【実施例】
【0013】
本実施例に係る作業工程管理装置の構成の一例について説明する。
図1は、本実施例に係る作業工程管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、この作業工程管理装置100は、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。
【0014】
通信部110は、ネットワークを介して、他の装置とデータ通信部実行する処理部である。通信部110は、通信装置に対応する。
【0015】
入力部120は、各種の情報を作業工程管理装置100に入力する入力装置である。入力部130は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等に対応する。
【0016】
表示部130は、制御部150から出力される各種の情報を表示する表示装置である。表示部130は、例えば、液晶ディスプレイやタッチパネル等に対応する。
【0017】
記憶部140は、作業工程情報141、期間情報142、作業定義情報143、環境情報144、環境状況情報145、作業予定情報146を有する。記憶部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置に対応する。
【0018】
作業工程情報141は、作付け単位の農作物に関する作業の予定を設定した情報である。
図2は、作業工程情報のデータ構造の一例を示す図である。
図2に示す例では、作業工程情報は、各作業工程表41a、41b、42cを有する。作業工程表41aは作柄「コシヒカリ」の作業工程表である。作業工程表41bは作柄「あきたこまち」の作業工程表である。作業工程表41cは作柄「ひとめぼれ」の作業工程表である。以下の説明では、作業工程表41a〜42cをまとめて、適宜、作業工程表41と表記する。
【0019】
作業工程表41は、作業内容と、作業開始日と、必要日数とを対応付ける。作業内容は、農作業の内容を示す情報である。作業開始日は、作業を開始する日付である。必要日数は、作業を完了するために必要となる日数である。
【0020】
例えば、コシヒカリの作業工程表41aには、作業内容として、代掻き、田植え、除草剤散布を設定されている。また、作業工程表41aにおいて、作業内容「代掻き」の開始日は「5月2日」、必要日数は「3」となる。
【0021】
期間情報142は、農作業の作業内容毎に、係る作業内容を行うことが可能な作業期間を定義する情報である。
図3は、期間情報のデータ構造の一例を示す図である。
図3に示すように、この期間情報は、農作物名と、作業内容と、作業期間とを対応付ける。農作物名は作物の名前である。作業内容は、農作業の内容を示す情報である。作業期間は、作業内容を行うことが可能なあるいは適した作業期間を示す情報である。例えば、作業期間に該当する作業内容を行わないと、品質のよい農作物を収穫できない場合がある。
【0022】
例えば、作業内容「代掻き」の作業期間は「5月1日〜5月9日」となる。作業内容「田植え」の作業期間は「5月4日〜5月14日」となる。作業内容「除草剤散布」の作業期間は「田植え完了後、3日以内」となる。
【0023】
作業定義情報143は、作業内容で使用する資源や各種の条件を有する情報である。
図4は、作業定義情報のデータ構造の一例を示す図である。
図4に示すように、この作業定義情報143は、作業内容、農作物名、資源名、資源識別情報、必要人数、気象条件、単位工数、最大処理面積、作業重なり日を対応付ける。
【0024】
このうち、作業内容は、農作業の内容を示す情報である。資源名は、資源の名称である。資源種別は、資源の種別を示す情報である。例えば、「資源1」は、種別が農機であることを示す。「資源2」は、種別が作業員であることを示す。「資源3」は、種別が農薬であることを示す。「資源4」は、資源が肥料であることを示す。必要人数は、作業内容の農作業を行う場合に必要となる作業員の人数である。
【0025】
気象条件は、作業できない気象条件があるか否かを示す情報である。気象条件が「有」の場合には、作業できない気象条件があることを示す。気象条件が「無」の場合には、気象条件に左右されない農作業であることを示す。単位工数は、作業内容の農作業を行う場合の単位工数を示すものである。例えば、単位工数が「0.1(h/10a)」の場合には、10aの作業面積を作業するのに、0.1時間かかることを示す。最大処理面積は、1日に1台の資源で作業可能な最大面積を示す。
