(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6367209
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】リソグラフィシステムにおいて基板の位置を測定すること
(51)【国際特許分類】
G03F 9/00 20060101AFI20180723BHJP
G03F 7/20 20060101ALI20180723BHJP
H01L 21/68 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
G03F9/00 Z
G03F7/20 501
H01L21/68 F
【請求項の数】18
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2015-538484(P2015-538484)
(86)(22)【出願日】2013年10月28日
(65)【公表番号】特表2016-500845(P2016-500845A)
(43)【公表日】2016年1月14日
(86)【国際出願番号】EP2013072518
(87)【国際公開番号】WO2014064290
(87)【国際公開日】20140501
【審査請求日】2016年10月28日
(31)【優先権主張番号】61/718,872
(32)【優先日】2012年10月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/732,445
(32)【優先日】2012年12月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505152479
【氏名又は名称】マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】デ・ボア、ギード
(72)【発明者】
【氏名】ベルゲール、ニルス
【審査官】
植木 隆和
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−105433(JP,A)
【文献】
特開2009−302534(JP,A)
【文献】
特開2007−142419(JP,A)
【文献】
特開平07−248208(JP,A)
【文献】
特開平10−038514(JP,A)
【文献】
MEGENS H,ET AL,Advances in process overlay - alignment solution forfuture technolgy nodes,PROCEEDINGS OF SPIE,米国,2007年,vol. 6518,6518Z1-6518Z12
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
G03F 7/20
G03F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソグラフィシステム(1)における基板の位置を測定するためのシステムであって、
基板(12,513)上に1以上の露光ビームを投影するように構成された光学カラム(PO)と、
前記光学カラム(PO)から一定の距離を有するようにシステムに装着された第1の光学アライメントセンサ(SS,500)とを具備し、前記第1の光学アライメントセンサ(SS,500)は、前記基板(12,513)に光ビーム(511)を出射するように構成され、出射された光ビームは、所定の波長を有し、前記第1の光学アライメントセンサ(SS,500)は、さらに、0次反射光ビーム(518)の強度プロファイルを測定するように構成され、
前記光ビームは、前記基板上で、スポットサイズを有するスポットに合焦され、
前記基板は、マーク高さ(MH)と、マーク長さ(ML)と、前記基板(12,513)上の所定の既知の位置とを有する光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)を有し、前記光学位置マーク(100)は、第1の方向に長手方向に延び、前記第1の方向に沿って前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)の反射率を変えるように配置され、
前記光学位置マーク(100)は、複数の第1の領域対(105)を有する第1のメイン領域(110)を有し、前記第1の領域対は幅が互いに等しく、
前記第1のメイン領域(110)の前記第1の領域対(105)は、前記第1の方向における、第1の反射率と第1の幅(W)とを有する第1の領域(101)と、前記第1の方向における、第2の反射率と第2の幅(W)とを有する第2の領域(102)とを有し、前記第2の反射率は、前記第1の反射率とは異なり、前記第2の領域は、前記第1の領域(101)に隣接し、
前記第1の幅、前記第2の幅、及び前記スポットサイズは、1μmないし2μmの範囲にあり、
前記第1の領域(101)は、前記出射された光ビームの前記所定の波長と比較してサブ波長のサブ波長構造(SWS)を有し、
前記サブ波長構造(SWS)は、前記第1の方向と第2の方向との少なくとも一方に沿って前記第1の領域のセグメンテーションによって形成された複数の規則的なセグメントを有し、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記第1の方向において前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)上を前記第1の光学アライメントセンサ(SS,DS,500)を走査するように構成されているシステム。
【請求項2】
前記第1のメイン領域(110)は、前記第1の領域対(105)の幅と等しい幅の第2の領域対(105)を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2の領域には、サブ波長構造(SWS)がない、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のメイン領域(110)に隣接している第2のメイン領域(120)をさらに具備し、前記第2のメイン領域(120)には構造がなく、
前記第2のメイン領域(120)に隣接している第3のメイン領域(130)をさらに具備し、前記第2のメイン領域(120)は、前記第1の方向から眺めたとき、前記第1のメイン領域(110)と前記第3のメイン領域(130)との間に埋設されており、
前記第3のメイン領域(130)は、第3の領域対を有し、
前記第3のメイン領域の前記第3の領域対は、
第3の反射率と第3の幅とを有する第3の領域と、
第4の反射率と第4の幅とを有する第4の領域とを有し、前記第4の反射率は前記第3の反射率とは異なり、前記第4の領域は、前記第3の領域に隣接し、
前記第3の領域は、前記出射された光ビームの前記所定の波長と比較してサブ波長のサブ波長構造を有する請求項1ないし3のいずれか1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のメイン領域(110)と前記第3のメイン領域(130)とは等しい長さを有する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のメイン領域(110)に隣接している前記光学位置マーク(100)の第1の端部に位置された第1の端部領域(140)をさらに具備し、前記第1の端部領域(140)には構造がなく、
前記第3のメイン領域(130)に隣接している前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)の第2の端部に位置された第2の端部領域(140)をさらに具備し、前記第2の端部領域(140)には構造がない請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記マーク高さ(MH)は、赤色又は赤外光の波長の複数倍である請求項1ないし6のいずれか1に記載のシステム。
【請求項8】
前記光学カラム(PO)から一定の距離でシステムに装着された第2の光学アライメントセンサ(DS,500)をさらに具備し、前記第2の光学アライメントセンサ(DS,500)は、前記基板(12,513)に所定の波長を有する第2の光ビーム(511)を出射して0次反射光ビーム(518)の強度プロファイルを測定するように構成され、
前記第1の方向(Xw)に垂直な第2の方向(Yw)において前記第2の光学アライメントセンサ(DS,500)を走査するように構成されている、請求項1ないし7のいずれか1に記載のシステム。
【請求項9】
前記光学位置マークは、第2の光学位置マーク(DMRK,100)であり、
前記基板は、第1の光学位置マーク(SMRK,100)をさらに有し、
前記第1の光学位置マーク(SMRK,100)は、マーク高さ(MH)と、マーク長さ(ML)と、前記基板(12,513)上の所定の既知の位置とを有し、前記第2の方向(Yw)に延び、前記第2の方向(Yw)に沿って前記光学位置マーク(100)の反射率を変えるように配置され、
前記第1の光学位置マーク(100)は、前記第2の光学位置マーク(100)と同じ構造を有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の光学アライメントセンサ(SS,500)は、前記光学カラム(PO)に対して前記第1の方向(Xw)に移動され、前記第1の方向(Xw)において前記第2の光学位置マーク(DMRK)を測定するように配置され、
前記第2の光学アライメントセンサ(SS,500)は、前記光学カラム(PO)に対して前記第2の方向(Yw)に移動され、前記第2の方向(Yw)において前記第1の光学位置マーク(SMRK)を測定するように配置されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の方向(Xw)は、リソグラフィシステムの使用動作における前記基板(12,513)の第1の移動方向(L)に一致し、前記第2の方向(Yw)は、リソグラフィシステムの使用動作における前記基板(12,513)の第2の移動方向(S)に一致する、請求項8ないし10のいずれか1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の光学アライメントセンサ(SS,DS,500)に対する前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)の推定位置にしたがって前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)が前記第1の光学アライメントセンサ(SS,DS,500)の近くにあるように、前記基板(12,513)を動かして、
前記マーク長さ(ML)よりも長い走査長さを有する測定強度プロファイルを得るために、前記第1の光学アライメントセンサ(SS,DS,500)で前記長手方向において走査経路に沿って前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)を走査して、
前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)の実際の位置と前記推定位置との間の差(x)を測定するために、前記測定強度プロファイルを前記光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)と関連付けられた予期された強度プロファイルと比較して、
前記差から前記光学位置マークの実際の位置を測定するように構成されている、請求項1ないし11のいずれか1に記載のシステム。
【請求項13】
