(54)【発明の名称】患者情報管理システム、患者情報管理方法、情報処理装置、情報処理プログラム、通信端末、通信端末の制御プログラム、および、アプリケーションプログラム
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0016】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、
図1を用いて説明する。情報処理装置100は、患者から取得する患者情報を管理する装置である。
【0017】
図1に示すように、情報処理装置100は、登録部101と、第1判定部102と、記憶制御部103と、を含む。登録部101は、患者の状態に関する状態情報を測定する測定機器111と測定機器111が測定した状態情報を送信する送信元の通信端末112との組122を登録する。第1判定部102は、状態情報120を受信した場合、状態情報120を測定した測定機器と状態情報120を送信した送信元の通信端末との組121と、登録部101に登録された組122とが一致するか否かを判定する。組が一致する場合(131が真)、受信した状態情報120を記憶し、組が一致しない場合(131が否)、受信した状態情報120を記憶しないよう制御する。
【0018】
本実施形態によれば、あらかじめ測定機器と送信元の通信端末との組が登録されているので、バイタル入力が患者本人のものであることを確認することできる。
【0019】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムは、患者の状態情報を測定する前に、あらかじめ測定機器と状態情報の送信元(以下、取得元とも言う)となる通信端末との組を登録することで測定予約することで、測定時のバイタル入力が患者本人のものであることを確認する。
【0020】
《通信端末の動作概要》
図2Aは、本実施形態に係る情報処理装置と接続する通信端末210の動作概要を示す図である。通信端末210は、例えば、ベッドサイド端末であっても医療従事者(看護師や医師などを含む)の携帯端末であってもよい。
【0021】
通信端末210の表示画面211は、医療従事者に対して“測定予約をして下さい”との測定予約を促す画面である。かかる画面は、例えば、患者の識別情報(患者ID)および医療従事者の識別情報(医療従事者ID)を認証すると表示される患者情報の入力画面で、「バイタル測定」ボタンにタッチすると表示される。ここで、測定予約をする測定機器を通信端末210から登録すると、測定機器の識別情報と通信端末210の識別情報との組によって、測定予約がされる。
図2Aでは、通信端末210の表示画面212に遷移し、“体温計予約済み”のメッセージが表示される。
図2Aの例では、体温計が測定予約されて体温の欄の“○”が表示されている。
【0022】
通信端末210の表示画面213は、予約登録した測定機器である体温計で患者の体温が測定され、通信端末210に入力された場合の画面である。予約登録した測定機器と送信元の通信端末との組に一致すれば、“体温が測定されました”とのメッセージが表示され、体温の欄に測定された“36.7℃”が表示される。
【0023】
次に、通信端末210の表示画面214は、予約登録してない体温計で患者の体温が測定された場合の画面である。予約登録した測定機器が一致しないので、“体温計が違います”とのメッセージが表示され、体温の欄に体温は表示されない。
【0024】
また、通信端末210の表示画面215は、予約登録しないで体温計から体温が入力された場合の画面である。予約登録した測定機器と送信元の通信端末との組が登録されてないので、“測定予約されていません”とのメッセージが表示される。
【0025】
なお、表示画面の内容やメッセージ内容は、
図2Aに限定されない。
【0026】
(表示画面)
図2Bは、本実施形態に係る情報処理装置と接続する通信端末210の実際の表示画面を示す図である。
【0027】
通信端末210の表示画面216は、患者識別情報(患者ID)および医療従事者の識別情報(医療従事者ID)を認証すると表示される患者情報の入力画面で、「バイタル測定」ボタン261がタッチされた状態である。表示画面217に遷移して、近距離通信で測定機器を登録する場合には、“バイタル機器をかざして下さい”とのメッセージが表示される。測定機器をかざして近距離通信が確立して測定機器の識別情報が取得されると、表示画面218に遷移して、本例では体温計の識別情報281が表示される。本例では、登録ボタンをタッチすると、体温計の識別情報と通信端末210の識別情報との組が測定予約として登録されるが、登録ボタンのタッチなしに自動的に登録されてもよい。
【0028】
測定予約された測定機器で患者の状態情報を測定して、通信端末210に送信すると、表示画面219に遷移し、測定機器と通信端末との組が一致すると測定値が対応欄に表示される。測定機器と通信端末との組が一致しなければ、測定値は表示されない。そして、必要な測定値を登録する。なお、かかる測定値の登録も、登録指示なしに測定機器と通信端末との組が一致すれば自動的に登録してもよい。
【0029】
なお、
図2Aおよび
図2Bにおいては、表示画面のメッセージ表示で予約および測定がなされたが、音声などの他のメッセージであってもよい。
【0030】
《患者情報管理システム》
図3は、本実施形態に係る情報処理装置320および通信端末210を含む患者情報管理システム300の構成を示すブロック図である。
【0031】
患者情報管理システム300は、情報処理装置としての病院管理サーバ320と、通信端末210と、測定機器331〜333と、を含む。病院管理サーバ320は、患者情報を管理する患者情報管理サーバと、治療情報を管理する治療情報管理サーバと、患者カルテを管理するカルテ管理サーバと、を含む。なお、病院管理サーバ320は1つのクラウドサーバで実現してもよいし、個々のサーバの分散システムとして実現してもよい。また、サーバの役割や機能は
図3に限定されるものではない。
【0032】
通信端末210は、患者のベッド脇に添え付けられた棚に配置される。したがって、
図3の例では、各ベッドに通信端末210は配備される。通信端末210は、近距離通信により測定機器331〜333と通信して、測定予約時の識別情報の交換や、測定時の識別情報および測定された患者の状態情報の交換を行う。近距離通信としては、Wi-Fiや赤外線通信やRFIDなどが含まれる。なお、通信端末210は、棚に配置されるばかりでなく、ベッド脇の壁に埋め込まれたり、ベッドに取り付けられたアーム上に配置されてもよい。
【0033】
(動作シーケンス)
図4Aおよび
図4Aは、本実施形態に係る情報処理装置320および通信端末210を含む患者情報管理システム300の動作手順を示すシーケンス図である。
【0034】
図4Aは、測定機器による患者情報の測定までのシーケンスの概要を示す。ステップS401において、通信端末210が病院管理サーバ320のアプリケーションにログイン処理を行う。ログイン処理は、専門オペレータが操作するのが望ましいが、患者や医療従事者がIDとパスワードとを用いてログインできる構成であってもよい。
【0035】
通信端末210は、ステップS403において、患者IDを取得して病院管理サーバ320に送信する。患者IDの取得は、入院患者識別バンドから読み取ればよい。なお、患者IDの取得は、入院患者識別バンドのコード読み取りに限定されず、撮像部(カメラ)による顔認証、または、指紋、静脈、網膜などの生体認証、また、個室であれば音声認識などでもよい。病院管理サーバ320は、ステップS405において、受信した患者IDがデータベース440の患者登録部441に登録されているかを確認する。患者IDが既に登録されていれば、病院管理サーバ320は、ステップS407において、データベース440のカルテ登録部444から患者IDに対応付けられた患者情報を読出して、患者情報ピクトグラムを患者ID送信元の通信端末210に送信する。通信端末210は、ステップS409において、受信した患者情報ピクトグラムを表示する。なお、表示するピクトグラムには患者情報以外の医療情報が含まれてよい。
【0036】
