(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態における建設機械管理システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。建設機械管理システム10は、携帯端末100と、受付サーバ200と、建設機械管理装置300と、管理者端末400とで構成される。
【0009】
携帯端末100は、建設機械が配置されている配置場所のユーザーが所持する端末であって、例えば、タブレット端末やスマートフォンなどの携帯端末が用いられる。受付サーバ200と建設機械管理装置300は、インターネットに接続されたサーバ装置である。本実施の形態では、携帯端末100は、受付サーバ200へ接続して通信を行い、受付サーバ200は建設機械管理装置300と通信することにより、携帯端末100は、受付サーバ200を窓口として、建設機械管理装置300からデータを取得することができる。管理者端末400は、建設機械管理システム10の管理者が操作する端末であって、例えばパソコンが用いられる。管理者端末400はインターネットなどの通信回線を介して、建設機械管理装置300と接続される。
【0010】
図2は、本実施の形態における携帯端末100として、タブレット端末を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、タブレット端末に、以下に説明する処理を実行するための携帯端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における携帯端末100として動作する。なお、携帯端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、携帯端末100のユーザーがこれをダウンロードにより入手し、携帯端末100にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、携帯端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0011】
携帯端末100は、タッチパネル101と、通信モジュール102と、GPSモジュール103と、制御装置104と、カメラ105を備えている。
【0012】
タッチパネル101は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、携帯端末100のユーザーは、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、携帯端末100を操作することができる。タッチパネル101は、ユーザーによるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置104へ出力する。
【0013】
通信モジュール102は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介して携帯端末100をインターネットに接続させるためのモジュールを含む。携帯端末100は、通信モジュール102を介してインターネットに接続することにより、受付サーバ200と通信を行うことができる。
【0014】
GPSモジュール103は、GPS衛星と通信を行って、GPS衛星から現在位置を特定するための測位情報を受信するためのモジュールであり、GPS衛星と通信を行うためのアンテナや制御回路等が含まれる。
【0015】
制御装置104は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、携帯端末100の全体を制御する。なお、制御装置104を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、携帯端末100を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した携帯端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
【0016】
カメラ105は、レンズ、撮像素子、その他周辺回路によって構成される公知の撮像装置である。
【0017】
図3は、本実施の形態における受付サーバ200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。受付サーバ200は、接続インターフェース201と、制御装置202と、記憶媒体203とを備えている。
【0018】
接続インターフェース201は、受付サーバ200をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、受付サーバ200は、この接続インターフェース201を介して、携帯端末100や建設機械管理装置300と通信する。
【0019】
制御装置202は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、受付サーバ200の全体を制御する。なお、制御装置202を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース201を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0020】
記憶媒体203は、受付サーバ200が蓄える種々のデータや、制御装置202が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体203に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体203にインストールすることによって、制御装置202がプログラムを実行できるようになる。
【0021】
