(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第3の波長の光と第5の波長の光とは、同一の色で、異なるスペクトルの光であり、又は、前記第2の波長の光と第4の波長の光とは、同一の色で、異なるスペクトルの光であることを特徴とする、請求項1に記載の光源システム。
【背景技術】
【0002】
従来の光源システムにおいては、SLM(spatial light modulator、空間光変調器)は空間の光を変調するために用いられ、単一のSLM、2つのSLM、及び三つのSLMは、それぞれメリットがあるため、異なる投影表示装置に幅広く応用される。そのうち、単一のSLMの動作原理は、複数の原色光が交互にSLMに入って変調され、変調された単色光の画像がスクリーンにおいて迅速に交互に切り替えられ、ビデオの鑑賞者の視覚の残像効果を利用して各時系列の単色光の画像が混合されてカラーの画像が得られることである。しかしながら、この方法は、切替速度の制限のため、「レインボー」現象が生じることがあり、また、光源の利用率が低いため、単一のSLMの光源システムの輝度を高めることができない。コストが低い方法であるため、高い効果を求めない投影表示装置に幅広く用いられる。三つのSLMの動作原理は、三原色光がそれぞれ同時に3つの独立したSLMに到達し、SLMに到達した原色光がそれぞれSLMにより変調され、変調された単色光の画像が混合されることによってカラーの画像が得られる。時系列の問題がないため、「レインボー」現象が有効に解消される。また、光源の変換又はフィルタリングをする必要がないため、光源の利用率が向上される。しかし、この方法は、コストが非常に高いため、一般的に、高い効果を求める投影表示装置、例えば、映画館に用いられる。単一のSLM及び三つのSLM光源システムの各自のデメリットを克服するために、2つのSLMが登場し、そのうちの一方のSLMが1つの原色光を処理し、他方のSLMが他の2つの原色光を処理し、2つのSLMは、ある時系列において重なっても良い(単独で1つの原色光を処理する)。よって、2つのSLMの場合は、単一のSLMに比べて切替速度が高まり、三つのSLMに比べて1つのSLMが削減されることで、コストの削減を実現できるため、2つのSLMは本分野において検討されるポイントになっている。
【0003】
しかしながら、2つのSLMにも解決する必要がある技術課題が存在している。例えば、出願番号201210370655.9である特許出願のように、具体的には、
図1を参照しながら説明する。2つのSLM光源システムは、励起光源1と、カラーホイール2と、光分割光合成装置3と、第1のSLM4及び第2のSLM5とを備える。カラーホイール2が2つのセグメントに分けて、2つのセグメントにそれぞれ波長変換材料が設けられ、一方のセグメントが励起光源1により励起されて発生された第1の被励起光は、光分割光合成装置3により光分割された後、それぞれ第1のSLM4及び第2のSLM5に到達して変調され、他方のセグメントが励起光源1により励起されて発生された第2の被励起光は、光分割光合成装置3により分割された後、第2のSLM5に到達して変調される。当該技術案の構成は、単一のSLMに比べ、輝度を高め、レインボー現象を解消することができ、三つのSLMに比べ、コストの削減を実現できる。しかし、当該方案では、依然として次のような課題が存在している。即ち、2つのSLMが三原色光を処理することで、当然ながら色域の範囲が制限され、光源システムから出力された光が、表示領域に到達し、十分に自然な画像が生成されないことになる。また、単一の光源を用いて発生された被励起光は、順次にSLMに到達するので、SLMは十分に利用されておらず、輝度が低く、低コスト且つ高品質を実現することができない。
【0004】
従って、従来技術において光源システム又は投影表示装置における高コスト及び低品質の課題を解決することができる光源システム及び投影表示装置が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術における低コスト及び高品質を同時に実現することができない課題を解決するために、光源システム及び投影表示装置を提供することを目的している。
【0006】
本発明の光源システムは、
光分割光合成装置と、
第1の広スペクトル光を発生するための第1の光源と、第2の広スペクトル光を発生するための第2の光源と、第1の波長の光を発生するための第3の光源を含む少なくとも3つの光源と、
それぞれ第1の空間光変調器及び第2の空間光変調器を含む少なくとも2つの空間光変調器と、を備え、
前記光分割光合成装置は、光源の光通路に位置し、第1の広スペクトル光を、第1の通路に沿って伝送される第2の波長の光及び第2の通路に沿って伝送される第3の波長の光に波長分光すると共に、第2の広スペクトル光を、第1の通路に沿って伝送される第4の波長の光及び第2の通路に沿って伝送される第5の波長の光に波長分光し、