次に、通信端末210は、ステップS411において、医療従事者IDを取得して病院管理サーバ320に送信する。なお、医療従事者IDの取得は、医療従事者が携帯する識別カードから読み取ればよい。病院管理サーバ320は、ステップS413において、受信した医療従事者IDがデータベース440の医療従事者登録部442に登録されているかを確認する。医療従事者IDが登録されていれば、病院管理サーバ320は、ステップS415において、患者情報入力画面を生成して医療従事者ID送信元の通信端末210に送信する。通信端末210は、ステップS417において、受信した患者情報入力画面を表示する。
【0037】
なお、ステップS401〜S417の動作シーケンスやその間の表示画面などは、同じ出願人による特許文献4を参照されたい。
【0038】
ステップS420において、本実施形態における測定予約として、測定機器と通信端末との組の登録を行う。そして、ステップS430において、予約した測定機器を使用して予約した通信端末から測定結果である患者の状態情報を取得した場合、取得した状態情報を患者IDに対応付けて記録する。その状態情報は患者のカルテに追記されることになる。
【0039】
図4Bは、測定機器の予約(S420)およびによる患者の状態情報の測定(S430)の詳細なシーケンスを示す。
【0040】
測定機器の予約(S420)では、まず、ステップS421において、通信端末210に測定機器を登録して測定予約をするよう要請する画面が表示される。医療従事者は、予約する測定機器330と通信端末210間の近距離通信を確立させる。すると、測定機器330は、ステップS423において、測定機器を識別する測定機器ID(機器識別情報)を通信端末210に送信する。通信端末210は、ステップS425において、受信した測定機器IDと自分の端末ID(端末識別情報)との組を病院管理サーバ320に送信して、測定予約とする。病院管理サーバ320は、ステップS427において、受信した測定機器IDと端末IDとの組をデータベース440の測定機器登録部443に登録することで、測定予約を受け付ける。この時に、病院管理サーバ320は、ステップS429において、測定予約の登録時点からタイマを起動し、タイムアウトになったら(経過時間が閾値を超えると)、登録削除して予約解除を行ってもよい。
【0041】
患者の状態情報の測定(S430)では、まず、測定機器330が、ステップS431において、測定処理を行う。そして、測定機器330は、ステップS433において、通信端末210との通信を確立して、測定値を測定機器IDと共に通信端末210に送信する。ここで、通信端末210は、ステップS435において、オプションとして、測定機器IDの確認をしてもよい。通信端末210は、ステップS437において、測定機器330から受信した測定値を、測定機器IDと端末IDとの組と共に、病院管理サーバ320に送信する。なお、ステップS435において通信端末210が測定機器IDの確認をする場合、ステップS437では、測定予約した測定機器の測定値は病院管理サーバ320に送信するが、測定予約されてない測定機器の測定値は病院管理サーバ320に送信しない構成であってもよい。
【0042】
病院管理サーバ320は、ステップS439において、測定値と共に受信した測定機器IDと端末IDとの組が、測定機器登録部443に測定予約として登録された測定機器IDと端末IDとの組と一致するか否かを確認する。一致する測定機器IDと端末IDとの組が登録されていれば、測定値を患者IDに対応付けてカルテ登録部444に登録し、測定機器の測定機器登録部443からの削除をして予約を解除する。そして、病院管理サーバ320は、ステップS443において、測定値の登録結果を通信端末210に報告する。通信端末210は、ステップS445において、受信した登録結果を表示する。
【0043】
《病院管理サーバの機能構成》
図5は、本実施形態に係る情報処理装置320としての病院管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【0044】
情報処理装置320としての病院管理サーバは、通信制御部501と、ログイン/ログアウト処理部502と、アプリケーション提供部503と、アプリケーションデータベース504とを備える。また、情報処理装置320としての病院管理サーバは、患者ID確認部505と、患者情報提供部506と、医療従事者ID確認部507と、患者情報入力画面提供部508と、を備える。また、情報処理装置320としての病院管理サーバは、測定機器ID/端末ID取得部509と、測定機器ID/端末ID登録部510と、を備える。さらに、情報処理装置320としての病院管理サーバは、測定値(測定機器ID/端末ID)取得部511と、測定値確認部512と、測定値記録部513と、測定値記録結果送信部514と、を備える。なお、データベース440は、病院管理サーバ内にあっても、病院管理サーバ外部にあってもよい。
【0045】
通信制御部501は、通信端末210との通信を制御する。ログイン/ログアウト処理部502は、通信制御部501を介して、病院管理サーバが提供するアプリケーションへの通信端末210のログインおよびログアウトを処理する。アプリケーション提供部503は、ログインされた通信端末210にアプリケーションのサービスを提供すると共に、通信端末210が実行するアプリケーションプログラムを提供する。アプリケーションデータベース504は、病院管理サーバが提供可能なアプリケーションを格納する。
【0046】
患者ID確認部505は、通信端末210から送信された患者IDと、データベース440の患者登録部441に登録された患者、本例では入院患者の患者IDとを照合して、患者であることを確認する。患者情報提供部506は、患者ID確認部505が患者であることを確認した場合に、カルテ登録部444から患者IDによって検索した患者情報を患者IDの送信元の通信端末に提供する。医療従事者ID確認部507は、通信端末210から送信された医療従事者IDと、データベース440の医療従事者登録部442に登録された医療従事者、例えば看護師や医者などの医療従事者IDとを照合して、医療従事者であることを確認する。患者情報入力画面提供部508は、医療従事者ID確認部507が医療従事者であることを確認した場合に、患者情報入力画面を生成して医療従事者IDの送信元の通信端末に提供する。
【0047】
測定機器ID/端末ID取得部509は、通信端末からの測定予約として、測定機器IDと端末IDとの組を取得する。そして、測定機器ID/端末ID登録部510は、取得した測定機器IDと端末IDとの組を、測定予約として測定機器登録部443に登録する。測定値(測定機器ID/端末ID)取得部511は、通信端末から測定結果の測定値を、測定した測定端末IDと送信した端末IDとの組と共に取得する。測定値確認部512は、通信端末から取得した測定機器IDと端末IDとの組と、測定機器登録部443に予約登録された測定機器IDと端末IDとの組とを照合して、一致すれば対象とする患者から正しい測定で得た測定値と確認する。測定値記録部513は、測定値確認部512が対象とする患者から正しい測定で得た測定値と確認すれば、通信端末から受信した測定値を患者IDに対応付けてカルテ登録部444に登録する。測定値記録結果送信部514は、測定値確認部512の確認結果および測定値記録部513の記録結果を通信端末に送信する。測定値記録結果送信部514は、例えば、測定予約がなければ“測定予約されていません”、測定機器IDが違えば“体温計が違います”、一方、測定値記録部513による測定値の記録が完了すれば“体温が測定されました”などのメッセージを通信端末に返す。
【0048】
(測定機器登録部)
図6は、本実施形態に係るデータベース440内の測定機器登録部443の構成を示す図である。測定機器登録部443は、病院の測定機器や通信端末を管理すると共に、測定予約に従った測定が実行されたかを監視するために使用される。
【0049】
測定機器登録部443は、測定機器を管理する測定機器情報テーブル610と、通信端末を管理する通信端末情報テーブル620と、測定予約を管理する測定予約管理テーブル630と、を有する。
【0050】
