(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した5線式のタッチパネルでは、下部電極基板に設けられた電極とその電極に電圧を供給する配線とを隠すことでタッチパネルの意匠(デザイン)低下を抑える工夫がなされている場合がある。
図8は、一例による5線式のタッチパネル200の断面図である。
図8に示すように、上部電極基板220に形成された透明導電膜220aの両端部には、導電性のカーボンインクにより意匠印刷221がなされている。下部電極基板210に設けられた電極218,219と配線216aは、仮に意匠印刷221が存在しなければ無色透明な接着剤(スペーサー)230を介して上部電極基板220の上方や前方から視界に入るが、カーボンインクは黒色であるため、意匠印刷221により電極218,219と配線216aは隠される。
【0006】
このような5線式のタッチパネルでは、意匠印刷が上部電極基板の電極となるため、上部電極基板及び下部電極基板と接続されたコントローラは、上部電極基板と下部電極基板が接触すると意匠印刷の電圧を測定し、測定した電圧を座標に変換することにより入力位置を検出する。すなわち、5線式のタッチパネルにおいて意匠印刷を実現しようとする場合、意匠印刷を導電性を有する材料で行う必要があるため、実質的に黒色のカーボンインクに限定され、黒色以外の色の意匠印刷を利用してタッチパネルの意匠を向上させることができないという問題がある。
【0007】
そこで、1つの側面では、本発明は、下部電極基板に4つの電極が配置されたタッチパネルにおいて、意匠の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示のタッチパネルは、第1の導電膜と4つの電極とを基板面に有する下部電極基板と、その基板面に、第2の導電膜と、前記第2の導電膜の上に形成された絶縁層と、前記絶縁層の上に形成された導電層と有し、前記第2の導電膜が前記第1の導電膜と対向するように配置される上部電極基板と、前記電極に電圧を印加し、前記下部電極基板と前記上部電極基板との接触により前記下部電極基板から前記上部電極基板に移動する電荷を利用して、接触した位置を検出する制御手段と、を有するタッチパネルである。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示のタッチパネルによれば、下部電極基板に4つの電極が配置されたタッチパネルにおいて、意匠を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るタッチパネル100の分解斜視図である。
図2は、第1の実施の形態に係るタッチパネル100の中央部をY軸と平行に切断した断面図である。
図3は、フィルム基板120がガラス基板110と接触した状態のITO膜120aを説明するための図である。
図1に示すように、タッチパネル100は、下部電極基板としてのガラス基板110、上部電極基板としてのフィルム基板120、ガラス基板110とフィルム基板120とを接着する接着剤130、及び制御手段としてのコントローラ140を含んでいる。
【0013】
ガラス基板110は、後述する額縁部分111の内側で透明な操作領域を形成するために60〜100μm程度のギャップ(空隙)を有してフィルム基板120と貼り合わされる。タッチパネル100では、操作領域内でのガラス基板110とフィルム基板120の接触点が2次元座標として検出されるようになっている。尚、ガラス基板110とフィルム基板120との間には、両者が不用意に接触して導通することを防止するため、複数のドットスペーサ(不図示)が設けられている。
【0014】
次に、上述したガラス基板110の詳細について説明する。
【0015】
ガラス基板110は、
図2に示すように、基板面の片面に導電膜としてのITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)膜110aを有している。ガラス基板110の基材には、例えば厚さ0.7mm〜1.8mmのソーダライムガラスが用いられる。ガラスに代えて、光透過性の良い、好ましくは透過率80%以上の樹脂基材を利用することもできる。例えば、このような樹脂基材として、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PC(ポリカーボネイト)、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミド)等を利用することができる。
【0016】
ガラス基板110上のITO膜110aは、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、印刷法等で形成されている。ITO膜110aは、ガラス基板110の基板面に形成されている4つのコーナー電極112,113,114,115(
図1参照)に比べて高抵抗であり、ガラス基板110の基材に100〜150Åの厚さで形成される。ITO膜110aのシート抵抗値は、4つのコーナー電極112,113,114,115のシート抵抗値に比べて100倍以上である。ITO膜110aは、ガラス基板110の基材に形成したものをフォトリソグラフィにより不要部分を除去し、必要な部分を残して整形される。後述するフィルム基板120のITO膜120aについても同様である。
【0017】
ガラス基板110は、
