(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記将来の実航法性能を推定すること(204)、前記将来の航法性能要件を決定すること(206)、前記将来の実航法性能を、前記将来の航法性能要件と比較すること(208)、および、前記航空機(120)の前記機上システム(140)に情報を提供すること(210)はすべて、前記1つまたは複数の航法援助測定値が前記航空機(120)にとって利用可能でないときに実施される、請求項1記載のコンピュータ実装方法(200)。
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、前記航空機(120)の前記機上システム(140)に、前記将来の実航法性能が前記将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、前記航空機(120)の前記機上システム(140)に、前記航空機(120)が、前記将来の航法性能要件を超えることなく前記飛行計画の1つまたは複数の区間または手順を完了することができることを示すデータ(302)を提供することを含む、請求項1または2に記載のコンピュータ実装方法(200)。
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、前記航空機(120)の前記機上システム(140)に、前記将来の実航法性能が前記将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、前記航空機(
120)の前記機上システム(140)に、前記将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)を提供することを含み、
前記将来の実航法性能と関連付けられる前記データのセット(402)は、前記将来の実航法性能が前記将来の航法性能要件を超えることを示すメッセージ、前記将来の航法性能要件を超えるまでの残存時間量、前記将来の航法性能要件を超える将来の時刻、および、前記将来の時刻における前記将来の実航法性能のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実装方法(200)。
前記1つまたは複数の航法援助測定値は、全地球測位システム(110)と関連付けられる測定値、距離測定機器(110)と関連付けられる測定値、VHF全方位無線標識システム(110)と関連付けられる測定値、または、ローカライザシステム(110)と関連付けられる測定値のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ実装方法(200)。
航空機航法性能を予測するための飛行管理システム(130)であって、航空機(120)によって含まれる1つまたは複数のプロセッサ(132A)と、1つまたは複数のメモリデバイス(132B)とを備え、前記1つまたは複数のメモリデバイス(132B)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(132A)によって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサ(132A)に、処理を実施させる命令(132C)を記憶しており、前記処理は、
航法援助測定値が前記航空機(120)にとって利用可能でないことを判定すること(202)と、
航法援助測定値が前記航空機(120)にとって利用可能でないときに、
前記航空機(120)と関連付けられる1つまたは複数の将来の実航法性能を推定すること(204)であり、前記1つまたは複数の将来の実航法性能の各々は、少なくとも部分的に、前記航空機(120)と関連付けられる飛行計画を示すデータ(132D)、および、前記飛行計画におけるそれぞれの将来の時点と関連付けられる1つまたは複数のパラメータ(204)に基づく、推定すること(204)と、
前記飛行計画における各それぞれの将来の時点の、1つまたは複数の将来の航法性能要件であって、前記1つまたは複数の将来の航法性能要件の各々が、航空機半径方向位置誤差の推定と誤差制限とを含む、前記1つまたは複数の将来の航法性能要件を決定すること(206)と、
飛行計画における前記それぞれの将来の時点において、前記将来の実航法性能が前記将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するために、前記1つまたは複数の将来の実航法性能を、前記1つまたは複数の将来の航法性能要件と比較すること(208)と、
前記航空機(120)の機上システム(140)に、前記将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)と、
前記将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報に基づいて、テキスト、グラフィック、視覚、音響又は、ビデオによる告示を提供することと、
を含む、飛行管理システム(130)。
前記航空機(120)の前記機上システム(140)に、前記将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
前記飛行計画における前記1つまたは複数のそれぞれの将来の時点において前記1つまたは複数の将来の実航法性能が前記1つまたは複数の将来の航法性能要件を超えないときに、前記航空機(120)が、前記1つまたは複数の将来の航法性能要件を超えることなく前記飛行計画の1つまたは複数の将来の区間または手順を完了することができることを示すデータ(302)を、前記航空機(120)の機上システム(140)に提供することを含む、請求項7記載の飛行管理システム(130)。
前記航空機(120)の前記機上システム(140)に、前記将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
前記飛行計画における前記1つまたは複数のそれぞれの将来の時点において前記将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えるときに、前記1つまたは複数の将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)を、前記航空機(120)の機上システム(140)に提供することを含み、
前記1つまたは複数の将来の実航法性能と関連付けられる前記データのセット(402)は、前記将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えることを示すメッセージ、前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えるまでの残存時間量、前記将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超える1つまたは複数の将来の時刻、および、前記1つまたは複数の将来の時刻における1つまたは複数の将来の実航法性能のうちの少なくとも1つを含む、請求項7または8に記載の飛行管理システム(130)。
前記1つまたは複数の航法援助測定値は、全地球測位システム(110)と関連付けられる測定値、距離測定機器(110)と関連付けられる測定値、VHF全方位無線標識システム(110)と関連付けられる測定値、または、ローカライザシステム(110)と関連付けられる測定値のうちの1つまたは複数を含み、
前記1つまたは複数の将来の実航法性能の各々は、航空機(120)の半径方向位置誤差の推定値を含み、前記1つまたは複数の将来の航法性能要件の各々は、誤差の制限を含み、
前記1つまたは複数のパラメータ(204)は、前記航空機(120)と関連付けられる推定速さ、前記航空機(120)と関連付けられる推定位置、前記航空機(120)と関連付けられる推定速度、または、前記航空機(120)と関連付けられる推定高度のうちの少なくとも1つを含む、請求項7乃至9のいずれかに記載の飛行管理システム(130)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、本発明の実施形態が詳細に参照され、その1つまたは複数の例は図面に示されている。各例は、本発明の限定ではなく、本発明の説明として与えられる。事実、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、様々な修正および変形を本発明において行うことができることが、当業者には諒解されよう。たとえば、一実施形態の一部分として図示または記載されている特徴は、またさらなる実施形態をもたらすために、別の実施形態とともに使用することができる。したがって、本発明は、添付の特許請求項およびそれらの均等物の範囲内に入るような修正および変更をカバーすることが意図されている。
