特許第6367245号(P6367245)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6367245植物の収量を向上させるためのアシルスルホンアミド類の使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6367245
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】植物の収量を向上させるためのアシルスルホンアミド類の使用
(51)【国際特許分類】
   A01N 47/30 20060101AFI20180723BHJP
   A01N 51/00 20060101ALI20180723BHJP
   A01N 37/50 20060101ALI20180723BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20180723BHJP
   A01N 37/46 20060101ALI20180723BHJP
   A01N 43/36 20060101ALI20180723BHJP
   A01P 21/00 20060101ALI20180723BHJP
   A01C 1/00 20060101ALI20180723BHJP
   A01G 7/06 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   A01N47/30 E
   A01N51/00
   A01N37/50
   A01N43/653 Q
   A01N43/653 G
   A01N37/46
   A01N43/36 A
   A01P21/00
   A01C1/00 A
   A01G7/06 A
【請求項の数】9
【全頁数】72
(21)【出願番号】特願2015-560637(P2015-560637)
(86)(22)【出願日】2014年2月28日
(65)【公表番号】特表2016-510734(P2016-510734A)
(43)【公表日】2016年4月11日
(86)【国際出願番号】EP2014053996
(87)【国際公開番号】WO2014135468
(87)【国際公開日】20140912
【審査請求日】2016年11月11日
(31)【優先権主張番号】13157805.6
(32)【優先日】2013年3月5日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】507203353
【氏名又は名称】バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ビツケルス,ウド
(72)【発明者】
【氏名】レーア,シユテフアン
(72)【発明者】
【氏名】トラボルト,クラウス
(72)【発明者】
【氏名】シユミツト,マテイアス
(72)【発明者】
【氏名】ヒルズ, マーチン・ジエフリー
(72)【発明者】
【氏名】ルイス−サンタエージヤ・モレノ,フアン・ペドロ
(72)【発明者】
【氏名】ハッカー,エルヴイン
【審査官】 早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−174754(JP,A)
【文献】 特表2011−527293(JP,A)
【文献】 特表2009−517415(JP,A)
【文献】 特表2002−518416(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/037955(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/056333(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/021250(WO,A1)
【文献】 米国特許第05529974(US,A)
【文献】 独国特許出願公開第00291685(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N 47/30
A01N 37/46
A01N 37/50
A01N 43/36
A01N 43/653
A01N 51/00
A01P 21/00
A01C 1/00
A01G 7/06
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イミダクロプリド又はトリフロキシストロビン、プロチオコナゾール、ジフェノコナゾール、メタラキシル及びフルジオキソニルからなる群から選択される1つ又はそれ以上の殺菌剤と組み合わせたN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドの使用であって、植物の特定の成長調節応答を誘発し、それによる有用な植物又は作物植の収量をそれらの収穫される植物器官に関して増大させるための前記使用。
【請求項2】
穀類、カノラ、ダイズ及びワタ作物からなる群から選択される作物植物の穀粒収量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項3】
穀類、カノラ及びダイズ作物からなる群から選択される作物植物の種子仁のグルテン含有量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項4】
穀類作物からなる群から選択される作物植物の種子仁のグルテン含有量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項5】
穀類、カノラ及びダイズ作物からなる群から選択される作物植物の種子仁のタンパク質含有量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項6】
ビート植物のビートの量(重量基準)の収量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項7】
糖料植物の糖含有量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項8】
穀類作物の発芽及び出芽を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項9】
糖料植物のバイオマス収量を増大させることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物、植物がそこから成長する種子又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答(growth regulating response)を誘発するために作物植物を処理するための特定の化合物[化合物(A)]の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書中で使用されている場合、用語「植物成長調節のための方法(method for plant growth regulation)」、又は、用語「成長調節方法(growth regulation process)」、又は、用語「植物成長調節(plant growth regulation)」の使用、又は、単語「調節する(regulate)」を用いる他の用語は、植物のいくつかの特性を改善するさまざまな植物応答に関する。「植物成長調節剤」は、植物の1以上の成長調節方法において活性を有する化合物である。ここで、植物成長調節は、農薬作用(pesticidal action)又は成長減退(growth reduction)とは区別される。農薬作用又は成長減退は、場合により植物成長調節としても定義されるが、しかしながら、それらの意図は、植物を破壊するか又は植物の成長を阻害することである。そのような理由により、本発明の実施において使用する化合物は、処理されている植物に対して植物毒性を示さないが植物又は植物の特定の部分の成長を刺激するような量で使用される。従って、そのような化合物は、「植物刺激剤(plant stimulant)」と称されることもあり、それらの作用は「植物成長刺激(plant growth stimulation)」と称されることもある。
【0003】
植物成長調節は、農業の実施において、処理されていない植物と比較して向上した植物成長及び改善された状態が得られるように、植物及びそれらの作付を改善するための望ましい方法である。これらの種類の分子は、細胞の活性を阻害し得るか又は促進し得る。このことは、植物において確認されている植物成長調節剤が、殆どの場合、それらが植物において複数の効果を有するような方法で、植物細胞の分裂、伸長及び分化を調節することを意味する。誘発事象は、動物から知られているものと比較して、植物では異なっているように見えることがあり得る。
【0004】
分子レベルでは、植物成長調節剤は、膜特性に作用することによって、又は、遺伝子発現を制御することによって、又は、酵素活性に影響を及ぼすことによって、又は、ここで挙げられているタイプの相互作用のうちの少なくとも2種類の組み合わせにおいて活性を示すことによって、効果を示し得る。
【0005】
植物成長調節剤は、植物ホルモン(例えば、非ペプチドホルモン、例えば、オーキシン類、ジベレリン類、サイトカイニン類、エチレン、ブラシノステロイド類又はアブシジン酸、及び、サリチル酸)、リポオリゴ糖(例えば、Nod因子)、ペプチド(例えば、システミン)、脂肪酸誘導体(例えば、ジャスモネート類)及びオリゴ糖とも称される天然起源の化学物質(概説に関しては、以下のものを参照されたい:「Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 558−562」、及び、「Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 850−929」)であるか、又は、それらは、合成的に製造された化合物(例えば、天然に存在する植物成長ホルモンの誘導体、エテフォン)であり得る。極めて低い濃度で作用する植物成長調節剤は多くの種類の細胞及び組織の中で見出され得るが、それらは、分裂組織及び芽に集中しているように思われる。
【0006】
既存の植物成長調節剤の作用機序は、多くの場合、知られていない。種々の標的が議論され、そして、とりわけ、影響を受ける分子の殆どは、それぞれG1期又はG2期おいて細胞周期を停止させるような細胞分裂調節、渇水ストレス応答のシグナル伝達に関する別のものに関与する(Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 558−560)。いずれの場合にも、ホルモン制御は、例えば植物のある種の器官又は細胞型の成長刺激をもたらし得るがその同じ植物の別の器官又は細胞型の抑制ももたらし得る上方制御及び下方制御の極めて複雑なカスケードであると認定することができる。
【0007】
多くの場合、キナーゼは、植物ホルモン制御に直接的又は間接的に関与し、そして、キナーゼのうちで、プロテインキナーゼは、細胞周期制御に関して中心的で極めて特異的な制御分子である。そのようなキナーゼは、オーキシン及びアブシジン酸の場合のように、数種類の植物ホルモンに関する標的として論じられている(「Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 542−565」及び「Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 980−985」、「Morgan (1997), Annu. Rev. Cell. Dev. Biol., 13, 261−291」、「Amon et al. (1993), Cell, 74, pp. 993−1007」、「Dynlacht et al. (1997), Nature, 389, pp. 149−152」、「Hunt and Nasmyth (1997), Curr. Opin. Cell. Biol., 9, pp. 765−767」、「Thomas and Hall (1997), Curr. Opin. Cell Biol., 9, pp. 782−787」)。植物成長調節剤としての2−アミノ−6−オキシプリン誘導体の調製及び使用は、WO20051117に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際特許出願公開第WO20051117号
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 558−562
【非特許文献2】Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 850−929
【非特許文献3】Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 558−560
【非特許文献4】Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 542−565
【非特許文献5】Biochemistry & Molecular Biology of the Plant (2000);eds. Buchanan, Gruissem, Jones, pp. 980−985
【非特許文献6】Morgan (1997), Annu. Rev. Cell. Dev. Biol., 13, 261−291
【非特許文献7】Amon et al. (1993), Cell, 74, pp. 993−1007
【非特許文献8】Dynlacht et al. (1997), Nature, 389, pp. 149−152
【非特許文献9】Hunt and Nasmyth (1997), Curr. Opin. Cell. Biol., 9, pp. 765−767
【非特許文献10】Thomas and Hall (1997), Curr. Opin. Cell Biol., 9, pp. 782−787
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、現代の作物処理組成物に対する生態学的及び経済学的な要求、例えば、毒性、選択性、施用量、残留物の形成及び望ましい製造方法などに関する要求は、継続的に増大しているので、少なくとも一部の領域において既知組成物に対して有利点を有している新規作物処理組成物を開発することは、絶えず求められている。従って、本発明の目的は、好ましくは非生物的ストレス条件の非存在下において、成長調節応答を得るために、植物、植物がそこから成長する種子又は植物がそこで通常の生息環境で成長する場所に対して施用すべきさらなる化合物を提供することであった。これに関して、言及すべきことは、用語「非生物的ストレス条件の非存在」が、本発明との関連においては、植物又は種子が異常な環境条件(例えば、極度の渇水、低温状態及び高温状態、浸透ストレス、湛水、上昇した土壌中塩分濃度、鉱物への増大した曝露、オゾン状態、強光状態、窒素養分の利用可能性が限られていること、又は、リン養分の利用可能性が限られていること)、特に、通常の植物成長条件下で起こり得る通常の環境的変動を超える異常な環境条件に晒されないということを意味するものと理解されるということである。かくして、非生物的ストレス条件の非存在下における成長は、成長条件(これは、養分の供給、温度、水の供給及び他の条件などを包含する)が特定の作物種にとって平均的から最適であると考えられる圃場条件での植物の成長を包含する。非生物的ストレス条件の非存在下における成長は、さらに、作物種にとって平均的から最適であると考えられる温室条件下での植物の成長も包含する。
【0011】
一般に、優れた成長によって、例えば、
・ 発芽、
・ 根の成長、
・ 新芽の発育、
・ 萌芽、
・ 花の発生、
・ 植物の光合成能、
・ 葉の成長、好ましくは、葉面積の増大、
・ 面積当たりの植物(改善された植物密度)
などに関して、成長が改善される。
【0012】
あるいは、優れた成長によって、
・ バイオマス、
・ 量的な果実収量、
・ 果実の大きさ、
・ 量的な穀粒収量、
・ 所望成分の含有量(例えば、テンサイの糖含有量、又は、穀粒中のタンパク質含有量、又は、糊を製造するための穀粒のグルテン含有量)の増大のような質的収量
などの種々のパラメータに関して、作物収量が改善され得る。
【0013】
上記成長特性の一部における改善は一緒に達成され得るが、一部は、別のパラメータに対する悪影響を伴わずに又は悪影響を伴いながらも、極めて特異的に達成され得る。
【0014】
従って、これらの処理された植物若しくはその植物の特定の部分の優れた成長又は特定の作物収量の著しい増大をもたらすような、特異的で有用な植物成長調節効果を作物植物に対して提供することが望まれる。
【0015】
アシルスルホンアミド類の群から選択される化合物からなる広範な群が、WO−A−97/45016、WO−A−99/16744及びEP−A−365484、並びに、それらの中で引用されている参照文献に記載されている;該化合物は、以下では、「化合物(A)」と称される。それらの刊行物から、「化合物(A)」が薬害軽減剤特性を有しているということが知られている。薬害軽減剤は、除草剤、殺虫剤又は殺菌剤などの殺有害生物剤(pesticide)と一緒に、好ましくは、除草剤と一緒に、有用な植物の作物の中で使用されて、該作物植物に対する殺有害生物剤の植物毒性効果を低減させる。優れた薬害軽減剤は、標的生物に対する殺有害生物剤の所望の効果(例えば、該殺有害生物剤としての除草剤の場合、雑草植物に対する効果)を低減させることはない。薬害軽減剤として作用し得る1種類の化合物(A)〔例えば、以下のものを参照されたい:WO2009/056333;WO2012/017374;及び、US2011/0269626〕は、N−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド[CAS RN 129531−12−0]であり、これは、以下では、「化合物(A1)」とも称される。,
さらに、アシルスルホンアミド系薬害軽減剤が、特定の非生物的ストレス(例えば、強度の渇水、暑さ又は寒さ)に対して、作物植物(特に、トウモロコシ植物)の植物損傷を低減させる効果も示したということは、WO 2007/062737から知られている。
【0016】
WO 2010/003444によれば、アシルスルホンアミド系薬害軽減剤は、作物植物(特に、トウモロコシ植物)の根の成長を向上させるということも示した。さらに、作物植物(特に、トウモロコシ植物)の苗条の成長の調節における効果も、該参考文献に記載されている。
【0017】
WO 2012/059328には、植物の成長特性を向上させるために種子のような植物繁殖器官(propagation material)を処理するための、特定のネオニコチノイド系殺虫剤と代謝性除草剤薬害軽減剤の組合せが記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
驚くべきことに、有用な植物又は作物植物の収量をそれらの収穫された植物器官に関して増大させるために、化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕を単独で又は1種類以上の選択された別の農薬化合物と組み合わせて使用することが可能であるということが分かった。
【0019】
本発明の別の目的は、有用な植物又は作物植物の収量をそれらの収穫された植物器官に関して増大させる方法であり、ここで、該方法においては、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕を、有効で、好ましくは植物に対して毒性を示さない量で、作物植物、作物植物がそこから成長する種子又は作物植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して施用する。
【0020】
本明細書中で使用される場合、用語「有用な植物」は、食料、動物飼料を得るための植物として、又は、工業的目的のための植物として、及び、園芸植物として、用いられる作物植物を示している。
【0021】
本発明に関連して、用語「収量を増大させる」は、好ましくは、処理されていない対照植物と比較して、収穫される植物器官の2%以上(さらに好ましくは、5%以上、さらに好ましくは、8%以上、さらに好ましくは、10%以上)増大された特定の収量を意味し、ここで、その効果は、個別的に発現し得るか、又は、効果の任意の組み合わせで発現し得る。
【0022】
本発明に関連して、用語「それらの収穫された植物器官に関して」は、考慮される特定の植物に応じて通常収穫される植物器官、及び、収穫下に該植物器官から誘導される産物を定義している。これは、一緒に収穫される場合には、いくつかの植物器官の全バイオマスを包含し、そして、植物の成長に対するかなり非特異的な全体的効果を示し得る。しかしながら、好ましくは、それは、種子を産生する植物の場合には、その収穫された種子、例えば、穀類植物(例えば、トウモロコシ植物)の種子、油料植物(例えば、ナタネ又はカノラ)の種子、マメ科植物(例えば、インゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ)の種子器官を定義している。
【0023】
好ましくは、収穫された植物器官は、繊維植物(例えば、ワタ植物)の収穫された種子器官、好ましくは、繊維生産のために種子鞘から取取られたワタ植物の綿毛も包含する。
【0024】
好ましくは、収穫された植物器官は、ビート植物(例えば、テンサイ及び飼料用ビート)の収穫された器官も包含する。
【0025】
用語「収穫された植物器官に関して」は、収穫された植物器官の特定のパラメータ(例えば、種子仁のデンプン含有量、種子仁のグルテン含有量、テンサイの糖含有量、種子仁のタンパク質含有量)に関する改善も包含する。
【0026】
好ましくは、植物器官は、収穫に関して慣習的であるように、成長の成熟段階で、又は成熟段階付近で、収穫される。
【0027】
本発明のさらに好ましい目的は、穀類、カノラ、ダイズ及びワタ作物からなる群から選択される作物植物の穀粒収量を増大させるための、単独の(即ち、唯一の農薬化合物としての)又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0028】
用語「農薬化合物」は、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、殺細菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、植物成長調節剤及び薬害軽減剤からなる群から選択される化合物を意味するものと理解される。
【0029】
本発明の好ましい別の目的は、穀類、カノラ及びダイズ作物からなる群から選択される作物植物の種子仁のタンパク質含有量を増大させるための、単独の(即ち、唯一の農薬化合物として)又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0030】
本発明の好ましい別の目的は、穀類、カノラ及びダイズ作物からなる群から選択される作物植物の種子仁のグルテン含有量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0031】
本発明の好ましい別の目的は、穀類作物からなる群から選択される作物植物の種子仁のグルテン含有量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0032】
本発明の好ましい別の目的は、ビート植物のビートの重量の収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0033】
本発明の好ましい別の目的は、異常な環境条件の非存在下において成長するトウモロコシ植物のバイオマス収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0034】
本発明の好ましい別の目的は、テンサイの糖含有量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0035】
本発明の好ましい別の目的は、糖料植物のバイオマス収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0036】
本発明の好ましい別の目的は、異常環境条件の非存在下において成長するテンサイ植物のバイオマス収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0037】
本発明のさらに好ましい目的は、穀類作物(好ましくは、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、イネ、ソルガム、サトウキビ又はトウモロコシ作物)の穀粒収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0038】
本発明のさらに好ましい目的は、さらにまた、イネ作物の発芽及び出芽を増加させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0039】
本発明のさらに好ましい目的は、さらにまた、カノラ作物などの油料作物の穀粒収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0040】
本発明のさらに好ましい目的は、さらにまた、ダイズ作物などのマメ科作物のマメ収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0041】
本発明のさらに好ましい目的は、さらにまた、ワタ作物などの繊維作物の穀粒収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0042】
本発明のさらに好ましい目的は、さらにまた、ワタ作物などの繊維作物の綿毛収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0043】
本発明のさらに好ましい目的は、さらにまた、テンサイ作物などのビート作物のビート収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【0044】
本発明の好ましい別の目的は、テンサイ又はサトウキビ植物のバイオマス収量を増大させるための、単独の又は1種類以上の選択された農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の使用又は使用方法である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明による化合物(A)は、式(I):
【化1】
【0046】
〔式中、
Xは、CHであり;
は、−NH−CO−NRであり;
(Rは、nが1である場合はラジカルRであり、又は、nが1より大きい場合には、基礎をなす環の異なった炭素環原子に結合しているnのラジカルRを表し、ここで、各Rは、互いに独立して、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ニトロ、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルスルホニル、[(C−C)アルコキシ]カルボニル又は[(C−C)アルキル]カルボニルであり;
は、水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル又は(C−C)アルキニルであり;
(Rは、mが1である場合はラジカルRであり、又は、mが1より大きい場合には、基礎をなす環の異なった炭素環原子に結合しているmのラジカルRを表し、ここで、各Rは、互いに独立して、ハロゲン、ニトロ、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)シクロアルキル、フェニル、(C−C)アルコキシ、シアノ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキルスルホニル、[(C−C)アルコキシ]カルボニル又は[(C−C)アルキル]カルボニルであり;
は、水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル又は(C−C)シクロアルキル[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ及び(C−C)アルキルチオからなる群から選択される1、2若しくは3のラジカルで、並びに、基礎をなす環状ラジカルの場合、さらに、(C−C)アルキル及び(C−C)ハロアルキルからなる群からも選択される1、2若しくは3のラジカルで、置換されている]であり;
は、水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル又は(C−C)シクロアルキル[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルコキシ及び(C−C)アルキルチオからなる群から選択される1、2若しくは3のラジカルで、並びに、基礎をなす環状ラジカルの場合、さらに、(C−C)アルキル及び(C−C)ハロアルキルからなる群からも選択される1、2若しくは3のラジカルで、置換されている]であり;
nは、0、1、2、3又は4であり、好ましくは、0、1又は2であり;及び、
mは、0、1、2、3又は4であり、好ましくは、1又は2である〕
で表される化合物又はそれらの塩から選択されるものと理解される。
【0047】
さらに好ましい化合物(A)は、式(I)〔式中、
Xは、CHであり;
は、−NH−CO−NRであり;
(Rは、nが1である場合はラジカルRであり、又は、nが1より大きい場合には、基礎をなす環の異なった炭素環原子に結合しているnのラジカルRを表し、ここで、各Rは、互いに独立して、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、ニトロ、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルスルホニル、[(C−C)アルコキシ]カルボニル又は[(C−C)アルキル]カルボニルであり;
は、水素であり;
(Rは、mが1である場合はラジカルRであり、又は、mが1より大きい場合には、基礎をなす環の異なった炭素環原子に結合しているmのラジカルRを表し、ここで、各Rは、互いに独立して、ハロゲン、ニトロ、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ハロアルコキシ、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、シアノ、[(C−C)アルコキシ]カルボニル又は[(C−C)アルキル]カルボニルであり;
は、水素、(C−C)アルキルであり;
は、水素、(C−C)アルキルであり;
nは、0、1又は2であり、好ましくは、0又は1であり、最も好ましくは、0であり;及び、
mは、0、1又は2であり、好ましくは、1又は2であり、最も好ましくは、1である〕
で表される化合物又はそれらの塩である。
【0048】
一層さらに好ましい化合物(A)は、N−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(=化合物(A1))である。
【0049】
そのような化合物は、EP−A−0365484から知られている。
【0050】
適切な無機酸又は有機酸(例えば、HCl、HBr、HSO又はHNO、さらには、シュウ酸又はスルホン酸)を塩基性基(例えば、アミノ又はアルキルアミノ)に加えることによって、式(I)で表される化合物は、塩を形成し得る。脱プロトン化形態で存在している適切な置換基(例えば、スルホ基又はカルボキシ基)は、それら自体プロトン化され得る基(例えば、アミノ基)と内部塩を形成し得る。塩は、適切な置換基(例えば、スルホ基又はカルボキシ基)の水素又は−SONHCO−基の酸性水素原子を農業上適切なカチオンで置き換えることによっても、形成され得る。これらの塩は、例えば、金属塩(特に、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、とりわけ、ナトリウム塩及びカリウム塩)、又は、アンモニウム塩、有機アミン類との塩若しくは四級アンモニウム塩である。
【0051】
本発明に従って使用される式(I)で表される化合物及びその農業上許容される塩は、以下においては、「式(I)で表される化合物」とも称されるか、又は、略して、「化合物(A)」とも称される。
【0052】
当該式に関する記載(これは、添付されている特許請求の範囲を包含する)において、上記置換基は、以下の意味を有する。
【0053】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
【0054】
ラジカルの名称の前にある用語「ハロ」は、このラジカルが部分的に又は完全にハロゲン化されていること、即ち、任意に組み合わされたF、Cl、Br又はIで置換されていることを意味する。
