)。なお、押下されてない場合は、押下されるまで待機(S60102のNO)する。
【0044】
ステップ(S60102)において、注文装置3001の第1通信部20030は、メモリ20032から注文装置ID「H000−0001」および注文数「1」を取得し、注文情報6001を生成する。第1通信部20030は、続くステップ(S60103)において、サーバ2001の第3通信部20010に対して注文情報6001を送信する。
【0045】
ここで、メモリ20032において、サーバ2001の宛先情報であるIPアドレスやドメインネームなどのネットワークアドレス情報を格納しておくことにより、第1通信部20030は、サーバ2001と通信することができる。
【0046】
このとき、例えば、ホームゲートウェイ10050が、注文装置2003の注文情報6001を受取り、サーバ2001に対して間接通知する構成であってもよい。その場合は、メモリ20032には、ホームゲートウェイ10050のネットワークアドレス情報を保存し、ホームゲートウェイ10050においてサーバ2001のネットワークアドレス情報を保存しておく。
【0047】
サーバ2001の第3通信部20010が注文情報6001を受信すると、表示端末特定処理(S60201)において、第2制御部20011は、注文情報6001に記載された注文装置IDに基づいて、メッセージ情報を通知する表示端末を特定する。続いて、表示端末特定処理(S60201)の処理フローの詳細を、
図9を用いて説明する。
【0048】
サーバ2001において、第3通信部20010が注文情報6001を受信すると、
図9のステップ(S80201)において第2制御部20011は、メッセージ情報を通知する表示端末候補が記憶部20012のID管理テーブル4000に登録されているか否かを判定する。ID管理テーブル4000に表示端末候補が登録されている場合(S80201のYES)は、続くステップ(S80202)へ進む。また、表示端末候補が登録されていない場合(S80201のNO)は、ステップ(S80205)へ進み、サーバ2001の第2制御部20011において購入注文が取り消される。
【0049】
本実施の形態で説明する例では、注文装置3001からサーバ2001が受信した注文情報6001において、注文装置IDは「H000−0001」であるから、第2制御部20011は、記憶部20012からID管理テーブル4000を取得し、注文装置ID「H000−001」に関連付けられた表示端末ID(主)「D000−0001」を表示端末候補として特定し、続くステップ(S80202)に進む。
【0050】
ステップ(S80202)において、第2制御部20011は、第3通信部20010に対して、表示端末候補「D000−0001」がネットワークに接続されているか否かを問い合わせる。表示端末候補「D000−0001」がネットワークに接続されている場合(S80202のYES)は、続くステップ(S80203)へ進む。また、ネットワークに接続されていない場合(S80202のNO)は、ステップ(S80205)へと進み、購入注文が取り消される。
【0051】
ステップ(S80203)において、第2制御部20011は、記憶部20012の表示端末位置管理テーブル4002を用いて、表示端末候補「D000−0001」の存在位置が特定されているか否かを判定する。ここでは、表示端末位置管理テーブル4002における表示端末ID「D000−0001」のデータを参照し、現在位置「(自宅)大阪市北区○○ 1丁目△△」が存在位置として特定される(S80203のYES)。存在位置が特定される場合、続くステップ(S80204)へ進む。
【0052】
また、ステップ(S80203)において、表示端末候補の存在位置が特定されない場合(S80203のNO)は、ステップ(S80206)へ進む。ステップ(S80206)においては、第2制御部20011が第3通信部20010を介して、表示端末候補「D000−0001」へ位置情報の通知要求を送信する。
【0053】
続くステップ(S80301)において、表示端末候補「D000−0001」の第2通信部20020は、サーバ2001から位置情報の通知要求を受ける(S80301のYES)と、ステップ(S80302)に進む。また、位置情報の通知要求が通知されない場合は、ステップ(S80301)において待機(S80301のNO)する。
【0054】
ステップ(S80302)において、表示端末候補「D000−0001」の第1制御部20021は、自身の位置情報を特定し、続くステップ(S80303)でサーバ2001に特定した位置情報を通知する。なお、位置情報の特定方法としては、表示端末候補がホームゲートウェイ10050と接続される場合は、ルーターIDを通知する。また、表示端末に別途備えられたGPS(Global Positioning System)などの衛星測位システムによる測位結果、または通信事業者が提供する携帯電話の基地局等を利用した位置特定サービスなどを利用してもよい。
【0055】
以上の
図9の処理フローにより、表示端末候補「D000−0001」の位置情報が特定されると、ステップ(S80204)に進む。
【0056】
ステップ(S80204)において、第2制御部20011は、表示端末位置管理テーブル4002と注文装置位置管理テーブル4001を比較し、表示端末候補と注文装置の存在位置が一致するか否かを判定する。ここでは、表示端末ID「D000−0001」の接続ルーターID「R000−0001」が、注文装置位置管理テーブル4001の注文装置ID「H000−0001」の接続ルーターIDと一致することから、同じ存在位置であると判定(S80205のYES)できる。また、判定結果によって、メッセージ情報を通知する表示端末として表示端末ID「D000−0001」を特定し、ステップ(S60202)へ進む。
【0057】
なお、ステップ(S80204)において、表示端末候補と注文装置の存在位置が一致しない場合(S80204のNO)は、ステップ(S80205)へ進み、購入注文が取り消される。
【0058】
以上、注文装置3001から受信した注文情報に基づいて、サーバ2001がメッセージ情報を送信する表示端末2002を特定する処理フローである表示端末特定処理(S60201)を詳細に説明した。続いて、ステップ(S60202)以降の処理フローについて説明する。
【0059】
ステップ(S60202)において、サーバ2001の第2制御部20011は、第3通信部20010を介して、特定された表示端末ID「D000−0001」の表示端末2002に対して、新たな購入注文を受け付けた旨を示すメッセージ情報を通知する。
【0060】
表示端末2002は、ステップ(S60301)において、通知されたメッセージ情報をもとに表示画面を生成し、生成した表示画面をディスプレイ20022に表示することで、新たな購入注文の存在を購入注文の確認者に通知する。ここで、通知方法の一例として、
図10のメッセージ通知画面900に示すGUIについて説明する。
【0061】
メッセージ通知画面900は、サーバ2001から受信したメッセージ情報に基づいて、表示端末2002の第1制御部20021がGUIの表示画面を生成し、ディスプレイ20022に表示した一例を示している。ここでは、注文装置から購入注文が行われた旨を「1クリック注文通知あり」としたメッセージによって通知される。
【0062】
メッセージ通知画面900が表示された後、続くステップ(S60302)において、確認者がメッセージ通知画面900を操作すると、第1制御部20021は、キャンセル確認画面901を生成し、ディスプレイ20022に表示する(露出させる)。キャンセル確認画面901には、購入注文に関する内容として、注文発生日時「7月30日 14:00」、注文商品名「ビール」、注文数「1ケース」、キャンセル可能時間「90 min.」などの情報が表示される。この例では、ビール1ケースが7月30日の14:00に購入注文され、この購入注文をキャンセル可能な時間は残り90分間であることを示している。