測定機器情報テーブル610には、測定機器IDと測定機器の機種などが登録されて、予約された測定機器あるいは患者の状態情報を測定した測定機器が正当か否かが確認される。通信端末情報テーブル620には、通信端末IDと通信端末の機種などが登録されて、接続された通信端末、予約情報を送信した通信端末あるいは患者の状態情報を送信した通信端末が正当か否かが確認される。
【0051】
測定予約管理テーブル630は、測定予約時に、通信端末から送信された測定機器ID631と端末ID632との組を記憶し、各組に対応付けて予約情報633を記憶する。予約情報633には、測定対象(体温、血圧、血糖値など)と、測定予約時の予約日時と、被測定者である患者IDと、測定者である医療従事者IDと、が含まれる。なお、ここでは、患者IDと医療従事者IDとは、測定値の認証ではなく測定値の記録に使用される。
【0052】
《通信端末の機能構成》
図7は、本実施形態に係る通信端末210の機能構成を示すブロック図である。
【0053】
通信端末210は、通信制御部701と、入出力インタフェース702と、無線通信インタフェース703と、アプリケーション704と、を備える。入出力インタフェース702には、表示部721と、操作部722と、USBコネクタを含む機器接続コネクタ723などが接続される。また、無線通信インタフェース703には、Wi-Fi制御部731と、ビーコン制御部732と、赤外線制御部733などの近距離無線通信が含まれる。
【0054】
アプリケーション704は、汎用の通信端末210を本実施形態のベッドサイド端末や医療従事者用の携帯端末として使用するためのアプリケーションプログラムであって、少なくとも以下の機能を備えている。アプリケーション704は、ログイン/ログアウト処理部741と、アプリケーション起動部742と、を備える。また、アプリケーション704は、患者ID取得部743と、患者ID送信部744と、医療従事者ID取得部745と、医療従事者ID送信部746と、表示画面受信部747と、表示画面表示指示部748と、を備える。また、アプリケーション704は、測定機器ID取得部751と、測定機器ID/端末ID登録部752と、測定値取得部754と、測定値確認送信部755と、測定値記録結果受信部756と、測定値記録結果表示部757と、を備える。
【0055】
ログイン/ログアウト処理部741は、病院管理サーバのアプリケーションへのログインおよびログアウトを処理する。アプリケーション起動部742は、病院管理サーバからダウンロードしたアプリケーション704を操作部722からの指示に従って起動する。
【0056】
患者ID取得部743は、機器接続コネクタ723に接続されたバーコードリーダや、無線通信インタフェース703を介して、患者が付けた入院患者識別バンドから患者IDを取得する。患者ID送信部744は、取得した患者IDを患者確認のため病院管理サーバに送信する。医療従事者ID取得部745は、機器接続コネクタ723に接続されたバーコードリーダや、無線通信インタフェース703を介して、医療従事者が携帯する認証カードから医療従事者IDを取得する。医療従事者ID送信部746は、取得した医療従事者IDを医療従事者確認のため病院管理サーバに送信する。
【0057】
表示画面受信部747は、病院管理サーバから送信された表示画面を受信する。そして、表示画面表示指示部748は、受信した表示画面を表示部721に表示させる。なお、ログイン時にはログイン画面が、患者IDが確認された時は患者情報ピクトグラムの画面が、さらに医療従事者IDが確認された時は患者情報入力画面が表示される。さらに、測定予約や測定実行の時は、
図2Aおよび
図2Bのような表示画面が表示される。
【0058】
測定機器ID取得部751は、機器接続コネクタ723に接続された測定機器や、無線通信インタフェース703を介して測定機器から、測定機器IDを取得する。測定機器ID/端末ID登録部752は、取得した測定機器IDと自機の端末IDとの組を測定予約として病院管理サーバに登録させる。なお、測定機器ID/端末ID登録部752は、測定予約テーブル753を有し、通信端末210内において測定予約の登録と測定値の確認を行ってもよい。測定値取得部754は、機器接続コネクタ723に接続された測定機器や、無線通信インタフェース703を介して測定機器から、測定機器IDと共に測定値を取得する。測定値確認送信部755は、測定した測定機器IDと自機の端末IDとの組を測定値確認として病院管理サーバに送信する。測定値記録結果受信部756は、病院管理サーバからの測定値の記録結果を受信する。そして、測定値記録結果表示部757は、受信した測定値の記録結果を表示部721に表示する。
【0059】
なお、測定予約テーブル753を使用して、測定値取得部754や測定値確認送信部755において、測定値を送信した測定機器の測定機器IDを確認して、予約機器と一致しなければ不正測定として測定値を通信端末210から病院管理サーバに送信しない処理を加えてもよい。これにより、病院管理サーバの処理の一部を通信端末210に分散できる。
【0060】
(測定予約テーブル)
図8は、本実施形態に係る測定予約テーブル753の構成を示す図である。測定予約テーブル753は、通信端末210自身でも測定予約を管理するために使用する。
【0061】
測定予約テーブル753は、
図6のデータベース440内の測定予約管理テーブル630と同様の構成を有し、測定予約時に、取得した測定機器ID801と自機の端末ID802との組を記憶し、各組に対応付けて予約情報803を記憶する。
【0062】
《測定機器の機能構成》
図9は、本実施形態に係る測定機器330の機能構成を示すブロック図である。
【0063】
測定機器330は、無線または有線の通信インタフェース901と、入出力インタフェース902と、測定機器ID送信部903と、測定動作制御部904と、測定結果送信部905と、を備える。
【0064】
通信インタフェース901は、通信端末との有線あるいは無線の通信接続を行う。入出力インタフェース902は、表示部921と、操作部922と、測定部923などが接続される。測定部923は、本測定機器330の種類によりそれぞれの対象を測定する。
【0065】
測定機器ID送信部903は、測定機器ID記憶部931を有し、測定機器330に固有の測定機器IDを、測定予約時および測定時に通信端末に送信する。測定機器ID記憶部931は不揮発性メモリやヒューズなどによる書換不能な記憶が望ましく、例えば、製造時に書き込まれた製造番号などでかまわない。測定動作制御部904は、操作部922からの操作入力、あるいは、通信端末からの測定動作制御により、測定部923を操作して患者の状態情報を測定する。測定結果送信部905は、測定部923の測定結果を測定機器IDと共に通信端末に送信する。
【0066】
《病院管理サーバのハードウェア構成》
図10は、本実施形態に係る情報処理装置320としての病院管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0067】
図10で、CPU1010は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図5の機能構成部を実現する。CPU(Central Computing Unit)1010は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)1020は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1030は、ネットワークを介して、通信端末210との通信を制御する。
【0068】