【0015】
本開示の例示的な態様は、航空機航法性能を予測するためのシステムおよび方法に関する。たとえば、飛行管理システムは、航空機がその飛行計画を完了することができるか否かを判定するために、航法援助測定値(たとえば、全地球測位システムと関連付けられる測定値、距離測定機器と関連付けられる測定値)を使用することなく、航空機航法性能を予測することができる。飛行管理システムは、航法援助測定値が航空機にとって利用可能でないことを判定することができる。その後、飛行管理システムは、飛行計画の1つまたは複数の将来の時点における将来の実航法性能(たとえば、半径方向位置誤差の推定値)および将来の航法性能要件(たとえば、誤差制限)を決定することができる。飛行管理システムは、飛行計画における1つまたは複数の将来の時点において、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するために、将来の実航法性能と、将来の航法性能要件とを比較することができる。これは、航空機が現在の航法モードを使用して、最終的にその指定されている飛行経路上に留まるか否かを示すことができる。
【0016】
飛行管理システムは、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たす(たとえば、将来の実航法性能が将来の航法性能要件によって示される誤差制限内にある)か否かを示す情報を、航空機の機上システム(たとえば、操縦室ディスプレイデバイス、警告システム)に提供することができる。そして今度は、機上システムが、航空機が将来の航法性能要件を超える可能性があるかどうか、または、航空機がその現在の航法モード下で将来の航法性能要件を超えることなくその飛行計画を完了することができるか否かを航空機搭乗員に通知することができる。将来の航法性能要件が超えられることになる場合、航空機搭乗員は、それに従って、航空機の状態(たとえば、速度、高度、位置)および/または航法モードを調整することができ、または、将来の航法性能要件が進入中に超えられることになるとき、航空機搭乗員は、代替の進入手順を選択することができる。
【0017】
より詳細には、航空機の飛行管理システムは、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機にとって利用可能でないことを判定することができる。これは、たとえば、(たとえば、遠隔地において移動している間に)そのような測定値を提供する、飛行管理システムと1つまたは複数の航法システムとの間の通信可能性の欠如から発生する可能性がある。そのような事例において、飛行管理システムは、「コースト」モードに入る可能性があり、それによって、飛行管理システムは、航法援助測定値の援助なしに航空機の位置、高度、速度など(および最終的には将来の実航法性能)を推定しなければならない。
【0018】
飛行管理システムは、航空機と関連付けられる1つまたは複数の将来の実航法性能を判定することができる。将来の実航法性能は、将来のある時点における航空機の実航法性能値であり得る。たとえば、将来の実航法性能は、航空機の半径方向位置誤差の推定値を含んでもよい。
【0019】
1つまたは複数の将来の実航法性能の各々は、少なくとも部分的に、航空機と関連付けられる飛行計画を示すデータ、および/または、飛行計画における将来のある時点と関連付けられる1つもしくは複数のパラメータに基づくことができる。飛行計画を示すデータは、たとえば、飛行計画と関連付けられる経路データを含んでもよい。1つまたは複数のパラメータは、たとえば、飛行計画における将来のある時点における航空機と関連付けられる推定速さ、位置、速度、高度などを含んでもよい。
【0020】
飛行管理システムは、飛行計画における各それぞれの将来の時点の、1つまたは複数の将来の航法性能要件を決定することができる。将来の航法性能要件は、飛行計画における将来のある時点における航法性能要件値であり得る。これは、たとえば、飛行計画区間、手順、および/または航法環境に関する航空当局によって設定されてもよい。将来の航法性能要件は、たとえば、航空機位置誤差の制限のような、誤差の制限を含んでもよい。
【0021】
いくつかの実装形態において、飛行管理システムは、飛行管理システムと関連付けられる航法データベースから将来の航法性能要件を取得することによって、将来の航法性能要件を決定することができる。航法データベースは、航空当局によって設定されているものとしての航法性能要件を含むことができる。
【0022】
他の実装形態において、飛行管理システムは、将来の航法性能要件を決定することができる。たとえば、飛行管理システムは、少なくとも部分的に、本明細書においてさらに説明されるように、航法環境に基づいて将来の航法性能要件を決定することができる。
【0023】
飛行管理システムは、1つまたは複数の将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較することができる。飛行管理システムは、飛行計画におけるそれぞれの将来の時点において、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たすか否かを判定することができる。たとえば、航空機の飛行計画における将来のある時点について、飛行管理システムは、航空機の半径方向位置誤差の95%推定値を、誤差制限と比較することができる。
【0024】
飛行管理システムは、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を、航空機の1つまたは複数の機上システムに提供することができる。たとえば、飛行管理システムは、飛行計画におけるそれぞれの将来の時点において、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たすか否かを判定することができる。したがって、飛行管理システムは、航空機が、将来の航法性能要件を超えることなく(たとえば、将来の航法性能要件未満のままで)1つまたは複数の将来の区間および/または飛行計画の手順(すなわち、進入手順)を完了することができることを示すデータを、航空機の1つまたは複数の機上システムに提供することができる。
【0025】
そして今度は、機上システムが、将来の航法性能要件を超えることなく、将来の区間および/または手順を完了することができることを、航空機搭乗員に通知することができる。一例において、機上システム(たとえば、操縦室ディスプレイデバイス、警告システム)は、そのようなことを示す可聴および/または視覚告示を、航空機搭乗員に提供することができる。
【0026】
しかしながら、飛行管理システムは、飛行計画における将来のある時点において、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たさないことを判定することができる。そのような事例において、飛行管理システムは、たとえば、将来の実航法性能と関連付けられるデータのセットを、航空機の1つまたは複数の機上システムに提供することができる。データのセットは、たとえば、飛行計画における将来のある時点において、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を超えることを示すメッセージ、将来の航法性能要件を超えるまでに残っている時間量、将来の航法性能要件を超える将来の時点、その将来の時点における将来の実航法性能、および/または、将来の実航法性能と関連付けられる他のデータを含むことができる。機上システムは、音響および/または視覚告示を提供すること、警告を作動させることなどによって、将来のある時点において将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たさないことを航空機搭乗員に通知することができる。
