(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のワイヤレスマイクと受信機とが使用される複数のエリアにおいて前記ワイヤレスマイクと前記受信機との間の距離を計算するための距離計算用パラメータと、前記ワイヤレスマイクが送信する送信信号を前記受信機が受信したときの受信強度を推定するための受信強度計算用パラメータとを記憶するメモリと、
前記距離計算用パラメータ及び前記受信強度計算用パラメータに基づいて、前記複数のエリアから選択される2つのエリアの各組について、一方のエリアのワイヤレスマイクから送信される送信信号を前記一方のエリア内の受信機が受信するときの希望波受信強度と、他方のエリアのワイヤレスマイクから送信される送信信号を前記一方のエリア内の前記受信機が受信するときの妨害波受信強度とを推定するプロセッサとを備える、チャンネルシミュレーション装置。
前記プロセッサは、前記複数のエリアから選択される2つのエリアの各組について、前記希望波受信強度と前記妨害波受信強度との差分に基づき前記2つのエリア間で混信が生じるか否かのチャンネル判定を行う
請求項1に記載のチャンネルシミュレーション装置。
前記プロセッサは、前記希望波受信強度の推定において、一方のエリア内で前記受信機の設置が想定される複数の配置ポイント毎に、前記一方のエリア内の前記ワイヤレスマイクから送信される送信信号を前記受信機が受信するときの受信強度を推定し、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を前記希望波受信強度として使用し、
前記妨害波受信強度の推定において、一方のエリア内で前記受信機の設置が想定される前記複数の配置ポイント毎に、他方のエリア内の前記ワイヤレスマイクから送信される送信信号を前記受信機が受信するときの受信強度を推定し、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を前記妨害波受信強度として使用する
請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のチャンネルシミュレーション装置。
前記プロセッサは、前記希望波受信強度の推定において、一方のエリア内で前記ワイヤレスマイクの使用が想定される複数の配置ポイント毎に、前記一方のエリア内の前記受信機が前記ワイヤレスマイクから送信される送信信号を受信するときの受信強度を推定し、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を前記希望波受信強度として使用し、
前記妨害波受信強度の推定において、一方のエリア内で前記ワイヤレスマイクの使用が想定される複数の配置ポイント毎に、前記他方のエリア内の前記受信機が前記ワイヤレスマイクから送信される送信信号を受信するときの受信強度を推定し、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を前記妨害波受信強度として使用する
請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のチャンネルシミュレーション装置。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1〜
図41を参照して、本実施形態に係るチャンネルシミュレーション装置を説明する。
チャンネルシミュレーション装置1は、複数のエリア41それぞれでワイヤレスマイク45を使う場合において(
図4参照)、各エリア41のワイヤレスマイク45に対してチャンネルを割り当てる際に使用される。なお、各エリア41には少なくとも1個の受信機46が設置されることが前提である。
【0028】
複数のエリア41それぞれでワイヤレスマイク45を使う場合とは、例えば、複数の会場(エリア41の一形態)や会議室(エリア41の一形態)がある建物においてワイヤレスマイク45を使用する場合である。このような状況では、複数のワイヤレスマイク45を同時に使用する。使用するワイヤレスマイク45が多くなると、異なるワイヤレスマイク45に同一チャンネルを割り当てる必要が生じ、このような場合に混信が生じるおそれがある。このため、ワイヤレスマイク45それぞれに対して適切なチャンネルを割り当てることが必要になる。特に、ワイヤレスマイク45が使用する無線が届く範囲内に、複数のエリア41がある場合には、或るエリア41の受信機46が他のエリア41で使用されているワイヤレスマイク45の送信信号を受信するといったことが生じる。このため、このような混信が発生しないように各エリア41に対して適切なチャンネルを割り当てる必要がある。なお、エリア41は、壁に囲われた部屋に限定されるものではない。エリア41は、使用者により任意に設定される領域である。例えば、運動場の全部が1つのエリア41に設定される場合、運動場が2つの領域に区分されて各領域が個別のエリア41として設定される場合がある。
【0029】
図1に示されるように、チャンネルシミュレーション装置1は、ワイヤレスマイク45を使用する建物の情報を記憶するメモリ2と、ワイヤレスマイク45それぞれについてチャンネルを割り当てるプロセッサ3とを有する。
【0030】
チャンネルシミュレーション装置1は、好ましくは、更に、表示装置20と、入出力インターフェイス(I/O、IF)とを備える。例えば、チャンネルシミュレーション装置1は、表示装置20が接続される出力インターフェイス4と、第1入力装置31が接続される第1入力インターフェイス5と、第2入力装置32が接続される第2入力インターフェイス6と、第3入力装置33が接続される第3入力インターフェイス7とを備える。
【0031】
第1入力装置31は、マウス等のポインティングデバイスである。第1入力装置31は、表示装置20の表示画面21上でポインタを操作する際に使用される。第1入力装置31は、ポインタの位置、移動量等の情報を示すポインタ指令を出力する。
【0032】
第2入力装置32は、キーボード等のタイピングデバイスであり、数値及び文字情報入力に使用される。第2入力装置32は、数値を示す数値指定信号及び文字に対応する文字指定信号を出力する。
【0033】
第3入力装置33は、建物のレイアウト画像40aを取り込むための装置であり、例えば、電子カメラ、スキャナー、複写機、または電子媒体(CD−R、SDメモリカード)にアクセスする電子媒体読取装置である。第3入力装置33は、画像情報を示す画像データを出力する。なお、第3入力装置33は、直接または通信回線網34を介してチャンネルシミュレーション装置1に接続される。
【0034】
表示装置20は、チャンネルシミュレーション装置1のユーザインターフェイスである。表示装置20は、チャンネルシミュレーション装置1から出力される各種の表示信号を受信し、表示信号に基づいて表示画面21にその表示信号に対応する画像を表示する。例えば、表示装置20は、建物のレイアウト40の画像を表示装置20に表示するための信号、後述のスケーラ50を表示装置20に表示するための信号、ポインタを表示装置20に表示するためのポインタ表示信号、アイコンを表示するための信号、チャンネル表61を表示するための信号、チャンネルプラン62を表示するための信号等を受信する。そして、これらの信号に対応する画像を表示画面21に表示する。
【0035】
なお、
図2に示されるように、第1入力装置31、第2入力装置32及び表示装置20は、一体化され得る。例えば、タッチパネル付き表示装置8が、第1入力装置31、第2入力装置32及び表示装置20に代わる装置として用いられ得る。タッチパネル付き表示装置8は、チャンネルシミュレーション装置1のケース9の一部として構成され得る。このようなタブレット形状のチャンネルシミュレーション装置1は、建築現場おいてチャンネルプラン62(
図31等参照)を作成する際に便利に利用され得る。
【0036】
メモリ2は、少なくとも、距離計算用パラメータと、受信強度計算用パラメータとを記憶する。
距離計算用パラメータとは、複数のワイヤレスマイク45と受信機46とが使用される複数のエリア41を含む空間において、エリア41内またはエリア41間で、ワイヤレスマイク45と受信機46との間の距離を計算するための、パラメータである。距離計算用パラメータは、希望派受信強度及び妨害波受信強度の計算において用いられる。具体的には、距離計算用パラメータは、所定の座標空間におけるワイヤレスマイク45の配置を示す座標パラメータ、所定の座標空間における受信機46の配置を示す座標パラメータ等である。
【0037】
受信強度計算用パラメータとは、ワイヤレスマイク45が送信する送信信号を受信機46が受信したときの受信強度を推定するためのパラメータである。
受信強度計算用パラメータには、伝播損失パラメータ、指向性パラメータ、障害物パラメータ、及び障害物配置パラメータの少なくとも1つが含まれる。
【0038】
伝播損失パラメータは、ワイヤレスマイク45と受信機46との間の距離に応じた受信強度を導出するためのパラメータである。例えば、伝播損失パラメータは、所定距離毎に設定された値として定義される。例えば、距離1m以上2m未満に対して「X1」、距離2m以上3m未満に対して「X2」、距離3m以上4m未満に対して「X3」というように距離毎に応じた減衰量として設定される。そして、送信信号の初期値と伝播損失パラメータとに基づいて受信強度が推定される。なお、受信強度は、これとは別の方法でも推定され得る。受信強度は、ワイヤレスマイク45と受信機46との間の距離と送信信号の初期値とを有する計算式(例えば、距離を変数とする、2次式または指数関数)により、推定され得る。計算式は、障害物が存在しない自由空間上でワイヤレスマイク45が送信したとき受信機46が送信信号を受けたときの受信強度を計算するための式である。このような計算式を用いる場合、伝播損失パラメータは、計算式における変数(距離)に対する係数または定数として定義される。
【0039】
伝播損失パラメータは、受信機46のアンテナが無指向性である場合にも、受信機46のアンテナが指向性を有する場合にも、空間伝搬に伴う送信信号の信号強度の減衰量を計算するときに用いられる。
【0040】
指向性パラメータは、受信機46が指向性アンテナを有する場合に用いられるパラメータである。
受信機46が指向性アンテナを有する場合、受信機46の指向方向から送信信号を受信した場合の受信強度は、無指向性アンテナを有する受信機46が送信信号を受信する場合(指向性パラメータの説明において、以下、「比較の場合」という。)の受信強度と等しくなる。一方、受信機46が指向方向以外の方向から送信信号を受信した場合の受信強度は、比較の場合の受信強度よりも弱くなる。このように指向性を有する受信機46の場合、送信信号を受ける方向によって受信強度が異なることから、メモリ2は、指向性パラメータを記憶する。
【0041】
指向性パラメータは例えば次のように定義される。指向性パラメータは、指向性を有する受信機46が送信信号を受ける角度(以下、「受信角度」という。)における、受信強度の減衰量を示す。受信角度は、指向性を有する受信機46が指向方向から送信信号を受信するときを0度として、定義される。受信強度の減衰量とは、受信角度が0度における受信強度に対する、受信角度が所定角度における受信強度の減衰量(単位dB)を示す。計算の簡単のため、指向性パラメータは、受信角度が所定角度範囲内(例えば、0度±α度)の角度であるとき、「0」に定義され、受信角度が所定角度以外の角度であるとき、所定値に定義される。或いは、受信強度を精確に計算することを目的として、指向性パラメータは受信角度毎に定義される。
【0042】
障害物パラメータは、送信信号が障害物内を通過するときの送信信号の信号強度の減衰量を示す。障害物とは、ワイヤレスマイク45と受信機46との間に位置する物を示す。障害物は、仕切壁43等である。送信信号の減衰量は障害物の材質により異なる。このため、障害物パラメータは、障害物の部材毎(コンクリート材、鉄材、ガラス材等)に設定されている。また別の例では、障害物パラメータは、障害物減衰パラメータと、障害物配置パラメータとにより構成される。障害物減衰パラメータは、ワイヤレスマイク45の送信信号が障害物内を単位距離だけ通過するときの送信信号の信号強度の減衰量(単位dB)を示す。メモリ2は、障害物を構成する材質それぞれに対応する障害物減衰パラメータを記憶する。
【0043】
障害物配置パラメータは、障害物の大きさ、形状及び位置を示す範囲パラメータ、またはエリア41における障害物の配置を示す座標パラメータとして定義される。障害物が予め規定された形状を有する場合、障害物配置パラメータとして障害物の座標が用いられる。ワイヤレスマイク45の送信信号が障害物を通過するときの送信信号の信号強度の減衰量は、障害物減衰パラメータと障害物配置パラメータとに基づいて計算される。
【0044】
また、メモリ2は、ワイヤレスマイク45が使用されるエリア41を含む建物のレイアウト40(
図3参照)と、エリア41毎に設定されるワイヤレスマイク45の希望個数(個数情報)とを記憶する。ワイヤレスマイク45の希望個数とは、エリア41において使用されるワイヤレスマイク45についてユーザが希望するワイヤレスマイク45の個数を示す。レイアウト40とは、チャンネルシミュレーション装置1が後述の希望波受信強度及び妨害波受信強度の計算のために使用するレイアウト情報である。レイアウト40には、建物内におけるエリア41の大きさ、各エリア41の配置関係、エリア41内またはエリア41間に存在する障害物(電波を減衰させる物、仕切壁43等)の位置及び大きさ、材質等の情報が含まれる。
【0045】
図3及び
図4を参照してメモリ2が記憶する建物のレイアウト40の一例を説明する。
図3に示される建物は3階建てである。
図3(a)は1階のレイアウト40を、
図3(b)は2階のレイアウト40を、
図3(c)は3階のレイアウト40をそれぞれ示す。
図4は
図3(b)のA−A線に沿う建物の断面図である。
図3(b)において、吹き抜け44は破線で示される。ワイヤレスマイク45が使用される部屋(エリア41)は実線で示される。各フロアに設けられているフロア壁42(
図4参照)及び仕切壁43(
図3(b)参照)は斜線のハッチングで示される。各フロアの外形は二点鎖線で示される。
【0046】
メモリ2は、建物のフロア数(階数)、各フロアの高さ、各フロアにおけるエリア41の大きさ、及び各フロアのエリア41の位置を記憶する。具体的には、メモリ2は、エリア41を構成する頂点の座標を記憶する。なお、エリア41とは、少なくとも1本のワイヤレスマイク45及び少なくとも1個の受信機46が配置される場所を示す。ワイヤレスマイク45が配置されない部屋はエリア41として記憶されない。
【0047】
メモリ2は、障害物の情報として、例えば、各フロアの間がコンクリートのフロア壁42で仕切られていることを床情報として記憶する。コンクリートのフロア壁42は、ワイヤレスマイク45の送信信号を低減させる要因となり、各エリア41における妨害波受信強度を推定する上で重要なパラメータとなること、及び一般的な建物の構造ではフロア間がコンクリートのフロア壁42で仕切られていることから、このような床情報がメモリ2に記憶される。他の例では、例えばフロア内に配置されている柱やパーティションも障害物となりうる。