第3の波長の光、第5の波長の光、及び少なくとも一部の第1の波長の光が第2の通路に沿って第2の空間光変調器まで伝送されるように導引し、第2の波長の光及び第4の波長の光が第1の通路に沿って第1の空間光変調器まで伝送されるように導引し、
前記第1の空間光変調器は、第2の波長の光及び第4の波長の光を順次に変調するために用いられ、
前記第2の空間光変調器は、第3の波長の光、第5の波長の光、及び少なくとも一部の第1の波長の光を順次に変調し、
前記第1の広スペクトル光と前記第2の広スペクトル光とは、スペクトル範囲が異なる。
【0007】
好ましくは、前記第1の光源は、第1の励起光源と、波長変換材料を設けるための1つのセグメントを含む第1の波長変換装置とを備え、
前記第1の励起光源は、励起光を発生するために用いられ、
前記第1の波長変換装置の波長変換材料は、第1の励起光源の光通路に位置し、励起光を吸収して第1の広スペクトル光を発生するために用いられ、
前記第2の光源は、第2の励起光源と、波長変換材料を設けるための1つのセグメントを含む第2の波長変換装置とを備え、
前記第2の励起光源は励起光を発生するために用いられ、
前記第2の波長変換装置の波長変換材料は、第2の励起光源の光通路に位置し、励起光を吸収して第2の広スペクトル光を発生するために用いられる。
【0008】
さらに好ましくは、前記第1の励起光源及び第2の励起光源は、いずれも固体半導体発光素子である。
【0009】
好ましくは、前記光源システムはさらに、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源を制御すると共に第1の空間光変調器及び第2の空間光変調器を変調するコントローラを備える。
【0010】
好ましくは、前記コントローラは、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源のオン/オフを制御するために用いられる。
【0011】
好ましくは、前記第1の波長の光は、広スペクトル光であり、前記光分割光合成装置は、第1の波長の光を、第1の通路に沿って伝送される第1の部分波長の光及び第2の通路に沿って伝送される第2の部分波長の光に光分割する。
【0012】
好ましくは、前記第1の部分波長の光と第2の部分波長の光とは、同一の色で、異なるスペクトルの光である。
【0013】
好ましくは、前記第2の波長の光と第3の波長の光とは、同一の色で、異なるスペクトルの光であり、前記第4の波長の光と第5の波長の光とは、同一の色で、異なるスペクトルの光である。
【0014】
好ましくは、前記第1の広スペクトル光、第2の広スペクトル光、及び第1の波長の光は、それぞれ赤色の広スペクトル光、緑色の広スペクトル光、青色の広スペクトル光である。
【0015】
好ましくは、前記光源システムは、3Dの投影表示システムに用いられることができ、前記第1の部分波長の光、前記第3の波長の光、及び前記第5の波長の光は、観察者の左目に入り、前記第2の部分波長の光、前記第4の波長の光、及び前記第六の波長の光は、観察者の右目に入る。
【0016】
好ましくは、前記第1の広スペクトル光は、青色光であり、前記第2の広スペクトル光は、黄色光であり、前記第1の波長の光は、マゼンタ色光である。ここで、マゼンタ色光は、赤色及び青色の蛍光体が励起されて発生した光であっても良い。
【0017】
好ましくは、前記コントローラは、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源が同一の周期において順次にオン/オフするように制御するために用いられる。
【0018】
好ましくは、上述した技術案においては、前記第1の波長の光は、三原色光のうちの任意の1つの光である。
【0019】
好ましくは、前記第3の波長の光と第5の波長の光とは、同一の色で、異なるスペクトルの光であり、又は、前記第2の波長の光と及び第4の波長の光とは、同一の色でで、異なるスペクトルの光である。
【0020】
好ましくは、前記コントローラは、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源の同一の周期におけるオン/オフを制御するために用いられ、前記第1の光源、第2の光源、及び第3の光源のオン状態は、部分的に重なるが、完全には重ならない。
【0021】
好ましくは、前記第1の光源、第2の光源、及び第3の光源が同一の周期におけるオン/オフの回数は、少なくともN回であり、Nは正の整数である。
【0022】
前記システムは、1つの励起光源と、1つの波長変換装置とを備え、
上記のいずれの技術案において、前記波長変換装置は、一種の波長変換材料をそれぞれ含む2つのセグメントを備え、励起されたときに、広スペクトル光を発生することができ、2つのセグメントは、前記波長変換装置が動作するときに、順次に励起光源の光通路に位置し、
前記励起光源は、波長変換装置の第1のセグメントと共に第1の光源を構成し、
前記励起光源は、波長変換装置の第2のセグメントと共に第2の光源を構成する。
【0023】