【0055】
表現「(C−C)アルキル」は、1個、2個、3個、4個、5個又は6個の炭素原子(括弧内のC原子の範囲によって示されている)を有する非分枝鎖又は分枝鎖の非環状飽和炭化水素ラジカル、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチルプロピル又はtert−ブチルラジカルなどを意味する。同様のことは、「アルコキシアルキル」などの複合的なラジカルの中のアルキル基にも当てはまる。
【0056】
アルキルラジカル、及び、さらに、複合的な基の中のアルキルラジカルは、特に別途定義されていない限り、好ましくは、1〜4個の炭素原子を有する。
【0057】
「(C−C)ハロアルキル」は、1個以上の水素原子が同じ数の同一であるか又は異なっているハロゲン原子で置き換えられている、表現「(C−C)アルキル」のもとで言及されるアルキル基を意味し、例えば、モノハロアルキル、ペルハロアルキル、CF、CHF、CHF、CHFCH、CFCH、CFCF、CHFCF、CHFCHCl、CHCl、CCl、CHCl又はCHCHClなどを意味する。
【0058】
「[(C−C)アルコキシ](C−C)アルキル」は、1以上の(C−C)アルコキシ基によって(好ましくは、1の(C−C)アルコキシ基によって)置換されている(C−C)アルキルを意味する。
【0059】
「(C−C)アルコキシ」は、その炭素鎖が表現「(C−C)アルキル」のもとで与えられている意味を有するアルコキシ基を意味する。「ハロアルコキシ」は、例えば、OCF、OCHF、OCHF、CFCFO、OCHCF又はOCHCHClである。
【0060】
「(C−C)アルケニル」は、記載されている範囲に対応する数の炭素原子を有し且つ個々の不飽和ラジカルのいずれかの位置に存在し得る少なくとも1の二重結合を含んでいる非分枝鎖又は分枝鎖の非環状炭素鎖を意味する。従って、「(C−C)アルケニル」は、例えば、ビニル、アリル、2−メチル−2−プロペニル、2−ブテニル、ペンテニル、2−メチルペンテニル又はヘキセニル基などを意味する。
【0061】
「(C−C)アルキニル」は、記載されている範囲に対応する数の炭素原子を有し且つ個々の不飽和ラジカルのいずれかの位置に存在し得る1の三重結合を含んでいる非分枝鎖又は分枝鎖の非環状炭素鎖を意味する。従って、「(C−C)アルキニル」は、例えば、プロパルギル、1−メチル−2−プロピニル、2−ブチニル又は3−ブチニル基などを意味する。
【0062】
「(C−C)シクロアルキル」は、単環式アルキルラジカルを意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルラジカルなどを意味する。
【0063】
「(C−C)シクロアルケニル」は、4〜6個の炭素原子を有する部分的に不飽和の炭素環式非芳香族環を意味し、例えば、1−シクロブテニル、2−シクロブテニル、1−シクロペンテニル、2−シクロペンテニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル又は1,4−シクロヘキサジエニルなどを意味する。
【0064】
定義中における表現「・・・からなる群から選択される1以上のラジカル」は、いずれの場合にも、特に具体的な限定が明瞭に定義されていない限り、定義されているラジカルの種類から選択される1以上の同一であるか又は異なっているラジカルを意味するものと理解される。
【0065】
置換基の種類及び結合に応じて、式(I)で表される化合物は、立体異性体として存在することができる。その特定的な三次元形態によって定義される可能な立体異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、Z及びE異性体)は、全て、式(I)によって包含される。例えば、1以上のアルケニル基が存在している場合、ジアステレオマー(Z及びE異性体)が生じ得る。例えば、1個以上の不斉炭素原子が存在している場合、エナンチオマー及びジアステレオマーが生じ得る。立体異性体は、その調製において得られた混合物から、慣習的な分離法によって得ることができる。クロマトグラフィー分離は、エナンチオマー過剰率若しくはジアステレオマー過剰率を見いだすために分析的規模で実施し得るか、又は、生物学的試験のための試験試料を製造するために分取規模で実施することができる。同様に、光学的に活性な出発物質及び/又は補助剤を使用する立体選択的反応を用いることよって、立体異性体を選択的に調製することも可能である。かくして、本発明は、式(I)には包含されるがそれらの具体的な立体異性体形態では示されていない全ての立体異性体及びその混合物にも関する。
【0066】
一般的な用語で上記で示されているか又は好ましい範囲内において挙げられているラジカルの定義は、式(I)で表される最終生成物といずれの場合にもその最終生成物を調製するのに必要な対応する出発物質又は中間体の両方に当てはまる。これらのラジカルの定義は、互いに交換可能であり、即ち、示されている好ましい範囲の間の組合せを包含する。
【0067】
本明細書中で使用されている用語「有用な植物」は、食料、動物飼料を得るための植物として、又は、工業的目的のための植物として、及び、園芸植物として、用いられる作物植物を示している。
【0068】
本発明は、さらに、植物(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で成長する植物)を処理する方法も提供する。「任意の種類の異常な環境条件の非存在」とは、本発明との関連においては、植物又は種子が異常な環境条件(例えば、極度の渇水、低温状態及び高温状態、浸透ストレス、湛水、上昇した土壌中塩分濃度、鉱物への増大した曝露、オゾン状態、強光状態、窒素養分の利用可能性が限られていること、又は、リン養分の利用可能性が限られていること)、特に、通常の植物成長条件下で起こり得る通常の環境的変動を超える異常な環境条件に晒されないということを意味するものと理解される。
【0069】
化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕は、例えば当技術分野で既知の条件下において、種子処理によって、又は、発生前施用若しくは発生後施用によって、施用することができる。
【0070】
化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕は、例えば当技術分野で既知の条件下において、種子処理によって、又は、発生前施用若しくは発生後施用によって、単独で、又は、1種類以上の農薬化合物と組み合わせて、施用することができる。
【0071】
発生前施用又は発生後施用では、単独の又は1種類以上の農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の散布液を施用する散布技術を用いることができる。そのような散布液は、慣習的な別の成分(例えば、溶媒、製剤助剤、特に、水)を含むことができる。さらなる成分としては、下記に記載されている農薬活性成分などがあり得る。
【0072】
本発明はさらに、有用な植物又は作物植物の収量をそれらの収穫される植物器官に関して増大させるための、対応する散布液の使用も提供する。下記の記述は、式(I)で表される化合物自体の本発明による使用及び対応する散布液の両方に当てはまる。
【0073】
有用な植物の収量をそれらの収穫される植物器官に関して増大させるための植物成長調節剤として、例えば、上記で挙げた作物などの作物植物(好ましくは、穀類植物、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、アワ、イネ又はトウモロコシ)の穀粒収量を増大させるための植物成長調節剤として、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕を単独で又は1種類以上の農薬化合物と組み合わせて用いる場合、その施用量は、例えば、土壌表面1ヘクタール当たり0.005g(5mg)〜5000gの活性物質の範囲内、好ましくは、0.01g(10mg)〜2000g/haの範囲内、特に、0.05g(50mg)〜1000g/haの活性物質の範囲内、極めて特に、10〜1000g/haの活性物質の範囲内、さらに好ましくは、20〜500g/haの活性物質の範囲内、最も好ましくは、25〜100g/haの活性物質の範囲内にある。
【0074】
単独の又は1種類以上の農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕は、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕を含んでいる散布液を散布することにより、又は、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕を含んでいる顆粒剤を栽培区域の土壌の表面上に散布することにより、又は、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕を含んでいる液剤若しくは分散液剤若しくは顆粒剤を圃場水の中に注ぎ入れることにより(例えば、水稲)、植物に施用することができる。
【0075】
単独の又は1種類以上の農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕は、発生前方法(播種前又は播種と同時、例えば、播種前土壌混和処理若しくは畝間処理、又は、播種後)によって、又は、早期発生後方法(earyl post−emergence method)によって、又は、発生後期間(一般に、有用な植物が満開になるまでの期間)の後の方で、施用することができる。
【0076】
代替法として、種子を処理すること(これは、種子を粉衣又はコーティングするためのさまざまな技術を包含する)によって、植物成長調節剤として施用することも可能である。ここで、その施用量は、特定の技術に依存し、そして、予備的な試験で決定することができる。一般に、種子処理の場合における活性物質としての化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の施用量は、種子1kg当たり0.001g(1mg)〜10gの活性物質(a.i.)、好ましくは、種子1kg当たり0.01g(10mg)〜5g(a.i.)、特に、種子1kg当たり0.1g(100mg)〜2g(a.i.)である。
【0077】
単独の又は1種類以上の農薬化合物と組み合わされた化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の溶液を、活性物質の溶液に種子を浸漬する種子処理方法で使用する場合、該溶液中の活性物質(a.i.)の濃度は、重量基準で、例えば、1〜15000ppm、好ましくは、10〜10000ppm、さらに好ましくは、100〜5000ppmである。
【0078】
植物成長調節剤は、一般に、植物の成長を調節するが植物に対して毒性を示さない有効量で施用される。「植物に対して毒性を示さない(non−phytotoxic)」は、収穫産物の収量に関して所望の作物種に対して軽微な損傷しか引き起こさないか又は全く損傷を引き起こすことのない植物成長調節剤の量を意味する。
【0079】
化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕を単独で又は1種類以上の農薬化合物と組合せて施用する場合、それは、1回で施用することが可能であるか、又は、2回以上の分割施用によって施用することが可能であり、その単回施用は、種子処理、発生前処理又は発生後処理によって行うことができる。従って、組合せ施用(例えば、種子処理を行った後で1回以上の発生前処理及び/又は発生後処理を行うことによる組合せ施用)を実施することが可能である。
【0080】
好ましい施用は、種子処理による施用である。
【0081】
さらにまた、単回発生前処理も好ましい。
【0082】
さらにまた、単回発生後処理も好ましい。
【0083】
さらにまた、発生前処理とそれに続く1回、2回又は3回の発生後処理も好ましい。
【0084】
さらにまた、種子処理とそれに続く1回、2回又は3回の発生後処理も好ましい。
【0085】
さらにまた、初期出穂と8葉期の間の段階における発生後処理も好ましい。
【0086】
さらにまた、生殖期に至るまでの後期栄養成長期(分げつの終わりと開花初期の間)における種子を産する植物の発生後処理も好ましい。
【0087】
化合物(A)〔特に、(A1)〕は、単独の製品として使用することができるか、又は、1種類以上の別の農薬化合物(好ましくは、殺有害生物剤又は植物成長調節剤、さらに好ましくは、植物成長調節剤を薬害軽減剤としても有効に用いることができる殺有害生物剤)と組み合わせて使用することができる。特に興味深いのは、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕と除草剤、殺菌剤、殺虫剤又は植物成長調節剤の組合せであり、特に好ましいのは、殺菌剤の類に属する1種類以上(好ましくは、1種類又は2種類)の農薬活性化合物との組み合わせである。
【0088】
本発明の好ましいさらなる目的は、1種類以上の殺菌剤、1種類以上の殺虫剤及び/又は1種類以上の植物成長調節剤と組み合わせられた、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕の組合せ使用である。
【0089】
より特定的には、化合物(A)又は化合物(A1)と組み合わせる殺菌剤、好ましくは、化合物(A1)と組み合わせる殺菌剤は、以下のものからなる群から選択される:
ベナラキシル[=F−1]、ベナラキシル−M[=F−2]、ブピリメート[=F−3]、キララキシル[=F−4]、クロジラコン[=F−5]、ジメチリモール[=F−6]、エチリモール[=F−7]、フララキシル[=F−8]、ヒメキサゾール[=F−9]、メタラキシル[=F−10]、メタラキシル−M[=F−11]、オフラセ[=F−12]、オキサジキシル[=F−13]、オキソリン酸[=F−14]、ベノミル[=F−15]、カルベンダジム[=F−16]、ジエトフェンカルブ[=F−17]、フベリダゾール[=F−18]、フルオピコリド[=F−19]、ペンシクロン[=F−20]、チアベンダゾール[F−21]、チオファネート−メチル[=F−22]、ゾキサミド[F−23]、クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン[=F−24]、ジフルメトリム[=F−25]、ビキサフェン[=F−26]、ボスカリド[=F−27]、カルボキシン[=F−28]、ジフルメトリム[=F−29]、フェンフラム[=F−30]、フルオピラム[=F−31]、フルトラニル[=F−32]、フラメトピル[=F−33]、メプロニル[=F−34]、オキシカルボキシン[=F−35]、ペンフルフェン[=F−36]、ペンチオピラド[F−37]、チフルザミド[=F−38]、N−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[=F−39]、イソピラザム[=F−40]、セダキサン[=F−41]、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[=F−42]、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[=F−43]、3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[F−44]、N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[=F−45]及び対応する塩、アミスルブロム[=F−46]、アゾキシストロビン[=F−47]、シアゾファミド[=F−48]、ジモキシストロビン[=F−49]、エネストロビン[=F−50]、ファモキサドン[=F−51]、フェンアミドン[=F−52]、フルオキサストロビン[=F−53]、クレソキシム−メチル[=F−54]、メトミノストロビン[=F−55]、オリサストロビン[=F−56]、ピラクロストロビン[=F−57]、ピリベンカルブ[=F−58]、ピコキシストロビン[=F−59]、トリフロキシストロビン[=F−60]、(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド[=F−61]、(2E)−2−(エトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)−フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド[=F−62]及び対応する塩、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド[=F−63]、(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]−アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド[=F−64]、(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブタ−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド[F−65]、5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン[=F−66]、{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリル酸2−メチル[=F−67]、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド[=F−68]及び対応する塩、ジノカップ[=F−69]、フルアジナム[=F−70]、酢酸トリフェニルスズ[=F−71]、塩化トリフェニルスズ[=F−72]、水酸化トリフェニルスズ[=F−73]、シルチオファム[=F−74]、アンドプリム[=F−75]、ブラストサイジン−S[=F−76]、シプロジニル[=F−77]、カスガマイシン[=F−78]、カスガマイシン塩酸塩水和物[=F−79]、メパニピリム[=F−80]、ピリメタニル[=F−81]、フェンピクロニル[=F−82]、フルジオキソニル[=F−83]、キノキシフェン[=F−84]、クロゾリネート[=F−85]、イプロジオン[=F−86]、プロシミドン[=F−87]、ビンクロゾリン[=F−88]、アンプロピルホス[=F−89]、カリウム−アンプロピルホス[=F−90]、エジフェンホス[=F−91]、イプロベンホス(IBP)[=F−92]、イソプロチオラン[=F−93]、ピラゾホス[=F−94]、トルクロホス−メチル[=F−95]、ビフェニル[=F−96]、ヨードカルブ[=F−97]、プロパモカルブ[F−98]、プロパモカルブ塩酸塩[=F−99]、フェンヘキサミド[=F−100]、アザコナゾール[=F−101]、ビテルタノール[=F−102]、ブロムコナゾール[=F−103]、ジクロブトラゾール[=F−104]、ジフェノコナゾール[=F−105]、ジニコナゾール[=F−106]、ジニコナゾール−M[=F−107]、エポキシコナゾール[=F−108]、エタコナゾール[=F−109]、フェンブコナゾール[=F−110]、フルキンコナゾール[=F−111]、フルシラゾール[=F−112]、フルトリアホール[=F−113]、フルコナゾール[=F−114]、フルコナゾール−シス[=F−115]、ヘキサコナゾール[=F−116]、イミベンコナゾール[=F−117]、イプコナゾール[=F−118]、メトコナゾール[=F−119]、ミクロブタニル[=F−120]、パクロブトラゾール[=F−121]、ペンコナゾール[=F−122]、プロピコナゾール[=F−123]、プロチオコナゾール[=F−124]、シメコナゾール[=F−125]、スピロキサミン[=F−126]、テブコナゾール[=F−127]、トリアジメホン[=F−128]、トリアジメノール[=F−129]、トリチコナゾール[=F−130]、ウニコナゾール[=F−131]、ボリコナゾール[=F−132]、イマザリル[=F−133]、硫酸イマザリル[=F−134]、オキシポコナゾール[=F−135]、フェナリモール[=F−136]、フルルプリミドール[=F−137]、ヌアリモール[=F−138]、ピリフェノックス[=F−139]、トリホリン[=F−140]、ペフラゾエート[=F−141]、プロクロラズ[=F−142]、トリフルミゾール[=F−143]、ビニコナゾール[=F−144]、アルジモルフ[=F−145]、ドデモルフ[=F−146]、酢酸ドデモルフ[=F−147]、フェンプロピモルフ[=F−148]、トリデモルフ[=F−149]、フェンプロピジン[=F−150]、ナフチフィン[=F−151]、ピリブチカルブ[=F−152]、テルビナフィン[=F−153]、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール[=F−154]、1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル[=F−155]、N’−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチル−シリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド[=F−156]、N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド[=F−157]、O−{1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル}−1H−イミダゾール−1−カルボチオエート[=F−158]、ベンチアバリカルブ[=F−159]、ビアラホス[=F−160]、ジメトモルフ[=F−161]、フルモルフ[=F−162]、イプロバリカルブ[=F−163]、ポリオキシン類[=F−164]、ポリオキソリム[=F−165]、バリダマイシンA[=F−166]、カプロパミド[=F−167]、ジクロシメット[=F−168]、フェノキサニル[=F−169]、フタリド[=F−170]、ピロキロン[=F−171]、トリシクラゾール[=F−172]、アシベンゾラル−S−メチル[=F−173]、プロベナゾール[=F−174]、チアジニル[=F−175]、イソチアニル[=F−176]、カプタホール[=F−177]、キャプタン[=F−178]、クロロタロニル[=F−179]、銅塩、例えば、水酸化銅[=F−180]、ナフテン酸銅[F−181]、オキシ塩化銅[=F−182]、硫酸銅[=F−183]、酸化銅[=F−184]、オキシン銅[=F−185]、ボルドー液[=F−186]、ジクロフルアニド[=F−187]、ジチアノン[=F−188]、ドジン[=F−189]、ドジン遊離塩基[=F−190]、ファーバム[=F−191]、ホルペット[=F−192]、フルオロホルペット[=F−193]、グアザチン[=F−194]、酢酸グアザチン[=F−195]、イミノクタジン[=F−196]、イミノクタジンアルベシル酸塩[=F−197]、イミノクタジン三酢酸塩[=F−198]、マンカッパー[=F−199]、マンゼブ[=F−200]、マンネブ[=F−201]、メチラム[=F−202]、メチラム亜鉛[=F−203]、プロピネブ[=F−204]、硫黄及び多硫化カルシウム含有硫黄剤[=F−205]、チウラム[=F−206]、トリルフルアニド[=F−207]、ジネブ[=F−208]、ジラム[=F−209]、アミブロムドール[=F−210]、ベンチアゾール[=F−211]、ベトキサジン[=F−212]、カプシマイシン[=F−213]、カルボン[=F−214]、キノメチオネート[=F−215]、クロロピクリン[=F−216]、クフラネブ[=F−217]、シフルフェナミド[=F−218]、シモキサニル[=F−219]、ダゾメット[=F−220]、デバカルブ[=F−221]、ジクロメジン[=F−222]、ジクロロフェン[=F−223]、ジクロラン[=F−224]、ジフェンゾコート[=F−225]、ジフェンゾコートメチル硫酸塩[=F−226]、ジフェニルアミン[=F−227]、エタボキサム[=F−228]、フェリムゾン[=F−229]、フルメトベル[=F−230]、フルスルファミド[=F−231]、フルオピコリド[=F−232]、フルオロイミド[=F−233]、ホセチル−Al[=F−234]、ヘキサクロロベンゼン[=F−235]、8−ヒドロキシキノリンスルフェート[=F−236]、イプロジオン[=F−237]、イルママイシン[=F−238]、イソチアニル[=F−239]、メタスルホカルブ[=F−240]、メトラフェノン[=F−250]、イソチオシアン
酸メチル[=F−251]、ミルディオマイシン[=F−252]、ナタマイシン[=F−253]、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル[=F−254]、ニトロタル−イソプロピル[=F−255]、オクチリノン[=F−256]、オキサモカルブ[=F−257]、オキシフェンチイン[=F−258]、ペンタクロロフェノール[=F−259]及び塩、2−フェニルフェノール[=F−260]及び塩、ピペラリン[=F−261]、プロパノシン−ナトリウム[=F−262]、プロキナジド[=F−263]、ピロールニトリン[=F−264]、キントゼン[=F−265]、テクロフタラム[=F−266]、テクナゼン[=F−267]、トリアゾキシド[=F−268]、トリクラミド[=F−269]、ザリラミド[=F−270]、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン[=F−271]、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド[=F−272]、2−アミノ−4−メチル−N−フェニル−5−チアゾールカルボキサミド[=F−273]、2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド[=F−274]、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン[=F−275]、シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール[=F−276]、2,4−ジヒドロ−5−メトキシ−2−メチル−4−[[[[1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]フェニル]−3H−1,2,3−トリアゾール−3−オン(185336−79−2)[=F−277]、1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル、3,4,5−トリクロロ−2,6−ピリジンジカルボニトリル、2−[[[シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル]チオ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンズ酢酸メチル[=F−278]、4−クロロ−α−プロピニルオキシ−N−[2−[3−メトキシ−4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]エチル]ベンズアセトアミド[=F−279]、(2S)−N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピニル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド[=F−280]、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン[=F−281]、5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−N−[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、5−クロロ−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン[=F−282]、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロニコチンアミド[=F−283]、N−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル−2,4−ジクロロニコチンアミド[=F−284]、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピルベンゾピラノン−4−オン[=F−285]、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシベンズアミド、2−[[[[1−[3(1−フルオロ−2−フェニルエチル)オキシ]フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]−α−(メトキシイミノ)−N−メチル−αE−ベンズアセトアミド[=F−286]、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[=F−287]、N−(6−メトキシ−3−ピリジニル)シクロプロパンカルボキサミド、1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボン酸[=F−288]、O−[1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル]−1H−イミダゾール−1−カルボチオ酸[=F−289]、2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルアセトアミド[=F−290]、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−ベンズアセトアミド[=F−291]。