前記測定強度プロファイルと前記予期された強度プロファイルとの相互相関関数(CRC)を計算することによって前記光学位置マークの前記測定強度プロファイルと前記予期された強度プロファイルとを比較して、前記相互相関関数(CRC)の最大の位置(TPR)を測定するように構成されており、前記位置は前記差を表す、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の光学アライメントセンサに対する前記第1の光学位置マークの推定位置にしたがって前記第1の光学位置マークが前記第1の光学アライメントセンサの近くにあるように、前記基板を動かして、
前記マーク長さよりも長い走査長さを有する測定強度プロファイルを得るために、前記第1の光学アライメントセンサで前記第1の方向の走査経路に沿って前記第1の光学位置マークを走査して、
前記第1の光学位置マークの実際の位置と前記第1の光学位置マークの前記推定位置との間の第1の差を測定するために、前記測定強度プロファイルを前記光学位置マークと関連付けられた予期された強度プロファイルと比較して、
前記第1の差から前記第1の光学位置マークの実際の位置を測定して、
前記第2の光学アライメントセンサに対する前記第2の光学位置マークの推定位置にしたがって前記第2の光学位置マークが前記第2の光学アライメントセンサの近くにあるように、前記基板を動かして、
前記マーク長さよりも長い走査長さを有する測定された強度プロファイルを得るために前記第2の光学アライメントセンサで前記第2の方向の走査経路に沿って前記第2の光学位置マークを走査して、
前記第2の光学位置マークの実際の位置と前記第2の光学位置マークの前記推定位置との間の第2の差を測定するために、前記測定強度プロファイルを前記光学位置マークと関連付けられた予期された強度プロファイルと比較して、
前記第2の差から前記第2の光学位置マークの実際の位置を測定するように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
第1の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)を具備する基板(12,513)であって、
前記第1の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)は、第1の方向に沿って前記マーク上を走査される前記基板上のスポットに合焦される光ビーム(511)の0次反射の強度の変化をもたらすように構成され、前記光ビームは、所定の波長の光を有し、基板(12,513)上で、ビームスポットサイズを有するスポットに合焦され、
前記第1の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)は、マーク幅(MW)と、マーク長さ(ML)と、前記基板(12,513)上の所定の既知の位置とを有し、前記第1の光学位置マークは、第1の方向に長手方向に延び、前記第1の方向に沿って変化する反射率を有し、
前記第1の光学位置マークは、複数の領域対(105)を備えた第1のメイン領域(110)を有し、前記領域対は、互いに幅が等しく、
各領域対(105)は、前記第1の方向における、第1の反射率と第1の幅とを有する第1の領域(101)と、前記第1の方向における、第2の反射率と第2の幅とを有する第2の領域(102)とを有し、前記第2の反射率は、前記第1の反射率とは異なり、前記第2の領域は、前記第1の領域(101)に隣接し、前記第1の領域及び前記第2の領域は、1つの領域対を形成し、
前記第1の幅、前記第2の幅、及び前記ビームスポットサイズは、1μmないし2μmの範囲にあり、
前記第1の領域(101)は、前記所定の波長と比較してサブ波長のサブ波長構造(SWS)を有し、
前記サブ波長構造(SWS)は、前記第1の方向と第2の方向との少なくとも一方に沿って前記第1の領域のセグメンテーションによって形成された複数の規則的なセグメントを有し、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直である基板。
【請求項16】
前記第1のメイン領域(110)に隣接している第2のメイン領域(120)をさらに具備し、前記第2のメイン領域(120)には構造がなく、
前記第2のメイン領域(120)に隣接している第3のメイン領域(130)をさらに具備し、前記第2のメイン領域(120)は、前記第1の方向から眺めたとき、前記第1のメイン領域(110)と前記第3のメイン領域(130)との間に埋設されており、
前記第3のメイン領域(130)は、第3の領域対を有し、
前記第3のメイン領域の前記第3の領域対は、
第3の反射率と第3の幅とを有する第3の領域と、
第4の反射率と第4の幅とを有する第4の領域とを有し、前記第4の反射率は前記第3の反射率とは異なり、前記第4の領域は、前記第3の領域に隣接し、
前記第3の領域は、前記光ビームの前記所定の波長と比較してサブ波長のサブ波長構造を有する、請求項15に記載の基板。
【請求項17】
前記第1のメイン領域(110)に隣接している前記第1の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)の第1の端部に位置された第1の端部領域(140)をさらに具備し、前記第1の端部領域(140)には構造がなく、
前記第3のメイン領域(130)に隣接している前記第1の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)の第2の端部に位置された第2の端部領域(140)をさらに具備し、前記第2の端部領域(140)には構造がない、請求項16に記載の基板。
【請求項18】
マーク高さ(MH)と、マーク長さ(ML)と、基板上の所定の既知の位置とを有する第2の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)をさらに具備し、
前記第2の光学位置マーク(SMRK,DMRK,100)は、前記第2の方向に長手方向に延び、前記第2の方向に沿って変化する反射率を有し、
前記第2の光学位置マークは、前記第1の光学位置マークと同じ構造を有する、請求項15ないし17のいずれか1に記載の基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リソグラフィシステムにおいて基板の位置を測定する方法に関し、このシステムは、光ビームを基板に出射して0次反射光ビームの強度プロファイルを測定するための光学アライメントセンサを有する。本発明はまた、このような方法で使用するための光学位置マークに関する。本発明は、さらに、基板を処理し、このような方法を実行するように構成されたリソグラフィシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
リソグラフィシステムにおける位置測定は一般的に知られており、例えば米国特許第4,967,088号に述べられているように、通常、いくつかの回折次で反射された光の検出を使用する。いくつかの回折次で反射された光を使用して位置を測定することの欠点は、さまざまな回折次に対して光検出器がシステムにおいて正確に位置決めされなければならず、これにより、システムのコストを増加させることである。さらに、このようなシステムは、光ビームの焦点のわずかな誤差又は光ビームに対する基板の傾きに敏感である。
【0003】
米国特許第5,827,629号は、同様のシステムを開示しており、このシステムでは、露光面を備えたウェーハ及び露光マスクが配置されている。露光面は、その間に介在されたギャップをもって露光マスクに向けられている。ウェーハは、露光面上に形成された位置アライメントウェーハマークを有する。ウェーハマークは、入射光を散乱させるための線形又は点散乱源を有し、露光マスクは、入射光を散乱させるための線形又は点散乱源を有する位置アライメントマスクマークを有する。ウェーハ及び露光マスクの相対位置は、ウェーハマーク及びマスクマークに照明光を照射して、ウェーハマーク及びマスクマークの散乱源からの散乱光を観察することによって検出される。上述の従来技術の問題を少なくとも部分的に克服するために、最大反射率を有する反射性の方形と、最小反射率を有する非反射性の方形との格子縞パターンを有する基板を与えることが発明者らによって示唆されてきており、前記方形は、前記パターンに投影された光ビームの横断面の径に対応する幅を有する。ビームの反射された0次強度を測定することによって、基板に対するビームの位置の変化が、多数の回折次を測定することなく測定されることができる。理想的には、光ビームのビームスポットがパターン上で動かされたとき、反射信号の強度は、パターン上のビームスポットの位置のハイコントラストな正弦関数である。しかしながら、実際には、ビームスポットの強度分布は、一般的に、均質で鋭いカットオフのディスク状のプロファイルに対応せず、代わりにガウス分布のプロファイルに従い、結果として生じる反射強度信号は、基板上のビームの位置の関数としての正弦関数にあまり似ていない。結果として、反射されたビームの強度に基づく基板上のビームスポットの位置の測定は、あまり正確でない。
【0004】
米国特許第7,418,125号は、マーク位置として、イメージデータにおいて、マークに対応する領域の位置を検出するための装置を開示しており、マークは、周期的に配置されたパターンを含む。第1のユニットが、イメージデータの各部分領域のエネルギースペクトル分布に対応する実空間エネルギー分布を得る。確率分布取得ユニットが、実空間エネルギー分布に基づいた確率分布を得、確率分布は、周期的に配置されたパターンの反復位置及びこの位置での周期性の強度を示す。第2のユニットが、確率分布取得ユニットによって得られた各確率分布と、マークの予め登録された確率分布との相関を得、第3のユニットは、第2のユニットによって得られた相関に基づいたマーク位置を得る。
【0005】
リソグラフィシステムにおける基板の位置を測定する上述の方法の全ては、扱いにくく、複雑であり、不正確さなどの欠点を被る。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、単純であり、非常に高い精度(高い再現性及び繰り返し性を含む)を提供する、リソグラフィシステムにおける基板の位置を測定する方法を提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、このような方法で使用するための光学位置マーク、及びこのような方法を実行するように構成されたリソグラフィシステムを提供することである。
【0008】
本発明は、独立請求項によって規定される。従属請求項は、効果的な実施の形態を規定する。
【0009】
この目的のために、第1の態様によれば、本発明は、光を、好ましくは赤色又は赤外光を出射するための光学記録ヘッドによって読み出される光学位置マークを具備する基板を提供する。前記光学位置マークは、マーク高さと、マーク長さと、基板上の所定の既知の位置とを有し、前記光学位置マークは、長手方向に沿って延び、前記長手方向に沿って前記位置マークの反射率を変えるように配置され、前記光学位置マークは、
第1の反射率と第1の幅とを有する第1の領域と、
前記第1の領域に隣接し、第1の領域対を形成している第2の領域とを有し、前記第2の領域は、第2の反射率と第2の幅とを有し、前記第1の幅は、前記長手方向で測定された前記第2の幅に等しく、前記第2の反射率は、前記第1の反射率とは異なり、前記第1の領域は、635nmのような光の波長と比較してサブ波長構造を有する。
【0010】
