【文献】
Transmit Diversity for PRS,Qualcomm Incorporated,3GPP TSG−RAN WG4 Meeting#68 R4−133516,Barcelona,Spain,19−23 August,2013
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0020]以下の詳細な説明では、請求する主題の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、請求する主題はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることを、当業者は理解されよう。他の事例では、請求する主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法、装置、および/またはシステムについては詳細に説明していない。
【0015】
[0021]本明細書で使用する「モバイル電子デバイス」、「モバイルデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、またはそのような用語の複数形は、互換的に使用され得、変化する位置を時々占有し得る任意の種類の専用コンピューティングプラットフォームまたは装置を指すことがある。いくつかの事例では、モバイル通信デバイスは、たとえば、1つまたは複数の通信プロトコルに従う情報のワイヤレス送信または受信を通して、モバイルまたはそれ以外の他のデバイスと通信することが可能であり得る。例示として、本明細書では単に「モバイルデバイス」と呼ぶことがある専用モバイル通信デバイスは、たとえば、セルラー電話、スマート電話、携帯情報端末、ウェアラブルコンピュータ、リストフォン、ラップトップコンピュータ、パーソナルエンターテインメントシステム、タブレットパーソナルコンピュータ、パーソナルオーディオまたはビデオデバイス、パーソナルナビゲーションデバイスなどを含み得る。ただし、これらは、少なくとも部分的に、たとえば、モバイルデバイスの位置を推定するための1つまたは複数の動作および/または技法を実装するために使用され得るモバイルデバイスの例にすぎず、請求する主題はこの点について限定されないことを諒解されたい。また、「位置」および「ロケーション」という用語は、本明細書では互換的に使用され得ることに留意されたい。
【0016】
[0022]本明細書で使用する、「測位基準信号」バーストまたは「PRSバースト」は、モバイルデバイスが、たとえば、他のPRSバーストなど、他の収集された信号に関してPRSバーストの到着時間を測定することを可能にするために、たとえば、セルラー基地局によって行われる1つまたは複数の送信を指すことがある。PRSバーストは、たとえば、セルラーネットワークコントローラの制御下で、周期的間隔でセルラー基地局の1つまたは複数の送信機アンテナポートを使用して送信され得る。PRSバーストは、PRSバーストの送信のためにセルラー基地局によって割り振られた1つまたは複数の「リソース要素」を利用し得る。リソース要素は、たとえば、約5.0kHz、約10.0kHz、約15.0kHzなど、サブキャリアの周波数帯域幅のユニットを備え得る。サブキャリア周波数帯域幅のユニットに加えて、リソース要素は、1つのシンボル、2つのシンボルなどを送信する際に消費される時間の長さなど、特定の送信時間間隔を備え得る。さらに、リソース要素は、セルラー基地局送信機の特定のアンテナポートに割り当てられ得る。基地局送信機のアンテナポートは、1つまたは複数のキャリアおよびサブキャリア周波数を備える電磁信号をワイヤレス通信チャネルに送り出すことが可能な、物理アンテナまたは他のタイプの放射構造に結合され得る。
【0017】
[0023]したがって、1つの可能な非限定的な例では、セルラー基地局は、たとえば、ダイポールまたはモノポールアンテナに結合され得る送信機アンテナポートを使用して、1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを送信するのに適した時間スパンにわたる約15.0kHz帯域幅を備えるリソース要素を利用するPRSバーストを送信し得る。実施形態では、OFDM信号は、たとえば、4状態(4-state)、16状態、または64状態直交振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation)方式によって変調され得る。キャリア周波数は、たとえば、1700MHz、1900MHz、2500MHzなどを中心とし得る。しかしながら、PRSバーストは、異なる中心周波数、サブキャリア周波数帯域幅、多重化方式、変調方式、アンテナポート、アンテナポートに結合された物理アンテナまたは他の放射構造などを利用し得る通信システム中のリソース要素を消費し得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、LTE(登録商標)(ロングタームエボリューション)、発展型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)、物理チャネルおよび変調(ETSI TS36.211バージョン10.0.0リリース10)に従って、PRSバーストが形成または生成され得るが、請求する主題はこの点について限定されない。
【0018】
[0024]前に言及したように、モバイル通信デバイスは、1つまたは複数のセルラー基地局からの信号を収集および処理することによってモバイルデバイスの現在ロケーションを推定するために、セルラーネットワークと協働し得る。観測到着時間差(ODTOA)に従い得る一手法では、いくつかの基地局(たとえば、3つまたはそれ以上)がPRSバーストをモバイルデバイスに送信し得る。セルラー基地局からのPRSバーストの受信に応答して、たとえば、モバイルデバイスは、PRSバーストの到着時間の間の差を計算し、計算された時間差をセルラーネットワークコントローラに送信し得る。実施形態では、セルラーネットワークコントローラが、次には、モバイルデバイスによって観測された、報告された時間差を、モバイルデバイスと1つまたは複数の送信セルラー基地局との間の推定距離に変換し得る。セルラーネットワークコントローラは、送信セルラー基地局の既知のロケーションを推定距離と関係付け、モバイルデバイスの推定ロケーションを計算し得る。しかしながら、OTDOAは、モバイルデバイスの現在ロケーションを推定するために採用され得る様々な手法のうちの1つにすぎず、請求する主題はこの点について限定されないことに留意されたい。
【0019】
[0025]いくつかの事例では、PRSバーストは、通信チャネル品質に影響を及ぼし得る様々な現象に応じてひずむことがある。たとえば、通信チャネルは、セルラー基地局から送信された信号が直接的および間接的信号経路を介してモバイルデバイスに到着し得る、マルチパスフェージングをもたらし得る。直接的および間接的送信信号が強め合うように干渉する場合、モバイルデバイスへのアンテナ入力ポートにおいて比較的強い信号が存在し得る。しかしながら、直接的および間接的信号経路からの信号が弱め合うように干渉する場合、モバイルデバイスのアンテナポートにおいて比較的小さい信号が存在し得る。いくつかの事例では、たとえば、建築物および他の障害物が顕著なマルチパスフェージングをもたらし得る、密集した市街地をモバイルデバイスユーザが動き回るとき、直接的および間接的経路を介して受信された信号が、時々、強め合うように干渉し得る。しかしながら、またあるときには、直接的および間接的経路を介して到着する信号は、弱め合うように干渉し得る。したがって、モバイルデバイスが、OTDOA手法を使用して推定位置の更新を受信している場合、たとえば、モバイルデバイスユーザは、比較的不正確な位置推定のオケージョンと、後続の比較的正確な位置推定のオケージョンとに気づくことがある。マルチパスフェージングが他の現象を生じ得、請求する主題はこの点について限定されないことに留意されたい。
【0020】
[0026]他の事例では、PRSバーストは、たとえば、長い通信チャネル上で信号が送信される場合、減衰することがある。したがって、地上約10.0〜50.0メートルの距離に1つまたは複数のセルラーネットワークアンテナが位置し得るが、モバイルデバイスにおいて受信される信号は著しく減衰させられ得る。約20.0キロメートルまたはそれ以上など、大きい距離だけセルラー基地局が分離され得る田園地帯においてなど、いくつかの事例では、受信されたPRSバーストが、背景雑音フロアをわずかしか超えないことがある。そのような事例では、モバイルデバイスの受信機回路が、受信されたPRSバーストを背景雑音と適切に区別することができないことがある。したがって、モバイルデバイスは、協働セルラーネットワークにPRSバーストの到着時間の正確な測定値を与えることができないことがある。次には、セルラー基地局に結合されたセルラーネットワークコントローラが、モバイルデバイスの位置を正確に推定することができないことがある。
【0021】
[0027]PRSバーストを受信および収集するモバイルデバイスの能力を向上させることに向けた手法は、セルラー基地局の2つまたはそれ以上の送信機アンテナポートを使用してPRSバーストを送信することを備え得る。実施形態では、送信アンテナダイバーシティが、ワイヤレス通信チャネルなど、通信媒体を通る2つまたはそれ以上の比較的独立した信号経路を与えることによって、モバイルデバイスにおいて観測されるマルチパスフェージングを低減し得る。2つまたはそれ以上の比較的独立した信号経路を与えることに応答して、増加した振幅の信号がモバイルデバイスのアンテナに存在し得る。したがって、信号フェージングの確率が低減され得る。送信ダイバーシティは他の利益をもたらし得、請求する主題はこの点について限定されない。
【0022】
[0028]いくつかの実装形態では、約500.0ミリ秒間隔、約250.0ミリ秒間隔、約160.0ミリ秒間隔など、周期的にPRSバーストを送信することによって、モバイルデバイスにおける、増加した信号強度および/またはより低いひずみなど、信号品質の改善がさらに向上され得る。PRSバーストは、たとえば、交互の偶数「オケージョン」および奇数「オケージョン」に編成され得、ここにおいて、奇数オケージョンは、たとえば、約160.0ミリ秒の奇数倍と一致し得、偶数オケージョンは約160.0ミリ秒の偶数倍と一致し得る。PRSバーストは、偶数オケージョン中に第1の送信機アンテナポートを通して送信され得、奇数オケージョン中に第2の送信機アンテナポートを通して送信され得る。特定の実装形態では、たとえば、16状態QAMコンスタレーションのシンボルなど、1つまたは複数のシンボルの極性が偶数/奇数オケージョン中に交番され得る。たとえば、第1のタイプのオケージョン(たとえば、「奇数」オケージョン)中に、QAMコンスタレーション中の正値に対応するシンボル(たとえば、「r」)が送信され得、第2のタイプのオケージョン(たとえば、「偶数」オケージョン)中に、QAMコンスタレーション中の負値に対応するシンボル(たとえば、「−r」)が送信され得る。信号極性におけるそのようなダイバーシティは、モバイルデバイスが、たとえば、増加した信号強度および/またはより低いひずみを備え得る比較的高い品質のPRSバーストを受信し得る、一層大きい可能性を与え得る。しかしながら、信号品質のさらなる改善が利用され得、請求する主題はこの点について限定されないことに留意されたい。