図1に示すように、外周側に矩形枠状の額縁部分111を有している。額縁部分111は、タッチパネル100の操作領域に対する非操作領域であり、フレーム相当部分である。額縁部分111の四隅には、4つのコーナー電極112,113,114,115が配置されている。コーナー電極112,113,114,115は、それぞれ基板面の配線112a,113a,114a,115aと接続されており、配線112a,113a,114a,115aは、額縁部分111のいずれか一辺(
図1では図示右側の辺)でフレキシブルケーブル140aと電気的に接続される。尚、コーナー電極112,113,114,115及び配線112a,113a,114a,115aは、スクリーン印刷(例えば銀印刷やカーボン印刷)や導電性を有する両面テープを用いた接着などでガラス基板110の基板面に形成されている。
【0018】
4つのコーナー電極112,113,114,115のそれぞれには、コントローラ140から交流電圧として例えば5Vが印加される。これにより、コーナー電極112,113,114,115と接するITO膜110aには、一様な電界が発生する。
【0019】
次に、上述したフィルム基板120の詳細について説明する。
【0020】
フィルム基板120は、指やペン等で押圧される側の基板であり、
図2に示すように、基板面の片面にITO膜120aを有する。フィルム基板120には、PET基材が好適に用いられる。PET基材の厚みは、用途により異なるものであるが、例えば150〜200μmである。フィルム基板120の基材は、PET基材に限られず、可撓性を有するものであれば他の材料を含む基材を利用することができる。例えば、極薄のガラスや、PES、PEEK、PC、PP、PA等を利用することができる。ITO膜120aには、ガラス基板110のITO膜110aと同様のものが用いられる。
【0021】
フィルム基板120のITO膜120aには、
図2に示すように、導電層121が絶縁性の意匠層122を介して設けられている。導電層121は、スクリーン印刷(例えば銀印刷やカーボン印刷)や導電性を有する両面テープを用いた接着などで意匠層122上に形成される。導電層121には第1の電圧以下、例えば0Vの交流の第2の電圧がコントローラ140から印加される。意匠層122は、絶縁性の有色インクによる印刷によりITO膜120a上に形成される。有色インクには黒以外の色も含まれ、例えば黒以外の単色を利用した意匠層122や複数色を混色した色を利用した意匠層122を形成することによりタッチパネル100の意匠性が飛躍的に向上する。
【0022】
図2に示すように、絶縁性の意匠層122はフィルム基板120のITO膜120aと導電層121とにより挟まれているため、フィルム基板120のITO膜120aと導電層121とによりコンデンサが形成される。手指がタッチパネル100の操作領域に触れてガラス基板110とフィルム基板120が接触すると、フィルム基板120のITO膜120aに電圧が印加されていないため、ガラス基板110におけるコーナー電極112,113,114,115のそれぞれから接触点を介して電荷がフィルム基板120に移動する。すなわち、ガラス基板110とフィルム基板120との接触により各コーナー電極112,113,114,115から電流が流れる。コーナー電極112,113,114,115のそれぞれから接触点まで流れる電流は、コーナー電極112,113,114,115から接触点までの距離に反比例する。
【0023】
例えば、コーナー電極113,114,115に比べてコーナー電極112に近い位置が接触された場合、コーナー電極112と接触点との距離が短いため接触点とコーナー電極112との間のITO膜110aによる抵抗値が低くなり、コーナー電極112から接触点までに流れる電流は大きくなる。逆に、コーナー電極113,114,115に比べてコーナー電極112から遠い位置が接触された場合、コーナー電極112と接触点との距離が長いためITO膜による抵抗値が高くなり、コーナー電極112から接触点までに流れる電流は小さくなる。したがって、コーナー電極112,113,114,115のそれぞれから流れる電流を測定し、それぞれの電流の比率を計算することで、接触点の位置を判別することができる。尚、上述したように、フィルム基板120のITO膜120aと導電層121とによりコンデンサが形成されるため、
図3に示すように、フィルム基板120に移動した電荷は、フィルム基板120のITO膜120a上にチャージ(蓄電)される。
【0024】
接着剤130は、ガラス基板110とフィルム基板120とを接着する。接着剤130としては、例えば両面テープや糊などがある。接着剤130はスペーサーの役割を果たすため、ガラス基板110とフィルム基板120との間にはギャップが形成される。接着剤130は、絶縁性を有するプラスチックフィルムの両面に接着層を有するものとしてもよい。
【0025】
コントローラ140は、コーナー電極112,113,114,115の電圧を印加し、ガラス基板110とフィルム基板120とが接触した位置を検出する。より詳しくは、コントローラ140は、第1の電圧をコーナー電極112,113,114,115に印加し、第2の電圧を導電層121に印加し、ガラス基板110とフィルム基板120との接触により各コーナー電極112,113,114,115に流れる各電流を測定し、測定した各電流の比率に基づいて、接触した位置を検出する。
【0026】
次に、
図4を参照して、第1の実施の形態に係るコントローラ140の動作について説明する。
【0027】
図4は、第1の実施の形態に係るコントローラ140の動作を示すフローチャートである。
