(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
半導体柱と、前記半導体柱の下部内と上部内に形成された第1及び第2の不純物領域と、前記第1及び第2の不純物領域の間の前記半導体柱を囲んで形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んで形成されたゲート導体層とを含む柱状半導体を備える柱状半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上に、半導体柱台部と、前記半導体柱台部上に存在し、且つ平面視において前記半導体柱台部の内側にある前記半導体柱と、前記半導体柱の頂部と側面とを囲む耐酸化マスク材料層とを含む構造を提供する半導体柱構造提供工程と、
前記耐酸化マスク材料層を耐酸化マスクにして、前記半導体柱台部の全体または底部と、前記半導体柱台部の外周部の前記半導体基板の表層部とを酸化して、平面視において、前記半導体柱内に凹み部を上下に有する酸化絶縁層を形成する酸化工程と、
を含み、
前記酸化絶縁層は、平面視において、前記半導体柱台部の全体が酸化されて、形成されている、
ことを特徴とする柱状半導体装置の製造方法。
前記半導体柱構造提供工程は、前記第1のマスク材料層及び前記第2のマスク材料層の少なくとも一方を介して又はどちらも介さず前記半導体柱を囲み、且つ前記半導体柱台部の上部側面を囲んで前記耐酸化マスク材料層を形成する第3マスク材料層形成工程、をさらに備え、
前記酸化工程において、上端の位置が前記半導体柱台部の上表面より下となるように前記酸化絶縁層が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の柱状半導体装置の製造方法。
前記第3マスク材料層形成工程において、前記耐酸化マスク材料層は、前記第1のマスク材料層及び前記第2のマスク材料層を介して前記半導体柱を囲み、且つ前記半導体柱台部の上部側面を囲んで形成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の柱状半導体装置の製造方法。
前記半導体柱台部形成工程で平面視において所定の幅を有する前記半導体柱台部が形成されるよう、前記半導体柱の底部側面を囲んだ前記第2のマスク材料層を所定の厚さに形成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の柱状半導体装置の製造方法。
前記半導体柱の頂部の少なくとも側面を覆い、第3の半導体原子と、前記第1の金属原子より合金化温度の低い第2の金属原子と、第2のドナーまたはアクセプタ不純物を含む第4の合金層を形成する工程と、
熱処理により、前記半導体柱内に前記第4の合金層と繋がる、前記第2の半導体原子と、前記第2の金属原子と、前記第2のドナーまたはアクセプタ不純物とを含み、平面視において、前記半導体柱内の外周部または全体を占める第3の合金層、及び、前記第3の合金層から押し出された前記第2のドナーまたはアクセプタ不純物を含む前記第2の不純物領域を形成する工程と、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の柱状半導体装置の製造方法。
前記酸化絶縁層上に形成され、第1の半導体原子と、第1の金属原子と、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物とを含み、且つ前記半導体柱内部の外周部または全体を占める第1の合金層と、
前記第1の合金層上に形成された前記第1の不純物領域と、
前記第2の不純物領域上に、第2の半導体原子と、前記第1の金属原子より合金化温度の低い第2の金属原子と、第2のドナーまたはアクセプタ不純物とを含む第2の合金層をさらに含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の柱状半導体装置。
半導体基板上に存在する半導体柱台部であって、凹み部を上下に有する酸化絶縁層と、前記酸化絶縁層の上側の前記凹み部の上に形成されている半導体層とを備える半導体柱台部と、
前記半導体層上に前記半導体層と一体に形成され、前記半導体層よりも平面視における幅が狭い半導体柱と、
前記半導体柱の下部に形成された第1の不純物領域と、
前記第1の不純物領域より上方の前記半導体柱内に形成された第2の不純物領域と、
前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域との間にある前記半導体柱の部分を囲むゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層を囲むゲート導体層と、
を含む、
ことを特徴とする柱状半導体装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
柱状半導体装置の高密度化、高性能化、及び低コスト化の実現が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係る、柱状半導体装置の製造方法は、
半導体柱と、前記半導体柱の下部内と上部内に形成された第1及び第2の不純物領域と、前記第1及び第2の不純物領域の間の前記半導体柱を囲んで形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んで形成されたゲート導体層とを含む柱状半導体を備える柱状半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上に、半導体柱台部と、前記半導体柱台部上に存在し、且つ平面視において前記半導体柱台部の内側にある前記半導体柱と、前記半導体柱の頂部と側面とを囲む耐酸化マスク材料層とを含む構造を提供する半導体柱構造提供工程と、
前記耐酸化マスク材料層を耐酸化マスクにして、前記半導体柱台部の全体または底部と、前記半導体柱台部の外周部の前記半導体基板の表層部とを酸化して、平面視において、前記半導体柱内に凹み部を上下に有する酸化絶縁層を形成する酸化工程と、
を含み、
前記酸化絶縁層は、平面視において、前記半導体柱台部の全体が酸化されて、形成されている、
ことを特徴とする。
【0010】
前記半導体柱構造提供工程は、
前記半導体基板上に第1のマスク材料層を形成する第1マスク材料層形成工程と、
前記第1のマスク材料層をエッチングマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、前記半導体柱を形成する半導体柱形成工程と、
前記半導体柱の側面を囲む第2のマスク材料層を形成する第2マスク材料層形成工程と、
前記第1のマスク材料層と前記第2のマスク材料層をエッチングマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、前記半導体柱の下に前記半導体柱台部を形成する半導体柱台部形成工程と、
を含む、
ことが望ましい。
【0011】
前記半導体柱構造提供工程において、
前記第1のマスク材料層及び前記第2のマスク材料層は、それぞれ、独立して、エッチングマスク及び耐酸化マスクとして機能する材料から構成された一層、又は、最外部に該一層を含む複数の層として形成され、
前記耐酸化マスク材料層は、前記第1のマスク材料層と前記第2のマスク材料層から構成される、
ことが望ましい。
【0012】
前記半導体柱構造提供工程は、前記第1のマスク材料層及び前記第2のマスク材料層の少なくとも一方を介して又はどちらも介さず前記半導体柱を囲み、且つ前記半導体柱台部の上部側面を囲んで前記耐酸化マスク材料層を形成する第3マスク材料層形成工程、をさらに備え、
前記酸化工程において、上端の位置が前記半導体柱台部の上表面より下となるように前記酸化絶縁層が形成される、
ことが望ましい。
【0013】
前記半導体柱構造提供工程は、前記第1のマスク材料層を除去する工程、及び/又は、前記第2のマスク材料層を除去する工程をさらに備える、
ことが望ましい。
【0014】
前記第3マスク材料層形成工程において、前記耐酸化マスク材料層は、前記第1のマスク材料層及び前記第2のマスク材料層を介して前記半導体柱を囲み、且つ前記半導体柱台部の上部側面を囲んで形成される、
ことが望ましい。
【0015】
前記半導体柱台部形成工程で平面視において所定の幅を有する前記半導体柱台部が形成されるよう、前記半導体柱の底部側面を囲んだ前記第2のマスク材料層を所定の厚さに形成する、
ことが望ましい。
【0016】
前記半導体柱構造提供工程において、
共通の前記半導体柱台部上に複数の前記半導体柱が形成され、
前記耐酸化マスク材料層は、前記半導体柱全ての頂部と側面とを囲んで形成される、
ことが望ましい。
【0017】
前記半導体柱構造提供工程は、
前記半導体基板上に複数の第1のマスク材料層を形成する第1マスク材料層形成工程と、
前記第1のマスク材料層をエッチングマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、複数の前記半導体柱を形成する半導体柱形成工程と、
前記半導体柱全ての側面を囲み、且つ隣接する前記半導体柱同士の間にまたがって第2のマスク材料層を形成する第2マスク材料層形成工程と、