【0048】
また、好ましくは、メモリ2は、フロアに設置される仕切壁43、複数のフロアに亘って形成される吹き抜け44等の位置及び大きさを記憶する。更に、好ましくは、メモリ2は、仕切壁43の材質を記憶する。
【0049】
フロアに設置される仕切壁43はワイヤレスマイク45の送信信号の強度を減衰させる要因となる。フロア間に吹き抜け44がある場合、コンクリートのフロア壁42により構成されている床による送信信号の遮断効果が低減するようになる。このような理由により、フロアに設置される仕切壁43及び吹き抜け44の位置及び大きさがメモリ2に記憶される。
【0050】
また、仕切壁43の材質によってワイヤレスマイク45の送信信号の減衰程度が異なる。例えば、鉄は、コンクリートに比べて送信信号を大きく減衰させる。ガラスは、コンクリートに比べて送信信号を減衰させ難い。このようなことから、仕切壁43の材質がメモリ2に記憶される。
【0051】
(概要)
図5を参照して、プロセッサ3の動作について説明する。
プロセッサ3は、ユーザの操作に基づいてレイアウト40を設定する処理(以下「レイアウト設定処理S1」)を実行する。また、プロセッサ3は、レイアウト40に関するレイアウト情報、伝播損失パラメータ、指向性パラメータ、障害物パラメータ及び障害物配置パラメータに基づいて、希望波受信強度と妨害波受信強度とを推定する処理(以下、「受信強度推定処理S2」)を実行する。また、プロセッサ3は、受信強度推定処理S2の結果に基づいてエリア41間で混信が生じないか否かを判定する処理(以下、「混信判定処理S3」)を実行する。また、プロセッサ3は、混信判定処理S3の結果に基づいて、各エリア41のワイヤレスマイク45のそれぞれにチャンネルを自動的に割り当てて、そのチャンネルプランを提案する処理(以下、「自動チャンネルプラン作成処理S4」)を実行する。また、プロセッサ3は、混信判定処理S3の結果に基づいて、各エリア41のワイヤレスマイク45のそれぞれについてチャンネルの割り当てが可能か否かを判定する処理(以下、「手動チャンネル判定処理S5」)を実行する。なお、自動チャンネルプラン作成処理S4を実行するか、手動チャンネル判定処理S5を実行するかは、ユーザにより選択される。プロセッサ3は、ユーザによる選択操作に基づく入力装置からの信号に基づいて、自動チャンネルプラン作成処理S4及び手動チャンネル判定処理S5のいずれかを実行する。
【0052】
希望波受信強度とは、希望波すなわち、受信するべき送信信号を受信機46が受信するときの受信強度を示す。具体的には、希望波受信強度は、複数のエリア41から選択された2つのエリア41において、着目のエリア41内(一方のエリア41内)に配置されているワイヤレスマイク45から送信される送信信号を、そのエリア41内(一方のエリア41内)の受信機46が受信するときの受信強度を示す。
【0053】
妨害波受信強度とは、妨害波すなわち、受信するべきではない送信信号を受信機46が受信するときの受信強度を示す。具体的には、妨害波受信強度は、複数のエリア41から選択された2つのエリア41において、着目外のエリア41(他方のエリア41)に配置されているワイヤレスマイク45から送信される送信信号を、着目のエリア41内(一方のエリア41内)の受信機46が受信するときの受信強度を示す。
【0054】
(S1:レイアウト設定処理)
図6〜
図15を参照して、レイアウト40の形成について説明する。
レイアウト設定処理S1は、受信強度推定処理S2を実行するためのパラメータを設定するための処理である。
【0055】
プロセッサ3は、外部から入力されたレイアウト情報に基づいて、希望波受信強度及び妨害波受信強度を計算するためのレイアウト40を形成する。以下、レイアウト40の形成について説明する。
【0056】
プロセッサ3は、レイアウト40を構築するための各種のモードを有する。プロセッサ3は、各モードで、レイアウト40の構築に必要な所定の情報を得るために、表示装置20の表示画面21に各種のツール(例えば、後述のスケーラ50、第1入力枠51、第2入力枠52等)を表示し、かつ入力を待つ待機状態になる。
【0057】
図6に示されるように、プロセッサ3は、外部から入力されたレイアウト画像40a(例えば、建物の各フロアの平面図の撮像画像。)の表示信号を出力インターフェイス4に出力し、これにより、レイアウト画像40aを表示装置20の表示画面21に表示させる。このとき、プロセッサ3は、レイアウト画像40aの表示信号とともに、スケーラ50の表示信号と、スケーラ50の実寸を入力する第1入力枠51の表示信号と、天井高さを入力する第2入力枠52の表示信号とを出力する。スケーラ50は、第1入力装置31(マウス等)により伸縮可能であり、レイアウト画像40aの所定部位に沿うように配置され得るように構成されている。例えば、プロセッサ3は、スケーラ50を表示するための表示信号を出力した後、第1入力装置31が出力するポインタ指令を受信するときは、スケーラ50を表示するための新たな表示信号を形成し、新たな表示信号を出力する。このようにして、表示装置20の表示画面21においてスケーラ50が伸縮または移動するように表示されるようになる。
【0058】
第1入力枠51には、第2入力装置32により数値が入力され得る。このような入力操作により第2入力装置32が出力する数値指定信号は、第2入力インターフェイス6により受信される。プロセッサ3は、第2入力インターフェイス6を介して受信した数値指定信号に基づいて、第1入力枠51に入力された値をスケーラ50の長さとしてメモリ2に記憶させる。また、プロセッサ3は、第2入力枠52に入力された値を天井高さとしてメモリ2に記憶させる。これにより、プロセッサ3は、レイアウト画像40aと実寸法とを関係付ける。
【0059】
図7は、各フロアの配置関係を関連付けるための画面図である。
プロセッサ3は、異なるフロア間のレイアウト画像40aの配置関係を設定するモードにおいて、表示装置20の表示画面21に、2つのレイアウト画像40aを出力するとともに、レイアウト画像40a毎に第1位置決めポインタ53と第2位置決めポインタ54の組を出力する。第1位置決めポインタ53及び第2位置決めポインタ54は、異なるフロア間のレイアウト40の配置関係を設定するためのポインタである。
【0060】
第1位置決めポインタ53及び第2位置決めポインタ54は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされている。例えば、プロセッサ3は、第1入力装置31から出力されるポインタ指令を受信するとき、ポインタ指令に含まれる指定位置の情報に基づいて、表示装置20の表示画面21上で第1位置決めポインタ53または第2位置決めポインタ54を移動させるためのポインタ表示信号を出力インターフェイス4から出力する。なお、以下の説明では、2つの異なるフロアにそれぞれ対応するレイアウト画像40aを第1のレイアウト画像40a及び第2のレイアウト画像40aと呼ぶことがある。
【0061】
一方の第1位置決めポインタ53と第2位置決めポインタ54の組は、第1のレイアウト画像40aに配置される。
他方の第1位置決めポインタ53と第2位置決めポインタ54の組は、第2のレイアウト画像40aに配置される。
【0062】
プロセッサ3は、第1のレイアウト画像40aにおいて設定された第1位置決めポインタ53と、第2のレイアウト画像40aにおいて設定された第1位置決めポインタ53とが同じXY座標(水平面における座標)にあると看做し、このXY座標をメモリ2に記憶させる。また、プロセッサ3は、第1のレイアウト画像40aにおいて設定された第2位置決めポインタ54と、第2のレイアウト画像40aにおいて設定された第2位置決めポインタ54とが同じXY座標(水平面における座標)にあると看做し、このXY座標をメモリ2に記憶させる。以上のようにして、プロセッサ3は、第1のレイアウト画像40aと第2のレイアウト画像40aとの配置関係を関連付ける。
【0063】
図8は、エリア41が設定されたフロアを示す画面図である。
プロセッサ3は、エリア41を指定するモード(エリア設定モード)に移行すると、フロアのレイアウト画像40a上に、エリア41を示す枠(以下、「エリア枠55」)を表示するための表示信号を出力し、表示信号に基づいて表示装置20にエリア枠55を表示させる。エリア枠55は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされ、かつ伸縮可能とされている。プロセッサ3は、ユーザによる第1入力装置31の操作(指定操作)によってエリア枠55が配置されたところを、そのフロアにおけるエリア41としてエリア41の名称とともにメモリ2に記憶させる。例えば、プロセッサ3は、エリア設定モードにおいて第1入力装置31が出力するポインタ指令に基づいて、エリア枠55を移動または拡大縮小させるための表示信号を出力し、第1入力装置31の入力決定指令に基づいてそのフロアにおけるエリア41の範囲をメモリ2に記憶させる。なお、エリア41の名称は、第2入力装置32により表示画面21を介して入力可能とされている。
【0064】
図9は、仕切壁43が設定されたフロアを示す画面図である。
プロセッサ3は、仕切壁43を指定するモード(仕切壁設定モード)に移行すると、フロアのレイアウト画像40a上に、仕切壁43を示す枠(以下、「仕切壁枠56」)を表示するための表示信号を出力し、表示信号に基づいて表示装置20に仕切壁枠56を表示させる。仕切壁枠56は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされ、かつ伸縮可能とされている。プロセッサ3は、ユーザによる第1入力装置31の操作(障害物指定操作)により仕切壁枠56が配置されたところを、そのフロアにおける仕切壁43として仕切壁43の名称とともにメモリ2に記憶させる。例えば、プロセッサ3は、仕切壁設定モードにおいて第1入力装置31が出力するポインタ指令に基づいて仕切壁43を移動または拡大縮小させるための表示信号を出力し、第1入力装置31の入力決定指令に基づいてそのフロアにおける範囲を仕切壁43の範囲としてメモリ2に記憶させる。なお、仕切壁43の名称は、第2入力装置32により表示画面21を介して入力可能とされている。
【0065】
図10は、吹き抜け44が設定されたエリア41を示す画面図である。
プロセッサ3は、吹き抜け44を指定するモード(吹き抜け設定モード)に移行すると、フロアのレイアウト画像40a上に、吹き抜け44を示す枠(以下、「吹き抜け枠57」)を表示するための表示信号を出力し、表示信号に基づいて表示装置20に吹き抜け枠57を表示させる。吹き抜け枠57は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされ、かつ伸縮可能とされている。プロセッサ3は、第1入力装置31により、吹き抜け枠57が配置されたところを、そのフロアにおける吹き抜け44として吹き抜け44の名称とともにメモリ2に記憶させる。例えば、プロセッサ3は、吹き抜け設定モードにおいて第1入力装置31が出力するポインタ指令に基づいて吹き抜け44を移動または拡大縮小させるための表示信号を出力し、第1入力装置31の入力決定指令に基づいてそのフロアにおける範囲を吹き抜け44の範囲としてメモリ2に記憶させる。なお、吹き抜け44の名称は、第2入力装置32により表示画面21を介して入力可能とされている。
【0066】
図11は、エリア41内においてワイヤレスマイク45の使用推定範囲41Mを示す画面図である。
プロセッサ3は、ワイヤレスマイク45の使用推定範囲41Mを設定する使用範囲設定モードを有する。プロセッサ3は、使用範囲設定モードのとき、エリア41毎にワイヤレスマイク45の使用推定範囲41Mをメモリ2に記憶させる。この設定は、ワイヤレスマイク45がエリア41内において限定された範囲で使用されることが予め想定される場合に使用される。
【0067】
例えば、ワイヤレスマイク45が一定の高さ範囲(例えば、ワイヤレスマイク45の使用範囲が、床から所定高さにある面と床面との間の空間に限定されていること)で使用されることが想定される場合、プロセッサ3は、第2入力装置32からの入力信号に基づいて、高さ範囲の情報をメモリ2に記憶させる。
【0068】
また、例えば、エリア41内の所定範囲(すなわち部屋の一部分で使用すること等)でワイヤレスマイク45の使用が想定される場合、ユーザに入力に基づいてプロセッサ3は範囲情報を形成し、これの範囲情報をメモリ2に記憶させる。プロセッサ3は、これらの範囲情報を数値入力で受け付け得る。
【0069】
具体的には、プロセッサ3は、フロアのレイアウト画像40a上に、使用推定範囲41Mを示すエリア枠556を表示するための表示信号を出力し、表示信号に基づいて表示装置20に使用推定範囲41Mを示すエリア枠556を表示させる。エリア枠556は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされ、かつ伸縮可能とされている。例えば、エリア枠556の角部を規定するアンカ555が、第1入力装置31により操作されるように構成されている。プロセッサ3は、第1入力装置31の操作によりアンカ555の位置が決定されて第1入力装置31から入力決定指令が出力されるとき、入力決定指令の受信に基づいて、エリア枠556の大きさ及びその位置をワイヤレスマイク45の使用推定範囲41Mとしてメモリ2に記憶させる。
【0070】
図12は、エリア41内において受信機46の設置推定範囲41Rを示す画面図である。
プロセッサ3は、受信機46の設置推定範囲41Rを設定する設置範囲設定モードを有する。プロセッサ3は、設置範囲設定モードのとき、エリア41毎に受信機46の設置推定範囲41Rをメモリ2に記憶させる。この設定は、受信機46の配置位置(エリア41内の配置ポイントPDのうち受信機46が配置されるポイント。以下同じ。)がエリア41内の所定範囲に限定されることが予め想定される場合に使用される。
【0071】
例えば、受信機46が一定の高さ範囲(例えば、受信機46の設置範囲が、天井と、天井から所定距離だけ離れた面との間の空間に限定されていること)で設置されることが想定される場合、プロセッサ3は、第2入力装置32からの入力信号に基づいて、高さ範囲の情報をメモリ2に記憶させる。
【0072】
具体的には、プロセッサ3は、フロアのレイアウト画像40a上に、設置推定範囲41Rを示すエリア枠656を表示するための表示信号を出力し、表示信号に基づいて表示装置20に設置推定範囲41Rを示すエリア枠656を表示させる。
【0073】
エリア枠656は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされ、かつ伸縮可能とされている。例えば、エリア枠656の角部を規定するアンカ655が、第1入力装置31により操作されるように構成されている。プロセッサ3は、第1入力装置31の操作によりアンカ655の位置が決定されて第1入力装置31から入力決定指令が出力されるとき、入力決定指令の受信に基づいて、エリア枠656の大きさ及びその位置を受信機46の設置推定範囲41Rとしてメモリ2に記憶させる。
【0074】
