(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6367927
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法およびこうしたセグメントを組み合わせるためのコンバイナー
(51)【国際特許分類】
A24F 47/00 20060101AFI20180723BHJP
A24D 3/02 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
A24F47/00
A24D3/02
【請求項の数】15
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-514384(P2016-514384)
(86)(22)【出願日】2014年5月21日
(65)【公表番号】特表2016-521977(P2016-521977A)
(43)【公表日】2016年7月28日
(86)【国際出願番号】EP2014060385
(87)【国際公開番号】WO2014187839
(87)【国際公開日】20141127
【審査請求日】2017年5月19日
(31)【優先権主張番号】13168602.4
(32)【優先日】2013年5月21日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ミロノフ オレク
(72)【発明者】
【氏名】カッラーロ アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】グラント クリストファー
【審査官】
根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−513749(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/139730(WO,A1)
【文献】
米国特許第04886077(US,A)
【文献】
米国特許第05080115(US,A)
【文献】
特開平03−007569(JP,A)
【文献】
特開平02−086759(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
A24D 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法であって、前記方法が、
‐セグメント群を提供する工程であって、前記セグメント群がその順序で同軸上に共通の長軸方向中心軸に沿って配列された熱源(10;20)およびエアロゾル形成基質(11;21)を含み、前記エアロゾル形成基質(11;21)が、前記エアロゾル形成基質(11;21)の遠隔端(112;212)が前記熱源(10;20)から離れる向きに面し、前記エアロゾル形成基質(11;21)の近接端(112;211)が前記熱源(10;20)と隣接するように配列されている工程と、
‐最も広い端(131;231)および最も狭い切頭端(130;230)を持つ、気流を方向付ける切頭中空円錐(13;23)を、前記セグメント群(10、11;20、21)に向けて、前記切頭中空円錐(13;23)の前記最も狭い切頭端(130;230)が前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に面するように配列され、前記切頭中空円錐(13;23)の長軸方向中心軸が、前記セグメント群の前記共通の長軸方向中心軸(10、11;20、21)と整列するような方法で供給する工程と、
‐前記切頭中空円錐(13;23)を、前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて、前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に隣接するか、または前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)内のくぼみ(113;213)内部に延びるよう移動させる工程とを含む、方法。
【請求項2】
さらに空気取入れ管(12;26)を前記切頭中空円錐(13;23)の周りに提供する工程を含み、前記空気取入れ管(12;26)が前記切頭中空円錐(13;23)の前記最も広い端(131;231)の外径と実質的に対応する内径を持つ、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記空気取入れ管(12;26)が、前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)と隣接するか、または前記エアロゾル形成基質(11;21)上に延びるかのいずれかであり、また前記切頭中空円錐(13;23)を前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて移動させる前記工程が、前記空気取入れ管(12;26)の遠隔端(112)を通して、前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて、前記切頭中空円錐(13;23)を最終位置まで押すことを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記最終位置で、前記切頭中空円錐(13)の前記最も狭い切頭端(130)が前記エアロゾル形成基質(11)の前記遠隔端(112)と隣接する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記最終位置で、前記切頭中空円錐(23)の前記最も狭い切頭端(230)が前記エアロゾル形成基質の前記遠隔端(212)内に形成されたくぼみ(213)内部に延びる、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記切頭中空円錐(13;23)を前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて移動させる前記工程が、先端(30)を持つ移動ツール(3)を提供する工程と、前記移動ツール(3)を、前記移動ツール(3)の前記先端(30)が、前記切頭中空円錐(13;23)から前記切頭中空円錐(13;23)の前記最も狭い端(130;230)を通して突き出す程度に、前記切頭中空円錐(13;23)に挿入する工程と、前記移動ツール(3)を前記切頭中空円錐(13;23)と共に、前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて、前記移動ツール(3)の前記先端(30)が前記エアロゾル形成基質(11;21)内に前記くぼみ(113;213)を形成し、かつ前記切頭中空円錐(13;23)の前記最も狭い端(130;230)が前記エアロゾル形成基質(11;21)内に形成される前記くぼみ(113;213)内に延びるまで移動させる工程とを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記切頭中空円錐と前記空気取入れ管との間の空気の流れが妨げられるように、前記空気取入れ管(12;26)に前記切頭中空円錐(13;23)を気密の方法で取り付ける工程をさらに含む、請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