RAM(Random Access Memory)1040は、CPU1010が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1040には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。受信した患者ID1041は、通信端末から受信した患者IDのデータである。提供する患者情報1042は、患者IDがデータベース440に登録された患者IDと一致すれば通信端末に提供する、患者IDに対してデータベース440から読出された患者情報のピクトグラム画面のデータである。受信した医療従事者ID1043は、通信端末から受信した医療従事者IDのデータである。患者情報入力画面1044は、医療従事者IDがデータベース440に登録された医療従事者IDと一致すれば通信端末に提供する、患者情報の入力画面のデータである。測定予約情報1045は、測定予約する通信端末から送信された、測定機器IDと端末IDとの組のデータである。測定結果情報1046は、通信端末から送信された、測定値と、それを測定した測定機器の測定機器IDと、それの送信元の通信端末端末IDと、の組のデータである。測定記録結果通知1047は、測定値がデータベース440に正しく記録されたか否かを通信端末に通知するメッセージのデータである。
【0069】
ストレージ1050は、CPU1010が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。データベース440は、
図6に示した、各種データを格納する。
【0070】
ストレージ1050には、以下のプログラムが格納される。病院管理サーバ制御プログラム1051は、本病院管理サーバ320全体を制御するプログラムである。患者情報登録モジュール1052は、患者IDに対応付けてデータベース440に患者情報を登録するモジュールである。医療従事者登録モジュール1053は、医療従事者IDに対応付けてデータベース440に医療従事者情報を登録するモジュールである。測定機器登録モジュール1054は、測定機器IDに対応付けてデータベース440に測定機器情報を登録するモジュールである。患者情報出力モジュール1055は、患者IDに対応する患者情報のピクトグラム画面などを生成して通信端末に表示させるモジュールである。測定予約モジュール1056は、通信端末から測定予約として送信された測定機器IDと端末IDとの組を、データベース440に登録して、測定予約をするモジュールである。測定情報記録モジュール1057は、通信端末から測定結果として送信された測定値に付加された測定機器IDと端末IDとの組を、測定予約としてデータベース440に登録した測定機器IDと端末IDとの組と照合して、一致すれば正しい患者かたの正しい測定結果としてデータベース440に患者IDに対応付けて記録するモジュールである。
【0071】
なお、
図10のRAM1040やストレージ1050には、情報処理装置320としての病院管理サーバが有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0072】
《病院管理サーバの処理手順》
図11は、本実施形態に係る情報処理装置320としての病院管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図10のCPU1010がRAM1040を使用して実行し、
図4の機能構成部を実現する。
【0073】
情報処理装置320は、ステップS1111において、通信端末からの患者IDの受信か否かを判定する。患者IDの受信であれば、情報処理装置320は、ステップS1113において、あらかじめ登録された患者IDと照合する。情報処理装置320は、ステップS1115において、患者IDが合致するか否かを判定する。患者IDが合致しなければ、エラー処理を行う。患者IDが合致すれば、情報処理装置320は、ステップS1117において、患者IDに対応する患者情報をデータベース440から取得する。そして、情報処理装置320は、ステップS1119において、取得した患者情報のピクトグラムを生成して、患者IDの送信元の通信端末に送信する。
【0074】
患者IDの受信でなければ、情報処理装置320は、ステップS1121において、通信端末からの医療従事者IDの受信か否かを判定する。医療従事者IDの受信であれば、情報処理装置320は、ステップS1123において、あらかじめ登録された医療従事者IDと照合する。情報処理装置320は、ステップS1125において、医療従事者IDが合致するか否かを判定する。医療従事者IDが合致しなければ、エラー処理を行う。医療従事者IDが合致すれば、情報処理装置320は、ステップS1127において、患者情報の入力画面を生成して、医療従事者IDの送信元の通信端末に送信する。
【0075】
患者IDの受信でなく医療従事者IDの受信でなければ、情報処理装置320は、ステップS1131において、通信端末からの測定予約か否かを判定する。通信端末からの測定予約であれば、情報処理装置320は、ステップS1133において、送信予約として送信された測定機器IDと端末IDとの組を受信する。情報処理装置320は、ステップS1135において、測定機器IDと端末IDとを確認する。測定機器IDや端末IDが登録されてなければ、エラー処理を行う。測定機器IDおよび端末IDが登録されていれば、情報処理装置320は、ステップS1137において、受信した測定機器IDと端末IDとの組を測定予約としてデータベース440に登録する。
【0076】
患者IDの受信でなく医療従事者IDの受信でなく測定予約でもなければ、情報処理装置320は、ステップS1141において、通信端末からの測定結果の測定値の受信か否かを判定する。測定値の受信であれば、情報処理装置320は、ステップS1143において、測定値と共に、測定した測定機器IDと送信元の端末IDとの組を取得する。情報処理装置320は、ステップS1145において、取得した測定機器IDと送信元の端末IDとの組を、予約時にデータベース440に登録された測定機器IDと端末IDとの組と照合する。情報処理装置320は、ステップS1147において、測定機器IDと端末IDとの組が合致するか否かを判定する。測定機器IDと端末IDとの組が合致しなければ、エラー処理を行う。測定機器IDと端末IDとの組が合致すれば、情報処理装置320は、ステップS1149において、測定値を正しい患者から正しく測定されたとして、患者IDに対応付けてデータベース440に記録する。
【0077】
《通信端末のハードウェア構成》
図12は、本実施形態に係る通信端末210のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、
図12において、
図7と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0078】
図12で、CPU1210は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図5の機能構成部を実現する。CPU1210は1つであっても複数であってもよい。ROM1220は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1230は、ネットワークを介して、情報処理装置320としての病院管理サーバとの通信を制御する。
【0079】
RAM1240は、CPU1210が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1240には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。患者ID1241は、通信端末が取得した患者IDのデータである。患者情報ピクトグラム1242は、表示部721に表示される患者ID1241の患者のピクトグラムのデータである。医療従事者ID1243は、通信端末が取得した医療従事者IDのデータである。患者情報入力画面1244は、患者情報の入力画面のデータである。測定予約情報1245は、測定予約するために病院管理サーバに送信される、測定機器IDと端末IDとの組のデータである。測定結果情報1246は、病院管理サーバに送信される、測定値と、それを測定した測定機器の測定機器IDと、それの送信元の通信端末端末IDと、の組のデータである。測定記録結果通知1247は、測定値が病院管理サーバで正しく記録されたか否かを通知するメッセージのデータである。
【0080】
ストレージ1250は、CPU1210が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。端末ID1251は、本通信端末を識別する固有の識別情報である。測定予約テーブル753は、