【0026】
作業重なり日は、前又は後の農作業と重なってもよい日数を示す。作業日数がない場合には、前の作業と何日重なってもよいことを示す。例えば、作業内容「代掻き」の完了日は「1」である。また、作業内容「代掻き」の後の作業を「田植え」とする。この場合には、代掻きの農作業の完了日と、田植えの農作業の開始日とが重複してもよい旨が示される。
【0027】
環境情報144は、各資源に関する各種情報や、気象に関する情報を有する。
図5は、環境情報のデータ構造の一例を示す図である。
図5に示す例では、環境情報144は、資源テーブル44a,44b,44c,44d、気象情報44eを有する。
【0028】
資源テーブル44aは、資源種別「資源1」の資源が使用可能か否かを日付毎に示す情報である。資源テーブル44aにおいて、「ブランク」は資源が使用可能であることを示し、「×」は資源が使用不可能であることを示す。
図5に示す例では、トラクター1、トラクター2、田植機1、田植機2が、5月1日から5月17日まで使用可能である旨が示される。
図5の資源テーブル44aついては、「×」の記載を省略する。
【0029】
資源テーブル44bは、資源種別「資源2」の資源(作業員)について、作業を行ううえで必要となる人数を日付毎に示す情報である。
図5に示す例では、5月1日から5月17日まで、作業員が5人必要である旨が示される。
【0030】
資源テーブル44cは、資源種別「資源3」の資源の在庫および日付毎の仕入れ量を示す情報である。例えば、
図5に示す例では、在庫が「10kg」であり、5月6日に農薬を10kg仕入れる旨が示される。
【0031】
資源テーブル44dは、資源種別「資源4」の資源の在庫および日付毎の仕入れ量を示す情報である。例えば、
図5に示す例では、在庫が「20kg」であり、5月3日に農薬を20kg仕入れる旨が示される。
【0032】
気象情報44eは、天候により農作業ができるか否かを日付毎に示す情報である。気象情報において、「ブランク」は農作業が可能な天候であることを示す。「×」は、
図4に示した気象条件「有」の農作業ができない天候であることを示す。
【0033】
環境状況情報145は、資源の使用状況、資源の在庫、作業員の余剰数、気象情報を日付ことに管理する情報である。
図6は、環境状況情報のデータ構造の一例を示す図である。資源1に対応するトラクター1、トラクター2、田植え機1、田植え機2の行において、「○」は、該当する資源が使用されることを示し、「ブランク」は、該当する資源が使用されないことを示す。例えば、5月2日は、トラクター1,2が使用され、田植え機1,2が使用されない旨が示される。
【0034】
資源2に対応する作業員(余剰数)の行の数字は、各日付の作業員の余剰数を示す。例えば、5月2日の作業員の余剰数は「3」である。資源3に対応する除草剤の在庫の行の数時は、各日付の除草剤の在庫を示す。例えば、5月2日の除草剤の在庫は「10」である。
【0035】
気象情報は、
図5に示した気象情報44eに対応するものである。気象情報において、「ブランク」は農作業が可能な天候であることを示す。「×」は、
図4に示した気象条件「有」の農作業ができない天候であることを示す。
【0036】
作業予定情報146は、作柄毎に、作業内容、作業員の必要人数(資源の必要台数)、農作業を行う期間を定義する情報である。
図7は、作業予定情報のデータ構造の一例を示す図である。例えば、作柄「コシヒカリ」について説明する。コシヒカリの作業内容は、5月2日から5月4日まで「代掻き」を行い、5月5日から5月7日まで、「田植え」を行い、5月8日から5月9日まで「除草剤散布」を行う。なお、代掻き期間は、5月1日から5月9日までとなっており、田植え期間は、5月4日から5月14日となっている。
【0037】
また、作柄「コシヒカリ」の農作業を行う場合の必要人数は、5月2日、5月3日において「2人(各人がトラクターを操作するため、トラクターは2台必要)」である。5月4日において、必要人数は「1人(各人がトラクターを操作するため、トラクターは1台必要)」である。作業内容「代掻き」の必要人数は、トラクターの必要台数と同じである。
【0038】