【0023】
[0029]いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、奇数および偶数送信オケージョン中にモバイルデバイスによって収集され得る、第1および第2のPRSバーストの性能基準を測定し得る。特定の実施形態では、モバイルデバイスは、収集された信号の信号対雑音比の測定値に少なくとも部分的に基づいて、奇数および偶数オケージョン中に送信された異なる受信されたPRSバースト同士を区別するように機能し得る、弁別器および/または信号プロセッサを利用し得る。他の実施形態では、弁別器および/または信号プロセッサは、時間領域および/または周波数領域における相関に少なくとも部分的に基づいて、収集されたPRSバースト同士を区別し得る。弁別器および/または信号プロセッサは、最良の確定された(best defined)相関ピークに従う奇数および/または偶数オケージョンからのPRSバースト信号の選択を可能にし得る。相関ピークは、自己相関を介してなど、時間領域において決定され、または、収集された信号のフーリエ解析を介してなど、周波数領域において決定され得る。少なくともいくつかの実施形態では、相関ピーク幅が公称相関ピーク幅と比較され得る。これらの手法は、PRSバーストの到着時間を推定する際の増加した精度を可能にし得、これは、モバイルデバイスのロケーションを推定することをPRS信号バーストの正確な測定値が支援し得る事例では、有利であり得る。
【0024】
[0030]いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの弁別器は、第1の送信機アンテナポートを通して送信され得る、第1のPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルを、第2の送信機アンテナポートを通して送信され得る、第2のPRSバースト中で検出されたシンボルと比較し得る。モバイルデバイスは、弁別器からの出力信号に少なくとも部分的に基づいて、第1のPRSバーストが第2のPRSバーストとは異なる極性のシンボルを備えると決定し得る。したがって、モバイルデバイスのプロセッサは、たとえば、第1のタイプのオケージョン(たとえば、「奇数」オケージョン)中に第1のPRSバーストが送信され、第2のタイプのオケージョン(たとえば、「偶数」オケージョン)中に第2のPRSバーストが送信されたと決定し得る。決定に応答して、モバイルデバイスのプロセッサは、いくつかの収集されたPRSバーストを、奇数送信オケージョンなど、第1のタイプのオケージョンに割り当て得る。また、決定に応答して、モバイルデバイスのプロセッサは、いくつかの他の収集されたPRSバーストを、偶数送信オケージョンなど、第2のタイプのオケージョンに割り当て得る。第1および第2のタイプのオケージョンへのそのような割当ては、少なくともいくつかの実施形態では、PRSバーストを収集し、そのような収集に少なくとも部分的に基づいてPRSバーストの到着時間をより精密に測定する、モバイルデバイスの能力を向上させ得る。
【0025】
[0031]いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの弁別器は、たとえば、プロセッサによるセル固有基準信号の検出に応答して、第1のPRSバーストを、第1のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定し得る。特定の実施形態では、セル固有基準信号(CRS)は、たとえば、特定のセルラー基地局が、奇数および偶数送信オケージョンなど、2つまたはそれ以上のタイプのオケージョンを使用してPRSバーストを送信し得ることをモバイルデバイスのプロセッサに通知し得る。他の実施形態では、1つまたは複数のCRSは、セルラー基地局が、3つのタイプ、4つのタイプなどの追加の送信タイプのオケージョンを備えるPRSバーストを利用し得ることをモバイルデバイスのプロセッサに通知し得る。したがって、PRSバーストは、たとえば、モバイルデバイスがPRSバーストの到着時間のより精密な測定を実行することを可能にし得る特定のタイプのオケージョンに割り当てられ得る。
【0026】
[0032]
図1は、一実施形態による、ネットワークトポロジー100の概略図である。以下で説明するように、異なるタイプのオケージョンにおいて異なるPRSバーストを送信するための1つまたは複数のプロセスまたは動作が、たとえば、モバイルデバイス102によって利用され得る信号環境において実装され得る。ネットワークトポロジー100について、本明細書では、公衆ネットワーク(たとえば、インターネット、ワールドワイドウェブ)、プライベートネットワーク(たとえば、イントラネット)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLANなど)など、様々な通信ネットワークまたはネットワークの組合せのコンテキストにおいて、全体的にまたは部分的に実装され得る非限定的な例として説明することを諒解されたい。また、請求する主題は特定のタイプの屋外または屋内実装形態に限定されないことに留意されたい。たとえば、時々、本明細書で説明する1つまたは複数の動作または技法は、少なくとも部分的に、密集した都市環境、郊外環境、田園環境など得る環境において実行され得、請求する主題はこの点について限定されない。
【0027】
[0033]図示のように、ネットワークトポロジー100は、たとえば、1つまたは複数のプロトコルに従ってワイヤレス通信リンク125を介してモバイルデバイス102と通信することが可能な1つまたは複数のスペースビークル160、セルラー基地局110、ワイヤレス送信機115などを備え得る。スペースビークル160は、たとえば、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアのGLONASSシステム、欧州のGalileoシステム、ならびに衛星測位システム(SPS)の組合せからのスペースビークルを利用し得る任意のシステム、または将来開発される任意のSPSなど、1つまたは複数のSPSに関連付けられ得る。スペースビークル160はまた、たとえば、日本の準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)、インドのインド地域航法衛星システム(IRNSS:Indian Regional Navigational Satellite System)、中国のBeidou/Compassなどの地域衛星ナビゲーションシステム、ならびに/あるいは1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられるか、またはさもなければそれらのシステムとともに使用することが可能であり得る様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:Satellite Based Augmentation System))の1つまたは複数の周回スペースビークルを表し得る。請求する主題は、上述の全地球または地域衛星ナビゲーションシステムのスペースビークルなど、スペースビークルの使用に限定されないことに留意されたい。セルラー基地局110、ワイヤレス送信機115などは、たとえば、同じまたは同様のタイプであり得るか、または実装形態に応じて、アクセスポイント、無線ビーコン、セルラー基地局、フェムトセルなど、異なるタイプのデバイスを表し得る。時々、ワイヤレス送信機115など、1つまたは複数のワイヤレス送信機は、たとえば、ワイヤレス信号を送信ならびに受信することが可能であり得る。
【0028】
[0034]いくつかの事例では、1つまたは複数のセルラー基地局110、ワイヤレス送信機115などは、たとえば、1つまたは複数のワイヤレス通信リンク125、145などを介して、モバイルデバイスユーザの推定ロケーションに関連し得る、電子デジタルマップなどのアイテムを含むメッセージを送信することが可能な1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレス通信またはコンピューティングネットワークを備え得るネットワーク130に動作可能に結合され得る。モバイルデバイス102の位置は、3つまたはそれ以上など、いくつかのセルラー基地局110によって、モバイルデバイス102に送信された1つまたは複数のPRSバーストを使用して推定され得る。以下でさらに説明するように、PRSバーストの到着時間を推定する際の精度を高めることは、モバイルデバイス102のロケーションを推定することをPRS信号バーストの正確な測定値が支援し得る事例では、有利であり得る。
【0029】
[0035]本明細書では一定数のコンピューティングプラットフォームまたはデバイスについて説明するが、任意の数の好適なコンピューティングプラットフォームまたはデバイスが、ネットワークトポロジー100に関連する1つまたは複数の技法またはプロセスを可能にするか、またはさもなければサポートするために実装され得る。たとえば、時々、ネットワーク130は、モバイルデバイス102、1つまたは複数のセルラー基地局110、ワイヤレス送信機115、サーバ140、150、155などと通信するために主に屋内のカバレージエリアを拡張するために、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、Wi−Fi(登録商標)など)に結合され得る。いくつかの事例では、ネットワーク130は、たとえば、カバレージのフェムトセルベースの動作領域を可能にするかまたはサポートし得る。この場合も、これらは例示的な実装形態にすぎず、請求する主題はこの点について限定されない。
【0030】
[0036]
図2Aは、一実施形態による、モバイルデバイスによる収集のためのPRSバーストを送信するセルラー通信ネットワークの一部分の概略図である。
図2Aでは、概略
図200は、モバイルデバイス102から遠くにある様々なロケーションにおいて見られ得る3つのセルラー基地局110を備える。3つのセルラー基地局110が
図2Aに示されているが、任意の数のセルラー基地局がモバイルデバイス102と少なくとも時々通信していることがあり、請求する主題は特定の数の基地局との通信に限定されない。実施形態では、セルラー基地局110を備え得るセルラー通信ネットワークは、特定のタイミング制約に従ってPRSバースト210が送信され得るようにタイミングを調整するために、1つまたは複数の同期要素を利用し得る。しかしながら、請求する主題は、セルラー基地局110と通信し得る、セルラーネットワークコントローラなど、通信ネットワークの異なる部分の制御下でPRSバーストが送信される実装形態を含み得ることに留意されたい。
