特許第6366961号(P6366961)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社フジシールの特許一覧

<>
  • 特許6366961-パウチ容器 図000002
  • 特許6366961-パウチ容器 図000003
  • 特許6366961-パウチ容器 図000004
  • 特許6366961-パウチ容器 図000005
  • 特許6366961-パウチ容器 図000006
  • 特許6366961-パウチ容器 図000007
  • 特許6366961-パウチ容器 図000008
  • 特許6366961-パウチ容器 図000009
  • 特許6366961-パウチ容器 図000010
  • 特許6366961-パウチ容器 図000011
  • 特許6366961-パウチ容器 図000012
  • 特許6366961-パウチ容器 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6366961
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】パウチ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/58 20060101AFI20180723BHJP
   B65D 33/36 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   B65D75/58
   B65D33/36
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-42417(P2014-42417)
(22)【出願日】2014年3月5日
(65)【公開番号】特開2015-168439(P2015-168439A)
(43)【公開日】2015年9月28日
【審査請求日】2017年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】100104640
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 陽一
(72)【発明者】
【氏名】高野 忠
(72)【発明者】
【氏名】居敷 俊生
(72)【発明者】
【氏名】檀 有馬
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−212884(JP,A)
【文献】 特開2009−166888(JP,A)
【文献】 特開2012−091824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 67/00−79/02
B65D 81/18−81/30
B65D 81/38
B65D 30/00−33/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも可撓性を有する表裏一対の外装シートを有し、下縁部の幅方向両側にヒートシール部を備えるパウチ容器において、
前記ヒートシール部に、巻取部材の少なくとも一端側が前記表裏一対の外装シートを貫通可能な係合部を備え
前記表裏一対の外装シートを貫通するように、巻取部材の一端側を前記係合部に係合させた状態で巻取部材を回転させて前記下縁部から巻き取るようにしたことを特徴とするパウチ容器。
【請求項2】
前記ヒートシール部の内縁が、下端から幅方向外方に向かって傾斜している、請求項1に記載のパウチ容器。
【請求項3】
さらに幅方向両側に設けられた一対の側部ガセットシートを有し、
前記ヒートシール部は、前記外装シートと前記側部ガセットシートをヒートシールすることで形成されたものである、請求項1または2に記載のパウチ容器。
【請求項4】
前記係合部が、スリット、孔又はそれらの組み合わせである請求項1、2または3に記載のパウチ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可撓性シートをヒートシールすることによって袋状に形成されたパウチ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のパウチ容器としては、例えば、図12に示すように、表裏一対の外装シート51aの両側部からガセットシート51bが内側に折り込まれ、そのガセットシート51bの周縁部が外装シート51aにヒートシールされると共に外装シート51aの上縁部及び下縁部が相互にヒートシールされることによって袋状に形成されたサイドガセットタイプの容器本体51に、スクリューキャップ等の口栓によって飲口や注口となる口部を開閉することができるスパウト52が装着されたパウチ容器が知られている。
【0003】