【0090】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(F−1)、(A1)+(F−2)、(A1)+(F−3)、(A1)+(F−4)、(A1)+(F−5)、(A1)+(F−6)、(A1)+(F−7)、(A1)+(F−8)、(A1)+(F−9)、(A1)+(F−10)、(A1)+(F−11)、(A1)+(F−12)、(A1)+(F−13)、(A1)+(F−14)、(A1)+(F−15)、(A1)+(F−16)、(A1)+(F−17)、(A1)+(F−18)、(A1)+(F−19)、(A1)+(F−20)、(A1)+(F−21)、(A1)+(F−22)、(A1)+(F−23)、(A1)+(F−24)、(A1)+(F−25)、(A1)+(F−26)、(A1)+(F−27)、(A1)+(F−28)、(A1)+(F−29)、(A1)+(F−30)、(A1)+(F−31)、(A1)+(F−32)、(A1)+(F−33)、(A1)+(F−34)、(A1)+(F−35)、(A1)+(F−36)、(A1)+(F−37)、(A1)+(F−38)、(A1)+(F−39)、(A1)+(F−40)、(A1)+(F−41)、(A1)+(F−42)、(A1)+(F−43)、(A1)+(F−44)、(A1)+(F−45)、(A1)+(F−46)、(A1)+(F−47)、(A1)+(F−48)、(A1)+(F−49)、(A1)+(F−50)、(A1)+(F−51)、(A1)+(F−52)、(A1)+(F−53)、(A1)+(F−54)、(A1)+(F−55)、(A1)+(F−56)、(A1)+(F−57)、(A1)+(F−58)、(A1)+(F−59)、(A1)+(F−60)、(A1)+(F−61)、(A1)+(F−62)、(A1)+(F−63)、(A1)+(F−64)、(A1)+(F−65)、(A1)+(F−66)、(A1)+(F−67)、(A1)+(F−68)、(A1)+(F−69)、(A1)+(F−70)、(A1)+(F−71)、(A1)+(F−72)、(A1)+(F−73)、(A1)+(F−74)、(A1)+(F−75)、(A1)+(F−76)、(A1)+(F−77)、(A1)+(F−78)、(A1)+(F−79)、(A1)+(F−80)、(A1)+(F−81)、(A1)+(F−82)、(A1)+(F−83)、(A1)+(F−84)、(A1)+(F−85)、(A1)+(F−86)、(A1)+(F−87)、(A1)+(F−88)、(A1)+(F−89)、(A1)+(F−90)、(A1)+(F−91)、(A1)+(F−92)、(A1)+(F−93)、(A1)+(F−94)、(A1)+(F−95)、(A1)+(F−96)、(A1)+(F−97)、(A1)+(F−98)、(A1)+(F−99)、(A1)+(F−100)、(A1)+(F−101)、(A1)+(F−102)、(A1)+(F−103)、(A1)+(F−104)、(A1)+(F−105)、(A1)+(F−106)、(A1)+(F−107)、(A1)+(F−108)、(A1)+(F−109)、(A1)+(F−110)、(A1)+(F−111)、(A1)+(F−112)、(A1)+(F−113)、(A1)+(F−114)、(A1)+(F−115)、(A1)+(F−116)、(A1)+(F−117)、(A1)+(F−118)、(A1)+(F−119)、(A1)+(F−120)、(A1)+(F−121)、(A1)+(F−122)、(A1)+(F−123)、(A1)+(F−124)、(A1)+(F−125)、(A1)+(F−126)、(A1)+(F−127)、(A1)+(F−128)、(A1)+(F−129)、(A1)+(F−130)、(A1)+(F−131)、(A1)+(F−132)、(A1)+(F−133)、(A1)+(F−134)、(A1)+(F−135)、(A1)+(F−136)、(A1)+(F−137)、(A1)+(F−138)、(A1)+(F−139)、(A1)+(F−140)、(A1)+(F−141)、(A1)+(F−142)、(A1)+(F−143)、(A1)+(F−144)、(A1)+(F−145)、(A1)+(F−146)、(A1)+(F−147)、(A1)+(F−148)、(A1)+(F−149)、(A1)+(F−150)、(A1)+(F−151)、(A1)+(F−152)、(A1)+(F−153)、(A1)+(F−154)、(A1)+(F−155)、(A1)+(F−156)、(A1)+(F−157)、(A1)+(F−158)、(A1)+(F−159)、(A1)+(F−160)、(A1)+(F−161)、(A1)+(F−162)、(A1)+(F−163)、(A1)+(F−164)、(A1)+(F−165)、(A1)+(F−166)、(A1)+(F−167)、(A1)+(F−168)、(A1)+(F−169)、(A1)+(F−170)、(A1)+(F−171)、(A1)+(F−172)、(A1)+(F−173)、(A1)+(F−174)、(A1)+(F−175)、(A1)+(F−176)、(A1)+(F−177)、(A1)+(F−178)、(A1)+(F−179)、(A1)+(F−180)、(A1)+(F−181)、(A1)+(F−182)、(A1)+(F−183)、(A1)+(F−184)、(A1)+(F−185)、(A1)+(F−186)、(A1)+(F−187)、(A1)+(F−188)、(A1)+(F−189)、(A1)+(F−190)、(A1)+(F−191)、(A1)+(F−192)、(A1)+(F−193)、(A1)+(F−194)、(A1)+(F−195)、(A1)+(F−196)、(A1)+(F−197)、(A1)+(F−198)、(A1)+(F−199)、(A1)+(F−200)、(A1)+(F−201)、(A1)+(F−202)、(A1)+(F−203)、(A1)+(F−204)、(A1)+(F−205)、(A1)+(F−206)、(A1)+(F−207)、(A1)+(F−208)、(A1)+(F−209)、(A1)+(F−210)、(A1)+(F−211)、(A1)+(F−212)、(A1)+(F−213)、(A1)+(F−214)、(A1)+(F−215)、(A1)+(F−216)、(A1)+(F−217)、(A1)+(F−218)、(A1)+(F−219)、(A1)+(F−220)、(A1)+(F−221)、(A1)+(F−222)、(A1)+(F−223)、(A1)+(F−224)、(A1)+(F−225)、(A1)+(F−226)、(A1)+(F−227)、(A1)+(F−228)、(A1)+(F−229)、(A1)+(F−230)、(A1)+(F−231)、(A1)+(F−232)、(A1)+(F−233)、(A1)+(F−234)、(A1)+(F−235)、(A1)+(F−236)、(A1)+(F−237)、(A1)+(F−238)、(A1)+(F−239)、(A1)+(F−240)、(A1)+(F−241)、(A1)+(F−242)、(A1)+(F−243)、(A1)+(F−244)、(A1)+(F−245)、(A1)+(F−246)、(A1)+(F−247)、(A1)+(F−248)、(A1)+(F−249)、(A1)+(F−250)、(A1)+(F−251)、(A1)+(F−252)、(A1)+(F−253)、(A1)+(F−254)、(A1)+(F−255)、(A1)+(F−256)、(A1)+(F−257)、(A1)+(F−258)、(A1)+(F−259)、(A1)+(F−260)、(A1)+(F−261)、(A1)+(F−262)、(A1)+(F−263)、(A1)+(F−264)、(A1)+(F−265)、(A1)+(F−266)、(A1)+(F−267)、(A1)+(F−268)、(A1)+(F−269)、(A1)+(F−270)、(A1)+(F−271)、(A1)+(F−272)、(A1)+(F−273)、(A1)+(F−274)、(A1)+(F−275)、(A1)+(F−276)、(A1)+(F−277)、(A1)+(F−278)、(A1)+(F−279)、(A1)+(F−280)、(A1)+(F−281)、(A1)+(F−282)、(A1)+(F−283)、(A1)+(F−284)、(A1)+(F−285)、(A1)+(F−286)、(A1)+(F−287)、(A1)+(F−288)、(A1)+(F−289)、(A1)+(F−290)、又は、(A1)+(F−291)。
【0091】
上記で定義した植物の収量を増大させる組合せは、それ自体、当技術分野において未だ知られていない。
【0092】
従って、上記で定義したそのような組合せを含んでいる植物の収量を増大させる組成物も、本発明の目的である。
【0093】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕と以下のものからなる群から選択される1種類以上(好ましくは、1種類又は2種類)の殺菌剤の組合せ使用である:
ビキサフェン[=F−26]、フルオピラム[=F−31]、ペンフルフェン[F−36]、イソピラザム[F−40]、セダキサン[=F41]、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[=F−42]、アゾキシストロビン[F−47]、フルオキサストロビン[=F−53]、ピラクロストロビン[F−57]、トリフロキシストロビン[=F−60]、エポキシコナゾール[=F−108]、メトコナゾール[=F−119]、プロピコナゾール[=F−123]、プロチオコナゾール[=F−124]、テブコナゾール[=F−127]。
【0094】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(F−26)、(A1)+(F31)、(A1)+(F−36)、(A1)+(F−40)、(A1)+(F−41)、(A1)+(F−42)、(A1)+(F−47)、(A1)+(F−53)、(A1)+(F−57)、(A1)+(F−60)、(A1)+(F−108)、(A1)+(F−119)、(A1)+(F−123)、(A1)+(F−124)、(A1)+(F−127);
(A1)+(F−26)+(F31)、(A1)+(F−26)+(F−36)、(A1)+(F−26)+(F−40)、(A1)+(F−26)+(F−41)、(A1)+(F−26)+(F−42)、(A1)+(F−26)+(F−47)、(A1)+(F−26)+(F−53)、(A1)+(F−26)+(F−57)、(A1)+(F−26)+(F−60)、(A1)+(F−26)+(F−108)、(A1)+(F−26)+(F−119)、(A1)+(F−26)+(F−123)、(A1)+(F−26)+(F−124)、(A1)+(F−26)+(F−127)、(A1)+(F−36)+(F−40);
(A1)+(F−36)+(F−41)、(A1)+(F−36)+(F−42)、(A1)+(F−36)+(F−47)、(A1)+(F−36)+(F−53)、(A1)+(F−36)+(F−57)、(A1)+(F−36)+(F−60)、(A1)+(F−36)+(F−108)、(A1)+(F−36)+(F−119)、(A1)+(F−36)+(F−123)、(A1)+(F−36)+(F−124)、(A1)+(F−36)+(F−127);
(A1)+(F−40)+(F−41)、(A1)+(F−40)+(F−42)、(A1)+(F−40)+(F−47)、(A1)+(F−40)+(F−53)、(A1)+(F−40)+(F−57)、(A1)+(F−40)+(F−60)、(A1)+(F−40)+(F−108)、(A1)+(F−40)+(F−119)、(A1)+(F−40)+(F−123)、(A1)+(F−40)+(F−124)、(A1)+(F−40)+(F−127);
(A1)+(F−41)+(F−42)、(A1)+(F−41)+(F−47)、(A1)+(F−41)+(F−53)、(A1)+(F−41)+(F−57)、(A1)+(F−41)+(F−60)、(A1)+(F−41)+(F−108)、(A1)+(F−41)+(F−119)、(A1)+(F−41)+(F−123)、(A1)+(F−41)+(F−124)、(A1)+(F−41)+(F−127);
(A1)+(F−42)+(F−53)、(A1)+(F−42)+(F−57)、(A1)+(F−42)+(F−60)、(A1)+(F−42)+(F−108)、(A1)+(F−42)+(F−119)、(A1)+(F−42)+(F−123)、(A1)+(F−42)+(F−124)、(A1)+(F−42)+(F−127);
(A1)+(F−47)+(F−53)、(A1)+(F−47)+(F−57)、(A1)+(F−47)+(F−60)、(A1)+(F−47)+(F−108)、(A1)+(F−47)+(F−119)、(A1)+(F−47)+(F−123)、(A1)+(F−47)+(F−124)、又は、(A1)+(F−47)+(F−127);(A1)+(F−53)+(F−57)、(A1)+(F−53)+(F−60)、(A1)+(F−53)+(F−108)、(A1)+(F−53)+(F−119)、(A1)+(F−53)+(F−123)、(A1)+(F−53)+(F−124)、(A1)+(F−53)+(F−127);
(A1)+(F−57)+(F−60)、(A1)+(F−57)+(F−108)、(A1)+(F−57)+(F−119)、(A1)+(F−57)+(F−123)、(A1)+(F−57)+(F−124)、(A1)+(F−57)+(F−127);
(A1)+(F−60)+(F−108)、(A1)+(F−60)+(F−119)、(A1)+(F−60)+(F−123)、(A1)+(F−60)+(F−124)、又は、(A1)+(F−60)+(F−127);
(A1)+(F−108)+(F−119)、(A1)+(F−108)+(F−123)、(A1)+(F−108)+(F−124)、(A1)+(F−108)+(F−127);
(A1)+(F−119)+(F−123)、(A1)+(F−119)+(F−124)、(A1)+(F−119)+(F−127);
(A1)+(F−123)+(F−124)、(A1)+(F−123)+(F−127);
又は、
(A1)+(F−124)+(F−127)。
【0095】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(F−108)、(A1)+(F−26)+(F−124)、(A1)+(F−26)+(F−127)、(A1)+(F−42)+(F−124)、(A1)+(F−53)+(F−124)、(A1)+(F−57)+(F−119)、(A1)+(F−57)+(F−124)、(A1)+(F−60)+(F−123)、(A1)+(F−60)+(F−124)、又は、(A1)+(F−124)+(F−127)。
【0096】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(F−108)、(A1)+(F−60)+(F−124)、又は、(A1)+(F−124)+(F−127)。
【0097】
以下のものを含んでいる植物の収量を増大させる組成物は、当技術分野において未だ知られていない:
(A1)+(F−3)、(A1)+(F−4)、(A1)+(F−5)、(A1)+(F−6)、(A1)+(F−7)、(A1)+(F−9)、(A1)+(F−12)、(A1)+(F−14)、(A1)+(F−15)、(A1)+(F−18)、(A1)+(F−19)、(A1)+(F−21)、(A1)+(F−24)、(A1)+(F−25)、(A1)+(F−26)、(A1)+(F−28)、(A1)+(F−29)、(A1)+(F−30)、(A1)+(F−31)、(A1)+(F−32)、(A1)+(F−33)、(A1)+(F−34)、(A1)+(F−35)、(A1)+(F−36)、(A1)+(F−38)、(A1)+(F−39)、(A1)+(F−40)、(A1)+(F−41)、(A1)+(F−42)、(A1)+(F−43)、(A1)+(F−44)、(A1)+(F−45)、(A1)+(F−46)、(A1)+(F−50)、(A1)+(F−56)、(A1)+(F−58)、(A1)+(F−62)、(A1)+(F−65)、(A1)+(F−67)、(A1)+(F−68)、(A1)+(F−69)、(A1)+(F−71)、(A1)+(F−72)、(A1)+(F−73)、(A1)+(F−74)、(A1)+(F−75)、(A1)+(F−76)、(A1)+(F−78)、(A1)+(F−79)、(A1)+(F−82)、(A1)+(F−84)、(A1)+(F−85)、(A1)+(F−86)、(A1)+(F−88)、(A1)+(F−89)、(A1)+(F−90)、(A1)+(F−91)、(A1)+(F−92)、(A1)+(F−93)、(A1)+(F−94)、(A1)+(F−95)、(A1)+(F−96)、(A1)+(F−97)、(A1)+(F−101)、(A1)+(F−103)、(A1)+(F−104)、(A1)+(F−106)、(A1)+(F−107)、(A1)+(F−108)、(A1)+(F−109)、(A1)+(F−110)、(A1)+(F−113)、(A1)+(F−114)、(A1)+(F−115)、(A1)+(F−117)、(A1)+(F−118)、(A1)+(F−121)、(A1)+(F−125)、(A1)+(F−130)、(A1)+(F−131)、(A1)+(F−132)、(A1)+(F−133)、(A1)+(F−134)、(A1)+(F−135)、(A1)+(F−136)、(A1)+(F−137)、(A1)+(F−138)、(A1)+(F−139)、(A1)+(F−140)、(A1)+(F−141)、(A1)+(F−143)、(A1)+(F−144)、(A1)+(F−145)、(A1)+(F−146)、(A1)+(F−147)、(A1)+(F−149)、(A1)+(F−150)、(A1)+(F−151)、(A1)+(F−152)、(A1)+(F−153)、(A1)+(F−154)、(A1)+(F−155)、(A1)+(F−156)、(A1)+(F−157)、(A1)+(F−158)、(A1)+(F−160)、(A1)+(F−161)、(A1)+(F−162)、(A1)+(F−164)、(A1)+(F−165)、(A1)+(F−166)、(A1)+(F−168)、(A1)+(F−169)、(A1)+(F−170)、(A1)+(F−171)、(A1)+(F−172)、(A1)+(F−173)、(A1)+(F−174)、(A1)+(F−175)、(A1)+(F−176)、(A1)+(F−177)、(A1)+(F−180)、(A1)+(F−181)、(A1)+(F−183)、(A1)+(F−184)、(A1)+(F−185)、(A1)+(F−186)、(A1)+(F−188)、(A1)+(F−190)、(A1)+(F−191)、(A1)+(F−193)、(A1)+(F−195)、(A1)+(F−196)、(A1)+(F−197)、(A1)+(F−199)、(A1)+(F−202)、(A1)+(F−203)、(A1)+(F−205)、(A1)+(F−209)、(A1)+(F−210)、(A1)+(F−211)、(A1)+(F−212)、(A1)+(F−213)、(A1)+(F−214)、(A1)+(F−215)、(A1)+(F−216)、(A1)+(F−217)、(A1)+(F−218)、(A1)+(F−220)、(A1)+(F−221)、(A1)+(F−222)、(A1)+(F−223)、(A1)+(F−224)、(A1)+(F−225)、(A1)+(F−226)、(A1)+(F−227)、(A1)+(F−229)、(A1)+(F−230)、(A1)+(F−231)、(A1)+(F−232)、(A1)+(F−233)、(A1)+(F−234)、(A1)+(F−235)、(A1)+(F−236)、(A1)+(F−238)、(A1)+(F−239)、(A1)+(F−240)、(A1)+(F−241)、(A1)+(F−242)、(A1)+(F−243)、(A1)+(F−244)、(A1)+(F−245)、(A1)+(F−246)、(A1)+(F−247)、(A1)+(F−248)、(A1)+(F−249)、(A1)+(F−250)、(A1)+(F−251)、(A1)+(F−252)、(A1)+(F−253)、(A1)+(F−254)、(A1)+(F−255)、(A1)+(F−256)、(A1)+(F−257)、(A1)+(F−258)、(A1)+(F−259)、(A1)+(F−260)、(A1)+(F−261)、(A1)+(F−262)、(A1)+(F−263)、(A1)+(F−264)、(A1)+(F−265)、(A1)+(F−266)、(A1)+(F−267)、(A1)+(F−269)、(A1)+(F−270)、(A1)+(F−271)、(A1)+(F−272)、(A1)+(F−273)、(A1)+(F−274)、(A1)+(F−275)、(A1)+(F−276)、(A1)+(F−277)、(A1)+(F−278)、(A1)+(F−279)、(A1)+(F−280)、(A1)+(F−281)、(A1)+(F−282)、(A1)+(F−283)、(A1)+(F−284)、(A1)+(F−286)、(A1)+(F−288)、(A1)+(F−289)、(A1)+(F−290)、(A1)+(F−291);
(A1)+(F−26)+(F31)、(A1)+(F−26)+(F−36)、(A1)+(F−26)+(F−40)、(A1)+(F−26)+(F−41)、(A1)+(F−26)+(F−42)、(A1)+(F−26)+(F−47)、(A1)+(F−26)+(F−53)、(A1)+(F−26)+(F−57)、(A1)+(F−26)+(F−60)、(A1)+(F−26)+(F−108)、(A1)+(F−26)+(F−119)、(A1)+(F−26)+(F−123)、(A1)+(F−26)+(F−124)、(A1)+(F−26)+(F−127);
(A1)+(F−36)+(F−40)、(A1)+(F−36)+(F−41)、(A1)+(F−36)+(F−42)、(A1)+(F−36)+(F−47)、(A1)+(F−36)+(F−53)、(A1)+(F−36)+(F−57)、(A1)+(F−36)+(F−60)、(A1)+(F−36)+(F−108)、(A1)+(F−36)+(F−119)、(A1)+(F−36)+(F−123)、(A1)+(F−36)+(F−124)、(A1)+(F−36)+(F−127);
(A1)+(F−40)+(F−41)、(A1)+(F−40)+(F−42)、(A1)+(F−40)+(F−47)、(A1)+(F−40)+(F−53)、(A1)+(F−40)+(F−57)、(A1)+(F−40)+(F−60)、(A1)+(F−40)+(F−108)、(A1)+(F−40)+(F−119)、(A1)+(F−40)+(F−123)、(A1)+(F−40)+(F−124)、又は、(A1)+(F−40)+(F−127);
(A1)+(F−41)+(F−42)、(A1)+(F−41)+(F−47)、(A1)+(F−41)+(F−53)、(A1)+(F−41)+(F−57)、(A1)+(F−41)+(F−60)、(A1)+(F−41)+(F−108)、(A1)+(F−41)+(F−119)、(A1)+(F−41)+(F−123)、(A1)+(F−41)+(F−124)、(A1)+(F−41)+(F−127);
(A1)+(F−42)+(F−53)、(A1)+(F−42)+(F−57)、(A1)+(F−42)+(F−60)、(A1)+(F−42)+(F−108)、(A1)+(F−42)+(F−119)、(A1)+(F−42)+(F−123),(A1)+(F−42)+(F−124)、(A1)+(F−42)+(F−127);
(A1)+(F−47)+(F−53)、(A1)+(F−47)+(F−57)、(A1)+(F−47)+(F−60)、(A1)+(F−47)+(F−108)、(A1)+(F−47)+(F−119)、(A1)+(F−47)+(F−123)、(A1)+(F−47)+(F−124)、(A1)+(F−47)+(F−127);
(A1)+(F−53)+(F−57)、(A1)+(F−53)+(F−60)、(A1)+(F−53)+(F−108)、(A1)+(F−53)+(F−119)、(A1)+(F−53)+(F−123)、(A1)+(F−53)+(F−124)、(A1)+(F−53)+(F−127);
(A1)+(F−57)+(F−60)、(A1)+(F−57)+(F−108)、(A1)+(F−57)+(F−119)、(A1)+(F−57)+(F−123)、(A1)+(F−57)+(F−124)、(A1)+(F−57)+(F−127);
(A1)+(F−60)+(F−108)、(A1)+(F−60)+(F−119)、(A1)+(F−60)+(F−123)、(A1)+(F−60)+(F−124)、(A1)+(F−60)+(F−127);
(A1)+(F−108)+(F−119)、(A1)+(F−108)+(F−123)、(A1)+(F−108)+(F−124)、(A1)+(F−108)+(F−127);
(A1)+(F−119)+(F−123)、(A1)+(F−119)+(F−124)、(A1)+(F−119)+(F−127);

(A1)+(F−123)+(F−124)、(A1)+(F−123)+(F−127);
又は、
(A1)+(F−124)+(F−127)。
【0098】
従って、上記で定義した植物の収量を増大させる組成物、好ましくは、化合物(A1)に対する混合相手剤として(i)ピラクロストロビン(F−57)及びメトコナゾール(F−119)、(ii)トリフロキシストロビン(F−60)及びプロピコナゾール(F−123)、(iii)プロチオコナゾール(F−124)及びテブコナゾール(F−127)、(iv)フルオキサストロビン(F−53)及びプロチオコナゾール(F−124)、(v)トリフロキシストロビン(F−60)及びプロチオコナゾール(F−124)、(vi)ビキサフェン(F−26)及びプロチオコナゾール(F−124)、(vii)ビキサフェン(F−26)及びテブコナゾール(F−127)、(viii)ビキサフェン(F−26)及びトリフロキシストロビン(F−60)からなる群から選択される組合せを含んでいる植物の収量を増大させる組成物、さらに好ましくは、化合物(A1)に対する混合相手剤として(i)ピラクロストロビン(F−57)及びメトコナゾール(F−119)、(ii)トリフロキシストロビン(F−60)及びプロピコナゾール(F−123)、(iii)ビキサフェン(F−26)及びプロチオコナゾール(F−124)からなる群から選択される組合せを含んでいる植物の収量を増大させる組成物も、本発明のさらなる好ましい目的である。
【0099】
さらにまた、より特定的には、化合物(A)〔特に、化合物(A1)〕と組み合わせる殺虫剤は、以下のものからなる群から選択される:
アバメクチン[=I−1]、クロルピリホス[=I−2]、クロチアニジン[=I−3]、シアジピル[=I−4]、デルタメトリン[=I−5]、安息香酸エマメクチン[=I−6]、エチプロール[=I−7]、フィプロニル[=I−8]、フルベンジアミド[=I−9]、フルピラジフロン[=I−10]、イミダクロプリド[=I−11]、λ−シハロトリン[=I−12]、ルフェヌロン[=I−13]、リナキシピル[=I−14]、スピノサド[=I−15]、スピノテラム(spinoteram)[=I−16]、スピロテトラマト[=I−17]、スルホキサフロル[=I−18]、チアメトキサム[=I−19]、チオジカルブ[=I−20]、トリフルムロン[=I−21]、ボーティボ(votivo)[=I−22]。
【0100】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(I−1)、(A1)+(I−2)、(A1)+(I−3)、(A1)+(I−4)、(A1)+(I−5)、(A1)+(I−6)、(A1)+(I−7)、(A1)+(I−8)、(A1)+(I−9)、(A1)+(I−10)、(A1)+(I−11)、(A1)+(I−12)、(A1)+(I−13)、(A1)+(I−14)、(A1)+(I−15)、(A1)+(I−16)、(A1)+(I−17)、(A1)+(I−18)、(A1)+(I−19)、(A1)+(I−20)、(A1)+(I−3)、又は、(A1)+(I−21)、(A1)+(I−22)。
【0101】
さらに一層特定的には、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、殺虫剤の類に関する組合せ相手剤は、以下のものからなる群から選択される:
アバメクチン[=I−1]、クロルピリホス[=I−2]、クロチアニジン[=I−3]、フィプロニル[=I−8]、フルピラジフロン[=I−10]、イミダクロプリド[=I−11]、λ−シハロトリン[=I−12]、ルフェヌロン[=I−13]、リナキシピル[=I−14]、スピノテラム[=I−16]、スピロテトラマト[=I−17]、スルホキサフロル[=I−18]、チアメトキサム[I=19]、チオジカルブ[=I−20]、ボーティボ[=I−22]。
【0102】
本発明のさらに一層好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子及び/又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(I−1)+(I−2)、(A1)+(I−1)+(I−3)、(A1)+(I−1)+(I−8)、(A1)+(I−1)+(I−10)、(A1)+(I−1)+(I−11)、(A1)+(I−1)+(I−12)、(A1)+(I−1)+(I−13)、(A1)+(I−1)+(I−14)、(A1)+(I−1)+(I−16)、(A1)+(I−1)+(I−17)、(A1)+(I−1)+(I−18)、(A1)+(I−1)+(I−19)、(A1)+(I−1)+(I−20)、(A1)+(I−1)+(I−22);
(A1)+(I−2)+(I−3)、(A1)+(I−2)+(I−8)、(A1)+(I−2)+(I−10)、(A1)+(I−2)+(I−11)、(A1)+(I−2)+(I−12)、(A1)+(I−2)+(I−13)、(A1)+(I−2)+(I−14)、(A1)+(I−2)+(I−16)、(A1)+(I−2)+(I−17)、
(A1)+(I−2)+(I−18)、(A1)+(I−2)+(I−19)、(A1)+(I−2)+(I−20)、(A1)+(I−2)+(I−22);
(A1)+(I−3)+(I−8)、(A1)+(I−3)+(I−10)、(A1)+(I−3)+(I−11)、(A1)+(I−3)+(I−12)、(A1)+(I−3)+(I−13)、(A1)+(I−3)+(I−14)、(A1)+(I−3)+(I−16)、(A1)+(I−3)+(I−17)、(A1)+(I−3)+(I−18)、(A1)+(I−3)+(I−19)、(A1)+(I−3)+(I−20)、(A1)+(I−3)+(I−22);
(A1)+(I−8)+(I−10)、(A1)+(I−8)+(I−11)、(A1)+(I−8)+(I−12)、(A1)+(I−8)+(I−13)、(A1)+(I−8)+(I−14)、(A1)+(I−8)+(I−16)、(A1)+(I−8)+(I−17)、(A1)+(I−8)+(I−18)、(A1)+(I−8)+(I−19)、(A1)+(I−8)+(I−20)、(A1)+(I−8)+(I−22);
(A1)+(I−10)+(I−11)、(A1)+(I−10)+(I−12)、(A1)+(I−10)+(I−13)、(A1)+(I−10)+(I−14)、(A1)+(I−10)+(I−16)、(A1)+(I−10)+(I−17)、(A1)+(I−10)+(I−18)、(A1)+(I−10)+(I−19)、(A1)+(I−10)+(I−20)、(A1)+(I−10)+(I−22);
(A1)+(I−11)+(I−12)、(A1)+(I−11)+(I−13)、(A1)+(I−11)+(I−14)、(A1)+(I−11)+(I−16)、(A1)+(I−11)+(I−17)、(A1)+(I−11)+(I−18)、(A1)+(I−11)+(I−19)、(A1)+(I−11)+(I−20)、(A1)+(I−11)+(I−22);
(A1)+(I−12)+(I−13)、(A1)+(I−12)+(I−14)、(A1)+(I−12)+(I−16)、(A1)+(I−12)+(I−17)、(A1)+(I−12)+(I−18)、(A1)+(I−12)+(I−19)、(A1)+(I−12)+(I−20)、(A1)+(I−12)+(I−22);
(A1)+(I−13)+(I−14)、(A1)+(I−13)+(I−16)、(A1)+(I−13)+(I−17)、(A1)+(I−13)+(I−18)、(A1)+(I−13)+(I−19)、(A1)+(I−13)+(I−20)、(A1)+(I−13)+(I−22);
(A1)+(I−14)+(I−16)、(A1)+(I−14)+(I−17)、(A1)+(I−14)+(I−18)、(A1)+(I−14)+(I−19)、(A1)+(I−14)+(I−20)、(A1)+(I−14)+(I−22);
(A1)+(I−16)+(I−17)、(A1)+(I−16)+(I−18)、(A1)+(I−16)+(I−19)、(A1)+(I−16)+(I−20)、(A1)+(I−16)+(I−22);
(A1)+(I−17)+(I−18)、(A1)+(I−17)+(I−19)、(A1)+(I−17)+(I−20)、(A1)+(I−17)+(I−22);
(A1)+(I−18)+(I−19)、(A1)+(I−18)+(I−20)、(A1)+(I−18)+(I−22);
(A1)+(I−19)+(I−20)、(A1)+(I−19)+(I−22);
又は、
(A1)+(I−20)+(I−22)。
【0103】
以下のものを含んでいる植物の収量を増大させる組成物は、当技術分野において未だ知られていない:
(A1)+(I−1)+(I−2)、(A1)+(I−1)+(I−3)、(A1)+(I−1)+(I−8)、(A1)+(I−1)+(I−10)、(A1)+(I−1)+(I−11)、(A1)+(I−1)+(I−12)、(A1)+(I−1)+(I−13)、(A1)+(I−1)+(I−14)、(A1)+(I−1)+(I−16)、(A1)+(I−1)+(17)、(A1)+(I−1)+(I−18)、(A1)+(I−1)+(I−20)、(A1)+(I−1)+(I−22);
(A1)+(I−2)+(I−3)、(A1)+(I−2)+(I−8)、(A1)+(I−2)+(I−10)、(A1)+(I−2)+(I−11)、(A1)+(I−2)+(I−12)、(A1)+(I−2)+(I−13)、(A1)+(I−2)+(I−14)、(A1)+(I−2)+(I−16)、(A1)+(I−2)+(I−17)、
(A1)+(I−2)+(I−18)、(A1)+(I−1)+(I−19)、(A1)+(I−2)+(I−20)、(A1)+(I−2)+(I−22);
(A1)+(I−3)+(I−8)、(A1)+(I−3)+(I−10)、(A1)+(I−3)+(I−12)、(A1)+(I−3)+(I−13)、(A1)+(I−3)+(I−14)、(A1)+(I−3)+(I−16)、(A1)+(I−3)+(I−17)、(A1)+(I−3)+(I−18)、(A1)+(I−3)+(I−20)、(A1)+(I−3)+(I−22);
(A1)+(I−8)+(I−10)、(A1)+(I−8)+(I−11)、(A1)+(I−8)+(I−12)、(A1)+(I−8)+(I−13)、(A1)+(I−8)+(I−14)、(A1)+(I−8)+(I−16)、(A1)+(I−8)+(I−17)、(A1)+(I−8)+(I−18)、(A1)+(I−8)+(I−19)、(A1)+(I−8)+(I−20)、(A1)+(I−8)+(I−22);