【0031】
[0037]PRSバースト210は、1つまたは複数のリソース要素に割り振られ得、セルラー基地局110にわたってほぼ均一であり得る特定の振幅を備え得る。PRSバーストは、1つまたは複数のOFDMシンボルを送信するために十分な時間スパンにわたって送信され得る。変調されたPRSバースト210は、セルラー基地局タワー上に位置する1つまたは複数のアンテナに結合されたアンテナポートを使用して送信され得る。実施形態では、OFDMシンボルは、たとえば、4状態、16状態、64状態、または他のタイプのQAM方式など、適切な変調方式を介して1つまたは複数のキャリア周波数を使用して変調され得る。PRSバーストは、キャリア信号PRS
1、PRS
2、およびPRS
3を介してワイヤレス通信チャネル上でモバイルデバイス102に搬送され得る。キャリア信号PRS
1、PRS
2、およびPRS
3の受信時に、またはそれのすぐ後に、モバイルデバイス102は、たとえば、ダウンコンバートし、復調し、他の信号処理演算を実行し得る。
図2Aに、信号強度グラフ220を使用して、ダウンコンバートされ、復調され、処理された収集された信号が見られ得る。
【0032】
[0038]信号強度グラフ220は、
図2Aに示されたピークt
1、t
2、およびt
3を備える3つの波形を備えるものとして示されている。
図2Aの例では、t
1においてピークを備える波形221は、収集された信号PRS
1に対応し得、t
2においてピークを備える波形222は、収集された信号PRS
2に対応し得、t
3においてピークを備える波形223は、収集された信号PRS
3に対応し得る。したがって、信号PRS
1、PRS
2、およびPRS
3を表す収集された信号は、異なる時間に到着し、雑音フロア225よりも大きい振幅のものであることが推論され得る。収集された波形のピークと時間t
1、t
2、およびt
3との時間整合に応答して、モバイルデバイス102は、収集された信号の到着時間の差を報告し得る。したがって、特定の実装形態では、モバイルデバイス102は、t
3−t
2、t
3−t
1、およびt
2−t
1についての値を、たとえば、セルラー基地局110のうちの1つまたは複数に報告し得る。次には、観測時間差に少なくとも部分的に基づいて、位置が計算され得る。
【0033】
[0039]
図2Bは、一実施形態による、モバイルデバイスによる収集のためのPRSバーストを送信するセルラー通信ネットワークの一部分の概略
図250である。
図2Bでは、
図2Aの場合のように、モバイルデバイス102から遠くにある様々なロケーションにおいて3つのセルラー基地局110が見られ得る。
図2Bに3つのセルラー基地局110が示されているが、任意の数のセルラー基地局がモバイルデバイス102と少なくとも時々通信していることがあり、請求する主題は特定の数の基地局との通信に限定されない。
図2Bでは、セルラー基地局110を備え得るセルラー通信ネットワークが、PRSバースト210間のタイミングを調整するために、1つまたは複数の同期要素を利用し得る。しかしながら、請求する主題は、セルラー基地局110とモバイルデバイス102とを含み得る通信ネットワークの他の部分の制御下でPRSバーストが送信される実装形態を含み得ることに留意されたい。
【0034】
[0040]ほぼ等しい振幅を備え得、1つまたは複数のOFDMシンボルを送信するのに十分な時間スパンにわたって送信され得る1つまたは複数のリソース要素に、PRSバースト210が割り振られ得る。実施形態では、OFDM信号は、たとえば、4状態、16状態、64状態、または他のタイプのQAM方式など、適切な変調方式を利用する1つまたは複数のキャリア周波数を使用して変調され得る。PRSバーストは、キャリア信号PRS
4、PRS
5、およびPRS
6を介して通信チャネル上でモバイルデバイス102に搬送され得る。
【0035】
[0041]キャリア信号PRS
4は、モバイルデバイス102の受信機回路によって収集されるのに十分な信号強度とともにモバイルデバイス102に到着し得る。キャリア信号PRS
4に対応する収集された信号は、たとえば、t
4においてピークを備える波形271として表され得る。しかしながら、田園地帯262など、大きい距離にわたって伝搬し得るキャリア信号PRS
5は、かなりの信号減衰を受け得る。そのような事例では、モバイルデバイス102は、キャリア信号PRS
5を収集することができないことがある。
図2Bの例では、キャリア信号PRS
5に対応するひどく減衰した信号を表し得る波形272は、モバイルデバイス102の受信機回路によって収集することが困難であることがある。市街地263など、密集した市街地を通って伝搬することに応答してマルチパスフェージングを受け得るキャリア信号PRS
6は、直接的および間接的経路を介してモバイルデバイス102に到着し得る。直接的および間接的経路を介してキャリア信号PRS
6を受信することに応答して、波形273は、たとえば、
図2Bに示されているように少なくとも2つのピークを呈することがある。そのような事例では、ピークt
6の検出が問題になり得る。したがって、
図2Bの例に示されているように、様々な現象がキャリア信号の伝搬に影響を及ぼし得、それが、PRSバーストを収集する、モバイルデバイス102などのモバイルデバイスの能力を妨害するかまたは劣化させ得る。そのような困難は、t
3−t
2、t
3−t
1、およびt
2−t
1についての値を、たとえば、セルラー基地局110のうちの1つまたは複数に報告する、モバイルデバイスの能力を妨害し得る。次には、モバイルデバイス102の正確な推定位置を計算することが問題になり得る。
【0036】
[0042]
図3は、一実施形態による、モバイルデバイスによる受信のための異なるオケージョン中に異なるPRSバーストを送信するセルラー基地局の一部分の概略
図300である。
図3では、セルラー基地局310は、
図1および
図2A〜
図2Bのセルラー基地局110のものと同様の多くの特徴を備える。しかしながら、
図3では、基地局310は、ダイバーシティモードで動作するようにプログラムされるかまたはさもなければ構成され得、ダイバーシティモードでは、たとえば、基地局310の1つまたは複数のリソース要素が、異なるオケージョンにおいてまたは異なるオケージョン中に異なるPRSバーストを送信するように構成され得る。
図3の例では、アンテナ311およびアンテナ312は、偶数オケージョン320中にアンテナ311を介して送信され得、奇数オケージョン325中にアンテナ312を介して送信され得るなど、異なるオケージョン中に異なるPRSバーストを送信するために利用されるリソース要素を表し得る、別個の送信機アンテナポートに結合され得る。実施形態では、たとえば、たとえば、第1のタイプのオケージョン(たとえば、「奇数」オケージョン)中に送信するために第1のアンテナポートが利用され得、たとえば、第2のタイプのオケージョン(たとえば、「偶数」オケージョン)中に送信するために第2のアンテナポートが利用され得る。一実施形態では、偶数オケージョン320中に時間t
2、t
4、t
6などにおいてキャリア信号が送信され得る。奇数オケージョン325中に、時間t
1、t
3、t
5などにおいてキャリア信号が送信され得る。ただし、
図3は、2つのタイプのオケージョン(たとえば、奇数および偶数)のみを示すが、他の実施形態は、等しい数のアンテナ(たとえば、第3のアンテナ、第4のアンテナなど)に結合され得る、3つのタイプ、4つのタイプなど、より大きい数のタイプのオケージョンを利用し得、請求する主題はこの点について限定されないことに留意されたい。
【0037】
[0043]
図3の例では、アンテナ311を通る偶数オケージョン320の送信と、アンテナ312を通る奇数オケージョン325の送信とに応答して、PRSバーストなど、キャリア信号をひずませおよび/または減衰させ得る現象の影響が低減され得る。たとえば、場合によっては都市環境363がマルチパス干渉をもたらすことにより、偶数PRSオケージョンからの信号370が互いに干渉する場合、奇数PRSオケージョンからの信号365が同様のマルチパス干渉を受けないことが可能であり得る。同様に、奇数PRSオケージョン中に送信された信号375が互いに干渉する場合、偶数PRSオケージョン中に送信された信号370が同様のマルチパス干渉を受けないことがある。したがって、いくつかの実施形態では、アンテナ311および312に結合され得る送信アンテナポートの選択におけるダイバーシティに応答して、PRSバーストがモバイルデバイス102によって受信および収集され得る可能性が高まる。
【0038】
[0044]前述のように、アンテナ311および312に結合されたアンテナポートを備える送信機は、PRSバーストの送信を交番し得る。1つの可能な例では、アンテナ312を利用して約160.0ミリ秒の奇数倍においてPRSバーストが送信され得る。したがって、奇数送信オケージョンは、約160.0ミリ秒、約480.0ミリ秒、約800.0ミリ秒などに対応し得る。同様に、アンテナ311を利用して約160.0ミリ秒の偶数倍において送信され得る偶数送信オケージョンは、約320.0ミリ秒、640.0ミリ秒、約960.0ミリ秒などに対応し得る。PRSバーストのそのような交番送信は、以下の式を使用して要約され得る。
【0041】
ここにおいて、「アンテナ1」は、
図3のアンテナ311に結合された送信機の少なくとも1つのアンテナポートに対応し得る。同様に、「アンテナ2」は、
図3のアンテナ312に結合された送信機の少なくとも1つのアンテナポートに対応し得る。式1および式2中の変数「a1」は、LTE、発展型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)、物理チャネルおよび変調(ETSI TS36.211バージョン10.0.0リリース10)のチャプター6.10.4.1において定義されている測位基準信号シーケンスに対応し得る。
【0042】
[0045]他の実施形態では、送信機の個々のアンテナポートに結合され得るアンテナ311および312は、たとえば、偶数および奇数オケージョン中にPRSバーストを同時に送信し得るが、偶数オケージョンと奇数オケージョンとの間のOFDMシンボル極性の変動を伴う。したがって、1つの可能な例では、アンテナ311および312に結合されたアンテナ出力ポートを通して偶数オケージョンと奇数オケージョンの両方中にPRSバーストが送信され得る。偶数オケージョン(たとえば、t
2、t
4、t
6など)中の送信は、以下の式を使用して要約され得る。
【0044】
奇数オケージョン(たとえば、t
1、t
3、t
5など)中に、OFDMシンボル極性が反転または逆反転させられ得、それは、以下の式を使用して要約され得る。
【0046】
ここにおいて、変数「a2」は、LTE、発展型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)、物理チャネルおよび変調(ETSI TS36.211バージョン10.0.0リリース10)のチャプター6.10.4.1において定義されている測位基準信号シーケンスに対応し得る。