【0063】
また、本実施の形態におけるキャンセル確認画面901の重要な特徴は、確認者がGUIを操作することにより、購入注文をキャンセルできることである。ここでは、例えば、キャンセル確認画面901の×印をタッチすることにより購入注文をキャンセルできる。
【0064】
なお、本実施の形態においては、例えば、ディスプレイ20022に対して、キャンセル確認画面901が表示されることにより、購入注文の確認者が「購入注文の内容を確認できた」と意味付けている。
【0065】
以上のステップ(S60302)において、サーバ2001から受信したメッセージ情報に基づく表示画面がディスプレイ20022に表示(露出)される(S60303のYES)と、ステップ(S60303)に進む。
【0066】
ステップ(S60303)においては、第1制御部20021は、第2通信部20020を介して、サーバ2001へ状態情報を通知する。なお、状態情報には、メッセージ情報がディスプレイ20022に表示(露出)されたことを通知するための情報が含まれる。
【0067】
なお、ステップ(S60302)において第1制御部20021は、購入注文の確認者によってGUI通知画面900が操作されるまで待機する(S60302のNO)。
【0068】
以上が
図7の説明となる。続いて、
図8を用いて以降の処理フローを説明する。
図8において、サーバ2001については、購入注文のキャンセル可能時間のカウントダウン処理について説明する。また、表示端末2002については、
図7のステップ(S60302)において表示(露出)されたキャンセル確認画面901が購入注文の確認者によってキャンセル操作された場合に行われる購入注文のキャンセル処理について説明する。
【0069】
ステップ(S60303)において表示端末2002から状態情報が通知されると、サーバ2001の第2制御部2011は、ステップ(S60203)において、キャンセル可能時間のカウントダウンを開始する。すなわち、表示端末2002において、メッセージ情報がディスプレイに表示されたことを示す状態情報の受信を起点として、注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル可能時間のカウントダウンを開始する。続くステップ(S60204)においては、更新されたキャンセル可能時間とともに、キャンセル確認画面表示更新要求を通知する。
【0070】
表示端末2002の第2通信部20020は、ステップ(S60304)において、キャンセル確認画面表示更新要求が通知されたことを検出すると、ステップ(S60305)へ進む(S60304のYES)。
【0071】
ステップ(S60305)において、第1制御部20021は、サーバ2001から通知されたキャンセル確認可能時間を設定したキャンセル確認画面901を生成し、ディスプレイ20022上に表示更新する。例えば、キャンセル可能時間のカウントダウン開始から5分間経過している場合、第1制御部20021は、キャンセル確認画面901の「90min.」は、「85min.」として表示を更新する。
【0072】
なお、ステップ(S60304)において、キャンセル確認画面表示更新要求が通知されたことを検出しない間は、第1制御部20021の当該処理は待機(S60304のNO)する。
【0073】
先に説明したステップ(S60204)に続いて、サーバ2001の第2制御部20011は、ステップ(S60205)において、表示端末2002からのキャンセル通知(S60309)が通知されたか否かを確認し通知されない場合(S60205のNO)は、ステップ(S60208)へ進む。
【0074】
ステップ(S60208)において、キャンセル可能時間が「0min.」であると判定された場合、カウントダウンが完了したと判定し、ステップ(S60209)へ進む(S60208のYES)。ステップ(S60209)においては、サーバ2001の第2制御部20011は、第3通信部20010を介して、表示端末2002へカウントダウン完了通知を通知する。
【0075】
ステップ(S60213)において、サーバ2001の第2制御部20011は、予め商品の購入先として設定されたECサイト2004に対して、購入注文に対応する正式な購入注文処理を行う。なお、ステップ(S60208)において、カウントダウンが完了していないと判定した場合(S60208のNO)は、カウントダウンを継続する。
【0076】
表示端末2002におけるステップ(S60306)では、サーバ2001からのカウントダウン完了通知を表示端末2002の第2通信部20020が受信すると、ステップ(S60307)へ進む(S60306のYES)。また、ステップ(S60306)において、カウントダウン完了通知が通知されていない場合は、ステップ(S60304)へ戻る(S60306のNO)。
【0077】
表示端末2002の第1制御部20021は、ステップ(S60307)において、カウントダウン完了通知のあった購入注文に関するメッセージ情報をキャンセル確認画面901から消去し、ディスプレイ20022の表示を更新する。なお、このとき、メッセージ情報を完全に消去するのではなく、キャンセル可能時間の表示およびキャンセル処理を実行可能なGUI(キャンセルボタンなど)のみを消去して、いつどのような購入注文が行われたかという購入注履歴の表示を残すとしてもよい。
【0078】
以上の処理フローにより、キャンセル可能時間のカウントダウンが完了した場合には、ECサイトに対して自動的に商品の購入についての購入注文処理を行うことできる。
【0079】
続いて、購入注文のキャンセル処理について、ステップ(S60308)以降の処理フローを用いて説明する。
【0080】
確認者がキャンセル確認画面901の「×」表示をクリックすると、ステップ(S60308)において、表示端末2002の第1制御部20021は、キャンセルボタンが押下されたと判定し、ステップ(S60309)に進む(S60308のYES)。ステップ(S60309)において、第1制御部20021は、サーバ2001へキャンセル通知を送信する。
【0081】
続いて、サーバ2001のステップ(S60205)において、第3通信部20010がキャンセル通知を受信すると、ステップ(S60206)へ進む。
【0082】
続くステップ(S60206)において、サーバ2001の第2制御部20011は、当該購入注文のキャンセル可能時間のカウントダウン処理を停止し、購入注文のキャンセル処理を行い、ステップ(S60207)へ進む。
【0083】
ステップ(S60207)において、サーバ2001の第2制御部20011は、第3通信部20010を介して、表示端末2002へキャンセル完了通知を送信する。
【0084】
続いて、ステップ(S60310)において、表示端末2002の第2通信部20020がサーバ2001からキャンセル完了通知を受信すると、ステップ(S60311)へ進む(S60310のYES)。なお、ステップ(S60310)において、キャンセル完了通知が確認できない場合は、待機(S60310のNO)する。
【0085】
続いてステップ(S60311)において、表示端末2002の第1制御部20021は、キャンセル完了通知のあった購入注文に関するメッセージ情報をキャンセル確認画面901から消去し、ディスプレイ20022の表示を更新する。
【0086】
以上、説明した処理フローにより、本実施の形態に係る情報処理システムにおいて、注文者が注文装置2003を操作し購入注文した結果を、表示端末2002の確認者が簡単にキャンセルすることが可能になる。
【0087】
続いて、本実施の形態に係る情報処理システムにおいて、注文者によって複数の注文装置が操作されて複数の購入注文が行われた場合、または注文者によって同一の注文装置が複数回操作されて複数の購入注文が行われた場合の処理フローを、
図11〜
図13を用いて説明する。なお、説明済みの処理フローや構成については説明を省く。また、以下では、
