(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6367911
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】自己巻き付き可能なePTFE繊維スリーブおよびその構成方法
(51)【国際特許分類】
D03D 1/00 20060101AFI20180723BHJP
D03D 3/08 20060101ALI20180723BHJP
H02G 3/04 20060101ALI20180723BHJP
H01B 7/18 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
D03D1/00 Z
D03D3/08
H02G3/04 018
H01B7/18 G
【請求項の数】18
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-501800(P2016-501800)
(86)(22)【出願日】2014年3月13日
(65)【公表番号】特表2016-520724(P2016-520724A)
(43)【公表日】2016年7月14日
(86)【国際出願番号】US2014025258
(87)【国際公開番号】WO2014159821
(87)【国際公開日】20141002
【審査請求日】2017年3月9日
(31)【優先権主張番号】61/778,736
(32)【優先日】2013年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503170721
【氏名又は名称】フェデラル−モーグル・パワートレイン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】FEDERAL−MOGUL POWERTRAIN LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウッドラフ,アレクサ・エイ
(72)【発明者】
【氏名】マロイ,キャシー・エム
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ミン−ミン
【審査官】
春日 淳一
(56)【参考文献】
【文献】
特表平5−509116(JP,A)
【文献】
英国特許出願公開第2427746(GB,A)
【文献】
特表2005−538269(JP,A)
【文献】
特表2011−513600(JP,A)
【文献】
特表2008−507636(JP,A)
【文献】
特表2009−532015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D03D1/00−27/18
H01B 7/18
H02G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己巻き付き型繊維スリーブであって、
壁を含み、前記壁は、対向する縁部を有し、前記スリーブの対向する端部の間において中心の長手方向軸に沿い長さ方向に延在し、前記対向する縁部が重なり合って内部の筒状の空洞を形成し、前記壁は、前記中心の長手方向軸に概ね平行に前記長さ方向に延在する縦糸と、前記縁部の間で前記中心の長手方向軸に対して概ね横方向に延在する横糸とを有し、前記縦糸は延伸PTFE糸を含み、前記横糸は延伸PTFE糸と熱硬化可能な熱可塑性糸とを含み、前記熱硬化可能な熱可塑性糸はバイアスを前記壁に加えることにより前記対向する縁部を重なり合う関係にする、自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項2】
前記縦糸の100%が延伸PTFE糸である、請求項1に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項3】
前記横糸の約80〜95%が延伸PTFE糸である、請求項2に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項4】
前記壁は平織パターンを有する織物である、請求項3に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項5】
前記横糸の約5〜20%が熱硬化可能な熱可塑性糸である、請求項1に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項6】
前記横糸の約80〜95%が延伸PTFE糸である、請求項5に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項7】
前記縦糸の100%が延伸PTFE糸である、請求項6に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項8】
前記熱硬化可能な熱可塑性の横糸は、複数の前記延伸PTFEの横糸によって互いに隔てられている、請求項6に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項9】