図8に示した測定予約のデータである。
【0081】
ストレージ1250には、以下のプログラムが格納される。通信端末制御プログラム10252は、本通信端末210全体を制御するプログラムである。アプリケーション704は、通信端末210を本実施形態のベッドサイド端末や医療従事者用の携帯端末として使用するためのアプリケーションプログラムであり、以下のモジュールを含む。患者情報取得モジュール1253は、患者IDに対応付けて患者情報ピクトグラムを病院管理サーバから取得するモジュールである。入力画面取得モジュール1254は、医療従事者IDにより病院管理サーバから患者情報の入力画面を取得して表示するモジュールである。測定予約(測定機器登録)モジュール1255は、測定機器IDと端末IDとの組を病院管理サーバに送信して、測定予約をするモジュールである。測定処理モジュール1256は、通信接続された測定機器により患者の状態情報を測定するモジュールである。測定値記録モジュール1257は、測定した患者の状態情報を測定機器IDと端末IDとの組と共に病院管理サーバに送信して、測定値を記録するためのモジュールである。
【0082】
なお、
図12のRAM1240やストレージ1250には、通信端末210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0083】
《通信端末の処理手順》
図13は、本実施形態に係る通信端末210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図12のCPU1210がRAM1240を使用して実行し、
図7の機能構成部を実現する。
【0084】
通信端末210は、ステップS1311において、患者IDの取得か否かを判定する。患者IDの取得であれば、通信端末210は、ステップS1313において、取得した患者IDを病院管理サーバに送信する。通信端末210は、ステップS1315において、患者IDに対応する患者情報を病院管理サーバから受信したか否かを判定する。患者情報を受信できなければ、エラー処理を行う。患者情報を受信すれば、通信端末210は、ステップS1317において、患者IDに対応する患者情報のピクトグラムを表示部721に表示する。
【0085】
患者IDの取得でなければ、通信端末210は、ステップS1321において、医療従事者IDの取得か否かを判定する。医療従事者IDの取得であれば、通信端末210は、ステップS1323において、医療従事者IDを病院管理サーバに送信する。通信端末210は、ステップS1325において、病院管理サーバから患者情報の入力画面を受信したか否かを判定する。患者情報入力画面を受信できなければ、エラー処理を行う。患者情報入力画面を受信できれば、通信端末210は、ステップS1327において、測定予約ボタンを含む患者情報入力画面を表示部721に表示する。
【0086】
患者IDの取得でなく医療従事者IDの取得でもなければ、通信端末210は、ステップS1331において、測定予約か否かを判定する。測定予約であれば、通信端末210は、ステップS1333において、測定予約する測定機器から測定機器IDを取得する。そして、通信端末210は、ステップS1335において、測定予約として、取得した測定機器IDと自機の端末IDとの組を病院管理サーバに送信する。通信端末210は、ステップS1337において、病院管理サーバからの測定機器登録OK(測定予約OK)を受信したか否かを判定する。測定機器登録OK(測定予約OK)を受信できなければ、エラー処理を行う。測定機器登録OK(測定予約OK)を受信できれば、通信端末210は、ステップS1339において、患者情報の測定が可能になったことを通知する。
【0087】
患者IDの取得でなく医療従事者IDの取得でなく測定予約でもなければ、通信端末210は、ステップS1341において、測定処理か否かを判定する。測定処理であれば、通信端末210は、ステップS1343において、測定機器から測定値を取得する。通信端末210は、ステップS1345において、取得した測定値と共に、測定機器IDと送信元の端末IDとの組を病院管理サーバに送信する。通信端末210は、ステップS1347において、病院管理サーバから測定値記録OKを受信したか否かを判定する。測定値記録OKを受信できなければ、エラー処理を行う。測定値記録OKを受信できれば、通信端末210は、ステップS1349において、測定値が記録されたことを通知する。
【0088】
なお、本実施形態においては、測定機器と送信元の通信端末との組の照合を情報処理装置としての病院管理サーバで行ったが、各通信端末に登録した組をダウンロードして通信端末で行ってもよい。
【0089】
本実施形態によれば、患者や医療従事者が認証された上に、あらかじめ測定機器と送信元の通信端末との組が登録されているので、バイタル入力が患者本人のものであることをより確実に確認することできる。
【0090】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムは、上記第2実施形態と比べると、通信端末から測定機器に情報を登録することで測定予約をする点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0091】
《患者情報管理システムの動作手順》
図14は、本実施形態に係る情報処理装置320および通信端末1410を含む患者情報管理システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図14において、
図4Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0092】
測定機器の予約(S1420)では、通信端末1410は、測定機器1430からの測定機器IDを受信すると、ステップS1424において、患者IDを測定機器1430に送信する。なお、送信する情報は患者IDに限定されず、測定の正しさをより確認できる情報であればよい。測定機器1430は、ステップS1426において、通信端末1410から受信した患者IDを記憶する。一方、通信端末1410は、ステップS1425において、測定予約として、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を病院管理サーバ320に送信する。病院管理サーバ320は、ステップS1427において、データベース1440の測定機器登録部1443に、測定予約として、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を登録する。
【0093】
患者の状態情報の測定(S1430)では測定時に、測定機器1430が、ステップS1433において、測定値と共に、測定機器IDと記憶した患者IDとを通信端末1410に送信する。通信端末1410は、ステップS1437において、測定値と共に、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を病院管理サーバ320に送信する。病院管理サーバ320は、ステップS1439において、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を照合することで、測定値が正しい患者の正しい測定であるか否かを確認する。
【0094】
(測定機器登録部)
図15は、本実施形態に係る測定機器登録部1443の構成を示す図である。なお、
図15において、
図6と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0095】
測定予約管理テーブル1530は、測定予約時に、通信端末から送信された測定機器ID631と端末ID632と患者ID1534との組を記憶し、各組に対応付けて予約情報633を記憶する。
【0096】
《通信端末の機能構成》
図16は、本実施形態に係る通信端末1410の機能構成を示すブロック図である。なお、
図16において、
図8と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0097】
