(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明のバルーンカテーテルセットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0019】
<第1実施形態>
図1は、本発明のバルーンカテーテルセットの第1実施形態を示す平面図である。
図9は、
図1に示すバルーンカテーテルセットが備えるバルーンカテーテルの平面図である。なお、以下では、説明の都合上、
図9中の左側を「基端」、右側を「先端」と言う。
【0020】
図1に示すバルーンカテーテルセット10は、例えば経皮経管的脈管形成術(PTA)や経皮経管的冠状動脈形成術(PTCA)に用いられるものであり、バルーンカテーテル20と、バルーンカテーテル20を収納する収納用構造体1とを備えている。以下、各部の構成について説明する。なお、バルーンカテーテルセット10は、未使用状態で例えば袋体内に密閉収納されているのが好ましい。これにより、袋体を開封するまでバルーンカテーテルセット10の無菌状態を維持することができる。
【0021】
図9に示すように、バルーンカテーテル20は、長尺なカテーテル本体201と、カテーテル本体201の基端部に設けられたハブ202と、カテーテル本体201の先端部に設けられたバルーン203と、バルーンの203外周部に着脱自在に装着されたステント204とを有している。
【0022】
カテーテル本体201は、可撓性を有するチューブで構成されており、バルーン203に供給される作動流体が流下するルーメン205を有している。
【0023】
なお、カテーテル本体201の全長は、特に限定されず、バルーンカテーテル20の使用部位や症例等に応じて適宜決定されるが、通常は、1000〜2000mm程度が好ましい。また、カテーテル本体201の外径(平均外径)は、0.2〜3mm程度であるのが好ましく、0.3〜2mm程度であるのがより好ましい。
【0024】
ハブ202は、硬質の筒状部材で構成され、カテーテル本体201のルーメン205と連通している。このハブ202を介して作動流体をルーメン205内に導入することができる。
【0025】
バルーン203は、筒状の膜部材で構成され、カテーテル本体201の先端部に固定されている。ルーメン205は、バルーン203内に連通している。そして、バルーン203は、拡張前(収縮時)はしぼんで畳まれている状態となっているが、その内部に作動流体が供給されることにより拡張する。
【0026】
ステント204は、例えば金属製のメッシュで構成された筒状部材であり、外径および内径が収縮した収縮状態で、前記畳まれた状態のバルーン203の外周部に予め装着されている。そして、この状態からバルーン203が拡張すると、ステント204は、その内側からバルーン203によって強制的に展開させられる、すなわち、外径および内径が拡径する。この展開状態のステント204は、血管内の内径を確保することができる。
【0027】
図1に示すように、収納用構造体1は、カテーテル収納体2と、複数(図示の構成では4つ)の保持部材(クリップ)3とを有している。
【0028】
カテーテル収納体2は、可撓性を有する長尺なチューブ(管体)21で構成されており、その中空部211に、バルーンカテーテル20のカテーテル本体201がステント204ごと収納(挿入)される。なお、このチューブ21は、両端が開口した(開放した)ものであり、一方の開口部212側からバルーンカテーテル20の挿入、抜去をすることができる。
【0029】
また、チューブ21は、カテーテル本体201を十分に収納することができる程度の全長を有しており、その全長は、カテーテル本体201の全長の100%以上、110%以下であるのが好ましく、102%以上、105%以下であるのがより好ましい。チューブ21の内径は、バルーン203に装着された収縮状態のステント204の外径の150%以上、350%以下であるのが好ましく、200%以上、300%以下であるのがより好ましい。チューブ21の外径は、チューブ21の内径の125%以上、145%以下であるのが好ましく、130%以上、140%以下であるのがより好ましい。
【0030】
カテーテル収納体2は、チューブ21を渦巻き状(ループ状)に巻回したものである。従って、中空部211も渦巻き状に巻回したような形状をなすこととなる。また、チューブ21が渦巻き状をなすことにより、一方の開口部212が渦巻きの外側に位置し、その反対側にある他方の開口部213が渦巻きの内側に位置する。そして、一方の開口部212が渦巻きの外側に位置することにより、当該一方の開口部212に対するバルーンカテーテル20の抜き差し操作を容易に行なうことができる。
【0031】
なお、カテーテル収納体2(チューブ21)の構成材料としては、カテーテル本体201よりも硬質の材料を用いるのが好ましく、例えば、ポリオレフィン等が挙げられる。