こういったパウチ容器は、スポーツドリンク等の飲料、アイスクリームやゼリー等の食品を充填するための容器として使用される他、経腸栄養剤(PEG用栄養剤)、ビタミンなどを含有した栄養補助食品や水分補給用のゼリーなどの流動食品を充填するための容器として医療用途にも使用されているが、流動食品は比較的粘度が高いため、充填された流動食品を余すことなく注出することが難しいという問題があった。
【0004】
係る問題を解決するため、特許文献1においては、パウチ容器に充填された内容物を絞り出すための絞り出し具が提案されている。この絞り出し具は、一対のアーム状の締めつけ部と、その一方の端部同士を連結するヒンジ部と、もう一方の端部に設けられた開閉自在な係止部とを備えており、一対の締めつけ部の間にパウチ容器の底部を挟み込んだ状態で締めつけ部を固定することにより、絞り出し具をパウチ容器に取り付け、この絞り出し具をパウチ容器の開口側にスライドさせることにより、パウチ容器内の充填物を絞り出すようになっている。
【0005】
また、特許文献2には、チューブ容器の絞り出し具が開示されている。この絞り出し具は、チューブ容器の末端部に挿入可能なスリット状の開口部を有する軸と、この軸の末端に連設された把手とを備えており、軸のスリット状の開口部にチューブ容器の末端を挿入した状態で、絞り出し具を回転させることによって、軸にチューブ容器を巻き取り、チューブ容器内の充填物を絞り出すようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−139070号公報
【特許文献2】特開2004−210323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前者の絞り出し具は、比較的構造が複雑であり、繰り返し使用しているうちにヒンジ部が破断するおそれがあると共に、パウチ容器に挟み付けた一対の締めつけ部をパウチ容器に対してスライドさせる行為自体が難しく、作業性が悪いといった問題がある。
【0008】
一方、後者の絞り出し具は、比較的簡易な構造であり、絞り出し行為自体も容易に行えるので、例えば、軸のスリット部にパウチ容器の底部を挿入し、絞り出し具を回転させて軸にパウチ容器を巻き取ることにより、パウチ容器の絞り出し具として使用することも可能であるが、パウチ容器は、比較的剛性の高い可撓性シートで形成されており、しかも、内容物が充填されているので、パウチ容器の底部を絞り出し具のスリット部に挿入してこれを巻き取る際、パウチ容器の底部がスリット部から容易に離脱してしまい、簡便に内容物を絞り出すことができない場合がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、専用の絞り出し具を用いる必要がなく、筆記用具等の棒状部材または板状部材を巻取部材として用いて簡単かつ確実に内容物を絞り出すことができるパウチ容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、少なくとも可撓性を有する表裏一対の外装シートを有し、下縁部の幅方向両側にヒートシール部を備えるパウチ容器において、前記ヒートシール部に、巻取部材の少なくとも一端側が前記表裏一対の外装シートを貫通可能な係合部を備え、前記表裏一対の外装シートを貫通するように、巻取部材の一端側を前記係合部に係合させた状態で巻取部材を回転させて前記下縁部から巻き取るようにしたことを特徴とするパウチ容器を提供するものである。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のパウチ容器において、前記ヒートシール部の内縁が、下端から幅方向外方に向かって傾斜していることを特徴としている。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明のパウチ容器において、さらに幅方向両側に設けられた一対の側部ガセットシートを有し、前記ヒートシール部は、前記外装シートと前記側部ガセットシートをヒートシールすることで形成されたものであることを特徴としている。
【0013】
前記係合部は、請求項4に係る発明のように、スリット、孔又はそれらの組み合わせを採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、請求項1に係る発明のパウチ容器は、下縁部の幅方向両側に設けられたヒートシール部に、巻取部材の少なくとも一端側が表裏一対の外装シートを貫通可能な係合部を備えており、表裏一対の外装シートを貫通するように、巻取部材の一端側を係合部に係合させた状態で巻取部材を回転させて下縁部から巻き取るようにしたので、巻取部材として、ボールペンやシャープペンシルといった筆記用具等の棒状部材や、定規等の板状部材を使用することができ、専用の絞り出し具を用いることなく、内容物を絞り出すことができる。
【0015】
特に、表裏一対の外装シートを貫通するように、巻取部材の少なくとも一端側をパウチ容器の係合部に係合させているので、パウチ容器を巻き取る際、巻取部材がパウチ容器の底部から容易に離脱することがなく、簡単かつ確実に内容物を絞り出すことができる。
