(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
利用可能なPLMN識別子セットから前記PLMN識別子を選択する前記ステップのための優先順位は、前記RPLMN情報中の前記PLMN識別子、前記HPLMN情報中の前記PLMN識別子、前記UPLMN情報中の前記PLMN識別子、および前記OPLMN情報中の前記PLMN識別子であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記RPLMN情報は加入者識別モジュールSIMカードのカードファイルEF_LOCIに記憶されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、RPLMN情報を更新するための改善された方法、およびユーザ機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、RPLMN情報を更新するための方法と、ユーザ機器を提供し、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善することができる。
【0006】
本発明の実施形態の第1の態様は、
公衆ランドモバイルネットワークPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信することと、
ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返される一時的識別情報TMSI再割り当てコマンドが取得された後、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定することと、
ロケーション更新受理情報が取得された場合、登録済み公衆ランドモバイルネットワークRPLMN情報に対してPLMN識別子を更新すること、または、ロケーション更新受理情報が取得されなかった場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する動作をスキップすることであって、この動作はTMSI再割り当てコマンドによってトリガされる、スキップすることと
を含む、RPLMN情報を更新するための方法を提供する。
【0007】
第1の態様の第1の可能な実装手法では、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信する前に、この方法は、
利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を選択すること
をさらに含み、
この利用可能なPLMN識別子セットは、RPLMN情報、ホーム公衆ランドモバイルネットワークHPLMN情報、ユーザにより選択された公衆ランドモバイルネットワークUPLMN情報、およびオペレータにより提供された公衆ランドモバイルネットワークOPLMN情報に個別に含まれるPLMN識別子を含む。
【0008】
第1の態様および第1の態様の第1の可能な実装手法を参照して、第2の可能な実装手法では、利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を選択するための優先順位は、RPLMN情報中のPLMN識別子、HPLMN情報中のPLMN識別子、UPLMN情報中のPLMN識別子、およびOPLMN情報中のPLMN識別子である。
【0009】
第1の態様および第1の態様の第1の可能な実装手法を参照して、第3の可能な実装手法では、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信した後、方法は、
ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得される場合、利用可能なPLMN識別子セットから別のPLMN識別子を再選択し、この再選択されたPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージの、モバイルスイッチングセンタへの送信を実施すること
をさらに含む。
【0010】
第1の態様および第1の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第4の可能な実装手法では、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得された後、方法は、
PLMN識別子と同じPLMN識別子がRPLMN情報に記録されているかどうかを決定することと、
PLMN識別子と同じPLMN識別子がRPLMN情報に記録されている場合、RPLMN情報からPLMN識別子を削除することと
をさらに含む。
【0011】
第1の態様の可能な実装手法を参照して、第5の可能な実装手法では、TMSI再割り当てコマンドはPLMN識別子を担持し、
RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新することは、
RPLMN情報に対して、TMSI再割り当てコマンド内に担持されるPLMN識別子を更新すること
を含む。
【0012】
第1の態様および第1の態様の第1から第6の可能な実装手法のいずれか1つを参照して、第7の可能な実装手法では、RPLMN情報は、加入者識別モジュールSIMカードのカードファイルEF_LOCIに記憶される。
【0013】
本発明の実施形態の第2の態様はコンピュータ記憶媒体を提供し、プログラムは、このコンピュータ記憶媒体に記憶され、実行されているとき、プログラムは、第1の態様において提供されるRPLMN情報を更新するための方法のステップの一部またはすべてを実施する。
【0014】
本発明の実施形態の第3の態様はユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信するように構成された要求メッセージ送信モジュールと、
ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドが取得された後、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定するように構成された受理情報決定モジュールと
ロケーション更新受理情報が取得された場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する、または、ロケーション更新受理情報が取得されなかった場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する動作をスキップし、この動作はTMSI再割り当てコマンドによってトリガされるように構成された更新ポリシー実行モジュールと
を含む。
【0015】
第3の態様の第1の可能な実装手法では、ユーザ機器は、
以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報に従って、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報からPLMN識別子を順次選択するように構成されたネットワークコード選択モジュールと
をさらに含む。
【0016】
第3の態様および第3の態様の第1の可能な実装手法を参照して、第2の可能な実装手法では、ユーザ機器は、
ロケーション更新要求メッセージに応じたモバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新拒否情報が取得される場合、別のPLMN識別子を再選択するように構成されたネットワークコード再選択モジュールであって、要求メッセージ送信モジュールは、再選択されたPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージの、モバイルスイッチングセンタへの送信を実施するようにさらに構成される、ネットワークコード再選択モジュール
をさらに含む。
【0017】
第3の態様の可能な実装手法を参照して、第3の可能な実装手法では、TMSI再割り当てコマンドはPLMN識別子を担持し、
更新ポリシー実行モジュールは、RPLMN情報に対して、TMSI再割り当てコマンド内に担持されるPLMN識別子を更新するように構成される。
【0018】
第3の態様および第3の態様の第1から第3の可能な実装手法のいずれか1つを参照して、第4の可能な実装手法では、RPLMN情報は、SIMカードのカードファイルEF_LOCIに記憶される。
【0019】
