特許第6367108号(P6367108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6367108-擬似乱数生成装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6367108
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】擬似乱数生成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 7/58 20060101AFI20180723BHJP
   G09C 1/00 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   G06F7/58
   G09C1/00 650B
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-256975(P2014-256975)
(22)【出願日】2014年12月19日
(65)【公開番号】特開2016-118848(P2016-118848A)
(43)【公開日】2016年6月30日
【審査請求日】2017年11月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渕上 貴昭
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−005384(JP,A)
【文献】 特開2008−293339(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01995129(EP,A1)
【文献】 国際公開第2005/124537(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 7/58
G09C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動電圧以上の電源電圧が供給されている間、第1の乱数データを保持する第1のレジスタと、
前記第1のレジスタに格納された前記第1の乱数データに基づいて第2の乱数データを生成する第1の演算回路と、
前記駆動電圧以上の前記電源電圧が供給されている間、前記第2の乱数データを保持する第2のレジスタと、
前記駆動電圧以上の前記電源電圧が前記第1のレジスタに供給されない期間、前記第1の乱数データを保持する第1の強誘電体メモリと、
前記駆動電圧以上の前記電源電圧が前記第2のレジスタに供給されない期間、前記第2の乱数データを保持する第2の強誘電体メモリと、
を有することを特徴とする擬似乱数生成装置。
【請求項2】
前記第1のレジスタに保持された前記第1の乱数データを前記第1の強誘電体メモリに格納する制御を行い、且つ前記第2のレジスタに保持された前記第2の乱数データを前記第2の強誘電体メモリに格納する制御を行い、
前記第1の強誘電体メモリに格納された前記第1の乱数データを前記第1のレジスタに保持させる制御を行い、且つ前記第2の強誘電体メモリに格納された前記第2の乱数データを前記第2のレジスタに保持させる制御を行う制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の擬似乱数生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタに供給される前記電源電圧が、第1のしきい値電圧以上である場合から前記第1のしきい値電圧を下回った場合に、前記第1のレジスタに保持された前記第1の乱数データを前記第1の強誘電体メモリに格納する制御を行い、且つ前記第2のレジスタに保持された前記第2の乱数データを前記第2の強誘電体メモリに格納する制御を行い、
前記第1のレジスタおよび前記第2のレジスタに供給される前記電源電圧が、前記第1のしきい値電圧よりも低い第2のしきい値電圧である場合から前記第2のしきい値電圧を上回った場合に、前記第1の強誘電体メモリに格納された前記第1の乱数データを前記第1のレジスタに保持させる制御を行い、且つ前記第2の強誘電体メモリに格納された前記第2の乱数データを前記第2のレジスタに保持させる制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の擬似乱数生成装置。
【請求項4】
前記第2のレジスタに格納された前記第2の乱数データに基づいて第3の乱数データを生成する第2の演算回路と、
前記駆動電圧以上の前記電源電圧が供給されている間、前記第3の乱数データを保持する第3のレジスタと、
前記駆動電圧以上の前記電源電圧が前記第3のレジスタに供給されない期間、前記第3の乱数データを保持する第3の強誘電体メモリと、
を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の擬似乱数生成装置。
【請求項5】
前記第2の演算回路にて生成された前記第3の乱数データを外部に出力することを特徴とする請求項4に記載の擬似乱数生成装置。
【請求項6】
