(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0013】
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
【0014】
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0015】
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
【0016】
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
(電子装置のテスト方法における課題の詳細な説明)
本実施の形態による半導体製造装置に搭載された電子装置のテスト方法がより明確になると思われるため、本発明者によって見出された電子装置のテスト方法における課題について詳細に説明する。
【0018】
図11は、本発明者が検討した筐体に備え付けられた検査パネルを説明する外観図である。
【0019】
図11に示すように、被検査物である電子装置EAは、半導体製造装置、例えばダイシング装置に組み込まれた筐体CH内に搭載されている。また、筐体CHの任意の外面には、検査パネルTPが備え付けられており、検査パネルTPの筐体CHの外に向かう面(以下、コネクタ面と言う)には、複数の被検査物用コネクタSCが搭載されている。また、検査パネルTPの筐体CHの内に向かう面(以下、コネクタ面とは反対側の面と言う)には、複数の被検査物用コネクタSCのそれぞれの外部端子(図示は省略)が露出している。
【0020】
電子装置EAは、基板SUBと、この基板SUBの主面(表面)に搭載された複数の電子部品ECとからなり、上記主面とは反対側の裏面には複数の電子部品ECのそれぞれの外部端子(図示は省略)が露出している。そして、基板SUBの裏面に露出する複数の外部端子と、検査パネルTPのコネクタ面とは反対側の面に露出する複数の外部端子とが、複数の被検査物用ケーブルSCWを介して電気的に接続されている。
【0021】
さらに、検査パネルTPのコネクタ面に搭載された複数の被検査物用コネクタSCには、検査装置用コネクタ(図示は省略)がそれぞれ接続されており、複数の検査装置用コネクタと、検査装置(図示は省略)とが、複数の検査装置用ケーブルTCWを介して電気的に接続されている。
【0022】
図12(a)は、本発明者が検討した、複数の被検査物用コネクタが搭載された検査パネル、および複数の被検査物用コネクタのそれぞれに対面した状態の複数の検査装置用コネクタを示す概略図である。
図12(b)は、本発明者が検討した、複数の被検査物用コネクタが搭載された検査パネル、および複数の被検査物用コネクタのそれぞれに接続された状態の複数の検査装置用コネクタを示す概略図である。ここでは、複数の被検査物用コネクタのうち、4つの被検査物用コネクタを例示し、複数の検査装置用コネクタのうち、4つの検査装置用コネクタを例示する。
【0023】
図12(a)に示すように、検査パネルTPのコネクタ面に搭載された被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdのそれぞれに対応する検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdを準備する。検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdには検査装置用ケーブルTCWa,TCWb,TCWc,TCWdがそれぞれ接続されている。なお、被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdのそれぞれに対応する検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdを容易に目視識別が行えるように、それぞれの検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdまたは検査装置用ケーブルTCWa,TCWb,TCWc,TCWdのどちらかに、判別用のID(符号)を設ける。
【0024】
本発明者が検討した電子装置のテスト方法では、判別用のID(符号)として、例えば検査装置用ケーブルTCWaに「AA」、検査装置用ケーブルTCWbに「BB」、検査装置用ケーブルTCWcに「CC」、検査装置用ケーブルTCWdに「DD」の判別用のシールが貼られている。
【0025】
図12(b)に示すように、検査装置用ケーブルTCWa,TCWb,TCWc,TCWdにそれぞれ貼られた判別用のシールに従って、どの検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdがどの被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdに対応しているかを手作業で一つずつ確認する。そして、確認しながら、被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdに検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdをそれぞれ接続していく。そして、被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdに検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdをそれぞれ接続した後、検査装置において電子装置の電気的特性の機能試験を行う。
【0026】