本発明の実施形態の第4の態様はユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、無線信号送受信装置と、メモリと、プロセッサとを備え、プログラムのセットはメモリに記憶され、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを起動して、以下の動作、すなわち、
PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信することと、
ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドが取得された後、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定することと、
ロケーション更新受理情報が取得された場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新すること、または、ロケーション更新受理情報が取得されなかった場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する動作をスキップすることであって、この動作はTMSI再割り当てコマンドによってトリガされる、スキップすること
を実行するように構成される。
【0020】
上記から、本発明の実施形態では、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドが取得されるとき、RPLMN情報を一時的に更新せず、モバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新要求受理情報が受信されることが決定された後、RPLMN情報を更新し、これが、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善することが分かる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下は、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的解決策について明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、いくつかにすぎない。創意工夫なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0024】
本発明の実施形態において提供されるユーザ機器(U
E)は、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、電子書籍リーダー、または車載端末などのモバイル端末を含む。ユーザ機器は、無線信号送受信装置を使用することによって、1または複数のモバイルスイッチングセンタとの音声通信またはデータ通信を実行する。
【0025】
本発明の実施形態において提供されるモバイルスイッチングセンタ(MS
C)は、モバイル通信ネットワーク全体の中核である。それは、すべての基地局コントローラ
(BSC)のサービスを制御し、スイッチング機能およびシステム内の別の機能への接続を提供する。モバイルスイッチングセンタは、モバイル加入者とモバイル加入者を接続し、モバイル加入者と固定ネットワーク加入者を接続するように、モバイルゲートウェイ(GMSC、Gateway Mobile Switching Center)を直接的に提供して、またはこれを使用して、公衆交換電話ネットワーク(PSTN、Public Switched Telephone Network)、サービス総合デジタル通信ネットワーク(ISDN、Integrated Services Digital Network)、または公衆データネットワーク(PDN、公衆データネットワーク)などの固定ネットワークのためのインタフェース機能を提供する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態による、RPLMN情報を更新するための方法の概略的なフローチャートである。
図1に示されるように、この実施形態におけるRPLMN情報を更新するための方法のプロセスは、以下を含む。
【0027】
S101。ユーザ機器が、公衆ランドモバイルネットワークPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信する。
【0028】
PLMN識別子は、PLMNを識別するために使用される。PLMNは、政府またはオペレータによって確立および管理され公衆にランドモバイル通信サービスを提供するネットワークである。PLMNは一般に、複数のセル(
cell)によって形成され、
複数のセルは、モバイル通信ネットワークにおける最小カバレッジ単位である。PLMN識別子は、MCC(Mobile Count
ry Code(モバイル国コード))およびMNC(Mobile Network Code(モバイルネットワークコード))によって一意かつ共同で決定され、MCCは3つの数字を含み、MNCは2つの数字を含む。
【0029】
電源投入された後、ユーザ機器は、利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を選択し、この利用可能なPLMN識別子セットは、RPLMN情報、HPLMN(ホーム公衆ランドモバイルネットワーク)情報、UPLMN(ユーザにより選択された公衆ランドモバイルネットワーク)情報、およびOPLMN(オペレータにより提供される公衆ランドモバイルネットワーク)情報に個別に含まれるPLMN識別子を含む。RPLMN情報は、SIM(加入者識別モジュール)カードのカードファイルEF_LOCIに記憶され、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に最後にモバイルスイッチングセンタへの登録を開始するPLMN識別子を記録する。SIMカードはユーザ機器内に配設され、したがって、ユーザ機器は、SIMカードのカードファイルを読み出すことができる。任意選択で、ユーザ機器は、以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報−>HPLMN情報−>UPLMN情報−>OPLMN情報に従って、前述の種類の情報のすべてからPLMN識別子を選択する。PLMN識別子は登録成功率および登録時間に関して最適であるので、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に登録するPLMN識別子として、RPLMN情報中のPLMN識別子は、最も高い優先度を持つことが指摘されるべきである。
【0030】
具体的には、電源投入された後、ユーザ機器は、前述の優先順位に従ってPLMN識別子を選択し(以下では、選択されたPLMN識別子を表すためにPLMN_1が使用される)、次いで、モバイルスイッチングセンタに、OTA(Over The Ai
r)に基づいて、PLMN_1を担持するロケーション更新要求メッセージを送信する。OTAは、ユーザ機器とモバイルスイッチングセンタとの間でシグナリング交換を実施することができる。ロケーション更新要求メッセージ、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Request」命令は、LU(Location Update、ロケーション更新)を開始するために使用される。LUを開始する目的は、PLMN識別子とともにユーザ機器を登録することであり、ユーザ機器は、モバイル通信ネットワークにアクセスすることができる。
【0031】
さらに、PLMN_1によって識別されるモバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器によって送信されたロケーション更新要求メッセージを受信する。次いで、モバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器によって送信されたPLMN_1が登録できるかどうかを決定する。具体的な決定方法については、3GPPプロトコルに対する参照がなされ、詳細は本明細書では説明されない。一般に、PLMN_1が登録できる場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新受理情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Accept」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。または、PLMN_1が登録できない場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新拒否情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Reject」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。
