(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
拡張現実映像を視聴する視聴者が所持する視聴者端末と、前記視聴者の属性を記録して管理する視聴者属性管理装置と、通信回線を介して前記拡張現実映像を配信する映像配信装置とを備えた拡張現実映像提供システムであって、
前記視聴者端末は、
前記拡張現実映像の再生指示を認識するためのマーカーを読み取って、マーカー情報を取得するマーカー情報取得手段と、
前記視聴者端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記マーカー情報取得手段によって取得された前記マーカー情報と、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報と、あらかじめ記録されている前記視聴者を特定するための視聴者特定情報とを含んだ前記拡張現実映像の再生指示情報を前記視聴者属性管理装置へ送信する再生指示情報送信手段とを備え、
前記視聴者属性管理装置は、
記憶媒体に記録されている視聴者情報に基づいて、前記視聴者の属性を示す属性情報を特定する属性情報特定手段と、
前記記憶媒体に記録されている視聴履歴情報に基づいて、前記視聴者による前記拡張現実映像の視聴回数を示す視聴回数情報を特定する視聴回数情報特定手段と、
前記記憶媒体に記録されているマーカー読み取り履歴情報に基づいて、前記視聴者によって過去に読み取られたマーカー情報を示す読み取り済みマーカー情報を特定する読み取り済みマーカー情報特定手段と、
前記視聴者端末から受信した前記マーカー情報および前記位置情報と、前記属性情報特定手段によって特定された前記属性情報と、前記視聴回数情報特定手段によって特定された前記視聴回数情報と、前記読み取り済みマーカー情報特定手段によって特定された前記読み取り済みマーカー情報とを含んだ配信要求情報を前記映像配信装置へ送信する配信要求情報送信手段とを備え、
前記映像配信装置は、
前記視聴者属性管理装置から受信した前記配信要求情報に基づいて、前記視聴者端末へ配信する前記拡張現実映像を特定する映像特定手段と、
前記映像特定手段によって特定された前記拡張現実映像を前記視聴者端末へ送信する映像送信手段とを備え、
前記映像配信装置では、前記配信要求情報に基づいて、前記視聴者端末へ配信する前記拡張現実映像を特定するための複数のマッチング用データが記憶媒体に記録されており、
前記マッチング用データは、前記マーカー情報と、マッチングさせるデータのタイプを示すマッチングタイプと、マッチング条件と、マッチング対象とするテキストや数字などの値が記録されたマッチングバリューと、条件を満たした場合に配信対象とする拡張現実映像を指定したファイルIDとを含み、
前記映像特定手段は、前記配信要求情報に含まれる前記マーカー情報が一致する前記マッチングデータの中から、前記マッチングタイプに基づいて指定した前記位置情報、前記属性情報、前記視聴回数情報、前記読み取り済みマーカー情報のいずれかが、前記マッチングバリューに記録されている値を用いて設定された前記マッチング条件を満たす場合に、前記ファイルIDで指定されている拡張現実映像を配信対象映像として前記視聴者端末へ配信することを特徴とする拡張現実映像提供システム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態における拡張現実映像提供システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。拡張現実映像提供システム10は、拡張現実映像を視聴するユーザが所持する視聴者端末100と、視聴者端末100を用いて拡張現実映像を視聴するユーザの属性を記録して管理する視聴者属性管理装置200と、拡張現実映像を配信する映像配信装置300とで構成されている。拡張現実映像提供システム10では、視聴者端末100と視聴者属性管理装置200、視聴者端末100と映像配信装置300、視聴者属性管理装置200と映像配信装置300は、それぞれ通信回線を介して接続可能な構成となっている。
【0009】
図2は、本実施の形態における視聴者端末100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。視聴者端末100は、拡張現実映像を視聴する視聴者が所持する情報端末であって、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末などが用いられる。
図2は、本実施の形態における視聴者端末100として、スマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0010】
本実施の形態では、スマートフォンに、以下に説明する処理を実行するための視聴者端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における視聴者端末100として動作する。なお、視聴者端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバー上で公開されることにより提供され、所有者である視聴者やその関係者がこれをダウンロードにより入手し、視聴者端末100にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、視聴者端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0011】
視聴者端末100は、タッチパネル101と、通信モジュール102と、カメラ103と、GPSモジュール104と、制御装置105とを備えている。