本発明の基板の利点は、第1の領域のサブ波長構造の用意が位置マークのプロセスの許容性を高めるということである。これは、以下のように理解されることができる。サブ波長構造は、従来のリソグラフィ又は処理技術を使用して作られることができる。前記サブ波長構造のうちの1つが正確に製造されないか存在しないと仮定しても、マークは、なおも、あまり精度を欠くことなく使用されることができる。第2の効果は、本発明で使用されたとき、サブ波長特徴が光学位置マークの高さ変化にあまり敏感でないということである。さらに、本発明による基板は、非常に規則的な構造を、すなわち、位置マーク全体にわたってある幅とある間隔とを有する。このような大きな規則性は、かなり設計容易な位置マークに帰着し、そのため、設計誤差のリスクがかなり減少される(表現を変えると、単純な光学位置マークが間違って設計される可能性が複雑な光学位置マークよりもかなり低くなる)。さらに、検証可能性(verifiability)は、このような設計でかなり高い。したがって、系統的な再現性は、本発明で規定されるようなセグメント化されたマークの設計を使用するとかなりよい。
【0011】
一実施の形態では、前記第1の幅は、前記長手方向で測定された前記第2の幅と等しい。このような構造は、さらに大きな規則性を与える。
【0012】
一実施の形態では、前記サブ波長構造は、前記長手方向に垂直なさらなる方向に延びている複数の規則的な縞形のセグメントを有し、各規則的なセグメントは、1つの第1のサブ領域と1つの第2のサブ領域とによって形成されている。これは、規則的なサブ波長構造をなす第1の変形例であり、実験は、これらマークを用いた結果が非常によいことを示している。
【0013】
一実施の形態では、前記サブ波長構造は、前記長手方向に延びている複数の規則的な縞形のセグメントを有し、各規則的な縞形のセグメントは、1つの第1のサブ領域と1つの第2のサブ領域とによって形成される。これは、規則的なサブ波長構造をなす第2の変形例であり、実験は、これらマークを用いた結果が非常によく、第1の変形例よりもわずかによいことを示している。
【0014】
一実施の形態は、さらに、複数の追加領域対を有し、各追加領域対は、前記第1の領域対と実質的に等しい。既に述べられたように、このような構造の規則性は、非常に効果的である。さらに、領域対が多くなれば特徴もより強くなる。これは、(測定強度グラフを予期された強度グラフと比較することによって)相互相関が予期された位置に対する位置マークの変位を測定するために使用される場合に効果的である。
【0015】
一実施の形態では、前記第1の幅及び前記第2の幅は、1μmないし2μmの範囲にあ
る。この範囲の効果は、
これら幅が、従来の光学読み取りヘッドのスポットサイズよりも大きいということであり、代表的にはスポットサイズは、1μmないし2μmの範囲にある。この効果は、第1の領域と第2の領域との間の反射ビーム強度のコントラストがより高いということである。
【0016】
一実施の形態では、前記マーク長さは、少なくとも100μmである。マーク長さが長いほどより正確に、マーク位置が、相互相関測定、すなわち相互相関曲線の高いピークをもたらす大きな領域の相互相関を使用して測定されることができる。
【0017】
一実施の形態では、前記サブ波長構造は、前記第2の反射率よりも低い前記第1の反射率を有する。この実施の形態におけるサブ波長構造は、光学読み取りヘッドから光ビームを効率的に吸収し、第1の領域の反射率を激しく減少させる。
【0018】
一実施の形態では、前記第1の領域対及び前記複数の追加領域対は、第1のメイン領域を形成する。前記基板は、前記第1のメイン領域に隣接している第2のメイン領域をさらに具備し、前記第2のメイン領域には、実質的に構造がない。実質的に構造がない第2の領域の追加は、前記光学位置マークのプロセスの許容性を高め、相互相関測定を改良し、すなわち、相互相関関数がより高くより鋭いピークを示す。
【0019】
一実施の形態では、前記第2のメイン領域に隣接している第3のメイン領域があり、前記第2のメイン領域は、前記長手方向から眺めたとき、前記第1のメイン領域と前記第3のメイン領域との間に埋設されている。この実施の形態の利点は、位置マークが2つの分離された領域により、光学的に非常に容易に検出されることができるということである。これは、例えば、顕微鏡を使用したとき、光学位置マークの位置の迅速な推定を可能にする。
【0020】
一実施の形態では、前記第3のメイン領域は、サブ波長構造を含む第1の領域と同様にして構築されている。この実施の形態は、より大きな規則性を与え、これにより、あまりプロセスに依存せず、より大きな検証可能性を有する。
【0021】
一実施の形態では、前記第1のメイン領域及び前記第3のメイン領域は、実質的に同一である。この実施の形態は、より大きな規則性を与え、これにより、あまりプロセスに依存せず、さらに大きな検証可能性を有する。
【0022】
一実施の形態では、前記第1の領域と前記第3の領域とは異なる(長さ、ピッチ、構造の数など)。第1の領域と第2の領域とを互いと異なるようにすることは、追加情報を、すなわち、光学ヘッドの走査方向と比較したマークの向きの情報を与え、すなわち、左側と右側とが識別可能である。
【0023】
一実施の形態は、前記第1のメイン領域に隣接している前記光学位置マークの第1の端部に位置された第1の端部領域をさらに具備し、前記第1の端部領域には、実質的に構造がない。実質的に構造がない端部領域の追加は、光学位置マークのプロセスの許容性を高め、相互相関測定を改良する、すなわち、相互相関関数はより高くより鋭いピークを示す。
【0024】
一実施の形態では、前記第3のメイン領域に隣接している前記光学位置マークの第2の端部に位置された第2の端部領域をさらに具備し、前記第2の端部領域には、実質的に構造がない。実質的に構造がない端部領域の追加は、光学位置マークのプロセスの許容性を高め、相互相関測定を改良する、すなわち、相互相関関数はより高くより鋭いピークを示す。
【0025】
一実施の形態では、前記マーク高さは、前記赤色又は赤外光の波長の複数倍である。一実施の形態では、前記マーク高さは、その方向で位置誤差に対する最も高い許容性を与えることが可能なように、より大きい。しかしながら、前記マーク高さは、代表的にはこのような幅を有するスクライブライン内に適合するように、好ましくは、40μmよりも小さい。
【0026】
この目的のために、第2の態様によれば、本発明は、請求項1ないし14に規定される本発明による基板を処理するためのリソグラフィシステムを提供し、このシステムは、
前記基板を露光するための基板露光手段と、
前記基板を受けるための基板キャリアとを具備し、前記基板キャリアは、前記基板の異なる部分の露光を可能にするために前記基板露光手段に対して移動可能であり、
前記基板露光手段からほぼ一定の距離を有するようにシステムに装着された光学アライメントセンサを具備し、これにより、システムは、前記基板露光手段からほぼ一定の距離を有し、前記光学アライメントセンサは、前記基板に光ビームを出射して0次反射光ビームの強度プロファイルを測定するように構成され、
前記リソグラフィシステムは、請求項22ないし31に規定されるような本発明の方法を実行するように構成されている。
【0027】
本発明のリソグラフィシステムは、従来技術で周知の1次及び高次測定とは対照的に、0次反射光ビームの強度を測定することを利用する。本発明の基板は、本発明の基板で便利に使用されることができる。従来技術の解決策では、反射光ビームの強度の線形的な又は正弦的な変化が必要であるが、本発明ではそのような要求は全くない。本発明の方法に関して説明されるように、本発明は、反射ビームの強度を変えることに帰着する可変反射率のみを必要とする。いったん位置マークの強度グラフが知られると、本発明で必要とされるただ一つのことは、光学位置マークの実際の位置を測定するために、測定された強度グラフを既知の強度グラフと比較することである。
【0028】
一実施の形態では、前記基板露光手段からほぼ一定の距離を有するようにシステムに装着された光学アライメントセンサを具備し、これにより、システムは、前記基板露光手段からほぼ一定の距離を有し、前記光学アライメントセンサは、前記基板にさらなる光ビームを出射して0次反射光ビームの強度プロファイルを測定するように構成され、前記リソグラフィシステムは、前記光学アライメントセンサが第1の方向で走査するのを可能にするように構成され、リソグラフィシステムは、前記さらなる光学アライメントセンサが前記第1の方向に直交する第2の方向で走査するのを可能にするように構成されている。この実施の形態は、システムに第2のアライメントセンサを提供し、前記方向の特定の1つを走査するために前記センサの各々を用いる。この効果は、前記センサの各々が1つの座標のみを測定し、(1D光学位置マークが長手方向にのみ延びている、すなわち、他の次元が同時に位置の許容性を与えることにより)同時に(測定されていない)他の座標に対する許容性を与えるということである。
【0029】
一実施の形態では、前記第1の方向は、リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板の第1の移動方向と一致し、前記第2の方向は、リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板の第2の移動方向と一致する。両光学アライメントセンサによる測定のこのような区分は、特に、両アライメントセンサが基板露光システムの中心で交差している直交軸上に配置される場合に効果的である。
【0030】
一実施の形態は、前記基板露光手段に対して前記基板キャリアを動かして位置決めするためのドライバーステージを有する。ドライバーステージは、フォトリソグラフィシステム、電子ビームリソグラフィシステム及びイオンビームリソグラフィシステムであることができるリソグラフィシステムを効果的に完全なものにする。
【0031】
一実施の形態では、前記基板露光手段は、前記基板上に1以上の露光ビームを投影するように構成された光学カラムを有し、前記アライメントセンサは、前記光学カラムに装着されている。
【0032】
一実施の形態では、前記光学カラムは、前記基板上に、電子ビームなどの多数の荷電粒子露光ビームを投影するように構成されている。
【0033】
この目的のために、第3の態様によれば、本発明は、リソグラフィシステムにおける基板の位置を測定する方法を提供し、このシステムは、基板に光ビームを出射して0次反射光ビームの強度プロファイルを測定するための光学アライメントセンサを有する。この方法は、
マーク幅と、マーク長さと、前記基板上の所定の既知の位置とを有する光学位置マークを有する基板を用意することを具備し、前記光学位置マークは、長手方向に沿って延び、前記長手方向に沿って前記位置マークの反射率を変えるように配置され、
前記光学アライメントセンサに対する前記光学位置マークの推定位置にしたがって前記光学位置マークが前記アライメントセンサの実質的に近くにあるように、前記基板を動かすことと、
前記マーク長さよりも長い走査長さを有する測定強度プロファイルを得るために、前記光学アライメントセンサで前記長手方向で走査長さに沿って前記光学位置マークを走査することと、
前記光学位置マークの実際の位置と前記推定位置との間の差を測定するために、前記光学位置マークに関連付けられた予期された強度プロファイルと前記測定強度プロファイルを比較することと、
前記走査経路及び前記差から前記位置マークの実際の位置を測定することとを具備する。
【0034】