図3のビール用の注文装置3001とヨーグルト用の注文装置3002による購入注文を例に挙げて説明する。
【0088】
まず、前提として、ビール用の注文装置3001を購入者が2回操作し、続いてヨーグルトの注文装置3002を購入者が1回操作した状況であるとする。つまり、ビールの購入注文2件とヨーグルトの購入注文1件の合計3件の購入注文がサーバ2001に対して続けて行われた状況である。
【0089】
かかる状況において、サーバ2001は、既に説明したステップ(S60202)の処理フローによって、新たな購入注文を受け付けた旨を示すメッセージ通知を表示端末2002に対して合計3件通知する。その後、表示端末2002において、既に説明したステップ(S60301、S60302)が3回繰り返されることにより、
図12のキャンセル通知画面として、まとめキャンセル通知なし表示画面1101を表示することができる。
【0090】
まとめキャンセル通知なし表示画面1101では、購入注文ごとにキャンセルボタンを備えたGUIがリスト表示される。
【0091】
なお、
図12のまとめキャンセル通知あり表示画面A1102のように、「7/30 14:00〜14:29」の購入注文を「まとめてキャンセル」するためのキャンセル確認GUI110201を表示してもよい。
【0092】
表示端末2002において、例えば、
図11のステップ(S100301〜S100304)を追加することで、これらの処理を実行可能である。
【0093】
以下、具体的に説明する。ステップ(S100301)において、表示端末2002の第1制御部20021は、複数の購入注文に係るメッセージ情報を受信しているか否かを判断する。複数の購入注文に係るメッセージ情報を受信している場合、ステップ(S100302)に進む(S100301のYES)。
【0094】
ステップ(S100302)において第1制御部20021は、複数の購入注文を「まとめてキャンセル」するためのキャンセル確認GUI110201をディスプレイ20022に表示する。このとき、第1制御部20021は、キャンセル確認GUI110201のキャンセル可能時間として、複数の購入注文の中で最も早い時刻になされた購入注文のキャンセル可能時間を表示する。例えば、まとめキャンセル通知あり表示画面1102においては、「7月30日 14:00」に行われた購入注文のキャンセル可能時間「65min.」を表示する。また、例えば、購入注文された商品毎に予め決められたキャンセル可能時間が異なる場合が想定される。このときは、最も早い時刻になされた購入注文のキャンセル可能時間ではなく、キャンセル確認GUI110201がディスプレイ20022において表示されている時点で最も短いキャンセル可能時間を有する購入注文のキャンセル可能時間が表示される。
【0095】
キャンセル確認GUI110201が表示された状態で、サーバ2001において、複数の購入注文のうち最も早い時刻になされた購入注文のキャンセル可能時間のカウントダウンが完了した場合は、ステップ(S100303)に進む。ステップ(S100303)において、表示端末2002の第1制御部20021は、カウントダウンが完了した購入注文に関するキャンセル確認表示を消去し、例えば、まとめキャンセル通知あり表示画面B1103をディスプレイ20022に表示する。
【0096】
キャンセル確認GUI110201が表示された状態で注文装置2003において、確認者が購入注文のキャンセル操作を実行した場合は、ステップ(S100304)に進む。ステップ(S100304)において、表示端末2002の第1制御部20021は、キャンセル操作をされた購入注文に関するキャンセル確認表示を消去し、新たなまとめキャンセル通知あり表示画面をディスプレイに表示する。例えば、まとめキャンセル通知あり表示画面A1102において、「7月30日 14:00」の購入注文がキャンセルされた場合は、まとめキャンセル通知あり表示画面B1103と同等の画面をディスプレイ20022に表示する。
【0097】
なお、ディスプレイ20022表示されるキャンセル確認画面901や、まとめキャンセル通知画面1102、1103などは、GUI画面の一例であって、様々な表示が考えられる。例えば、別の画面例を
図13のまとめキャンセル通知画面1200に示した。まとめキャンセル通知画面1200は、スマートフォンやタブレットなどにおいて、「ウィジェットアプリケーション」と呼ばれる方法での実現を想定したものである。まとめキャンセル通知画面1200は、「×」ボタンをタップすることにより「7月30日 14:00」と「7月30日 14:10」に行われた購入注文をまとめてキャンセルすることができる。
【0098】
以上説明した処理フローに従えば、複数の注文装置からの購入注文をまとめて確認者がキャンセルすることができる。
【0099】
(実施の形態2)
実施の形態1では、確認者がメッセージ情報を確認するまで、サーバはECサイトに対して注文処理を行わないため、サーバに予め設定されたキャンセル可能時間とECサイトごとに定められるキャンセル可能時間が経過するまで注文が確定しない場合がある。
【0100】
このような場合、注文者は、速やかに購入したい意図に反して、長時間、購入注文処理が確定されるまで待つ必要が生じる。従って、本実施の形態では、確認者が購入注文のキャンセル可能時間の確認をしない場合であっても、サーバが自動でECサイトへ購入注文処理を行う方法、あるいは自動でキャンセルする方法について述べる。
【0101】
本実施の形態により、確認者は、メッセージ情報として通知されたキャンセルボタンにより、簡単に購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルできるとともに、確認者が確認しない場合であってもECサイトに対して速やかに購入注文処理を完了させることができる。
【0102】
以下、
図14および
図15のフローチャートを用いて本実施の形態の処理フローについて述べる。なお、説明にあたり、既に実施の形態1で説明した図面及びフローチャートについては、改めて説明しない。
【0103】
図14において、サーバ2001は、実施の形態1における処理フローと同様に、ステップ(S60103)において、注文情報を受信すると、続く表示端末特定処理(S60201)において、注文情報の注文装置IDに基づいて、対応する表示端末を特定する。続くステップ(S1301)において、サーバ2001は、ECサイト2004に対して、注文情報に記載された商品の購入注文処理を完了させる。
【0104】
続いて、ステップ(S1302)において、サーバ2001は、購入注文処理が完了した購入注文についてのキャンセル可能時間のカウントダウンを開始すると、続くステップ(S60202)において、新たな購入注文を受けつけた旨のメッセージ情報を表示端末2002に対して通知し、
図15のステップ(S60204)へ進む。ここで、実施の形態1と同様にサーバ2001が表示端末2002からメッセージ情報を受信したことを起点として、購入注文処理が完了した購入注文についてのキャンセル可能時間のカウントダウンを開始するとしてもよい。
【0105】
なお、ステップ(S1302)においてカウントダウンされるキャンセル可能時間とは、実施の形態1におけるキャンセル可能時間と異なり、サーバ2001が予め定めた任意の時間ではなく、ECサイト2004から与えられる時間であるであることが望ましい。
【0106】
続いて、
図15に示す処理フローを説明するが、実施の形態1で既に説明した処理については、詳しく説明しない。
【0107】
図15のステップ(S60205)において、表示端末2002からキャンセル通知が通知されている場合は、続くステップ(S1401)に進む(S60205のYES)。
【0108】
ステップ(S1401)において、サーバ2001は、ステップ(S1301)にてECサイト2004への購入注文処理が完了した購入注文のキャンセル処理を実行する。
【0109】