本発明は、上述した任意の技術案の光源システムを備える投影表示装置を更に含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の上述した技術案においては、広スペクトル光を発生できる光源を用い、光分割光合成装置により広スペクトル光を光分割することで、異なる主波長の光が得られ、色域の範囲を効率的に拡大すると共に、異なる主波長の光は、空間光変調器によって光分割される。2つの空間光変調器が異なる主波長の光を同時に処理することで、色の切替速度を高め、レインボー現象を解消するとともに、空間光変調器が十分に利用されて、輝度が高まり、コストを削減できる。従って、本発明の技術案は、製品のコストを削減すると同時に、製品の品質を保証することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の目的、技術案及びメリットがより明確にするために、図面及び実施例を参照しながら本発明を更に詳しく説明する。
【0027】
本発明に記載の三原色光は、赤色、緑色、青色の3つの色の光である。本発明に記載の1つの周期は、1フレームのデータの処理時間である。本発明に記載の広スペクトル光とは、スペクトル範囲が10nmより広い光、且つ光分割できる光と指し、ここで、光分割できる光は、連続スペクトルの光であっても良く、不連続スペクトルの光であっても良い。連続スペクトルの広スペクトル光は、黄色光、青色光等を含んでも良く、不連続スペクトルの広スペクトル光は、マゼンタ色光等を含んでも良い。本発明では、同一の色で、異なるスペクトルの光とは、色が類似である且つスペクトルが部分的に重なる光を指す。例えば、緑っぽいの赤色光及び赤色光、赤っぽいの緑色光及び緑色光であり、主波長が異なるが、スペクトルが部分的に重なっている。
【0028】
本発明に係る実施例1は光源システムに関し、以下、
図2を参照しながら説明する。
図2は本発明の光源システムの構造を示す模式図である。
図2Aに示すように、当該光源システムは、第1の光源10と、第2の光源20と、第3の光源30と、光分割光合成装置40と、第1の空間光変調器50と、第1の空間光変調器60とを備える。光分割光合成装置40は、第1の光源10、第2の光源20、及び第3の光源30の光通路に位置し、第1の光源10、第2の光源20、及び第3の光源30の位置関係は特に限定されていない。
図2に示すように、前記システムは、少なくとも3つの光源と、少なくとも2つの空間光変調器とを備える。ここで、前記光源の数NはN≧3である。
図2Bに示すように、光源の数は3、4、5、6・・・であっても良く、空間光変調器の数MはM≧2であり、空間光変調器の数は2、3、4、5、6・・・であっても良い。
図2Bには、構造の例示であり、本発明の空間光変調器及び光源の数を限定するものではない。光源の数NがN>3である場合は、光分割光合成装置は、まず複数の光源の光を同一の光通路までに導引し、その後、当該光通路における光を光分割して、空間光変調器の数MがM>2である場合は、光分割光合成装置は、同一の光通路における光をM個の通路に光分割し、それぞれの通路における光は、1つの空間光変調器に到達する。以下、説明の便宜上、3つの光源及び2つの空間光変調器の態様のみを例示的に示す。
【0029】
第1の光源10は第1の広スペクトル光を発生するために用いられ、第1の広スペクトル光は、固体発光素子から発生された光であっても良く、波長変換することにより得られた光であっても良く、ここでは特に限定していない。第2の光源20は、第2の広スペクトル光を発生するために用いられ、第2の広スペクトル光は、固体発光素子から発生された光であっても良く、波長変換することにより得られた光であっても良く、ここでは特に限定していない。第3の光源30は、第1の波長の光を発生するために用いられ、第1の波長の光は、広スペクトル光であっても良く、三原色光のうちの任意の1つの光であっても良く、第1の広スペクトル光は、固体発光素子から発する光であっても良く、波長変換することにより得られた光であっても良く、ここでは特に限定していない。ここで、第1の広スペクトル光と第2の広スペクトル光とは、スペクトル範囲が異なる。スペクトル範囲が異なるとは、波長の範囲が部分的に重なるが、完全には重ならないことを指す。本実施例における第1の光源10、第2の光源20、及び第3の光源30は、3つの独立した光源であり、3つの光源からの出射光はそれぞれ、異なる光通路に位置する。
【0030】