しかし、被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdに、検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdを手作業で一つずつ接続するため、電子装置の電気的特性の機能試験よりも検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdの接続作業に多大な時間を要していた。
【0027】
さらに、類似の形状であって、異なるテスト用の被検査物用コネクタSCa,SCb,SCc,SCdと検査装置用コネクタTCa,TCb,TCc,TCdとが存在する場合、コネクタ間において、誤接続の発生が懸念される。
【0028】
(実施の形態)
<半導体製造装置について>
本実施の形態による半導体製造装置について説明する。本実施の形態では、被検査物である電子装置が搭載される半導体製造装置として、ダイシング装置を例示するが、これに限定されるものではない。
【0029】
通常、シリコン(Si)またはガリウムヒ素(GaAs)などの半導体ウエハの主面に多数の半導体素子を形成した後、ダイシングまたはスクライブなどのチップ加工プロセスにより、半導体ウエハを個々の半導体チップに個片化する。その後、組立工程および実装工程を経て、半導体製品が完成する。
【0030】
ダイシング工程では、まず、チップ加工しやすいように、半導体ウエハが所望する厚さになるまで、半導体ウエハの裏面(主面とは反対側の面)を研磨またはエッチングする。例えば半導体素子が形成された半導体ウエハの主面を、エレクトロンワックスなどを用いて研磨治具に接着させ、半導体ウエハの裏面を研磨またはエッチングすることで、半導体ウエハの厚さを所望する厚さまで薄化する。その後、溶剤を用いてエレクトロンワックスなどを除去して、薄化された半導体ウエハを研磨治具からはずす。
【0031】
次に、半導体ウエハの裏面にダイシングシートを貼り付けた後、半導体ウエハの裏面とダイシングテーブルとを対向させて、半導体ウエハをダイシングテーブル上に載置する。続いて、ダイシングブレードと呼ばれるダイヤモンド微粒を貼り付けた極薄の円形刃を用いて、半導体ウエハの主面に形成されたスクライブラインに沿って半導体ウエハを切断し、個々の半導体チップに個片化する。
【0032】
次に、個片化された半導体チップの裏面を、突き上げピンによってダイシングテープを介して押圧する。これにより、半導体チップをダイシングテープから剥離する。突き上げピンと対向する上方にはコレットが位置しており、剥離した半導体チップをコレットにより吸着、保持して、例えば実装基板上の所定の位置に搬送する。
【0033】
本実施の形態は、上記ダイシング装置に組み込まれた筐体内に搭載された電子装置の電気的特性の機能試験を行う際のテスト方法が主要な特徴となっており、その詳細および効果等について以降の説明で明らかにする。
【0034】
<電子装置のテスト方法について>
本実施の形態による半導体製造装置に組み込まれた筐体内に搭載された電子装置(被検査物)のテスト方法について
図1〜
図8を用いて説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態による筐体に備え付けられた電子装置側の第1検査パネルの状態を説明する外観図である。
【0036】
図1に示すように、被検査物である電子装置EAは、半導体製造装置、例えばダイシング装置に組み込まれた筐体CH内に搭載されている。また、筐体CHの任意の外面には、電子装置側の第1検査パネル(第1検査基板)TP1が備え付けられている。第1検査パネルTP1の筐体CHの外に向かう面(以下、第1コネクタ面と言う)には、複数の第1被検査物用コネクタNC1が搭載されている。また、第1検査パネルTP1の筐体CHの内に向かう面(以下、第1コネクタ面とは反対側の面と言う)には、複数の第1被検査物用コネクタNC1のそれぞれの外部端子(図示は省略)が露出している。
【0037】
電子装置EAは、基板SUBと、基板SUBの主面(表面)に搭載された複数の電子部品ECとからなる。基板SUBは、例えば幾層もの導体パターンと絶縁層とを積み上げたビルドアップ多層プリント配線基板であり、コアとなる多層プリント配線板上に、絶縁層と、絶縁層の表面に導体パターンとが繰り返して形成されており、絶縁層を挟んで位置する導体パターン間は、絶縁層に形成されたビアと呼ぶ細い穴を通して、めっきで接続されている。複数の電子部品ECのそれぞれの外部端子(図示は省略)は、基板SUBの主面に形成された表層の導体パターンに接続され、基板SUBのビアおよび内層の導体パターンを介して基板SUBの外部端子である複数のコネクタ(図示は省略)と導通されている。そして、基板SUBの複数の外部端子と、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面とは反対側の面に露出する複数の外部端子とが、複数の被検査物用ケーブルSCWを介して電気的に接続されている。
【0038】
図2は、本実施の形態による筐体に備え付けられた電子装置側の第1検査パネルに、検査装置側の第2検査パネルを接続した状態を説明する外観図である。
図3(a)は、本実施の形態による電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面を示す概略図である。
図3(b)は、本実施の形態による検査装置側の第2検査パネルのインデックス面を示す概略図である。
図4は、本実施の形態による電子装置側の第1検査パネルおよび検査装置側の第2検査パネルを示す要部断面図(