また、ステップ(S60208)において、キャンセル可能時間のカウントダウンが完了した場合(S60208のYES)は、サーバ2001の処理は終了し、ステップ(S1301)にてECサイト2004への購入注文処理が完了した購入注文が確定される。
【0110】
以上の処理フローにより、注文装置2003から購入注文を受けたサーバ2001が速やかにECサイトへの購入注文処理を実行するため、ECサイトの定めたキャンセル可能時間の範囲で商品等の購入注文ができる。
【0111】
なお、ステップ(S1401)の代わりにステップ(S1402)とステップ(S1403)の処理フローを加えてもよい。かかる処理フローによって、キャンセル可能時間のカウントダウンが完了した場合(S60211のYES)であっても、確認者が購入注文に関するメッセージ情報を一度も確認していない場合に限って、ECサイト2004に対する購入注文処理が完了した購入注文を自動で取り消しできる。
【0112】
以下、具体的に説明すると、ステップ(S60211)において、キャンセル可能時間のカウントダウンが完了すると、ステップ(S1402)に進む(S60211のYES)。ステップ(S1402)において、サーバ2001に対して表示端末2002から状態情報が通知されたか否かを判断する。ここで、表示端末2002から状態情報が通知されていないと判断された場合は、ステップ(S1403)に進む(S1402のNO)。なお、ステップ(S1402)において、サーバ2001に対して表示端末2002から状態情報が通知されていると判断された場合は、ステップ(S60214)に進み、ステップ(S1301)にてECサイト2004への購入注文処理が完了した購入注文が確定される。
【0113】
続くステップ(S1403)において、サーバ2001は、ステップ(S1301)にてECサイト2004への購入注文処理が完了した購入注文のキャンセル処理を実行する。
【0114】
ステップ(S1402)およびステップ(S1403)の処理によって、表示端末2002においてサーバ2001から通知されるメッセージ情報が表示されずに、ECサイトの定めたキャンセル可能時間が経過した場合、キャンセル可能時間が経過した時点で自動的に購入注文をキャンセルできる。
【0115】
以上説明した本実施の形態により、確認者が購入注文のキャンセル可能時間の確認をしない場合であっても、サーバにおいて自動的にECサイトへの発注処理を実行できる。あるいは、表示端末上で確認者が一度も注文確認を行わない場合は、ECサイトの定めたキャンセル可能時間が経過する直前に自動で注文を取り消すことができる。
【0116】
なお、本開示における注文装置、サーバと表示端末間での通信について、説明のためフローチャート図においては同期通信として記載したが、必要に応じて非同期通信の形態をとってもよい。
【0117】
本開示に係る第1の態様は、購入注文に用いられる注文装置とディスプレイを有する表示端末とに接続され、前記購入注文処理を行う情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する前記表示端末の有無を判断し、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0118】
上記第1の態様によると、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、前記注文装置に対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0119】
これによって、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報が表示されたことを前記状態情報の受信によって判断し、前記状態情報の受信を起点に前記キャンセル期間を開始させるので、例えば、注文装置を用いて購入注文を行った注文者と、購入注文の確認者とが異なる場合、当該購入注文が行われた旨を確認者が認識してから前記キャンセル期間を開始できる。そのため、例えば、購入注文が行われた旨を当該購入注文の確認者が認識しないまま購入注文のキャンセル期間が終了してしまい、誤った購入注文をキャンセルする処理が実行不可となることを防止できる。
【0120】
また、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報が表示された場合に、当該表示端末から前記状態情報を受信するので、購入注文の確認者による前記メッセージ情報に対しての入力または返信なしに、情報処理システムにおいて購入注文処理が進められる。そのため、購入注文が行われるたびに当該購入注文の確認通知に対して確認者が入力作業を求められることがなく、入力作業に係る時間が増大することを防止できる。
【0121】
上記第1の態様において、例えば、前記キャンセル期間が終了した場合に、前記注文情報に基づく購入注文処理を完了させるとしてもよい。
【0122】
これによって、キャンセル期間が終了したのちに購入注文処理が完了させるので、誤った注文をキャンセル可能な期間を設けつつ購入注文処理が滞らない情報処理システムを提供できる。
【0123】
上記第1の態様において、例えば、前記対応する表示端末が存在しない場合、前記受信した注文情報に基づく前記購入注文処理が完了したことを起点に前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させるとしてもよい。
【0124】
上記第1の態様において、例えば、前記状態情報の受信を起点に開始されたキャンセル期間の終点を示す時刻は、前記購入注文処理が完了したことを起点に開始されたキャンセル期間の終点を示す時刻より遅いとしてもよい。
【0125】
上記第1の態様において、例えば、前記受信した注文情報は、商品および前記商品の個数を指定する商品情報を含み、前記商品情報に基づいて前記購入注文処理が行われるとしてもよい。
【0126】
上記第1の態様において、例えば、前記注文情報は、前記注文装置を識別する識別情報を含み、前記注文装置の前記識別情報と商品および前記商品の個数を示す情報とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記購入注文処理を行う前記商品および前記商品の個数を指定する商品情報を決定し、前記決定した商品情報に基づいて前記購入注文処理が行われるとしてもよい。
【0127】
これによって、前記注文装置から受信した当該注文装置の前記識別情報と商品および前記商品の個数を示す情報とを対応付けて管理するテーブルを用いて前記購入注文処理を行う前記商品および前記商品の個数を指定するので、例えば、定期的に購入注文する商品およびその個数が決まっている場合などでは、購入注文するたびにユーザが前記注文装置において商品およびその個数を指定する必要がない。また、前記テーブルを更新することで商品および商品の個数の設定を変更できるので、注文装置自体に商品等を指定する機能を持たせずとも購入注文可能となり、注文装置の構成を簡素化にできる。
【0128】
上記第1の態様において、例えば、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報を管理し、前記対応する表示端末から、前記対応する表示端末の現在位地を示す第2の位置情報を定期的に受信し、前記注文情報を受信した場合に、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判断し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致すると判断された場合は、前記状態情報を前記対応する表示端末から受信していなくとも、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させるとしてもよい。
【0129】