【0027】
本開示の例示的な態様によるシステムおよび方法は、航法援助測定値を使用することなく、航空機性能を予測することができる。より詳細には、システムおよび方法は、航法システムに依拠することなく慣性誤差を補償することができる。このように、本開示の例示的な態様によるシステムおよび方法は、飛行計画において下流にある任意の時点において、航空機の現在の航法モードが、計画されている手順の完了を阻害することになるか否か、または、航法性能要件を満たすことに失敗することになるか否かを予測し、航空機の自律性および安全性を増大させるという技術的効果を有する。
【0028】
図1は、本開示の例示的な実施形態による航空機航法性能を予測するための例示的なシステム100を示す。図示されているように、システム100は、1つまたは複数の航法システム110と、航空機120とを含むことができる。いくつかの実装形態において、航法システム110および航空機120は、1つまたは複数の通信ネットワークを介して、互いの間で通信するように構成することができる。
【0029】
航法システム110は、たとえば、全地球測位システム(GPS)、距離測定機器(DME)、VHF全方位無線標識(VOR)システム、ローカライザシステム、および/または、航空機120とともに使用するのに適した任意の他の航法システムを含んでもよい。航法システム110の1つもしくは複数の構成要素(たとえば、受信機、ディスプレイ、他の機上構成要素)は、航空機120によって含まれてもよく、かつ/または、航法システム110の1つもしくは複数の構成要素(たとえば、衛星)は、航空機120から遠隔であってもよい。
【0030】
航法システム110は、航法援助測定値を航空機120に提供するように構成することができる。航法援助測定値は、たとえば、全地球測位システム(GPS)と関連付けられる測定値、距離測定機器(DME)と関連付けられる測定値、VHF全方位無線標識(VOR)システムと関連付けられる測定値、ローカライザシステムと関連付けられる測定値、および/または、任意の他の航法援助測定値を含んでもよい。航空機120は、たとえば、慣性航法誤差を補償するために、これらの航法援助測定値を使用するように構成することができる。
【0031】
航空機120は、1つまたは複数のエンジン122と、機体124と、飛行管理システム130とを含むことができる。いくつかの実装形態において、エンジン122は、ガスタービンエンジンとして構成されてもよい。たとえば、エンジン122は、直列流れの順序において、圧縮機区画と、燃焼区画と、タービン区画とを含むことができる。エンジン122は、ターボファンエンジン、ターボジェットエンジン、ターボプロップエンジン、ターボシャフトエンジンなどとして構成されてもよい。他の実装形態において、エンジン122は、内燃エンジン、または、航空機内で使用するための任意の他の適切なエンジンであってもよい。
【0032】
飛行管理システム130は、たとえば、アビオニクスシステムと関連付けることができる1つもしくは複数のコンピューティングデバイス132および/または1つもしくは複数の慣性基準装置134を含むことができる。コンピューティングデバイス132および/または慣性基準装置134は、航空機120によって含まれてもよく、互いに通信するように構成することができる。慣性基準装置134は、飛行管理システム130の一部分として存在してもよく、または、飛行管理システム130から分離して存在してもよく、それによって、飛行管理システム130および慣性基準装置134は、互いに通信するように構成することができる。
【0033】
コンピューティングデバイス132は、飛行管理と関連付けられる1つまたは複数の関数を含むことができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、飛行計画関数および/または予測関数を含むことができる。飛行計画関数は、航空機120と関連付けられる飛行計画に関する情報を含むことができる。たとえば、飛行計画関数は、飛行計画において記載されている航空機120の意図されている経路、および/または、飛行計画の意図されている経路に沿った様々なウェイポイントと関連付けられる情報を含むことができる。予測関数は、飛行計画における将来の時点において航空機120と関連付けられる1つまたは複数のパラメータを推定するように構成することができる。たとえば、飛行計画における各将来の時点および/または時刻において、予測関数は、航空機120と関連付けられる推定速さ、航空機120と関連付けられる推定位置、航空機120と関連付けられる推定速度、航空機120と関連付けられる推定高度、および/または、航空機120と関連付けられる他のパラメータを推定するように構成することができる。
【0034】
コンピューティングデバイス132は、ネットワーク150を介して、航空機120によって含まれている様々な機上システム140に結合することができる。ネットワーク150は、データバスまたは有線および/もしくはワイヤレス通信リンクの組み合わせを含んでもよい。コンピューティングデバイス132は、航空機120と関連付けられる1つまたは複数の機上システム140と通信するように構成することができる。いくつかの実装形態において、機上システム140は、様々な航空機処理を実施し、航空機120と関連付けられる様々な設定およびパラメータを制御および/またはモニタリングするように構成することができる。たとえば、機上システム140は、操縦室システム、ディスプレイシステム、警告システム、音響システム、ビデオシステム、通信システム、フライトレコーダ、モニタリングシステム、および/または、航空機120の他のシステムと関連付けることができる。
【0035】
慣性基準装置134は、慣性航法を航空機120に提供するように構成することができる。たとえば、慣性基準装置134は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスと、運動センサ、加速度計、回転センサ、ジャイロスコープ、および/または他の適切なセンサのような、1つまたは複数のセンサとを含むことができる。慣性基準システム134は、航空機120の1つまたは複数の状態(たとえば、位置、配向、速度)を計算するように構成することができる。たとえば、慣性基準装置134のセンサは、知られている開始点、配向、および/または速度に対する航空機120の位置および配向を追跡し、そのような情報を、慣性基準装置134のコンピューティングデバイスに提供するように構成することができる。慣性基準装置134は、これらの信号を処理し、航空機120の位置、配向、および/または速度測定値を判定することができる。慣性基準装置134は、そのような測定値をコンピューティングデバイス132に通信するように構成することができる。
【0036】
コンピューティングデバイス132は、慣性基準装置134と関連付けられる誤差を補正するための1つまたは複数の関数、式、アルゴリズムなどを含むことができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、慣性基準装置134の各々のための1つまたは複数のアルゴリズム(たとえば、カルマンフィルタ、システム状態をモデル化するための他のアルゴリズム)などを含むことができる。コンピューティングデバイス132は、航法援助測定値を(たとえば、アルゴリズムにおいて)使用して、慣性基準装置134と関連付けられる誤差を推定し、慣性位置、配向、および速度を補正することができる。
【0037】
コンピューティングデバイス132は、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機120にとって利用可能でないことを判定するように構成することができる。これは、たとえば、(たとえば、遠隔地において移動している間に)飛行管理システム130と航法システム110との間の通信可能性の欠如から発生する可能性がある。そのような事例において、飛行管理システム130は、「コースト」モードに入る可能性があり、それによって、飛行管理システムは、航法援助測定値の援助なしに航空機120の速さ、位置、高度、速度など(および最終的には将来の実航法性能)を推定し得る。