気流を方向付ける切頭中空円錐(13;23)を前記セグメント群に向けて供給する前記工程が、切頭中空円錐(13;23)の連続的なストランドを、前記ストランドの隣接した切頭中空円錐(13;23)が相互に連結された状態で、前記セグメント群に向けて供給する工程と、一番先の前記切頭中空円錐(13;23)を前記連続的な切頭中空円錐(13;23)のストランドから分離する工程とを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記セグメント群がまとめて包まれた構成要素として提供され、前記まとめて包まれた構成要素が前記エアロゾル形成基質(21)の前記遠隔端(212)を越えて延びるラッパー(26)を含み、また前記エアロゾル形成基質(21)の前記遠隔端(212)を越えて延びる前記ラッパー(26)が前記空気取入れ管を形成するか、または前記空気取入れ管が前記エアロゾル形成基質(21)の前記遠隔端(212)を越えて延びる前記ラッパー(26)のその部分によって包まれる別個のセグメントであるかのいずれかであり、また前記切頭中空円錐(23)が前記空気取入れ管(26)内に前記空気取入れ管(26)の前記遠隔端を通して挿入される、請求項2〜5および7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記セグメント群と前記空気取入れ管(26)に挿入された前記切頭中空円錐(23)とを含む前記まとめて包まれた構成要素を、前記まとめて包まれた構成要素を追加的な喫煙物品の構成要素と組み立てるために、組立装置に移動させる工程をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記空気取入れ管(12)が前記セグメント群の別のセグメントに連結されていない個別セグメントであり、また前記空気取入れ管(12)が前記セグメント群の前記別のセグメントに連結されていない間に、前記切頭中空円錐(13)が前記空気取入れ管(12)内に前記空気取入れ管(12)の前記遠隔端を通して挿入される、請求項2〜5および7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記エアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて移動させるべき前記切頭中空円錐(13;23)の前記長軸方向中心軸を、前記セグメント群の前記共通の長軸方向中心軸と整列させる前に、前記セグメント群の前記共通の長軸方向中心軸を前記セグメント群の移動方向と直角に延びるように配列する工程をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
喫煙物品のセグメントを組み合わせるためのコンバイナー(4;5)であって、前記コンバイナーが、
-平行に配列された多数のフルート(410;510)であって、それぞれのフルートが共通の長軸方向中心軸に沿って同軸上にその順序に配列されている熱源(10;20)およびエアロゾル形成基質(11;21)を含むセグメント群を受けて移動させるように適応されており、前記エアロゾル形成基質(11;21)が、前記エアロゾル形成基質(11;21)の遠隔端(112;212)が前記熱源(10;20)から離れる方を向き、前記エアロゾル形成基質(11;21)の近接端(111;211)が前記熱源(10;20)と隣接するように配列されている多数のフルートと、
-最も広い端(131;231)および最も狭い切頭端(130;230)を持つそれぞれの個別気流を方向付ける切頭中空円錐を、前記それぞれのフルート(410;510)に向けて供給するよう配列されたフィーダーであって、前記フィーダーが、前記それぞれの切頭中空円錐(13;23)を、前記それぞれの切頭中空円錐(13;23)の前記最も狭い切頭端(130;230)が、前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に面するように配列され、前記それぞれの切頭中空円錐(13;23)の長軸方向中心軸および前記それぞれのフルート(410;510)内の前記それぞれのセグメント群の前記共通の長軸方向中心軸が相互に整列するような方法で供給されるよう適応されているフィーダーと、さらに、
-前記それぞれのフルート(410;510)内で前記セグメント群の前記共通の長軸方向中心軸の方向に、前記それぞれのフルート(410;510)内の前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて、またそれから離れて移動可能なように配列されている移動ツール(3)であって、前記移動ツール(3)が前記それぞれの切頭中空円錐(13;23)を前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)に向けて、前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)が隣接するか、または前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)の前記遠隔端(112;212)内のくぼみ(113;213)内部に延びるように押すよう適応されている移動ツールとを含む、コンバイナー。
【請求項14】
前記移動ツール(3)が、前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)に向けた前記移動ツール(3)の移動中に前記それぞれの切頭中空円錐(13;23)を押すために、前記それぞれの切頭中空円錐(13;23)の前記最も広い端(131;231)を隣接させるために前記移動ツール(3)の近位端に隣接フランジを含み、さらに前記移動ツール(3)が、前記それぞれのエアロゾル形成基質(11;21)に向けた前記移動ツール(3)の移動中に、前記切頭中空円錐(13;23)を保持するための円錐形の保持部分を含む、請求項13に記載のコンバイナー。
【請求項15】
前記多数のフルートが回転可能なドラムの外面に配列され、また個別移動ツールが前記回転可能なドラムの前記外面上に配列された前記フルートのそれぞれ内に配列されている、請求項13または請求項14に記載のコンバイナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法、およびこうしたセグメントを組み合わせるためのコンバイナーに関連する。
【背景技術】
【0002】
タバコが燃焼するよりはむしろ加熱される多くの喫煙物品が、当該技術分野において提唱されてきた。このような「加熱式喫煙物品」の1つの目的は、従来的な紙巻タバコにおけるタバコの燃焼および熱分解性分解によって生成されるタイプの公知の有害な煙成分を減少させることである。例えば、加熱式喫煙物品の一つの公知の種類では、可燃性熱源から可燃性熱源の下流にあるエアロゾル形成基質への熱の移動によりエアロゾルが生成される。喫煙中、揮発性化合物は、可燃性熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基質から放出され、喫煙物品を通して引き出された空気中に混入される。
【0003】
こうした喫煙物品は、一般に多数のセグメント(例えば、熱源)を含み、エアロゾル形成基質は、タバコ、空気指向要素、1つ以上のフィルターセグメント等を含み、これらが組み合わされ、組み立てられて最終的喫煙物品が形成されなければならない。従って、効果的かつ確実に喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法および装置を提供する必要性がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一態様によれば、喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法が提供されている。方法はセグメント群を供給する工程を含み、セグメント群は、その順序で、好ましくは共通の長軸方向中心軸に沿って、同軸上に配置されている、熱源およびエアロゾル形成基質を含む。エアロゾル形成基質は、エアロゾル形成基質の遠隔端が熱源から離れた方に面し、エアロゾル形成基質の近接端が熱源に隣接するように配置される。