図13は、受信機46が所定位置に配置されたエリア41を示す画面図である。
受信機46はワイヤレスマイク45とは違って、通常、ユーザが受信機46を手に持って歩き回ることはない。受信機46は一般的に壁や天井に常設されることが想定される。このようことが予め分かっている場合、受信機46の個数と配置位置とがエリア41内で設定されることが好ましい。具体的には、プロセッサ3は、受信機46のアイコン(以下、「レシーバアイコン59」という。)を表示するための表示信号を表示装置20に出力する。このため、ユーザは、受信機46の個数と配置位置の設定を視覚的に行うことができる。
【0075】
図14は、受信機46が所定位置に配置されてかつ受信機46の指向方向が設定されたエリア41を示す画面図である。
受信機46には、指向性を有するものと、指向性を有しないものとがある。このため、受信機46毎に指向性の有無が設定される。
【0076】
受信機46が指向性を有する場合、指向性の設定にあわせて指向性の向き(以下、「指向方向」)を示す指向性パラメータがメモリ2に記憶されることが好ましい。
プロセッサ3は、受信機46の指向方向を表示するための表示信号を表示装置20に出力する。表示装置20は、受信機46の指向方向を表示するための表示信号に基づいて、指向方向を示す矢印アイコン60を表示する。矢印アイコン60は、第1入力装置31によりその方向が変更され得る。これにより、受信機46の指向性は、表示装置20の表示画面21上で設定され得る。例えば、表示画面21上で、受信機46が選択されたとき、矢印アイコン60がレシーバアイコン59にあわせて表示される。ユーザは、矢印アイコン60を回転させることが可能である。プロセッサ3は、矢印アイコン60の向きの決定を示す入力決定指令を受信するとき、そのときの矢印アイコン60の向きを受信機46の指向方向としてメモリ2に記憶させる。
【0077】
図15は、エリア41内にワイヤレスマイク45の希望個数が設定されかつ受信機46が配置されたときのフロアを示す画面図である。
プロセッサ3は、ワイヤレスマイク45の希望個数及び受信機46の配置を指定するモード(配置モード)に移行すると、フロアのレイアウト画像40a上に、ワイヤレスマイク45及び受信機46を表示するための表示信号を出力し、表示信号に基づいて表示装置20にワイヤレスマイク45のアイコン(以下、「マイクアイコン58」という。)及びレシーバアイコン59を表示させる。具体的には、プロセッサ3は、エリア41に設定されたワイヤレスマイク45の希望個数と等しい個数のマイクアイコン58を表示するための表示信号を出力インターフェイス4から出力し、当該個数のマイクアイコン58を表示装置20に表示させる。なお、マイクアイコン58の表示形態は、ワイヤレスマイク45にチャンネルが割り当てられる前と、ワイヤレスマイク45にチャンネルが割り当てられた後とで異なる。これにより、ワイヤレスマイク45にチャンネルが割り当てられているか否かについて、ユーザは、表示画面21から簡単に確認することができる。
【0078】
プロセッサ3は、エリア41で使用されるワイヤレスマイク45の個数を設定する設定機能を有するように、構成され得る。
例えば、初期状態ではエリア41のワイヤレスマイク45の個数は0本に設定される。表示画面21には、各チャンネルに対応するマイクアイコン58の群が表示されて、マイクアイコン58の群から所定のマイクアイコン58が第1入力装置31により選択可能かつ表示画面21上で移動可能とされる。そして、プロセッサ3は、第1入力装置31により、マイクアイコン58が所定のエリア41内に配置されたとき、エリア41に使用されるワイヤレスマイク45の個数を1本増加させる。このように、マイクアイコン58の操作により、そのエリア41で使用されるワイヤレスマイク45の個数が設定される。
【0079】
レシーバアイコン59は、第1入力装置31により、表示画面21上で移動可能とされる。プロセッサ3は、第1入力装置31によりレシーバアイコン59が所定のエリア41に配置されたとき、そのエリア41に受信機46が配置されたということをメモリ2に記憶させる。最初の設定では、エリア41内における受信機46の配置は限定されず、例えば27箇所のいずれかに配置されることが前提となっている。なお、上述に示したように、受信機46の配置範囲はエリア41内で制限され得る(
図12参照)。また、上述のように、レシーバアイコン59の配置操作により、エリア41内において受信機46は所定の場所に配置され得る(
図13参照)。更に、受信機46の指向方向が設定され得る(
図14参照)。受信機46の配置及び指向方向は第1入力装置31により表示画面21上で操作され得る。受信機46の指向方向の情報は、希望波受信強度の推定及び妨害波受信強度の推定のパラメータとして用いられ得る。
【0080】
(S2:受信強度推定処理)
受信強度推定処理S2について説明する。
受信強度推定処理S2は、レイアウト設定処理S1で設定してメモリ2に保持されているパラメータと、予めメモリ2に記憶されている伝播損失パラメータ、指向性パラメータ、障害物パラメータ及び障害物配置パラメータとを用いて、各エリア41間での同一又は隣接チャンネルにおける受信強度を推定する。
【0081】
受信強度推定処理S2では、全エリア41から選択された2つのエリア41において計算対象エリア41xにおける、希望波受信強度と妨害波受信強度とを計算する。なお、「計算対象エリア41x」とは、2つのエリア41のうちの一方のエリア41(上述の着目のエリア41)を示す。計算対象エリア41xは、選択された2つのエリア41から任意に選択され得る。
【0082】
(受信強度推定処理S2の実施形態1:エリア41内のワイヤレスマイク45の使用推定範囲41Mや受信機46の推定設置範囲41Rが設定されていない場合)
図16を参照して、希望波受信強度について説明する。
【0083】
希望波受信強度は、計算対象エリア41x内の受信機46が、計算対象エリア41x内に配置されているワイヤレスマイク45から送信される送信信号を受信するときの受信強度を示すものである。ところで、受信強度は、受信機46とワイヤレスマイク45との離間距離LAによって異なる。
【0084】
計算対象エリア41xは、例えば、上下方向に3つに等分割、水平横方向に3つに等分割、水平縦方向(水平横方向に垂直な方向)に3つに等分割される。すなわち、計算対象エリア41xは27分割される。27分割の各小エリアの中心点に配置ポイントPDが設けられる。計算上において、受信機46及びワイヤレスマイク45はいずれかの配置ポイントPDに配置される。
【0085】
プロセッサ3は、受信機46の27通りの配置とワイヤレスマイク45の27通りの配置との全ての組み合わせについて、受信強度を計算する。
プロセッサ3は、所定の組み合わせの受信強度について次のように計算する。プロセッサ3は、受信機46を、27個の配置ポイントPDから選択された所定の位置に配置し、ワイヤレスマイク45を、27個の配置ポイントPDから選択された所定の位置に配置する。そして、プロセッサ3は、受信機46の配置、ワイヤレスマイク45の配置、及び建物のレイアウト情報に基づいて受信機46とワイヤレスマイク45との間の離間距離LAを計算する。そして、プロセッサ3は、予め記憶されている受信強度計算用パラメータと離間距離LAとに基づいて受信強度を得る。
【0086】
プロセッサ3は、受信機46の27通りの配置とワイヤレスマイク45の27通りの配置との全ての組み合わせ(27×27通り)について、受信強度を計算する。
また、エリア41内に柱やパーティション等の障害物が設定されている場合、この障害物に応じた減衰量を計算し、受信強度計算用パラメータと離間距離LAとに基づいて計算された受信強度をこの減衰量を基づいて補正してもよい。
【0087】
図17を参照して、妨害波受信強度について説明する。
妨害波受信強度は、計算対象エリア41x内の受信機46が、計算対象エリア41xとは別の他方のエリア41yに配置されているワイヤレスマイク45から送信される送信信号を受信するときの受信強度を示す。受信強度は、受信機46とワイヤレスマイク45との離間距離LAによって異なる。
【0088】
妨害波受信強度の計算方法の一例を説明する。
妨害波受信強度の計算では、計算対象エリア41xとは別の他方のエリア41yは、上下方向に3つに等分割、水平横方向に3つに等分割、水平縦方向(水平横方向に垂直な方向)に3つに等分割される。すなわち、エリア41yは27分割される。27分割の各小エリアの中心点に配置ポイントPDが設けられる。計算上において、ワイヤレスマイク45は配置ポイントPDに配置される。
【0089】
プロセッサ3は、計算対象エリア41xの受信機46の27通りの配置と、計算対象エリア41xとは別の他方のエリア41yにおけるワイヤレスマイク45の27通りの配置との全ての組み合わせについて、受信強度を計算する。すなわち、プロセッサ3は、受信機46の27通りの配置とワイヤレスマイク45との組み合わせ(27×27通り)について、受信強度を計算する。
【0090】
プロセッサ3は、所定の組み合わせの受信強度について次のように計算する。プロセッサ3は、計算対象エリア41xの受信機46を、27個の配置ポイントPDから選択された所定の位置に配置する。一方、計算対象エリア41xとは別の他方のエリア41yのワイヤレスマイク45を、27個の配置ポイントPDから選択された所定の位置に配置する。そして、プロセッサ3は、受信機46の配置、ワイヤレスマイク45の配置、及び建物のレイアウト情報に基づいて受信機46とワイヤレスマイク45との間の離間距離LAを計算する。また、プロセッサ3は、受信機46とワイヤレスマイク45との間に吹き抜け44または仕切壁43があるか否かを判定する。そして、プロセッサ3は、受信強度計算用パラメータと離間距離LAとに基づいて受信強度を計算する。受信機46とワイヤレスマイク45との間に仕切壁43または床等の障害物がある場合には、プロセッサ3は、障害物による減衰量を計算し、この減衰量に基づいて受信強度を補正する。例えば、プロセッサ3は、仕切壁43の大きさを示す障害物配置パラメータ及び仕切壁43の材質の遮蔽程度を示す障害物減衰パラメータに基づいてその障害物による受信強度の減衰量を計算する。そして、プロセッサ3は、受信強度計算用パラメータと離間距離LAとに基づいて計算された受信強度から、障害物配置パラメータ及び障害物減衰パラメータに基づいて計算される減衰量を差し引き、こうして得た値を受信強度としてメモリ2に記憶させる。
【0091】
なお、プロセッサ3は、次の処理をも含み得る。プロセッサ3は、仕切壁43及びフロア壁42での反射の影響(送信信号の減衰)に基づいて、減衰量を計算する。例えば、プロセッサ3は、受信強度を計算する際、仕切壁43及びフロア壁42での反射の程度を示す反射パラメータに基づいて減衰量または増大量を計算する。
【0092】
図18は、各エリア41の希望波受信強度(D)及び各エリア41間の妨害波受信強度(U)を示す表である。この表は、エリアA1,エリアA2及びエリアA3を含む建物についての例である。以上の処理により、エリア41毎に、エリア41内でワイヤレスマイク45の使用が想定される27箇所と、エリア41内で受信機46の設置が想定される27箇所とに応じた729通りの希望波受信強度(D)及び妨害波受信強度(U)が、
図18に示されるように算出される。第1行第1列の欄(エリアA1,エリアA1)は、エリアA1内における希望波受信強度(D)を示す。第1行第2列の欄(エリアA1,エリアA2)は、エリアA1に受信機46が配置されてかつエリアA2にワイヤレスマイク45が配置される場合であってエリアA2のワイヤレスマイク45から送信される送信信号をエリアA1の受信機46が受信するときの妨害波受信強度(U)を示す。これ以外の欄もこれらと同様である。
【0093】
(受信強度推定処理S2の実施形態2:エリア41内のワイヤレスマイク45の使用推定範囲及び受信機46の設置推定範囲が設定されている場合)
ワイヤレスマイク45の使用推定範囲が設定される場合、ワイヤレスマイク45の配置として選択される箇所は、27箇所ではなく使用推定範囲に含まれる箇所に制限される。例えば、エリア41内の1/3(面積比で1/3)がワイヤレスマイク45の使用推定範囲として設定された場合、ワイヤレスマイク45が配置し得るところは、27通りの1/3の9通りになる。受信機46の設置推定範囲についても同様に考えられる。
【0094】
例えば、
図19に示されるように、2つのエリア41A,41Bのうち一方のエリア41Aに、ワイヤレスマイク45の使用推定範囲41AMが設定され(エリア41Aの全体範囲の1/3の範囲)、他方のエリア41Bに、受信機46の設置推定範囲41BRが設定される(エリア41Bの全体範囲の1/3の範囲)場合、希望波受信強度と妨害波受信強度の計算は次のようになる。
【0095】
エリア41A内の希望波受信強度は、次の通りである。エリア41Aの使用推定範囲41AMでの使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は9通り、エリア41A内で設置が想定される受信機46の配置は27通りあるため、エリア41Aの希望波受信強度は、9×27通り(すなわち243通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0096】
エリア41Bの希望波受信強度は、次の通りである。エリア41B内での使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は27通り、エリア41Bの設置推定範囲41BRで設置が想定される受信機46の配置は9通りあるため、エリア41Bの希望波受信強度は、9×27通り(すなわち243通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0097】
エリア41Aとエリア41Bとの間においてエリア41Aの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、次の通りである。エリア41B内で使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は27通り、エリア41A内で設置が想定される受信機46の配置は27通りであるため、エリア41Aの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、27×27通り(すなわち729通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0098】
なお、エリア41Aとエリア41Bとの間においてエリア41Bの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、エリア41A内で使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置(9通り)と、エリア41B内で設置が想定される受信機46の配置(9通り)とに基づいて、81通り計算される。これらは、上記の27×27通りの計算パターンに含まれるため、これらの計算は省略可能である。
【0099】
図20は、受信機46の設置推定範囲の他の設定例である。
この例では、