前記第1のマスク材料層と前記第2のマスク材料層をエッチングマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、複数の前記半導体柱の下に共通の前記半導体柱台部を形成する半導体柱台部形成工程と、
を含む、
ことが望ましい。
【0018】
前記耐酸化マスク材料層の一部を高さ方向に所定の幅を持った帯の形状に除去して、前記半導体柱の側面を露出させる工程と、
残存する前記耐酸化マスク材料層を耐酸化マスクにして、前記半導体柱をその露出面から酸化して、前記半導体柱内に凹み部を上下に有する追加の酸化絶縁層を形成する工程と、
をさらに含む、
ことが望ましい。
【0019】
前記酸化絶縁層の露出面を覆って被覆絶縁層を形成する工程と、
前記半導体柱の下部の側面を露出させる工程と、
前記被覆絶縁層上に、前記半導体柱の露出した前記側面に接して、第1のドナーまたはアクセプタ不純物を含む配線材料層を形成する工程と、
加熱により、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物を前記半導体柱に拡散させて、前記半導体柱の下部に前記第1の不純物領域を形成する工程と、
をさらに含む、
ことが望ましい。
【0020】
前記被覆絶縁層は、前記酸化絶縁層より、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物に対する拡散係数が小さい、
ことが望ましい。
【0021】
前記被覆絶縁層を形成した後に、前記ゲート絶縁層と、前記ゲート導体層と、第1の材料層とを、この順番に、前記半導体柱と前記被覆絶縁層を覆って被覆する工程と、
前記半導体柱の底部の外周部に、前記第1の材料層をエッチングするエッチング素材を含んだエッチング材料層を、前記第1の材料層に接して形成する工程と、
前記エッチング素材により、前記エッチング材料層に接した前記第1の材料層をエッチングする工程と、
前記エッチング材料層を除去する工程と、
残った前記第1の材料層をマスクにして、前記ゲート導体層をエッチングする工程と、
前記第1の材料層と、前記ゲート導体層との、少なくとも片方をマスクにして、前記ゲート絶縁層をエッチングして、前記半導体柱の側面を露出させる工程と、
前記被覆絶縁層上に、前記半導体柱の露出した前記側面に接して、前記配線材料層を形成する工程と、
をさらに含み、
前記被覆絶縁層が、前記エッチング素材に対して、エッチングブロック効果を有している、
ことが望ましい。
【0022】
前記配線材料層は、第1の半導体原子と、第1の金属原子と、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物とを含む第1の合金層であり、
熱処理により、前記半導体柱内に、前記第1の合金層と繋がっており、前記半導体柱を構成する第2の半導体原子と、前記第1の金属原子と、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物とを含み、平面視において、前記半導体柱内の外周部または全体を占める第2の合金層を形成する工程と、
熱処理により、前記第1の合金層と前記第2の合金層から、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物を押し出して、前記半導体柱内に前記第1の不純物領域を形成する工程と、
をさらに含む、
ことが望ましい。
【0023】
前記半導体柱の頂部に、第2のドナーまたはアクセプタ不純物を含む第3の不純物領域を形成する工程と、
前記第3の不純物領域に接して、前記第1の金属原子より合金化温度の低い第2の金属原子を堆積する工程と、
熱処理により、前記半導体柱の頂部に、前記第2の半導体原子と、前記第2の金属原子と、前記第2のドナーまたはアクセプタ不純物とを含み、平面視において、前記半導体柱の外周部または全体を占める第3の合金層、及び、前記第3の合金層から押し出された前記第2のドナーまたはアクセプタ不純物を含む前記第2の不純物領域を形成する工程と、
をさらに含む、
ことが望ましい。
【0024】
前記半導体柱の頂部の少なくとも側面を覆い、第3の半導体原子と、前記第1の金属原子より合金化温度の低い第2の金属原子と、第2のドナーまたはアクセプタ不純物を含む第4の合金層を形成する工程と、
熱処理により、前記半導体柱内に前記第4の合金層と繋がる、前記第2の半導体原子と、前記第2の金属原子と、前記第2のドナーまたはアクセプタ不純物とを含み、平面視において、前記半導体柱内の外周部または全体を占める第3の合金層、及び、前記第3の合金層から押し出された前記第2のドナーまたはアクセプタ不純物を含む前記第2の不純物領域を形成する工程と、
をさらに含む、
ことが望ましい。
【0025】
本発明の第2の観点に係る、柱状半導体装置は、
半導体基板上に存在し、凹み部を上下に有する酸化絶縁層と、
前記酸化絶縁層の上側の前記凹み部の上に、直接、又は、それぞれ上部に凹み部を有する1層以上の他の層を介して、形成され、前記酸化絶縁層よりも平面視における幅が狭い半導体柱と、
前記半導体柱の下部に形成された第1の不純物領域と、
前記第1の不純物領域より上方の前記半導体柱内に形成された第2の不純物領域と、
前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域との間にある前記半導体柱の部分を囲むゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層を囲むゲート導体層と、
を含む、
ことを特徴とする。
【0026】
前記酸化絶縁層の上表面を覆う、被覆絶縁層と、
前記第1の不純物領域に繋がり、前記被覆絶縁層上に形成された第1のドナーまたはアクセプタ不純物を含んだ配線材料層と、
をさらに含み、
前記被覆絶縁層は、前記酸化絶縁層より、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物に対する拡散係数が小さい、
ことが望ましい。
【0027】
前記酸化絶縁層上に形成され、第1の半導体原子と、第1の金属原子と、前記第1のドナーまたはアクセプタ不純物とを含み、且つ前記半導体柱内部の外周部または全体を占める第1の合金層と、
前記第1の合金層上に形成された前記第1の不純物領域と、
前記第2の不純物領域上に、第2の半導体原子と、前記第1の金属原子より合金化温度の低い第2の金属原子と、第2のドナーまたはアクセプタ不純物とを含む第2の合金層をさらに含む、
ことが望ましい。
【0028】
前記第2の不純物領域より上方の前記半導体柱内にあり、凹み部を上下に有する追加の酸化絶縁層をさらに含む、
ことが望ましい。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態に係る、柱状半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0031】
(第1実施形態)
以下、
図1A〜
図1Kを参照しながら、本発明の第1実施形態に係る、SGTを有する柱状半導体装置の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。
【0032】
図1Aに示すように、Si基板1上に平面視で見て共に円形の窒化Si(Si
3N
4)層とSiO
2層をこの順番に積層して、これら2層からできたマスク材料層2を形成する。
【0033】
次に、
図1Bに示すように、マスク材料層2をマスクにしてSi基板1をRIE(Reactive Ion Etching)法によりエッチングして、Si基板1a上にSi柱3を形成する。
【0034】
次に、
図1Cに示すように、全体にALD(Atomic Layer Deposition)法により、Si柱3とSi基板1aとの表面を覆うように、SiO
2層、窒化Si(Si
3N
4)層、及びSiO
2層をこの順番に積層する(図示せず)。そして、RIE法を用いてこれら3層をエッチングすることにより、Si柱3の側面を囲んだSiO
2層、Si
3N
4層、及びSiO
2層からできたマスク材料層4を残存させる。
【0035】
次に、
図1Dに示すように、RIE法によりマスク材料層2、4をマスクにしてSi基板1aをエッチングして、Si柱3の下にSi柱台部5を形成する。この場合、Si柱台部5は、平面視において、Si柱3を囲んで形成される。
【0036】
次に、
図1Eに示すように、マスク材料層2、4をマスクにしてSiでできた部分を選択的にその露出面から酸化することで、Si柱3の下部の一部と、Si柱台部5の全体と、Si基板1aの表面に繋がったSiO
2層10を形成する。Si柱3の下部の中ほどは、露出面からの距離が遠く、酸化されづらいため、Si柱3との界面になるSiO
2層10の頂部に、中心に向かって凹んだ凹み部10aが形成される。また、Si柱3の直下のSi基板1aの部分も、露出面からの距離が遠く、酸化されづらいため、Si基板1aとの界面になるSiO
2層10の底部に、中心に向かって凹んだ凹み部10bが形成される。
【0037】
次に、