【0005】
方法はさらに、切頭中空円錐の最も狭い切頭端がエアロゾル形成基質の遠隔端に面し、切頭中空円錐長軸方向中心軸が好ましくはセグメント群の共通の長軸方向中心軸と一直線に並んで配列されるように、最も広い端および最も狭い切頭端を備えた気流を方向付ける切頭中空円錐をセグメント群に向けて供給する工程を含む。なおもさらに、方法は、切頭中空円錐をエアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させて、エアロゾル形成基質の遠隔端と隣接させるか、またはエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に延びるようにする工程を含む。
【0006】
セグメント群の提供、および気流を方向付ける中空の切頭円錐の供給は、切頭中空円錐がその後でエアロゾル形成基質の遠隔端に向かって移動できるように実施される。中空円錐は、円錐の最も狭い端がエアロゾル形成基質に隣接するようにエアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させることも、エアロゾル形成基質内に形成された穴またはくぼみ内部に延びるように位置させることもできる。切頭中空円錐をエアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させる前に、エアロゾル形成基質の遠隔端に向けた切頭中空円錐の移動を、切頭中空円錐およびセグメント群相互の線形移動によって行うことができるように、切頭中空円錐の長軸方向中心軸がセグメント群の共通の長軸方向軸と一直線に並ぶことが好ましい。
【0007】
一般的に、エアロゾル形成基質の遠隔端に隣接する位置またはエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に延びる位置のいずれかへの円錐の移動は、外側ラッパーがセグメント群の周りに巻かれた状態または巻かれていない状態で実行できる。
【0008】
外側ラッパーがセグメント群の周りに巻かれていない状態でのエアロゾル形成基質に向けた円錐の移動については、一例として、外側ラッパーがセグメント群の周りに巻かれていない状態で、切頭中空円錐の最も狭い端をエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に移動させることができる。その後でのみ、外側ラッパーはこのセグメント群の配列および挿入された円錐の周りに巻かれ、その後でこの外側ラッパーは空気取入れ管を形成する。
【0009】
別の方法として、別個の空気取入れ管を提供して、その別個の空気取入れ管(別個のセグメント)をエアロゾル形成基質の遠隔端と隣接する関係で配列することも可能である。次に、切頭中空円錐を個別の空気取入れ管内に挿入して、切頭中空円錐の最も狭い端がエアロゾル形成基質の遠隔端と隣接するか、またはエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に延びるかのどちらかとなるように、エアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させうる。
【0010】
エアロゾル形成基質の遠隔端に向けた切頭中空円錐の移動は、外側ラッパーが既にセグメント群の周りに提供された状態でも実行できる。次に、外側ラッパーはエアロゾル形成基質の遠隔端を越えて延びる。
【0011】
この場合には、外側ラッパー自体が、その中に切頭中空円錐が挿入されてエアロゾル形成基質の遠隔端と隣接するか、またはエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に延びるように移動される空気取入れ管を形成しうる。
【0012】
別の方法として、別個の空気取入れ管がエアロゾル形成基質の遠隔端と隣接している関係ですでに提供されることも可能で、この空気取入れ管は外側ラッパーによって巻かれる。次に、切頭中空円錐を個別の空気取入れ管内に挿入して、切頭中空円錐の最も狭い端がエアロゾル形成基質の遠隔端と隣接するか、またはエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に延びるかのどちらかとなるように、エアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させうる。
【0013】
円錐は一般的に空気取入れ管が存在する状態または存在しない状態でエアロゾル形成管の遠隔端に向けて移動しうるが、一つの好ましい実施形態において、本発明による方法は空気取入れ管を切頭中空円錐の周りに提供する工程を含む。空気取入れ管は、切頭中空円錐の外径に実質的に対応する内径を持つ。「切頭中空円錐の外径に実質的に対応する」という用語は、ある意味で、空気取入れ管の内径が切頭中空円錐の外径よりもわずかに大きい(例えば、少量の接着剤、ろう、シリコーンまたはその組み合わせを円錐の外面のその最も広い端に塗布して、円錐の最も広い端を気密の方法で空気取入れ管に接続できるように)か、またはその最も広い端での切頭中空円錐の外径が正確に空気取入れ管の内径に対応するか、または円錐の最も広い端での切頭中空円錐の外径が空気取入れ管の内径よりもわずかに大きいことであると理解される。後者の場合には、切頭中空円錐は空気取入れ管との間に気密のプレスばめを形成して、空気取入れ管への切頭中空円錐の最も広い端の糊付けが実施されないようにしうる。空気取入れ管内での切頭円錐の位置決め(エアロゾル形成基質と隣接するか、またはエアロゾル形成基質内に形成された穴またはくぼみ内部に延びるかのいずれか一方)は、最終的な喫煙物品中で気流経路が少なくとも一つの空気吸込み口と喫煙物品の口側端との間に延びるように実行される。中空の切頭円錐の外部および空気取入れ管の内部によって半径方向に境界を成す体積は、気流経路の第一の部分を画定する。使用時に、空気吸込み口を通して取り入れられる空気は少なくとも一つの空気吸込み口からエアロゾル形成基質に向けて長軸方向に上流に移動することが好ましい。中空の切頭円錐の内部によって半径方向に境界を成す体積は、気流経路の第二の部分を画定する。使用時に、空気およびエアロゾル形成基質を通過した後で空気に混入した何らかの揮発性化合物は、気流経路の第二の部分を通して長軸方向下流に喫煙物品の口側の端に向けて移動する。エアロゾル形成基質から発生したエアロゾルおよびその他の物質は、エアロゾル形成基質から、気流を方向付ける切頭円錐の最も狭い端を通り、またさらに中空の切頭円錐の内部を通り、喫煙物品の下流端で吸い込むユーザーに向かう方向に通過する。エアロゾルまたはその他の物質は、熱源からの熱の移動によるエアロゾル形成基質の加熱により発生する。その内部容積が円錐の最も狭い端から最も広い端に向かって増大する切頭中空円錐は、拡張室としての機能をする。これによって、エアロゾル形成基質内で発生したエアロゾルの冷却が許容される。
【0014】
本明細書で使用されるとき、「隣接する」という用語は、触れている、隣接した位置もしくは横にある、または境界を成していることを意味する。
【0015】