【0038】
コンピューティングデバイス132は、航空機120と関連付けられる1つまたは複数の将来の実航法性能を判定するように構成することができる。将来の実航法性能は、(たとえば、海里単位での)将来のある時点における航空機120の実航法性能と関連付けられる値を含んでもよい、将来の実航法性能値であり得る。いくつかの実装形態において、将来の実航法性能は、航空機位置誤差を含んでもよい。たとえば、将来の実航法性能は、飛行管理システム130によって計算される位置の位置推定誤差の95%推定値から構成されてもよい。
【0039】
1つまたは複数の将来の実航法性能の各々は、少なくとも部分的に、航空機120と関連付けられる飛行計画を示すデータ、および/または、飛行計画における将来のある時点と関連付けられる1つもしくは複数のパラメータに基づくことができる。飛行計画を示すデータは、たとえば、飛行計画と関連付けられる経路データを含んでもよく、飛行計画関数によって提供することができる。上記で示したように、1つまたは複数のパラメータは、航空機120と関連付けられる推定速さ、航空機120と関連付けられる推定位置、航空機120と関連付けられる推定速度、および/または、航空機120と関連付けられる推定高度のうちの少なくとも1つを含んでもよい。1つまたは複数のパラメータは、予測関数によって提供することができる。
【0040】
コンピューティングデバイス132は、飛行計画における各それぞれの将来の時点の、1つまたは複数の将来の航法性能要件を決定するように構成することができる。航法性能要件は、(たとえば、海里単位での)航空機120の飛行計画における将来のある時点における航法性能要件と関連付けられる値のような、航法性能要件値を含むことができる。これは、たとえば、飛行計画区間、手順、および/または航法環境に関する航空当局によって設定されてもよい。いくつかの実装形態において、航法性能要件は、航空機位置誤差の制限のような、誤差の制限を含んでもよい。例として、コンピューティングデバイス132は、航法データベース160から将来の航法性能要件を取得することによって、将来の航法性能要件を決定するように構成することができる。航法データベース160は、航空当局によって設定されているものとしての航法性能要件を含むことができる。
【0041】
コンピューティングデバイス132は、1つまたは複数の将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較するように構成することができる。コンピューティングデバイス132は、本明細書においてさらに説明されるように、飛行計画における各それぞれの将来の時点において、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するように構成することができる。たとえば、航空機120の飛行計画における将来のある時点について、コンピューティングデバイス132は、将来の推定位置誤差を、その時点における将来の誤差制限と比較するように構成することができる。
【0042】
コンピューティングデバイス132は、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を、1つまたは複数の機上システム140に提供するように構成することができる。たとえば、将来の実航法性能は、飛行計画における1つまたは複数のそれぞれの将来の時点において、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすことができる。そのような事例において、コンピューティングデバイス132は、航空機120が、1つまたは複数の将来の航法性能要件を超えることなく飛行計画の1つまたは複数の将来の区間および/または手順を完了することができることを示すデータを、航空機120の1つまたは複数の機上システム140に提供することができる。機上システム140は、将来の航法性能要件を超えることなく、将来の区間および/または手順を完了することができることを、航空機搭乗員に通知するように構成することができる。一例において、操縦室ディスプレイデバイスおよび/または航空機警告システムは、そのことを示す告示(たとえば、テキスト、グラフィック、視覚、音響、ビデオ)を、航空機搭乗員に提供するように構成することができる。
【0043】
しかしながら、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、飛行計画におけるそれぞれの将来の時点のうちの1つまたは複数において将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たさないとき、コンピューティングデバイス132は、たとえば、将来の実航法性能と関連付けられるデータのセットを、航空機120の1つまたは複数の機上システム140に提供することができる。1つまたは複数の将来の実航法性能と関連付けられるデータのセットは、たとえば、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超える(たとえば、それ以上になる)ことを示すメッセージ、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えるまでに残っている時間量、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超える、1つまたは複数の将来の時点、1つまたは複数の将来の時点における1つまたは複数の将来の実航法性能、および/または、将来の実航法性能と関連付けられる他のデータのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0044】
機上システム140は、機上システム140は、告示(たとえば、テキスト、グラフィック、視覚、音響、ビデオ)を提供すること、警告を作動させることなどによって、将来の実航法性能が航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たさないことを、航空機搭乗員に通知するように構成することができる。
【0045】
図2は、本開示の例示的な実施形態による航空機航法性能を予測する例示的な方法200の流れ図を示す。
図2は、
図1および
図3に示すコンピューティングデバイス132のような、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって実装することができる。方法200のステップは、航空機120が飛行中である間に実施することができ、方法200のステップのうちの1つまたは複数は、航法援助測定値なしに実施することができる。たとえば、ステップのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機にとって利用可能でないとき、かつ/または、利用可能な航法援助測定値がないときに、実施することができる。加えて、
図2は、例示および論述を目的として特定の順序で実施されるステップを示す。当業者は、本明細書に与えられている開示を使用して、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示されている方法のいずれかの様々なステップを様々な様式で変更、適合、拡大、再構成および/または省略することができることを理解しよう。
【0046】
(202)において、方法200は、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機120にとって利用可能でないことを判定することを含むことができる。たとえば、コンピューティングデバイス132が、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機120にとって利用可能でないことを判定することができる。たとえば、航空機120が遠隔地内で進行している場合、航法システム110と航空機120との間の通信可能性が制限される場合がある。コンピューティングデバイス132は、航法援助測定値が航空機120にとって利用可能でなく、したがって、航空機実航法性能を計算するために利用可能でないことを判定することができる。したがって、コンピューティングデバイス132は、飛行管理システム130がコーストモードにおいて動作すべきであることを判定することができる。