【0012】
タッチパネル101は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、視聴者端末100の操作者は、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、視聴者端末100を操作することができる。タッチパネル101は、操作者によるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置105へ出力する。
【0013】
通信モジュール102は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介して視聴者端末100をインターネットに接続させるためのモジュールを含む。視聴者端末100は、通信モジュール102を介してインターネットに接続することにより、視聴者属性管理装置200や映像配信装置300と通信を行うことが可能となる。
【0014】
カメラ103は、レンズ、撮像素子、その他周辺回路によって構成される公知の撮像装置である。
【0015】
GPSモジュール104は、GPS衛星と通信を行って、GPS衛星から現在位置を特定するための測位情報を受信するためのモジュールであり、GPS衛星と通信を行うためのアンテナや制御回路等が含まれる。
【0016】
制御装置105は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、視聴者端末100を制御する。なお、制御装置105を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、視聴者端末100を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した視聴者端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
【0017】
視聴者属性管理装置200は、上述したように、視聴者端末100を用いて拡張現実映像を視聴するユーザの属性を記録して管理するための装置であって、例えば、パソコンやサーバーなどが用いられる。
図3は、本実施の形態における視聴者属性管理装置200として、サーバー装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。視聴者属性管理装置200は、接続インターフェース201と、制御装置202と、記憶媒体203とを備えている。
【0018】
接続インターフェース201は、視聴者属性管理装置200をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、視聴者属性管理装置200は、この接続インターフェース201を介して視聴者端末100や映像配信装置300と通信する。
【0019】
制御装置202は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、視聴者属性管理装置200の全体を制御する。なお、制御装置202を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース201を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0020】
記憶媒体203は、視聴者属性管理装置200が蓄える種々のデータや、制御装置202が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体203に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体203にインストールすることによって、制御装置202がプログラムを実行できるようになる。
【0021】
映像配信装置300は、上述したように、拡張現実映像を配信するための装置であって、例えば、パソコンやサーバーなどが用いられる。
図4は、本実施の形態における映像配信装置300として、サーバー装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。映像配信装置300は、接続インターフェース301と、制御装置302と、記憶媒体303とを備えている。
【0022】
接続インターフェース301は、映像配信装置300をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、映像配信装置300は、この接続インターフェース301を介して視聴者端末100や視聴者属性管理装置200と通信する。
【0023】
制御装置302は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、映像配信装置300を制御する。なお、制御装置302を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース301を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0024】
記憶媒体303は、映像配信装置300が蓄える種々のデータや、制御装置302が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体303に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体303にインストールすることによって、制御装置302がプログラムを実行できるようになる。本実施の形態では、通信回線を介して配信可能な拡張現実映像のデータは、記憶媒体303にあらかじめ記録されているものとする。