「上流」および「前方」、ならびに「下流」および「後方」という用語は、本明細書に使用される場合、ユーザーがその使用時に喫煙物品を吸う方向に関連して、喫煙物品の構成要素または構成要素の一部分の相対的位置を説明するために使用される。本発明に従った喫煙物品は、口側の端および反対の遠位端を含む。使用時に、ユーザーは喫煙物品の口側の端で吸い込む。口側の端は遠位端の下流にある。熱源は、遠位端に、またはその近くに位置する。
【0016】
「吸気口」という用語は、本明細書に使用される場合、それを通って空気が気流経路の第1の部分中に吸い込まれる、エアロゾル形成基質の下流にある本発明に従った喫煙物品の構成要素を囲む外側ラッパーおよびその他の材料一つ以上の穴、切れ込み、溝またはその他の開口部を説明するために使用される。
【0017】
気流を方向付ける切頭中空円錐は、熱源からエアロゾル形成基質への熱の伝達によって生成されるエアロゾルの温度にて実質的に安定した1つまたは複数の実質的にガス不透過性の材料から形成されることが好ましい。適切な材料は当該技術分野において公知であり、ボール紙、プラスチック、セラミックおよびこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない。切頭円錐の最も広い端の直径は約5mm〜約9mmの範囲としうるが、例えば約7mm〜約8mmの範囲である(ここで、また以下で「約」という用語は、それぞれの境界値を明示的に含み開示するものとして理解される)。切頭中空円錐の最も広い端は、いったん空気取入れ管内に挿入されると、切頭中空円錐が空気取入れ管内で実質的に気密となるように配列されて、空気またはエアロゾルが中空円錐と空気取入れ管との間の空隙からもれないようにするために、空気取入れ管の内径と実質的に同じ外径のものであることが好ましい。空気取入れ管内の実質的に気密の円錐の配列は、円錐のプレスばめにより達成しうるか、または最も広い端で、円錐に接着剤、ろう、シリコーン、およびその組み合わせなどのシールを提供できる。切頭円錐の最も狭い端の直径は約2mm〜約5mmの範囲としうるが、例えば約2.5mm〜約4.5mmの範囲である。ただし、切頭円錐の最も広い端および最も狭い端は、喫煙物品の所望の全径に応じたその他の直径を有してもよい。切頭円錐の長さは約7mm〜約50mmの範囲としうるが、例えば約10mm〜約45mmの範囲であり、また特定的には約15mm〜約30mmの範囲である。ただし、切頭中空円錐は、喫煙物品の所望の全長に応じたその他の長さおよび喫煙物品内のその他の構成要素の存在および長さを有してもよい。
【0018】
本発明で使用される熱源は、可燃性熱源、ヒートシンク、化学的熱源、電気的熱源またはそれらの組み合わせでもよい。例えば、炭素質または炭素系の熱源など、熱源は可燃性熱源であることが好ましい。本明細書で使用されるとき、「炭素質の」という用語は炭素を含む可燃性熱源を説明するために使用される一方、「炭素系の熱源」という用語は主に炭素を含む熱源を説明するために使用される。可燃性炭素質の熱源の炭素含有量は、可燃性熱源の乾燥重量で少なくとも約35パーセントであることが好ましく、少なくとも約40パーセントがより好ましく、少なくとも約45パーセントが最も好ましい。可燃性炭素ベース熱源の炭素含有量は、可燃性炭素ベース熱源の乾燥重量で少なくとも約50パーセントであり、少なくとも約60パーセントがより好ましく、少なくとも約80パーセントが最も好ましい。可燃性熱源は、1つ以上の添加物を含みうる。好ましくは、適切な添加物には、可燃性熱源の硬化を促す添加物、可燃性熱源の点火を促す添加物、可燃性熱源の燃焼を促す添加物、可燃性熱源の燃焼により生成された1つ以上のガスの分解を促す添加物、またはこうした添加物の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。熱源は点火補助剤を含むことが好ましい。
【0019】
空気取入れ管は中空管とすることができ、また気流を方向付ける切頭円錐と同一材料または異なる材料で形成することも、またはそうした材料を含むこともできる。空気取入れ管は、空気が空気取入れ管の外側から1つ以上の吸気口を通して空気取入れ管に入るようにするための、1つ以上の吸気口を(好ましくは管の側壁に)持つことが好ましい。空気取入れ管に外側ラッピングが提供されている場合、これらの外側ラッピングには、空気取入れ管内の吸気口と相互作用する吸気口が備わっていることが好ましい。ユーザーが本発明に従い製造された喫煙物品の下流端で(例えば、マウスピースで)吸い込んだ時、空気はエアロゾル形成基質を通過するようになり、円錐の最も狭い切頭端をマウスピースの方向に通してエアロゾル形成基質(この時点で、加熱されたエアロゾル形成基質からの揮発性化合物を豊富に含む)を出る。
【0020】
エアロゾル形成基質は、少なくとも一つのエアロゾル形成体および加熱に応答して揮発性化合物を発する能力のある材料を含むことが好ましい。適切なエアロゾル形成剤は、当該技術分野において公知である。本発明に従って製造される喫煙物品における使用のための好ましいエアロゾル形成剤は、グリセリンなどの多価アルコールまたはこれらの混合物である。好ましくは、加熱に反応して揮発性化合物を放射することができる材料は、植物ベース材料の装填、より好ましくは均一化された植物ベース材料である。例えば、エアロゾル形成基質は、植物に由来する1つまたは複数の材料を含んでもよく、タバコ、お茶、例えば緑茶、ハッカ、月桂樹、ユーカリ、バジル、セージ、ビジョザクラ、およびタラゴンを含むが限定されない。植物ベース材料は添加剤を含んでもよく、風味剤、結合剤、湿潤剤およびそれらの混合物を含むが限定されない。エアロゾル形成基質は本質的に、タバコ材料、最も好ましくは均一化されたタバコ材料から成ることが好ましい。エアロゾル形成基質の長さは約5mm〜約20mmの範囲であることが好ましく、約8mm〜約12mmの範囲であることがさらに好ましい。
【0021】
本発明による方法の一態様によれば、空気取入れ管は、エアロゾル形成基質の遠隔端と隣接する(例えば、別個の空気取入れ管)か、またはエアロゾル形成基質の上に延びる(例えば、空気取入れ管を形成するラッパー)かのどちらかであり、切頭中空円錐をエアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させる工程は、切頭中空円錐を空気取入れ管の遠隔端を通して最終位置に押し込む工程を含む。
【0022】
気流を方向付ける切頭中空円錐を空気取入れ管に押し込む工程は、移動ツールにより実施できることが好ましい。移動ツールは、円錐を空気取入れ管に挿入する時に、切頭中空円錐を押して案内することが好ましい。移動ツールは、円錐の最も広い端を通して少なくとも部分的に切頭中空円錐に入る。移動ツールの一部が切頭中空円錐の内側に配列されている状態で、切頭中空円錐の保持および整列が提供されうる。移動ツールまたは移動ツールの一部は、切頭中空円錐の内部の形状に対応する形状を持つことが好ましい。移動ツールの形状は、その形状によって、円錐を空気取入れ管に挿入する時に切頭中空円錐を保持することができる。いったん円錐が空気取入れ管に挿入されその最終位置に達したら、移動ツールは格納できる。移動ツールは次に、後続の切頭中空円錐を後続の空気取入れ管に挿入するために使用しうる。
【0023】
最終位置は、切頭中空円錐の最も狭い切頭端がエアロゾル形成基質の遠隔端に隣接する位置としうる。別の方法として、最終位置は切頭円錐の最も狭い切頭端がエアロゾル形成基質内に延びる位置としうるが、エアロゾル形成基質の遠隔端内に形成されるくぼみ内部に延びる位置であることが好ましい。切頭円錐の挿入深さを制御することにより、エアロゾルがエアロゾル形成基質を出る位置を画定・制御しうる。こうした制御は、望ましいエアロゾル送達率を持つ喫煙物品の製造を有利にも促進しうる。望ましい実施形態において、切頭中空円錐の最も狭い切頭端は、エアロゾル形成基質内に、エアロゾル形成基質の長さの約半分の距離まで延びる。切頭中空円錐がエアロゾル形成基質内に延びる場合、円錐の最も狭い端を受けるためのくぼみは、円錐の最も狭い端を基質内に挿入する前にエアロゾル形成基質内に形成されることが好ましい。別の実施形態で、くぼみは円錐の最も狭い端がエアロゾル形成基質内に挿入されるのと同時に形成される。