アプリケーション1604は、患者ID記憶指示部1650と、測定機器ID/端末ID/患者ID登録部1652と、測定値(患者ID)取得部1654と、を含む。患者ID記憶指示部1650は、通信接続された測定機器に患者IDを送信して記憶を指示すると共に、患者IDを測定予約に付加させる。測定機器ID/端末ID/患者ID登録部1652は、測定予約テーブル1653を有し、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を測定予約として病院管理サーバに送信する。測定値(患者ID)取得部1654は、測定機器からの測定値の取得時に、測定機器IDと共に記憶した患者IDを取得する。
【0098】
(測定予約テーブル)
図17は、本実施形態に係る測定予約テーブル1653の構成を示す図である。なお、
図17において、
図8と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0099】
測定予約テーブル1653は、
図15の測定予約管理テーブル1430と同様の構成を有し、測定予約時に、取得した測定機器ID801と自機の端末ID802と患者ID1704との組を記憶し、各組に対応付けて予約情報803を記憶する。
【0100】
《測定機器の機能構成》
図18は、本実施形態に係る測定機器1430の機能構成を示すブロック図である。なお、
図18において、
図9と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0101】
測定機器1430は、患者ID記憶部1806を備える。患者ID記憶部1806は、測定予約時に通信端末1410から送信された患者IDを記憶し、測定時には、測定値と共に記憶した患者IDを通信端末1410に送信する。
【0102】
《通信端末の処理手順》
図19は、本実施形態に係る通信端末1410の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図12のCPU1210がRAM1240を使用して実行し、
図18の機能構成部を実現する。なお、
図19において、
図13と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0103】
通信端末1410は、測定予約の場合に、ステップS1934において、測定機器に対して患者IDを送信して記憶を指示する。そして、通信端末1410は、ステップS1935において、測定予約として、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を病院管理サーバに送信する。
【0104】
通信端末1410は、測定処理の場合に、ステップS1944において、測定機器から記憶した患者IDを取得する。そして、通信端末1410は、ステップS1945において、測定値と共に、測定機器IDと端末IDと患者IDとの組を病院管理サーバに送信する。
【0105】
なお、本実施形態においては、測定機器と送信元の通信端末と患者との組の照合を情報処理装置としての病院管理サーバで行ったが、各通信端末に登録した組をダウンロードして通信端末で行ってもよい。
【0106】
本実施形態によれば、さらに通信端末から測定機器に情報を登録することで測定予約をするので、バイタル入力が患者本人のものであることをより確実に確認することできる。
【0107】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、通信端末から測定機器までの距離を制限することで患者間違いを防止する点で異なる。すなわち、測定機器が、送信元の通信端末から所定距離範囲内において、測定した状態情報を送信元の通信端末に送信可能であることをさらに判定する。そして、組が一致して測定機器が送信元の通信端末から所定距離範囲内において送信可能である場合、受信した状態情報を記憶し、組が一致しても測定機器が送信元の通信端末から所定距離範囲外において送信可能である場合、受信した状態情報を記憶しないよう制御する。その他の構成および動作は、第2実施形態や第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0108】
《患者情報管理システム》
図20は、本実施形態に係る情報処理装置320および通信端末2110を含む患者情報管理システム2000の構成を示すブロック図である。なお、
図20において、
図3と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0109】
患者情報管理システム2000において、通信端末2110と測定機器2131、2132は、通信端末2110から所定距離内でしか通信できないように構成されている。したがって、ベッドサイドで患者が測定した患者の状態情報のみを取得可能であり、他の患者の測定値が混入することを防ぐことが可能になる。
【0110】
(動作シーケンス)
図21は、本実施形態に係る情報処理装置320および通信端末2110を含む患者情報管理システム2000の動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図21において、
図4Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。また、
図21には、測定予約時の場合を示すが、測定時の場合も同様である。
【0111】
測定機器の予約(S420)では、上段のステップS2121において、測定機器2131と通信端末2111とが設定長の有線ケーブル、例えばUSBケーブルで接続される。また、下段のステップS2122において、測定機器2132と通信端末2111とが例えば設定距離内で通信確立するWi-Fiで接続される。患者の状態情報の測定(S430)でも、測定機器は、設定長のUSBケーブルや設定距離内で通信確立するWi-Fiで接続される。
【0112】
《通信端末の機能構成》
図22は、本実施形態に係る通信端末2110の機能構成を示すブロック図である。なお、
図22において、
図7と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0113】
アプリケーション2204は、測定機器ID/端末ID登録部2252を備える。測定機器ID/端末ID登録部2252は、測定予約テーブル2253を有し、測定機器が通信端末2110から設定距離内で患者の状態情報を測定できる接続形態であるかを監視する。
【0114】
入出力インタフェース702には、例えば設定長のUSBケーブルで測定機器2131と接続されるUSBコネクタ2223が備えられる。また、無線通信インタフェース703には、設定距離内でのみ測定機器2132に通信接続するWi-Fi制御部2231やビーコン制御部2232が含まれる。
【0115】
(測定予約テーブル)
図23は、本実施形態に係る測定予約テーブル2253の構成を示す図である。なお、
図23において、
図8と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0116】
測定予約テーブル2253には、各測定機器の接続状態2304が記憶されて、設定距離内でのみ測定機器か否かが監視される。
【0117】
《通信端末の処理手順》
図24は、本実施形態に係る通信端末2110の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図12のCPU1210がRAM1240を使用して実行し、
図23の機能構成部を実現する。なお、
図24において、
図13と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0118】
通信端末2110は、測定予約の場合、ステップS2432において、設定距離内の測定機器が接続される。そして、通信端末2110は、ステップS2434において、接続された測定機器の接続形態が判定される。測定機器の接続形態が設定距離外も可能な形態でなければ、エラー処理をする。測定機器の接続形態が設定距離内のみの形態であれば、測定予約ができるようにする。
【0119】
なお、