本方法は、基板の位置を測定する迅速で効率的な方法を提供する(1つの座標、例えばX座標又はY座標が測定される)。リソグラフィシステムにおいて、干渉計は、投影光学計に対するチャック又はチャック上の基板の位置を測定するために使用されることができる。さらに、リソグラフィシステムには、少なくとも1つの光学アライメントセンサが設けられ、現在の方法では、この光学アライメントセンサは、好ましくは、リソグラフィシステムの基板露光手段に対して一定の既知の距離を有する。いったん光学位置マーカーが知られると、強度プロファイルはこのマーカーで測定されるかシミュレーションされることができ、予期された強度プロファイルを与える。この方法の興味深い態様は、はじめに光学アライメントセンサに対する基板の位置のみが推定される必要があり、すなわち、例えば±20μmである限界精度で知られる必要があることである。この不正確さに対する許容性は、主に、横方向のマーク幅によって測定される。この推定位置を使用して、基板は、光学位置マークが光学アライメントセンサの実質的に近くにあるように動かされる。光学アライメントセンサは、続いて、測定強度プロファイルを得るためにマーク長さよりも長い走査長さで光学位置マークを走査する。後者は、長手方向で推定位置の不正確さに対する許容性を与える。次の工程では、測定強度プロファイルは、予期された強度プロファイルと比較される。ほとんどの場合、測定強度プロファイルは、ある程度、予期された強度プロファイルのシフトされた(しかし多少変形された)バージョンになり、シフトは、光学アライメントセンサに対する光学位置マークの実際の位置を表す。走査の開始位置と組み合わせたこのシフトは、位置マークの一端部の実際の位置を与える。一実施の形態では、光学位置マークの中心の位置は、光学位置マークの位置であると考えられる。
【0035】
国際公開第2012/144904号は、リソグラフィシステムで使用するための基板を説明している。基板には、複数の構造のアレイを有する少なくとも部分的な反射性の位置マークが設けられている。アレイは、マークの長手方向に沿って延びている。構造は、長手方向に沿ってマークの反射率を変えるように配置され、反射率は、所定の波長に対して測定される。本出願は、国際公開第2012/144904号の改良を提供する。
【0036】
本方法の一実施の形態では、前記予期された強度プロファイルを前記測定強度プロファイルと比較する工程は、
前記プロファイル間で相互相関関数を計算することと、
前記相互相関関数の最大の位置を測定することとを含み、前記位置は前記差を表す。この実施の形態の第1の効果は、マーカーがマーカーと関連付けられた予期された強度プロファイルと同様に知られている限り、かなりのマーカー許容性を有するということである。本発明に従う単純なマーカーが使用されることができるが、先行技術の解決策では、マーカーに対してかなりの要求が存在する。さらに、本方法は、予期された強度プロファイルの精度に対してより寛容である。予期された強度プロファイルを測定強度プロファイルと比較するとき、特に、強度プロファイルの大きな「変形」又はミスマッチがあるとき、相互相関は、強度プロファイル間のシフトを測定する非常に効果的な方法である。
【0037】
本方法の一実施の形態では、基板を用意する工程において、前記基板は、さらなるマーク幅と、さらなるマーク長さと、前記基板上のさらなる所定の既知の位置とを有するさらなる光学位置マークを有し、前記さらなる光学位置マークは、さらなる長手方向に沿って延び、前記さらなる長手方向に沿って前記さらなる位置マークのさらなる反射率を変えるように配置され、前記さらなる長手方向は、前記長手方向に垂直であり、前記光学位置マーク及び前記さらなる光学位置マークは、位置マークカップルを形成し、この方法は、前記光学位置マークを走査する工程の後に、さらに、
前記光学アライメントセンサに対して前記さらなる光学位置マークのさらなる推定位置にしたがって前記さらなる光学位置マークが前記光学アライメントセンサの実質的に近くにあるように、前記基板を動かすことと、
前記さらなるマーク長さよりも長いさらなる走査長さを有するさらなる測定強度プロファイルを得るために、前記光学アライメントセンサで前記さらなる長手方向でさらなる走査経路に沿って前記さらなる光学位置マークを走査することと、
前記さらなる光学位置マークのさらなる実際の位置と前記さらなる推定位置との間のさらなる差を測定するために、前記さらなる測定強度プロファイルを前記さらなる光学位置マークと関連付けられたさらなる予期された強度プロファイルと比較することと、
前記さらなる走査経路及び前記さらなる差から前記さらなる位置マークの前記さらなる実際の位置を測定することとを具備する。本発明に従う光学位置マークは、(光学位置マークの長手方向に延びている第1の軸上に)光学位置マークの1つの座標を与える。この実施の形態は、位置の第2の座標を与え、第2の座標は、第1の座標の第1の軸に直交する第2の方向の軸に対応する。
【0038】
本方法の一実施の形態では、前記さらなる測定強度プロファイルを前記さらなる予期された強度プロファイルと比較する工程は、
前記プロファイル間のさらなる相互相関関数を計算することと、
前記さらなる相互相関関数の最大のさらなる位置を測定することとを含み、前記さらなる位置は前記差を表す。この実施の形態の第1の効果は、マーカーがマーカーと関連付けられた予期された強度プロファイルと同様に知られている限り、かなりのマーカー許容性を有するということである。本発明に従う単純なマーカーが使用されることができるが、先行技術の解決策では、マーカーに対してかなりの要求が存在する。さらに、本方法は、予期された強度プロファイルの精度に対してより寛容である。予期された強度プロファイルを測定強度プロファイルと比較するとき、特に、強度プロファイルの大きな「変形」又はミスマッチがあるとき、相互相関は、強度プロファイル間のシフトを測定する非常に効果的な方法である。
【0039】
本方法の実施の形態では、リソグラフィシステムは、さらなる光ビームを基板に出射して0次反射光ビームの強度プロファイルを測定するためのさらなる光学アライメントセンサを有し、リソグラフィシステムは、前記光学アライメントセンサが前記第1の方向でのみ走査するのを可能にするように構成され、リソグラフィシステムは、前記さらなる光学アライメントセンサが前記第1の方向に直交する第2の方向でのみ走査するのを可能にするように構成され、
前記基板を用意する工程において、前記光学位置マークの長手方向は、前記第1の方向に一致し、前記さらなる光学位置マークの前記さらなる長手方向は、前記第2の方向に一致し、
それぞれの走査する工程において、前記光学アライメントセンサは、前記光学位置マークを走査するために使用され、前記さらなる光学アライメントセンサは、前記さらなる光学位置マークを走査するために使用される。この効果は、前記センサの各々が1つの座標のみを測定し、(1D光学位置マークが長手方向にのみ延びている、すなわち、他の次元が同時に位置の許容性を与えることにより)同時に(測定されていない)他の座標に対する許容性を与えるということである。
【0040】
本方法の一実施の形態では、前記第1の方向は、リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板の第1の移動方向と一致し、前記第2の方向は、リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板の第2の移動方向と一致する。両光学アライメントセンサによる測定のこのような区分は、特に、両アライメントセンサが基板露光システムの中心で交差している直交軸上に配置される場合に効果的である。
【0041】
本方法の一実施の形態では、基板を用意する工程において、前記基板は、前記基板上で異なる位置に位置された第2の光学位置マークカップルを有し、前記第2の光学位置マークカップルは、第1の光学位置マークカップルと同様であり、この方法が、前記第2の光学位置マークカップルに対して繰り返される。この実施の形態は、基板の回転向きの測定を可能にする。
【0042】
明細書に説明され示されるさまざまな態様及び特徴は、可能な限り個々に適用されることができる。これらの個々の態様、特に、添付の従属請求項に説明される態様及び特徴は、分割特許出願の主題となりうる。
【0043】
本発明が、添付図面に示される例示的な実施の形態に基づいて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】
図1は、本発明による基板が使用されることができる従来技術のリソグラフィシステムを示す図である。
【
図2】
図2は、光学カラムに対してターゲットの位置を測定するための、従来技術の位置決めシステムを示す図である。
【
図3】
図3は、本発明による基板と協働するビームを用意して前記基板で前記ビームの反射の強度を検出するように構成された位置決め装置を概略的に示す図である。
【
図4】
図4は、本発明による位置決め装置の概要の詳細を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明のリソグラフィシステムの一部を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の光学位置マークを有する基板に属する、モデル化された強度プロファイルを示す図である。
【
図7】
図7は、本発明のリソグラフィシステムを使用して測定された測定強度プロファイルを示す図である。
【
図8】
図8は、
図6並びに
図7のチャート間の計算された相互相関関数を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明による光学位置マークを有する基板を概略的に示す図である。
【
図10】
図10は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルと組み合わせた、本発明による光学位置マークの他の実施の形態を示す図である。
【
図12】
図12は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明による光学位置マークの他の実施の形態を示す図である。
【
図13】
図13は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明による光学位置マークの他の実施の形態を示す図である。
【
図14】
図14は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明による光学位置マークの他の実施の形態を示す図である。
【
図15】
図15は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明によるサブ波長特徴を有する光学位置マークの実施の形態を示す図である。
【
図16】
図16は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明によるサブ波長特徴を有する光学位置マークの他の実施の形態を示す図である。
【
図17】
図17は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明によるサブ波長特徴を有する光学位置マークの他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
2 源
3 荷電粒子ビーム
4 コリメータ
5 アパーチャアレイ
6 多数の荷電粒子小ビーム
7 コンデンサアレイ
8 ビームブランカアレイ
9 ビーム停止アレイ
10 走査デフレクタ
11 合焦レンズアレイ
12 ターゲット(すなわち、ウェーハ)
13 可動ターゲットキャリア
14 光学カラム
L ロングストローク方向
S ショートストローク方向
15,16 直線状のエッジ又は鏡
21a,21b,23a,23b 1以上のビーム
20,22 干渉計
P1,P2,P3 ターゲットのそれぞれの点
500 位置決め装置
550 ビームスポット
513 基板(=ターゲット12)
571 ビーム吸収構造
511 光ビーム
536 ビームスプリッタ
512 合焦レンズ
519 ビーム強度検出器(フォトダイオード)
560 グラフ
531 ビーム源
534 レーザー
532 光ファイバ
533 光学系