光分割光合成装置40は、第1の広スペクトル光を、第1の通路に沿って伝送される第2の波長の光及び第2の通路に沿って伝送される第3の波長の光に波長分光すると共に、第2の広スペクトル光を、第1の通路に沿って伝送される第4の波長の光及び第2の通路に沿って伝送される第5の波長の光に波長分光し、第3の波長の光、第5の波長の光、及び少なくとも一部の第1の波長の光が、第2の通路に沿って第2の空間光変調器まで伝送されるように導引し、第2の波長の光及び第4の波長の光が第1の通路に沿って第1の空間光変調器まで伝送されるように導引するものである。また、光分割光合成装置40が、第1の広スペクトル光及び第2の広スペクトル光を波長分光することによって、異なる主波長を有する様々な色の光が得られ、色域が拡大し、画像がより自然的になる。本実施例においては、光分割光合成装置40は、第1の反射素子41と、第1のフィルタ42と、第2のフィルタ43と、第3のフィルタ44とを備え、第1の反射素子41は、第1の広スペクトル光を反射し、第1のフィルタ42は、第1の広スペクトル光を反射するとともに第2の広スペクトル光を透過させることにより、第1の広スペクトル光と第2の広スペクトル光との光合成を実現する。第2のフィルタ43は、第2の広スペクトル光の一部の波長の光と第1の広スペクトル光を第1の通路51までに透過させ、他の部分の波長の光を第3のフィルタ44までに反射する。第4のフィルタ44は、第1の波長の光及び他の部分の波長の光が第2の通路61に沿って第2の空間光変調器60までに伝送されるように導引する。本実施例の光分割光合成装置は、構造が簡単で、組み立てるのが容易である。
【0031】
空間光変調器は、第1の空間光変調器50と、第2の空間光変調器60とを備え、当該第1の空間光変調器50は、第2の波長の光及び第4の波長の光を順次に変調するために用いられる。第2の空間光変調器60は、第3の波長の光、第5の波長の光及び少なくとも一部の第1の波長の光を順次に変調するために用いられる。本実施例の空間光変調器は、DMD(Digital Micromirror Device、デジタルミラーデバイス)又はLCD(Liquid Crystal Display、液晶表示装置)又はLCOS(Liquid Crystal on Silicon、液晶オンシリコン)等を含んでもよい。
【0032】
本実施例の上述した技術案では、広スペクトル光を分光することにより、光分割された光がそれぞれ2つの空間光変調器まで伝送されると共に、2つの空間光変調器が、異なる波長の光を同期変調することにより、間接的に色の切替速度を高め、レインボー現象を解消する。また、本発明は3つの光源を有し、少なくとも2つの光源は、広スペクトル光であり、光分割された後、少なくとも5つの異なる波長の光が得られるため、色域が拡大され、最終的に出力される画像がより自然に表示され、画像の表示品質を向上させた。また、本実施例では、2つの空間光変調器を採用して異なる波長の光を同時に変調するため、光源システムの輝度を高め、画像表示の品質を保証すると共にコストを削減した。
【0033】
本発明は、第1の実施例に基づいて第2の実施例を提供する。以下、
図3を参照しながら、本発明に係る第2の実施例を説明する。
図3は、本発明の光源システムの構造を示す模式図であり、当該光源システムは、第1の光源10と、第2の光源20と、第3の光源30と、光分割光合成装置40と、第1の空間光変調器50と、第2の空間光変調器60とを備える。以下、それぞれの部品を詳しく説明する。
【0034】
(1)第1の光源10は、第1の励起光源11と、第1の波長変換装置12とを備える。ここで、第1の励起光源11は、励起光を発生するために用いられ、前記励起光は、UV光又は青色光を含むが、これらに限定されない。前記第1の励起光源11は、LED光又はレーザ固体発光素子を含むが、これらに限定されない。第1の励起光源11は、レーザ光源であることが好ましい。レーザ光源の光拡散が小さく、光の損失を抑えることができる。また、レーザ光源から発生される光の光密度は、他の光源から発生される光の光密度よりも遥かに大きい。前記第1の波長変換装置12は、第1の励起光源10の光通路に位置し、励起光を吸収して第1の広スペクトル光を発生するために用いられる。
図5に示すように、第1の波長変換装置12は、波長変換区域121を備え、当該波長変換区域121に波長変換材料が設けられ、第1の励起光源10の光スポットが、第1の波長変換装置12の波長変換区域121に入っているときに、波長変換区域は、励起光を吸収して被励起光を発生する。波長変換材料が黄色蛍光体又は緑色蛍光体である場合、被励起光は黄色又は緑色の広スペクトル光である。波長変換材料は、特に限定されず、UV光又は青色光により励起され、UV光又は青色光の波長よりも長い波長の被励起光を発生する任意の波長変換材料であっても良い。本実施例において、波長変換装置は、1つのセグメントを備え、スポーク状の光スポットを効率的に解消することができ、光源システムの品質を更に向上させる。本実施例の第1の波長変換装置12は、波長変換区域の波長変換材料が順次に励起光の光通路に位置するように、第1の波長変換装置12を移動させるための駆動装置を備えてもよい。この方法によって、熱が波長変換区域のある箇所に蓄積されることを効率的に避けることができる。また、第1の波長変換装置12を固定し、波長変換区域を励起光の光スポットよりも若干大きくしてもよい。この場合は、波長変換装置12の構造は、より簡単である。
【0035】
