(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本明細書に開示されたことは、適応雑音制御を持つ電力供給の様々な実施形態である。いくつかの実施形態では、デバイスは、出力電圧を提供するように構成される電力モジュールと、電力モジュールは、電圧源から入力電圧を受信するように構成される入力段(input stage)と、入力段に結合される出力段(output stage)と、出力段は、出力電圧と基準電圧間の差を示すフィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、出力電圧を提供するように構成され、を備え、通信信号を処理するように構成される通信モジュールと、通信モジュールは、出力段から出力電圧を受信することと、電力モジュールにフィードバック信号を提供することと、フィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、雑音適応信号(noise adaptation signal)を提供することと、を行うように構成される電圧フィードバックモジュールと、雑音適応信号を受信することに応答して通信信号上で信号処理オペレーションを修正するように構成される通信処理ブロックと、ここにおいて、修正された信号処理オペレーションは、通信信号上で電力モジュールからの雑音の影響を低減し、を備え、を備える。
【0006】
[0006] いくつかの実施形態では、通信処理ブロックは、雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの信号処理パラメータを決定することと、少なくとも1つの信号処理パラメータに、少なくとも部分的に基づいて、通信信号上で信号処理オペレーションを修正することと、を行うように構成される。
【0007】
[0007] いくつかの実施形態では、雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの信号処理パラメータを決定するように構成される通信処理ブロックは、複数の信号処理パラメータを決定することと、複数の信号処理パラメータを記憶することと、通信信号上で信号処理オペレーションを修正するために雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択することと、を行うように構成される通信処理ブロックを備える。
【0008】
[0008] いくつかの実施形態では、通信処理ブロックは、複数の信号処理パラメータを記憶するためのルックアップテーブルを備える。
【0009】
[0009] いくつかの実施形態では、雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するように構成される通信処理ブロックは、雑音適応信号のステータスに、少なくとも部分的に基づいて、複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するようにさらに構成される。
【0010】
[0010] いくつかの実施形態では、入力電圧は、交流電流(AC)入力電圧であり、入力段は、AC電力線から入力電圧を受信するように構成される。
【0011】
[0011] いくつかの実施形態では、通信モジュールは、AC電力線を通して送信のために通信データを提供するように構成される。
【0012】
[0012] いくつかの実施形態では、雑音適応信号は、フィードバック信号である。
【0013】
[0013] いくつかの実施形態では、出力段は、出力段の中の電流フローを制御するように構成されるスイッチングコンポーネントを備える。
【0014】
[0014] いくつかの実施形態では、フィードバック信号は、スイッチングコンポーネントに結合される。
【0015】
[0015] いくつかの実施形態では、通信信号に結合される雑音は、デバイスを動作するより前に特徴付けられる。
【0016】
[0016] いくつかの実施形態では、デバイスは、交流電流(AC)電力線を通してAC電力を受信し、AC電力線に通信信号を結合するように構成されるAC入力段と、AC入力段からAC電力を受信し、直流電流(DC)出力電圧と基準電圧間の差を示すフィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、DC出力電圧を提供するように構成されるDC出力段と、を備える電力モジュールと、通信信号を処理するように構成される通信モジュールと、通信モジュールは、DC出力段からDC出力電圧を受信することと、電力モジュールにフィードバック信号を提供することと、フィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、雑音適応信号を提供することと、を行うように構成される電圧フィードバックモジュールと、電力モジュールから通信信号を受信し、雑音適応信号を受信することに応答して通信信号上で信号処理オペレーションを修正すること、ここにおいて、修正された信号処理オペレーションは、通信信号上で電力モジュールからの雑音の影響を低減し、を行うように構成される通信処理ブロックと、を備え、を備える。
【0017】
[0017] いくつかの実施形態では、通信処理ブロックは、雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの信号処理パラメータを決定することと、少なくとも1つの信号処理パラメータに、少なくとも部分的に基づいて、通信信号上で信号処理オペレーションを修正することと、を行うように構成される。
【0018】
[0018] いくつかの実施形態では、雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの信号処理パラメータを決定するように構成される通信処理ブロックは、複数の信号処理パラメータを決定することと、複数の信号処理パラメータを記憶することと、通信信号上で信号処理オペレーションを修正するために雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択することと、を行うように構成される通信処理ブロックを備える。
【0019】
[0019] いくつかの実施形態では、通信処理ブロックは、複数の信号処理パラメータを記憶するためのルックアップテーブルを備える。
【0020】
[0020] いくつかの実施形態では、雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するように構成される通信処理ブロックは、雑音適応信号のステータスに、少なくとも部分的に基づいて、複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するように構成される通信処理ブロックを備える。
【0021】
[0021] いくつかの実施形態では、電力モジュールは、電力モジュールの中の電流フローを制御するように構成されるスイッチングトランジスタを備え、ここにおいて、フィードバック信号は、スイッチングトランジスタを動作するように構成される。
【0022】
[0022] いくつかの実施形態では、デバイスは、スイッチングトランジスタにフィードバック信号を結合するように構成される絶縁カプラ(isolation coupler)をさらに備える。
【0023】
[0023] いくつかの実施形態では、電力モジュールは、パワーアップイベント(power-up event)の間、DC出力電圧を提供するように構成されるスタートアップバイアス回路(startup bias circuit)を備える。
【0024】
[0024] いくつかの実施形態では、デバイスは、フィードバック信号のアクティビティを検出するように構成される検出回路、ここにおいて、検出回路は、絶縁カプラを通してフィードバック信号に結合され、をさらに備える。
【0025】