5月5日、5月6日において、必要人数は「2人(各人が田植え機を操作するため、田植え機は2台必要)」である。5月7日において、必要人数は「1人(各人が田植え機を操作するため、田植え機は1台必要)」である。作業内容「田植え」の必要人数は、田植え機の必要台数と同じである。
【0039】
5月8日、5月9日において、必要人数は「1人」である。
【0040】
制御部150は、設定処理部151、作成部152、判定部153、更新部154を有する。制御部150は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
【0041】
設定処理部151は、入力部120から入力される情報を基にして、作業工程情報141、期間情報142、作業定義情報143、環境情報144に情報を登録する処理部である。以下において、設定処理部151の処理について具体的に説明する。
【0042】
例えば、設定処理部151は、期間設定の情報、作業定義の情報、環境設定の情報、作業工程設定の情報の何れかを受け付ける。
【0043】
設定処理部151が、期間設定の情報を受け付けた場合の処理について説明する。期間設定の情報は、栽培計画を行う期間を指定する情報である。例えば、期間設定情報が「2014/01/01〜2014/12/31」の場合には、設定処理部151は、係る期間内で、各情報144〜146の情報を生成する。また、設定処理部151は、期間情報142を受け付け、受け付けた期間情報142を、記憶部140に格納する。
【0044】
設定処理部151が、作業定義の情報を受け付けた場合の処理について説明する。例えば、作業定義の情報は、
図4で説明した、作業定義情報143に対応する情報である。設定処理部151は、作業定義の情報を基にして、各種情報を作業定義情報143に登録する。
【0045】
設定処理部151が、環境設定の情報を受け付けた場合の処理について説明する。例えば、環境設定の情報は、
図5で説明した、環境情報144に対応する情報である。設定処理部151は、環境設定の情報を基にして、各種情報を環境情報144に登録する。
【0046】
設定処理部151が、作業工程設定の情報を受け付けた場合の処理について説明する。例えば、作業工程設定の情報は、
図2で説明した、作業工程情報141に対応する情報である。設定処理部151は、作業工程設定の情報を基にして、各種情報を作業工程情報141に登録する。
【0047】
作成部152は、作業工程情報141を基にして、作業予定情報146を作成する処理部である。作成部152は、作業予定情報146を生成した場合に、作業予定情報146を、表示部130に出力して、作業予定を表示させる。以下に、作成部152の処理の一例について説明する。
【0048】
作成部152は、作業工程情報141を参照し、作業工程表を選択する。作成部152は、選択した作業工程表の作柄で、作業予定のレコードを生成し、作業予定情報146に設定する。作成部152は、作業予定のレコードに、作業工程表で設定された作業内容と、日付を対応付けて設定する。作成部152は、次の作業工程表を選択し、上記処理を繰り返し設定する。
【0049】
例えば、作成部152は、
図2の作業工程表41aを選択した場合には、作柄「コシヒカリ」で、作業予定のレコードを生成する。また、作業内容「代掻き」、「田植え」、「」、「除草剤散布」を、作業工程表41aに合わせて、作業予定のレコードに設定することで、
図4の作柄「コシヒカリ」に対応する情報を生成する。作成部152は、作業工程表41b、41cに対しても上記処理を行うことで、
図7に示す作業予定情報146を生成する。
【0050】
なお、作成部152は、作業予定情報146の必要人数を、自動的に設定してもよいし、入力部120を介して、作業員から受け付けてもよい。作成部152は、必要人数を自動的に設定する場合には、農作物を育てる作付面積と、
図4に示した作業内容の最大処理面積を基にして、算出する。例えば、作成部152は、作付面積を最大処理面積で除算した値を必要人数としてもよい。
図7では図示を省略しているが、各作柄には、作付面積が対応付けられているものとする。
【0051】
作成部152は、作業予定情報146を表示部130に出力して、作業予定情報146に対応する作業予定画面を表示させる。
図8は、作業予定画面の一例を示す図である。
