特許第6367619号(P6367619)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6367619
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】ケーブル連結装置
(51)【国際特許分類】
   F16C 1/14 20060101AFI20180723BHJP
   F16C 1/10 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   F16C1/14 A
   F16C1/10 C
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-132738(P2014-132738)
(22)【出願日】2014年6月27日
(65)【公開番号】特開2016-11695(P2016-11695A)
(43)【公開日】2016年1月21日
【審査請求日】2016年10月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】佐野 立
【審査官】 星名 真幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−101718(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0230868(US,A1)
【文献】 特開2003−166521(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 1/00− 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナーケーブルと、
連結対象物と前記インナーケーブルとを連結する連結部材と、
前記インナーケーブルの外周を被覆するアウターケーシングと、
前記アウターケーシングの端部に接続され、前記連結部材を移動可能に保持する保持部材と、
制限位置と制限解除位置とに変位可能であり、前記制限位置に移動した場合に、前記連結部材が、前記保持部材のうち、前記連結対象物を前記連結部材へ連結作業可能な連結位置から、前記連結位置より前記アウターケーシングに近い奥側位置へ移動することを制限し、前記制限解除位置に移動した場合に、前記連結部材が前記連結位置から前記奥側位置へ移動可能にする制限部材と、
前記制限部材が前記制限位置に配置されている場合に、前記制限部材と前記保持部材との間の介在位置に移動可能であり、且つ、前記介在位置と移動許容位置とに変位可能であり、前記介在位置に移動した場合に、前記制限部材が前記制限解除位置へ移動することを制限し、前記移動許容位置へ移動した場合に、前記制限部材が前記制限解除位置へ移動することを許容する介在部材と、
を具備し、
前記制限部材は、前記制限位置から前記制限解除位置へ移動するための押圧力を受ける被押圧面を有する被押圧部を有し、
前記介在部材は、前記制限位置から前記制限解除位置への前記制限部材の移動に伴って前記保持部材に接近した前記被押圧部の前記被押圧面よりも前記保持部材に近い位置に配置された、制限部材側端部を有する、
ケーブル連結装置。
【請求項2】
前記介在部材は、前記保持部材に対して、前記インナーケーブルの軸方向にスライドして、前記介在位置と前記移動許容位置との間を移動する、
請求項1に記載のケーブル連結装置。
【請求項3】
記介在部材は、前記介在位置から前記移動許容位置への移動操作を行うための操作部を有し、
前記操作部は、前記介在位置において前記被押圧部の近傍に位置し、
前記操作部の操作によって前記介在部材が前記移動許容位置に移動して、前記制限位置において前記保持部材から突出した前記被押圧部が外力によって押圧された場合、前記制限部材は前記保持部材近傍の前記制限解除位置に移動する、
請求項1または請求項2に記載のケーブル連結装置。
【請求項4】
前記被押圧は、前記制限部材の移動方向と交差する方向に広がりを有し
前記操作部は、前記介在部材の移動方向と交差する方向に突出した突起を有する、
請求項3に記載のケーブル連結装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2本のインナーケーブルを中継する中継装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の中継装置は、2本のインナーケーブルを連結するジョイントピースと、ジョイントピースが移動可能な空間を有するケーシングと、ジョイントピースの移動を制限または許可するロック部材を備えており、2本のインナーケーブルをジョイントピースに連結するまでは、ロック部材をジョイントピースの移動を制限するロック状態に保つ必要がある。