【0032】
また、カテーテル収納体2の色は、特に限定されないが、不透明な白色系の色が好ましい。これにより、後述するようなカテーテル収納体2に付された情報4の視認性が向上する。
【0033】
カテーテル収納体2には、チューブ21の
図1に示すループ状態を保持する(維持する)保持部材3が4つ設置されている。これらの保持部材3は、チューブ21の巻回方向に沿って間隔をおいて設置されている。
【0034】
各保持部材3は、それぞれ、板片で構成され、その一方の面に3本の溝31が互いに平行に形成されている。そして、各溝31にそれぞれチューブ21が嵌合することができる。これにより、チューブ21のループ状態を確実に保持する、すなわち、ループの径方向に並んで隣接する3本のチューブ21同士の位置関係を保持することができる。よって、例えばチューブ21からバルーンカテーテル20を抜去している最中に、チューブ21のループ状態が展開して(ばらけて)しまい、抜去操作が行ない辛くなるのを防止することができる。なお、バルーンカテーテル20抜去後は、カテーテル収納体2は、保持部材3を外さずに、そのまま破棄される。また、以下、前記3本のチューブ21が並んだ部分を「管体並設部22」という。
【0035】
図1に示すように、チューブ21の外周部には、情報4が直接付されている。この情報4は、バルーンカテーテル20に関する情報であり、本実施形態では3種類の項目がある。
【0036】
第1の項目41は、ステント204の展開の程度を示す複数(
図1に示す構成では6つ)の内径値41a、41b、41c、41d、41e、41fと、その項目名41gである。項目名41gは「ステント内径」となっている。
【0037】
第2の項目42は、ステント204の展開の程度に応じた複数(
図1に示す構成では6つ)の作動流体の圧力値42a、42b、42c、42d、42e、42fと、その単位42gである。単位42gは「atm」となっている。
【0038】
第3の項目43は、ステント204の展開の程度に応じた複数(
図1に示す構成では6つ)の作動流体の圧力値43a、43b、43c、43d、43e、43fと、その単位43gである。単位43gは「kPa」となっている。なお、第2の項目42と第3の項目43とは等価である。
【0039】
そして、第1の項目41〜第3の項目43は、チューブ21の管体並設部22に付されており、外側から順に第1の項目41、第2の項目42、第3の項目43が配されている。なお、第1の項目41〜第3の項目43は、いずれの保持部材3とは重ならない、すなわち、保持部材3で隠されてはいない。
【0040】
また、第1の項目41は、項目名41gを筆頭として、以降間隔をおいて、値が小さい順に内径値41a〜41fがチューブ21の巻回方向、すなわち、長手方向に沿って配置されている。第2の項目42は、単位42gを筆頭として、以降間隔をおいて、値が小さい順に圧力値42a〜42fがチューブ21の巻回方向に沿って配置されている。同様に第3の項目43でも、単位43gを筆頭として、以降間隔をおいて、値が小さい順に圧力値43a〜43fがチューブ21の巻回方向に沿って配置されている。
【0041】
以上のように配置された第1の項目41〜第3の項目43では、第1の項目41の内径値41a、第2の項目42の圧力値42a、第3の項目43の圧力値43aが対応している。そして、チューブ21の巻回中心(中心部)23から最も遠位には、内径値41aがあり、それに隣接して圧力値42aがあり、さらにそれに隣接し、中心部23から最も近位に圧力値43aがある状態となっている。この位置関係は、対応する内径値41b、圧力値42b、圧力値43bの組と、内径値41c、圧力値42c、圧力値43cの組と、内径値41d、圧力値42d、圧力値43dの組と、内径値41e、圧力値42e、圧力値43eの組と、内径値41f、圧力値42f、圧力値43fの組についても同様である。
【0042】
なお、情報4の使い方(見かた)としては、前記袋体にステント204の拡張状態での内径(以下「指示内径」という)が印刷等によって付されており、この内径にあった内径値を内径値41a〜41fから選び出す。そして、この選び出された内径値に対応した圧力値を圧力値42a〜42fまたは圧力値43a〜43fから選び出す。例えば指示内径が「2.89」であった場合、内径値41aを見て、それに対応した圧力値42aまたは圧力値43aを確認する。バルーン203に作動流体を供給する際には、「7atm(または709kPa)」で、その供給を行なう。このように第1の項目41〜第3の項目43の配置は、使用に際し見易い配置となっている。
【0043】