535 コリメータレンズ
518 反射ビーム
536’ 偏光ビームスプリッタ
511’ 偏光ビーム
538 偏光器
539 4分の1波長板
PO 投影光学系
SMRK (1座標のみを測定するための)第1の位置マーク
DMRK (1座標のみを測定するための)第2の位置マーク
Xw 基板のx座標
Yw 基板のy座標
SS 第1の光学アライメントセンサ
DS 第2の光学アライメントセンサ
OO 投影光学系の中心(原点)
Rz z軸まわりのチャックの回転誤差
LN レーン
I 光強度
CRC 相互相関係数
TRP 相互相関曲線の上側領域
100 光学位置マーク
101 第1の反射率を有する第1の領域
102 第2の反射率を有する第2の領域
105 領域対
110 第1のメイン領域
120 第2のメイン領域
130 第3のメイン領域
140 端部領域
ML マーク長さ
MH マーク高さ
W 第1の領域の幅
SWS サブ波長構造
PSW ピッチサブ波長構造
P 領域対のピッチ
100−1 サブ波長構造なしの光学位置マーク
100−2 長手方向のセグメンテーションを有するサブ波長構造を備えた光学位置マーク
100−3 横方向のセグメンテーションを有するサブ波長構造を備えた光学位置マーク
WFR1 マスキング層スタックのない第1のウェーハ(基板)
WFR2 薄いマスキング層スタックを有する第2のウェーハ(基板)
WFR3 より厚いマスキング層スタックを有する第3のウェーハ(基板)
WFR4 さらに厚いマスキング層スタックを有する第4のウェーハ(基板)
WFR5 最も厚いマスキング層スタックを有する第5のウェーハ(基板)
MRK1 第1の光学位置マーク(ピッチ1μm、セグメント化されていない)
MRK2 第2の光学位置マーク(ピッチ2μm、セグメント化されていない)
MRK3 第3の光学位置マーク(ピッチ3μm、セグメント化されていない)
MRK4 第4の光学位置マーク(ピッチ4μm、セグメント化されていない)
MRK5 第5の光学位置マーク(ピッチ2μm、長手方向にセグメント化されている)
MRK6 第6の光学位置マーク(ピッチ2μm、横方向にセグメント化されている)
MRK7 第7の光学位置マーク(ピッチ2μm、長手方向及び横方向にセグメント化されている)
【発明を実施するための形態】
【0046】
既知のリソグラフィシステムが
図1に示される。リソグラフィシステム1は、荷電粒子ビーム3を出射する荷電粒子ビーム源2を有する。荷電粒子ビーム3は、アパーチャアレイ5に衝突する前にコリメータ4を横切る。アパーチャアレイは、ビームを多数の荷電粒子小ビーム6に分割し、これら荷電粒子小ビーム6はコンデンサアレイ7によって集光される。ビームブランカアレイ8では、個々の小ビームがブランキングされることができ、すなわち、個々に偏向され、これらは、ビーム停止アレイ9のアパーチャを通過する代わりにこれらの軌道でその後ビーム停止アレイ9にぶつかる。そして、ブランキングされなかった小ビームは、前記小ビームの走査偏向を与えるように構成された走査デフレクタ10を通過する。これらの軌道の終わりで、ブランキングされなかった小ビームが、例えばウェーハであるターゲット12の表面上に前記小ビームを合焦するように構成された合焦レンズアレイ11を通過する。ターゲットは、ロングストロークアクチュエータを使用して、ロングストローク方向Lに沿って光学カラム14に対してターゲットを移動させるように構成された可動ターゲットキャリア13に置かれる。ターゲットキャリアは、さらに、ショートストロークアクチュエータによってショートストローク方向Sに沿ってターゲットを移動させるように構成されている。ショートストロークアクチュエータは、さらに、3つの直交方向でのターゲットの微調整移動、及び3つの直交軸に沿ったターゲットの微調整回転のために、自由度6のアクチュエータを有することができる。代表的には、ターゲット12は、ロングストロークアクチュエータを使用して光学カラム14の下でターゲットを移動させ、走査デフレクタ10によってショートストローク方向に沿ってストリップの幅に沿って偏向されることができる小ビームにターゲット12を露光することによって、段階的に(strip-by-strip)露光される。ストリップ全体がかくしてパターン化されたとき、ショートストロークアクチュエータは、S方向でストリップの幅に対応する距離だけターゲットを移動させるために使用されることができ、次のストリップが処理されることができる。
【0047】
構造が複数のストリップにわたって広がっているとき、あるいはターゲットのストリップが複数のパスで処理されることになっているとき、例えば半導体デバイスの異なる層をパターン化するとき、重ねられた層が特定の精度内でアライメントされることができることが必須である。このようなアラインメントは、光学カラム14に対してターゲット12を正確に位置決めすることによって達成されることができる。
【0048】
図2は、リソグラフィシステムで使用するための従来技術の位置測定システムを示す概略的な上面図であり、光学カラム14の位置がターゲット12を保持するターゲットキャリア13に対して測定される。ターゲット12は、ロングストローク方向Lに沿って複数のストリップに分けられる。ターゲットの点p1がリソグラフィシステムの光学カラム14の下に置かれたとき、ターゲット12のパターニングが始まることができる。小ビームの走査偏向のために、ターゲット12がリソグラフィシステムのロングストロークアクチュエータによって光学カラム14の下で動かされたとき、ストリップのいかなる部分にも小ビームが到達することができる。ターゲット12の点P2が光学カラム14の下にあるとき、ショートストロークアクチュエータがロングストローク方向Lに垂直な方向にターゲットを動かすために使用されることができ、これにより、ターゲットの点P3が光学カラム14の真下に直接置かれ、次のストリップが処理されることができる。ターゲットキャリア13には、直線状のエッジ15、16、又は鏡が設けられ、エッジ15はロングストローク方向Lに垂直であり、エッジ16はショートストローク方向Sに垂直である。エッジ15、16は、干渉計とターゲットキャリア13のそれぞれのエッジ15、16との間の距離の変化のトラックを保つために、干渉計20、22からのそれぞれ1以上のビーム21a、21b、23a、23bを反射するように構成されている。これら距離の変化に基づいて、光学カラム15に対するターゲット12の位置が計算され、すなわち、位置は、ロングストローク方向又はショートストローク方向に沿った距離の変化の関数として間接的に得られる。距離の変化がシステムのロングストローク又はショートストロークアクチュエータによって引き起こされなくても、距離の変化が計算された位置の変化につながる。例えば、エッジ15が変形したとき、エッジの傾きの変化やエッジ15に入射する干渉計のビーム21aの焦点の変化が起こり、光学カラム14に対するターゲット12の計算された位置が変わる。さらに、干渉計20の位置又は向きのいかなる変化も、計算された位置に同様に影響する。
【0049】
図3は、本発明による基板513のビームスポット550のアラインメントと位置との少なくとも一方を検出するための、本発明による位置決め装置500を概略的に示す図である。基板513は、部分的な反射面を有し、この反射面は、実質的に一定の反射率を有し、この反射面には、ビーム吸収構造571が設けられ、長手方向Lに沿った基板の正反射率を変化させる。所定の波長の光ビーム511は、ビームスプリッタ536を通過され、基板513上のスポットに合焦レンズ512によって合焦され、そこで部分的に反射される。反射ビームの強度は、ビーム強度検出器519によって検出される。グラフ560は、基板が長手方向に沿って、すなわちロングストローク方向Lに沿って移動されたときの検出されたビーム強度対基板のスポットの位置のプロットを示す。位置決め装置は、基板上のビームスポットのアラインメントをするように構成されている。これは、特に、パターンのいくつかの層が同じターゲットの個別の処理セッション中に重なるとき、有用である。いったんターゲットがアライメントされると、位置は、干渉計などの技術で周知の他の位置測定手段を使用して追跡されることができる。
【0050】
あるいは、位置決め装置は、検出された強度信号に見られるピークの数に基づいて、ターゲットの処理中、例えばリソグラフィシステムでのターゲットの準備中や露光中、基板上のビームの位置を追跡するために使用されることができる。見られるピークの数及び実際に検出された強度値に基づいて、より正確な位置が測定されることができる。
【0051】
図4は、本発明によるより詳細な位置決め装置500を概略的に示す図である。位置決め装置は、本発明による基板513上のビームスポット550の位置を検出するように構成されている。ビーム源531は、600〜650nmの範囲の、約635nmの波長の光ビーム511を与えるためのレーザー534を有する。ビーム源531は、さらに、光学系533に向かってレーザー534から光ビーム511をガイドするための光ファイバ532を有する。光ファイバ532を出たビームは、好ましくは、ほとんど完全なガウス関数のプロファイルを有し、容易にコリメートされることができる。ビーム源は、光ファイバ532からビーム511をコリメートするように配置されたコリメータレンズ535を有する。しかしながら、ファイバが使用されず、レーザー又は他のビーム生成装置がコリメートされたビームを与えるとき、このようなコリメータレンズ535は必要でなくてもよい。
【0052】
光学系533は、さらに、基板513の表面に向かってビーム511を向けるために、ビームスプリッタ536を有する。光学系の合焦レンズ512は、表面513上にビーム511を合焦する。反射ビーム518は、基板513でビーム511の正反射によって生成される。合焦レンズ512もまた、反射ビーム518をコリメートするために使用されることができる。反射ビーム518は、ビームスプリッタ536によってビーム強度検出器519に向けられる。
【0053】
ビーム強度検出器519は、フォトダイオードを有する。あるいは、ビーム強度検出器519は、光起電力モードで動作する非バイアスシリコンPINダイオードを有してもよい。このモードは、フォトダイオードのバイアスモード動作に対して生成された熱量を低下させることができる。ビーム強度検出器はまた、フォトダイオードからの電流を、フィルタ処理されることができる電圧に変換するための演算増幅器を有してもよい。フィルタ処理された電圧は、光学系533に対する表面513の位置又は変位を測定するためにプロセッサによって使用されることができるデジタル信号に変換されることができる。
【0054】
ビーム強度検出器519の作用面積は、ビームスプリッタを出るエネルギーの実質的に全てが検出されるように、ビームスプリッタを出る反射光ビームの径よりも大きい。しかしながら、ビームスプリッタ536とビーム強度検出器519との間に位置された他の合焦レンズ(図示されない)が、ビーム強度検出器519に反射光ビームを合焦させるために使用されてもよい。このようにして、ビーム強度検出器の有効面積は、ビームスプリッタ536を出る反射光ビームの直径よりも小さくなることができる。
【0055】
非偏光ビームスプリッタ536では、光ビーム511の50%が基板513に向けられ、他の50%が失われうる場合がありうる。また、50%のみの反射光ビームがビーム強度検出器519に向けられ、他の50%が失われうる。これは、ビーム511の75%が失われることを示唆し、すなわち、位置とアラインメントとの少なくとも一方の検出のために使用されない。
【0056】