上記第1の態様によれば、注文情報を受信した場合に、注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報と前記対応する表示端末の現在位置を示す第2の位置情報とを用いて、両者が一致すると判断された場合は、前記状態情報を前記対応する表示端末から受信していなくとも、受信した注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0130】
これによって、注文装置の位置情報と表示端末の位置情報とが一致するか否かを判断するので、表示端末のユーザが注文装置の近辺または同じ家屋内にいることを判断でき、この場合、例えば、注文装置によって購入注文を行ったユーザと表示端末のユーザとが同一であるか、または購入注文が行われたことを表示端末のユーザが認識していると推定して前記キャンセル期間を開始できる。
【0131】
そのため、購入注文が行われたことを認識しているユーザが、当該購入注文が行われた旨を示す前記メッセージ情報を確認せずとも購入注文処理を進めることができる。
【0132】
上記第1の態様において、例えば、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報を管理し、前記対応する表示端末から、前記対応する表示端末の現在位置を示す第2の位置情報を定期的に受信し、前記注文情報を受信した場合に、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判断し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致しないと判断された場合は、前記状態情報の受信を起点に前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付ける期間を開始させるとしてもよい。
【0133】
上記態様において、例えば、前記メッセージ情報は、前記対応する表示端末の前記ディスプレイにおいて表示されたのちに、前記対応する表示端末から他の表示端末へ転送可能であり、前記転送された前記メッセージ情報が前記他の表示端末のディスプレイにおいて表示された場合、前記キャンセル期間を新たに開始させるとしてもよい。
【0134】
上記第1の態様において、例えば、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報を管理し、前記対応する表示端末が複数存在する場合、前記複数の対応する表示端末のそれぞれから前記複数の対応する表示端末の各々の現在位置を示す位置情報を定期的に受信し、前記注文装置から前記注文情報を受信した場合に、前記第1の位置情報を前記複数の位置情報のそれぞれと比較し、前記比較結果に基づいて、前記複数の表示端末のうちの一の表示端末であって、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末へ、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信するとしてもよい。
【0135】
上記第1の態様によれば、前記注文情報を受信した場合に、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報と、前記複数の対応する表示端末の各々の現在位置を示す位置情報とを比較し、前記複数の表示端末のうちの一の表示端末であって、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末へ、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信する。
【0136】
これによって、例えば、前記注文装置に対応する表示端末が複数ある場合、前記対応する複数の表示端末のうち注文装置の設置されている場所の近辺または同じ家屋内にある表示端末へ前記メッセージ情報が送信されるので、例えば、注文装置によって購入注文を行ったユーザと表示端末のユーザとが同一であるか、または購入注文が行われたことを表示端末のユーザが認識していると推定して購入注文が行われた経緯を把握しているユーザに対して前記メッセージ情報を送信できる。そのため、例えば、前記メッセージ情報が示す購入注文の内容が、誤っているか否かをすぐに判断できる。また、前記対応する複数の表示端末すべてに前記メッセージ情報を送信しないので、余分な通知をしなくともよく、通信トラフィックの増加を低減できる。
【0137】
上記第1の態様において、例えば、前記複数の表示端末のそれぞれから、前記表示端末の操作ログを受信し、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末が複数存在する場合は、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末であって前記操作ログに基づいて判断される操作頻度が最も高い表示端末へ前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信するとしてもよい。
【0138】
上記第1の態様において、例えば、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するとしてもよい。
【0139】
これによって、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報に基づく表示は、当該購入注文をキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するので、例えば、前記メッセージ情報が示す購入注文の内容が誤りであった場合、すぐに当該購入注文をキャンセルする処理を実行できる。
【0140】
上記第1の態様において、例えば、前記注文装置から受信した同一な複数の注文情報を、前記複数の注文情報の各々を受信した日付とともに管理し、前記管理された複数の注文情報を受信した日付に基づいて、前記複数の注文情報を受信した日付間隔の平均である平均日付間隔を算出し、前記注文装置から新たな注文情報を受信した場合、最後に注文情報を受信した日付から前記新たな注文情報を受信した日付までの日付間隔が、前記平均日付間隔よりも短いか否かを判断し、前記新たな注文情報に対応する前記グラフィカルユーザインタフェースのボタンの表示形式は、前記日付間隔が前記平均日付間隔よりも短いと判断された場合と、前記日付間隔が前記平均日付間隔よりも長いと判断された場合とで異なるとしてもよい。
【0141】
上記第1の態様において、例えば、所定期間内に複数の注文情報を受信した場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報に示された複数の購入注文を一括してキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するとしてもよい。
【0142】
これによって、所定期間内に複数の注文情報を受信した場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報に示された複数の購入注文を一括してキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するので、例えば、誤って複数の購入注文を行った場合に購入注文毎に一つずつキャンセルせずとも前記複数の購入注文を一括してキャンセルする処理を実行でき、キャンセル作業によるユーザの煩雑さを低減できる。
【0143】
上記第1の態様において、例えば、前記所定期間は、前記複数の注文情報のうちの最初の注文情報を受信してから、前記最初の注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間が完了するまでの期間であるとしてもよい。
【0144】
上記第1の態様において、例えば、前記情報処理システムは、複数の注文装置および前記複数の注文装置に対応する表示端末と接続しており、前記所定時間内に受信した前記複数の注文情報はそれぞれ、前記複数の注文装置のうちの異なる注文装置から受信した注文情報であるとしてもよい。
【0145】