【0032】
S102。ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返される一時的識別情報TMSI再割り当てコマンドを取得した後、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定する。
【0033】
TMSIは、ネットワーク側でVLR(Visitor Location Register(ビジターロケーションレジスタ
))を使用してモバイル通信システムの機密性を向上させることによって配信される一時的加入者識別である。機密性を達成するために、VLRは、ユーザ機器に対してTMSIを連続的に更新し、TMSIを更新することは、TMSI再割り当てコマンド、たとえば、3GPPプロトコルにおける「TMSI_Reallocation_Command」命令をユーザ機器にモバイルスイッチングセンタによって送信する動作によって開始される。ユーザ機器によって送信されたロケーション更新要求メッセージを受信すると、モバイルスイッチングセンタは、TMSI再割り当てコマンドをユーザ機器にOTAに基づいて送信する。したがって、ロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信した後、ユーザ機器は、モバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドを取得する。TMSI再割り当てコマンドがユーザ機器をトリガしてRPLMN情報を更新することは、指摘されるべきである。たとえば、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する。
【0034】
具体的には、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドを取得した後、ユーザ機器は最初に、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定する。
【0035】
S103。ユーザ機器がロケーション更新受理情報を取得する場合、ユーザ機器は、登録済み公衆ランドモバイルネットワークRPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する。または、ロケーション更新受理情報が取得されない場合、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する動作をスキップする。この動作は、TMSI再割り当てコマンドによってトリガされる。
【0036】
具体的には、モバイルスイッチングセンタによって送信されたロケーション更新受理情報を取得した後、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する、すなわち、PLMN_1をSIMカードのカードファイルEF_LOCIに保存する。または、モバイルスイッチングセンタによって送信されたロケーション更新受理情報が取得されない場合、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新しない。したがって、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を2回更新する必要はなく、これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善する。
【0037】
従来技術における解決策によれば、モバイルスイッチングセンタによって返された一時的識別情報TMSI再割り当てコマンドを取得した後、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を直接的に更新し、以下の問題が発生するという結果になることは指摘されるべきである。ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新した後、電源が切断され、電源切断後ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるメッセージは、ロケーション更新拒否情報であり(すなわち、識別子PLMN_1への登録は無効であり)、ユーザ機器は、電源切断されているためにロケーション更新拒否情報を受信するのに失敗し、次いで、次の電源投入時、ユーザ機器は依然として、RPLMN情報からPLMN_1を優先的に選択してロケーション更新要求メッセージを送信し、これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録するための時間を延長させることが想定される。したがって、S103において決定することによって、ユーザ機器は、前述の問題の発生を防止することができ、有効なPLMN識別子がRPLMN情報に対して更新されることを保証する。
【0038】
任意選択で、モバイルスイッチングセンタによって送信されるTMSI再割り当てコマンドは、LAI(Location Area Identity(ロケーション
エリア識
別))を担持する。LAIは、MCC、MNC、およびLAC(Location Area Code(ロケーション
エリアコード
))からなり、PLMNがMCCおよびMNCからなることも知られている。したがって、TMSI再割り当てコマンドがPLMN識別子を担持する、すなわち、PLMN_1を担持することが分かる。次いで、ユーザ機器によってRPLMN情報に対してPLMN_1を更新する具体的な実装手法は、ユーザ機器が、TMSI再割り当てコマンドからPLMN_1を取得して、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新することである。この実装手法は、ユーザ機器によってRPLMN情報を更新する代替手法を豊富にする。
【0039】
本発明のこの実施形態では、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドが取得されるとき、一時的にRPLMN情報を更新せず、モバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新要求受理情報が受信されることが決定された後、RPLMN情報を更新する。これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善することができ、ユーザ機器がRPLMN情報に対して無効なPLMN識別子を更新するのを防止し、それによって、次の電源投入後にモバイルネットワークにユーザ機器を接続する速度を速め、ユーザエクスペリエンスを改善することもできる。
【0040】
図2は、本発明の実施形態による、RPLMN情報を更新するための別の方法の概略的なフローチャートである。この方法は、以下を含む。
【0041】
S201。ユーザ機器が利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を選択し、この利用可能なPLMN識別子セットは、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報に個別に含まれるPLMN識別子を含む。
【0042】
PLMN識別子は、PLMNを識別するために使用される。PLMNは、政府またはオペレータによって確立および管理され公衆にランドモバイル通信サービスを提供するネットワークである。PLMNは一般に、複数の
セル(cell)によって形成され、
複数のセルは、モバイル通信ネットワークにおける最小カバレッジ単位である。PLMN識別子は、MCCおよびMNCによって一意かつ共同で決定され、MCCは3つの数字を含み、MNCは2つの数字を含む。
【0043】