図4は、本実施の形態における建設機械管理装置300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。建設機械管理装置300は、接続インターフェース301と、制御装置302と、記憶媒体303とを備えている。
【0022】
接続インターフェース301は、建設機械管理装置300をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、建設機械管理装置300は、この接続インターフェース301を介して、受付サーバ200や管理者端末400と通信する。
【0023】
制御装置302は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、建設機械管理装置300の全体を制御する。なお、制御装置302を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース301を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0024】
記憶媒体303は、建設機械管理装置300が蓄える種々のデータや、制御装置302が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体303に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体303にインストールすることによって、制御装置302がプログラムを実行できるようになる。
【0025】
図5は、本実施の形態における管理者端末400の一実施の形態の構成を示すブロック図である。管理者端末400は、操作部材401と、接続インターフェース402と、制御装置403と、記憶媒体404と、表示装置405とを備えている。
【0026】
操作部材401は、管理者端末400の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0027】
接続インターフェース402は、管理者端末400をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、管理者端末400は、この接続インターフェース402を介して建設機械管理装置300と通信する。
【0028】
制御装置403は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、管理者端末400の全体を制御する。なお、制御装置403を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース402を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0029】
記憶媒体404は、管理者端末400が蓄える種々のデータや、制御装置403が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体404に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体404にインストールすることによって、制御装置403がプログラムを実行できるようになる。
【0030】
表示装置405は、例えば液晶モニタであって、制御装置403から出力される種々の
表示用データが表示される。
【0031】
本実施の形態にける建設機械管理システム10では、ショベルカー、ブルドーザ、クレーンなどの建設機械を対象とし、各建設機械には、二次元バーコードが表示された表示媒体が貼付されている。二次元バーコードは、二次元バーコードを読み取った端末にアクセスさせるアクセス先サーバのアドレス情報と、建設機械を一意に特定するための識別情報とを含んでいる。本実施の形態では、アクセス先サーバのアドレス情報として、受付サーバ200のURL情報が含まれる。また、建設機械を一意に特定するための識別情報としては、建設機械IDが含まれる。
【0032】
本実施の形態では、携帯端末100は、ユーザーによって撮影された二次元バーコードを読み取ることができる。制御装置104は、ユーザーによって二次元バーコードを被写体とした撮影が行われると、カメラ105から入力される画像データ内から二次元バーコードを認識し、二次元バーコードを、その二次元バーコードが示すデータに変換する。これによって、制御装置104は、受付サーバ200へアクセスするためのURL情報と、二次元バーコードが貼られていた建設機械の建設機械IDを特定することができる。
【0033】
制御装置104は、二次元バーコードのデータに基づいて、受付サーバ200のURL情報と、建設機械IDを特定すると、特定したURL情報に基づいて、受付サーバ200にアクセスし、受付サーバ200との間で通信を開始する。受付サーバ200との通信に成功すると、未ログイン状態の場合には、タッチパネル101にログイン画面が表示される。制御装置104は、ログイン画面上でユーザーからのログインIDとパスワードの入力を受け付け、入力されてログインIDとパスワードを受付サーバ200へ送信する。なお、ログインIDとパスワードは、ユーザーごとにあらかじめ発行されており、ログインIDとパスワードの組は、建設機械管理装置300の記憶媒体303に認証用データとして記録されているものとする。
【0034】
受付サーバ200では、制御装置202は、携帯端末100からログインIDとパスワードを受信すると、受信したログインIDとパスワードの組を建設機械管理装置300へ送信する。建設機械管理装置300では、制御装置302は、受付サーバ200から受信したログインIDとパスワードの組が、記憶媒体303に記録されている認証用データ内に存在するかを判定することにより、ユーザー認証を行う。制御装置302は、ユーザー認証に成功した場合には、ユーザーのログインを許可し、受付サーバ200へ通知する。受付サーバ200では、制御装置202は、建設機械管理装置300からユーザーのログインを許可する旨の通知を受けた場合には、携帯端末100による建設機械管理システム10の利用を許可する。