【0047】
[0046]したがって、セルラー基地局310など、セルラー基地局の送信機の出力アンテナポートの使用におけるダイバーシティは、モバイルデバイス102など、モバイルデバイスが受信されたPRSバーストを収集することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、送信機の第1および第2のアンテナポートは交番され得、たとえば、第1のタイプのオケージョン(たとえば、奇数オケージョン)中に送信するために第1のアンテナポートが使用され得、第2のタイプのオケージョン(たとえば、偶数オケージョン)中に送信するために第2のアンテナポートが使用され得る。いくつかの実施形態では、PRSバーストの時間平均電力が他の実施形態に関して固定レベルにとどまり得るように、増加した振幅信号が送信され得る。いくつかの実装形態では、2つまたはそれ以上の送信機アンテナポートがPRSバーストを同時に送信し得る同時送信が、モバイルデバイスによるPRSバーストの収集の可能性をさらに高め得る。
【0048】
[0047]さらに、いくつかの実装形態では、シンボル極性の変化が、PRSバーストの収集の可能性をさらに高め得る。
図3は、偶数および奇数オケージョンなど、第1および第2のタイプのオケージョンの間のPRSバーストの送信の変動について説明するが、他の実施形態は、3つのタイプ、4つのタイプなど、より大きい数のタイプのオケージョンを採用し得、請求する主題はこの点について限定されないことを再び留意されたい。一例では、第1、第2、第3、および第4のタイプのPRSバーストは、たとえば、セルラー基地局310の個々のアンテナに結合され得る、送信機の等しい数の別個のアンテナポートを介して送信され得る。さらに、実施形態は複数のサブキャリアを採用し得る。たとえば、偶数PRSオケージョン中に送信された信号は、第1のサブキャリア(たとえば、約0.0kHz〜約15.0kHz)を使用して送信され得、奇数PRSオケージョン中の信号は、約30.0kHz〜約45.0kHzなど、第2のサブキャリアを使用して送信され得る。
【0049】
[0048]
図4は、一実施形態による、異なるオケージョン中に送信された収集されたPRSバーストから性能基準を抽出するように構成されたモバイルデバイスの一部分の概略
図400である。
図4について説明する際の簡単のために、電源装置、ディスプレイ、ユーザインターフェースなど、モバイルデバイス102のいくつかの機能要素が示されないが、本明細書の
図7に示されている。
図4では、1つまたは複数のPRSバーストを表し得るキャリア信号が、モバイルデバイスのアンテナ410に影響を及ぼし得る。モバイルデバイスがアンテナ410以外の追加のアンテナを備え得、請求する主題は特定の数のアンテナを備えるモバイルデバイスに限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、たとえば、モバイルデバイスは2つのアンテナを備え得、ここにおいて、第1のアンテナは水平偏波信号を受信するのに好適であり得、第2のアンテナは垂直偏波信号を受信するのに好適であり得る。
図4では、アンテナ410の出力ポートからの出力信号が、ダウンコンバータ420の入力ポートに搬送され得る。ダウンコンバータ420は、たとえば、PRSバーストを備えるキャリアおよび/またはサブキャリアを、中心周波数に近接した1つまたは複数の周波数から1つまたは複数のベースバンド周波数に変換し得る。
【0050】
[0049]ダウンコンバータ420からの出力信号が、復調器430の入力ポートに印加され得る。実施形態では、復調器430は、たとえば、第1および第2のオケージョン(たとえば、奇数および偶数オケージョン)中に送信された、からPRSバーストの存在を検出し得る、OFDM復調器を備え得る。PRSバーストを備える第1および第2の送信タイプのオケージョンからの復調された波形は、波形435によって表され得、そこにおいて、いくつかの収集された信号が、他の収集された信号との比較に少なくとも部分的に基づくより大きい信号強度などの性能基準を備え得る。前に言及したように、相対的信号強度の低減は、マルチパス干渉、減衰、および/または様々な他の現象によってもたらされたひずみに応じたものであり得る。
【0051】
[0050]復調器430の1つまたは複数の出力ポートからの信号が、弁別器440の1つまたは複数の入力ポートに搬送され得る。実施形態では、弁別器440は、収集された信号の性能基準を検出するために波形435のうちの1つまたは複数を評価し得る。収集された信号の性能基準が検出または抽出され得る場合、弁別器440は、第1のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストを表す波形を、第2のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストを表す波形と区別することが可能であり得る。実施形態では、第1のタイプのオケージョンのPRSバーストは、たとえば、アンテナ312(
図3)に結合されたアンテナポートを通して送信され得、第2のタイプのオケージョンのPRSバーストは、たとえば、アンテナ311に結合されたアンテナポートを通して送信され得る。復調器430からの信号の受信に応答して、弁別器440は、波形435のうちの1つまたは複数の信号対雑音比を計算し、1つまたは複数の波形を第1および第2のタイプのオケージョンに指定し得る。いくつかの実施形態では、このことは、弁別器440が、たとえば、雑音フロア437に相当する振幅の波形435のうちの1つまたは複数など、より弱い信号を廃棄することを可能にし得る。
図4では、廃棄された波形は、たとえば、雑音フロア437よりも低い振幅を備え得る、たとえば、波形442に対応し得る。波形442を廃棄することに応答して、信号プロセッサ450は、雑音フロア437よりも著しく高い振幅を有する信号(たとえば、より大きい信号対雑音比を有する信号)を測定する信号を備え得る、波形444を処理し得る。弁別器440の出力ポートからの信号の受信に応答して、信号プロセッサ450は、統合、ピーク検出、自己相関などの信号処理演算を実行することが可能であり得る。信号プロセッサ450は、前述のことに加えてまたはそれの代わりに追加の動作を実行し得、請求する主題はこの点について限定されない。
【0052】
[0051]いくつかの実装形態では、弁別器440は、収集された信号の周波数成分など、性能基準を抽出するために信号プロセッサ450と協働し得る。たとえば、いくつかの実施形態では、高速フーリエ変換など、フーリエ解析が波形435のうちの1つまたは複数に対して実行され得る。フーリエ解析は、収集された波形435のうちの1つまたは複数を、第1の送信機アンテナポートを通して送信されたものとして指定することと、収集された波形435のうちの他の波形を、第2の送信機アンテナポートを通して送信されたものとして指定することとを可能にし得る。このことは、たとえば、1つまたは複数のセルラー基地局が、第1および第2のタイプのオケージョン中の送信のために構成されたPRSバーストを送信するために複数のサブキャリアを利用する実装形態では、有利であり得る。そのような実装形態では、フーリエ解析の使用は、異なるサブキャリア周波数を備えるリソース要素(たとえば、送信機出力ポート)の使用を検出し得る。たとえば、1つの可能な実装形態では、第1のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストは、第1の送信機アンテナポートに結合され得、たとえば、約0.0kHz〜約15.0kHzのサブキャリア周波数を利用し得る。第2のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストは、第2の送信機アンテナポートに結合され得、たとえば、約30.0kHz〜約45.0kHzのサブキャリア周波数を使用して送信され得る。
【0053】
[0052]いくつかの実装形態では、弁別器440は、第1のアンテナポートを通して送信されたPRSバーストと第2のアンテナポートを通して送信されたPRSバーストとの間のシンボル極性の変化を備える性能基準を決定するために、信号プロセッサ450と協働し得る。たとえば、第1の送信機アンテナポートを通して送信されたPRSバーストは、たとえば、第1の極性の1つまたは複数のOFDMシンボルを利用し得、第2の送信機アンテナポートを通して送信されたPRSバーストは、第2の極性の1つまたは複数のOFDMシンボルを利用し得る。したがって、弁別器440および/または信号プロセッサ450は、PRSバースト中で検出されたシンボル間の極性の変化を検出するために、収集されたPRSバースト間の1つまたは複数の比較を実行し得る。収集されたPRSバースト間の1つまたは複数の比較に応答して、弁別器440および/または信号プロセッサ450は、第1の性能基準(たとえば、正のシンボル極性)を備えるPRSバーストを、第1のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定し得る。第2の性能基準(たとえば、負のシンボル極性)を備えるPRSバーストは、第2のタイプオケージョン中に送信されたものとして指定され得る。
【0054】
[0053]特定の実施形態では、セルラー基地局110など、セルラー基地局は、受信されたPRSバーストの間で異なる性能基準をモバイルデバイスに通知するために使用され得る、情報ブロックまたは他の識別子を送信し得る。したがって、たとえば、1つまたは複数の識別子は、弁別器440および/または信号プロセッサ450が、第1のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストと第2のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストとの効率的な弁別を可能にし得る設定で事前構成され得ることを可能にし得る。事前設定は、たとえば、セルラー基地局が、たとえば、3つまたはそれ以上のアンテナなどの複数のアンテナを使用してPRSバーストを送信する実装形態では、特に有用であり得る。実施形態では、弁別器440および/または信号プロセッサ450は、収集されたPRSバーストを、事前構成された数の離散周波数および/または時間相関ビン(bins)に割り当てることが可能であり、それによって、PRSパルスを分類する際に消費される時間を低減し得る。1つまたは複数のセルラー基地局からの情報ブロックの使用が追加の利益をもたらし得、請求する主題はこの点でないことに留意されたい。
【0055】