RPLMN情報は、SIMカードのカードファイルEF_LOCIに記憶され、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に最後にモバイルスイッチングセンタへの登録を開始するPLMN識別子を記録する。SIMカードはユーザ機器内に配設され、したがって、ユーザ機器は、SIMカードのカードファイルを読み出すことができる。任意選択で、ユーザ機器は、以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報−>HPLMN情報−>UPLMN情報−>OPLMN情報に従って、前述の種類の情報のすべてからPLMN識別子を選択する。PLMN識別子は登録成功率および登録時間に関して最適であるので、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に登録するPLMN識別子として、RPLMN情報中のPLMN識別子は、最も高い優先度を持つことが指摘されるべきである。
【0044】
具体的には、電源投入された後、ユーザ機器は、前述の優先順位に従ってPLMN識別子を選択する(以下では、選択されたPLMN識別子を表すためにPLMN_1が使用される)。
【0045】
S202。ユーザ機器が、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信する。
【0046】
具体的には、ユーザ機器は、PLMN_1を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタにOTAに基づいて送信する。ロケーション更新要求メッセージ、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Request」命令は、LUを開始するために使用される。LUの目的は、PLMN識別子とともにユーザ機器を登録することであり、ユーザ機器は、モバイル通信ネットワークにアクセスすることができる。
【0047】
さらに、PLMN_1によって識別されるモバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器によって送信されたロケーション更新要求メッセージを受信する。次いで、モバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器によって送信されたPLMN_1が登録できるかどうかを決定する。具体的な決定方法については、3GPPプロトコルに対する参照がなされ、詳細は本明細書では説明されない。一般に、PLMN_1が登録できる場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新受理情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Accept」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。または、PLMN_1が登録できない場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新拒否情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Reject」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。
【0048】
S203。ユーザ機器が、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドを取得する。
【0049】
TMSIは、ネットワーク側でVLRを使用してモバイル通信システムの機密性を向上させることによって配信される一時的加入者識別情報である。機密性を達成するために、VLRは、ユーザ機器に対してTMSIを連続的に更新し、TMSIを更新することは、TMSI再割り当てコマンド、たとえば、3GPPプロトコルにおける「TMSI_Reallocation_Command」命令をユーザ機器にモバイルスイッチングセンタによって送信する動作によって開始される。既存の3GPPプロトコルは、モバイルスイッチングセンタがTMSI再割り当てコマンドをユーザ機器に送信するときを規定する。1つの規定によれば、ユーザ機器によって送信されたロケーション更新要求メッセージを受信すると、モバイルスイッチングセンタは、TMSI再割り当てコマンドをユーザ機器にOTAに基づいて送信する。したがって、ロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信した後、ユーザ機器は、モバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドを取得する。TMSI再割り当てコマンドがユーザ機器をトリガしてRPLMN情報を更新することは、指摘されるべきである。たとえば、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する。
【0050】
具体的には、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドを取得する。
【0051】
S204。ユーザ機器が、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定する。
【0052】
具体的には、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドを取得した後、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定する。ロケーション更新受理情報が現在取得されている場合、ユーザ機器はステップS205に進む。ロケーション更新受理情報が取得されない場合、ユーザ機器はステップS206に進む。
【0053】
S205。ユーザ機器が、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する。
【0054】
具体的には、ユーザ機器はRPLMN情報に対してPLMN_1を更新する、すなわち、SIMカードのカードファイルEF_LOCIにPLMN_1を保存する。従来技術における解決策によれば、モバイルスイッチングセンタによって返された一時的識別情報TMSI再割り当てコマンドを取得した後、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を直接的に更新し、以下の問題が発生するという結果になることは指摘されるべきである。ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新した後、電源が切断され、電源切断後ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるメッセージは、ロケーション更新拒否情報であり(すなわち、識別子PLMN_1への登録は無効であり)、ユーザ機器は、電源切断されているためにロケーション更新拒否情報を受信するのに失敗し、次いで、次の電源投入時、ユーザ機器は依然として、RPLMN情報からPLMN_1を優先的に選択してロケーション更新要求メッセージを送信し、これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録するための時間を延長させることが想定される。したがって、S204において決定することによって、ユーザ機器は、前述の問題の発生を防止することができ、有効なPLMN識別子がRPLMN情報に対して更新されることを保証する。
【0055】
任意選択で、モバイルスイッチングセンタによって送信されるTMSI再割り当てコマンドは、LAI(Location Area Identity(ロケーション
エリア識
別))を担持する。LAIは、MCC、MNC、およびLAC(Location Area Code(ロケーション
エリアコード
))からなり、PLMNがMCCおよびMNCからなることも知られている。したがって、TMSI再割り当てコマンドがPLMN識別子を担持する、すなわち、PLMN_1を担持することが分かる。次いで、ユーザ機器によってRPLMN情報に対してPLMN_1を更新する具体的な実装手法は、ユーザ機器が、TMSI再割り当てコマンドからPLMN_1を取得して、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新することである。この実装手法は、ユーザ機器によってRPLMN情報を更新する代替手法を豊富にする。
【0056】
S206。ユーザ機器が、TMSI再割り当てコマンドによってトリガされたRPLMN情報を更新することをスキップする。
【0057】
上記で説明された3GPPプロトコルから、TMSI再割り当てコマンドがユーザ機器をトリガしてRPLMN情報を更新することが分かる。