まず、コントローラ140は、4つのコーナー電極112,113,114,115に5Vを、導電層121に0Vを印加し(ステップS101)、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したか否かを判断する(ステップS102)。コーナー電極112,113,114,115には5Vの、導電層121には0Vの電圧が印加されているため、ガラス基板110とフィルム基板120が接触すると、コーナー電極112,113,114,115から接触点を介してフィルム基板120に電流が流れる。コントローラ140は、コーナー電極112,113,114,115を監視し、コーナー電極112,113,114,115に流れる電流を検出すると、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したと判断する。
【0028】
コントローラ140は、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したと判断するまで待機状態を続け(ステップS102:NO)、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したと判断した場合(ステップS102:YES)、コーナー電極112,113,114,115に流れる各電流を測定する(ステップS103)。ここで、コントローラ140は、各電流の電流値の総和が所定の閾値未満であるか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104の処理は、接触位置を検出できる程度に十分大きい電流が流れたか否かを判断するために行われる。各電流の総和が所定の閾値未満でないと判断した場合(ステップS104:NO)、測定した各電流の比率に基づいて、ガラス基板110とフィルム基板120とが接触した位置を検出する(ステップS105)。すなわち、コーナー電極112,113,114,115に流れる電流の電流値の総和は、接触した位置を検出できる程度に十分に大きいと判断し、接触した位置が検出される。コントローラ140は、接触位置の検出を完了すると、ステップS102の処理に戻り、次の操作があるまで待機する。
【0029】
一方、ステップS104の処理において、コントローラ140は、各電流の電流値の総和が所定の閾値未満であると判断した場合(ステップS104:YES)、4つのコーナー電極112,113,114,115の電圧を0Vに変更する(ステップS106)。ガラス基板110とフィルム基板120との接触が繰り返されると、フィルム基板120と導電層121との間にはコンデンサが形成されているため、電荷がチャージされていく。このため、ガラス基板110のコーナー電極112,113,114,115からフィルム基板120に流れる電流は徐々に減少するため、電流値の総和が小さくなり、接触した位置を検出できなくなる可能性がある。このため、接触した位置を検出できなくなる程度にフィルム基板120側に電荷がチャージされた場合、4つのコーナー電極112,113,114,115に0Vの電圧を印加する。これにより、フィルム基板120側にチャージされた電荷は、接触点を介してガラス基板110のコーナー電極112,113,114,115に流れ出し、フィルム基板120をディチャージすることができる。
【0030】
ステップS106の処理を行ったコントローラ140は、コーナー電極112,113,114,115に流れる電流を測定し(ステップS107)、測定した電流の比率に基づいて、接触した位置を検出する(ステップS108)。これにより、ステップS104の処理で、電流の総和が閾値未満となっても位置を検出することができる。コントローラ140は、位置の検出を完了した後、ステップS101の処理に戻る。これにより、0Vが印加されたコーナー電極112,113,114,115に再び5Vが印加される。このように、コーナー電極112,113,114,115に印加される電圧は5Vと0Vとの間で交互に入れ替わる。
【0031】
このように、第1の実施の形態によれば、フィルム基板120に導電層121が絶縁性の意匠層122を介して設けられた場合に、コーナー電極112,113,114,115に流れる電流の比率を算出することによって、接触した位置を検出することができる。したがって、黒色のカーボンインクに限定されない、種々の色を利用した意匠層122を実現することで、タッチパネル100の意匠を飛躍的に向上させることができる。
【0032】
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、
図1に示されるタッチパネル100の各部と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
まず、
図5及び
図6を参照して、タッチパネル100の構成について説明する。
図5は、第2の実施の形態に係るタッチパネル100の分解斜視図である。
図6は、X軸電極116,117及びY軸電極118,119を有するガラス基板110の平面図である。第2の実施の形態では、
図5及び
図6に示すように、X軸電極116,117及びY軸電極118,119をガラス基板110が有する。フィルム基板120が導電層121及び意匠層122を有する点は第1の実施の形態と同一である。
【0034】
図5及び