【0016】
また、クリップ付きの筆記用具を使用する場合は、本体部だけでなく、クリップ部をパウチ容器に形成された係合部に係合させることもできる。
【0017】
また、請求項2に係る発明のパウチ容器は、ヒートシール部の内縁が、下端から幅方向外方に向かって傾斜しているので、巻取部材を用いてパウチ容器を巻き取る際、内容物が狭い所から広いところに押し出され、内容物を余すことなく絞り出すことができる。
【0018】
また、請求項3に係る発明のパウチ容器は、幅方向両側に設けられた一対の側部ガセットシートを有し、ヒートシール部は、外装シートと側部ガセットシートをヒートシールすることで形成されており、内容物を絞り出す際に底部が扁平状態になっているパウチ容器は、表裏一対のヒートシール部が重なり合った状態となって、係合部が形成されている下縁部の幅方向両側の剛性が大きくなっているので、巻取部材を用いてパウチ容器を巻き取る際、係合部に係合させた巻取部材が傾きにくく、パウチ容器を円滑かつ確実に巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】この発明に係るパウチ容器の一実施形態を示す斜視図である。
図2】同上のパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す正面図である。
図3】(a)、(b)は同上のパウチ容器に充填された内容物を絞り出す作業を説明するための説明図である。
図4】他の実施形態であるパウチ容器を示す部分正面図である。
図5】他の実施形態であるパウチ容器を示す部分正面図である。
図6】(a)は他の実施形態であるパウチ容器を示す部分正面図、(b)は同上のパウチ容器に巻取具としてボールペンを取り付けた状態を示す部分正面図である。
図7】他の実施形態であるパウチ容器を示す部分正面図である。
図8】他の実施形態であるパウチ容器を示す部分正面図である。
図9】(a)は巻取用の専用治具を示す平面図、(b)は同上の専用治具を示す側面図、(c)は図2に示すパウチ容器に同上の専用治具を取り付けた状態を示す部分正面図である。
図10】(a)は他の実施形態であるパウチ容器を示す正面図、(b)は同上のパウチ容器に巻取具としてボールペンを取り付けた状態を示す部分正面図である。
図11】(a)〜(c)は他の実施形態であるパウチ容器を示す正面図である。
図12】一般的なパウチ容器を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、このパウチ容器1は、フレキシブルシートによって袋状に形成された容器本体10と、この容器本体10に取り付けられる熱接着性樹脂によって形成されたスパウト20とから構成されている。
【0021】
前記容器本体10を形成しているフレキシブルシートは、通常、単層又は複層の樹脂フィルムから構成されており、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にガスバリア層を設けることが好適である。
【0022】
前記ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
【0023】
前記シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
【0024】
前記ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
【0025】
前記容器本体10は、図2に示すように、上述したフレキシブルシートによって形成された、表裏一対の外装シート11、11及び両外装シート11、11の両側部から内側に折り込まれて左右のガセット部を形成する左右一対の側部ガセットシート12、12から構成されており、折り込まれた側部ガセットシート12、12の内面の周縁が外装シート11、11の内面にヒートシールされると共に、外装シート11、11の内面の上縁部及び下縁部が相互にヒートシールされることで、袋状に形成されている。なお、図2における網掛け表示部分が、容器本体10のヒートシール部分を示している。
【0026】
前記容器本体10のヒートシール部分は、外装シート11の側縁と側部ガセットシート12の側縁とが所定幅でヒートシールされた側縁シール部SS、外装シート11、11の上縁同士または外装シート11の上縁とスパウト20とが所定幅でヒートシールされた上縁シール部US、外装シート11、11の下縁同士が所定幅でヒートシールされた下縁シール部DS、外装シート11、11の下縁部の幅方向両側と側部ガセットシート12とがそれぞれヒートシールされた下角シール部DCS、外装シート11、11の上縁部の幅方向両側と側部ガセットシート12とがヒートシールされた上角シール部UCSから構成されており、前記下角シール部DCS及び上角シール部UCSは、そのシール内縁が幅方向外方に向かって傾斜した略三角形状を有している。