[0054]いくつかの実施形態では、セルラー基地局はセル固有基準信号を送信し得、セル固有基準信号は、モバイルデバイスによって収集され、特定の基地局が異なるオケージョンを使用して送信された異なるPRSバーストを利用するかどうかを決定するために使用され得る。たとえば、セル固有基準信号の収集時に、モバイルデバイスは、セルラー基地局と、セルラー基地局が異なるオケージョン中にPRSバーストを送信するかどうかとを識別するインジケータの構成を備えるデータファイルをメモリデバイスに記憶し得る。これは、モバイルデバイスが、弁別器440および/または信号プロセッサ450を、PRSバーストの効率的な弁別および/または信号処理を可能にし得る設定で事前構成することを可能にし得る。セルラー基地局と、関連付けられたPRSバーストのオケージョンのタイプとのインデックスのリスティング(listing)にアクセスすることに応答して、モバイルデバイスは、第1の検出または抽出された性能基準を備える1つまたは複数のPRSバーストを、第1のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストであるとして指定し得る。また、リスティングにアクセスすることに応答して、第2の検出または抽出された性能基準を備えるPRSバーストは、第2のタイプのオケージョン中に送信されたPRSバーストであるとして指定され得る。
【0056】
[0055]
図5は、一実施形態による、信号プロセッサからの出力信号を表し得る相関ピークの図である。
図5では、
図4の信号プロセッサ450と一致し得る信号プロセッサが、たとえば、相関ピーク560など、出力信号を生成し得る。相関ピークの560は、たとえば、モバイルデバイスにとってアクセス可能なメモリデバイスに記憶された、たとえば、1つまたは複数の公称相関ピークと比較され得る、幅「w」などの幅を備え得る。相関ピークは、時間領域、周波数領域において、または任意の他の相関手法に応答して検出され得、請求する主題はこの点について限定されない。
【0057】
[0056]特定の実施形態では、信号プロセッサ550によって生成された相関ピークの間で最良の確定された相関ピークを検出するために、相関ピーク560が分析され得る。前に言及したように、時間領域、周波数領域、または他の適用可能な信号処理領域において相関ピークが決定され得る。最良の相関ピークは、
図5の傾き565など、相関ピークのポイント間の傾きを測定することによって検出され得る。
【0058】
[0057]
図6は、一実施形態による、異なるオケージョンタイプ中に送信された位置基準信号を処理するための方法の流れ図である。
図6の方法は、セルラー基地局からの信号を収集および処理するモバイルデバイスによって実行され得るが、たとえば、他の実施形態では、
図6の方法は、他のタイプの送信機からの信号を収集するモバイルデバイスによって実行され得、請求する主題はこの点について限定されない。
図6で説明するものなど、例示的な実装形態は、図示および説明されているもの以外のブロック、より少数のブロック、識別され得るものとは異なる順序で生じるブロック、またはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0059】
[0058]ブロック610において、モバイルデバイスが、上述の技法のうちのいずれか1つを使用して第1のオケージョン中に基地局から送信された第1のPRSバーストを収集する。たとえば、第1のPRSバーストは、
図3に示されているようにセルラー基地局310のアンテナ311を介して送信され、モバイルデバイス102によって収集され得る。本方法はブロック620に進み得、ここにおいて、モバイルデバイスは第2のオケージョン中に基地局から送信された第2のPRSバーストを収集する。たとえば、第2のPRSバーストは、セルラー基地局310のアンテナ312を介して送信され、モバイルデバイス102によって収集され得る。ブロック630において、モバイルデバイスの弁別器および/または信号プロセッサが、たとえば、信号対雑音比、周波数成分、シンボル極性など、1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、測位動作において使用するために第1の収集されたPRSバーストと第2の収集されたPRSバーストとの間で選択する。
【0060】
[0059]
図7は、一実施形態による、モバイルデバイスの概略図である。モバイルデバイス102(
図1)は、
図7に示されたモバイルデバイス700の1つまたは複数の特徴を備え得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス700はまた、ワイヤレス通信ネットワーク上でアンテナ722を介してワイヤレス信号723を送信および受信することが可能であるワイヤレストランシーバ721を備え得る。ワイヤレストランシーバ721はワイヤレストランシーババスインターフェース720を介してバス701に結合され得る。ワイヤレストランシーババスインターフェース720は、いくつかの実施形態では、ワイヤレストランシーバ721に少なくとも部分的に統合され得る。いくつかの実施形態は、たとえば、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)などのための、対応する複数のワイヤレス通信規格に従った信号の送信および/または受信を可能にするための、複数のワイヤレストランシーバ721およびワイヤレスアンテナ722を含み得る。たとえば、ほんの数例を挙げると、IEEE規格802.11のバージョン、CDMA、WCDMA(登録商標)、LTE、UMTS、GSM(登録商標)、AMPS、Zigbee(登録商標)、およびBluetooth(登録商標)など。
【0061】
[0060]モバイルデバイス700はまた、SPSアンテナ758を介してSPS信号759を収集および処理することが可能なSPS受信機755を備え得る。SPS受信機755はまた、モバイルデバイス700のロケーションを推定するために、収集されたSPS信号759を全体的にまたは部分的に処理し得る。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ711、メモリ740、(1つまたは複数の)DSP712および/または専用プロセッサ(図示せず)はまた、SPS受信機755とともに、収集されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理し、ならびに/あるいはモバイルデバイス700の推定ロケーションを計算するために利用され得る。SPSまたは測位動作を実行する際に使用するための他の信号の記憶は、メモリ740またはレジスタ(図示せず)中で実行され得る。
【0062】
[0061]また、
図7に示されている、モバイルデバイス700は、バス701へのインターフェースを備え得る(1つまたは複数の)デジタル信号プロセッサ(DSP)712を備え得る。(1つまたは複数の)汎用プロセッサ711は、バス701へのインターフェースを備え得、メモリ740へのインターフェースを備え得る。バスインターフェースは、(1つまたは複数の)DSP712、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ711およびメモリ740と統合され得る。様々な実施形態では、ほんの数例を挙げると、RAM、ROM、FLASH、またはディスクドライブなど、コンピュータ可読記憶媒体上になど、メモリ740に記憶された1つまたは複数の機械可読命令の実行応答して、機能が実行され得る。1つまたは複数の命令は、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ711、専用プロセッサ、または(1つまたは複数の)DSP712によって実行可能であり得る。メモリ740は、本明細書で説明する機能を実行するために(1つまたは複数の)プロセッサ711および/または(1つまたは複数の)DSP712によって実行可能であるソフトウェアコード(プログラミングコード、命令など)を記憶する非一時的プロセッサ可読メモリおよび/またはコンピュータ可読メモリを備え得る。メモリ740は、セルラー基地局と、セルラー基地局が異なるオケージョン中にPRSバーストを送信するかどうかとを識別するインジケータの構成を備える、データファイルを記憶し得る。
【0063】
[0062]また、
図7に示されている、ユーザインターフェース735は、たとえば、ほんの数例を挙げると、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなど、いくつかのデバイスのうちのいずれか1つを備え得る。特定の実装形態では、ユーザインターフェース735は、ユーザがモバイルデバイス700上にホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にし得る。たとえば、ユーザインターフェース735のデバイスは、ユーザからのアクションに応答して(1つまたは複数の)DSP712または汎用プロセッサ711によってさらに処理されるべきアナログまたはデジタル信号をメモリ740に記憶し得る。同様に、モバイルデバイス700上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するためにアナログまたはデジタル信号をメモリ740に記憶し得る。実装形態では、ユーザは、モバイルデバイスの推定ロケーションを決定するためにユーザインターフェース735と対話し得る。推定ロケーションは、異なるオケージョン中に1つまたは複数のセルラー基地局から送信されたPRSバーストを収集することによって決定され得る。ダウンコンバージョン、復調、および信号処理演算に応答して、ワイヤレストランシーバ721は、収集されたPRSバーストの到着時間の差を送信し得る。収集されたPRSバーストの到着時間の差の受信に応答して、1つまたは複数のセルラー基地局は、ディスプレイデバイス上での表示のためにビデオプロセッサ768によってレンダリングされ得る、モバイルデバイスの推定位置を送信し得る。
【0064】
[0063]一実装形態では、モバイルデバイス700は、たとえば、専用スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御を備える専用オーディオ入出力(I/O)デバイス770を含み得る。ただし、これは、オーディオI/Oがモバイルデバイスにおいてどのように実装され得るかの一例にすぎず、請求される主題はこの点について限定されないことを理解されたい。別の実装形態では、モバイルデバイス700は、キーボードまたはタッチスクリーンデバイスにタッチすること、またはそれに対する圧力に応答するタッチセンサー762を備え得る。
【0065】
[0064]モバイルデバイス700はまた、静止画または動画をキャプチャするための専用カメラデバイス764を備え得る。カメラデバイス764は、たとえば、ほんの数例を挙げると、イメージングセンサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファを備え得る。一実装形態では、キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化または圧縮が、汎用/アプリケーションプロセッサ711または(1つまたは複数の)DSP712において実行され得る。代替的に、専用ビデオプロセッサ768が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、または操作を実行し得る。さらに、ビデオプロセッサ768は、モバイルデバイス700上のディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために記憶された画像データを復号/復元し得る。