また、バルーンカテーテルセット10では、情報4がカテーテル収納体2に直接付されているため、当該情報4を例えばシート体等のようなカテーテル収納体2とは別部材に付す場合よりも、バルーンカテーテルセット10を構成する部品点数の削減を図ることができる。なお、情報4を付したシート体を一般的に「コンプライアンスシート」という。
【0044】
そして、このコンプライアンスシートの削減により、バルーンカテーテルセット10の製造コストの削減も可能となる。また、従来から生じていたコンプライアンスシートの前記袋体への入れ忘れを解消することができる。また、コンプライアンスシートが前記袋体に予め収納されていたとしても、例えば手術中に当該コンプライアンスシートを紛失する場合があるが、バルーンカテーテルセット10によれば、この紛失も防止することができる。
【0045】
前述したように、各保持部材3によりチューブ21のループ状態が保持されている。これにより、対応するステント内径と圧力値との位置関係も維持され、よって、ステント204の拡張時におけるバルーン203への作動流体の供給を正確な圧力値で行なうことができる。
【0046】
また、バルーンカテーテルセット10では、チューブ21の巻回数に応じて、情報4の項目を増減させることができる。
【0047】
情報4をチューブ21の外周部に付す方法としては、特に限定されず、例えば、レーザ光をチューブ21の外周部に照射する方法を用いるのが好ましい。これにより、情報4を容易かつ確実に付すことができ、また、付された情報4が剥離してしまうのを防止することができる。なお、情報4を付す方法には、この他に、例えば、インクを付与することによる印刷方法等がある。
【0048】
<第2実施形態>
図2は、本発明のバルーンカテーテルセットの第2実施形態を示す平面図である。
【0049】
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルセットの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0050】
本実施形態は、バルーンカテーテルに関する情報として追加されたものがあること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0051】
図2に示すように、本実施形態では、カテーテル収納体2の管体並設部22に、情報4としての第4の項目44がさらに付されている。第4の項目44は、本発明の名称である「CATHETER SET」である。そして、各アルファベットは、それぞれ、管体並設部22でループの径方向にまたがって1つのアルファベットを構成している。
【0052】
例えば
図2に示す状態から不本意な力がカテーテル収納体2に作用した場合、管体並設部22では、互いに隣接するチューブ21同士の位置関係がズレることがある。この場合、第1の項目41〜第3の項目43では、対応するステント内径と圧力値とがズレた状態となっており、情報4の読み取り上好ましくはない。
【0053】
第4の項目44でも、各アルファベットがそれぞれ正確な表示状態とはなっていないが、それを正確な表示状態となるように前記チューブ21同士の位置関係を戻せば、対応するステント内径と圧力値とが元通りに
図2に示す状態となる。これにより、第1の項目41〜第3の項目43での正確な読み取りを行なうことができる。
【0054】
このように本実施形態のバルーンカテーテルセット10では、第4の項目44は、前記チューブ21同士の位置関係のズレをユーザーに認知させる「位置ズレ認知マーカ」としての機能を有しているということができる。
【0055】
なお、第4の項目44としては、本実施形態では商品の一般名称であったが、これに限定されず、例えば、バルーンカテーテルセット10の製造元の名称、販売元の名称、商標等の他の文字情報であってもよい。
【0056】
<第3実施形態>
図3は、本発明のバルーンカテーテルセット(第3実施形態)が備える収納体を示す分解斜視図である。なお、以下では、説明の都合上、
図3中の上側を「上(上方)」、下側を「下(下方)」と言う。
【0057】
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルセットの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0058】
本実施形態は、カテーテル収納体の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0059】
図3に示すように、本実施形態では、カテーテル収納体2は、一対の分割半体24、25となっており、これらを接合したものである。なお、この接合方法としては、特に限定されず、例えば、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法等が挙げられる。分割半体24、25は、それぞれ、例えば射出成形で成形することができる。