【0035】
携帯端末100の制御装置104は、建設機械管理システム10へのログインに成功した後、上述した処理で特定した建設機械IDを受付サーバ200へ送信する。受付サーバ200では、制御装置202は、携帯端末100から建設機械IDを受信すると、受信した建設機械IDを建設機械管理装置300へ送信する。建設機械管理装置300では、制御装置302は、受付サーバ200から建設機械IDを受信すると、あらかじめ記憶媒体303に記録されている建設機械情報データベースから、該当する建設機械IDの建設機械情報を読み出す。
【0036】
本実施の形態では、建設機械情報データベースには、建設機械を一意に特定するための識別情報、すなわち建設機械IDと、建設機械に関する情報と、建設機械の状態を示す状態情報を含んだ建設機械情報が記録されている。
【0037】
本実施の形態では、建設機械の状態として、建設機械が配置場所に搬入されることを示す搬入状態、建設機械が配置場所から搬出されることを示す搬出状態、建設機械の配置場所を変更するために、他の配置場所への移動が指示されたことを示す移動指示状態、建設機械が災害活動に利用されていることを示す災害活動状態の各状態を想定する。このため、状態情報には、搬入状態を示す情報、搬出状態を示す情報、移動指示状態を示す情報、災害活動状態を示す情報が含まれる。
【0038】
建設機械は、通常利用時は、所定の配置場所に配置され、利用時には配置場所から搬出され、利用が終了すると配置場所に搬入される。このため、通常利用時は、後述するように、管理者端末400からの指示に基づいて、状態情報は搬出状態と搬入状態が繰り返し設定される。また、建設機械を他の配置場所へ移動させる場合には、後述するように、管理者端末400からの指示に基づいて、状態情報は移動指示状態に設定される。また、建設機械を災害活動に利用する場合には、後述するように、管理者端末400からの指示に基づいて、状態情報は災害活動状態に設定される。
【0039】
また、建設機械に関する情報としては、建設機械の名称(機材名)、建設機械が利用される業務の名称(業務名)、建設機械の現在の所在地を示す現在位置情報、建設機械の移動が指示された場合に指定される移動先を示す移動先位置情報、建設機械に関する画像データ、建設機械に関して報告された報告データが含まれる。
【0040】
制御装置302は、受付サーバ200から受信した建設機械IDに基づいて、その建設機械の建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報を受付サーバ200へ送信する。受付サーバ200では、制御装置202は、建設機械管理装置300から受信した建設機械情報を携帯端末100へ送信する。
【0041】
携帯端末100では、制御装置104は、受付サーバ200から建設機械情報を受信すると、受信した建設機械情報をタッチパネル101に表示する。このとき、制御装置401は、建設機械情報に含まれる状態情報に応じて、表示画面を切り替える。
【0042】
制御装置104は、状態情報が搬入状態を示す情報である場合には、機材名、業務名、建設機械の現在位置情報、画像データを表示した搬入用画面をタッチパネル101に表示する。また、制御装置104は、状態情報が搬出状態を示す情報である場合も、搬入状態の場合と同様に、機材名、業務名、建設機械の現在位置情報、画像データを表示した搬出用画面をタッチパネル101に表示する。また、制御装置104は、状態情報が移動指示状態を示す情報である場合には、機材名、業務名、建設機械の現在位置情報、建設機械の移動先位置情報を表示した移動指示用画面をタッチパネル101に表示する。また、制御装置104は、状態情報が災害活動状態を示す情報である場合には、機材名、業務名、画像データを表示した災害活動用画面をタッチパネル101に表示する。
【0043】
これによって、携帯端末100のユーザーは、建設機械に貼られている二次元バーコードを読み取ることによって、その建設機械の建設機械情報を把握することができる。また、上述したように、建設機械情報に含まれる状態情報に応じて、表示画面が切り替わるため、ユーザーは、二次元バーコードを読み取った建設機械の状態に応じた情報を把握することができる。
【0044】
なお、制御装置104は、建設機械に関する情報に含まれる現在位置情報や移動先位置情報を表示するに当たっては、位置を示す緯度経度情報に基づいて、建設機械の現在位置周辺または移動先周辺の地図データを取得し、地図上に建設機械の現在位置や移動先を示すマークを表示するようにしてもよい。これによって、ユーザーは、地図上で建設機械の現在位置や移動先を確認することができる。
【0045】
制御装置104はまた、受信した建設機械情報に含まれる状態情報に応じて、建設機械に関する情報を更新するための処理を行う。制御装置104は、受信した建設機械情報に含まれる状態情報が搬入状態を示す情報である場合には、上述した搬入用画面上で操作者から位置情報取得指示を受け付けると、GPSモジュール103から現在位置の位置情報を取得し、タッチパネル101上に現在位置を示した地図を表示する。このとき、ユーザーは、必要に応じて地図上に表示された現在位置を補正することができる。制御装置104は、ユーザーによって地図上で現在位置が補正された場合には、GPSモジュール103から取得した現在位置の位置情報を補正後の位置情報で更新する。
【0046】
また、制御装置104は、搬入用画面上で操作者から撮影指示を受け付けると、カメラ105を起動してユーザーに建設機械の写真を撮影するように促す。制御装置104は、ユーザーによって建設機械の写真が撮影されると、その画像データをメモリに記録する。
【0047】