駆動電圧以上の電源電圧が供給されている間、前記第1の乱数データを保持し、前記第1のレジスタに前記第1の乱数データを出力する第4のレジスタと、
前記駆動電圧以上の前記電源電圧が前記第4のレジスタに供給されない期間、前記第1の乱数データを保持する第4の強誘電体メモリと、
を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の擬似乱数生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、強誘電体記憶素子を用いた擬似乱数生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の擬似乱数生成装置としては、例えば特許文献1に開示されているように、複数の擬似乱数生成回路が直列に接続されており、設定した初期値から複数の擬似乱数発生回路にて順次乱数を生成することで擬似乱数を生成して外部に出力するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−64898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の擬似乱数生成装置では、擬似乱数生成回路の個数が予め決まっているため、設定された初期値から生成される擬似乱数が推測されやすく、セキュリティ面で問題が生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は、セキュリティを向上できる擬似乱数生成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の擬似乱数生成装置は、駆動電圧以上の電源電圧が供給されている間、第1の乱数データを保持する第1のレジスタと、前記第1のレジスタに格納された前記第1の乱数データに基づいて第2の乱数データを生成する第1の演算回路と、前記駆動電圧以上の前記電源電圧が供給されている間、前記第2の乱数データを保持する第2のレジスタと、前記駆動電圧以上の前記電源電圧が前記第1のレジスタに供給されない期間、前記第1の乱数データを保持する第1の強誘電体メモリと、前記駆動電圧以上の前記電源電圧が前記第2のレジスタに供給されない期間、前記第2の乱数データを保持する第2の強誘電体メモリと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の擬似乱数生成装置によれば、セキュリティを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態にかかる擬似乱数生成装置1を示している。
図2】擬似乱数生成装置1の動作を示したタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。なお、以下で説明する数値や回路等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜選択可能である。
【0010】
[実施形態]
【0011】
図1は、本発明の実施形態にかかる擬似乱数生成装置1を示している。擬似乱数生成装置1は、制御部CPと、第4のレジスタとしてのレジスタRG1、第1のレジスタとしてのレジスタRG2、第2のレジスタとしてのレジスタRG3、及び第3のレジスタとしてのレジスタRG4を備えたレジスタ部RGPと、第1の演算回路としての演算回路OP1、及び第2の演算回路としての演算回路OP2を備えた演算部OPPと、不揮発性の、第4の強誘電体メモリとしての強誘電体メモリFM1、第1の強誘電体メモリFM2と、第2の強誘電体メモリFM3と、第3の強誘電体メモリFM4と、を備えた強誘電体メモリ部FMPと、を備えている。なお、不揮発性のメモリはEEPROM等、他にも存在するが、強誘電体メモリは他のメモリに比べて省電力化の観点で有利である。
【0012】
また、擬似乱数生成装置1の制御部CP、レジスタ部RGP、演算部OPP、及び強誘電体メモリ部FMPの各々には、例えば5Vの電源電圧VDDが供給されている。
【0013】
ここで、制御部CPは、電源電圧VDDをレギュレータ等の手段により降圧して生成された例えば1.5Vの電圧を自己の駆動電圧として用いている。また、演算部OPPは、電源電圧VDDをレギュレータ等の手段により降圧して生成された例えば1.5Vの電圧を自己の駆動電圧として用いている。また、レジスタ部RGPは、電源電圧VDDをレギュレータ等の手段により降圧して生成された例えば1.5Vの電圧を自己の駆動電圧として用いている。また、強誘電体メモリ部FMPは、電源電圧VDDをレギュレータ等の手段により降圧して生成された例えば1.5Vの電圧を自己の駆動電圧として用いている。
【0014】
制御部CPは、演算部OPPの各演算回路OP1及びOP2と接続されており、制御信号CPOにより演算部OPPの各演算回路OP1及びOP2を制御する。演算部OPPは、例えば制御信号CPPがハイレベルHの場合に駆動し、ローレベルLの場合に駆動が停止される。
【0015】