【0003】
ロック部材は、ケーシングの外周に形成されたスリットに差し込まれ、ロック部材をケーシングから引き上げると、ジョイントピースの移動を制限するロック状態となり、ロック部材をケーシングに対して押し下げると、ジョイントピースの移動を許可するロック解除状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4967142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した中継装置を搬送中に何らかの衝撃によってロック部材が押し下げられてしまうと、ロック解除状態となり、連結部材がケーシングの奥に移動してしまう。このため、インナーケーブルを連結するには、連結部材をケーシングの奥から取り出すという手間が余計にかかってしまう。
【0006】
本発明の目的は、連結部材が保持部材の奥へ意図せず移動することを防止するケーブル連結装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るケーブル連結装置は、インナーケーブルと、連結対象物と前記インナーケーブルとを連結する連結部材と、前記インナーケーブルの外周を被覆するアウターケーシングと、前記アウターケーシングの端部に接続され、前記連結部材を移動可能に保持する保持部材と、制限位置と制限解除位置とに変位可能であり、前記制限位置に移動した場合に、前記連結部材が、前記保持部材のうち、前記連結対象物を前記連結部材へ連結作業可能な連結位置から、前記連結位置より前記アウターケーシングに近い奥側位置へ移動することを制限し、前記制限解除位置に移動した場合に、前記連結部材が前記連結位置から前記奥側位置へ移動可能にする制限部材と、前記制限部材が前記制限位置に配置されている場合に、前記制限部材と前記保持部材との間の介在位置に移動可能であり、且つ、前記介在位置と移動許容位置とに変位可能であり、前記介在位置に移動した場合に、前記制限部材が前記制限解除位置へ移動することを制限し、前記移動許容位置へ移動した場合に、前記制限部材が前記制限解除位置へ移動することを許容する介在部材と、を具備する構成を採る。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、制限部材が制限位置に配置されている場合に、介在部材が制限部材と保持部材との間の介在位置に移動可能であり、且つ、介在部材が介在位置と移動許容位置とに変位可能であり、介在部材が介在位置に移動した場合に、制限部材が制限解除位置へ移動することを制限することにより、連結部材が保持部材の奥へ意図せず移動することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施の形態に係るケーブル連結装置の分解斜視図
図2】ケーブル連結装置の側面図
図3】ケーブル連結装置の一部を破断した側面図
図4】(a)蓋片の上面図、(b)蓋片の側面図、(c)図4(a)のA−A線断面図、(d)図4(a)のB−B線断面図
図5】(a)ロック部材の正面図、(b)ロック部材の側面図、(c)ロック部材の上面図
図6】(a)図3のI−I線断面図、(b)ロック部材を制限位置に配置した様子を示す図、(c)ロック部材を制限解除位置に配置した様子を示す図
図7】ロック部材と介在部材の動作を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態に係るケーブル連結装置の分解斜視図である。図2は、ケーブル連結装置の側面図である。図3は、ケーブル連結装置の一部を破断した側面図である。図4(a)は蓋片の上面図であり、図4(b)は蓋片の側面図であり、図4(c)は図4(a)のA−A線断面図であり、図4(d)は図4(a)のB−B線断面図である。なお、以下の説明において、便宜上、図1に示す向きを、前方、後方、上方、下方と定義する。
【0012】
本実施形態のケーブル連結装置は、保持部材11と、キャップ部材12aと、第1インナーケーブル14と、第1アウターケーシングD1と、ロック部材16と、介在部材17等を備えている。保持部材11と蓋片11aとキャップ部材12aとは、一体化されていてもよい。また、ケーブル連結装置は、連結先の構成として、第2インナーケーブル15と、第2アウターケーシングD2と、キャップ部材12bと、第2ケーブルエンド15aとを備えている。
【0013】