上記第1の態様において、例えば、前記複数の注文情報はそれぞれ、同一の注文装置から受信する同一の注文情報であるとしてもよい。
【0146】
上記第1の態様において、例えば、前記複数の注文情報のうちの一の注文情報に対応する前記キャンセル期間が終了した場合、前記対応する表示端末の前記ディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報のうちの一の注文情報を除いた注文情報に示された購入注文を一括してキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するとしてもよい。
【0147】
上記第1の態様において、例えば、前記注文装置は一個の押しボタンを有し、前記一個の押しボタンの押下によって前記注文情報が送信されるとしてもよい。
【0148】
これによって、前記一個の押しボタンの押下によって前記注文情報が送信されるので、前記注文情報の送信に複雑な操作を必要とせず、前記購入注文を簡単に行える。
【0149】
上記第1の態様において、例えば、前記注文装置は複数個の押しボタンを有し、前記複数個の押しボタンはそれぞれ異なる注文情報に対応しており、前記複数個の押しボタンのうちの一の押しボタンの押下によって、前記一の押しボタンに対応する注文情報が送信されるとしてもよい。
【0150】
これによって、前記複数個の押しボタンのうちの一の押しボタンの押下によって、前記一の押しボタンに対応する注文情報が送信されるので、前記注文情報の送信に複雑な操作を必要とせず、複数の異なる前記購入注文を簡単に行える。
【0151】
また、第1の態様の他の態様は、購入注文に用いられる注文装置と、ディスプレイを有し前記注文装置に対応する表示端末と、前記注文装置および前記対応する表示端末と接続可能なサーバとを含み、前記購入注文処理を行う情報処理システムであって、前記注文装置は、前記購入注文を示す注文情報及び前記サーバの宛先情報を格納するメモリと、前記注文情報を前記サーバに送信する旨の注文指示をする操作部と、前記注文指示に基づいて前記注文情報を前記サーバに送信する第1通信部と、を備え、前記対応する表示端末は、前記注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を前記サーバから受信する第2通信部と、前記ディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示された場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を、前記第2通信部を介して前記サーバへ送信させる第1制御部と、を備え、前記サーバは、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信する第3通信部と、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する表示端末の有無を判断し、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断する制御部と、を備え、前記情報処理システムにおいては、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0152】
また、第1の態様の他の態様は、上記他の態様の情報処理システムにおいて用いられる注文装置である。
【0153】
上記他の態様において、例えば、前記操作部は、少なくもと一個の押しボタンを有し、前記第1通信部は、前記一個の押しボタンの押下によって前記注文情報を前記サーバに送信するとしてもよい。
【0154】
上記他の態様において、例えば、前記操作部は、複数個の押しボタンを有し、前記メモリは、前記複数個の押しボタンの各々に対応させて購入注文を示す注文情報を格納し、前記第1通信部は、前記複数個の押しボタンのうちの一の押しボタンの押下によって、前記一の押しボタンに対応する前記注文情報を送信するとしてもよい。
【0155】
また、第1の態様の他の態様は、ディスプレイを有する表示端末と、前記表示端末と接続可能なサーバとを含み、購入注文に基づく購入注文処理を行う情報処理システムに用いられる注文装置であって、前記購入注文を示す注文情報及び前記サーバの宛先情報を格納するメモリと、前記注文情報を前記サーバに送信する旨の注文指示をする少なくもと一個の押しボタンを有する操作部と、前記指示に基づいて前記注文情報を前記サーバに送信する通信部と、を備え、前記サーバにおいて、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報が受信され、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する表示端末の有無が判断され、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報が送信され、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かが判断され、前記情報処理システムにおいて、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に前記注文情報に示された前記購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間が開始される。
【0156】
本開示に係る第2の態様は、購入注文に用いられる注文装置とディスプレイを有する表示端末とに接続され、前記購入注文処理を行う情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する前記表示端末の有無を判断し、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0157】
上記第2の態様によると、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信し、前記注文装置に対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断し、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に、前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0158】
これによって、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報が表示されたことを前記状態情報の受信によって判断し、前記状態情報の受信を起点に前記キャンセル期間を開始させるので、例えば、注文装置を用いて購入注文を行った注文者と、購入注文の確認者とが異なる場合、当該購入注文が行われた旨を確認者が認識してから前記キャンセル期間を開始できる。そのため、例えば、購入注文が行われた旨を当該購入注文の確認者が認識しないまま購入注文のキャンセル期間が終了してしまい、誤った購入注文をキャンセルする処理が実行不可となることを防止できる。
【0159】
また、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報が表示された場合に、当該表示端末から前記状態情報を受信するので、購入注文の確認者による前記メッセージ情報に対しての入力または返信なしに、情報処理システムにおいて購入注文処理が進められる。そのため、購入注文が行われるたびに当該購入注文の確認通知に対して確認者が入力作業を求められることがなく、入力作業に係る時間が増大することを防止できる。
【0160】
上記第2の態様において、例えば、前記対応する表示端末が存在しない場合、前記受信した注文情報に基づく前記購入注文処理が完了したことを起点に前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させるとしてもよい。
【0161】