[0025] いくつかの実施形態では、デバイスは、パワーアップイベントの間、スイッチングトランジスタを動作するように構成されるスタートアップ回路、ここにおいて、パワーアップイベントは、フィードバック信号のアクティビティが検出回路を経て検出されないとき、示され、をさらに備える。
【0026】
[0026] いくつかの実施形態では、スタートアップ回路は、スイッチングトランジスタを動作するように構成されるリンギングチョーク回路(ringing choke circuit)を備える。
【0027】
[0027] いくつかの実施形態では、雑音適応信号は、フィードバック信号である。
【0028】
[0028] いくつかの実施形態では、電力モジュールは、カスコード構成(cascode configuration)の中の金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(metal oxide semiconductor field effect transistor)(MOSFET)に結合されるスイッチングトランジスタを備え、ここにおいて、スイッチングトランジスタおよびMOSFETは、電力モジュールの中の電流フローを制御するように構成される。
【0029】
[0029] いくつかの実施形態では、電力モジュールからの雑音が、デバイスを動作するより前に特徴付けられる。
【0030】
[0030] いくつかの実施形態では、方法は、デバイスの電力モジュールから電圧を、デバイスの通信モジュールで、受信することと、通信モジュールでフィードバック信号を決定することと、ここにおいて、フィードバック信号は、電力モジュールからの電圧を調整し、フィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、雑音適応信号を決定することと、電力モジュールからの雑音の影響を低減するために雑音適応信号を受信することに応答して通信モジュールの中の信号処理オペレーションを調整することと、を備える。
【0031】
[0031] いくつかの実施形態では、通信モジュールの中の信号処理オペレーションを調整することは、ルックアップテーブルから少なくとも1つの信号処理パラメータを取り出すことと、調整された信号処理オペレーションを決定するために取り出された少なくとも1つの信号処理パラメータを使用することと、を備える。
【0032】
[0032] いくつかの実施形態では、フィードバック信号は、電力モジュールからの電圧と基準電圧間の差に、少なくとも部分的に基づく。
【0033】
[0033] いくつかの実施形態では、取り出された少なくとも1つの信号処理パラメータは、電力モジュールからの雑音の特徴に、少なくとも部分的に基づく。
【0034】
[0034] いくつかの実施形態では、雑音適応信号は、フィードバック信号である。
【0035】
[0035] いくつかの実施形態では、フィードバック信号は、電力モジュールの中のスイッチングトランジスタに結合されるスイッチング信号である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
[0042] 続く記載は、本発明の主題事項の技法を具体化する例示的なシステム、方法、技法、命令シーケンス、およびコンピュータプログラム製品を含む。しかしながら、説明された実施形態が、これらの特定の詳細なしで実行され得ることは理解される。例えば、例は、通信媒体として電力線を使用する通信システムに関係するが、ワイヤレスまたはワイヤード通信システムのような、他の通信システムが、使用されることができる。他の例では、周知の命令インスタンス(instruction instances)、プロトコル、構造、および技法が、説明を不明瞭にしないために詳細に示されていない。
【0038】
[0043] 電力供給雑音は、電子機器のパフォーマンスに影響を及ぼすことができる。例えば、電力供給雑音は、電子通信デバイスの中のアナログコンポーネントのセンシティビティを低減することができる。いくつかの電力供給設計は、電力供給のオペレーションに関係する電力供給出力上で雑音を有することができる。例えば、スイッチング電力供給設計は、電力供給内で電流フローを制御するスイッチングトランジスタのような、スイッチングコンポーネントを有することができる。スイッチングコンポーネントが、オペレーティングステータス間で移行する(transitions)とき、雑音は、電力供給入力および/または出力に導入される(be introduced)ことができる。
【0039】
[0044] 入力電圧または出力電圧をフィルタリングするための追加のコンポーネントを追加する代わりに、適応信号処理技法(adaptive signal processing techniques)は、電力供給からの雑音の影響を低減するために使用されることができる。1つの実施形態では、デジタルフィルタは、電力供給の中で、フィードバック信号のような、信号に応答して適応的に使用されることができる。信号処理技法は、電力供給それ自身内の代わりに電力供給出力電圧に結合される(電力供給出力電圧によって電力を供給される)モジュール内に適用されることができる。
【0040】
[0045]
図1は、電力モジュール102および通信モジュール120を描写する例示的なシステム
図100である。1つの実施形態では、電力モジュール102は、通信モジュール120からの分離デバイス(separate device)としてインプリメントされることができる。そのような実施形態は、電力コンポーネントが論理コンポーネントから分離されることができるため、より低いコストを有し得る。別の実施形態では、電力モジュール102および通信モジュールは、単一のデバイス内でインプリメントされることができる。そのような実施形態は、(マルチデバイスの実施形態に関して)よりコンパクトであり得る。電力モジュール102は、電源104から電力を受信し、受信された電力を処理し、出力電圧112を提供するように構成される。例えば、入力段106は、受信された電力をフィルタリングすることができる。1つの実施形態では、電源104は、北米で一般的に使用される110ボルトの交流電流(AC)電圧のような、AC電圧源であることができる。別の実施形態では、電源104は、直流電流(DC)電圧源であることができる。いくつかのインプリメンテーションでは、入力段106は、AC電圧をDC電圧に整流する(rectifying)ための整流器を含むことができる。
【0041】
[0046] 出力段108は、入力段106に結合され、通信モジュール120のような、他のモジュールによる使用のために出力電圧112を提供することができる。出力電圧112は、フィードバック入力110で受信されたフィードバック信号150によって、少なくとも部分的に決定されることができる。フィードバック信号150は、出力電圧112を、より高い、またはより低い電圧レベルに調整することができる。しばしば、出力電圧112は、フィードバック信号150によって基準電圧レベルの許容レベル内まで制御されることができる。1つの実施形態では、出力段108は、スイッチング電力供給の出力電圧112がフィードバック信号150によって調整されることができるスイッチング電力供給を含むことができる。フィードバック信号150は、以下に電圧フィードバックモジュール122と併せてさらに説明される。
【0042】
[0047] 通信モジュール120は、ロード(load)130を含むことができる。ロード130は、電力モジュール102から電力を放散する(dissipate)ことができる電子回路、メモリ、プロセッサなどを含むことができる。
図1に示されるように、ロード130は、電力モジュール102から出力電圧112に直接結合される(directly coupled)ことができる。他の実施形態では、ロード130は、例えば、出力電圧112およびロード130間に配置される1つ以上の電圧レギュレータ(示されていない)を通して、出力電圧112に間接的に結合されることができる。