(A1)+(I−10)+(I−11)、(A1)+(I−10)+(I−12)、(A1)+(I−10)+(I−13)、(A1)+(I−10)+(I−14)、(A1)+(I−10)+(I−16)、(A1)+(I−10)+(17)、(A1)+(I−10)+(I−18)、(A1)+(I−10)+(I−19)、(A1)+(I−10)+(I−20)、(A1)+(I−10)+(I−22);
(A1)+(I−11)+(I−12)、(A1)+(I−11)+(I−13)、(A1)+(I−11)+(I−14)、(A1)+(I−11)+(I−16)、(A1)+(I−11)+(I−17)、(A1)+(I−11)+(I−18)、(A1)+(I−11)+(I−20)、(A1)+(I−11)+(I−22);
(A1)+(I−12)+(I−13)、(A1)+(I−12)+(I−14)、(A1)+(I−12)+(I−16)、(A1)+(I−12)+(I−17)、(A1)+(I−12)+(I−18)、(A1)+(I−12)+(I−19)、(A1)+(I−12)+(I−20)、(A1)+(I−12)+(I−22);
(A1)+(I−13)+(I−14)、(A1)+(I−13)+(I−16)、(A1)+(I−13)+(17)、(A1)+(I−13)+(I−18)、(A1)+(I−13)+(I−20)、(A1)+(I−13)+(I−22);
(A1)+(I−14)+(I−16)、(A1)+(I−14)+(I−17)、(A1)+(I−14)+(I−18)、(A1)+(I−14)+(I−19)、(A1)+(I−14)+(I−20)、(A1)+(I−14)+(I−22);
(A1)+(I−16)+(I−17)、(A1)+(I−16)+(I−18)、(A1)+(I−16)+(I−19)、(A1)+(I−16)+(I−20)、(A1)+(I−16)+(I−22);
(A1)+(I−17)+(I−18)、(A1)+(I−17)+(I−19)、(A1)+(I−17)+(I−20)、(A1)+(I−17)+(I−22);
(A1)+(I−18)+(I−19)、(A1)+(I−18)+(I−20)、(A1)+(I−18)+(I−22);
(A1)+(I−19)+(I−20)、(A1)+(I−19)+(I−22);
又は、
(A1)+(I−20)+(I−22)。
【0104】
従って、上記で定義した組成物も、本発明のさらなる目的である。
【0105】
さらにまた、より特定的には、本発明による化合物(A)又は、化合物(A1)と組み合わせる植物成長調節剤、好ましくは、化合物(A1)と組み合わせる植物成長調節剤は、以下のものからなる群から選択される:
クロルメコート−クロリド(CCC)[=PGR−1]、エテホン[=PGR−2]、メピコート[=PGR−3]、トリネキサパック−エチル[=PGR−4]、2,4−D(=PGR−5)、MCPA(=PGR−6)、及び、2,4−Dコリン(=PGR−7)。
【0106】
本発明のさらに好ましい目的は、植物、植物がそこから成長する種子又は植物がそこで通常の生息環境で(好ましくは、異常な環境条件の非存在下で)成長する場所に対して特定の成長調節応答を誘発し、及び、それによって、そのような処理された植物の収量を増大させるための、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(PGR−1)、(A1)+(PGR−2)、(A1)+PGR−3)、(A1)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−1)+(PGR−2)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−3)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−2)+(PGR−3)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−3)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−3)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−3)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−3)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−4)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−4)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−4)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−5)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−5)+(PGR−7);
又は、
(A1)+(PGR−6)+(PGR−7)。
【0107】
本発明の一層さらに好ましい目的は、以下のものの組合せ使用である:
(A1)+(PGR−5)+(PGR−6)。
【0108】
以下のものを含んでいる植物の収量を増大させる組成物は、当技術分野において未だ知られていない:
(A1)+(PGR−1)、(A1)+(PGR−2)、(A1)+(PGR−3)、(A1)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−1)+(PGR−2)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−3)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−1)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−2)+(PGR−3)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−2)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−3)+(PGR−4)、(A1)+(PGR−3)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−3)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−3)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−4)+(PGR−5)、(A1)+(PGR−4)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−4)+(PGR−7);
(A1)+(PGR−5)+(PGR−6)、(A1)+(PGR−5)+(PGR−7);
又は、
(A1)+(PGR−6)+(PGR−7)。
【0109】
従って、上記で定義した該組合せも、本発明のさらなる目的である。
【0110】
化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕と農薬化合物から選択される1種類以上の化合物の上記で定義した組み合わせの異常環境ストレス条件の非存在下における好ましい使用について特許請求することによって、そのような異常環境ストレス条件が特定の期間にわたって存在する場合においてさえ、又は、好ましくは、一時的な期間に存在する場合(即ち、異常環境ストレス条件が全く存在しない期間が、同一であるか又は異なっている種類の異常環境条件が生じる1以上の期間によって中断される場合)においてさえ、当該組合せ施用は同様に有用であり得るということは、言及すべきである。
【0111】
より特定的には、化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕を1種類以上の農薬化合物(好ましくは、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤の群から選択される農薬化合物)と組合せて使用することは、異常環境ストレスの非存在下においてのみ、植物に対して収量増大に関する予期されない効果を示すのではなく、異常環境ストレス条件(好ましくは、高温ストレス及び/又は渇水ストレス)に比較的長い期間(好ましくは、数週間、さらに好ましくは、数日間)さらされる植物に対しても、予期されない効果を示す。
【0112】
本発明に従って、単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕を以下で定義されている少なくとも1種類の肥料と組合せて、植物又はそれらの生息環境に施用することが可能であるということも、見いだされた。
【0113】
単独の又は別の農薬化合物(特に、上記で詳細に説明されている殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕と一緒に本発明に従って使用することが可能な肥料は、一般に、有機及び無機の窒素含有化合物、例えば、尿素、尿素/ホルムアルデヒド縮合生成物、アミノ酸、アンモニウム塩及び硝酸アンモニウム、カリウム塩(好ましくは、塩化物、硫酸塩、硝酸塩)、リン酸の塩及び/又は亜リン酸の塩(好ましくは、カリウム塩及びアンモニウム塩)などである。本発明に関連して、特に挙げておくべきものは、NPK肥料、即ち、窒素、リン及びカリウムを含有している肥料、硝酸カルシウムアンモニウム、即ち、さらにカルシウムも含有している肥料、又は、硝酸硫酸アンモニア(式(NHSONHNO)、リン酸アンモニウム及び硫酸アンモニウムである。これらの肥料は、当業者は概して知られている(例えば、以下のものも参照されたい:Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th edition, vol.A 10, pages 323 to 431, Verlagsgesellschaft, Weinheim, 1987)。
【0114】
上記肥料は、さらにまた、微量栄養素(好ましくは、カルシウム、硫黄、ホウ素、マンガン、マグネシウム、鉄、ホウ素、銅、亜鉛、モリブデン及びコバルト)の塩及び植物ホルモン(例えば、ビタミンB1及びインドール−3−酢酸)又はこれらの混合物も含むことができる。本発明に従って使用される肥料は、さらにまた、さらなる塩、例えば、リン酸一アンモニウム(MAP)、リン酸二アンモニウム(DAP)、硫酸カリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウムなども含有し得る。二次栄養素又は微量元素の適切な量は、肥料全体に基づいて、0.5〜5重量%の量である。可能なさらなる成分は、作物保護組成物、殺虫剤若しくは殺菌剤、成長調節剤又はこれらの混合物である。これについては、以下で、さらに詳細に説明する。
【0115】
上記肥料は、例えば、粉末、顆粒、小球又は圧縮成型物(compactate)の形態で使用することができる。しかしながら、上記肥料は、水性媒体中に溶解させた液体形態で使用することも可能である。この場合、希アンモニア水を窒素肥料として使用することもできる。肥料の可能なさらなる成分については、例えば、以下のものに記載されている:「Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th edition, 1987, Vol.A 10, pages 363 to 401」、DE−A 4128828、DE−A 1905834、及び、DE−A 19631764。上記肥料(これは、本発明に関連して、例えば窒素、カリウム又はリンで構成される、単肥及び/又は複合肥料の形態をとり得る)の一般的な組成は、広い範囲内でさまざまであり得る。一般的に、1〜30重量%(好ましくは、5〜20重量%)の窒素、1〜20重量%(好ましくは、3〜15重量%)のカリウム及び1〜20重量%(好ましくは、3〜10重量%)のリンを含有しているのが有利である。微量元素の含有量は、典型的には、ppmの範囲内にあり、好ましくは、1〜1000ppmの範囲内にある。
【0116】
本発明に関連して、肥料と、単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕は、同時に(simultaneously)、即ち、同時に(synchronously)、投与することができる。しかしながら、最初に肥料を施用し、次いで、単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕を施用することも可能であり、又は、最初に、単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕を施用し、次いで、肥料を施用することも可能である。しかしながら、単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕と肥料を非同時に施用する場合、本発明に関連した施用は、機能的な関係において実施し、特に、一般的には、24時間の期間内で、好ましくは、18時間の期間内で、さらに好ましくは、12時間の期間内で、特定的には、6時間の期間内で、さらに特定的には、4時間の期間内で、さらに一層特定的には、2時間の期間内で、実施する。本発明の極めて特定的な実施態様では、単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕及び肥料は、1時間未満、好ましくは、30分未満、さらに好ましくは、15分未満の時間枠内で施用する。
【0117】
本発明に従って使用するための上記活性成分は、例えば、以下の植物において用いることが可能であるが、下記に挙げられているものは、非限定的なものである。
【0118】
本明細書中で使用されている用語「有用な植物」は、食料、動物飼料、燃料を得るための植物として、又は、工業的目的のための植物として用いられる作物植物を意味し、これは、さらにまた、観賞植物、芝生類、公共及び家庭の領域で装飾物として用いられる一般的に使用される樹木、並びに、森林樹も包含する。森林樹には、材木、セルロース、紙及び樹木の部分から製造される製品を製造するための樹木が包含される。
【0119】
有用な植物としては、例えば、以下のタイプの植物を挙げることができる:穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、デュラムコムギ(硬質小麦)、エンバク、ホップ、イネ、トウモロコシ(corn)、アワ/ソルガム及びトウモロコシ(maize);ビート、例えば、テンサイ及び飼料用ビート;果実、例えば、仁果、核果及び小果樹、例えば、リンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクラの木及びベリー類、例えば、イチゴ、ラズベリー、クロイチゴ;マメ科植物、例えば、インゲンマメ、ヒラマメ、エンドウ及びダイズ;油料作物、例えば、ナタネ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、ヒマ、カカオマメ及びラッカセイ;ウリ類、例えば、カボチャ/スカッシュ、キュウリ及びメロン;繊維植物、例えば、ワタ、アマ、アサ及びジュート;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ及びタンジェリン;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ各種、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ及びピーマン;クスノキ科、例えば、アボカド、クスノキ属(Cinnamomum)、ショウノウ、又は、さらに、タバコ、堅果、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ブドウの木(vine)、ブドウの木(grapevine)、ホップ、バナナ、ラテックス植物、観賞植物、例えば、花、灌木、落葉樹及び針葉樹、並びに、芝生(turf)及び芝生(lawn)に関連する植物。ここに列挙されているものは、限定的なものではない。
【0120】
以下の植物は、本発明による使用又は方法に特に適した対象作物であると考えられる:エンバク、ライムギ、ライコムギ、デュラムコムギ、ワタ、ナス、芝生、仁果、核果、小果樹、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、キュウリ、タバコ、ブドウの木、イネ、穀類、西洋ナシ、コショウ、インゲンマメ、ダイズ、ナタネ、トマト、ピーマン、メロン、キャベツ、ジャガイモ及びリンゴ。
【0121】
本発明の方法に従って改善され得る樹木の例としては、以下のものを挙げることができる:モミ属各種(Abies sp.)、ユーカリ属各種(Eucalyptus sp.)、トウヒ属各種(Picea sp.)、マツ属各種(Pinus sp.)、トチノキ属各種(Aesculus sp.)、スズカケノキ属各種(Platanus sp.)、シナノキ属各種(Tilia sp.)、カエデ属各種(Acer sp.)、ツガ属各種(Tsuga sp.)、トネリコ属各種(Fraxinus sp.)、ナナカマド属各種(Sorbus sp.)、カバノキ属各種(Betula sp.)、サンザシ属各種(Crataegus sp.)、ニレ属各種(Ulmus sp.)、コナラ属各種(Quercus sp.)、ブナ属各種(Fagus sp.)、ヤナギ属各種(Salix sp.)、ヤマナラシ属各種(Populus sp.)。
【0122】
本発明の方法に従って改善され得る好ましい樹木としては、以下のものを挙げることができる:樹木種トチノキ属(Aesculus)の、セイヨウトチノキ(A.hippocastanum)、ボトルブラシ・バッケイ(A.pariflora)、ベニバナトチノキ(A.carnea);樹木種スズカケノキ属(Platanus)の、モミジバススカケノキ(P.aceriflora)、アメリカスズカケノキ(P.occidentalis)、カリフォルニアスズカケノキ(P.racemosa);樹木種トウヒ属(Picea)の、ドイツトウヒ(P.abies);樹木種マツ属(Pinus)の、ラジアータマツ(P.radiate)、ポンデローザマツ(P.ponderosa)、ヨレハマツ(P.contorta)、オウシュウアカマツ(P.sylvestre)、スラッシュマツ(P.elliottii)、モンチコラマツ(P.montecola)、アメリカシロゴヨウ(P.albicaulis)、レッドパイン(P.resinosa)、ダイオウショウ(P.palustris)、テーダマツ(P.taeda)、シュガーパイン(P.flexilis)、P.ジェフレジ(P.jeffregi)、バンクスマツ(P.baksiana)、ストローブマツ(P.strobes);樹木種ユーカリ属(Eucalyptus)の、ローズガム(E.grandis)、ユーカリノキ(E.globulus)、E.カマデンチス(E.camadentis)、シニングガム(E.nitens)、ミスメイトストリンギーバーク(E.obliqua)、セイタカユーカリ(E.regnans)、E.ピルラルス(E.pilularus)。
【0123】
本発明の方法に従って改善され得る特に好ましい樹木としては、以下のものを挙げることができる:樹木種マツ属(Pinus)の、ラジアータマツ(P.radiate)、ポンデローザマツ(P.ponderosa)、ヨレハマツ(P.contorta)、オウシュウアカマツ(P.sylvestre)、ストローブマツ(P.strobes);樹木種ユーカリ属(Eucalyptus)の、ローズガム(E.grandis)、ユーカリノキ(E.globulus)、及び、E.カマデンチス(E.camadentis)。
【0124】
本発明の方法に従って改善され得る特に好ましい樹木としては、以下のものを挙げることができる:セイヨウトチノキ、スズカケノキ科(Platanaceae)、シナノキ(linden tree)、カエデ。
【0125】
本発明は、さらにまた、寒地型芝草(cool−season turf grass)及び暖地型芝草(warm−season turf grass)を包含する任意の芝草類にも適用され得る。寒地型芝草の例は、以下のものである:
ブルーグラス(イチゴツナギ属各種(Poa spp.))、例えば、ナガハグサ(Poa pratensis L.)、オオスズメノカタビラ(Poa trivialis L.)、コイチゴツナギ(Poa compressa L.)、スズメノカタビラ (Poa annua L.)、アップランドブルーグラス(upland bluegrass)(Poa glaucantha Gaudin)、タチイチゴツナギ(wood bluegrass)(Poa nemoralis L.)、及び、チャボノカタビラ(bulbous bluegrass)(Poa bulbosa L.);ベントグラス(bentgrasses)(ヌカボ属各種(Agrostis spp.))、例えば、クリーピングベントグラス(Agrostis palustris Huds.)、イトコヌカグサ(colonial bentgrass)(Agrostis tenuis Sibth.)、ヒメヌカボ(velvet bentgrass)(Agrostis canina L.)、サウスジャーマンミックスドベントグラス(South German Mixed Bentgrass)〔イトコヌカグサ(Agrostis tenuis Sibth.)、ヒメヌカボ(Agrostis canina L.)及びクリーピングベントグラス(Agrostis palustris Huds.)を含んでいるヌカボ属各種(Agrostis spp.)〕、及び、コヌカグサ(Agrostis alba L.);
ウシノケゲサ(ウシノケグサ属各種(Festuca spp.))、例えば、レッドフェスク(red fescue)(Festuca rubra L. spp. rubra)、オオウシノケグサ(creeping fescue)(Festuca rubra L.)、イトウシノケグサ(chewings fescue)(Festuca rubra commutata Gaud.)、シープフェスク(Festuca ovina L.)、ハードフェスク(hard fescue)(Festuca longifolia Thuill.)、ヘアフェスク(hair fescue)(Festucu capillata Lam.)、オニウシノケグサ(tall fescue)(Festuca arundinacea Schreb.)、及び、メドウフェスク(meadow fescue)(Festuca elanor L.);
ライグラス(ドクムギ属各種(Lolium spp.))、例えば、アニュアルライグラス(Lolium multiflorum Lam.)、ペレニアルライグラス(Lolium perenne L.)、及び、イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.);
並びに、
ウィートグラス(コムギダマシ属各種(Agropyron spp.))、例えば、コムギダマシ(fairway wheatgrass)(Agropyron cristatum(L.)Gaertn.)、ニセコムギダマシ(crested wheatgrass)(Agropyron desertorum(Fisch.)Schult.)、及び、ウェスタンウィートグラス(Agropyron smithii Rydb.)。
【0126】
さらなる寒地型芝草の例は、以下のものである:ビーチグラス(Ammophila breviligulata Fern.)、スムーズブロムグラス(smooth bromegrass)(Bromus inermis Leyss.)、ガマ類、例えば、オオアワガエリ(Phleum pratense L.)、サンドカットテイル(sand cattail)(Phleum subulatum L.)、オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)、アレチタチドジョウツナギ(weeping alkaligrass)(Puccinellia distans(L.)Parl.)、及び、クシガヤ(crested dog’s−tail)(Cynosurus cristatus L.)。
【0127】
暖地型芝草の例は、以下のものである:ギョウギシバ(Bermudagrass)(Cynodon spp. L.C.Rich)、ノシバ(zoysiagrass)(Zoysia spp. Willd.)、イヌシバ(St.Augustine grass)(Stenotaphrum secundatum Walt Kuntze)、チャボウシノシッペイ(centipedegrass)(Eremochloa ophiuroides Munro Hack.)、ヒメイワダレソウ(carpetgrass)(Axonopus affinis Chase)、バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge)、キクユグラス(Kikuyugrass)(Pennisetum clandestinum Hochst.ex Chiov.)、バッファローグラス(buffalo grass)(Buchloe dactyloids(Nutt.)Engelm.)、ブルーグランマ(Blue gramma)(Bouteloua gracilis(H.B.K.)Lag.ex Griffiths)、サワスズメノヒエ(seashore paspalum)(Paspalum vaginatum Swartz)、及び、アゼガヤモドキ(sideoats grama)(Bouteloua curtipendula(Michx.)Torr.)。寒地型芝草は、一般的に、本発明に従って使用するのに好ましい。ブルーグラス、ベントグラス及びコヌカグサ、ウシノケゲサ及びライグラスが特に好ましい。ベントグラスは、とりわけ好ましい。
【0128】
特に好ましくは、いずれの場合にも市販されているか又は使用されている植物品種の植物を、本発明に従って処理する。植物品種は、慣習的な育種によって又は突然変異誘発によって又は組換えDNA技術を用いて得られた、新しい特性(「形質」)を有する植物を意味するものと理解される。従って、作物植物は、慣習的な育種法と最適化法によって得ることができる植物であり得るか、又は、生物工学的方法と遺伝子工学的方法によって得ることができる植物であり得るか、又は、前記方法の組合せによって得ることができる植物であり得る。そのような作物植物には、トランスジェニック植物も包含され、また、植物育種家の権利によって保護され得る植物品種又は保護され得ない植物品種も包含される。
【0129】
本発明による処理方法は、かくして、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などを処理するためにも使用することできる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。表現「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物体内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子をダウンレギュレート若しくはサイレンシングすることにより、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の特性を付与する遺伝子を意味する〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNAi技術(RNA干渉)などを使用する〕。ゲノム内に存在している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な位置によって定義される導入遺伝子は、形質転換イベント又は遺伝子導入イベントと称される。
【0130】
本発明による処理方法は、さらに、異種遺伝子が、例えばウイルスベクターを用いて、一時的に導入されている遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などを処理するためにも使用することできる。
【0131】
本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種は、特に有利で有益な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的方法によって得られたものであろうと)を包含する。
【0132】
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物である。そのような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能、生長及び発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率及び促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成(architecture)によっても影響され得る(ストレス条件下及び非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数及び距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢又は穂の数、1つの莢又は穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開及び耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量及び油の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性並びに向上した貯蔵安定性などがある。
【0133】
本発明に従って同様に処理し得る植物は、雑種強勢(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレス因子に対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male−sterile parent line)(雌性親)を別の雄性稔性交配母体近交系(inbred male−fertile parent line)(雄性親)と交雑させることによって作られる。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって(即ち、雄性繁殖器官又は雄花を機械的に除去することによって)、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいる該ハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有益である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在し得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された(WO 1992/005251、WO 1995/009910、WO 1998/27806、WO 2005/002324、WO 2006/021972、及び、US 6,229,072)。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在し得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO 89/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼを雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる(例えば、WO 1991/002069)。
【0134】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
【0135】