制御装置104は、特定した現在位置の位置情報を搬入場所の位置情報とし、撮影された画像データを建設機械の搬入時の画像データとして、これらの情報と搬入された建設機械の建設機械IDとを含んだ更新情報を受付サーバ200へ送信する。
【0048】
受付サーバ200では、制御装置202は、携帯端末100から受信した更新情報を建設機械管理装置300へ送信する。建設機械管理装置300では、制御装置302は、受付サーバ200から更新情報を受信すると、建設機械情報データベースに記録されている建設機械情報の中から建設機械IDが更新情報に含まれる建設機械IDと一致する建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報の建設機械に関する情報に含まれる建設機械の現在位置情報と建設機械に関する画像データを、更新情報に含まれる搬入場所の位置情報と搬入時の画像データで更新する。これによって、建設機械が配置場所に搬入されたときに、建設機械情報に搬入場所の位置情報と搬入時の画像データを追加して、建設機械の最新の所在地と画像を管理することが可能となる。
【0049】
制御装置104は、受信した建設機械情報に含まれる状態情報が搬出状態を示す情報である場合には、上述した搬出用画面上で操作者から位置情報取得指示を受け付けると、GPSモジュール103から現在位置の位置情報を取得し、タッチパネル101上に現在位置を示した地図を表示する。このとき、ユーザーは、必要に応じて地図上に表示された現在位置を補正することができる。制御装置104は、ユーザーによって地図上で現在位置が補正された場合には、GPSモジュール103から取得した現在位置の位置情報を補正後の位置情報で更新する。
【0050】
また、制御装置104は、搬出用画面上で操作者から撮影指示を受け付けると、カメラ105を起動してユーザーに建設機械の写真を撮影するように促す。制御装置104は、ユーザーによって建設機械の写真が撮影されると、その画像データをメモリに記録する。
【0051】
制御装置104は、特定した現在位置の位置情報を搬出場所の位置情報とし、撮影された画像データを建設機械の搬出時の画像データとして、これらの情報と搬出された建設機械の建設機械IDとを含んだ更新情報を受付サーバ200へ送信する。
【0052】
受付サーバ200では、制御装置202は、携帯端末100から受信した更新情報を建設機械管理装置300へ送信する。建設機械管理装置300では、制御装置302は、受付サーバ200から更新情報を受信すると、建設機械情報データベースに記録されている建設機械情報の中から建設機械IDが更新情報に含まれる建設機械IDと一致する建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報の建設機械に関する情報に含まれる建設機械の現在位置情報と建設機械に関する画像データを、更新情報に含まれる搬出場所の位置情報と搬出時の画像データで更新する。これによって、建設機械が配置場所から搬出されるときに、建設機械情報に搬出場所の位置情報と搬出時の画像データを追加して、建設機械の最新の所在地と画像を管理することが可能となる。
【0053】
制御装置104は、受信した建設機械情報に含まれる状態情報が移動指示状態を示す情報である場合には、ユーザーからの建設機械の移動が完了したことを示す入力を受け付けると、移動が完了した建設機械の建設機械IDと移動が完了したことを示す情報とを含む更新情報を受付サーバ200へ送信する。
【0054】
受付サーバ200では、制御装置202は、携帯端末100から受信した更新情報を建設機械管理装置300へ送信する。建設機械管理装置300では、制御装置302は、受付サーバ200から更新情報を受信すると、建設機械情報データベースに記録されている建設機械情報の中から建設機械IDが更新情報に含まれる建設機械IDと一致する建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報の建設機械に関する情報に含まれる建設機械の現在位置情報を建設機械の移動先位置情報で置き換えて建設機械情報を更新する。これによって、建設機械が移動されたときに、建設機械情報の現在位置情報を自動的に更新して、建設機械の最新の所在地を管理することが可能となる。
【0055】
制御装置104は、受信した建設機械情報に含まれる状態情報が災害活動態を示す情報である場合には、上述した災害活動用画面上で操作者から災害活動報告情報の入力を受け付ける。災害活動報告情報は、災害の規模や活動の困難性を示す活動レベルを示す情報や、担当者によって入力されたテキストデータが含まれる。
【0056】
また、制御装置104は、災害活動用画面上で操作者から撮影指示を受け付けると、カメラ105を起動してユーザーに災害現場の写真を撮影するように促す。制御装置104は、ユーザーによって災害現場の写真が撮影されると、その画像データをメモリに記録する。
【0057】
制御装置104は、入力された災害活動報告情報、災害現場の画像データ、災害活動に利用している建設機械の建設機械IDを含んだ更新情報を受付サーバ200へ送信する。
【0058】
受付サーバ200では、制御装置202は、携帯端末100から受信した更新情報を建設機械管理装置300へ送信する。建設機械管理装置300では、制御装置302は、受付サーバ200から更新情報を受信すると、建設機械情報データベースに記録されている建設機械情報の中から建設機械IDが更新情報に含まれる建設機械IDと一致する建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報の建設機械に関する情報に含まれる建設機械に関する画像データと建設機械に関して報告された報告データを、それぞれ更新情報に含まれる災害現場の画像データと災害活動報告情報で更新する。これによって、災害活動に利用されている建設機械の最新の情報を管理することが可能となる。
【0059】