図8に示す例では、作柄「コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ」に対応する作付面積、作業内容および作業日が対応付けられている。
【0052】
判定部153は、作業定義情報143と、環境情報144と、作業予定情報146とを基にして、資源の不足する作業日が含まれるか否かを判定し、判定結果を更新部154に出力する処理部である。判定部153は、後述する更新部154により作業予定情報146が更新された場合には、再度、資源の不足する作業日が含まれるか否かを判定し、判定結果を更新部154に出力する。また、判定部153は、作業定義情報143と、作業予定情報146とを基にして、環境状況情報145に情報登録を行う。以下において、判定部153の処理の一例について説明する。
【0053】
判定部153は、指定日に用いる資源「トラクター」の使用数がトラクターの上限数を超える場合に、係る指定日において、資源が不足すると判定する。まず、判定部153は、環境情報144を参照し、指定日に使用可能なトラクターの数を判定し、判定した数を上限数とする。例えば、指定日において、トラクター1,2が使用可能な場合には、上限数は2となる。指定日において、トラクター1,2のどちらかが故障している場合には、上限数は1となる。また、トラクター1,2以外のトラクターが新規に追加された場合には、追加されたトラクターの台数に対応する数を上限数に加算する。
【0054】
ここでは、一例として、トラクターの上限数を「2」とする。例えば、判定部153は、指定日において、作業内容「代掻き」が存在する場合に、代掻きに対応する必要人数を特定する。判定部153は、作柄毎に必要人数を特定し、特定した人数を合計することで、指定日における「トラクター」の使用数を算出する。作業内容「代掻き」で資源「トラクター」を利用することは、作業定義情報143に定義されている。
【0055】
例えば、指定日を「5月2日」とすると、作業予定情報146(
図7)により、トラクターの使用数は「2」となる。ここで、トラクターの使用数は、トラクターの上限数を超えていないので、かかる指定日は、資源の不足する作業日ではないことになる。指定日は、利用者に指定される日付であり、判定部153は、係る指定日をインクリメントしながら、上記処理を繰り返し実行することで、資源の不足する作業日が存在するか否かを判定する。
【0056】
続いて、判定部153は、指定日に用いる資源「田植え機」の使用数が田植え機の上限数を超える場合に、係る指定日において、資源が不足すると判定する。まず、判定部153は、環境情報144を参照し、指定日に使用可能な田植え機の数を判定し、判定した数を上限数とする。例えば、指定日において、田植え機1,2が使用可能な場合には、上限数は2となる。指定日において、田植え機1,2のどちらかが故障している場合には、上限数は1となる。また、田植え機1,2以外の田植え機が新規に追加された場合には、追加された田植え機の台数に対応する数を上限数に加算する。
【0057】
ここでは、一例として、田植え機の上限数を「2」とする。例えば、判定部153は、指定日において、作業内容「田植え」が存在する場合に、田植えに対応する必要人数を特定する。判定部153は、作柄毎に必要人数を特定し、特定した人数を合計することで、指定日における「田植え」の使用数を算出する。作業内容「田植え」で資源「田植え機」を利用することは、作業定義情報143に定義されている。
【0058】
例えば、指定日を「5月5日」とすると、作業予定情報146(
図7)により、田植え機の使用数は「2」となる。ここで、田植え機の使用数は、田植え機の上限数を超えていないので、かかる指定日は、資源の不足する作業日ではないことになる。指定日は、利用者に指定される日付であり、判定部153は、係る指定日をインクリメントしながら、上記処理を繰り返し実行することで、資源の不足する作業日が存在するか否かを判定する。
【0059】
続いて、判定部153が、環境状況情報145に情報を登録する処理の一例について説明する。例えば、判定部153は、指定日に含まれる作業内容に応じて、係る作業内容で使用する資源を特定し、特定した結果を環境状況情報145に登録する。例えば、作業予定情報146(