(2)第2の光源20は、第2の励起光源21と、第1の波長変換装置22とを備える。第2の励起光源21は、励起光を発生するために用いられ、前記励起光は、UV光又は青色光を含むが、これらに限定されない。前記第2の励起光源21は、LED光又はレーザ固体発光素子を含むが、これらに限定されない。前記第2の励起光源21は、レーザ光源であることが好ましい。レーザ光源の光拡散が小さく、光の損失を抑えることができる。また、レーザ光源から発生される光の光密度は、他の光源から発生される光の光密度より遥かに大きい。前記第2の波長変換装置22は、第2の励起光源20の光通路に位置し、励起光を吸収して第2の広スペクトル光を発生するために用いられる。
図5に示すように、第2の波長変換装置22は、波長変換区域221を備え、当該波長変換区域221に波長変換材料が設けられ、第2の励起光源20の光スポットが第2の波長変換装置22の波長変換区域221に入っているときに、波長変換区域は、励起光を吸収して被励起光を発生する。波長変換材料が青色蛍光体又は赤色蛍光体である場合、被励起光は、青色又は赤色の広スペクトル光である。波長変換材料は、特に限定されていなく、UV光又は青色光により励起されてUV光又は青色光の波長よりも長い波長の被励起光を発生する任意の波長変換材料であっても良い。本実施例の第2の波長変換装置22は、波長変換区域の波長変換材料が順次に励起光の光通路に位置するように、第2の波長変換装置22を移動させるための駆動装置を備えてもよい。この方法によって、熱が波長変換区域のある箇所に蓄積されることを効率的に避けることができる。第2の波長変換装置22を固定し、波長変換区域を励起光の光スポットより若干大きくしても良い。この場合は、波長変換装置12の構造は、より簡単である。
【0036】
上述した2つの光源の波長変換装置は、いずれも1つのセグメントを含み、スポーク状の光スポットを除去することができるため、出射光がより均一になる。
【0037】
(3)第3の光源30は、三原色光のうちのいずれか1つである第1の波長の光を発生するために用いられる。第3の光源30は、第1の広スペクトル光及び第2の広スペクトル光が光分割された後に、第1の波長の光と三原色光を発生することができることを満たせば良い。
【0038】
本実施例の3つの光源は、三原色光を発生し、その光が光分割光合成された後、5つの色の光が得られる。
図6に示すように、3つの光源から発生された光のグラフは、それぞれ赤色光101、黄色光201及び青色光301であり、赤色光101及び黄色光201は、広スペクトル光であり、青色光301は、三原色光のうちの1つであり、光分割光合成装置40により光分割された後、5つの原色光が得られ、本実施例における光分割光合成装置40のフィルタグラフは、
図6−1のフィルタグラフ70に示され、光分割されて得られた5つの原色光は、第1の赤色光1012、第1の緑色光1011、第1の緑色光2012、第2の緑色光2011、及び第1の青色光301である。当該5つの原色光の色度図は、
図6−3に示され、点301、2011、2012、1012及び1011により囲まれた色域の範囲は、従来技術(
図6−3において3つの点に囲まれた色度図)における三原色により囲まれた色域の範囲より大きい。即ち、本実施例の当該技術案は、色域の範囲が拡大されるため、本実施例における最終的な画像表示は、三原色からなる画像表示よりも更に自然的である。
【0039】
本発明は、実施例1に基づいて第3の実施例を提供する。以下、
図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の光源システムの構造を示す模式図である。本実施例において、当該光源システムは、第1の光源10と、第2の光源20と、第3の光源30と、光分割光合成装置40と、第1の空間光変調器50と、第2の空間光変調器60とを備える。以下、それぞれの部材を詳細に説明する。本実施例の第1の光源10及び第2の光源20は、第2の実施例の第1の光源及び第2の光源と同一又は類似しているため、ここで繰り返して説明しない。本実施例においては、第3の光源30及び光分割光合成装置40のみについて説明する。
【0040】
第3の光源30は、広スペクトル光である第1の波長の光を発生するために用いられる。当該広スペクトル光が光分割光合成装置40により光分割されることによって、第1の部分波長の光及び第2の部分波長の光が得られる。光分割光合成装置40は、第1の部分波長の光及び第2の部分波長の光がそれぞれ第1の空間光変調器50及び第2の空間光変調器60に到達するように導引して変調する。第3の光源30は、第3の励起光源31と、第3の波長変換装置32とを備えても良い。第3の励起光源31は、励起光を発生するために用いられる。前記励起光は、UV光又は青色光を備えるが、これらに限定されない。前記第3の励起光源31は、LED光又はレーザ固体発光素子を備えるが、これらに限定されない。前記第3の励起光源31はレーザ光源であることが好ましい。レーザ光源の光拡散が小さく、光の損失を抑えることができる。また、レーザ光源から発生される光の光密度が他の光源から発生される光の密度より遥かに大きい。前記第3の波長変換装置32は、第3の励起光源10の光通路に位置し、励起光を吸収して第1の波長の光を発生するために用いられる。