【0047】
(204)において、方法200は、飛行計画を示すデータ、および、1つまたは複数のパラメータに基づいて、飛行計画における将来のある時点について、航空機120と関連付けられる将来の実航法性能を推定することを含むことができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、航法援助測定値なしに、飛行計画における将来のある時点の、航空機120と関連付けられる将来の実航法性能を推定することができる。将来の実航法性能は、少なくとも部分的に、航空機120と関連付けられる飛行計画を示すデータ、および、飛行計画における将来の時点と関連付けられる1つまたは複数のパラメータに基づくことができる。飛行計画を示すデータは、意図されている飛行経路と関連付けられる座標情報を含んでもよい。パラメータは、たとえば、飛行計画における将来の時点における、航空機120と関連付けられる推定速さ、航空機120と関連付けられる推定位置、航空機120と関連付けられる推定速度、および/または、航空機120と関連付けられる推定高度を含んでもよい。上記で示したように、これらのパラメータは、コンピューティングデバイス132の予測関数によって提供することができる。
【0048】
いくつかの実装形態において、将来の実航法性能を判定するために、コンピューティングデバイス132は最初に、航法援助測定値が利用不可能になるときに、航空機120と関連付けられる現在の位置誤差共分散行列を判定することができる。たとえば、初期値は、
【0049】
【数1】
によって表すことができる。コンピューティングデバイス132は、将来の時点において、位置誤差共分散をリアルタイムよりも速く伝播させるための1つまたは複数のアルゴリズム(たとえば、カルマンフィルタ)を使用することができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、航空機120と関連付けられる飛行計画における将来の時点において、位置誤差共分散を伝播させることができる。いくつかの実装形態において、これは、
【0050】
【数2】
によって表すことができ、式中、「
【0051】
【数3】
」はシステムモデルであり、「
【0052】
【数4】
」はシステムモデルにおける不確定性を表す行列(たとえば、プロセス雑音行列)であり、xは時間ステップである。システムモデルに対する入力は、たとえば、予測関数からの1つまたは複数のパラメータを含むことができる。
【0053】
コンピューティングデバイス132は、その1つまたは複数のアルゴリズムの各々の解を判定し、それらの解を統計的に混合して、航空機120の位置誤差推定値の単一の共分散行列を形成することができる。コンピューティングデバイス132はその後、少なくとも部分的に、共分散行列および位置誤差推定値に基づいて、飛行計画における将来のある時点における将来の実航法性能を推定することができる。
【0054】
(206)において、方法200は、飛行計画における将来の時点と関連付けられる将来の航法性能要件を判定することを含むことができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、航空機120の飛行計画における将来の時点と関連付けられる、将来の航法性能要件を決定することができる。将来の航法性能要件は、飛行計画の将来の時点、区間、手順などと関連付けられる誤差の制限を含むことができる。
【0055】
一例において、コンピューティングデバイス132は、航法データベース160から将来の航法性能要件を取得することができる。上記で示したように、航法データベース160は、航空当局によって設定される航法性能要件を含むことができる。
【0056】
別の例において、コンピューティングデバイス132は、将来の航法性能要件を計算することができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、少なくとも部分的に、飛行計画における将来の時点における航空機120と関連付けられるパラメータ(たとえば、位置、高度)、および/または、航法環境(たとえば、航空路上、海洋上、空港、進入)に基づいて、将来の航法性能要件を決定することができる。別の例において、航空機搭乗員(たとえば、パイロット)が、将来の航法性能要件を設定し、当該将来の航法性能要件を、入力デバイス(たとえば、キーボード、タッチスクリーン)を含む機上システム140(たとえば、操縦室システム)を介して飛行管理システム130に提供することができる。
【0057】
(208)において、方法200は、将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較することを含むことができる。たとえば、コンピューティングデバイス132は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するために、将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較することができる。
【0058】
例として、将来の実航法性能は、航空機120と関連付けられる航空機の半径方向位置誤差の推定値を含むことができ、将来の航法性能要件は、半径方向位置誤差の制限を含むことができる。将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たさない場合、飛行管理システム130および/または航空機搭乗員は、飛行計画の将来の区間の将来の区間および/もしくは手順を完了するように、かつ/または、代替の手順を選択するように、航空機120の1つまたは複数の状態および/または航法モードを調整する必要があり得る。しかしながら、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たす場合、航空機120は、調整することなく飛行計画の将来の区間および手順を完了することができる。
【0059】
(210)において、方法200は、航空機120の機上システム140に、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供することを含むことができる。たとえば、将来の実航法性能は、海里単位での航空機の半径方向位置誤差の推定値であり得、一方で、将来の航法性能要件は、同じく海里単位で表される、航空機の半径方向位置誤差の許容可能な制限であり得る。コンピューティングデバイス132は、航空機120の機上システム140に、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供することができる。
【0060】
図3は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすときの例示的な実装形態を示す。たとえば、
図3のシステム300に示すように、将来の航法性能要件は10海里であり得、これは、航空機120が、飛行計画におけるその将来の時点および/または区間にある間に、半径が10海里である円内でその位置を計算することが可能でなければならないことを示し得る。将来の実航法性能は0.06海里であり得、これは、航空機120が、飛行計画におけるその将来の時点および/または区間にある間に、半径が0.06海里である円内でその位置を計算することができることを示し得る。したがって、
図3において、航空機120は、0.06海里内でその位置を計算することができ、これは、10海里の制限内であるため、将来の実航法性能は、将来の航法性能要件を満たす。したがって、将来の実航法性能(たとえば、その海里値)は、将来の航法性能要件(たとえば、その海里制限)を超えない(たとえば、それ以下である)。別の言い方をすれば、将来の実航法性能は、将来の航法性能要件によって記載されている制限内である。将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすとき、コンピューティングデバイス132は、航空機120が、将来の航法性能要件を超えることなく、飛行計画の1つまたは複数の区間を完了することができることを示すデータ302を、航空機120の機上システム140のうちの1つまたは複数に提供することができる。