図1Fに示すように、マスク材料層4を除去する。そして、Si
3N
4層12を、Si柱3の外周部のSiO
2層10上に、その上表面位置がSiO
2層10の頂部付近の位置になるように形成する。そして、全体にALD法により、酸化ハフニウム(HfO
2)層13、窒化チタン(TiN)層14、SiO
2層15をこの順番に積層する。そして、Si柱3の外周部のSiO
2層15上にレジスト層16を形成する。
【0038】
次に、
図1Gに示す工程では、フッ化水素ガス(以下、「HFガス」と称する。)を全体に供給する。続いて、例えば180℃の加熱環境とすることで、HFガスがレジスト層16内に含まれた水分によって電離され、フッ化水素イオン(HF
2+)(以下、「HFイオン」と称する。)が形成される。このHFイオンがレジスト層16内を拡散して、レジスト層16に接触するSiO
2層15をエッチングする(ここでのエッチングのメカニズムは非特許文献2を参照のこと。)。一方、レジスト層16に接触していないSiO
2層15は、殆どエッチングされず、SiO
2層15aとして残存する。次に、レジスト層16を除去する。さらに、SiO
2層15aをマスクに窒化チタン(TiN)層14をエッチングして、TiN層14aを形成する。そして、SiO
2層15a、TiN層14aの少なくとも一方をマスクにして、HfO
2層13をエッチングして、HfO
2層13aを形成する。エッチャントを適宜選択することで、SiO
2層15aとTiN層14aの一方または両方をエッチングすることができる。そして、露出しているTiN層14aの表層を酸化して酸化チタン(TiO)層17を形成する。こうして、
図1Gに示す構造が得られる。
【0039】
次に、
図1Hに示すように、例えば、ドナー不純物を含んだニッケル・シリサイド(NiSi)層19をSi
3N
4層12上に、Si柱3を囲んで、形成する。そして、熱処理を行い、ドナー不純物をNiSi層19からSi柱3内に拡散させて、N
+層20を形成する。
【0040】
次に、
図1Iに示すように、Si
3N
4層21を、Si
3N
4層12上とNiSi層19とを覆って、その上表面位置がSi柱3の高さ方向における中間になるように形成する。そして、SiO
2層15aの中ほどをエッチングした後、TiN層14aに接続したNiSi層22をSi
3N
4層21上に形成する。
【0041】
次に、
図1Jに示すように、SiO
2層24を、その上表面位置がSi柱3の頂部より下方になるように形成する。そして、SiO
2層24をマスクにして、Si柱頂部のSiO
2層15a、TiN層14a、HfO
2層13aを除去する。そして、例えばイオン注入によりN
+層25を形成する。
【0042】
次に、
図1Kに示すように、全体にSiO
2層27を形成する。そして、NiSi層19上にコンタクトホール28aを形成する。同じく、N
+層25上にコンタクトホール28bを形成する。同じく、NiSi層22上にコンタクトホール28cを形成する。そして、コンタクトホール28aを介してNiSi層19と接続した配線金属層MSを、SiO
2層27上に形成する。同じく、コンタクトホール28bを介してN
+層25と接続した配線金属層MDを、SiO
2層27上に形成する。同じく、コンタクトホール28cを介してNiSi層22と接続した配線金属層MGを、SiO
2層27上に形成する。これによって、Si基板1a上にSGTが形成される。
【0043】
第1実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
1.第1のマスク材料層2及び第2のマスク材料層4は、共に、Si基板1aをエッチングする場合のエッチングマスクとしての役割と、酸化によってSiO
2層10を形成する場合の耐酸化マスクとしての役割とを持っている。これは、工程の簡略化になり、低コスト化に繋がる。
2.第1のマスク材料層2及び第2のマスク材料層4をエッチングマスクにして形成されたSi柱台部5は、平面視においてSi柱3の側面を囲んで形成されている。すなわち、Si柱台部5は、リソグラフィ法におけるマスク合わせ工程を必要とせず、自己整合により形成される。これにより、低コストで、高密度のSGTを用いた回路形成が形成される。
3.SGTが形成されるSi柱3を支えるSiO
2層10が、平面視においてSi柱3より太いため、Si柱3は外部からの応力に対して倒れづらくなる。また、SiO
2とSiの応力係数の違いのせいで、Si柱3aとSiO
2層10との界面は比較的に脆弱であり、Si柱3aに、例えば洗浄などの工程により、力が加わった場合、Si柱3aはSiO
2層10から離断して倒れかねないが、これを、Si柱3aとSiO
2層10との界面に形成されている凹み部10aにより防止できる。同様に、凹み部10bは、SiO
2層10がSi基板1aから離断して倒れることを防止できる。これは、特に、Si基板1aとSGTとの絶縁効果を大きくするためにSiO
2層10を高くした場合に役立つ。さらに、回路の高密度化に伴い、Si柱3、及び、SiO
2層10(特に、Si柱台部5由来の部分)が細くなるにつれて、以上の3種の安定化効果の重要性も高まる。
4.
図1Kに示すように、Si柱3の底部全体とSi基板1aの表層とに繋がったSiO
2層10が形成される。これにより、Si柱3に形成されたSGTは、SiO
2層10によって、Si基板1aと絶縁される。これはSOI基板を用いることなく、Si基板1aを用いて、SOI基板を用いたのと同様な効果を得ることを示している。すなわち、従来Si基板を用いてSGTを有したCMOS回路を形成する場合に必要なPウエルとNウエルを形成する必要がない。これは、高価なSOIウエハを使用する必要がないこと、そして、Pウエル、Nウエルを形成する必要がないことにより、製造コストが大幅に低減できる。
【0044】
(第2実施形態)
以下、
図2A〜
図2Fを参照しながら、本発明の第2実施形態に係る、SGTを有する柱状半導体装置の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第2実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0045】
図2Aに示すように、マスク材料層2をマスクにしてSi基板1bをRIE法によりエッチングして、Si基板1b上にSi柱3aを形成する。但し、マスク材料層2は、エッチングマスクとして機能するのであれば耐酸化マスクとしての機能を有しない材料から構成されていてもよい。
【0046】
次に、
図2Bに示すように、第1実施形態のマスク材料層4と同様に、Si柱3aの外周側面を覆ったマスク材料層30を形成する。但し、マスク材料層30は、エッチングマスクとして機能するのであれば耐酸化マスクとしての機能を有しない材料から構成されていてもよい。
【0047】
次に、
図2Cに示すように、RIE法によりマスク材料層2、30をマスクにしてSi基板1bをエッチングして、Si柱3aの下に、平面視においてSi柱3aの外側を囲んだSi柱台部31を形成する。そして、マスク材料層30を除去した後に、全体にALD法により、SiO
2層32、Si
3N
4層33、及びSiO
2層34をこの順番に積層する。そして、レジスト層35を、Si柱台部31の外周部に、その上表面位置が、Si柱台部31の上表面位置より低い位置になるように形成する。
【0048】
次に、
図2Dに示すように、
図1Gで示したのと同様な方法を用いて、レジスト層35に隣接するSiO
2層32、Si
3N
4層33、及びSiO
2層34の一部をエッチングする。そして、レジスト層35を除去する。これにより、Si柱台部31の上部とSi柱3aとを覆ったSiO
2層32a、Si
3N
4層33a、及びSiO
2層34aを形成する。
【0049】
次に、
図2Eに示すように、ウエット酸化により、Si
3N
4層33aで覆われていない、Si基板1b表層とSi柱台部31の底部とを酸化して、SiO
2層36を形成する。SiO
2層36は、Si
3N
4層33aをマスクにして形成されるため、中心部に酸化が及びづらいので、Si柱台部31の上下に凹み部36a、36bが形成される。そして、SiO
2層32a、Si
3N
4層33a、SiO
2層34aを除去する。
【0050】
次に、そのあと、
図1F〜
図1Kと同じ工程をおこない、
図2Fに示すように、Si基板1b上にSGTを形成する。
【0051】
第2実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
1.本実施形態においては、その上下に凹み部36a、36bを頂部に持つSiO
2層36が、Si柱3aより太いSi柱台部31に形成される。Si柱3aとSiO
2層36の界面が、太いSi柱台部31内に存在することにより、以後の工程において、Si柱3aがより倒れにくくできる。
2.Si柱台部31の底部全体とSi基板1bの表層とに繋がったSiO
2層36が形成される。これにより、Si柱3aに形成されたSGTはSiO
2層36によって、Si基板1bと絶縁される。これは、第1実施形態と同様に、SOI基板を用いることなく、そして、SGTを有するCMOS回路を形成する場合に必要なPウエルとNウエルを形成する必要がない。これにより、製造コストが大幅に低減できる。