【0025】
本実施の形態では、拡張現実映像提供システム10を利用して、視聴者端末100のユーザ、すなわち視聴者の属性、位置情報、拡張現実映像の視聴回数、視聴者が過去に読み取ったマーカーに応じた拡張現実映像を映像配信装置300から配信して、視聴者端末100で閲覧するための処理について説明する。
【0026】
本実施の形態では、商品のパッケージ、パンフレット、ちらしなどの媒体に、拡張現実映像の再生指示を受けるためのマーカーが印字されており、視聴者は、視聴者端末100を操作してマーカーの読み取りを指示することにより、拡張現実映像の再生を指示することができる。なお、マーカーを用いた拡張現実映像の再生指示方法は、公知の方法であるため、本実施の形態では、処理の詳細についての説明を省略する。
【0027】
視聴者は、視聴者端末100を操作して、上述した視聴者端末用ソフトウェアのプログラムの実行を指示する。その後、制御装置105は、視聴者によってマーカーが表示された媒体からマーカーの読み取りが指示された場合には、カメラ103を起動してマーカーを撮影し、マーカー情報を取得する。
【0028】
制御装置105は、マーカー情報を取得すると、GPSモジュール104からの出力に基づいて視聴者端末100の現在位置を特定し、特定した現在位置の情報を視聴者の位置情報とする。また、制御装置105は、メモリから、あらかじめ記録されている視聴者を特定するための視聴者特定情報を読み出す。そして、制御装置105は、マーカー情報と、視聴者の位置情報と、視聴者特定情報とを含んだ再生指示情報を視聴者属性管理装置200へ送信する。なお、マーカー情報は、例えば、マーカーを一意に特定するためにあらかじめ付されたユニークなマーカーIDとする。また、視聴者特定情報は、視聴者を一意に特定するためにあらかじめ付されたユニークな視聴者IDとする。
【0029】
視聴者属性管理装置200では、制御装置202は、視聴者端末100から再生指示情報を受信すると、受信した再生指示情報を記憶媒体203に記録する。これによって、視聴者端末100から受信した再生指示情報に含まれるマーカー情報、例えばマーカーIDと、視聴者の位置情報と、視聴者特定情報、例えば視聴者IDとが記憶媒体203に記録される。
【0030】
制御装置202は、記憶媒体203に記録されている視聴者情報を参照して、視聴者の属性を示す属性情報を特定する。本実施の形態では、記憶媒体203には、例えば、視聴者情報は、上述した視聴者ID、視聴者の氏名、性別、趣味嗜好、住所などの情報を含んでいる。制御装置202は、視聴者端末100から受信した再生指示情報に含まれる視聴者IDに基づいて、視聴者の性別、趣味嗜好、住所などの情報を視聴者の属性情報として特定する。
【0031】
また、制御装置202は、記憶媒体203に記録されている視聴者による拡張現実映像の視聴履歴情報に基づいて、視聴者による拡張現実映像の視聴回数を特定する。本実施の形態では、例えば、視聴履歴情報では、上述した視聴者IDとマーカーIDに関連付けて、視聴者IDによって特定される視聴者が視聴者端末100上で拡張現実映像を視聴した回数を示す視聴回数情報が記録されているものとする。制御装置202は、視聴者端末100から受信した再生指示情報に含まれる視聴者IDとマーカーIDに基づいて、視聴者による拡張現実映像の視聴回数を特定する。なお、制御装置202は、視聴者端末100上で拡張現実映像が再生された場合には、再生された拡張現実映像の再生回数に1を加算して、視聴履歴情報を更新する。
【0032】
また、制御装置202は、記憶媒体203に記録されているマーカー読み取り履歴情報に基づいて、視聴者による過去のマーカー読み取り履歴を特定する。本実施の形態では、例えば、マーカー読み取り履歴情報では、上述した視聴者IDと過去に読み取られたマーカーIDとが関連付けて記録されているものとする。制御装置202は、視聴者端末100から受信した再生指示情報に含まれる視聴者IDに基づいて、視聴者が過去に読み取ったマーカーIDを特定する。なお、制御装置202は、視聴者端末100から受信した再生指示情報に含まれるマーカーIDを、視聴者のマーカー読み取り履歴に追加して、記憶媒体203に記録されているマーカー読み取り履歴情報を更新する。
【0033】
制御装置202は、視聴者端末から受信したマーカーIDと、視聴者端末から受信した視聴者の位置情報と、上述した処理で特定した視聴者の属性情報と、上述した処理で特定した視聴者による拡張現実映像の視聴回数を示す視聴回数情報と、上述した処理で特定した視聴者が過去に読み取ったマーカーIDを示す読み取り済みマーカー情報とを含んだ配信要求情報を映像配信装置300へ送信する。
【0034】
映像配信装置300では、制御装置302は、視聴者属性管理装置200から配信要求情報を受信すると、受信した配信要求情報に基づいて、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定する。制御装置302は、具体的には、以下に説明する配信映像特定処理を実行することにより、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定する。
【0035】
映像配信装置300の記憶媒体303には、あらかじめ配信対象の拡張現実映像を決定するためのマッチング用データが記録されている。本実施の形態では、マッチング用データは、マーカーID、マッチングタイプ、マッチング条件、マッチングバリュー1、マッチングバリュー2、組み合わせ条件、配信映像ファイルID、同時再生マーカーIDの各データを含んでいる。