【0027】
前記下角シール部DCSには、ボールペンや鉛筆といった筆記用具等の棒状部材や定規等の板状部材といった巻取部材が係合可能な切目10aがそれぞれ形成されており、切目10aは、縦方向に延びる直線部と、この直線部の両端部から、外装シート11の幅方向の内側に向かって円弧状に湾曲した曲線部とから構成され、切目10aに囲われた部分を舌片として起こすことができるようになっている。
【0028】
また、同図に示すように、側部ガセットシート12、12は、二つ折りされた状態の合わせ目縁側の上端コーナ部及び下端コーナ部に切除部12aがそれぞれ形成されており、この切除部12a部分において外装シート11同士が相互にヒートシール(ポイントシール)されている。このように、側部ガセットシート12に切除部12aを形成したのは、外装シート11の上縁部及び下縁部の両端を相互に固着することによって、内容物を充填したときの容器本体10を所定の形状(図1参照)に保持するためである。
【0029】
前記スパウト20は、ポリエチレンやポリプロピレン等により形成され、袋状の容器本体10に取り付けられる固着部21と、この固着部21の上部に設けられた、スクリューキャップ22によって開閉可能な飲口または注口となる口部とから構成されており、固着部21が表裏一対の外装シート11、11の上縁部に挟み込まれた状態で、その側面が外装シート11、11の上縁部にヒートシールされている。
【0030】
以上のように、このパウチ容器1は、容器本体10の下角シール部DCSに、棒状部材や板状部材といった巻取部材の一端側が係合可能な切目10aが形成されているので、例えば、図3(a)に示すように、棒状部材としてボールペンBPの先端側を一方の切目10aに挿入しながら、クリップCを他方の切目10aに挿入してその切目10aによって形成される舌片に掛止させた状態で、同図(b)に示すように、ボールペンBPを回転させて容器本体10を巻き取ることにより、内容物を絞り出すことができる。
【0031】
特に、ボールペンBPの両端部を容器本体10に形成された切目10a、10aに係合させているので、容器本体10を巻き取る際、ボールペンBPが容器本体10の底部から容易に離脱することがなく、簡単かつ確実に内容物を絞り出すことができる。
【0032】
また、このパウチ容器1では、ボールペンや鉛筆等の筆記用具を使用して容器本体10を巻き取ることができるので、専用の絞り出し具を用意する必要がなく、上述したように、クリップ付きの筆記用具を使用する場合は、筆記用具の本体部だけでなく、クリップ部を容器本体10に形成された切目10aに係合させることができるので作業性もよい。
【0033】
また、このパウチ容器1は、下角シール部DCSの内縁が、下端から幅方向外方に向かって傾斜しているので、巻取部材を用いてパウチ容器1を巻き取る際、内容物が狭い所から広いところに押し出され、内容物を余すことなく絞り出すことができる。
【0034】
また、下角シール部DCSは、外装シート11と側部ガセットシート12をヒートシールすることで形成されており、内容物を絞り出す際に底部が扁平状態になっているパウチ容器1は、対応する表裏の下角シール部DCSが重なり合った状態となって、切目10aが形成されている下縁部の幅方向両側の剛性が大きくなっているので、巻取部材を用いてパウチ容器1を巻き取る際、切目10aに係合させた巻取部材が傾きにくく、パウチ容器1を円滑かつ確実に巻き取ることができる。
【0035】
なお、上述した実施形態では、クリップ付きのボールペンBPを使用して容器本体10を巻き取る場合について説明したが、これに限定されるものではなく、クリップのない筆記用具や定規等の扁平な板状部材を左右の切目10a、10aに挿入して容器本体10を巻き取ることも可能である。
【0036】
また、上述した実施形態では、棒状部材や板状部材といった巻取部材が係合可能な係合部として、縦方向に延びる直線部と、この直線部の両端部から外装シート11の幅方向の内側に向かって円弧状に湾曲した曲線部とから構成された切目10aを採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、縦方向に延びる直線部の両端部に破断防止用の小径の円弧部が連設された切目10bを採用することも可能である
【0037】
また、上述した実施形態では、棒状部材や板状部材といった巻取部材が係合可能な係合部として、切目10a、10bを採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、巻取部材を挿入可能な孔10cを採用したり、図6(a)、(b)に示すように、ボールペンBP等のクリップ部Cを掛止可能な切り欠き10dを採用することも可能である。
【0038】