第3の波長変換装置32は波長変換区域を備え、当該波長変換区域に波長変換材料が設けられ、第3の励起光源の光スポットは第3の波長変換装置32の波長変換区域に入っているときに、波長変換区域は、励起光を吸収して被励起光を発生する。第3の波長変換装置32は、1つの波長変換区域を備えることが好ましい。波長変換材料は、特に限定されていなく、UV光又は青色光により励起されてUV光又は青色光の波長よりも長い波長の被励起光を発生する任意の波長変換材料であっても良い。第1の広スペクトル光、第2の広スペクトル光、及び第1の波長の光は、光分割光合成装置により光分割された後、6つの異なる色の光を発生することができる。例えば、第1の光源から出射される光は黄色光であっても良く、第2の光源から出射される光は青色光であっても良く、第3の光源から出射される光はマゼンタ色光であっても良く、又は第1の光源から出射される光は青色の広スペクトル光であり、第2の光源は緑色の広スペクトル光であり、第3の光源は赤色の広スペクトル光である。本実施例においては、前記光分割光合成装置40は、まず第1の広スペクトル光及び第2の広スペクトル光を光合成してから、第1の波長の光と共にTIRプリズム及びPhilipsプリズムにより光分割された後、2つの通路になり、第1の空間光変調器50は、第1の通路の光を変調し、第2の空間光変調器60は、第2の通路の光を変調する。当然ながら、本実施例における第3の光源は、少なくとも1つのLEDであっても良く、当該少なくとも1つのLEDは広スペクトル光、即ち、第1の波長の光を発生することができる。第3の光源はレーザアレイであっても良く、当該レーザアレイから発生される光のスペクトルは連続である。即ち、広スペクトル光を発生することができる。本実施例においては、LED又はレーザアレイを第3の光源として使用することによって、システムは、より簡単であり、波長変換装置が必要されることがない。
【0041】
本実施例においては、3つの広スペクトル光が光分割された後、第1の赤色光、第2の赤色光、第1の緑色光、第2の緑色光、第1の青色光及び第2の青色光(第1の赤色光と第2の赤色光とは、色が類似し、主波長が異なる光である。第1の緑色光と第2の緑色光とは、色が類似し、スペクトルが部分的に重なっているが、主波長が異なる光である。第1の青色光と第2の青色光とは、色が類似し、スペクトルが部分的に重なっているが、主波長が異なる光である。即ち、色が同一でスペクトルが異なる光である)が得られる。第1の赤色光、第1の緑色光、及び第1の青色光は、一方の通路に入って一方の空間光変調器に到達し、第2の赤色光、第2の緑色光、及び第2の青色光は、他方の通路に入って他方の空間光変調器に到達し、2つの空間光変調器により変調されると、出力画像が得られる。当該2つの空間光変調器は、同じデータを同時に受信することができるため、出力画像が同一であることを実現することができ、即ち、当該光源システムは3D投影表示装置に用いられることができる。第1の空間光変調器の画像が観察者の左目に入り、第2の空間光変調器の画像が観察者の右目に入ることで、3D投影表示を実現することができる。また、当該光源システムは、二重スクリーンの表示装置にも用いられる。ここでは詳細に説明しない。
【0042】
本発明は第4の実施例を提供する。以下、
図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明の発光システムの構造を示す模式図である。光源01は、第1の励起光源011と、波長変換装置012とを備える。第1の励起光源011は励起光を発生するために用いられ、当該励起光は、UV光又は青色光を備えるが、これらに限定されない。
図8に示すように、当該波長変換装置012は、2つのセグメントを備え、セグメント11には一種の波長変換材料が設けられ、セグメント12には他種の波長変換材料が設けられ、セグメント11及びセグメント12に設けられている波長変換材料が異なるが、2つのセグメントにおける波長変換材料が励起されると、いずれも2つの広スペクトル光を発生し、第1の光源及び第2の光源を形成することができる。また、本実施例の第1の光源及び第2の光源は、互いに独立せず、第1の光源及び第2の光源から出射された光は、同一の通路に位置する。本実施例の該光源は、スポーク状の光スポットを発生する可能性があるが、光源の構造は、更に簡単であり、波長変換装置012の動作により、第1の光源及び第2の光源は、時系列光になる。第3の光源30は励起光源31と、第3の波長変換装置32とを備えても良く、第3の波長変換装置32は、蛍光材料を備え、当該蛍光材料は、波長変換層を構成する。第3の波長変換装置32は、1つの散乱層を更に備えてもよく、当該散乱層は、波長変換層と基板との間(基板は波長変換材料を載置するために用いられる)に設けられても良く、波長変換層における光源31に向いている側に設けられても良い。当該励起光源31は、青色光又はUV光を含むが、これらに限定されない。波長変換層は、赤色蛍光体、又は緑色蛍光体、又は青色蛍光体、又は黄色蛍光体等を含んでも良い。第3の光源30は、光源31と、拡散装置32とを備えてもよく、拡散装置32は、光源31の光通路に位置し、光源31の光を散乱させるために用いられ、これにより、出射光がより均一になり、後続の光スポットを縮小させることができる。当該光源31は、青色光、緑色光又は赤色光等であっても良く、当該光源31の光が直接に利用されることによって、光源の輝度が高まる。