【0043】
[0048] 電圧フィードバックモジュール122は、出力電圧112を基準電圧レベルと比較するように構成されることができ、フィードバック信号150を電力モジュール102に提供することができる。フィードバック信号150は、出力電圧と基準電圧レベル間の差に関して変わることができる。例えば、出力電圧112が、基準電圧レベルより低い場合、フィードバック信号150は、出力電圧112をより高い電圧レベルに調整するために電力モジュール102に信号を送ることができる。反対に、出力電圧112が、基準電圧レベルより高いレベルである場合、フィードバック信号150は、出力電圧をより低い電圧レベルに調整するために電力モジュール102に信号を送ることができる。1つの実施形態では、出力段108は、スイッチングトランジスタ(示されていない)を含むことができ、フィードバック信号150は、スイッチングトランジスタに結合されることができる。したがって、フィードバック信号150は、スイッチングトランジスタのためにスイッチング信号を提供することができる。
【0044】
[0049] 通信モジュール120の中の通信処理ブロック124は、IEEE802.11規格によって説明されるような、HomePlug(登録商標)仕様、またはWi−Fi(登録商標)通信によって説明される電力線を介した通信のための信号処理回路のような通信信号に関係する信号処理オペレーションのための電子回路およびコンポーネントを含み得る。1つの実施形態では、通信データ132は、通信媒体(例えば、電力線、またはWi−Fi)を通した送信のための通信処理ブロック124によって符号化される。通信処理ブロック124はまた、通信媒体から通信信号を受信し、通信信号を復号し、通信データ132を提供することができる。
【0045】
[0050] 1つの実施形態では、出力電圧112が、フィードバック信号150によって調整されるとき、電力モジュール102は、出力電圧112上に電力供給雑音を作り得る。例えば、電力供給雑音は、フィードバック信号150と同じ(基本)周波数((fundamental) frequency)で出力電圧112上に雑音スパイクとして現れることができる。出力電圧112の中の電力供給雑音はまた、フィードバック信号150に調和的に関係する周波数(frequencies harmonically related to)で、存在することができる。出力段108は、出力電圧112の中に雑音を導入することができるフィードバック信号150を受信するように構成されるスイッチングコンポーネントを含むことができる。一般に、電力供給雑音は、低い電力(低い振幅、低い信号強度)の通信信号への通信処理ブロック124のセンシティビティを低減することができ、それによって通信モジュール120のパフォーマンスを低減する。いくつかの実施形態では、電力供給雑音は、通信処理ブロック124によって提供される信号処理オペレーションに干渉し得る。例えば、出力電圧112の中の雑音は、通信信号が通信媒体から受信され、復号されるとき、通信処理ブロック124に干渉することができる。
【0046】
[0051] 1つの実施形態では、電圧フィードバックモジュール122はまた、通信処理ブロック124の中の雑音適応ユニット128に雑音適応信号151を提供することができる。雑音適応信号151は、電力モジュール102に提供されるフィードバック信号150に(例えば、周波数、振幅、またはタイミングにおいて)関係し得る。いくつかのインプリメンテーションでは、雑音適応信号151は、フィードバック信号と実質的に類似していることができる。雑音適応ユニット128は、電圧フィードバックモジュール122から雑音適応信号151を受信することに応答して通信処理ブロック124内で信号処理オペレーションを修正することができる。例えば、雑音適応ユニット128は、雑音適応信号151を受信することに応答して通信信号の信号処理へのデジタル信号処理のような、追加のフィルタリングおよび/または追加の信号処理オペレーションを適用することができる。追加のフィルタリングおよび/または追加の信号処理オペレーションは、フィードバック信号150を受信することに応答して電力モジュール102によって作られる電力供給雑音の影響を低減するように構成されることができる。電力モジュール102からの電力供給雑音は、追加のフィルタリングおよび/または追加の信号処理オペレーションのためのパラメータを決定するために通信モジュール120を動作するより前に特徴付けられ(characterized)得る。例えば、電力モジュール102のオペレーションは、電力モジュール102を特徴付けるための設計段階の間にシミュレートされることができ、フィルタリングパラメータを決定する。別の例では、実験または履歴データ(historical data)は、フィルタリングパラメータを決定するために使用されることができる。1つの実施形態では、追加のフィルタリングおよび/または信号処理オペレーションは、電力供給雑音の影響を低減するために「粗調整(coarse adjustment)」を提供することができる。すなわち、パラメータは、電力供給雑音のすべての影響を除去し得ないが、初期設定(initial setting)を提供し得る。さらにパラメータは、フィードバック信号150を、通信媒体の中の雑音のような電力供給雑音に関係する収集された統計(collected statistics)と関連付けることによって通信モジュール124のオペレーションの間、決定され得る。これらのパラメータは、電力供給雑音の影響をさらに低減するために「微調整(fine adjustment)」を提供することができる。別の実施形態では、フィルタリングおよび/または信号処理パラメータは、電力モジュール102が動作するとき、「リアルタイム」で雑音適応ユニット128によって決定されることができる。フィルタリングおよび/または信号処理パラメータは、通信処理ブロック124、雑音適応ユニット128、または任意の他の技術的に実行可能な記憶デバイスまたは場所内に記憶され得る。追加のフィルタリングおよび/または信号処理オペレーションは、電力モジュール102に起因する電力供給雑音の影響を低減し、通信処理ブロック124の中の信号処理オペレーションのための増加させられたセンシティビティを提供することができる。
【0047】
[0052] 1つの実施形態では、通信システムは、通信媒体としてAC電力線を使用するように構成されることができる。例えば、通信システムは、電力線通信(PLC)プロトコルを使用して通信するように構成されることができる。この実施形態は、
図2に以下説明される。
【0048】
[0053]
図2は、AC−DC電力モジュール202および通信モジュール120を描写する別の例示的なシステム
図200である。1つの実施形態では、AC−DC電力モジュール202は、通信モジュール120からの分離デバイスとしてインプリメントされることができる。別の実施形態では、電力モジュール102および通信モジュールは、単一のデバイス内でインプリメントされることができる。AC−DC電力モジュール202は、AC電源204から電力を受信し、出力電圧112を提供する。AC−DC電力モジュール202は、電磁干渉(electro-magnetic interference)(EMI)および通信信号ブロック206を通してAC電源204に結合される。EMIおよび通信信号ブロック206は、他のデバイスに干渉を引き起こすことができる電磁信号の思いがけない放射または伝導(accidental radiation or conduction)を防ぐためにAC電力信号をフィルタリングするために使用されるEMIフィルタを含むことができる。加えて、EMIおよび通信信号ブロック206は、通信信号270をAC電力線275に結合することができる(通信信号270は、通信モジュール120と併せて以下に説明されることとなる)。