また、上述した実施形態では、棒状部材や板状部材といった巻取部材が係合可能な係合部として、切目10a、切目10b、孔10cまたは切り欠き10dのいずれかを採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、切目10aと切り欠き10dとを組み合わせたり、図8に示すように、孔10cと切り欠き10dとを組み合わせるといった具合に、2種類の係合部を組み合わせることも可能である。
【0039】
また、上述した各実施形態では、棒状部材や板状部材といった巻取部材の両端部がそれぞれ係合可能な左右一対の係合部(切目10a、切目10b、孔10c、切り欠き10d)を容器本体10の左右の下端コーナ部に形成しているが、これに限定されるものではなく、容器本体10を巻き取るためには、巻取部材の少なくとも一端側が係合可能であればよいので、いずれか一方の下端コーナ部に係合部を形成するものであってもよい。
【0040】
また、上述した各実施形態では、ボールペンや鉛筆といった筆記用具等の棒状部材や定規等の板状部材を容器本体10の巻取部材として使用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図9(a)、(b)に示すような扁平なバー部材BMの一端側に操作部OMが連設された専用の治具EJを用意し、同図(c)に示すように、左右一対の切目10aにバー部材BMを通して、操作部OMをもって回転させることによって容器本体10を巻き取るようにしてもよい。
【0041】
また、上述した各実施形態では、容器本体10がサイドガセットタイプのパウチ容器について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図10(a)、(b)に示すように、表裏一対の外装シート11、11及び両外装シート11、11の間に下部から内側に折り込まれてガセット部を形成する底部ガセットシート13から構成されるボトムガセットタイプの容器本体10Aを有するパウチ容器2についても本発明を適用することができる。ボトムガセットタイプの容器本体10Aを構成している底部ガセットシート13は、通常、二つ折りされた状態の合わせ両側縁に切除部13aがそれぞれ形成されており、この切除部13a部分において外装シート11同士が相互にヒートシール(ポイントシール)されているので、外装シート11、11と底部ガセットシート13とのヒートシール領域におけるポイントシール部の内側近傍に上述した切目10a等の係合部を形成すればよい。なお、図10(a)、(b)における網掛け表示部分がヒートシール部分を示しており、同図(a)における二点鎖線で囲われた部分がパウチ容器2の下角シール部DCSとなる。
【0042】
また、図11(a)〜(c)に示すように、表裏一対の外装シート11、11の周縁部を相互にヒートシールしてなる平袋タイプのパウチ容器3A、3B、3Cについても、本発明を適用することができ、その場合は、同図(a)に示すように、下縁シール部のシール幅を大きくしたり、両側縁シール部のシール幅を大きくしたりする他、同図(c)に示すように、下端コーナ部のシール領域だけを拡大することによって、切目10aの形成領域を確保する必要がある。なお、図11(a)〜(c)における網掛け表示部分が、外装シート11のヒートシール部分を示しており、同図(a)〜(c)における二点鎖線で囲われた部分が、パウチ容器3A、3B、3Cの下角シール部DCSとなる。
【0043】
また、上述した各実施形態では、外装シート11、11の周縁部が全周に渡ってヒートシールされたパウチ容器について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、1枚のフレキシブルシートを折り込むことによって、サイドガセット部やボトムがセット部を形成するサイドガセットタイプやボトムがセットタイプのパウチ容器や1枚のフレキシブルシートを折り返して表裏一対の外装シート11、11を形成する平袋タイプのパウチ容器等については、下角シール部DCSが存在していれば、外装シートの周縁部が全周に渡ってヒートシールされている必要はない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、充填された内容物を余すことなく注出することが難しいウチ容器に利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1、2、3A、3B、3C パウチ容器
10、10A 容器本体
10a、10b 切目(係合部)
10c 孔(係合部)
10d 切り欠き(係合部)
11 外装シート
12 側部ガセットシート
13 底部ガセットシート
12a、13a 切除部
20 スパウト
21 固着部
22 スクリューキャップ
SS 側縁シール部
US 上縁シール部
DS 下縁シール部
DCS 下角シール部
UCS 上角シール部
BP ボールペン
C クリップ
EJ 専用治具
BM バー部材
OM 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12