本実施の形態における建設機械管理システム10では、建設機械情報は、管理者端末400からも確認することが可能である。ここで、管理者端末400から建設機械情報を閲覧するための処理について説明する。管理者端末400の操作者は、操作部材401を操作して、表示装置405に建設機械情報を閲覧するため閲覧画面を表示させることができる。制御装置403は、閲覧画面上で操作者によって建設機械IDが指定されると、指定された建設機械IDを建設機械管理装置300へ送信する。なお、操作者による建設機械IDの指定方法は限定されないが、例えば、操作者は、キーボードを操作して、閲覧画面内に設けられた入力欄に建設機械IDを入力してもよいし、マウスを操作して、閲覧画面内に表示された建設機械ID一覧の中から特定の建設機械IDを選択してもよい。
【0060】
建設機械管理装置300では、制御装置303は、管理者端末400から受信した建設機械IDに基づいて、記憶媒体303に記録されている建設機械情報データベースから、該当する建設機械IDの建設機械情報を読み出し、管理者端末400へ送信する。
【0061】
管理者端末400では、制御装置403は、受信した建設機械情報を表示装置405に表示する。これによって、管理者端末400の操作者は、建設機械ID指定することによって、該当する建設機械の建設機械情報を把握することができる。なお、この場合も、携帯端末100と同様に、制御装置403は、建設機械に関する情報に含まれる現在位置情報や移動先位置情報を表示するに当たっては、位置を示す緯度経度情報に基づいて、建設機械の現在位置周辺または移動先周辺の地図データを取得し、地図上に建設機械の現在位置や移動先を示すマークを表示するようにしてもよい。これによって、操作者は、地図上で建設機械の現在位置や移動先を確認することができる。
【0062】
管理者端末400の操作者はまた、管理者端末400を操作して、上述した状態情報の変更を指示することができる。例えば、建設機械の利用が終了し、配置場所へ搬入する場合には、操作者は、搬入を行う担当者に建設機械の搬入作業を指示するとともに、管理者端末400を操作して、その建設機械の建設機械IDに紐づく状態情報を搬入状態を示す情報に変更するように指示することができる。
【0063】
この場合、管理者端末400の操作者は、搬入対象とする建設機械の建設機械情報を表示装置405に表示させ、その建設機械の状態情報を搬入状態を示す情報に変更する。制御装置403は、操作者によって状態情報の変更が指示されると、建設機械IDと状態情報の変更内容を示す情報とを含んだ変更情報を建設機械管理装置300へ送信する。
【0064】
建設機械管理装置300では、制御装置302は、管理者端末400から変更情報を受信すると、受信した変更情報に基づいて、状態情報の変更が指示された建設機械の建設機械IDと状態情報の変更内容を特定する。そして、制御装置302は、記憶媒体302に記録されている建設機械情報のうち、建設機械IDが一致する建設機械情報の状態情報を
搬入状態に変更する。これによって、搬入先の配置場所では、配置場所に配備されている携帯端末100を用いて、建設機械に貼付されている二次元バーコードを読み取ることにより、上述した搬入時の処理を行うことができる。
【0065】
建設機械を利用するために、建設機械を配置場所から搬出する場合には、操作者は、搬出を行う担当者に建設機械の搬出作業を指示するとともに、管理者端末400を操作して、その建設機械の建設機械IDに紐づく状態情報を搬出状態を示す情報に変更するように指示することができる。
【0066】
この場合、管理者端末400の操作者は、搬出対象とする建設機械の建設機械情報を表示装置405に表示させ、その建設機械の状態情報を搬出状態を示す情報に変更する。制御装置403は、操作者によって状態情報の変更が指示されると、建設機械IDと状態情報の変更内容を示す情報とを含んだ変更情報を建設機械管理装置300へ送信する。
【0067】
建設機械管理装置300では、制御装置302は、管理者端末400から変更情報を受信すると、受信した変更情報に基づいて、状態情報の変更が指示された建設機械の建設機械IDと状態情報の変更内容を特定する。そして、制御装置302は、記憶媒体302に記録されている建設機械情報のうち、建設機械IDが一致する建設機械情報の状態情報を
搬出状態に変更する。これによって、搬出元の配置場所では、配置場所に配備されている携帯端末100を用いて、建設機械に貼付されている二次元バーコードを読み取ることにより、上述した搬出時の処理を行うことができる。
【0068】
建設機械を現在の配置場所から別の配置場所へ移動させる場合には、操作者は、移動を行う担当者に建設機械の移動作業を指示するとともに、管理者端末400を操作して、その建設機械の建設機械IDに紐づく状態情報を移動指示状態を示す情報に変更するように指示することができる。
【0069】
この場合、管理者端末400の操作者は、移動対象とする建設機械の建設機械情報を表示装置405に表示させ、その建設機械の状態情報を移動指示状態を示す情報に変更する。また、移動先とする配置場所を地図上で指定する。制御装置403は、操作者によって状態情報の変更が指示されると、指定された移動先位置情報を特定し、建設機械IDと状態情報の変更内容を示す情報と特定した移動先位置情報とを含んだ変更情報を建設機械管理装置300へ送信する。
【0070】
建設機械管理装置300では、制御装置302は、管理者端末400から変更情報を受信すると、受信した変更情報に基づいて、状態情報の変更が指示された建設機械の建設機械IDと状態情報の変更内容と移動先位置情報を特定する。そして、制御装置302は、記憶媒体302に記録されている建設機械情報のうち、建設機械IDが一致する建設機械情報の状態情報を移動指示状態に変更するとともに、建設機械に関する情報に含まれる移動先位置情報に変更情報に含まれる移動先位置情報を登録する。これによって、移動が指示された担当者は、配置場所に配備されている携帯端末100を用いて、建設機械に貼付されている二次元バーコードを読み取ることにより、上述した移動指示時の処理を行うことができる。