上記第2の態様において、例えば、前記状態情報の受信を起点に開始されたキャンセル期間の終点を示す時刻は、前記購入注文処理が完了したことを起点に開始されたキャンセル期間の終点を示す時刻より遅いとしてもよい。
【0162】
上記第2の態様において、例えば、前記受信した注文情報は、商品および前記商品の個数を指定する商品情報を含み、前記商品情報に基づいて前記購入注文処理が行われるとしてもよい。
【0163】
上記第2の態様において、例えば、前記注文情報は、前記注文装置を識別する識別情報を含み、前記注文装置の前記識別情報と商品および前記商品の個数を示す情報とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記購入注文処理を行う前記商品および前記商品の個数を指定する商品情報を決定し、前記決定した商品情報に基づいて前記購入注文処理が行われるとしてもよい。
【0164】
これによって、前記注文装置から受信した当該注文装置の前記識別情報と商品および前記商品の個数を示す情報とを対応付けて管理するテーブルを用いて前記購入注文処理を行う前記商品および前記商品の個数を指定するので、例えば、定期的に購入注文する商品およびその個数が決まっている場合などでは、購入注文するたびにユーザが前記注文装置において商品およびその個数を指定する必要がない。また、前記テーブルを更新することで商品および商品の個数の設定を変更できるので、注文装置自体に商品等を指定する機能を持たせずとも購入注文可能となり、注文装置の構成を簡素化にできる。
【0165】
上記第2の態様において、例えば、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報を管理し、前記対応する表示端末から、前記対応する表示端末の現在位置を示す第2の位置情報を定期的に受信し、前記注文情報を受信した場合に、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判断し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致すると判断された場合は、前記状態情報を前記対応する表示端末から受信していなくとも、前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させるとしてもよい。
【0166】
上記第2の態様によれば、注文情報を受信した場合に、注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報と前記対応する表示端末の現在位置を示す第2の位置情報とを用いて、両者が一致すると判断された場合は、前記状態情報を前記対応する表示端末から受信していなくとも、前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0167】
これによって、注文装置の位置情報と表示端末の位置情報とが一致するか否かを判断するので、表示端末のユーザが注文装置の近辺または同じ家屋内にいることを判断でき、この場合、例えば、注文装置によって購入注文を行ったユーザと表示端末のユーザとが同一であるか、または購入注文が行われたことを表示端末のユーザが認識していると推定して前記キャンセル期間を開始できる。
【0168】
そのため、購入注文が行われたことを認識しているユーザが、当該購入注文が行われた旨を示す前記メッセージ情報を確認せずとも購入注文処理を進めることができる。
【0169】
上記第2の態様において、例えば、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報を管理し、前記対応する表示端末から、前記対応する表示端末の現在位置を示す第2の位置情報を定期的に受信し、前記注文情報を受信した場合に、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致するか否かを判断し、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とが一致しないと判断された場合は、前記状態情報の受信を起点に前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付ける期間を開始させるとしてもよい。
【0170】
上記第2の態様において、例えば、前記メッセージ情報は、前記対応する表示端末の前記ディスプレイにおいて表示されたのちに、前記対応する表示端末から他の表示端末へ転送可能であり、前記転送された前記メッセージ情報が前記他の表示端末のディスプレイにおいて表示された場合、前記キャンセル期間を新たに開始させるとしてもよい。
【0171】
上記第2の態様において、例えば、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報を管理し、前記対応する表示端末が複数存在する場合、前記複数の対応する表示端末のそれぞれから前記複数の対応する表示端末の各々の現在位置を示す位置情報を定期的に受信し、前記注文装置から前記注文情報を受信した場合に、前記第1の位置情報を前記複数の位置情報のそれぞれと比較し、前記比較結果に基づいて、前記複数の表示端末のうちの一の表示端末であって、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末へ、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信するとしてもよい。
【0172】
上記第2の態様によれば、前記注文情報を受信した場合に、前記注文装置の設置されている場所を示す第1の位置情報と、前記複数の対応する表示端末の各々の現在位置を示す位置情報とを比較し、前記複数の表示端末のうちの一の表示端末であって、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末へ、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信する。
【0173】
これによって、例えば、前記注文装置に対応する表示端末が複数ある場合、前記対応する複数の表示端末のうち注文装置の設置されている場所の近辺または同じ家屋内にある表示端末へ前記メッセージ情報が送信されるので、例えば、注文装置によって購入注文を行ったユーザと表示端末のユーザとが同一であるか、または購入注文が行われたことを表示端末のユーザが認識していると推定して購入注文が行われた経緯を把握しているユーザに対して前記メッセージ情報を送信できる。そのため、例えば、前記メッセージ情報が示す購入注文の内容が、誤っているか否かをすぐに判断できる。また、前記対応する複数の表示端末すべてに前記メッセージ情報を送信しないので、余分な通知をしなくともよく、通信トラフィックの増加を低減できる。
【0174】
上記第2の態様において、例えば、前記複数の表示端末のそれぞれから、前記表示端末の操作ログを受信し、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末が複数存在する場合は、前記第1の位置情報と一致する位置情報に対応する表示端末であって前記操作ログに基づいて判断される操作頻度が最も高い表示端末へ、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信するとしてもよい。
【0175】
上記第2の態様において、例えば、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記購入注文処理が完了した前記購入注文をキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するとしてもよい。
【0176】
これによって、前記受信した注文情報に示された前記購入注文を受け付けた旨の前記メッセージ情報に基づく表示は、当該購入注文処理が完了した前記購入注文をキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するので、例えば、前記メッセージ情報が示す購入注文の内容が誤りであった場合、すぐに当該購入注文をキャンセルできる。