【0024】
本発明による方法のさらなる態様によれば、切頭中空円錐をエアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動する工程は、先端を有する移動ツールの提供を含む。移動ツールは、移動ツールの先端が切頭中空円錐の最も狭い端を通して切頭円錐から好ましく突き出す程度に、切頭中空円錐に挿入される。次に、移動ツールは切頭中空円錐と共に、エアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動される。好ましくは、移動ツールの先端はエアロゾル形成基質内のくぼみを形成し、切頭中空円錐の最も狭い端はエアロゾル形成基質内に形成されたくぼみ内部に延びる。
【0025】
切頭中空円錐は、空気取入れ管が存在するかまたは存在しない状態で、エアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させることができる。くぼみを形成する工程は、空気取入れ管への切頭中空円錐の挿入と組み合わされることが好ましい。切頭円錐の最も狭い端から突き出しくぼみを形成する移動ツールの先端は、切頭中空円錐の最も狭い端の直径に実質的に対応する直径を持つ。いったん移動ツールが切頭中空円錐の最も広い端を通して、さらには切頭円錐を通して挿入されると、移動ツールは円錐と共にエアロゾル形成基質の方向に移動される。それによって移動ツールの先端にエアロゾル形成基質内にくぼみが形成されるようになり、その後に円錐の最も狭い切頭端が続く。空気取入れ管が存在しない場合にも、移動ツールの先端はエアロゾル形成基質内にくぼみを形成し、その後に円錐の最も狭い切頭端が続く。
【0026】
別の実施形態で、くぼみは挿入工程とは独立してエアロゾル形成基質内に予め形成されうる。こうしたくぼみは、例えばエアロゾル形成基質内の穴、または円形、または円錐状の切り抜きとしうる。
【0027】
本発明による方法のさらに別の態様によれば、方法は、切頭中空円錐と空気取入れ管との間の空気の流れが少なくとも実質的に中空管の最も広い端で妨げられるように、気流を方向付ける中空円錐を空気取入れ管に密接させて取り付ける工程をさらに含むことが好ましい。
【0028】
空気取入れ管は、円錐が空気取入れ管の内側の最終位置に配列されたときに、切頭円錐に取り付けて、空気取入れ管内での円錐の位置、またセグメント群の他のセグメントに対する円錐の位置をも固定しうる。こうした取り付けは、例えば空気取入れ管内での円錐のプレスばめによって達成されうる。これは、空気取入れ管の内径と同じかまたはわずかに大きい円錐の最も広い端の外径を持つ円錐を用いて達成できる。別のまたは追加的な取り付けは、糊付けによるか、またはそれ以外の切頭中空円錐の最も広い端を空気取入れ管に突き刺すかもしくは接着する方法によって、またはこうした取り付け方法の組み合わせによって達成されうる。切頭中空円錐を空気取入れ管に取り付けることによるか、または空気取入れ管との間にプレスばめの関係を持つことにより、円錐の最も広い端と空気取入れ管との間の空気漏れの流れは実質的にまたは完全に妨げられることが好ましい。一定の好ましい実施形態で、切頭中空円錐の下流端の周りのシールは、切頭中空円錐の最も広い端の外部と空気取入れ管の内部との間を通した空気の漏れを完全に妨げる。
【0029】
別の実施形態で、切頭中空円錐の最も広い端の外部と空気取入れ管の内部との間で一部の空気が漏れることがある。こうした別の実施形態で、空気吸込み口付近からの切頭中空円錐の最も広い端のすぐ下流の空気取入れ管を通した空気の引き出し抵抗は、空気吸込み口付近からの切頭中空円錐の最も広い端および空気取入れ管の内部を通した空気の引き出し抵抗よりも小さいべきである。
【0030】
引き出し抵抗はISO 6565:2011に従い測定され、一般に単位mmH
2Oで表現される。
【0031】
切頭中空円錐の最も広い端の外部と空気取入れ管の内部との間で漏れることがある別の実施形態において、空気吸込み口付近からの切頭中空円錐の最も広い端の下流の空気取入れ管を通した空気の引き出し抵抗は、切頭中空円錐の最も広い端の下流の空気取入れ管を横に切断し、切断した空気取入れ管の下流端で吸い込むことにより測定されうる。
【0032】
同様に、空気吸込み口付近からの気流経路の第一の部分内の切頭中空円錐の最も広い端および空気取入れ管の内部を通した空気の引き出し抵抗は、空気が中空の切頭円錐の外部と空気取入れ管の内部との隙間を通してのみ流れることができるように切頭中空円錐の最も狭い切頭端をシールして、空気取入れ管の下流端で吸い込むことにより測定されうる。
【0033】
一定の好ましい実施形態で、空気吸込み口付近からの切頭中空円錐の最も広い端の下流の空気取入れ管を通した空気の引き出し抵抗の、空気吸込み口付近からの気流経路の第一の部分内の切頭中空円錐の最も広い端および空気取入れ管の内部を通した空気の引き出し抵抗に対する比は約1:3〜約1:5である。例えば、こうした好ましい実施形態で、空気吸込み口付近からの切頭中空円錐の最も広い端の下流の空気取入れ管を通した空気の引き出し抵抗は、約50 mmH
2O〜約100 mmH
2Oであることが好ましく、一方、それに対応する、空気吸込み口付近からの気流経路の第一の部分内の切頭中空円錐の最も広い端および空気取入れ管の内部を通した空気の引き出し抵抗は、約150 mmH
2O〜約500 mmH
2Oとしうることが好ましい。
【0034】
本発明による方法のさらなる態様によれば、気流を方向付ける切頭中空円錐をセグメント群に向けて供給する工程には、ストランドの隣接した切頭中空円錐が相互に連結した状態で、連続した切頭中空円錐のストランドをセグメント群に向けて供給する工程が含まれる。その後、先頭の切頭中空円錐がストランドから分離される。本発明による方法のさらなる態様によれば、セグメント群はまとめて包まれた構成要素として提供される。まとめて包まれた構成要素は、熱源から離れてエアロゾル形成基質の端を越えて延びるラッパーを含む。切頭中空円錐は、まとめて包まれた構成要素の空気取入れ管の遠隔端を通して、少なくとも空気取入れ管に挿入される。この実施形態で、セグメント群の個別セグメントは、ラッパーによって相互に対して固定された位置に保持される。ラッパーは、例えば、細い紙きれまたはプラスチック箔または金属箔としうる。一例としてのみであるが、ラッパーは、熱源およびエアロゾル形成基質の少なくとも一部(または該当する場合、追加的なセグメント)上に延びるだけでなく、エアロゾル形成基質の遠隔端も越えて延びる。エアロゾル形成の遠隔端を越えて延びるラッパーは、空気取入れ管を形成しうる。この場合には、ラッパーは、熱源およびエアロゾル形成基質を所定位置に保持するだけでなく、セグメント(空気取入れ管)自体をも形成する。このセグメントは中空管の形状を持つ。まとめて包まれた構成要素のセグメントとしての空気取入れ管は、このように形成されうる。別の方法として、空気取入れ管は、エアロゾル形成基質を越えて延びるラッパーのその部分によって別個の個別に包まれている。この場合には、包まれた個別セグメントの一つが空気取入れ管であるため、エアロゾル形成基質を越えて延びるラッパーの部分は空気取入れ管を形成しない。
【0035】