図7)の5月2日に着目すると、作柄「コシヒカリ」のレコードについて、作業内容が「代掻き」で必要人数が「2」である。このため、判定部153は、環境状況情報145(
図6)の5月2日のトラクター1,2に「○」を設定し、余剰人数を「3」に設定する。判定部153は、所定人数(5人)から、必要人数を減算することで、余剰人数を算出する。
【0060】
図7の5月5日に着目すると、作柄「コシヒカリ」のレコードについて、作業内容が「田植え」で必要人数が「2」である。このため、判定部153は、環境状況情報145(
図6)の5月5日の田植え機1,2に「○」を設定し、余剰人数を「1」に設定する。判定部153は、所定人数(5人)から、必要人数を減算することで、余剰人数を算出する。
【0061】
また、判定部153は、環境情報144の除草剤の在庫等や図示しない使用量に応じて、環境状況情報145の除草剤の在庫を更新する。判定部153は、在庫の数がマイナスになった場合には、在庫の数がマイナスとなる作業日において、資源が不足すると判定する。また、判定部153は、環境情報144の気象情報を基にして、環境状況情報145の気象情報を更新する。
【0062】
更新部154は、判定部153からの判定結果を受け付け、資源が不足する作業日が存在する場合に、作業内容の期間を超過しない範囲内で、作業予定情報146の作業内容の作業日または必要人数を更新する処理部である。更新部154は、作業予定情報146を更新した後に、更新した作業予定情報146に対する判定部153からの判定結果を受け付け、資源が不足する作業日が存在しなくなるまで、上記処理を繰り返し実行する。
【0063】
また、更新部154は、環境情報144の気象情報を参照し、作業可否が「×」となる(例えば、悪天候となる)作業日を特定し、かかる作業日の作業内容を、作業予定情報146を基に特定する。更新部154は、特定した作業内容と、作業定義情報143とを比較して、特定した作業内容が、気象条件に左右される作業内容であるか否かを判定する。更新部154は、作業内容が気象条件に左右される作業内容である場合には、作業内容の期間を超過しない範囲内で、作業予定情報146の作業内容の作業日を更新する。更新部154は、作業予定情報146を更新した後に、更新した作業予定情報146に対する判定部153からの判定結果を受け付け、資源が不足する作業日が存在しなくなるまで、上記処理を繰り返し実行する。
【0064】
なお、更新部154は、作業内容の期間を超過しない範囲内で、作業予定情報146の作業内容の作業日および必要人数を更新することで、資源が不足する作業日をなくすことができない場合には、資源の補充や、期間の延伸することを推奨する情報を、表示部130に表示させる。係る表示を参照した作業員は、入力部120を操作して、期間情報142、環境情報144を更新する。例えば、作業員は、入力部120を操作して、期間情報142に設定された作業期間を延伸する。作業員は、入力部120を操作して、環境情報144に設定された資源を補充する。例えば、トラクター3、田植え機3等を追加する。
【0065】
続いて、更新部154が、作業予定情報146を更新する処理の一例について説明する。まず、田植え機が故障した場合に、更新部154が行う処理について説明する。
図9〜
図12は、田植え機が故障した場合の更新部の処理を説明するための図である。
【0066】
例えば、5月8日から5月10日の間に、田植え機1が故障したとする。この場合には、
図9の資源テーブル44aに示すように、田植え機1に対応するレコードの5月8日から5月10日の間に「故障」が設定される。
図9の環境状況情報145aにおいて、5aに対応する資源が、変更を要する資源となり、5bに対応する資源が、有効な資源となる。
図9の作業予定情報146aに示すように、5月9日および5月10日において、田植え機が「2」台必要になることから、5月9日および5月10日において、資源が不足することになる。
【0067】
例えば、更新部154は、
図9の作業予定情報146aを、
図10の作業予定情報146bに更新する。
図10の作業予定情報146bに示すように、更新部154は、作柄「あきたこまち」のレコードについて、5月9日および5月10日の作業内容「田植え」の必要人数を「1」に変更し、5月11日の作業内容「田植え」の必要人数を「2」に変更する。また、更新部154は、作柄「あきたこまち」のレコードについて、5月12日に作業内容「田植え」を新たに設定し、必要人数を「1」とする(作業内容「田植え」、「除草剤散布」を合わせて必要人数は2となる)。