前記延伸PTFEの横糸は撚られている、請求項1に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項10】
前記延伸PTFEの横糸の比重は約1.0〜2.2の間である、請求項1に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項11】
前記延伸PTFEの横糸の比重は約1.0〜1.5の間である、請求項10に記載の自己巻き付き型繊維スリーブ。
【請求項12】
耐摩耗性、耐アーク性、および耐水性を有する自己巻き付き型繊維スリーブを構成する方法であって、
延伸PTFE糸を与えることと、
熱硬化可能な熱可塑性糸を与えることと、
前記延伸PTFE糸を有し前記スリーブの中心の長手方向軸に概ね平行に延在する縦糸を、前記中心の長手方向軸に対して概ね横方向に延在する前記延伸PTFE糸および熱硬化可能な熱可塑性糸双方からなる横糸とを織り合わせることにより、対向する端部の間において前記中心の長手方向軸に沿い延在する対向する縁部を有する壁を形成することと、
前記壁を巻いて前記対向する縁部を重なり合う関係にすることと、
前記熱硬化可能な熱可塑性糸を熱硬化させてバイアスを前記壁に加えることにより前記対向する縁部を重なり合う関係になるようバイアスすることとを含む、方法。
【請求項13】
前記縦糸の100%を前記延伸PTFE糸で織ることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記横糸の約80〜95%を前記延伸PTFE糸で織ることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記壁を平織パターンで織ることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記横糸の約5〜20%を前記熱硬化可能な熱可塑性糸で織ることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記熱硬化可能な熱可塑性の横糸を、複数の前記延伸PTFEの横糸によって互いに隔てることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記延伸PTFEの横糸を撚ることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、その全体を本明細書に引用により援用する2013年3月13日に出願された米国仮出願第61/778,736号に基づく利益を主張する。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、概して、自動車、航空宇宙、およびその他の用途におけるワイヤハーネス、管類、パイプ、ホース、および同様の細長い構造体に巻き付けることによってこれらを摩耗から保護し、耐アーク性を与え、撥水性を改善するために使用される、汎用的なタイプの繊維スリーブに関し、より具体的には、対向する縁部が重なり合う関係になるようにバイアスされてこのような製品を保護する自己巻き付き型繊維スリーブ、およびその構成方法に関する。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術
耐摩耗性、耐アーク性、および撥水性を与えるために航空宇宙用途で使用されるものとして知られている自己巻き付き型繊維スリーブは、一般的に、
PFA(パーフルオロアロアルコキシ)で化学処理またはコーティングされることによって所望の特性を得る基材織物構造を含む。有効ではあるが、所望の保護を与えるための特殊なコーティングの必要性は、コスト、重量、およびこのようなスリーブの製造の複雑さの増加につながる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
化学処理もコーティングも不要である、耐摩耗性、耐アーク性、および耐水性を有する自己巻き付き型繊維スリーブが提供される。スリーブは、壁を含み、壁は、対向する縁部を有し、スリーブの対向する端部の間において中心の長手方向軸に沿い長さ方向に延在する。対向する縁部が重なり合って内部の筒状の空洞を形成する。壁は、中心の長手方向軸に概ね平行に長さ方向に延在する縦糸と、対向する縁部の間で中心の長手方向軸に対して概ね横方向に延在する横糸とを有する。縦糸および横糸は延伸PTFE糸を含み、横糸はさらに、壁が熱硬化されて自己巻き付き構成になるようにする熱硬化可能な熱可塑性糸を含む。熱硬化可能な熱可塑性糸は、熱硬化されると、バイアスを壁に加えることにより対向する縁部を重なり合う関係にする。
【0005】
本発明の別の局面に従うと、縦糸の100%が延伸PTFE糸である。
本発明の別の局面に従うと、横糸の約80〜95%が延伸PTFE糸である。
【0006】
本発明の別の局面に従うと、横糸の約5〜20%が、壁が熱硬化されて自己巻き付き構成になるようにする熱硬化可能な熱可塑性糸である。
【0007】
本発明の別の局面に従うと、熱硬化可能な横糸は、自己巻き付きバイアスをスリーブの壁に与えるために組込まれる熱硬化可能な横糸の量が最小になるよう、複数の延伸PTFEの横糸によって互いに隔てられている。
【0008】