【0066】
[0065]モバイルデバイス700は、たとえば、慣性センサーと環境センサーとを含み得る、バス701に結合されたセンサー760をも備え得る。センサー760の慣性センサーは、たとえば、(たとえば、3次元におけるモバイルデバイス700の加速度にまとめて応答する)加速度計、(たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするための)1つまたは複数のジャイロスコープまたは1つまたは複数の磁力計を備え得る。モバイルデバイス700の環境センサーは、たとえば、ほんの数例を挙げると、温度センサー、気圧センサー、周辺光センサー、カメライメージャ、マイクロフォンを備え得る。センサー760は、メモリ740に記憶され、たとえば、測位またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートする汎用アプリケーションプロセッサ711によって処理され得るアナログまたはデジタル信号を生成し得る。
【0067】
[0066]特定の実装形態では、モバイルデバイス700は、ワイヤレストランシーバ721またはSPS受信機755において受信され、ダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実行することが可能な専用モデムプロセッサ766を備え得る。同様に、モデムプロセッサ766は、ワイヤレストランシーバ721による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実行し得る。代替実装形態では、専用モデムプロセッサを備える代わりに、ベースバンド処理は汎用プロセッサまたはDSP(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ711または(1つまたは複数の)DSP712)によって実行され得る。ただし、これらはベースバンド処理を実行し得る構造の例にすぎず、請求する主題はこの点について限定されないことを理解されたい。
【0068】
[0067]特定の実装形態では、モバイルデバイス700は、
図7のプロセスに記載されているアクションのうちの1つまたは複数を実行することが可能であり得る。たとえば、汎用アプリケーションプロセッサ711は、ブロック610、620、および/または630におけるアクションのすべてまたは一部を実行し得る。
【0069】
[0068]
図8は、たとえば、
図3および
図4に関して上記で説明した技法またはプロセスを実装するように構成可能な1つまたは複数のデバイスを含み得る例示的なシステム800を示す概略図である。システム800は、たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク808を通して動作可能に結合され得る第1のデバイス802と、第2のデバイス804と、第3のデバイス806とを含み得る。一態様では、第1のデバイス802は、たとえば、基地局アルマナック、モバイルデバイスに、PRSバーストがその間に送信される異なるオケージョンの使用の1つまたは複数のセルラー基地局による使用を通知し得る、情報ブロックなどの測位支援データを与えることが可能なサーバを備え得る。別の態様では、モバイルデバイスは、セル固有基準信号を、PRSバーストがその間に送信される複数のタイプのオケージョンの使用と関連付け得る、基地局アルマナックを使用し得る。第2のデバイス804および第3のデバイス806は、一態様では、モバイルデバイスを備え得る。さらに、一態様では、ワイヤレス通信ネットワーク808は、たとえば、1つまたは複数のセルラー基地局および/またはワイヤレスアクセスポイントを備え得る。ただし、請求する主題はこれらの点で範囲が限定されない。
【0070】
[0069]
図8に示されているように、第1のデバイス802、第2のデバイス804、および第3のデバイス806は、ワイヤレス通信ネットワーク808を介してデータを交換するように構成可能であり得る、(たとえば、
図1に示されたワイヤレス送信機115、あるいはサーバ140、150、または155など)任意のデバイス、アプライアンスまたは機械を表し得る。限定ではなく例として、第1のデバイス802、第2のデバイス804、または第3のデバイス806のいずれも、たとえば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワークステーション、サーバデバイスなど、1つまたは複数のコンピューティングデバイスまたはプラットフォーム、たとえば、携帯情報端末、モバイル通信デバイスなど、1つまたは複数のパーソナルコンピューティングまたは通信デバイスまたはアプライアンス、たとえば、データベースまたはデータ記憶サービスプロバイダ/システム、ネットワークサービスプロバイダ/システム、インターネットまたはイントラネットサービスプロバイダ/システム、ポータルまたは検索エンジンサービスプロバイダ/システム、ワイヤレス通信サービスプロバイダ/システムなど、コンピューティングシステムまたは関連するサービスプロバイダ機能、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。第1のデバイス802、第2のデバイス804、および第3のデバイス806のいずれも、それぞれ、本明細書で説明する例による基地局アルマナックサーバ、基地局、またはモバイルデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0071】
[0070]同様に、(たとえば、
図1に示されたネットワーク130の実装形態の詳細における)通信ネットワーク808は、第1のデバイス802、第2のデバイス804、および第3のデバイス806のうちの少なくとも2つの間でのデータの交換をサポートするように構成可能な1つまたは複数の通信リンク、プロセス、またはリソースを表し得る。限定ではなく例として、通信ネットワーク808は、ワイヤレスまたはワイヤード通信リンク、電話または電気通信システム、データバスまたはチャネル、光ファイバー、地上またはスペースビークルリソース、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、イントラネット、インターネット、ルータまたはスイッチなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、第3のデバイス806の部分的に不明瞭にされたものとして示された破線ボックスによって示されるように、ワイヤレス通信ネットワーク808に動作可能に結合された追加の同様のデバイスがあり得る。したがって、限定ではなく例として、第2のデバイス804は、バス828を介してメモリ822に動作可能に結合された少なくとも1つの処理ユニット820を含み得る。システム800に示された様々なデバイスおよびネットワーク、ならびに本明細書でさらに説明するプロセスおよび方法の全部または一部は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して、またはさもなければ含めて実装され得ることを認識されたい。
【0072】
[0071]処理ユニット820は、データコンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表す。限定ではなく例として、処理ユニット820は、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0073】
[0072]メモリ822は任意のデータ記憶機構を表す。メモリ822は、たとえば、1次メモリ824または2次メモリ826を含み得る。1次メモリ824は、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では処理ユニット820とは別個であるものとして示されているが、1次メモリ824の全部または一部は、処理ユニット820内に設けられるか、またはさもなければ処理ユニット820と共設/結合され得ることを理解されたい。
【0074】
[0073]特定の実装形態では、第2のデバイス804は、モバイルデバイスの推定ロケーションをレンダリングすることが可能であり得る。たとえば、第2のデバイス804は、通信ネットワーク808を通してクライアントSTA、受信STAおよび/または送信STAから受信するメッセージ中で、クライアントSTAの推定ロケーションを計算する際に使用する式を形成する際に使用するパラメータを受信し得る。いくつかの実装形態では、第2のデバイス804のトランシーバ(図示せず)は、第2のデバイス804の推定ロケーションを第1のデバイス802に送信し得る。収集されたPRSバーストの時間差に応答して、推定ロケーションを計算することに応答して、第1のデバイス802は、第2のデバイス804の推定ロケーションを送信し得る。第2のデバイス804は、たとえばバス828に結合されたディスプレイデバイス(図示せず)を介して1つまたは複数の推定位置を表示し得る。2次メモリ826は、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つまたは複数のデータストレージデバイスまたはシステムを含み得る。いくつかの実装形態では、2次メモリ826は、コンピュータ可読媒体840を動作可能に受容可能であるか、またはさもなければそれに結合するように構成可能であり得る。コンピュータ可読媒体840は、たとえば、システム800内のデバイスのうちの1つまたは複数のためにデータ、コードまたは命令を担持するかアクセス可能にすることができる任意の非一時的媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体840は記憶媒体と呼ばれることもある。
【0075】
[0074]第2のデバイス804は、たとえば、少なくともワイヤレス通信ネットワーク808への第2のデバイス804の動作可能な結合を与えるか、またはさもなければそれをサポートする通信インターフェース830を含み得る。限定ではなく例として、通信インターフェース830は、ネットワークインターフェースデバイスまたはカード、モデム、ルータ、スイッチ、トランシーバなどを含み得る。
【0076】
[0075]第2のデバイス804は、たとえば、入出力デバイス832を含み得る。入出力デバイス832は、人間または機械の入力を受け付けるか、またはさもなければそれを導入するように構成可能であり得る1つまたは複数のデバイスまたは特徴、あるいは人間または機械の出力を配信するか、またはさもなければそれを与えるように構成可能であり得る1つまたは複数のデバイスまたは特徴を表す。限定ではなく例として、入出力デバイス832は、動作可能に構成されたディスプレイ、スピーカー、キーボード、マウス、トラックボール、タッチスクリーン、データポートなどを含み得る。