【0068】
更新部154は、作柄「ひとめぼれ」のレコードについて、5月12日の作業内容「田植え」の必要人数を「1」に変更し、5月15日に作業内容「田植え」を新たに設定し、必要人数を「1」とする(作業内容「田植え」、「除草剤散布」を合わせて必要人数は2となる)。ここで、説明の便宜上、資源の不足する作業日をなくすためには、作業予定情報146b以外のものは存在しないものとする。そうすると、5月15日の作業内容「田植え」は、田植え期間を経過することになる。この場合には、更新部154は、作業予定情報146bに対応する作業予定画面20aを表示部130に表示させる。
【0069】
作業予定画面20aでは、例えば、田植え期間を超過する作業内容の作業日が強調表示され、コメント10aが合わせて表示される。コメント10aには、例えば、「5月9日から5月14日の間に、田植え機の代替機を1日借りると田植え期間内に入ります」というコメントが含まれる。
【0070】
ここで、
図10の作業予定画面20aを参照した作業員が、田植えの作業日を田植え期間内に含めたいと考え、入力部120を操作して、環境情報144を更新したものとする。例えば、設定処理部151は、更新要求を受け付け、
図11の資源テーブル44aに示すように、田植え機3のレコードを追加する。判定部153は、資源テーブル44aの更新に基づき、環境状況情報145を更新する。例えば、判定部153は、
図11の環境状況情報145bに示すように、田植え機3のレコードが追加し、5cに「○」を登録する。
【0071】
更新部154は、資源テーブル44aが更新されると、作業内容の期間を超過しない範囲内で、作業予定情報146の作業内容の作業日または必要人数を更新することで、例えば、
図11に示す作業予定情報146cを生成する。例えば、更新部154は、作柄「あきたこまち」のレコードについて、5月10日の作業内容「田植え」の必要人数を「2」とする。また、
図10の作業予定情報146bで設定した5月12日の「田植え」を削除する。また、更新部154は、作柄「ひとめぼれ」のレコードを、
図9に示したレコードに戻す。更新部154が係る処理を実行することで、作業内容の期間を超過しない範囲内で、資源が不足する作業日をなくす。更新部154は、作業予定情報146cに対応する作業予定画面20bを表示部130に表示させる。作業予定画面20bの一例を
図12に示す。
【0072】
続いて、気象情報が更新された場合に、更新部154が行う処理について説明する。
図13及び
図14は、気象情報が更新された場合の更新部の処理を説明するための図である。
【0073】
例えば、5月4日において、悪天候が予想されるものとする。この場合には、
図13の気象情報44eの5月4日の作業可否が「×」に設定される。例えば、更新部154は、作業内容の期間を超過しない範囲内で、作業予定情報146の作業内容の作業日および必要人数を更新することで、
図9の作業予定情報146aを、
図13の作業予定情報146dに更新する。5月4日の「代掻き」は、天候の影響を受けることが、作業定義情報143に定義されている。このため、更新部154は、作柄「コシヒカリ」のレコードについて、代掻きの作業日を5月5日に移行し、5月5日の田植えを5月8日に移行する。これにより、作柄「コシヒカリ」のレコードについて、5月4日の必要人数を「0」とし、5月5日の必要人数を「1」とする。また、5月7日および5月8日の必要人数を「2」とする。
【0074】
更新部154は、作柄「あきたこまち」のレコードについて、5月4日の作業内容「代掻き」を、5月7日に移動させる。また、資源「トラクター」を不足させないため、5月5日の作業内容「代掻き」の必要人数を「1」とする。また、更新部154は、5月7日の作業内容「代掻き」の必要人数を「2」に設定する。これは、5月5日の必要人数を減らしたことによる埋め合わせのためである。
【0075】
更新部154は、作柄「ひとめぼれ」のレコードについて、資源「トラクター」を不足させないため、5月7日の作業内容「代掻き」を、5月10日に移動させる。