【0061】
別の例において、
図4は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たさないときの例示的な実装形態を示す。
図4のシステム400に示すように、将来の航法性能要件は2.00海里であり得、これは、航空機120が、飛行計画におけるその将来の時点および/または区間にある間に、半径が2.00海里である円内でその位置を計算することが可能でなければならないことを示し得る。将来の実航法性能は2.20海里であり得、これは、航空機120が、飛行計画におけるその将来の時点および/または区間において、半径が2.20海里である円内でしかその位置を計算することができないことを示し得る。したがって、
図4において、航空機120は、2.20海里内でしかその位置を計算することができず、これは、2.00海里の制限外であるため、将来の実航法性能は、将来の航法性能要件を満たさない。したがって、将来の実航法性能(たとえば、その海里値)は、将来の航法性能要件(たとえば、その海里制限)を超える(たとえば、それ以上である)。別の言い方をすれば、将来の実航法性能は、将来の航法性能要件によって示されている制限内でない。将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たさないとき、コンピューティングデバイス132は、航空機120が、将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット402を、航空機120の機上システム140のうちの1つまたは複数に提供することができる。たとえば、将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット402は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を超えることを示すメッセージ、将来の航法性能要件を超えるまでの残存時間量、将来の航法性能要件を超える将来の時刻、および/または、その将来の時刻における将来の実航法性能のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0062】
図2に戻って、(212)において、方法200は、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たすか否かを、航空機搭乗員に通知することを含むことができる。機上システム140は、将来の実航法性能が、将来の航法性能要件を満たすか否かについて、航空機搭乗員に通知することができる。
【0063】
たとえば、
図3に示すように、機上システム140は、現在の航法モードにおいて航法性能要件内で将来の区間および手順を完了することができることを、航空機搭乗員に通知するための情報306を表示することができるディスプレイデバイス304(たとえば、操縦室システム内の)を含むことができる。別の例において、機上システム140は、航法性能要件内で将来の区間および手順を完了することができるか否かを示すことができる1つまたは複数のライト308を含むことができる。たとえば、ライト308の点灯が、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすことを示すことができる。付加的に、および/または、代替的に、機上システム140は、飛行計画の将来の区間および/または手順を、航法性能要件内で完了することができることを、航空機搭乗員に、可聴式に通知することができる警告システム310を含むことができる。
【0064】
飛行計画における1つまたは複数の将来の時点において、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たさないとき、機上システム140は、航空機搭乗員に通知することができる。たとえば、
図4に示すように、ディスプレイデバイス304は、航空機搭乗員に対して情報406を表示することができる。情報406は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を超えることを示す警告メッセージ、将来の航法性能要件を超える将来の時刻、将来の航法性能要件を超えるまでの残存時間量、および/または、その将来の時刻における将来の実航法性能を含むことができる。付加的に、および/または、代替的に、機上システム140は、ライト308(たとえば、点灯していないライト、赤色ライト)および/または警告システム310(たとえば、可聴式)を介して、そのような情報を航空機搭乗員に通知することができる。航空機搭乗員は、飛行計画を将来の航法性能要件内で満たすように、航空機120の1つもしくは複数の状態および/または航法モードを調整する試行において、そのような情報を使用することができる。
【0065】
付加的に、および/または、代替的に、いくつかの実装形態において、飛行管理システム130は、将来の航法性能要件を超えることなく飛行計画を完了するように、航空機120と関連付けられる状態および/もしくは航法モードを自動的に調整するために、将来の実航法性能と関連付けられるデータ402を使用することができ、または、航空機搭乗員が、異なる手順を選択することができる。
【0066】
図5は、本開示の例示的な実施形態による例示的なシステム500を示す。システム500は、航法システム110と、飛行管理システム130と、機上システム140とを含むことができる。航法システム110、飛行管理システム130、および/または機上システム140は、有線および/またはワイヤレスネットワーク510を介して通信するように構成することができる。ネットワーク510は、航空機120と関連付けられる信号を送信するための任意の適切な通信ネットワークを含んでもよい。
【0067】
図示されているように、飛行管理システム130は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス132を含むことができる。コンピューティングデバイス132は、1つまたは複数のプロセッサ132Aと、1つまたは複数のメモリデバイス132Bとを含むことができる。1つまたは複数のプロセッサ132Aは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、集積回路、論理デバイス、または他の適切な処理デバイスのような、任意の適切な処理デバイスを含んでもよい。1つまたは複数のメモリデバイス132Bは、限定ではないが、非一時的コンピュータ可読媒体、RAM、ROM、ハードドライブ、フラッシュドライブ、または他のメモリデバイスを含む、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0068】
1つまたは複数のメモリデバイス132Bは、1つまたは複数のプロセッサ132Aによって実行することができるコンピュータ可読命令132Cを含む、1つまたは複数のプロセッサ132Aによってアクセス可能な情報を記憶することができる。命令132Cは、1つまたは複数のプロセッサ132Aによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ132Aに、処理を実施させる任意の命令セットであってもよい。命令132Cは、任意の適切なプログラミング言語で書き込まれるソフトウェアであってもよく、または、ハードウェアにおいて実装されてもよい。いくつかの実施形態において、命令132Cは、
図1および
図2を参照しながら説明されているような、航空機航法性能を予測するための処理、ならびに/または、1つもしくは複数のコンピューティングデバイス132の任意の他の処理もしくは機能のような処理を、1つまたは複数のプロセッサ132Aに実施させるために、1つまたは複数のプロセッサ132Aによって実行することができる。
【0069】