3.第1実施形態では、マスク材料層2、4は、エッチングマスクとしての機能と耐酸化マスクとしての機能を兼ね備えている必要があるが、本実施形態では、マスク材料層2、30はエッチングマスクとしての機能さえ有すればよい。このため、マスク材料層2、30、及び耐酸化マスク(本実施形態ではSiO
2層32a、Si
3N
4層33a、及びSiO
2層34a)の材料の選択の自由度が増す。
【0052】
(第3実施形態)
以下、
図3A〜
図3Eを参照しながら、本発明の第3実施形態に係る、SGTを有する柱状半導体装置の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第3実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0053】
図3Aに示すように、Si基板1(図示せず)上に平面視で見て共に円形のSi
3N
4層2aとSiO
2層2bをこの順番に積層し、Si
3N
4層2aとSiO
2層2bをマスクにしてSi基板1bをRIE法によりエッチングして、Si基板1b上にSi柱3aを形成する。そして、全体にALD法により、Si柱3とSi基板1bとの表面を覆うように、SiO
2層、Si
3N
4層、及びSiO
2層をこの順番に積層する(図示せず)。そして、RIE法を用いてこれら3層をエッチングすることにより、Si柱3aの側面を囲んだSiO
2層、窒化Si(Si
3N
4)層、及びSiO
2層からできたマスク材料層30aを残存させる。
【0054】
次に、
図3Bに示すように、RIE法によりSiO
2層2b、マスク材料層30aをマスクにしてSi基板1bをエッチングして、Si柱3aの下にSi柱台部31aを形成する。この場合、Si柱台部31aは、平面視において、Si柱3aを囲んで形成される。RIE法によるエッチングでは、平面視において、Si柱3aを囲んだマスク材料層30aの底部の幅Lsは、SiO
2層2bの高さLhを変えることにより変えることができる。これにより所望の直径LdをもつSi柱台部31aを形成することができる。また、Si柱台部31aの所望の直径Ldは、マスク材料層30aの堆積膜厚を変えて、マスク材料層30aの底部の厚さLsを変えることによって得ることもできる。
【0055】
次に、
図3Cに示すように、Si
3N
4層2a、マスク材料層30aをマスクにしてSiで出来た部分を選択的にその露出面から酸化することで、Si柱3aの下部の一部と、Si柱台部31aの全体と、Si基板1bの表面とが繋がったSiO
2層37を形成する。Si柱3aの下部の中ほどは、露出面からの距離が遠く、酸化されづらいため、Si柱3aとの界面になるSiO
2層37の頂部に、中心に向かって凹んだ凹み部37aが形成される。また、Si柱3aの直下のSi基板1bの部分も、露出面からの距離が遠く、酸化されづらいため、Si基板1bの界面になるSiO
2層37の底部に、中心に向かって凹んだ凹み部37bが形成される。
【0056】
次に、
図3Dに示すように、ALD法を用いて、全体にSi
3N
4層(図示せず)を堆積する。そして、全体にSiO
2層(図示せず)を堆積する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、Si
3N
4層2aの上表面位置まで研磨して、Si
3N
4層39、SiO
2層40を形成する。
【0057】
次に、
図3Eに示すように、SiO
2層40、Si
3N
4層2a、39、マスク材料層30aを除去する。そして、
図1F〜
図1Kと同様な工程を行う。これにより、Si基板1b上にSiO
2層37により分離されたSGTが形成される。
【0058】
第3実施形態の製造方法によれば、
図3Bに示すように、SiO
2層2bの高さLhを変えたり、マスク材料層30aの堆積膜厚を変えることによって、所望の直径Ldを持つSi柱台部31aを形成することができるという特徴が得られる。
【0059】
(第4実施形態)
以下、
図4A〜
図4Eを参照しながら、本発明の第4実施形態に係る、SGTを有する柱状半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態では、1つの帯状Si柱台部の上に2個のSGTを形成して、CMOSインバータ回路を製造している。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第4実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0060】
図4Aに示すように、Si基板1(図示せず)上にSi
3N
4層2aaとSiO
2層2abとをこの順番に積層し、また、Si基板1上にSi
3N
4層2ba、SiO
2層2bbをこの順番に積層し、これらの組をそれぞれマスクにして、RIE法を用いて、隣接して立ったSi柱3aa、3abを形成する。そして、全体にALD法により、Si柱3aa、3abとSi基板1cとの表面を覆うように、SiO
2層、Si
3N
4層、及びSiO
2層をこの順番に積層する(図示せず)。そして、RIE法を用いてこれら3層をエッチングすることにより、Si柱3aa、3abの側面を囲み、且つSi柱3aa、3ab間で繋がった、SiO
2層、Si
3N
4層、及びSiO
2層からできたマスク材料層30bを残存させる。Si柱3aa、3abの間で繋がったマスク材料層30bの部分は、例えば、SiO
2層2ab、2bbの高さ又はSi柱3aa、3abの間の間隔を適切に調節することにより、形成できる。
【0061】
次に、
図4Bに示すように、SiO
2層2ab、2bb、マスク材料層30bをマスクにして、RIE法によりSi基板1cをエッチングして、Si柱台部41を形成する。
【0062】
次に、
図4Cに示すように、Si
3N
4層2aa、2ba、マスク材料層30bをマスクにした選択的酸化により、Si柱3ba、3bbの下部の一部と、Si柱台部41の全体と、Si基板1cの表面とが繋がった、SiO
2層42が形成される。第1実施形態の凹み部10a、10bと同様に、
図4Cの(c)図に示すように、SiO
2層42の上下に、凹み部42a、42bが形成される。但し、X−X’線に沿った凹み部42bの幅は、凹み部10bの幅よりも長い。
【0063】
次に、
図4Dに示すように、SiO
2層2ab、2bb、Si
3N
4層2aa、2ba、39、マスク材料層30bを除去する。
【0064】
次に、
図4Eに示すように、
図1F〜
図1Kに示した工程と同様な工程を行って、Si基板1cと、2つのSGTとが、SiO
2層42によって分離されたCMOSインバータ回路を形成する。Si
3N
4層45を、Si柱3ba、3bbの外周部に、その上面位置がSiO
2層42上面位置と同じになるように形成する。そして、
図1G、
図1Hと同様な工程により、Si柱3ba、3bbの外周を囲んで、ゲート絶縁HfO
2層46a、46bと、ゲート導体TiN層47a、47b、SiO
2層48a、48bを形成する。そして、Si柱3ba、3bbの底部のSi面を露出させる。そして、Si柱3ba、3bbの底部のSi面に接した、例えばアクセプタ不純物を含む配線NiSi層50aと、この配線NiSi層50aに繋がったドナー不純物を含む配線NiSi層50bとを形成する。そして、熱処理を行い、Si柱3baの底部にP
+層43a、Si柱3bbの底部にN
+層43bを形成する。そして、高さ方向の上表面位置が、ゲート導体TiN層47aの中間にあるSi
3N
4層51を、Si柱3ba、3bbの外周部に形成する。そして、SiO
2層48a、48bの一部をエッチングした後、Si
3N
4層51上にゲート導体TiN層47a、47bの外周に接した配線NiSi層52を形成する。そして、高さ方向の上表面位置が、ゲート導体TiN層47a、47bの頂部より下方にあるSiO
2層53を形成する。そして、Si柱3ba、3bbの頂部に、例えばイオン注入によりP
+層54a、N
+層54bを形成する。そして、全体にSiO
2層56を積層する。そして、配線NiSi層50a上にSiO
2層56上表面から繋がるコンタクトホール57aを、P
+層54a上にSiO
2層56上表面から繋がるコンタクトホール57bを、配線NiSi層52上にSiO
2層56上表面から繋がるコンタクトホール57cを、N
+層54b上にSiO
2層56上表面から繋がるコンタクトホール57dを、それぞれ、形成する。そして、コンタクトホール57aを介して配線NiSi層50に繋がった出力配線金属層Voutと、コンタクトホール57bを介してP
+層54aに繋がった電源配線金属層Vddと、コンタクトホール57cを介して配線NiSi層52に繋がった入力配線金属層Vinと、コンタクトホール57dを介してN
+層54bに繋がったグランド配線金属層Vssと、を形成する。
【0065】
第4実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