図13に示す、作業予定情報146dでは、作業内容が全て期間内に収まり、資源の不足も発生していない。更新部154は、作業予定情報146dに対応する作業予定画面20cを表示部130に表示させる。作業予定画面20cの一例を
図14に示す。
【0076】
次に、本実施例に係る作業工程管理装置100の各種の処理手順について説明する。まず、設定処理部151が行う処理手順について説明する。
図15は、設定処理部の処理手順を示すフローチャートである。
図15に示すように、作業工程管理装置100の設定処理部151は、設定項目の選択を受け付ける(ステップS101)。
【0077】
設定処理部151は、期間設定を受け付けた場合には(ステップS101、期間設定)、栽培計画する期間の情報を受け付け(ステップS102)、ステップS103に移行する。設定処理部151は、設定処理を終了する場合には(ステップS103,Yes)、設定処理を終了する。一方、設定処理部151は、設定処理を終了しない場合には(ステップS103,No)、ステップS101に移行する。
【0078】
設定処理部151は、作業定義の情報を受け付けた場合には(ステップS101、作業定義)、作業内容を受け付け(ステップS104)、作業内容に対応する各種の条件を受け付ける(ステップS105)。例えば、ステップS104,105において、設定処理部151は、
図4で説明した作業定義情報143の情報を受け付ける。設定処理部151は、ステップS103に移行する。
【0079】
設定処理部151は、環境設定の情報を受け付けた場合には(ステップS101、環境設定)、資源名を受け付け(ステップS106)、資源条件を受け付ける(ステップS107)。例えば、ステップS106,107において、設定処理部151は、
図5で説明した環境情報144の情報を受け付ける。設定処理部151は、ステップS103に移行する。
【0080】
設定処理部151は、作業工程設定を受け付けた場合には(ステップS101、作業工程設定)、作業工程設定を行う(ステップS108)。例えば、ステップS108において、
図2で説明した作業工程情報141の設定を行う。設定処理部151は、ステップ103に移行する。
【0081】
続いて、作成部152が行う処理手順について説明する。
図16は、作成部の処理手順を示すフローチャートである。
図16に示すように、作成部152は、作業開始日の最も早い作業工程表を選択する(ステップS201)。作成部152は、作柄名で新たな作業予定のレコードを生成する(ステップS202)。
【0082】
作成部152は、作業予定に作業工程に設定された作業内容を日付に対応付けて設定する(ステップS203)。作成部152は、作業予定に作業工程の全ての作業内容の情報を設定したか否かを判定する(ステップS204)。作成部152は、作業予定に作業工程の全ての作業内容の情報を設定していない場合には(ステップS204,No)、ステップS203に移行する。
【0083】
一方、作成部152は、作業予定情報146に作業工程の全ての作業内容の情報を設定した場合には(ステップS204,Yes)、作業開始日の次に早い作業工程表を選択する(ステップS205)。作成部152は、全ての作業工程表を作業予定情報146に設定したか否かを判定する(ステップS206)。作成部152は、全ての作業工程表を作業予定情報146に設定していない場合には(ステップS206,No)、ステップS202に移行する。
【0084】
一方、作成部152は、全ての作業工程表を作業予定情報146に設定した場合には(ステップS206,Yes)、作業予定情報146を保存する(ステップS207)。
【0085】
続いて、判定部153および更新部154が協働して、作業予定情報146を更新する処理手順について説明する。
図17は、判定部および更新部の処理手順を示すフローチャートである。
図17に示すように、判定部153は、チェックの指定日を受け付ける(ステップS301)。判定部153は、作業予定情報146の中で指定日に作業内容があるものを抽出する(ステップS302)。
【0086】
判定部153は、不足する資源があるかチェックを実行する(ステップS303)。判定部153は、作業内容に必要な資源の空きがある場合には(ステップS304,No)、ステップS305に移行する。判定部153は、該当作業内容に資源を割り当て(ステップS305)、ステップS311に移行する。
【0087】