【0049】
[0054] AC−DCモジュール202の中のDC出力モジュール208は、EMIおよび通信信号ブロック206に結合される。DC出力モジュール208は、通信モジュール120のような他のモジュールによって使用される出力電圧112を提供することができる。出力電圧112は、DCフィードバック入力210で受信されるフィードバック信号150によって、少なくとも部分的に決定されることができる。上記に説明されたように、フィードバック信号150は、出力電圧112を、より高い、またはより低いレベルに調整することができる。1つの実施形態では、DC出力モジュール208は、スイッチング電力供給の出力電圧112がフィードバック信号150によって調整されることができるスイッチング電力供給を含むことができる。
【0050】
[0055] 通信モジュール120は、ロード130を含むことができる。上記に説明されたように、ロード130は、出力電圧112から電力を放散することができる。通信モジュール120は、電圧フィードバックモジュール122を含む。電圧フィードバックモジュール122は、出力電圧112を基準電圧レベルと比較するように構成されることができる。1つの実施形態では、電圧フィードバックモジュール122は、出力電圧112を基準電圧と比較するように構成される電圧比較器(示されていない)を含むことができる。電圧フィードバックモジュール122は、出力電圧112と基準電圧レベル間の差に応答してフィードバック信号150をDCフィードバック入力210に提供することができる。1つの実施形態では、DC出力モジュール208は、スイッチングトランジスタ(示されていない)を含むことができ、フィードバック信号150は、スイッチングトランジスタに結合されることができる。スイッチングトランジスタは、
図3と併せて以下にさらに詳細に説明される。
【0051】
[0056] 通信モジュール120は、通信処理ブロック124を含む。通信処理ブロック124は、HomePlug仕様によって説明される電力線通信(PLC)275のための信号処理回路のような通信信号を処理するための回路を含み得る。1つの実施形態では、通信データ132は、通信処理ブロック124によって通信信号270に符号化され、通信信号270は、EMIおよび通信信号ブロック206を通して電力線275に結合される。通信プロセッサブロック124はまた、電力線275から(
図2の例では、EMIおよび通信信号ブロック206を通して)通信信号270を受信し、通信信号を復号し、通信データ132を提供することができる。
【0052】
[0057] 1つの実施形態では、出力電圧112がフィードバック信号150によって調整されるとき、AC−DC電力モジュール202は、雑音を作り得る。上記に説明されたのと同様に、AC−DC電力モジュール202からの雑音は、通信処理ブロック124によって提供される通信に干渉し得る。例えば、出力電圧112の中の雑音は、通信信号270が通信媒体から受信、および復号されるとき、通信処理ブロック124に干渉することができる。別のインプリメンテーションでは、雑音は、フィードバック信号150によってAC−DC電力モジュール202に誘導され(be induced)得る。誘導された雑音は、通信信号270と通信媒体間で結合することに影響を及ぼすことができる。
【0053】
[0058] 1つの実施形態では、電圧フィードバックモジュール122は、雑音適応信号151を雑音適応ユニット128に提供することができる。雑音適応信号151は、AC−DC電力モジュール202に提供されるフィードバック信号150に(例えば、振幅、周波数または波形の形状において)関係することができ、いくつかのインプリメンテーションでは、雑音適応信号151は、フィードバック信号150に実質的に類似していることができる。雑音適応ユニット128は、電圧フィードバックモジュール122から雑音適応信号151を受信することに応答して通信処理ブロック124内で信号処理オペレーションを修正することができる。上記に説明されたように、通信処理ブロック124は、通信信号270の処理に追加のフィルタリングを適用することができる。追加のフィルタリングは、AC−DC電力モジュール202からの出力電力112からの雑音の影響を低減するように構成されることができる。
【0054】
[0059]
図3は、非絶縁AC−DC電力モジュール302および通信モジュール120の例示的なブロック
図300である。描写されたように、AC−DC電力モジュール302は、破線の左側に示され、一方、通信モジュール120は、破線の右側に示される。いくつかのコンポーネントおよび構造は、図面を不明瞭にしないためにAC−DC電力モジュール302と通信モジュール120の両方に詳細に示されていない。
【0055】
[0060] 非絶縁電力モジュールは、電源および供給された出力電圧間で直接結合(direct coupling)を提供する。直接結合は、電源(この例におけるAC電源204)と出力電力112間、接地(ground)とフィードバック信号150間で電気的絶縁(electrical isolation)を有さない。典型的に、AC電源204によって提供されるような危険な電圧に直接結合することができる信号にユーザがさらされるための機会がほとんどないとき、非絶縁電力モジュールは、使用され得る。例えば、システム300が、Wi−Fi通信システムである場合、ワイヤード通信は、ユーザにさらされることとならないため、危険なAC電力にユーザがさらされることとなるための機会は実に少ない。
【0056】
[0061] AC−DC電力モジュール302は、電力線275を通してAC電源204からAC電力を受信し、出力電圧112を提供する。AC電源204は、電力線275を通してEMIおよび通信信号モジュール206に結合される。AC電源204からのAC電力は、EMIおよび通信信号モジュール206によってフィルタリングされ、整流器304に結合される。整流器304は、全波整流器、半波整流器、またはAC信号をDC信号に整流することができる任意の他の技術的に実行可能な整流器構成であることができる。整流器304の出力は、変圧器306の一次側(primary side)の第1の端子に結合される。変圧器306は、一次側に関して二次側上に提供される電圧をステップアップする(増加する)、またはステップダウンする(減少する)ように構成されることができる。
【0057】
[0062] MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(metal oxide semiconductor field effect transistor))M1 308のゲートは、レジスタ351、コンデンサ352およびツェナーダイオード(zener diode)353によってバイアスされることができる。示されたように、整流器304の出力は、レジスタ351の第1の端子に結合される。レジスタ351の第2の端子は、コンデンサ352の第1の端子に結合される。コンデンサ352の第2の端子は、接地に結合される。レジスタ351の第2の端子はまた、MOSFET M1 308のゲートに結合される。
【0058】
[0063] 変圧器306の一次側の第2の端子は、MOSFET M1 308に結合される。MOSFET M1 308は、スイッチングトランジスタQ1 309に結合される。
図3に示されたMOSFET M1 308およびスイッチングトランジスタQ1 309のカスコード結合構成(cascode coupling configuration)は、トランジスタQ1 309を通して低電圧信号によって制御されている間、高いスイッチング電圧に、MOSFET 308 M1によって対処されることを可能にする。