図20に示されるように、2つのエリア41A,41Bのうち一方のエリア41Aでは、ワイヤレスマイク45の使用推定範囲41AM(エリア41Aの全体範囲の1/3とする)が設定され、受信機46の設置推定範囲41AR(エリア41Aの全体範囲の1/3とする)が設定されている。
【0100】
他方のエリア41Bでは、ワイヤレスマイク45の使用推定範囲41BM(エリア41Bの全体範囲の1/3の範囲)が設定され、受信機46の設置推定範囲41BR(エリア41Bの全体範囲の1/3の範囲)が設定されている。
【0101】
エリア41A内の希望波受信強度は、次の通りである。エリア41Aの使用推定範囲41AMでの使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は9通り、エリア41Aの設置推定範囲41ARで設置が想定される受信機46の配置は9通りあるため、エリア41Aの希望波受信強度は、9×9通り(すなわち81通り)のそれぞれにおいて計算される。エリア41Bの希望波受信強度は、同様の計算により、9×9通り(すなわち81通り)のそれぞれで計算される。
【0102】
エリア41Aとエリア41Bとの間においてエリア41Aの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、次のように計算される。エリア41B内の使用推定範囲41BMで使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は9通り、エリア41A内の設置推定範囲41ARで設置が想定される受信機46の配置は9通りであるため、エリア41Aの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、9×9通り(すなわち81通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0103】
エリア41Aとエリア41Bとの間においてエリア41Bの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、次のように計算される。エリア41A内の使用推定範囲41AMで使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は9通り、エリア41B内の設置推定範囲41BRで設置が想定される受信機46の配置は9通りであるため、エリア41Bの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、9×9通り(すなわち81通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0104】
以上のように、ワイヤレスマイク45の使用推定範囲41AM,41BM及び受信機46の設置推定範囲41AR,41BRのいずれか一方が設定されていると、ワイヤレスマイク45及び受信機46の配置として選択される得るパターンの個数が制限されるようになる。このため、希望波受信強度及び妨害波受信強度を導出するために必要となる計算の回数が少なくなる。これにより、プロセッサ3の負担が軽減され、またはプロセッサ3の計算により所定の結果を導き出すまでの要する時間が短縮されるようになる。
【0105】
(受信強度推定処理S2の実施形態3:受信機46の配置位置が設定される場合)
図13に示されるように、受信機46の配置位置について、高さ方向では位置が設定されずかつ平面上においては位置が設定される場合、希望波受信強度及び妨害波受信強度は次のように計算される。
【0106】
エリア41A内の希望波受信強度は次のように計算される。エリア41A内で使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は27通り、エリア41A内で設置が想定される受信機46の配置は3通りであるため、エリア41Aにおける希望波受信強度は、27×3通り(すなわち81通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0107】
なお、受信機46の配置位置が平面上の位置だけでなく高さ位置についても設定されている場合は、受信機46の配置位置の選択数は1通りになる。この場合、希望波受信強度は、27×1通り(すなわち27通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0108】
エリア41B内の希望波受信強度は、エリア41Aの場合と同様、ワイヤレスマイク45の配置の選択数は27通りであり、受信機46の配置の選択数は3通りであるため、希望波受信強度は、27×1通り(すなわち27通り)のそれぞれにおいて計算される。なお、受信機46の配置位置が平面上の位置だけでなく高さ位置についても設定されている場合は、受信機46の配置位置の選択数は1通りになる。この場合、希望波受信強度は、27×1通り(すなわち27通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0109】
エリア41Aとエリア41Bとの間においてエリア41Aの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、次のように計算される。エリア41B内で使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は27通り、エリア41A内で設置が想定される受信機46の配置は3通りであるため、エリア41Aにおける妨害波受信強度は、27×3通り(すなわち81通り)のそれぞれにおいて計算される。なお、受信機46の配置位置が平面上の位置だけでなく高さ位置についても設定されている場合は、受信機46の配置位置の選択数は1通りになる。この場合、妨害波受信強度は、27×1通り(すなわち27通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0110】
エリア41Aとエリア41Bとの間におけるエリア41Bの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度は、次のように計算される。エリア41A内で使用が想定されるワイヤレスマイク45の配置は27通り、エリア41B内で設置が想定される受信機46の配置は3通りであるため、エリア41Bにおける妨害波受信強度は、27×3通り(すなわち81通り)のそれぞれにおいて計算される。なお、受信機46の配置位置が平面上の位置だけでなく高さ位置についても設定されている場合は、受信機46の配置位置の選択数は1通りになるため、妨害波受信強度は、27×1通り(すなわち27通り)のそれぞれにおいて計算される。
【0111】
なお、エリア41A内及びエリア41B内の少なくとも一方に複数の受信機46が設置される場合、複数の受信機46それぞれについて、上述と同様にワイヤレスマイク45の配置と受信機46の配置との組み合わせ毎に希望波受信強度及び妨害波受信強度が計算される。
【0112】
(受信強度推定処理S2の実施形態4:受信機46について指向性が設定される場合)
図14に示されるように、受信機46について指向方向が設定されている場合、希望波受信強度及び妨害波受信強度の計算において、指向性パラメータが使用される。
【0113】
例えば、27通りの配置位置のうちの一箇所に受信機46が配置されて、かつ受信機46の指向方向が設定されている場合、ワイヤレスマイク45の配置が27通りであることから、希望波受信強度は27通り計算される。この27通りの計算において、受信機46の指向方向に合致する方向からワイヤレスマイク45の送信信号が伝播すると考えられる組み合わせについては、指向性アンテナが設定されていない受信機46の場合と同様に計算される。一方、上記の27通りの計算において、受信機46の指向方向に合致する方向以外の方向からワイヤレスマイク45の送信信号が伝播すると考えられる組み合わせについては、指向性パラメータが使用される。
【0114】
図21〜
図24を参照して、受信機46の指向性を考慮した希望波受信強度及び妨害波受信強度の計算方法について説明する。
図21〜
図24は、ワイヤレスマイク45の送信方向を矢印で示した図である。矢印の向きは、配置位置の配置されたワイヤレスマイク45から全方位に向かって送信される送信信号のうちで、受信機46に最も受信され易いと推定される送信方向(以下、「受信寄与送信方向」)を示す。
【0115】
図21は、指向性を有する受信機46が配置されているエリア41Aにおいて希望波受信強度を計算するための模式図である。
図21では、エリア41Aの右上の配置位置に受信機46を示すレシーバアイコン59が配置されている。受信機46の指向方向は、
図21において下に向く(破線矢印参照)。この場合、エリア41Aの右側の9箇所の配置位置(高さ方向に異なる配置を含む)に配置されるワイヤレスマイク45それぞれの送信方向(受信寄与送信方向)は、受信機46の指向方向に合致する。このため、これらのワイヤレスマイク45の配置位置と受信機46の配置位置との組み合わせについては、指向性パラメータが使用されずに希望波受信強度が計算される。すなわち、エリア41Aにおいて希望波受信強度が計算される場合、27通り(27×1通り)の計算のうち9通りについては、指向性パラメータが使用されずに希望波受信強度が計算され、27通り(27×1通り)の計算のうち18通りについては、指向性パラメータが使用されて希望波受信強度が計算される。
【0116】
図22は、指向性を有する受信機46が配置されているエリア41Bにおいて希望波受信強度を計算するための模式図である。
図22では、エリア41Bの右下の配置位置に受信機46を示すレシーバアイコン59が配置されている。受信機46の指向方向は、
図22において左に向く(破線矢印参照)。この場合、エリア41Bの下側の9箇所の配置位置(高さ方向に異なる配置を含む)に配置されるワイヤレスマイク45それぞれの送信方向(受信寄与送信方向)は、受信機46の指向方向に合致する。このため、これらのワイヤレスマイク45の配置位置と受信機46の配置位置との組み合わせについては、指向性パラメータが使用されずに希望波受信強度が計算される。すなわち、エリア41Bにおいて希望波受信強度が計算される場合、27通り(27×1通り)の計算のうち9通りについては、指向性パラメータが使用されずに希望波受信強度が計算され、27通り(27×1通り)の計算のうち18通りについては、指向性パラメータが使用されて希望波受信強度が計算される。
【0117】
図23は、指向性を有する受信機46が配置されているエリア41Bにおいて、エリア41Aとエリア41Bとの間におけるエリア41Bの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度を計算するための模式図である。
【0118】
図23では、エリア41Bの右下の配置位置に受信機46を示すレシーバアイコン59が配置されている。受信機46の指向方向は、
図23において左に向く(矢印アイコン60参照)。この場合、エリア41Aの下側の9箇所の配置位置(高さ方向に異なる配置を含む)に配置されるワイヤレスマイク45それぞれの送信方向(受信寄与送信方向)は、受信機46の指向方向に合致する。このため、これらのワイヤレスマイク45の配置位置と受信機46の配置位置との組み合わせについては、指向性パラメータが使用されずに妨害波受信強度が計算される。すなわち、エリア41Bにおいて妨害波受信強度が計算される場合、27通り(27×1通り)の計算のうち9通りについては、指向性パラメータが使用されずに妨害波受信強度が計算され、27通り(27×1通り)の計算のうち18通りについては、指向性パラメータが使用されて妨害波受信強度が計算される。
【0119】
図24は、指向性を有する受信機46が配置されているエリア41Aにおいて、エリア41Aとエリア41Bとの間におけるエリア41Aの受信機46が受信する信号の妨害波受信強度を計算するための模式図である。
【0120】
図24では、エリア41Aの右上の配置位置に受信機46を示すレシーバアイコン59が配置されている。受信機46の指向方向は、
図24における下に向く(矢印アイコン60参照)。この場合、エリア41Bの27箇所の配置位置(高さ方向に異なる配置を含む)に配置されるワイヤレスマイク45それぞれの送信方向(受信寄与送信方向)のいずれも、受信機46の指向方向と合致しない。このため、これらのワイヤレスマイク45の配置位置と受信機46の所定配置位置との組み合わせの全てについて、指向性パラメータが使用されて妨害波受信強度が計算される。すなわち、エリア41Aにおいて妨害波受信強度が計算される場合、27通り(27×1通り)の計算のうち27通りについて、指向性パラメータが使用されて妨害波受信強度が計算される。
【0121】
なお、エリア41内の複数の受信機46が設置される場合、複数の受信機46それぞれについて、ワイヤレスマイク45の配置位置と受信機46の配置位置と受信機46の指向方向とに基づいて希望波受信強度と妨害波受信強度とが計算される。
【0122】
図21〜
図24では、ワイヤレスマイク45の送信方向と受信機46の指向方向とが合致する場合、希望波受信強度及び妨害波受信強度の計算において指向性パラメータが用いられていないが、次の場合には指向性パラメータが使用され得る。すなわち、プロセッサ3が、ワイヤレスマイク45の送信方向と受信機46の指向方向とが合致するときの指向性パラメータと、ワイヤレスマイク45の送信方向と受信機46の指向方向とが合致しないときの指向性パラメータと個別に取り扱う場合、合致程度に応じて各指向性パラメータが使い分けられる。
【0123】
ところで、受信機46について指向方向が設定されず、受信機46の指向性だけ(指向性の有無)が設定される場合が想定される。このような場合に対応するため、プロセッサ3は、次のように構成され得る。ユーザにより指向方向が設定されずに指向性の有無だけが設定されるとき、プロセッサ3は、指向性アンテナの合理的設置に基づいて、受信機46の中心から部屋の中央(エリア41の中央)に向く方向をその受信機46の指向方向として設定する。
【0124】
(S3:混信判定処理)
混信判定処理S3は、2つのエリア41に同一又は隣接チャンネルが割り当てられたとき、
図18で示される結果に基づき(すなわちエリア41毎の希望波受信強度及び妨害波受信強度)、2つのエリア41間で混信が生じるか否かを判定するための処理である。
【0125】
プロセッサ3は、各エリア41において、受信強度推定処理S2により得られた希望波受信強度と妨害波受信強度との比率(希望波受信強度及び妨害波受信強度が対数であればその差)が、ワイヤレスマイク45の混信を抑制する混信抑制条件(後述参照)を満たすか否かを判定する。例えば、希望波受信強度が、妨害波受信強度よりも十分に大きいとき、混信が生じないと判定する。
【0126】
例えば、混信判定処理S3では、エリア41毎に受信強度推定処理S2で計算した希望波受信強度(D)と妨害波受信強度(U)との組からワーストケースの組を選択し、この組の妨害波受信強度に対する希望波受信強度の比率(以下、「D/U比」という。)を計算して、このD/U比が予め決められた許容値以上であるか否かを判定する。ワーストケースとは、一の例では、希望波受信強度の最も低い値と妨害波受信強度の最も高い値との組み合わせである。