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされた植物である。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)(Comai et al., Science(1983), 221,370−371)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子(Barry et al., Curr. Topics Plant Physiol.(1992), 7, 139−145)、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子(Shah et al., Science(1986),233, 478−481)、トマトのEPSPSをコードする遺伝子(Gasser et al., J.Biol.Chem.(1988), 263, 4280−4289)又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子(WO 2001/66704)。それは、例えばEP−A 0837944、WO 2000/066746、WO 2000/066747又はWO 2002/026995などに記述されているように、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、US 5,776,760及びUS 5,463,175に記述されているように、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、例えばWO 2002/036782、WO 2003/092360、WO 2005/012515及びWO 2007/024782などに記述されているように、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、例えばWO 2001/024615又はWO 2003/013226などに記述されているように、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。グリホセート耐性を付与するEPSPS遺伝子を発現する植物は、例えば、米国特許出願第11/517,991号、米国特許出願第10/739,610号、米国特許出願第12/139,408号、米国特許出願第12/352,532号、米国特許出願第11/312,866号、米国特許出願第11/315,678号、米国特許出願第12/421,292号、米国特許出願第11/400,598号、米国特許出願第11/651,752号、米国特許出願第11/681,285号、米国特許出願第11/605,824号、米国特許出願第12/468,205号、米国特許出願第11/760,570号、米国特許出願第11/762,526号、米国特許出願第11/769,327号、米国特許出願第11/769,255号、米国特許出願第11/943801号又は米国特許出願第12/362,774号などに記載されている。グリホセート耐性を付与する別の遺伝子(例えば、デカルボキシラーゼ遺伝子)を含んでいる植物は、例えば、米国特許出願第11/588,811号、米国特許出願第11/185,342号、米国特許出願第12/364,724号、米国特許出願第11/185,560号又は米国特許出願第12/423,926号などに記載されている。
【0136】
別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる(例えば、米国特許出願第11/760,602号に記載されている)。そのような有効な一解毒酵素は、例えば、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトマイセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、例えば、米国特許第5,561,236号、米国特許第5,648,477号、米国特許第5,646,024号、米国特許第5,273,894号、米国特許第5,637,489号、米国特許第5,276,268号、米国特許第5,739,082号、米国特許第5,908,810号及び米国特許第7,112,665号などに記述されている。
【0137】
さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、例えばWO 2011/076877、WO 2011/076882、WO 2011/076892、WO 2011/076885、WO2011/076889に記載されている、天然に存在する抵抗性HPPD酵素(例えば、非植物生物に由来するHPPD酵素)をコードする遺伝子を用いて形質転換させることができるか、又は、単子葉植物(例えば、エンバク(Avena sativa)又はトウモロコシ(Zea mays))に由来するHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて形質転換させることができるか、又は、エンバク(Avena sativa)若しくはトウモロコシ(Zea mays)の酵素と少なくとも98%の配列同一性を有する酵素を用いて形質転換させることができるか、又は、WO 2011/076885、WO 2011/076892、WO 2011/076877、WO 2011/076882、WO 2011/076889に記載されているHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて形質転換させることができるか、又は、WO 1996/038567、WO 1999/024585、WO 1999/024586 WO 2009/144079、WO 2002/046387、WO 2011/068567、WO 2010/085705若しくはUS 6,768,044に従って突然変異HPPD酵素若しくはキメラHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることを可能とする特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。そのような植物及び遺伝子は、WO 1999/034008及びWO 2002/36787に記述されている。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、WO 2004/024928に記述されているように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えてプレフェナートデヒドロゲナーゼ酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。
【0138】
さらに別の除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS)阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知ALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている)における種々の突然変異体は、例えば「Tranel and Wright, Weed Science (2002), 50, 700−712」などに記述され、さらに、米国特許第5,605,011号、米国特許第5,378,824号、米国特許第5,141,870号及び米国特許第5,013,659号などにも記述されているように、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、米国特許第5,605,011号、米国特許第5,013,659号、米国特許第5,141,870号、米国特許第5,767,361号、米国特許第5,731,180号、米国特許第5,304,732号、米国特許第4,761,373号、米国特許第5,331,107号、米国特許第5,928,937号及び米国特許第5,378,824号並びに国際公開WO 96/33270号に記述されている。別のイミダゾリノン耐性植物についても、例えば、WO 2004/040012、WO 2004/106529、WO 2005/020673、WO 2005/093093、WO 2006/007373、WO 2006/015376、WO 2006/024351及びWO 2006/060634などに記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物は、さらにまた、例えば、WO 07/024782及び米国特許出願第61/288958号などにも記述されている。
【0139】
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示す別の植物は、例えば、ダイズに関しては米国特許第5,084,082号に記述されているように、イネに関してはWO 97/41218に記述されているように、テンサイに関しては米国特許第5,773,702号及びWO 99/057965に記述されているように、レタスに関しては米国特許第5,198,599号に記述されているように、又は、ヒマワリに関してはWO 01/065922に記述されているように、誘導された突然変異誘発、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜又は突然変異育種によって得ることができる。
【0140】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
【0141】
本発明に関連して、用語「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には、以下のものをコードするコード配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物が包含される:
(1) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、クリックモアら「Crickmore et al., Microbiology and Molecular Biology Reviews (1998), 62:807−813)」によって編集され、クリックモアら「Crickmore et al. (2005)」によって、オンライン「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/」上で「バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)毒素命名法」において更新された殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Cryタンパク質類(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Aa、又は、Cry3Bb)のタンパク質又はその殺虫活性を示す一部分(例えば、EP 1999141、及び、WO 2007/107302)、又は、例えば米国特許出願第12/249,016に記載されている合成遺伝子によってコードされているタンパク質;又は、
(2) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する第2の別の結晶タンパク質又はその一部分の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する結晶タンパク質又はその一部分、例えば、Cy34結晶タンパク質とCy35結晶タンパク質で構成されているバイナリートキシン(Moellenbeck et al., Nat.Biotechnol.(2001), 19:668−72; Schnepf et al., Applied Environm.Microb.(2006), 71, 1765−1774);又は、
(3) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する2種類の異なった殺虫性結晶タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON98034で産生されるCry1A.105タンパク質(WO 2007/027777);又は、
(4) 上記項目(1)〜(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に誘導された変化に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、トウモロコシイベントMON863若しくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質又はトウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;又は、
(5) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する殺虫性分泌タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、以下のリンク「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.html」において挙げられている栄養生長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal protein)(VIP)、例えば、VIP3Aaタンパク質類のタンパク質;又は、
(6) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する第2の分泌タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する分泌タンパク質、例えば、VIP1Aタンパク質とVIP2Aタンパク質で構成されているバイナリートキシン(WO 1994/21795);又は、
(7) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する種々の分泌タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド;又は、
(8) 上記項目(1)〜(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に誘導された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、ワタイベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質。
【0142】
もちろん、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、上記クラス(1)〜(8)のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含んでいる任意の植物も包含する。一実施形態では、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、又は、同一の標的昆虫種に対して殺虫活性を示すが作用機序は異なっている(例えば、当該昆虫内の異なった受容体結合部位に結合する)異なったタンパク質を用いることによって当該植物に対する昆虫の抵抗性の発達を遅延させるために、昆虫抵抗性植物は、上記クラス(1)〜(8)のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含んでいる。
【0143】
「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、さらに、例えばWO 2007/080126、WO 2006/129204、WO 2007/074405、WO 2007/080127及びWO 2007/035650などに記述されているような、植物の害虫に摂取されたときにその害虫の成長を阻害する二本鎖RNAを発現時に産生する配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物も包含する。
【0144】
線虫抵抗性植物の例は、例えば、以下のものに記載されている:米国特許出願第11/765,491号、米国特許出願第11/765,494号、米国特許出願第10/926,819号、米国特許出願第10/782,020号、米国特許出願第12/032,479号、米国特許出願第10/783,417号、米国特許出願第10/782,096号、米国特許出願第11/657,964号、米国特許出願第12/192,904号、米国特許出願第11/396,808号、米国特許出願第12/166,253号、米国特許出願第12/166,239号、米国特許出願第12/166,124号、米国特許出願第12/166,209号、米国特許出願第11/762,886号、米国特許出願第12/364,335号、米国特許出願第11/763,947号、米国特許出願第12/252,453号、米国特許出願第12/209,354号、米国特許出願第12/491,396号、又は、米国特許出願第12/497,221号。
【0145】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレス因子に対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものなどがある:
(a) 植物細胞内又は植物内におけるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含んでいる植物(WO 2000/004173、EP 04077984.5又はEP 06009836.5に記載されている);
(b) 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物(例えば、WO 2004/090140などに記載されている);
(c) ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素(plant−functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物(例えば、EP 04077624.7、WO 2006/133827又はPCT/EP07/002433などに記載されている)。
【0146】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
(1) 変性澱粉〔ここで、該変性澱粉は、野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的形質に関して、特に、澱粉のアミロース含有量若しくはアミロース/アミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖の分布、粘性挙動、ゲル抵抗性(gel resistance)、粒径及び/又は粒子形態に関して、改変されていて、その結果、この変性澱粉は、特定の用途により適している〕を合成するトランスジェニック植物。変性澱粉を合成するこれらのトランスジェニック植物は、例えば、EP 0571427、WO 1995/004826、EP 0719338、WO 1996/15248、WO 1996/19581、WO 1996/27674、WO 1997/11188、WO 1997/26362、WO 1997/32985、WO 1997/42328、WO 1997/44472、WO 1997/45545、WO 1998/27212、WO 1998/40503、WO99/58688、WO 1999/58690、WO 1999/58654、WO 2000/008184、WO 2000/008185、WO 2000/28052、WO 2000/77229、WO 2001/12782、WO 2001/12826、WO 2002/101059、WO 2003/071860、WO 2004/056999、WO 2005/030942、WO 2005/030941、WO 2005/095632、WO 2005/095617、WO 2005/095619、WO 2005/095618、WO 2005/123927、WO 2006/018319、WO 2006/103107、WO 2006/108702、WO 2007/009823、WO 2000/22140、WO 2006/063862、WO 2006/072603、WO 2002/034923、EP 06090134.5、EP 06090228.5、EP 06090227.7、EP 07090007.1、EP 07090009.7、WO 2001/14569、WO 2002/79410、WO 2003/33540、WO 2004/078983、WO 2001/19975、WO 1995/26407、WO 1996/34968、WO 1998/20145、WO 1999/12950、WO 1999/66050、WO 1999/53072、US 6,734,341、WO 2000/11192、WO 1998/22604、WO 1998/32326、WO 2001/98509、WO 2001/98509、WO 2005/002359、US 5,824,790、US 6,013,861、WO 1994/004693、WO 1994/009144、WO 1994/11520、WO 1995/35026及びWO 1997/20936に記載されている;
(2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか又は遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物(EP 0663956、WO 1996/001904、WO 1996/021023、WO 1998/039460及びWO 1999/024593に記載されている)、α−1,4−グルカン類を産生する植物(WO 1995/031553、US 2002/031826、US 6,284,479、US 5,712,107、WO 1997/047806、WO 1997/047807、WO 1997/047808及びWO 2000/014249に記載されている)、α−1,6−分枝 α−1,4−グルカン類を産生する植物(WO 2000/73422に記載されている)、及び、アルテルナンを産生する植物(WO 2000/047727、EP 06077301.7、US 5,908,975及びEP 0728213に記載されている)である;
(3) ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物(例えば、WO 2006/032538、WO 2007/039314、WO 2007/039315、WO 2007/039316、JP 2006/304779及びWO 2005/012529などに記載されている)。
【0147】
(4) トランスジェニック植物又はハイブリッド植物、例えば、「可溶性固形物高含有量」、「低辛味」(LP)及び/又は「長期保存」(LS)などの特性を有するタマネギ(米国特許出願第12/020,360号及び米国特許出願第61/054,026号に記述されている)。
【0148】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) 改変された形態のセルロースシンターゼ遺伝子を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)(WO 1998/000549に記載されている);
(b) 改変された形態のrsw2相同核酸又はrsw3相同核酸を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)(WO 2004/053219に記載されている);
(c) スクロースリン酸シンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物)(WO 2001/017333に記載されている);
(d) スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物)(WO 02/45485に記載されている);
(e) 繊維細胞の基部における原形質連絡のゲーティングのタイミングが(例えば、繊維選択的β−1,3−グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して)改変されている植物(例えば、ワタ植物)(WO 2005/017157に記載されている);
(f) 反応性が(例えば、nodCを包含するN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)改変されている繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)(WO 2006/136351に記載されている)。
【0149】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(例えば、US 5,969,169、US 5,840,946、US 6,323,392又はUS 6,063,947などに記載されている);
(b) リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(US 6,270,828、US 6,169,190又はUS 5,965,755に記載されている);
(c) 飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(例えば、US 5,434,283又は米国特許出願第12/668303号などに記載されている)。
【0150】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変された種子脱粒特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された種子脱粒特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、種子の脱粒が遅延されているか又は低減されている植物(例えば、ナタネ植物)などがある(米国特許出願第61/135,230号、WO 2009/068313及びWO 2010/006732に記述されている)。
【0151】
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、1種類以上の毒素をコードする1種類以上の遺伝子を含んでいる植物、及び、下記商品名で入手可能なトランスジェニック植物である:YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BT−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)、Agrisure(登録商標)(トウモロコシ)、Herculex(登録商標)(トウモロコシ)、MaizeGard(登録商標)(トウモロコシ)、MaxGardTM(トウモロコシ)、TwinLink(登録商標)(ワタ)、VIPCot(登録商標)(ワタ)、Widestrike(登録商標)(ワタ)、及び、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)。挙げることができる除草剤耐性植物の例は、以下の商品名で入手可能なトウモロコシ品種、ワタ品種及びダイズ品種である:Roundup Ready(登録商標)(グリホセートに対する耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Glytol(登録商標)(グリホセートに対する耐性、ワタ)Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ、ワタ、ダイズ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノンに対する耐性)、OptimumTMGatTM(スルホニル尿素及びグリホセートに対する耐性)、及び、SCS(登録商標)(スルホニル尿素に対する耐性、例えば、トウモロコシ)、及び、EnlistTM(2,4−D及びグリホセートに対する耐性)。挙げることができる除草剤抵抗性植物(除草剤耐性に関して慣習的な方法で品種改良された植物)としては、Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)の商品名で販売されている品種などがある。改善された特性を有するトランスジェニック植物のさらなる品種は、InVigor(登録商標)(カノラ)、Amflora(登録商標)(ジャガイモ)、Mavera(登録商標)(トウモロコシ)などの商品名で販売されている。種々のイベントを組合せて含んでいる品種も、SmartStax(登録商標)などの商品名で販売され得る。
【0152】