1.本実施形態においては、Si柱台部41は、2個のSi柱3ba、3bbの下部にまたがって幅広に形成されているので、X−X’方向の外部からの応力に対して、倒れづらい。一方、Y−Y’方向の外部からの応力に対して、第1実施形態と同じSiO
2層42の上下に凹み部42a、42bの存在により、Si柱3ba、3bb、SiO
2層42は倒れづらくなっている。
2.Si柱台部41の底部全体とSi基板1cの表層とにまたがってSiO
2層42が形成される。これにより、Si柱3ba、3bbに形成されたSGTはSiO
2層42によって、Si基板1cと絶縁される。これは、第1実施形態と同様に、SOI基板を用いることなく、そして、SGTを有したCMOS回路を形成する場合に必要なPウエルとNウエルを形成する必要がない。これにより、製造コストが大幅に低減できる。
【0066】
(第5実施形態)
以下、
図5A〜
図5Eを参照しながら、本発明の第5実施形態に係る、2階建てSGTを有するCMOSインバータ回路の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第5実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0067】
図5Aに示すように、マスク材料層2c(構成自体は第1実施形態のマスク材料層2と同様)をマスクにしてRIE法を用いて形成したSi柱3cと、Si基板1eの全体とを覆って、ALD法により、SiO
2層(図示せず)、Si
3N
4層(図示せず)、SiO
2層(図示せず)を形成する。そして、Si柱3cの底部とSi基板1e上表面とのSi面が露出するように、SiO
2層、Si
3N
4層、SiO
2層を除去して、SiO
2層73、Si
3N
4層74、SiO
2層75を形成する。そして、SiO
2層73、Si
3N
4層74、SiO
2層75をマスクにして、Si柱3cの底部と、これに繋がったSi基板1eの上表面とを選択的に酸化して、SiO
2層72を形成する。これにより、Si柱3c下のSiO
2層72の上下に凹み部72a、72bが形成される。
【0068】
次に、
図5Bに示すように、Si
3N
4層76をSi柱3cの外周部に形成する。そして、SiO
2層72上のSi柱3cの底部のSi面が露出するように、SiO
2層73、Si
3N
4層74、SiO
2層75を除去して、SiO
2層73a、Si
3N
4層74a、SiO
2層75aを形成する。そして、露出したSi柱3cのSi面に接し、Si柱3cを囲んで水平方向に延びたドナー不純物を含んだWSi層77を形成する。そして、熱処理を行い、WSi層内のドナー不純物をSi柱3c内に拡散させて、N
+層78を形成する。
【0069】
次に、
図5Cに示すように、Si柱3cの外周部に、その上表面位置が、WSi層77上表面位置より上になるように、SiO
2層80を形成する。そして、Si柱3cの外周部に、その上表面位置が、Si柱3cの中間になるように、Si
3N
4層81を形成する。そして、レジスト層(図示せず)を形成し、
図1Gで示したのと同様にして、レジスト層でのHFイオン拡散法を用いて、Si柱3cの一部の外周部のSi面を露出させる。これにより、SiO
2層73a、Si
3N
4層74a、SiO
2層75aが分割されて、下部にSiO
2層73b、Si
3N
4層74b、SiO
2層75bが形成され、上部にSiO
2層73c、Si
3N
4層74c、SiO
2層75cが形成される。そして、SiO
2層73a、73b、Si
3N
4層74a、74b、81、SiO
2層75a、75bをマスクにして、Si面が露出した部分のSi柱3cを、平面視において、中心部まで選択的に酸化して、SiO
2層82を形成する。この選択酸化により、SiO
2層82の上下に、中心に向かって形成された凹み部82a、82bが形成される。そして、Si柱3c外周部のSi
3N
4層81と、SiO
2層73a、73b、Si
3N
4層74a、74b、SiO
2層75a、75bとを除去する。
【0070】
次に、
図5Dに示すように、Si柱3cの全体を覆い、且つこれに繋がり、SiO
2層80上に伸延したHfO
2層(図示せず)、TiN層(図示せず)、SiO
2層(図示せず)を形成する。そして、Si柱3cの外周部に、その上表面の位置が、SiO
2層82より下になるように形成したSi
3N
4層87を形成する。そして、高さ方向において、SiO
2層82を挟んでいるHfO
2層、TiN層、及びSiO
2層の一部をエッチングして、Si柱3cのSi面を露出させる。このエッチングにより、Si柱3cの下部にHfO
2層83a、TiN層84a、SiO
2層85aを形成し、上部にHfO
2層83b、TiN層84b、SiO
2層85bを形成する。そして、露出しているTiN層84a、84bの表面を酸化してTiO層89a、89bを形成する。そして、Si柱3cの外周部のSi
3N
4層87上に、下方から上方に順番に、Si柱3cの露出したSi面に接したドナー不純物を含んだNiSi層92と、SiO
2層82に接したSiO
2層93と、Si柱3cの露出したSi面に接したアクセプタ不純物を含んだNiSi層94とを形成する。そして、熱処理を行い、NiSi層92、94からSi柱3cにドナー、そしてアクセプタ不純物を拡散させて、Si柱3c内にN
+層96と、P
+層97を形成する。
【0071】
次に、
図5Eに示すように、Si柱3cの外周部にあって、且つ高さ方向の上表面位置がTiN層84bの中間にあるSi
3N
4層98を形成する。そして、Si
3N
4層98上に、TiN層84bと接したNiSi層100を形成する。そして、Si柱3cの外周部に、その高さ方向の上表面位置が、Si柱3cの頂部より下方にあるSiO
2層101を形成する。そして、SiO
2層101より上方のHfO
2層83b、TiN層84b、SiO
2層85b、マスク材料層2cを除去する。そして、イオン注入法を用いて、Si柱3cの頂部にP
+層103を形成する。そして、全体にSiO
2層104を積層する。そして、SiO
2層104の上表面からWSi層77上表面に繋がったコンタクトホール105aと、SiO
2層104の上表面からP
+層103上表面に繋がったコンタクトホール105bと、SiO
2層104の上表面からTiN層84a上表面とに繋がり、そしてNiSi層100に接したコンタクトホール105cと、SiO
2層104の上表面からNiSi層92上表面とに繋がり、そしてNiSi層94に接したコンタクトホール105dと、を形成する。そして、コンタクトホール105aを介してWSi層77に繋がったグランド配線金属層VSSと、コンタクトホール105bを介してP
+層103に繋がった電源配線金属層VDDと、コンタクトホール105cを介してTiN層84a、NiSi層100に繋がった入力配線金属層VINと、コンタクトホール105dを介してNiSi層92、94に繋がった出力配線金属層VOUTと、を形成する。これにより、Si基板1eと下部SGTがSiO
2層72により分離され、上下のSGTがSiO
2層82により分離された2階建てSGTがSi柱3cに形成される。
【0072】
第5実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
1.Si柱3cの底部に存在する、上下に凹み部72a、72bを有するSiO
2層72は、第1実施形態と同様に、Si柱3aの形成以後における工程においてのSi柱3aの倒れを防止すると共に、Nウエル、またはPウエル形成工程を不要とすることによる低コスト化が可能となる。
2.上下SGTの中間にあるSiO
2層82は、上下に凹み部82a、82bを有するので、以後の工程におけるSi柱3cの倒れを防止することができる。
【0073】
(第6実施形態)
以下、
図6A〜
図6Cを参照しながら、本発明の第6実施形態に係る、SGTの製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第6実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0074】
図1A〜
図1Dと同様な工程を行う。但し、マスク材料層2、4は、エッチングマスクとして機能するのであれば耐酸化マスクとしての機能を有しない材料から構成されていてもよい。そして、
図6Aに示すように、全体にSiO
2層、窒化Si(Si
3N
4)層、SiO
2層よりなるマスク材料層106を堆積させる。マスク材料層106aは、耐酸化マスクとして機能するのであればエッチングマスクとしての機能を有しない材料から構成されていてもよい。そして、上表面位置がSi柱台部5の上表面位置より低いレジスト層107をSi柱台部5の外周部に形成する。
【0075】
次に、
図6Bに示すように、
図1G、
図2Dで示した同様な方法を用いて、レジスト層107に接したマスク材料層106をエッチングして、下端がSi柱台部5の上部にあるマスク材料層106aを形成する。
【0076】
次に、
図6Cに示すように、マスク材料層106aを耐酸化マスクにして、Si柱台部5の底部と、Si柱台部5の外周部のSi基板1aの上表面とを酸化して、SiO
2層107を形成する。平面視において、Si柱3下のSiO