本発明の別の局面に従うと、延伸PTFEの糸は、耐摩耗性を高め耐フィブリル化性を改善するために撚られている。
【0009】
本発明の別の局面に従い、耐摩耗性、耐アーク性、および耐水性を有し、化学処理またはコーティングが不要な、自己巻き付き型繊維スリーブを構成する方法が提供される。
【0010】
本発明の別の局面に従うと、耐摩耗性、耐アーク性、および耐水性を有する自己巻き付き型繊維スリーブを構成する方法が提供される。この方法は、延伸PTFE糸および熱硬化可能な熱可塑性糸を与えることを含む。さらに、延伸PTFE糸からなりスリーブの中心の長手方向軸に概ね平行に延在する縦糸を、延伸PTFE糸および熱硬化可能な熱可塑性糸双方からなり中心の長手方向軸に対して概ね横方向に延在する横糸とを織り合わせることにより、対向する端部の間において長手方向軸に沿い延在する対向する縁部を有する壁を形成することを含む。さらに、壁を巻いて対向する縁部を重なり合う関係にし、次に、熱硬化可能な熱可塑性糸を熱硬化させてバイアスを壁に加えることにより対向する縁部を重なり合う関係になるようバイアスすることを含む。
【0011】
このようなスリーブの利点は、化学処理もコーティングも必要とせずに、耐摩耗性、耐アーク性、および耐水性を有することである。したがって、このスリーブは、コーティングも特殊な処理も施されていない、100%繊維(織られた糸)である。さらに、スリーブのほとんどにePTFEが使用されているので、このスリーブは軽量であることに加えて自己巻き付きを可能にするのに足りる柔軟性を有する。
【0012】
本発明の上記およびその他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と関連付けて考慮して参照することによって本発明の理解が深まると、容易にわかるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の現在好ましいある実施形態に従い構成された自己巻き付き型スリーブの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
現在好ましい実施形態の詳細な説明
図面をより詳しく参照すると、
図1は、本発明のある局面に従い構成された、自己カール型とも呼ばれる自己巻き付き型のスリーブ10を示す。スリーブ10は、主に延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)糸から作られた織物の壁11を有する。織物のスリーブ10は、以降縦糸12と呼ぶ、対向する端
部の間において中心の長手方向
軸に対して概ね平行に長さ方向に延在する糸と、以降横糸または緯糸14と呼ぶ、対向する縁
部の間で長手方向
軸に対して概ね横方向に交差する方向に延在する糸とを含む。
【0015】
縦糸12は、好ましくは全体(100%)がePTFE糸である。横糸14の少なくとも大半がePTFEであり、より具体的には、横糸14の約80〜95%がePTFEである。
図4に最も良く示されているように、ePTFEではない、横糸の残りは、熱硬化可能な熱可塑性糸14aであり、この糸は、たとえばポリエステル、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、または、当該技術において一般的なまたは今後発見されるであろうその他の熱硬化可能な熱可塑性物質から作られたモノフィラメントの糸であってもよい。スリーブ10の構成の主な目的の1つは、ePTFEが出来る限り100%に近く、そうでなければすべてがePTFEからなる基材から自己巻き付き型仕上げのスリーブ10を形成するのに必要な熱硬化可能な糸14aとも呼ばれる熱硬化可能な糸を最低量だけにした、織物のスリーブ構造を提供することである。ePTFE糸の織物構造に5〜20%の熱硬化可能な緯糸14aを組込むことによって、織物であるePTFE基材を熱を用いて熱硬化させて自己巻き付き型の筒状の外形にすることができる。
【0016】
ePTFEは、アークトラッキング性が低く、摩擦係数が小さく、吸水率が低く、燃焼性が低く、軽量で、耐薬品性に優れ、耐摩耗性に優れ、耐熱性が高いことから、縦糸12および緯糸14の主要な材料として選択される。選択されたePTFEの糸の延伸性が選択される理由は、通常の非延伸PTFEよりも密度が低いことにある。加えて、ePTFE糸はその構造内にエアポケットを伴って形成されるので、結果として得られる糸は、柔軟性があり順応性が高く、したがって、ePTFE糸は、これらの糸を織って作られた織物構造の形状によくなじむ。ePTFE糸は、織物構造によくなじんでいるとき、インターレース領域16(
図3および
図4参照)では圧縮されフローティング領域18では延伸されたままである。延伸されたフローティング領域18は、インターレース部16では加圧されて圧縮されるので、そうでなければ水が通る可能性がある先行技術の織物の隙間または孔が形成される傾向がある領域を、塞ぐという有益な効果を有する。このため、織られたePTFE糸12、14は、結果として、水滴の浸透を防ぐ撥水性が高い織物になる。言い換えると、圧縮されたインターレース部16の隣に延伸されたフローティング領域18がなければ、隙間または開口の存在が増すので、耐水浸透効果が低下する。よって、隙間がなく密に織られた撥水構造に寄与するのは、織り構造(単純な織りパターン)と、密度と、糸の選択(ePTFE)との組合せと相乗効果である。