【0043】
本実施例において、セグメント11とセグメント21とは、波長変換材料が異なり、黄色蛍光体、青色蛍光体等であっても良い。セグメント11及びセグメント21が励起されて発生される被励起光と、第3の光源30からの出射光とはスペクトル範囲が異なり、光分割されると、少なくとも3つの色の光が得られ、且つ得られた3つの色の光は、少なくとも4つの主波長を有する光である。
【0044】
第3の光源からの出射光は、反射素子42を通じて二色性素子41に到達し、当該二色性素子41は、第1の光源及び第2の光源から発生される光を透過させ、第3の光源から発生される光を反射することで、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源から発生される光は、同一の通路の光(ここでは、「3合成光」と略称される)に合成されることができる。3合成光は、コリメータ素子43を通じて第2の反射素子45に到達した後、TIRプリズムに入り、TIRプリズムにより反射された後、Philipsプリズム47に到達し、Philipsプリズム47において光分割されると、2つの通路の光が得られ、2つの通路の光はそれぞれ第1の空間光変調器及び第2の空間光変調器に到達する。
【0045】
上述した第1〜第4の実施例においては、励起光源又は光源と波長変換装置との間にそれぞれコリメータ素子が設けられて良く、当該コリメータ素子は、コリメータにより励起光源又は光源から発生される光をより小さい光スポットに収束させ、波長変換装置まで伝送することができる。また、上述した実施例における第1の光源、第2の光源、又は第3の光源のうちの任意の1つ又は複数の光源は、混合固体発光素子から発生される光であっても良く、例えば、そのうちの1つの光源は、LEDアレイから発生される光又は異なる色のレーザアレイから発生される光等であってもよい。当該技術案における光の均一度は、上述した実施例の3つの光源における蛍光体から発生される広スペクトル光の均一度に比べて劣っているが、光源の構造は、更に簡単である。
【0046】
本発明は、上記の4つの実施例に基づいて第5の実施例を提供する。
図9に示すように、本発明の光源システムは更に、全ての光源を制御すると共に全ての空間光変調器を変調するためのコントローラ70を備える。本実施例においては、説明の便宜上、
図9を参照しながら、3つの光源と、2つの空間光変調器とを備える場合について説明する。コントローラ70は、第1の光源と、第2の光源と、第3の光源とを制御すると共に、第1の空間光変調器50と、第2の空間光変調器60とを変調するために用いられる。より具体的には、当該コントローラ70は、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源のオン/オフを制御するために用いられ、第1の光源及び第2の光源が同一の励起光によって励起され、発生されたものである場合は、コントローラ70は、当該励起光源及び第3の光源のオン/オフを制御するために用いられる。コントローラ70は、データを受信した後にデータを所定のフォーマットに変換した後、2つの空間光変調器のそれぞれに伝送することによって、空間光変調器が駆動され、空間光変調器に到達した光の量を変調して光を出力する。空間光変調器が駆動された後、コントローラ70は、駆動信号を光源に送信し、光源がオン/オフするように駆動する。
【0047】
本実施例においては、前記第1の光源及び第2の光源が同一の波長変換装置によって励起されて発生された2つの光である場合は、第1の光源及び第2の光源が時系列光であるため、励起光源のオン/オフのみを制御すれば良い。ここでは詳細に説明しない。以下、第1の光源及び第2の光源が独立の光源である場合のみについて説明する。
【0048】
当該コントローラ70は、同じ周期における第1の光源10、第2の光源20、及び第3の光源30のオン/オフを制御するために用いられてもよい。前記第1の光源10、第2の光源20、及び第3の光源30がオンする状態は、部分的に重なるが、完全には重ならない。本実施例の制御の時系列は
図10に示されている。コントローラ10は、第1の光源が初めの0.3T内においてオンの状態であり、第2の光源が0.3T〜0.9T内においてオンの状態であり、第3の光源が0.8T〜1T内においてオンの状態であるように制御する。また、0.8T〜0.9T内において、第2の光源20及び第3の光源30は、いずれもオンの状態であり、この時、第1の空間光変調器106は、0.8T〜0.9T内において緑色光を変調し、第2の空間光変調器107は、黄色光を変調し、黄色光は、赤色光と緑色光とを合成した光であり、この変調モードにより、空間光変調器から出力される光の輝度を高めることができる。当該変調モードは、1つの原色光、即ち黄色光を増やすことに相当し、色域が増えると共に、出力輝度が高まる。また、2つの空間光変調器が光を同時に変調することにより、光源システムから出力される光の輝度を更に高めることができる。