2層107の上下に凹み部107a、107bが形成される。そして、マスク材料層106aを除去する。その後、
図1E〜
図1Kと同様な工程を行うことによって、
図2Fに示したのと同様に、Si基板1a上にSGTを形成する。
【0077】
第6実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
1.本実施形態においては、上下に凹み部107a、107bを持つSiO
2層107が、Si柱3より太いSi柱台部5に形成される。Si柱3とSiO
2層107の界面が、太いSi柱台部5内に存在することにより、以後の工程において、Si柱3をより倒れにくくできる。
2.Si柱台部5の底部全体とSi基板1aの表層とにまたがってSiO
2層107が形成される。これにより、形成されたSGTはSiO
2層107によって、Si基板1aと絶縁される。これは、第1実施形態と同様に、SOI基板を用いることなく、そして、SGTを有するCMOS回路を形成する場合に必要なPウエルとNウエルを形成する必要がない。これにより、製造コストが大幅に低減できる。
3.第1実施形態では、マスク材料層2、4は、エッチングマスクとしての機能と耐酸化マスクとしての機能を兼ね備えている必要があるが、本実施形態では、マスク材料層2、4はエッチングマスクとしての機能さえ有すればよい。このため、マスク材料層2、4、106aの材料の選択の自由度が増す。
【0078】
(第7実施形態)
以下、
図7A、
図7Bを参照しながら、本発明の第7実施形態に係る、SGTの製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第7実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0079】
図7Aに示すように、第1実施形態の
図1Gで示した工程において、Si
3N
4層12aをSiO
2層10の露出面全体を覆うように形成する。Si
3N
4層12aと、HfO
2層13a、TiN層14a、SiO
2層15aとは、
図1F、
図1Gに示した方法により形成される。この工程において、HFイオンをレジスト層16内に拡散させて、レジスト層16に接触するSiO
2層15をエッチングして除去した。
【0080】
次に、
図7Bに示すように、ドナー不純物を含んだNiSi層19aを、Si柱3を囲んで形成する。この場合、Ni層(図示せず)を、ドナー不純物を含んだポリSi層(図示せず)の上または下で、平面視においてSiO
2層15aの外周部に形成し、その後に熱処理を行い、ポリSi層のシリサイド化を行い、内部側面をSi柱3の側面に突き出し接触させてNiSi層19aaを形成する。そして、熱処理を行って、NiSi層19a内のドナー不純物をSi柱3内に拡散させてN
+層20aaを形成する。この場合、Si柱3の外周部のSiO
2層10の露出面全体が、SiO
2層10よりドナー不純物の拡散係数の低いSi
3N
4層12aにより覆われることにより、NiSi層19a内のドナー不純物のSi
3N
4層12aへの拡散が抑えられて、Si柱3内に高濃度のN
+層20aaが形成される。この場合、Si
3N
4層12aは、HFイオンを含んだレジスト層16からのエッチングブロック層としての役割と、NiSi層19aaからドナー不純物拡散を防止するバリヤ絶縁層としての役割を持つ。以後、
図1I〜
図1Kの工程を行うことにより、Si基板1a上に、SiO
2層10により分離されたSGTが形成される。
【0081】
第7実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
1. 第1実施形態の
図1Hでは、SiO
2層10の頂部は、Si
3N
4層12により覆われておらず、NiSi層19と接触している。この状態で、熱処理を行うと、NiSi層19内のドナー不純物は、Si柱3内に拡散すると同時に、Si柱内よりは少ないが、SiO
2層10内にも拡散する。このSiO
2層10のドナー不純物のNiSi層19からの吸出し効果により、N
+層20におけるドナー不純物濃度が低下する。これにより、SGTのソースまたはドレインの直列抵抗の増大となり、SGTのトランジスタ特性の低下となる。これに対して、本実施形態では、Si
3N
4層12aはSiO
2層10の露出面全体を覆うように形成されており、SiO
2層10はNiSi層19aaとは接触していない。Si
3N
4層12aは、SiO
2層10によるNiSi層19aからのドナー不純物の吸出し効果に対してバリヤ層として機能する。これにより、N
+層20aaにおけるドナー不純物濃度の低下が防止される。これにより、SGTのソースまたはドレインの直列抵抗の増大による、SGTのトランジスタ特性の低下が防止される。
2.Si
3N
4層12aは、バリヤ層としての役割に加えて、HFイオンを含んだレジスト層16からのエッチングブロック層としての役割を果たす。SGTのトランジスタ特性の低下が防止されるとともに、N
+層20aaに接続する配線導体層であるNiSi層19aaを容易に形成することができる。
【0082】
(第8実施形態)
以下、
図8A、
図8Bを参照しながら、本発明の第8実施形態に係る、SGTの製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX−X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY−Y’線に沿う断面構造図である。第8実施形態の製造方法は、以下に説明する相違点を除き、第1実施形態の
図1A〜
図1Kに示す工程と同様である。
【0083】
図8Aに示すように、第1実施形態の
図1Jで示した工程において、N
+層25を形成する前に、Si柱3の外周部のSiO
2層24上と、HfO
2層13a、TiN層14a、SiO
2層15aの上端部上に、SiO
2層24aを形成する。
【0084】
次に、
図8Bに示すように、第1実施形態の
図1Kで示した工程において、コンタクトホール28a、28b、28cを形成した後に、これらの底部及びSiO
2層27上に、例えばNi層(図示せず)を蒸着する。そして、熱処理を行い、Si柱3の底部にNiSi層19からSi柱3の内部にシリサイド化を拡大してSi柱3内部にNiSi層20bと、NiSi層20bから押し出されたドナー不純物によるN
+層20aを形成する。同じく、コンタクトホール28bの底部に形成されたNi層とSi柱3の頂部のSiとのシリサイド化を拡大して、Si柱3の頂部にNiSi層25bと、NiSi層25bから押し出されたドナー不純物によるN
+層25aを形成する。そして、SiO
2層27上のNi層を除去する。その後、第1実施形態と同様に、配線金属層MS、MD、MGを形成する。なお、平面視において、Si柱3の全体がシリサイド化されて、NiSi層20b、25bが形成されている。
【0085】
なお、NiSi層19に換えて、シリサイド化温度がNiSiより高い材料層、例えばタングステンシリサイド(WSi)層を用いて、NiSi層25b形成までの工程における熱処理により、過大にシリサイド化がSi柱3内に拡大しないようにしてもよい。
【0086】
第8実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
図8Bに示すように、最終工程において、Si柱3の底部とSiO
2層10との間にNiSi層20bが形成される。通常、応力係数の異なる層同士が積層されると剥がれが生じやすくなるが、本実施形態では、Si柱3とNiSi層20bとの間、及び、NiSi層20bとSiO
2層10との間は、凹部で接続されているので、剥がれが生じづらい。また、下部のNiSi層19の代わりに、上部のNiSi層25bよりシリサイド化温度の高い材料層(例えば、WSi層)を用いることにより、Si柱3の剥がれの原因となるシリサイド化が、Si柱3が支持要素、例えば、Si
3N
4層21、SiO
2層24に囲まれた状態で行うことができる。これにより、製造時に剥がれが生じる可能性をより低くすることができる。なお、本実施形態の供する構造及びそれに対応する製造方法は、他の実施形態にも適用できる。
【0087】
なお、第1、第2、第3、第6、第7、及び第8実施形態は、単体SGTを例として、説明した。第4、第5実施形態は、SGTを用いたCMOSインバータ回路を例にして説明した。しかし、これら実施形態で示した構成を、単体SGTやCMOSインバータ回路の代わりに、SGTを用いた他の回路形成に適用することができる。
【0088】
また、第1の実施形態では、第1のマスク材料層2として、Si
3N
4層とSiO
2層とから構成された2層構造を例に説明したが、Si
3N
4層とSi基板の間に薄いSiO
2層を設けた構造であってもよい。また、第1のマスク材料層2は、Si基板1をエッチングするエッチングマスクとしての役割と、酸化によりSiO
2層10を形成する場合の耐酸化マスクとしての役割を持つものであれば、単層または複数の、ほかの材料層よりなるものであってもよい。そして、このことは本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0089】