【0017】
吸水率が低く、アークトラッキング性が低く、耐摩耗性に優れた自己巻き付き型ePTFEスリーブを得るためには、明確に定義され当該技術で良く理解されている平織構造が、他のより開いたパターンよりも好ましい。
【0018】
非ePTFE材料(すなわち熱硬化可能な糸14a)の割合を、意図的に低く、かつ出来る限り低く保つことにより、非ePTFE糸14aの存在を最小にする。熱硬化可能な非ePTFE糸14aは、スリーブ10に自己巻き付き形状を与えるには必要であるが、ePTFE糸14と比較すると耐熱性が低く耐アーク性は遥かに低い。このため、非ePTFE材料を最小に保つことにより、非ePTFE糸14
aが原因で、非ePTFE糸14aを介して織物のスリーブ10において電流が通りまたはアーク放電する確率が低くなる。
図3は、熱硬化可能な非ePTFE糸14aが、織られたePTFE布の壁11に組込まれている状態を最も良く示している。非ePTFE糸14aのパターンおよび間隔は、例示のためにすぎない。非ePTFE糸14aのモノフィラメントを二重にして撚ったものが示されており、非ePTFE糸14aを二重にして撚ったものが二重に挿入されるパターンで隣り合うように織られ、このような二重に撚ったモノフィラメントが隣り合う二列にあるが、これに限定される訳ではないことが理解されるであろう。たとえば、モノフィラメントの非ePTFE糸14a一本を撚ったもののみが各列に含まれていてもよい。一列に設けられる非ePTFE糸14aの数、挿入されているのが一本で撚ったものか二本で撚ったものか、撚ったものを2つ一組にしたものかにかかわらず、モノフィラメントの非ePTFE糸14aの列と列の間は、長さ方向において、複数のまたは多数の介在するePTFE緯糸14の横方向の列によって隔てられているので、自己カールバイアスを壁11に加えて対向する縁
部を重なり合う関係にするのに必要な非ePTFE糸14aの量は最小になる。これは、非ePTFE緯糸14aが含まれる割合をePTFE緯糸14よりも大幅に低くすることに寄与する。
【0019】
ePTFEの縦糸12および横糸14は、織り合わせる前に個別に撚ることによって、それぞれの耐摩耗特性を改善してもよい。撚ることで、簡単に摩耗する可能性があるePTFE糸の弱い縁部分を隠すことにより、ePTFE糸12、14がフィブリル化する(分離された繊維を形成する)傾向を小さくし、さらに、最終的に得られる織物のエアポケットの形状を変えるという利点を得る。
【0020】
ePTFE糸12、14の比重は、1.0〜2.2、より具体的には約1.0〜1.5の範囲に入るように選択すればよく、サンプルを、比重が約1.2のePTFE糸12、14で構成した。縦および/または横のePTFE糸12、14は、平坦な糸形状のものを選択してもよく、または丸い形状のものを選択してもよい。サイズ(デニール)および形状(平坦または丸型)は変わってもよく、異なるサイズおよび/または形状の組合せを採用してもよい。
【0021】
なお、スリーブ10の構造のもう1つの目的は、単純で比較的低コストで軽量の、ePTFE糸12、14を比較的少数の熱硬化可能な緯糸14aと結合したものと、単純な平編みパターンとの組合わせによって、所望の特性を得ることである。自己巻き付き型スリーブ10の、アークトラッキング性が低く、摩耗が少なく、吸水率が低いという特性を得るのに、他の種類の糸は不要であり、繊維のコーティングも他の処理も不要である。
【0022】
本発明の他の局面に従い、上述の耐摩耗性、耐アーク性、および耐水性を有するスリーブ10を構成する方法が提供される。この方法は、延伸PTFE糸および熱硬化可能な熱可塑性糸を与えることを含む。この方法は、延伸PTFE糸を有しスリーブ10の中心の長手方向
軸に概ね平行に延在する縦糸12を、中心の長手方向
軸に対して概ね横方向に延在する延伸PTFE糸および熱硬化可能な熱可塑性糸双方からなる横糸14、14aそれぞれと織り合わせることにより、対向する端
部の間において中心の長手方向
軸に沿い延在する対向する縁
部を有する壁11を形成することを含む。さらに、この方法は、壁11を巻いて概ね円筒形にして対向する縁
部を重なり合う関係にすることを含む。加えて、この方法は、熱硬化可能な熱可塑性糸14aを熱硬化させてバイアスを壁11に加えることにより対向する縁
部を重なり合う関係になるようバイアスすることを含む。したがって、熱硬化されると、対向する縁
部を引離す傾向がある力が外部から加わらなければ、壁11は自己巻き付きにより形成された筒状構成を保つ傾向がある。
【0023】
この方法は、上記割合の量および構成で縦および横糸12、14、14aを与えることを含み、壁11を平織パターンで織ることをさらに含む。
【0024】
明らかに、上記教示に照らせば、本発明の多くの修正および変形が可能であり、これらは、最終的には許可される請求項の範囲の中で、具体的に記載されているのと異なるやり方で実施してもよい。