【0071】
また、建設機械を災害活動に利用する場合には、操作者は、災害活動を行う担当者に建設機械の災害活動への利用を指示するとともに、管理者端末400を操作して、その建設機械の建設機械IDに紐づく状態情報を災害活動状態を示す情報に変更するように指示することができる。
【0072】
建設機械を災害活動に利用する場合には、操作者は、災害活動の担当者に建設機械の災害活動への利用を指示するとともに、管理者端末400を操作して、その建設機械の建設機械IDに紐づく状態情報を災害活動状態を示す情報に変更するように指示することができる。
【0073】
この場合、管理者端末400の操作者は、災害活動に利用する建設機械の建設機械情報を表示装置405に表示させ、その建設機械の状態情報を災害活動状態を示す情報に変更する。制御装置403は、操作者によって状態情報の変更が指示されると、建設機械IDと状態情報の変更内容を示す情報とを含んだ変更情報を建設機械管理装置300へ送信する。
【0074】
建設機械管理装置300では、制御装置302は、管理者端末400から変更情報を受信すると、受信した変更情報に基づいて、状態情報の変更が指示された建設機械の建設機械IDと状態情報の変更内容とを特定する。そして、制御装置302は、記憶媒体302に記録されている建設機械情報のうち、建設機械IDが一致する建設機械情報の状態情報を災害活動状態に変更する。これによって、災害活動への利用が指示された担当者は、配置場所に配備されている携帯端末100を用いて、建設機械に貼付されている二次元バーコードを読み取ることにより、上述した災害活動時の処理を行うことができる。
【0075】
本実施の形態では、建設機械管理装置300の制御装置302は、状態情報が移動指示状態または災害活動状態へ変更するように指示された場合には、指示内容を記載した電子メールを、指示先の形態端末100へ送信する。送信先とするメールアドレスは、携帯端末100ごとにあらかじめ設定されているものとする。これによって、建設機械の移動や災害活動への利用が指示された場合には、建設機械が配置されている配置場所の担当者は、事前に指示内容を把握することができる。
【0076】
図6は、本実施の形態における携帯端末100で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示す処理は、携帯端末100上で上述した携帯端末用ソフトウェアの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置104によって実行される。
【0077】
ステップS10において、制御装置104は、ユーザーによって二次元バーコードの読み取りが指示されたか否かを判断する。ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0078】
ステップS20では、制御装置104は、カメラ105から入力される画像データ内から二次元バーコードを認識することにより、二次元バーコードを読み取る。その後、ステップS30へ進む。
【0079】
ステップS30では、制御装置104は、ステップS20で読み取った二次元バーコードが示すデータに変換することにより、上述したように、受付サーバ200へアクセスするためのURL情報と、二次元バーコードが貼られていた建設機械の建設機械IDを特定する。その後、ステップS40へ進む。
【0080】
ステップS40では、制御装置104は、上述したように、二次元バーコードのデータに基づいて特定したURL情報に基づいて受付サーバ200にアクセスし、ログイン画面上で入力されたログインIDとパスワードを受付サーバ200へ送信することにより、ログイン処理を行う。ここでは、ログインに成功したものとして、ステップS50へ進む。
【0081】
ステップS50では、制御装置104は、ステップS30で特定した建設機械IDを受付サーバ200へ送信する。その後、ステップS60へ進む。
【0082】
ステップS60では、制御装置104は、受付サーバ200から上述した建設機械情報を受信したか否かを判断する。ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS70へ進む。
【0083】
ステップS70では、制御装置104は、受信した建設機械情報をタッチパネル101に表示する。このとき、制御装置401は、上述したように、受信した建設機械情報に含まれる状態情報に基づいて表示画面を切り替えるための処理を行って、状態情報に応じた表示画面を表示する。その後、ステップS80へ進む。
【0084】
ステップS80では、制御装置104は、上述したように、受信した建設機械情報に含まれる状態情報に応じて、建設機械に関する情報を更新するための処理を行う。その後、ステップS90へ進む。
【0085】
ステップS90では、制御装置104は、ユーザーによって、携帯端末用ソフトウェアの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS90で否定判断した場合には、ステップS10へ戻る。これに対して、ステップS90で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0086】
図7は、本実施の形態における受付サーバ200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す処理は、携帯端末100から建設機械IDを受信すると起動ずるプログラムとして、制御装置202によって実行される。なお、
図7の処理では、既に携帯端末100のユーザーのログイン処理は完了しているものとする。
【0087】