それ故、偏光ビームスプリッタ536’が、本発明によるマーク位置検出器の装置の実施の形態で使用されることができる。その場合、ビーム源531は、偏光ビーム511’を与えることができる。ビーム源は、非偏光ビームを偏光ビーム511に変換するように配置された偏光子538を有することができる。光ビーム511は、S偏光ビームであることができ、これは、ドットによって図に示される。
【0057】
偏光ビームスプリッタ536’は、基板の表面に向かってS偏光ビームをガイドするように配置されることができる。光学系は、さらに、4分の1波長板539を有し、これは、ビームスプリッタ536’と合焦レンズ512との間に位置されることができる。光ビーム511’が4分の1波長板539を通って進行したとき、図に曲がった矢印で示されるように、その偏光がS偏光から右円偏光に変更される。ビーム511’が表面513で反射されたとき、偏光は再び変わることができる。反射光ビームは、図に他の曲がった矢印で示されるように、左円偏光を有することができる。反射光ビーム518が4分の1波長板539を通って進行したとき、その偏光は、左円偏光から図にまっすぐな矢印で示されるP偏光に変更される。偏光ビームスプリッタ536’は、光強度検出部519に向かってP偏光反射光ビームをガイドするように配置されている。
【0058】
偏光ビーム511’及び反射光518及び偏光ビームスプリッタ536’の使用は、ビームスプリッタ536’中の迷光、後方反射及びエネルギー損失の減少をもたらす。
【0059】
図5は、本発明のリソグラフィシステムの一部を示す図である。この部分は、可動ターゲットキャリア(又はチャック)を有する。既に述べられたように、チャックの位置は、干渉計(図示されない)からの1以上のビーム21a、21b、23a、23bを使用して測定される。このような位置は、リソグラフィシステムの投影光学系POに対して測定される。しかしながら、チャック13の位置が知られているという事実にもかかわらず、なおも、投影光学系POに対するターゲット12(基板又はウェーハ)の正確な位置は知られていない。チャック13上の基板12の位置及び向きが、この後で粗い位置として参照される、例えば±20μmである制限された精度で知られるように、特別なクランプ測定手段が取られることができる。基板12には、ウェーハの座標系に対して既知の位置を有する光学位置マークSMRK、DMRKが設けられている。正確な位置、すなわち、投影光学系POに対する光学位置マークのウェーハの座標Xw、Ywが、光学位置マークSMRK、DMRKの粗い位置の知識を使用して測定される。これら位置は、特許請求の範囲に記載されるような本発明の方法で2つの光学アライメントセンサSS、DSを使用して測定される。光学アライメントセンサSS、DSは、各々、投影光学系POに対して固定された既知の相対位置を有する。この実施の形態では、各光学アライメントセンサSMRK、DMRKは、1方向のみを測定する(したがって、1つの軸のみに対する位置を測定する)ものである。これは、投影光学系POに対してX軸の方向に移動された第1の光学アライメントセンサSSが、x軸Xwに従う方向で第2の位置マークDMRKを測定するようにしてなされる。投影光学系POに対してY軸の方向に移動された第2の光学アライメントセンサDSが、Y軸Ywに従う方向で第1の位置マークSMRKを測定する。この結果、z軸のまわりのチャック13の回転誤差Rzが、ある程度まで、すなわち、前記光学位置マークSMRK、DMRKの幅によって許容される。基板(又はウェーハ)12は、代表的には、複数のレーンLNを有し、各々が、複数のダイ(図示されない)を有する。全てのダイが、スクライブライン、すなわち、スクライブラインを通って切断することによってダイを分離するために残された領域で互いに分離されている。光学アライメントマークは、好ましくは、このようなスクライブライン内にあり、これにより、不必要な領域が失われない。
【0060】
次の図は、本発明に従って基板の位置を測定する方法をさらに示している。
図6は、本発明の光学位置マークを有する基板に属する、モデル化された強度プロファイルを示す図である。
図7は、本発明のリソグラフィシステムを使用して測定された測定強度プロファイルを示す図である。
図8は、
図6並びに
図7のチャート間の計算された相互相関関数を示す図である。既に説明されたように、本発明に従う基板513は、所定の波長の光を、好ましくは、赤色又は赤外光を、特に635nmの光を出射するための光学記録ヘッド500によって読み出される光学位置マークSMRK、DMRKを有する。光学位置マークDMRK、SMRKは、基板513上に、マーク幅と、マーク長さと、所定の既知の位置とを有する。光学位置マークDMRK、SMRKは、長手方向X、Yに沿って延び、長手方向に沿って位置マークの反射率を変えるように配置されている。光強度Iが長手方向の位置Xに対してプロットされたとき、
図6に示されるような強度プロファイルが得られる。
図6のプロファイルがシミュレーションされており、これは、
図9、
図15ないし
図17、
図20を参照して後に説明されるように、光学位置マークに基づいている。このようなプロファイルがシミュレーションされることは必須ではない。あるいは、これは、このような光学位置マークを有するテスト基板上で測定されてもよい。本発明にとって重要なことは、本方法が実行される前に、少なくとも、予期された強度プロファイルが得られるということである。続いて、粗い(正確でない)位置を使用して、光学アライメントセンサが、光学位置マーク上を走査して強度プロファイルを測定するために使用される。走査経路は、マーク長さよりも意図的に長く選択され、粗い位置のこのような不正確さも、少なくとも、走査経路が光学位置マークを完全にカバーすることを確実にすることを考慮している。
図7は、測定強度プロファイルを示す図である。
図6のプロファイルと
図7のプロファイルとを比較したとき、いくつかの差が観察される。第1に、周期的に変わる反射率を有する領域間の中心がシフトされる。投影光学系に対する光学位置マークの正確な位置に対する測定を与えるのは正確にはこのシフトである。第2に、測定強度プロファイルは、測定強度プロファイルの幾分変形したバージョンである。第3に、両プロファイルのスケールはかなり異なる。このような変形及びスケールの差は、先行技術の解決策では、測定から位置を測定する際の困難さをもたらす。しかしながら、本発明は、測定強度プロファイルと予期された(シミュレーションしたか測定した)強度プロファイルとの間のシフトを測定するための相互相関方法と組み合わせた非常に単純な位置マークを使用することによって、このような問題を便宜的に回避する。
図8は、相関関係の
図6並びに
図7から得られる起こりうる相互相関曲線を示す図である。このような相互相関の計算は、当業者に周知であると考えられる。このトピックに関してさまざまな教科書が利用可能である。
図8は、強度プロファイルのシフトの関数としての相互相関係数CRCを示す図である。図は、
図7が約0.15μmの距離にわたってシフトされたとき、相互相関係数が(頂部領域TPR内で)最も高い、すなわち、その場合、両強度プロファイルが互いに同様に最大であることを明らかに示している。0.15μmのこの図は、投影光学系に対する基板の正確な位置を得るために、既に述べられた粗い位置に加えられる補正ファクタである。
【0061】
曲線中にはっきり見えるピークとは別に、この曲線上に重畳された、周期的に変化する成分があることが観察されることができる。ピークが測定された曲線の実際のシフトに対してわずかにシフトされているという点で相互相関測定をゆがめうるので、このような変化する成分は誤差を引き起こしうる。測定された位置のかなり高い精度につながる重要な改良は、まず内挿し、曲線の頂部領域TPRのまわりをフィルタ処理することであり、これにより、この変化する成分が少なくとも実質的に取り除かれる。続いて、シフトが、相互相関曲線から測定されることができる。
【0062】
図9は、本発明による光学位置マークを有する基板を概略的に示す図である。この実施の形態は、第1のメイン領域110と、第1のメイン領域110に隣接している第2のメイン領域120と、第2のメイン領域120に隣接している第3のメイン領域130とを有する。これら領域は、光学位置マークが長手方向Xに延びているように位置している。光学位置マーク140の両端部には、端部領域140が設けられる。第2のメイン領域120及び端部領域140は、空の領域であり、すなわち、構造がなく、これにより、高い反射率を有する。第1のメイン領域110及び第3のメイン領域130は、吸収構造を有し、これにより、空の領域120,140の反射率よりも低い反射率を有する。光学位置マークが中間に空の領域を有することは必須ではない。このような領域は、位置マークの光学的視界を高めるので、実験中に素早く見つけられることができる。端部領域140が空であることもまた必須ではない。しかしながら、このような空の領域は、相互相関係数曲線の形状に肯定的な影響を及ぼす、すなわち、ピークが高くなる。なぜならば、光学位置マークがその環境からより容易に識別されることができるからである。この例において、第1の領域110及び第3の領域130は、100μmの長さを有し、第2のメイン領域120は、50μmの長さを有する。この例における端部領域140は、異なる長さ、すなわち100μm及び50μmを有する。しかしながら、これらの領域が異なる長さを有することは必須ではない。光学位置マークの高さMHは、好ましくは、40μmよりも小さく、これは、従来のスクライブラインに適合する最大寸法である。代表的には、マーク高さMHは、ここに説明される実施の形態では、40μmよりもわずかに小さい。最大寸法に近い値を選択する理由は、その方向での位置決め精度のための最大の許容差、すなわち±20μmを得るためである。合計のマーク長さMLは、450μmである。
【0063】
第1のメイン領域110及び第2のメイン領域130内には、複数の領域対105がある。各領域対105は、第1の反射率(一般に低い)を有する第1の領域(又はサブ領域)101と、第1の反射率とは異なる第2の反射率(一般に高い)を有する第2の領域102とを有する。第1の領域101は、第2の領域102の幅に等しい幅Wを有する。したがって、各領域対105のピッチは、幅Wの2倍である。選択されたピッチPに応じて、所定の数の領域対がメイン領域110、130内に適合する。
図9に観察されることができるように、本発明の光学位置マークは、非常に規則的な構造を有し、これは、ここに既に述べられたように、効果的である。
【0064】
図9は、本発明に従う3つのレベルのセグメンテーション、すなわち、サブ波長構造SWSを有する低い係数を有する(黒い)領域101をさらに示す図であり、サブ波長は、光学位置マークを走査するために光学読み取り装置で使用される光の波長に対して規定される。現在の例では、サブ波長構造は、200nmのサブ波長ピッチPSWである(幅が100nm、間隔が100nmである)。DVD読み取りヘッドが使用された場合、光の波長は、代表的には635nm(赤信号)である。規則性を高く保つために、セグメンテーションは、水平であるか、垂直であるか、図に示されるようなドット(垂直及び水平のセグメンテーション)であることができる。
図20は、3つの異なるシナリオ、すなわち、サブ波長構造なし100−1、長手方向のセグメンテーションを備えたサブ波長構造100−2、横方向のセグメンテーションを備えたサブ波長構造100−3に対する
図9の光学位置マークの詳細を示す図である。
【0065】
