【実施例1】
【0021】
以下のように試料を調製した。
明日葉抽出物(「明日葉ポリフェノールCHALSAP−P8」(明日葉カルコン含量8%)、株式会社日本生物.科学研究所製)を、明日葉カルコンの最終濃度が1.6ppmになるように滅菌水で希釈して、明日葉カルコン溶液を調製した。
また、ビタミンB1(チアミンラウリル硫酸塩、「バイタミンSK」、シンコーサイエンス社製)の最終濃度が90ppmになるように滅菌水で希釈して、ビタミンB1溶液を調製した。
さらに、試験菌(乳酸菌:Lactobacillus Pentosus)を培地(酵母エキス0.5%(日本製薬(株)製)、ペプトン1%(日本製薬(株)製)、グルコース1%(和光純薬工業(株)製))にて30℃で24時間静置培養し、当該培養液を滅菌水で希釈して10
5CFU/mLに調製した菌液を作製した。
【0022】
以下のように接触試験を実施した。
滅菌した8mLの液体培地(酵母エキス0.5%、ペプトン1%、グルコース1%)に上記の各濃度に調製したビタミンB1溶液及び明日葉カルコン溶液を1mLずつ添加した。そして、10
5CFU/mLに調製した菌液100μLを添加(菌の終濃度10
3CFU/mL)後、30℃で96時間静置培養した。培地のpHは5.8であった。培養後の濁度(OD660)を測定し、0日目より0.1(10
7CFU/mL)以上数値が上がった場合を静菌効果なしとした。結果を表1に示す。
【0023】
なお、培養には、恒温槽として、インキュベーターMIR−154(三洋電機(株)製)を、容器として、直径18mm、長さ18cmの試験管をそれぞれ使用した。また、濁度測定には、分光光度計BACT−550(株式会社ジコー製)を用いた。
【実施例4】
【0026】
明日葉抽出物(「明日葉ポリフェノールCHALSAP−P8」(明日葉カルコン含量8%)、株式会社日本生物.科学研究所製)を、明日葉カルコンの最終濃度が6.0ppmになるように滅菌水で希釈して、明日葉カルコン溶液を調製し、ビタミンB1(チアミンラウリル硫酸塩、「バイタミンSK」、シンコーサイエンス社製)の最終濃度が75ppmになるように滅菌水で希釈して、ビタミンB1溶液を調製した以外は、実施例1と同じように、菌液を作製し、接触試験を実施した。なお、培地のpHは水酸化ナトリウム(関東化学(株)製)を6mol/Lとした溶液で調整して6.7とした。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
[比較例1〜4]
以下のように試料を調製した。
明日葉抽出物(「明日葉ポリフェノールCHALSAP−P8」(明日葉カルコン含量8%)、株式会社日本生物.科学研究所製)を、明日葉カルコンの最終濃度が10.4ppmになるように滅菌水で希釈して、明日葉カルコン溶液を調製した。
また、ビタミンB1(チアミンラウリル硫酸塩、「バイタミンSK」、シンコーサイエンス社製)の最終濃度がそれぞれ120、130または150ppmになるように滅菌水で希釈して、3種類のビタミンB1溶液を調製した。
菌液は、実施例1と同様に作製した。
【0029】
以下のように接触試験を実施した。
滅菌した9mLの液体培地(酵母エキス0.5%、ペプトン1%、グルコース1%)に上記の各濃度に調製したビタミンB1又は明日葉カルコン液を1mLずつ添加した。そして、10
5CFU/mLに調製した菌液100μLを添加(菌の終濃度10
3CFU/mL)後、30℃で96時間静置培養した。培養後の濁度(O.D.660)を測定し、0日目より0.1(10
7CFU/mL)以上数値が上がった場合を静菌効果なしとした。なお、培地のpHは表2に記載のとおりであり、比較例4については水酸化ナトリウム(関東化学(株)製)を6mol/Lとした溶液で調整して6.4とした。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】
表1と表2から、明日葉カルコンは、極めて少ない添加量でも、ビタミンB1との相乗効果が認められる。また、ビタミンB1の添加量が極めて少ない場合でも、明日葉カルコンを併用することにより、静菌効果を有することが分かる。
【0032】
一方、明日葉カルコンまたはビタミンB1を単独で用いた場合には、ある程度の添加量でも静菌効果がないことが分かる。さらに、ビタミンB1を単独で用いた場合には、静菌効果が得られる含有量では、ビタミンB1特有のにおいや味の課題を解決できない。