【0058】
具体的には、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する動作を実行しない。したがって、ユーザ機器は、RPLMN情報に対して同じPLMN_1を2回更新する必要はなく、これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善する。
【0059】
S207。ユーザ機器が、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得されているかどうかを決定する。
【0060】
具体的には、ユーザ機器が、モバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得されていると決定した場合、ユーザ機器はステップS208に進む。具体的には、ユーザ機器が、モバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得されていないと決定した場合、ユーザ機器はステップS204に戻る。
【0061】
S208。ユーザ機器が、利用可能なPLMN識別子セットから別のPLMN識別子を再選択する。
【0062】
ロケーション更新拒否情報の受信は、現在登録に使用されるPLMN識別子(PLMN_1など)は無効であり、ユーザ機器がモバイル通信ネットワークにアクセスすることを可能にすることができないことを示す。たとえば、ネットワーク輻輳が、PLMN_1に対応するモバイルスイッチングセンタにおいて起こる。
【0063】
具体的には、利用可能なPLMN識別子セット内の無効なPLMN識別子(PLMN_1など)を除外した後、ユーザ機器は、別のPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信して登録を再度実行するように、別のPLMN識別子を再選択し、ステップS202に戻る。
【0064】
任意選択で、ユーザ機器は依然として、以下の優先順位、すなわち、「RPLMN情報−>HPLMN−>情報−>UPLMN情報−>OPLMN情報」に従って、別のPLMN識別子を選択する。たとえば、PLMN_1は、RPLMN情報から選択されたPLMN識別子であり、それは、前述のステップが実行された後、PLMN_1が無効であると決定し、ユーザ機器が、HPLMN情報からPLMN_2などのPLMN識別子を選択することが想定される。前述のステップが実行された後、PLMN_2も無効であることが決定された場合、ユーザ機器は、UPLMN情報からPLMN_3などのPLMN識別子を選択し、以下同様である。
【0065】
本発明のこの実施形態では、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドが取得されるとき、一時的にRPLMN情報を更新せず、モバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新要求受理情報が受信されることが決定された後、RPLMN情報を更新する。これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善することができ、ユーザ機器がRPLMN情報に対して無効なPLMN識別子を更新するのを防止し、それによって、ユーザ機器の電源が投入された後にモバイルネットワークにユーザ機器を接続する速度を速め、ユーザエクスペリエンスを改善することもできる。さらに、本発明のこの実施形態は、ユーザ機器がロケーション更新拒否情報を受信した後で実行されることになる動作をさらに追加し、それによって、実装プロセスを改善する。
【0066】
図3は、本発明の実施形態による、無効なPLMN識別子を処理するための方法の概略的なフローチャートである。無効なPLMN識別子を処理するための方法は、
図2のために提供される実施形態への追加であり、すなわち、ロケーション更新拒否情報をユーザ機器に送信した後、モバイルスイッチングセンタは、以下のステップをさらに実行する。
【0067】
S301。ユーザ機器が、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報を取得する。
【0068】
ロケーション更新拒否情報の受信は、現在登録に使用されるPLMN識別子は無効であり、ユーザ機器がモバイル通信ネットワークにアクセスすることを可能にすることができないことを示す。たとえば、ネットワーク輻輳が、登録に現在使用されるPLMN識別子(PLMN_1など)に対応するモバイルスイッチングセンタにおいて起こる。
【0069】
S302。ユーザ機器が、PLMN識別子と同じPLMN識別子がRPLMN情報に記録されているかどうかを決定する。
【0070】
たとえば、登録に現在使用されるPLMN識別子(すなわち、無効なPLMN識別子)がPLMN_1であり、RPLMN情報に記録されるPLMN識別子もPLMN_1である場合、2つのPLMN識別子が同じであることが決定され、ステップS303が実行される。
【0071】
S303。ユーザ機器は、RPLMN情報からPLMN識別子を削除する。
【0072】
上記から、以下が結論できる。現在のRPLMN情報に記録されたPLMN識別子は無効なPLMN識別子であり、したがって、ユーザ機器の電源が切断されてから有効なPLMN識別子がRPLMN情報に対して更新されるので、ユーザ機器は、PLMN識別子を削除して、ユーザ機器が次の電源投入時にRPLMN情報から無効なPLMN識別子を選択するのを防止する。この実施形態はさらに、RPLMN情報の有効性を保証し、ユーザ機器の電源が投入された後でモバイルネットワークにユーザ機器を接続する速度を速めることができる。
【0073】
図4は、本発明の実施形態による、RPLMN情報を更新するためのさらに別の方法の概略的なフローチャートである。本発明の実施形態では、ユーザ機器とモバイルスイッチングセンタの両方がRPLMN情報の更新を実行する。具体的なステップは、以下を含む。
【0074】
S401。ユーザ機器が、以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報に従って、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報からPLMN識別子を順次選択する。
【0075】
PLMN識別子は、PLMNを識別するために使用される。PLMNは、政府またはオペレータによって確立および管理され公衆にランドモバイル通信サービスを提供するネットワークである。PLMNは一般に、複数の
セル(cell)によって形成され、
複数のセルは、モバイル通信ネットワークにおける最小カバレッジ単位である。PLMN識別子は、MCCおよびMNCによって一意かつ共同で決定され、MCCは3つの数字を含み、MNCは2つの数字を含む。
【0076】
RPLMN情報は、SIMカードのカードファイルEF_LOCIに記憶され、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に最後にモバイルスイッチングセンタへの登録を開始するPLMN識別子を記録する。SIMカードはユーザ機器内に配設され、したがって、ユーザ機器は、SIMカードのカードファイルを読み出すことができる。具体的には、ユーザ機器は、以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報に従って、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報からPLMN識別子(以下では、選択されたPLMN識別子を表すためにPLMN_1が使用される)を順次選択する。PLMN識別子は登録成功率および登録時間に関して最適であるので、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に登録するPLMN識別子として、RPLMN情報中のPLMN識別子は、最も高い優先度を持つことが指摘されるべきである。
【0077】
S402。ユーザ機器が、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信する。
【0078】