図3(a)のA−A´線に沿った断面図および
図3(b)のB−B´線に沿った断面図)である。
【0039】
図2に示すように、第1検査パネルTP1の筐体CHの外に向かう面、すなわち、第1検査パネルTP1の複数の第1被検査物用コネクタNC1が搭載された第1コネクタ面と対向して、検査装置側の第2検査パネル(第2検査基板、インターポーザ)TP2が設置されている。第2検査パネルTP2には、パネル固定機構FMが備わっており、第1検査パネルTP1の周辺部にパネル固定機構FMを接続することにより、第2検査パネルTP2を第1検査パネルTP1に固定している。
【0040】
図3(a)に示すように、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面には、複数の第1被検査物用コネクタNC1が搭載されている。
【0041】
また、
図3(b)および
図4に示すように、第2検査パネルTP2は、第1検査パネルTP1に向かう面(以下、第2コネクタ面と言う)を有し、第1検査パネルTP1とは反対側に向かう面(以下、インデックス面と言う)を有する。すなわち、第2検査パネルTP2は、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面と対向する第2コネクタ面と、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面と対向しない、第2コネクタ面とは反対側のインデックス面とを有している。
【0042】
第1検査パネルTP1の第1コネクタ面と対向する第2検査パネルTP2の第2コネクタ面には、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタNC1のそれぞれの位置、形状およびインデックス(接続する向き)に対応するように、複数の第2被検査物用コネクタNC2が搭載されている。複数の第2被検査物用コネクタNC2には、それぞれ複数のスプリングプローブ(スプリングピン、可動型プローブピン、コンタクトプローブ、ポゴピン(オーガットバイロン社商品名)などとも言う)SPが備わっている。
【0043】
また、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面と対向しない第2検査パネルTP2のインデックス面には、インデックスINが貼られている。そして、このインデックスINには、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタNC1のそれぞれの位置に対応するように、複数の判別用シール、例えば「AA」、「BB」、「CC」、「DD」、「EE」、「FF」、「GG」、「HH」および「II」が設けられている。インデックス面は、筐体の外側に向かって配置されているので、第1被検査物用コネクタNC1と第2被検査物用コネクタNC2との接続方向を容易に認識することができる。
【0044】
また、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面とインデックス面との間には空間が設けられており、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面の裏側(上記空間に面する裏面)に、複数の第2被検査物用コネクタNC2のそれぞれの外部端子(図示は省略)が露出している。そして、複数の第2被検査物用コネクタNC2のそれぞれの外部端子には検査装置用ケーブルTCWの一端側が接続されており、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面とインデックス面との間に設けられた空間の下部(第2検査パネルTP2の底部)から、複数の検査装置用ケーブルTCWが取り出されている。複数の検査装置用ケーブルTCWの他端側は、検査装置(図示は省略)に接続されている。
【0045】
図5(a)は、本実施の形態による電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタと、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタとをそれぞれ対面させた状態を示す概略図である。
図5(b)は、本実施の形態による電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタと、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタとをそれぞれ接続した状態を示す概略図である。
【0046】
ここでは、電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された4つの第1被検査物用コネクタおよび検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された4つの第2被検査物用コネクタを例示する。
【0047】
図5(a)に示すように、第1検査パネルTP1を準備する。第1検査パネルTP1の第1コネクタ面には、第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dが搭載されている。第1検査パネルTP1は、半導体製造装置、例えばダイシング装置に組み込まれた筐体に備え付けられる。
【0048】