まとめて包まれた構成要素が本発明による方法で使用される場合、方法はさらに、まとめて包まれた構成要素を追加的な構成要素または喫煙物品のセグメントと組み立てるために、セグメント群を含むまとめて包まれた構成要素を空気取入れ管に挿入された挿入済みの切頭中空円錐と一緒に組立装置まで移動する工程を含む。好ましくは、喫煙物品のさらなる構成要素またはセグメントは、例えば拡張室またはマウスピースである。これらのさらなる構成要素またはセグメントは、気流を方向付ける切頭中空円錐の下流に配列される。例えば、マウスピースは単一セグメントのマウスピースまたは複数セグメントのマウスピースとしうる。マウスピースは、酢酸セルロース、紙またはその他の適切な公知の濾過材料で作製されたフィルターを含んでもよい。さらに、マウスピースは吸着剤、芳香成分、またはその他のエアロゾル改質剤および添加物も含みうる。
【0036】
本発明による方法の別の態様によれば、空気取入れ管は群の他のセグメントには連結されていない個別セグメントであるが、ここで切頭中空円錐は、空気取入れ管が群の他のセグメントには連結されていない間に、空気取入れ管の遠隔端を通して空気取入れ管に挿入される。特に、切頭円錐が空気取入れ管に挿入される前は、空気取入れ管は熱源にもエアロゾル形成基質にも連結されていない。方法のこの態様によれば、方法はさらに気流を方向付ける円錐が提供されたセグメント群を材料のウェブで包むために、気流を方向付ける切頭中空円錐が空気取入れ管に挿入された状態で、セグメント群をラッピングガニチュールに移動させる工程を含むことが好ましい。こうした包装の後、包まれたセグメント群は次に、まとめて包まれた構成要素に関して上述した通り、さらなるセグメントまたは喫煙物品の構成要素との組立のために、さらに組立装置に移動されうる。
【0037】
上述の通り、この実施形態では、空気取入れ管はセグメント群の他のセグメントと整列しており、連結はされていない個別セグメントとして提供されている。切頭中空円錐を空気取入れ管に挿入する移動ツールはその後、隣接したエアロゾル形成基質の横に、好ましくはそれに隣接させて、空気取入れ管の位置を固定する役目を果たしうる。切頭中空円錐が少なくとも空気取入れ管内に挿入された後、セグメント群は包装されるラッピング装飾に移動されることが好ましい。ラッピングガニチュールにより適用されたラッパーはその後、セグメントを互いに関して固定した位置に保持する。
【0038】
本発明による方法の別の態様で、方法はさらに、エアロゾル形成基質の遠隔端に向けて移動させる切頭中空円錐の長軸方向中心軸をセグメント群の共通の長軸方向中心軸と整列する前に、セグメント群の共通の長軸方向中心軸をセグメント群の移動方向と直角に延びるように配列する工程を含む。軸が整列されると、エアロゾル形成基質に向けた円錐の移動は、整列した長軸方向軸に沿った単純な線形の円錐の移動により(例えば、移動ツールの助けを借りて)実行できる。
【0039】
喫煙物品の製造において、多数のセグメント群は、セグメント群の共通の長軸方向中心軸が相互に平行になるように配列されることが好ましい。例えば、セグメント群は、コンベアにより長軸の向きに直角方向に移動させながら、リニアコンベア上に相互に並列かつ横並びに配列されうる。喫煙物品の高速製造工程に特に適切な平行な配列を達成するための方法は、セグメント群を回転可能なドラムの外周上に、例えば、相互に平行に配列された対応するフルート内に配列・保持することである。それによって、フルート内に供給されたセグメント群の共通の長軸方向中心軸は、回転可能なドラムの長軸方向軸または回転軸に平行に配列される。ドラムの回転方向は、セグメント群の移動方向に対応する。セグメント群は、すべての群が同じ方向に向くように配列されることが好ましい。それぞれのエアロゾル形成基質の遠隔端は、気流を方向付ける切頭円錐を受けるためにそれぞれの熱源からは離れた方向に面する。一例として、セグメント群は吸込みによってフルート内に保持されうる。
【0040】
本発明の別の態様によれば、喫煙物品のセグメントを組み合わせるためのコンバイナーが提供されている。コンバイナーは、平行に配列された多数のフルートを含み、それぞれのフルートは、共通の長軸方向中心軸に沿ってその順序で同軸に配列された熱源およびエアロゾル形成基質を含むセグメント群を受けて移動させるように適応されている。エアロゾル形成基質は、エアロゾル形成基質の遠隔端が熱源から離れた方に面し、エアロゾル形成基質の近接端が熱源に隣接するか、またはその上に延びるように配置される。コンバイナーはさらに、最も広い端および最も狭い切頭端を持つそれぞれの個別気流を方向付ける切頭中空円錐をそれぞれのフルートに向けて供給するために配列されたフィーダーを含む。フィーダーは、それぞれの切頭中空円錐の最も狭い切頭端がそれぞれのエアロゾル形成基質遠隔端を面するように配列されるような方法でそれぞれの切頭中空円錐を供給するよう適応されている。切頭中空円錐の長軸方向中心軸およびそれぞれのフルート内のそれぞれのセグメント群の共通の長軸方向中心軸は、相互に整列されている。コンバイナーはさらに、それぞれのフルート内のセグメント群の共通の長軸方向中心軸の方向に、それぞれのフルート内のそれぞれのエアロゾル形成基質遠隔端に向けて、またそれから離れて移動可能なように配列されている移動ツールを含む。移動ツールは、切頭中空円錐をそれぞれのエアロゾル形成基質の遠隔端に向けて押し、それぞれのエアロゾル形成基質の遠隔端と隣接させるか、またはそれぞれのエアロゾル形成基質の遠隔端内のくぼみ内部に延びるようにする工程を含む。
【0041】
本発明によるコンバイナーの一部の好ましい実施形態で、移動ツールは、移動ツールの移動中にそれぞれの切頭中空円錐をそれぞれのエアロゾル形成基質に向けて押すためそれぞれの切頭中空円錐の最も広い端を隣接させるために、移動ツールの近位端に隣接フランジを含む。移動ツールはさらに、それぞれのエアロゾル形成基質に向けた移動ツールの移動中に、切頭中空円錐を保持するための円錐形の保持部分を含む。
【0042】
円錐形の保持部分は、切頭中空円錐に切頭中空円錐の最も広い端を通して挿入され、押す作用および切頭円錐の心出しをサポートしうる。隣接フランジは、それぞれのエアロゾル形成基質に向けた切頭中空円錐の移動中に、切頭中空円錐の最も広い端に作用する押す力を均一に配分する役目を果たしうる。
【0043】
移動ツールにはさらに、上述の通り、エアロゾル形成基質内にくぼみを形成するための先端が提供される。切頭中空円錐が少なくとも部分的にエアロゾル形成基質内に延びるようにエアロゾル形成基質に挿入される場合、およびエアロゾル形成基質内のくぼみの形成が切頭中空円錐の挿入と一緒に実施される場合には、移動ツールには先端が提供されていることが好ましい。
【0044】
本発明のさらなる態様によれば、多数のフルートが回転可能なドラムの外面に配列される。個別の移動ツールは、回転可能なドラムの外面に配列されたそれぞれのフルート内に配列される。また、リニアコンベアは一般的、セグメント群の移動用にも使用可能であるものの、信頼できる高速での製造が許容されるため、喫煙物品の製造においてその上にフルートを持つ回転可能なドラムが特に有利である。
【0045】
コンバイナーの態様の利点は、方法の態様と組み合わせてすでに考察しているため、従って、ここでは繰り返し述べない。本発明に従ったおよび上記のような方法およびコンバイナーは、喫煙物品、特にタバコが従来の巻きタバコのような燃焼式ではなく加熱される場合の喫煙物品の製造において使用されることが好ましい。
【0046】
方法の上述の実施形態および本発明によるコンバイナーは、発明の実施形態の以下の詳細な説明の助けを借りてより明らかなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】