具体的には、ユーザ機器は、PLMN_1を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタにOTAに基づいて送信する。ロケーション更新要求メッセージ、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Request」命令は、LUを開始するために使用される。LUの目的は、PLMN識別子とともにユーザ機器を登録することであり、ユーザ機器は、モバイル通信ネットワークにアクセスすることができる。
【0079】
S403。モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新要求メッセージに従ってユーザ機器にTMSI再割り当てコマンドを返す。
【0080】
TMSIは、ネットワーク側でVLRを使用してモバイル通信システムの機密性を向上させることによって配信される一時的加入者識別情報である。機密性を達成するために、VLRは、ユーザ機器に対してTMSIを連続的に更新し、TMSIを更新することは、TMSI再割り当てコマンド、たとえば、3GPPプロトコルにおける「TMSI_Reallocation_Command」命令をユーザ機器にモバイルスイッチングセンタによって送信する動作によって開始される。ユーザ機器によって送信されたロケーション更新要求メッセージを受信すると、モバイルスイッチングセンタは、TMSI再割り当てコマンドをユーザ機器にOTAに基づいて送信する。したがって、ロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信した後、ユーザ機器は、モバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドを取得する。既存の3GPPプロトコルは、TMSI再割り当てコマンドがユーザ機器をトリガしてRPLMN情報を更新できることをさらに規定することは、指摘されるべきである。たとえば、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する。
【0081】
S404。PLMN識別子が登録できない場合、モバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器にロケーション更新拒否情報を返す。
【0082】
具体的には、モバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器によって送信されたPLMN_1が登録できるかどうかを決定する。具体的な決定方法については、3GPPプロトコルに対する参照がなされ、詳細は本明細書では説明されない。PLMN_1が登録できない場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新拒否情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Reject」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。
【0083】
S405。ユーザ機器が、優先順位に従って別のPLMN識別子を再選択する。
【0084】
具体的には、登録できず、利用可能なPLMN識別子セット内にあるLMN識別子(PLMN_1など)を除外した後、ユーザ機器は、別のPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信して登録を再度実行するように、別のPLMN識別子を再選択し、ステップS402に戻る。
【0085】
任意選択で、ユーザ機器は依然として、以下の優先順位、すなわち、「RPLMN情報−>HPLMN−>情報−>UPLMN情報−>OPLMN情報」に従って、別のPLMN識別子を選択する。たとえば、PLMN_1は、RPLMN情報から選択されたPLMN識別子であり、それは、前述のステップが実行された後、PLMN_1が登録できないと決定し、ユーザ機器が、HPLMN情報からPLMN_2などのPLMN識別子を選択することが想定される。前述のステップが実行された後、PLMN_2もまた登録できないことが決定された場合、ユーザ機器は、UPLMN情報からPLMN_3などのPLMN識別子を選択し、以下同様である。
【0086】
上記で述べられたTMSI再割り当てコマンドは、ユーザ機器をトリガしてRPLMN情報を更新することができ、すなわち、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する。本明細書では、ユーザ機器は、TMSI再割り当てコマンドによってトリガされたRPLMN情報の更新を無視する。従来技術における解決策によれば、モバイルスイッチングセンタによって返された一時的識別情報TMSI再割り当てコマンドを取得した後、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を直接的に更新し、以下の問題が発生するという結果になる。ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新した後、電源が切断され、電源切断後ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるメッセージは、ロケーション更新拒否情報であり(すなわち、識別子PLMN_1への登録は無効であり)、ユーザ機器は、電源切断されているためにロケーション更新拒否情報を受信するのに失敗し、次いで、次の電源投入時、ユーザ機器は依然として、RPLMN情報からPLMN_1を優先的に選択してロケーション更新要求メッセージを送信し、これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録するための時間を延長させることが想定される。
【0087】
S406。PLMN識別子が登録できる場合、モバイルスイッチングセンタは、ユーザ機器にロケーション更新受理情報を返す。
【0088】
具体的には、PLMN_1が登録できる場合、ユーザ機器は、ロケーション更新受理情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Accept」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。
【0089】
S407。ユーザ機器が、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する。
【0090】
具体的には、ユーザ機器はRPLMN情報に対してPLMN_1を更新する、すなわち、SIMカードのカードファイルEF_LOCIにPLMN_1を保存する。
【0091】
任意選択で、モバイルスイッチングセンタによって送信されるTMSI再割り当てコマンドは、LAIを担持する。LAIは、MCC、MNC、およびLACからなり、PLMNがMCCおよびMNCからなることも知られている。したがって、TMSI再割り当てコマンドがPLMN識別子を担持する、すなわち、PLMN_1を担持することが分かる。次いで、ユーザ機器によってRPLMN情報に対してPLMN_1を更新する具体的な実装手法は、ユーザ機器が、TMSI再割り当てコマンドからPLMN_1を取得して、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新することである。この実装手法は、ユーザ機器によってRPLMN情報を更新する代替手法を豊富にする。
【0092】
本発明のこの実施形態では、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドが取得されるとき、RPLMN情報を更新せず、モバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新要求受理情報が受信されると、RPLMN情報を更新する。これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善することができ、ユーザ機器がRPLMN情報に対して無効なPLMN識別子を更新するのを防止し、それによって、ユーザ機器の電源が投入された後にモバイルネットワークにユーザ機器を接続する速度を速め、ユーザエクスペリエンスを改善することもできる。
【0093】
図5は、本発明の実施形態によるある種類のユーザ機器の概略的な構造図である。
図5に示されるように、本発明のこの実施形態では、ユーザ機器は、少なくとも、要求メッセージ送信モジュール510と、受理情報決定モジュール520と、更新ポリシー実行モジュール530とを含む。
【0094】
要求メッセージ送信モジュール510は、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信するように構成される。