また、第2検査パネルTP2を準備する。第2検査パネルTP2の第2コネクタ面には、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dが搭載されている。第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dと第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dとがそれぞれ対応するように、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dは配置されている。また、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dには、検査装置用ケーブルTCWの一端側がそれぞれ接続されている。
【0049】
ところで、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dの第2コネクタ面からのそれぞれの高さは、同じまたは実質的に同じである。また、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dにそれぞれ備わる複数のスプリングプローブSPの先端から第2コネクタ面までのそれぞれの距離も、同じまたは実施的に同じである。これに対して、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dの第1コネクタ面からのそれぞれの高さは、互いに異なっている。従って、第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dと第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dとの電気的な接続部分には、その高さの互いの違いを吸収する構造が必要とされる。
【0050】
そこで、本実施の形態では、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載される第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dに伸縮可能なスプリングプローブSPを備える。これにより、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載される第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dの高さの互いの違いを吸収する。
【0051】
さらに、第2検査パネルTP2には、第1検査パネルTP1と第2検査パネルTP2との接続状態を確実に維持するため、ロック部LP、伸縮バネSSPおよびパネル固定治具FPからなるパネル固定機構FMが設けられている。
【0052】
図5(b)に示すように、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dのそれぞれに、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dを接続して、検査装置において電子装置の電気的特性の機能試験を行う。第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dには、検査装置用ケーブルTCWa,TCWb,TCWc,TCWdの一端側がそれぞれ接続されている。ここで、パネル固定機構FMによって、第1検査パネルTP1と第2検査パネルTP2とを固定することにより、検査中に、第1検査パネルTP1と第2検査パネルTP2とが電気的に切断されることを確実に防止することができる。
【0053】
次に、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dと、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dとの接続の態様を、
図6〜
図8を用いて詳細に説明する。
【0054】
図6は、本実施の形態による電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタと、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタとを、複数の第2被検査物用コネクタがそれぞれ備えるプローブを介して接続する前の状態を示す要部断面図である。
図7は、
図6に続き、電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタの一部と、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタの一部とを、複数の第2被検査物用コネクタの一部が備えるプローブを介して接続した状態を示す要部断面図である。
図8は、
図7に続き、電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタと、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタとを、複数の第2被検査物用コネクタが備えるプローブを介して接続した状態を示す要部断面図である。
【0055】
ここでは、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された第1被検査物用コネクタNC1b,NC1cと、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された第2被検査物用コネクタNC2b,NC2cとを例示して、これらの接続の態様を詳細に説明する。
【0056】