メモリデバイス132Bはさらに、プロセッサ132Aによってアクセスすることができるデータ132Dを記憶することができる。たとえば、データ132Dは、航法データベース、航法システム110と関連付けられるデータ、機上システム140と関連付けられるデータ、航空機120と関連付けられる飛行計画を示すデータ、飛行計画における将来の時点と関連付けられる1つもしくは複数のパラメータ、将来の実航法性能と関連付けられるデータ、将来の航法性能要件と関連付けられるデータ、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報、航空機120が将来の航法性能要件を超えることなく飛行計画の1つもしくは複数の区間および/もしくは手順を完了することができることを示すデータ、ならびに/または、本明細書において説明されているような、航空機120と関連付けられる任意の他のデータを含むことができる。データ132Dは、将来の実航法性能および/または将来の航法性能要件を決定するための1つまたは複数の表、関数、アルゴリズム、モデル、式などを含んでもよい。たとえば、1つの例示的な実装形態において、データ132Dは、本明細書において説明されているような、1つまたは複数のアルゴリズム(たとえば、カルマンフィルタ)を含んでもよい。
【0070】
コンピューティングデバイス132はまた、たとえば、システム300の他の構成要素と通信するために使用されるネットワークインターフェース132Eをも含むことができる。ネットワークインターフェース132Eは、たとえば、送信機、受信機、ポート、コントローラ、アンテナ、または他の適切な構成要素を含む、1つまたは複数のネットワークとインターフェースするための任意の適切な構成要素を含むことができる。
【0071】
本明細書において論述されている技術は、コンピュータベースのシステムを作成し、動作がコンピュータベースのシステムによって行われるようにし、情報が、コンピュータベースのシステムに送信され、および、コンピュータベースのシステムから送信されるようにする。コンピュータベースのシステムの固有の柔軟性が、構成要素の間で、タスクおよび機能性の多種多様な、可能性のある構成、組み合わせ、および分割を可能にすることを、当業者は認識しよう。たとえば、本明細書において論述されているプロセスは、単一のコンピューティングデバイスまたは組み合わせにおいて作動する複数のコンピューティングデバイスを使用して実装することができる。データベース、メモリ、命令、およびアプリケーションは、単一のシステム上で実装することができ、または、複数のシステムにわたって分散させることができる。分散された構成要素は、連続的にまたは並列して動作することができる。
【0072】
様々な実施形態の特定の特徴がいくつかの図面に示されており、他の図面には示されていない場合があるが、これは便宜上のものにすぎない。本開示の原理によれば、図面の任意の特徴は、任意の他の図面の任意の特徴との組み合わせにおいて参照および/または特許請求され得る。
【0073】
本明細書は発明を開示し、さらに任意の当業者が発明を実践することを可能にするために、任意のデバイスまたはシステムを作製および使用すること、ならびに任意の組み込まれた方法を実施することを含む、最良の形態を含む実施例を使用している。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって定義され、当業者が着想する他の実施例を含んでもよい。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合に、またはそれらが特許請求の範囲の文言との十分な差違を有しない等価な構造要素を含む場合に、特許請求の範囲内に入ることが意図される。
【0074】
最後に、代表的な実施態様を以下に示す。
[実施態様1]
航空機航法性能を予測するコンピュータ実装方法(200)であって、
航空機(120)内に含まれている1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機(120)にとって利用可能でないことを判定すること(202)と、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、飛行計画における将来のある時点の、前記航空機(120)と関連付けられる将来の実航法性能を推定すること(204)であり、将来の実航法性能は、少なくとも部分的に、航空機(120)と関連付けられる飛行計画を示すデータ(132D)、および、飛行計画における将来の時点と関連付けられる1つまたは複数のパラメータに基づく、推定すること(204)と、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、飛行計画における将来の時点と関連付けられる将来の航法性能要件を決定すること(206)と、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するために、将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較すること(208)と、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)と
を含む、コンピュータ実装方法(200)。
[実施態様2]
将来の実航法性能を推定すること(204)、将来の航法性能要件を決定すること(206)、将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較すること(208)、および、航空機(120)の機上システム(140)に情報を提供すること(210)はすべて、1つまたは複数の航法援助測定値が航空機(120)にとって利用可能でないときに実施される、実施態様1記載のコンピュータ実施方法(200)。
[実施態様3]
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、航空機(120)の機上システム(140)に、航空機(120)が、将来の航法性能要件を超えることなく飛行計画の1つまたは複数の区間または手順を完了することができることを示すデータ(302)を提供することを含む、実施態様1記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様4]
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)を提供することを含む、実施態様1記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様5]
将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を超えることを示すメッセージ、将来の航法性能要件を超えるまでの残存時間量、将来の航法性能要件を超える将来の時刻、および、その将来の時刻における将来の実航法性能のうちの少なくとも1つを含む、実施態様4記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様6]
1つまたは複数の航法援助測定値は、全地球測位システム(110)と関連付けられる測定値、距離測定機器(110)と関連付けられる測定値、VHF全方位無線標識システム(110)と関連付けられる測定値、または、ローカライザシステム(110)と関連付けられる測定値のうちの1つまたは複数を含む、実施態様1記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様7]
将来の実航法性能は、航空機(120)の半径方向位置誤差の推定値を含み、将来の航法性能要件は、誤差の制限を含む、実施態様1記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様8]
1つまたは複数のパラメータは、飛行計画における将来の時点における、航空機(120)と関連付けられる推定速さ、航空機(120)と関連付けられる推定位置、航空機(120)と関連付けられる推定速度、または、航空機(120)と関連付けられる推定高度のうちの少なくとも1つを含む、実施態様1記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様9]
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、飛行計画における将来の時点と関連付けられる将来の航法性能要件を決定すること(206)は、