【0077】
[0076]本明細書で説明した方法は、特定の例に従って適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェア実装形態では、たとえば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(「ASIC」)、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、デジタル信号処理デバイス(「DSPD」)、プログラマブル論理デバイス(「PLD」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明した機能を実行するように設計された他のデバイスユニット、またはそれらの組合せ内に実装され得る。
【0078】
[0077]メモリ822は、任意の好適なまたは所望の情報記憶媒体を表し得る。たとえば、メモリ822は、1次メモリ824と2次メモリ826とを含み得る。1次メモリ824は、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では処理ユニットとは別個であるものとして示されているが、1次メモリ824の全部または一部は、処理ユニット820内に設けられるか、またはさもなければ処理ユニット820と共設/結合され得ることを諒解されたい。2次メモ826は、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つまたは複数の情報ストレージデバイスまたはシステムを含み得る。いくつかの実装形態では、2次メモリ826は、非一時的コンピュータ可読媒体840を動作可能に受容するか、またはさもなければそれに結合されることが可能であり得る。
【0079】
[0078]本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示した。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行するようにプログラムされた汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者がそれらの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理と考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。ただし、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「計算する(computing)」、「計算する(calculating)」、「決定する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用計算装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストで、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、あるいは専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのディスプレイデバイス内の電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0080】
[0079]本明細書で説明するワイヤレス通信技法は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(「WWAN」)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(「WLAN」)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などの様々なワイヤレス通信ネットワークに関連し得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では互換的に使用されることがある。WWANは、符号分割多元接続(「CDMA」)ネットワーク、時分割多元接続(「TDMA」)ネットワーク、周波数分割多元接続(「FDMA」)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(「SC−FDMA」)ネットワーク、または上記のネットワークの任意の組合せなどであり得る。CDMAネットワークは、ほんのいくつかの無線技術を挙げれば、cdma2000、広帯域CDMA(「W−CDMA(登録商標)」)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(「RAT」)を実装し得る。ここで、cdma2000は、IS−95規格、IS−2000規格、およびIS−856規格に従って実装される技術を含み得る。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(「GSM」:Global System for Mobile Communications)、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(「D−AMPS」:Digital Advanced Mobile Phone System)、または何らかの他のRATを実装し得る。GSMおよびW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(「3GPP(登録商標)」:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(「3GPP2」:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公的に入手可能である。4Gロングタームエボリューション(「LTE」)通信ネットワークも、一態様において、請求する主題に従って実装され得る。WLANはIEEE802.11xネットワークを備え得、WPANは、たとえば、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15xを備え得る。本明細書で説明したワイヤレス通信実装形態はまた、WWAN、WLANまたはWPANの任意の組合せとともに使用され得る。
【0081】
[0080]本明細書で使用する「および」、および「または」という用語は、それが使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存する様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味するものとする。本明細書全体にわたる「一例」または「例」への言及は、その例に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、請求する主題の少なくとも1つの例の中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では」または「例」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ例を指すとは限らない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例において組み合わせられ得る。本明細書で説明した例は、機械、デバイス、エンジン、またはデジタル信号を使用して動作する装置を含み得る。そのような信号は、電子信号、光信号、電磁信号、またはロケーション間で情報を与える任意の形態のエネルギーを備え得る。
【0082】
[0081]現在例示的な特徴と考えられることについて例示し説明したが、請求する主題から逸脱することなく、様々な他の変更が行われ得、均等物が代用され得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載の中心概念から逸脱することなく、請求する主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行い得る。したがって、請求する主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような請求する主題はまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得るものとする。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
モバイルデバイスにおいて、第1のオケージョン中に基地局から送信された第1の測位基準信号(PRS)バーストを収集することと、
第2のオケージョン中に前記基地局から送信された第2のPRSバーストを収集することと、
1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、測位動作において使用するために前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することとを備える方法。
[C2]
前記1つまたは複数の性能基準が、少なくとも信号対雑音比を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数の性能基準が、少なくとも最良の確定された相関ピークを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記最良の確定された相関ピークが時間領域においてまたは周波数領域において測定される、C3に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数の性能基準が、少なくとも、前記最良の確定された相関ピークの幅と公称相関ピーク幅との比較を備える、C3に記載の方法。
[C6]
前記選択することが、
前記収集された第2のPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルを、前記第1の収集されたPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルと比較することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記比較することは、
前記第2の収集されたPRSバースト中で検出された前記1つまたは複数のシンボルが、前記第1の収集されたPRSバースト中で検出された前記1つまたは複数のシンボルとは異なる極性のものであるかどうかを決定することを備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記1つまたは複数の性能基準のうちの第1の性能基準を備える前記第1の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストを、前記第1のオケージョン中に送信されたものとして指定することと、