【0036】
マッチングタイプは、例えば、1〜9のいずれかの数値データが記録される。本実施の形態では、マッチングタイプとして記録される1〜9の数値には、1=指定エリア、2=距離、3=時間帯、4=性別、5=趣味趣向、6=居住所、7=職業、8=閲覧回数、9=過去閲覧コンテンツ、のようにあらかじめマッチングさせるデータのタイプが定義されている。
【0037】
マッチング条件は、例えば、1〜9のいずれかの数値データが記録される。本実施の形態では、マッチング条件として記録される1〜9の数値には、1=等しい、2=等しい以外、3=以上、4=より大きい、5=含む、6=以下、7=より小さい、8=値と値の間、9=値と値の間以外、のようにあらかじめマッチング条件が定義されている。
【0038】
マッチングバリュー1とマッチングバリュー2には、テキストや数字などのデータが記録される。なお、マッチングバリュー2は、マッチング条件が、2、8、または9の場合のみ使用される。
【0039】
組み合わせ条件は、例えば、1〜3のいずれかの数値データが記録される。本実施の形態では、1つのマッチング条件のみを単独で指定する場合は1、複数のマッチング条件をANDで指定する場合は2、複数のマッチングをOR条件で指定する場合は3が記録される。
【0040】
配信映像ファイルIDには、マーカーID、マッチングタイプ、マッチング条件、マッチングバリュー1、マッチングバリュー2、組み合わせ条件によって指定される条件を満たした場合に配信対象とする拡張現実映像のファイルIDが記録される。
【0041】
同時再生マーカーIDには、配信映像ファイルIDに記録されているファイルIDにより特定される拡張現実映像と同時に再生させる拡張現実映像のマーカーIDが記録される。制御装置302は、マッチング用データを用いたマッチング処理の結果、条件を満たしたマッチング用データに同時再生マーカーIDが含まれる場合には、配信映像ファイルIDにより特定される配信対象の拡張現実映像とともに、同時再生マーカーIDにより特定される同時再生用の拡張現実映像も視聴者端末100へ配信する。これによって、例えば、配信映像ファイルIDに、ある地域の旅行パンフレットの拡張現実映像を選択するためのファイルIDが記録されており、同時再生マーカーIDには、その地域のご当地キャラクターの拡張現実映像を再生するためのマーカーIDが記録されている場合、旅行パンフレットの拡張現実映像とともに、その地域のご当地キャラクターの拡張現実映像も同時に再生させることができる。
【0042】
本実施の形態では、制御装置302は、配信要求情報に含まれる情報が、マッチングタイプに対して、マッチングバリュー1と2に記録されている値を用いて設定したマッチング条件を満たす場合に、配信映像ファイルIDで指定されている拡張現実映像を配信対象として選択する。すなわち、制御装置302は、配信要求情報に基づいて、マーカーID、視聴者の位置情報、視聴者の属性情報、視聴者による拡張現実映像の視聴回数を示す視聴回数情報、視聴者が過去に読み取ったマーカーIDを示す読み取り済みマーカー情報を特定し、マーカーIDが一致するマッチングデータの中から、マッチングタイプに対して、マッチングバリュー1と2に記録されている値を用いて設定したマッチング条件を満たす場合に、配信映像ファイルIDで指定されている拡張現実映像を配信対象として選択する。
【0043】
例えば、配信要求情報に含まれるマーカーIDに対して、マッチングタイプが4、マッチング条件が1、マッチングバリュー1が女性というマッチングデータが記録されている場合には「性別が女性と等しい」という条件となるため、視聴者が女性の場合に、配信映像ファイルIDで指定されている拡張現実映像が配信対象として選択される。
【0044】
また、マッチングタイプが3、マッチング条件が8、マッチングバリュー1が12:00、マッチングバリュー2が16:00である場合には「時間帯が12:00と16:00の間」という条件となるため、配信要求情報を受信した時間が12:00から16:00の間の場合に、配信映像ファイルIDで指定されている拡張現実映像が配信対象として選択される。
【0045】
例えば、あるマーカーIDが読み取られたときに、視聴者の現在位置が特定の場所から10km以上離れている場合と、10km以内に位置している場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=2、マッチング条件=3、マッチングバリュー1=特定の場所の位置情報(緯度経度情報)、マッチングバリュー2=10km、配信映像ファイルID=視聴者の現在位置が特定の場所から10km以上離れている場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データと、マッチングタイプ=2、マッチング条件=7、マッチングバリュー1=特定の場所の位置情報(緯度経度情報)、マッチングバリュー2=10km、配信映像ファイルID=視聴者の現在位置が特定の場所から10km未満である場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0046】
これによって、例えば、水害保険のチラシに印字されているマーカーが読み取られたときに、最寄りの海岸線から10km以上離れている視聴者に対しては台風保険に関する拡張現実映像を配信し、最寄りの海岸線から10km以内にいる視聴者に対しては津波保険に関する拡張現実映像を配信するなど、視聴者の現在位置に合わせた拡張現実映像を配信することができる。