また、第1の実施形態では、第2のマスク材料層4として、SiO
2層と、Si
3N
4層と、SiO
2層とから構成された3層構造を例に説明したが、第2のマスク材料層4は、Si基板1aをエッチングするエッチングマスクとする役割と、酸化によりSiO
2層10を形成する場合の耐酸化マスクとしての役割を持つものであれば、単層または複数の、ほかの材料層よりなるものであってもよい。そして、このことは本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0090】
また、第1実施形態では、
図1Fに示す工程において、マスク材料層4を全て除去するが、この代わりに、マスク材料層4を構成するSiO
2層をSi柱3の側面に残存させ、このSiO
2層を、Si
3N
4層12形成時にSi柱3表面の汚染からの保護膜として用いてもよい。また、Si
3N
4層12形成前に、例えばALD法により、SiO
2層またはHFイオンによりエッチングされない薄い絶縁材料層を全体に被覆して、Si
3N
4層12形成後に除去する方法により、Si
3N
4層12形成時のSi柱3表面の汚染を防止してもよい。そして、このことは本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0091】
また、第1実施形態では、
図1Gに示す工程において、HFガスを全体に供給し、加熱などによりHFイオンを形成し、このHFイオンをレジスト層16内に拡散させて、レジスト層16に接触するSiO
2層15をエッチングした。しかし、この方法でなくとも、Si柱3の底部のSi面を露出する方法であれば、他の方法を用いてもよい。また、レジスト層12にHFガスを供給するのでなく、最初にHFイオンを含ませたレジスト層16または他の材料層を用いて、Si柱3の底部のSi面を露出させてもよい。そして、このことは本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0092】
また、第2実施形態では、マスク材料層として、SiO
2層32aと、Si
3N
4層33aと、SiO
2層34aとから構成された3層構造を例に説明したが、酸化によりSiO
2層36を形成する場合の耐酸化マスクとしての役割を持つものであれば、単層または複数の、ほかの材料層よりなるものであってもよい。
【0093】
また、
図1Gにおいては、SiO
2層15a、TiN層14aの少なくとも一方をマスクにして、HfO
2層13をエッチングして、HfO
2層13aを形成し、そして、露出しているTiN層14aの表層を酸化して酸化チタン(TiO)層17を形成した。このTiO層17の形成は、HfO
2層13aのエッチング前に行っても良い。また、他の方法で、TiO層17端面に絶縁層を形成してもよい。そして、このことは本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0094】
また、第2実施形態では、SiO
2層32aと、Si
3N
4層33aと、SiO
2層34aといった耐酸化マスクを形成する前に、マスク材料層4を除去したが、これに代えて又はこれに加えて、マスク材料層2を除去してもよい。
【0095】
また、第3実施形態では、平面視において、SiO
2層2bの高さLhを変えて、Si柱3aを囲んだSi柱台部31aの所望の直径Ldを得たが、Si
3N
4層2aの高さ、またはSi
3N
4層2aとSiO
2層2bとの両方の高さを変えて、Si柱台部31aの所望の直径Ldを得てもよい。
【0096】
また、第3実施形態の説明では、
図3Dに示したように、SiO
2層2bを除去する手段として、全体にSi
3N
4層(図示せず)とSiO
2層(図示せず)を堆積し、その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、Si
3N
4層2aの上表面位置まで研磨して、Si
3N
4層39、SiO
2層40を形成した。このSiO
2層2bを除去する方法は、SiO
2層2bを除去できるものであれば、ほかの方法であってもよい。また、SiO
2層2bの高さLhが、Si柱3aの転倒などの問題がない場合は、SiO
2層2bを除去する必要はない。この場合、第1実施形態と同じ工程を用いて、所望のSi柱台部の直径Ldを得ることができる。
【0097】
また、第6実施形態では、
図6Aに示すように、全体にSiO
2層、Si
3N
4層、SiO
2層よりなるマスク材料層106を堆積させたが、マスク材料層106は、酸化によりSiO
2層107を形成する場合の耐酸化マスクとしての役割を持つもものであれば、単層または複数の、ほかの材料層よりなるものであってもよい。
【0098】
また、第2及び第6実施形態は、SiO
2層36、107の上に、Si柱台部31、5の頂部を残存させているのが、特徴である。これについては、CMOSインバータ回路を含めて、他の回路形成についても適用できることは言うまでもない。
【0099】
また、第1実施形態では、第1のマスク材料層2は、平面視において、円形である場合について説明したが、矩形または楕円であってもよい。そして、このことは本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0100】
また、第4実施形態では、Si柱台部41上に2個のSi柱3ba、3bbが配列された例について説明したが、Si柱台部41上に3個以上のSi柱を配列することも可能である。また、Si柱が一直線状に配列された場合だけでなく、L型、T型などの形状に配列された場合にも、Si柱台部41上に複数個のSi柱を配列することが可能である。そして、これは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0101】
また、第1実施形態では、N
+層20を
図1Iで示した段階で形成したが、このN
+層20はSGT回路の製造工程が終了するまでに形成されればよい。また、N
+層20はSi柱3の外周側面に形成されているが、平面視において、断面全体が占めてもよい。そして、これは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0102】
また、縦型NAND型フラッシュメモリ回路では、半導体柱をチャネルにして、この半導体柱を囲んだトンネル酸化層、電荷蓄積層、層間絶縁層、制御導体層よりなるメモリセルが複数段、垂直方向に形成されている。これらメモリセルの両端の半導体柱には、ソースに対応するソース線不純物層と、ドレインに対応するビット線不純物層がある。また、1つのメモリセルに対して、その両側のメモリセルの一方がソースならば、他方がドレインの役割を行う。このように、縦型NAND型フラッシュメモリ回路はSGT回路の1つである。従って、本発明はNAND型フラッシュメモリ回路に対しても適用することができる。
【0103】
また、半導体柱の底部に信号電荷読み出し用の不純物領域があり、この読み出し不純物領域に接し、上部の半導体柱をチャネルにして、チャネル半導体柱を囲んでゲート絶縁層とゲート導体層があり、チャネルの上方に接して半導体柱に感光領域があり、この感光領域の外周部に信号電荷蓄積部となる不純物領域を有したSGT撮像装置(例えば特許文献2を参照)に対しても本発明は適用できる。
【0104】
また、第1実施形態では、Si柱3に1個のSGTを形成し、第5実施形態では、Si柱3cに2個のSGTを形成したが、3個以上を形成する回路形成においても、本発明を適用できる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0105】
また、第1実施形態では、Si
3N
4層12、21の単体材料層を用いて説明したが、複合材料層、例えば、下部にSiO
2層、上部にSi
3N
4層を有する複合材料層を用いてもよい。また、Si
3N
4層12、21に換えて、HFイオンの拡散係数が小さい絶縁材料層を用いてもよい。また、NiSi層19、22の形成は、第1実施形態の説明において用いたHFイオンエッチング法でなくても、他の方法によってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0106】
また、第7実施形態において、NiSi層19aaはドナー不純物を含んでいるが、代わりに、NiSi層19aaはアクセプタ不純物を含んでもよい。さらに、第7実施形態において、NiSi層19aaから拡散する不純物からSiO
2層10を保護するためのバリヤ層として、SiO
2層10の露出面を覆うSi
3N
4層12aを用いたが、Si
3N
4層12aに替えて、SiO
2層10と比べてNiSi層19aaに含まれる不純物の拡散係数が小さい他の材料層を用いてもよい。さらに、SiO
2層10上に、下部にドナー不純物を含むN
+層を有するSi柱3に加えて、下部にこの不純物とは異なる不純物を含む層(例えば、P
+層)を有するSi柱を形成する場合、NiSi層19aaに加えてその異なる不純物(例えば、アクセプタ不純物)を含むNiSi層を形成する必要があるが、単一のバリヤ層で両方のNiSi層から拡散する不純物からSiO