図3において、M1 308は、MOSFETとして描写され、Q1 309は、バイポーラトランジスタとして描写されるが、M1 308および/またはQ1 309は、任意の他の技術的に実行可能な半導体またはメカニカルスイッチングデバイス(mechanical switching device)でインプリメントされることができる。いくつかのインプリメンテーションでは、変圧器306からの電圧が、単一のトランジスタの動作定格電圧(operating voltage ratings)を越えない場合特に、単一のトランジスタだけが、(カスコード構成を放棄して)MOSFET M1 308およびトランジスタQ1 309のペアを置き替えるために使用されることができる。
図3の実施形態に示されるコンポーネントの配列は、DC−DC変換のために使用されることができる1つのトポロジ(すなわち、フライバックトポロジ)を描写するが、他の実施形態では、他のトポロジが同様の機能性を提供するために使用され得ることは、留意される。
【0059】
[0064] トランジスタQ1 309は、スイッチングトランジスタとして動作することができ、フィードバック信号150に、少なくとも部分的に基づいて、電流を伝導することができる。変圧器306の二次側は、出力電圧112を作る。変圧器306の二次側は、ダイオード354の第1の端子に結合されることができる。ダイオード354の第2の端子は、コンデンサ355の第1の端子に結合される。コンデンサ355の第2の端子は、接地に結合される。ダイオード354およびコンデンサ355は、変圧器306の二次側の出力をスムーズにすることができる。出力電圧112は、ロード130に結合される。出力電圧112はまた、電圧フィードバックモジュール122に結合される。電圧フィードバックモジュール122は、出力電圧112と基準電圧レベル間の差に、少なくとも部分的に基づいて、トランジスタQ1 309にフィードバック信号150を提供することができる。電圧フィードバックモジュール122はまた、雑音適応信号151を雑音適応ユニット128に提供することができる。雑音適応信号151は、フィードバック信号150に(例えば、振幅、周波数または波形の形状において)関係することができ、いくつかのインプリメンテーションでは、雑音適応信号151は、フィードバック信号150に実質的に類似していることができる。
【0060】
[0065] 上記に説明されたように、通信処理ブロック124は、AC電力線275上で搬送される通信信号を符号化および復号し、通信データ132を提供する(または受け取る)ことができる。雑音適応ユニット128は、雑音適応信号151を受信することに応答して通信処理ブロック124内で信号処理オペレーションを修正することができる。上記に説明されたように、信号処理オペレーションは、フィードバック信号150を受信するとき、AC−DC電力モジュール302によって作られる雑音の影響を低減するように構成される追加のフィルタリングおよび/または追加の信号処理オペレーションを含むために修正されることができる。追加のフィルタリングおよび/または追加の信号処理オペレーションのためのパラメータは、AC−DC電力モジュール302を動作することに関してシミュレーション、実験または履歴データを通して決定されることができる。追加のフィルタリングおよび/または追加の信号処理オペレーションのためのパラメータは、通信処理ブロック124、雑音適応ユニット128、または任意の他の技術的に適切なメモリまたは記憶デバイス内に記憶されることができる。1つの実施形態では、パラメータは、雑音適応ユニット128に含まれるルックアップテーブル(LUT)320に記憶されることができる。LUT320は、AC−DC電力モジュール302からの雑音の影響を低減するために通信処理ブロック124によって使用されることができる信号処理パラメータを記憶するように構成されることができる。例えば、信号処理パラメータは、雑音適応信号151を受信することに応答してLUT320から取り出されることができる。1つの実施形態では、複数の信号処理パラメータは、通信信号270への電力モジュール302に起因する雑音(例えば、フィードバック信号150による雑音など)の統計に基づいてLUT320に記憶されることができる。雑音は、
図200に示されたシステムの特徴付けの間、またはシステムが、制御された帰納的なテスト(controlled recursive tests)を使用して動作している間(集められた統計を)分析されることができる。異なる信号処理パラメータは、通信信号270の統計および/または異なる信号レベルに応答してLUT320から取り出されることができる。
【0061】
[0066] いくつかのインプリメンテーションでは、スタートアップバイアスモジュール310は、フィードバック信号150が安定し、変圧器306の出力(すなわち、出力電圧112)が安定するまで、パワーアップイベントの間出力電圧112を提供するために使用されることができる。変圧器306の出力が安定した後、スタートアップバイアスモジュール310は、オフされ、高インピーダンスモードに置かれる(placed in a high impedance mode)ことができる。1つの実施形態では、スタートアップバイアスモジュールは、高値レジスタ(high value resistor)および/またはデプレッションモードの電界効果トランジスタ(depletion mode field effect transistor)(FET)のどちらかを含むことができる。高値レジスタについては、小さい電流、典型的に1mA未満、は、電力にまず接続されるとき、出力電圧112を持ち上げる(bring up)ために使用されることができる。ロード130は、スイッチングトランジスタQ1 309が伝導し始めるまで供給された電流未満でドロー(draw)するべきである。いったんスイッチングトランジスタQ1が、フィードバック信号150に応答して伝導すると、変圧器306は、ロード130によって必要とされる電流のすべてを提供する。その時点で、ロード130は、高値レジスタによって供給される電流より多くドローすることができる。いったん変圧器306が、全体的な効率性を増加するためにロード130に電流を供給すると、デプレッションモードのFETは、スタートアップバイアスモジュール310との接続を切るために高値レジスタと併せて使用されることができる。
【0062】
[0067]
図4は、絶縁AC−DC電力モジュール402および通信モジュール420の例示的なブロック
図400である。描写されたように、AC−DC電力モジュール402は、破線の左側に示され、一方、通信モジュール420は、破線の右側に示される。非絶縁電力モジュールと対照的に、絶縁電力モジュールは、絶縁電力モジュールおよび通信モジュール420に入るまたは出る任意の信号間で直接結合を有さない。危険な電圧(この例では、AC電源204)に直接結合するパスが提供されないため、絶縁電力モジュールは、非絶縁電力モジュールより安全であり得る。
【0063】
[0068] AC−DC電力モジュール402は、AC電源204からAC電力を受信する。AC電源204は、電力線275を通してEMIおよび通信信号モジュール206に結合される。AC電源204からのAC電力は、EMIおよび通信信号モジュール206によってフィルタされ、整流器304に結合される。整流器304の出力は、変圧器306の一次側の第1の端子に結合される。上記に説明されたように、MOSFET M1 308のゲートは、レジスタ351、コンデンサ352およびツェナーダイオード353によってバイアスされることができる。変圧器306の一次側の第2の端子は、MOSFET M1 308に結合される。MOSFET M1 308は、カスコード構成においてスイッチングトランジスタQ1 309に結合される。MOSFET M1 308およびスイッチングトランジスタQ1 309の構成およびオペレーションは、
図3と併せて上記に説明される。
【0064】