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、下記のものを包含する、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいて例えば国又は地域のさまざまな規制機関によるデータベースに記載されている植物である:イベント1143−14A(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128569に記載されている);イベント1143−51B(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128570に記載されている);イベント1445(ワタ、除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2002−120964又はWO02/034946に記載されている);イベント17053(イネ、除草剤耐性、PTA−9843として寄託されている、WO2010/117737に記載されている);イベント17314(イネ、除草剤耐性、PTA−9844として寄託されている、WO2010/117735に記載されている);イベント281−24−236(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−6233として寄託されている、WO2005/103266又はUS−A 2005−216969に記載されている);イベント3006−210−23(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−6233として寄託されている、US−A 2007−143876又はWO2005/103266に記載されている);イベント3272(トウモロコシ、品質形質、PTA−9972として寄託されている、WO2006/098952又はUS−A 2006−230473に記載されている);イベント40416(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−11508として寄託されている、WO2011/075593に記載されている);イベント43A47(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−11509として寄託されている、WO2011/075595に記載されている);イベント5307(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC PTA−9561として寄託されている、WO2010/077816に記載されている);イベントASR−368(ベントグラス、除草剤耐性、ATCC PTA−4816として寄託されている、US−A 2006−162007又はWO2004/053062に記載されている);イベントB16(トウモロコシ、除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2003−126634に記載されている);イベントBPS−CV127−9(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB No.41603として寄託されている、WO2010/080829に記載されている);イベントCE43−67B(ワタ、昆虫防除、DSM ACC2724として寄託されている、US−A 2009−217423又はWO2006/128573に記載されている);イベントCE44−69D(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2010−0024077に記載されている);イベントCE44−69D(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128571に記載されている);イベントCE46−02A(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128572に記載されている);イベントCOT102(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2006−130175又はWO2004/039986に記載されている);イベントCOT202(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2007−067868又はWO2005/054479に記載されている);イベントCOT203(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2005/054480に記載されている);イベントDAS40278(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC PTA−10244として寄託されている、WO2011/022469に記載されている);イベントDAS−59122−7(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA 11384として寄託されている、US−A 2006−070139に記載されている);イベントDAS−59132(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、寄託されていない、WO2009/100188に記載されている);イベントDAS68416(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA−10442として寄託されている、WO2011/066384又はWO2011/066360に記載されている);イベントDP−098140−6(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC PTA−8296として寄託されている、US−A 2009−137395又はWO2008/112019に記載されている);イベントDP−305423−1(ダイズ、品質形質、寄託されていない、US−A 2008−312082又はWO2008/054747に記載されている);イベントDP−32138−1(トウモロコシ、ハイブリダイゼーション系、ATCC PTA−9158として寄託されている、US−A 2009−0210970又はWO2009/103049に記載されている);イベントDP−356043−5(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA−8287として寄託されている、US−A 2010−0184079又はWO2008/002872に記載されている);イベントEE−1(ナス、昆虫防除、寄託されていない、WO2007/091277に記載されている);イベントFI117(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209031として寄託されている、US−A 2006−059581又はWO98/044140に記載されている);イベントGA21(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209033として寄託されている、US−A 2005−086719又はWO1998/044140に記載されている);イベントGG25(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209032として寄託されている、US−A 2005−188434又はWO98/044140に記載されている);イベントGHB119(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−8398として寄託されている、WO2008/151780に記載されている);イベントGHB614(ワタ、除草剤耐性、ATCC PTA−6878として寄託されている、US−A 2010−050282又はWO2007/017186に記載されている);イベントGJ11(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209030として寄託されている、US−A 2005−188434又はWO98/044140に記載されている);イベントGM RZ13(テンサイ、ウイルス抵抗性、NCIMB−41601として寄託されている、WO2010/076212に記載されている);イベントH7−1(テンサイ、除草剤耐性、NCIMB 41158又はNCIMB 41159として寄託されている、US−A 2004−172669又はWO2004/074492に記載されている);イベントJOPLIN1(コムギ、耐病性、寄託されていない、US−A 2008−064032に記載されている);イベントLL27(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB41658として寄託されている、WO2006/108674又はUS−A 2008−320616に記載されている);イベントLL55(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB 41660として寄託されている、WO2006/108675又はUS−A 2008−196127に記載されている);イベントLLワタ25(ワタ、除草剤耐性、ATCC PTA−3343として寄託されている、WO03/013224又はUS−A 2003−097687に記載されている);イベントLLRICE06(イネ、除草剤耐性、ATCC−23352として寄託されている、US 6,468,747又はWO00/026345に記載されている);イベントLLRICE601(イネ、除草剤耐性、ATCC PTA−2600として寄託されている、US−A 2008−2289060又はWO00/026356に記載されている);イベントLY038(トウモロコシ、品質形質、ATCC PTA−5623として寄託されている、US−A 2007−028322又はWO2005/061720に記載されている);イベントMIR162(トウモロコシ、昆虫防除、PTA−8166として寄託されている、US−A 2009−300784又はWO2007/142840に記載されている);イベントMIR604(トウモロコシ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2008−167456又はWO2005/103301に記載されている);イベントMON15985(ワタ、昆虫防除、ATCC PTA−2516として寄託されている、US−A 2004−250317又はWO02/100163に記載されている);イベントMON810(トウモロコシ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2002−102582に記載されている);イベントMON863(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC PTA−2605として寄託されている、WO2004/011601又はUS−A 2006−095986に記載されている);イベントMON87427(トウモロコシ、授粉制御、ATCC PTA−7899として寄託されている、WO2011/062904に記載されている);イベントMON87460(トウモロコシ、ストレス耐性、ATCC PTA−8910として寄託されている、WO2009/111263又はUS−A 2011−0138504に記載されている);イベントMON87701(ダイズ、昆虫防除、ATCC PTA−8194として寄託されている、US−A 2009−130071又はWO2009/064652に記載されている);イベントMON87705(ダイズ、品質形質−除草剤耐性、ATCC PTA−9241として寄託されている、US−A 2010−0080887又はWO2010/037016に記載されている);イベントMON87708(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA9670として寄託されている、WO2011/034704に記載されている);イベントMON87754(ダイズ、品質形質、ATCC PTA−9385として寄託されている、WO2010/024976に記載されている);イベントMON87769(ダイズ、品質形質、ATCC PTA−8911として寄託されている、US−A 2011−0067141又はWO2009/102873に記載されている);イベントMON88017(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−5582として寄託されている、US−A 2008−028482又はWO2005/059103に記載されている);イベントMON88913(ワタ、除草剤耐性、ATCC PTA−4854として寄託されている、WO2004/072235又はUS−A 2006−059590に記載されている);イベントMON89034(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC PTA−7455として寄託されている、WO2007/140256又はUS−A 2008−260932に記載されている);イベントMON89788(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA−6708として寄託されている、US−A 2006−282915又はWO2006/130436に記載されている);イベントMS11(ナタネ、授粉制御−除草剤耐性、ATCC PTA−850又はPTA−2485として寄託されている、WO01/031042に記載されている);イベントMS8(ナタネ、授粉制御−除草剤耐性、ATCC PTA−730として寄託されている、WO01/041558又はUS−A 2003−188347に記載されている);イベントNK603(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC PTA−2478として寄託されている、US−A 2007−292854に記載されている);イベントPE−7(イネ、昆虫防除、寄託されていない、WO2008/114282に記載されている);イベントRF3(ナタネ、授粉制御−除草剤耐性、ATCC PTA−730として寄託されている
、WO01/041558又はUS−A 2003−188347に記載されている);イベントRT73(ナタネ、除草剤耐性、寄託されていない、WO02/036831又はUS−A 2008−070260に記載されている);イベントT227−1(テンサイ、除草剤耐性、寄託されていない、WO02/44407又はUS−A 2009−265817に記載されている);イベントT25(トウモロコシ、除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2001−029014又はWO01/051654に記載されている);イベントT304−40(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−8171として寄託されている、US−A 2010−077501又はWO2008/122406に記載されている);イベントT342−142(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128568に記載されている);イベントTC1507(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2005−039226又はWO2004/099447に記載されている);イベントVIP1034(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−3925として寄託されている、WO03/052073に記載されている)、イベント32316(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−11507として寄託されている、WO2011/084632に記載されている)、イベント4114(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−11506として寄託されている、WO2011/084621に記載されている)。
【0153】
単独の又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされた、本発明に従って使用される化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕は、溶液剤、エマルション剤、水和剤、水性懸濁液剤、油性懸濁液剤、粉末剤(powders)、粉剤(dusts)、ペースト剤、可溶性粉末剤、可溶性顆粒剤、ばらまき用顆粒剤、サスポエマルション製剤、活性成分を含浸させた天然化合物、活性成分を含浸させた合成物質、肥料及びさらにポリマー物質中にマイクロカプセル化したもののような慣習的な製剤に変換することができる。本発明に関連して、化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕が、単独で又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされて、噴霧製剤(spray formulation)の形態で本発明に従って使用される場合、特に好ましい。
【0154】
従って、本発明は、さらに、有用な植物又は作物植物の収量をそれらの収穫される植物器官に関して増大させるためのの噴霧製剤にも関する。噴霧製剤については、以下で詳述する。
【0155】
噴霧施用のための製剤は、既知方法で、例えば、単独で又は別の農薬化合物(特に、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調節剤からなる群から選択される好ましいものとして上記で定義した農薬化合物)と組み合わされて本発明に従って使用される化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕を、場合により界面活性剤(即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡形成剤)を使用して、増量剤(即ち、液体溶媒及び/又は固体担体)と混合させることにより製造する。慣習的なさらなる添加剤、例えば、慣習的な増量剤、及び、溶媒又は希釈剤、色素、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類、及び、さらに、水を使用することも可能である。そのような製剤は、適切な設備で製造するか、又は、施用前若しくは施用中に製造する。
【0156】
使用する補助剤は、当該組成物自体及び/又はそれから誘導された調製物(例えば、散布液)に、特定の特性、例えば、特定の技術的特性及び/又特定の生物学的特性などを付与するのに適している物質であり得る。典型的な有用な補助剤としては、増量剤、溶媒及び担体などを挙げることができる。
【0157】
適切な増量剤は、例えば、水、並びに、極性及び非極性の有機化学的液体、例えば、以下の種類から選択されるものである:芳香族及び非芳香族の炭化水素類(例えば、パラフィン類、アルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類、クロロベンゼン類)、アルコール類及びポリオール類(これらは、置換されていてもよく、エーテル化されていてもよく、及び/又は、エステル化されていてもよい)、ケトン類(例えば、アセトン、シクロヘキサノン)、エステル類(これは、脂肪類及び油類を包含する)及び(ポリ)エーテル類、置換されていない及び置換されているアミン類、アミド類、ラクタム類(例えば、N−アルキルピロリドン類)及びラクトン類、スルホン類及びスルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)。
【0158】
使用する増量剤が水である場合、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。有用な液体溶媒は、本質的に、以下のものである:芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物及び塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、鉱油留分、鉱油及び植物油、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、及び、さらに、水。
【0159】
色素、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー(Prussian Blue)、並びに、有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などを使用することができる。
【0160】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができる有用な湿潤剤は、農薬活性成分の製剤に関して慣習的に使用される、湿潤を促進する全ての物質である。アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピルナフタレンスルホネート又はジイソブチルナフタレンスルホネートなどを使用するのが好ましい。
【0161】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができる有用な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬活性成分の製剤に関して慣習的に使用される非イオン性、アニオン性及びカチオン性の全ての分散剤である。非イオン性若しくはアニオン性の分散剤又は非イオン性若しくはアニオン性の分散剤の混合物を好ましくは使用することができる。適切な非イオン性分散剤は、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー類、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類及びトリスチリルフェノールポリグリコールエーテル、並びに、それらのリン酸化誘導体又は硫酸化誘導体である。適切なアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類及びアリールスルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0162】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができる消泡剤は、農薬活性成分の製剤に関して慣習的に使用される全ての泡抑制物質である。シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを好ましくは使用することができる。
【0163】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができる防腐剤は、当該目的のために農薬組成物中で使用することが可能な全ての物質である。その例としては、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールなどを挙げることができる。
【0164】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができる第2の増粘剤は、当該目的のために農薬組成物中で使用することが可能な全ての物質である。好ましい例としては、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、変性クレー及び微粉化シリカなどを挙げることができる。
【0165】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができる粘着剤には、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣習的な結合剤が包含される。好ましい例としては、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースなどを挙げることができる。
【0166】
本発明に従って使用することが可能な製剤中に存在させることができるジベレリン類は、好ましくは、ジベレリンA1、ジベレリンA3(=ジベレリン酸)、ジベレリンA4及びジベレリンA7であり得る。特に好ましくは、ジベレリン酸を使用する。ジベレリン類は知られている(cf. R.Wegler “Chemie der Pflanzenschutz− und Schadlingsbekampfungsmittel”[Chemistry of Crop Protection Compositions and Pesticides], vol. 2, Springer Verlag, 1970, p. 401−412)。
【0167】
さらなる添加剤は、芳香物質、改質されていてもよい鉱油又は植物油、蝋、並びに、栄養素(微量栄養素を包含する)、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などである。さらに、安定剤(例えば、低温安定剤)、酸化防止剤、光安定剤、又は、化学的及び/若しくは物理的安定性を向上させる別の作用剤も存在させることができる。
【0168】
上記製剤は、一般に、0.01〜98重量%、好ましくは、0.5〜90重量%の、式(I)で表される化合物を含有する。
【0169】
水和剤では、該活性成分の濃度は、例えば、約10〜90重量%であり、100重量%までの残余は、慣習的な製剤成分からなる。乳剤の場合、該活性成分の濃度は、約1〜90重量%、好ましくは5〜80重量%であり得る。粉剤のタイプの製剤は、1〜30重量%の活性成分、好ましくは、通常、5〜20重量%の活性成分を含み;散布可能溶液剤は、約0.05〜80重量%、好ましくは、2〜50重量%の活性成分を含む。顆粒水和剤の場合は、該活性成分の含有量は、当該活性化合物が固体形態で存在しているか又は液体形態で存在しているかに部分的に依存し、及び、どのような造粒助剤、増量剤などが使用されるかに部分的に左右される。水中で分散可能な顆粒剤では、活性成分の含有量は、例えば、1〜95重量%、好ましくは10〜80重量%である。
【0170】
当該活性成分は、本発明に従って使用される場合、市販されている製剤中において、及び、そのような製剤から調製された使用形態中においても、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、薬害軽減剤、肥料又は情報化学物質などの別の活性化合物と混合させて存在させることができる。
【0171】
植物の成長を調節するための、式(I)で表される化合物の好ましい施用時期は、認可された施用量による土壌の処理、茎の処理及び/又は葉の処理である。
【0172】
化合物(A)〔好ましくは、化合物(A1)〕は、単独で又は上記で挙げられている好ましい1種類以上の農薬化合物と組み合わされて本発明に従って使用される場合、一般に、さらに、それらの市販されている製剤中において、及び、そのような製剤から調製された使用形態中において、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、植物の成熟に影響を与える物質、薬害軽減剤又は除草剤などの別の活性成分と混合させて存在させることができる。特に適切なさらなる混合相手剤は、例えば、群として以下で特定されている、その結果から好ましいものが何も生じることのない異なった種類の活性成分である。
【0173】
殺細菌剤
ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及び他の銅剤。
【0174】
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤
(I1) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬
(a) カーバメート系の物質群、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム−ナトリウム、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロメカルブ、プロポクスル、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、トリアザメート;
(b) 有機リン酸エステル系の群、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル,−エチル)、ブロモホス−エチル、ブロムフェンビンホス(−メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、ジメトン−S−メチル、ジメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、O−サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン−メチル、パラチオン(−メチル/−エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ(phosphocarb)、ホキシム、ピリミホス(−メチル/−エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタムホス、プロチオホス、プロトエート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン(pyridathion)、キナルホス、セブホス(sebufos)、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロロビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
(I2) ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬
(a)ピレスロイド系の群、例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス,d−トランス)、ベータ−シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン−S−シクロペンチル異性体、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロバポルトリン(chlovaporthrin)、シス−シペルメトリン、シス−レスメトリン、シス−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン(アルファ−,ベータ−,シータ−,ゼータ−)、シフェノトリン、エフルシラネート(eflusilanate)、エムペントリン(1R異性体)、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン(fenfluthrin)、フェンプロパトリン、フェンピリトリン、フェンバレレート、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、ガンマ−シハロトリン、イミプロトリン、カデトリン、ラムダ−シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(シス−,トランス−)、フェノトリン(1R−トランス異性体)、プラレトリン、プロフルトリン、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピレスメトリン、ピレトリン、レスメトリン、RU15525、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン(1R異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI8901、ピレトリン類(除虫菊(pyrethrum));
(b) DDT;
(c) オキサジアジン系、例えば、インドキサカルブ;
(d) セミカルバゾン系、例えば、メタフルミゾン(BAS3201);
(I3) アセチルコリン受容体作動薬/拮抗薬
(a) クロロニコチニル系の群、例えば、アセタミプリド、AKD1022、ジノテフラン、イミダクロチズ、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド;
(b) ニコチン、ベンスルタップ、カルタップ;
(I4) アセチルコリン受容体モジュレーター、スピノシン系の群;
(I5) GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬
(a) 有機塩素系の群、例えば、カンフェクロル、クロルダン(chlorodane)、エンドスルファン、ガンマ−HCH、HCH、ヘプタクロル、リンダン、メトキシクロル;
(b) フィプロール系、例えば、アセトプロール、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyripole)、バニリプロール(vaniliprole);
(I6) 塩化物チャンネル活性化薬、例えば、エマメクチン、イベルメクチン、レピメクチン、ミルベマイシン;
(I7) 幼若ホルモンミメティクス、例えば、ジオフェノラン、エポフェノナン(epofenonane)、フェノキシカルブ、ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェン、トリプレン(triprene);
(I8) エクジソン作動薬/ディスラプター、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
(I9) キチン生合成阻害薬、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン(chlofluazuron)、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロン、ブプロフェジン、シロマジン;
(I10) 酸化的リン酸化阻害薬
(a) ATPディスラプター、例えば、ジアフェンチウロン;
(b) 有機スズ化合物、例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ;
(I11) H−プロトン勾配を遮断することによる酸化的リン酸化デカップラー
(a) ピロール系の群、例えば、クロルフェナピル(chlorofenapyr);
(b) ジニトロフェノール系の類、例えば、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、DNOC、メプチルジノカップ;
(I12) Site−I 電子伝達阻害薬、例えば、METI系、特に、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、又は、ヒドラメチルノン、ジコホル;
(I13) Site−II 電子伝達阻害薬、例えば、ロテノン;
(I14) Site−III 電子伝達阻害薬、例えば、アセキノシル、フルアクリピリム;
(I15) 昆虫消化管膜の微生物ディスラプター、例えば、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バシルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)、及び、BT植物タンパク質、例えば、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1;
(I16) 脂肪酸合成の阻害薬
(a) テトロン酸系の群、例えば、スピロジクロフェン、スピロメシフェン;
(b) テトラミン酸系の類、例えば、スピロテトラマト、シス−3−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メトキシ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン;
(I17) オクトパミン作用薬、例えば、アミトラズ;
(I18) マグネシウム刺激ATPアーゼの阻害薬、例えば、プロパルギット;
(I19) ネライストキシン類似体、例えば、チオシクラムシュウ酸水素塩(thiocyclam hydrogen oxalate)、チオスルタップ−ナトリウム(thiosultap−sodium);
(I20) リアノジン受容体作動薬
(a) ベンゼンジカルボキサミド系の群;
(b) アントラニルアミド系の群、3−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−クロロ−6−[(1−シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO 2005/077934から既知)、又は、2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−ジメチルヒドラジンカルボン酸メチル(WO 2007/043677から既知);