2層10を保護することができる。この場合、バリヤ層は、両方の不純物の拡散係数が共にSiO
2層10よりも小さい材料層であることが好ましい。同様に、SiO
2層10上に複数のSi柱を形成する場合は、それらのSi柱の下部に形成された不純物層に含まれる不純物の拡散係数が全てSiO
2層10よりも小さい材料層を共通バリヤ層として用いることもできる。また、Si柱3に替えて、他の半導体柱を用いた場合は、SiO
2層10に替えて、他の絶縁層、例えば、この半導体の酸化絶縁層を形成することが好ましい。この場合、バリヤ層は、この絶縁層と比べてNiSi層19aaに含まれる不純物の拡散係数が小さい材料層であればよい。また、このバリヤ層は配線材料層(第7実施形態におけるNiSi層19aa)と酸化絶縁層(第7実施形態におけるSiO
2層10)の間に形成されておけば、第7実施形態と同じ効果を得ることができる。これらのことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0107】
また、第7実施形態において、Ni層(図示せず)を、ドナー不純物を含んだポリSi層(図示せず)の上または下で、平面視において、SiO
2層15aの外周部に形成し、その後に熱処理を行い、ポリSi層のシリサイド化を行い、内部側面をSi柱3の側面に突き出し接触させてNiSi層19aaを形成した。このNiSi層の形成法は、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適応できる。
【0108】
また、第7実施形態において、Si
3N
4層12aは、NiSi層19aaからのSiO
2層10への不純物拡散のバリヤ層としての役割と、レジスト層16に含まれたHFイオンのエッチングに対するエッチングブロック層としての役割を持っている。Si
3N
4層12aに換えて、SiO
2層10への不純物拡散のバリヤ層としての役割と、レジスト層16に含まれたHFイオンのエッチングに対するエッチングブロック層としての役割を持っている他の材料層を用いてもよい。また、HFイオンを用いたもの以外のエッチング法を採用する場合、SiO
2層15a及びSi
3N
4層12aに代えてそれぞれ当該エッチング法に対応した材料層を用いることが好ましい。これらのことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適応できる。
【0109】
また、上記各実施形態では、半導体柱におけるチャネル、ソース、ドレインなどの半導体領域としてSi(シリコン)を用いた例について説明した。しかしこれに限られず、本発明の技術思想は、SiGeのようにSiを含んだ半導体材料、またはSi以外の半導体材料を、一部または全体に用いた、柱状半導体装置にも適用可能である。
【0110】
また、第1実施形態では、ゲート導電層がTiN層14aからなる形態とした。しかしこれに限られず、ゲート導電層は、他の金属材料からなる形態でもよい。また、ゲート導電層は、金属層と例えばポリSi層などからなる多層構造からなる形態でもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0111】
また、第1実施形態では、TiNゲート導体層の形成をゲート・ファースト工程により形成したが、ゲート・ラスト工程により形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0112】
また、第1実施形態では、ソース、またはドレインとなるN
+層20、21を同じドナー不純物を含んだ不純物層から構成されたSGTについて説明したが、一方がN
+層であれば、他方がP
+層よりなるトンネル効果SGTであってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0113】
また、第5実施形態では、Si柱3cの上下に形成されたSGTのゲート導体層がTiN層84a、84bと同じ材料層で形成した例で説明したが、Nチャネル型とPチャネル型において、異なる材料よりなるゲート導電層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても適用可能である。
【0114】
また、第8実施形態では、Si柱の上下に形成した合金層であるNiSi層20b、25b、N
+層20a、25aは、半導体原子と、金属原子と、ドナーまたはアクセプタ不純物を含んだ、他の合金層であってもよい。そして、上下の合金層に含まれた半導体原子と、金属原子と、ドナーまたはアクセプタ不純物は上下の合金層の間で異なる組み合わせであってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0115】
また、第8実施形態では、コンタクトホール28bをSi柱3の上表面上に設けたが、Si柱3の頂部を囲み、SiO
2層24a上に底部を持つ形状に加工し、その後に露出したSi柱3の頂部を、Ni層を被覆して、熱処理を行って、NiSi層25bとN
+層25aを形成してもよい。この場合、SiO
2層24aに換えて、SiO
2層27内のコンタクトホール28bの形成において、エッチングブロック効果の大きい、例えばSi
3N
4層が好ましい。また、同様なエッチングブロック効果のある材料層であれば、他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0116】
また、第8実施形態では、NiSi層25b、N
+層25aの形成を、平面視において外周がSi柱3を囲みSi柱3よりも幅広であるコンタクトホール28bをSiO
2層24a上に形成し、Si柱3の頂部の少なくとも側面を覆って、コンタクトホール内に、ドナー不純物を含んだNiSi層を形成し、加熱して、Si柱3の頂部にNiSi層25bを形成すると共に、NiSi層25bから押し出されたドナー不純物拡散によりN
+層25aを形成することにより行ってもよい。さらに、ドナー不純物を含むNiSi層の代わりに、ドナーまたはアクセプタ不純物と、金属原子と、半導体柱を構成する半導体原子とは異なる半導体原子を含む合金層を用いてもよい。この場合、NiSi層25bの代わりに、当該金属原子と、半導体柱を構成する半導体原子とを含む合金層が形成される。なお、この合金層は、半導体柱を構成する半導体原子とは異なる前述の半導体原子を含んでもよい。以上のことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0117】
また、第8実施形態では、NiSi層20b、N
+層20aを形成するために、ドナー不純物を含むNiSi層19を用いたが、この代わりに、ドナーまたはアクセプタ不純物を含む金属層、又は、ドナーまたはアクセプタ不純物と金属を含み半導体原子を実質的に含まない材料層を用いることもできる。これは、NiSi層25b、N
+層25aを上述のようにドナー不純物を含むNiSi層を用いて形成する場合にも適用できる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様に適用可能である。
【0118】
また、第1実施形態ではSi柱3の上下にN
+層20、21が形成されるが、他の不純物層を形成することもできる。さらに、第1実施形態では、N
+層20の形成を、
図1Hに示すように、例えば、ドナー不純物を含んだニッケル・シリサイド(NiSi)層19をSi
3N
4層12上に、Si柱3を囲んで、形成した後に、熱処理を行い、ドナー不純物をNiSi層19からSi柱3内に拡散させて、行なった。不純物を含む基体はNiSi層に限られるものではない。また、このN
+層20の形成を、ドナー不純物を含んだポリSi層の上または下にNi層を形成し、その後に熱処理を行ってシリサイド化する過程で、ドナー不純物をNiSi層19からSi柱3内に拡散させる材料層であればよい。Ni層の代わりに他の金属層(Co、Wなど)を用いてもよい。また周知の他の方法でSi柱3の下部に不純物層を形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても適用可能である。
【0119】
また、第1実施形態では、マスク材料層4はSi柱3の側面に形成した例で説明したが、マスク材料層2の側面、または上面に残存させてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても適用可能である。
【0120】
また、第1実施形態では、凹み部上に直接Si柱3が形成されているが、両者の間に、それぞれが上部に凹み部を有し下部に凸部を有する1つ以上の別の層が介在していてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても適用可能である。
【0121】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。上記実施例及び変形例は任意に組み合わせることができる。さらに、必要に応じて上記実施形態の構成要件の一部を除いても本発明の技術思想の範囲内となる。