【0033】
また、明日葉カルコンとビタミンB1を併用することにより、ビタミンB1単独では抗菌効果が認められないpHの比較的高い領域においても抗菌活性が認められる。
【0034】
[比較例5〜7]
以下のように試料を調製した。
緑茶カテキン類(おいしいカテキンPF−TP80、(株)ファーマフーズ製)の最終濃度がそれぞれ350ppm、700ppm、1400ppmになるように滅菌水で希釈して、3種類の緑茶カテキン類溶液を調製した。
また、ビタミンB1(チアミンラウリル硫酸塩、「バイタミンSK」、シンコーサイエンス社製)の最終濃度がそれぞれ100ppm、50ppmになるように滅菌水で希釈して、2種類のビタミンB1溶液を調製した。
菌液は、実施例1と同様に作製した。
【0035】
以下のように接触試験を実施した。
滅菌した8mLの液体培地(酵母エキス0.5%、ペプトン1%、グルコース1%)に対し、比較例5と6については上記の各濃度に調製したビタミンB1溶液及び緑茶カテキン類溶液を1mLずつ添加し、比較例7については前記液体培地及び緑茶カテキン類溶液を1mLずつ添加した。そして、10
5CFU/mLに調製した菌液100μLを添加(菌の終濃度10
3CFU/mL)後、30℃で96時間静置培養した。培地のpHは5.8であった。培養後の液をバクテリアカウンター血球計算盤(サンリード硝子(有)製)でカウントし、10
7CFU/mL以上であった場合を静菌効果なしとした。結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
表3から、緑茶カテキン類は、明日葉カルコンに比べて抗菌活性が極めて弱く、高濃度で添加してもビタミンB1との相乗効果は認められない。
【0038】
[比較例8〜9]
以下のように試料を調製した。
グアバポリフェノール(グアバエキス末、(株)サウスプロダクト製)の最終濃度が300ppmになるように滅菌水で希釈して、グアバポリフェノール溶液を調製した。
また、ビタミンB1(チアミンラウリル硫酸塩、「バイタミンSK」、シンコーサイエンス社製)の最終濃度がそれぞれ200ppm、100ppmになるように滅菌水で希釈して、2種類のビタミンB1溶液を調製した。
菌液は、実施例1と同様に作製した。
【0039】
以下のように接触試験を実施した。
滅菌した8mLの液体培地(酵母エキス0.5%、ペプトン1%、グルコース1%)に上記の各濃度に調製したビタミンB1溶液及びグアバポリフェノール溶液を1mLずつ添加した。そして、10
5CFU/mLに調製した菌液100μLを添加(菌の終濃度10
3CFU/mL)後、30℃で96時間静置培養した。培地のpHは5.8であった。培養後の液をバクテリアカウンター血球計算盤(サンリード硝子(有)製)でカウントし、10
7CFU/mL以上であった場合を静菌効果なしとした。結果を表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】
表4から、グアバポリフェノールには、ビタミンB1との相乗効果が認められない。
【0042】
[比較例10〜11]
以下のように試料を調製した。
オリーブ果実ポリフェノール(Olivex CE010、サンブライト(株)製)の最終濃度が900ppmになるように滅菌水で希釈して、オリーブ果実ポリフェノール溶液を調製した。
また、ビタミンB1(チアミンラウリル硫酸塩、「バイタミンSK」、シンコーサイエンス社製)の最終濃度がそれぞれ200ppm、100ppmになるように滅菌水で希釈して、2種類のビタミンB1溶液を調製した。
菌液は、実施例1と同様に作製した。
【0043】
以下のように接触試験を実施した。
滅菌した8mLの液体培地(酵母エキス0.5%、ペプトン1%、グルコース1%)に上記の各濃度に調製したビタミンB1溶液及びオリーブ果実ポリフェノール溶液を1mLずつ添加した。そして、10
5CFU/mLに調製した菌液100μLを添加(菌の終濃度10
3CFU/mL)後、30℃で96時間静置培養した。培地のpHは5.8であった。培養後の液をバクテリアカウンター血球計算盤(サンリード硝子(有)製)でカウントし、10
7CFU/mL以上であった場合を静菌効果なしとした。結果を表5に示す。
【0044】
【表5】
【0045】
表5から、オリーブ果実ポリフェノールには、ビタミンB1との相乗効果が認められない。