【0060】
分割半体24、25は、それぞれ、外形形状が偏平形状をなす部材で構成されている。分割半体24の裏面(下面)241には、渦巻き状の溝242が形成されている。一方、分割半体25の表面(上面)251には、渦巻き状の溝252が形成されている。そして、分割半体24の裏面241と分割半体25の表面251とを接合することにより、溝242、252で構成される中空部が形成される。この中空部には、バルーンカテーテル20のカテーテル本体201をステント204ごと収納することができる。
【0061】
また、分割半体24の表面(上面)243には、情報4が直接付されている。第1の項目41は、溝242の巻回中心244から最も遠位に位置し、第3の項目43は、巻回中心244から最も近位に位置し、第2の項目42は、第1の項目41と第3の項目43との間に位置している。また、第1の項目41〜第3の項目43の内容は、それぞれ、溝242の巻回方向に沿っている。
【0062】
以上のような構成のカテーテル収納体2に付された第1の項目41〜第3の項目43は、対応するステント内径と圧力値との位置ズレが確実に防止される。これにより、第1の項目41〜第3の項目43での正確な読み取りを行なうことができる。
【0063】
このように本実施形態のバルーンカテーテルセット10では、カテーテル収納体2は、第1の項目41〜第3の項目43の位置ズレを防止する機能を有するものであるということができる。
【0064】
<第4実施形態>
図4は、本発明のバルーンカテーテルセットの第4実施形態を示す平面図である。
【0065】
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルセットの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0066】
本実施形態は、バルーンカテーテルに関する情報として追加されたものがあること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0067】
図4に示すように、本実施形態では、情報4として、第1の項目41〜第3の項目43での、対応するステント内径と圧力値とを囲む複数のマーカ45が追加して付されている。各マーカ45は、それぞれ、管体並設部22でループの径方向にまたがって1つの四角形を構成している。
図4に示す構成では、対応するステント内径、圧力値の組が1つ置きに1つのマーカ45で囲まれており、一例として、内径値41b、圧力値42b、圧力値43bが1つのマーカ45で囲まれており、内径値41d、圧力値42d、圧力値43dが1つのマーカ45で囲まれている。また、項目名41g、単位42g、単位43gも1つのマーカ45で囲まれている。
【0068】
例えば
図4に示す状態から不本意な力がカテーテル収納体2に作用した場合、管体並設部22では、互いに隣接するチューブ21同士の位置関係がズレることがある。この場合、第1の項目41〜第3の項目43では、対応するステント内径と圧力値とがズレた状態となっており、情報4の読み取り上好ましくはない。
【0069】
各マーカ45でも、四角形がそれぞれ四角形とは言い難い状態となっており、それを四角形ということができる程度の状態まで前記チューブ21同士の位置関係を戻せば、対応するステント内径と圧力値とが元通りに
図4に示す状態となる。これにより、第1の項目41〜第3の項目43での正確な読み取りを行なうことができる。
【0070】
このように本実施形態のバルーンカテーテルセット10では、マーカ45は、前記チューブ21同士の位置関係のズレを報知する「位置ズレ報知マーカ」としての機能を有しているということができる。
【0071】
なお、マーカ45は、対応するステント内径、圧力値の組に対して1つ置きに付されているが、これに限定されず、例えば、各組に対して付されていてもよいし、2組以上おいて付されていてもよい。
【0072】
<第5実施形態>
図5は、本発明のバルーンカテーテルセットの第5実施形態を示す平面図である。
【0073】
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルセットの第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、保持部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0074】
図5に示すように、本実施形態では、保持部材3には、その厚さ方向に貫通する貫通孔で構成された窓部32を有する保持部材3がある。この窓部32を介して情報4を外部から視認することができる。これにより、保持部材3の配置箇所によらず、当該保持部材3が情報4の視認を妨げるのを防止することができる。
【0075】
なお、