保持部材11は、連結部材であるジョイントピース13を移動可能に保持する部材である。保持部材11には、本体部11cの前方に形成される半筒部11dの周壁に蓋片11aと係合する係合部が形成されている。一方、蓋片11aには、保持部材11の係合部と係合するように、前方に対する周壁の両横側に係合部が形成されている。保持部材11と蓋片11aとが係合することで、半筒部11dの後方の筒状部と連通する筒状に形成され、その内部に、ジョイントピース13を移動可能に保持する。保持部材11の前方の一端は開口しており、ジョイントピース13は開口から一端をはみ出すようにも移動できる。蓋片11aの外周面の一部には、図4に示すように、ガイド部材11bが形成されており、ガイド部材11bに沿って後述する介在部材17がスライドする。
【0014】
キャップ部材12aは、保持部材11に脱着自在で、蓋片11aが係合した保持部材11の前方から保持部材11の半筒部11dと蓋片11aとで形成された筒状体の開口部をキャップするように係合される。キャップ部材12aは、有底筒状であり、内側には連結部材であるジョイントピース13の一端側を一時的に保持可能なようになっている。そのため、キャップ部材12aを保持部材11と係合させると、連結部材であるジョイントピース13が保持部材11の内部空間に挿入されて保持されることとなる。また、蓋片11aは保持部材11から脱落しにくい構造となっており、保持部材11から蓋片11aが外されると、保持部材11の前方に、上方が開口して、ジョイントピース13の位置調整が可能になる。
【0015】
前方に延びているのが第1コントロールケーブルP1の第1アウターケーシングD1であり、後方に延びているのが第2コントロールケーブルP2の第2アウターケーシングD2である。
【0016】
図1に示すように、保持部材11の内部には、ジョイントピース13(連結部材に相当)が前後方向に移動可能に配置されている。ジョイントピース13の前部には、第1アウターケーシングD1に摺動可能に収納された第1インナーケーブル14が係止されている。一方、ジョイントピース13の後部には第2アウターケーシングD2に摺動可能に収納された第2インナーケーブル15が係止されている。
【0017】
第1インナーケーブル14の先端には、第1インナーケーブル14より大きな太さを有する部材である第1ケーブルエンド14aをカシメてジョイントピース13が固定されている。また、第2インナーケーブル15の先端には、第2インナーケーブル15より大きな太さを有する第2ケーブルエンド15aが固定されている。第2ケーブルエンド15aは、特に制限されないが、第2インナーケーブル15から軸方向に連続する円柱状のエンド本体15bと、エンド本体15bの外周を覆う、前端から後方に向けて外側に広がる複数のバネ片15cが形成されている。なお、第2ケーブルエンド15aは鋳込みにより第2インナーケーブル15の先端に固定されるが、カシメにより固定することもできる。
【0018】
ジョイントピース13は、前部に配置された第1インナーケーブル14の第1ケーブルエンド14aを係止する孔が形成された第1係止部13aと、第1係止部13aと向かい合うようにされた後部の第2インナーケーブル15の第2ケーブルエンド15aを係止する開口部を有する第2係止部13bと、これら第1係止部13aと第2係止部13bの両側を連結する2枚の側面部13c、13cとからなる。ジョイントピース13は、全体としては、保持部材11に沿うような外形を呈しており、両側部に側面部13cを配置して、第2ケーブルエンド15aを上下方向に通すことができる貫通口13dが形成されている。
【0019】
また、第2係止部13bには貫通口13dと連通するスリット13eが形成されており、スリット13eに第2インナーケーブル15を通すことができる。さらに、第2インナーケーブル15の第2ケーブルエンド15aのバネ片15cは、ジョイントピース13の第1係止部13aの後方から挿入すると、バネ片15cを内向きに弾性変形させて後方から貫通することができ、貫通後は元に戻ったバネ片15cが外向きに広がることにより係止される。
【0020】
図1に示すように、保持部材11の中央付近の外周には、スリット11eが形成されている。そのスリット11eの下端にはスリットの係合部11fが形成されている。スリット11eには、特に制限されないが二股状のロック部材16(制限部材に相当)の両足の部分が差し込まれる。
【0021】
図5及び図6に示すように、ロック部材16の両足には、内向きに突起が二段階に形成されている。すなわち、ロック部材16の両足の中間付近からは上方の第1突起16aが突出しており、その第1突起16aの下方で両足の先端部には第2突起16bが突出している。
【0022】