【0127】
ワーストケースの別の例では、D/U比の計算に用いられる希望波受信強度について、希望波受信強度の最も低い値が除外されて、希望波受信強度の2番目に低い値が使用される。
【0128】
これは次の理由による。
図25に示されるように、エリア41内において複数の受信機46が設置されてダイバーシティが構成されている場合、ワイヤレスマイク45から送信される送信信号が複数の受信機46に受信される。そして、信号の再生のときには受信強度の高い信号が優先的に使用される。
図25に示される例では、ワイヤレスマイク45から送信される送信信号は2つの受信機46で受信される。左上の受信機46は、右下の受信機46よりもワイヤレスマイク45から遠いところに配置されているため、左上の受信機46の受信信号の受信強度は、右下の受信機46の受信信号の受信強度よりも小さくなる。この場合、受信強度の小さい信号は再生に使用されないか、または再生の際の信号処理への寄与が小さくなる。
【0129】
また、
図26に示されるように、エリア41内において指向性が異なる複数の受信機46が設置されてダイバーシティが構成されている場合、ワイヤレスマイク45から送信される送信信号が複数の受信機46に受信される。そして、信号の再生のときには受信強度の高い信号が優先的に使用される。
図26に示される例では、ワイヤレスマイク45から送信される送信信号は2つの受信機46で受信される。左上の受信機46の指向方向は、ワイヤレスマイク45から送信される送信信号の送信方向(受信寄与送信方向)に合致しない。これに対して、右下の受信機46の指向方向は、ワイヤレスマイク45から送信される送信信号の送信方向(受信寄与送信方向)に合致する。このため、左上の受信機46の受信信号の受信強度は、右下の受信機46の受信信号の受信強度よりも小さくなる。この場合、受信強度の小さい信号は再生に使用されないか、または再生の際の信号処理への寄与が小さくなる。
【0130】
以上の2例に示されるように、エリア41内において複数の受信機46が設置されてダイバーシティが構成されている場合には、希望波受信強度の最も低い値が再生のために使用されない。このため、ダイバーシティが構成されている場合には、D/U比の計算のとき、希望波受信強度の1番目に低い値は使用されないことが好ましい。
【0131】
混信判定処理S3の他の例を説明する。混信判定処理S3では、2つのエリア41間で混信が生じるか否かについて次のように判定する。混信判定処理S3では、上述のようにして推定した希望波受信強度と妨害波受信強度とに基づいて、ワイヤレスマイク45の混信を抑制する混信抑制条件が満たされているかを判定する。
【0132】
混信抑制条件は、計算対象エリア41xと計算対象エリア41xとは別の他方のエリア41yとの関係において、希望波受信強度から他のエリア41yからの妨害波受信強度を引いた値(「希望波受信強度(dB)」−「妨害波受信強度(dB)」(D/U比の一例))が許容値以上(例えば、30dB以上)である、という条件である。このように希望波受信強度と妨害波受信強度との差分が許容値以上である場合、妨害波受信強度が相対的に非常に小さいものとなり、実質的に混信が生じないためである。
【0133】
具体的には、混信判定処理S3では、プロセッサ3は、希望波受信強度と妨害波受信強度との差分が、許容値以上であるか否か、下限値(下限値は許容値よりも小さい。)以上かつ許容値よりも小さいか否か、下限値よりも小さいか否かを判定する。希望波受信強度と妨害波受信強度との差分が許容値以上であるときは、混信抑制条件を満たすことになる。希望波受信強度と妨害波受信強度との差分が下限値以上かつ許容値よりも小さいときは、混信が生じるおそれが高まっていると判定される。希望波受信強度と妨害波受信強度との差分が下限値よりも小さいときは、更に混信が生じるおそれが高まるため、混信すると判定される。
【0134】
図27は、複数のエリア41の配置と混信判定処理S3の結果との関係を模式的に示した図である。
図28は、混信判定処理S3の結果を示す表である。
図27及び
図28では、各エリア41は、Ra、Rb、Rc、Rd、Reと名前付けされている。以下、これらのエリア41を区別するときは、エリア41(Ra)などという。
図27において、全エリア41のうちから選択される2つのエリア41の組は、矢印で関係付けられている。そして、各組の矢印に混信判定処理S3の結果が示されている。なお、「○」印は、D/U比が許容値以上であることを示し、混信が生じないまたは生じるおそれが小さいことを意味する。「×」印は、D/U比が許容値よりも小さいことを示し、混信が生じるおそれが高いことを意味する。
図28に示される表では、エリア41(Rb)とエリア41(Re)との間で、D/U比が許容値以上である。この組み合わせ以外の2つのエリア41間は、いずれもD/U比が許容値よりも小さい。なお、エリア41毎の混信判定処理S3の結果は、
図28に示す「○」及び「×」またはこれに代わる2値(例えば、「0」と「1」)によって構成されるのではなく、混信判定処理S3の判定の元のデータであるD/U比によって構成されてもよい(
図29参照)。
【0135】
図29は、D/U比を示す表である。
図29には、2つのエリア41の全組について、D/U比が示されている。このような混信判定処理S3の結果(D/U比によって構成される結果)は、例えばcsv形式(comma−separated−values)などの所定の形式で出力するが可能である。
【0136】
(S4:自動チャンネルプラン作成処理)
自動チャンネルプラン作成処理S4は、混信判定処理S3の結果に基づいて、各エリア41に割り当てるワイヤレスマイク45のチャンネルプラン62を自動的に作成する処理である。
【0137】
ワイヤレスマイク45に割り当てられるチャンネルは、ワイヤレスマイク45に割り当てることができるチャンネルとして予め定められたチャンネル群(チャンネルリスト)から選択される。チャンネル群の各チャンネルは所定周波数間隔で設定されている。チャンネル群は、各国の法規制や団体等により定められる場合がある。法規制や団体等としては、例えば日本のARIB(一般社団法人電波産業会。Association Radio Industries and Businesses)、米国のFCC(Federal Communications Commission)、オーストラリアのACMA(Australian Communications and Media Authority)がある。
【0138】
ここでは、
図30に示されるように、800MHz帯(806.125MHz〜809.750MHz)のチャンネル群からチャンネルが選択される例を示す。この例では、800MHz帯において125KHz間隔で30チャンネルが定められている。また、この例では、同一のグループ内の各チャンネルが750KHz隔てられるように、30チャンネルが6つのグループに分けられている。
【0139】
自動チャンネルプラン作成処理S4では、プロセッサ3は、チャンネル割り当てルールに従って、レイアウト設定処理S1で設定された希望個数と、混信判定処理S3の結果とに基づき各エリア41のワイヤレスマイク45に割り当てることが可能なチャンネルをチャンネル群から選択し、チャンネルプラン62を作成する。以下、チャンネル割り当てルールの一例を説明する。
【0140】
(S4−1)
一の例では、チャンネル割り当てルールは、第1〜第3のルールを含む。
第1のルールは、同一のエリア41内では同一のチャンネルの使用を禁止し、異なるチャンネルを使用するルールである。
【0141】
第2のルールは、所定のエリア41に配置されるワイヤレスマイク45に対してチャンネルを割り当てるとき、混信判定処理S3で得られた結果を参照し、他のエリア41との関係で混信が生じないチャンネルを割り当てるというルールである。従って、混信判定処理S3の結果において互いに混信が生じないと判定されたエリア41間(
図28では「○」で示されたエリア41間)では、同一のチャンネルの使用が許容される。また、混信判定処理S3の結果において互いに混信が生じると判定されたエリア41間(
図28では「×」で示されたエリア41間)では同一のチャンネルの使用が禁止される。
【0142】
第3のルールは、各エリア41にチャンネルを割り当てるとき、周波数が低いチャンネルから順に割り当てるというルールである。具体的には、
図30に示される表のようにグループ分けされているときは、チャンネルF1、チャンネルD1、チャンネルB1、チャンネルE1、チャンネルC1、チャンネルA1、チャンネルF2・・・の順にチャンネルが各エリア41のワイヤレスマイク45に割り当てられる。
【0143】
プロセッサ3は、以上のルールに基づいて、各フロアのエリア41に配置されているワイヤレスマイク45にチャンネルを割り当てる。このようにして作成したチャンネルプラン62をメモリ2に記憶する。
【0144】
図31は、自動チャンネルプラン作成処理S4により形成されたチャンネルプラン62の一例である。
図31の例は、エリア41(Ra)〜エリア41(Re)それぞれにおいて、ワイヤレスマイク45の希望個数が10本、5本、9本、6本、3本に設定された例である。
【0145】
この例は、
図28の示される混信判定処理S3の結果に基づいて作成されたチャンネルプラン62である。左から第1列目の欄は、エリア41の名称を示す。第2列目の欄は、各エリア41に配置されているワイヤレスマイク45の希望個数(すなわち、ユーザが設定した希望個数)と、割り当てられてチャンネルの個数(割当数)を示す。第3列目の欄は、ユーザの希望個数の全てに対してチャンネルが割り当てられているか否かを示す。ユーザの希望個数の全てに対してチャンネルが割り当てられている場合は、「充足」と示され、ユーザの希望個数を充たすようにチャンネルが割り当てられていない場合は、「不足」と示される。第4列目の欄は、エリア41に割り当てられたチャンネルを示す。
【0146】
まず、エリア41(Ra)において、エリア41内で同一のチャンネルが使用されないように、周波数の低い方から順にチャンネルがワイヤレスマイク45に割り当てられる。
エリア41(Rb)はエリア41(Ra)との関係において同一チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。このため、エリア41(Ra)に割り当てられたチャンネル以外のチャンネルのうち周波数が低い方から順にチャンネルがエリア41(Rb)のワイヤレスマイク45に割り当てられる。
【0147】
エリア41(Rc)はエリア41(Ra)とエリア41(Rb)との関係において、いずれのエリア41とも同一チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。このため、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)とに割り当てられたチャンネル以外のチャンネルのうち周波数が低い方から順にチャンネルがエリア41(Rc)のワイヤレスマイク45に割り当てられる。
【0148】
エリア41(Rd)は、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)とエリア41(Rc)との関係において、いずれのエリア41とも同一チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。このため、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)とエリア41(Rc)とに割り当てたチャンネル以外のチャンネルのうち周波数が低い方から順にチャンネルがエリア41(Rd)のワイヤレスマイク45に割り当てられる。
【0149】
エリア41(Re)は、エリア41(Ra)とエリア41(Rc)とエリア41(Rd)との関係において、いずれのエリア41とも同一チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。一方、エリア41(Re)は、エリア41(Rb)との関係において同一チャンネルの割り当てが許容されている(
図28において「○」判定)。このため、エリア41(Rb)に割り当てられたチャンネルのうち周波数の低い方から順にチャンネルがエリア41(Re)のワイヤレスマイク45に割り当てられる。以上のようにして、
図31に示される例では、エリア41(Ra)〜エリア41(Re)全てのエリア41で希望個数が充たされるようにチャンネルが割り当てられている。
【0150】
図32は、自動チャンネルプラン作成処理S4により形成されるチャンネルプラン62の他の例である。この例は、
図31に示される例からエリア41(Re)に配置されるワイヤレスマイク45の個数(希望個数)を7本に増大させている例である。
【0151】
この例でも、エリア41(Ra)からエリア41(Rd)までは、異なるチャンネルが割り当てられる。
図31の場合と同様、エリア41(Re)とエリア41(Rb)とには同一チャンネルの割り当てが可能であるため、エリア41(Re)のワイヤレスマイク45には、エリア41(Rb)のワイヤレスマイク45に割り当てられたチャンネルと同じチャンネルが割り当てられ得る。しかし、エリア41(Re)のワイヤレスマイク45の希望個数が7本であるのに対して、チャンネルが割り当て可能なチャンネル数は5本である。また、割り当て可能なチャンネルも残っていない。このため、この例では、エリア41(Re)には、チャンネルが割り当てられていない。
【0152】
このような場合、プロセッサ3は、エリア41(Re)にチャンネルを割り当てるチャンネルプラン62(第1の代替案)を作成してもよい。一例では、エリア41(Re)に、割り当て可能なチャンネルだけ割り当てられる。すなわち、エリア41(Re)におけるワイヤレスマイク45の希望個数は7本であるが、5本までであれば割り当て可能である旨の提案(チャンネルプラン62)を示す。例えば、エリア41(Re)の5本のワイヤレスマイク45には、エリア41(Rb)と同じチャンネル、チャンネルC2、A2、F3、D3、B3が割り当てられる。
【0153】
更に、プロセッサ3は、エリア41(Re)を充足させる代わりに他のエリア41を充足させないようにする代替のチャンネルプラン62を作成してもよい。例えば、エリア41(Re)の充足させる代わりに、エリア41(Rd)を充足させないようにするチャンネルプラン62(第2の代替案)を作成する。
図33に示される例では、エリア41(Rd)のワイヤレスマイク45の希望個数が6本であるのに対して、4個のチャンネルを割り当てる。これにより、いずれのエリア41にも使用されていないチャンネル(例えば、チャンネルC5、A5)を作り出す。そして、この2つのチャンネルをエリア41(Re)に割り当てるようにする。これにより、エリア41(Re)のワイヤレスマイク45の希望個数7本それぞれにチャンネルが割り当てられるようになる。
【0154】
(S4−2)
図34〜
図37を参照して、チャンネル割り当てルールの別の例を説明する。
別の例では、チャンネル割り当てルールは、次の第1〜第3のルールを含む。