【0049】
当該コントローラは、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源が同一の周期内において順次にオン/オフするように制御するために用いられる。
図11に示すように、同一の周期内に、初めの0.3Tにおいて、コントローラ70は、第1の光源がオンの状態であり、他の光源がオフの状態であるように制御する。0.3T〜0.9T内において、コントローラ70は、第2の光源がオンの状態であり、他の光源がオフの状態であるように制御する。0.9T〜1T内において、コントローラ70は、第3の光源がオンの状態であり、他の光源がオフの状態であるように制御する。以下、第1の光源からの出射光が青色の広スペクトル光であり、第2の光源からの出射光が緑色の広スペクトル光であり、第3の光源からの出射光が赤色の広スペクトル光である場合を例として挙げる。光分割光合成装置は、青色の広スペクトル光を第1の青色光及び第2の青色光に光分割し、第1の青色光は、第1の通路に沿って第1の空間光変調器に入り、第2の青色光は、第2の通路に沿って第2の空間光変調器に入る。コントローラは、第1の空間光変調器が第1の青色光を変調した後にビデオデータ又は画像データに対応する青色光を出力するように制御すると共に、第2の空間光変調器が第2の青色光を変調した後にビデオ又は画像データに対応する青色光を出力するように制御する。コントローラによる緑色の広スペクトル光及び赤色の広スペクトル光に対する変調は、コントローラによる青色の広スペクトル光に対する変調と同じであるため、ここで、繰り返して説明しない。当該変調モードにより、色域が増え、出力の輝度が高まる。また、2つの空間光変調器が十分に利用される(無駄なし)ことにより、光源システムから出力された光の輝度を更に高めることができる。
【0050】
上述した実施例においては、コントローラ70は、第1の光源、第2の光源、及び第3の光源が同一の周期内においてそれぞれN回(Nは、正整数である)オン/オフするように制御することもできる。これにより、光源の切替速度を高め、即ち、色の光の切替速度を高めることができるため、レインボー現象を効率的に解消することができる。
【0051】
上述した実施例においては、3つの光源から発生した光がいずれも広スペクトル光である場合、
図12に示すように、光は、光分割光合成装置により光分割された後、6つの色の光を得ることができる。当該6つの色の光は、色が類似し、主波長が異なる光を有しても良く、例えば、緑っぽい赤色光と赤色光はいずれも赤色であり、2つの色の光のスペクトルは、部分的に重なるが、主波長が異なる(即ち、色が同一でスペクトルが異なる)。例えば、青色っぽい緑色と赤色っぽい緑色がいずれも緑色であり、2つの色の光のスペクトルは、部分的に重なるが、主波長が異なる。当該6つの原色光を利用して、そのうちの3色を一方の空間光変調器に入れて、他の3色を他方の空間光変調器に入れることにより、3D投影表示を実現することができる。6つの原色光が同時に通常な投影表示に用いられる場合は、色域の範囲が大幅に増え、投影表示の質を高めることができる。
【0052】
本発明は、上記の5つの実施例に基づいて第6の実施例を提供する。投影表示装置であって、当該投影表示装置は、上述した5つの実施例のうちの任意の1つの実施例の光源システムを備える。以下、
図13を参照しながら説明する。投影表示装置は、第1の光源10と、第2の光源20と、第3の光源30と、光分割光合成装置40と、第1の空間光変調器50と、第2の空間光変調器60と、コントローラ(
図13に図示せず)と、投影表示プリズム80とを備える。第1の光源10、第2の光源20、及び第3の光源30の光は、光分割光合成装置40により光分割され、第1の空間光変調器50及び第2の空間光変調器60に到達する。コントローラは、第1の空間光変調器50及び第2の空間光変調器60がこれら自身に到達した光を変調した後に画像を含む光を出力するように制御し、画像を含む光は、光分割光合成装置40により光合成され、投影表示プリズム80に入り、投影表示プリズム80により画像の光が投影される。
【0053】
本実施例における第1の光源及び第2の光源は、広スペクトル光であり、第3の光源は、広スペクトル光であっても良く、3原色光のうちのいずれか1つであっても良い。光は、光分割光合成装置40により光分割された後、少なくとも5つの主波長の異なる光が得られるため、色域の範囲が拡大される。また、本発明は、2つの空間光変調器を用いることによって、色域が増えるとともに、製品のコストを削減することができる。
【0054】
上述した内容は、本発明の好ましい実施例であり、本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。本発明の明細書及び図面の内容を用いて作製された等価的な構造、又は他の関連技術分野における直接的又は間接的な利用は、全て本発明の特許請求の範囲内に含まれる。