【0177】
上記第2の態様において、例えば、前記注文装置から受信した同一な複数の注文情報を、前記複数の注文情報の各々を受信した日付とともに管理し、前記管理された複数の注文情報を受信した日付に基づいて、前記複数の注文情報を受信した日付間隔の平均である平均日付間隔を算出し、前記注文装置から新たな注文情報を受信した場合、最後に注文情報を受信した日付から前記新たな注文情報を受信した日付までの日付間隔が、前記平均日付間隔よりも短いか否かを判断し、前記新たな注文情報に対応する前記グラフィカルユーザインタフェースのボタンは、前記日付間隔が前記平均日付間隔よりも短いと判断された場合と、前記日付間隔が前記平均日付間隔よりも長いと判断された場合とで異なる表示とするとしてもよい。
【0178】
上記第2の態様において、例えば、所定期間内に複数の注文情報を受信した場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報に基づく購入注文処理が完了した複数の購入注文を一括してキャンセル可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するとしてもよい。
【0179】
これによって、所定期間内に複数の注文情報を受信した場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数に基づく購入注文処理が完了した複数の注文を一括してキャンセル可能なラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するので、例えば、誤って複数の購入注文を行った場合に購入注文毎に一つずつキャンセルせずとも前記複数の購入注文を一括してキャンセルでき、キャンセル作業によるユーザの煩雑さを低減できる。
【0180】
上記第2の態様において、例えば、前記所定期間は、前記複数の注文情報のうちの最初の注文情報を受信してから、前記最初の注文情報に基づく前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付ける期間が完了するまでの期間であるとしてもよい。
【0181】
上記第2の態様において、例えば、前記情報処理システムは、複数の注文装置および前記複数の注文装置に対応する表示端末と接続しており、前記所定時間内に受信した前記複数の注文情報はそれぞれ、前記複数の注文装置のうちの異なる注文装置から受信した注文情報であるとしてもよい。
【0182】
上記第2の態様において、例えば、前記複数の注文情報はそれぞれ、同一の注文装置から受信する同一の注文情報であるとしてもよい。
【0183】
上記第2の態様において、例えば、前記複数の注文情報のうちの一の注文情報に対応する前記キャンセル期間が終了した場合、前記対応する表示端末の前記ディスプレイにおける前記メッセージ情報に基づく表示は、前記複数の注文情報のうちの一の注文情報を除いた注文情報に対応する前記購入注文処理が完了した購入注文を一括してキャンセルする処理を実行可能なグラフィカルユーザインタフェースのボタンを有するとしてもよい。
【0184】
上記第2の態様において、例えば、前記注文装置は一個の押しボタンを有し、前記一個の押しボタンの押下によって前記注文情報が送信されるとしてもよい。
【0185】
これによって、前記一個の押しボタンの押下によって前記注文情報が送信されるので、前記注文情報の送信に複雑な操作を必要とせず、前記購入注文を簡単に行える。
【0186】
上記第2の態様において、例えば、前記注文装置は複数個の押しボタンを有し、前記複数個の押しボタンはそれぞれ異なる注文情報に対応しており、前記複数個の押しボタンのうちの一の押しボタンの押下によって、前記一の押しボタンに対応する注文情報が送信されるとしてもよい。
【0187】
これによって、前記複数個の押しボタンのうちの一の押しボタンの押下によって、前記一の押しボタンに対応する注文情報が送信されるので、前記注文情報の送信に複雑な操作を必要とせず、複数の異なる前記購入注文を簡単に行える。
【0188】
また、第2の態様の他の態様は、購入注文に用いられる注文装置と、ディスプレイを有し前記注文装置に対応する表示端末と、前記注文装置および前記対応する表示端末と接続可能なサーバとを含み、前記購入注文処理を行う情報処理システムであって、前記注文装置は、前記購入注文を示す注文情報及び前記サーバの宛先情報を格納するメモリと、前記注文情報を前記サーバに送信する旨の注文指示をする操作部と、前記注文指示に基づいて前記注文情報を前記サーバに送信する第1通信部と、を備え、前記対応する表示端末は、前記注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を前記サーバから受信する第2通信部と、前記ディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示された場合、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を、前記第2通信部を介して前記サーバへ送信させる第1制御部と、を備え、前記サーバは、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報を受信する第3通信部と、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する表示端末の有無を判断し、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報を送信し、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かを判断する制御部と、を備え、前記情報処理システムにおいては、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間を開始させる。
【0189】
また、第2の態様の他の態様は、上記他の態様の情報処理システムにおいて用いられる注文装置である。
【0190】
上記他の態様において、例えば、前記操作部は、少なくもと一個の押しボタンを有し、前記第1通信部は、前記一個の押しボタンの押下によって前記注文情報を前記サーバに送信するとしてもよい。
【0191】
上記他の態様において、例えば、前記操作部は、複数個の押しボタンを有し、前記メモリは、前記複数個の押しボタンの各々に対応させて購入注文を示す注文情報を格納し、前記第1通信部は、前記複数個の押しボタンのうちの一の押しボタンの押下によって、前記一の押しボタンに対応する前記注文情報を送信するとしてもよい。
【0192】
また、第2の態様の他の態様は、ディスプレイを有する表示端末と、前記表示端末と接続可能なサーバとを含み、購入注文に基づく購入注文処理を行う情報処理システムに用いられる注文装置であって、前記購入注文を示す注文情報及び前記サーバの宛先情報を格納するメモリと、前記注文情報を前記サーバに送信する旨の注文指示をする少なくもと一個の押しボタンを有する操作部と、前記指示に基づいて前記注文情報を前記サーバに送信する通信部と、を備え、前記サーバにおいて、前記注文装置から前記購入注文を示す注文情報が受信され、前記注文装置と前記表示端末とを対応付けて管理するテーブルを用いて、前記注文情報を送信した前記注文装置に対応する表示端末の有無が判断され、前記対応する表示端末が存在する場合、前記対応する表示端末に対して、前記受信した注文情報に基づく購入注文処理が完了した旨のメッセージ情報が送信され、前記対応する表示端末のディスプレイにおいて前記メッセージ情報が表示されたことを示す状態情報を前記対応する表示端末から受信したか否かが判断され、前記情報処理システムにおいて、前記対応する表示端末から前記状態情報を受信した場合、前記状態情報の受信を起点に前記購入注文処理が完了した購入注文をキャンセルする処理を受け付けるキャンセル期間が開始される。