【0047】
また、あるマーカーIDが読み取られたときに、視聴者の現在位置が本州である場合と、本州以外である場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=1、マッチング条件=1、マッチングバリュー1=本州内であることを示すエリア情報、配信映像ファイルID=視聴者の現在位置が本州内である場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データと、マッチングタイプ=1、マッチング条件=2、マッチングバリュー1=本州内であることを示すエリア情報、配信映像ファイルID=視聴者の現在位置が本州の外である場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0048】
これによって、例えば、本州の観光地の旅行パンフレットに印字されているマーカーが読み取られたときに、本州内にいる視聴者に対しては新幹線と宿を組み合わせた旅行プランに関する拡張現実映像を配信し、本州外にいる視聴者に対しては飛行機と宿を組み合わせた旅行プランに関する拡張現実映像を配信するなど、視聴者の現在位置に合わせた拡張現実映像を配信することができる。
【0049】
また、あるマーカーIDが読み取られたときに、時刻が午前中の場合と午後の場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=3、マッチング条件=8、マッチングバリュー1=0:01、マッチングバリュー2=12:00、配信映像ファイルID=午前中に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データと、マッチングタイプ=3、マッチング条件=8、マッチングバリュー1=12:01、マッチングバリュー2=0:00、配信映像ファイルID=午後に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0050】
これによって、例えば、食品パッケージに印字されているマーカーが読み取られたときに、午前中の場合は朝食や昼食のメニューに関する拡張現実映像を配信し、午後の場合は夕食のメニューに関する拡張現実映像を配信するなど、時間帯に合わせた拡張現実映像を配信することができる。
【0051】
また、ある商品のパッケージからマーカーIDが読み取られたときに、視聴者の趣味嗜好情報に基づいて、視聴者の好みの色が赤色である場合とそれ以外の色である場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=5、マッチング条件=1、マッチングバリュー1=赤色、配信映像ファイルID=視聴者の好みの色が赤色である場合に配信する商品紹介のための拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データと、マッチングタイプ=5、マッチング条件=2、マッチングバリュー1=赤色、配信映像ファイルID=視聴者の好みの色が赤色以外である場合に配信する商品紹介のための拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0052】
これによって、例えば、ネイル関連商品のパッケージに印字されているマーカーが読み取られたときに、視聴者の好みが赤色である場合は赤色のネイル商品に関する拡張現実映像を配信し、視聴者の好みが赤色以外である場合は赤色以外のネイル商品に関する拡張現実映像を配信するなど、視聴者の好みに合わせた拡張現実映像を配信することができる。
【0053】
また、あるマーカーIDが読み取られたときに、視聴者が女性かつOLである場合とそれ以外の色である場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=4、マッチング条件=1、マッチングバリュー1=女性、配信映像ファイルID=視聴者が女性かつOLである場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=2というマッチング用データと、マッチングタイプ=7、マッチング条件=1、マッチングバリュー1=OL、配信映像ファイルID=視聴者が女性かつOLである場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=2というマッチング用データ、およびマッチングタイプ=4、マッチング条件=2、マッチングバリュー1=女性、配信映像ファイルID=視聴者が女性かつOL以外である場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=2というマッチング用データと、マッチングタイプ=7、マッチング条件=2、マッチングバリュー1=OL、配信映像ファイルID=視聴者が女性かつOL以外である場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=2というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0054】
これによって、例えば、旅行パンフレットに印字されているマーカーが読み取られたときに、視聴者が女性かつOLである場合はOLが好みそうな旅行プランに関する拡張現実映像を配信し、視聴者が女性かつOL以外である場合はその他の旅行プランに関する拡張現実映像を配信するなど、視聴者の性別や職業に合わせた拡張現実映像を配信することができる。
【0055】