図1は、切頭中空円錐および別個の空気取入れ管を含む、加熱式喫煙物品の第一の実施形態の長軸方向断面を示す。
【
図2】
図2は、切頭中空円錐および別個の空気取入れ管を持たない、加熱式喫煙物品の第二の実施形態の長軸方向断面を示す。
【
図3】
図3は、包装の前に円錐の挿入が実施される、本発明による喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法の第一の実施形態である。
【
図4】
図4は、包装の後に円錐の挿入が実施される、本発明による喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法の第二の実施形態である。
【
図5】
図5は、包装の前に円錐の挿入が実施される、本発明による喫煙物品のセグメントを組み合わせるためのコンバイナーの第一の実施形態である。
【
図6】
図6は、包装の後に円錐の挿入が実施される、本発明による喫煙物品のセグメントを組み合わせるためのコンバイナーの第二の実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1に示す加熱式喫煙物品1の第一の実施形態は、可燃性炭素質の熱源10およびエアロゾル形成基質11を含む。エアロゾル形成基質11は、可燃性炭素質熱源の下流に直接位置し、フィルタープラグラップ110によって取り囲まれている。エアロゾル形成基質11の近接端111は、炭素質の熱源10に隣接して配列される。アルミニウム箔の管状の層からなる熱伝導性要素101は、グリセリンおよびタバコ材料のプラグを含みうる炭素質の熱源10およびエアロゾル形成基質11を囲み、かつその上に長軸方向に部分的に延びる。エアロゾル形成基質11のさらに下流には、別個の中空空気取入れ管12がエアロゾル形成基質11の遠隔端112と隣接する関係で配列されている。空気取入れ管12内には、空気を方向付ける切頭中空円錐13が、円錐13の最も狭い切頭端130がエアロゾル形成基質11の遠隔端112と隣接するような方法で配列されている。円錐13の最も狭い切頭端130は、エアロゾル形成基質11の遠隔端112と隣接した関係にある空気取入れ管12内に配列された透気性のディフューザー120内に保持されている。切頭中空円錐の最も広い端131は、円錐13の最も広い端131と空気取入れ管12の内部壁との間で空気が全く漏れないように、空気取入れ管13内に気密に配列されている。空気取入れ管12の下流には、管状の中空拡張室14と、フィルタープラグ150およびフィルタープラグラップ151を持つマウスピース15とが配列されている。セグメントの配列全体が、外側ラッパー16によって上から包まれる。吸気口161が外側ラッパー16内に提供され、追加的な空気吸込口121が空気取入れ管12内に提供されている。
【0049】
使用時、ユーザーが喫煙物品1のマウスピースを吸うとき、冷気が空気吸入口161、121を通って喫煙物品1に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、切頭中空円錐13の外壁と空気取入れ管12の内壁との間を、エアロゾル形成基質11の上流である気流経路の第一の部分に沿って通過する。エアロゾル形成基質11は、可燃性熱源10から熱伝導性要素101を介した熱伝導によって加熱される。エアロゾル形成基質11の加熱によって揮発性および準揮発性の構成要素およびグリセリンがタバコ材料のプラグから放出され、これが、気流経路の第二の部分に沿って円錐13の内部を通して拡張室14内部(ここで冷却・凝結される)に流れ込む際に、引き込まれた空気に混入してエアロゾルを形成する。次に、冷却されたエアロゾルは、喫煙物品のマウスピース15を通して下流に通過する。
【0050】
図2に示す喫煙物品2の実施形態は、
図1に示す実施形態にある程度類似しているため、対応するセグメント/部品については再び詳細に説明しない。熱源20の下流には、フィルタープラグラップ210により囲まれたエアロゾル形成基質21が、エアロゾル形成基質の近接端211が熱源20に隣接した状態で配列されている。同様に、熱源20およびエアロゾル形成基質21の両方を囲み、部分的にその上に延びる熱伝導要素201が提供されている。ただし、
図1に示す実施形態とは異なり、
図2に示す実施形態は別個の空気取入れ管を持たない。代わりに、エアロゾル形成基質21の遠隔端212にはくぼみ213が提供されており、その中に切頭中空円錐23の最も狭い端230が延びる。管状の拡張室24の壁の前端は、円錐23が所定位置にしっかりと保持されるように円錐の最も広い端23に隣接する。拡張室のさらに下流には、再びフィルタープラグ250およびプラグラップ251を含むマウスピース25が配列されている。セグメントの配列全体が、吸気口261を持つ外側ラッパー26によって上から包まれる。動作モードは、
図2の実施形態に単にそうした別個の空気取入れ管セグメントがないことから、空気が別個の空気取入れ管の吸気口を通過する必要がないことを除き、
図1の実施形態と非常に類似している。
【0051】
図3は、喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法の第一の実施形態を示す。この第一の実施形態では、包装の前に円錐が挿入される。また、
図1の実施形態では別個の空気取入れ管が提供されるが、この実施形態は、こうした別個の空気取入れ管が提供されない形でも考えられる。熱源10およびエアロゾル形成基質11は、その熱源10およびエアロゾル形成基質11が共通の長軸方向中心軸に沿って配列されるように供給され配列される。エアロゾル形成基質11の近接端111は、熱源10に隣接する。その後、セグメント群の共通の長軸方向中心軸および空気取入れ管12の長軸方向中心軸が一致するような方法で、別個の空気取入れ管12を形成する別個の管状セグメントが供給され配列される。次の工程として、切頭中空円錐13のストランドが供給され、一番前の円錐がストランドから切断される。先端30を持つ移動ツール3は次に、移動ツールの先端30が好ましくは切頭中空円錐13の最も狭い端を通して切頭円錐13から突き出す程度に、切断された切頭中空円錐13に挿入される。次に、移動ツール3は円錐13と共に、空気取入れ管12の遠隔端を通して、エアロゾル形成基質11の遠隔端112に向けて、移動ツール3の先端30によりエアロゾル形成基質11の遠隔端内にくぼみ113が形成され、続いて切頭中空円錐13の最も狭い端が形成されるまで移動される。別の実施形態で、移動ツール3の先端30は切頭中空円錐13の最も狭い端に至るまで突き出すが、それを越えることはない。次に、移動ツール3は円錐13と共に、空気取入れ管12の遠隔端を通して、エアロゾル形成基質11の遠隔端112に向けて、切頭中空円錐13の最も狭い端がエアロゾル形成基質11の遠隔端112に挿入されるまで移動される。移動ツール3の先端30は、エアロゾル形成基質11の遠隔端内にくぼみ113を形成するため、切頭中空円錐13の最も狭い端への保持を提供する。切頭中空円錐13の挿入に続いて、移動ツール3は切頭中空円錐13の最も狭い端がくぼみ113内に配列される一方、円錐13の最も広い端が空気取入れ管内に気密に配列されるように引き戻される(上述の通り、この工程はプレスばめによってまたは接着剤の助けを借りる等によって達成できる)。セグメントはそのように組み合わされた後で包装されるか、または追加的なセグメントと組み合わされた後で包装されるかのうち、いずれかのために移動される。
【0052】