ロック部材16は、保持部材11のスリット11eへの押し込み量により、以下の2つの位置を変位する。すなわち、ロック部材16をスリット11eに少量だけ押し込んで、ロック部材16の第2突起16bを保持部材11のスリットの係合部11fに係合させた制限位置(図6(b)参照)と、さらにロック部材16をスリット11eに押し込んで第2突起16bを保持部材11のスリットの係合部11fに係合させた制限解除位置(図6(c)参照)とである。ロック部材16は、図5に示すように、制限位置から制限解除位置へ移動するための押圧力を受ける被押圧部16cを有し、被押圧部16cは、ロック部材16の移動方向と交差する方向に広がりを有する被押圧面を有する。
【0023】
図6(b)に示すように、制限位置では、保持部材11の内面からロック部材16の第1突起16aが突出しており、ロック部材16がジョイントピース13の移動を制限している。具体的には、保持部材11をキャップ部材12bと係合させた際にジョイントピース13が第2ケーブルエンド15aと係合できるように、保持部材11の後方側にジョイントピース13が保持された状態で、ロック部材16を制限位置で保持部材11に係合させることで、ジョイントピース13が保持部材11の前方(奥側または第1アウターケーシングD1側)に移動することを制限している。一方、図6(c)に示すように、制限解除位置では、ロック部材16の第1突起16aが保持部材11のスリットの係合部11fに係合しているので、ロック部材16はジョイントピース13の摺動を妨げない。
【0024】
介在部材17は、ロック部材16と保持部材11との間に介在する介在位置(図7(a)参照)と、ロック部材16の移動を許容する移動許容位置(図7(b)参照)とに変位可能である。ただし、介在部材17は、ロック部材16が制限位置に配置されている場合に、介在位置に移動可能である。介在部材17が介在位置に移動した場合に、ロック部材16が制限解除位置へ移動することを制限し、介在部材17が移動許容位置へ移動した場合に、ロック部材16が制限解除位置へ移動することを許容する。なお、介在部材17は、保持部材11に対して、インナーケーブルの軸方向にスライドして介在位置と移動許容位置との間を移動する。このように、介在部材17がロック部材16を制限位置から制限解除位置への移動を制限することにより、キャップ部材12bと保持部材11とを係合するだけの連結作業での第2ケーブルエンド15aとジョイントピース13との係合が、ジョイントピース13が保持部材11の前方側に移動することで、困難になることを防止している。
【0025】
また、介在部材17は、介在位置から移動許容位置への移動操作を行うための操作部17aを有しており、操作部17aは、介在位置においてロック部材16の被押圧部16cの近傍に位置する。また、操作部17aは、介在部材17の移動方向と交差する方向に突出した突起を有する。近傍とは、片手で保持部材11を握り、握りを替えることなく、同じ側の手、特に同じ指で操作部17aと被押圧部16cとに接触できる近さを意味する。そのため、片手で保持部材11を持ち、もう一方の手で保持部材11に取り付けられるキャップ部材12aを持って連結作業をする際に簡単に操作することができるので、量産性に優れている。
【0026】
次に、ロック部材16と介在部材17の動作について図7を用いて説明する。図7(a)は、ロック部材16が制限位置に位置し、介在部材17が介在位置に位置する様子を示している。このとき、介在部材17が保持部材11とロック部材16との間に介在するため、ロック部材16が保持部材11のスリット11e、11eに押し込まれることを防止している。すなわち、介在部材17は、制限位置にあるロック部材16が制限解除位置へ移動することを制限している。これにより、ロック部材16が搬送中に何らかの衝撃によって、ロック部材16が制限解除位置へ移動可能な方向への力が働いても、制限解除位置に移動することがなくなり、よって、ジョイントピース13の意図しない前方(奥側または第1アウターケーシングD1側)への移動を防止することができる。
【0027】
図7(b)は、ロック部材16が制限位置に位置し、介在部材17が移動許容位置に位置する様子を示している。図7(b)の介在部材17は、図7(a)の介在部材17が操作部17aを操作することによって矢印の方向に移動した状態であり、介在部材17が介在位置から移動許容位置に移動して、ロック部材16が制限位置から制限解除位置へ移動可能となる。
【0028】
図7(c)は、ロック部材16が制限解除位置に位置し、介在部材17が移動許容位置に位置する様子を示している。図7(c)のロック部材16は、制限位置において保持部材11から突出した図7(b)のロック部材16が被押圧部16cを外力によって押圧され、矢印の方向に移動した状態であり、ロック部材16は保持部材11近傍の制限解除位置に位置するため、保持部材11内でジョイントピース13が移動可能となっている。