【0095】
PLMN識別子は、PLMNを識別するために使用される。PLMNは、政府またはオペレータによって確立および管理され公衆にランドモバイル通信サービスを提供するネットワークである。PLMNは一般に、複数の
セル(cell)によって形成され、
複数のセルは、モバイル通信ネットワークにおける最小カバレッジ単位である。PLMN識別子は、MCCおよびMNCによって一意かつ共同で決定され、MCCは3つの数字を含み、MNCは2つの数字を含む。
【0096】
具体的には、電源投入後、要求メッセージ送信モジュール510が、PLMN識別子(以下では、PLMN識別子を表すためにPLMN_1が使用される)を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタにOTAに基づいて送信する。ロケーション更新要求メッセージ、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Request」命令は、LUを開始するために使用される。LUの目的は、PLMN識別子とともにユーザ機器を登録することであり、ユーザ機器は、モバイル通信ネットワークにアクセスすることができる。
【0097】
さらに、PLMN_1によって識別されるモバイルスイッチングセンタは、要求メッセージ送信モジュール510によって送信されたロケーション更新要求メッセージを受信する。次いで、モバイルスイッチングセンタは、要求メッセージ送信モジュール510によって送信されたPLMN_1が登録できるかどうかを決定する。具体的な決定方法については、3GPPプロトコルに対する参照がなされ、詳細は本明細書では説明されない。一般に、PLMN_1が登録できる場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新受理情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Accept」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。または、PLMN_1が登録できない場合、モバイルスイッチングセンタは、ロケーション更新拒否情報、たとえば、3GPPプロトコルにおける「Location_Update_Reject」命令をユーザ機器にOTAに基づいて送信する。
【0098】
受理情報決定モジュール520は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドが取得された後、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定するように構成される。
【0099】
TMSIは、ネットワーク側でVLR(Visitor Location Register(ビジターロケーションレジスタ
))を使用してモバイル通信システムの機密性を向上させることによって配信される一時的加入者識別情報である。機密性を達成するために、VLRは、ユーザ機器に対してTMSIを連続的に更新し、TMSIを更新することは、TMSI再割り当てコマンド、たとえば、3GPPプロトコルにおける「TMSI_Reallocation_Command」命令をユーザ機器にモバイルスイッチングセンタによって送信する動作によって開始される。TMSI再割り当てコマンドがユーザ機器をトリガしてRPLMN情報を更新することは、指摘されるべきである。たとえば、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する。RPLMN情報は、SIM(加入者識別モジュール)カードのカードファイルEF_LOCIに記憶され、それを使用してユーザ機器が最後の電源切断の前に最後にモバイルスイッチングセンタへの登録を開始するPLMN識別子を記録する。SIMカードはユーザ機器内に配設され、したがって、ユーザ機器は、SIMカードのカードファイルを読み出すことができる。
【0100】
具体的には、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドを取得した後、受理情報決定モジュール520は最初に、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定する。
【0101】
更新ポリシー実行モジュール530は、ロケーション更新受理情報が取得される場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する、または、ロケーション更新受理情報が取得されない場合、TMSI再割り当てコマンドによってトリガされるRPLMN情報の更新をスキップするように構成される。
【0102】
具体的には、モバイルスイッチングセンタによって送信されたロケーション更新受理情報が取得される場合、更新ポリシー実行モジュール530は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新する、すなわち、SIMカードのカードファイルEF_LOCIにPLMN_1を保存する、または、モバイルスイッチングセンタによって送信されたロケーション更新受理情報が取得されない場合、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新しない。したがって、ユーザ機器は、RPLMN情報に対してPLMN_1を2回更新する必要はなく、これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善する。
【0103】
任意選択で、モバイルスイッチングセンタによって送信されるTMSI再割り当てコマンドは、LAI(Location Area Identity(ロケーション
エリア識別
))を担持する。LAIは、MCC、MNC、およびLAC(Location Area Code(ロケーション
エリアコード
))からなり、PLMNがMCCおよびMNCからなることも知られている。したがって、TMSI再割り当てコマンドがPLMN識別子を担持する、すなわち、PLMN_1を担持することが分かる。次いで、更新ポリシー実行モジュール530によってRPLMN情報に対してPLMN_1を更新する具体的な実装手法は、更新ポリシー実行モジュール530が、TMSI再割り当てコマンドからPLMN_1を取得して、RPLMN情報に対してPLMN_1を更新することである。この実装手法は、ユーザ機器によってRPLMN情報を更新する代替手法を豊富にする。
【0104】
任意選択で、
図5を参照すると、
図5に示されるように、本発明のこの実施形態におけるユーザ機器は、利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を選択するように構成されたネットワークコード選択モジュール540をさらに含み、この利用可能なPLMN識別子セットは、RPLMN情報、HPLMN情報、UPLMN情報、およびOPLMN情報からのPLMN識別子を含む。
【0105】
ネットワークコード選択モジュール540は、以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報−>HPLMN−>情報−>UPLMN情報−>OPLMN情報に従って、前述の種類の情報のすべてからPLMN識別子を選択する。最も理想的な登録成功率および登録時間のために、それを用いてユーザ機器が最後の電源切断の前に登録されるPLMN識別子として、RPLMN情報中のPLMN識別子は、最も高い優先度を持つことが指摘されるべきである。
【0106】
具体的には、電源投入後、ネットワークコード選択モジュール540が、前述の優先順位に従ってPLMN識別子を選択し、次いで、要求メッセージ送信モジュール510が、PLMN_1を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信する。
【0107】
さらに、任意選択で、
図5を参照すると、
図5に示されるように、本発明のこの実施形態におけるユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得される場合、利用可能なPLMN識別子セットから別のPLMN識別子を再選択するように構成されたネットワークコード再選択モジュール550をさらに含み、要求メッセージ送信モジュール510は、再選択されたPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージの、モバイルスイッチングセンタへの送信を実施するようにさらに構成される。