また、あるマーカーIDが読み取られたときに、視聴回数情報に基づいて、視聴者による視聴回数が1〜3回目の場合と4回目以降の場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=8、マッチング条件=8、マッチングバリュー1=1、マッチングバリュー2=3、配信映像ファイルID=視聴者による視聴回数が1〜3回目の場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データと、マッチングタイプ=8、マッチング条件=3、マッチングバリュー1=4、配信映像ファイルID=視聴者による視聴回数が4回目以降の場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0056】
これによって、例えば、店頭に表示されたマーカーが読み取られたときに、視聴者の視聴回数が1〜3回目である場合には、来店回数が1〜3回の客に向けた拡張現実映像を配信し、視聴者の視聴回数が4回以上である場合には、来店回数が4回目以上である客に向けた拡張現実映像を配信するなど、視聴者の視聴回数に応じた拡張現実映像を配信することができる。また、視聴者による視聴回数が1回目の場合と2回目以降の場合とで配信する拡張現実映像を切り替えるようにすれば、書籍に印字されたマーカーが読み取られたときに、視聴者の視聴回数が1回目である場合には、ハッピーエンドのストーリーが描かれた拡張現実映像を配信し、視聴者の視聴回数が2回目である場合には、バッドエンドのストーリーが描かれた拡張現実映像を配信するなどして、書籍の読者が1回目と2回目で異なるストーリーを楽しむことができるようにすることもできる。
【0057】
また、あるマーカーIDが読み取られたときに、そのマーカーIDを読み取る前に、視聴者端末100上で、指定された他のマーカーID、例えば「A12345」が読み取られたことがある場合と、それ以外の場合とで配信する拡張現実映像を切り替えたい場合には、その再生指示を受けるためのマーカーIDに対して、マッチングタイプ=9、マッチング条件=1、マッチングバリュー1=A12345、配信映像ファイルID=視聴者が過去に「マーカーID=A12345」を読みとったことがある場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データと、マッチングタイプ=9、マッチング条件=2、マッチングバリュー1=A12345、配信映像ファイルID=視聴者が過去に「マーカーID=A12345」を読みとったことがない場合に配信する拡張現実映像のファイルID、組み合わせ条件=1というマッチング用データをあらかじめ記録しておけばよい。
【0058】
これによって、例えば、料理のレシピに印字されているマーカーが読み取られたときに、視聴者が過去にじゃがいもに関連する拡張現実映像を視聴するためのマーカーが読み取っていた場合には、カレーのレシピに関する拡張現実映像を配信し、視聴者が過去にキャベツに関連する拡張現実映像を視聴するためのマーカーが読み取っていた場合には、水炊きのレシピに関する拡張現実映像を配信するなど、視聴者が過去に読み取ったマーカーに応じた拡張現実映像を配信することができる。
【0059】
制御装置302は、上述したように記録されているマッチング用データを対象として、配信要求情報に含まれる各情報を用いたマッチング処理を行うことにより、配信要求情報に含まれる情報が条件を満たしているマッチング用データを特定し、そのマッチングデータ内で指定されている拡張現実映像のファイルIDを特定することによって、配信対象の拡張現実映像を特定する。そして、制御装置302は、特定した拡張現実映像を視聴者端末100へ送信する。
【0060】
視聴者端末100では、制御装置105は、映像配信装置300から拡張現実映像を受信すると、受信した映像をタッチパネル101へ出力して表示することにより、拡張現実映像を再生する。これによって、視聴者は、読み取ったマーカーに基づいて、自身の属性、位置情報、今までの視聴回数、過去に読み取ったマーカーなどに応じた拡張現実映像を閲覧することができる。
【0061】
図5は、本実施の形態における視聴者端末100で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示す処理は、視聴者によって、上述した視聴者端末用ソフトウェアのプログラムの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置105によって実行される。
【0062】
ステップS10において、制御装置105は、視聴者によってマーカーの読み取りが指示されたか否かを判断する。ステップS10で否定判断した場合には、後述するステップS80へ進む。これに対して、ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0063】
ステップS20では、制御装置105は、カメラ103を起動してマーカーを撮影し、マーカー情報を取得する。その後、ステップS30へ進む。
【0064】
ステップS30では、制御装置105は、GPSモジュール104からの出力に基づいて視聴者端末100の現在位置を特定し、特定した現在位置の情報を視聴者の位置情報とする。その後、ステップS40へ進む。
【0065】
ステップS40では、制御装置105は、メモリから、あらかじめ記録されている視聴者特定情報を読み出す。その後、ステップS50へ進む。
【0066】