一方、判定部153が作業内容に必要な資源の空きがないと判定して場合には(ステップS304,Yes)、更新部154は、該当作業内容への資源割り当てチェックを実行する(ステップS306)。ステップS306において、例えば、更新部154は、作業内容の期間を超過しない範囲内で、作業予定情報146の作業内容の作業日または必要人数を更新する。
【0088】
更新部154は、資源の割り当てが可能であるか否かを判定する(ステップS307)。更新部154は、資源の割り当てが不可能である場合には(ステップS307,No)、資源の補充または作業期限の延伸を推奨する旨の情報を表示部130に表示させ(ステップS308)、処理を終了する。
【0089】
一方、更新部154は、資源の割り当てが可能である場合には(ステップS307,Yes)、該当作業内容に資源を割り当て、資源を外した作業内容に資源を再割り当てする(ステップS309)。判定部153および更新部154は、資源の割り当て結果を、環境状況情報145および作業予定情報146に反映する(ステップS310)。
【0090】
判定部154は、指定日が期間最終日であるか否かを判定する(ステップS311)。判定部154は、指定日が期間最終日でない場合には(ステップS311,No)、指定日に1を加算し(ステップS312)、ステップS302に移行する。
【0091】
一方、判定部154は、指定日が期間最終日である場合には(ステップS311,Yes)、作業予定情報146を保存し(ステップS313)、処理を終了する。
【0092】
続いて、作業工程情報141、作業定義情報143、環境情報144が変更された場合の更新部154の処理について説明する。
図18は、更新部の処理手順を示すフローチャートである。
図18に示すように、更新部154は、作業工程情報141、作業定義情報143、または、環境情報144が更新されたか否かを判定する(ステップS401)。更新部154は、作業工程情報141、作業定義情報143、または、環境情報144が更新されていない場合には(ステップS401,No)、処理を終了する。
【0093】
一方、更新部154は、作業工程情報141、作業定義情報143、または、環境情報144が更新された場合には(ステップS401,Yes)、作業予定の変更に対応する日付を選択し(ステップS402)、作業予定情報146に反映する(ステップS403)。例えば、ステップS403以降に、判定部153は、反映された作業予定情報146を基にして、資源の不足する日付が存在する作業日が含まれるかを判定し、更新部154は、判定結果に応じて、作業予定情報146を更新する。
【0094】
次に、本実施例に係る作業工程管理装置100の効果について説明する。作業工程管理装置100は、農作業の作業日を設定した複数の作業工程で資源の競合が発生しないように、農作物特有の期間内で各作業工程の作業内容の作業日を変更する。これによって、作業工程管理装置100によれば、農作物に関する最適なスケジュールを提案することができる。
【0095】
また、作業工程管理装置100は、記憶部140に記憶された環境情報144等が更新された場合に、更新された情報を基にして、資源の不足する作業日が存在するか否かを判定する。このため、作業工程管理装置100によれば、故障等により資源が予定通りに使用できない場合にでも、資源が不足しないようなスケジュールを提案することができる。
【0096】
また、作業工程管理装置100は、記憶部140に記憶された気象情報が更新された場合に、気象情報に応じて、作業内容の作業日を更新しつつ、資源の不足する作業日が存在するか否かを判定する。このため、作業工程管理装置100によれば、悪天候等により、作業日が変更になった場合でも、資源が不足しないようなスケジュールを提案することができる。
【0097】
ところで、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部あるいは一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0098】
さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部がCPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。