【0108】
ロケーション更新拒否情報の受信は、現在登録に使用されるPLMN識別子(PLMN_1など)は無効であり、ユーザ機器がモバイル通信ネットワークにアクセスすることを可能にすることができないことを示す。たとえば、ネットワーク輻輳が、PLMN_1に対応するモバイルスイッチングセンタにおいて起こる。
【0109】
具体的には、無効なPLMN識別子(PLMN_1など)が除外された後、ネットワークコード再選択モジュール550は、利用可能なPLMN識別子セットから別のPLMN識別子を再選択し、要求メッセージ送信モジュール510をトリガして、別のPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信し、登録を再度実行する。
【0110】
任意選択で、ネットワークコード再選択モジュール550は依然として、以下の優先順位、すなわち、「RPLMN情報−>HPLMN−>情報−>UPLMN情報−>OPLMN情報」に従って、別のPLMN識別子を選択する。たとえば、PLMN_1は、RPLMN情報から選択されたPLMN識別子であり、それは、前述のステップが実行された後、PLMN_1が無効であると決定し、ユーザ機器が、HPLMN情報からPLMN_2などのPLMN識別子を選択することが想定される。前述のステップが実行された後、PLMN_2も無効であることが決定された場合、ユーザ機器は、UPLMN情報からPLMN_3などのPLMN識別子を選択し、以下同様である。
【0111】
図6は、本発明の実施形態による別の種類のユーザ機器の概略的な構造図である。
図6に示されるように、ユーザ機器は、CPUなどの少なくとも1つのプロセッサ601と、少なくとも1つの無線信号送受信装置603と、メモリ604と、少なくとも1つの通信バス602とを含む。通信バス602は、構成要素間の接続通信を実施するように構成される。本発明のこの実施形態では、ユーザ機器の無線信号送受信装置603は、別のノードデバイスとのシグナリングまたはデータ通信を実行するように構成されたアンテナ装置を含む。メモリ604は、高速RAMメモリであってもよいし、少なくとも1つの磁気ディスクメモリなどの不揮発性
メモリであってもよい。任意選択で、メモリ604はさらに、前述のプロセッサ601から遠く離れて配置された少なくとも1つの記憶装置であってよい。プログラムコードのセットがメモリ604に記憶され、プロセッサ601は、メモリに記憶されたプログラムコードを起動して、以下の動作、すなわち、
PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信することと、
ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるTMSI再割り当てコマンドが取得された後、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新受理情報が現在取得されているかどうかを決定することと、
ロケーション更新受理情報が取得された場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新すること、または、ロケーション更新受理情報が取得されなかった場合、RPLMN情報に対してPLMN識別子を更新する動作をスキップすることであって、この動作はTMSI再割り当てコマンドによってトリガされる、スキップすることと
を実行するように構成される。
【0112】
任意選択で、プロセッサ601が、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信する前、動作は、
利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を選択すること
をさらに含み、
利用可能なPLMN識別子セットは、RPLMN情報、ホーム公衆ランドモバイルネットワークHPLMN情報、ユーザにより選択された公衆ランドモバイルネットワークUPLMN情報、およびオペレータにより提供された公衆ランドモバイルネットワークOPLMN情報に個別に含まれるPLMN識別子を含む。
【0113】
さらに、プロセッサ601は、以下の優先順位、すなわち、RPLMN情報中のPLMN識別子、HPLMN情報中のPLMN識別子、UPLMN情報中のPLMN識別子、およびOPLMN情報中のPLMN識別子に従って、利用可能なPLMN識別子セットからPLMN識別子を順次選択する。
【0114】
さらに、任意選択で、プロセッサ601が、PLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージをモバイルスイッチングセンタに送信した後、動作は、
ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されるロケーション更新拒否情報が取得される場合、利用可能なPLMN識別子セットから別のPLMN識別子を再選択し、再選択されたPLMN識別子を担持するロケーション更新要求メッセージの、モバイルスイッチングセンタへの送信を実施すること
をさらに含む。
【0115】
さらに、任意選択で、プロセッサ601が、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新拒否情報を取得した後、動作は、
PLMN識別子と同じPLMN識別子がRPLMN情報に記録されているかどうかを決定することと、
PLMN識別子と同じPLMN識別子がRPLMN情報に記録されている場合、RPLMN情報からPLMN識別子を削除することと
をさらに含む。
【0116】
さらに、任意選択で、TMSI再割り当てコマンドはPLMN識別子を担持するので、プロセッサ601がRPLMN情報に対してPLMN識別子を更新することは、具体的には、
RPLMN情報に対して、TMSI再割り当てコマンド内に担持されるPLMN識別子を更新することである。
【0117】
本発明の実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提案し、プログラムは、このコンピュータ記憶媒体に記憶され、実行されるとき、プログラムは、本発明のこの実施形態において
図1、
図2、および
図4を参照しながら説明されるRPLMN情報を更新するための方法のステップの一部またはすべてを実施する。
【0118】
本発明の実施形態は、別のコンピュータ記憶媒体をさらに提案し、プログラムは、このコンピュータ記憶媒体に記憶され、実行されるとき、プログラムは、本発明のこの実施形態において
図3を参照しながら説明される無効なPLMN識別子を処理するための方法のステップの一部またはすべてを実施する。
【0119】
本発明のこの実施形態では、ユーザ機器は、ロケーション更新要求メッセージに従ってモバイルスイッチングセンタによって返されたTMSI再割り当てコマンドが取得されるとき、一時的にRPLMN情報を更新せず、モバイルスイッチングセンタによって返されたロケーション更新要求受理情報が受信されることが決定された後、RPLMN情報を更新する。これは、モバイルネットワークにユーザ機器を登録する効率を改善することができ、ユーザ機器がRPLMN情報に対して無効なPLMN識別子を更新するのを防止し、それによって、ユーザ機器の電源が投入された後にモバイルネットワークにユーザ機器を接続する速度を速め、ユーザエクスペリエンスを改善することもできる。
【0120】
当業者は、実施形態における方法のプロセスのすべてまたはいくつかが、関連ハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実施されることを理解する。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される。プログラムが実行されるとき、実施形態における方法のプロセスが実行される。前述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ
(ROM)、またはランダムアクセスメモリ
(RAM)を含む。
【0121】
上記で開示されたものは本発明の例示的な実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を制限することを意図するものではないことは間違いない。したがって、本発明の特許請求の範囲によりなされる等価な変形は、本発明の範囲に含まれるものとする。