図10は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルと組み合わせた、本発明による光学位置マークMRK1の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態のピッチPは、1μmである。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。したがって、第1の領域101の幅は500nmであり、赤い可視光が光学位置マークの強度プロファイルを読むために使用された場合、サブ波長の寸法である。電子ビーム装置のなどのリソグラフィシステムの動作上の使用中、基板の上部にマスキング層が設けられる。このようなマスキング層は、少なくとも電子ビームレジストを含むが、より多くの層を含んでもよい。さらに、各々が異なるマスキング層スタックを有する5つの異なるウェーハWFR1、WFR2、WFR3、WFR4、WFR5が、本発明の位置測定方法によるこれら層への影響を測定するためにテストされた。第1のウェーハWFR1では、基板にはマスキング層がない。第2〜第5のウェーハでは、基板は、第2のウェーハWFR2から第5のウェーハWFR5まで増加する厚さを有する(スピンオンカーボンなどの)ハードマスク層と組み合わせた電子ビームレジスト層を有するマスキング層スタックを有する。ハードマスク層とレジスト層との間に反射防止コーティング層や粘着層のようなさらなる層があってもよい。
図10から、第2のウェーハWFR2及び第3のウェーハWFR3が強度値で最大のダイナミックレンジを有することが観察される。
図10から、明白に、光学位置マークのメイン領域及び端部領域が観察されることができ、すなわち、これらの領域が入射光を少なくとも部分的に吸収するか散乱する構造を有するので、光強度は、第1のメイン領域110及び第3のメイン領域130に対して最も低い。
【0066】
図11は、
図10のプロファイルを示す拡大図であり、
図10に破線の四角で囲まれた部分が拡大されている。実験では、スポットサイズは約1.5μmであり、ピッチPよりも大きいことが留意されるべきである。拡大図は、端部領域140から第1のメイン領域110への遷移での光強度プロファイルを示している。第1に、その上に重畳された変化により、高い値(端部領域での最大反射)から低い値に光強度が落ちることが観察される。この変化は、構造から空への遷移により起こり、逆もまた起こる。これらの変化の周期は1μmである。なぜならば、(長手方向で表面上を走査されたとき)スポットは交互であるようにして1ないし2の構造を覆っているからである。さらに、(スピンオンカーボンを含む)マスキング層スタックが増加するので、光強度は落ち、メイン領域と端部領域と中間領域との間の差は、より小さくなる。
【0067】
図12は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明による光学位置マークMRK2の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、ピッチPは2μmである。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。この実施の形態では、他の現象が観察され、すなわち、各遷移のところに光強度の最小値がある。したがって、この変化の周期は1μmである(ピッチPの半分)。マスキング層スタックがない状態で、端部領域140とメイン領域110、130との間の光強度の差がかなり低いことが目立って観察される。
【0068】
図13は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明による光学位置マークMRK3の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態のピッチPは、3μmである。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。各遷移のところに光強度の最小値がある。したがって、この変化の周期は1.5μmである(ピッチPの半分)。
【0069】
図14は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明による光学位置マークMRK4の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態のピッチPは、4μmである。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。第1の領域101内には、さらなるセグメンテーションはない。各遷移のところに光強度の最小値がある。したがって、この変化の周期は、2μmである(ピッチPの半分)。
【0070】
図15は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明によるサブ波長特徴を有する光学位置マークMRK5の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態のピッチPは、2μmである。第1の領域101内には、長手方向のセグメンテーションがある。この実施の形態では、目立った観察がなされることができる。光強度の最小値が、遷移のところに代わって(セグメント化された)特徴の中間に観察される。さらに、この変化の周期は、ピッチPと等しい。さらに、上述のことが全てのテストされたマスキング層スタックに対して有効であるということが目立って観察される。表現を変えると、サブ波長特徴は追加の効果を与え、すなわち、(光学位置マークを使用した)本発明の位置を測定する方法は、基板の上部に使用されるマスキング層スタックにあまり敏感ではない。サブ波長特徴のピッチは、200nmである。
【0071】
図16は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明によるサブ波長特徴を有する光学位置マークMRK6の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態のピッチPは、2μmである。第1の領域101内には、横方向のセグメンテーションがある。この位置マークMRK6に対する結果は、
図15の第5の位置マークMRK5のものと同等である。同様に、この実施の形態は、
図15と同じ追加の効果を有し、すなわち、基板の上部に使用されるマスキング層スタックに対してより低い感度を有する。サブ波長特徴のピッチは、200nmである。
【0072】
図17は、さまざまなマスクスタックに対するこのようなマークの測定強度プロファイルの拡大図と組み合わせた、本発明によるサブ波長特徴を有する光学位置マークMRK7の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態のピッチPは、2μmである。第1の領域101内には、長手方向及び横方向のセグメンテーションがある。この位置マークMRK7に対する結果は、
図15及び
図16の第5の位置マークMRK5及び第6の位置マークMRK6のものよりわずかに悪い。同様に、この実施の形態は、それと同じ追加の長所を有する、すなわち、基板の上部に使用されるマスキング層スタックへのより低い感度を有する。強度プロファイルの曲線形状がそれと異なることが観察される。任意の理論によって拘束されることなく、これは、
図17の2つのセグメンテーションが、両偏光方向の光がこれら構造によって吸収される(したがってサブ波長構造を局に効果的に変える)ことを確実にするという事実によって説明されることができると仮定され、一方、
図15および
図16では、吸収は、主に、偏光方向の1つに対するものである。サブ波長特徴のピッチは、200nmである。
【0073】
図10ないし
図17の実験からの一般的な結論は、以下の通りである。
a)全ての光学位置マークが観察可能である。
b)強度信号の振幅は、所定のマスキング層スタックの厚さに対して減少し、これは、位置マークタイプとは無関係らしい。
c)サブ波長特徴を与える、セグメント化された光学位置マークは、より高い再現性を与える。
【0074】
図18は、リソグラフィシステムの各光学アライメントセンサに対する
図10、
図12、
図13、
図14、
図15、
図16並びに
図17の光学位置マークの再現性結果を示す図である。再現性は、位置又はアラインメントの測定での重要な性能指標である。5つのウェーハWFR1、WFR2、WFR3、WFR4、WFR5の各々に対して(各々が既に説明された異なるマスキング層スタックを有する)、再現性が測定された。再現性は、以下のようにして測定された。各ウェーハに対して、光学位置マークの位置が、ウェーハ上の5つの異なる位置で測定され、この測定が30回繰り返され、これが、第1の光学アライメントセンサSSと第2の光学アライメントセンサDSとの両方に対して繰り返された。
図18のバーは、5つの位置(又はフィールド)全てに対する平均再現性を表す。誤差バーは、5つの位置の最良及び最悪の再現性の間の範囲を与える。この
図18からの最も重要な結論は、セグメントを有するマークが系統的によりよい再現性を示すということである。
【0075】
図19は、リソグラフィシステムの各光学アライメントセンサに対する
図10、
図12、
図13、
図14、
図15、
図16並びに
図17の光学位置マークの精度の結果を示す図である。実験では、各光学位置マークが3列で並べられた。精度測定では、外部マークに関する平均オフセットマークは、フィールド平均につき1つのウェーハ当たりで計算された。
図19は、5つのフィールドの平均(絶対的)オフセットを示す図である。結果は、マークタイプにつき1つのウェーハ当たりで示される。さらに、これら実験は、第1の光学アライメントセンサSSと第2の光学アライメントセンサDSとの両方に対して行われた。
図19からの重要な結論は、セグメントを有するマークが系統的によりよい精度を示すということである。
【0076】
本発明は、一般的に、リソグラフィシステムにおいて基板の位置を測定する方法に関する。本発明は、さまざまな適用分野に適用されることができ、例えば、
基板をアライメントするための基板上の光学位置マーク、
基板キャリアをアライメントするための基板キャリア上の光学位置マーク、
チャックをアライメントするためのチャック上の光学位置マーク、
マスク上の光学位置マーク、
電子ビームマシンにおけるビーム測定基板のような補助の基板上の光学位置マークに適用されることができる。
【0077】
上の説明は、好ましい実施の形態の動作を示すために包含され、本発明の範囲を限定するのが目的でないことが理解される。上記の議論から、本発明の範囲に包含される変形例が当業者に明らかであろう。
【0078】
さらに、上の記載及び添付の特許請求の範囲において「複数回」との用語が使用される場合、これは2回以上を包含することを意味することが理解されるべきである。
出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を以下に付記する。
[1]所定の波長の光を、好ましくは赤色又は赤外光を、特に635nmの光を出射するための光学記録ヘッド(500)によって読み出される光学位置マーク(100)を具備する基板(12,513)であって、前記光学位置マーク(100)は、マーク高さ(MH)と、マーク長さ(ML)と、基板(12,513)上の所定の既知の位置とを有し、前記光学位置マーク(100)は、長手方向(x)に沿って延び、前記長手方向(x)に沿って前記位置マーク(100)の反射率を変えるように配置され、前記光学位置マーク(100)は、第1の反射率と第1の幅(W)とを有する第1の領域(101)と、前記第1の領域(101)に隣接し、第1の領域対(105)を形成している第2の領域(102)とを有し、前記第2の領域(102)は、第2の反射率と第2の幅(W)とを有し、前記第2の反射率は、前記第1の反射率とは異なり、前記第1の領域(101)は、前記所定の波長の光の波長と比較してサブ波長構造(SWS)を有する基板(12,513)。