【0155】
第1のルールは、同一のエリア41内では、同一のチャンネルを使用することを禁止し、かつチャンネル間の周波数間隔が所定周波数よりも小さくなるチャンネルの使用を禁止し、これらのチャンネル以外のチャンネルを使用するというルールである。所定周波数は、例えば375KHzに設定される。チャンネル間の周波数間隔が所定周波数よりも小さくなるチャンネルの使用を禁止する理由は、同一のエリア41内で、所定周波数範囲内で複数のチャンネルが使用される場合、混信のおそれがあるためである。
図34〜
図37に示される例は、所定周波数が375KHzに設定されている例である。
【0156】
第2のルールは、所定のエリア41に配置されるワイヤレスマイク45に対してチャンネルを割り当てるとき、混信判定処理S3で得られた結果を参照し、他のエリア41との関係で混信が生じないチャンネルを割り当てるというルールである。具体的には、混信判定処理S3の結果、エリア41間においては、互いに混信が生じないと判定されたエリア41間(
図28では「○」で示されたエリア41間)では同一のチャンネルの使用が許容される。混信判定処理S3の結果、互いに混信が生じると判定されたエリア41間(
図28では「×」で示されたエリア41間)では同一のチャンネル及び隣接のチャンネル(例えば、同一チャンネルからの間隔が375KHzよりも小さくなるチャンネル)の使用が禁止されるというルールである。
【0157】
第3のルールは、各エリア41にチャンネルを割り当てるとき、周波数が低いチャンネルから順に割り当てるというルールである。具体的には、
図30に示される表のようにグループ分けされているときは、チャンネルF1、チャンネルD1、チャンネルB1、チャンネルE1、チャンネルC1、チャンネルA1、チャンネルF2・・・の順にチャンネルが各エリア41のワイヤレスマイク45に割り当てられる。なお、第1ルールが存在するため、実際には、このチェンネルの配列において2つ飛ばしでチャンネルが選択される。
【0158】
図34は、自動チャンネルプラン作成処理S4により形成されたチャンネルプラン62の一例である。
図34の例は、エリア41(Ra)〜エリア41(Re)それぞれにおいて、ワイヤレスマイク45の希望個数が4本、4本、1本、1本、3本に設定された例である。また、
図34の例は、
図28の示される混信判定処理S3の結果に基づいて作成されたチャンネルプラン62である。
【0159】
この例では、まず、エリア41(Ra)のワイヤレスマイク45には、周波数が低い方から375KHz隔ててチャンネルが割り当てられる。
エリア41(Rb)は、エリア41(Ra)との関係において、同一及び隣接チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。このため、エリア41(Rb)のワイヤレスマイク45には、エリア41(Ra)に割り当てたチャンネル以外のチャンネルのうち周波数の低い方から375KHz隔ててチャンネルが割り当てられる。
【0160】
エリア41(Rc)は、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)との関係において、いずれのエリア41とも同一及び隣接チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。このため、エリア41(Rc)のワイヤレスマイク45には、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)とに割り当てられたチャンネル以外のチャンネルのうち周波数の低い方から375KHz隔ててチャンネルが割り当てられる。
【0161】
エリア41(Rd)は、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)とエリア41(Rc)との関係において、いずれのエリア41とも同一及び隣接チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。このため、エリア41(Rd)のワイヤレスマイク45には、エリア41(Ra)とエリア41(Rb)とエリア41(Rc)とに割り当てられたチャンネル以外のチャンネルのうち周波数の低い方から375KHz隔ててチャンネルが割り当てられる。
【0162】
エリア41(Re)は、エリア41(Ra)とエリア41(Rc)とエリア41(Rd)との関係において、いずれのエリア41とも同一及び隣接チャンネルの割り当てが禁止されている(
図28において「×」判定)。一方、エリア41(Re)はエリア41(Rb)との関係において同一チャンネルの割り当てが許容されている(
図28において「○」判定)。このため、エリア41(Re)のワイヤレスマイク45には、エリア41(Rb)に割り当てられたチャンネルのうち周波数の低いチャンネルから割り当てられる。この例では、エリア41(Ra)〜エリア41(Re)全てのエリア41で希望個数を充たすようにチャンネルが割り当てられている。以上のように、この例では、エリア41(Ra)〜エリア41(Re)全てのエリア41で希望個数が充たされるようにチャンネルが割り当てられている。
【0163】
図35は、自動チャンネルプラン作成処理S4により形成されるチャンネルプラン62の他の例である。この例は、
図34に示される例からエリア41(Rb)〜エリア41(Rd)に配置されるワイヤレスマイク45の個数(希望個数)が変更されている。
【0164】
このようにワイヤレスマイク45の希望個数が設定されている場合、上記第1〜第3のルールに従って各エリア41にチャンネルを割り当てると、エリア41(Rd)とエリア41(Re)にはチャンネルが割り当てられないようになる。
【0165】
このような場合、プロセッサ3は、
図36に示されるように、エリア41(Rd)及びエリア41(Re)にチャンネルを割り当てるチャンネルプラン62(第1の代替案)を作成してもよい。この例では、エリア41(Rd)及びエリア41(Re)に、割り当て可能なチャンネルだけ割り当てられている。すなわち、プロセッサ3は、エリア41(Rd)について、ワイヤレスマイク45の希望個数は2本であるが、1本までであれば割り当て可能であり、エリア41(Re)について、ワイヤレスマイク45の希望個数は4本であるが、2本までであれば割り当て可能である旨の提案(チャンネルプラン62)を示す。
【0166】
更に、プロセッサ3は、
図37に示されるように、エリア41(Rc)を充足させる代わりに他のエリア41を充足させないようにする代替のチャンネルプラン62を作成してもよい。例えば、エリア41(Rc)の充足させない代わりに、エリア41(Re)及びエリア41(Rd)を充足させるチャンネルプラン62(第2の代替案)を作成する。この例では、プロセッサ3は、エリア41(Rd)に優先的にチャンネルを割り当てる。すなわち、エリア41(Rd)、エリア41(Re)、エリア41(Ra)、エリア41(Rb)、エリア41(Rc)の順にチャンネルを割り当てる。このような順で、第1〜第3ルールに従ってチャンネルを割り当てると、エリア41(Rc)を除く他のエリア41(Ra、Rb、Rd、Re)にチャンネルが割り当てられるようになる。この結果、
図36に示される例よりも、希望個数を充たすエリア41の数が多くなっている。
【0167】
このように、各エリア41についてチャンネルの割り当てを行う順を変更すると、希望個数を充たすエリア41の数が変わることがある。そこで、プロセッサ3は次のように構成され得る。すなわち、プロセッサ3は、複数のエリア41についてチャンネルを割り当てる順のパターンを複数作成し、割り当て順のパターンそれぞれで、自動チャンネルプラン作成処理S4を実行する。そして、このようにして作成された複数のチャンネルプラン62のうち希望個数を充たすエリア41の個数について比較し、希望個数を充たすエリア41が最も多いチャンネルプラン62を第1案として提案する。
【0168】
図38を参照して、自動チャンネルプラン作成処理S4の実行後において、表示画面21に示され得るチャンネル表61について説明する。
自動チャンネルプラン作成処理S4が終了すると、各エリア41のワイヤレスマイク45にチャンネルが割り当てられた状態になる。このとき、プロセッサ3は、エリア41毎に、チャンネル表61を表示するための表示信号を出力し、この表示信号に基づいて表示装置20にチャンネル表61を表示させる。
【0169】
例えば、自動チャンネルプラン作成処理S4において、第1入力装置31により所定のエリア41が選択されると、プロセッサ3は、そのエリア41のチャンネル表61を表示するための表示信号を出力インターフェイス4から出力し、この情報に基づいて表示装置20にチャンネル表61を表示させる。チャンネル表61には、そのエリア41に使用されるワイヤレスマイク45に割り当てられたチャンネル、そのエリア41で使用が禁止されるチャンネル、そのエリア41での使用が可能なチャンネルを示す情報である。
【0170】
図38(a)では、選択されたエリア41がドットハッチングで示されている。
図38(b)は、表示画面21に示されるチャンネル表61の一例である。この表の、各列は、チャンネルのグループを示す。1〜5は、グループ内のチャンネルを区別するための符号である。「V」は、そのエリア41のワイヤレスマイク45に割り当てられたチャンネルを示す。「×」は、そのエリア41で使用が禁止されるチャンネルを示す。「V、×」が示されていないものは、そのエリア41での使用が可能なチャンネルを示す。
【0171】
このような表によれば、ユーザは、そのエリア41で使用するワイヤレスマイク45に対して割り当てられたチャンネルを容易に把握することができる。また、そのエリア41で使用可能な他のチャンネルを把握することができる。
【0172】
(S5:手動チャンネル判定処理)
手動チャンネル判定処理S5は、混信判定処理S3の結果を用いて、ユーザが選択したチャンネルの使用可否(割り当て可否)を判定すること、またはエリア41についてユーザが選択したチャンネルが使用であるか否かを判定する処理である。例えば、プロセッサ3は、各エリア41のワイヤレスマイク45にチャンネルが割り当てられているときに、所定のエリア41に所定チャンネルのワイヤレスマイク45を追加する場合、手動チャンネル判定処理の実行により、そのチャンネルの使用可否を判定する。また、プロセッサ3は、手動チャンネル判定処理の実行により、選択されたエリア41について、所定チャンネルのワイヤレスマイク45の使用が可能か否かを判定する。
【0173】
ユーザが選択することができるチャンネルは、ワイヤレスマイク45に割り当てることができるチャンネルとして予め定められたチャンネル群(チャンネルリスト)に制限される。チャンネル群は、各国の法規制や団体等により定められる場合がある。法規制や団体等としては例えば、日本のARIB(一般社団法人電波産業会。Association Radio Industries and Businesses)、米国のFCC(Federal Communications Commission)、オーストラリアのACMA(Australian Communications and Media Authority)がある。
【0174】
ここでは、
図30に示されるように、800MHz帯(806.125MHz〜809.750MHz)のチャンネル群からチャンネルが選択される例を示す。この例では、800MHz帯において125KHz間隔で30チャンネルが定められている。また、この例では、同一のグループ内の各チャンネルが750KHz隔てられるように、30チャンネルが6つのグループに分けられている。
【0175】
(S5−1:第1の態様)
第1の態様に係る手動チャンネル判定処理S5では、プロセッサ3は、上記チャンネル群の中から一または複数のチャンネルを選択する第1操作(選択操作)を受け付ける。そして、第1操作を受け付けたとき、プロセッサ3は、所定ルールに従って、混信判定処理S3の結果に基づき第1操作で選択されたチャンネル(以下、「選択チャンネル」という。)が使用可能なエリア41を導出し、導出されたエリア41を表示する。
【0176】
一例では、
図39に示されるように、プロセッサ3は、レイアウト設定処理S1で設定したエリア41を含むレイアウト40を表示装置20に表示するとともに、チャンネル群の個々のチャンネルに対応するマイクアイコン58を表示する。各エリア41において、エリア41毎にレイアウト設定処理S1で設定された希望個数に対応する数のマイクアイコン58を第1表示態様で表示する。第1表示態様は、例えば、半透明や破線である。例えば、選択されたエリア41で希望個数が7本の場合、7つのマイクアイコン58が第1表示態様(
図40)で表示される。この第1表示態様の表示を確認することで、ユーザは、画面上においてエリア41毎にチャンネルを割り当てるべきワイヤレスマイク45の有無と希望個数を確認することができる。
【0177】
他の例では、プロセッサ3は、第1操作として、マイクアイコン58をレイアウト40へドラッグ(移動)する操作を受け付ける。別の例では、第1操作として、マイクアイコン58のクリック選択操作を受け付けるようにしてもよい。
【0178】
(S5−1−1)
第1の態様の一例を説明する。
第1の態様では、プロセッサ3は、混信判定処理S3で得られた結果を参照して、ルール(以下、「S5−1−1のルール」という。)に基づいて、選択チャンネル(ユーザにより選択されたチャンネル)が使用可能であるエリア41またはチャンネルの使用が禁止されるエリア41を導出し、これをユーザに通知する。
【0179】
S5−1−1のルールには、第1のルール及び第2のルールが含まれる。
第1のルールは、混信判定処理S3の結果において互いに混信が生じないと判定されたエリア41間が存在する場合、これらのエリア41で同一チャンネルの使用が可能であるというルールである。すなわち、互いに混信が生じないと判定されたエリア41のいずれか一方だけに選択チャンネルが割り当てられている場合、他のエリア41に選択チャンネルが使用可能である。第2のルールは、混信判定処理S3の結果により互いに混信が生じると判定されたエリア41間では、同一のチャンネルの使用が禁止される、というルールである。
【0180】
プロセッサ3は、第1操作に応答して、選択チャンネルが割り当てられているエリア41があるか否かを判定する。
プロセッサ3は、全エリア41において選択チャンネルと同じチャンネルがない場合、いずれのエリア41にも選択チャンネルの割り当てが可能であるため、選択チャンネルが全エリア41のいずれかのエリア41に割り当てが可能である旨を通知する。
【0181】
一方、プロセッサ3は、選択チャンネルと同じチャンネルが設定されているエリア41がある場合、混信が生じる可能性のないエリア41(混信判定処理S3で「〇」判定)と、混信の可能性があるエリア41(混信判定処理S3で「×」判定)との少なくとも一方をユーザに通知する。
【0182】
この処理について、混信判定処理S3の結果(
図28参照)が得られている場合の例で説明する。