(I21) 生物学的薬剤、ホルモン又はフェロモン、例えば、アザジラクチン、バシルス属種(Bacillus spec.)、ベアウベリア属種(Beauveria spec.)、コドレモン(codlemone)、メタリジウム属種(Metarrhizium spec.)、パエシロマイセス属種(Paecilomyces spec.)、チューリンギエンシン(thuringiensin)、ベルチシリウム属種(Verticillium spec.);
(I22) 作用機序が知られていないか又は特定されていない活性成分
(a) 燻蒸剤、例えば、リン化アルミニウム、臭化メチル、フッ化スルフリル;
(b) 摂食阻害薬、例えば、氷晶石(cryolite)、フロニカミド、ピメトロジン;
(c) ダニ成長阻害薬、 例えば、クロフェンテジン、エトキサゾール、ヘキシチアゾクス;
(d) アミドフルメト、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、キノメチオネート、クロルジメホルム、クロロベンジレート、クロロピクリン、クロチアゾベン(clothiazoben)、シクロプレン(cycloprene)、シフルメトフェン、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル(fentrifanil)、フルベンジミン、フルフェネリム、フルテンジン(flutenzin)、ゴシプルレ(gossyplure)、ヒドラメチルノン、ジャポニルレ(japonilure)、メトキサジアゾン、石油、ピペロニルブトキシド、オレイン酸カリウム、ピリダリル、スルフルラミド、テトラジホン、テトラスル、トリアラセン、ベルブチン(verbutin)、及び、以下の既知活性化合物: 4−{[(6−ブロモピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−フルオロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(5,6−ジクロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115646から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP 0539588から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP 0539588から既知)、[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/149134から既知)及びそのジアステレオマー{[(1R)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデン}シアナミド及び{[(1S)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデン}シアナミド(同様に、WO 2007/149134から既知)、及び、1−[2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(WO 2006/043635から既知)、[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−6,12−ジヒドロキシ−4,12b−ジメチル−11−オキソ−9−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−2H,11H−ベンゾ[f]ピラノ[4,3−b]クロメン−4−イル]メチル シクロプロパン−カルボキシレート(WO 2006/129714から既知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(WO 2006/056433から既知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド(WO 2006/100288から既知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−エチルベンゼンスルホンアミド(WO 2005/035486から既知)、4−(ジフルオロメトキシ)−N−エチル−N−メチル−1,2−ベンゾチアゾール−3−アミン 1,1−ジオキシド(WO 2007/057407から既知)、N−[1−(2,3−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−アミン(WO 2008/104503から既知)、{1’−[(2E)−3−(4−クロロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]−5−フルオロスピロ[インドール−3,4’−ピペリジン]−1(2H)−イル}(2−クロロピリジン−4−イル)メタノン(WO 2003106457から既知)、3−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン(WO 2009049851から既知)、3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−3−エン−4−イル エチル カルボネート(WO 2009049851から既知)、4−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−6−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン(WO 2004099160から既知)、(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(WO 2005063094から既知)、(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)マロノニトリル(WO 2005063094から既知)、8−[2−(シクロプロピルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(WO 2007040280/282から既知)、2−エチル−7−メトキシ−3−メチル−6−[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)オキシ]キノリン−4−イル メチル カルボネート(JP 2008110953から既知)、2−エチル−7−メトキシ−3−メチル−6−[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)オキシ]キノリン−4−イル アセテート(JP 2008110953から既知)、PF1364(Chemical Abstracts No. 1204776−60−2、JP 2010018586から既知)、5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(WO 2007075459から既知)、5−[5−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(WO 2007075459から既知)、4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−{2−オキソ−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]エチル}ベンズアミド(WO 2005085216から既知)。
【0175】
薬害軽減剤は、好ましくは、以下のものからなる群から選択される。
【0176】
(S1) 式(S1)
【化2】
【0177】
〔式中、記号及び添え字は、それぞれ、以下のように定義される:
は、0〜5の自然数、好ましくは、0〜3の自然数であり;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ニトロ又は(C−C)−ハロアルキルであり;
は、N及びOの群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する部分的不飽和又は芳香族の5員ヘテロ環からなる群から選択される置換されていないか又は置換されている二価ヘテロ環式ラジカル(ここで、該環中には、少なくとも1個の窒素原子及び最大で1個の酸素原子が存在している)であり、好ましくは、(W)〜(W
【化3】
【0178】
からなる群から選択されるラジカルであり;
は、0又は1であり;
は、OR、SR若しくはNRであるか、又は、少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和又は不飽和の3〜7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S1)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び置換されていてもよいフェニルからなる群から選択されるラジカルで置換されている)であり、好ましくは、式OR、式NHR又は式N(CHで表されるラジカルであり、特に、式ORで表されるラジカルであり;
は、水素であるか、又は、置換されていないか若しくは置換されている(好ましくは、合計で1〜18個の炭素原子を有する)脂肪族ヒドロカルビルラジカルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、シアノ又はCOOR(ここで、Rは、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C12)−シクロアルキル又はトリ−(C−C)−アルキルシリルである)であり;
、R、Rは、同一であるか又は異なっていて、そして、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C12)−シクロアルキルであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルである〕
で表される化合物;
好ましくは:
(a) ジクロロフェニルピラゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(エトキシカルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボン酸、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(エトキシカルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−1)(「メフェンピル−ジエチル」)及び関連化合物(これらは、WO−A−91/07874に記載されている);
(b) ジクロロフェニルピラゾールカルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−2)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−3)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(1,1−ジメチルエチル)ピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−4)及び関連化合物(これらは、EP−A−333131及びEP−A−269806に記載されている);
(c) 1,5−ジフェニルピラゾール−3−カルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−5)、1−(2−クロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸メチル(S1−6)及び関連化合物(これらは、例えば、EP−A−268554に記載されている);
(d) トリアゾールカルボン酸のタイプの化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:フェンクロラゾール(−エチル)、即ち、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−(1H)−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸エチル(S1−7)及び関連化合物(これらは、EP−A−174562及びEP−A−346620に記載されている);
(e) 5−ベンジル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸、5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸又は5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:5−(2,4−ジクロロベンジル)−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−8)、又は、5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−9)及び関連化合物(これらは、WO−A−91/08202に記載されている)、又は、5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリンカルボン酸(S1−10)、又は、5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−11)(「イソキサジフェン−エチル)、又は、5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸n−プロピル(S1−12)、又は、5−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−13)(これらは、特許出願WO−A−95/07897に記載されている)。
【0179】
(S2) 式(S2)
【化4】
【0180】
〔式中、記号及び添え字は、それぞれ、以下のように定義される:
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ニトロ又は(C−C)−ハロアルキルであり;
は、0〜5の自然数、好ましくは、0〜3の自然数であり;
は、OR、SR若しくはNRであるか、又は、少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和又は不飽和の3〜7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S2)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び置換されていてもよいフェニルからなる群から選択されるラジカルで置換されている)であり、好ましくは、式OR、式NHR又は式N(CHで表されるラジカルであり、特に、式ORで表されるラジカルであり;
は、水素であるか、又は、置換されていないか若しくは置換されている(好ましくは、合計で1〜18個の炭素原子を有する)脂肪族ヒドロカルビルラジカルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、(C−、又は、C)−アルカンジイル鎖(ここで、該アルカンジイル鎖は、置換されていないか、又は、1若しくは2の(C−C)−アルキルラジカルで置換されているか、又は、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルで置換されている)である〕
で表されるキノリン誘導体;
好ましくは:
(a) 8−キノリンオキシ酢酸のタイプの化合物(S2)、好ましくは、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1−メチルヘキシル(「クロキントセット−メキシル」)(S2−1)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1,3−ジメチル−ブタ−1−イル(S2−2)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸4−アリルオキシブチル(S2−3)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1−アリルオキシプロパ−2−イル(S2−4)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸エチル(S2−5)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸メチル(S2−6)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸アリル(S2−7)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸2−(2−プロピリデンイミノオキシ)−1−エチル(S2−8)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸2−オキソ−プロパ−1−イル(S2−9)及び関連化合物(これらは、EP−A−86750、EP−A−94349及びEP−A−191736又はEP−A−0492366に記載されている)、並びに、さらに、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸(S2−10)、その水和物及び塩、例えば、そのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、鉄塩、アンモニウム塩、第四級アンモニウム塩、スルホニウム塩又はホスホニウム塩(これらは、WO−A−2002/34048記載されている);
(b) (5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸のタイプの化合物(S2)、好ましくは、以下のような化合物:(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸ジエチル、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸ジアリル、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸メチルエチル及び関連化合物(これらは、EP−A−0 582198に記載されている)。
【0181】
(S3) 式(S3)
【化5】
【0182】
〔式中、記号及び添え字は、それぞれ、以下のように定義される:
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−シクロアルキルであり、好ましくは、ジクロロメチルであり;
、Rは、同一であるか若しくは異なっていて、そして、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキルカルバモイル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニルカルバモイル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ジオキソラニル−(C−C)−アルキル、チアゾリル、フリル、フリルアルキル、チエニル、ピペリジルであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであるか、又は、RとRは一緒に、置換されているか若しくは置換されていないヘテロ環式環(好ましくは、オキサゾリジン環、チアゾリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ヘキサヒドロピリミジン環又はベンゾオキサジン環)を形成している〕
で表される化合物;
好ましくは:
発生前薬害軽減剤(土壌作用性薬害軽減剤)としてしばしば使用されるジクロロアセトアミドのタイプの活性成分、例えば、「ジクロルミド」(N,N−ジアリル−2,2−ジクロロアセトアミド)(S3−1)、「R−29148」(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)〔供給元:Stauffer〕(S3−2)、「R−28725」(3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン)〔供給元:Stauffer〕(S3−3)、「ベノキサコール」(4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン)(S3−4)、「PPG−1292」(N−アリル−N−[(1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔供給元:PPG Industries〕(S3−5)、「DKA−24」(N−アリル−N−[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔供給元:Sagro−Chem〕(S3−6)、「AD−67」又は「MON 4660」(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4,5]デカン)〔供給元:Nitrokemia、又は、Monsanto〕(S3−7)、「TI−35」(1−ジクロロアセチルアゼパン)〔供給元:TRI−Chemical RT〕(S3−8)、「ジクロノン(diclonon)」(ジシクロノン)又は「BAS 145138」又は「LAB 145138」(S3−9)((RS)−1−ジクロロアセチル−3,3,8a−トリメチルペルヒドロピロロ[1,2−a]ピリミジン−6−オン)〔供給元:BASF〕、「フリラゾール」又は「MON 13900」((RS)−3−ジクロロアセチル−5−(2−フリル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン)(S3−10)及びその(R)−異性体(S3−11)。
【0183】
(S4) 式(S4)で表されるN−アシルスルホンアミド類及びそれらの塩;
例えば、WO−A−97/45016から知られている、下記式(S4
【化6】
【0184】
〔式中、
は、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり(ここで、後方に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ及び(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C−C)−アルキル及び(C−C)−ハロアルキルからなる群からも選択される、vの置換基で置換されている);
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ又はCFであり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3である〕
で表されるもの;
又は、
例えば、WO−A−99/16744から知られている、下記式(S4
【化7】
【0185】
で表されるもの、例えば、上記式において、
=シクロプロピル、且つ、(R)=2−OMe(「シプロスルファミド」、S4−1);
=シクロプロピル、且つ、(R)=5−Cl−2−OMe(S4−2);
=エチル、且つ、(R)=2−OMe(S4−3);
=イソプロピル、且つ、(R)=5−Cl−2−OMe(S4−4);及び、
=イソプロピル、且つ、(R)=2−OMe(S4−5);
又は、
例えば、EP−A−365484から知られている、下記式(S4
【化8】
【0186】
〔式中、
及びRは、それぞれ独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニルであり;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ又はCFであり;,
は、1又は2である〕
で表されるもの、例えば、
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素;
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチル尿素;
1−[4−(N−4,5−ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素。
【0187】
(S5) ヒドロキシ芳香族類及び芳香族−脂肪族カルボン酸誘導体の類から選択される活性成分(S5)、例えば、3,4,5−トリアセトキシ安息香酸エチル、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシサリチル酸、4−フルオロサリチル酸、2−ヒドロキシケイ皮酸、2,4−ジクロロケイ皮酸(これらは、WO−A−2004/084631、WO−A−2005/015994、WO−A−2005/016001に記載されている)。
【0188】
(S6) 1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン類の類から選択される活性成分(S6)、例えば、1−メチル−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン、1−メチル−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−チオン、1−(2−アミノエチル)−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン塩酸塩、1−(2−メチルスルホニルアミノエチル)−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン(これらは、WO−A−2005/112630に記載されている)。
【0189】
(S7) 式(S7)(これは、WO−A−1998/38856に記載されている)
【化9】
【0190】
〔式中、記号及び添え字は、それぞれ、以下のように定義される:
、Rは、それぞれ独立して、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ又はニトロであり;
は、COOR又はCOSRであり;
、Rは、それぞれ独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、シアノアルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル、ニトロフェニル、ベンジル、ハロベンジル、ピリジニルアルキル及びアルキルアンモニウムであり;
は、0又は1であり;
、nは、それぞれ独立して、0、1又は2である〕
で表される化合物;
好ましくは:
ジフェニルメトキシ酢酸、ジフェニルメトキシ酢酸エチル、ジフェニルメトキシ酢酸メチル(CAS Reg. No.:41858−19−9)(S7−1)。
【0191】
(S8) 式(S8)(これは、WO−A−98/27049に記載されている)
【化10】
【0192】
〔式中、
は、CH又はNであり;
は、X=Nである場合、0〜4の整数であり;及び、
は、X=CHである場合、0〜5の整数であり;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、ニトロ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいフェノキシであり;
は、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又はアリール(ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の(好ましくは、最大で3までの)同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている)である〕
で表される化合物又はその塩;
好ましくは、上記式中、
が、CHであり;
が、0〜2の整数であり;
が、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−ハロアルコキシであり;
が、水素又は(C−C)−アルキルであり;
が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又はアリール(ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の(好ましくは、最大で3までの)同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている)である;
化合物又はその塩。
【0193】
(S9) 3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン類の類から選択される活性成分(S9)、例えば、1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−エチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:219479−18−2)、1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−メチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:95855−00−8)(これらは、WO−A−1999/000020に記載されている)。
【0194】
(S10) 式(S10)又は式(S10)(これらは、WO−A−2007/023719及びWO−A−2007/023764に記載されている)
【化11】
【0195】
〔式中、
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、メトキシ、ニトロ、シアノ、CF又はOCFであり;
、Zは、それぞれ独立して、O又はSであり;
は、0〜4の整数であり;
は、(C−C16)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルキル、アリール、ベンジル又はハロベンジルであり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである〕
で表される化合物。
【0196】
(S11) オキシイミノ化合物のタイプの活性成分(S11)(これは、種子粉衣組成物として知られている)、例えば、
「オキサベトリニル」((Z)−1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11−1)(これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);
「フルキソフェニム」(1−(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−1−エタノン O−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)オキシム)(S11−2)(これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);及び、
「シオメトリニル」又は「CGA−43089」((Z)−シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11−3)(これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている)。
【0197】
(S12) イソチオクロマノン類の類から選択される活性成分(S12)、例えば、[(3−オキソ−1H−2−ベンゾチオピラン−4(3H)−イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg. No.:205121−04−6)(S12−1)及び関連化合物(WO−A−1998/13361)。
【0198】
(S13) 以下の群から選択される1種類以上の化合物(S13):
「ナフタル酸無水物」(1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物)(S13−1)(これは、チオカーバメート系除草剤による損傷に対するトウモロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);
「フェンクロリム」(4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン)(S13−2)(これは、播種されたイネにおいてプレチラクロールに対する薬害軽減剤として知られている);
「フルラゾール」(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボン酸ベンジル)(S13−3)(これは、アラクロール及びメトラクロールによる損傷に対するアワ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);