[0069] 変圧器306の二次側からの出力電圧112は、ロード130に結合される。上記に説明されたように、ダイオード354およびコンデンサ355は、変圧器306の二次側の出力をスムーズにすることができる。フィードバック信号150は、トランジスタQ1 309に間接的に結合される。電圧フィードバックモジュール122は、雑音適応信号151を雑音適応ユニット128に提供することもできる。雑音適応信号151は、フィードバック信号150に(例えば、振幅、周波数または波形の形状において)関係することができ、いくつかのインプリメンテーションでは、雑音適応信号151は、フィードバック信号150に実質的に類似していることができる。
【0065】
[0070] いくつかの実施形態では、トランジスタQ1 309は、変圧器306の一次側の中の電流を直接制御するが、フィードバック信号150は、トランジスタQ1 309に直接接続されない。フィードバック信号150は、トランジスタQ3 432および第2の変圧器430のような絶縁カプラを通してスイッチングトランジスタ309に結合される。第2の変圧器430は、危険な電圧(すなわち、AC電源204)を通信モジュール420に結合することを防ぐことができる。1つの実施形態では、第2の変圧器430は、1:1の巻線比(winding ratio)を持つ絶縁変圧器であることができる。絶縁の他の技術的に実行可能な方法は、第2の変圧器430の代わりに使用され得る。例えば、フォトダイオードまたはフォトトランジスタ(示されていない)のような光電子結合(opto-electronic coupling)が使用され得る。
【0066】
[0071] 上記に説明されたように、通信処理ブロック124は、AC電力線275上で搬送される通信信号270を符号化および復号し、通信データ132を提供する(または受け取る)ことができる。雑音適応ユニット128は、通信処理ブロック124内で信号処理オペレーションを修正することができる。例えば、信号処理オペレーションは、フィードバック信号150を受信するとき、AC−DC電力モジュール402によって作られる雑音の影響を低減するように構成される追加のフィルタリングを含むために修正されることができる。1つの実施形態では、雑音適応ユニット128は、LUT320を含むことができる。上記に説明されたように、LUT320は、AC−DC電力モジュール302からの雑音の影響を低減するために通信処理ブロック124によって使用されることができる信号処理パラメータを記憶するように構成されることができる。
【0067】
[0072] パワーアップイベントの間、およびフィードバック信号150が第2の変圧器430を通して結合される前にスタートアップ回路421(
図4の破線のボックスに示される)は、MOSFET M1 308のための最初のスイッチング経路を提供するために使用され得る。1つの実施形態では、スタートアップ回路421は、それらのコンポーネント値および任意の寄生コンポーネント値(any parasitic component values)によって、少なくとも部分的に決定される周波数で振動する(oscillate)ように構成されるレジスタ425および429ならびにコンデンサ428にさらに結合され、変圧器306に結合されるインダクタ427によって形成されるリンギングチョーク回路であることができる。振動(oscillation)は、トランジスタQ2 426を動作することができ、それによってトランジスタQ1 309がオフのままであるときでさえ、変圧器306の一次側の中の電流を制御することができる。描写された構成では、トランジスタQ1 309が、Q2 426に結合されるエミッタおよびコレクタであることに留意されたい。
【0068】
[0073] スタートアップ回路421は、ピーク検出器422およびトランジスタQ4 424のような検出回路によってディスエーブルされることができる。ピーク検出器422は、レジスタおよびコンデンサのようなコンポーネントで信号をフィルタリングすることによってフィードバック信号150からの信号のアクティビティを決定するように構成されることができる。1つの実施形態では、ピーク検出器422は、コンデンサ452、および2つの直列接続レジスタ(two series connected resistors)(レジスタ450およびレジスタ451)、およびダイオード453を含む。ダイオード453の第1の端子は、第2の変圧器430の出力に結合される。ダイオード453の第2の端子は、コンデンサ452の第1の端子に結合される。コンデンサ452の第2の端子は、接地に結合される。コンデンサ452の第1の端子はまた、レジスタ451の第1の端子に結合される。レジスタ451の第2の端子は、トランジスタQ4 424のベース、およびレジスタ450の第1の端子に結合される。レジスタ450の第2の端子は、接地に結合される。
【0069】
[0074] フィードバック信号150が、アクティブになるとき、トランジスタQ3 432は、動作し、フィードバック信号150に類似している信号は、第2の変圧器430に結合される。第2の変圧器430の出力は、トランジスタQ1 309に結合される。
図3において上記に説明されたように、トランジスタQ1 309は、変圧器306の中の電流のためのスイッチングトランジスタとして作動する。第2の変圧器430の出力からの信号は、ピーク検出器422に結合される。結合された信号が、ピーク検出器422に入るとき、トランジスタQ4 424は、イネーブルされ、トランジスタQ2 426のベースをトランジスタQ2 426をディスエーブルする低い電位(a low potential)(接地に近い)に結合し、それによって、スタートアップ回路421をディスエーブルする。
【0070】
[0075]
図5は、適応雑音制御を持つ電力モジュールおよび通信モジュールのための例示的なオペレーションのフローチャート500である。
図5の方法は、(例示の目的のためであり、限定としてでない)
図1−4に説明されたシステムおよびコンポーネントに関して説明される。例示のオペレーションは、AC−DC電力モジュール202、通信モジュール120および雑音適応ユニット128に限定されないが、そのようなそれらの図の中の1つ以上のコンポーネントによって実行されることができる。
【0071】
[0076] 電圧が電力モジュール102から受信されるとき、フローは、ブロック502で始まることができる。1つの実施形態では、電圧は、通信モジュール120で受信されることができ、電力モジュールは、AC−DC電力モジュール302またはAC−DC電力モジュール402であることもできる。電力モジュール102は、出力電圧112を通信モジュール120または通信モジュール420のような他のモジュールに提供するように構成されることができる。
【0072】
[0077] ブロック504へ進むと、フィードバック信号150は、電力モジュール102からの電圧を調整するために決定される。1つの実施形態では、フィードバック信号150は、電圧フィードバックモジュール122によって決定されることができる。上記に説明されたように、フィードバック信号150は、出力電圧112と基準電圧レベル間の差を表現する(describe)ことができ、出力電圧112をより高いまたはより低いレベルに調整することができる。例えば、出力電圧112が、基準電圧レベルより低い場合、フィードバック信号150は、出力電圧112をより高い電圧レベル(現在の出力電圧112より大きい電圧)に調整することができる。反対に、出力電圧112が、基準電圧レベルより高い電圧である場合、フィードバック信号150は、出力電圧112をより低い電圧レベル(現在の出力電圧112より低い電圧に調整することができる。
【0073】
[0078] ブロック506へ進むと、雑音適応信号151は、決定される。雑音適応信号151は、フィードバック信号150に関係することができる。例えば、雑音適応信号は、フィードバック信号150に振幅、周波数または波形の形状において類似していることができる。1つの実施形態では、雑音適応信号151は、フィードバック信号150と実質的に類似していることができる。