図4は、喫煙物品のセグメントを組み合わせるための方法の第二の実施形態を示す。
図3に示す第一の実施形態とは対照的に、
図4に示す第二の実施形態では、円錐は包装の後でのみ挿入される。また、
図4の実施形態では、別個の空気取入れ管が提供されないが、この実施形態は、別個の空気取入れ管が提供される形や、円錐が挿入される前に包装される形でも考えられる。熱源20およびエアロゾル形成基質21は、その熱源20およびエアロゾル形成基質21が共通の長軸方向中心軸に沿って配列されるように供給され配列される。エアロゾル形成基質21の近接端211は、熱源20に隣接する。熱源20およびエアロゾル形成基質21は、長軸方向にエアロゾル形成基質21の遠隔端212を越えて下流方向に延びる外側ラッパー26によって包まれる。次の工程として、切頭中空円錐23のストランドが供給され、一番前の円錐がストランドから切断される。次に、先端30を持つ移動ツール3は移動ツールの先端30が切頭中空円錐23の最も狭い端を通して切頭円錐から突き出す程度に、切断された切頭中空円錐23に挿入される。次に、移動ツール3は円錐23と共に、外側ラッパー26の遠隔端を通して、エアロゾル形成基質21の遠隔端212に向けて、移動ツール3の先端30によりエアロゾル形成基質21の遠隔端内にくぼみ213が形成され、続いて切頭中空円錐23の最も狭い端が形成されるまで移動される。別の実施形態で、移動ツール3の先端30は切頭中空円錐23の最も狭い端に至るまで突き出すが、それを越えることはない。次に、移動ツール3は円錐23と共に、外側ラッパー26の遠隔端を通して、エアロゾル形成基質21の遠隔端212に向けて、切頭中空円錐23の最も狭い端がエアロゾル形成基質21の遠隔端212に挿入されるまで移動される。移動ツール3の先端30は、エアロゾル形成基質21の遠隔端内にくぼみ213を形成するため、切頭中空円錐23の最も狭い端への保持を提供する。切頭中空円錐23の挿入に続いて、移動ツール3は切頭中空円錐23の最も狭い端がくぼみ213内に配列される一方、円錐23の最も広い端が空気取入れ管内に気密に配列されるように引き戻される(上述の通り、この工程はプレスばめによってまたは接着剤の助けを借りる等によって達成できる)。セグメントはそのように組み合わされた後、追加的なセグメントと組み立てられて、喫煙物品2(
図2)を最終的に形成するために移動される。
【0053】
図5は、本発明による方法の第一の実施形態に従い動作する、本発明による喫煙物品のセグメントを組み合わせるためのコンバイナー4の第一の実施形態を示す(
図3を参照)。
図5でわかる通り、コンバイナー4は、それらの回転軸が相互に平行に配列されている3つのドラム41、42および43を含む。それぞれのドラム41、42、43は、それぞれのドラム41、42、43の外面に配列されたそれぞれ多数のフルート410、420、430を含む。熱源10およびエアロゾル形成基質11は、熱源10およびエアロゾル形成基質11が、エアロゾル形成基質11の近接端111が熱源10に隣接するような隣接関係に配列されるよう、ドラム41のフルート410に向けて供給される。熱源10およびエアロゾル形成基質11は、ドラムの内部を通して、またそれぞれのフルート410内に提供された穴を通して、吸込みの助けを借りてそれぞれのフルート410内に保持されうる。さらに、円錐13は例えばストランドの形態で、第一のドラム41のそれぞれのフルート410に向けて供給される。次に、一番先の円錐13がストランドから切断されフルート410内に挿入されるが、熱源10およびエアロゾル形成基質11の配列からは軸方向に間隙を介する。円錐13の最も狭い端は、エアロゾル形成基質の遠隔端112に面するように配列される。さらに、
図5に示す通り、それぞれのフルートには、それぞれの移動ツール3がそれぞれの円錐13に最も広い端それぞれの円錐13を通して挿入できるように、別個の移動ツール3が配列される。ドラム41の回転中に、それぞれの移動ツール3は、移動ツール3の先端30がエアロゾル形成基質11の遠隔端112内にくぼみ113を形成するようにエアロゾル形成基質の遠隔端112に向けて移動し、それにそれぞれの円錐が続くか、または別の方法としてエアロゾル形成基質11の遠隔端内にくぼみ113を形成するため移動ツール3の先端30が切頭中空円錐13の最も狭い端に対する保持を提供するが、上記で詳しく説明した通りである(ドラム41の最も上のフルート410を参照)。次に、移動ツールは再び引き戻され、円錐13の最も狭い端はくぼみ113内に挿入されたまま残る。上記説明では、別個の空気取入れ管12の存在には言及しなかったが(
図1)、コンバイナーの一つの好ましい実施形態では、別個の空気取入れ管12は、それがエアロゾル形成基質11の遠隔端112に隣接する方法でそれぞれの個別フルート410に供給されうることも言及される。次に、円錐13は、別個の空気取入れ管12を持たない場合で上述した通り、それぞれの別個の空気取入れ管12の遠隔端を通して供給される。
【0054】
いったん円錐13がエアロゾル形成基質11の遠隔端にあるくぼみ113に直接的に挿入されると(別個の空気取入れ管12を持つ場合と持たない場合のいずれの場合も)、セグメントの配列は次に第一のドラム41から第二のドラム42に移動され、その後に第三のドラム43に移動される。ドラム42、43は、セグメントの配列が上述の方法と類似した方法(すなわち、吸込みによって)で保持できる、対応するフルート420、430を含む。セグメントの個別の配列は次に、セグメントの個別の配列を掴み、第三のドラムから線形ラッピングシステム(例えば、ガニチュール舌システムが当該技術分野において公知)に移動させるための吸込み口441を持つグリッパー要素440を含む移動ホイール44の助けを借りて、第三のドラム43から移動させうる。
【0055】
本発明による方法の第二の実施形態(
図4を参照)に従い動作する、本発明による喫煙物品のセグメントを組み合わせるためのコンバイナー5の第二の実施形態を
図6に示す。熱源20およびエアロゾル形成基質21はすでに、エアロゾル形成基質21の遠隔端212を越えて延びる外側ラッパー26により包装されている(別個の空気取入れ管22が外側ラッパー26によって包装されている場合とそうでない場合のいずれの場合も)。熱源20およびエアロゾル形成基質21(および最終的には別個の空気取入れ管22)のこうした多数の包まれた配列は次に、ドラム51の外面に配列されたそれぞれのフルート510に供給される。また、円錐23のストランドはドラム51に向けて供給され、ストランドの一番先の円錐23がストランドから分離され、外側ラッパー26の遠隔端から軸方向の距離で空隙を空けてドラムの外面上にあるそれぞれのフルート510に挿入される。再びそれぞれのフルートにおいて、移動ツール3は、それぞれの移動ツール3の先端30がそれぞれの円錐23の最も広い端を通して挿入できるように配列されるか、または別の方法として移動ツール3の先端30は切頭中空円錐23の最も狭い端まで突き出すがそれを越えない。次に円錐は、
図5に関連してすでに上述した通り、外側ラッパー26の遠隔端を通してエアロゾル形成基質の遠隔端212に向けて移動される。いったん円錐23が最終位置に移動されると、移動ツール3が再び引き戻される。その後、そのように形成されたセグメントの配列は組立装置に移動され、最終的な喫煙物品が形成される。
【0056】
本発明の実施形態は、図面の助けを借りながら記述してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。種々の変更および改変が本発明の教示から逸脱しない範囲で想定される。従って、保護の範囲は、添付の請求の範囲によって定義される。