前記第1の性能基準とは異なる前記1つまたは複数の性能基準のうちの第2を備える前記第2の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の収集されたPRSバーストを、前記第2のオケージョン中に送信されたものとして指定することと、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
メモリデバイスに、基地局が異なるオケージョン中に異なるPRSバーストを送信するかどうかを識別するための1つまたは複数のインジケータを記憶することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C10]
通信チャネルから信号を受信するための受信機と、
第1のオケージョン中に前記受信機において受信された、基地局から送信された第1の測位基準信号(PRS)バーストを収集することと、
第2のオケージョン中に前記基地局から送信された第2のPRSバーストを収集することと、
1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、測位動作において使用するために前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することと
を行うための、前記受信機に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える、モバイルデバイス。
[C11]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記第1および前記第2の収集されたPRSバーストの信号対雑音を備える前記1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することをさらに行うためのものである、C10に記載のモバイルデバイス。
[C12]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記第1および前記第2の収集されたPRSバーストの最良の確定された相関ピークを備える前記1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することをさらに行うためのものである、C10に記載のモバイルデバイス。
[C13]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
時間領域においてまたは周波数領域において、前記最良の確定された相関ピークを計算することをさらに行うためのものである、C12に記載のモバイルデバイス。
[C14]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
測定された相関ピーク幅と公称相関ピーク幅との比較に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することをさらに行うためのものである、C10に記載のモバイルデバイス。
[C15]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記第2の収集されたPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルを、前記第1の収集されたPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルと比較することをさらに行うためのものである、C10に記載のモバイルデバイス。
[C16]
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記第2の収集されたPRSバースト中で検出された前記1つまたは複数のシンボルが、前記第1の収集されたPRSバースト中で検出された前記1つまたは複数のシンボルとは異なる極性のものであるかどうかを決定することをさらに行うためのものである、C15に記載のモバイルデバイス。
[C17]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記1つまたは複数の性能基準のうちの第1の性能基準を備える前記第1の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストを、第1のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定することと、
前記第1の性能基準とは異なる前記1つまたは複数の性能基準のうちの第2を備える前記第2の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の収集されたPRSバーストを、第2のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定することとをさらに行うためのものである、C10に記載のモバイルデバイス。
[C18]
前記1つまたは複数のプロセッサは、
メモリデバイスに、基地局が異なるオケージョン中に異なるPRSバーストを送信するかどうかを識別するための1つまたは複数のインジケータを記憶することをさらに行うためのものである、C10に記載のモバイルデバイス。
[C19]
第1のオケージョン中に基地局から送信された第1の測位基準信号(PRS)バーストを収集することと、
第2のオケージョン中に前記基地局から送信された第2のPRSバーストを収集することと、
1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、測位動作において使用するために前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することと
を行うためにモバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える記憶媒体を備える物品。
[C20]
前記モバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える前記記憶媒体が、
前記第1および前記第2の収集されたPRSバーストの信号対雑音を備える前記1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することをさらに行うためのものである、C19に記載の物品。
[C21]
前記モバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える前記記憶媒体が、
前記第1および前記第2の収集されたPRSバーストの最良の確定された相関ピークを備える前記1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することをさらに行うためのものである、C19に記載の物品。
[C22]
前記モバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える前記記憶媒体が、
時間領域においてまたは周波数領域において、前記最良の確定された相関ピークを計算することをさらに行うためのものである、C21に記載の物品。
[C23]
前記モバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える前記記憶媒体が、
測定された相関ピーク幅と公称相関ピーク幅との比較に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択することをさらに行うためのものである、C19に記載の物品。
[C24]
前記モバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える前記記憶媒体が、
前記1つまたは複数の性能基準のうちの第1の性能基準を備える前記第1の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストを、第1のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定することと、
前記第1の性能基準とは異なる前記1つまたは複数の性能基準のうちの第2を備える前記第2の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の収集されたPRSバーストを、第2のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定することとをさらに行うためのものである、C19に記載の物品。
[C25]
前記モバイルデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である、その上に記憶された機械可読命令を備える前記記憶媒体が、
メモリデバイスに、基地局が異なるオケージョン中に異なるPRSバーストを送信するかどうかを識別するための1つまたは複数のインジケータを記憶することをさらに行うためのものである、C19に記載の物品。
[C26]
第1のオケージョン中に基地局から送信された第1の測位基準信号(PRS)バーストを収集するための手段と、
第2のオケージョン中に前記基地局から送信された第2のPRSバーストを収集するための手段と、
1つまたは複数の性能基準に少なくとも部分的に基づいて、測位動作において使用するために前記第1の収集されたPRSバーストと前記第2の収集されたPRSバーストとの間で選択するための手段とを備える、モバイルデバイス。
[C27]
前記第1の収集されたPRSバーストおよび前記第2の収集されたPRSバーストの信号対雑音比を計算するための手段をさらに備える、C26に記載のモバイルデバイス。
[C28]
前記第1の収集されたPRSバーストおよび前記第2の収集されたPRSバーストの最良の確定された相関ピークを計算するための手段をさらに備える、C26に記載のモバイルデバイス。
[C29]
前記第2の収集されたPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルが、前記第1の収集されたPRSバースト中で検出された1つまたは複数のシンボルとは異なる極性のものであるかどうかを決定するための手段をさらに備える、C26に記載のモバイルデバイス。
[C30]
前記1つまたは複数の性能基準のうちの第1の性能基準を備える前記第1の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の収集されたPRSバーストを、第1のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定するための手段と、
前記第1の性能基準とは異なる前記1つまたは複数の性能基準のうちの第2を備える前記第2の収集されたPRSバーストに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の収集されたPRSバーストを、第2のタイプのオケージョン中に送信されたものとして指定するための手段とをさらに備える、C26に記載のモバイルデバイス。