「CL 304415」(CAS Reg. No.:31541−57−8)(4−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−酢酸)(S13−4)〔供給元:American Cyanamid〕(これは、イミダゾリノン類による損傷に対するトウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている);
「MG−191」(CAS Reg. No.:96420−72−3)(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン)(S13−5)〔供給元:Nitrokemia〕(これは、トウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている);
「MG−838」(CAS Reg. No.:133993−74−5)(2−プロペニル 1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオエート)(S13−6)〔供給元:Nitrokemia〕;
「ジスルホトン」(O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチル ホスホロジチオエート)(S13−7);
「ジエトレート(dietholate)」(O,O−ジエチル O−フェニルホスホロチオエート)(S13−8);
「メフェネート(mephenate)」(メチルカルバミン酸4−クロロフェニル)(S13−9)。
【0199】
(S14) 有害な植物に対する除草作用に加えてイネなどの作物植物に対する薬害軽減作用も有している活性成分、例えば、
「ジメピレート」又は「MY−93」(S−1−メチル−1−フェニルエチルピペリジン−1−カルボチオエート)(これは、除草剤モリネートによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「ダイムロン」又は「SK 23」(1−(1−メチル−1−フェニルエチル)−3−p−トリル尿素)(これは、除草剤イマゾスルフロンによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「クミルロン」=「JC−940」(3−(2−クロロフェニルメチル)−1−(1−メチル−1−フェニルエチル)尿素;JP−A−60087254を参照されたい)(これは、一部の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「メトキシフェノン」又は「NK 049」(3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン)(これは、一部の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「CSB」(1−ブロモ−4−(クロロメチルスルホニル)ベンゼン)〔供給元:Kumiai〕(CAS Reg. No. 54091−06−4)(これは、イネにおける一部の除草剤による損傷に対する薬害軽減剤として知られている)。
【0200】
(S15) 式(S15)(これは、WO−A−2008/131861及びWO−A−2008/131860に記載されている)
【化12】
【0201】
〔式中、
は、(C−C)ハロアルキルラジカルであり;及び、
は、水素又はハロゲンであり;及び
、Rは、それぞれ独立して、水素、(C−C16)−アルキル、(C−C16)−アルケニル若しくは(C−C16)−アルキニルである(ここで、後方に挙げられている3つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ[(C−C)−アルキル]アミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C−C)−シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)か、又は、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキルは、当該環の1辺において4〜6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)若しくは(C−C)−シクロアルケニル(ここで、該シクロアルケニルは、当該環の1辺において4〜6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)であり(ここで、後方に挙げられている4つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ[(C−C)−アルキル]アミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C−C)−シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている);
又は、
は、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ又は(C−C)−ハロアルコキシであり;及び、
は、水素又は(C−C)−アルキルであり;又は、
とRは、直接結合している窒素原子と一緒に、4〜8員のヘテロ環式環(ここで、該ヘテロ環式環は、当該窒素原子に加えて、さらなる環ヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される最大で2個までのさらなる環ヘテロ原子)も含むことができ、また、該ヘテロ環式環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ及び(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)である〕
で表される化合物又はその互変異性体。
【0202】
(S16) 主に除草剤として使用されるが作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性成分、例えば、
(2,4−ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4−D);
(4−クロロフェノキシ)酢酸;
(R,S)−2−(4−クロロ−o−トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロップ);
4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4−DB);
(4−クロロ−o−トリルオキシ)酢酸(MCPA);
4−(4−クロロ−o−トリルオキシ)酪酸;
4−(4−クロロフェノキシ)酪酸;
3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸(ジカンバ);
3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸1−(エトキシカルボニル)エチル(ラクチジクロール−エチル(lactidichlor−ethyl))。
【0203】
植物の成熟に影響を与える物質
混合製剤又はタンクミックスの中で本発明に従って使用される場合、式(I)で表される化合物に対して使用可能な組合せ相手剤は、例えば、「Biotechn. Adv. 2006, 24, 357−367; Bot. Bull. Acad. Sin. 199, 40, 1−7」又は「Plant Growth Reg. 1993, 13, 41−46」及びそれらの中で引用されている文献などに記載されているような、例えば、1−アミノシクロプロパン−1−カルボキシレートシンターゼ、1−アミノシクロプロパン−1−カルボキシレートオキシダーゼ及びエチレン受容体(例えば、ETR1、ETR2、ERS1、ERS2又はEIN4)などを阻害することに基づく、例えば、既知活性成分などである。
【0204】
植物の成熟に影響を与え且つ本発明化合物と組み合わせることが可能な既知物質の例としては、以下の活性成分(当該化合物は、「International Organization for Standardization」(ISO)に従う「一般名」で示されているか、又は、化学名で示されているか、又は、コード番号で示されている)などを挙げることができ、そして、そのような既知物質の例は、常に、全ての使用形態(例えば、酸、塩、エステル)及び異性体(例えば、立体異性体及び光学異性体)を包含する。例えば、1種類の使用形態、及び、場合によっては、複数種の使用形態が記載されている:
リゾビトキシン、2−アミノエトキシビニルグリシン(AVG)、メトキシビニルグリシン(MVG)、ビニルグリシン、アミノオキシ酢酸、シネフンギン、S−アデノシルホモシステイン、チオ酪酸2−ケト−4−メチル、2−(メトキシ)−2−オキソエチル(イソプロピリデン)アミノオキシアセテート、2−(ヘキシルオキシ)−2−オキソエチル(イソプロピリデン)アミノオキシアセテート、2−(イソプロピルオキシ)−2−オキソエチル(シクロヘキシリデン)アミノオキシアセテート、プトレシン、スペルミジン、スペルミン、1,8−ジアミノ−4−アミノエチルオクタン、L−カナリン、ダミノジド、1−アミノシクロプロピル−1−カルボン酸メチル、N−メチル−1−アミノシクロプロピル−1−カルボン酸、1−アミノシクロプロピル−1−カルボキサミド、置換1−アミノシクロプロピル−1−カルボン酸誘導体(これは、DE3335514、EP30287、DE2906507又はUS5123951に記載されている)、1−アミノシクロプロピル−1−ヒドロキサム酸、1−メチルシクロプロペン、3−メチルシクロプロペン、1−エチルシクロプロペン、1−n−プロピルシクロプロペン、1−シクロプロペニルメタノール、カルボン、オイゲノール、シクロプロパ−1−エン−1−イル酢酸ナトリウム、シクロプロパ−2−エン−1−イル酢酸ナトリウム、3−(シクロプロパ−2−エン−1−イル)プロパン酸ナトリウム、3−(シクロプロパ−1−エン−1−イル)プロパン酸ナトリウム、ジャスモン酸、ジャスモン酸メチル、ジャスモン酸エチル。
【0205】
植物の健康及び発芽に影響を与える物質
混合製剤又はタンクミックスの中で本発明化合物に対して使用可能な組合せ相手剤は、例えば、植物の健康又は発芽に影響を与える既知活性成分である。植物の健康及び発芽に影響を与え且つ本発明化合物と組み合わせることが可能な既知物質の例としては、以下の活性成分(当該化合物は、「International Organization for Standardization」(ISO)に従う「一般名」で示されているか、又は、化学名で示されているか、又は、コード番号で示されている)などを挙げることができ、そして、そのような既知物質の例は、常に、全ての使用形態(例えば、酸、塩、エステル)及び異性体(例えば、立体異性体及び光学異性体)を包含する。例えば、1種類の使用形態、及び、場合によっては、複数種の使用形態が記載されている:
サルコシン、フェニルアラニン、トリプトファン、N’−メチル−1−フェニル−1−N,N−ジエチルアミノメタンスルホンアミド、Apio−ガラクツロナン(WO 2010017956に記載されている)、4−オキソ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、4−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−4−オキソブタン酸、4−[(3−メチルピリジン−2−イル)アミノ]−4−オキソブタン酸、アラントイン、5−アミノレブリン酸、(2S,3R)−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3,5,7−トリオール及び構造的に関連しているカテキン類(WO 2010122956に記載されている)、2−ヒドロキシ−4−(メチルスルファニル)ブタン酸、(3E,3αR,8βS)−3−({[(2R)−4−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−2−イル]オキシ}メチレン)−3,3α,4,8β−テトラヒドロ−2H−インデノ[1,2−b]フラン−2−オン及び関連するラクトン類(EP 2248421に記載されている)、アブシジン酸、(2Z,4E)−5−[6−エチニル−1−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−4−オキソシクロヘキサ−2−エン−1−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン酸、メチル−(2Z,4E)−5−[6−エチニル−1−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−4−オキソシクロヘキサ−2−エン−1−イル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエノエート。
【0206】
除草剤又は植物成長長節剤
混合製剤又はタンクミックスの中で式(I)で表される化合物を本発明によって使用するための使用可能な組合せ相手剤は、例えば、「Weed Research 26 (1986) 441−445」又は「“The Pesticide Manual”, 15th edition, The British Crop Protection Council and the Royal Soc. of Chemistry, 2009」及びそれらの中で引用されている文献などに記載されているような、例えば、アセトラクテートシンターゼ、アセチル−CoAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ、グルタミンシンセターゼ、p−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I、光化学系II、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ、ジベレリン生合成などを阻害することに基づく、例えば、既知活性成分などである。
【0207】
本発明化合物と組み合わせることが可能な既知除草剤又は植物成長調節剤の例としては、以下の活性成分(当該化合物は、「International Organization for Standardization」(ISO)に従う「一般名」で示されているか、又は、化学名で示されているか、又は、コード番号で示されている)などを挙げることができ、そして、そのような既知除草剤又は植物成長調節剤の例は、常に、全ての使用形態(例えば、酸、塩、エステル)及び異性体(例えば、立体異性体及び光学異性体)を包含する。例えば、1種類の使用形態、及び、場合によっては、複数種の使用形態が記載されている。
【0208】
除草剤の群から選択される可能な混合相手剤は、以下のものである:
アセトクロル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン−ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アロキシジム−ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル−カリウム、アミノシクロピラクロル−メチル、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン−エチル、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスルフロン−メチル、ベンスリド、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック−ナトリウム、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロモキシニル−カリウム、ブロモキシニル−ヘプタノエート、ブロモキシニル−オクタノエート、ブロモキシニル−ブチレート、ブソキシノン(busoxinone)、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロランベン、クロルブロムロン、クロルフェナク、クロルフェナク−ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン−エチル、クロロフタリム、クロロトルロン、クロルタル−ジメチル、クロルスルフロン、シニドン、シニドン−エチル、シンメチリン、シノスルフロン、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ−プロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム−メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ−ブチル、シプラジン、2,4−D、2,4−D−ブトチル、2,4−D−ブチル、2,4−D−ジメチルアンモニウム、2,4−D−ジオールアミン、2,4−D−エチル、2,4−D−2−エチルヘキシル、2,4−D−イソブチル、2,4−D−イソオクチル、2,4−D−イソプロピルアンモニウム、2,4−D−カリウム、2,4−D−トリイソプロパノールアンモニウム、2,4−D−トロールアミン、2,4−DB、2,4−DB−ブチル、2,4−DB−ジメチルアンモニウム、2,4−DB−イソオクチル、2,4−DB−カリウム、2,4−DB−ナトリウム、ダイムロン(daimuron)((ダイムロン(dymron))、ダラポン、ダゾメット、n−デカノール、デスメジファム、デトシル−ピラゾレート(DTP)、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクロホップ、ジクロホップ−メチル、ジクロホップ−P−メチル、ジクロスラム、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル−ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド−P、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジクワット、ジクワット−ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DNOC、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン−メチル、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン−エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、F−5331、即ち、N−[2−クロロ−4−フルオロ−5−[4−(3−フルオロプロピル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル]−フェニル]−エタンスルホンアミド、F−7967、即ち、3−[7−クロロ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−4−イル]−1−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェノキサプロップ−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル、フェノキサスルホン、フェントラザミド、フラムプロップ、フラムプロップ−M−イソプロピル、フラムプロップ−M−メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P、フルアジホップ−ブチル、フルアジホップ−P−ブチル、フルカルバゾン、フルカルバゾン−ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット(チアフルアミド、フルチアミド)、フルフェンピル、フルフェンピル−エチル、フルメツラム、フルミクロラック、フルミクロラック−ペンチル、フルミオキサジン、フロオメツロン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル−メプチル、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット−メチル、フルチアミド、ホメサフェン、ホメサフェン−ナトリウム、ホラムスルフロン、ホサミン、グルホシネート、グルホシネート−アンモニウム、グルホシネート−P、グルホシネート−P−アンモニウム、グルホシネート−P−ナトリウム、グリホセート、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、グリホセート−アンモニウム、グリホセート−ジアンモニウム、グリホセート−ジメチルアンモニウム、グリホセート−カリウム、グリホセート−ナトリウム、グリホセート−トリメシウム、H−9201、即ち、O−(2,4−ジメチル−6−ニトロフェニル)−O−エチルイソプロピルホスホルアミドチオエート、ハロスルフロン、ハロスルフロン−メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ハロキシホップ−エトキシエチル、ハロキシホップ−P−エトキシエチル、ハロキシホップ−メチル、ハロキシホップ−P−メチル、ヘキサジノン、HW−02、即ち、1−(ジメトキシホスホリル)−エチル−(2,4−ジクロロフェノキシ)アセテート、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ−メチル、イマザモックス、イマザモックス−アンモニウム、イマザピック、イマザピック−アンモニウム、イマザピル、イマザピル−イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン−アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル−アンモニウム、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、アイオキシニル、アイオキシニル−ナトリウム、アイオキシニル−カリウム、アイオキシニル−オクタノエート、イプフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、カルブチレート、KUH−043、即ち、3−({[5−(ジフルオロメチル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メチル}スルホニル)−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPA(塩及びエステル)、MCPB(塩及びエステル)、MCPB−メチル、MCPB−エチル、MCPB−ナトリウム、メコプロップ、メコプロップ−ナトリウム、メコプロップ−ブトチル、メコプロップ−P、メコプロップ−P−ブトチル、メコプロップ−P−ジメチルアンモニウム、メコプロップ−P−2−エチルヘキシル、メコプロップ−P−カリウム、メフェナセット、メフルイジド、メソスルフロン、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロール、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メチオピリスルフロン(methiopyrisulfuron)、メチオゾリン、イソチオシアン酸メチル、メトブロムロン、メトラクロール、S−メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、モリネート、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロン−エステル、MT128、即ち、6−クロロ−N−[(2E)−3−クロロプロパ−2−エン−1−イル]−5−メチル−N−フェニルピリダジン−3−アミン、MT−5950、即ち、N−[3−クロロ−4−(1−メチルエチル)−フェニル]−2−メチルペンタンアミド、NGGC−011、ナプロパミド、NC−310、即ち、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1−メチル−5−ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ノナン酸、ノルフルラゾン、オレイン酸(脂肪酸)、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメホン、オキシフルオルフェン、パラコート、パラコートジクロリド、ペブレート、ペラルゴン酸(ノナン酸)、ペンジメタリン、ペノキススラム、ペンタクロロフェノール、ペントキサゾン、ペトキサミド、石油、フェンメジファム、フェンメジファム−エチル、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロジアミン、プリフルラリン、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン−エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ(pyribambenz)、ピリバムベンズ−イソプロピル、ピリバムベンズ−プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダホール、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック−メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック−ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ−エチル、キザロホップ−P、キザロホップ−P−エチル、キザロホップ−P−テフリル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン−メチル、スルホセート、スルホスルフロン、SW−065、SYN−523、SYP−249、即ち、1−エトキシ−3−メチル−1−オキソブタ−3−エン−2−イル−5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−2−ニトロベンゾエート、SYP−300、即ち、1−[7−フルオロ−3−オキソ−4−(プロパ−2−イン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]−3−プロピル−2−チオキソイミダゾリジン−4,5−ジオン、TCA(トリクロロ酢酸)、TCA−ナトリウム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブカルブ、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テニルクロール、チアゾピル、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン−メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、チオベンカルブ、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリアラート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリベヌロン−メチル、トリクロピル、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン−メチル、トリトスルフロン(tritosulfuron)、硫酸尿素、ベルノレート、ZJ−0862、即ち、3,4−ジクロロ−N−{2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]ベンジル}アニリン、及び、以下の化合物
【化13】
【0209】
植物成長調節剤の群から選択される可能な混合相手剤は、例えば、以下のものである:
アブシジン酸、アシベンゾラル、アシベンゾラル−S−メチル、5−アミノレブリン酸、アンシミドール、6−ベンジルアミノプリン、ブラシノリド、カテキン、クロプロップ、シクラニリド、3−(シクロプロパ−1−エニル)プロピオン酸、3−(シクロプロパ−1−エニル)プロピオン酸ナトリウム塩、ダミノジド、ダゾメット、n−デカノール、ジケグラック、ジケグラック−ナトリウム、エンドタール、フルメトラリン、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルルプリミドール、ホルクロルフェニュロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール−3−酢酸(IAA)、4−インドール−3−イル酪酸、イソプロチオラン、ジャスモン酸、ジャスモン酸メチル、カイネチン、マレイン酸ヒドラジド、メピコートクロリド、1−メチルシクロプロペン、2−(1−ナフチル)アセトアミド、1−ナフチル酢酸、2−ナフチルオキシ酢酸、ニトロフェノレート混合物、4−オキソ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、パクロブトラゾール、N−フェニルフタルアミド酸、プロベナゾール、プロヘキサジオン、プロヘキサジオン−カルシウム、プロヒドロジャスモン、プロファム、サリチル酸、ストリゴラクトン、テクナゼン、チジアズロン、トリアコンタノール、トリネキサパック、チトデフ(tsitodef)、ウニコナゾール、ウニコナゾール−P。
【0210】
下記生物学的実施例によって本発明について例証するが、本発明がそれら生物学的実施例に限定されることはない。
【実施例】
【0211】
生物学的実施例
(A) 試験条件
(A1) 温室試験における試験条件
試験は、直径8cmのポットによるポット試験を用いて、植物に対して通常の良好な成長条件下に、温室内で実施することができる。各ポットには、6〜8の植物を含ませる。結果は2反復の平均である。
【0212】
施用は、種子処理、発生前処理又は発生後処理で実施することができる。発生前施用又は発生後施用は、1ヘクタール当たり100〜300リットルの水を用いる噴霧施用で実施することができる。
【0213】
評価は、視覚による評点(0%〜100%のスケール、結果の表に示されている施用の数日後、処理されたポットと処理されていない対照ポットの比較)によって実施する。
【0214】
(A2) グロースチャンバーにおける試験条件
3リットルのローム質土壌を含んでいる直径16cmの各ポットの中に、1粒のコムギ(Triticum aestivum)(TRZAS)(品種「AC harvest」)種子仁を播種した。得られた結果は、5反復の平均であった。
【0215】
当該植物は、僅かに低減させた水分条件下で、しかし、それ以外は、通常の良好な栽培条件下で、グロースチャンバー内で成育させた。
【0216】
噴霧施用(1ヘクタール当たり100〜300リットルの水を用いる噴霧施用)は、BBCHスキームに従って、56−61の植物生長段階で実施した。
【0217】
試験区は、作物が完全に成熟した後、収穫した。収穫後、ポット1個当たりの穀粒(仁/種子)の総重量を計った。
【0218】
結果は、下記において、C1として開示されている。
【0219】
(A3) 圃場試験における試験条件
試験は、自然圃場条件下で(区画試験、10m区画、2〜4反復)実施することができる。
【0220】
施用は、種子処理、発生前処理又は発生後処理で直接(straight)(単独、1回施用)実施し得るか、又は、順次処理(例えば、種子処理と、その後の、発生前噴霧施用及び/又は発生後噴霧施用)で実施することができる。発生前施用又は発生後施用は、1ヘクタール当たり100〜300リットルの水を用いる噴霧施用で実施することができる。施用時点における作物種の成長段階は、結果の表の中に記載してある。
【0221】
評価は、視覚による評点(0%〜100%のスケール)又は計数によって実施する。試験区は、作物が完全に成熟した後、収穫する。収穫後、区画1つ当たりの仁/種子/ビートの総重量を測定する。結果は、2〜4反復の平均として記載されている。
【0222】
(A4) 種子処理条件
活性成分は、担体と一緒に、処理されていない乾燥種子に対して施用することができる。種子を短時間乾燥させた後、該種子は、標準的な装置を用いてポット又は圃場に播種される状態にある。
【0223】
結果は、下記において、C2として開示されている。
【0224】
(B) 結果の表における略称
【表1】
【0225】
(C1) グロースチャンバー試験で得られた結果
【表2】
【0226】
(C2) 種子処理で得られた結果
【表3】