また、制御部CPは、強誘電体メモリ部FMPの各強誘電体メモリFM1〜FM4と接続されており、制御部CPMにより強誘電体メモリ部FMPの各強誘電体メモリFM1〜FM4を制御する。強誘電体メモリ部FMPは、例えば制御信号CPMがハイレベルHの場合に駆動し、ローレベルLの場合に駆動が停止される。
【0016】
なお、図1では制御部CPと演算部OPPの各演算回路OP1及びOP2とは1つの配線で接続された図を示したが、制御部CPと演算部OPPの各演算回路OP1及びOP2とを接続する配線は独立していても良い。また、図1では制御部CPと強誘電体メモリ部FMPの各強誘電体メモリFM1〜FM4とは1つの配線で接続された図を示したが、制御部CPと各強誘電体メモリFM1〜FM4とを接続する配線は独立していても良い。
【0017】
レジスタRG1は、強誘電体メモリFM1と、レジスタRG2と、レジスタRG4と、に接続されている。レジスタRG1は、電源電圧VDDが自己の駆動電圧以上にて供給されている間、第1の乱数データとしての乱数データRD1を保持する。乱数データは、例えば8ビットのビット列により構成される。なお、レジスタRG1は、本実施形態では乱数データRD1を保持する例を示したが、擬似乱数生成装置1の外部から設定されたデータを保持するようにしても良い。
【0018】
レジスタRG2は、レジスタRG1と、強誘電体メモリFM2と、演算回路OP1と、に接続されている。レジスタRG2は、電源電圧VDDが自己の駆動電圧以上にて供給されている間、乱数データRD1を保持する。なお、レジスタRG2は、本実施形態では乱数データRD1を保持する例を示したが、擬似乱数生成装置1の外部から設定されたデータを保持するようにしても良い。
【0019】
レジスタRG3は、強誘電体メモリFM3と、演算回路OP1と、演算回路OP2と、に接続されている。レジスタRG3は、電源電圧VDDが自己の駆動電圧以上にて供給されている間、第2の乱数データとしての乱数データRD2を保持する。なお、レジスタRG3は、本実施形態では乱数データRD2を保持する例を示したが、擬似乱数生成装置1の外部から設定されたデータを保持するようにしても良い。
【0020】
レジスタRG4は、演算回路OP2と、強誘電体メモリFM4と、レジスタRG1と、に接続されている。レジスタRG4は、電源電圧VDDが自己の駆動電圧以上にて供給されている間、乱数データRD3を保持する。なお、レジスタRG4は、本実施形態では乱数データRD3を保持する例を示したが、擬似乱数生成装置1の外部から設定されたデータを保持するようにしても良い。また、レジスタRG4は、乱数データRD3を出力データとして擬似乱数生成装置1の外部に出力する。
【0021】
演算回路OP1は、制御部CPから供給される制御信号CPOがハイレベルHの場合に、レジスタRG2から出力された乱数データRD1に基づいて第2の乱数データとしての乱数データRD2を生成してレジスタRG3に出力する。ここで、演算回路OP1は、乱数データRD1を例えば2桁ビットシフトすることによって乱数データRD2を生成してもよいし、これに限られず種々演算を用いることができる。
【0022】
演算回路OP2は、制御部CPから供給される制御信号CPOがハイレベルHの場合に、レジスタRG2から出力された乱数データRD2に基づいて第3の乱数データとしての乱数データRD3を生成してレジスタRG4に出力する。ここで、演算回路OP2は、乱数データRD2を例えば2桁ビットシフトすることによって乱数データRD3を生成してもよいし、これに限られず種々演算を用いることができる。
【0023】
強誘電体メモリFM1は、不揮発性の強誘電体キャパシタにて構成されており、制御部CPから供給される制御信号CPMがハイレベルHの場合に、レジスタRG1にて保持された乱数データRD1を格納する。
【0024】
強誘電体メモリFM2は、不揮発性の強誘電体キャパシタにて構成されており、制御部CPから供給される制御信号CPMがハイレベルHの場合に、レジスタRG2にて保持された乱数データRD1を格納する。
【0025】
強誘電体メモリFM3は、不揮発性の強誘電体キャパシタにて構成されており、制御部CPから供給される制御信号CPMがハイレベルHの場合に、レジスタRG3にて保持された乱数データRD2を格納する。
【0026】
強誘電体メモリFM4は、不揮発性の強誘電体キャパシタにて構成されており、制御部CPから供給される制御信号CPMがハイレベルHの場合に、レジスタRG4にて保持された乱数データRD3を格納する。
【0027】
図2は、擬似乱数生成装置1の動作を示したタイミングチャートである。擬似乱数生成装置1は、時刻t0〜t2と時刻t6以降の期間Aで通常動作を行い、時刻t2〜t3の期間Bでレジスタ部RGPの各レジスタRG1〜RG4に保持された乱数データを強誘電体メモリ部FMPの各強誘電体メモリFM1〜FM4のそれぞれに格納するデータ格納動作を行い、時刻t3〜t5の期間Cで電源電圧VDDが擬似乱数生成装置1の各構成の駆動電圧に満たない状態となり、時刻t5〜t6での期間Dで強誘電体メモリ部FMPの各強誘電体メモリFM1〜FM4に格納された乱数データをレジスタ部RGPの各レジスタRG1〜RG4のそれぞれに読み出すデータ読出動作を行う。
【0028】