図6に示すように、ガラス基板110には、額縁部分111の短辺側に互いに平行な一対のX軸電極116,117が設けられている。一対のX軸電極116,117は、ITO膜(不図示)に電圧を印加して一対のX軸電極116,117の対向方向に電位勾配を生じせしめるものであり、X軸電極116,117の一方がアノード電極、他方がカソード電極である。一対のX軸電極116,117は、共にITO膜のY軸方向の側部に沿って延びている。X軸電極116,117の各々には、フレキシブルケーブル140aの端子に電気的に相互接続する配線116a,117aが一体的に接続されている。X軸電極116は端部において配線116aと接続され、X軸電極117は中央部において配線117aと接続されている。X軸電極116,117のそれぞれには、コントローラ140からの交流の第1の電圧(例えば5V)と交流の第2の電圧(例えば0V)が配線116a,117aを介して供給されるようになっている。
【0035】
同様に、ガラス基板110には、額縁部分111の長辺側に、互いに平行な一対のY軸電極配線118,119が設けられている。一対のY軸電極118,119は、ITO膜に電圧を印加して一対のY軸電極118,119の対向方向に電位勾配を生じせしめるものであり、Y軸電極118,119の一方がアノード電極、Y軸電極118,119の他方がカソード電極である。一対のY軸電極118,119は、共にITO膜のX軸方向の側部に沿って延びている。Y軸電極118,119の各々には、フレキシブルケーブル140aの端子に電気的に相互接続する配線118a,119aが一体的に接続されている。一対のY軸電極118,119はそれぞれ端部において配線118a,119aと接続されている。Y軸電極118,119のそれぞれには、コントローラ140からの交流の第1の電圧(例えば5V)と交流の第2の電圧(例えば0V)が配線118a,119aを介して供給されるようになっている。
【0036】
次に、
図7を参照して、第2の実施の形態に係るコントローラ140の動作について説明する。
【0037】
図7は、第2の実施の形態に係るコントローラ140の動作を示すフローチャートである。
まず、コントローラ140は、X軸電極116,117にそれぞれ5Vと0Vを印加し(ステップS201)、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したか否かを判断する(ステップS202)。一対のX軸電極116,117にはそれぞれ5Vと0Vの電圧が印加されているため、ガラス基板110に形成されたITO膜に電位勾配が生じる。ガラス基板110とフィルム基板120が接触すると、X軸電極116から接触点を介してフィルム基板120に電流が流れ出す。コントローラ140は、X軸電極116を監視し、X軸電極116から流れ出す電流を検出すると、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したと判断する。ガラス基板110とフィルム基板120が接触すると、X軸電極116から流れる電流によってガラス基板110の電荷がフィルム基板120にチャージされる。
【0038】
コントローラ140は、ガラス基板110とフィルム基板120が接触したと判断するまで待機状態を続ける(ステップS202:NO)。ガラス基板110とフィルム基板120が接触したと判断した場合(ステップS202:YES)、コントローラ140はX軸電極116への電圧印加を停止する(ステップS203)。したがって、X軸電極116,117の双方の電圧が0Vになり、ガラス基板110のITO膜がプローブ化される。すなわち、プローブ化により、ガラス基板110のITO膜をプローブとして用いることができる。この状態で、コントローラ140は、フィルム基板120の電圧をプローブ化されたガラス基板110で読み取り(ステップS204)、X座標の接触位置を検出する(ステップS205)。フィルム基板120には電極が形成されておらず、また導電層121はフィルム基板120のITO膜と意匠層122により絶縁されているため、コントローラ140はフィルム基板120の電圧を直接読み取ることができない。このため、コントローラ140は、フィルム基板120の電圧をプローブ化したガラス基板110で読み取り、読み取った電圧に基づいてX座標の接触位置を検出する。
【0039】
次いで、コントローラ140は、Y軸電極118,119にそれぞれ5Vと0Vを印加する(ステップS206)。Y軸電極118から流れ出す電流によって、ガラス基板110の電荷がフィルム基板120にチャージされる。次いで、コントローラ140は、Y軸電極118への印加を停止する(ステップS207)。したがって、Y軸電極118,119の双方の電圧が0Vになり、ガラス基板110のITO膜がプローブ化される。この状態で、コントローラ140は、フィルム基板120の電圧をガラス基板110で読み取り(ステップS208)、Y座標の位置を検出する(ステップS209)。上述したように、コントローラ140はフィルム基板120の電圧を読み取ることができないため、コントローラ140は、フィルム基板120の電圧をガラス基板110で読み取り、読み取った電圧に基づいて、Y座標の位置を検出する。コントローラ140は、Y座標の位置を検出するとステップS202の処理に戻る。
【0040】
このように、導電層121と意匠層122を含むフィルム基板120をタッチパネル100に利用した場合でも、フィルム基板120に電荷をチャージし、チャージした電荷に応じた電圧をガラス基板110で読み取ることによって、接触した位置を検出することができる。
【0041】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。