第1操作でチャンネルF2(806.875MHz)のワイヤレスマイク45が選択されると、プロセッサ3は、当該チャンネルF2のワイヤレスマイク45が割り当てられているエリア41の有無を判定する。該当のエリア41がない場合、いずれのエリア41にもチャンネルF2の割り当てが可能であるため、全てのエリア41が使用可能である旨通知する。
【0183】
一方、エリア41(Rb)にチャンネルF2のワイヤレスマイク45が割り当てられている場合、次のメッセージの少なくとも一方を通知する。すなわち、
図28の混信判定処理S3の結果によれば、エリア41(Re)には、エリア41(Rb)との関係で同一チャンネルの割り当てが許容されるため、プロセッサ3は、エリア41(Re)においてチャンネルF2の使用が可能である旨をユーザに通知する。または、エリア41(Re)以外のエリア41(Ra、Rb、Rc、Rd)では、チャンネルF2の使用が禁止される旨のメッセージが通知される。
【0184】
通知は、例えば、エリア41(Re)への割り当て可能であることを表す、エリア41(Re)の第1の強調表示により行われる。または、通知は、エリア41(Ra)、エリア41(Rb)、エリア41(Rc)及びエリア41(Rd)への割り当てが禁止されることを表す、これらエリア41(Ra),41(Rb),41(Rc),41(Rd)の第2の強調表示により行われる。
【0185】
(S5−1−2)
第1の態様の他の例を説明する。この例では、プロセッサ3は、混信判定処理S3で得られた結果を参照して、ルール(以下、「S5−1−2のルール」という。)に基づいて、選択チャンネル(ユーザにより選択されたチャンネル)が使用可能であるエリア41またはチャンネルの使用が禁止されるエリア41を導出し、これをユーザに通知する。
【0186】
S5−1−2のルールには、第1のルール及び第2のルールが含まれる。
第1のルールは、混信判定処理S3の結果において互いに混信が生じないと判定されたエリア41間では同一チャンネルが使用可能である、というルールである。
【0187】
第2のルールは、混信判定処理S3の結果において互いに混信が生じると判定されたエリア41間では、同一のチャンネル及び隣接チャンネルの使用が禁止される(すなわち所定周波数範囲内での複数のチャンネルの使用禁止)、というルールである。
【0188】
プロセッサ3は、第1操作に応答して、選択チャンネル及び選択チャンネルに隣接する隣接チャンネルを選定する。そして、これらのチャンネル(選択チャンネルと同一及び隣接チャンネル群)が割り当てられているエリア41があるか否かを判定する。
【0189】
これらのチャンネル(選択チャンネルと同一及び隣接チャンネル群)がいずれのエリア41にも設定されていない場合、いずれのエリア41にも選択チャンネルの割り当てが可能であるため、選択チャンネルがすべてのエリア41のいずれかに割り当てが可能である旨を通知する。
【0190】
一方、プロセッサ3は、これらのチャンネル(選択チャンネルと同一及び隣接チャンネル群)がいずれかのエリア41に設定されている場合、混信が生じる可能性のないエリア41(混信判定処理S3で「〇」判定)と、混信が生じる可能性があるエリア41(混信判定処理S3で「×」判定)との少なくとも一方をユーザに通知する。
【0191】
この処理について、混信判定処理S3の結果(
図28参照)が得られている場合の例で説明する。
第1操作でチャンネルF2(806.875MHz)のワイヤレスマイク45を選択されると、プロセッサ3は、当該チャンネルF2、及びチャンネルF2から375KHz内(375KHzを含まない。)に存在するチャンネルA1、チャンネルC1、チャンネルB2、チャンネルD2それぞれについて、これらチャンネルが割り当てられているエリア41の有無を判定する。
【0192】
これらチャンネルが割り当てられているエリア41が存在しない場合は、いずれのエリア41にも選択チャンネルの割り当てが可能であるため、選択チャンネルが全エリア41のいずれかのエリア41に割り当てが可能である旨を通知する。
【0193】
一方、エリア41(Rb)に、チャンネルF2、チャンネルA1、チャンネルC1、チャンネルB2、及びチャンネルD2のいずれかのチャンネルが割り当てられている場合、プロセッサ3は次のメッセージの少なくとも1つを通知する。すなわち、エリア41(Re)には、エリア41(Rb)との関係で同一チャンネルの割り当てが許容されるため、プロセッサ3は、エリア41(Re)においてチャンネルF2の使用が可能である旨をユーザに通知する。または、エリア41(Rb)との関係で混信が生じる可能性が高い判定(
図28における「×」判定)されているエリア41(Ra)、エリア41(Rb)、エリア41(Rc)、エリア41(Rd)でチャンネルF2が使用不可である旨の通知を行う。
【0194】
通知は、例えば、エリア41(Re)への割り当て可能であることを表す、エリア41(Re)の第1の強調表示により行われる。または、通知は、エリア41(Ra)、エリア41(Rb)、エリア41(Rc)及びエリア41(Rd)への割り当てが禁止されることを表す、これらエリア41(Ra),41(Rb),41(Rc)、41(Rd)の第2の強調表示により行われる。
【0195】
図39は、手動チャンネル判定処理S5(S5−1)が実行されたときの表示画面21の一例である。
図39には、所定フロアに所定のチャンネルのワイヤレスマイク45を追加する例が示されている。表示画面21の上部には、エリア41に新たにワイヤレスマイク45を追加するためのアイコン(追加マイクアイコン58a)が表示される。追加マイクアイコン58aのそれぞれにはチャンネルが割り当てられている。そして、追加マイクアイコン58aは、グループが区別されるように表示画面21に表示される。また、追加マイクアイコン58aのいずれか一つが選択可能とされており、追加マイクアイコン58aは所定のエリア41にドラッグ可能(移動可能)とされている。
【0196】
追加マイクアイコン58aがドラッグされて所定のフロアに配置されると、プロセッサ3は、混信判定処理S3の結果に基づいて、複数のエリア41の中から、追加マイクアイコン58aのチャンネルが配置可能なエリア41を検索する。そして、この検索により、該当するエリア41が発見される場合は、プロセッサ3は、このエリア41を強調表示する。
図39は、2階の左下のエリア41が強調表示されている様子を示す(第1の強調表示)。このような処理によれば、ユーザは、表示画面21上で、ワイヤレスマイク45の追加可能なエリア41を容易に見つけ出すことができる。
【0197】
(S5−2:第2の態様)
第2の態様に係る手動チャンネル判定処理S5では、プロセッサ3は、上記チャンネル群の中から一または複数のチャンネルを選択する第1操作(第1選択操作)と、第1操作で選択したチャンネルを使用するエリア41を選択する第2操作(第2選択操作)とを受け付ける。そして、第1操作及び第2操作を受け付けたとき、プロセッサ3は、チャンネル割り当てルールに従って、混信判定処理S3の結果に基づき第2操作で選択されたエリア41内において第1操作で選択されたチャンネル(選択チャンネル)が使用可能か(割り当て可能か)を判定する。
【0198】
図41に示されるように、プロセッサ3は、レイアウト設定処理S1で設定したエリア41を含むレイアウト40を表示装置20に表示するとともに、チャンネル群の個々のチャンネルに対応するマイクアイコン58を表示する。各エリア41において、エリア41毎にレイアウト設定処理S1で設定された希望個数に対応する数のマイクアイコン58を第1表示態様で表示する。第1表示態様は例えば半透明や破線である。例えば、選択されたエリア41で希望個数が7本の場合、7つのマイクアイコン58が第1表示態様(
図40)で表示される。この第1表示態様の表示を確認することで、ユーザは、画面上においてエリア41毎にチャンネルを割り当てるべきワイヤレスマイク45の有無と希望個数を確認することができる。
【0199】
一例では、プロセッサ3は、第1操作及び第2操作を一連の操作、例えばマイクアイコン58をレイアウト40の所定のエリア41へドラッグする操作として受け付ける(
図41参照)。別の例では、プロセッサ3は、第1操作として、マイクアイコン58のクリック選択操作を受け付け、第2操作としてエリア41のクリック選択操作を受け付けるように構成される。また、別の例では、プロセッサ3は、第2操作としてエリア41のクリック選択操作を受け付け、これに応答してチャンネル群のリスト(チャンネルリスト。例えば、
図30参照)を表示し、第1操作として一覧からチャンネルを選択する操作を受け付けるように構成され得る。
【0200】
(S5−2−1)
第2の態様の一例を説明する。
第2の態様では、プロセッサ3は、混信判定処理S3で得られた結果を参照して、ルールに基づいて、選択チャンネル(第1操作でユーザにより選択されたチャンネル)がユーザにより選択されたエリア41において使用が許容されるか否かについてユーザに通知する。
【0201】
ここでのルールとは、選択されたエリア41とこのエリア41以外のエリア41とのエリア41間において、混信判定処理S3の結果により互いに混信が生じないと判定されたエリア41間では同一のチャンネルが使用することができ、互いに混信が生じると判定されたエリア41間では同一のチャンネルの使用が禁止されるというルールである。
【0202】
プロセッサ3は、第1操作及び第2操作に応答して、第2操作で選択されたエリア41において、選択チャンネルが割り当て可能か否かを判定する。具体的には、第2操作で選択されたエリア41との関係で混信が生じる可能性のあるエリア41(混信判定処理S3で「×」判定)に、選択チャンネルが割り当てられているか否かを判定する。
【0203】
この判定が肯定される場合、すなわち、第2操作で選択されたエリア41との関係で混信が生じる可能性のあるエリア41(混信判定処理S3で「×」判定)に、選択チャンネルが割り当てられている場合、選択チャンネルは使用不可であるため、その旨をユーザに通知する。
【0204】
この判定が否定される場合、すなわち、第2操作で選択されたエリア41との関係で混信が生じる可能性があるエリア41(混信判定処理S3で「×」判定)に、選択チャンネルが割り当てられていない場合、かつ第2操作で選択されたエリア41に選択チャンネルが割り当てられていない場合、第2操作で選択されたエリア41において選択チャンネルが使用可能であるため、その旨を通知する。
【0205】
通知は例えば次の態様で行われる。プロセッサ3は、例えば、選択されたチャンネルが使用可能判定の場合はレイアウト40上で該当するマイクアイコン58に「○」印を重ねるようにして、表示する。プロセッサ3は、選択されたチャンネルが使用不可判定の場合、マイクアイコン58に「×」印を重ねるようにして、表示する。
【0206】
例えば、
図28の結果が得られている場合、第1操作でチャンネルF2(806.875MHz)のワイヤレスマイク45が選択されて、第2操作でエリア41(Rb)が選択される場合、プロセッサ3は次のように動作する。プロセッサ3は、エリア41(Rb)との関係で混信が生じる可能性のあると判定(
図28において「×」判定)されているエリア41(Ra)、エリア41(Rc)、エリア41(Rd)のいずれかにチャンネルF2が割り当てられているか否かを判定する。
【0207】
そして、エリア41(Ra)、エリア41(Rc)、エリア41(Rd)いずれにもチャンネルF2が割り当てられていない場合、かつエリア41(Rb)にもチャンネルF2が割り当てられていない場合、エリア41(Rb)でチャンネルF2が使用可能であるためその旨を通知する。一方、エリア41(Ra)、エリア41(Rc)、エリア41(Rd)いずれかにチャンネルF2が割り当てられていると、エリア41(Rb)ではチャンネルF2が使用不可であるため、その旨を通知する。
【0208】
(S5−2−2)
第2の態様の他の例を説明する。この例では、プロセッサ3は、混信判定処理S3で得られた結果を参照して、ルールに基づいて、第1操作により選択されたチャンネルが、第2操作により選択されたエリア41において使用が許容されるか否かについてユーザに通知する。
【0209】
ここでのルールの第1は、選択されたエリア41とこのエリア41以外のエリア41とのエリア41間において、混信判定処理S3の結果において互いに混信が生じないと判定されたエリア41間では同一チャンネルが使用可能であるというルールである。第2は、選択されたエリア41と他のエリア41間において互いに混信が生じると判定されたエリア41間では、同一のチャンネル及び隣接チャンネルの使用が禁止されるというルールである。
【0210】
プロセッサ3は、第1操作及び第2操作に応答して、第2操作で選択されたエリア41において、選択チャンネル及び隣接チャンネル群が割り当て可能か否かを判定する。具体的には、第2操作で選択されたエリア41との関係で混信が生じる可能性のあるエリア41(混信判定処理S3で「×」判定)に、選択チャンネル及び隣接チャンネル群が割り当てられているか否かを判定する。
【0211】
この判定が肯定される場合、すなわち、第2操作で選択されたエリア41との関係で混信が生じる可能性のあるエリア41に、選択チャンネル及び隣接チャンネルが割り当てられている場合、第2操作で選択されたエリア41には選択チャンネルは使用不可であるため、その旨を通知する。
【0212】
この判定が否定される場合、すなわち、第2操作で選択されたエリア41との関係で混信が生じる可能性のあるエリア41に、選択チャンネル及び隣接チャンネルが割り当てられていない場合、かつ第2操作で選択されたエリア41に選択チャンネルが割り当てられていない場合、第2操作で選択されたエリア41において選択チャンネルが使用可能であるため、その旨を通知する。通知の態様は、上記5−2−1の場合と同様である。
【0213】
例えば、
図28の結果が得られている場合、第1操作でチャンネルF2(806.875MHz)のワイヤレスマイク45が選択されて、第2操作でエリア41(Rb)を選択される場合、エリア41(Rb)との関係で混信が生じる可能性の高い判定(
図28において「×」判定)がされているエリア41(Ra)、エリア41(Rc)、エリア41(Rd)のいずれかにおいて、チャンネルF2、及びチャンネルF2から375KHz内(375KHzを含まない。)で存在するチャンネルA1、チャンネルC1、チャンネルB2、チャンネルD2のいずれかが割り当てられているか否かを判定する。
【0214】
そして、エリア41(Ra)、エリア41(Rc)及びエリア41(Rd)のいずれにおいてもチャンネルF2、チャンネルA1、チャンネルC1、チャンネルB2、チャンネルD2のいずれもが割り当てられていない場合、かつエリア41(Rb)にもチャンネルF2が割り当てられていない場合、エリア41(Rb)でチャンネルF2が使用可能であるためその旨を通知する。一方、エリア41(Ra)、エリア41(Rc)、エリア41(Rd)のいずれかにおいてチャンネルF2、チャンネルA1、チャンネルC1、チャンネルB2、チャンネルD2のいずれかが割り当てられていると、エリア41(Rb)ではチャンネルF2が使用不可であるため、その旨を通知する。
【0215】
図41は、手動チャンネル判定処理S5(S5−2)が実行されたときの表示画面21の一例である。