なお、図2における時刻t0〜t6は、各信号波形に対して共通である。また、各信号波形については、特に言及しない場合には直前の時刻までの信号波形を維持しているものとする。
【0029】
時刻t0〜t1にて、擬似乱数生成装置1は通常動作を行う。通常動作とは、レジスタ部RGPに保持された乱数データに基づいて演算回路OPPが乱数データを生成し、生成した乱数データを例えば乱数データRD3として外部に出力する動作である。
【0030】
時刻t0〜t1にて、電源電圧VDDは例えば5Vとなっている。また、制御信号CPOはハイレベルHとなっており、制御信号CPMはローレベルLとなっている。
【0031】
時刻t1にて、電源がオフされて電源電圧VDDが低下を始める。このとき、制御部CP、演算部OPP、及びレジスタ部RGPは、電源電圧VDDが自己の駆動電圧以上であるので、通常動作を続けている。
【0032】
時刻t2にて、電源電圧VDDが、例えば制御部CPに設定された3.5Vの第1のしきい値電圧としてのしきい値電圧Vref1を下回る。これを制御部CPが検出すると、制御部CPは強誘電体メモリ部FMPにハイレベルの制御信号CPMを出力する。これにより、擬似乱数生成装置1はデータ格納動作を開始する。
【0033】
時刻t3になると、電源電圧VDDがレジスタ部RGPの駆動電圧である1.5Vの第2のしきい値電圧としてのしきい値電圧Vref2を下回る。これにより、レジスタ部RGPにて保持されていた乱数データは失われる。しかしながら、レジスタ部RGPに保持されていた乱数データは、時刻t2から開始されたデータ格納動作により、時刻t3の時点で不揮発性の強誘電体メモリ部FMPに格納済みであり、駆動電圧以上の電源電圧VDDがレジスタ部RGPに供給されない期間Cにおいても強誘電体メモリ部FMPに保持される。したがって、擬似乱数生成装置1によれば、電源電圧VDDがレジスタ部RGPのしきい値電圧Vref2に対応する駆動電圧以下まで低下した場合であっても、レジスタ部RGPにて保持されていた乱数データが擬似乱数生成装置1から失われることはない。
【0034】
時刻t4にて、電源がオンされて電源電圧VDDが上昇を始める。このとき、制御部CP、演算部OPP、及びレジスタ部RGPは、電源電圧VDDが自己のしきい値電圧Vref2に対応する駆動電圧以下であるので、停止状態となっている。
【0035】
時刻t5にて、電源電圧VDDが、例えば制御部CPに設定された1.5Vのしきい値電圧Vref2を上回る。これを制御部CPが検出すると、制御部CPは強誘電体メモリ部FMPにハイレベルの制御信号CPMを出力する。これにより、擬似乱数生成装置1はデータ読出動作を開始する。
【0036】
時刻t6にて、電源電圧VDDがしきい値電圧Vref1以上となったことを制御部CPが検出すると、制御部CPの制御によりレジスタRG4から外部への乱数データRD3の出力を許可する。このとき、乱数データRD3は、電源がオフされ電源電圧VDDが擬似乱数生成装置1の各構成のしきい値電圧Vref2に対応する駆動電圧以下となる前に擬似乱数生成装置1にて生成されていた乱数データに基づいて生成された乱数データとなる。このため、本発明にかかる擬似乱数生成装置1によって生成され出力される乱数データRD3は、従来の擬似乱数生成装置1のように電源がオンされる等の要因で電源電圧VDDが立ち上がった後に初期値に対して所定回数乱数生成を行うことで生成していた乱数データに比べて、はるかに推測が困難なものなる。
【0037】
以上、本発明の擬似乱数生成装置1によれば、セキュリティを向上できる。
【0038】
なお、本発明の実施形態では、電源がオンオフされることに伴って電源電圧VDDが上昇又は低下された場合におけるレジスタ部RGPと強誘電体メモリ部FMPとの間の乱数データのやり取りについて記載したが、レジスタ部RGPと強誘電体メモリ部FMPとの間の乱数データのやり取りは、電源電圧VDDの変化に起因するものに限られない。すなわち、例えば電源電圧VDDに変動が無く、実際に低下又は上昇していない場合であっても、制御部CPからハイレベルの制御信号CPMを出力することによって、レジスタ部RGPにて保持された乱数データを強誘電体メモリ部FMPに書き込むことができ、また、強誘電体メモリ部FMPに格納された乱数データをレジスタ部RGPに保持させることができる。
【0039】
また、本発明の実施形態では、擬似乱数生成装置1からの出力データとして、乱数データRD3がレジスタRG4から出力される構成について記載したが、乱数データRD3は、演算回路OP2から直接擬似乱数生成装置1からの出力データとして出力される構成としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明にかかる擬似乱数生成装置によれば、セキュリティを向上できるので、産業上の利用可能性は極めて高い。
【符号の説明】
【0041】
1 擬似乱数生成装置
CP 制御部
CPM、CPO 制御信号
FMP 強誘電体メモリ部
FM1、FM2、FM3、FM4 強誘電体メモリ
OPP 演算部
RD1、RD2、RD3 乱数データ
RGP レジスタ部
RG1、RG2、RG3、RG4 レジスタ
VDD 電源電圧
図1
図2