ステップS50では、制御装置105は、マーカー情報と、視聴者の位置情報と、視聴者を特定するための視聴者特定情報とを含んだ再生指示情報を視聴者属性管理装置200へ送信する。その後、ステップS60へ進む。
【0067】
ステップS60では、制御装置105は、映像配信装置300から拡張現実映像を受信したか否かを判断する。ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS70へ進む。
【0068】
ステップS70では、制御装置105は、映像配信装置300から受信した映像をタッチパネル101へ出力して表示することにより、拡張現実映像を再生する。その後、ステップS80へ進む。
【0069】
ステップS80では、制御装置105は、プログラムの終了が指示されたか否かを判断する。本実施の形態では、例えば、視聴者が上述した視聴者端末用ソフトウェアのプログラムの終了を指示した場合に、ステップS80は肯定判断される。ステップS80で否定判断した場合には、ステップS10へ戻る。これに対して、ステップS80で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0070】
図6は、本実施の形態における視聴者属性管理装置200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示す処理は、視聴者端末100から上述した再生指示情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置202によって実行される。
【0071】
ステップS110において、制御装置202は、視聴者端末100から受信した再生指示情報を記憶媒体203に記録する。その後、ステップS120へ進む。
【0072】
ステップS120では、制御装置202は、記憶媒体203に記録されている視聴者情報を参照して、視聴者の属性を示す属性情報を特定する。その後、ステップS130へ進む。
【0073】
ステップS130では、制御装置202は、記憶媒体203に記録されている視聴者による拡張現実映像の視聴履歴情報に基づいて、視聴者による拡張現実映像の視聴回数を特定する。その後、ステップS140へ進む。
【0074】
ステップS140では、制御装置202は、記憶媒体203に記録されているマーカー読み取り履歴情報に基づいて、視聴者による過去のマーカー読み取り履歴を特定する。その後、ステップS150へ進む。
【0075】
ステップS150では、制御装置202は、視聴者端末から受信したマーカーIDと、視聴者端末から受信した視聴者の位置情報と、上述した処理で特定した視聴者の属性情報と、上述した処理で特定した視聴者による拡張現実映像の視聴回数を示す視聴回数情報と、上述した処理で特定した視聴者が過去に読み取ったマーカーIDを示す読み取り済みマーカー情報とを含んだ配信要求情報を映像配信装置300へ送信する。その後、処理を終了する。
【0076】
図7は、本実施の形態における映像配信装置300で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す処理は、視聴者属性管理装置200から上述した配信要求情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置302によって実行される。
【0077】
ステップS210において、制御装置302は、上述した配信映像特定処理を実行して、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定する。その後、ステップS220へ進む。
【0078】
ステップS220では、制御装置302は、配信映像特定処理によって特定した拡張現実映像を視聴者端末100へ送信する。その後、処理を終了する。
【0079】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)視聴者端末100の制御装置105は、拡張現実映像の再生指示を認識するためのマーカーを読み取って、マーカー情報を取得し、視聴者端末100の位置情報を取得し、取得したマーカー情報および位置情報と、あらかじめ記録されている視聴者を特定するための視聴者特定情報とを含んだ拡張現実映像の再生指示情報を視聴者属性管理装置200へ送信するようにした。視聴者属性管理装置200の制御装置202は、記憶媒体203に記録されている視聴者情報に基づいて、視聴者の属性を示す属性情報を特定し、記憶媒体203に記録されている視聴履歴情報に基づいて、視聴者による拡張現実映像の視聴回数を示す視聴回数情報を特定し、記憶媒体203に記録されているマーカー読み取り履歴情報に基づいて、視聴者によって過去に読み取られたマーカー情報を示す読み取り済みマーカー情報を特定し、マーカー情報、位置情報、属性情報、視聴回数情報、読み取り済みマーカー情報とを含んだ配信要求情報を映像配信装置300へ送信するようにした。映像配信装置300の制御装置302は、視聴者属性管理装置200から受信した配信要求情報に基づいて、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定し、特定した拡張現実映像を視聴者端末100へ送信するようにした。これによって、視聴者端末100上でマーカーを読み取ることによって、マーカー情報、位置情報、属性情報、視聴回数情報、読み取り済みマーカー情報に応じた拡張現実映像を視聴者端末100へ配信することができる。
【0080】
(2)制御装置302は、配信要求情報に含まれる位置情報に基づいて、視聴者の現在位置に応じた拡張現実映像を視聴者端末へ配信する拡張現実映像として特定するようにした。これによって、視聴者は、自身の現在位置に応じた拡張現実映像を視聴することができる。