[2]前記サブ波長構造(SWS)は、前記長手方向(x)に垂直なさらなる方向(y)に延びている複数の規則的な縞形のセグメントを有し、各規則的なセグメントは、1つの第1のサブ領域と1つの第2のサブ領域とによって形成されている[1]の基板(12,513)。
[3]前記サブ波長構造(SWS)は、前記長手方向(x)に延びている複数の規則的な縞形のセグメントを有し、各規則的な縞形のセグメントは、1つの第1のサブ領域と1つの第2のサブ領域とによって形成されている[1]の基板(12,513)。
[4]第1の領域対(105)と、少なくとも第2の領域対(105)とをさらに具備し、前記第2の領域対(105)は、前記第1の領域対(105)と実質的に等しい[1]ないし[3]のいずれか1の基板(12,513)。
[5]前記第1の幅(W)及び前記第2の幅(W)は、1μmないし2μmの範囲にある[1]ないし[4]のいずれか1の基板(12,513)。
[6]前記マーク長さ(ML)は、少なくとも100μmである[1]ないし[5]のいずれか1の基板(12,513)。
[7]前記サブ波長構造(SWS)は、前記第2の反射率よりも低い前記第1の反射率を有する[1]ないし[6]のいずれか1の基板(12,513)。
[8]前記第1の領域対(105)及び前記第2の領域対(105)は、第1のメイン領域(110)を形成し、前記第1のメイン領域(110)に隣接している第2のメイン領域(120)をさらに具備し、前記第2のメイン領域(120)には、実質的に構造がない[4]に直接又は間接的に従属する限りにおいて[4]ないし[7]のいずれか1の基板(12,513)。
[9]前記第2のメイン領域(120)に隣接している第3のメイン領域(130)をさらに具備し、前記第2のメイン領域(120)は、前記長手方向(x)から眺めたとき、前記第1のメイン領域(110)と前記第3のメイン領域(130)との間に埋設されている[8]の基板(12,513)。
[10]前記第3のメイン領域(130)は、サブ波長構造を有する前記第1の領域(101)と同様にして構築されている[9]の基板(12,513)。
[11]前記第1のメイン領域(110)と前記第3のメイン領域(130)とは、実質的に同一である[10]の基板(12,513)。
[12]前記第1のメイン領域(110)に隣接している前記光学位置マーク(100)の第1の端部に位置された第1の端部領域(140)をさらに具備し、前記第1の端部領域(140)には、実質的に構造がない[9]ないし[11]のいずれか1の基板(12,513)。
[13]前記第3のメイン領域(130)に隣接している前記光学位置マーク(100)の第2の端部に位置された第2の端部領域(140)をさらに具備し、前記第2の端部領域(140)には、実質的に構造がない[9]ないし[12]のいずれか1の基板(12,513)。
[14]前記マーク高さは、前記赤色又は赤外光の波長の複数倍である[1]ないし[13]のいずれか1の基板(12,513)。
[15][1]ないし[14]のいずれか1の基板を処理するためのリソグラフィシステムであって、システムは、基板露光手段(1,PO)からほぼ一定の距離を有するようにシステムに装着された光学アライメントセンサ(SS,500)を具備し、前記光学アライメントセンサ(SS,500)は、前記基板(12,513)に光ビーム(511)を出射して0次反射光ビーム(518)の強度プロファイルを測定するように構成され、リソグラフィシステムは、[21]ないし[27]の方法を実行するように構成されているリソグラフィシステム。
[16]前記基板露光手段(1,PO)からほぼ一定の距離を有するようにシステムに装着されたさらなる光学アライメントセンサ(DS,500)をさらに具備し、前記光学アライメントセンサ(DS,500)は、前記基板(12,513)にさらなる光ビーム(511)を出射して0次反射光ビーム(518)の強度プロファイルを測定するように構成され、リソグラフィシステムは、前記光学アライメントセンサ(SS,500)が第1の方向(y)で走査するのを可能にするように構成され、リソグラフィシステムは、前記さらなる光学アライメントセンサ(DS,500)が前記第1の方向(y)に直交する第2の方向(x)で走査するのを可能にするように構成されている[15]のリソグラフィシステム。
[17]前記第1の方向(y)は、リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板(12,513)の第1の移動方向(L)と一致し、前記第2の方向(X)は、リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板(12,513)の第2の移動方向(S)と一致する[16]のリソグラフィシステム。
[18]前記基板露光システム(1)に対して前記基板キャリア(13)を動かして位置決めするためのドライバーステージをさらに具備する[15]ないし[17]のいずれか1のリソグラフィシステム。
[19]前記基板露光手段(1,PO)は、前記基板(12,513)上に1以上の露光ビームを投影するように構成された光学カラム(PO)を有し、前記アライメントセンサ(SS,DS)は、前記光学カラム(PO)に装着されている[15]ないし[18]のいずれか1のリソグラフィシステム。
[20]前記光学カラム(PO)は、前記基板(12,513)上に、電子ビームなどの多数の荷電粒子露光ビームを投影するように構成されている[19]のリソグラフィシステム。
[21]リソグラフィシステム(1)における基板(12,513)の位置を測定する方法であって、前記システム(1)は、前記基板(12,513)に光ビーム(511)を出射して0次反射光ビーム(518)の強度プロファイルを測定するための光学アライメントセンサ(SS,DS)を有し、この方法は、マーク幅(MW)と、マーク長さ(ML)と、前記基板上の所定の既知の位置とを有する光学位置マーク(100)を有する基板(12,513)を用意することを具備し、前記光学位置マーク(100)は、長手方向(x)に沿って延び、前記長手方向(x)に沿って前記位置マーク(100)の反射率を変えるように配置され、前記光学アライメントセンサ(SS,DS)に対する前記光学位置マーク(100)の推定位置にしたがって前記光学位置マーク(100)が前記光学アライメントセンサ(SS,DS)の実質的に近くにあるように、前記基板(12,513)を動かすことと、前記マーク長さ(ML)よりも長い走査長さを有する測定強度プロファイルを得るために、前記光学アライメントセンサ(100)で前記長手方向で走査経路に沿って前記光学位置マーク(100)を走査することと、前記光学位置マーク(100)の実際の位置と前記推定位置との間の差(x)を測定するために、前記測定強度プロファイルを前記光学位置マーク(100)と関連付けられた予期された強度プロファイルと比較することと、前記走査経路及び前記差から前記位置マークの実際の位置を測定することとを具備する方法。
[22]前記測定強度プロファイルを前記予期された強度プロファイルと比較する工程は、前記プロファイル間の相互相関関数(CRC)を計算することと、前記相互相関関数(CRC)の最大の位置(TPR)を測定することとを含み、前記位置は前記差を表す[21]の方法。
[23]前記基板(12,513)を用意する工程において、前記基板(12,513)は、さらなるマーク幅(MW)と、さらなるマーク長さ(ML)と、前記基板(12,513)上のさらなる所定の既知の位置とを有するさらなる光学位置マーク(100)を有し、前記さらなる光学位置マーク(100)は、さらなる長手方向(y)に沿って延び、前記さらなる長手方向(y)に沿って前記さらなる位置マーク(100)のさらなる反射率を変えるように配置され、前記さらなる長手方向(y)は、前記長手方向(x)に垂直であり、前記光学位置マーク(100)及び前記さらなる光学位置マーク(100)は、位置マークカップルを形成し、この方法は、前記光学位置マークを走査する工程の後に、さらに、前記光学アライメントセンサ(SS,DS)に対する前記さらなる位置マーク(100)のさらなる推定位置にしたがって前記さらなる光学位置マーク(100)が前記光学アライメントセンサ(SS,DS)の実質的に近くにあるように、前記基板(12,513)を動かすことと、前記さらなるマーク長さ(ML)よりも長いさらなる走査長さを有するさらなる測定強度プロファイルを得るために、前記光学アライメントセンサ(SS,DS)で前記さらなる長手方向でさらなる走査経路に沿って前記さらなる光学位置マーク(100)を走査することと、前記さらなる光学位置マーク(100)のさらなる実際の位置と前記さらなる推定位置との間のさらなる差を測定するために、前記さらなる測定強度プロファイルを前記さらなる光学位置マーク(100)と関連付けられたさらなる予期された強度プロファイルと比較することと、前記さらなる走査経路及び前記さらなる差から前記さらなる位置マークの前記さらなる実際の位置を測定することとを具備する[21]又は[22]の方法。
[24]前記さらなる測定強度プロファイルを前記さらなる予期された強度プロファイルと比較する工程は、前記プロファイル間のさらなる相互相関関数を計算することと、前記さらなる相互相関関数の最大のさらなる位置を測定することとを含み、前記さらなる位置は前記差を表す[23]の方法。
[25]前記リソグラフィシステムは、前記基板(12,513)にさらなる光ビームを出射して0次反射光ビームの強度プロファイルを測定するためのさらなる光学アライメントセンサ(DS)を有し、前記リソグラフィシステムは、前記光学アライメントセンサが前記第1の方向(y)でのみ走査するのを可能にするように構成され、前記リソグラフィシステムは、前記さらなる光学アライメントセンサ(DS)が前記第1の方向(y)に直交する第2の方向(X)でのみ走査するのを可能にするように構成され、前記基板(12,513)を用意する工程において、前記光学位置マーク(100)の長手方向(x)は、前記第1の方向(y)と一致し、前記さらなる光学位置マーク(100)の前記さらなる長手方向(x)は、前記第2の方向(x)と一致し、走査のそれぞれの工程において、前記光学アライメントセンサ(DS)は、前記光学位置マーク(100)を走査するために使用され、前記さらなる光学アライメントセンサ(DS)は、前記さらなる光学位置マーク(100)を走査するために使用される[23]又は[24]の方法。
[26]前記第1の方向(y)は、前記リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板(12,513)の第1の移動方向(L)と一致し、前記第2の方向(X)は、前記リソグラフィシステムの動作上の使用で前記基板(12,513)の第2の移動方向(S)と一致する[25]の方法。
[27]前記基板(12,513)を用意する工程において、前記基板(12,513)は、前記基板(12,513)上で異なる位置に位置された第2の光学位置マークカップルを有し、前記第2の光学位置マークカップルは、第1の光学位置マークカップルと同様であり、この方法が、前記第2の光学位置マークカップルに対して繰り返される[21]ないし[26]のいずれか1の方法。
[28]前記基板(12,513)を受けるための基板キャリア(13)をさらに具備し、前記基板キャリア(13)は、前記基板(12,513)の異なる部分の露光を可能にするために前記基板露光手段(1,PO)に対して移動可能である[15]ないし[20]のいずれか1のリソグラフィシステム。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0079】
【特許文献1】米国特許第4,967,088号
【特許文献2】米国特許第5,827,629号
【特許文献3】米国特許第7,418,125号
【特許文献4】国際公開第2012/144904号パンフレット