図5に示す構成では、項目名41g、単位42g、単位43gが窓部32を介して視認され、内径値41c、圧力値42c、圧力値43cが窓部32を介して視認されている。
【0076】
<第6実施形態>
図6は、本発明のバルーンカテーテルセットの第6実施形態を示す平面図である。
図7は、
図6中のA−A線断面図である。なお、以下では、説明の都合上、
図7中の上側を「上(上方)」、下側を「下(下方)」と言う。
【0077】
以下、これらの図を参照して本発明のバルーンカテーテルセットの第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0078】
本実施形態は、バルーンカテーテルに関する情報が付される箇所が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
【0079】
図6に示すように、本実施形態では、収納用構造体1は、カテーテル収納体2と別体で構成されたシート5Aを有しており、当該シート5Aに情報4が付されている。シート5Aは、可撓性を有し、その裏面51に粘着層52を有するシールである(
図7参照)。
【0080】
このシート5Aは、短冊状をなし、その表面53に情報4が付された複数の情報表示部54と、情報表示部54同士を連結する連結部55とで構成されている。
【0081】
情報表示部54は、対応するステント内径、圧力値同士の組の分だけ設けられており、カテーテル収納体2の巻回方向に沿って間隔をおいて配置されている。各情報表示部54は、カテーテル収納体2の管体並設部22に巻き付き、粘着層52を介して貼付される。これにより、保持部材3を省略することができる。
【0082】
各連結部55は、それぞれ、チューブ21の太さと同じかまたはそれよりも細いものである。また、各連結部55からは粘着層52が省略されている(
図7参照)。これにより、シート5Aをカテーテル収納体2に貼り付けるとき、各連結部55をそれぞれカテーテル収納体2のループの曲率に沿って変形させつつ、その貼り付け作業を容易に行なうことができる。
【0083】
<第7実施形態>
図8は、本発明のバルーンカテーテルセットの第7実施形態を示す平面図である。
【0084】
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルセットの第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0085】
本実施形態は、バルーンカテーテルに関する情報が付されるシートの構成が異なること以外は前記第6実施形態と同様である。
【0086】
図8に示すように、本実施形態では、シート5Bは、例えばアルミニウム等の金属材料で構成された金属板である。これにより、各情報表示部54がそれぞれ塑性変形することができ、よって、当該情報表示部54をカテーテル収納体2の管体並設部22に巻き付きつけることができる。また、前記塑性変形を戻せば、情報表示部54の巻き付け箇所を変更することもできる、すなわち、付け替え可能である。
【0087】
以上、本発明のバルーンカテーテルセットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、バルーンカテーテルセットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0088】
また、本発明のバルーンカテーテルセットは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【0089】
また、第1の項目〜第3の項目は、前記各実施形態では第1の項目がカテーテル収納体の巻回中心から最も遠位に位置し、第3の項目が巻回中心から最も近位に位置し、第2の項目が第1の項目と第3の項目との間に位置しているが、このような配置に限定されない。例えば、第3の項目がカテーテル収納体の巻回中心から最も遠位に位置し、第1の項目が巻回中心から最も近位に位置し、第2の項目が第1の項目と第3の項目との間に位置してもよい。
【0090】
また、情報4として、ステント204の展開の程度を示す複数のステント内径と、その展開の程度に応じた複数の作動流体の圧力値で説明したが、これに限らず、バルーン203の拡張の程度を示す複数のバルーン外径値と、その拡張の程度に応じた複数の作動流体の圧力値であってもよい。
【0091】
また、バルーンカテーテルに関する情報として、「NP(Nominal Pressure)」、「RBP(Rated Burst Pressure)」を示す旨の情報(例えば文字、記号、マーカ、図形等)がさらに付されていてもよい。「NP」とは、規定された径にバルーンを拡張させるときの規定圧のことである。「RBP」とは、バルーンを最大限に拡張させる際に、バルーンカテーテルの製造元が規定した圧力の上限値のことである。