図24においては、測定予約時に測定機器の接続形態が設定距離内のみに限定したが、測定時の測定値の記録時に限定してもよい。その場合には、記録不可にしたり不正の可能性を示す何らかの目印を不可して記録したりの選択が可能である。
【0120】
本実施形態においては、通信端末において測定機器までの距離を制限する処理を実行する構成として説明したが、情報処理装置としての病院管理サーバが、通信端末に接続あるいは通信確立された測定機器の機種から距離の制限を判定して、バイタル入力が患者本人のものであることを確認してもよい。その場合には、測定機器登録部に
図23の測定予約テーブルに対応するデータが登録される。
【0121】
本実施形態によれば、さらに通信端末から測定機器までの距離を制限するので、バイタル入力が患者本人のものであることをより確実に確認することできる。
【0122】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムは、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、通信端末と測定機器との通信確立に基づいて患者間違いを防止する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0123】
《患者情報管理システム》
図25は、本実施形態に係る情報処理装置2520および通信端末2510を含む患者情報管理システム2500の構成を示すブロック図である。なお、
図3と重複する説明は省略する。
【0124】
患者情報管理システム2500は、情報処理装置としての病院管理サーバ2520と、通信端末2510と、測定機器に付加された通信機器2530と、を含む。通信機器2530は、通信端末2510と設定距離内でのみ通信可能な機能を有し、測定機器に内蔵されても測定機器外に取り付けられてもよい。そして、病院管理サーバ2520または通信端末2510は、測定機器が移動して通信端末2510と通信機器2530とが所定距離範囲外となり通信が切れた場合には、測定予約を解除するなどの処理をすることによって、状態情報の測定値が患者本人のものであることをさらに確認可能とする。
【0125】
(患者情報管理システムの動作手順)
図26は、本実施形態に係る情報処理装置2520および通信端末2510を含む患者情報管理システム2500の動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図26において、
図4Bまたは
図21と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0126】
測定機器の予約(S420)では、通信端末2510が、ステップS2624において、測定機器の通信機器2530とWi-Fi接続したことを、測定機器IDと共に記憶する。そして、予約中(S2620)に、通信端末2510が、ステップS2628において、測定機器の通信機器2530とWi-Fi接続が切れたことを検出して、病院管理サーバ2520に通知する。病院管理サーバ2520は、測定機器の通信機器2530とWi-Fi接続が切れた旨を受信して、ステップS2629において、測定予約を削除する。
【0127】
《通信端末の機能構成》
図27は、本実施形態に係る通信端末2510の機能構成を示すブロック図である。なお、
図27において、
図7と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0128】
アプリケーション2704は、測定機器断検出部2749と、測定予約削除部2751と、を備える。測定機器断検出部2749は、測定機器の通信機器2530とWi-Fi接続が切れたことを検出する。そして、測定予約削除部2751は、測定予約の削除を病院管理サーバに指示する。
【0129】
《通信端末の処理手順》
図28は、本実施形態に係る通信端末2510の処理手順を示すフローチャートである。なお、
図28において、
図13と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
【0130】
通信端末2510は、ステップS2851において、測定機器の通信機器2530との通信断が検出されたか否かを判定する。通信断(通信不通)が検出された場合、通信端末2510は、ステップS2853において、測定予約の解除を決定する。そして、通信端末2510は、ステップS2855において、測定予約の解除を病院管理サーバに通知する。通信端末2510は、ステップS2857において、病院管理サーバからの測定予約削除の通知を待つ。病院管理サーバからの測定予約削除の通知がなければ、エラー処理をする。病院管理サーバからの測定予約削除の通知があれば、通信端末2510は、ステップS2859において、測定予約が解除されたことを通知して、再予約を促す。
【0131】
なお、本実施形態においては、通信端末において測定機器との通信確立に基づく判定を実行する構成として説明したが、情報処理装置としての病院管理サーバが、通信端末と測定機器との通信確立の情報を取得して、バイタル入力が患者本人のものであることを確認してもよい。その場合には、測定機器登録部に通信端末と測定機器との通信確立に関するデータが登録される。
【0132】
本実施形態によれば、さらに通信端末と測定機器との通信確立を判定するので、バイタル入力が患者本人のものであることをより確実に確認することできる。
【0133】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムは、上記第2実施形態乃至第5実施形態と比べると、患者や測定機器を撮像した画像に基づいて患者間違いを防止する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0134】
《患者情報管理システム》
図29Aは、本実施形態に係る情報処理装置2920および通信端末2910を含む患者情報管理システム2900の構成を示すブロック図である。なお、
図29Aにおいて、
図3と重複する説明は省略する。
【0135】
患者情報管理システム2900は、情報処理装置としての病院管理サーバ2920と、通信端末2910と、撮像部(カメラ)2911と、測定機器333と、を含む。撮像部(カメラ)2911は、患者および測定機器333を含むベッド範囲を撮像する。そして、病院管理サーバ2920または通信端末2910は、撮像された患者や測定機器333の画像から、患者や測定機器333が測定予約した内容に間違いないかを確認する。なお、
図29Aでは撮像部(カメラ)2911を外部に取り付けたが、通信端末2910に内蔵されたカメラを援用してもよい。かかる、画像による確認処理をすることによって、状態情報の測定値が患者本人のものであることをさらに確認可能とする。
【0136】
(動作シーケンス)
図29Bは、本実施形態に係る情報処理装置2920および通信端末2910を含む患者情報管理システム2900の動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図29Bにおいて、
図4BのS430の詳細と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0137】
カメラ2911は、ステップS2936において、患者および測定機器を含む範囲を撮像して、画像を通信端末2910に送信する。通信端末2910は、ステップS2937において、取得した撮像画像を病院管理サーバ2920に送信する。病院管理サーバ2920は、ステップS2939において、あらかじめデータベース2940の測定機器登録部2943に登録されている患者や測定機器の画像と照合して、撮像画像の患者や測定機器を確認する。
【0138】
なお、撮像画像の患者や測定機器の照合確認は、オブジェクトの特徴量の照合で行われる。かかるオブジェクトの特徴量抽出は、高速の病院管理サーバ2920で行われても、通信端末2910で行われて通信データを減少させてもよい。
【0139】
(測定機器登録部)
図30は、本実施形態に係るデータベース2940内の測定機器登録部2943の構成を示す図である。なお、
図30において、