ステップS110において、制御装置202は、上述したように、携帯端末100から受信した建設機械IDを建設機械管理装置300へ送信する。その後、ステップS120へ進む。
【0088】
ステップS120では、制御装置202は、建設機械管理装置300から建設機械情報を受信したか否か判断する。ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。
【0089】
ステップS130では、制御装置202は、建設機械管理装置300から受信した建設機械情報を携帯端末100へ送信する。その後、ステップS140へ進む。
【0090】
ステップS140では、制御装置202は、携帯端末100から上述した更新情報を受信したか否かを判断する。ステップS140で肯定判断した場合には、ステップS150へ進む。
【0091】
ステップS150では、制御装置202は、携帯端末100から受信した更新情報を建設機械管理装置300へ送信する。その後、処理を終了する。
【0092】
図8は、本実施の形態における建設機械管理装置300で実行される第一の処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示す処理は、受付サーバ200から建設機械IDを受信すると起動ずるプログラムとして、制御装置302によって実行される。なお、
図8の処理では、既に携帯端末100のユーザーのログイン処理は完了しているものとする。
【0093】
ステップS210において、制御装置302は、記憶媒体303に記録されている建設機械情報データベースを参照して、受付サーバ200から受信した建設機械IDに基づいて、その建設機械の建設機械情報を特定し、読み出す。その後、ステップS220へ進む。
【0094】
ステップS220では、制御装置302は、ステップS210で読み出した建設機械情報を受付サーバ200へ送信する。その後、ステップS230へ進む。
【0095】
ステップS230では、制御装置302は、受付サーバ200から上述した更新情報を受信したか否かを判断する。ステップS230で肯定判断した場合には、ステップS240へ進む。
【0096】
ステップS240では、制御装置302は、上述したように、建設機械情報データベースに記録されている建設機械情報の中から建設機械IDが更新情報に含まれる建設機械IDと一致する建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報を、受信した更新情報を用いて更新する。その後、処理を終了する。
【0097】
図9は、本実施の形態における建設機械管理装置300で実行される第二の処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示す処理は、管理者端末400から建設機械IDを受信すると起動ずるプログラムとして、制御装置302によって実行される。
【0098】
ステップS310において、制御装置302は、記憶媒体303に記録されている建設機械情報データベースを参照して、管理者端末400から受信した建設機械IDに基づいて、その建設機械の建設機械情報を特定し、読み出す。その後、ステップS320へ進む。
【0099】
ステップS320では、制御装置302は、ステップS310で読み出した建設機械情報を管理者端末400へ送信する。その後、ステップS330へ進む。
【0100】
ステップS330では、制御装置302は、管理者端末400から上述した変更情報を受信したか否かを判断する。ステップS330で肯定判断した場合には、ステップS340へ進む。
【0101】
ステップS340では、制御装置302は、上述したように、建設機械情報データベースに記録されている建設機械情報の中から建設機械IDが変更情報に含まれる建設機械IDと一致する建設機械情報を特定し、特定した建設機械情報の状態情報を、受信した変更情報に基づいて更新する。その後、処理を終了する。
【0102】
図10は、本実施の形態における管理者端末400で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示す処理は、管理者端末400上で、建設機械管理システム10を利用するためのアプリケーションの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置403によって実行される。
【0103】
ステップS410において、制御装置403は、上述したように、表示装置405に表示された閲覧画面上で操作者によって建設機械IDが指定されたか否かを判断する。ステップS410で肯定判断した場合には、ステップS420へ進む。
【0104】
ステップS420では、制御装置403は、指定された建設機械IDを建設機械管理装置300へ送信する。その後、ステップS430へ進む。
【0105】
ステップS430では、制御装置403は、建設機械管理装置300から建設機械情報を受信したか否かを判断する。ステップS430で肯定判断した場合には、ステップS440へ進む。
【0106】
ステップS440では、制御装置403は、建設機械管理装置300から受信した建設機械情報を表示装置405に表示する。その後、ステップS450へ進む。
【0107】
ステップS450では、制御装置403は、表示装置405に建設機械情報が表示されている建設機械に対して、状態情報の変更が指示されたか否かを判断する。ステップS450で肯定判断した場合には、ステップS460へ進む。
【0108】
ステップS460では、制御装置403は、上述したように、状態情報の変更が指示された建設機械の建設機械IDと、状態情報の変更内容を示す情報とを含んだ変更情報を建設機械管理装置300へ送信する。その後、処理を終了する。