図6に示すように、第2被検査物用コネクタNC2b,NC2cは、複数の凹部を有し、上記複数の凹部にはスプリングプローブSPがそれぞれ搭載されている。スプリングプローブSPは、主としてプランジャー(先端部分)PL、バレル(略円筒形の本体部分)BAおよびスプリングSWPからなり、バレルBAの内部にスプリングSWPを備えている。複数のスプリングプローブSPは、それぞれのプランジャーPLが第2被検査物用コネクタNC2b,NC2cから突出するように、上記複数の凹部にそれぞれ搭載されている。また、第2被検査物用コネクタNC2b,NC2cから突出しているスプリングプローブSPの長さも同じまたは実施的に同じである。
【0057】
さらに、上記複数の凹部の底部には、第2端子TE2がそれぞれ形成されており、プランジャーPLとは反対側のスプリングプローブSPの端部が、第2端子TE2と接続している。そして、第2端子TE2に検査装置用ケーブルTCWの一端側が電気的に接続されている。
【0058】
他方、第1被検査物用コネクタNC1b,NC1cは、複数のスプリングプローブSPが挿入される複数の凹部を有し、上記複数の凹部の底部には、スプリングプローブSPのプランジャーPLの先端が接続する第1端子TE1がそれぞれ形成されている。そして、第1端子TE1に被検査物用ケーブルSCWの一端側が電気的に接続されている。
【0059】
第1被検査物用コネクタNC1bに備わる複数の第1端子TE1と、第1被検査物用コネクタNC1cに備わる複数の第1端子TE1とでは、第1検査パネルの第1コネクタ面からの距離が互いに異なっている。すなわち、第1被検査物用コネクタNC1bに備わる複数の第1端子TE1の第1検査パネルの第1コネクタ面からの距離は、第1被検査物用コネクタNC1cに備わる複数の第1端子TE1の第1検査パネルの第1コネクタ面からの距離よりも短い(近い)。言い換えれば、第1被検査物用コネクタNC1bに備わる複数の第1端子TE1から、対向するスプリングプローブSPの先端までの距離は、第1被検査物用コネクタNC1cに備わる複数の第1端子TE1から、対向するスプリングプローブSPの先端までの距離よりも長い(遠い)。
【0060】
このため、
図7に示すように、第1検査パネルTP1に対して第2検査パネルTP2を近づけると、まず、第1被検査物用コネクタNC1cに備わる複数の第1端子TE1にスプリングプローブSPの先端がそれぞれ接触する。これにより、第1被検査物用コネクタNC1cに備わる複数の第1端子TE1、並びに第2被検査物用コネクタNC2cに備わる複数のスプリングプローブSPおよび複数の第2端子TE2を介して、電子装置に繋がる被検査物用ケーブルSCWと検査装置に繋がる検査装置用ケーブルTCWとが電気的に接続される。
【0061】
さらに、第1検査パネルTP1に対して第2検査パネルTP2を近づけると、
図8に示すように、第1被検査物用コネクタNC1bに備わる複数の第1端子TE1にスプリングプローブSPの先端がそれぞれ接触する。これにより、第1被検査物用コネクタNC1bに備わる複数の第1端子TE1、並びに第2被検査物用コネクタNC2bに備わる複数のスプリングプローブSPおよび複数の第2端子TE2を介して、電子装置に繋がる被検査物用ケーブルSCWと検査装置に繋がる検査装置用ケーブルTCWとが電気的に接続される。
【0062】
ここで、互いに対応する第1被検査物用コネクタNC1b,NC1cに備わる第1端子TE1と第2被検査物用コネクタNC2b,NC2cに備わる第2端子TE2とを確実に電気的に接続するためには、第1被検査物用コネクタNC2b,NC2cから突出するスプリングプローブSPの長さを調整する必要がある。
【0063】
例えば
図6に示すように、複数のスプリングプローブSPの先端と第1被検査物用コネクタNC1b,NC1cに備わる複数の第1端子TE1とがそれぞれ接触する前における、スプリングプローブSPの先端から、第2被検査物用コネクタNC2bまでの距離をL1とする。また、例えば
図8に示すように、第1被検査物用コネクタNC1cに備わる複数の第1端子TE1にスプリングプローブSPの先端がそれぞれ接触して、スプリングプローブSPが可動不可となり、かつ、第1被検査物用コネクタNC1bに備わる複数の第1端子TE1にスプリングプローブSPの先端が初めて接触するときがある。このときにおける、スプリングプローブSPの先端から、第2被検査物用コネクタNC2bまでの距離をL2とする。この場合は、
L1≧L2 式(1)
の関係を満たすことにより、互いに対応する第1被検査物用コネクタNC1bに備わる第1端子TE1と第2被検査物用コネクタNC2bに備わる第2端子TE2、および互いに対応する第1被検査物用コネクタNC1cに備わる第1端子TE1と第2被検査物用コネクタNC2cに備わる第2端子TE2とを確実に電気的に接続することができる。
【0064】
さらに、
図2および
図3(b)に示したように、第2検査パネルTP2のインデックス面には、第1被検査物用コネクタNC1と第2被検査物用コネクタNC2との接続方向を示すインデックINが設けられているので、第1被検査物用コネクタNC1と第2被検査物用コネクタNC2との接続間違いを確実に防止することができる。
【0065】
このように、本実施の形態によれば、半導体製造装置に搭載される電子装置EAの検査において、複数の第1被検査物用コネクタNC1が第1コネクタ面に搭載された第1検査パネルTP1、および伸縮可能なプローブを備える複数の第2被検査物用コネクタNC2が第2コネクタ面に搭載された第2検査パネルTP2を準備する。第2検査パネルTP2の第2コネクタ面には、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面と第2検査パネルTP2の第2コネクタ面とを互いに対向させたときに、複数の第1被検査物用コネクタNC1のそれぞれに対して、所望する第2被検査物用コネクタNC2が位置するように、複数の第2被検査物用コネクタNC2を搭載する。