【0029】
このように、図7(a)、図7(b)、図7(c)の順にロック部材16及び介在部材17を操作することにより、ロック部材16を制限位置から制限解除位置に移動させることができる。このとき、介在部材17の操作部17aと、ロック部材16の被押圧部16cとが近傍に位置していることから、作業者が片手の親指でこれらを操作することができ、狭い空間での作業を容易に行うことができる。
【0030】
次に、第1インナーケーブル14及び第2インナーケーブル15を取り替える手順に説明する。キャップ部材12aを取り外し、保持部材11から蓋片11aを取り外す。次に、ジョイントピース13を回転させるようにして、ジョイントピース13の第2係止部13bに形成されたスリット13eを通して第2インナーケーブル15を抜くようにすると、第2インナーケーブル15の第2ケーブルエンド15aをジョイントピース13の貫通口13dより上方に抜き取ることができる。
【0031】
このように保持部材11から、キャップ部材12aおよび蓋片11aを外すと、簡単に第1インナーケーブル14と第2インナーケーブル15の連結を解除し、かつ、保持部材11内からジョイントピース13を取り出すことができる。そのため、保持部材11をほぼ完全に分解したり、車体から取り外したりする手間がかからない。なお、蓋片11aを取り外した後、第1インナーケーブル14の第1ケーブルエンド14aまたは第2インナーケーブル15の第2ケーブルエンド15aの手前のインナーケーブルを切断しなくても、第1インナーケーブル14または第2インナーケーブル15を保持部材11から抜き取ることができる。
【0032】
また、新たな第1インナーケーブル14を取り付ける際には、まず、キャップ部材12a及びジョイントピース13付きの第1インナーケーブル14を用意する。次いで、保持部材11前方の開口部からジョイントピース13を挿入する。そして、キャップ部材12b及び第2ケーブルエンド15aに係止された第2インナーケーブル15を用意する。第1インナーケーブル14に係止されているジョイントピース13の開口部13eから第2ケーブルエンド15aを貫通させて第2インナーケーブル15を取り付ける。最後に、保持部材11に蓋片11aを取り付け、その蓋片11aと共に保持部材11の端部にキャップ部材12aを嵌合させる。
【0033】
このように、本実施の形態によれば、ジョイントピース13の移動を制限する制限位置にあるロック部材16と保持部材11との間の介在位置と、ロック部材16の移動を許容する移動許容位置とを変位する介在部材17を設け、介在部材17を介在位置に移動させることにより、ジョイントピース13が保持部材11の奥へ意図せず移動することを防止することができる。
【0034】
以上、実施の形態について説明した。
【0035】
なお、上記実施の形態では、ジョイントピース13が2本のインナーケーブルを連結する場合について説明した。しかし、本発明では、ジョイントピース13が1本のインナーケーブルと連結対象物とを連結していればよい。
【0036】
また、上記実施の形態では、介在部材17は、インナーケーブルの軸方向にスライドして移動するものとして説明した。しかし、本発明はこれに限るものではない。例えば、介在部材17は、インナーケーブルの軸方向と垂直な方向に移動してもよいし、保持部材11の周囲に沿って回転方向に移動してもよいし、インナーケーブルの軸方向と斜めに交差する方向に移動してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、インナーケーブルと、連結対象物とを連結するケーブル連結装置に適用できる。
【符号の説明】
【0038】
11 保持部材
11a 蓋片
11b ガイド部材
11c 本体部
11d 半筒部
11e スリット
11f スリットの係合部
12a、12b キャップ部材
13 ジョイントピース
13a 第1係止部
13b 第2係止部
13c 側面部
13d 貫通口
13e スリット
14 第1インナーケーブル
14a 第1ケーブルエンド
15 第2インナーケーブル
15a 第2ケーブルエンド
15b エンド本体
15c バネ片
16 ロック部材
16a 第1突起
16b 第2突起
16c 被押圧部
17 介在部材
17a 操作部
P1 第1コントロールケーブル
P2 第2コントロールケーブル
D1 第1アウターケーシング
D2 第2アウターケーシング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7