【0109】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)建設機械管理システム10では、建設機械管理装置300は、建設機械を一意に特定するための識別情報である建設機械IDと、建設機械に関する情報と、建設機械の状態を示す状態情報を含んだ建設機械情報を記録した記憶媒体303を備え、制御装置302は、携帯端末100で読み取られた二次元バーコードに基づいて特定された建設機械IDに基づいて建設機械情報を特定し、携帯端末100へ送信するようにした。携帯端末100では、制御装置104は、建設機械管理装置300から受信した建設機械情報に含まれる状態情報に基づいて建設機械の状態を特定し、特定した建設機械の状態に応じた建設機械に関する情報を更新するための更新情報を建設機械管理装置300へ送信するようにした。建設機械管理装置300では、制御装置302は、携帯端末100から受信した更新情報を用いて、建設機械に関する情報を更新するようにした。これによって、建設機械の状態に応じた建設機械に関する情報の更新が可能となる。
【0110】
(2)建設機械の状態は、建設機械が搬入されることを示す搬入状態、建設機械が搬出されることを示す搬出状態、建設機械の他の所在地への移動が指示されたことを示す移動指示状態、建設機械が災害活動に利用されていることを示す災害活動状態を含むようにした。これによって、これらの各状態に応じた建設機械に関する情報の更新が可能となる。
【0111】
(3)建設機械の状態が搬入状態である場合には、建設機械が搬入された場所の位置情報と、搬入時に建設機械を撮像した画像データとを更新情報として、建設機械に関する情報を更新するようにした。これによって、建設機械が配置場所に搬入されたときに、建設機械情報に搬入場所の位置情報と搬入時の画像データを追加して、建設機械の最新の所在地と画像を管理することが可能となる。
【0112】
(4)建設機械の状態が搬出状態である場合には、建設機械が搬出された場所の位置情報と、搬出時に建設機械を撮像した画像データとを更新情報として、建設機械に関する情報を更新するようにした。これによって、建設機械が配置場所から搬出されるときに、建設機械情報に搬出場所の位置情報と搬出時の画像データを追加して、建設機械の最新の所在地と画像を管理することが可能となる。
【0113】
(5)建設機械の状態が移動指示状態である場合には、建設機械の移動が指示された移動先の位置情報を更新情報として、建設機械に関する情報を更新するようにした。これによって、建設機械が移動されたときに、建設機械情報の現在位置情報を自動的に更新して、建設機械の最新の所在地を管理することが可能となる。
【0114】
(6)建設機械の状態が災害活動状態である場合には、建設機械を利用した災害活動内容が報告された災害活動報告情報を用いて、建設機械に関する情報を更新するようにした。これによって、災害活動に利用されている建設機械の最新の情報を管理することが可能となる。
【0115】
(7)管理者端末400では、制御装置403は、建設機械の状態の変更指示を受け付け、建設機械管理装置300では、制御装置302は、管理者端末400から設機械の状態の変更指示を受け付けたときに、建設機械情報に含まれる前記状態情報を変更するようにした。これによって、管理者は、管理者端末400を操作して、建設機械ごとの状態情報を変更することができる。
【0116】
(8)携帯端末100では、受付サーバ200から受信した建設機械情報をタッチパネル101に表示するようにした。これによって、携帯端末100のユーザーは、二次元バーコードを読み取った建設機械の情報を把握することができる。
【0117】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の建設機械管理システムは、以下のように変形することもできる。
【0118】
(1)上述した実施の形態では、建設機械管理装置300の制御装置302は、管理者端末400から変更情報を受信して、状態情報を移動指示状態に変更するように指示された場合には、記憶媒体302に記録されている建設機械情報のうち、建設機械IDが一致する建設機械情報の状態情報を移動指示状態に変更するとともに、建設機械に関する情報に含まれる移動先位置情報に変更情報に含まれる移動先位置情報を登録する例について説明した。そして、建設機械管理装置300の制御装置302は、状態情報が移動指示状態へ変更するように指示された場合には、指示内容を記載した電子メールを、指示先の形態端末100へ送信する例について説明した。状態情報を移動指示状態に変更するように指示された場合には、これに加えて、制御装置302は、建設機械の現在の配置場所から移動先までの距離を算出し、携帯端末100へ送信するメールに、移動先までの距離の情報を含めるようにしてもよい。また、制御装置302は、建設機械の現在の配置場所から移動先までの距離を移動ルートを探索し、携帯端末100へ送信するメールに、移動先までの移動ルートの情報を含めるようにしてもよい。また、建設機械の移動時における現在位置を特定し、現在位置に最も近い道路や河川のキロポストを特定し、特定したキロポストの情報を携帯端末100や管理者端末400へ送信して提示してもよい。
【0119】
(2)上述した実施の形態では、建設機械に関する情報には、建設機械の名称(機材名)、建設機械が利用される業務の名称(業務名)、建設機械の現在の所在地を示す現在位置情報、建設機械の移動が指示された場合に指定される移動先を示す移動先位置情報、建設機械に関する画像データ、建設機械に関して報告された報告データが含まれる例について説明した。しかしながら、建設機械に関する情報に含まれるデータはこれに限定されない。例えば、建設機械に関する画像データに加えて、建設機械を撮影した動画データや担当者からの建設機械に関する音声メッセージを録音した音声データなどを加えてもよい。
【0120】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。