【0066】
これにより、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面と第2検査パネルTP2の第2コネクタ面とを互いに対向させて、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタNC1と、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタNC2とを一括して接続することができる。また、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面とは反対側のインデックス面に、複数の第2被検査物用コネクタNC2の位置を明示したインデックスINを貼り付けることにより、第1検査パネルTP1と第2検査パネルTP2とを正確に接続することができる。
【0067】
さらに、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタNC1に備わる第1端子TE1と、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタNC2に備わる第2端子TE2とをそれぞれ伸縮可能なスプリングプローブSPで接続し、第1検査パネルTP1と第2検査パネルTP2とをパネル固定機構FMによって固定する。
【0068】
これにより、第1検査パネルTP1の第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタNC1と、第2検査パネルTP2の第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタNC2とを、正確に、かつ、短時間で接続することができるので、電子装置EAの検査工程に要する時間を短縮することができる。
【0069】
(変形例1)
本実施の形態の変形例1を
図9(a)および(b)を用いて説明する。
図9(a)は、変形例1による電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタと、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタとをそれぞれ対面させた状態を示す概略図である。
図9(b)は、変形例1による電子装置側の第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された複数の第1被検査物用コネクタと、検査装置側の第2検査パネルの第2コネクタ面に搭載された複数の第2被検査物用コネクタとをそれぞれ接続した状態を示す概略図である。
【0070】
前述した実施の形態と相違する点について、以下に説明する。
【0071】
前述した実施の形態では、
図5(a)および(b)に示したように、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dに伸縮可能なスプリングプローブSPを採用し、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dから突出するスプリングプローブSPの長さを同じまたは実施的に同じとしている。
【0072】
これに対して、変形例1では、
図9(a)および(b)に示すように、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dにスプリングプローブSPを採用しているが、第2被検査物用コネクタNC2a,NC2bから突出するスプリングプローブSPの長さと、第2被検査物用コネクタNC2c,NC2dから突出するスプリングプローブSPの長さとが互いに異なっている。
【0073】
しかし、このような場合であっても、前述したように、L1≧L2の関係を満たすことにより、互いに対応する第1被検査物用コネクタNC1a,NC1b,NC1c,NC1dに備わる第1端子TE1と第2被検査物用コネクタNC2a,NC2b,NC2c,NC2dに備わる第2端子TE2とを確実に電気的に接続することができる。
【0074】
(変形例2)
一実施の形態の変形例2によるスプリングプローブの形状を、
図10を用いて説明する。
図10は、変形例2によるスプリングプローブの形状を説明する概略図である。
【0075】
前述した実施の形態によるスプリングプローブSPは、例えば
図6に示したように、プランジャーPL、バレルBAおよびスプリングSWPからなり、プランジャーPLの先端形状は、先端から円錐形となっている。
【0076】
しかし、スプリングプローブSPの先端形状は、これに限定されるものではない。例えば
図10に示すように、スプリングプローブSPAの先端形状が、複数の突起を有する凹凸面であってもよい。この場合は、複数の接触点によって、スプリングプローブSPAの先端と、第1検査パネルの第1コネクタ面に搭載された第1被検査物用コネクタに備わる第1端子とが接続するので、コンタクト性が向上する。
【0077】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0078】
前記実施の形態では、本発明を半導体製造装置であるダイシング装置に搭載される電子装置の検査工程に適用したが、他の半導体製造装置にも適用することができる。また、半導体製造装置に限定されるものではなく、他の製造装置の検査工程にも適用することができる。