【0074】
[0079] ブロック508へ進むと、雑音低減処理は、雑音適応信号151を受信することに応答して実行され、フローは、終わることができる。1つの実施形態では、雑音低減処理は、通信信号270上で実行されることができ、通信モジュール120の中で実行される通信信号上の信号処理オペレーションに、デジタル信号処理のような、追加のフィルタリングまたは信号処理オペレーションを適用することを含むことができる。別の実施形態では、通信信号上の信号処理オペレーションは、通信処理モジュール124の中で実行される。雑音低減処理は、電力モジュール102から通信信号270に結合される雑音の影響を低減することができる。1つの実施形態では、電力モジュール102からの電圧からの雑音は、フィードバック信号150に関連することができる。電力モジュール102から結合される雑音は、通信モジュール120または通信処理モジュール124を動作するより前に特徴付けられ得る。雑音が特徴付けられるため、雑音の影響は、追加の信号処理を通して低減されることができる。
【0075】
[0080]
図1−5および本明細書に説明されたオペレーションが、例であり、実施形態を理解することに役立つことを意味され、実施形態を限定する、または特許請求の範囲を限定するために使用されるべきでないことは、理解されるべきである。実施形態は、追加のオペレーション、より少ないオペレーション、オペレーションを異なる順序で、オペレーションを並列に、およびいくつかのオペレーションを異なって実行し得る。
【0076】
[0081] 当業者によって認識されることとなるように、本発明の主題事項の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具体化され得る。したがって、本発明の主題事項の態様は、「回路」、「モジュール」または「システム」と本明細書にすべて概して呼ばれ得る、全体的にハードウェアの実施形態、(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、等を含む)ソフトウェアの実施形態またはソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせる実施形態の形を取り得る。さらに、本発明の主題事項の態様は、コンピュータ可読プログラムコードを具体化した1つ以上のコンピュータ可読媒体において具体化されたコンピュータプログラム製品の形を取り得る。
【0077】
[0082] 本発明の主題事項の態様は、発明の主題事項の実施形態にしたがって、方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートの例示および/またはブロック図を参照して説明される。フローチャートの例示および/またはブロック図の各ブロック、およびフローチャートの例示および/またはブロック図の中のブロックの組み合わせがコンピュータプログラムの命令によってインプリメントされることができることは、理解されるであろう。これらのコンピュータプログラムの命令は、コンピュータのプロセッサまたは他のプログラマブルデータ処理装置を経て実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックにおいて規定される機能/動作をインプリメントするための手段を作成するように、機械を生産するための汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得る。
【0078】
[0083] これらのコンピュータプログラムの命令はまた、コンピュータ可読媒体内に記憶された命令がフローチャートおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックにおいて規定された機能/動作をインプリメントする命令を含む製造品を生産するように、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスに、特定の方式で機能するように指示することができるコンピュータ可読媒体内に記憶され得る。
【0079】
[0084] コンピュータプログラムの命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックにおいて規定された機能/動作をインプリメントするための処理を提供するように、一連の動作ステップが処理をインプリメントされたコンピュータを生産するためにコンピュータ、他のプログラマブル装置または他のデバイス上で実行されるために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイス上でロードされ得る。
【0080】
[0085] 複数のインスタンスが、単数のインスタンスとして本明細書で説明されたコンポーネント、オペレーション、または構成のために提供され得る。最後に、様々なコンポーネント、オペレーションおよびデータストア間の境界は、いくらか恣意的であり、特定のオペレーションが、特定の例示的な構成との関連で例示される。機能性の他の割り当ては、想定され、発明の主題事項の範囲内に含まれ得る。一般に、例示の構成の中の別個のコンポーネントとして提示される構造および機能性は、組み合わされた構造またはコンポーネントとしてインプリメントされ得る。同様に、単一のコンポーネントとして提示された構造および機能性は、別個のコンポーネントとしてインプリメントされ得る。これらのおよび他の変形、修正、追加、および改良は、発明の主題事項の範囲内に含まれ得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
デバイスであって、
出力電圧を提供するように構成される電力モジュールと、前記電力モジュールは、
電圧源から入力電圧を受信するように構成される入力段と、
前記入力段に結合される出力段と、前記出力段は、前記出力電圧と基準電圧間の差を示すフィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記出力電圧を提供するように構成され、
を備え、
通信信号を処理するように構成される通信モジュールと、前記通信モジュールは、
前記出力段から前記出力電圧を受信することと、
前記電力モジュールに前記フィードバック信号を提供することと、
前記フィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、雑音適応信号を提供することと、
を行うように構成される電圧フィードバックモジュールと、
前記雑音適応信号を受信することに応答して前記通信信号上で信号処理オペレーションを修正するように構成される通信処理ブロックと、ここにおいて、前記修正された信号処理オペレーションは、前記通信信号上で前記電力モジュールからの雑音の影響を低減し、
を備え、
を備える、デバイス。
[C2]
前記通信処理ブロックは、
前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの信号処理パラメータを決定することと、
前記少なくとも1つの信号処理パラメータに、少なくとも部分的に基づいて、前記通信信号上で前記信号処理オペレーションを修正することと、
を行うように構成される、C1に記載のデバイス。
[C3]
前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの信号処理パラメータを決定するように構成される前記通信処理ブロックは、
複数の信号処理パラメータを決定することと、
前記複数の信号処理パラメータを記憶することと、
前記通信信号上で前記信号処理オペレーションを修正するために前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択することと、
を行うように構成される前記通信処理ブロックを備える、C2に記載のデバイス。