1つまたは複数のコンピューティングデバイス(132)によって、航法データベース(160)から将来の航法性能要件を取得することを含む、実施態様1記載のコンピュータ実装方法(200)。
[実施態様10]
航空機航法性能を予測するための飛行管理システム(130)であって、航空機(120)によって含まれる1つまたは複数のプロセッサ(132A)と、1つまたは複数のメモリデバイス(132B)とを備え、1つまたは複数のメモリデバイス(132B)は、1つまたは複数のプロセッサ(132A)によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ(132A)に、処理を実施させる命令(132C)を記憶しており、処理は、
航法援助測定値が航空機(120)にとって利用可能でないことを判定すること(202)と、
航法援助測定値が航空機(120)にとって利用可能でないときに、
航空機(120)と関連付けられる1つまたは複数の将来の実航法性能を推定すること(204)であり、1つまたは複数の将来の実航法性能の各々は、少なくとも部分的に、航空機(120)と関連付けられる飛行計画を示すデータ(132D)、および、飛行計画におけるそれぞれの将来の時点と関連付けられる1つまたは複数のパラメータに基づく、推定すること(204)と、
飛行計画における各それぞれの将来の時点の、1つまたは複数の将来の航法性能要件を決定すること(206)と、
飛行計画におけるそれぞれの将来の時点において、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するために、1つまたは複数の将来の実航法性能を、1つまたは複数の将来の航法性能要件と比較すること(208)と、
航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)と
を含む、飛行管理システム(130)。
[実施態様11]
航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
飛行計画における1つまたは複数のそれぞれの将来の時点において1つまたは複数の将来の実航法性能が1つまたは複数の将来の航法性能要件を超えないときに、航空機(120)が、1つまたは複数の将来の航法性能要件を超えることなく飛行計画の1つまたは複数の将来の区間または手順を完了することができることを示すデータ(302)を、航空機(120)の機上システム(140)に提供することを含む、実施態様10記載の飛行管理システム(130)。
[実施態様12]
航空機(120)の機上システム(140)に、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を満たすか否かを示す情報を提供すること(210)は、
飛行計画における1つまたは複数のそれぞれの将来の時点において将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えるときに、1つまたは複数の将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)を、航空機(120)の機上システム(140)に提供することを含む、実施態様10記載の飛行管理システム(130)。
[実施態様13]
1つまたは複数の将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)は、将来の実航法性能のうちの1つまたは複数が将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えることを示すメッセージ、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超えるまでの残存時間量、将来の航法性能要件のうちの1つまたは複数を超える1つまたは複数の将来の時刻、および、その1つまたは複数の将来の時刻における1つまたは複数の将来の実航法性能のうちの少なくとも1つを含む、実施態様12記載の飛行管理システム(130)。
[実施態様14]
1つまたは複数の航法援助測定値は、全地球測位システム(110)と関連付けられる測定値、距離測定機器(110)と関連付けられる測定値、VHF全方位無線標識システム(110)と関連付けられる測定値、または、ローカライザシステム(110)と関連付けられる測定値のうちの少なくとも1つまたは複数を含む、実施態様10記載の飛行管理システム(130)。
[実施態様15]
1つまたは複数の将来の実航法性能の各々は、航空機(120)の半径方向位置誤差の推定値を含み、1つまたは複数の将来の航法性能要件の各々は、誤差の制限を含む、実施態様10記載の飛行管理システム(130)。
[実施態様16]
1つまたは複数のパラメータは、航空機(120)と関連付けられる推定速さ、航空機(120)と関連付けられる推定位置、航空機(120)と関連付けられる推定速度、または、航空機(120)と関連付けられる推定高度のうちの少なくとも1つを含む、実施態様10記載の飛行管理システム(130)。
[実施態様17]
航空機(120)であって、
1つまたは複数の航法援助測定値を航空機(120)に提供するように構成されている1つまたは複数の航法システム(110)と、
航空機(120)の航空機搭乗員に情報(306、406)を提供するように構成されている1つまたは複数の機上システム(140)と、
航空機(120)上に位置する1つまたは複数のプロセッサ(132A)と、1つまたは複数のメモリデバイス(132B)とを備えるコンピューティングシステム(132)であり、1つまたは複数のメモリデバイス(132B)は、1つまたは複数のプロセッサ(132A)によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ(132A)に、処理を実施させる命令(132C)を記憶しており、処理は、
1つまたは複数の航法援助測定値が航空機(120)にとって利用可能でないことを判定すること(202)と、
航空機(120)と関連付けられる将来の実航法性能を推定すること(204)であり、将来の実航法性能は、少なくとも部分的に、航空機(120)と関連付けられる飛行計画を示すデータ(132D)、および、飛行計画における将来のある時点と関連付けられる1つまたは複数のパラメータに基づく、推定すること(204)と、
飛行計画における将来の時点と関連付けられる将来の航法性能要件を決定すること(206)と、
将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすか否かを判定するために、将来の実航法性能を、将来の航法性能要件と比較すること(208)と、
将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たすときに、航空機(120)が、将来の航法性能要件を超えることなく飛行計画の1つまたは複数の将来の区間または手順を完了することができることを示すデータ(302)を、航空機(120)の機上システム(140)のうちの1つまたは複数に提供すること(210)と、
将来の実航法性能が将来の航法性能要件を満たさないときに、将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)を、航空機(120)の機上システム(140)に提供することと
を含む、航空機(120)。
[実施態様18]
処理は航法援助測定値なしで実施される、実施態様17記載の航空機(120)。
[実施態様19]
1つまたは複数のパラメータは、飛行計画における将来の時点における、航空機(120)と関連付けられる推定速さ、航空機(120)と関連付けられる推定位置、航空機(120)と関連付けられる推定速度、または、航空機(120)と関連付けられる推定高度のうちの少なくとも1つを含む、実施態様17記載の航空機(120)。
[実施態様20]
将来の実航法性能と関連付けられるデータのセット(402)は、将来の実航法性能が将来の航法性能要件を超えることを示すメッセージ、将来の航法性能要件を超えるまでの残存時間量、将来の航法性能要件を超える将来の時刻、および、その将来の時刻における将来の実航法性能のうちの少なくとも1つを含む、実施態様17記載の航空機(120)。