図41には、所定エリア41に所定のチャンネルのワイヤレスマイク45を追加する例が示されている。表示画面21の上部には、エリア41に新たにワイヤレスマイク45を追加するためのアイコン(追加マイクアイコン58a)が表示される。
【0216】
追加マイクアイコン58aがドラッグされて所定のエリア41に配置されると、プロセッサ3は、混信判定処理S3の結果に基づいて、追加マイクアイコン58aのチャンネルが、そのエリア41で禁止されているチャンネルであるか否かを判定する。禁止されているチャンネルであるときは、混信し得るチャンネルのマイクアイコン58を点滅させる。
図41は、2階の3つのエリア41の全てのマイクアイコン58が点滅する様子が示されている。このような処理によれば、ユーザは、表示画面21上で、ワイヤレスマイク45の追加の可否判断を行うことができる。
【0217】
以上に説明したように、本実施形態に係るチャンネルシミュレーション装置1は次の効果を奏する。
(1)本実施形態に係るチャンネルシミュレーション装置1は、距離計算用パラメータと、受信強度計算用パラメータとを記憶するメモリ2と、プロセッサ3と備える。プロセッサ3は、距離計算用パラメータ及び受信強度計算用パラメータに基づいて、希望波受信強度と妨害波受信強度とを推定する。
【0218】
この構成によれば、複数のエリア41から選択される2つのエリア41の各組について希望波受信強度(D)と妨害波受信強度(U)とが得られるようになるため、両者の強度差を把握することができる。これにより、熟練した技術者に頼らずとも、ワイヤレスマイク45のチャンネルプラン62を形成することができる。
【0219】
(2)本実施形態では、プロセッサ3は、複数のエリア41から選択される2つのエリア41の各組について、希望波受信強度(D)と妨害波受信強度(U)との差分に基づき2つのエリア41間で混信が生じるか否かのチャンネル判定を行う。この構成によれば、2つのエリア41間で混信が生じるか否かの情報を得ることができるため、使用可能なチャンネル数を増大させながら、ワイヤレスマイク45の混信が生じ難いワイヤレスマイク45のチャンネルプラン62を形成することができる。
【0220】
(3)本実施形態では、プロセッサ3は、混信判定処理S3の結果(チャンネル判定)に基づき、一または複数のエリア41に割り当てることができるチャンネルをチャンネル群から選択する。この構成によれば、ユーザは、一または複数のエリア41に割り当てることができるチャンネルを知ることができる。すなわち、ユーザはチャンネルプラン62を得ることができる。
【0221】
(4)本実施形態では、プロセッサ3は、混信判定処理S3の結果(チャンネル判定)及びワイヤレスマイク45の希望個数(個数情報)に基づき、エリア41に割り当てることができるチャンネルを選択する。この構成によれば、複数のエリア41に割り当てることができるチャンネルは、エリア41に設定されたワイヤレスマイク45の個数が考慮されたものとなる。
【0222】
(5)本実施形態では、プロセッサ3は、入力装置がチャンネル群からいずれかのチャンネルを選択する選択操作を受け付けるとき、チャンネル判定に基づき、選択されたチャンネルがエリア41のうちいずれのエリア41に割当て可能であるか否かを判定する(S5−1参照)。この構成によれば、ユーザは、ユーザが選択したチャンネルについて、複数のエリア41のうちいずれのエリア41に割当て可能であるか否かを知ることができる。
【0223】
(6)本実施形態では、プロセッサ3は、入力装置がチャンネル群からいずれかのチャンネルを選択する第1選択操作及び複数のエリア41の中からいずれかのエリア41を選択する第2選択操作を受け付けるとき、チャンネル判定に基づき、選択されたチャンネルが選択されたエリア41に割当て可能であるか否かを判定する(S5−2参照)。この構成によれば、ユーザは、ユーザが選択したチャンネルが、ユーザが選択したエリア41に割当て可能であるか否かを知ることができる。
【0224】
(7)本実施形態では、メモリ2は、受信強度計算用パラメータとして、ワイヤレスマイク45と受信機46との間の距離に応じた受信強度を導出するための伝播損失パラメータを記憶する。この構成によれば、受信強度計算用パラメータと、ワイヤレスマイク45と受信機46との間の距離とに基づいて、受信機46が送信信号を受けるときの受信強度を簡単に計算することができる。
【0225】
(8)本実施形態では、メモリ2は、受信強度計算用パラメータとして、送信信号が障害物内を通過するときの送信信号の信号強度の減衰量を示す、障害物パラメータを記憶する。この構成によれば、ワイヤレスマイク45の送信信号を受信機46が受信するときの受信強度を推定する場合において、ワイヤレスマイク45と受信機46との間に障害物がある場合に、障害物による送信信号の信号強度の減衰量を簡単に計算することができる。
【0226】
(9)本実施形態では、メモリ2は、障害物の材質毎に個別に設定された障害物パラメータを記憶する。この構成によれば、ワイヤレスマイク45の送信信号の減衰量が、障害物の材質に基づいて計算される。このため、ワイヤレスマイク45の送信信号の減衰量について、計算により求めた減衰量と、実際の減衰量との差が大きく乖離することが少なくなる。
【0227】
(10)本実施形態では、プロセッサ3は、建物のレイアウト40を示すレイアウト画像40aを表示装置20に出力し、出力されたレイアウト画像40a内で複数のエリア41間またはエリア41内に配置される障害物の範囲または配置を規定する障害物指定操作を受け付ける(
図9参照)。また、プロセッサ3は、障害物指定操作により指定された範囲または配置に基づき、障害物の範囲または配置を示す障害物配置パラメータをメモリ2に記憶する。この構成によれば、建物のレイアウト画像40aに対する操作に基づいて障害物配置パラメータが導出されるため、ユーザは、障害物配置パラメータを簡単に設定することができる。
【0228】
(11)本実施形態では、プロセッサ3は、建物のレイアウト40を示すレイアウト画像40aを出力し、出力された画像内で複数のエリア41の範囲または配置を指定する指定操作を受け付け(
図8参照)、指定操作により指定された範囲または配置に基づき距離計算用パラメータをメモリ2に記憶する。この構成によれば、建物のレイアウト画像40aに対する操作に基づいて距離計算用パラメータが導出されるため、ユーザは、距離計算用パラメータを簡単に設定することができる。
【0229】
なお、(10)及び(11)において、複数のエリア41の範囲の指定とは、例えば、第1入力装置31により、フロアのレイアウト画像40a上に示されたエリア枠55を移動または伸縮することによりエリア41の範囲を設定することを示す(
図8参照)。これに対して、複数のエリア41の配置の指定とは、例えば、フロアのレイアウト画像40a上に予め設定された複数のエリア領域から任意のエリア領域を指定し、その指定によりエリア41の配置を決定することを示す。
【0230】
(12)本実施形態では、プロセッサ3は、希望波受信強度の推定において、一方のエリア41内で受信機46の設置が想定される複数の配置ポイントPD毎に、一方のエリア41内のワイヤレスマイク45から送信される送信信号を受信機46が受信するときの受信強度を推定する。そして、プロセッサ3は、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を希望波受信強度として使用する。プロセッサ3は、妨害波受信強度の推定において、一方のエリア41内で受信機46の設置が想定される複数の配置ポイントPD毎に、他方のエリア41内のワイヤレスマイク45から送信される送信信号を受信機46が受信するときの受信強度を推定する。そして、プロセッサ3は、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を妨害波受信強度として使用する。
【0231】
各エリア41を空間上の点と看做して、希望波受信強度と妨害波受信強度とを推定することができる。この場合、希望波受信強度は定数に設定され、妨害波受信強度は2点間の距離に基づいて計算される。この計算によれば、エリア41の大きさに関係なく、エリア41の配置関係だけで、希望波受信強度と妨害波受信強度との比率が決まる。しかし、実際に41は、エリア41が大きくなる程、ワイヤレスマイク45と受信機46との間の距離の最大距離は大きくなるため、希望波受信強度の範囲(最小値から最大値までの範囲)及び妨害波受信強度の範囲(最小値から最大値までの範囲)は広がる。
【0232】
上記構成では、エリア41内で推定された複数の受信強度のうちのいずれか一つが希望波受信強度として選択される。エリア41間で推定された複数の受信強度のうちのいずれか一つが妨害波受信強度として選択される。このように、希望波受信強度及び妨害波受信強度は、いくつかの候補から所定ルールに従って選択される。所定ルールの最適化により、希望波受信強度及び妨害波受信強度が実際の値に近づくように調整され得る。
【0233】
(13)本実施形態では、プロセッサ3は、希望波受信強度の推定において、一方のエリア41内でワイヤレスマイク45の使用が想定される複数の配置ポイントPD毎に、一方のエリア41内の受信機46がワイヤレスマイク45から送信される送信信号を受信するときの受信強度を推定する。そして、プロセッサ3は、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を希望波受信強度として使用する。プロセッサ3は、妨害波受信強度の推定において、一方のエリア41内でワイヤレスマイク45の使用が想定される複数の配置ポイントPD毎に、他方のエリア41内の受信機46がワイヤレスマイク45から送信される送信信号を受信するときの受信強度を推定する。そして、プロセッサ3は、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度を妨害波受信強度として使用する。この構成によって、上記(12)に示した理由と同様の理由により、所定ルールの最適化により、希望波受信強度及び妨害波受信強度が実際の値に近づくように調整され得る。
【0234】
(14)本実施形態では、プロセッサ3は、希望波受信強度の推定において、一方のエリア41内で、ワイヤレスマイク45の複数の配置ポイントPDと、受信機46の複数の配置ポイントPDとの組み合わせの全てについて受信強度を推定する。そして、プロセッサ3は、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度(例えば最小の受信強度)を一方のエリア41の希望波受信強度として使用する。プロセッサ3は、妨害波受信強度の推定において、一方のエリア41内で受信機46の複数の配置ポイントPDと、他方のエリア41内でワイヤレスマイク45の複数の配置ポイントPDとの組み合わせの全てについて受信強度を推定する。そして、プロセッサ3は、推定された複数の受信強度からルールに従って選択された受信強度(最大の受信強度)を一方のエリア41の妨害波受信強度として使用する。この構成によって、上記(12)に示した理由と同様の理由により、所定ルールの最適化により、希望波受信強度及び妨害波受信強度が実際の値に近づくように調整され得る。
【0235】
(15)チャンネルシミュレーション装置1の作用は、プログラムによって実現され得る。例えば、チャンネルシミュレーションプログラムは、コンピュータに第1処理と第2処理とを実行させるためのコンピュータ可読指令を含む。第1処理は、コンピュータに、メモリ2から、距離計算用パラメータと、受信強度計算用パラメータとを読み出させる処理である。第2処理は、コンピュータに、距離計算用パラメータ及び受信強度計算用パラメータに基づいて、希望波受信強度と妨害波受信強度とを推定させる処理である。
【0236】
このチャンネルシミュレーションプログラムによれば、複数のエリア41から選択される2つのエリア41の各組について希望波受信強度と妨害波受信強度とが得られるようになるため、両者の強度差を把握することができる。従って、チャンネルシミュレーションプログラムを使用することにより、熟練した技術者に頼らずとも、ワイヤレスマイク45のチャンネルプラン62を形成することができる。
【0237】
(その他の実施形態)
・本実施形態では、各エリア41のワイヤレスマイク45にチャンネルを割り当てるとき、周波数が小さいチャンネル順にチャンネルを割り当てているが、グループ順かつグループ内の周波数が小さいチャンネル順に、チャンネルを割り当てることもできる。
【0238】
・本実施形態では、各フロアの間にはコンクリートのフロア壁42があることを前提としているが、チャンネルシミュレーション装置1は、フロア壁42の材質がユーザにより設定することができるように、構成されうる。
【0239】
・本実施形態では、希望波受信強度及び妨害波受信強度を計算する際に、受信機46とワイヤレスマイク45とを27個の配置ポイントPDにそれぞれ配置するが、配置ポイントPDの設定はこれに限定されない。例えば、配置ポイントPDを更に増やすこともできる。また、シミュレーションに要する時間の短縮のために、各エリア41に2つだけ配置ポイントPDを設け、一方に受信機46を他方にワイヤレスマイク45を配置して、希望波受信強度及び妨害波受信強度を計算してもよい。
【0240】
・本実施形態では、希望波受信強度及び妨害波受信強度を計算する際に、エリア41の大きさに関係なく、受信機46とワイヤレスマイク45とを27個の配置ポイントPDにそれぞれ配置するが、エリア41の大きさに応じて配置ポイントPDの個数を増減させてもよい。
【0241】
・メモリ2はレイアウト40およびエリア41を一または複数の3次元マップとして、すなわち、3次元フロアとして記憶することが好ましいが、一または複数の2次元マップすなわち2次元フロアとして記憶してもよい。メモリ2は、不揮発性メモリであることが好ましいが、揮発性メモリであってもよい。メモリ2は、半導体記憶装置であることが好ましいが、光学ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、ハードディスクドライブ等であり得るデジタルストレージ装置であってもよい。
【0242】
・本明細書でのプログラムの参照は、1つもしくは複数のソフトウェア、1つもしくは複数のアプリケーション、1つもしくは複数のコンピュータ可読命令、及び/または1つもしくは複数のコンピュータ可読コードを包含し得る。本明細書でのプログラムは、1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体に格納され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記録媒体は、プロセッサ3によってアクセス可能なメモリ2であってよく、プロセッサ3によってアクセス可能なデジタルストレージ装置であってよく、プロセッサ3の内部レジスタまたはキャッシュであってよく、またはそれらの組合せであってよい。
【0243】
・本発明がその技術的思想から逸脱しない範囲で他の特有の形態で具体化されてもよいということは当業者にとって明らかであろう。たとえば、実施形態(あるいはその1つまたは複数の態様)において説明した部品および要素のうちの一部を省略したり、いくつかの部品および要素を組合せたりしてもよい。