[C4]
前記通信処理ブロックは、前記複数の信号処理パラメータを記憶するためのルックアップテーブルを備える、C3に記載のデバイス。
[C5]
前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するように構成される前記通信処理ブロックは、前記雑音適応信号のステータスに、少なくとも部分的に基づいて、前記複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するようにさらに構成される、C3に記載のデバイス。
[C6]
前記入力電圧は、交流電流(AC)入力電圧であり、前記入力段は、AC電力線から前記入力電圧を受信するように構成される、C1に記載のデバイス。
[C7]
前記通信モジュールは、前記AC電力線を通して送信のために通信データを提供するように構成される、C6に記載のデバイス。
[C8]
前記雑音適応信号は、前記フィードバック信号である、C1に記載のデバイス。
[C9]
前記出力段は、前記出力段の中の電流フローを制御するように構成されるスイッチングコンポーネントを備える、C1に記載のデバイス。
[C10]
前記フィードバック信号は、スイッチングコンポーネントに結合される、C1に記載のデバイス。
[C11]
前記通信信号に結合される雑音は、前記デバイスを動作するより前に特徴付けられる、C1に記載のデバイス。
[C12]
デバイスであって、
交流電流(AC)電力線を通してAC電力を受信し、前記AC電力線に通信信号を結合するように構成されるAC入力段と、
前記AC入力段からAC電力を受信し、直流電流(DC)出力電圧と基準電圧間の差を示すフィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記DC出力電圧を提供するように構成されるDC出力段と、
を備える電力モジュールと、
前記通信信号を処理するように構成される通信モジュールと、前記通信モジュールは、
前記DC出力段から前記DC出力電圧を受信することと、
前記電力モジュールに前記フィードバック信号を提供することと、
前記フィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、雑音適応信号を提供することと、
を行うように構成される電圧フィードバックモジュールと、
前記電力モジュールから前記通信信号を受信し、前記雑音適応信号を受信することに応答して前記通信信号上で信号処理オペレーションを修正すること、ここにおいて、前記修正された信号処理オペレーションは、前記通信信号上で前記電力モジュールからの雑音の影響を低減し、
を行うように構成される通信処理ブロックと、
を備え、
を備える、デバイス。
[C13]
前記通信処理ブロックは、
前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの信号処理パラメータを決定することと、
前記少なくとも1つの信号処理パラメータに、少なくとも部分的に基づいて、前記通信信号上で前記信号処理オペレーションを修正することと、
を行うように構成される、C12に記載のデバイス。
[C14]
前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの信号処理パラメータを決定するように構成される前記通信処理ブロックは、
複数の信号処理パラメータを決定することと、
前記複数の信号処理パラメータを記憶することと、
前記通信信号上で前記信号処理オペレーションを修正するために前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択することと、
を行うように構成される前記通信処理ブロックを備える、C13に記載のデバイス。
[C15]
前記通信処理ブロックは、前記複数の信号処理パラメータを記憶するためのルックアップテーブルを備える、C14に記載のデバイス。
[C16]
前記雑音適応信号に、少なくとも部分的に基づいて、前記複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するように構成される前記通信処理ブロックは、前記雑音適応信号のステータスに、少なくとも部分的に基づいて、前記複数の信号処理パラメータのうちの少なくともサブセットを選択するように構成される前記通信処理ブロックを備える、C14に記載のデバイス。
[C17]
前記電力モジュールは、前記電力モジュールの中の電流フローを制御するように構成されるスイッチングトランジスタを備え、ここにおいて、前記フィードバック信号は、前記スイッチングトランジスタを動作するように構成される、C12に記載のデバイス。
[C18]
前記スイッチングトランジスタに前記フィードバック信号を結合するように構成される絶縁カプラをさらに備える、C17に記載のデバイス。
[C19]
前記電力モジュールは、パワーアップイベントの間前記DC出力電圧を提供するように構成されるスタートアップバイアス回路を備える、C12に記載のデバイス。
[C20]
フィードバック信号のアクティビティを検出するように構成される検出回路、ここにおいて、前記検出回路は、前記絶縁カプラを通して前記フィードバック信号に結合され、
をさらに備える、C18に記載のデバイス。
[C21]
パワーアップイベントの間前記スイッチングトランジスタを動作するように構成されるスタートアップ回路、ここにおいて、前記パワーアップイベントは、フィードバック信号のアクティビティが前記検出回路を経て検出されないとき、示され、
をさらに備える、C20に記載のデバイス。
[C22]
前記スタートアップ回路は、前記スイッチングトランジスタを動作するように構成されるリンギングチョーク回路を備える、C21に記載のデバイス。
[C23]
前記雑音適応信号は、前記フィードバック信号である、C12に記載のデバイス。
[C24]
前記電力モジュールは、カスコード構成の中の金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)に結合されるスイッチングトランジスタを備え、ここにおいて、前記スイッチングトランジスタおよび前記MOSFETは、前記電力モジュールの中の電流フローを制御するように構成される、C12に記載のデバイス。
[C25]
電力モジュールからの雑音が、前記デバイスを動作するより前に特徴付けられる、C12に記載のデバイス。
[C26]
方法であって、
デバイスの電力モジュールから電圧を、前記デバイスの通信モジュールで、受信することと、
前記通信モジュールでフィードバック信号を決定することと、ここにおいて、前記フィードバック信号は、前記電力モジュールからの前記電圧を調整し、
前記フィードバック信号に、少なくとも部分的に基づいて、雑音適応信号を決定することと、
前記電力モジュールからの雑音の影響を低減するために前記雑音適応信号を受信することに応答して前記通信モジュールの中の信号処理オペレーションを調整することと、
を備える方法。
[C27]
前記通信モジュールの中の前記信号処理オペレーションを調整することは、ルックアップテーブルから少なくとも1つの信号処理パラメータを取り出すことと、前記調整された信号処理オペレーションを決定するために前記取り出された少なくとも1つの信号処理パラメータを使用することと、を備える、C26に記載の方法。
[C28]
前記フィードバック信号は、前記電力モジュールからの前記電圧と基準電圧間の差に、少なくとも部分的に基づく、C26に記載の方法。
[C29]
前記取り出された少なくとも1つの信号処理パラメータは、前記電力モジュールからの雑音の特徴に、少なくとも部分的に基づく、C27に記載の方法。
[C30]
前記雑音適応信号は、前記フィードバック信号である、C26に記載の方法。
[C31]
前記フィードバック信号は、前記電力モジュールの中のスイッチングトランジスタに結合されるスイッチング信号である、C26に記載の方法。