図6と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0140】
測定予約管理テーブル2930は、測定予約時に、通信端末から送信された測定機器ID631と端末ID632との組と共に、撮像した画像情報3004を記憶する。画像情報3004は、患者特徴量や測定機器特徴量を含み、患者の状態情報の測定時に患者や測定機器の確認に使用される。
【0141】
《通信端末の機能構成》
図31は、本実施形態に係る通信端末2910の機能構成を示すブロック図である。なお、
図31において、
図7と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0142】
アプリケーション3104は、画像取得部3149と、画像送信部3150と、を含む。画像取得部3149は、撮像部(カメラ)2911からベッド付近の患者および測定機器の画像を取得する。画像送信部3150は、取得した画像を病院管理サーバに送信する。なお、通信端末2910においてオブジェクトの特徴量を抽出する場合は、特徴量抽出部を含む。
【0143】
入出力インタフェース702には、外部の撮像部(カメラ)あるいは内蔵の撮像部(カメラ)2911が接続される。
【0144】
《病院管理サーバの処理手順》
図32は、本実施形態に係る情報処理装置2920としての病院管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。なお、
図32において、
図11と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0145】
測定機器による測定値の受信時に、情報処理装置2920は、ステップS3242において、患者および撮像機器の画像を通信端末2910から取得する。そして、情報処理装置2920は、ステップS3245において、予約時に登録された測定機器IDと端末IDとの組と共に、患者および測定機器の画像特徴量を照合する。
【0146】
なお、本実施形態においては、患者や測定機器を撮像した画像に基づく患者判定を情報処理装置としての病院管理サーバで行ったが、各通信端末に特徴量をダウンロードして通信端末で行ってもよい。
【0147】
本実施形態によれば、さらに患者や測定機器を撮像した画像を判定するので、バイタル入力が患者本人のものであることをより確実に確認することできる。
【0148】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置および通信端末を含む患者情報管理システムは、上記第2実施形態乃至第6実施形態と比べると、通信端末を識別する識別情報を通信端末におけるあらゆる入出力の認証情報として使用する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0149】
《患者情報管理システム》
図33は、本実施形態に係る情報処理装置3320および通信端末210を含む患者情報管理システム3300の構成を示すブロック図である。なお、
図33において、
図3と重複する説明は省略する。
【0150】
患者情報管理システム3300にいて、各通信端末210はベッドサイド端末として、そのベッドを使用する患者と紐付けされている。情報処理装置3320としての病院管理サーバは、通信端末210との全ての入出力データについて、通信端末210のそれぞれを固有に識別する端末IDを、データ入出力の入力元/出力先を示すデータのみではなく、データ認証においても使用する。この処理により、患者情報の信頼性をさらに高めることができる。
【0151】
(動作シーケンス)
図34は、本実施形態に係る情報処理装置3320および通信端末210を含む患者情報管理システム3300の動作手順を示すシーケンス図である。
図34において、
図4Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
【0152】
病院管理サーバ3320は、ステップS3405において、患者IDの確認のみでなく、患者IDと患者IDの送信元の端末IDとの組の照合により確認をして、確認できた場合のみに患者情報を通信端末210に提供する。
【0153】
また、病院管理サーバ3320は、ステップS3413において、医療従事者IDの確認のみでなく、医療従事者IDと医療従事者IDの送信元の端末IDとの組の照合により確認をして、確認できた場合のみに患者情報入力画面を通信端末210に提供する。
【0154】
《病院管理サーバの機能構成》
図35は、本実施形態に係る情報処理装置3320としての病院管理サーバの機能構成を示すブロック図である。なお、
図35において、
図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0155】
データベース3440の患者登録部3441と医療従事者登録部2442において、患者または医療従事者の登録が使用される通信端末の端末IDとの組として登録される。
【0156】
(患者登録部および医療従事者登録部)
図36は、本実施形態に係るデータベース3440内の患者登録部3441および医療従事者登録部3442の構成を示す図である。
【0157】
患者登録部3441は、患者を識別する患者ID3611と、患者が使用する通信端末210を識別する使用端末ID3612との組に対応付けて、例えば、使用ベット番号3613などの情報が登録される。
【0158】
また、医療従事者登録部3442は、医療従事者を識別する医療従事者ID3621に対応付けて、担当する患者ID3622、患者が使用する通信端末210を識別する使用端末ID3623、使用ベット番号3624などの情報が登録される。
【0159】
患者登録部3441および医療従事者登録部3442により、患者情報の入出力には常に、使用する通信端末210の端末IDを入出力データの認証に使用することができる。
【0160】
《病院管理サーバの処理手順》
図37は、本実施形態に係る情報処理装置3320としての病院管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。なお、
図37において、
図11と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0161】
患者IDの受信時に、情報処理装置3320は、ステップS3713において、患者IDのみでなく患者IDと端末IDとの組で照合を行う。そして、情報処理装置3320は、ステップS3717において、患者IDと端末IDとの組に対応付けて格納された患者情報をデータベース3440から取得する。
【0162】
また、医療従事者IDの受信時、情報処理装置3320は、ステップS3723において、医療従事者IDのみでなく医療従事者IDと端末IDとの組で照合を行う。
【0163】
本実施形態によれば、通信端末がベッドサイド端末として配置されている場合に、通信端末におけるあらゆる入出力の認証精度を高めることができる。したがって、バイタル入力が患者本人のものであることをより確実に確認することできる。
【0164】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、通信端末がベッドサイド端末として配置されている場合の構成および動作について説明したが、通信端末が医療従事者が携帯する携帯端末である場合においても、同様の効果を奏すことが明らかである。
【0165】
また、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0166】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
【解決手段】患者の状態に関する状態情報を測定する測定機器と該測定機器が測定した状態情報を送信する送信元の通信端末との組を登録する登録部と、状態情報を受信した場合、状態情報を測定した測定機器と状態情報を送信した送信元の通信端末との組と、登録部に登録された組とが一致するか否かを判定する第1判定部と、組が一致する場合、受信した状態情報を記憶し、組が一致しない場合、受信した状態情報を記憶しないよう制御する記憶制御部と、を備える。