【0081】
(3)制御装置302は、配信要求情報に含まれる属性情報に基づいて、視聴者の属性に応じた拡張現実映像を視聴者端末100へ配信する拡張現実映像として特定するようにした。これによって、視聴者は、自身の属性に応じた拡張現実映像を視聴することができる。
【0082】
(4)制御装置302は、配信要求情報に含まれる視聴回数情報に基づいて、視聴者による拡張現実映像の視聴回数に応じた拡張現実映像を視聴者端末100へ配信する拡張現実映像として特定するようにした。これによって、視聴者は、自身の拡張現実映像の視聴回数に応じた拡張現実映像を視聴することができる。
【0083】
(5)制御装置302は、配信要求情報に含まれる読み取り済みマーカー情報に基づいて、視聴者によって過去に読み取られたマーカー情報に応じた拡張現実映像を視聴者端末100へ配信する拡張現実映像として特定するようにした。これによって、視聴者は、自身の過去のマーカーの読み取り状況に応じた拡張現実映像を視聴することができる。
【0084】
(6)映像配信装置300では、配信要求情報に基づいて、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定するための複数のマッチング用データが記憶媒体203に記録されており、制御装置302は、配信要求情報に含まれるマーカー情報、位置情報、属性情報、視聴回数情報、読み取り済みマーカー情報が、マッチング用データにより指定されている条件を満たした場合に、該条件を満たしたマッチング用データに対応する拡張現実映像を配信対象映像として視聴者端末100へ配信するようにした。これによって、制御装置302は、マッチング用データを用いたマッチング処理を行うことによって、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定することができる。
【0085】
(7)制御装置302は、配信要求情報に含まれるマーカー情報、位置情報、属性情報、視聴回数情報、読み取り済みマーカー情報がマッチング用データにより指定されている条件を満たした場合に、該条件を満たしたマッチング用データに拡張現実映像と同時に再生させる同時再生用の拡張現実映像を特定するための同時再生用情報として同時再生マーカーIDが含まれる場合には、配信対象映像とともに、同時再生用情報により特定される同時再生用の拡張現実映像も視聴者端末へ配信するようにした。これによって、視聴者端末100上で同時に複数の拡張現実映像を再生させることもできる。
【0086】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の拡張現実映像提供システムは、以下のように変形することもできる。
【0087】
(1)上述した実施の形態では、視聴者端末100は、拡張現実映像を視聴する視聴者が所持する情報端末であって、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末などが用いられる例について説明した。しかしながら、視聴者端末100は、映像配信装置300から拡張現実映像を受信して再生することができる機器であれば、その他の端末であってもよい。例えば、通信機能と液晶モニタを備えたデジタルカメラなどにも本発明を適用することは可能である。
【0088】
(2)上述した実施の形態では、映像配信装置300の記憶媒体303に記録されるマッチング用データの例を示したが、マッチング用データは、視聴者属性管理装置200から受信する配信要求情報とマッチングを行って、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定することができるデータであれば、上記の実施の形態に記載した内容には限定されない。
【0089】
(3)上述した実施の形態では、マッチングタイプとして記録される1〜9の数値には、1=指定エリア、2=距離、3=時間帯、4=性別、5=趣味趣向、6=居住所、7=職業、8=閲覧回数、9=過去閲覧コンテンツ、のようにあらかじめマッチングさせるデータのタイプが定義されている例について説明した。しかしながら、上記の1〜9以外のタイプを指定できるようにしてもよい。例えば、視聴者の年齢や年代、既婚か否か、子供ありか否か、年収、国籍、言語、宗教、利用端末、モバイル端末の場合は移動中か否か、GPSに基づき屋内か屋外か、及び天候等をマッチングタイプに含めるようにしてもよい。また、マッチング用データでは、複数のマッチングタイプをAND条件で指定することができるようにしてもよい。
【0090】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【解決手段】拡張現実映像提供システム10は、拡張現実映像を視聴する視聴者が所持する視聴者端末100と、視聴者の属性を記録して管理する視聴者属性管理装置200と、通信回線を介して拡張現実映像を配信する映像配信装置300とを備える。視聴者端末100は、マーカー情報取得手段と、位置情報取得手段と、再生指示情報送信手段とを備える。視聴者属性管理装置200は、属性情報数特定手段と、視聴回数情報特定手段と、読み取り済みマーカー情報特定手段と、配信要求情報送信手段とを備える。映像配信装置300は、視聴者属性管理装置200から受信した配信要求情報に基づいて、視聴者端末100へ配信する拡張現実映像を特定する映像特定手段と、映像特定手段によって特定された拡張現実映像を視聴者端末100へ送信する映像送信手段とを備える。